総合評価
非常に安全な都市だが、2025年以降の一般犯罪の急増と若年層ギャングの台頭、テロ警戒レベルの上昇により、従来よりも高い警戒が必要なフェーズに移行している。
身体的安全 (B-)
ビクトリア州全体の犯罪件数が前年比15.7%増加。特に若年層グループによるナタ(マチェテ)を用いた暴力的な住宅侵入や路上強盗が社会問題化しており、体感治安が悪化している。
医療・衛生 (A)
世界最高水準の医療インフラを誇り、緊急時のER対応も迅速。ただし海外旅行保険なしでの受診は極めて高額になる。春から初夏の雷雨喘息という特有のリスクには注意が必要である。
詐欺 (B+)
SNSを利用した巧妙な賃貸詐欺や、駐車場での偽QRコード詐欺、不用品売買でのPayID詐欺が横行している。対面での古典的な詐欺よりデジタル領域の詐欺リスクが顕著である。
テロ (B-)
国家テロ警戒レベルは「PROBABLE(起こりうる)」。特に中東情勢の影響でユダヤ教・イスラム教関連施設が標的となる事件が発生。大規模イベントでの自動小銃部隊配備が常態化している。
スリ (B)
CBDの無料トラム区間やクイーン・ビクトリア・マーケット等の観光地で多発。特に混雑した車両での降車間際を狙った犯行が目立ち、スマホや財布の管理に一定の注意が必要である。
暴力犯罪 (C+)
住宅侵入(アグラベーテッド・バーグラリー)が前年比26.8%増加。富裕層住宅街での高級車窃盗や、週末深夜の繁華街での暴力事件など、対人・対物双方で凶悪化の兆しが見られる。
最新インテリジェンスレポート
メルボルンは世界で最も住みやすい都市の一つとされてきましたが、2024年後半から2026年初頭にかけて治安の転換点を迎えています。統計上、犯罪件数は過去20年で最高水準に達しており、特に若年層による組織的暴力と財産犯罪が深刻化しています。州警察はCBD(中心業務地区)に強力な検問権限を付与するなどの対策を講じていますが、観光客や居住者の双方にとって、従来の「安全な豪州」のイメージを刷新し、防犯意識を高めることが不可欠な状況です。
現在の状況
最新の犯罪統計(2025年9月末時点)によると、ビクトリア州全体の犯罪件数は前年比約12.3%増加しました。メルボルンCBDの犯罪率は人口10万人あたり17,818.3件と州内最高値を記録しており、特に車両盗難(+42.1%)や小売店での窃盗(+36.6%)の急増が目立ちます。また、14歳から17歳の少年グループがナタ(マチェテ)を携行し、ライバルグループや一般市民を襲撃する事件が多発。2026年1月にはキング・ストリートで刺殺事件が発生するなど、繁華街の治安維持が課題となっています。これに対し、警察は2026年5月までCBD全域を「指定エリア」とし、疑いがない場合でも所持品検査や身分証提示を求める強力な権限を行使しています。全豪オープンなどの大規模イベントでは、テロ対策として特殊部隊が常駐する異例の警戒態勢が敷かれています。
背景分析
治安悪化の背景には、複合的な社会要因が存在します。第一に、急激なインフレと生活コストの高騰(コスト・オブ・リビング・クライシス)が、低所得層や若年層の困窮を招き、生活物資の窃盗や車上荒らしの動機となっています。第二に、SNSを通じて組織化された「若年層ギャング」の台頭です。彼らは暴力的な動画を投稿することでステータスを競い、凶器を用いた強盗を繰り返しています。第三に、地政学的な緊張の国内への波及です。中東情勢をめぐる対立が、メルボルンの多文化社会に亀裂を生んでおり、宗教施設への放火やヘイトクライム、大規模な抗議活動が社会的一体性を損なっています。これらの要因が重なり、かつての穏やかな治安環境を維持することが困難になっています。
政治・社会情勢
政治的には非常に活動的な状況が続いています。毎週日曜日の州立図書館前でのパレスチナ支持デモや、1月26日の「インベーション・デー(侵略の日)」に関連する大規模な抗議行進は、市内交通の麻痺だけでなく、警察との衝突や対立グループ間の小競り合いを誘発しています。ビクトリア州政府は警察予算の増額とPSO(保護サービス官)の配置強化を進めていますが、生活保護受給者やホームレス支援の遅れに対する市民の不満も根強く、これが反社会的な行動の土壌となっている側面も否定できません。イベント期間中は政治的なメッセージを掲げた飛び入り行為やデモが激化する傾向にあります。
重要ポイント
- ! CBD中心部の無料トラム内では、降車ドア付近を避け、バッグを体の前で保持すること。
- ! 夜間のキング・ストリート、エリザベス・ストリート北端は薬物中毒者や酔客が多く、可能な限り回避すべき。
- ! 住宅を借りる際は、SNS経由の個人契約を避け、公式な不動産業者を通じて対面で手続きを行うこと。
- ! 19時以降の電車利用では、運転士のいる先頭車両(1両目)に乗車することが警察により推奨されている。
- ! 駐車場でのQRコード支払いは避け、必ず物理的な精算機または公式アプリを使用すること。
- ! 全豪オープン等の会場周辺では警察の所持品検査に速やかに応じる。拒否すると罰則の対象となる場合がある。
- ! 富裕層住宅街(サウスヤラ、トゥーラック)でも住宅侵入が急増中のため、宿泊施設の戸締まりを徹底する。
- ! 路上で「財布を失くした」と親しげに話しかけてくる日本人ターゲットの詐欺には絶対に応じない。
- ! 雷雨喘息のリスクがあるため、10-12月の激しい雨の後はアレルギー体質者は外出を控える。
- ! レンタカーを利用する際は、車外から見える位置に荷物やバッグを放置しない。ナンバープレート盗難にも注意。
エリア別安全情報(タクティカルマップ)
メルボルンの治安は「北高南低(北西部・東南部で犯罪が多く、東部住宅街で少ない)」という構図がありますが、近年はこの境界が曖昧になりつつあります。CBDは碁盤の目状のレイアウトで分かりやすい反面、一本路地(ラネウェイ)に入ると照明が届かない死角が多く、夜間の独り歩きは推奨されません。また、無料トラム区間内は利便性が高いですが、犯罪者の逃走経路としても使われるため、停車間際の貴重品管理が鍵となります。
King Street (Nightclub District)
危険週末の深夜は極めて危険。飲酒に起因する暴力、薬物取引、刺殺事件が集中しており、警察が常時警戒しているエリア。
Victoria Street (Richmond)
危険メルボルン最大の薬物マーケットとして知られる。路地裏には注射器が放置され、薬物中毒者による予測不能な行動が多発。
Dandenong / Sunshine Stations
危険犯罪統計で常に最下位層に位置するエリア。駅周辺や駐車場での路上強盗、暴力事件が多発し、PSO(警察官)が常駐している。
Flinders Street Station / Elizabeth St South
注意メルボルンの顔とも言える場所だが、混雑に乗じたスリや、エリザベス通り沿いに滞留する浮浪者・中毒者による嫌がらせが深刻化。
