オーストリア / Austria

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月16日
89
安全スコア
A
身体的安全
A+
医療・衛生
B+
詐欺・スリ
B-
テロリスク

総合評価

世界平和指数で常に上位にランクされる非常に安全な国ですが、2025年にかけて強盗や窃盗が増加傾向にあります。また、テロ警戒レベルが5段階中4に設定されており、大規模イベントや公共交通機関での警戒が必要ですが、一般的な注意を怠らなければ極めて安全な渡航先です。

身体的安全 (A)

殺人率が極めて低く、重犯罪に旅行者が巻き込まれるリスクは非常に限定的です。ただし、近年ウィーンの特定地区で武器禁止区域が設定されるなどナイフ事件が微増しており、夜間の駅周辺や繁華街では標準的な警戒心を持つことが推奨されます。

医療・衛生 (A+)

世界最高水準の医療体制が整っており、主要都市の病院では英語対応が可能です。水道水はアルプスの湧水を水源とする極めて高品質なもので直接飲用可能です。自然豊かな地域ではダニ媒介性脳炎のリスクがあるため、野外活動時は防虫対策が推奨されます。

詐欺・スリ (B+)

ウィーン中心部や観光地、国際列車内でのスリや置き引き、偽警察官による詐欺被害が継続的に報告されています。注意を逸らす手口が巧妙化しており、多額の現金を持ち歩かない、手荷物から目を離さないといった基本的な対策が不可欠です。

テロリスク (B-)

テロ警戒レベルは5段階中4(高)に維持されています。2024年には大規模コンサートを標的とした計画が阻止されるなど潜在的脅威が存在します。中東情勢の影響を受け、クリスマスマーケットや宗教施設が標的となる可能性が指摘されており注意が必要です。

最新インテリジェンスレポート

2026年現在、オーストリアは世界平和指数で上位を維持する非常に安全な国ですが、社会経済情勢の変化に伴い軽犯罪の増加が見られます。2025年の統計では強盗が前年比10.9%増、窃盗が8.9%増を記録し、特にウィーンなどの大都市部では警戒が必要です。テロ警戒レベルは5段階中「4(高)」に設定されており、大規模イベントや公共交通機関が標的となる可能性について、主要各国政府が注意を呼びかけています。また、シェンゲン協定国間の陸路国境管理が2026年6月まで延長されており、入国時の検問による遅延が予想されます。全体としては重大犯罪の発生率は極めて低いものの、観光客を狙ったスリ、置き引き、偽警察官による詐欺といった軽犯罪への標準的な対策が求められる状況です。

背景分析

オーストリアの治安を支える背景には、安定した連邦共和制と高い経済水準があります。2024年末の選挙を経て発足した「シュガー・コアリション」連立政権は、近年の不法移民増加や物価高騰に伴う社会的不安に応えるため、治安強化を最優先課題に掲げています。経済的には、2025年の実質GDP成長率が0.3%と低迷し、インフレ率もユーロ圏平均を上回る3.5%を記録するなど、生活コストの上昇が国民生活を圧迫しており、これが一部の軽犯罪や強盗件数の増加に影響していると分析されます。また、地理的に中欧の交通の要衝であることから、バルカンルートを介した不法移民の流入が政治的争点となっており、テロ防止と並行して国境検問の延長(2026年6月まで)が決定されました。社会的には、中東情勢の影響を受けやすい多文化共生社会の側面があり、過激派によるテロの潜在的脅威が排除できないため、警戒レベルが「高」に維持されています。こうした中、政府は警察の装備強化やサイバー犯罪対策への投資を継続しており、テクノロジーを活用した犯罪抑止には一定の成果が見られます。しかし、観光業が経済の柱であるため、旅行者を狙った犯罪が都市部で集中する傾向があり、官民一体となった防犯啓発活動が強化されています。

重要ポイント

  • 警察は非常にプロフェッショナルで信頼でき、賄賂の要求は一切存在しない。
  • ウィーンのロイマンプラッツ等は武器禁止区域に指定されており、警察の検問が頻繁に行われる。
  • ウィーン発着の国際列車(特にプラハ、ブダペスト行)内での盗難が非常に多い。
  • 水道水は世界最高水準の品質で、公共の噴水の水もそのまま飲用可能。
  • 日曜・祝日はスーパーを含むほぼ全ての小売店が閉まるため、食料確保に注意が必要。
  • 覆面禁止法により、公共の場で顔を認識できないほど隠す行為は罰金の対象となる。
  • 偽警察官詐欺が発生中。本物の警察は路上で現金の提示を求めることはない。
  • スリは単独犯ではなく、複数人で注意を逸らして盗むグループ犯罪が主流。
  • テロ警戒レベルが「高」のため、ゴミ箱の放置や不審物への警察の対応は非常に迅速で厳格。
  • アルプスでのハイキング時は、ダニ媒介性脳炎の予防と急激な天候変化への備えが必須。

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください
米国国務省 Level 1: Exercise Normal Precautions
英国外務省 Terrorism is very likely
カナダ政府 Take normal security precautions
ドイツ外務省 Normal
フランス外務省 Vigilance normale

地域別リスク評価

ウィーン10区(ロイマンプラッツ周辺)

武器禁止区域・警戒リスク

ナイフを用いた暴力事件が頻発したため、2024年より武器禁止区域に指定。夜間の独り歩きや不審なグループへの接近は避けるべきです。

ウィーン北駅(プラーターシュテルン)周辺

薬物・アルコール関連トラブルリスク

依存症患者やホームレスが集まりやすく、夜間は雰囲気が荒くなります。直接的な被害は稀ですが、喧嘩や嫌がらせに巻き込まれるリスクがあります。

国際列車(ウィーン発着路線)

組織的窃盗多発リスク

プラハ、ブダペスト、イタリア方面への列車内で、就寝中の盗難が多発。荷物への施錠やワイヤーロックでの固定が推奨されます。

ウィーン1区(歴史的中心部)

軽犯罪・スリ多発リスク

シュテファン広場等の観光密集地ではスリが非常に多く、偽警察官を装った詐欺師の活動も報告されています。バッグの管理を徹底してください。

ザルツブルク旧市街

比較的安全リスク

治安は極めて良好ですが、観光シーズンはゲトライデガッセ等の混雑した通りでのスリ被害が散発します。

アルプス山岳地帯(チロル・フォアアールベルク等)

自然災害リスクリスク

冬は雪崩、夏は急な落雷や洪水のリスクがあります。登山時は「Lawinen.at」等で最新の警告レベルを確認してください。

ウィーン西駅周辺

夜間注意リスク

24時間営業の店が多く便利ですが、深夜は浮浪者が目立ち、酔っ払いによるトラブルが発生しやすいため、駅構内での滞在は短時間にすべきです。

ドイツ・ハンガリー国境付近

検問による遅延リスク

不法移民対策の検問が継続されており、陸路での移動(バス・鉄道・車)には通常より30分〜1時間以上の余裕を持つ必要があります。

国内安全マップ

オーストリアは全般的にヨーロッパで最も安全な国の一つですが、ウィーンなどの大都市や交通の要衝では近年、特定の犯罪傾向(窃盗・強盗の増加)が見られます。特にテロ警戒レベルが「高(4)」であることを意識し、人混みや大規模イベントでは不審物への警戒と、警察の指示に従う姿勢が必要です。また、自然豊かな国であるため、アルプスでのアウトドア活動においては犯罪リスクよりも厳しい自然条件やダニによる感染症リスクの方が深刻である場合が多いです。日曜・祝日の完全閉店ルールや覆面禁止法などの独自ルールを理解することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
注意 ウィーン1区(中心部)

