総合評価
ルアンダ等の都市部で凶悪犯罪が頻発しており、経済不安に伴う政治的緊張も高まっています。インフラ不足や健康リスクも大きく、旅行者には非常に高い警戒レベルが求められます。
身体的安全 (E+)
銃器を使用した強盗、カージャック、強奪事件が日常化しています。内戦の影響で武器が社会に広く出回っており、抵抗した際の致死リスクが極めて高く、生命の危険が常に伴います。
医療・衛生 (D-)
マラリアのリスクが全土で非常に高く、黄熱病の予防接種も必須です。都市部の一部の私立病院を除き、医療水準は極めて低く、重症時は南アフリカ等への国外搬送を考慮する必要があります。
詐欺・スリ (D+)
警察による賄賂要求(ガゾーザ)が蔓延しているほか、偽警官による恐喝やATM追跡強盗、闇両替詐欺などが頻発しています。アジア人は現金を所持していると見なされ、標的にされやすいです。
テロリスク (C-)
国際テロのリスクは相対的に低いものの、飛地のカビンダ州では分離独立派FLECが活動しており、外国人を標的とした誘拐や攻撃の脅威が継続しています。地方部では地雷リスクも残存します。
最新インテリジェンスレポート
アンゴラの治安は、首都ルアンダを中心に依然として非常に厳しい状況にあります。2025年から2026年にかけて、経済難に伴う強盗やひったくり、カージャックなどの凶悪犯罪が高水準で推移しており、銃器を使用した犯行が一般的です。また、燃料補助金の削減に端を発した大規模な抗議デモが突発的に発生し、警察との衝突による死傷者も報告されています。カビンダ州では分離独立派による外国人への脅威、内陸部では内戦時代の地雷リスクも残っており、渡航者には最高レベルの警戒と事前の万全な安全確保が強く求められます。徒歩移動は昼夜を問わず厳禁であり、信頼できる車両と警備の確保が不可欠な環境です。
背景分析
アンゴラ政治は、1975年の独立以来、アンゴラ解放人民運動(MPLA)による長期政権が続いています。ジョアン・ロウレンソ大統領は経済の多角化と汚職撲滅を掲げていますが、石油依存の経済構造からの脱却は難航しており、生活費の高騰と激しいインフレが国民の不満を増大させています。2024年から2025年にかけて、政府が燃料補助金を大幅に削減したことで、タクシー運転手や若年層を中心とした大規模なストライキや暴動が頻発するようになりました。失業率は全体で約27%、若年層では54%を超えており、この深刻な経済的困窮が犯罪率を押し上げる最大の要因となっています。また、主要野党UNITAの支持が都市部で拡大しており、2027年の総選挙に向けて政治的緊張は今後さらに高まる見通しです。内戦終了から20年以上が経過したものの、社会の貧富の差は極めて激しく、一部の石油富豪と大多数の極貧層という構図が治安の不安定さを固定化しています。法執行機関の腐敗も深刻で、警察が犯罪を抑制するどころか、賄賂要求を通じて市民や外国人を圧迫している実態があります。このような背景から、法治主義の浸透は限定的であり、トラブル発生時の自力解決は非常に困難な状況が続いています。
重要ポイント
- ルアンダ市内では「スマッシュ・アンド・グラブ」と呼ばれる窓ガラス割りの強盗が渋滞中に頻発している。
- 警察官による賄賂(ガゾーザ)要求は日常的であり、高圧的な態度を取らず冷静に対応する必要がある。
- カビンダ州は飛地であり、分離独立派による外国人の誘拐リスクが非常に高く、渡航は推奨されない。
- ダイヤモンド採掘地帯であるルンダ両州は治安当局が過敏になっており、不当拘束のリスクがある。
- 黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)は入国時に提示を求められるため、必ず携行すること。
- マラリアの予防薬と防蚊対策は全土で必須。雨季(10月〜4月)は特に感染リスクが跳ね上がる。
- 移動は配車アプリ(HeetchやYango)を利用し、公共の乗り合いタクシーは避けるのが鉄則である。
- いかなる理由があっても、夜間の徒歩移動は100メートル程度の短距離であっても絶対に避けるべき。
- 政府施設、軍事拠点、空港、橋の撮影はスパイ容疑で拘束される恐れがあるため厳禁である。
- 強盗に遭遇した際は絶対に抵抗せず、ゆっくりとした動作で貴重品を差し出し、生命を最優先する。
- 地方への陸路移動は、内戦時代の地雷が未舗装路に残っている可能性があるため、主要道路を外れない。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル2:不要不急の渡航中止 |
| 米国国務省 | Level 2: Exercise Increased Caution |
| 英国外務省 | Avoid all non-essential travel to specific areas |
| カナダ政府 | Avoid non-essential travel |
| ドイツ外務省 | Teilreisewarnung |
| フランス外務省 | Vigilance renforcée |
地域別リスク評価
ルアンダ州(首都圏)
高度な警戒リスクアンゴラで最も犯罪率が高く、武装強盗、カージャック、ひったくりが白昼堂々と発生します。特に渋滞中の車両を狙った強奪が深刻です。
カビンダ州(飛地)
渡航延期勧告(一部地域)リスク分離独立派FLECが武装活動を継続しており、政府軍との衝突や、外国人を標的とした誘拐・殺害のリスクが極めて高い危険地帯です。
ルンダ・ノルテ州(国境付近)
不要不急の渡航中止リスクダイヤモンドの不法採掘を巡るトラブルが絶えず、治安当局が非常に神経質です。不当拘束や武装集団による強盗リスクが目立ちます。
ルンダ・スル州
高度な警戒リスクダイヤモンド産業の中心地ですが、治安は不安定です。外国人への警戒感が強く、許可なき移動や撮影は厳しい取り締まりの対象となります。
ベンゲラ州(ロビト周辺)
警戒が必要リスク観光地としての側面がありますが、港湾都市ロビト周辺では経済格差に起因する窃盗や強盗が発生しています。夜間の行動は危険です。
フアンボ州
警戒が必要リスクかつての内戦の激戦地であり、市街地を外れると未だに地雷の危険が残ります。舗装された主要道路以外への立ち入りは避けてください。
ナミベ州
注意が必要リスク比較的穏やかですが、砂漠地帯への移動には事前の許可や信頼できるガイドが必須です。インフラが脆弱で救急体制に欠けます。
クネネ州(南部国境)
注意が必要リスクナミビア国境付近。雨季には大規模な洪水が発生しやすく、交通網の寸断や衛生状態の悪化が深刻なリスクとなります。
ザイール州(ソヨ周辺)
高度な警戒リスク石油拠点ですが、コンゴ民主共和国との国境付近で不法入国や物資の密輸、それに伴う暴力犯罪が頻発しています。
マランジェ州
注意が必要リスクカランドゥーラの滝などの観光資源がありますが、観光施設周辺でもひったくりが発生しており、常に警備体制の確認が必要です。
国内安全マップ