St Kilda Foreshore / Esplanade
注意人気の観光地だが夜間は豹変する。照明の少ないビーチ沿いでの性犯罪リスクや、酔客によるトラブルが多く、2026年には武器捜索区域に指定。
Lygon Street (North)
注意イタリアンレストラン街だが、深夜は人通りが絶える場所もあり、近年ナタを用いた標的型強盗事件が発生。死角に注意が必要。
Docklands (Central)
安全近代的な再開発エリア。防犯カメラが多く、人通りは少ないが視界が開けているため街頭犯罪は比較的少ない。夜間も比較的安全。
Balwyn / Canterbury
安全犯罪率が極めて低い閑静な住宅街。家族連れやシニアに最適で、夜間の歩行も問題ない。ただし施錠は必須。
South Yarra / East Melbourne
安全お洒落なカフェや公園が多く、監視の目が届きやすい。街頭犯罪の発生率がCBDに比べて大幅に低い安全な滞在先。
脅威プロファイリング
メルボルンの治安は、かつての「安全な多文化都市」から、若年層ギャングの暴力と高度なデジタル詐欺が混在する、警戒を要するフェーズへと移行しています。2024年から2026年にかけて、ナタなどの凶器を用いた10代による組織犯罪が激増しており、特にCBD周辺や特定駅での暴力事件は深刻です。一方で、観光客は無料トラムでのスリや、スマホひったくり、巧妙なQRコード詐欺といった財産犯罪に遭遇する確率が高くなっています。警察はCBDを武器捜索の「指定区域」とするなどの強硬姿勢を見せていますが、住民の生活コスト高騰も犯罪率の上昇に拍車をかけています。旅行者には、場所と時間を選んだ行動が強く求められます。
ナタ携行若年層ギャング
Machete-Wielding Youth Gangs
グループ規模: 4-8人の少年グループ
ターゲット: 夜間の単独歩行者、高級レストラン周辺の通行人、駅で待ちぼうけをしている若者や留学生など。特に反撃の可能性が低いと見なされる人物を狙います。
活動場所: Carlton (Lygon St), Melbourne CBD (Elizabeth St), Sunshine, Dandenong, Frankston
活動時間: 20:00-04:00 (週末に多発)
手口:
14歳から17歳の少年らで構成される犯罪グループで、近年メルボルンで最も深刻な脅威となっています。彼らは「マチェテ(ナタ)」や大型ナイフを隠し持ち、カールトンやコブルバンクといった地区で凄惨な襲撃を繰り返しています。手口は非常に強引で、夜間の路上でターゲットを複数人で包囲し、凶器を見せて威嚇、あるいは躊躇なく切りつけてスマートフォンや高級時計、現金を強奪します。2025年末にはカールトンのイタリアン街でレストラン前の通行人をナタで襲撃し、重体に追い込む事件が発生しました。ライバルギャングとの抗争に一般人が巻き込まれるケースや、ショッピングセンター内での乱闘も報告されており、警察の「Operation Alliance」による取り締まり対象となっていますが、その活動は予測困難で極めて暴力的です。
対策:
夜間、特に22時以降の歩行は、人通りの多い場所であっても避けるべきです。万が一、武器を持ったグループに遭遇した場合は、決して抵抗せず、要求された金品を速やかに渡してください。彼らは衝動的で暴力に対する閾値が低いため、視線を合わせたり議論を試みたりすることは死を招くリスクがあります。事前に「ダミー財布」を用意しておくことも有効です。また、カールトンやサウスバンクの路地裏など、死角の多い場所には立ち入らないでください。警察が「指定区域」としているエリアでは所持品検査が頻繁に行われるため、不審な集団を見かけたら即座に店内に逃げ込むなどの回避行動をとってください。
無料トラム区間スリ集団
Free Tram Zone Pickpockets
グループ規模: 2-3名の男女
ターゲット: CBD内の無料トラムを利用する観光客、大きな荷物を持った旅行者、スマホに夢中になっている乗客。特にドア付近に立っている人物が標的になります。
活動場所: Bourke Street Mall, Flinders Street Station, Swanston Street, Elizabeth Street
活動時間: 10:00-19:00 (ラッシュ時)
手口:
メルボルン名物の「無料トラム区間(Free Tram Zone)」の混雑を悪用した手口です。犯行グループは、乗客が密集するドア付近に陣取り、停車直前の車内の揺れや乗降時の混乱に乗じて、ターゲットのリュックのジッパーを開けたり、コートのポケットからスマートフォンや財布を抜き取ります。特筆すべきは、犯行のタイミングが「ドアが閉まる直前」であることです。犯人は獲物を手にすると同時にトラムから飛び降り、被害者が気づいた時にはトラムが動き出しているため、追跡が物理的に不可能な状況を作り出します。実行役と監視役、盗品を受け取る役の3人体制で行われることが多く、プロフェッショナルな動きを見せます。日本人女性がリュック内の財布を盗まれる被害が頻発しています。
対策:
トラムに乗車する際は、リュックは必ず体の前側に抱えてください。ポケットには貴重品を入れず、必ずジッパー付きの内ポケットか、衣類の下に隠したセキュリティポーチに保管してください。特にドア付近には立たず、車両の中ほどへ移動することが推奨されます。停車駅が近づくたびに周囲を警戒し、不自然に密着してくる人物がいないか確認してください。もし被害に気づいた場合は、無理に追いかけず、速やかにスマホの遠隔ロックを行い、最寄りの警察署でポリスレポートを作成してください。無料区間だからと油断せず、常に監視されているという意識を持つことが重要です。
住居侵入・高級車窃盗団
Aggravated Burglary & Car Theft Rings
グループ規模: 2-4名
ターゲット: トゥーラックやサウスヤラなどの高級住宅街の居住者、Airbnbで一軒家を借りている旅行者。屋外から見える場所に高級車を停めている家庭が狙われます。
活動場所: Toorak, South Yarra, Malvern, Brighton
活動時間: 01:00-05:00
手口:
「Operation Trinity」として警察が警戒を強めている、住宅侵入型の強盗です。従来の空き巣とは異なり、住民が在宅している夜間に窓を壊して侵入し、脅迫して車の鍵や貴金属を奪う「アグラベーテッド・バーグラリー(強盗致傷型侵入)」が急増しています。犯人の目的の多くは高級外車の窃盗であり、盗んだ車は別の犯罪や若者の暴走行為に使用されます。2025年の統計では、この種の手口が前年比約27%増加しました。犯行グループは若年層であることが多いですが、非常に組織的で、セキュリティカメラがあっても顔を隠して堂々と侵入します。家主が対抗しようとして暴行を受け、重傷を負うケースも報告されています。
