総合評価
ASEANで最も安全な都市の一つとして評価されていますが、2026年現在は大気汚染とサイバー犯罪の急増、および国境付近の軍事緊張が主な懸念事項です。
身体的安全 (A-)
凶悪犯罪は極めて稀ですが、ミャンマー国境付近での薬物密輸団と軍の衝突や、交通死亡事故の多さがリスク評価を下げています。
医療・衛生 (B-)
医療水準は非常に高いものの、2月から4月の野焼きによるPM2.5(AQI300超)が深刻な健康被害をもたらします。
詐欺 (B-)
伝統的な寺院詐欺に加え、AIを利用した偽警察官詐欺やオンライン投資詐欺拠点が市内で相次いで摘発されています。
テロ (A)
テロのリスクは極めて低いですが、隣国の政情不安定化に伴う越境犯罪や国境紛争に間接的な注意が必要です。
スリ (A-)
サンデーマーケット等の観光客密集地でスリが発生しますが、世界的な観光都市の中では発生率は低水準です。
暴力犯罪 (A)
一般観光客が暴力犯罪に巻き込まれることは極めて稀ですが、深夜の歓楽街での酒気帯びトラブルには注意が必要です。
最新インテリジェンスレポート
2026年1月現在、チェンマイは依然として高い安全性を維持していますが、ミャンマー国境地帯の不安定化と、デジタル空間での組織犯罪流入が新たな脅威となっています。市中心部の治安は安定していますが、季節的な煙害(PM2.5)と、巧妙化するオンライン詐欺に対する警戒が不可欠です。
現在の状況
市中心部では観光警察による100名規模のパトロールが実施されており、対人犯罪は極めて低水準で推移しています。しかし、2026年1月にはウィアンヘーン郡で軍と薬物密輸団との激しい銃撃戦が発生し、400万錠の薬物が押収されるなど、国境付近の緊張が高まっています。また、ハンドン郡を中心に中国籍グループによる「投資詐欺拠点」が相次いで摘発されており、これら越境犯罪グループの流入が警察の最大警戒対象となっています。交通事故は依然として死傷者数が多く、特に観光客の無免許運転が問題化しています。
背景分析
ミャンマー内戦の長期化を受け、チェンマイ県が薬物密輸の主要ルートとして再浮上しています。経済的にはデジタルノマドの流入で活況を呈していますが、これがサイバー犯罪グループの隠れ蓑として悪用されるケースが増加しています。失業率は低いものの、SNSを通じた「闇バイト」に日本人が関与する事例も報告されています。また、農村部での野焼き(農業廃棄物燃焼)は、経済的要因と伝統的慣習が絡み合っており、行政の厳罰化にもかかわらず2026年も深刻な大気汚染を引き起こす主要因となっています。
政治・社会情勢
2026年2月に予定されているタイ総選挙を控え、一部で政治集会の可能性がありますが、大規模な暴動の兆候はありません。現在は政治的動乱よりも、大気汚染対策としての「燃焼禁止期間」の法執行が重視されており、違反者の逮捕が相次いでいます。ミャンマーとの国境紛争デマがSNSで流布されることがありますが、当局はチェンマイ市内への影響を公式に否定しており、政府機能は安定しています。
重要ポイント
- ! 2月から4月はPM2.5が極めて危険なレベルに達するため、N95マスクの着用が必須。
- ! ミャンマー国境付近(ウィアンヘーン、チェンダオの未舗装路)への立ち入りは、軍事衝突のリスクがあり厳禁。
- ! 移動はGrabやBolt等の配車アプリを利用し、不当な運賃交渉を避けること。
- ! レンタルバイクを借りる際は、車体の傷を動画で撮影し、絶対にパスポートを預けないこと。
- ! AIを利用した「警察なりすましビデオ通話」が急増中。公式機関がLINE等で送金を求めることはない。
- ! 寺院付近で「今日は休み」と話しかけてくるトゥクトゥクは、高額な宝石店への誘導詐欺である。
- ! ターペー門周辺で「日本円を見せてほしい」と近づく人物は、紙幣を抜き取る「見せ金詐欺」である。
- ! サンデーマーケット等の人混みでは、バッグを体の前に抱えることでカミソリによる切り裂き被害を防げる。
- ! 公共の場での飲酒や電子タバコの使用は厳格な罰金の対象となるため遵守が必要。
- ! 夜間のロイクロ通り周辺では酒類提供トラブルが散発しており、単独行動は避けるのが賢明。
エリア別安全情報(タクティカルマップ)
チェンマイは盆地状の地形で、旧市街を囲むお堀が主要な目印です。交通は右ハンドル左側通行ですが、車両優先の文化が強く、リンカム交差点などの巨大交差点での横断は極めて危険です。また、2月-4月の煙害シーズンは市全体が深刻な健康リスクに晒されるため、治安面よりも公衆衛生面での警戒が優先されます。移動は、車両ナンバーが記録されるGrab/Boltを利用するのが最も安全な防犯対策となります。
旧市街(Old City)
安全最も安全なエリア。観光警察の巡回が頻繁。夜間も比較的安全だが、暗い路地(Soi)でのひったくりにのみ注意。
ニマンヘミン(Nimmanhaemin)
安全デジタルノマドに人気のモダンエリア。24時間営業の店舗が多く、街全体が明るい。歩行者の事故に注意。
ナイトバザール(Chang Klan)
注意観光客が密集するエリア。人混みに乗じた組織的なスリグループが活動しており、荷物の管理を徹底すべき。
ロイクロ通り(Loi Kroh)
注意主要な歓楽街。過剰請求や支払いトラブルによる小競り合いが報告されている。深夜の単独行動は避けるべき。
ウィアンヘーン・国境山岳地帯
危険ミャンマー国境に近い軍事緊張エリア。薬物密輸団と軍の銃撃戦が頻発しており、未舗装路への進入は命の危険がある。
ハンドン(Hang Dong)
注意高級住宅街だが、近年詐欺グループの拠点が多数発見されている。また、市内への幹線道路は事故率が極めて高い。
サンティタム(Santitham)
安全地元住民の多いエリア。治安は良いが街灯が少ない路地があり、夜間の徒歩移動はひったくりに警戒が必要。
チェンダオ・山間部
危険国立公園内でも野焼き取締りのための検問が厳しく、一部の密輸ルートでは軍の警戒態勢が敷かれている。
リバーサイド(Wat Ket)
安全落ち着いた高級エリア。非常に安全だが、夜間の川沿いの歩道は酔客や足元の悪さに注意が必要。
ドイ・ステープ登坂路
注意急勾配とカーブが続く山道。レンタルバイクでの転倒事故が多発しており、初心者の自力走行は推奨されない。
脅威プロファイリング
