総合評価
中東湾岸諸国の中でも非常に安全な国の一つです。犯罪率は極めて低く、高度なインフラとプロフェッショナルな警察組織により、観光客が重大犯罪に遭うリスクは最小限です。ただし、一部の村落での小規模なデモやテロへの警戒、夏場の過酷な気候条件には十分な注意が必要となります。
身体的安全 (A-)
殺人や強盗などの暴力犯罪は非常に稀です。ただし、シトラやサナビス等のシーア派居住区では反政府デモや治安部隊との衝突が散発的に発生するため、これらの特定エリアへの立ち入りを避けることで物理的な安全は高い水準で保たれます。
医療・衛生 (B+)
医療水準は欧米並みに高く、マナマ周辺には近代的な病院が集中しています。英語での受診も容易ですが、夏季の極端な酷暑による熱中症リスクや、MERS等の地域特有の感染症への警戒、非常に高額な外国人向け医療費に備える必要があります。
詐欺・スリ (A-)
スークでのスリや、ナイトクラブでの不透明な高額請求事案が稀に報告されています。近年はSNSやオンライン旅行代理店を装った巧妙な詐欺も発生していますが、一般的な常識を持って行動すれば、金銭的被害に遭う確率は他国の観光地より低いです。
テロリスク (B)
親イラン過激派組織による治安当局を標的にした攻撃が過去に報告されています。近年は当局の強力な取り締まりにより沈静化していますが、欧米諸国の政府は依然として潜在的なリスクを警告しており、政府関連施設や公共の場では警戒を怠らないことが推奨されます。
最新インテリジェンスレポート
バーレーンの治安状況は総じて非常に安定しており、中東地域で最も安全な渡航先の一つとして評価されています。内務省の統計では過去4年で犯罪件数が30%減少しており、観光客を狙った重大な暴力犯罪も極めて稀です。しかし、政治的な文脈から特定の村落エリア(シトラ、サナビス等)では、金曜日の礼拝後や記念日などに小規模な抗議活動が行われることがあり、タイヤの放火や治安部隊との衝突に巻き込まれるリスクがゼロではありません。また、イランとの外交緊張やイスラエル・ガザ情勢に関連したデモが限定的に発生するため、政治的集会には近づかないことが肝要です。経済的には多角化が進み観光客の受け入れも積極的ですが、法規制(薬物・アルコール・不敬罪)は厳格であるため、現地文化と法制度を尊重する姿勢が求められます。
背景分析
バーレーンはアール・ハリーファ王家による立憲君主制のもと、強固な政治的安定を維持しています。2011年の「アラブの春」以降、政治的反対派への締め付けは厳格化されており、言論や集会の自由には一定の制約が存在しますが、これが結果として表層的な治安の安定に寄与しています。人口の約半数が外国人労働者であり、多文化・多宗教が共存する寛容な社会背景を持つ一方で、支配層のスンニ派と多数派のシーア派の間には潜在的な対立構造が存在します。経済面では「経済ビジョン2030」を掲げ、石油依存から金融・観光・IT産業へのシフトを急いでおり、特に観光インフラの整備には多額の投資が行われています。2025年現在、実質GDP成長率は3%前後で推移していますが、高い政府債務が課題となっており、法人税の導入検討など財政再建が進められています。日本との関係はエネルギー・経済の両面で極めて良好で、反日感情は皆無であり、日本の文化や技術に対する信頼は非常に厚いです。中東のハブとして機能しつつも、周辺国(特にイランやサウジアラビア)の情勢に大きく影響を受けやすい地政学的特性を持っています。
重要ポイント
- 公共の場では肩と膝を隠す保守的な服装が、不要なトラブルを避けるために推奨される。
- 配車アプリ(Uber, Careem)の利用が最も安全で料金トラブルが少ない。
- 金曜日の礼拝時間帯は、特定の村落付近で小規模なデモが発生する可能性が高い。
- 王室、政府、イスラム教を批判する言動はSNSを含め厳しく罰せられる。
- 夏季(6-9月)は45度を超える酷暑となり、屋外活動は命に関わるリスクがある。
- 軍事施設や警察車両、地元の女性を無断で撮影することは法律で禁じられている。
- 薬物には「ゼロ・トレランス」が適用され、少量でも長期刑や国外追放となる。
- MERS対策として、ラクダとの接触や未殺菌のラクダ乳の摂取は避けるべきである。
- 水道水は衛生基準を満たしているが、飲用にはボトル入りの水が推奨される。
- 緊急通報番号は999で、英語での対応が可能である。
- 飲酒は許可された場所でのみ可能。公共の場での泥酔や飲酒運転は即刻逮捕の対象。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1: 十分注意してください |
| 米国務省 | Level 2: Exercise Increased Caution |
| 英国外務省 | Check Travel Advice |
| カナダ政府 | Exercise a high degree of caution |
| ドイツ外務省 | Sicherheitshinweise |
| フランス外務省 | Vigilance renforcée |
地域別リスク評価
マナマ首都圏 (Manama)
低リスクリスク金融や商業の中心地であり、警察の巡回が非常に多く極めて安全。スーク(市場)でのスリにのみ注意。
シトラ (Sitra)
高リスク(回避推奨)リスク政治デモや治安部隊との衝突が頻発するエリア。観光要素は少なく、外国人であっても不用意な立ち入りは危険。
サナビス (Sanabis)
警戒が必要リスクショッピングモールに近いが、抗議活動の拠点となりやすい。特に夜間の立ち寄りは避けるべき地域。
ジュフェア (Juffair)
低リスクリスク外国人居留区でホテルや飲食店が多い。治安は非常に良いが、夜間の酔っ払い同士のトラブルに注意。
バニ・ジャムラ (Bani Jamra)
警戒が必要リスク伝統的な織物で知られるが、政治的抗議が起きやすい。日中の観光は可能だが、治安情勢を事前に確認のこと。
アムワージ島 (Amwaj Islands)
非常に安全リスク高級リゾート地。セキュリティが非常に厳重で、観光客や家族連れにとって最も安全なエリアの一つ。
ムハッラク (Muharraq)
低リスクリスク歴史的建造物が多い旧首都。地元住民との調和が取れており、日中・夜間ともに治安は極めて良好。
サール (Saar)
中程度のリスクリスク閑静な住宅街だが、稀に道路封鎖を伴う抗議活動が発生する。居住区付近の騒動には近づかないこと。
セーフ (Seef)
非常に安全リスク大型モールが集まる商業地区。警察の監視が行き届いており、家族連れや女性のみのグループでも安全。
リファー (Riffa)
低リスクリスク王室居住区を含む安定したエリア。政治的な騒乱もほぼなく、穏やかで安全な環境が保たれている。
国内安全マップ