アンゴラ全体の治安傾向として、経済的困窮が犯罪の主因となっています。2025年現在は特にインフレと燃料価格高騰への不満が強く、都市部では暴力的な強盗と突発的なデモが同時並行でリスクとなっています。タクティカルマップ上の『safe』はあくまでアンゴラ国内での相対的な評価であり、日本のような安全を意味するものではありません。地方部では内戦時代の負の遺産である地雷が依然として脅威であり、舗装道路を外れることは厳禁です。移動は空路を優先し、陸路の場合は信頼できる現地の警備・輸送サービスを確保することが、あらゆる地域で共通の安全対策となります。
アンゴラの首都であり犯罪のホットスポット。武装強盗、ひったくり、デモによる暴動が頻発。夜間は絶対立ち入り禁止。
リスク: 武装強盗, ひったくり, 暴力的なデモ
ルアンダ近郊の貧困地区。殺人や重犯罪の発生率が極めて高く、昼間でも外国人の立ち入りは推奨されない危険地帯。
リスク: 凶悪犯罪, 集団襲撃, 薬物関連犯罪
分離独立派FLECが活動する紛争地域。外国人を標的とした誘拐リスクがあり、主要都市以外は極めて危険。
リスク: テロ・誘拐, 武力衝突, 外国人標的攻撃
ダイヤモンド鉱山地帯。治安部隊が厳重に監視しており、不法採掘者と疑われると不当拘束の恐れがある。
リスク: 不当拘束, 武装強盗, 地雷リスク
新興開発地区。高級ホテルやモールがあり比較的安全だが、富裕層を狙ったカージャックやATM強盗に注意が必要。
リスク: カージャック, ATM強盗, 車上荒らし
大使館街。警備が厳重で、アンゴラ内で最も安全なエリアの一つ。ただし、外部からの流入者による犯罪には警戒。
リスク: 周辺での窃盗, 政治的デモ(稀)
ビーチやレストランが並ぶ観光地。日中は安全だが、夜間は酔客や隙を狙った強盗が発生するため車移動が必須。
リスク: 深夜の強盗, 車上荒らし, ナンパ・つきまとい
フイラ州の州都。景観が美しく比較的落ち着いているが、地方特有の地雷リスクやインフラ不足に注意が必要。
リスク: 地雷リスク(郊外), 交通事故, 医療不足
歴史的な港町。観光客もいるが、失業率の高まりにより路上での窃盗やひったくりが増加傾向にある。
リスク: ひったくり, 路上詐欺, 夜間の犯罪
南西部の港町。治安は比較的良好だが、砂漠地帯への無断立ち入りは遭難のリスクがあり、ガイドが必須。
リスク: 遭難リスク, インフラ欠如, マラリア
石油産業の拠点。国境付近の密輸活動や不法入国に伴う小規模な暴力事件が発生することがある。要警備。
リスク: 密輸関連犯罪, 不当拘束, 感染症
高原都市。かつての激戦地で地雷リスクが残存。現在は安定しているが、経済難によるデモには注意。
リスク: 地雷(未舗装路), 抗議デモ, 強盗
農業と観光の拠点。カランドゥーラ滝への経路で犯罪報告あり。観光地でも隙を見せない警戒が必要。
リスク: 観光客狙いの窃盗, 交通事故, 地雷リスク
ダイヤモンド産業の中心地。不法採掘者や武装集団が活動しており、治安維持部隊による取り締まりが極めて厳しい。
リスク: 武装強盗, 不当拘束, 身分証明トラブル
ルアンダ空港付近のエリア。空港からホテルへ向かう外国人を狙った強盗やカージャックが頻発する極めて危険な地区。
リスク: 追跡強盗, カージャック, 銃器犯罪
犯罪・治安情報
犯罪統計
凶悪犯罪
リスク: 5/5多発エリア: ルアンダ市内全域, カゼンガ地区, サンビザンガ地区, ヴィアナ地区
手口:
- 銃器による脅迫・発砲
- 複数人による集団襲撃
- 夜間の民家・ホテルへの侵入強盗
対策:
- 絶対に抵抗せず、要求された物品を渡す
- 目立たない服装を心がけ、富を誇示しない
- 防弾仕様の車両や警備員の同行を検討する
2023年上半期だけで455件の殺人が報告されており、都市部での暴力犯罪は極めて深刻な水準にある。
強盗
リスク: 5/5多発エリア: 渋滞中の主要道路, 自宅・ホテルのゲート前, ATM周辺, ロシャ・ピント地区(空港付近)
手口:
- カージャック(信号待ちでの襲撃)
- スマッシュ・アンド・グラブ(窓ガラス割り)
- ATM利用後の追跡強盗
対策:
- 車内ではドアをロックし、窓を完全に閉める
- スマホやバッグを車外から見える位置に置かない
- 現金は銀行内の安全なATMで引き出す
武力を用いた強盗は年間数万件ペースで発生。特にカージャックの発生率が南部アフリカでも際立って高い。
スリ・窃盗
リスク: 4/5多発エリア: 市場(ベンフィカ等), 乗り合いタクシー(カンドングエイロ)内, イルリャ・ド・カボのビーチ, 混雑した商店街
手口:
- 複数人による挟み撃ち
- 注意を逸らす役と盗む役の分業
- バイクからのバッグ奪取
対策:
- 貴重品はホテルのセーフティボックスに預ける
- 多額の現金を持ち歩かない
- バッグは斜めがけにし、常に体の前で保持する
軽犯罪の多くは警察に届け出されないため、実数は公式統計の数倍に上ると推測される。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: 路上検問所, 空港の税関・入国審査, 闇両替所, 路上(ダイヤモンド取引持ちかけ)
手口:
- 不当な理由による賄賂(ガスーザ)要求
- 偽警官によるパスポート検査を装った恐喝
- ダイヤモンドの偽物販売
対策:
- 公認の両替所のみを利用する
- 警官には毅然としつつ礼儀正しく対応する
- パスポートのコピー(公証済み)を携行し原本は保護する
国民の6割が警察を「最も汚職が蔓延している組織」と認識しており、構造的な問題となっている。
性犯罪
リスク: 4/5多発エリア: 夜間のナイトクラブ周辺, 照明の少ない住宅街, 人気のないビーチ, 地方の農村部
手口:
- 深夜の帰宅途中の待ち伏せ
- タクシー運転手による犯行
- 睡眠薬などを用いた昏睡強盗
対策:
- 単独での夜間外出は厳禁
- 飲み物から目を離さない
- 信頼できるホテル専属の送迎車のみを利用する
2023年上半期で749件の性犯罪が報告されているが、潜在的な被害はさらに多いとされる。
traffic_accident
リスク: 5/5多発エリア: ルアンダ市内の渋滞区間, 郊外の未舗装路, 雨天時の低地道路, 夜間の幹線道路
手口:
- 信号無視・無理な割り込み
- 夜間の無灯火運転
- 家畜の道路飛び出し
対策:
- 夜間の運転は絶対に避ける
- SUV等の頑丈な車両を利用し、シートベルトを着用する
- 信頼できるプロの運転手を雇用する
死亡事故率は世界最悪水準の一つ。インフラの未整備とマナーの欠如が主な原因。
健康・医療情報
ワクチン情報
アンゴラへの入国には黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)が法的に必須であり、未所持の場合は入国を拒否されるか、空港での強制接種となるリスクがあります。その他の推奨項目として、経口感染のリスクが高いA型肝炎や腸チフス、破傷風の接種を強くお勧めします。特に地方部への滞在や長期ビジネス渡航の場合は、狂犬病やB型肝炎の検討も必要です。接種スケジュールには数ヶ月を要する場合があるため、渡航の3ヶ月前にはトラベルクリニックに相談してください。また、ポリオについても最新の流行状況を確認し、追加接種の要否を医師と確認することが重要です。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| Yellow Fever | 必須 | 生後9ヶ月以上のすべての渡航者に必須です。入国時にイエローカードの提示が求められ、接種後10日目から有効となります。 |
