総合評価
政治的対立による大規模な道路封鎖と深刻な経済危機(外貨・燃料不足)により、治安情勢は非常に不安定です。一般犯罪に加え、偽警察詐欺や特急誘拐のリスク、デモ隊による手製ダイナマイトの使用など、旅行者が巻き込まれる危険性が高まっています。
身体的安全 (C-)
ラパスやエル・アルトでの首絞め強盗やタクシーを利用した特急誘拐、路上での強盗が多発。また、政治的デモでは手製ダイナマイトが使用され、暴力的な衝突に発展するケースが常態化しており、物理的安全性は低水準にあります。
医療・衛生 (D+)
ラパス(標高3,600m超)やウユニでの高山病リスクが極めて高く、低地ではデング熱や黄熱病の懸念があります。私立病院は高水準ですが、地方の医療体制は脆弱で、支払い能力の証明がないと治療が開始されないこともあります。
詐欺・スリ (D+)
制服や偽身分証を用いた偽警察詐欺が伝統的な手口として定着しています。また、液体をかけるケチャップ詐欺、ツアー代金の持ち逃げ、両替時の偽札混入、非正規タクシーによる不当請求など、旅行者を狙った詐欺の温床となっています。
テロリスク (C)
国際的なテロ組織の活動は確認されていませんが、国内の政治対立に伴う過激な抗議活動において、即席爆発装置(ダイナマイト)の使用や軍の介入が頻発しており、これら政治的暴力に巻き込まれるリスクはテロと同等の警戒が必要です。
最新インテリジェンスレポート
2026年現在、ボリビアは20年ぶりの政権交代(右派ロドリゴ・パス大統領就任)に伴う政治的混乱と、インフレ率20%を超える深刻な経済危機の渦中にあります。燃料不足による物流停止や、全国的な道路封鎖(Bloqueos)が日常化しており、ウユニ塩湖などの観光地で孤立するリスクが現実的となっています。一般治安も悪化しており、特にラパス首都圏やサンタクルスでの暴力犯罪が増加傾向にあります。各国政府は警戒レベルを引き上げており、移動の自由が突然制限される可能性を念頭に置いた高度な警戒が必要です。
背景分析
ボリビアの現状は、長年続いた左派政権から親米右派への移行期にあり、前政権支持層(モラレス派)による反政府活動が激化しています。経済面では天然ガス輸出の減少による外貨準備の枯渇が致命的で、ドルの闇レートが公式の2倍に達する二重相場となっています。この外貨不足は燃料輸入の滞りを招き、ガソリンスタンドでの暴動や、物流寸断による食料品価格の高騰を引き起こしています。社会不安は犯罪率の上昇を招き、特に「特急誘拐」や組織犯罪の影響が都市部でも顕在化しています。また、コチャバンバ県のチャパレ地域などは麻薬密売組織が実効支配を強めており、国家権力の統制が及ばない「ガバナンスの空白地帯」が出現しています。2025年の洪水被害も重なり、インフラは脆弱化しており、政治・経済・自然災害の三重苦が治安を押し下げている構造です。日本との関係は良好ですが、経済的困窮から日本人も含む外国人旅行者は「確実なターゲット」とみなされています。
重要ポイント
- 道路封鎖(Bloqueos)は予告なく数週間続くことがあり、陸路移動は極めてリスクが高い
- ドル不足によりクレジットカード使用時に高額手数料が上乗せされるか、拒否される事例がある
- 偽警察詐欺は現在も主流。路上で財布やパスポートを渡すよう要求されても拒絶すべき
- ラパスからエル・アルトへの移動はテレフェリコ(ロープウェイ)が最も安全な手段
- 燃料不足により、国内線航空機や長距離バスが突然キャンセルされる可能性が常にある
- ウユニ塩湖観光は必ず現地の最新運行情報を確認し、日程に数日の余裕を持たせること
- デモ隊が使用するダイナマイトは致死性があり、抗議の列には絶対に近づかない
- 闇両替は偽札のリスクが極めて高いため、多少レートが悪くても正規のCasa de Cambioを使用すべき
- コカの葉の製品(コカ茶等)は国内では合法だが、日本への持ち出しは麻薬密輸となる
- 緊急時の連絡先として、スペイン語が話せる知人か大使館の番号を即座にかけられるようにする