観光の核心地。日中は非常に安全だが、スリや偽警察官による詐欺が国内で最も多く発生する。手荷物の管理を徹底すべきエリア。

リスク: スリ多発, 偽警察官詐欺, テロ警戒

危険 ウィーン10区(ロイマンプラッツ)

武器禁止区域。近年、暴力事件やナイフによる襲撃が頻発しており、夜間は特に危険。観光客が立ち寄る必要性は低いエリア。

リスク: 暴力犯罪, 武器所持, 薬物取引

安全 ザルツブルク旧市街

非常に安全で良好な治安。夜間の一人歩きも概ね問題ないが、音楽祭シーズンなどの混雑時は軽微なスリにのみ注意。

リスク: 混雑時のスリ

注意 ウィーン北駅(プラーターシュテルン)

交通の要所だが浮浪者や酔っ払いが多く、夜間は雰囲気が悪い。不必要な滞留を避け、移動は迅速に行うべき場所。

リスク: 薬物トラブル, 嫌がらせ, ひったくり

安全 インスブルック中心部

アルプス観光の拠点で、非常に治安が良い。夜間の飲食店周辺での酔っ払いへの注意以外は、特筆すべきリスクなし。

リスク: 冬期の路面凍結

安全 ハルシュタット

世界遺産の村。極めて安全。ただし、オーバーツーリズムによる混雑時の置き引きや、撮影に夢中になった際のスリには注意。

リスク: 観光スリ

安全 グラーツ中心部

学生街で治安は安定している。週末の夜間に若者が集まるエリアでの喧嘩に巻き込まれないよう注意する程度。

リスク: 深夜の酔客トラブル

注意 ウィーン西駅周辺

夜間、駅構内や周辺の広場に不審な人物が集まりやすい。強盗や窃盗の発生報告があるため、深夜の利用は警戒が必要。

リスク: 置き引き, 不審な声掛け

注意 リンツ工業地帯・駅周辺

工業都市特有の荒い雰囲気が一部にある。特に駅周辺での夜間のトラブルに注意。日中は問題なし。

リスク: 喧嘩トラブル

注意 ニケルスドルフ(ハンガリー国境)

検問所。治安リスクではなく、国境検問による慢性的な交通渋滞と待ち時間が発生するエリア。スケジュールに余裕を持つこと。

リスク: 移動の遅延

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 4/5

多発エリア: シュテファン広場, ウィーン中央駅, シェーンブルン宮殿, ザルツブルク・ゲトライデガッセ

手口:

  • ケチャップ汚れ指摘による注意逸らし
  • 地図を見せての目隠し
  • エスカレーターでの進路妨害

対策:

  • 財布をズボンの後ろポケットに入れない
  • バッグは必ず体の前で抱える
  • 見知らぬ人に声をかけられても足を止めない

2024年の窃盗認知件数は前年比8.9%増加。観光客が集中する1区と主要駅に被害が集中。

詐欺

リスク: 3/5

多発エリア: ウィーン1区(オペラ座周辺), ウィーン西駅, 主要な地下鉄駅構内

手口:

  • 偽警察官による所持金検査
  • 署名・募金詐欺(聴覚障害者支援を装う)
  • 格安コンサートチケットの強引な販売

対策:

  • 警察官を名乗る人物には身分証の提示を求める
  • 路上で財布を絶対に見せない
  • 寄付や署名を求められても「No」と断る

偽警察官の被害は年間数十件ペースで安定して報告されており、手口が巧妙化している。

凶悪犯罪

リスク: 2/5

多発エリア: ウィーン10区(ロイマンプラッツ), ギュルテル通りのクラブ周辺, フィラッハ中心部

手口:

  • 刃物による威嚇・襲撃
  • 酔っ払い同士の喧嘩への巻き込み
  • グループによる若者への暴行

対策:

  • 武器禁止区域には夜間近づかない
  • 喧嘩や集会を見かけたら速やかに離れる
  • 深夜の公共交通機関では運転手や他客の近くに座る

2024年の暴力犯罪は86,205件。約8割が知人間だが、公共の場でのナイフ事件が増加傾向。

強盗

リスク: 2/5

多発エリア: 夜間の公園(プラーター公園等), 暗い路地裏, 深夜の駅周辺

手口:

  • 背後からの不意打ちによる金品強奪
  • 複数人での取り囲み
  • 刃物を見せての脅迫

対策:

  • 人通りの少ない夜道は歩かない
  • Uber等の配車アプリを活用する
  • 万が一遭遇した場合は抵抗せず命を優先する

2024年の強盗件数は前年比10.9%増。若者のグループによる強盗が社会問題化している。

性犯罪

リスク: 2/5

多発エリア: 深夜の地下鉄U6線, 人通りの少ない公園, ナイトクラブ周辺

手口:

  • キャットコーリング(冷やかし)からのエスカレート
  • 飲み物への薬物混入
  • 帰宅路の尾行

対策:

  • クラブでは自分の飲み物から目を離さない
  • 夜間の移動は公共交通ではなく配車アプリを利用
  • 見知らぬ人からの執拗な誘いは断る

被害の多くは知人間だが、繁華街や公共交通機関での嫌がらせも報告されている。

traffic_accident

リスク: 2/5

多発エリア: ウィーン市内(トラムとの接触), アルプス山岳道路, 横断歩道付近

手口:

  • トラムの軌道内への侵入
  • 山道でのスピード超過・スリップ
  • 歩行者優先ルールの誤認

対策:

  • 横断歩道では車が止まることを過信せず確認する
  • トラムには絶対に近づかない(制動距離が長い)
  • 冬期はスタッドレスタイヤの装着を確認する

オーストリアは歩行者優先が徹底されているが、トラムとの接触事故は重傷化しやすい。

健康・医療情報

ワクチン情報

日本からの入国に際して法的な強制接種はありませんが、オーストリア全土でリスクがあるダニ媒介性脳炎(FSME)の予防接種は、ハイキングや自然豊かな場所での活動を予定している場合に強く推奨されます。また、近年欧州内で流行が見られる麻疹や、ポリオ、破傷風の追加接種も検討すべきです。渡航の2ヶ月前には専門医に相談し、必要な免疫を確認することが重要です。

ワクチン 必須/推奨 備考
ダニ媒介性脳炎 (FSME) 推奨 オーストリア全土の森林や公園でリスクがあり、ハイキングや野外活動を行う場合は強く推奨されます。
麻疹 (はしか) 推奨 国内で局地的な流行が報告されており、免疫がない場合は渡航前の追加接種が推奨されます。
破傷風 推奨 野外活動時の怪我に備え、最終接種から10年以上経過している場合は追加接種を推奨します。
ポリオ 推奨 公衆衛生上の観点から、未接種者や追加接種が必要な成人に対して推奨される場合があります。
A型肝炎 推奨 衛生状態は良好ですが、長期滞在や地方での食事に備えて接種を検討してください。
B型肝炎 推奨 長期滞在者や、医療処置が必要になる可能性がある場合に推奨されます。