| Hepatitis A | 推奨 | 汚染された飲食物から感染するため、すべての渡航者に強く推奨されます。 |
| Hepatitis B | 推奨 | 医療従事者や長期滞在者、現地での事故による輸血・治療リスクに備え推奨されます。 |
| Tetanus | 推奨 | 事故や怪我による感染を防ぐため、10年以内の追加接種が推奨されます。 |
| Typhoid | 推奨 | 衛生状態が十分でない地域での飲食を予定している場合に推奨されます。 |
| Rabies | 推奨 | 野犬や野生動物との接触リスクがある地方部へ行く場合に推奨されます。 |
| Polio | 推奨 | 成人でも、流行地域への渡航歴がない場合は追加接種を検討してください。 |
健康リスク
最大のリスクはマラリアです。全土で通年発生しており、特に雨季(11月〜4月)に激増します。熱帯熱マラリアは致死率が高いため、蚊除け対策の徹底と医師による予防薬の処方を強く推奨します。また、ルアンダ等の都市部でもコレラやデング熱のアウトブレイクが頻繁に発生しています。生水、氷、路上屋台の食品、未加熱の魚介類は絶対に避けてください。さらに、北部や中央部の農村部では、ツェツェバエによるアフリカ睡眠病のリスクも存在します。近年、隣国コンゴ民主共和国からのエムポックス流入に対する監視も強化されており、野生動物や感染疑いのある人物との接触には細心の注意が必要です。
医療施設
首都ルアンダには「Girassol」や「Sagrada Esperança」といった外国人対応が可能な私立クリニックがあり、最低限の設備は整っていますが、受診料は非常に高額です。地方の公共医療機関は慢性的な医師不足、医薬品不足、衛生状態の悪化が深刻で、日本人にとって満足な治療を受けられる水準にはありません。重症時や手術が必要な場合には、南アフリカ、ポルトガル、または日本への緊急移送が必要となります。日本語での対応は一切なく、私立病院でも基本はポルトガル語、一部で英語が通じる程度です。高額な治療費と医療移送(チャーター機)をカバーする海外旅行保険への加入は、アンゴラ渡航において絶対に不可欠な条件です。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は2023年9月29日より、観光目的の滞在に限りビザ免除の対象となりました。1回の入国で最大30日間、年間合計で90日までの滞在が可能です。ただし、商用、就労、留学などの目的で渡航する場合は、引き続き事前に適切なビザを取得する必要があります。入国時には、黄熱病予防接種証明書の提示のほか、出国用の航空券、滞在を証明する書類(ホテルの予約確認書など)、および滞在費用(1日あたり約200米ドル相当)の証明を求められることがあるため、準備が必要です。また、無査証での入国後に報酬を得る活動を行うことは厳格に禁止されており、違反した場合は国外退去や拘束の対象となります。
パスポート有効期限
アンゴラ入国時点で、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あることが必須条件です。また、入国スタンプおよび将来の更新に対応するため、査証欄(未使用ページ)が見開きで2ページ以上あることを確認してください。残存期間が不足している場合は搭乗を拒否されるケースがあります。
持ち込み禁止・制限品
アンゴラでは外貨の持ち込み制限はありませんが、一定額(5,000米ドル相当)以上を持ち出す際は申告が必要です。また、未加工のダイヤモンドや象牙、絶滅危惧種の製品の持ち出しは厳しく規制されており、許可なく所持していると逮捕される恐れがあります。処方薬を持ち込む場合は、本人使用分であることを示す英文の診断書や処方箋を携行してください。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
注意日の出とともに活動が始まりますが、通勤・通学客を狙ったひったくりや強盗が発生しやすい時間帯です。薄暗い時間帯は特に注意が必要です。警察の検問も多く、車両移動中も警戒を緩めてはいけません。地方への移動を開始する場合は、十分に明るくなってから出発することを推奨します。
安全な活動:
- ・警備のいるホテル内での朝食
- ・車両による主要オフィスへの移動
- ・空港への早期移動(十分な時間的余裕を持つ)
避けるべきエリア:
- ・人気のない路地
- ・公共バス停留所周辺
- ・スラム街(ムセケ)に近いエリア
交通: 信頼できるホテルまたは会社専属の車両。
日中
安全主要な経済活動が行われる時間帯で、比較的安全とされますが、ルアンダ市内は激しい渋滞が発生します。渋滞中の車両を狙った「スマッシュ・アンド・グラブ」が多発するため、窓は常に閉め、ドアはロックしておく必要があります。市場や繁華街ではスリや集団による窃盗に厳重な警戒が必要です。政治的なデモが発生した場合は直ちに避難してください。
安全な活動:
- ・ショッピングモール内での買い物
- ・ミラマール地区などの大使館街での活動
- ・日中のビーチ(イルリャ・ド・カボ)の散策
避けるべきエリア:
- ・デモ参加者が集まる広場
- ・ヴィアナなどの犯罪多発地区
- ・銀行やATMの出口付近
交通: 配車アプリ(Heetch/Yango)または専用車。
夕方〜夜
危険日没とともに治安が急激に悪化します。帰宅ラッシュと重なり、渋滞が極めて激しくなるため、犯罪者がターゲットを選定しやすくなります。特に街灯が少ないエリアでは、徒歩での移動は10メートルであっても危険です。レストランなどへ向かう際も、必ずドア・トゥ・ドアで車両移動を行ってください。
安全な活動:
- ・高級ホテル内での夕食
- ・タラトナ地区のショッピングセンター利用
- ・車両による移動そのもの(窓を開けないこと)
避けるべきエリア:
- ・公共交通機関の乗り場
- ・照明のない住宅街
- ・地方の幹線道路(夜間移動)
交通: 信頼できる運転手による車両移動のみ。
深夜
危険犯罪の発生リスクが最大となります。警察のパトロールも限定的になり、武装グループによる活動が活発化します。車両移動であっても、信号待ちの際に狙われるリスクが高いため、可能な限り外出を控えるべきです。特に娯楽施設周辺での強盗や、帰宅時を狙った待ち伏せ犯罪に細心の注意が必要です。
安全な活動:
- ・警備の厳重な施設内での滞在
- ・空港への深夜移動(警備付きを推奨)
避けるべきエリア:
- ・あらゆる屋外通路
- ・ナイトクラブ周辺の路上
- ・不慣れな裏通り
交通: 極力移動を避ける。必要なら装甲車両や武装警備付きの送迎。
季節別ガイド
春 (September - November)
気温: 22°C - 30°C
降水: 雨季の始まり。夕立のような激しい雷雨が増える。湿度が上昇し始める。
服装: 通気性の良い綿素材の服。突然の雨に備えた軽量のレインコート。冷房対策の薄い上着。
おすすめ活動:
ルアンダ市内観光(午前中), カランドゥーラの滝訪問, ビジネスミーティング, 国立博物館巡り
リスク:
- ・蚊の活動活発化(マラリア)
- ・道路の局所的な冠水