バーレーン全体の治安は、湾岸諸国の中でも非常に高い水準で維持されています。政府は観光業を国家戦略の柱としており、外国人旅行者の安全確保には特に力を入れています。主要なリスクは、一部のシーア派住民居住区(シトラ、サナビス等)における政治的な抗議活動であり、これらは特定の日に特定の場所で発生するため、事前の情報収集で容易に回避可能です。また、交通インフラが整っている一方で、運転マナーは日本とは異なり荒い傾向にあるため、道路横断やレンタカー利用時には十分な注意が必要です。総じて、法制度と現地文化を尊重し、危険とされる特定の村落に近寄らなければ、バーレーンは世界で最も安全な旅行先の一つとして楽しむことができます。
金融センターや政府機関が集中する。24時間体制で警備が行われており、バーレーンで最も安全なエリアの一つ。
リスク: 交通渋滞, スークでのスリ
反政府感情が強く、治安部隊との衝突や道路封鎖が頻発する。観光客が立ち入るべき場所ではない。
リスク: 抗議デモ, 治安部隊との衝突, 道路封鎖
外国人居住者が多く、レストランやナイトライフが充実。夜間も明るく安全だが、酔客トラブルに注意。
リスク: バーでの高額請求詐欺, 夜間の騒音
ショッピングモールに近いが、突発的な抗議デモが発生しやすい地域。夜間の不要な通行は避けること。
リスク: 不定期なデモ, 催涙ガスの使用
おしゃれなアートエリア。観光客にとって非常に安全で、夜遅くまで徒歩で散策が可能。
リスク: 駐車場不足, 執拗な客引き(稀)
織物文化の街だが、政治的緊張が高まりやすい。訪問時は情勢を確認し、長居は避けるべき。
リスク: 政治的集会, 検問
近代的な商業地区。高度な監視カメラシステムが整備されており、治安は極めて良好。
リスク: 特になし
歴史地区。地元住民が多く、伝統的で穏やかな雰囲気。観光客に対しても非常にフレンドリー。
リスク: 狭い路地での迷子, 駐車違反
人工島の高級リゾート。セキュリティゲートがあり、外部からの不審者の侵入が制限されている。
リスク: 海洋レジャー中の事故
欧米人居住区が多いが、近隣村落での騒擾が道路交通に影響を与えることがある。
リスク: 道路封鎖, 散発的なデモ
王室関連施設があり、警察の監視が非常に厳重。静かで極めて安全な居住・商業エリア。
リスク: 政府施設周辺の撮影禁止
宗教・政治的な対立が激しく、警察による検問が常設されることもある。立ち入りは非推奨。
リスク: 検問, 抗議活動, 厳しい監視
F1サーキットや高級ビーチホテルがある。観光客向けに高度な安全が確保されている。
リスク: F1開催時の極度の混雑
陶器の街として有名。観光客が多いため、日中は非常に安全。政治的な騒ぎも比較的少ない。
リスク: 特になし
大規模な住宅地。地元住民の生活圏で、治安は安定しているが、観光資源は少ない。
リスク: 迷走運転の車
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 2/5多発エリア: マナマ・スーク, 公共バス内, ショッピングモール, 大型イベント会場
手口:
- 混雑時の押し当てによるスリ
- 不注意に置かれたバッグの持ち去り
- 物売りのふりをして近づく
対策:
- 財布を後ろポケットに入れない
- バッグは体の前に持つ
- 人混みでは周囲を警戒する
窃盗は全犯罪の約40%を占めるが、他国に比べれば発生率は非常に低い。
詐欺
リスク: 3/5多発エリア: ジュフェア地区のバー, ナイトクラブ, オンラインSNS, 路上タクシー
手口:
- 法外なドリンク料金請求
- タクシーのメーター不使用
- 偽の格安旅行販売
対策:
- 認可されたタクシー(Uber等)を利用
- 不透明なラウンジに入らない
- SNSでの金銭要求を拒否
近年、オンラインおよびナイトスポットでの詐欺事案が微増傾向にある。
凶悪犯罪
リスク: 1/5多発エリア: 特定村落のデモ現場, 深夜の歓楽街周辺
手口:
- デモ隊による投石
- 飲酒に起因する小競り合い
対策:
- 政治的な集まりに近づかない
- 過度な飲酒を控える
- トラブル発生時は即座に離脱
銃器犯罪はほぼ皆無。強盗殺人事件は年に数件レベルと極めて稀。
性犯罪
リスク: 2/5多発エリア: 夜間の人通りの少ない路地, 非認可タクシー車内, 一部の格安ホテル
手口:
- 夜間のつきまとい
- 執拗なナンパ行為
- 密室での威圧
対策:
- 夜間は一人歩きを避け配車アプリを利用
- 控えめな服装を心がける
- 毅然とした態度で断る
公的な発生件数は低いが、軽微な嫌がらせ(ハラスメント)への注意は必要。
cyber_crime
リスク: 3/5多発エリア: 不審な公共Wi-Fi, 政府を装ったSMS
手口:
- フィッシング詐欺メール
- クレジットカードのスキミング
対策:
- VPNの適切な利用
- 不審なURLをクリックしない
- 支払時のカード監視
IT化に伴い、国内外からのフィッシング詐欺攻撃が増加中。
traffic_accident
リスク: 3/5多発エリア: ハイウェイ, 交差点, ラウンドアバウト
手口:
- 速度超過
- ウィンカー不使用の車線変更
- 煽り運転
対策:
- 防御運転を心がける
- 夜間の運転は特に注意
- ラウンドアバウトの優先順位を理解
中東特有の荒い運転が多く、日本人に比べると事故リスクは相対的に高い。
健康・医療情報
ワクチン情報
バーレーン入国に際して、黄熱汚染地域からの渡航を除き、法的に義務付けられたワクチンはありません。しかし、中東地域特有の衛生環境や感染症リスクを考慮し、日本での定期接種に加えてA型肝炎、B型肝炎、破傷風の接種を済ませておくことが強く推奨されます。特に長期滞在を予定している場合は、狂犬病の予防接種も検討してください。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 黄熱 | 必須 | 黄熱伝染リスク国から入国する1歳以上の渡航者は、イエローカード(予防接種証明書)の提示が義務付けられています。 |
| A型肝炎 | 推奨 | 経口感染のリスクがあるため、特に長期滞在者や地方部への訪問を予定している方に強く推奨されます。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 医療処置や事故などによる血液感染に備え、長期滞在者には接種が推奨されます。 |
| 破傷風 | 推奨 | 怪我からの感染を防ぐため、追加接種(ブースター)が推奨されます。特に砂漠地帯での活動を予定している場合に有効です。 |
| 傷寒(タイフォイド) | 推奨 | 不衛生な環境での飲食による感染リスクがある場合に推奨されます。一般的な観光地ではリスクは低いですが検討の価値があります。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野犬や野良猫との接触可能性がある場合や、屋外活動を頻繁に行う渡航者に推奨されます。 |