健康リスク

最も警戒すべきは春から秋にかけて発生するダニ媒介性脳炎とライム病です。森林や公園の茂みに生息するダニから感染するため、長袖の着用や防虫剤の使用が不可欠です。また、夏季には蚊を介した西ナイル熱の発生が散発的に報告されています。全般的に衛生状態は極めて良好で、飲食物による感染症リスクは低いですが、アルプス高地では高山病や強い紫外線、急激な気温変化に伴う体調不良への注意が必要です。

医療施設

世界最高水準の医療体制が整っており、主要都市の病院では英語が広く通じます。ウィーンなどの大都市には日本人の医師や日本語通訳の手配が可能なクリニックも存在し、日本人旅行者にとって非常に安心できる環境です。ただし、自由診療となる場合の医療費は非常に高額になるため、治療・移送費用を十分にカバーする海外旅行保険への加入が必須です。緊急時は救急(144)または欧州共通(112)へ連絡してください。

入国・ビザ情報

ビザ要件: シェンゲン協定に基づき、180日間の期間内で合計90日以内の観光・ビジネス目的であれば、日本国籍者はビザ免除で入国可能です。ただし、2026年からは非EU市民を対象とした新たなデジタル管理システム「EES(出入国システム)」および「ETIAS(事前渡航認証)」の運用が本格化しています。渡航前にオンラインでの事前申請と登録が義務付けられており、登録がない場合は搭乗を拒否される可能性があるため、余裕を持った手続きが必要です。

パスポート有効期限

シェンゲン圏からの出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が残っている必要があります。予期せぬ延泊やトラブルに備え、6ヶ月以上の残存期間があることが望ましいです。また、入国スタンプ用にパスポートの見開きで少なくとも2ページ以上の空白ページが必要です。

持ち込み禁止・制限品

10,000ユーロ以上の現金を持ち込む場合は申告義務があります。また、肉製品や乳製品のEU域外からの持ち込みは厳しく制限されています。処方薬を持ち込む際は、個人使用分(3ヶ月分以内)であることを証明する英文の診断書や処方箋の写しを携行することを推奨します。

緊急連絡先

133
警察
144
救急
122
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

非常に安全です。ウィーンなどの都市部ではジョギングや散歩をする市民も多く、空気も澄んでいます。ただし、日曜の早朝は土曜夜からの酔っ払いが残っている場合があるため、駅周辺では注意が必要です。観光地の撮影には最適な時間帯ですが、人通りが少なすぎる場所での三脚放置などは避けるべきです。

安全な活動:

  • ・シュテファン広場の散策
  • ・宮殿庭園でのジョギング
  • ・パン屋での朝食

避けるべきエリア:

  • ・前夜のパーティーの名残があるクラブ街

交通: 地下鉄、トラム(本数は少なめだが安全)

日中

安全

最も安全な時間帯です。活気に溢れ、警察の巡回も頻繁に行われています。ただし、観光地や路面電車内ではスリが最も活発に活動する時間でもあります。人混みでわざとぶつかってきたり、不自然に近づいてきたりする人物には警戒してください。カフェのテラス席で荷物を足元に置いたままにするのは危険です。

安全な活動:

  • ・美術館巡り
  • ・ショッピング
  • ・カフェ文化の体験

避けるべきエリア:

  • ・特になし(スリにのみ注意)

交通: 全ての公共交通機関、徒歩

夕方〜夜

安全

オペラ座周辺やレストラン街は非常に賑やかで安全ですが、人通りが減るオフィス街や公園周辺は雰囲気が変わり始めます。夕方のラッシュ時は公共交通機関が非常に混雑し、スリの絶好の機会となります。手荷物を体の前に抱え、スマートフォンの操作に没頭しすぎないよう注意が必要です。

安全な活動:

  • ・コンサート鑑賞
  • ・ホイリゲ(酒場)での夕食
  • ・ライトアップされた街の散策

避けるべきエリア:

  • ・人通りの途切れた地下道
  • ・郊外の暗い公園

交通: 地下鉄、タクシー

深夜

注意

中心部は依然として安全ですが、特定の駅(プラーターシュテルン、ロイマンプラッツ)や地下鉄U6線、ギュルテル周辺は雰囲気が悪くなります。薬物中毒者や酩酊者が集まる傾向にあり、暴力事件の発生リスクが日中より高まります。一人での長距離の歩行は避け、ドアツードアで移動できるタクシーや配車アプリの利用を強く推奨します。

安全な活動:

  • ・ホテル内での休息
  • ・信頼できるバーでの滞在

避けるべきエリア:

  • ・ウィーン10区の一部
  • ・地下鉄U6号線の駅構内
  • ・無人の夜行列車

交通: Uber、Bolt、タクシー(夜間地下鉄は金土のみ24時間)

季節別ガイド

(March - May)

気温: 5°C to 15°C

降水: 適度な降雨があり、天候は変わりやすいです。

服装: 重ね着ができるジャケットや、防水性のあるコートが適しています。

おすすめ活動:

都市観光, 低地でのハイキング, 音楽祭鑑賞

リスク:

  • ・急な冷え込み
  • ・花粉症

(June - August)

気温: 18°C to 30°C

降水: 夕立や激しい雷雨が発生しやすい時期です。

服装: 軽装で良いですが、日差しが強いため帽子やサングラスが必要です。

おすすめ活動:

アルプスハイキング, 湖での水泳, 屋外コンサート

リスク:

  • ・熱中症
  • ・激しい雷雨
  • ・紫外線

(September - November)

気温: 7°C to 18°C

降水: 11月に向かって霧や小雨が増えます。

服装: セーターや厚手のコート、スカーフなどの防寒具が必要です。

おすすめ活動:

紅葉鑑賞, ワイナリー巡り, 美術館巡り

リスク:

  • ・霧による視界不良
  • ・日照時間の短縮

(December - February)

気温: -5°C to 3°C

降水: 降雪が多く、都市部でも氷点下になります。

服装: 厚手のダウンジャケット、手袋、帽子、滑りにくい靴が必須です。

おすすめ活動:

スキー, クリスマスマーケット, 舞踏会

リスク:

  • ・路面凍結
  • ・雪崩
  • ・極度の低温

ベストシーズン: 都市観光やハイキングを目的とするなら、気候が安定し日照時間が長い6月から9月が最適です。特に音楽祭を楽しみたいなら夏季がベストです。一方、ウィンタースポーツや本場のクリスマスマーケットを体験したい場合は、12月から2月が素晴らしい季節となります。混雑を避け、美しい風景を楽しみたいなら、5月または9月の初旬が非常にお勧めです。

環境リスク

野生動物のリスク

ダニ (Tick)

リスク: 4/5

生息地: オーストリア全土の森林, 公園, 草地

森林や草むらを歩く際は、明るい色の長袖・長ズボンを着用し、裾を靴下の中に入れるなどして肌の露出を最小限に抑えてください。また、ディート等の有効成分を含む強力な防虫剤を肌や衣服にスプレーすることが有効です。活動後は全身をチェックし、ダニがついていないか確認してください。もし噛まれているのを見つけた場合は、無理に引き抜こうとせず、専用の器具を使うか医療機関を受診して適切に除去する必要があります。

治療: ダニ媒介性脳炎(FSME)やライム病の疑いがあるため、噛まれた後は数週間の健康観察を行い、発熱や紅斑が出た場合は直ちに受診してください。

ハナカクタカチホヘビ (Hornotter)