2026年現在、チェンマイの治安は東南アジア有数の安全性を維持していますが、その犯罪構造は「対面犯罪」から「国境・デジタル越境犯罪」へと移行しています。一般犯罪(スリ・ひったくり)は観光客集中エリアでの軽犯罪が主ですが、ミャンマー情勢の影響を受けた国境付近での軍事衝突や、AIを駆使した高度なオンライン詐欺、そして大規模な大気汚染(PM2.5)といった非伝統的な脅威が顕在化しています。警察当局は観光警察の増員や交通検問の強化で対応していますが、旅行者自身も「最新技術を悪用した詐欺」に対する高いリテラシーが求められる局面に入っています。特にデジタル入国カード(TDAC)関連の詐欺は、入国前の日本人旅行者も標的となっており注意が必要です。
寺院閉館嘘つきトゥクトゥク運ちゃん
Closed-Temple Tuk-Tuk Scammer
グループ規模: 通常1名(背後に提携店あり)
ターゲット: 主要寺院の前でガイドブックや地図を眺めている、警戒心の薄い観光客や初めてチェンマイを訪れた外国人。
活動場所: ワット・プラシン前, ワット・チェディルアン周辺, ターペー門周辺, ワット・シースパン(銀閣寺)付近
活動時間: 09:00-16:00 (日中の観光時間帯)
手口:
ワット・プラシンやワット・チェディルアンといった主要寺院の正門前で待ち伏せし、観光客が中に入ろうとすると「今日は仏教の重要な儀式で一般人は入れない」「今は清掃中で午後にしか開かない」などと巧みな嘘をついて呼び止めます。親切を装って「代わりに今だけ開いている特別な政府公認の寺院やラッキーブッダがあるから、そこへ20バーツで連れて行く」と破格の運賃を提示します。承諾すると、実際には価値のない寺院を回った後、最終的に法外なマージンを受け取る提携先の仕立屋や宝石店、免税店に強引に連れ込み、高額な商品を買わせようとする古典的かつ現在も頻発している詐欺手法です。2025年以降も観光客の戻りに伴い、旧市街全域で再び活発化しています。
対策:
運転手の言葉をそのまま信じず、必ず自分で寺院の門まで行き、警備員や受付のスタッフに直接確認してください。タイの寺院が日中に完全に閉館することは稀です。格安の「20バーツツアー」という誘い文句が出た時点で、それは100%詐欺であると判断し、丁重に断るか無視してください。移動が必要な場合は、値段交渉の必要がなくルートが記録されるGrabやBoltといった配車アプリを利用することが最も確実な防衛手段となります。また、万が一乗車してしまった場合は、店での購入を断り、速やかに公共の場所へ戻るよう強く求めてください。
偽TDAC申請サイト詐欺師
Fake TDAC Digital Card Phishers
グループ規模: 組織的なサイバー犯罪グループ
ターゲット: タイへの入国を予定している、または入国直後の旅行者。特に「TDAC」の義務化を知り、検索エンジンで申請方法を探している層。
活動場所: オンライン(全世界からアクセス可能), チェンマイ空港の公共Wi-Fi利用時
活動時間: 24時間(常時稼働)
手口:
2025年に導入されたタイ・デジタル入国カード(TDAC)の公式申請サイトを精巧に模倣したフィッシングサイトを作成します。Google検索やSNSの広告枠を悪用して上位に表示させ、「迅速申請」「手数料無料」などの言葉で誘引します。ユーザーが入力した氏名、パスポート番号、生年月日、そして申請費用(実際は無料)と称した決済用のクレジットカード情報を盗み取ります。この手口はチェンマイに拠点を置く中国系や多国籍のコールセンター詐欺グループによって行われることが多く、2026年に入りAIを用いた多言語対応(日本語含む)が確認されています。盗まれた情報はダークウェブで販売されるか、不正決済に直接利用される極めて危険な脅威です。
対策:
必ずタイ政府公式ドメイン(tdac.immigration.go.th)であることを確認してください。URLの末尾が「.go.th」以外(.com, .net, .orgなど)のサイトは全て偽物です。また、入国管理局がメールやLINEで直接クレジットカード情報を求めることはありません。ブラウザのブックマークに公式サイトを保存し、検索結果の「広告(AD)」リンクはクリックしないよう徹底してください。怪しいサイトに入力してしまった場合は、即座にカード会社へ連絡して利用停止措置を取ると同時に、在チェンマイ日本総領事館や観光警察(1155)に相談してください。
レンタルバイク「覚えのない傷」ゆすり屋
Scooter Rental Extortionists
グループ規模: レンタルショップ店主・店員
ターゲット: 安価な移動手段を求める若年層やバックパッカー。特にパスポートを現物で預けてしまった旅行者。
活動場所: ニマンヘミン通り, ロイクロ通り, サンティタム地区の安宿周辺
活動時間: 10:00-19:00 (返却時間帯に集中)
手口:
返却時に、貸し出し前にはなかった(あるいは最初からあったが気づかなかった)極めて小さな傷や凹みを指摘し、高額な修理代(5,000〜20,000バーツ)を請求します。彼らは旅行者が飛行機の出発時間を気にしていることや、パスポートを預けているという弱みにつけ込みます。「警察を呼ぶぞ」「修理が終わるまでパスポートは返さない」と脅し、強引に支払いを迫ります。一部の悪質な業者では、夜間にスペアキーを使ってバイクをわざと傷つけるといった報告もあり、組織的に行われているケースが散見されます。ニマンヘミン通りやロイクロ通りの安価な店舗で発生しやすいトラブルです。
対策:
絶対にパスポートの現物を預けないでください。コピーとデポジット(現金)の預け入れで対応してくれる店を選んでください。バイクを借りる際は、店員の見ている前で車体全体、タイヤ、ライト、メーター周りを高画質な動画と写真で撮影し、傷がある箇所はアップで記録します。また、有名ホテル内や大手の信頼できるレンタル業者を利用することが最大のリスク回避です。もし不当な請求を受けた場合は、その場で支払わず、すぐに観光警察(1155)を呼び、通訳を介して交渉してください。警察が介入すると、彼らは法外な請求を諦めることが多いです。
AI警官なりすましビデオ通話詐欺
AI Deepfake Police Scammers
グループ規模: 大規模な国際サイバー犯罪組織
