総合評価
ベルギーは全体的に安全ですが、大都市での薬物関連犯罪や駅周辺の窃盗がスコアを下げています。テロレベル3が維持されており、公共交通機関やイベントでの警戒が必要です。政治的デモやストライキによる交通麻痺も頻発するため注意を要します。
身体的安全 (B-)
ブリュッセルやアントワープでは麻薬組織間の抗争による銃撃事件が急増しています。一般旅行者が標的となることは稀ですが、深夜の特定地域での強盗被害が増加傾向にあり、十分な警戒が必要です。
医療・衛生 (A)
医療水準は世界トップクラスで、都市部から地方まで高品質な医療サービスが受けられます。水道水も飲用可能ですが、硬水のため体質に合わない場合があります。森林地帯でのマダニ媒介疾患には注意が必要です。
詐欺・スリ (C+)
主要駅や観光地でのスリ・置き引きは非常に巧妙で組織的です。ケチャップ強盗や偽警官、ひったくりが常態化しており、公共交通機関利用時の所持品管理には日本以上の厳重な注意が求められます。
テロリスク (C)
EUやNATOの本部が所在するため、依然としてテロの標的となりやすい国です。当局は警戒レベル3を維持しており、大規模イベントや公共施設では厳重な警備が敷かれていますが、潜在的な脅威は排除されていません。
最新インテリジェンスレポート
2025年現在のベルギーは、一般的な治安は安定しているものの、大都市圏における麻薬犯罪の激化と、組織的な窃盗犯罪が深刻な懸念事項となっています。特にブリュッセルの主要鉄道駅周辺は、スリや強盗の温床となっており、日本人旅行者の被害も絶えません。テロ警戒レベルは4段階中3(Serious)に据え置かれており、公共の場での不審物や行動には常に注意を払う必要があります。また、労働組合による大規模なストライキやデモが数ヶ月に一度の頻度で発生し、交通インフラが完全に麻痺することも珍しくありません。渡航前には最新のストライキ情報と政治情勢を確認することが不可欠です。
背景分析
ベルギーの治安情勢は、複雑な連邦制政治と地域間の経済格差、そして国際都市としての側面が深く関わっています。2025年初頭、長期の政治停滞を経て新政権が発足しましたが、緊縮財政への反発から社会不安が続いています。富裕な北部フランドル地方と失業率の高い南部ワロン地方の格差は、犯罪発生率の差にも現れています。特に欧州の交通の要衝であるアントワープ港は、コカイン密輸の巨大なゲートウェイとなっており、それに伴うギャング間の抗争がブリュッセル首都圏の治安悪化を招いています。若年層の失業率が高い都市部の一部の地区では、社会的な疎外感から犯罪に走るケースや、過激思想の影響を受けるリスクが指摘されています。EUの中枢であることから、国際的な注目を集めるデモが多く、これが警察リソースを圧迫し、軽犯罪への対応が後手に回っている実態もあります。経済面では高インフレが落ち着きを見せていますが、生活困窮者による路上犯罪のリスクは依然として解消されていません。
重要ポイント
- ブリュッセル3大駅(南・北・中央)周辺は日夜を問わずスリとひったくりの最重点警戒区域です。
- アントワープやブリュッセルの特定地区では、麻薬組織による銃撃が頻発しており夜間の立ち入りは厳禁です。
- 労働組合によるストライキは強力で、予告なしに鉄道や空港が閉鎖される可能性があるため旅程の柔軟性が必要です。
- 『ケチャップ強盗』などの古典的だが巧妙な対面型窃盗が、今なお日本人旅行者を狙って頻発しています。
- 地下鉄のドアが閉まる瞬間のスマホひったくりが急増しており、車内でのデバイス使用には注意が必要です。
- 偽警官による所持品検査詐欺が存在します。路上で現金のチェックを求める警察官は偽物と断定して構いません。
- 夜間のキャットコーリング(卑猥な声かけ)は法的に規制されていますが、特定の移民街では今なお頻発します。
- テロ警戒レベル3の継続は、不審物発見による駅閉鎖などが日常的に起こり得ることを意味します。
- 配車アプリ(Uber/Bolt)の利用は、深夜の移動において公式タクシーと並んで推奨される安全な手段です。
- ベルギーの警察官による汚職は皆無ですが、軽犯罪の捜査には非常に時間がかかることを覚悟すべきです。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| アメリカ国務省 | Level 2: Exercise Increased Caution |
| イギリス外務省 | Travel Advice: High degree of caution |
| カナダ政府 | Exercise a high degree of caution |
| ドイツ外務省 | Landesspezifische Sicherheitshinweise |
| フランス外務省 | Vigilance normale |
地域別リスク評価
ブリュッセル南駅 (Gare du Midi)
極めて危険 / 最重点警戒リスクベルギーで最も犯罪率が高いエリアの一つ。組織的なスリ、強盗、薬物中毒者によるトラブルが昼夜を問わず多発しています。
ブリュッセル北駅 (Gare du Nord)
極めて危険 / 夜間厳禁リスク周辺に売春街があり、夜間は極めて治安が悪化します。強盗や暴力事件が頻発しており、一人歩きは絶対に避けるべきです。
アントワープ港および北部地区
危険 / 犯罪多発リスク麻薬密輸の拠点で、組織間の銃撃や爆発事件が発生しています。観光客が直接狙われることは少ないですが、特定の路地への侵入は危険です。
アンデルレヒト (Anderlecht)
警戒 / 注意が必要リスクブリュッセル市内の住宅街ですが、薬物取引に関連する暴力犯罪が多く、特にクレマンソー駅周辺は治安が不安定です。
モレンベーク (Molenbeek)
警戒 / 注意が必要リスク運河沿いや特定の路地で組織犯罪のリスクがあります。日中は観光可能ですが、夜間の独り歩きや不審な集団には警戒が必要です。
シャルルロワ市街地
警戒 / 雰囲気不良リスク失業率が高く、駅周辺や中心部でひったくりやホームレスによるトラブルが散見されます。夜間の移動には注意を要します。
リエージュ・カレ地区 (Le Carré)
注意 / 夜間警戒リスク学生街・歓楽街で夜間は非常に賑わいますが、酔客による喧嘩やスリ、薬物に関連したトラブルが週末に多発します。
ブルージュ歴史地区
比較的安全 / 観光地リスク治安は非常に良好ですが、観光客を狙ったスリが混雑エリアに存在します。基本的な所持品管理だけで十分安全に過ごせます。
欧州クォーター (EU機関周辺)
非常に安全 / 厳重警備リスク警官や軍による巡回が頻繁で、夜間も安全に歩けます。ただし、政治デモの際には周辺が封鎖されることがあります。
アルデンヌ地方 (森林部)
安全 / 自然災害注意リスク対人犯罪は稀ですが、ハイキング時の遭難やマダニ媒介疾患、突発的な洪水に注意が必要です。
国内安全マップ
ベルギーの治安は『エリアの選択』がすべてです。ブリュッセル南駅や北駅のような極めてリスクの高い特定スポットがある一方で、歴史都市のブルージュや欧州クォーターのように非常に安全なエリアが混在しています。2025年現在、薬物抗争に関連した銃撃が都市部で増加していますが、これは特定の犯罪多発地域に限定されており、旅行者が近づかなければリスクは低いです。最も警戒すべきは日常的なスリと、頻繁に発生するストライキによる交通麻痺です。
ベルギーで最も犯罪率が高いエリア。スリ、ひったくり、強盗、薬物犯罪が多発。夜間の駅周辺の徒歩移動は極めて危険。
リスク: 組織的スリ, 暴力強盗, 薬物中毒者
売春街が隣接し、夜間は極めて治安が悪化。犯罪グループの活動が活発で、日本人旅行者の被害も多い。
リスク: 暴力事件, ひったくり, ハラスメント
麻薬取引に関連する銃撃事件や強盗が多発。観光要素が少なく、旅行者が迷い込むとリスクが高い。
リスク: 銃撃事件, 強奪犯罪, 麻薬取引
国際的な麻薬密輸の重要拠点で、犯罪組織間の抗争(爆発事案)が発生。特定の地区は警察の特別警戒区域。
リスク: 組織犯罪, 爆発事案, 銃撃
世界的な観光地だが、スリ・置き引きの被害がベルギーで最も集中。ケチャップ強盗等の古典的手口に注意。
リスク: スリ, 置き引き, 署名詐欺
経済停滞の影響で浮浪者が多く、雰囲気が悪い。夜間のひったくりやトラブルに注意が必要。
リスク: ひったくり, 対人トラブル, 窃盗
夜間の歓楽街。週末は酔客による暴力沙汰やスリが多発。特定の時間帯は警察が介入する騒ぎも。
リスク: 酔客トラブル, スリ, 薬物使用
非常に治安が良く、夜間も安全に観光可能。ただし混雑した広場での最低限のスリ対策は必要。
リスク: 混雑時のスリ