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| 米国国務省 | Level 2: Exercise Increased Caution |
| 英国外務省 | Advice against all but essential travel to certain areas |
| カナダ政府 | Exercise a high degree of caution |
| フランス外務省 | Vigilance renforcée |
| ドイツ外務省 | Sicherheitshinweise |
地域別リスク評価
チャパレ地域 (コチャバンバ県)
渡航中止勧告リスク麻薬密売組織の拠点が点在し、警察の統制が極めて弱い。エボ・モラレス派の牙城であり、部外者に対する暴力行為や拘束のリスクが非常に高い。
エル・アルト (El Alto)
渡航制限検討リスクラパス近郊の貧困地区。殺人、強盗、首絞め強盗などの凶悪犯罪が多発。特に夜間や早朝のバスターミナル周辺は極めて危険。
ラパス旧市街 (サガルナガ、魔女の市場周辺)
高度な警戒リスク観光客狙いのスリ、ひったくり、液体かけ詐欺が日常茶飯事。偽警察詐欺の主な発生現場でもあり、細心の注意が必要。
サンタクルス・プラン3000地区
渡航制限検討リスク組織犯罪グループの活動が活発な貧困地区。銃器を用いた強盗事案や薬物関連の抗争に巻き込まれる恐れがある。
ウユニ周辺の幹線道路
十分注意リスク政治的抗議による道路封鎖(Bloqueos)の主戦場。一度封鎖されると数日間足止めされ、水や食料の確保が困難になる。
コパカバーナ (チチカカ湖畔)
十分注意リスクラパスへの移動路での強盗目的の路上ブロックが報告されている。夜間の移動は避け、信頼できるバス会社を利用すること。
ポトシ銀山周辺
十分注意リスク劣悪な労働環境への抗議デモが頻発。観光客の鉱山見学自体は可能だが、労働争議に伴う突発的な騒乱のリスクがある。
ブラジル国境付近 (コビハ等)
渡航制限検討リスク国境を越えた密輸ルートとなっており、ブラジルの犯罪組織(PCC等)の影響が見られる。不法越境者に絡む暴力犯罪のリスクがある。
ベニ県・パンド県のアマゾン低地
十分注意リスク雨季(11月〜3月)の洪水リスクが非常に高い。2025年には壊滅的な被害が出ており、移動インフラが完全に遮断される恐れがある。
タリハ県南部 (アルゼンチン国境)
十分注意リスク経済危機により密輸が増加しており、国境付近での警備当局と密輸団の衝突が散発。一般旅行者も所持品検査等で遅延を強いられる。
国内安全マップ
ボリビアの治安は「点」ではなく「線」と「面」で捉える必要があります。都市内の特定の点(観光地)は比較的安全ですが、それらを結ぶ「線(道路)」が政治的な理由で突然遮断されるのが最大のリスクです。また、経済状況の悪化が「面(全土)」として一般犯罪の質を暴力化させています。標高3,500mを超える環境は思考能力を低下させ、犯罪者の格好の標的となるため、到着から数日は無理な行動を控え、常に余裕を持ったスケジュールを組むことが、結果として物理的な治安リスクを回避することに繋がります。
観光の拠点だが、スリや偽警察詐欺が最も多いエリア。日中は活気があるが、政治デモの終着点になりやすく、突発的な騒乱に注意。
リスク: スリ多発, 偽警察詐欺, 液体かけ詐欺
詳細ページへ →ボリビアで最も治安が懸念されるエリアの一つ。強盗、特急誘拐、殺人事件が頻発。夜間・早朝の立ち入りは厳禁。
リスク: 首絞め強盗, 特急誘拐, 集団暴行
麻薬組織の拠点で、政府の統制が及ばない。外国人は敵対視されるか、拘束される恐れがあり、いかなる理由でも立ち入るべきではない。
リスク: 組織犯罪, 麻薬密売, 不当拘束
高級住宅街やショッピングモールが集まるエリア。警備が厳重で、ボリビア国内では最も安全に過ごせる地域の一つ。