- ・雷撃による停電
夏 (December - February)
気温: 24°C - 32°C
降水: 本格的な雨季。非常に高温多湿で、ほぼ毎日激しい豪雨が発生する。
服装: 半袖。吸汗速乾性のある衣類。濡れても良い靴。蚊に刺されないための長袖・長ズボン(夜間)。
おすすめ活動:
ショッピングモールでの買い物, ホテルのプール利用, インドアアクティビティ, 南部ナミベ砂漠の観光(北部より雨が少ない)
リスク:
- ・洪水による都市機能の麻痺
- ・マラリア発生のピーク
- ・激しい交通渋滞
秋 (March - May)
気温: 23°C - 31°C
降水: 雨季の終盤。3月、4月は年間で最も雨量が多い月となる。洪水被害が最大化する時期。
服装: 丈夫な雨具。長靴(歩行が必要な場合)。湿気対策の着替え。速乾性の高い服。
おすすめ活動:
ルバンゴ(南部高原)の景勝地巡り, ベンゲラのビーチリゾート(雨の合間), 地産料理の堪能, 経済特区の視察
リスク:
- ・コレラ等の水由来の感染症
- ・道路の崩落・泥濘化
- ・航空便の遅延(視界不良)
冬 (June - August)
気温: 15°C - 26°C
降水: カズンボ(Cacimbo)と呼ばれる乾季。雨は全く降らず、霧が発生しやすい。気候は快適。
服装: 日中は長袖シャツ、夜間はフリースやジャケットが必要。高原部では防寒着が必須。
おすすめ活動:
キシマ国立公園でのサファリ, 屋外でのイベント・祭り, ナミベ砂漠でのキャンプ, 地方都市への長距離移動(道路が乾いているため)
リスク:
- ・高原部での夜間の冷え込み
- ・大気の乾燥による呼吸器疾患
- ・早朝の濃霧による交通事故
ベストシーズン: アンゴラを訪問する最適な時期は、5月から9月にかけての乾季(カズンボ)です。この時期は雨がほとんど降らず、湿度が低いため非常に過ごしやすくなります。道路の冠水リスクがなくなるため、地方部への移動やキシマ国立公園でのサファリ観光にも最適です。また、水溜りがなくなることで蚊の発生が抑えられるため、マラリアのリスクも雨季に比べて相対的に低くなります。ただし、南部の高原部を訪れる際は夜間の冷え込みが厳しいため、防寒対策を忘れないでください。観光やビジネスの効率を考えるなら、この時期が最も確実です。
環境リスク
野生動物のリスク
毒蛇(ブラックマンバ、コブラ等)
リスク: 5/5生息地: 地方の農村部, 未舗装の茂み, 廃屋周辺, 農業地帯
アンゴラにはブラックマンバやガボンアダーなど致死性の高い毒蛇が多く生息しています。茂みを歩く際は厚手の靴と長ズボンを着用し、足元を常に確認してください。夜間の徒歩移動は蛇を踏むリスクがあるため避けるべきです。遭遇した場合は、刺激を与えずゆっくりと後退してください。アンゴラ国内では抗毒素血清の在庫がルアンダの一部病院に限られており、噛まれた場合は数時間以内の適切な処置がなければ致命的です。即座に救急搬送を手配し、可能な限り蛇の特徴を記録してください。
治療: ルアンダの私立病院へ緊急搬送し、抗毒素血清の投与を受けます。地方部では対応不可能です。
野犬(狂犬病キャリア)
リスク: 4/5生息地: ルアンダ市内の路地, 地方都市の市場周辺, 住宅街
都市部・地方部問わず、多くの野犬が徘徊しています。これらは狂犬病ウイルスを保有している可能性が高いため、絶対に近づいたり餌をあげたりしないでください。犬が集まっている場所には近づかず、視線を合わせないようにします。万が一噛まれたり引っ掻かれたりした場合は、即座に石鹸と流水で15分以上傷口を洗い、24時間以内に暴露後ワクチンを接種する必要があります。狂犬病は発症すればほぼ100%死亡する疾患であるため、迷わずルアンダの信頼できる病院へ向かってください。
治療: 暴露後ワクチン(PEP)の緊急接種。血清が必要な場合もあります。
ワニ・カバ
リスク: 4/5生息地: クワンザ川流域, 地方の湖沼, 水辺のキャンプ場
河川や湖沼付近には大型のナイルワニや攻撃的なカバが生息しています。水辺は野生動物のテリトリーであり、不用意に近づくことは極めて危険です。洗濯や水遊び、ボート利用の際は、現地のガイドの指示に必ず従ってください。カバは温厚そうに見えますが、自分の縄張りに侵入した者に対しては非常に凶暴で、小舟を転覆させることもあります。ボートサファリ等では安全な距離を保ち、音を立てすぎないように注意が必要です。事故に遭った場合、水辺での生存率は極めて低くなります。
治療: 外傷への外科処置と感染症予防。重症時は航空移送が必要です。
水の安全性
水道水: 飲用不可
アンゴラの水道水は処理が不十分であり、直接飲むことは絶対に行わないでください。信頼できるメーカーのボトル入りミネラルウォーター(封が切られていないもの)のみを飲用、歯磨き、洗顔に使用してください。浄水器を使用する場合も、寄生虫や細菌を除去できる高性能なものに限定し、さらに煮沸することをお勧めします。氷についても、未殺菌の水道水から作られている可能性が高いため、レストランやカフェでは「氷抜き」を注文してください。また、生野菜などは汚染された水で洗浄されていることが多いため、加熱調理されたものだけを選ぶことが、水由来の感染症を防ぐ唯一の確実な方法です。
交通安全
事故死亡率: 約24.0
歩行者リスク: 歩行者の優先順位は極めて低く、横断歩道であっても車両は止まりません。歩道が整備されていない場所が多く、車両との接触リスクが非常に高いです。ルアンダ市内では、歩行者を狙ったひったくりや強盗を避けるためにも、徒歩での移動自体を控えるべきです。
公共交通: 「カンドングエイロ」と呼ばれる青と白のミニバン型乗り合いタクシーは、定員オーバー、乱暴な運転、車両の整備不良、車内でのスリや強盗のリスクがあるため、外国人旅行者の利用は全く推奨されません。タクシーを利用する場合は、ホテルの専属車か、信頼できる配車アプリ(Heetch等)を利用し、常に窓を閉めドアをロックして走行してください。
地域別ガイド
ルアンダ(首都圏)
レベル 4アンゴラの政治・経済の中心地であり、アフリカ有数の大都市です。植民地時代の美しい建築と新興の高層ビルが並びますが、深刻な貧富の差から凶悪犯罪が多発しています。夜間の外出は車移動でも極めて危険です。海岸沿いのイルリャ・ド・カボには高級レストランが並び、日中は賑わいを見せます。
主要都市: ルアンダ, ヴィアナ, タラトナ
特有リスク:
- ・武装強盗・カージャック
- ・インフラ不足による洪水
- ・公務員による汚職・恐喝
カビンダ州(飛地)
レベル 5コンゴ民主共和国とコンゴ共和国に挟まれた飛地で、石油資源が豊富ですが、分離独立派組織FLECの活動拠点でもあります。州都カビンダ市以外への渡航は極めて危険であり、日本政府もレベル3以上の警告を出しています。外国人エンジニアや政府軍を狙った攻撃や誘拐のリスクが継続しています。
主要都市: カビンダ, ベリゼ
特有リスク:
- ・武装勢力による誘拐
- ・テロ攻撃・武力衝突
- ・厳重な軍事検問
ベンゲラ・ロビト地域
レベル 2海岸沿いに位置し、アンゴラで最も美しいとされるビーチや歴史的な港湾都市があります。鉄道の起点でもあり、経済的な活気があります。ルアンダに比べると治安は比較的落ち着いていますが、それでも基本的な警戒は必要です。観光地としてのポテンシャルが高く、ポルトガル風の街並みが残っています。