EU機関が集まり警備が極めて厳重。夜間の独り歩きも安全だが、大規模デモの際は立ち入り制限あり。
リスク: デモによる封鎖
大学都市で活気があり、治安は非常に良好。夜間のレストランやカフェ周辺も安心して過ごせる。
リスク: 自転車盗難
高級住宅街で治安が安定。おしゃれなショップやカフェが多く、女性一人でも比較的安全に滞在可能。
リスク: 車上荒らし
学生が多く非常に平和な都市。治安の懸念はほとんどないが、週末夜間の酔客には注意。
リスク: 夜間の騒音
特定の区域で組織犯罪や薬物関連の不安定性あり。観光客は運河沿いなどの大通り以外は避けるべき。
リスク: 組織犯罪, 引ったくり, テロ警戒
北駅に近いエリアは治安が悪い。住宅街だが夜間のひったくりや不審者への警戒が必要。
リスク: 路上犯罪, 夜間の不安定性
ワロン地方の州都。穏やかな雰囲気で治安は非常に良好。観光客への被害も極めて少ない。
リスク: 特になし
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 5/5多発エリア: ブリュッセル南駅、北駅、中央駅, グランプラス周辺, 地下鉄1号線・5号線車内, 主要空港の到着ロビー
手口:
- ケチャップやアイスで服を汚して拭き取る間に盗む
- 電車乗降時に荷物運びを申し出て別の仲間が盗む
- ドアが閉まる瞬間にスマホをひったくる
対策:
- カバンは必ず体の前で抱え、ジッパーを手で押さえる
- 見知らぬ人からの『親切な申し出』は断る
- レストランではバッグを床に置かず、自分と繋ぐ
2024年の窃盗件数は減少傾向にあるが、主要駅での発生率は依然として周辺国より高い水準。
強盗
リスク: 4/5多発エリア: ブリュッセル南駅周辺の路地, アンデルレヒト地区, 深夜の地下鉄駅構内, スカールベーク地区
手口:
- 複数人でターゲットを囲み、ナイフを見せて脅す
- 『柔道!』と言って足払いをかけるふりをして体を密着させ抜く
- 道を尋ねるふりをして接近し羽交い締めにする
対策:
- 夜間は人通りの少ない路地や近道を絶対に避ける
- 高級品を身につけず、質素な服装を心がける
- 万が一遭った場合は抵抗せず、命を最優先に金品を渡す
暴力的な強盗は特定の危険地域に集中しており、場所と時間を避ければリスクは大幅に減少する。
凶悪犯罪
リスク: 3/5多発エリア: ブリュッセル南部の特定の住宅街, アントワープ港湾周辺, リエージュの深夜歓楽街
手口:
- 麻薬組織間の銃撃事件(流れ弾のリスク)
- 酔客による暴力沙汰
- ギャングによる爆発物の使用
対策:
- 犯罪多発エリア(南駅周辺、アンデルレヒト等)を事前に把握し避ける
- 夜間に騒ぎが起きている場所には近づかない
- 地元のニュースで銃撃事件の発生場所をチェックする
2024年はブリュッセル市内で約90件の銃撃が発生。組織間抗争が主だが一般市民への影響も懸念されている。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: ブリュッセル中央駅周辺, ブリュッセル空港, 観光案内所付近
手口:
- 私服の偽警官による偽札チェックと財布の抜き取り
- 障害者支援を騙る強引な署名・寄付要求
- カードが使えないので貸してほしいと頼むカードすり替え
対策:
- 路上で現金を要求する警察官は無視し、警察署への同行を求める
- 知らない人のためのカード支払いや両替は一切断る
- 署名を求める集団には目を合わせず通り過ぎる
偽警官詐欺は近年手口が巧妙化しており、特に主要駅での被害報告が目立つ。
薬物関連
リスク: 4/5多発エリア: ブリュッセル北駅周辺の路地, アントワープの特定地区, 廃墟や工事現場の周辺
手口:
- 路上での違法薬物密売
- 薬物中毒者による突発的な暴行・窃盗
- 公共交通機関内での薬物使用による迷惑行為
対策:
- 薬物中毒者がたむろしている場所には近づかない
- 挙動不審な人物とは距離を置き、目を合わせない
- 夜間の北駅周辺などのリスクエリアを把握する
アントワープ港を通じた密輸増加に伴い、都市部での薬物関連の不安定性が高まっている。
cyber_crime
リスク: 4/5多発エリア: 公共Wi-Fi環境下, ホテルの偽サイト, オンライン予約サイト
手口:
- フリーWi-Fiを通じた通信内容の傍受
- 銀行や配送業者を装ったフィッシングメール
- クレジットカード情報のスキミング
対策:
- 公共Wi-Fi利用時は必ずVPNを使用する
- 不審なSMSやメールのリンクは絶対に開かない
- カード利用明細を頻繁にチェックし、異常を早期発見する
サイバー犯罪は過去10年で281%増加しており、物理的な犯罪を凌ぐ勢いで増加している。
健康・医療情報
ワクチン情報
日本からの入国に際して法的に義務付けられた予防接種はありません。しかし、ベルギーは先進国であるものの、麻疹やダニ媒介性疾患のリスクが存在します。渡航前にルーチンワクチンの更新を確認し、特に自然豊かなワロン地方へ行く場合はダニ対策のワクチンを検討してください。黄熱病については、流行国から入国する場合を除き証明書の提示は不要です。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 破傷風 | 推奨 | 冒険旅行や野外活動を予定している場合は追加接種が推奨されます。 |
| A型肝炎 | 推奨 | 長期滞在や衛生管理が不十分な地域を訪れる場合に推奨。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 医療従事者や長期滞在者、現地での医療処置の可能性がある場合に推奨。 |
| ダニ媒介性脳炎(TBE) | 推奨 | 春から秋にかけて森林地帯でハイキングやキャンプを行う場合に推奨されます。 |
| 麻疹(はしか) | 推奨 | 欧州全体で散発的な流行が見られるため、免疫がない場合は接種を強く推奨。 |
| インフルエンザ | 推奨 | 冬季の渡航時には、現地の流行状況に合わせて接種が望ましいです。 |
健康リスク
最大のリスクは森林地帯に生息するマダニによるライム病およびダニ媒介性脳炎(TBE)です。特に南部のワロン地方で報告が多く、野外活動時は注意が必要です。また、冬季はRSウイルスやインフルエンザなどの呼吸器感染症が流行します。夏季には、稀に熱波による健康被害が発生することもあります。全体として衛生状態は良好で、食中毒等のリスクは他の欧州諸国と同程度に低いです。
医療施設
医療水準は世界最高峰であり、大学病院から私立クリニックまで充実しています。ブリュッセルなどの大都市では英語が広く通じますが、日本語対応可能な医師は極めて限定的です。外国人(非居住者)の医療費は非常に高額になるため、3万ユーロ以上の補償がある海外旅行保険への加入が強く推奨されます。救急車は有料で、公立病院でも支払い能力の確認を求められる場合があります。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は観光目的であれば、あらゆる180日間の期間内で最大90日間の滞在に限りビザ免除となります(シェンゲン協定)。2025年半ば以降に渡航する場合、欧州渡航情報認証制度(ETIAS)の導入により、事前にオンライン申請と7ユーロの支払いが必要になる可能性があるため、直前の公式情報を必ず確認してください。
パスポート有効期限
シェンゲン協定国出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が必要です。また、パスポートの未使用査証欄が2ページ以上残っていることが推奨されます。入国時に帰路の航空券や滞在費の証明を求められる場合があります。
持ち込み禁止・制限品
模造品(偽ブランド品)の持ち込みは厳しく制限され、没収や罰金の対象となります。また、ベルギーでは催涙スプレー(ペッパースプレー)は「武器」とみなされるため、日本から護身用として持ち込むことは違法であり、刑事罰の対象となるので注意が必要です。医薬品の持ち込みは英文診断書の持参が推奨されます。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全早朝(5時〜8時)は通勤客が動き出し、主要駅周辺も比較的活気がありますが、人通りが少ない裏通りでは深夜の不安定さが残っています。駅の清掃が行われる時間帯でもあり、酔客やホームレスが残っている場所には注意が必要です。公共交通機関は動き出していますが、本数は少なめです。観光地のグランプラスなどは人が少なく写真撮影には適していますが、周囲への警戒を怠らないでください。
安全な活動:
- ・主要駅での列車待ち(明るい場所)
- ・中央部での散歩
- ・ホテルのジム利用
避けるべきエリア:
- ・深夜の名残がある北駅周辺
- ・アンデルレヒトの路地裏
- ・公園内の一人歩き
交通: 主要路線の地下鉄やトラム。人通りが少ない場合は配車アプリ。
日中
安全日中(8時〜18時)はベルギーで最も安全な時間帯です。観光地やショッピングエリアは多くの人で賑わい、警察の巡回も頻繁に行われています。ただし、この時間帯の最大のリスクは『スリ・置き引き』です。混雑するメトロ車内、グランプラス、観光客向けのレストランでは、常にバッグに気を配る必要があります。また、政治的なデモが発生して交通が制限されるのもこの時間帯です。
安全な活動:
- ・主要観光地の見学
- ・テラス席でのランチ(荷物は足の間)
- ・フランドル地方・ワロン地方への鉄道旅行
避けるべきエリア:
- ・デモが発生している政府庁舎前周辺
- ・駅の死角となる場所(荷物整理時)
交通: 鉄道、地下鉄、トラム、バス。全公共交通機関が利用可能。
夕方〜夜
安全夕方から夜(18時〜22時)にかけては、レストランやバーが賑わい、多くのエリアで安全に過ごせます。しかし、日没とともに駅周辺や一部の地区(南駅、北駅、モレンベーク等)の雰囲気が急速に悪化します。通勤ラッシュ時の混雑に乗じたスリにも注意が必要です。夕食後の移動は、人通りの多い大通りを選び、暗い路地へのショートカットは避けるべきです。週末のリエージュやブリュッセルのバー周辺は酔客が増えるため、トラブルに巻き込まれないよう距離を置きましょう。
安全な活動:
- ・中心部でのディナー
- ・欧州クォーターでの散策
- ・ライトアップされた歴史的建造物の見学
避けるべきエリア:
- ・夜間の北駅(売春街)周辺
- ・アンデルレヒトなどの郊外住宅街の暗い路地
- ・人影のない公園
交通: 地下鉄はまだ安全ですが、駅からホテルまで距離がある場合はUberを推奨。
深夜
危険深夜(22時〜5時)は、リスクが大幅に高まる時間帯です。公共交通機関の本数が激減し、駅構内や地下鉄駅は人影がまばらになり、犯罪の発生リスクが高まります。特にブリュッセル南駅周辺では、薬物中毒者や犯罪グループが活動しており、徒歩での移動は極めて危険です。また、この時間帯の単独歩行、特に女性の場合は性犯罪やしつこい付きまといのリスクがあります。麻薬抗争に関連した発砲事件も、この時間帯に特定の地区で発生しやすくなっています。
安全な活動:
- ・ホテル内での休息
- ・信頼できるホテル経由のタクシーでの移動
避けるべきエリア:
- ・南駅、北駅周辺の全域
- ・アンデルレヒト、モレンベーク
- ・中心部を外れた全エリアの路地裏
交通: Uberまたは公式タクシー(電光掲示のあるもの)一択。
季節別ガイド
春 (March - May)
気温: 5°C - 15°C
降水: 変わりやすく、晴天と霧雨が交互に現れます。
服装: 重ね着ができる服装(セーター、トレンチコート)。折りたたみ傘は必須です。
おすすめ活動:
ハルの森(ブルーベル)鑑賞, ラーケン王立温室公開, 修道院ビール巡り
リスク:
- ・急な天候変化による冷え込み
- ・花粉症(白樺など)
夏 (June - August)
気温: 13°C - 25°C
降水: 夕立(雷雨)が発生しやすいですが、日照時間は長いです。
服装: 半袖に薄手のカーディガン。日差しが強いため帽子やサングラスも必要です。
おすすめ活動:
野外音楽フェス参加, ブルージュの運河クルーズ, テラス席での食事
リスク:
- ・稀に発生する40℃近い熱波
- ・夜間の激しい雷雨
秋 (September - November)
気温: 7°C - 18°C
降水: 年間で最も雨が多く、風も強まる時期です。
服装: 防水加工のコート、マフラー、しっかりした靴。
おすすめ活動:
アルデンヌ地方の紅葉狩り, ジビエ料理を堪能, 美術館・博物館巡り
リスク:
- ・強風による交通機関の乱れ
- ・日照時間の急激な短縮
冬 (December - February)
気温: 0°C - 6°C
降水: 冷たい雨や霧が多く、時折降雪もあります。
服装: 厚手のダウン、手袋、ニット帽。底が厚い滑りにくい靴。
おすすめ活動:
クリスマスマーケット巡り, チョコレート店巡り, ビンシュのカーニバル
リスク:
- ・路面の凍結による転倒・事故
- ・曇天による気分的な落ち込み
ベストシーズン: 観光のベストシーズンは、気候が穏やかで花々が咲き誇る5月から6月、または乾燥して過ごしやすい9月です。5月にはベルギーで最も美しいと言われるブルーベルの森が見頃を迎え、9月は収穫祭や文化イベントが豊富です。この時期は日照時間も長く、夜21時過ぎまで明るいため、治安面に配慮しながらも効率的に観光を楽しむことができます。
環境リスク
野生動物のリスク
マダニ
リスク: 4/5生息地: ワロン地方の森林, アルデンヌ地方, 都市部の公園
森林や草むらに入る際は長袖・長ズボンを着用し、裾を靴下の中に入れるなど肌の露出を最小限に抑えてください。DEETを含む忌避剤の使用が有効です。活動後は全身をチェックし、付着している場合は専用の器具で頭部を残さないよう慎重に除去してください。24時間以内に除去することで感染リスクを大幅に下げられます。
治療: 噛まれた後に発熱や遊走性紅斑(ターゲット状の赤み)が出た場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
ヨーロッパクサリヘビ
リスク: 2/5生息地: ヒース地帯, 森林の開けた場所
ベルギー唯一の毒蛇ですが、個体数は少なく内気な性格です。ハイキング中は指定のルートを歩き、不用意に岩や倒木の下に手を入れないようにしてください。足首を保護する登山靴の着用が推奨されます。遭遇した場合は静かに距離を取ってください。自分から攻撃してくることはまずありません。
治療: 万が一噛まれた場合は、傷口を心臓より低く保ち、安静にして速やかに救急外来(Urgences)を受診してください。
水の安全性
水道水: 飲用可能
水道水は法的に飲用可能で安全ですが、非常に硬度が高いため、飲み過ぎると下痢や腹痛を引き起こすことがあります。胃腸が弱い方や乳幼児は、市販のミネラルウォーター(SpaやChaudfontaineなど)を利用することを推奨します。長期滞在の場合は、石灰を除去するための浄水ポットの使用が一般的です。
交通安全
事故死亡率: 10万人あたり約4.5人(2023年統計)
歩行者リスク: 「右側優先(Priority to the right)」という独特のルールがあり、標識のない交差点では右から来る車が優先されます。歩行者であっても、車がこのルールに従って急に現れることがあるため、横断歩道以外での道路横断は非常に危険です。
公共交通: 鉄道やメトロは安全ですが、ブリュッセル南駅や北駅などの主要駅構内および周辺ではスリやひったくりが多発しています。車両の故障による遅延や、突発的なストライキによる運休が頻繁にあるため、運行情報の確認が欠かせません。
地域別ガイド
ブリュッセル首都圏地域
レベル 3欧州の首都として国際機関が集まる一方、貧富の差が激しく、治安の良し悪しが地区によって明確に分かれています。グランプラス周辺の観光エリアは安全ですが、主要駅周辺や北西部の一部地区では注意が必要です。多文化が入り混じるエネルギッシュな都市ですが、スリや強盗への警戒はベルギー内で最も必要とされる地域です。
主要都市: ブリュッセル, イクセル, アンデルレヒト
特有リスク:
- ・主要鉄道駅(南駅・北駅)での窃盗・強盗
- ・デモやストライキによる交通麻痺
- ・テロ警戒レベルの変動
フランドル地方
レベル 1オランダ語圏の北部地域で、経済的に豊かで治安も極めて良好です。アントワープやゲント、ブルージュといった中世の面影を残す美しい都市が点在し、観光インフラが完璧に整備されています。英語の通用度も高く、個人旅行者にとって非常に快適な地域ですが、観光地特有のスリには最低限の注意が必要です。
主要都市: アントワープ, ゲント, ブルージュ
特有リスク:
- ・観光地(ブルージュ等)での組織的なスリ
- ・港湾部(アントワープ)での特定エリアの立ち入り
- ・自転車との接触事故
ワロン地方
レベル 2フランス語圏の南部地域で、なだらかな丘陵地帯と古城、豊かな自然が特徴です。リエージュやナミュールなどの都市は、歴史的な産業遺産と文化が融合しています。フランドル地方に比べるとのんびりした雰囲気ですが、工業都市の一部では夜間の治安に注意が必要です。人々はフレンドリーで、美食の宝庫としても知られています。
主要都市: リエージュ, ナミュール, モンス
特有リスク:
- ・夜間の工業都市中心部での一人歩き
- ・公共交通機関の頻度の低さ
- ・山間部での天候急変