リスク: 車上荒らし, 夜間の空き巣
詳細ページへ →経済都市サンタクルスの近代的なエリア。高級ホテルやレストランが多く、観光客やビジネスマンにとって比較的安全。
リスク: ひったくり, 強盗(稀に)
塩湖自体は安全だが、そこに至る幹線道路が政治的封鎖の対象になりやすい。また、冬場の極寒による健康リスクに注意。
リスク: 道路封鎖による足止め, 高山病, 低体温症
詳細ページへ →チチカカ湖の観光拠点。ラパスからの道路で路上強盗が散発。また、町中での薬物勧誘や睡眠薬強盗に注意が必要。
リスク: 路上強盗, 睡眠薬強盗, 薬物詐欺
歴史的な鉱山だが、落盤事故や粉塵による健康被害のリスクが高い。労働者デモの際にはアクセスが完全に遮断される。
リスク: 落盤・産業事故, 粉塵被害, 労働騒乱
憲法上の首都。ボリビアの中では最も穏やかで治安が良いとされる。学生が多く夜も比較的活気があるが、最低限の注意は必要。
リスク: スリ, 泥酔者によるトラブル
国境を跨ぐ犯罪組織の活動が活発。密輸や銃撃事件が報告されており、観光目的での立ち入りは避けるべき。
リスク: 組織犯罪, 銃撃戦, 密輸トラブル
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 5/5多発エリア: サガルナガ通り, ウユストゥス市場, 主要バスターミナル, 魔女の市場
手口:
- ケチャップ詐欺(液体をかける)
- 集団での囲み込み
- 偽の親切心による隙づくり
対策:
- バッグは必ず体の前で持つ
- 高価なカメラを首から下げない
- 見知らぬ人からの声掛けは全て無視する
ラパス市内の観光スポットでは1日数十件のスリ被害が発生。被害届が出されないケースを含めると膨大。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: キリキリ展望台, サン・フランシスコ広場, ホテル街の路上
手口:
- 偽警察による薬物検査詐欺
- 偽旅行者と偽警察の連携プレー
- 偽造身分証の提示
対策:
- 路上での警察の検査には応じない
- 「警察署(FELCC)へ行く」と強く主張する
- 警察は制服を着ていても疑う
伝統的な手口だが、2025年後半から経済悪化に伴い再流行している。
強盗
リスク: 4/5多発エリア: エル・アルト La Ceja地区, 夜間のソポカチ地区, 非正規タクシーの車内
手口:
- 首絞め強盗(背後から気絶させる)
- 複数人での包囲・脅迫
- 刃物や拳銃による脅し
対策:
- 夜間の外出は絶対に行わない
- 移動は必ず配車アプリを使用する
- 暗い路地や人通りの少ない道は避ける
1日平均約60件の強盗が全国で報告されており、特にラパスとサンタクルスに集中。
kidnapping
リスク: 3/5多発エリア: サンタクルス市内, エル・アルトからラパスへの道中
手口:
- 特急誘拐(タクシーに共犯者が乗り込む)
- ATMで現金を引き出させる
- 解放まで数時間拘束する
対策:
- 流しのタクシーは絶対に利用しない
- UberやYangoを必ず使用する
- 車内ではドアをロックする
短時間で終わる「特急誘拐」が主流であり、致死率は低いが精神的被害が甚大。
凶悪犯罪
リスク: 3/5多発エリア: デモの発生現場, サンタクルスの辺境地区
手口:
- 手製ダイナマイトの爆発
- 投石や棒による暴行
- 銃撃戦(薬物組織関連)
対策:
- デモの列が見えたら即座にその場を離れる
- 抗議活動の予定をニュースで確認する
- 警察の放水やガス弾にも注意
政治的暴力による死傷者が2025年以降増加傾向にある。
薬物関連
リスク: 4/5多発エリア: チャパレ地域, ブラジル国境, 夜間のナイトクラブ
手口:
- コカインの密売・勧誘
- 麻薬捜査を装った偽警察による恐喝
- 運び屋への勧誘
対策:
- 薬物には絶対に関わらない
- 他人の荷物を預からない