主要都市: ベンゲラ, ロビト, バイア・ファルタ
特有リスク:
- ・観光客を狙った置き引き
- ・海岸部での強盗
- ・交通ルール無視による事故
フイラ州(南部高原)
レベル 2高度1700mを超える高原地帯で、年間を通じて涼しい気候です。州都ルバンゴ付近には巨大なキリスト像や壮大な崖「トゥンダヴァラ」などの景勝地があります。アンゴラ国内では比較的治安が良く、伝統的な部族の生活を垣間見ることができるナミベ州への入り口でもあります。
主要都市: ルバンゴ, フンパ
特有リスク:
- ・未舗装路での車両事故
- ・夜間の冷え込みによる健康被害
- ・地方都市の医療施設不足
ルンダ・ノルテ/スル州
レベル 4ダイヤモンド採掘の中心地ですが、治安部隊と不法採掘者の衝突や、武装強盗のリスクが非常に高いエリアです。外国人は許可なく立ち入りを制限される場合があり、スパイ容疑や不法取引の疑いで拘束される危険もあります。陸路での移動は地雷のリスクも残っており、推奨されません。
主要都市: サウリモ, ドゥンド
特有リスク:
- ・当局による不当拘束
- ・採掘権を巡る暴力事件
- ・内戦時代の残留地雷
経済・物価情報
経済概要
アンゴラは石油とダイヤモンドを中心とした資源国であり、アフリカ第2位の産油国です。GDPの約3分の1を石油産業が占め、国際価格の変動が国内経済に直結します。2025年現在、政府は石油依存からの脱却と経済多角化を推進していますが、インフラの未発達と高い失業率が障壁となっています。近年はインフレが15%程度まで鈍化しましたが、依然として物価高が続き、国民の生活水準の格差は非常に激しい状況です。
生活費・物価
首都ルアンダは、物資の多くを輸入に頼っているため、外国人にとって世界で最も物価の高い都市の一つです。高級ホテルの宿泊費は一泊200ドル以上、まともなレストランでの夕食は1人50ドルから100ドル以上が一般的です。一方で、現地の市場での食料品は比較的安価ですが、衛生面の問題があります。交通費については、配車アプリの利用が一般的で、市内移動は1回あたり5ドルから15ドル程度を目安にする必要があります。
通貨情報
通貨はクワンザ(AOA)です。2025年の予測レートは1米ドル≒920クワンザ前後ですが、変動が激しいため注意が必要です。銀行や認可両替所での両替が可能ですが、路上での闇両替は詐欺や逮捕のリスクがあり厳禁です。米ドルの新札(2013年以降の発行)は通用度が高く、緊急用として常に多めに持っておくことが推奨されます。クレジットカードは高級ホテルや一部の店舗でのみ利用可能です。
チップガイド
アンゴラには明確なチップ文化はありませんが、高級ホテルや外国人向けレストランではサービス料が含まれていない場合、総額の5%から10%程度を渡すのが一般的になりつつあります。ホテルのポーターや駐車場の誘導員には、100〜500クワンザ程度の少額の現金を渡すとサービスがスムーズになります。過度なチップはトラブルの元になるため、常識的な範囲に留めてください。
予算ガイド
バックパッカー予算(1日50ドル以下)での旅行は、治安と衛生面からアンゴラでは極めて困難かつ危険です。ミドルレンジ(1日150〜250ドル)では、セキュリティの確保されたホテルに宿泊し、配車アプリでの移動が可能です。ラグジュアリー(1日500ドル以上)では、五つ星ホテルでの宿泊、専用車と警備員の配備、高級レストランでの食事が可能になり、アンゴラで最も安全な滞在スタイルとなります。
文化・マナー情報
歴史的背景
16世紀にポルトガルの植民地となり、長らく奴隷貿易の拠点となりました。1975年の独立直後から27年間に及ぶ凄惨な内戦が続き、2002年にようやく和平が達成されました。この内戦の歴史は、現在の社会インフラの欠如や、国民の平和に対する強い意識に影響を与えています。植民地時代の面影を残す建築物と、戦後の復興により建設された近代的なビルが混在しており、ポルトガルの影響が色濃く残る文化が形成されています。
社会規範・マナー
アンゴラ人は一般的に友好的ですが、内戦の経験から政治や軍事に関する議論には非常に敏感です。公の場で政府を批判することは避けてください。挨拶は非常に重要で、会話を始める前に必ず「ボン・ディーア(おはよう)」などの挨拶を交わすことがマナーです。人を指差す行為は無礼とみなされます。また、高齢者を敬う習慣が強く、公共の場では年長者に対して常に敬意を払う態度が求められます。
宗教・慣習
国民の約8割以上がキリスト教(カトリックおよびプロテスタント)を信仰しています。日曜日には正装して教会へ行く姿が多く見られます。宗教的なタブーはそれほど厳しくありませんが、礼拝所を訪れる際は露出の多い服装を避け、静粛にするのがマナーです。伝統的な呪術や信仰(フェティシズム)も地方を中心に根強く残っており、これらを軽視したり笑いものにしたりする行為は避けるべきです。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
ルアンダでの宿泊は、必ず警備員が常駐し、二重ゲートなどの防犯設備が整った中級以上のホテルを選んでください。タラトナ地区やミラマール周辺のホテルは比較的安全ですが、価格は非常に高価です。安宿(ペンション等)は強盗や窃盗の被害に遭う確率が高く、衛生面も劣悪なため推奨されません。予約はBooking.comなどの大手サイトで行えますが、直前の確認の電話やメールを入れることをお勧めします。地方では「Girassol」チェーンなどが一定の質を保っていますが、電力や水の供給が不安定な場合があるため、自家発電機と貯水槽の有無を確認してください。
食事ガイド
アンゴラの料理はポルトガル料理の影響を強く受けており、魚介類(特にムルパという魚)や鶏肉、ニンニク、オリーブオイルを多用します。主食は「フンジ」と呼ばれるキャッサバやトウモロコシの粉を練ったもので、濃厚なソース(ムアンバ)と一緒に食べます。ルアンダのレストランは非常にレベルが高いですが、生野菜や果物は汚染された水で洗われている可能性があるため避け、十分に加熱された料理を選んでください。水道水は絶対に飲まず、氷も避けることが鉄則です。路上屋台での食事は、コレラや肝炎のリスクが非常に高いため厳禁です。
実用情報
通信・SIM
現地SIMカードの購入にはパスポートが必要です。最大手の「Unitel」は国内全土をカバーしており、通信速度も比較的安定しています。ルアンダ空港やショッピングモール内のカウンターで購入可能です。データ通信量はプリペイド式で追加できますが、高級ホテルを除き公共WiFiは期待できません。VPNの利用は可能で、検閲回避やセキュリティ確保のために推奨されます。地方へ行く場合は通信が途絶えることが多いため、オフラインマップをダウンロードしておくべきです。
銀行・ATM
ルアンダ市内には多数のATM(Multicaixa)があり、現地通貨クワンザを引き出せますが、通信エラーで現金が出ない、カードが飲み込まれる等のトラブルが絶えません。ATMを利用する際は、必ず警備員のいる銀行内やショッピングモール内で行い、路上設置のものは避けてください。一回あたりの引き出し上限は低く設定されています。また、クレジットカードはJCBは全く使えず、Visaが最も通用し、MasterCardがそれに続きます。予備の現金として米ドルの新札を多めに持参してください。