アルデンヌ地方
レベル 1ワロン地方の東部に広がる深い森と渓谷のエリアです。ハイキング、カヤック、キャンプなどのアウトドア活動の聖地であり、治安は非常に安定しています。第二次世界大戦の史跡も多く、歴史愛好家にも人気です。静寂な環境でリスクは低いですが、野生動物や冬季の積雪、森林内での遭難には注意を払う必要があります。
主要都市: ディナン, ラ・ロッシュ・アン・アルデンヌ, バストーニュ
特有リスク:
- ・森林部でのマダニ媒介性疾患(ライム病)
- ・冬季の道路凍結と積雪
- ・携帯電話の電波圏外エリア
ベルギー海岸部
レベル 1北海に面した約66kmの海岸線で、夏季には国内外から多くの観光客が訪れるリゾート地です。海岸トラムが全線を結び、非常に安全でファミリー向けの地域です。クノッケのような高級リゾートからオステンドのような港町まで多様な顔を持ちますが、全体的に治安は良く、リラックスした滞在が可能です。海水浴シーズンのみ混雑による置き引きに注意が必要です。
主要都市: オステンド, クノッケ・ヘイスト, デ・パンネ
特有リスク:
- ・混雑するビーチでの荷物の置き引き
- ・夏季の海岸トラムの過密
- ・強い海風による影響
経済・物価情報
経済概要
ベルギーは欧州の政治・経済の中枢として安定した経済を維持しており、EUやNATOの本部が置かれるブリュッセルは国際ビジネスのハブです。GDP成長率は約1.1%と緩やかですが、一人当たりGDPは世界でも上位に位置します。構造的な課題として、対GDP比110%を超える高い公的債務と財政赤字があり、政府は緊縮財政と経済改革を進めています。失業率は全国平均で約6.4%ですが、若年層や特定の都市部では高く、これが一部の治安悪化の背景となっています。物価高は落ち着きを見せているものの、エネルギー価格の変動には敏感な経済構造です。
生活費・物価
物価は西欧諸国の中でも平均よりやや高い部類です。ランチの予算は15〜25ユーロ、夕食は飲み物を含めると40〜60ユーロ程度が一般的です。公共交通機関は比較的リーズナブルで、市内移動は3ユーロ未満、都市間鉄道も10〜20ユーロ前後で移動可能です。宿泊費は、中級ホテルで1泊130〜180ユーロ、観光シーズンのブリュッセルやブルージュでは200ユーロを超えることも珍しくありません。スーパーマーケットでの食料品購入は比較的日本に近い感覚ですが、外食やサービスの価格は高めに設定されています。ビールの価格は非常に手頃で、高品質なものが3〜5ユーロで楽しめます。
通貨情報
通貨はユーロ(EUR)です。ベルギーはデジタル決済が非常に進んでおり、クレジットカードやデビットカードのタッチ決済がほぼ全ての場所で利用可能です。朝市、小規模な売店、公衆トイレ(0.5〜0.7ユーロ)などでは現金が必要になる場合がありますが、多額の現金を持ち歩く必要はありません。ATMは主要な駅や商業施設に設置されていますが、路上のATMを使用する際は背後の安全を確認し、スキミング装置の有無に注意してください。両替は銀行や空港で行えますが、手数料が高い傾向にあるため、海外キャッシングの利用が効率的です。
チップガイド
ベルギーではレストランやタクシーの料金にサービス料が含まれているため、チップは義務ではありません。しかし、良いサービスを受けた際に、レストランでは合計金額の5〜10%程度を置くか、支払額の端数を切り上げて支払うのがスマートな習慣です。カフェやカジュアルな店舗では不要ですが、高級レストランでは心付けとして渡すことが期待される場合もあります。ホテルのポーターや清掃スタッフには、1〜2ユーロ程度の小銭を渡すと喜ばれます。
予算ガイド
【バックパッカー】1日70〜100ユーロ。ホステルに宿泊し、食事はスーパーやテイクアウト、移動は早割の列車やバスを利用すればこの範囲で可能です。【ミドルレンジ】1日150〜250ユーロ。中級ホテルに滞在し、昼夜ともレストランで食事を楽しみ、主要な観光施設の入場料を含めた一般的な観光スタイルです。【ラグジュアリー】1日400ユーロ〜。高級ホテルやブティックホテルに滞在し、ミシュラン星付きレストランでの食事やプライベートツアー、タクシー移動を主とするスタイルです。都市間移動に1等車を利用する場合、さらに予算が上がります。
文化・マナー情報
歴史的背景
ベルギーは古くから「欧州の十字路」として知られ、ブルゴーニュ公国、スペイン、オーストリア、フランス、オランダの支配を受けてきました。1830年にオランダから独立し、立憲君主制を確立しました。二度の世界大戦では激戦地となりましたが、戦後は欧州統合の中心としてEUやNATOの本部を受け入れ、国際政治の舞台となりました。国内はオランダ語圏のフランドルとフランス語圏のワロンに分かれ、この言語的・文化的な境界線が国の歴史と政治構造を決定づけています。各地域の強い自治意識と、それを調整する「ベルギー流の妥協」がこの国のアイデンティティを形作っています。
社会規範・マナー
ベルギー人は一般的に控えめで礼儀正しく、プライバシーを尊重する傾向があります。挨拶は非常に重要で、店舗に入る際やレストランでは必ず「Bonjour/Goededag」と声をかけるのがマナーです。言語問題は歴史的に敏感なトピックであるため、北部のフランドル地方ではオランダ語(または英語)、南部のワロン地方ではフランス語で対応することを心がけると好感を持たれます。公共の場での大声や騒音には厳しく、夜間の騒音は警察の通報対象になることもあります。また、時間に正確であることを重視するため、待ち合わせや予約には遅れないようにするのが一般的です。食事の際はマナーを大切にし、特にビールを飲む際には専用のグラスで楽しむ文化が根付いています。
宗教・慣習
カトリックが歴史的に多数派であり、国内には多くの美しい教会や大聖堂が存在します。現代では世俗化が進んでいますが、キリスト教の祝祭日は国の休日となっており、地域の祭り(カーニバルなど)も宗教的なルーツを持つものが多いです。教会を訪問する際は、静粛を保ち、帽子を脱ぐなど最低限のマナーが必要です。近年はイスラム教など多様な宗教背景を持つ市民も増えており、多文化共生が進んでいます。宗教的なタブーは少ないですが、保守的な地域や移民の多い地区では、過度な露出を控えるなど周囲の習慣に配慮した服装が推奨される場合があります。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
ベルギーの宿泊施設は多様で、ブリュッセルには世界的な高級ホテルから、学生向けのホステルまで揃っています。ブルージュやゲントでは、歴史的建造物を改装したB&Bが人気で、家庭的なサービスと美しい景観が楽しめます。宿泊費は、中級ホテルで1泊130〜180ユーロ程度が目安です。EUの会議がある期間はブリュッセルのホテルが非常に混雑し、価格も跳ね上がるため、早めの予約が不可欠です。また、多くの都市で「宿泊税(City Tax)」が課され、チェックアウト時に別途支払う必要があります。
食事ガイド
ベルギーは美食の国として知られ、フランス料理の洗練さとドイツ料理のボリュームを兼ね備えています。代表的な料理は、ムール貝の白ワイン蒸し(Moules-frites)、カルボナード(牛肉のビール煮込み)、そしてベルギーワッフルです。また、1,000種類以上あると言われるベルギービールは、各銘柄ごとに専用のグラスで提供される文化があり、ビール好きには堪りません。チョコレートもゴディバやノイハウスなどの高級ブランドから地元の小規模なショコラティエまで、世界最高峰の品質を楽しめます。レストランでの食事は、ランチで20ユーロ、ディナーで50ユーロ程度が標準的です。
実用情報
通信・SIM
通信環境は非常に良好です。主要な通信会社はProximus, Orange, Baseの3社です。空港や駅のショップでプリペイドSIMカードが簡単に購入でき、10-20ユーロで数GBのデータ通信が可能です。eSIM(AiraloやHolaflyなど)も広く普及しており、渡航前に設定しておくとスムーズです。都市部では、多くのカフェやレストラン、主要駅で無料の公共Wi-Fi「Free.Brussels」などが利用可能ですが、セキュリティ保護のためVPNの使用を推奨します。
銀行・ATM
クレジットカード(Visa, Mastercard)はほぼ全土で利用可能で、少額決済もタッチ決済が主流です。ATMは「Bancontact」のロゴがあるものが一般的で、日本のデビット・クレジットカードでの現金引き出し(キャッシング)も可能です。銀行のATM利用手数料は無料または数ユーロですが、日本側のカード発行会社が徴収する手数料がかかります。路上の無人ATMはスキミングの危険があるため、なるべく銀行の支店内に設置されたATMを使用するようにしてください。