- 知らない人からのプレゼントを断る
ボリビアは世界有数のコカ生産国であり、関連する組織犯罪が治安の根底を揺るがしている。
健康・医療情報
ワクチン情報
ボリビア入国にあたり、特に低地熱帯地方(サンタクルス、ベニ、パンド県など)を訪れる場合は黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)が法的に必須となります。近年、航空会社の規定でラパスやウユニなどの高地都市のみの渡航でも提示を求められ、搭乗拒否されるケースが散発しているため、全渡航者は入国の10日前までに接種を完了し、証明書を携行することが強く推奨されています。その他、食中毒やA型肝炎、狂犬病への対策が重要です。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 黄熱病 (Yellow Fever) | 必須 | 標高2,300m以下の地域(アマゾン地域、サンタクルスなど)への渡航には、イエローカードの提示が義務付けられています。高地のみの訪問でも航空会社の判断で提示を求められる場合があり、全渡航者に推奨されます。 |
| A型肝炎 (Hepatitis A) | 推奨 | 不衛生な飲食物を介して感染します。地方や屋台を利用する機会が多い場合、事前の接種が強く推奨されます。 |
| B型肝炎 (Hepatitis B) | 推奨 | 医療行為や性交渉を介して感染します。長期滞在や事故時の医療処置に備えて推奨されます。 |
| 破傷風 (Tetanus) | 推奨 | アウトドア活動中の怪我に備え、前回接種から10年が経過している場合は追加接種が望ましいです。 |
| 狂犬病 (Rabies) | 推奨 | 野良犬や野生動物(コウモリ、サル)との接触リスクがあります。特に地方部への滞在者は必須レベルで推奨されます。 |
| 傷寒(チフス) (Typhoid) | 推奨 | 汚染された水や食事からの感染リスクが高いため、地方都市を訪れる場合に推奨されます。 |
健康リスク
最大のリスクは高地での高山病(ソロチェ)です。ラパスやウユニは標高3,600mを超え、急激な標高上昇により激しい頭痛、嘔吐、呼吸困難を引き起こします。到着直後の数日は安静にし、アルコールを控え、水分を多めに摂取する必要があります。また、標高2,300m以下の地域ではデング熱、ジカ熱、マラリア、チクングニア熱といった蚊媒介感染症のリスクが常在しており、2025年にはオロプーシェウイルスの感染も報告されています。さらに、全土で狂犬病を保有する野良犬が多く、不用意な接触は極めて危険です。飲食については、水や生野菜を介した寄生虫や腸チフスに厳重な注意が必要です。
医療施設
ラパスやサンタクルスにはClinica Alemana等の近代的な私立病院があり、一定水準の治療が可能ですが、医師以外には英語は通じず、日本語対応可能な施設はありません。公立病院は慢性的な資材不足にあります。私立病院では高額な治療費が請求され、支払い能力(高額な現金や限度額の大きいクレジットカード)の提示がない限り、緊急時でも治療を開始しないことがあります。地方での発症は生命に関わるため、重症時に近隣国や日本へ緊急移送できる十分な補償額の海外旅行保険加入は絶対条件です。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は観光目的であればビザなしで入国が可能です。1回の入国で30日間の滞在が許可され、現地の移民局(DIGEMIG)にて年間最大90日まで延長手続きが可能です。2025年の大統領選挙以降、入国審査が厳格化されており、帰りの航空券や滞在費用の証明を求められる場合があります。不法なオーバーステイには1日ごとに罰金が科せられるため、注意が必要です。
パスポート有効期限
ボリビア入国時に、パスポートの残存有効期間が6か月以上必要です。また、入国・出国のスタンプを押印するための空白ページが少なくとも1〜2ページ残っている必要があります。