ターゲット: タイに長期滞在している日本人やデジタルノマド。銀行口座を所有している層。
活動場所: LINE, WhatsApp, 電話(全域)
活動時間: 09:00-17:00 (役所の業務時間内を装う)
手口:
タイ警察や入国管理局の幹部を装い、AIによるリアルタイムのディープフェイク技術を用いたビデオ通話を仕掛けてきます。背景も実際の警察署のように作り込まれており、本物の制服を着た警官が話しているように見えます。「あなたの口座がマネーロンダリングの疑いを受けている」「逮捕を避けるためには調査用として一時的に指定口座へ全額送金する必要がある」と流暢な英語や、時にはAI翻訳された日本語で畳み掛けます。2025年末からチェンマイ周辺の詐欺拠点が摘発されていますが、依然として海外からの攻撃が続いており、心理的なプレッシャーを与えて巨額の資金を奪い取ります。
対策:
タイ警察や公的機関がビデオ通話で捜査協力を求めたり、送金を要求したりすることは絶対にありません。そのような連絡が来た時点で即座に通信を切断してください。また、画面越しに見える「警官」がどれほど本物らしく見えても、AIによる偽物である可能性を常に疑ってください。公式の電話番号を確認し、自分で折り返し電話をかけて確認するなどの手順を徹底してください。不安な場合は、すぐに在チェンマイ日本総領事館に電話し、情報の真偽を確認してください。自身のSNS等で電話番号や滞在先を公開しないことも重要な予防策です。
国境地帯の武装薬物密輸団
Border Drug Smuggling Militants
グループ規模: 15-20名の武装グループ
ターゲット: 国境付近の山岳地帯に迷い込んだトレッカーや、未舗装路を走るモトクロスバイク利用者。
活動場所: ウィアンヘーン郡国境地帯, チェンダオ郡山岳部, チャイプラカーン郡国境森林
活動時間: 22:00-05:00(密輸活動)、衝突は昼夜問わず
手口:
ミャンマー国境に近いチェンマイ県北部の山岳地帯(ウィアンヘーン、チェンダオ等)をルートとして、大量の合成薬物(メタンフェタミン)をタイ国内に運び込みます。彼らは軍用銃器で武装しており、タイ軍のパトロール部隊と遭遇すると激しい銃撃戦に発展します。2026年1月にもウィアンヘーン郡で死傷者を伴う衝突が発生しました。観光客を直接狙うことは稀ですが、密輸ルートの近くに偶然立ち入った人物を「目撃者」として排除しようとするリスクや、軍の掃討作戦に巻き込まれる二次被害の危険性が極めて高いエリアです。一般の観光地図に載っていない古い山道や、現地ガイドなしの越境行為は死に直結します。
対策:
チェンマイ県北部の国境から5km以内の山岳地帯、特に「ウィアンヘーン」「チェンダオ」「チャイプラカーン」の未舗装の森林路には絶対に立ち入らないでください。ハイキングやトレッキングを行う際は、必ず政府認定の公式ガイドを同行させ、軍の検問所が設置されている安全なルートのみを通行してください。また、国境付近で不審な武装集団や重い荷物を背負った集団を見かけた場合は、刺激せずに静かにその場を離れ、最寄りの軍施設または警察に通報してください。地元メディアや総領事館が発信する国境付近の軍事衝突情報には常に注意を払ってください。
見せ金詐欺・スリ
Show Me Your Money Prowlers
グループ規模: 2名1組(夫婦や親子を装うケースあり)
ターゲット: 身なりの良い日本人の中高年、家族連れ。親切心が強く、断り下手な観光客。
活動場所: ターペー門広場, チェンマイ・ナイトバザール, ワローロット市場周辺
活動時間: 18:00-22:00 (人出の多い時間帯)
手口:
ターペー門やナイトバザールなどの観光地で、「今度日本に旅行に行く予定があるから、日本の紙幣(1万円札)を見せてほしい」「どんなデザインか知りたい」と友好的に近づいてきます。財布を出させると、紙幣を触りながら「素晴らしいね」などと褒め、注意を逸らしている隙に熟練の指先で高額紙幣を抜き取ります。また、仲間が後ろから近づいて注意を引く「挟み撃ち」の形をとることもあります。彼らは中東系や南アジア系を装うことが多く、非常に親しみやすい態度で警戒心を解くのが特徴です。気づいた時には数枚の紙幣が消えており、犯人は速やかに雑踏へ消えていきます。
対策:
街中で知らない人から「お金を見せてほしい」と言われたら、100%詐欺だと断定し、即座に「No, Sorry」と言って立ち去ってください。たとえ相手が子供連れや上品な夫婦に見えても、財布を人前で出す行為は厳禁です。万が一財布を出してしまった場合も、絶対に相手に触らせないでください。貴重品は常に身体に密着したセキュリティポーチに入れ、歩行中は周囲に注意を払ってください。人混みではリュックは前掛けに。もし被害に遭った場合は、相手を追いかけず、すぐに近くの観光警察や店員に助けを求め、目撃情報を伝えてください。
市場のカミソリ切り裂きスリ
Razor-Blade Bag Cutters
グループ規模: 2-3名の組織的グループ
ターゲット: サンデーマーケット等で、背中にリュックを背負って買い物を楽しんでいる観光客。注意力が散漫になっている人。
活動場所: サンデー・ウォーキングストリート, サタデーマーケット (ウアライ通り), ナイトバザール中心部
活動時間: 18:00-21:00 (混雑のピーク時)
手口:
日曜歩行者天国などの身動きが取れないほどの人混みの中で、ターゲットの背後から音もなく近づきます。小型のカミソリや非常に鋭利な刃物を使用して、リュックの底やサイドポケットを瞬時に切り裂きます。中身がこぼれ落ちるか、あるいは直接手を差し込んで財布やスマートフォンを抜き取ります。ターゲットが異変に気づいた時には、すでに盗品は仲間の手に渡り、人混みの中に分散して逃走しています。被害者は「荷物が軽くなった」と感じるまで被害に気づかないことも多く、非常に高度な技術を持ったプロによる犯行です。切られたカバンは修復不可能なダメージを受けることが多く、精神的ショックも大きい犯罪です。
対策:
人混みの中では、リュックサックやショルダーバッグは必ず体の前面で抱えるように持ってください。カバンのチャックは防犯クリップや鍵で固定し、簡単に開けられないように工夫します。貴重品(特に財布とパスポート)はカバンの外ポケットに入れず、身体の腹部に巻くタイプの薄型セキュリティポーチに収納してください。また、背後で不自然に密着してくる人物や、不審な手の動きをする人物がいないか常に注意を払ってください。被害に遭ったら、現地の警察官やボランティアが詰めているターペー門近くの警察署へ行き、被害届(ポリスレポート)を作成してください。
ロイクロ通りの睡眠薬強盗
Loi Kroh Drink Spikers
グループ規模: 1-2名の女性、またはバーの店員との共謀
ターゲット: 歓楽街の小規模なバーで一人で飲んでいる男性観光客。泥酔している人物。
活動場所: ロイクロ通り周辺のバー, ムアン・チェンマイ地区の深夜営業クラブ
活動時間: 22:00-04:00 (深夜帯)
手口:
歓楽街であるロイクロ通りのオープンバーなどで、親しげに話しかけてきて一緒に酒を飲むよう誘います。相手が目を離した隙に、強力な睡眠薬や精神安定剤を飲み物に混入させます。意識を失うか、判断能力が著しく低下したところで、クレジットカードの暗証番号を聞き出したり、ホテルの部屋までついて行き、金庫内の貴重品、時計、現金、スマートフォンを全て奪い取ります。2025年には、過剰な薬物摂取により被害者が重体に陥るケースも報告されており、単なる窃盗に留まらない命の危険を伴う脅威です。翌朝、被害者は記憶を失った状態で発見されることが多く、犯人の特定が困難です。
対策:
見知らぬ人物が提供する飲み物、あるいは開封済みのボトルを絶対に口にしないでください。自分の飲み物から目を離す(トイレに立つ等)際は、飲みかけのグラスを放置せず、新しいものを注文し直してください。また、店員が目の前でボトルを開け、グラスに注ぐのを確認することも重要です。深酒を避け、常に自分の意識をコントロールできる範囲で楽しむよう心がけてください。過度なサービスを売りにする小規模で薄暗いバーは避け、評判の良い店舗を選んでください。万が一気分が悪くなったら、すぐに店を出てタクシーで安全なホテルへ帰り、信頼できる友人やフロントに助けを求めてください。
時間帯別リスク評価
チェンマイは基本的に安全ですが、2026年現在は「PM2.5(早朝)」「交通事故(終日)」「歓楽街トラブル(深夜)」が3大リスクです。特に野焼きシーズンの空気汚染と、飲酒運転による事故には最大限の警戒が必要です。
早朝
注意05:00-08:00
2026年現在の最大のリスクは、この時間帯に最も深刻化する大気汚染(PM2.5)です。野焼きシーズン(2月〜4月)は空気質指数(AQI)が極端に悪化し、健康被害を及ぼすレベルに達します。また、人通りが少ない時間帯の旧市街や堀沿いの道では、バイクによるひったくりのリスクが日中よりも高まります。街灯が少ない路地では、浮浪者や野犬との遭遇にも注意が必要です。観光客が少ないため狙われやすく、特に高価なスマートフォンを出しながらの歩行は避けるべきです。運動や散歩を計画している場合は、必ず大気質を確認し、必要に応じて高性能マスクを着用することが推奨されます。
脅威:
- ・深刻な大気汚染(PM2.5)
- ・バイクによるひったくり
- ・野犬による攻撃
- ・人通りの少ない路地での強盗
推奨:
- ・外出前にAQI指数を必ず確認する
- ・N95以上の高性能マスクを着用する
- ・明るい主要道路のみを歩く
- ・高価な電子機器を露出させない
日中
やや安全08:00-18:00
全体として非常に安全な時間帯ですが、交通トラブルと観光詐欺が主なリスクとなります。特にニマンヘミンや旧市街周辺では交通量が増加し、歩行者の横断時の事故や、不慣れなレンタルバイクによる転倒事故が多発しています。有名寺院の周辺では、トゥクトゥク運転手による「寺院は閉鎖中」という嘘から始まる宝石店への勧誘詐欺(クローズド・テンプル・スカム)に注意が必要です。また、2025年以降増加している「見せ金詐欺」も、ターペー門などの観光拠点で発生しています。日差しが非常に強いため、熱中症や脱水症状による体調不良のリスクも無視できません。移動にはGrab等の配車アプリを利用し、安全な交通手段を確保することが推奨されます。
脅威:
- ・寺院周辺での勧誘詐欺
- ・交通事故(特に横断中)
- ・「見せ金」詐欺
- ・TDAC偽サイトによる情報盗用
推奨:
- ・運転手の「閉鎖中」という言葉を過信しない
- ・移動はGrabやBoltアプリを利用する
- ・知らない人に財布を見せない
- ・公共WiFi利用時はVPNを使用する
夕方〜夜
やや安全18:00-23:00
ナイトバザールやサンデーマーケット等の人混みで、組織的なスリグループの活動が活発になります。特に日曜日の旧市街は身動きが取れないほどの混雑となり、カバンを刃物で切り裂いて財布を抜き取る手口が報告されています。また、この時間帯は「未登録タクシー」や白タクによる法外な料金請求が増える傾向にあります。寺院周辺ではライトアップを楽しむ観光客を狙った軽犯罪にも注意が必要です。全体的に活気がありますが、人混みの中では常に荷物を前方に抱え、周囲の不自然な接触を警戒してください。食事の際は、不衛生な屋台による食中毒のリスクも考慮し、混雑している人気店を選ぶのが安全です。
脅威:
- ・マーケットでの組織的スリ
- ・未登録タクシーのぼったくり
- ・ひったくり(バイク利用)
- ・食中毒
推奨:
- ・リュックサックは必ず前に抱える
- ・財布は身体に近いポケットに分散する
- ・公共交通は乗車前に価格を確定させる
- ・暗い路地(Soi)への深入りを避ける
深夜
警戒23:00-05:00
ロイクロ通り周辺の歓楽街でリスクが最大化します。泥酔客同士のトラブルや、バーでの過剰請求に伴う暴行事件が発生しており、2025年には日本人を含む外国人の被害も報告されています。また、深夜のチェンマイは飲酒運転の車両が極めて多く、歩行者やバイクにとって非常に危険な状況となります。睡眠薬強盗(ドリンクへの混入)の報告もあるため、知らない人物から提供された飲み物には絶対口をつけないでください。旧市街の北東部にあるクラブ周辺では、喧嘩や薬物トラブルも散発しています。この時間帯の一人歩きは、安全とされるニマンヘミンであっても避け、必ず配車アプリでドア・ツー・ドアの移動を徹底してください。
脅威:
- ・飲酒運転による交通事故
- ・睡眠薬強盗(飲み物混入)