郵便・配送
ベルギーの郵便局「bpost」は赤い看板が目印です。切手は局内のほか、キオスクや土産物店でも購入可能です。日本へのハガキは1枚約2.5ユーロ、到着までは1週間から10日程度かかります。小包の発送も可能ですが、追跡付きのサービスを選ぶことを推奨します。また、DHLやFedExなどの国際宅配便サービスも主要都市に拠点を置いており、高価な土産物や急ぎの書類を送る際に利用できます。郵便局の営業時間は平日の日中が基本で、土曜日は午前中のみ開いている店舗もあります。
電源・アダプター
電圧は230V、周波数は50Hzです。プラグタイプは丸い2本足の「Cタイプ」または、接地用のピンが出ている「Eタイプ」です。日本のAタイプとは形状が異なるため、変換アダプタが必須です。電圧が異なるため、日本専用の電化製品(100V専用のヘアアイロン等)を使用する場合は変圧器が必要ですが、最近のスマートフォンやPCの充電器は240Vまで対応しているものが多いため、アダプタのみで充電可能です。
洗濯サービス
主要都市には「Lavomatic」などのコインランドリーが多くあり、旅行者でも簡単に利用できます。洗濯から乾燥まで10-15ユーロ程度で、洗剤は自動投入または自販機で購入可能です。ホテルのランドリーサービスは非常に高額(シャツ1枚数ユーロ〜)になる傾向があるため、長期滞在の場合はコインランドリーの利用が経済的です。営業時間は朝から深夜までとなっていることが多く、清潔で安全ですが、洗濯中にその場を離れる際は盗難に注意してください。
公衆トイレ
ベルギーの公衆トイレはほとんどが有料(0.50〜0.70ユーロ)です。主要駅、ショッピングモール、一部の公共施設に設置されています。支払いは小銭のみの場合もあれば、最近ではカードのタッチ決済に対応した最新式のトイレも増えています。レストランやカフェを利用した際は、客は無料で使用できるのが一般的ですが、店によってはレシートに記載されたコードをトイレのドアに入力する必要があります。街中で無料のトイレを見つけるのは困難です。
主要都市ガイド
アントワープ
Antwerp
世界一美しいとも称される駅舎を持つ、ダイヤモンド取引とファッションの街です。港湾都市としての活気があり、治安は概ね良好ですが、港周辺や特定の繁華街では夜間の警戒が必要です。観光の中心である旧市街は非常に安全で、歩きやすい街並みが続いています。
主な観光地:
アントワープ中央駅, ノートルダム大聖堂, プランタン=モレトゥス博物館
避けるべきエリア:
- ・港湾部の一部エリア(深夜)
- ・駅西側の路地裏
ベストシーズン: 4月〜10月
詳細ページへ →ゲント
Ghent
中世の建築美と大学都市の活気が共存する街です。ブリュッセルよりも治安が格段に良く、夜間のライトアップされた運河沿いの散策も比較的安全に楽しめます。地元住民や学生が多く、非常にフレンドリーな雰囲気が漂っています。石畳が多く、徒歩や自転車での観光が主流です。
主な観光地:
聖バフォ聖堂(神秘の仔羊), フランドル伯居城, グラスレイ・コーレンレイ
避けるべきエリア:
- ・駅周辺の暗い路地(深夜)
- ・主要駅構内のスリ
ベストシーズン: 5月〜9月
詳細ページへ →ブルージュ
Bruges
「天井のない美術館」と称される世界遺産の街です。ベルギーで最も治安が良い都市の一つで、夜間の独り歩きもほとんどリスクがありません。観光客が非常に多いため、唯一の懸念は混雑時のスリです。まるでおとぎ話の世界に入り込んだような静かな滞在が約束されています。
主な観光地:
マルクト広場, 運河クルーズ, ベギン会修道院
避けるべきエリア:
- ・混雑する市場周辺(スリ注意)
ベストシーズン: 4月〜6月、12月
詳細ページへ →リエージュ
Liege
ワロン地方最大の都市で、交通の要衝です。美食と活気ある市場が魅力ですが、一部の旧工業地帯や夜間の駅周辺などは、他のベルギーの都市に比べて少し荒れた印象を受けることがあります。基本的な防犯意識を持って行動すれば十分に楽しめますが、深夜の一人歩きは控えましょう。
主な観光地:
ビューラン山の階段, リエージュ・ギュマン駅, ラ・バット市場
避けるべきエリア:
- ・駅周辺のサン=レオナール地区
- ・深夜の繁華街裏路地
ベストシーズン: 5月〜9月
詳細ページへ →ナミュール
Namur
ムーズ川とサンブル川の合流点に位置するワロン地域の州都です。巨大なシタデル(城塞)が街を見下ろし、穏やかで高貴な雰囲気が漂います。治安は良好で、ゆったりとした時間が流れています。地元の学生も多く、夜のカフェ文化も盛んですが、非常に平和な街です。
主な観光地:
ナミュール城塞, フェリシアン・ロップス美術館, 旧市街の散策
避けるべきエリア:
- ・深夜の河川敷(人通りが少ない場所)
ベストシーズン: 春から秋
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
ベルギーは国土が極めて狭いため、国内線フライトは定期便としては存在しません。空路はすべて国際線となります。主要な空港はブリュッセル空港(Zaventem)とシャルルロワ空港(Brussels South)の2つです。シャルルロワ空港はライアンエアーなどのLCC(格安航空会社)の拠点となっており、ブリュッセル市内からはシャトルバスで約1時間かかります。空港間の移動や国内都市間の移動には、鉄道が最も効率的かつ一般的です。国際線利用の際は、ブリュッセル空港へは鉄道が直結しており非常に便利です。
鉄道・バス
ベルギー国鉄(SNCB/NMBS)は全土を網羅する非常に優れた鉄道網を持っています。ブリュッセルからアントワープ、ゲント、ブルージュといった主要都市へは30分〜1時間の間隔で運行されており、予約なしで乗車可能です。週末は往復料金が半額になる「ウィークエンドチケット」などの割引が充実しています。中長距離のバスは、FlixBusなどの国際路線が安価な選択肢として利用されます。国内バスは地域ごとに運営会社が分かれており、北部(フランドル)はDe Lijn、南部(ワロン)はTEC、ブリュッセル市内はSTIBが担当しています。非接触型決済やアプリでの支払いが主流です。
レンタカー・配車サービス
レンタカーは主要駅や空港で簡単に利用可能です。道路はよく整備されていますが、ブリュッセルやアントワープなどの大都市では渋滞が深刻で、駐車場代も高額です。運転時は「Priority to the right(右側優先)」という独特のルールに細心の注意を払う必要があります。信号や標識のない交差点では、常に右から来る車が優先されます。配車アプリは、ブリュッセルなどの大都市圏でUberやBoltが広く普及しており、深夜の移動や重い荷物がある場合に非常に便利で安全な選択肢となります。タクシーは日本と同様に比較的高価で、正規の乗り場から乗るのが基本です。
交通リスク評価
ベルギーの交通機関は全般的に安全ですが、スリが最大のリスクです。特にブリュッセル南駅、北駅、中央駅などの主要ターミナルでは、組織的な窃盗グループが活動しています。車内では荷物を棚に放置せず、足元に置く際もワイヤーなどで固定することが推奨されます。深夜のメトロや人通りの少ない駅のホームは避け、なるべく車両の中ほど(他の乗客がいる場所)に乗るようにしてください。レンタカーの場合、車内に荷物を置いたままにすると、窓ガラスを割られる被害が多発しているため、短時間でも荷物はトランクに隠し、何も車内に残さないことが鉄則です。
都市別交通ガイド
ブリュッセル
地下鉄: 4路線のメトロがあり、中心部と郊外を効率的に結びます。治安に注意が必要な駅もあります。
バス: STIBが運営。トラムとバスが市内を網羅しています。夜間バス「Noctis」も運行。
タクシー: Uber, Boltが普及。公式タクシーは青と黄色のマークが目印です。
徒歩・自転車: 中心部は徒歩可能。坂道が多い。シェアサイクル「Villo!」が利用可能。
費用目安: 1回券 2.1-2.6ユーロ。1日券約7.5ユーロ。
アントワープ
地下鉄: 地下を走る「プレ・メトロ(トラム)」が中心部を横断しており非常に便利です。
バス: De Lijnが運営。トラムが主な移動手段で、広範囲をカバーしています。
タクシー: 主要駅にタクシー乗り場あり。Uberも利用可能です。
徒歩・自転車: 非常に平坦で自転車天国です。シェアサイクル「Velo」が市民の足です。
費用目安: 1回券約2.5ユーロ(アプリ利用で割引あり)。
ゲント
地下鉄: 地下鉄はありません。トラムが非常に発達しており、中心部を縫うように走ります。
バス: De Lijnが運営。駅から旧市街へのアクセスはトラム1番が主力です。