健康リスク
最大のリスクは、夏季の極端な酷暑による熱中症と重度の脱水症です。また、MERS(中東呼吸器症候群)への注意が必要です。ヒトコブラクダが媒介源とされているため、ラクダとの接触や未殺菌のラクダ乳の摂取は避けてください。砂嵐(塵嵐)による呼吸器系疾患や、夏季の食中毒リスクも指摘されています。デング熱のリスクは非常に低いですが、蚊の対策も怠らないようにしてください。
医療施設
バーレーンの医療水準は湾岸諸国の中でも非常に高く、マナマ周辺には欧米基準の設備を持つ私立・公立病院が複数存在します。医師やスタッフの多くは英語を流暢に話し、医療サービスの質は安定しています。ただし、日本語対応が可能な機関はほぼ皆無です。外国人の医療費は非常に高額になるため、必ず十分な補償内容の海外旅行保険に加入してから渡航するようにしてください。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は、観光目的であれば到着時ビザ(Visa on Arrival)を空港で取得するか、事前にインターネットで電子ビザ(eVisa)を取得することが可能です。通常14日間または30日間の滞在が許可されますが、商用等の目的や長期滞在の場合は事前に査証を取得する必要があります。手続きにはパスポート、帰路の航空券、滞在先情報の提示が求められます。
パスポート有効期限
バーレーン入国時に、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要です。また、入国スタンプやビザを貼るための空白ページが1ページ以上残っている必要があります。有効期間が不足していると、搭乗拒否や入国拒否の原因となるため注意してください。
持ち込み禁止・制限品
イスラム教の教えに反する出版物、ポルノ画像・動画、麻薬(CBDオイル含む)、偽造品の持ち込みは厳格に禁止されています。ドローンの持ち込みには事前に民間航空局の許可が必要であり、無許可の場合は没収されます。アルコールは非イスラム教徒向けに制限付きで認められていますが、度を超えた量や商用持ち込みは厳しく取り締まられます。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全早朝は清掃活動や通勤が始まり、街は非常に静かで安全です。ジョギングや散歩も安全に行えますが、夏季は午前6時を過ぎると急速に気温が上昇するため、熱中症対策が不可欠です。警察のパトロールも継続されており、治安上のリスクは最小限と言えます。
安全な活動:
- ・ビーチ散策
- ・公園でのジョギング
- ・早朝スーク巡り
避けるべきエリア:
- ・特になし
交通: 徒歩、または事前予約のタクシー
日中
安全日中はビジネス活動が活発で、ショッピングモールや公共施設は非常に安全です。唯一の懸念は屋外の過酷な熱環境です。金曜日の正午から午後にかけては大規模な礼拝が行われるため、特定の地域で小規模なデモが発生しやすく、道路封鎖が行われることがあります。
安全な活動:
- ・ショッピングモール巡り
- ・博物館訪問
- ・ホテルでのランチ
避けるべきエリア:
- ・シトラ地区の礼拝所付近(金曜日)
交通: エアコン完備の配車アプリ(Uber)
夕方〜夜
安全日没後は気温が下がり、地元の家族連れや観光客で街が最も活気づきます。アドリヤやジュフェアのレストラン街は人通りが多く安全です。スークは非常に混雑するため、スリや置き引きに注意が必要ですが、警察官の姿も多く、安心して活動できる時間帯です。
安全な活動:
- ・カフェ巡り
- ・スークでの買い物
- ・屋外ダイニング
避けるべきエリア:
- ・抗議活動が報告されている居住区
交通: Uber, Careem, 公式タクシー
深夜
安全深夜でも観光エリアや主要ホテルの周辺は明るく安全ですが、ジュフェアなどの歓楽街では酔っ払いによるトラブルや、非公式な客引きによる詐欺被害のリスクがわずかに高まります。女性の一人歩きは、安全なバーレーンであっても暗い路地などは避けるのが賢明です。
安全な活動:
- ・ホテル内のラウンジ利用
- ・映画鑑賞
避けるべきエリア:
- ・照明の少ない裏路地
- ・郊外の村落エリア
交通: 必ず配車アプリを利用し、流しのタクシーは避ける
季節別ガイド
春 (March - May)
気温: 20°C - 30°C
降水: 稀に小規模な雷雨あり
服装: 日中は半袖で十分ですが、朝晩や建物内の冷房対策に薄手の羽織るものが必要です。
おすすめ活動:
マナマ・スークの散策, バーレーン・フォルテ(要塞)の観光, 砂漠でのキャンプ
リスク:
- ・砂嵐による視界不良
- ・急激な気温上昇
夏 (June - September)
気温: 35°C - 45°C
降水: ほぼ皆無
服装: 吸汗速乾性の高い軽量な服装。ただし過度な露出は避け、日差しから肌を守る薄手の長袖が有効です。
おすすめ活動:
大型ショッピングモールでの買い物, ホテルの屋内プール, 博物館巡り(屋内)
リスク:
- ・重度の熱中症・脱水症
- ・極端に強い紫外線
秋 (October - November)
気温: 25°C - 35°C
降水: 非常に少ない
服装: 日本の初夏のような服装。11月に入ると夜間は少し涼しくなるため、長袖の準備を。
おすすめ活動:
ウォータースポーツ, 屋外レストランでの食事, 遺跡巡り
リスク:
- ・季節の変わり目の砂嵐
- ・依然として高い日中の湿度
冬 (December - February)
気温: 14°C - 22°C
降水: 年間で最も多いが、数日の激しい雨
服装: ジャケットやセーター。夜間は10度前後まで下がるため、しっかりとした防寒着が必要です。
おすすめ活動:
バードウォッチング, F1トラック体験, 伝統的なアーリー村の陶芸見学
リスク:
- ・豪雨による道路の冠水
- ・海上での強風と高波
ベストシーズン: バーレーンを訪れる最適な時期は11月から3月です。この時期は気温が20度前後で非常に過ごしやすく、屋外での観光やカフェ巡り、歴史的遺産の散策に最適です。特に1月から2月は、日差しの下でも爽やかな風を感じられ、夜間は心地よい涼しさになります。世界的なイベントであるF1グランプリも例年この前後の時期に開催されます。
環境リスク
野生動物のリスク
サソリ(イエロー・ファットテール)
リスク: 4/5生息地: サヒール砂漠, 郊外の未開発地, 岩場の影
砂漠地帯でのキャンプや夜間の散策時は、厚手の靴を着用し、サンダルでの歩行は避けてください。屋外に置いた靴や衣類を着用する際は、必ず中を振って確認する習慣をつけてください。また、岩の隙間に不用意に手を入れないことが重要です。サソリは夜行性であるため、夜間の足元は強力なライトで照らすようにしてください。