- ・バーでの高額請求・暴力
- ・薬物関連のトラブル
推奨:
- ・一人での夜遊びを厳に慎む
- ・移動は必ず配車アプリを利用する
- ・飲み物から目を離さない
- ・歓楽街の裏路地に入らない
旅行者タイプ別アドバイス
女性一人旅
★★★★☆チェンマイは世界的に見ても女性の一人歩きが比較的安全な都市です。ニマンヘミン周辺であれば、夜遅くまで明るく、女性が一人で食事や作業をしていても違和感はありません。ただし、2026年に入り、夜間の暗い路地(Soi)でのバイクによるひったくりや、SNSを通じた「投資詐欺(ロマンス詐欺)」の被害が報告されています。親切を装って近づき、日本語で話しかけてくる人物には注意が必要です。基本的には公共交通としてGrab等の配車アプリを活用し、リスクを最小限に抑えることができます。
特有のリスク:
- ・夜間の暗い路地でのひったくり
- ・SNSやマッチングアプリを介した投資詐欺
- ・一人歩きを狙った寸借詐欺
- ・ソンテウ利用時の価格交渉トラブル
推奨事項:
- ・宿泊はニマンヘミンや旧市街の大通り沿いを選ぶ
- ・夜間の移動は必ずGrabやBoltを使用する
- ・日本語で過剰に親しくしてくる人物を警戒する
- ・セキュリティのしっかりした中級以上のホテルに泊まる
- ・夜11時以降のロイクロ通りへの単独立ち入りを避ける
避けるべきエリア:
深夜のロイクロ通り周辺, 夜間のメーカ運河周辺, 灯りの少ないサンティタムの路地
おすすめ宿泊エリア: ニマンヘミンのブティックホテル、または女性専用フロアのあるホステル
家族連れ
★★★★★タイ北部の人々は子供に対して非常に寛容で、家族連れには最もフレンドリーな都市の一つです。最大のリスクは犯罪よりも「交通事故」と「PM2.5」です。特に子供は空気の汚れに敏感なため、2月〜4月の滞在は避けるか、室内施設が充実したホテルを選ぶべきです。また、歩道が未整備な場所が多く、ベビーカーの利用は困難です。医療水準は非常に高く、日本語対応可能な病院も複数あるため、万が一の体調不良時も安心です。移動は車移動を基本とし、チャイルドシートの手配やGrabでの大型車選択を推奨します。
特有のリスク:
- ・深刻な大気汚染(PM2.5)による健康被害
- ・未整備な歩道での転倒・接触事故
- ・不衛生な屋台による食中毒
- ・ドイ・ステープへの道中での乗り物酔い・事故
推奨事項:
- ・大気汚染の少ない11月〜1月を訪問時期にする
- ・移動は常にGrabのSUVタイプなどを利用する
- ・バンコク・ホスピタル等の場所を事前に把握する
- ・子供用の高性能マスクを持参する
- ・ホテルのキッズクラブやプールを積極的に活用する
- ・生水やカットフルーツの購入に注意する
避けるべきエリア:
混雑が激しすぎるサンデーマーケット中心部, ロイクロ通りのバーエリア全域, バイク事故が多発するハンドンのUターン路
おすすめ宿泊エリア: キッズプール付きのリバーサイド・リゾート、またはハンドンのコンドミニアム
ビジネス・出張
★★★★★デジタルノマドの聖地であり、通信環境やワークスペースは充実していますが、2026年は「デジタル犯罪(詐欺)」の拠点としてチェンマイが悪用されるケースが増えています。偽の公共WiFiによるデータ盗難や、投資詐欺グループによる接触には細心の注意が必要です。また、現地法人とのトラブルや、公務員への不適切な金銭授受は厳しく取り締まられており、加害者(闇バイト等)にならないための警戒も必要です。交通事故によるスケジュール遅延も多いため、移動には余裕を持つことが重要です。大気汚染シーズンは生産性が著しく低下するため、時期選びが鍵となります。
特有のリスク:
- ・偽WiFiによる機密データ・パスワード盗難
- ・巧妙なオンライン・フィッシング詐欺
- ・交通渋滞による重要なアポイントの遅延
- ・闇バイト等の犯罪組織への意図しない関与
推奨事項:
- ・常に信頼できるVPNを介して通信を行う
- ・空港から市内へは公式タクシーカウンターを利用する
- ・SNSでの「高額報酬」案件には絶対に関わらない
- ・大気汚染が激しい時期は空気清浄機完備のホテルを選ぶ
- ・タクシー代金は可能な限りキャッシュレスで決済する
- ・チェンマイ商工会議所などの公式な繋がりを活用する
避けるべきエリア:
国境付近のウィアンヘーン地区(通信不安定・危険), 詐欺拠点が摘発されている郊外の住宅地, デモ等が発生しやすいターペー門周辺(政治状況による)
おすすめ宿泊エリア: ニマンヘミンのビジネスセンター併設ホテル、または旧市街の高級ブティックホテル
バックパッカー
★★★☆☆安価で魅力的なチェンマイですが、バックパッカーが被害に遭うトラブルの8割は「レンタルバイクの事故・詐欺」と「歓楽街での飲酒トラブル」です。無免許運転での検問(罰金500バーツ〜)が強化されており、国際免許なしでの運転は事故時の保険も適用されません。また、レンタル時の「身に覚えのない傷」の請求詐欺も後を絶ちません。ドミトリー内での貴重品盗難も発生しているため、常に鍵付きのロッカーを利用し、特にスマートフォンやパスポートの管理を徹底してください。地元の法律(ランタン放出禁止区域等)を無視して逮捕されるケースも出ています。
特有のリスク:
- ・レンタルバイクの返却時詐欺
- ・無免許・ノーヘルによる警察の検問と罰金
- ・ホステル内での現金・電子機器の盗難
- ・Zoe in Yellow周辺での喧嘩・薬物混入
推奨事項:
- ・バイクを借りる際は車体全ての動画を撮影する
- ・パスポートの原本を業者に預けず、コピーで対応する
- ・国際免許(自動二輪)を必ず日本で取得しておく
- ・飲み会では自分のグラスから絶対に目を離さない
- ・現地の禁止事項(公共の場での飲酒等)を厳守する
- ・緊急時のために1155の番号をスマホに登録しておく
避けるべきエリア:
深夜のZoe in Yellowとその周辺路地, ドイステープへの急勾配な峠道(バイク初心者の場合), ミャンマー国境付近の山岳未舗装路
おすすめ宿泊エリア: 旧市街北門(チャーンプアック)付近の評価の高いホステル
安全な宿泊エリア
ニマンヘミン周辺