対策:
宿泊先を選ぶ際は、セキュリティのしっかりしたアパートメントやホテルを選び、路上に面した一軒家のAirbnbは慎重に検討してください。在宅中であっても、全てのドアと窓を施錠し、デッドボルトを使用してください。高級車をレンタルした場合は、必ず施錠されたガレージ内に駐車してください。万が一、夜間に侵入者と鉢合わせた場合は、絶対に抵抗せず、別の部屋に逃げ込んで鍵をかけ、即座に「000」で警察を通報してください。彼らの目的は物色であり、命を危険にさらしてまで財産を守る行為は推奨されません。窓に防犯フィルムを貼る、砂利を敷くなどの基本的な対策が、ターゲットからの除外に繋がります。
賃貸物件・ボンド詐欺
Rental & Bond Scammers
グループ規模: 個人または小グループ
ターゲット: シェアハウスを探している留学生、ワーキングホリデー利用者、日本からの新規渡航者。特に「小紅書」やFacebookを活用する層が狙われます。
活動場所: Melbourne CBD, Carlton, Clayton, North Melbourne
活動時間: 24時間 (オンライン主導)
手口:
オンラインプラットフォームで、相場より安く条件の良い物件(CBDのタワーマンションなど)を掲載し、偽の賃貸契約を結ばせる詐欺です。犯人は「現在出張中なので内見はできないが、他に希望者が多いので早急に予約が必要だ」と急かし、ボンド(保証金)や最初の1ヶ月分の家賃を振り込ませます。信頼させるために、Airbnbで短期間借りた部屋を「自分の持ち家」と偽って内見させる巧妙なケースもあります。送金が終わると連絡が途絶え、指定された住所に行くと、その部屋には全く無関係の居住者がいることで詐欺が発覚します。2025年にはメルボルンの学生街で被害が相次ぎました。
対策:
「内見前の送金」は絶対にしないでください。どれほど条件が良くても、実際に部屋の中に入り、蛇口やドアの立て付けを確認するまでは1セントも支払わないことが鉄則です。契約相手が不動産エージェントを名乗る場合は、必ずその会社の実在と登録番号を確認してください。支払いは履歴が残る銀行振込を使用し、現金の受け渡しや不審な決済アプリの使用は避けてください。また、相場よりも明らかに安い物件には必ず裏があると考えてください。Facebook Marketplaceや個人の掲示板よりも、Realestate.com.auなどの信頼できる公式賃貸サイトを利用することを強く推奨します。
日本人狙いの「お金貸して」詐欺
Japanese-Targeted Money Lending Scam
グループ規模: ソロ (流暢な英語を話す人物)
ターゲット: 日本人旅行者、特に一人で歩いている女性や若者。州立図書館周辺やサザンクロス駅付近でターゲットを探しています。
活動場所: State Library of Victoria, Southern Cross Station, Melbourne Central, Parliament House surroundings
活動時間: 11:00-18:00
手口:
日本人の善意と「断りにくい性格」を悪用した、古典的ながら現在も頻発している詐欺です。犯人は非常に親しげに、時には流暢な英語やカタコトの日本語で話しかけてきます。「財布を盗まれた」「ガソリン代が足りなくて帰宅できない」「日本人の友人がいる」といった作り話を展開し、20〜50豪ドル程度の「少額」を借りようとします。SNSの交換や身分証の提示(偽物)をして信頼させ、後で必ず返すと言い張りますが、一度現金を渡すと二度と連絡は取れません。日本国総領事館も繰り返し注意喚起を行っている事例です。被害額が数千円程度のため、警察に届け出ない被害者が多いことも犯行の継続を許しています。
対策:
路上で見知らぬ人物からお金を求められたら、相手がどれほど困っているように見えても、断固として拒否してください。「現金を一切持っていない(No Cash)」、あるいは「警察に行きましょう(Let's go to the police station)」と伝えれば、犯人はすぐに立ち去ります。本当に困っている人物であれば、警察や慈善団体に頼るべきであり、旅行者に路上で無心することはありません。親切心で関わってしまうと、執拗につきまとわれるリスクもあります。不自然なほど親しげに話しかけてくる見知らぬ人物には、最初から警戒心を抱き、一定の距離を保つことが最大の防御となります。
偽QRコード駐車場詐欺
Fake QR Code Parking Scam
グループ規模: 組織的なデジタル犯罪グループ
ターゲット: 路上駐車場を利用するドライバー、レンタカー利用者。特にセント・キルダやフィッツロイなどの観光地で駐車場所を探している人。
活動場所: St Kilda, Fitzroy, South Melbourne Market, Richmond
活動時間: 09:00-21:00
手口:
公共のパーキングメーターや看板に、本物そっくりの「支払い用QRコード」を貼り付ける手口です。ユーザーがスマートフォンで読み取ると、公式の支払いサイトに酷似したフィッシングサイトへ誘導されます。そこでクレジットカード情報や個人情報を入力させ、駐車場料金(数ドル)を決済させるフリをしながら、裏でカード情報を盗み出し、数分以内に高額な不正利用を行います。被害者は実際に駐車場料金を支払ったと思い込んでいるため、後で駐車違反の切符を切られるか、カードの請求が来るまで詐欺に気づきません。2025年からメルボルン市内で報告が急増している最新の詐欺です。
対策:
路上駐車場の看板やメーターに直接貼られているQRコードは絶対に読み取らないでください。メルボルン市の公式な駐車料金支払いは、物理的なコイン・カード投入口を使用するか、公式アプリ(EasyParkなど)をApp Storeから直接ダウンロードして使用する方式が基本です。ステッカーが剥がれかけていたり、不自然な段差がある場合は、偽物の可能性が極めて高いです。もし読み取ってしまった場合は、サイトのURLが正規の「.gov.au」や公式ドメインであることを確認してください。不安な場合は、その場所での駐車を避け、管理人が常駐するビル内駐車場を利用するのが最も安全です。
電動スクーターひったくり
E-scooter Phone Snatching
グループ規模: 1-2名
ターゲット: 路上で地図を見ながら歩いている観光客、イヤホンをしてスマートフォンを操作している通行人。特にスワンストン通りなどの目抜き通りが危険です。
活動場所: Swanston Street, Flinders Street, Bourke Street Mall, Docklands Promenade
活動時間: 12:00-20:00
手口:
メルボルン市内に普及している電動スクーターや自転車を悪用したひったくりです。犯人は背後から無音でターゲットに近づき、追い抜きざまに手に持っているスマートフォンを奪い取ります。そのままスクーターで加速して逃走するため、徒歩で追いかけることは不可能です。奪われたスマホは即座に闇市場で転売されるか、セキュリティを突破してオンラインバンキングの不正アクセスに使用されます。2025年にはCBDの主要な交差点付近で、白昼堂々行われるケースが目立っています。被害者は一瞬の出来事に呆然とするしかなく、物理的な暴力は伴わないものの、精神的・経済的ダメージが大きい犯罪です。
対策:
歩きスマホは絶対に避けてください。地図を確認する必要がある場合は、建物の壁を背にし、周囲を確認してから立ち止まって操作してください。スマートフォンを手に持つ際は、フィンガーリングやストラップを使用し、簡単には奪われない工夫をしてください。また、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを両耳に装着していると、背後から近づくスクーターの音に気づけません。片耳を空けておくか、音量を抑えるなどの対策が必要です。万が一盗まれた場合は、すぐに宿泊先や近くの店舗に駆け込み、警察へ通報するとともに、別の端末から「デバイスを探す」機能でデータの消去とロックを行ってください。
ワンパンチ暴行・酔客トラブル
One-Punch Assault / Drunk Violence
グループ規模: 単独または複数
ターゲット: 週末の深夜にキング・ストリート周辺を歩いている男性、ナイトクラブの列に並んでいる人。些細な言動で因縁をつけられます。
活動場所: King Street, Chapel Street (Prahran), Flinders Street, Southbank near Crown Casino
活動時間: 23:00-05:00
手口:
メルボルンのナイトライフの中心地、キング・ストリートで多発する暴力事件です。過度の飲酒や薬物摂取により理性を失った人物が、すれ違いざまの肩の接触や視線が合ったといった些細な理由で激昂し、突如殴りかかってきます。特に、不意打ちで一撃を加え、被害者がコンクリートの地面に頭を打ち付けて死亡する「ワンパンチ・アタック(カワード・パンチ)」が社会問題となっています。2026年1月にもキング・ストリートの飲食店周辺で刺殺事件が発生しており、警察のパトロールが最も強化されているエリアですが、酔客同士の乱闘も日常的に発生しています。
対策:
週末(金・土・日)の深夜0時以降、キング・ストリートには近づかないことが最善の策です。もしこのエリアを通らなければならない場合は、不自然な言動をしている人物や、大声を出している集団とは物理的に距離を置いてください。誰かに話しかけられても、丁寧かつ速やかにその場を立ち去り、目を合わせないようにしてください。万が一、絡まれそうになった場合は、反論したり戦おうとしたりせず、すぐに近くの警備員や警察官(主要な場所には配置されています)に助けを求めてください。命に関わる致命傷を負うリスクがあるため、「逃げる」ことが唯一の正解です。
時間帯別リスク評価
メルボルンは日中は比較的安全ですが、2025年以降、夜間の重大犯罪が増加傾向にあります。特にCBDの特定エリアや深夜の公共交通機関では、暴力事件や強盗への警戒を最大級に高める必要があります。時間帯に応じた移動手段の選択と、立ち入るべきではないエリアの把握が、安全な滞在に不可欠です。
早朝
やや安全05:00-08:00
早朝のメルボルンは全体的に静かでリスクは低いですが、CBDの路地裏や主要駅周辺では深夜から活動している浮浪者や、泥酔状態の人物が残っている場合があります。特にフリンダース・ストリート駅やエリザベス・ストリートの北側では、清掃作業が始まる前は人通りが少なく、予期せぬトラブルに遭遇する可能性があります。ジョギングや散歩をする場合は、公園の奥深くや暗い路地は避け、視界の開けた大通りを選ぶようにしてください。公共交通機関は運行を開始していますが、乗客が少ないため、孤立した状況にならないよう注意が必要です。特に冬場はこの時間帯も暗いため、反射材の使用や明るい場所の通行を心がけてください。
脅威:
- ・泥酔者による突発的な暴言
- ・人気のない路地での引ったくり
- ・薬物中毒者の予測不能な行動
- ・照明の少ない公園での待ち伏せ
推奨:
- ・暗い路地や細い道を通らない
- ・大通り沿いの明るい道を選択する
- ・イヤホンで音楽を聴きながらの通行を避ける
- ・不審な人物がいたら距離を置く
日中
安全08:00-18:00
日中は観光客やビジネスマンで街が活気に溢れ、メルボルンで最も安全な時間帯です。しかし、人混みが発生する場所では、観光客を狙った軽犯罪に細心の注意を払う必要があります。特に「無料トラム圏内(Free Tram Zone)」の車内や、クイーン・ビクトリア・マーケット、Bourke Street Mallなどのショッピングエリアでは、組織的なスリや置き引きが発生しています。また、サウスバンク周辺では「偽警察官」による所持品検査を装った詐欺や、強引な寄付金詐欺の報告もあります。歩きスマホに集中していると、自転車やスクーターによるひったくりの標的になりやすいため、周囲への警戒を怠らないようにしましょう。全体的には安全ですが、自分の所持品から目を離さないことが重要です。
脅威:
- ・混雑したトラム内でのスリ
- ・カフェやレストランでのバッグ置き引き
- ・観光地での偽警察官・募金詐欺
- ・自転車によるスマホひったくり
推奨:
- ・バッグは体の前で保持し、口を閉じる
- ・スマホを路上で長時間凝視しない
- ・貴重品をテーブルや椅子の背に置かない
- ・知らない人物からの急な声掛けを無視する
夕方〜夜
注意18:00-23:00
夕方から夜にかけては、パブやバーから溢れる酔客が増え始め、雰囲気が徐々に変化します。特に週末のキング・ストリートや、サウスバンクのレストラン街周辺では、飲酒に起因する小競り合いや、グループでの騒音トラブルが目立ち始めます。公共交通機関を利用する際は、警察から推奨されている通り、電車の「先頭車両(運転士に近い車両)」に乗るようにしてください。主要駅には保護責任者(PSO)が配備されますが、郊外の無人駅や照明の暗いバス停では、若者グループによる嫌がらせや強盗のリスクが高まります。リッチモンドのビクトリア・ストリート周辺など、薬物問題が指摘されているエリアへの立ち入りは、この時間帯から厳に控えるべきです。
脅威:
- ・酔客による一方的な暴行(ワンパンチ攻撃)
- ・公共交通機関でのハラスメント
- ・暗い駅周辺での集団強盗
- ・若年層ギャングによる威嚇行動
推奨:
- ・電車は必ず先頭車両に乗車する
- ・夜間の郊外路線バス利用を控える
- ・街灯の少ない公園や路地を避ける
- ・不審なグループとは視線を合わせない
深夜
危険23:00-05:00