治療: 刺された場合は直ちに患部を動かさないようにし、999番通報して医療機関へ搬送してください。可能であればサソリの特徴(色や形)を記録してください。
砂漠性の毒蛇(サンド・バイパー等)
リスク: 4/5生息地: 砂漠の茂み, 内陸部の低木地帯
砂漠を歩く際は、足元がよく見える日中に活動し、草むらや岩の影を避けて歩いてください。蛇は振動を感知するため、足音を立てて歩くことが予防につながります。キャンプの際は、テントの入り口を常に閉め、寝袋を地面に直接置かないようにしてください。万が一遭遇した場合は、刺激せずにゆっくりと距離を取ってください。
治療: 咬まれた場合は毒を口で吸い出さず、患部を心臓より低い位置に保ち、緊急搬送を要請してください。
海洋生物(ストーンフィッシュ、エイ)
リスク: 3/5生息地: 遠浅の海岸, サンゴ礁周辺
海に入る際は、ストーンフィッシュのトゲやエイの尾による負傷を防ぐため、マリンシューズを必ず着用してください。特に砂に潜っているエイを誤って踏まないよう、足を引きずるように歩く(シャッフル歩行)ことが推奨されます。見慣れない海洋生物には決して触れないでください。特に岩のように見えるストーンフィッシュには注意が必要です。
治療: 刺された場合は激痛を伴います。45度程度の熱いお湯に患部を30分から90分浸すことで毒を不活性化させ、直ちに病院を受診してください。
水の安全性
水道水: 飲用不可
バーレーンの水道水は海水を淡水化したもので、衛生基準は満たしていますが、塩分やミネラル分が多く含まれているため、直接の飲用には適しません。飲用、調理、氷の作成には市販のボトル入りミネラルウォーターを使用することを強く推奨します。歯磨きや洗顔に使用する分には問題ありませんが、敏感肌の方は注意が必要です。
交通安全
事故死亡率: 約8.5人
歩行者リスク: バーレーンは車中心の社会であり、歩行者用通路が未整備な場所が多いです。横断歩道であっても車両が優先される傾向が強く、歩行者が道を渡る際は非常に高い注意が必要です。夜間の暗い道路での歩行は特に危険を伴います。運転手は歩行者を想定していないことが多いため、無理な横断は控えてください。
公共交通: 公共バス(BPTC)は非常に近代的で、エアコン完備かつ安全性が高いです。タクシーも公式なメーター制のものは安全ですが、非正規の個人タクシーはトラブルの元になるため避け、UberやCareemなどの配車アプリを利用することが最も安全で透明性の高い移動手段です。
地域別ガイド
マナマ首都圏
レベル 1バーレーンの政治・経済・観光のハブ。超現代的な摩天楼と伝統的なスークが共存しています。外国人居住者が多く、夜間も活気がありますが、特定の政治的な集会が稀に行われるため、政府庁舎周辺の動向には注意が必要です。
主要都市: マナマ, ジュフェア, セーフ
特有リスク:
- ・夜間の人混みでのスリ
- ・特定のデモ発生時の交通規制
ムハッラク島
レベル 1国際空港の所在地であり、かつての首都。伝統的なバーレーン建築が残る保存地区や、ユネスコ遺産の「真珠採集の道」があります。歴史的な街並みが魅力で、観光客には非常に安全なエリアです。
主要都市: ムハッラク, アル・ヒッド, アムワージ島
特有リスク:
- ・狭い路地での道迷い
- ・夏季の屋外歩行による熱中症
南部県
レベル 1広大な砂漠地帯が広がり、F1サーキットや「生命の木」などの主要観光スポットが点在します。大部分が開発途上または工業地帯ですが、リゾート地も開発されています。移動には車が必須です。
主要都市: リファー, ザッラーク
特有リスク:
- ・砂漠地帯での遭難リスク
- ・高速走行中の交通事故
北部県
レベル 2農業エリアと住宅街が混在する地域。シトラやサンナビスといったシーア派住民居住区を含み、稀に小規模な抗議活動が発生するため、立ち入りには注意が必要です。観光客が訪れる遺跡周辺は安全です。
主要都市: ブダイヤ, ハマド・タウン, アーリー
特有リスク:
- ・政治的抗議活動への遭遇
- ・タイヤ放火による道路封鎖
経済・物価情報
経済概要
バーレーンは「バーレーン経済ビジョン2030」を掲げ、石油依存から金融、物流、観光を主軸とした多角化を推進しています。2025年の実質GDP成長率は約2.9〜3.5%と予測され、非石油部門が堅調です。一方、政府債務は対GDP比約133%と非常に高く、財政再建のための法人税導入や補助金削減が進行中です。小規模ながら湾岸諸国のビジネスハブとしての地位を維持しています。
生活費・物価
湾岸諸国の中では比較的物価が抑えられていますが、観光客向けの費用は高めです。食事はローカルな安食堂で1500円程度、中級レストランで3000〜5000円が目安です。宿泊はビジネスホテルで1万円、5つ星ホテルでは3万円以上が一般的。公共バスは片道約100円と極安ですが、主な移動手段となる配車アプリは15分程度の乗車で1500〜2500円程度かかります。
通貨情報
通貨はバーレーン・ディナール(BHD)で、米ドルにペッグ(1USD=0.376BHD)されています。1BHDは約400円前後と非常に価値の高い通貨です。1ディナールは1000フィルスに分かれます。クレジットカードの普及率は極めて高く、モールやホテルではほぼ例外なく使用可能ですが、スークやチップ用に少額の現金があると便利です。
チップガイド
チップは義務ではありませんが、サービスが良い場合には習慣として定着しています。レストランでは料金の10%程度(サービス料が含まれていない場合)、タクシーでは端数を切り上げて支払うのが一般的です。ホテルのポーターや清掃員には0.5〜1BHD程度のチップが喜ばれます。
予算ガイド
バックパッカー(予算重視)なら1日約1万円(ホステル利用、バス移動、安食堂)。ミドルレンジなら1日2.5万〜4万円(4つ星ホテル、タクシー移動、カフェ利用)。ラグジュアリーなら1日7万円以上(リゾートホテル、高級ダイニング、プライベートツアー)が目安となります。F1開催期間中は宿泊費が数倍に跳ね上がるため注意が必要です。
文化・マナー情報
歴史的背景
バーレーンは紀元前3千年紀に栄えた古代文明「ディルムン」の地として知られ、メソポタミアとインダス文明を結ぶ交易の要衝でした。その後、16世紀のポルトガル支配を経て、1783年から現在のアール・ハリーファ家による統治が始まりました。真珠採集が長らく主要産業でしたが、1932年に湾岸諸国で最初に石油が発見され、急速な近代化を遂げました。この豊かな歴史が、現在の寛容な社会背景に繋がっています。
社会規範・マナー