リスク: 3/5

生息地: 南部ケルンテン州, シュタイアーマルク州の岩場

岩場や日当たりの良い斜面を歩く際は、厚手の靴や登山靴を履き、不用意に岩の隙間に手を入れないようにしてください。この蛇は非常に臆病で、人の気配を感じると逃げることが多いですが、追い詰められたり踏まれたりすると攻撃してくることがあります。歩行時は杖などで前方の安全を確認しながら進むことが有効です。万が一遭遇した場合は、刺激を与えず静かにその場を離れてください。

治療: 噛まれた場合は患部を心臓より低く保ち、安静にして直ちに救急(144)へ連絡してください。主要病院には抗毒素が備蓄されています。

ヨーロッパクサリヘビ (Kreuzotter)

リスク: 3/5

生息地: アルプス山岳地帯, 北部森林地帯

高地や森林地帯でのハイキング中、特に倒木や岩の下などに注意してください。地面に座る前に周囲をよく確認し、茂みに入る際は足元に十分注意を払う必要があります。毒性はありますが致命的になることは稀です。しかし、子供や高齢者、アレルギー体質の方は重症化のリスクがあるため、遭遇時は決して触ろうとせず、距離を保って回避してください。しっかりとした靴の着用が最大の予防策です。

治療: 直ちに医療機関を受診してください。患部を冷やしたり、口で毒を吸い出したりする行為は避けてください。

水の安全性

水道水: 飲用可能

オーストリアの水道水は世界で最も安全かつ高品質な部類に入ります。特にウィーンなどの主要都市ではアルプスの湧水が直接供給されており、そのまま安心して飲むことができます。ミネラルウォーターを購入する必要はほとんどありませんが、古い宿泊施設などで水に色がついている場合は飲用を避け、ボトル入りの水を利用してください。環境保護のため、マイボトルの利用が推奨されています。

交通安全

事故死亡率: 3.5人

歩行者リスク: 歩行者優先が徹底されており、信号のない横断歩道でも歩行者がいれば車は必ず停車します。ただし、路面電車(トラム)は制動距離が長いため、歩行者側が十分に注意して横断する必要があります。ウィーン中心部では自転車道が整備されていますが、歩行者が誤って入り込むと接触事故の原因となるため注意が必要です。

公共交通: 公共交通機関の安全性は極めて高いです。鉄道や地下鉄は整備が行き届いており、事故率は非常に低いです。夜間の利用も全般的に安全ですが、主要駅周辺(ウィーン中央駅等)では酔っ払いなどのトラブルを避けるため、周囲への標準的な警戒を怠らないようにしてください。

地域別ガイド

ウィーン (Wien)

レベル 2

政治、文化、経済の中心地。歴史的な旧市街は安全ですが、主要駅周辺や特定の地区(10区など)では夜間の注意が必要です。観光客を狙った巧妙なスリや偽警察官詐欺が報告されています。

主要都市: ウィーン

特有リスク:

  • ・観光地でのスリ・置き引き
  • ・偽警察官による所持品検査詐欺
  • ・デモ等による交通規制

ザルツブルク州 (Salzburg)

レベル 1

モーツァルトの生誕地として知られ、音楽祭期間中は世界中から観光客が集まります。治安は非常に安定していますが、旧市街の狭い路地や混雑するゲトライデガッセでのスリには警戒してください。

主要都市: ザルツブルク, ハライン

特有リスク:

  • ・混雑エリアでのスリ
  • ・山岳地帯の天候急変

チロル州 (Tirol)

レベル 1

アルプスの心臓部。冬はスキー、夏はハイキングの拠点として賑わいます。都市部の治安は良好ですが、自然環境における遭難や雪崩などのリスク管理が最も重要となります。

主要都市: インスブルック, クーフシュタイン

特有リスク:

  • ・雪崩・落石などの自然災害
  • ・登山・スキー中の事故

シュタイアーマルク州 (Steiermark)

レベル 1

「オーストリアの緑の心臓」と呼ばれ、州都グラーツは学生街として活気があります。治安は極めて良好ですが、南部の一部地域では夏場の激しい雷雨や洪水に注意が必要です。

主要都市: グラーツ, レオーベン

特有リスク:

  • ・夏季の集中豪雨による洪水
  • ・深夜の駅周辺の酔客トラブル

上オーストリア州 (Oberösterreich)

レベル 1

工業都市リンツを中心に、ハルシュタットなどの湖水地方を擁します。観光地は概ね安全ですが、ハルシュタット等の超人気スポットでは観光客過多による混乱や軽犯罪に注意が必要です。

主要都市: リンツ, ヴェルス

特有リスク:

  • ・主要観光地での車上荒らし
  • ・湖沼地帯での水難事故

ケルンテン州 (Kärnten)

レベル 1

温暖な湖水地方として知られ、夏のリゾート地として人気です。治安の懸念は少ないですが、南部山岳地帯には毒蛇やダニが生息しているため、アウトドア活動時の装備には注意が必要です。

主要都市: クラーゲンフルト, フィラッハ

特有リスク:

  • ・毒蛇・ダニによる健康被害
  • ・山岳道路での運転ミス

フォアアールベルク州 (Vorarlberg)

レベル 1

スイスと国境を接する最西端の州。経済的に豊かで治安は最高水準です。ボーデン湖周辺や山岳リゾートでの自然リスク以外の脅威は極めて限定的です。

主要都市: ブレゲンツ, ドルンビルン

特有リスク:

  • ・ボーデン湖での船舶トラブル
  • ・高地での低体温症

経済・物価情報

経済概要

オーストリアはEU内で最も豊かな国の一つであり、高度に発達した市場経済を有しています。2026年の実質GDP成長率は1.1%前後と予測されており、緩やかな回復基調にあります。観光業は経済の主要な柱であり、GDPの約15%を占めています。インフレ率は2025年に3.5%を記録しましたが、現在は2.4%程度に落ち着きつつあり、経済の安定性が維持されています。

生活費・物価

物価は近隣のドイツと同程度か、外食費などはやや高めです。ウィーンなどの都市部では、カジュアルなランチで15-22ユーロ、夕食は飲み物込みで35-55ユーロが目安です。公共交通は非常に効率的で、ウィーン市内の24時間券が約8ユーロとリーズナブルですが、宿泊費はハイシーズン(夏・クリスマス)には3つ星ホテルで150ユーロ以上になることが一般的です。

通貨情報

通貨はユーロ(EUR)です。クレジットカード(Visa/Mastercard)は広く普及しており、非接触決済(NFC)も一般的ですが、小規模なカフェ、売店、タクシー、および地方の商店では「Cash Only(現金のみ)」の掲示が依然として見られます。そのため、常に20-50ユーロ程度の小額紙幣を携行しておくことが、スムーズな支払いのために推奨されます。

チップガイド

レストランではサービス料が含まれている場合でも、金額の5-10%程度を上乗せするか、端数を切り上げて支払うのが慣習です。支払いの際にサーバーに合計金額を伝えて決済します。タクシーやホテルのポーターにも1-2ユーロ程度のチップが期待されます。