深夜から未明にかけては、メルボルンで最も危険な時間帯となります。CBDのナイトクラブが集まるエリア(特にキング・ストリート付近)では、2026年初頭にも刺殺事件が発生しており、重大な暴力犯罪のリスクが非常に高いです。薬物中毒者や重度の泥酔者が路上で攻撃的になるケースが多く、観光客の独り歩きは絶対に推奨されません。また、セント・キルダのビーチ沿いや裏通り、郊外のダンデノンやサンシャインといった駅周辺では、刃物を用いた強盗事件が頻発しています。移動が必要な場合は、トラムや電車を避け、信頼できるライドシェア(Uber等)を建物内から呼び、到着直前に外に出るようにしてください。ドアツードアの移動を基本とし、決して路上で長時間待機しないことが命を守る鍵となります。
脅威:
- ・凶器(ナイフ・ナタ)を使用した強盗
- ・ナイトクラブ周辺での殺人・重傷事件
- ・性的暴行・嫌がらせ
- ・車両盗難および車上荒らし
推奨:
- ・深夜の独り歩きを絶対にしない
- ・Uber等の配車アプリを積極的に利用する
- ・キング・ストリート周辺に近づかない
- ・ホテルの施錠を二重に確認する
旅行者タイプ別アドバイス
女性一人旅
★★★☆☆メルボルンは女性の一人旅に人気の都市ですが、近年は夜間の治安悪化により、以前ほど無警戒ではいられません。日中はカフェ巡りやショッピングを安全に楽しめますが、日没後は周囲の雰囲気が一変します。特に、CBD内の路地裏(ラネウェイ)は写真映えしますが、死角が多く深夜は危険です。公共交通機関での移動は、常にPSOのいる場所や運転士に近い場所を選ぶなど、自己防衛意識を常に高く持つ必要があります。滞在先は、夜間でも人通りがあり、セキュリティのしっかりしたサウスヤラやイーストメルボルンなどの高級住宅街を推奨します。現地の不審な声掛け(特に寄付や道案内を装ったもの)には毅然とした態度で接し、深入りしないことが大切です。
特有のリスク:
- ・夜間の路地裏でのひったくりや嫌がらせ
- ・公共交通機関での執拗なナンパ・つきまとい
- ・ドリンク・スパイキング(飲み物への薬物混入)
- ・「お金を貸して」等の善意につけ込む詐欺
推奨事項:
- ・夜間の移動は必ずUberなどの配車サービスを利用する
- ・派手な装飾品やブランドバッグの露出を控える
- ・常にモバイルバッテリーを持ち、スマホの電池を切らさない
- ・ホテル周辺の明るい避難場所(24時間営業のコンビニ等)を確認しておく
- ・バーなどでは自分の飲み物から絶対に目を離さない
- ・防犯ブザーをすぐに手の届く場所に装備する
避けるべきエリア:
夜間のキング・ストリート(クラブ街), 深夜のエリザベス・ストリート北側, セント・キルダの夜間のビーチ沿い
おすすめ宿泊エリア: セキュリティゲート付きのアパートメントホテル、またはサウスヤラ地区の中級以上のホテル
家族連れ
★★★★☆メルボルンは公園や教育施設が充実しており、家族連れには非常に適した都市です。郊外の住宅街(カンバーウェル、バルウィンなど)は極めて安全で、現地の子供たちと一緒にのびのびと過ごせます。ただし、CBDなどの人混みでは子供の迷子や、混雑に乗じたスリに注意が必要です。また、メルボルン特有の激しい気候変化や、春先の「雷雨喘息」などは、子供の体調管理において治安以上のリスクとなる場合があります。移動にはレンタカーも便利ですが、観光地での車上荒らしが急増しているため、車内に荷物を放置しないなどの徹底した対策が求められます。全体として、宿泊先と活動エリアを郊外中心に据えれば、非常に安全で質の高い家族旅行が可能です。
特有のリスク:
- ・観光地の人混みでの子供の迷子
- ・レンタカーを狙った車上荒らし(特に窓割り)
- ・大規模なデモに遭遇した際の交通遮断
- ・公共交通機関での酔客によるトラブル
推奨事項:
- ・子供に緊急連絡先を書いたカードを持たせる
- ・レンタカーの車内には空の袋一つ置かない
- ・宿泊はCBDを避け、治安の安定した東部郊外を選ぶ
- ・日曜日の州立図書館などデモ多発地には近づかない
- ・ベビーカー利用時はエレベーターの場所を事前に把握する
- ・常に天気予報を確認し、急な雷雨や気温低下に備える
- ・海外旅行保険の家族プランに必ず加入する
避けるべきエリア:
リッチモンドのビクトリア・ストリート(薬物問題), フランクストン駅周辺(治安不安定), 夜間のサウスバンク・プロムナード
おすすめ宿泊エリア: バルウィンやカンバーウェル地区の一軒家貸切(Airbnb等)またはレジデンス
ビジネス
★★★★☆ビジネス出張者にとって、メルボルンCBDは利便性が高い反面、特定のスポットでの治安悪化が懸念材料です。オフィスビルが立ち並ぶコリンズ・ストリートやボーク・ストリートは日中非常に安全ですが、会食後の深夜の移動には注意が必要です。サザンクロス駅やフリンダース・ストリート駅周辺は、深夜に不安定な人物が滞留しやすいため、駅構内を通り抜ける際も周囲を警戒してください。また、ノートPCや社外秘の書類を含むバッグを、カフェのテーブル等に置いたままにする「置き引き」が多発しており、日本人ビジネスマンがターゲットになる事例も報告されています。宿泊先はセキュリティが強固で、ドックランズやサウスバンクのような比較的新しく、管理体制の整ったホテルが推奨されます。
特有のリスク:
- ・カフェでのPCバッグ置き引き
- ・公共Wi-Fiを通じたサイバー犯罪・情報漏洩
- ・夜間の会食帰りの路上強盗(標的型)
- ・空港送迎を装った非正規タクシーのトラブル
推奨事項:
- ・PCバッグは常に体の一部に触れる状態で保持する
- ・ホテルのWi-FiでもVPNの使用を徹底する
- ・会食後は距離に関わらずホテルから配車した車で移動する
- ・空港移動はSkyBusまたは公式タクシー(13CABS等)のみ利用
- ・深夜の路地裏での電話対応(歩きスマホ)を避ける
- ・パスポートのコピーとデジタルデータを別々に保管する
- ・現地の最新ニュース(デモ情報等)を毎朝チェックする
避けるべきエリア:
夜間のキング・ストリート周辺, サザンクロス駅裏側のスペンサー・ストリート付近, フィッツロイの深夜の裏通り
おすすめ宿泊エリア: ドックランズまたはコリンズ・ストリート沿いの外資系高級ホテル
バックパッカー
★★☆☆☆メルボルンは物価が高く、バックパッカーにとって治安の良い安宿を見つけるのが難しくなっています。安価なホステルが多く集まるセント・キルダやCBD北部の一部エリアは、薬物中毒者や酔客とのトラブルが絶えず、盗難事件も頻発しています。ドミトリー内での私物管理は、鍵のかかるロッカーであっても万全とは言えず、特に日本円の現金や高価なカメラが狙われやすい傾向にあります。また、SNSを通じた格安のシェアハウス探しは、詐欺(ボンド詐取)の温床となっており、日本人被害者が後を絶ちません。安易に安さを追求せず、公共交通機関の利便性と周囲の環境を重視した滞在先選びが必要です。警察の検問権限強化により、所持品検査を受ける可能性もあるため、常に身分証を携帯してください。