★★★★★チェンマイで最も現代的かつ安全なエリアです。24時間営業のカフェやコンビニエンスストアが並び、夜間でも街灯が非常に明るく、女性の一人歩きも比較的安心です。デジタルノマドが多く滞在するため、警察の巡回も頻繁に行われています。歩道が整備されており、チェンマイ市内で懸念される交通事故のリスクも、他地区に比べれば低く抑えられています。治安の良さと利便性を重視する旅行者に最適です。
例: Kantary Hills Hotel, Art Mai Gallery Nimman Hotel
旧市街(ワット・プラシン周辺)
★★★★☆チェンマイの歴史的中心部で、観光警察の拠点が近くにあるため非常に安定した治安を保っています。道が狭いため車両のスピードが出にくく、徒歩での観光に非常に適しています。夜間は主要通りであれば明るく保たれており、観光客向けの手厚いサポートが期待できるエリアです。ただし、細い路地(Soi)に入ると夜間は暗くなるため、大通りに面した宿泊施設を選ぶのがより安全です。
例: Rachamankha Hotel, Tamarind Village
リバーサイド(チャルンプラート通り周辺)
★★★★☆ピン川沿いの落ち着いた高級ホテルが集まるエリアです。静かな滞在を望む層に人気があり、各ホテルのセキュリティが非常に強固です。夜間は人通りが少なくなりますが、高級住宅街としての性格が強く、騒音トラブルや路上犯罪のリスクは低いです。家族連れやカップルが安全にゆったりと過ごすのに最適な環境が整っています。2025年の洪水被害からは完全に復旧しており、インフラも安定しています。
例: Anantara Chiang Mai Resort, Ratilanna Riverside Spa Resort
ジェー・ジェー・マーケット周辺(ワット・ケート地区)
★★★★☆地元のコミュニティ意識が高く、中長期滞在者に人気の安全なエリアです。朝市を中心に活気があり、夜間は非常に静かで落ち着いています。観光客を狙った組織犯罪の報告は殆どなく、ローカルな雰囲気を楽しみながら安全に滞在できます。地元の目が届きやすい地域であるため、不審者への警戒心も強く、安心して生活できる環境が魅力です。
例: Green Tiger House, The Prince Hotel
ハンドン(ゲーテッドコミュニティ内)
★★★★★チェンマイ郊外の高級住宅街で、24時間体制のガードマンが常駐する「ゲーテッドコミュニティ」が多数存在します。不審者の侵入が厳しく制限されているため、犯罪リスクは市内で最も低いです。交通事故が多い幹線道路を避けて滞在できるため、特に長期滞在の家族連れにとって最も安全な選択肢となります。ただし、移動には自家用車や配車アプリが必須となります。
例: Veranda High Resort Chiang Mai, North Hill City Resort
交通機関の安全情報
地下鉄・メトロ
チェンマイには地下鉄(MRT)や高架鉄道(BTS)といった軌道系交通機関は2026年1月現在も存在しません。全ての移動は道路交通に依存しています。LRT(軽軌道)の建設計画はありますが、現在はまだ工事段階または計画検討中であり、旅行者が利用することはできません。そのため、公共交通機関としての安全性評価は、道路を走るソンテウやバスに集約されます。鉄道がない分、交通渋滞が激しく、特に朝夕のラッシュ時には市内中心部の移動に予想以上の時間がかかることを計算に入れる必要があります。
タクシー・配車アプリ
GrabやBoltといった配車アプリがチェンマイで最も安全かつ信頼できる移動手段です。ドライバーの顔写真、ナンバー、過去の評価が全て記録され、不当な価格交渉も不要なため、特に女性や夜間の移動に推奨されます。一方で、空港や駅で客引きをしている「未登録タクシー(白タク)」は、法外な料金を請求されるだけでなく、事故時の補償がないため利用すべきではありません。公式タクシーは空港のカウンターで定額制(市内約150〜200バーツ)で配車されるもののみを利用し、常にレシートを保管してください。2025年末以降、アプリ利用時のトラブルは減少傾向にあります。
バス
市内には「チェンマイ・スマートバス」という路線バスが運行しており、冷房完備で明朗会計(一律30バーツ程度)ですが、運行本数が少なくルートが限定的です。主要な足は「ソンテウ(赤い乗り合いトラック)」です。ソンテウは決まった路線がなく、運転手に行き先を告げて同方向であれば乗車する形式ですが、2026年現在も「外国人向けの二重価格」や「乗車拒否」が社会問題化しています。乗車前に必ず値段(市内一律50バーツが目安)を確認し、高すぎる場合は別の車を探すか、Grabに切り替えてください。夜間のソンテウは他の乗客がいない場合、密室となるため注意が必要です。
徒歩・自転車
旧市街内は徒歩観光が可能ですが、歩道の整備状況は悪く、突然の段差や穴に注意が必要です。リンカム交差点などの大規模な交差点では車両の信号無視が多く、歩行者が巻き込まれる事故が絶えません。自転車やレンタルバイクの利用は便利ですが、2026年は観光客による事故死者数が過去最高レベルに達しており、チェンマイ最大の身体的リスクとなっています。特にニマンヘミン通り周辺の渋滞と、ドイステープへの山道は初心者には極めて危険です。運転する場合は必ずヘルメットを着用し、左側通行のルールを遵守するとともに、無免許運転への検問には厳重に警戒してください。
空港からのアクセス
チェンマイ国際空港から市内への移動は、空港タクシーカウンターでの定額制配車が最も安全です。チケットには車両番号が記載されており、忘れ物やトラブル時に警察が追跡可能です。Grabの空港乗り入れも可能ですが、ピックアップ場所が指定されているため、初めての訪問者は公式タクシーを利用する方が混乱を避けられます。鉄道駅やバスターミナル(アーケード)周辺には悪質なトゥクトゥク運転手が待機しており、法外な値段(300バーツ以上など)を提示することがあります。これらの場所では、まずGrabで価格相場を確認し、それ以下の交渉ができない場合はアプリで車を呼ぶのが定石です。
緊急連絡先