バーレーンはイスラム教の価値観を重んじつつ、外国人に対して非常に寛容な社会です。しかし、公共の場での過度な露出(肩や膝が出る服装)や、異性間の公然とした愛情表現は控えるべきです。特にラマダン期間中は、日中の公共の場での飲食や喫煙が法律で禁止されており、非イスラム教徒も尊重が求められます。また、現地の人々、特に女性を無断で撮影することは非常に失礼とされ、トラブルの原因となるため必ず許可を得る必要があります。
宗教・慣習
イスラム教が国教であり、生活の細部に影響を与えています。1日5回の礼拝時間があり、その際はモスクからアザーン(呼びかけ)が流れます。モスクを見学する際は適切な服装(女性は頭を隠すスカーフ必須)が必要です。豚肉は一般的ではなく、アルコールはライセンスを持つ特定のホテルやレストランでのみ許可されています。金曜日は安息日のため、午前中は多くの店舗が閉まり、午後から活動が活発になります。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
マナマの「セーフ」や「ジュフェア」地区には、世界的な5つ星ホテルチェーンが多数進出しています。これらのホテルはセキュリティが非常に厳重で、観光客にとって最も安全な選択肢です。一方、リーズナブルなビジネスホテルも増えており、特に「アドリヤ」地区周辺にはおしゃれなブティックホテルやゲストハウスも点在します。F1開催時は半年前からの予約が必須となります。
食事ガイド
バーレーンの食文化はアラブ、ペルシャ、インドの影響が混ざり合った豊かなものです。代表料理はマチュブース(肉とスパイスの炊き込みご飯)です。「アドリヤ(Block 338)」はガストロノミーの中心地で、多国籍な高級レストランが並びます。一方で、マナマ・スーク周辺の「安食堂」では、絶品のシャワルマやファラフェルを数百円で楽しめ、衛生管理も比較的良好です。
実用情報
通信・SIM
バーレーンは5G網が非常に発達しており、空港の到着ロビーに「stc」「Zain」「Batelco」といった通信会社のカウンターがあります。観光客用のSIM(Tourist SIM)が10〜20BHD程度で販売されており、パスポートの提示で即日利用可能です。ホテルのWi-Fi速度も概ね高速で、インターネット環境で困ることはありません。
銀行・ATM
ATMは街中やモール、ガソリンスタンドに多数あり、日本のクレジットカードでのキャッシングも容易です。手数料は1回あたり数百円程度。バーレーン国内ではデジタル決済が主流で、Apple PayやGoogle Payもほとんどの店舗で利用可能です。ただし、スークなどの小さな商店では現金のみの場合があるため、少額は持ち歩くべきです。
郵便・配送
「Bahrain Post」が国内・国際郵便を扱っています。主要なモール内に郵便局があり、日本への絵葉書や荷物の送付もスムーズです。DHLやAramexといった国際クーリエサービスも充実しており、急ぎの荷物はこれらを利用するのが確実ですが、料金は日本と比べてやや割高に感じることがあります。
電源・アダプター
電圧は230V、周波数は50Hz、プラグ形状はタイプG(英国式)です。日本の100V専用家電は変圧器なしでは故障の原因となります。iPhoneなどのスマートフォンやPCの充電器は大抵100-240V対応のため、変換アダプタのみで使用可能です。
洗濯サービス
主要ホテルにはクリーニングサービスがありますが、高額です。街中には「Laundry」と書かれた看板の個人商店が多数あり、1〜2日で仕上げてくれます。シャツ1枚で約100〜200円程度と非常にリーズナブルです。セルフコインランドリーは一般的ではありません。
公衆トイレ
ショッピングモールやホテルのトイレは非常に清潔で、日本と同様の水準です。一部の古い公衆トイレや小さな飲食店では、紙がなく代わりに洗浄用ホースが備え付けられている場合があります。念のため、携帯用ティッシュを持ち歩くことをお勧めします。
主要都市ガイド
ムハッラク
Muharraq
旧首都であり、文化遺産の中心地。迷路のような旧市街には修復された伝統的な邸宅が並び、古き良きバーレーンを感じられます。国際空港があり、アクセスも抜群です。
主な観光地:
真珠採集の道, シェイク・イーサ・ハウス, アラード要塞
避けるべきエリア:
- ・特にありませんが、夜間の狭い路地は注意
ベストシーズン: 11月〜3月
詳細ページへ →リファー
Riffa
王室の居住地がある高級住宅街。東リファーと西リファーに分かれ、ショッピングモールやゴルフ場、リファー要塞があります。非常に穏やかで清潔な街並みです。
主な観光地:
リファー要塞, ロイヤル・ゴルフ・クラブ
避けるべきエリア:
- ・軍事・王室関連施設の周辺
ベストシーズン: 10月〜4月
詳細ページへ →イーサ・タウン
Isa Town
教育機関や伝統的な市場が集まる街。観光客には「トラディショナル・マーケット」が人気で、日用品からスパイス、小動物まで売られています。地元生活に密着したエリアです。
主な観光地:
イーサ・タウン・マーケット, 国立スタジアム
避けるべきエリア:
- ・金曜日の礼拝後の市場の混雑
ベストシーズン: 通年(屋内市場が多いため)
詳細ページへ →ハマド・タウン
Hamad Town
大規模な住宅都市。ラウンドアバウトが規則的に並ぶ計画都市です。観光スポットは少ないですが、地元住民の暮らしを知ることができます。一部で抗議活動が見られる場合があります。
主な観光地:
バーレーン国際サーキット(近隣)
避けるべきエリア:
- ・一部の密集住宅地
ベストシーズン: 冬季
詳細ページへ →シトラ
Sitra
主要な工業・石油精製拠点。政治的な緊張が高まりやすいエリアとして知られ、観光客が立ち寄る必要性は低いです。道路封鎖などが稀に発生します。
主な観光地:
シトラ・モール
避けるべきエリア:
- ・住宅街全域、特に夕方以降
ベストシーズン: 訪問は非推奨
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
バーレーンは非常に小さな島国であるため、国内線の航空便は存在しません。すべての空路の玄関口はムハッラク島にある「バーレーン国際空港(BIA)」です。空港は非常に近代的で効率的であり、マナマ中心部までは車で約15〜20分と非常に便利です。近隣のドバイやアブダビ、サウジアラビアへの国際便が頻繁に発着しており、地域間の移動はこれらを利用します。
鉄道・バス
現在、バーレーン国内に鉄道はありませんが、将来的には「バーレーン・メトロ」の建設が計画されています。公共交通機関の主軸は「Bahrain Public Transport Company (BPTC)」が運営する路線バスです。鮮やかな赤色のバスはエアコン完備で、マナマを中心に島全体を網羅しています。料金は一律250〜500フィルス(約100〜200円)と非常に安価で、観光客も利用しやすい清潔さです。