特有のリスク:
- ・ホステル内での現金・電子機器の盗難
- ・SNSを利用したシェアハウス・賃貸詐欺
- ・深夜のビーチや公園での暴行・強盗
- ・無料トラム内での組織的なスリ被害
推奨事項:
- ・貴重品は常に肌身離さず身につける(シャワー時も注意)
- ・シェアハウス契約前に必ず現地を確認し、鍵と引き換えに払う
- ・安宿の口コミで「盗難」のワードがないか徹底調査する
- ・夜間は一人でビーチや大きな公園に行かない
- ・mykiカードの残高を常に確認し、無賃乗車で罰金を取られないようにする
- ・地元の「スカム(詐欺)」情報をScamwatchなどで確認する
- ・緊急連絡先をオフラインでも見れるようメモしておく
避けるべきエリア:
夜間のセント・キルダ周辺, サンシャイン駅およびダンデノン駅周辺, リッチモンドの特定の裏路地
おすすめ宿泊エリア: CBD中心部の口コミ評価が非常に高い大手ホステル、または郊外の女性専用シェアハウス
安全な宿泊エリア
Canterbury / Camberwell
★★★★★メルボルン屈指の高級住宅街であり、統計的に犯罪率が極めて低い非常に安全なエリアです。落ち着いた街並みには歴史的な建築物が多く、夜間も静寂が保たれています。住民の防犯意識が高く、家族連れやシニア層の滞在には最適の場所です。CBD(中心部)までは電車で15分から20分程度とアクセスも良好で、都会の喧騒を離れつつ利便性も確保されています。ブティックや高品質なカフェが立ち並ぶメインストリートは日中も夜間も安心して散策でき、海外旅行に慣れていない方でもストレスなく過ごすことができる、メルボルンで最も推奨される居住・滞在エリアの一つです。
例: Camberwell Serviced Apartments, Quest Camberwell
South Yarra
★★★★☆洗練されたお洒落な地区として知られ、ビジネスマンや一人旅の女性に非常に人気があります。高級ショップや著名なカフェが並ぶチャペル・ストリートを中心に、常に適度な人通りがあり、夜間も街灯が多く明るいため比較的安全です。富裕層が多く居住しており、警備の行き届いたアパートメントタイプのアコモデーションが充実しています。CBDへはトラムや電車で10分以内と非常に近く、観光拠点としての効率も抜群です。近年は空き巣への注意が必要とされていますが、宿泊施設内での安全管理を徹底していれば、路上でのトラブルに遭遇するリスクは他の地区に比べて格段に低く、快適に滞在できます。
例: The Como Melbourne, Ovolo South Yarra
East Melbourne
★★★★☆CBDの東側に位置し、広大な公園(フィッツロイ・ガーデンズなど)に囲まれた非常に閑静で優雅なエリアです。政府機関や歴史的な建築物が多く、警察のパトロールも頻繁に行われているため、治安は極めて安定しています。CBDの賑やかさから一歩離れた場所にあるため、夜間も非常に静かで落ち着いており、女性の一人歩きも大通りを選べば比較的安心です。高級ホテルやブティックホテルが点在しており、質の高いサービスを求める旅行者に適しています。主要な観光スポットやスポーツ施設(MCG)へも徒歩圏内であり、安全面と観光利便性のバランスが非常に取れた、穴場の滞在エリアと言えます。
例: Park Hyatt Melbourne, The Hotel Windsor
Balwyn / Balwyn North
★★★★★メルボルン東部の緑豊かな郊外に位置し、教育水準が高く、伝統的に「最も安全な suburb」の一つとして名前が挙がる地域です。観光客が少なく、地元住民のコミュニティが主体のため、不審者が目立ちやすく犯罪抑止力となっています。夜間は非常に静まり返りますが、治安の悪さを感じることはまずありません。長期滞在や、子供連れで現地の生活を体験したい家族には最高の選択肢となります。CBDからは少し離れますが、トラム一本で直接アクセスできるため、移動のストレスも意外に少ないのが特徴です。周辺には公園が多く、早朝や夕方のジョギングも安全に楽しむことができる環境が整っています。
例: Best Western Plus Apollo International, Palace Balwyn Serviced Apartments
Docklands (Central Area)
★★★★☆近代的な再開発が進んだウォーターフロント地区で、道幅が広く死角が少ないため、犯罪に巻き込まれるリスクが低いエリアです。防犯カメラが多く設置されており、夜間も公共の照明が明るく保たれているため、新婚旅行やビジネス利用にも適しています。無料トラム圏内(Free Tram Zone)に含まれているため、CBD内への移動も容易で経済的です。居住者の多くがプロフェッショナルな職種に従事しており、地区全体にクリーンで安全な雰囲気が漂っています。ただし、一部の人通りが極端に少ない路地や、海沿いの風が強い場所では、深夜の独り歩きを避けるなどの基本的な注意を払うことで、最高水準の安全を享受できます。
例: Marriott Melbourne Docklands, The District Docklands Apartments
交通機関の安全情報
地下鉄・メトロ
メルボルンの鉄道ネットワークは概ね効率的ですが、2025年以降、一部の路線で治安が悪化しています。特にDandenong線、Frankston線、Sunshine線は、夕方以降に若者グループによる迷惑行為や暴行が報告されることが多く、注意が必要です。警察の推奨により、午後7時以降に電車を利用する場合は、運転士がすぐ近くにいる「1両目」に乗車してください。主要駅(フリンダース・ストリートやサザンクロス)には保護サービス官(PSO)が午後6時から最終列車まで常駐しており、彼らの近くにいることが安全を確保する近道です。無人駅や照明の暗いホームでは、非常用通報ボタンの位置を事前に確認しておきましょう。
タクシー・配車アプリ
タクシーおよびライドシェア(Uber, DiDi, Ola)は、深夜の移動において徒歩よりも圧倒的に安全です。ただし、タクシーを利用する場合は必ず「公式のタクシー乗り場」から乗車し、路上で客引きをしている未登録車両には絶対に乗らないでください。ライドシェアを利用する際は、必ずアプリ上のナンバープレートと運転手の顔写真が一致することを確認してから乗車してください。近年、タクシーでの運賃の水増し請求(メーター不使用の要求)が増えていますが、これは違法です。毅然とした態度でメーターの使用を求めるか、定額料金が保証されるライドシェアアプリを優先的に利用することをお勧めします。
バス