タクシー: 駅前に常駐。中心部は車両進入制限があるため、徒歩がメインになります。
徒歩・自転車: ベルギー最大の歩行者天国があり、徒歩観光に最適です。自転車道も整備されています。
費用目安: 1日パス(De Lijn共通)が約7.5ユーロでお得です。
リエージュ
地下鉄: 現在トラム路線を建設中。現状はバスが唯一の公共交通機関です。
バス: TECが運営。ギュマン駅から市内各所へ頻繁にバスが出ています。
タクシー: 駅前にタクシーが待機。Uberも利用可能です。
徒歩・自転車: ムーズ川沿いは平坦ですが、街中は坂が非常に多い。徒歩観光は健脚向けです。
費用目安: 市内1回券は約2.1ユーロ。
ブルージュ
地下鉄: 公共交通機関はありません。徒歩かボート、または自転車が基本です。
バス: 駅から中心部へシャトルバスが出ています。De Lijnが運営。
タクシー: マルクト広場などに待機。観光馬車が有名ですが、移動手段ではありません。
徒歩・自転車: 街全体がコンパクトで、徒歩ですべて回れます。石畳のため歩きやすい靴が必須。
費用目安: バス1回券約2.5ユーロ。中心部へは徒歩20分程度。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在ベルギー日本国大使館
Embassy - Brussels
住所: Rue Van Maerlant 1, 1040 Brussels, Belgium
電話: +32-(0)2-513-2340
管轄: ベルギー全土
緊急対応: 24時間対応(閉館後は緊急電話窓口へ転送)
在ベルギー日本国大使館 領事部
Consulate - Brussels
住所: Rue Van Maerlant 1, 1040 Brussels, Belgium
電話: +32-(0)2-500-0580
管轄: ベルギー全土の領事事務
緊急対応: 平日 9:15-12:30, 13:30-16:00
領事サービス
在ベルギー日本国大使館領事部では、邦人保護、パスポートの更新・再発行、各種証明書(在留証明、婚姻証明等)の発行、戸籍事務、在外選挙の登録などのサービスを提供しています。事件や事故に遭った際の現地当局との連絡調整や、緊急時の医療機関の紹介、弁護士リストの提供なども行っています。ただし、金銭の貸付や民事訴訟への介入、警察への捜査督促、ホテルの予約代行などは業務対象外です。来館の際は、事前にオンラインでの予約が必要な場合が多いため、公式サイトを必ず確認してください。
長期滞在ビザ
90日を超える滞在には、目的(就労、留学、家族呼び寄せ等)に応じた長期滞在ビザ(タイプDビザ)の申請が必要です。申請は、原則として渡航前に日本にある駐日ベルギー大使館で行います。必要書類には、無犯罪証明書、健康診断書、受入先の証明(許可証)、経済力の証明などが含まれます。ベルギー到着後8日以内に、居住地の役所(Commune/Gemeente)で外国人登録を行い、居住カード(Resident Permit)を取得する義務があります。この手続きは時間がかかることで有名であり、忍耐が必要です。2025年現在、デジタルノマド専用のビザは存在しませんが、フリーランス向けのプロフェッショナルカード制度があります。
リモートワーク・デジタルノマド
ベルギーには現在、他国のような特定の「デジタルノマドビザ」はありません。しかし、90日以内の滞在であればシェンゲン協定に基づくビザ免除の範囲内でリモートワークを行うことは事実上可能ですが、ベルギー国内の企業から報酬を得ることはできません。長期滞在を希望する場合は「プロフェッショナルカード」を申請し、個人事業主としての活動を証明する必要があります。コワーキングスペースはブリュッセル、アントワープ、ゲントなどの都市部に非常に充実しており、高速インターネットと快適な作業環境が整っています。生活コストは周辺国よりやや高めですが、生活の質は非常に高く、欧州各国へのアクセスも抜群です。
ビジネスビザ
ビジネス目的の短期滞在(会議、商談、契約、市場調査等)で、180日間の期間内に90日を超えない場合は、日本人はビザ不要です。ただし、ベルギー国内で「労働(実務作業、有償サービスの提供等)」を行う場合は、滞在期間に関わらず就労許可が必要になる可能性があるため注意が必要です。長期のビジネス滞在の場合は、就労許可と滞在許可が一体となった「シングルパーミット」を、ベルギーの雇用主が現地の経済当局に申請する形式が一般的です。手続きには通常3〜4ヶ月を要します。出張の際は、招待状や復路の航空券、十分な滞在資金の証明を携帯しておくことが推奨されます。
推奨防犯装備
防犯機能付きバックパック
必須防犯グッズ
隠しジッパーや切り裂き防止素材を使用したバッグは、ブリュッセル等の大都市でのスリ対策に極めて有効です。
ワイヤーロック
必須防犯グッズ
列車の移動中、荷物棚にスーツケースを固定するために使用します。一瞬の隙を突いた持ち去りを防ぎます。
RFIDブロック財布
推奨防犯グッズ
非接触型決済が普及しているベルギーでは、スキミング被害を防ぐための電波遮断機能付き財布が推奨されます。
携帯用ドアアラーム
オプション防犯グッズ
安価なホテルやB&Bに宿泊する際、ドアの内側に取り付けることで夜間の侵入を検知し、安全性を高めます。
マネーベルト
必須防犯グッズ
パスポートや予備の現金は服の下に隠して保持します。ケチャップ強盗などの注意を逸らす手口への最終防衛ラインです。
ポータブル充電器
推奨通信機器
地図利用や配車アプリの多用で電池を消耗します。緊急時の連絡手段を確保するために常に携帯すべきです。
ダミー財布
オプション防犯グッズ
万が一強盗に遭遇した際、少額の現金を入れたこの財布を差し出すことで、身体への危害を最小限に抑えます。
海外旅行保険証(写し)
必須保険
医療費が高額になる可能性があるため、英文の付帯証明書を常に携帯し、緊急連絡先を把握しておきます。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
ベルギーは女性の一人旅にとって比較的安全な国ですが、大都市の特定のエリアでは注意が必要です。特に夜間のブリュッセル南駅や北駅、およびサン=ジョス、モレンベーク地区などは、雰囲気の悪さや執拗な声かけ(キャットコーリング)が報告されています。夜間の移動には、信頼できる配車アプリ(UberやBolt)の利用を強く推奨します。また、メトロの車内ではドア付近に立たないようにし、バッグは体の前で保持してください。ベルギーの法律では路上での嫌がらせ(ハラスメント)に対して厳格な罰則がありますが、トラブルを避けるために人通りの少ない路地は避けるのが賢明です。万が一の際は、近くのカフェやショップに逃げ込み助けを求めてください。地元の女性は一般的に自立しており、観光地での一人歩き自体は珍しくありません。服装については、特定の移民街を除き、自由な服装で問題ありませんが、高級レストランではスマートカジュアルが好まれます。
LGBTQ+旅行者向けガイド
ベルギーは世界でも有数のLGBTQ+に対して寛容な国であり、2003年に世界で2番目に同性婚を法制化しました。法的な保護が極めて充実しており、ブリュッセルのアンシュパッハ通り周辺には多くのゲイバーやフレンドリーな施設が集まっています。公共の場での同性同士の愛情表現も一般的で、差別的な扱いを受けることはほとんどありません。毎年5月には大規模な「ベルギー・プライド」が開催され、国を挙げて祝福されます。ただし、多文化都市であるため、宗教的・文化的に保守的な背景を持つ特定の地域や移民の多い地区では、稀に冷ややかな視線や不適切な発言を受ける可能性があるため、周囲の状況に合わせるのが無難です。全体として、LGBTQ+の旅行者が自分らしく滞在を楽しむのに最適な目的地の一つです。
家族・シニア旅行者向けガイド
ベルギーは家族連れやシニア旅行者にとっても魅力的な目的地ですが、物理的な環境にいくつか注意点があります。まず、多くの歴史的都市(ブルージュやゲント等)は美しい「石畳」の道が多く、ベビーカーや車椅子、足腰に不安のある方には負担となります。衝撃吸収性の高いベビーカーや、歩きやすい靴の準備が不可欠です。公共交通機関はバリアフリー化が進んでいますが、古い地下鉄駅にはエレベーターがない場合もあるため、事前にルートを確認してください。子供向けの施設は非常に充実しており、コミック博物館やチョコレート博物館などは家族全員で楽しめます。シニア向けの割引(65歳以上対象の鉄道定額チケット等)も非常に充実しており、経済的に旅をすることが可能です。食事面では、多くのレストランで子供用メニューが用意されており、家族連れを歓迎する雰囲気があります。ただし、夕食の開始時間が19時以降と遅い店が多いため、早めの夕食を希望する場合はカフェやカジュアルな店を選ぶと良いでしょう。