レンタカー・配車サービス
観光客にとって最も現実的で便利な移動手段は「Uber」や、地域最大手の「Careem」といった配車アプリです。これらはアプリ上で料金が確定し、GPSで追跡されるため、タクシーの料金トラブルを回避できます。一方で、レンタカーも一般的で、空港や主要ホテルで容易に借りることができます。道路網は非常に良く整備されており、右側通行です。ガソリン代も安いため、自由な観光には最適です。
交通リスク評価
全体として交通手段の安全性は非常に高いです。バスは治安が良く、スリの報告も稀です。タクシーを利用する際は、メーターが回っていることを必ず確認してください。最大の懸念は「運転マナー」です。スピードを出す車が多く、ラウンドアバウト(円形交差点)での優先順位に慣れが必要なため、不慣れな方は配車アプリの利用が最も安全です。
都市別交通ガイド
Manama
地下鉄: なし
バス: 主要路線が集結するターミナルあり。マナマ各所を繋ぐ。
タクシー: Uber, Careem, 公式タクシーが豊富。配車アプリ推奨。
徒歩・自転車: 歩道はあるが、夏季は暑すぎて歩行不可能。
費用目安: バス: 約100円、Uber(10分): 約1500円
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在バーレーン日本国大使館
Embassy - Manama
住所: House No.55, Salmaniya Avenue, Block No.327, Manama, Bahrain
電話: +973-1771-6565
管轄: バーレーン全土
緊急対応: 24時間受付(夜間・休日は緊急用番号へ)
領事サービス
在バーレーン日本大使館では、パスポートの更新や紛失時の再発行、戸籍・証明、在留届の受理、海外選挙などの行政サービスを提供しています。また、不測の事態(重大な事故、傷病、犯罪被害)に遭った際の日本人保護業務を行っています。窓口時間は日曜から木曜の午前8時から午後2時までで、金・土は休館です。来館の際は、事前の電話連絡や予約が推奨されます。
長期滞在ビザ
日本人が3ヶ月以上の長期滞在をする場合、原則として就労ビザ、家族呼び寄せビザ、または投資ビザが必要です。最近では「黄金居住ビザ(Golden Residency Visa)」が導入され、一定額以上の不動産所有者や優秀な専門人材に対して10年間の更新可能な滞在許可が与えられています。申請プロセスはすべてオンライン(e-visa portal)で管理されており、透明性は高いですが、スポンサーが必要な場合が多いため注意が必要です。
リモートワーク・デジタルノマド
現在、バーレーンには「デジタルノマド専用」のビザは存在しませんが、観光ビザの延長を繰り返すか、またはフリーランスとして自営業ライセンスを取得することで長期滞在を試みる人がいます。5G環境が良好で、コワーキングスペースもマナマ市内に増えているため、リモートワーク自体の環境は整っています。ただし、公式な居住権がない状態での銀行口座開設などは困難です。
ビジネスビザ
ビジネス目的の渡航には、1ヶ月有効な商用ビザが提供されています。これには現地のスポンサー企業からの招待状が必要な場合があります。バーレーン政府は外国資本の誘致に非常に積極的で、「Babe Al Bahrain」などの窓口を通じて、会社設立やライセンス取得のワンストップサービスを提供しています。腐敗度が低く、GCC市場への参入拠点として魅力的な環境が整っています。
推奨防犯装備
控えめな服装
必須防犯グッズ
イスラム教国であるため、肩や膝を隠す服装は不必要な注目やトラブルを避け、宗教施設への入場を可能にします。
配車アプリ(Uber/Careem)
必須通信機器
タクシーの料金トラブルや道迷いを防ぐため、GPS追跡と事前決済が可能なアプリの導入が極めて重要です。
モバイルバッテリー
推奨通信機器
夏季の高温下ではスマートフォンのバッテリー消費が早まるため、連絡手段を確保するために大容量のものが推奨されます。
高機能日焼け止め
推奨衛生用品
日差しが非常に強く、短時間の外出でも火傷のような日焼けをする可能性があるため、SPF50以上のものが必須です。
経口補水液パウダー
推奨衛生用品
夏季(5月〜10月)は極度の高温と湿度になるため、脱水症状や熱中症対策として日本から持参すると重宝します。
タイプG変換プラグ
必須通信機器
バーレーンのコンセントは英国式の3本足(タイプG)です。これがないと充電が一切できないため、必ず持参してください。
海外旅行保険証書
必須保険
バーレーンの私立病院は高品質ですが医療費が非常に高額なため、キャッシュレス対応の保険加入が必須と言えます。
オフラインマップ
推奨通信機器
砂漠地帯や入り組んだスーク内でも迷わないよう、Googleマップ等のオフラインデータをダウンロードしておくと安心です。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
バーレーンは女性の社会進出が進んでおり、女性旅行者にとって中東で最も快適な国の一つです。服装はイスラム教の伝統を尊重し、肩と膝を隠す控えめなものが推奨されますが、都市部では西洋的な服装の人も多く見られます。夜間の外出も基本的には安全ですが、つきまといや過度なナンパを避けるため、一人で暗い道や特定のバー周辺を歩くのは控えるべきです。移動には記録の残る配車アプリ(Uber/Careem)の利用が最も安全。女性専用の駐車場や、公共施設の女性専用待合室、銀行の女性専用窓口なども存在し、尊重される場面が多いです。万が一の際は周囲の女性や警察に助けを求めてください。
LGBTQ+旅行者向けガイド
バーレーンでは同性愛行為は法律上は非犯罪化されていますが、社会的には非常に保守的でタブー視されています。公共の場での同性同士の愛情表現は、公序良俗に反するとして逮捕や国外追放の対象となるリスクがあります。SNSでの活動も慎重であるべきです。ただし、プライベートな空間では比較的寛容な面もあり、外国人観光客が「控えめ」に行動している限り、問題になることは稀です。デーティングアプリの利用は「おとり捜査」のリスクもゼロではないため、最大限の注意が必要です。現地の文化と伝統を尊重し、プライバシーを厳守することが安全な滞在の鍵となります。
家族・シニア旅行者向けガイド
バーレーンは子供を非常に大切にする文化があり、家族連れには極めてフレンドリーな渡航先です。大型ショッピングモールには最新の屋内遊園地や映画館が完備され、暑い日でも安心して遊ばせることができます。ベビーカーでの移動はモール内は快適ですが、屋外の歩道は段差が多く、夏季の熱中症対策も必須です。シニア層にとっては、医療水準が高く、英語がどこでも通じる点は大きな安心材料となります。バリアフリー化は主要ホテルや新しい公共施設で進んでいますが、古い観光地では階段が多い場所もあります。移動はドア・トゥ・ドアで移動できる配車アプリを多用し、日中の暑い時間帯は無理せず屋内の観光施設(国立博物館など)で過ごす計画が推奨されます。