予算ガイド

バックパッカーはホステル利用と自炊を中心に1日70-90ユーロで生活可能です。ミドルレンジでは、中級ホテルと外食を組み合わせて150-250ユーロ、ラグジュアリー層は5つ星ホテルや高級レストラン、コンサート鑑賞を含め450ユーロ以上を見込む必要があります。日曜日はスーパーが閉まるため、予算管理の際には前日までの買い出しや駅構内店舗の利用を考慮する必要があります。

文化・マナー情報

歴史的背景

ハプスブルク帝国の中枢として数世紀にわたり欧州の政治・文化を牽引した歴史を持ちます。ウィーン旧市街の壮麗な建築群は、かつての多民族国家の栄華を今に伝えています。第一次世界大戦後の帝国の崩壊、ナチス・ドイツによる併合、第二次世界大戦後の4か国分割占領を経て、1955年の永世中立宣言により主権を回復しました。この歴史的背景が、現在のオーストリア人のアイデンティティと、国際会議の開催地としての地位を形作っています。

社会規範・マナー

礼儀正しさと形式を重視する文化です。店に入る際やレストランでは「Grüß Gott(こんにちは)」、去り際には「Wiederschauen(さようなら)」と挨拶するのが基本マナーです。時間は厳守が求められ、5分の遅刻も不作法と見なされます。日曜日は「安息日」として法的にショップの営業が禁じられており、家族と静かに過ごす習慣があります。公共の場での大声や、夜22時以降の騒音は厳しく控えられ、静粛を保つことが社会的な合意となっています。

宗教・慣習

人口の約6割がカトリック教徒であり、キリスト教の伝統が生活に深く根付いています。クリスマスやイースターは年間で最も重要な行事であり、各地で伝統的なマーケットや祝祭が行われます。教会の訪問時には、脱帽し静粛にする、ミサ中の写真撮影を控えるといった敬意が必要です。一方で、近年は世俗化が進み、また他宗教への理解も深まっていますが、公共の場でのフルフェイスベール着用禁止など、宗教的象徴に関する法規制がある点には注意が必要です。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

伝統的な老舗ホテルからモダンなブティックホテル、ホステル、農家民泊(Urlaub am Bauernhof)まで多様です。ウィーンの1区やザルツブルク旧市街などの人気エリアは、少なくとも3ヶ月前の予約が推奨されます。多くのホテルで朝食が非常に充実しており、地元のパンや乳製品が楽しめます。日曜日はスタッフが少なくなる施設もあるため、チェックイン・アウト時間は厳守しましょう。また、環境保護のためアメニティ(歯ブラシ等)を備えていないホテルが多いため持参が必要です。

食事ガイド

肉料理を中心としたボリュームのある料理が特徴です。代表格のシュニッツェル(仔牛のレアカツ)やタッフェルシュピッツ(牛肉の煮込み)は必食です。カフェ文化(Kaffeehauskultur)が重要で、ザッハトルテなどのケーキと共にゆっくり時間を過ごすのがオーストリア流です。レストランは予約が好ましく、特にディナーは必須です。水道水はアルプスの湧水で極めて高品質なため、レストランで「Leitungswasser(水道水)」を頼むことも一般的ですが、マナーとして有料の飲み物も一緒に注文しましょう。

実用情報

通信・SIM

主要キャリア(A1, Magenta, Drei)のプリペイドSIMがスーパーや直営店で簡単に購入可能です。購入時にはパスポートによる登録が法的に義務付けられています。ウィーン市内や主要駅、カフェ(Starbucks等)では無料WiFiが充実していますが、セキュリティのためVPNの使用を推奨します。eSIM(Airalo等)もスムーズに動作し、短期滞在には便利です。

銀行・ATM

ATM(Bankomat)は至る所にあります。日本のデビット・クレジットカードでユーロの引き出しが可能です。引き出し手数料は銀行によりますが、画面に表示される「DCC(通貨変換)」はレートが非常に悪いため、「Without Conversion(現地通貨での請求)」を選択するのが鉄則です。現金のみの店に備え、小まめに小額紙幣を確保しておくのが賢明です。

郵便・配送

郵便局(Post.at)は黄色い看板が目印です。日本へのハガキは1.90ユーロ程度で、1週間から10日で届きます。小包(EMS等)も確実ですが、配送料は高めです。営業時間は平日8:00-18:00が一般的ですが、主要駅の郵便局は土曜日や夜間も営業しており非常に便利です。

電源・アダプター

230V / 50Hz。日本の100V専用家電は変圧器が必要です。プラグはCタイプまたはFタイプ(丸ピン2本)で、日本のAタイプとは異なります。変換アダプターは現地でも買えますが、日本で用意しておく方が確実です。

洗濯サービス

ホテル内ランドリーは高額ですが、街中にコインランドリー(Putzerei / Waschsalon)があります。ウィーン中心部にはカフェ併設のオシャレなランドリーもあり、待ち時間も快適です。洗剤は自動投入または自販機で購入できます。

公衆トイレ

有料(0.50-1.00ユーロ程度)が一般的です。主要駅、公園、地下道に設置されています。小銭がないと入れない場合もあるため準備しておきましょう。カフェや美術館のトイレは清潔で利用しやすいですが、利用客以外は有料になる場合もあります。

主要都市ガイド

グラーツ

Graz

92 安全

オーストリア第二の都市であり、世界遺産の旧市街と現代建築が融合しています。多くの大学があり、学生が多いため夜間も活気がありますが、非常に安全です。ただし、シュタットパルク(市公園)付近では、夜間に薬物取引などの疑わしい動きが見られることがあるため、深夜の独り歩きは避け、明るい通りを利用することを推奨します。

主な観光地:

シュロスベルクの時計塔, エッゲンベルク城, クンストハウス・グラーツ

避けるべきエリア:

  • ・夜間のシュタットパルク周辺
  • ・グラーツ中央駅裏側の暗い路地

ベストシーズン: 5月から9月の温暖な時期

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リンツ

Linz

90 安全

工業とメディアアートの都市。ドナウ川沿いの散策路は昼夜を問わず市民の憩いの場となっており、安全性は高いです。市内交通のトラムも清潔で安全です。近年は治安が向上していますが、週末の深夜には繁華街周辺でアルコールに絡む騒ぎが発生することがあるため、酔っ払い等に絡まれないよう注意が必要です。

主な観光地:

アルス・エレクトロニカ・センター, レントス美術館, プストリングベルク教会

避けるべきエリア:

  • ・週末深夜のランドシュトラーセ裏通り
  • ・一部の工業団地周辺

ベストシーズン: メディアアート祭が開催される9月

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インスブルック

Innsbruck

94 安全

アルプスに囲まれた風光明媚な都市。治安はオーストリア国内でも最高水準にあり、観光客が犯罪に遭う確率は非常に低いです。主なリスクは都市犯罪よりも、急な天候悪化や山岳路での遭難、冬の路面凍結による転倒事故です。夜間の中心部も安全ですが、川沿いの暗い場所や一部の高架下などは避けるのが賢明です。

主な観光地:

黄金の小屋根, ノルトケッテ連峰展望台, アンブラス城

避けるべきエリア:

  • ・深夜のイン川沿いの未照明エリア
  • ・鉄道高架下の死角

ベストシーズン: スキーシーズンの1月やハイキングの7月

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ザルツブルク

Salzburg

91 安全

モーツァルトの故郷。世界的な観光都市であり、旧市街全域で治安が維持されています。唯一の懸念は、音楽祭やクリスマス時期の極端な混雑に乗じたスリ被害です。特に「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地巡りやミラベル庭園での写真撮影中は、荷物から意識が離れやすいため、貴重品の管理に十分注意してください。