郵便・配送
アンゴラの郵便事情は非常に悪く、日本へのハガキが届くまでに数ヶ月かかることや、紛失することが一般的です。重要な書類や荷物を送る場合は、郵便(Correios de Angola)は利用せず、必ずDHLやFedExなどの国際宅配便を利用してください。ルアンダ市内にはいくつかの拠点があり、追跡サービスも利用可能です。荷物の受け取り時に関税の名目で金銭を要求されることもあるため、事前に料金体系を確認することが重要です。
電源・アダプター
電圧は220V/50Hzで、プラグ形状はCタイプ(丸ピン2本)またはFタイプが主流です。日本の100V家電を使用するには変圧器が必要ですが、最近のスマホやPCの充電器は240Vまで対応しているものが多いです。サージ(電圧の急激な変化)による電子機器の故障を防ぐため、サージプロテクター付きの電源タップの使用を強く推奨します。停電が頻発するため、懐中電灯や予備バッテリーは常に手元に置いてください。
洗濯サービス
高級ホテルにはクリーニングサービスがありますが、料金は非常に高額です。ルアンダ市内には「Lavandaria」と呼ばれる洗濯屋がいくつかありますが、仕上がりの質や紛失のリスクがあるため、高価な衣類を預けるのは避けた方が無難です。自分で手洗いをする場合は、乾燥が早いため部屋干しでも十分対応可能ですが、衛生上の理由から、ハエ(ヒトヒフバエ等)が卵を産み付けるリスクを避けるため、洗濯物は室内で乾かすことが鉄則です。
公衆トイレ
アンゴラには公衆トイレという概念はほとんどありません。外出先でトイレが必要な場合は、高級ホテルや大型ショッピングモール(ルアンダ・ショッピング等)を利用してください。清掃は比較的されていますが、トイレットペーパーが備え付けられていないことが多いため、常にポケットティッシュと除菌ジェルを携行する必要があります。地方では穴を掘っただけの簡素なものや、屋外での用足しを余儀なくされる場合もあるため、衛生管理には細心の注意が必要です。
主要都市ガイド
ルバンゴ
Lubango
フイラ州の州都で、アンゴラ南部で最も魅力的な都市の一つです。標高が高いためルアンダの酷暑とは無縁で、街には植民地時代の名残を留める噴水や広場があります。アンゴラ国内では最も安全な都市の一つとされていますが、郊外へ出る際は信頼できるガイドが必要です。
主な観光地:
トゥンダヴァラ断崖, クリスト・レイ(キリスト像), セハ・ダ・レバの曲がりくねった道
避けるべきエリア:
- ・郊外の未舗装の貧困地区
- ・夜間のバスターミナル周辺
ベストシーズン: 5月〜9月(乾季、涼しく快適)
詳細ページへ →ベンゲラ
Benguela
大西洋に面した歴史的な港町で、赤土の建物とアール・デコ様式の建築が特徴です。美しいビーチが多く、アンゴラ人の国内旅行先としても人気です。ルアンダに比べて歩行者も多く見られますが、外国人一人での夜歩きは依然として避けるべきです。
主な観光地:
ブルーベイ(Baia Azul), ベンゲラ政府宮殿, 聖母マリア教会
避けるべきエリア:
- ・バイア・ファルタの僻地
- ・夜間の暗い海岸線
ベストシーズン: 6月〜8月(穏やかな気候)
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
アンゴラ国内の長距離移動には、TAAGアンゴラ航空(フラッグキャリア)を利用するのが最も一般的かつ推奨される方法です。ルアンダからベンゲラ、ルバンゴ、カビンダ、サウリモなどの主要都市へ定期便が出ています。陸路は地雷のリスクや道路状況の悪さ、強盗の危険があるため、ビジネスや観光での移動は空路が基本です。航空券は公式サイトまたはルアンダ市内の旅行代理店で購入できますが、直前の予約は非常に困難で価格も高騰するため、1ヶ月以上前の手配が必須です。機材は比較的新しいボーイング機が導入されていますが、スケジュール遅延は日常茶飯事です。
鉄道・バス
鉄道は、ルアンダ〜マランジェ、ロビト〜フアンボ、ナミベ〜ルバンゴの3路線がありますが、運行本数が少なく、外国人旅行者が利用するにはハードルが高いです。設備は中国製で比較的新しいものの、予約システムが未整備で混雑します。長距離バスについては、「Macon」などの大手バス会社が都市間を結んでいます。車両は大型で比較的安全に運転されますが、長時間の移動(10時間以上)となるため、事故や故障のリスク、検問での遅延を考慮する必要があります。また、夜間の走行は強盗のリスクがあるため、必ず昼間に到着するスケジュールを選んでください。安価な乗り合いタクシー(カンドングエイロ)は、スリや事故が多いため外国人の利用は厳禁です。
レンタカー・配車サービス
ルアンダ市内での移動は、配車アプリの利用が最も安全で確実です。「Heetch」「Yango」「Kubinga」が普及しており、料金が事前に確定し、GPSで追跡されるため、通常のタクシーよりも信頼性が高いです。レンタカーについては、主要ホテルや空港に大手チェーン(Hertz、Avisなど)がありますが、アンゴラの運転環境は極めて悪く、交通マナーの欠如や頻繁な警察検問での賄賂要求があるため、旅行者自身による運転は全く推奨されません。可能な限り、運転手付きの車両(ドライバーサービス)をチャーターすることを強く推奨します。車両は四輪駆動車(4WD)であることが望ましく、地方へ行く場合は必須条件となります。
交通リスク評価
アンゴラでの交通リスクは非常に高いです。最大の懸念事項は、ルアンダ市内での武装強盗やカージャック、そして地方での交通事故と内戦時代の残留地雷です。道路の穴(ポットホール)を避けるための急ハンドルや、夜間の無灯火運転による衝突事故が多発しています。公共交通機関はスリやひったくりの温床となっており、外国人は標的になりやすいため利用は控えてください。移動は常に「施錠した信頼できる車両」に限定し、夜間の移動は都市部であっても避けるべきです。
都市別交通ガイド
ルアンダ
地下鉄: なし
バス: 公営バス(TCUL)があるが、常に大混雑しておりスリのリスクが高いため利用不可。
タクシー: Heetch、Yangoが主流。通常のタクシーは車体も古く避けるべき。
徒歩・自転車: 徒歩移動は昼夜問わず禁止。サイクリングも安全上の理由で不可。
費用目安: 配車アプリでの15分程度の移動で約4000〜7000クワンザ。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在アンゴラ日本国大使館
Embassy - ルアンダ
住所: Torres Loanda, 2F, Rua Gamal Abdel Nasser, Ingombota, Luanda, Angola
電話: +244-923-167-090
管轄: アンゴラ全土
緊急対応: 24時間電話対応(夜間・休日は守衛または待機官に転送)
領事サービス