チェンマイでの緊急時には、まず外国人専用の「観光警察(1155)」に連絡してください。24時間体制で英語・日本語の通訳を介した対応が可能です。生命に関わる事態や重大犯罪の場合はタイ警察(191)ですが、言語の壁があるため、観光警察が第一窓口として最も確実です。医療緊急事態が発生した際は、日本語窓口のある「バンコク・ホスピタル・チェンマイ」へ連絡し、海外旅行保険の有無を伝えてください。警察署で被害届(ポリスレポート)を作成する際は、パスポートの原本を忘れずに持参し、観光警察の立ち会いを求めることで手続きがスムーズになります。総領事館は夜間・休日は緊急連絡先に転送されます。
日本国大使館・領事館
名称: 在チェンマイ日本国総領事館
住所: Unit 104-107, Airport Business Park, 90 Mahidol Rd, T. Haiya, A. Muang
電話: 052-012-500
メール: [email protected]
チェンマイの治安に関するよくある質問
チェンマイの治安は良い?悪い? ▼
チェンマイの治安は東南アジアの中でもトップクラスに良好です。2026年現在も市中心部では観光警察による手厚いパトロールが行われており、凶悪な対人犯罪は極めて低水準で推移しています。しかし、近年は国境付近の軍事緊張や、巧妙なサイバー犯罪、そして季節的な深刻な大気汚染(PM2.5)といった新たなリスクが顕在化しています。基本的な防犯意識を持って行動すれば、非常に安全に観光を楽しめる都市といえます。
チェンマイで危険なエリアはどこ? ▼
最も危険なのはミャンマー国境に近いウィアンヘーン郡などの山岳地帯です。ここでは軍と薬物密輸団による銃撃戦が頻発しており、未舗装路への進入は命に関わります。また、市内のロイクロ通り(歓楽街)は深夜のトラブルが多く、ナイトバザール周辺はスリの多発エリアです。ハンドン郡の幹線道路は交通事故率が極めて高いため、移動の際も細心の注意が必要です。
チェンマイ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
一般的な観光地としての安全性に問題はなく、決して「やばい」街ではありません。ただし、2026年1月には国境付近で大規模な薬物摘発と銃撃戦が発生しており、北部山岳地帯への安易な接近は禁物です。また、交通事故の死傷者数の多さや、公式を装ったフィッシングサイトによる詐欺被害は「やばい」と言えるレベルで発生しているため、事前の情報収集と警戒は怠らないでください。
チェンマイは女性一人でも怖くない? ▼
チェンマイは女性の一人旅でも決して怖くない、穏やかな都市です。地元住民のホスピタリティも高く、旧市街やナイトマーケットなどは夜間も多くの人で賑わっています。ただし、深夜に人通りの少ない路地を一人で歩くことや、知らない人物から誘われる「秘密のバー」などには絶対についていかないでください。万が一に備え、観光警察の番号(1155)を控えておくことで、より安心して過ごせます。
チェンマイでスリに遭わないための対策は? ▼
チェンナイトバザールや土日の歩行者天国(サンデーマーケット)など、観光客が密集する場所では組織的なスリグループが活動しています。バッグは必ず体の前に持ち、ファスナーには鍵をかけるか手で押さえるようにしましょう。特にスマートフォンのひったくりにも注意し、歩きスマホを控えることが重要です。財布は小分けにし、多額の現金を持ち歩かないことも有効な対策です。
チェンマイで多い詐欺の手口は? ▼
「寺院が閉まっている」と嘘をついて高額な宝石店へ案内するトゥクトゥク運転手の詐欺や、タイ入国カード(TDAC)の偽申請サイトによるフィッシング詐欺が多発しています。また、AI技術で警察官に扮してビデオ通話をかけ、口座調査を口実に送金を要求する最新の詐欺も報告されています。レンタルバイク返却時に、覚えのない傷の修理代を請求される「ゆすり」にも警戒が必要です。
チェンマイで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
最も多いのは、観光地での軽犯罪や交通事故です。レンタルバイクでの無免許運転による事故や、それを利用した高額賠償請求のトラブルに日本人が巻き込まれるケースが目立ちます。また、中国系詐欺グループによる「高額投資案件」の勧誘が一般居住エリアでも行われており、偶然を装った接触から犯罪に加担させられたり被害に遭ったりするリスクがあるため、注意が必要です。
チェンマイ旅行で注意すべきことは? ▼
2月から4月にかけての「煙害(PM2.5)」には最大級の注意が必要です。健康に甚大な影響を及ぼすレベルになるため、高性能マスクの着用や外出制限の確認が必要です。また、交通ルールが守られていないことが多いため、道路を横断する際やバイクを運転する際は日本以上に警戒してください。国境付近の山間部を訪れる際は、軍の検問や立ち入り禁止区域を必ず確認しましょう。
チェンマイで起こりやすいトラブルは? ▼
レンタルバイク返却時の「身に覚えのない傷」に対する高額請求トラブルが多発しています。貸出時に必ず全箇所の写真を撮り、パスポートは預けずにコピーで済ませるよう交渉しましょう。また、飲食店やバーでの過剰請求、タクシーのメーター不使用による料金交渉トラブルもしばしば発生します。言葉が通じないことを利用した言い掛かりに対しては、毅然とした態度が必要です。
チェンマイで被害に遭ったらどうする? ▼
もし犯罪被害やトラブルに遭った場合は、すぐに観光警察(Tourist Police)のホットライン「1155」に電話してください。英語での対応が可能で、24時間受け付けています。パスポートを紛失・盗難された場合は、在チェンマイ日本国総領事館(電話:052-012-500)へ連絡し、再発行の手続きを行います。証拠となる写真や動画を保存し、冷静に状況を記録しておくことが解決への近道です。
チェンマイの治安詳細
チェンマイの治安概要
2026年現在、チェンマイはASEANで最も安全な都市の一つとして高く評価されており、市中心部では観光警察による大規模なパトロールが実施されています。対人犯罪の発生率は極めて低く、観光客が安心して歩ける環境が維持されています。しかし、北部のミャンマー国境付近では軍事的な緊張と薬物密輸に関連する衝突が発生しており、注意が必要です。また、都市部ではPM2.5による深刻な大気汚染や、国境を越えたサイバー犯罪グループによる巧妙なオンライン詐欺といった新しい形態のリスクが浮上しており、従来の治安対策とは異なる警戒が求められています。
チェンマイは危険?やばい?