安全に関するよくある質問
夜間にマナマを一人で歩いても大丈夫ですか? ▼
ジュフェアやセーフなどの観光エリア、モール周辺は夜間も非常に明るく、一人歩きも概ね安全です。ただし、人通りの少ない路地や、政治的に敏感なシトラ地区などは避けてください。
テロのリスクはありますか? ▼
湾岸諸国の中ではテロ対策が徹底されておりリスクは低いですが、一部の過激派による治安当局への攻撃が稀にあります。軍事施設や警察周辺には近づかないようにしましょう。
実用的なよくある質問
水道水は飲めますか? ▼
海水淡水化による水で、衛生基準は満たしていますが、ミネラル分が多く味に癖があります。飲用には市販のミネラルウォーター(500mlで約50円)を推奨します。
タクシーでクレジットカードは使えますか? ▼
一部の新型タクシーでは使えますが、多くは現金のみです。UberやCareemであればアプリ内でカード決済が可能なため、そちらを利用するのが確実です。
バーレーンの治安に関するよくある質問
バーレーンの治安は良い?悪い? ▼
バーレーンの治安は非常に良好で、中東地域でも最も安全な国の一つに数えられます。内務省の統計では犯罪件数が減少傾向にあり、観光客を狙った重大な暴力犯罪は極めて稀です。ただし、金曜日の礼拝後に行われる小規模な抗議活動や、一部の特定地域での政治的緊張には注意を払う必要があります。基本的な防犯意識を持って行動すれば、非常に快適に過ごせる国です。
バーレーンで危険な地域はどこ? ▼
首都マナマなどの主要観光地は極めて安全ですが、政治的な文脈でデモが頻発する「シトラ(Sitra)」は立ち入りを避けるべき危険な地域です。また、「サナビス(Sanabis)」や「バニ・ジャムラ(Bani Jamra)」といったエリアも、治安部隊との衝突や抗議活動が起きやすいため、不用意な立ち寄りは避けましょう。観光の際は、事前に現地の最新情勢を確認することが重要です。
バーレーン旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「中東だからやばい」というイメージを持つ方もいますが、バーレーンの日常生活は非常に穏やかです。高度な警察組織により治安が保たれており、観光インフラも整っています。ただし、薬物やアルコールの扱いに非常に厳しく、日本の感覚で不敬な発言や行動をすると「やばい」状況になりかねません。現地の法律と宗教的な文化を尊重する限り、安心して旅行を楽しめる国です。
バーレーンは女性一人でも怖くない? ▼
女性一人旅でも、他のアラブ諸国と比較して恐怖を感じる場面は少ないでしょう。外国人居住者が多く、多文化に寛容な社会です。ただし、夜間に一人で人気のない場所を歩くことや、露出の多い服装で公共の場を歩くことは避けてください。タクシーは配車アプリ(Uber等)を利用すると履歴が残るため、より安心です。現地のマナーを理解していれば、不当に怖がる必要はありません。
バーレーンでスリに遭わないための対策は? ▼
全体的に犯罪率は低いですが、マナマ・スーク(市場)などの混雑する場所では、観光客を狙ったスリやひったくりへの注意が必要です。財布を後ろのポケットに入れない、バッグは体の前で保持する、貴重品はホテルのセーフティボックスに預けるといった基本対策を徹底しましょう。また、人混みの中で見知らぬ人から親しげに話しかけられた際は、持ち物から意識を逸らさないようにしてください。
バーレーンで多い詐欺の手口は? ▼
大規模な詐欺は少ないですが、タクシーの料金メーターを使用せずに高額請求するケースや、市場での法外な値段提示などが報告されています。移動の際は必ずメーターが作動しているか確認し、買い物では事前に相場を把握することが有効です。また、親切を装ってガイドを申し出て、後から高額なチップを要求する手口にも注意が必要です。明確な料金確認を怠らないようにしましょう。
バーレーンで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が暴力犯罪に遭うことは稀ですが、自覚のないまま「犯罪」を犯してしまうリスクに注意が必要です。SNSでの政治批判や不敬な投稿、公共の場での飲酒、不法薬物の所持は厳罰の対象となります。また、一部の外国人労働者による軽犯罪(車上荒らし等)の報告もあるため、短時間の駐車であっても車内に貴重品を放置しないなどの注意が必要です。法制度への理解が最大の防御となります。
バーレーン旅行で注意すべきことは? ▼
宗教的・社会的なマナーへの注意が不可欠です。ラマダン(断食月)期間中の日中の飲食は控え、現地の文化を尊重してください。また、政治的なデモや集会には興味本位で近づかないことが肝要です。気候面では、夏季の気温が50度近くになることもあり、熱中症は生命に関わる深刻なリスクです。水分補給と適切な室内休憩を心がけ、無理なスケジュールを組まないように注意しましょう。
バーレーンで起こりやすいトラブルは? ▼
よくあるトラブルとして、交通マナーによる事故が挙げられます。急な車線変更や速度超過が多く、歩行中も注意が必要です。また、禁止されている場所(軍事施設や政府庁舎など)での写真撮影による警察からの事情聴取も散見されます。「撮影禁止」の看板には敏感になり、迷った場合は撮影を控えましょう。気象条件によるフライトの遅延や、宗教行事に伴う店舗の休業なども考慮すべきトラブル要素です。
バーレーンで被害に遭ったらどうする? ▼
万が一犯罪や事故の被害に遭った場合は、すぐに警察(緊急通報:999)へ連絡してください。警察官はプロフェッショナルで英語が通じることが多いです。パスポートの紛失や重大な事件の場合は、在バーレーン日本国大使館(マナマ市内)にも連絡し、必要な支援や助言を仰いでください。また、現地の医療水準は高いですが、医療費が高額になる可能性があるため、海外旅行保険への加入は必須です。
バーレーンの治安詳細
バーレーンの治安概要
バーレーンは中東湾岸諸国の中でも非常に高い安全性を誇る国です。2025年現在、実質GDP成長率も安定しており、政府は観光業を国家戦略の柱としてインフラ整備と治安維持に注力しています。犯罪率は国際的に見ても極めて低水準で、特に外国人観光客が標的となる凶悪犯罪はほとんど発生していません。プロフェッショナルな警察組織が機能しており、夜間の外出も主要都市であれば比較的安全です。一方で、多文化・多宗教が共存する寛容な社会でありながらも、厳格な立憲君主制を維持しており、法規範の順守が強く求められる側面もあります。
バーレーンは危険?やばい?