主な観光地:

ホーエンザルツブルク城塞, モーツァルトの生家, ミラベル宮殿と庭園

避けるべきエリア:

  • ・夜間のザルツブルク中央駅周辺
  • ・カプツィーナーベルクの暗い山道

ベストシーズン: 音楽祭が開催される7・8月

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クラーゲンフルト

Klagenfurt

95 安全

ヴェルター湖畔の静かな都市。リゾート地としての側面が強く、犯罪率は極めて低いです。家族連れでも安心して滞在できます。湖周辺での水難事故や、山岳地帯での落雷、毒蛇への注意といった自然リスクが中心となります。市内中心部のノイアー・プラッツ周辺も夜間まで安全に歩くことが可能です。

主な観光地:

リンドブルムの像, ミニムンドゥス, ヴェルター湖

避けるべきエリア:

  • ・特になし(深夜の不点灯箇所のみ注意)

ベストシーズン: 湖畔が賑わう6月から8月

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交通詳細ガイド

国内線フライト

オーストリアは国土が比較的狭く、鉄道網が極めて発達しているため、国内線の需要は限られています。主にウィーン(VIE)をハブとして、ザルツブルク、インスブルック、グラーツ、クラーゲンフルトを繋ぐ便がありますが、所要時間は鉄道と大差ありません。ビジネス利用や国際線からの乗り継ぎが主流です。航空会社はオーストリア航空が中心で、サービス品質は高く安全です。ただし、冬場はインスブルック空港など山岳地帯の空港で、強風や降雪による欠航や遅延が発生しやすいため、余裕を持ったスケジューリングが必要です。

鉄道・バス

オーストリア連邦鉄道(ÖBB)は、正確性、快適性、安全性において世界最高水準です。主要都市間を結ぶ高速列車「Railjet」は無料WiFiや食堂車を備えています。2025年から2026年にかけて、洪水被害の修復工事や近代化のため、ウィーンからリンツ方面の「西部線」で断続的に閉鎖や迂回運転が予定されており、移動時間が延びる可能性があります。チケットは「ÖBBアプリ」で事前購入すると早期割引(Sparschiene)が適用されます。中長距離バスはFlixBusが安価な選択肢として普及しており、近隣国への移動にも便利です。鉄道駅、バス停ともに治安は良好ですが、混雑時のスリには注意してください。

レンタカー・配車サービス

道路整備は完璧で、運転マナーも良好です。レンタカー利用には日本の免許証と国際運転免許証が必要です。高速道路(Autobahn)走行には「ヴィニェット(Vignette)」という有料ステッカーまたはデジタル登録が必須で、未所持は高額な罰金の対象となります。冬場(11月1日から4月15日)は冬用タイヤの装着が法的に義務付けられており、レンタカー予約時に確認が必要です。配車アプリはウィーンを中心にUberとBoltが普及しており、正規タクシーよりも安価で透明性が高いため、夜間の移動手段として推奨されます。地方では電話で呼ぶタクシーが一般的です。

交通リスク評価

オーストリアの交通機関は全般的に極めて安全です。最大の物理的リスクは、アルプス地域での冬季の路面凍結や雪崩による道路封鎖、および夏場の集中豪雨による鉄道の遅延・運休です。犯罪リスクとしては、プラハやブダペストへ向かう国際夜行列車内での窃盗、および混雑するウィーン市内の地下鉄U1・U3線でのスリが挙げられます。いずれも貴重品の徹底管理で防げます。

都市別交通ガイド

ウィーン

地下鉄: U-Bahn(地下鉄)は5路線。正確で深夜も週末は24時間運行。

バス: 網羅的なバスと路面電車(トラム)。観光には1番・2番トラムが便利。

タクシー: Uber, Boltが安価で一般的。タクシーは乗り場か電話で利用。

徒歩・自転車: 自転車専用道が整備。シェアサイクル「WienMobil Rad」が普及。

費用目安: 1回券 2.40ユーロ、24時間券 8.00ユーロ。

ザルツブルク

地下鉄: 地下鉄はなし。S-Bahn(近郊鉄道)が主要ポイントを接続。

バス: トロリーバスが市内中心部を細かくカバー。正確で清潔。

タクシー: 正規タクシーが主流。観光地周辺に待機所多数。

徒歩・自転車: 旧市街は歩行者専用。サイクリング道が充実。

費用目安: 1回券 約3.00ユーロ、24時間券 約6.00ユーロ。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在オーストリア日本国大使館

Embassy - Wien

住所: Heßgasse 6, 1010 Wien

電話: +43-1-531920

管轄: オーストリア全土, コソボ

緊急対応: 24時間対応(夜間休日はオペレーター経由)

在ザルツブルク日本国名誉領事館

Consulate - Salzburg

住所: Innsbrucker Bundesstraße 126, 5020 Salzburg

電話: +43-662-8383-0

管轄: ザルツブルク州

緊急対応: 限定的(通常は大使館へ誘導)

領事サービス

領事部では、パスポートの紛失・盗難に伴う「帰国のための渡航書」の発給や、戸籍・国籍事務、各種証明書の作成を行っています。事件・事故、緊急の健康問題に際しての現地当局との連絡支援、弁護士や医師のリスト提供も行います。領事窓口は事前予約制となっており、オンライン予約システムでの申し込みが推奨されます。緊急時は代表電話で状況を説明すれば、閉館時間外でも担当官と連絡を取ることが可能です。

長期滞在ビザ

90日を超える滞在には、目的(留学、就労、家族呼び寄せ等)に応じた滞在許可(Aufenthaltstitel)が必要です。オーストリア国内の地方自治体(MA35等)で申請しますが、手続きは非常に厳格で時間がかかります。必要書類には無犯罪証明書、十分な生活資金の証明、現地での健康保険加入証明、住居契約書が含まれ、全ての外国語書類は認定翻訳者によるドイツ語訳とアポスティーユ(外務省認証)が必要です。

リモートワーク・デジタルノマド

2026年現在、オーストリアには特定の「デジタルノマドビザ」は存在しませんが、フリーランス向けの滞在許可や、他国で雇用されている場合の「自営以外の滞在許可」などが検討対象となります。通信インフラはウィーンや地方都市では非常に安定しており、コワーキングスペースも充実していますが、税務上の居住者判定や社会保険料の支払義務について専門家への確認が必須です。静かなアルプスの村でのリモートワークは人気が高まっています。

ビジネスビザ

短期の出張(商談、会議出席等)は、90日以内であればシェンゲンビザ免除の枠組みで可能です。ただし、現地での実務を伴う就労や、オーストリア国内での報酬が発生する場合は、Dビザ(就労ビザ)や特定の労働許可が必要になります。申請には現地企業からの招待状や、職務内容、期間を明記した書類が求められます。2025年導入のEES/ETIASによるデジタル登録も必須となるため、渡航前の確認を怠らないでください。