バスは鉄道が届かない地域をカバーしており便利ですが、夜間の郊外路線は利用者が少なく、孤立しやすいリスクがあります。2026年初頭には南地区でバスを狙った不審火事件も発生しており、運行の乱れや治安情報の変化に敏感である必要があります。バス停で待つ際は、なるべく照明が明るく、人通りのある場所を選んでください。乗車中は運転手の近くに座り、不審な乗客がいたらすぐに移動してください。郊外の終着駅周辺のバス停は、特に酔客や浮浪者が滞留しやすいため、夜間の乗り継ぎは避け、タクシーへの切り替えを検討すべきです。
徒歩・自転車
メルボルンCBD内は、日中は非常に快適に歩けますが、エリザベス・ストリートの北側やフリンダース駅周辺は薬物中毒者や精神的に不安定な人物が多いため、歩行には注意が必要です。サイクリングや電動スクーターは便利な反面、駐輪中の盗難が非常に多く、強力なU字ロックの使用が必須です。また、歩行者としては、背後から近づく静かな電動スクーターによるひったくりを常に警戒する必要があります。歩道での追い越しざまの接触にも注意し、車道側を歩く際はバッグを建物側に持つなど、基本的な防犯動作を徹底してください。
空港からのアクセス
メルボルン空港(タラマリン)からの移動には、24時間運行のSkyBusが最も安全で推奨されます。サザンクロス駅までダイレクトに結ばれており、車内Wi-Fiも完備され、観光客を狙う犯罪の報告もほとんどありません。タクシーを利用する場合は、空港の公式乗り場に整列している車両を利用してください。空港ターミナル内で「Taxi?」と声をかけてくる個人ドライバーは100%違法業者であり、高額請求や強盗の恐れがあるため無視してください。荷物を積み込む際は、運転手が積み終わるまで目を離さないようにしましょう。
緊急連絡先
メルボルンを含むオーストラリア全土で、緊急時の電話番号は「000」(トリプルゼロ)です。警察、救急、消防のすべてに対応しています。電話がつながったら、まず「Police」(警察)、「Ambulance」(救急)、「Fire」(消防)のいずれかを伝え、日本語通訳が必要な場合は「Japanese, please」と伝えてください。緊急ではないものの警察の支援が必要な場合(盗難届の作成や相談など)は、「131 444」の警察アシスタンスラインへ電話するか、最寄りの24時間営業の警察署(Melbourne Westなど)を直接訪ねてください。パスポートの紛失や重大な事件に巻き込まれた際は、速やかに在メルボルン日本国総領事館(Bourke St)へ連絡してください。夜間の駅構内などでは、警察と同等の権限を持つ保護責任者(PSO)が配置されているため、身の危険を感じたらすぐに彼らに助けを求めるのが鉄則です。
日本国大使館・領事館
名称: 在メルボルン日本国総領事館
住所: Level 25, 570 Bourke Street, Melbourne VIC 3000
電話: (03) 9679 4510
メール: [email protected]
メルボルンの治安に関するよくある質問
メルボルンの治安は良い?悪い? ▼
以前は世界で最も住みやすい都市とされましたが、2025年以降の統計では犯罪件数が過去20年で最高水準に達しています。特にCBD(中心業務地区)の犯罪率は州内最高で、車両盗難や窃盗が急増中です。全体的には観光可能ですが、防犯意識を従来より高める必要があります。
メルボルンで危険なエリアはどこ? ▼
深夜のキング・ストリート、薬物問題が深刻なリッチモンドのビクトリア・ストリート、強盗多発エリアのダンデノン駅やサンシャイン駅周辺が特に危険です。また、夜間のセントキルダ・ビーチ沿いや、人通りの絶えるライゴン・ストリート北部も警戒が必要です。
メルボルン旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」と言われるほど治安が悪化しているエリアもありますが、適切な防犯対策を講じれば観光は可能です。ただし、14〜17歳の少年グループによるナタを用いた襲撃事件などが報告されているため、夜間の特定エリアへの立ち入りは絶対に避けるべきです。
メルボルンは女性一人でも怖くない? ▼
日中の主要観光地は比較的安全ですが、夜間のエリザベス通り南部や路地裏は不審者や中毒者が多く「怖い」と感じる場面が増えています。一人旅の場合は、無料トラム内でのスリや日本人を狙った寸借詐欺に注意し、深夜の移動はUberを利用することを推奨します。
メルボルンでスリに遭わないための対策は? ▼
特に「無料トラム区間」でのスリに注意が必要です。混雑するドア付近を避け、バッグは常に体の前で保持してください。降車直前の混乱に乗じて財布やスマホを抜かれるケースが多いため、車内でも気を抜かず、貴重品はポケットに入れず奥にしまいましょう。
メルボルンで多い詐欺の手口は? ▼
日本人を狙った「お金貸して詐欺」や、オンラインでの「賃貸・ボンド詐欺」が頻発しています。親しげに話しかけられ少額を要求されたり、内見前の送金を急かされたりした場合は詐欺を疑ってください。Aiを悪用した偽の賃貸契約書類なども出回っており注意が必要です。
メルボルンで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
路上でのスリや置き引き、日本人特有の善意につけ込む寸借詐欺が目立ちます。また、夜間に若年層ギャングに囲まれ、刃物で威嚇されてスマートフォンや財布を奪われる路上強盗事件も報告されています。日本人は抵抗しないと思われやすいため、隙を見せないことが重要です。
メルボルン旅行で注意すべきことは? ▼
2026年現在、警察はCBD全域で強力な検問権限を行使しています。疑いがなくても所持品検査を求められることがあるため、常に身分証を携帯し、警察の指示に従ってください。また、夜間の公共交通機関利用時や一人歩きには細心の注意を払いましょう。
メルボルンで起こりやすいトラブルは? ▼
週末深夜の繁華街での酔客による暴力、薬物中毒者からの嫌がらせ、シェアハウス入居時の保証金(ボンド)返金トラブルなどが一般的です。また、トラムの無賃乗車による高額罰金も日本人旅行者に多いトラブルの一つですので、mykiの利用ルールを厳守してください。
メルボルンで被害に遭ったらどうする? ▼
緊急時は「000」に電話して警察、消防、救急を呼びます。英語が困難な場合は「Japanese please」と伝えてください。盗難時は保険申請用にポリスレポートを取得し、パスポートを紛失した場合は在メルボルン日本国総領事館へ速やかに連絡して再発行手続きを行います。
メルボルンの治安詳細
メルボルンの治安概要
メルボルンは「世界で最も住みやすい都市」の常連でしたが、2026年現在は治安の大きな転換期を迎えています。最新統計ではビクトリア州全体の犯罪件数が前年比12%以上増加し、特にメルボルンCBDの犯罪率は人口10万人あたり約17,800件と州内最高値を記録。車両盗難や小売店での窃盗が急増しているほか、若年層ギャングによる暴力犯罪が深刻化しています。州警察はCBD全域を「指定エリア」とし、強力な検問体制を敷いて治安維持にあたっています。
メルボルンは危険?やばい?