安全に関するよくある質問
ブリュッセル南駅は本当に危険ですか? ▼
ベルギーで最も犯罪発生率が高い地点の一つです。スリ、置き引き、強盗、薬物中毒者の徘徊が報告されています。駅構内では荷物を肌身離さず、深夜の駅周辺の徒歩移動は絶対に避け、タクシーや配車アプリを利用してください。日中も不審者からの声かけを無視することが重要です。
夜間に一人で歩いても大丈夫ですか? ▼
フランドル地方(ブルージュ、ゲント等)の中心部は比較的安全ですが、ブリュッセルやリエージュの大都市では、夜間の人通りの少ない路地や主要駅周辺の一人歩きは推奨されません。なるべく大通りを歩き、深夜はUber等の配車アプリを利用するのが最も安全な移動手段です。
テロのリスクはどの程度ありますか? ▼
2025年現在、テロ警戒レベルは4段階中「3(Serious)」が維持されています。具体的な脅威があることを示唆しており、公共交通機関や大規模イベント会場、宗教施設などでは警備が強化されています。不審な荷物や人物を見かけたら即座に離れ、現地の指示に従ってください。
ケチャップ強盗に遭ったらどうすればいい? ▼
何かついていると言われても、その場で立ち止まらず、無視して人通りの多い明るい場所や店舗内へ移動してください。相手が拭こうとしてきても強く断り、身体的距離を保ちます。彼らの目的はあなたの注意を逸らすことであり、隙を作らないことが最大の防御です。
偽警官の見分け方はありますか? ▼
本物の警察が路上で突然、財布の中身(現金やカード)を検査することはありません。警察を名乗る者が現金を要求したり財布を触ろうとしたりする場合、それは詐欺です。警察手帳の提示を求め、不審な場合は「近くの警察署へ行く」と告げてください。相手が諦めて立ち去るはずです。
メトロでのスマホ使用は危険? ▼
ドアの閉まり際にスマホを奪って逃走するひったくりが多発しています。メトロ内ではドア付近に立たず、スマホを手に持ったままにしないことを推奨します。特にブリュッセルのメトロでは、周囲の人物に警戒を怠らないでください。
アジア人差別はありますか? ▼
組織的な差別は稀ですが、稀に路上で暴言や嫌がらせを受ける報告があります。特に治安の悪い地域や夜間のメトロ等で発生しやすいです。遭遇した場合は相手にせず、速やかにその場を離れてください。ベルギー社会全体としては日本文化に好意的で、友好的な接遇が一般的です。
貴重品の管理、ホテルのセーフティボックスは安全? ▼
高級ホテルであれば一般的に安全ですが、100%の保証はありません。パスポートや高額な現金は、マネーベルトなどで身につけて持ち歩くか、スーツケースに鍵をかけて保管するのが無難な場合もあります。セーフティボックスを使用する際も、中身を封筒に入れ封をする等の工夫をしましょう。
ストライキ中に暴動は起きますか? ▼
多くのデモは平和的に行われますが、一部の過激な参加者が警察と衝突することがあります。デモが予定されているエリア(ブリュッセルのシュマン地区や各主要駅付近)には近づかないようにしましょう。ストライキは交通の混乱が主目的であり、観光客を直接標的にすることはありません。
警察に助けを求める際の注意点は? ▼
緊急時は101ですが、緊急でない盗難被害などは最寄りの警察署に出向いて「PV(被害届)」を作成してもらう必要があります。混雑していることが多く、数時間待たされることも覚悟してください。英語が通じることが多いですが、必要に応じて翻訳アプリを活用しましょう。
実用的なよくある質問
英語だけで旅行できますか? ▼
はい、ブリュッセルやフランドル地方(北部)では英語が非常に広く通じ、観光地では完璧に対応可能です。ワロン地方(南部)ではフランス語が優先されますが、ホテルや駅では英語が通じます。簡単な挨拶を現地語ですると、よりスムーズになります。
クレジットカードはどこでも使えますか? ▼
はい、ほぼすべての店舗でVisa/Mastercardのタッチ決済が利用可能です。少額のパン1個からでもカード払いが一般的です。ただし、一部の小さな商店や公衆トイレ、マーケットでは現金(小銭)のみの場合があるため、20ユーロ程度の現金は常に持っておくと安心です。
水道水は飲めますか? ▼
飲用可能です。ただし石灰質(硬水)が非常に強いため、飲み慣れていないとお腹を壊すことがあります。気になる方はスーパーで購入するミネラルウォーターをお勧めします。レストランで提供される水は通常有料のボトル水です。
日曜日はお店が開いていますか? ▼
ベルギーでは日曜日は多くのスーパーや衣料品店、薬局が閉まります。ブリュッセルの中心部(グランプラス周辺)などの観光地は開いていることが多いですが、買い物は土曜日までに済ませるのが鉄則です。パン屋や一部のカフェは日曜の午前中のみ営業することが多いです。
鉄道のチケットは事前に買うべき? ▼
国内列車は全席自由席で、当日でも事前に買っても料金は変わりません。駅の自販機や公式アプリ「SNCB」で乗車直前に購入すればOKです。ただし、ユーロスターなどの国際高速列車は早く買うほど安くなり、予約が必須です。
チップの習慣は? ▼
基本的に不要ですが、レストランで満足なサービスを受けたら5〜10%程度置くか、支払額の端数を切り上げるのが一般的です。強制ではないため、サービスに不満がある場合は置く必要はありません。
コンセントの形状は? ▼
CタイプまたはEタイプです。日本のAタイプとは異なりますので、変換プラグが必要です。電圧は230Vですので、日本専用の100V家電を使用する場合は変圧器が必要になります。スマホの充電器などはそのまま使えます。
ベルギーで運転する時の注意点は? ▼
「右側優先(Priority to the right)」のルールを徹底してください。信号や標識のない交差点では、たとえこちらが大通りに見えても、右から来る車が常に優先されます。これを知らないと重大な事故に繋がるため、運転前に必ず確認してください。
公共Wi-Fiは充実していますか? ▼
ブリュッセル市内や主要駅では「Free.Brussels」等の無料Wi-Fiがありますが、接続が不安定なことも多いです。安定した通信を確保するためには、現地のSIMカードやeSIM、またはレンタルWi-Fiを準備することを強くお勧めします。
ベストシーズンはいつですか? ▼
4月〜6月と9月〜10月が気候が穏やかでお勧めです。12月はクリスマスマーケットが非常に美しく人気がありますが、非常に寒く雨も多いため防寒・防雨対策が必須です。1月〜3月はオフシーズンで観光客は少ないですが、天候が悪く日照時間も短いです。
ベルギーの治安に関するよくある質問
ベルギーの治安は良い?悪い? ▼
ベルギーの治安は全体として安定していますが、欧州他国と比較すると大都市での犯罪発生率は高めです。特にブリュッセルやアントワープなどの都市部では、公共交通機関や主要駅周辺でのスリや窃盗が多発しています。観光地自体は比較的安全に楽しめますが、日本と同等の安全基準で行動するのは危険です。夜間の独り歩きを避け、貴重品の管理を徹底するなど、基本的な警戒を怠らなければ安全に旅行することが可能です。
ベルギーで危険な地域はどこ? ▼
特に危険とされるのは、ブリュッセル南駅(Gare du Midi)とブリュッセル北駅(Gare du Nord)の周辺です。これらのエリアは組織的なスリや強盗、薬物中毒者によるトラブルが昼夜を問わず報告されています。また、アンデルレヒト地区やモレンベーク地区の一部、アントワープの北部地区も犯罪率が高く、観光客が不用意に立ち入るべきではありません。宿泊先を選ぶ際は、これらのエリアを避けることを強く推奨します。
ベルギー旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」と噂される原因は、主に一部の駅周辺の荒廃した雰囲気や、テロ警戒レベルの高さにあります。しかし、グランプラスやブルージュといった主要観光エリアは警備も厚く、日中であれば過度に心配する必要はありません。デモやストライキによる交通麻痺などの不便さはありますが、事前に情報を収集し、危険な地区に近づかないように計画を立てれば、ベルギーは非常に魅力的な渡航先です。油断せず、現地の最新状況を把握して行動しましょう。
ベルギーは女性一人でも怖くない? ▼
日中の観光地であれば女性一人でも怖い思いをすることは少ないですが、夜間の移動には注意が必要です。特に地下鉄の駅や人通りの少ない路地では、しつこい声掛けやひったくりのリスクがあります。ブリュッセル南駅などの主要駅は、雰囲気が独特で不安を感じる旅行者も多いため、移動は明るい時間帯に済ませるか、タクシー(配車アプリ)を利用することをおすすめします。宿泊先は治安の良い中央駅付近や高級住宅街周辺を選ぶと安心です。