推奨防犯装備

セキュリティポーチ

必須

防犯グッズ

衣服の下に装着する薄型の貴重品入れ。ウィーンなどの主要都市や国際列車内でのスリ・置き引き対策として、パスポートと予備現金を隠して持ち歩くために不可欠です。

ワイヤーロック

推奨

防犯グッズ

中欧を結ぶ国際列車(Railjet等)の荷物置き場でスーツケースを固定するために使用します。目を離した隙の盗難が頻発しているため、物理的な固定が最も効果的です。

モバイルバッテリー

必須

通信機器

公共交通機関のアプリ(WienMobil等)や地図の多用でバッテリー消費が早いため、緊急連絡手段を維持するために大容量のものを携行してください。

ダニ除けスプレー

推奨

衛生用品

オーストリア全土でダニ媒介性脳炎(FSME)のリスクがあるため、ハイキングや公園の草地に入る際は、イカリジンやディート配合のスプレーによる防護が推奨されます。

海外旅行保険(治療・移送)

必須

保険

オーストリアの医療水準は高いですが、旅行者の全額負担は極めて高額になります。特にアルプスでの救助費用を含む、十分な補償額の保険加入が強く求められます。

Cタイプ変換プラグ

必須

通信機器

オーストリアの電圧は230V、プラグはCまたはFタイプです。日本の100V専用家電を使用する場合は変圧器も必要となるため、マルチタイプアダプターの携行が便利です。

スキミング防止カード入れ

推奨

防犯グッズ

非接触決済が普及している一方で、公共交通機関内での電子的なデータ盗難を防ぐためのシールドケースです。クレジットカードの安全管理を強化するために有効です。

折りたたみ傘・レインコート

推奨

衛生用品

アルプス地域やウィーンでは天候が急変しやすく、夏季の激しい夕立や冬季の冷たい雨に備え、軽量で丈夫な雨具を常にカバンに入れておくことが実用的です。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

オーストリアは女性の一人旅にとって世界で最も安全な国の一つです。暴力犯罪の発生率は低く、公共交通機関も清潔で夜間まで利用可能です。ただし、ウィーンなどの都市部で移民が多く集まるエリアや深夜の駅周辺では、稀にキャットコーリング(冷やかし)が発生することがあります。夜間の移動には、移動履歴が記録される配車アプリ(Uber, Bolt)の利用が推奨されます。服装に特別な規制はありませんが、高級レストランやオペラ座などでは、現地の習慣に合わせたスマートカジュアル程度の装いがあると、より尊重されたサービスを受けられます。緊急時の女性専用相談窓口(Frauennotruf)も24時間体制で整備されています。

LGBTQ+旅行者向けガイド

法的・社会的にLGBTQ+への理解が非常に進んでいる国です。ウィーンは欧州でも有数のフレンドリーな都市であり、6月には大規模な「プライド(Rainbow Parade)」が開催され、多くのレストランや公共機関がレインボーフラッグを掲げます。同性婚も法的に認められています。ただし、地方の山岳地域や保守的な村落では、オープンな表現に対してやや控えめな反応が見られる場合もあります。差別的な扱いや身体的な危険を感じることは稀ですが、保守的な層が存在することも念頭に置いた、一般的なエチケットを守った行動が望ましいです。ウィーンの4区や5区にはLGBTQ+向けのバーやカフェが多く集まっています。

家族・シニア旅行者向けガイド

家族連れやシニア旅行者にとって非常に快適なデスティネーションです。バリアフリー化が徹底されており、ウィーンの地下鉄全駅にエレベーターが設置され、トラムも超低床車(ULF)が主流です。子供向けの公園や体験型ミュージアム(ZOOMこども博物館等)が充実しており、レストランでもキッズメニューやハイチェアが一般的です。シニア向けには、美術館やコンサート、公共交通機関でのシニア割引(要身分証提示)が広く設定されています。医療体制が世界最高水準であることも、高齢者にとっての大きな安心材料です。ただし、アルプス地方のハイキングコースや一部の古い宮殿では石畳や急勾配が多いため、歩きやすい靴と無理のない行程管理が必要です。また、日曜日は多くの商店が閉まるため、オムツや常備薬などは土曜日までに確保しておく計画性が求められます。

安全に関するよくある質問

ウィーンの治安は本当に安全ですか?

世界平和指数4位と極めて安全ですが、10区ロイマンプラッツなど特定のエリアでは夜間の犯罪が増加しており注意が必要です。観光地でのスリ・置き引きは日常的に発生しているため、日本の感覚で荷物を放置してはいけません。

偽警察官詐欺に遭わないためには?

路上で現金を提示させる警官は100%偽物です。提示を求められたら「近くの警察署(Polizeiwachzimmer)で対応する」と告げ、その場を離れてください。絶対に財布を渡してはいけません。

夜間に地下鉄を利用しても大丈夫?

ウィーンの地下鉄は週末24時間運行しており概ね安全ですが、U6号線やプラーターシュテルン駅周辺は夜間に雰囲気が荒くなることがあります。夜遅い場合はUber等の利用も検討してください。

実用的なよくある質問

日曜日はお店が閉まるって本当?

はい。オーストリアでは法規制により、日曜日と祝日はスーパーやドラッグストアを含むほぼ全てのショップが閉店します。主要駅(ウィーン中央駅等)内の店舗やガソリンスタンド併設店のみ営業しています。

クレジットカードだけで旅行できますか?

主要な場所では可能ですが、個人経営のカフェやタクシー、地方の山小屋などでは「Cash Only」の場合も多いです。常に最低20-30ユーロの現金を持つことが推奨されます。

オーストリアの治安に関するよくある質問

オーストリアの治安は良い?悪い?

オーストリアの治安は世界的に見ても非常に良好で、世界平和指数でも常に上位にランクインしています。しかし、2025年には強盗が約11パーセント増加するなど、社会経済情勢の変化に伴う軽犯罪の増加が報告されています。一般的な観光地での注意を怠らなければ安全に旅行できますが、以前よりも防犯意識を高く持つ必要があります。

オーストリアで危険な地域はどこ?

ウィーン10区のロイマンプラッツ周辺は武器禁止区域に指定されており、夜間の通行には注意が必要です。また、ウィーン北駅(プラーターシュテルン)周辺も夜間は雰囲気が荒くなりやすく、トラブルのリスクがあります。さらに、プラハやブダペストへ向かう国際列車内は盗難の多発地帯として知られています。

オーストリア旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」と言われるような極端に危険な状況ではありません。基本的なマナーと防犯対策を守れば、極めて安全に滞在を楽しめる国です。ただし、テロ警戒レベルが5段階中4に設定されているため、公共交通機関や大規模イベントでは当局の指示に従い、周囲の変化に敏感でいることが推奨されます。

オーストリアは女性一人でも怖くない?

基本的には女性一人でも安心して旅行できる国です。街灯も多く、日中の観光地は非常に安全です。ただし、夜間の主要駅周辺や人通りの少ない路地は「怖い」と感じる場面があるかもしれません。夜遅い時間の移動はタクシーや配車アプリを利用し、賑やかな通りを選ぶなどの標準的な対策を心がけましょう。

オーストリアでスリに遭わないための対策は?

バッグは必ず体の前に持ち、ジッパーが閉まっていることを常に確認してください。レストランでは椅子にバッグをかけず、膝の上に置くか足にストラップを絡めて管理しましょう。特にウィーン1区の観光密集地や、公共交通機関の混雑時には、死角を作らないことがスリ被害を防ぐ最大のポイントです。

オーストリアで多い詐欺の手口は?