日本大使館では、旅券の紛失・盗難に伴う「帰国のための渡航書」の発行、戸籍事務、証明書の発行、そして事件・事故に巻き込まれた際の援護を行っています。ただし、アンゴラの警察や司法手続きに介入することはできません。逮捕・拘束された場合、本人または知人からの要請があれば領事が面会に行き、不当な扱いを受けていないか確認しますが、弁護士費用や保釈金の肩代わりは行いません。緊急事態が発生した場合は、速やかに電話で連絡してください。
長期滞在ビザ
就労や投資、学術研究などの長期滞在を目的とする場合、渡航前にアンゴラ大使館で適切なビザを取得する必要があります。観光ビザ(または免除)での入国後の目的変更は一切認められません。現地での滞在許可(Resident Card)の手続きは非常に官僚的で、数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありません。すべての書類は公証され、外務省およびアンゴラ大使館の認証を受けたポルトガル語訳が求められます。手続き中はパスポートを当局に預ける必要があるため、その間の身分証明書の確保に注意が必要です。
リモートワーク・デジタルノマド
アンゴラには現在、デジタルノマド専用のビザはありません。観光目的のビザ免除(30日以内)を利用して短期滞在することは可能ですが、安定した高速インターネット環境はルアンダの高級地区や共有オフィスに限られます。また、電力の不安定さや物価の高さを考慮すると、リモートワークに適した環境とは言えません。就労を行う場合は正式な就労ビザが必要であり、現地の労働法に厳密に従う必要があります。治安リスクの高さも、個人でのノマド滞在の大きな障壁となります。
ビジネスビザ
ビジネス目的(会議、商談、市場調査等)での渡航の場合、日本国籍者は観光目的と同様にビザ免除の対象となることがありますが、報酬を伴う活動や長期の技術支援などは「就労」とみなされるため注意が必要です。商用での入国には、アンゴラ側企業からの招待状(公式印付き)が必要になることが多く、入国審査で目的を正確に説明する必要があります。現地のビジネス慣習では対面でのコミュニケーションが重視されるため、アポイントメントの確認を繰り返し行うことが重要です。
推奨防犯装備
ダミー財布
必須防犯グッズ
強盗に遭遇した際、差し出すための少額の現金を入れた古い財布。本物の貴重品を守るための囮として機能します。
マネーベルト
必須防犯グッズ
パスポートや予備のクレジットカードを衣類の下に隠して保持するための薄型ベルト。路上でのひったくり対策に不可欠です。
ドアウェッジアラーム
推奨防犯グッズ
ホテルのドアの隙間に設置し、不正侵入を検知して大音量で警告する装置。宿泊施設のセキュリティが不安な場合に有効です。
ポータブル浄水器
推奨衛生用品
アンゴラの水道水は飲用不可。濾過機能付きのボトルは、緊急時や地方への移動時にコレラなどの感染症リスクを低減します。
高容量モバイルバッテリー
必須通信機器
アンゴラでは突発的な停電が頻発します。緊急時の連絡手段を確保するため、常にスマートフォンを充電できる予備電源が必要です。
高デシベル防犯ブザー
推奨防犯グッズ
周囲に危険を知らせるためのアラーム。ルアンダの雑踏や静かな夜間における襲撃への抑止力として携行が望ましいです。
海外旅行保険(緊急移送特約付)
必須保険
アンゴラ国内では高度な医療が受けられないため、南アフリカや欧州への医療移送費用をカバーする保険が絶対に必要です。
公証済みパスポートのコピー
必須重要書類
警察の検問が多いため、常に身分証の携帯義務があります。原本の紛失リスクを避けるため、公証済みのコピーを携行します。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
アンゴラにおいて女性の単独行動は、防犯面および性犯罪防止の観点から全く推奨されません。男性社会の風潮が強く、執拗なナンパやつきまといが日常的に発生します。外出時は常に信頼できるドライバーやグループで行動し、露出の少ない保守的な服装を心がけてください。夜間のバーやクラブへ女性だけで行くのは極めて危険です。また、生理用品(特にタンポン)や避妊薬などは現地で入手しにくいため、日本から持参することをお勧めします。万が一、被害に遭った場合は、現地警察を信用しすぎず、すぐに日本大使館に連絡して支援を仰いでください。
LGBTQ+旅行者向けガイド
アンゴラでは2021年に同性愛が合法化され、性的指向に基づく差別を禁止する法律が施行されましたが、社会的な受容度は依然として低いです。公の場で愛情表現(手を繋ぐ、キスをする等)を行うことは、同性・異性に関わらず控えめにするのが一般的ですが、同性同士の場合は周囲から厳しい視線を浴びたり、ハラスメントの対象になる可能性があります。LGBTQ+向けのバーやコミュニティはルアンダに僅かに存在しますが、公には活動していません。旅行中は個人のアイデンティティを過度に強調せず、控えめに行動することが安全上の鍵となります。
家族・シニア旅行者向けガイド
アンゴラはインフラや衛生面、治安の観点から、子供連れや高齢者にとって非常に過酷な環境です。小児科や高度な救急医療が限られているため、小さな子供を連れての渡航は慎重に検討すべきです。移動は常に冷房の効いた清潔なプライベート車を確保し、食事は信頼できるホテルのレストランに限定してください。高齢者の場合、酷暑や突発的な停電、歩道の段差などの身体的負荷が大きいため、余裕のあるスケジュールと高額な医療移送をカバーする保険の加入が必須です。また、マラリアのリスクが全土で非常に高いため、子供や高齢者については医師と相談の上、必ず予防薬を服用してください。アンゴラ人は一般に子供好きで、家族連れに対しては親切な対応をされることが多いですが、安全が確保されていることが大前提となります。
安全に関するよくある質問
夜間に車で移動するのは安全ですか? ▼
安全ではありません。ルアンダ市内であっても夜間の車両移動はカージャックや偽検問のリスクがあるため、極力避けるべきです。どうしても必要な場合は、ホテルの専用送迎車などを利用してください。
路上で写真を撮っても大丈夫ですか? ▼
政府機関、警察、軍事施設、空港などは厳禁です。何気ない街並みでも、警備員や警察官からスパイ行為とみなされ、没収や拘束の恐れがあるため、事前に周囲を確認し、必要なら許可を得てください。
徒歩で街を歩くことは可能ですか? ▼
推奨されません。昼間であってもルアンダ市内の徒歩移動は、武装強盗やひったくりの標的になります。常に信頼できる車両での移動を心がけてください。
実用的なよくある質問
米ドルはどこでも使えますか? ▼
高級ホテルや一部のビジネスでは直接使えることがありますが、基本的には現地通貨クワンザに両替が必要です。ただし、新札の100ドル紙幣は両替レートが良く、予備として必須です。
現地SIMカードはどこで買えますか? ▼
ルアンダ空港の到着ロビーや、市内のUnitelショップで購入可能です。登録にはパスポートの原本が必要です。データ通信パッケージもその場で設定できます。
アンゴラの治安に関するよくある質問
アンゴラの治安は良い?悪い? ▼
アンゴラの治安は極めて悪く、世界的に見ても危険な部類に入ります。特に首都ルアンダでは強盗、ひったくり、カージャックなどの凶悪犯罪が昼夜を問わず頻発しています。経済状況の悪化に伴い、生活苦からくる犯罪が増加しており、外国人は常にターゲットとされるリスクがあります。