「バーレーンは危険?やばい?」という問いに対しては、特定の例外を除けば「極めて安全」と回答できます。しかし、政治的な対立が根強い一部の村落エリア(シトラ、サナビス等)は、デモや治安部隊との衝突のリスクがあるため、明確に「危険」な場所として認識すべきです。また、イスラム教の価値観を無視した行動や、王室に対する不敬な言動、違法薬物の所持に関しては非常に厳しく、日本の常識が通用しない「やばい」状況を招く可能性があります。地政学的な影響を受けやすいものの、現在の国内情勢は強固に安定しており、注意点を守れば危険性は最小限です。
バーレーンは怖い?一人旅でも大丈夫?
バーレーンは女性の一人旅や初めての中東旅行であっても、過度に怖がる必要はありません。現地の人々は親日的で礼儀正しく、観光地では英語が広く通じます。女性に対する暴力やハラスメントは重罪として厳しく取り締まられているため、日中の街歩きで危険を感じることは少ないでしょう。ただし、イスラム教国であることを意識し、肩や膝が出る露出の多い服装を避けるなどの配慮をすることで、不必要なトラブルを防げます。特にマナマ首都圏や外国人居留区のジュフェア周辺は開放的で、女性旅行者にとっても過ごしやすい環境が整っています。
スリ・詐欺・犯罪の実態
バーレーンでの犯罪の主流は、スリ、置き引き、車上荒らしなどの窃盗罪です。特にマナマ・スークやショッピングモール、イベント会場などの混雑地で発生しやすく、注意を怠った隙を狙われます。また、詐欺については、タクシーの料金メーターを不当に操作したり、壊れていると偽って高額な運賃を要求したりする手口が一部で見られます。他にも、SNSを通じて知り合った人物による金銭トラブルや、不適切なサイトへのアクセスを介したサイバー犯罪も報告されています。日本人が被害に遭う典型的なケースは、禁止場所での写真撮影による拘束や、飲酒トラブルといった「不注意からくる法規制違反」が多いのが特徴です。
地域別の危険度
地域別の危険度を整理すると、首都「マナマ」は極めて安全ですが、スークでのスリには警戒が必要です。「ジュフェア」は外国人向け施設が多く夜まで賑わいますが、酔っ払い同士のトラブルが発生しやすいため注意してください。一方で、警戒を要するのが「シトラ(Sitra)」で、ここは政治デモの拠点となりやすく、外務省等の情報でも立ち入りが制限されるレベル4相当の危険性があります。「サナビス(Sanabis)」や「バニ・ジャムラ(Bani Jamra)」もレベル3程度のリスクがあり、治安部隊の出動が多いエリアです。観光客が通常の旅程で訪れるような場所ではありませんが、移動中に迷い込まないよう、地図アプリ等で現在地を把握し、主要幹線道路から外れないよう努めてください。
バーレーン旅行で注意すべきポイント
渡航者が最も注意すべきは、法規制と社会マナーの厳守です。バーレーンは比較的寛容ですが、公共の場での飲酒や泥酔は法律で禁じられており、厳罰に処されます。また、金曜日の礼拝後は政治的な集会が行われやすいため、不用意に集団に近づかないことが重要です。写真撮影に関しても、軍・警察施設だけでなく、現地の女性を許可なく撮影することは重大なマナー違反であり、トラブルの元となります。さらに、気候への注意も忘れてはなりません。5月から9月にかけての過酷な熱波は、屋外での短時間の活動でも健康を害する恐れがあるため、日中の移動は極力控えるべきです。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として多いのは、タクシー運転手との料金交渉がこじれ、威圧的な態度を取られるケースです。また、特定のデモ発生地域に迷い込み、治安部隊が発射した催涙ガスに巻き込まれたという事例も過去にあります。他にも、スークでの買い物中に貴重品を入れたバッグを置いたまま品定めをしてしまい、数分で盗まれた例もあります。意外と多いのが、写真撮影禁止エリアを知らずに撮影し、スマートフォンを没収されたり警察署で長時間拘束されたりするトラブルです。これらは事前の知識と注意で十分に回避可能なものばかりです。
被害に遭った場合の対応
万が一、犯罪被害やトラブルに遭った際は、即座に警察(電話番号:999)へ通報してください。現地の警察は観光客の保護に協力的です。また、パスポートの盗難や緊急の保護が必要な場合は、マナマにある在バーレーン日本国大使館(Embassy of Japan in Bahrain)へ連絡しましょう。開館時間外でも緊急連絡先が用意されています。医療トラブルに関しては、公立・私立ともに医療水準は高いですが、支払能力の確認を求められることが多いため、必ず英文の海外旅行保険加入証を携帯し、緊急時に提携病院でスムーズな治療が受けられるように準備しておきましょう。