持ち込み禁止・制限品
現金1万米ドル相当額以上の持ち込みは申告が必要です。特に注意すべきは「コカの葉」およびその加工品(コカ茶、キャンディ等)の持ち出しです。ボリビア国内では合法ですが、日本や他国へ持ち出すと麻薬密輸として厳罰に処されます。また、植民地時代の美術品、古代遺物、野生動物製品の持ち出しは固く禁じられています。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
危険バスターミナルに到着する夜行バスを狙った強盗やスリが集中する時間帯です。薄暗い中でのタクシー拾いは極めて危険です。ターミナル内は比較的安全ですが、一歩外へ出ると「首絞め強盗」の格好の標的となります。また、道路封鎖がこの時間帯に開始されることが多いため、移動計画が狂いやすいです。
安全な活動:
- ・バスターミナル内での待機
- ・ホテルへの直接送迎
避けるべきエリア:
- ・ターミナル周辺の路地
- ・エル・アルト全域
交通: ホテルの送迎車または配車アプリ(ターミナル敷地内から乗車)
日中
安全観光には適した時間帯ですが、市場や広場などの人混みではスリや「液体かけ詐欺」への警戒が必要です。デモ行進が行われることが多く、中心部の道路が突然封鎖されることがあります。偽警察詐欺も日中の人通りがある場所で発生するため、制服を着ていても安易に信用しないでください。
安全な活動:
- ・ウユニ塩湖ツアー
- ・ラパス市内観光
- ・テレフェリコ乗車
避けるべきエリア:
- ・人混みの激しい市場
- ・デモが発生している政府庁舎周辺
交通: テレフェリコ、公認のラジオタクシー、Uber
夕方〜夜
注意18時を過ぎると治安が急速に低下します。特に路地裏や照明の少ないエリアでは強盗のリスクが高まります。ソポカチ地区などのレストラン街であっても、徒歩移動は最小限に留めるべきです。帰宅ラッシュと重なると公共交通機関が極端に混雑し、車内でのスリが多発します。
安全な活動:
- ・ホテル付近での夕食
- ・テレフェリコからの夜景観賞
避けるべきエリア:
- ・旧市街の市場エリア
- ・展望台への徒歩ルート
交通: 配車アプリまたはレストランで呼んでもらうタクシー
深夜
危険深夜の歩行は自殺行為に近いリスクを伴います。強盗、特急誘拐、薬物中毒者による暴行などが頻発します。また、この時間帯に流しのタクシーに乗ることは、犯罪者に「どうぞ誘拐してください」と言うようなものです。娯楽施設周辺では睡眠薬強盗の被害も報告されています。いかなる理由があっても外出は控えてください。
安全な活動:
- ・ホテル内での滞在
避けるべきエリア:
- ・全ての路上
- ・エル・アルト
- ・ナイトクラブ周辺
交通: 絶対に移動しない(やむを得ない場合はUber一択)
季節別ガイド
Spring (春) (September - November)
気温: 5°C - 20°C (Highlands), 18°C - 30°C (Lowlands)
降水: 乾季から雨季への移行期。午後に局地的な雷雨が増えます。
服装: 重ね着ができる服装。日中は半袖でも過ごせますが、夜間はフリースやジャケットが必要です。
おすすめ活動:
ラパス市内観光, サンタクルスでの野生動物観察, ウユニ塩湖の乾いた大地鑑賞
リスク:
- ・山火事による視界不良と煙害
- ・急な雷雨による道路のぬかるみ
Summer (夏 / 雨季) (December - March)
気温: 8°C - 18°C (Highlands), 22°C - 32°C (Lowlands)
降水: 一年で最も雨が多い時期。熱帯地方では毎日激しい豪雨となります。
服装: 完全防水のレインウェア、防水靴。高地でも湿気が多いため、乾きやすい素材が適しています。
おすすめ活動:
ウユニ塩湖の鏡張り鑑賞, オルーロのカーニバル見学, アマゾン地域のボートツアー
リスク:
- ・道路封鎖(土砂崩れによる交通遮断)
- ・洪水による航空便の遅延・欠航
- ・蚊媒介感染症の急増
Fall (秋) (April - May)
気温: 2°C - 17°C (Highlands), 15°C - 26°C (Lowlands)
降水: 雨季が終わり、急速に乾燥が進みます。空気が澄んできます。
服装: 高地では防寒着が必須。厚手のセーターやウィンドブレーカーを用意してください。
おすすめ活動:
ポトシの銀山ツアー, スクレの歴史地区散策, チチカカ湖観光
リスク:
- ・高山病の症状が出やすい(乾燥のため)
- ・昼夜の激しい寒暖差
Winter (冬 / 乾季) (June - August)
気温: -10°C - 15°C (Highlands), 10°C - 24°C (Lowlands)
降水: ほぼ降水なし。極めて乾燥しており、快晴が続きます。
服装: 極寒用ダウン、手袋、ニット帽、ヒートテック。ウユニの夜間はマイナス20度近くになることもあります。
おすすめ活動:
星空観測, 登山・トレッキング, 太陽の島(チチカカ湖)宿泊
リスク:
- ・極度の低温による凍傷リスク
- ・乾燥による喉の痛みや肌荒れ
- ・「スール」による急激な冷え込み
ベストシーズン: 旅行の目的によりますが、一般的な観光には5月から10月の乾季がベストです。空が澄み渡り、アンデスの山々やウユニ塩湖の壮大な景色を安定して楽しめます。道路状況も比較的良好で、予期せぬ欠航のリスクも雨季に比べれば低いです。一方、ウユニ塩湖の「鏡張り」が見たい場合は1月下旬から3月上旬が推奨されますが、この時期は移動の遅延を想定し、日程に少なくとも3〜4日の余裕を持たせる必要があります。
環境リスク
野生動物のリスク
毒蛇(シロガシラハブ等)
リスク: 4/5生息地: アマゾン地域, サンタクルス県, ユンガス地方
ジャングルや草むらを歩く際は、必ず厚手の長ズボンとハイカットの靴を着用してください。むやみに茂みに手を入れないようにします。万が一咬まれた場合は、蛇の特徴を覚え、患部を心臓より低く保ちながら、速やかに血清のある大都市の病院へ搬送する必要があります。地方では血清の入手が困難な場合が多いため、ガイドの指示に従い行動してください。
治療: 都市部の私立病院で抗蛇毒血清の投与を受けます。
野犬(狂犬病キャリア)
リスク: 5/5生息地: 全土(都市部含む), ラパス市内
ボリビアでは都市部であっても多数の野犬が徘徊しています。犬だけでなくコウモリやサルも狂犬病を媒介します。可愛いからと近づいたり、餌を与えたりすることは絶対に避けてください。咬まれたり、傷口を舐められたりした場合は、直ちに石鹸と流水で15分以上洗浄し、24時間以内にワクチン(暴露後接種)を開始しなければ死に至ります。地方ではワクチンの在庫が切れていることがあるため、大至急大都市へ移動してください。
治療: 狂犬病ワクチンと抗狂犬病免疫グロブリンの投与が必要です。
毒グモ(ブラジリアンドウシグモ等)
リスク: 3/5生息地: 熱帯低地地域, バナナ農園周辺
熱帯地域のロッジやテントでは、靴を履く前に中を振り、衣類を放置しないようにしてください。世界的に猛毒とされるクモが生息しており、咬傷は激痛と全身症状を引き起こします。夜間は必ず蚊帳を使用し、隙間がないか確認してください。万が一咬まれた場合は患部を冷却し、速やかに医療機関を受診してください。
治療: 鎮痛剤および抗毒素による治療が必要です。
水の安全性
水道水: 飲用不可
水道水は絶対に直接飲まないでください。沸騰させた水、あるいは信頼できるメーカーのボトルウォーター(シールが未開封のもの)を使用してください。歯磨きや洗顔の際もボトルウォーターの使用が推奨されます。レストランで提供される「アグア・デ・フルータ(果物水)」や、生野菜の洗浄に使用された水から感染するリスクが高いため、加熱された食事を選ぶようにしてください。
交通安全