アンゴラで危険な地域はどこ? ▼
特に危険なのは、分離独立派の活動がある飛地のカビンダ州(レベル4)です。また、首都ルアンダもレベル3に指定されており、武装強盗のリスクが非常に高いです。ダイヤモンド産地であるルンダ・ノルテ州やルンダ・スル州も治安が不安定で、不当な拘束や犯罪の被害に遭う可能性が高い地域です。
アンゴラ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
安易な観光目的の渡航は「やばい」と言わざるを得ないほどリスクが高いです。銃器を使用した凶悪犯罪が一般的で、警備体制や移動手段が確保できない個人旅行は推奨されません。どうしても渡航が必要な場合は、信頼できる現地企業や警備会社を通じて万全の安全対策を講じる必要があります。
アンゴラは女性一人でも怖くない? ▼
女性の単独行動は極めて怖く、絶対に避けるべきです。性犯罪のリスクに加え、外国人は裕福と見なされ犯罪者の標的になりやすいためです。徒歩移動は短距離であっても厳禁であり、信頼できる専用車とエスコートがいない環境での外出は命に関わる危険を伴います。
アンゴラでスリに遭わないための対策は? ▼
スリ対策以前に、人混みや市場など「スリが発生しやすい場所」に近づかないことが基本です。万が一歩く必要がある場合は、金目のものを一切身につけず、バッグは車道と反対側に持つなどの対策が必要ですが、アンゴラではスリよりも暴力的な強奪が主流であるため、徒歩移動自体の回避が最大の対策です。
アンゴラで多い詐欺の手口は? ▼
公的機関の職員や警察官を装った詐欺が目立ちます。空港や路上で身に覚えのない違反を指摘し、パスポートを没収すると脅して多額の賄賂を要求する手口が一般的です。また、ビジネス投資やダイヤモンド取引を持ちかける詐欺も横行しており、見知らぬ人物からの誘いには一切応じないでください。
アンゴラで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が特に注意すべきは、車両移動中のカージャックや渋滞時の強盗です。窓を開けてスマートフォンを操作している際に窓を割って強奪されるケースが多発しています。また、空港から宿泊先までの尾行による武装強盗被害も報告されており、移動時の警戒が最も重要です。
アンゴラ旅行で注意すべきことは? ▼
第一に「徒歩移動をしない」ことです。次に、政治的な集会やデモには絶対に近づかないでください。また、政府施設や軍事施設、橋などの写真撮影は厳しく制限されており、撮影するとスパイ容疑で逮捕・拘束される恐れがあるため、細心の注意が必要です。
アンゴラで起こりやすいトラブルは? ▼
インフラが脆弱なため、停電や断水が頻発するほか、経済難に伴う突発的なストライキや暴動による交通遮断がトラブルとなりやすいです。また、警察官による不当な金銭要求や、パスポートチェックを口実とした長時間の足止めなども、旅行者が遭遇しやすい深刻なトラブルです。
アンゴラで被害に遭ったらどうする? ▼
強盗に遭った場合は抵抗せず、犯人の要求に従って命を守ってください。被害後は速やかに警察(113)へ届け出を行い、ポリスレポートを取得した上で、在アンゴラ日本国大使館(+244-222-444-517)へ連絡し支援を求めてください。公的機関の対応が遅いため、事前の保険加入も必須です。
アンゴラの治安詳細
アンゴラの治安概要
アンゴラの治安は、首都ルアンダを中心に依然として非常に厳しい状況にあります。2025年から2026年にかけて、経済難に伴う強盗やカージャックなどの凶悪犯罪が高水準で推移しており、銃器を使用した犯行が一般的です。燃料補助金削減に端を発した大規模な抗議デモが突発的に発生し、警察との衝突による死傷者も報告されています。インフラ不足や法執行機関の腐敗も深刻で、旅行者には最高レベルの警戒が求められます。
アンゴラは危険?やばい?
アンゴラへの渡航は極めて危険であり、安易な考えで訪れるのは「やばい」状況を招きます。特に夜間の外出や単独行動は犯罪に遭遇する確率を劇的に高めます。失業率の高騰とインフレにより、外国人は常に金品目的のターゲットとして狙われています。武装した集団による襲撃も珍しくなく、命の保証がない場面も想定されるため、観光目的での安易な渡航は控えるべきレベルです。
アンゴラは怖い?一人旅でも大丈夫?
アンゴラは女性や一人旅にとって非常に怖く、リスクが高い国です。現地の治安当局が十分に機能しておらず、トラブルに巻き込まれた際の救済も期待できません。女性が単独で歩く姿は現地では極めて異質に映り、性犯罪や強盗の標的になる恐れが非常に高いです。信頼できる現地パートナーによる送迎や、セキュリティのしっかりした宿泊施設の確保ができない限り、渡航は推奨されません。
スリ・詐欺・犯罪の実態
アンゴラでは、拳銃や刃物を用いた武装強盗が白昼堂々と発生しています。特に「カージャック」は深刻で、信号待ちや渋滞中の車両が狙われます。窓を割ってスマートフォンやカバンを強奪する手口が一般的です。また、偽警察官による詐欺や、空港での荷物検査を口実とした金銭要求も多発しています。スリについても、組織的な集団が市場や繁華街で活動しており、隙を見せれば瞬時に貴重品を奪われる実態があります。
地域別の危険度
カビンダ州は分離独立派による外国人殺害や誘拐のリスクが高く、レベル4(渡航中止勧告)です。首都ルアンダ州は犯罪の温床となっておりレベル3、ダイヤモンド産業が盛んなルンダ・ノルテ州およびルンダ・スル州も、不法採掘者や治安当局とのトラブルリスクからレベル3に指定されています。比較的安全とされるベンゲラ州(レベル2)であっても、夜間の治安は急激に悪化するため、国全体を通して高い警戒心が不可欠です。
アンゴラ旅行で注意すべきポイント
徒歩移動は距離に関わらず厳禁です。必ず信頼できる車両を手配し、走行中も窓を閉め、ドアをロックしてください。また、政治的混乱が続いているため、群衆やデモ隊には絶対に近づかないことが鉄則です。政府施設や軍事関係施設の撮影は厳禁で、違反すると即座に拘束される可能性があります。現地の法執行機関は腐敗していることが多く、警察官であっても不用意に信用せず、身の安全を最優先に動く必要があります。
よくあるトラブル事例
実際の事例として、ルアンダの目抜き通りで渋滞中にバイクに乗った男たちが車の窓を割り、同乗者のバッグを強奪した事件が発生しています。また、空港からのタクシー移動中に人気のない場所へ連れて行かれ、武装した仲間に全財産を奪われたケースもあります。さらに、警察官を名乗る人物にパスポートの不備を指摘され、解放の条件として数百ドルの賄賂を要求されるといった公権力によるトラブルも頻発しています。
被害に遭った場合の対応
万が一被害に遭った際は、絶対に抵抗せず、犯人の指示に従ってください。アンゴラの犯罪者は躊躇なく武器を使用するため、命を最優先にする必要があります。事後は速やかに在アンゴラ日本大使館へ連絡し、パスポートの紛失や事件の報告を行ってください。現地の警察は対応が非常に遅く、捜査が進まないことが一般的であるため、海外旅行保険の24時間サポートデスクを頼るのが最も現実的な解決策となることが多いです。