チェンマイ全体が危険で「やばい」わけではありませんが、特定のエリアと状況には細心の注意が必要です。特にミャンマー国境に近いウィアンヘーン郡などの山岳地帯は、軍と密輸団の銃撃戦が発生する紛争地域となっており、観光客が近づくのは極めて危険です。また、交通安全の面では「やばい」と言えるほど事故率が高く、特に観光客の無免許運転による重大事故が多発しています。さらに、近年はハンドン郡などを拠点とする国際的な投資詐欺グループが浸透しており、見知らぬ人物からの投資話や、SNSを通じた不審な勧誘に対しては、これまでにない警戒が必要です。
チェンマイは怖い?一人旅でも大丈夫?
チェンマイは女性一人旅でも決して「怖い」場所ではありません。地元の人々は穏やかで、市内の主要観光地や旧市街は夜間も比較的明るく、女性が一人で歩いても大きな危険に遭う可能性は低いです。ただし、歓楽街であるロイクロ通りなどは深夜になると雰囲気が変わり、酔客とのトラブルや過剰請求のリスクが高まるため、単独での立ち入りは避けるのが賢明です。また、山岳地帯への一人旅は、道迷いや治安の不安定な場所への誤進入のリスクがあるため、信頼できるガイドを伴うか、グループツアーを利用することをお勧めします。防犯意識を常に持ち、不審な誘いには毅然と断る姿勢が大切です。
スリ・詐欺・犯罪の実態
実際の犯罪状況として、観光地特有のスリや詐欺が依然として報告されています。特にナイトバザールなどの人混みでは、組織的なグループによるスリに注意が必要です。最近の手口で巧妙なのが、主要寺院前で「今日は閉館している」と嘘をつき、高額な宝石店などへ案内するトゥクトゥク運転手です。また、デジタル化を悪用した詐欺も急増しており、偽のタイ入国カード(TDAC)申請サイトや、AIで警察官に扮したビデオ通話による金銭要求など、ハイテク化が進んでいます。レンタルバイクでは、最初からあった傷を理由に高額な修理代を請求する「ゆすり」も後を絶ちません。物理的な防犯に加え、ネット情報の真偽を見極める力が不可欠です。
チェンマイ旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべきは、まず交通事情です。チェンマイは交通事故死者数が多く、特にバイクの運転には細心の注意を払い、必ず有効な免許とヘルメットを保持してください。次に、ミャンマー国境付近のウィアンヘーンやチェンダオの一部エリアは軍事的な警戒態勢にあり、不用意な立ち入りは銃撃戦に巻き込まれる恐れがあり大変危険です。また、乾季の1月から4月にかけて発生するPM2.5による煙害は、深刻な呼吸器疾患を引き起こす可能性があるため、空気質のチェックとN95マスクの準備を忘れないでください。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として、レンタルバイク返却時に「修理が必要な傷がある」と脅され、パスポートを人質に2万バーツ近い請求をされたケースがあります。また、SNS広告で表示された偽のTDAC申請サイトでクレジットカード情報を入力し、不正利用された被害も報告されています。歓楽街のロイクロ通りでは、親しげに近づいてきたグループに飲み物に睡眠薬を入れられ、金品を奪われる昏睡強盗に近い事例も稀に発生しています。さらに、寺院閉館の嘘を信じて連れて行かれた宝石店で、価値のない品を数十万円で購入させられたという典型的な詐欺トラブルも後を絶ちません。
被害に遭った場合の対応
万が一被害に遭った場合は、まず観光警察(1155)へ連絡しましょう。彼らは観光客支援を専門としており、英語での対応がスムーズです。重大な犯罪被害やパスポート紛失の場合は、在チェンマイ日本国総領事館に連絡し、支援を求めてください。盗難の際は、保険請求のために地元の警察署で「ポリスレポート(被害届)」を発行してもらう必要があります。その際、正確な状況を説明するために、現地の通訳を介することが望ましいです。交通事故の場合は、警察が来るまで車両を動かさず、周囲の状況を動画や写真で記録し、相手の免許証や連絡先を必ず確認してください。
その他の情報
ベストシーズン
安全面と快適さから見たベストシーズンは、11月から1月までの乾季です。この時期は気候が涼しく安定しており、深刻なリスクである大気汚染(PM2.5)の影響が最も少ないです。また、観光インフラがフル稼働し、観光警察のパトロールも強化されるため、最も安心して滞在できます。逆に3月から4月は野焼きによる煙害が深刻で、呼吸器系への被害や視界不良による交通事故リスクが高まるため、避けるべき時期とされています。
言語のヒント
チェンマイは英語の通用度が高いですが、緊急時のために以下のフレーズを覚えておくと安心です。タイ語は男性は文末に「クラップ」、女性は「カ」を付けます。1. 助けて!: 「チュワイ・ドゥアイ!」 2. 警察を呼んでください: 「チュワイ・リエック・タムルアット・ハイ・ノイ」 3. 救急車が必要です: 「トンカーン・ロット・パヤバーン」 4. 観光警察はどこですか?: 「タムルアット・トーンティアウ・ユー・ティーナイ?」 5. 日本大使館(領事館): 「サターン・グン・スン・イープン」。タイ北部の挨拶「サワッディー・ジャオ」を使うと現地の人との距離が縮まり、トラブル回避にも役立ちます。
文化・マナー
チェンマイは王室や仏教に対して非常に敬虔な土地です。1. 寺院訪問時は露出の多い服装を避けてください(肩や膝が出るのはNG)。2. 王室への不敬は刑罰の対象となります。3. 2026年1月現在、野焼き(ゴミ燃やし含む)は厳格に禁止されており、観光客であっても通報の対象となります。4. ソンクラン(4月)やロイクラトン(11月)などの祭事中、禁止区域での飲酒やランタン放出は即逮捕・罰金の対象となります。5. 頭をなでる行為はタブーとされているため、子供に対しても避けてください。これらの文化を尊重する姿勢が、現地のコミュニティとの良好な関係を築き、安全を確保する第一歩となります。