ベルギーでスリに遭わないための対策は? ▼
ベルギー、特にブリュッセル市内でのスリ対策は必須です。バッグは必ず体の前に抱え、ファスナーを手で押さえるようにしましょう。特に電車の乗り降り時や、エスカレーター、混雑した観光スポットが狙われやすいポイントです。レストランで食事をする際も、荷物を椅子の背もたれにかけたり、足元に置いたままにしないでください。「ケチャップがついている」と声をかけてくる、あるいは道を尋ねて注意を逸らす集団スリの手口に警戒しましょう。
ベルギーで多い詐欺の手口は? ▼
観光客を狙った代表的な詐欺には「偽警官詐欺」があります。警察官を装った人物が「偽札の捜査」と称して所持品検査を求め、財布から現金を抜き取る手口です。本物の警察官が路上で財布の中身を検査することはありません。また、親切を装って観光案内をし、後で高額な料金を請求するガイド詐欺や、署名を求めてくる間に仲間がバッグを盗む署名詐欺も報告されています。見知らぬ人物からの過度な親切や不自然な要求には応じないことが重要です。
ベルギーで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が最も巻き込まれやすい犯罪は、圧倒的にスリや置き引き、ひったくりといった窃盗罪です。日本人は多額の現金を持っている、あるいは警戒心が薄いと見なされることが多いため、ターゲットになりやすい傾向があります。また、主要駅での荷物の置き引きや、スマートフォンを操作している最中のひったくりも頻発しています。組織的な窃盗団が役割分担をして獲物を狙っているため、隙を見せない毅然とした態度と、貴重品を分散して持つ工夫が必要です。
ベルギー旅行で注意すべきことは? ▼
最大の注意点は、公共交通機関のストライキとテロ警戒レベルです。ベルギーでは労働組合によるストライキが頻繁に発生し、鉄道やバスが突然止まることがあります。移動日は最新の運行情報を必ず確認してください。また、テロ警戒レベルが維持されているため、大きな荷物の放置や不審物には敏感になりましょう。さらに、アントワープなどの港湾都市では薬物密輸に関連する組織犯罪が起きており、特定の路地や深夜の港周辺には絶対に近づかないよう注意が必要です。
ベルギーで起こりやすいトラブルは? ▼
交通トラブルと軽犯罪が代表的です。鉄道の遅延や突然のキャンセルは日常茶飯事であり、乗り継ぎには余裕を持つ必要があります。また、ブリュッセル南駅構内での「問いかけ詐欺」や「ケチャップ詐欺」などのトラブルも絶えません。深夜の地下鉄内での嫌がらせや、バーでの過度な客引きに遭うこともあります。政治的なデモが暴徒化して道路が封鎖されることもあるため、集会を見かけたら興味本位で近づかず、速やかにその場を離れるようにしてください。
ベルギーで被害に遭ったらどうする? ▼
事件や事故に遭った場合は、すぐに警察(緊急電話番号:101)に通報してください。盗難被害の際は、保険請求やパスポート再発行のために必ず警察署でポリスレポート(盗難届)を作成してもらう必要があります。パスポートを紛失した場合は、在ベルギー日本国大使館に連絡し、手続きの指示を仰ぎましょう。また、クレジットカードが盗まれた場合は直ちに日本の発行会社へ連絡し、不正利用を防ぐためにカードの利用停止措置を講じることが最優先です。
ベルギーの治安詳細
ベルギーの治安概要
ベルギーは全体的に安全な国ですが、2025年以降、大都市圏での治安悪化が懸念されています。特にブリュッセルやアントワープなどの都市部では、薬物関連の組織犯罪や、主要鉄道駅周辺での窃盗被害が目立っています。テロ警戒レベルは4段階中3(Serious)が維持されており、観光地や公共交通機関、大規模なイベント会場では常に周囲への警戒が必要です。また、ベルギー特有の事情として、政治的デモや労働組合によるストライキが頻繁に発生し、交通インフラが麻痺することがあります。渡航前には現地の最新情報を収集し、余裕を持った計画を立てることが推奨されます。
ベルギーは危険?やばい?
「ベルギーは危険?やばい?」という問いに対しては、場所と状況によると言えます。一般的な観光ルートであれば過度に恐れる必要はありませんが、ブリュッセル南駅や北駅の周辺、一部の郊外地域は「やばい」と言われるほど治安が悪化しています。特に夜間の駅周辺は麻薬中毒者や浮浪者が集まりやすく、強盗や暴力事件のリスクが高まります。アントワープ港周辺でも薬物密輸に絡む組織犯罪が発生しており、一般旅行者が巻き込まれる可能性は低いものの、特定の危険なエリアには足を踏み入れないという強い意識が必要です。状況判断を誤らなければ安全に旅行できますが、油断は禁物です。
ベルギーは怖い?一人旅でも大丈夫?
女性一人旅で「ベルギーは怖い」と感じる理由は、主にブリュッセル市内の特定の駅や暗い路地の雰囲気にあります。特にブリュッセル南駅や北駅、アンデルレヒト地区などは、昼間でも独特の緊張感があり、夜の一人歩きは避けるべきです。一方で、グランプラス周辺やブルージュ、ゲントなどの観光地は非常に美しく、基本的な防犯意識(バッグを前に抱える、夜遅くに人通りの少ない道を歩かない等)があれば、女性一人でも十分に楽しめます。怖い思いをしないためには、宿泊先を治安の良い中央駅付近や高級住宅街に選び、移動は明るい時間帯に済ませるのが鉄則です。
スリ・詐欺・犯罪の実態
ベルギーで最も警戒すべきは「スリ」と「組織的な窃盗」です。ブリュッセル南駅のホームや車内では、プロの窃盗団が旅行者を狙っています。手口としては、一人が話しかけて注意を逸らしている隙に別の仲間が荷物を奪う「ケチャップ詐欺」や「問いかけ詐欺」のほか、混雑した電車内でカバンを切り裂く手法も報告されています。また、近年深刻なのが麻薬犯罪に伴う治安悪化です。アントワープは欧州最大のコカイン密輸拠点となっており、ギャング間の抗争が飛び火して銃撃や爆発事件が起きることもあります。詐欺については、偽警官による所持品検査を装った財布の抜き取りにも注意が必要です。
地域別の危険度
ブリュッセル南駅(Gare du Midi)と北駅(Gare du Nord)はレベル4の危険地帯です。南駅は国際列車の発着駅ですが、構内および周辺でのスリや強盗が極めて多く、ベルギー最悪の犯罪率を記録しています。北駅周辺は風俗街と隣接しており、夜間は暴力犯罪のリスクが非常に高いです。アントワープの北部港湾地区はレベル3で、薬物密輸に関連するギャングの活動が活発です。ブリュッセル市内のアンデルレヒト地区(クレマンソー駅周辺)やモレンベーク地区も、社会的不安から犯罪発生率が高く、観光客が入り込むのは避けるべきエリアです。一方で、ブルージュやゲント、ナミュールなどの地方都市は比較的安全です。
ベルギー旅行で注意すべきポイント
ベルギー旅行での注意点は、まず「駅周辺での振る舞い」です。スマートフォンの操作に夢中になったり、高価なブランド品を身につけたりすることは避け、常に荷物から目を離さないでください。次に「ストライキ情報」の確認です。ベルギーでは鉄道や市内の交通機関が突然止まることが珍しくありません。現地のニュースサイトや航空会社の案内をこまめにチェックしましょう。また、テロ警戒レベルが高いため、警察官の指示には速やかに従い、不審な荷物を見つけたらすぐにその場を離れてください。公共の場での政治的な集会やデモには近づかないことが賢明です。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として多いのは、ブリュッセル南駅での「置き引き」です。チケット購入中やカフェでの休憩中に、足元に置いていたバッグがいつの間にかなくなっているケースが多発しています。また、夜間のブリュッセル北駅周辺で、強引に道を塞がれて金品を要求される「恐喝」の被害も報告されています。他にも、親切を装って観光案内を申し出てくる人物について行ったところ、人通りの少ない場所で法外な案内料を請求されるトラブルや、偽の警察官に「偽札の捜査だ」と言われ、財布の中の現金を抜き取られたという事例もあります。
被害に遭った場合の対応
万が一被害に遭った場合は、まず現地の警察(緊急通報:101)に連絡してください。盗難に遭った場合は「盗難届(Police Report)」を作成してもらうことが、保険請求やパスポート再発行に不可欠です。在ベルギー日本国大使館(ブリュッセル)への相談も重要です。パスポートを紛失した際の「帰国のための渡航書」の発行手続きなどをサポートしてくれます。クレジットカードを盗まれた場合は、速やかに日本のカード会社へ連絡し、利用停止措置を行ってください。言葉の不安がある場合は、海外旅行保険の24時間日本語サポートデスクを活用するのも一つの手です。