最も有名なのは「偽警察官詐欺」です。私服警官を装い、偽の身分証を見せて財布の中身(偽札や薬物)を確認すると言い、その隙に現金を抜き取ります。また、慈善団体を装った署名詐欺や、強引にミサンガを売りつける手口も観光地で見られます。不審な人物に声をかけられたら毅然と断り、その場を離れてください。

オーストリアで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人が狙われやすいのは、スリ、置き引き、車上荒らしです。特に国際列車内やホテルのロビーで荷物から目を離した隙に盗まれるケースが目立ちます。また、礼儀正しさに漬け込んだ詐欺被害も報告されています。「自分は狙われているかもしれない」という適度な警戒心を持ち続けることが大切です。

オーストリア旅行で注意すべきことは?

テロ警戒レベルが高いため、不審物には近づかず、警察の指示に従うことが重要です。また、2026年6月まで陸路国境管理が延長されており、隣国からの入国時に検問で時間を要することがあります。常にパスポートなどの有効な身分証を携帯し、スムーズに提示できるよう準備しておくことが、トラブル回避の注意点です。

オーストリアで起こりやすいトラブルは?

鉄道内での荷物盗難トラブルが非常に多いです。網棚に置いた荷物が停車駅で持ち去られる事例が頻発しています。また、タクシーや一部の飲食店での過剰請求といった金銭トラブルも散見されます。利用前に料金の目安を確認し、不当な要求にはその場で明確に拒否の意思を示すことが必要です。

オーストリアで被害に遭ったらどうする?

緊急時は警察(133)またはEU共通緊急番号(112)に連絡してください。パスポートを紛失・盗難された場合は、速やかに現地警察で盗難届を取得し、ウィーンにある在オーストリア日本国大使館へ連絡して再発行手続きを行ってください。クレジットカードの盗難時は、即座に発行会社へ停止連絡を入れましょう。

オーストリアの治安詳細

オーストリアの治安概要

2026年現在、オーストリアは世界平和指数で常に上位にランクされる非常に安全な国です。しかし、インフレや経済停滞の影響により、2025年は強盗が前年比10.9パーセント、窃盗が8.9パーセント増加するなど、軽犯罪の増加傾向が見られます。TGスコアは89と高いですが、テロ警戒レベルが5段階中4の「高」に設定されている点には注意が必要です。大規模なイベント会場や駅、観光スポットでは警察の警備が強化されています。旅行者は過度に心配する必要はありませんが、海外にいるという自覚を持ち、基本的な防犯対策を徹底すれば、安全で快適な滞在が可能です。

オーストリアは危険?やばい?

オーストリアは決して「危険」や「やばい」国ではありませんが、2024年以降、ウィーン10区などの一部地域でナイフを用いた暴力事件が発生したため、武器禁止区域が設けられるなど局所的なリスクは存在します。また、不法移民問題に関連する社会的不安やテロの潜在的脅威により、警察による警戒レベルが高まっています。観光客が巻き込まれる重大犯罪は稀ですが、集団でのスリや巧妙な詐欺が都市部で集中しており、無防備な状態でいることは「やばい」状況を招きかねません。夜間の特定エリアの回避と、貴重品の徹底管理を行うことで、安全性を十分に確保できます。

オーストリアは怖い?一人旅でも大丈夫?

女性一人旅や初めての海外旅行でも、オーストリアに対して過度な「怖い」というイメージを持つ必要はありません。街は清潔で整備されており、日中の移動であれば公共交通機関も非常に安全です。ただし、夜間のウィーン北駅(プラーターシュテルン)周辺や、ロイマンプラッツといったエリアは、不審なグループや酔客が集まりやすく、独り歩きは避けるべきです。また、長距離列車内での就寝中に荷物を盗まれる事例が多いため、女性一人の場合は貴重品を肌身離さず持ち、荷物をワイヤーロックで固定するなどの工夫をすれば、安心して旅を楽しむことができます。現地の人々は親切ですが、距離感には注意しましょう。

スリ・詐欺・犯罪の実態

オーストリアで発生する犯罪の多くは、スリ、置き引き、詐欺といった財産犯です。ウィーン1区のシュテファン広場やケルントナー通りなどの観光密集地では、数人のグループが観光客に話しかけて注意を逸らし、その隙に背後の仲間が財布を盗む手口が一般的です。また、警察官を装い「偽札の捜査中」と言って財布を提示させ、現金を抜き取る「偽警察官」被害も依然として報告されています。国際列車内では、網棚のバッグや足元のスーツケースがターゲットになります。特に深夜や国境付近での犯行が多いため、一瞬の隙も作らないことが重要です。2025年の統計では強盗事件も微増しており、人通りの少ない場所での夜間行動には警戒が必要です。

地域別の危険度

地域別では、ウィーン10区のロイマンプラッツ周辺が最も危険度が高く、治安当局が武器禁止区域に指定し厳重に警戒しています。夜間や週末の立ち入りは極力避けましょう。ウィーン北駅(プラーターシュテルン)周辺も依存症患者やホームレスの溜まり場となっており、夜間の独り歩きには不向きです。国際列車(ウィーン発着のブダペスト、プラハ、イタリア方面)は盗難の頻発エリアであり、レベル3程度の警戒が必要です。一方で、観光の中心であるウィーン1区やザルツブルク旧市街は、重大な暴力犯罪のリスクは低い(レベル1〜2)ものの、観光客を狙ったスリや詐欺が非常に多いため、混雑した場所では常に手荷物への注意が必要です。

オーストリア旅行で注意すべきポイント

旅行者が注意すべきポイントは、公共の場での警戒心維持と最新情報の確認です。テロ警戒レベルが4(高)であるため、不審な荷物を見かけたらすぐに離れ、当局の指示を仰いでください。また、2026年6月までシェンゲン協定国間の陸路国境検問が継続されており、ドイツやハンガリー、イタリアからの入国には時間を要する場合があります。パスポートを常に携帯し、検問に備えてください。デモや集会が開催される際は、不測の事態を避けるために近づかないことが賢明です。チップの強要やタクシーの料金トラブルを避けるため、事前に相場を把握し、支払いの際は金額をしっかり確認することも大切です。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として、ウィーン中央駅で切符を購入中に足元に置いたバッグを盗まれたケースや、レストランで椅子にかけていた上着のポケットから財布を抜き取られた事例があります。また、国際列車でウィーンからプラハへ向かう途中、寝ている間に棚の荷物を丸ごと持ち去られた被害も報告されています。さらに巧妙な事例では、街頭で「道を教えてほしい」と地図を広げて話しかけられ、地図で手元を隠されている間にバッグの中身を盗まれるというトラブルも発生しています。これらはすべて、ほんの一瞬の油断が原因となっており、常に周囲に気を配ることで防げるものばかりです。

被害に遭った場合の対応

もし被害に遭った場合は、パニックにならずに現地警察(電話番号133)へ通報してください。EU共通の緊急番号112も有効です。盗難に遭った場合は、保険請求やパスポート再発行のために必ず警察で盗難届(ポリスレポート)を作成してもらってください。パスポートを紛失した際は、ウィーンにある在オーストリア日本国大使館(電話: +43-1-71630-0)へ連絡し、「帰国のための渡航書」や旅券の再発行手続きの相談をしましょう。クレジットカードを盗まれた場合は、不正利用を防ぐために即座にカード会社へ連絡し、利用停止を行ってください。ホテルのフロントなども相談に乗ってくれるはずです。

データソース

公的機関