現在のメルボルンは「危険」「やばい」とされる要素が増えています。特に14歳から17歳の少年グループがナタ(マチェテ)を携行し、ライバルグループや一般市民を襲撃する事件が多発しています。2026年に入り繁華街での刺殺事件も発生しており、従来の安全な豪州のイメージを捨てて行動する必要があります。夜間の繁華街や、リッチモンド、ダンデノンといった特定エリアは非常にリスクが高く、不用意な立ち入りは厳禁です。
メルボルンは怖い?一人旅でも大丈夫?
女性や一人旅の方にとって、メルボルンの路地裏や夜間の特定エリアは「怖い」と感じる場所が増えています。特にエリザベス通り南部やセントキルダ周辺では、薬物中毒者による予測不能な行動や嫌がらせが報告されています。また、日本人女性の優しさに付け込み、「財布をなくした」と嘘をついて金をせびる詐欺師も出没します。夜間は照明の少ない場所を避け、移動には公共交通機関よりも信頼できるライドシェアを利用するなど、防犯対策を徹底してください。
スリ・詐欺・犯罪の実態
実際の犯罪状況として、無料トラム区間でのスリが巧妙化しています。犯行グループは停車直前の揺れを利用して、背後からリュックを空け財布やスマホを奪います。また、住宅侵入型の高級車窃盗(アグラベーテッド・バーグラリー)が急増しており、在宅中であっても凶器を持って侵入する手口が目立ちます。詐欺分野では、SNSを利用した偽の格安賃貸物件によるボンド詐欺や、日本人の善意を利用した「寸借詐欺」が日常的に発生しており、知らない人物からの接触には常に警戒が必要です。
メルボルン旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべきは、CBDでの警察の検問権限強化です。2026年5月まで、警察は疑いがない場合でも身分証提示や所持品検査を行う権限を持っており、協力しない場合は拘束される可能性もあります。また、スマートフォンの「歩きスマホ」はひったくりの標的になりやすいため厳禁です。公共の場所では常に周囲に気を配り、不自然に近づいてくる人物や少年グループとは距離を置くようにしてください。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例には、無料トラム内で気づかないうちにバッグのジッパーが開けられパスポートを盗まれたケースや、週末の深夜にキング・ストリートで酔客同士の喧嘩に巻き込まれ怪我をした事例があります。また、日本人の学生が「ガソリン代が足りない」という現地の男の嘘を信じて50ドルを貸し、そのまま持ち逃げされる詐欺被害も頻発。さらに、シェアハウス契約時にボンドを支払った後、貸主と連絡が取れなくなる金銭トラブルも絶えません。
被害に遭った場合の対応
もし犯罪被害に遭った場合は、直ちに緊急番号「000」へ連絡してください。警察・救急・消防への共通番号です。言葉が通じない場合は「Japanese (ジャパニーズ)」と叫べば、通訳サービス(TIS)を通じて会話が可能です。また、パスポートの盗難や重大な事件に巻き込まれた場合は、在メルボルン日本国総領事館(電話:03-9679-4510)へ支援を求めてください。保険請求には必ず警察が発行するポリスレポートが必要になるため、軽微な被害でも届け出を行うことが重要です。
その他の情報
ベストシーズン
安全面から見たメルボルンのベストシーズンは、秋(3月から5月)です。この時期は気候が安定しており、夏季のような40度を超える猛暑や、それに伴う森林火災(ブッシュファイア)のリスクが低減します。また、春先に見られる「雷雨喘息」の発生も少なく、体調管理がしやすいのが特徴です。イベント面でも、F1グランプリや各種文化フェスティバルが開催され、街全体に活気がありつつも、全豪オープン期間(1月)のような極端な混雑や、それによる犯罪リスクの増大を避けることができます。日照時間も適度に長く、夕方の散策を比較的安全に楽しめるため、観光客にとって最もバランスの良い時期と言えます。
言語のヒント
メルボルンでは「No worries」(問題ない、どういたしまして)というフレーズが非常に多用されます。感謝を伝えた際や、謝った際の返答として頻繁に聞くことになります。治安に関わる緊急時には、以下のフレーズが有効です。「Help!(助けて!)」「Call the police(警察を呼んで)」「I had my bag stolen(バッグを盗まれました)」「Where is the nearest police station?(最寄りの警察署はどこですか?)」「I need a doctor who speaks Japanese(日本語を話す医師が必要です)」。また、地元のスラングで「G'day(グダイ)」は挨拶として使われますが、観光客が無理に使う必要はありません。丁寧な英語で「Excuse me」と切り出すことで、現地の人や警察からも好意的な協力が得やすくなります。
文化・マナー
メルボルンは非常に多文化な都市であり、多様性を尊重する文化が根付いています。一方で、近年は中東情勢などの地政学的な影響により、政治的デモが頻繁に発生しています。デモを見かけた際は、好奇心で近づかず速やかにその場を離れるのが賢明です。また、カフェ文化が非常に発展しており、朝早くからオープンする代わりに、午後3時や4時には閉まってしまう店が多いのも特徴です。夕方以降は街の雰囲気がパブ中心に切り替わるため、家族連れは早めの帰宅を心がけるのが一般的です。さらに、メルボルンの人々はスポーツ(特にAFL:オーストラリアン・ルールズ・フットボール)に対して非常に熱狂的です。グランドファイナルなどの大きな試合がある日は、街中が熱狂に包まれ、飲酒によるトラブルも増えるため、騒がしいグループには注意を払いましょう。