事故死亡率: 約15-20人 (WHO推計値ベース、地域差大)
歩行者リスク: 歩行者優先の意識は皆無です。横断歩道であっても車両は止まらず、歩行者を煽るように加速することもあります。信号を過信せず、車両の動きを注視して横断してください。また、道路封鎖(Bloqueos)が行われている際は、歩行者であっても通過を拒否されたり、暴言を吐かれたりすることがあります。
公共交通: 長距離バスは安価ですが、過労運転や整備不良による転落事故が多発しています。夜行バスの利用は避け、信頼できる大手会社(Todo Turismo等)を選んでください。ラパスのテレフェリコ(ロープウェイ)は非常に安全かつ近代的な交通手段として推奨されます。タクシーは「Radio Taxi」かUber等の配車アプリを利用し、流しのタクシーは避けてください。
地域別ガイド
アルティプラーノ(高地地域)
レベル 4標高3,500mを超えるアンデス山脈の高原地帯。ラパス、ウユニ、ポトシを含みます。2026年現在は政治デモによる道路封鎖が最も激しく、物流が停止しやすいエリアです。
主要都市: ラパス, ウユニ, ポトシ
特有リスク:
- ・深刻な高山病リスク
- ・予測不能な長期の道路封鎖
- ・デモ隊によるダイナマイトの使用
バジェ(盆地・谷間地域)
レベル 3アンデス東麓の肥沃な谷間で、スクレやコチャバンバが位置します。気候は温暖で過ごしやすいですが、コチャバンバ周辺は政治的対立の拠点となっており、突発的な衝突に注意が必要です。
主要都市: スクレ, コチャバンバ
特有リスク:
- ・政治的デモと警官隊の衝突
- ・食料・燃料の供給不安定
- ・デング熱(低標高部)
オリエンテ(東部低地地域)
レベル 4サンタクルスを中心とする熱帯の経済拠点。ボリビアで最も近代化されていますが、現在は反政府活動と組織犯罪の増加が懸念されています。
主要都市: サンタクルス・デ・ラ・シエラ, モンテロ
特有リスク:
- ・組織犯罪による暴力事案
- ・熱帯性感染症(デング、ジカ)
- ・不法入国者による犯罪増加
アマゾニア(北部低地地域)
レベル 3ベニ県やパンド県を含む広大なジャングル地帯。自然豊かですが、インフラが脆弱で、雨季の洪水被害が極めて深刻です。2025年には国家非常事態が宣言されました。
主要都市: トリニダ, コビハ
特有リスク:
- ・大規模な洪水と道路寸断
- ・医療機関の圧倒的不足
- ・猛毒を持つ野生動物
チャパレ(麻薬対策特別警戒地域)
レベル 5コチャバンバ県北部に位置し、コカ栽培が盛んな地域。政府の統制が弱く、麻薬密売組織の活動が活発なため、各国政府が渡航中止を勧告しています。
主要都市: ビジャ・トゥナリ
特有リスク:
- ・麻薬組織による武装対立
- ・治安当局の機能不全
- ・誘拐および武力衝突
経済・物価情報
経済概要
ボリビア経済は2026年現在、外貨準備高の枯渇と天然ガス輸出の低迷により、建国以来最大級の危機に直面しています。GDP成長率は鈍化し、2025年末にインフレ率が20%を突破したことで、日用品や燃料の価格が急騰しています。政府はエネルギー社会非常事態を宣言しており、燃料補助金の削減が市民生活を直撃し、全土での社会不安を引き起こす主要な原因となっています。
生活費・物価
旅行者の費用は二重レートの影響を強く受けます。食事はローカル食堂の定食(Almuerzo)が約15〜25ボリビアーノ(約300〜500円)で、中級レストランでは100ボリビアーノ以上が目安です。宿泊はホステルが70ボリビアーノ〜、中級ホテルで300ボリビアーノ〜。交通はテレフェリコが3ボリビアーノと格安ですが、タクシーや都市間バスは燃料不足の影響で運賃が1.5倍から2倍に変動する場合があります。
通貨情報
通貨はボリビアーノ(BOB)。2026年現在は深刻な米ドル不足により、公式レートと闇市場レートが大きく乖離しています。公式は約6.96BOB/ドルですが、闇市場では10〜13BOB以上になることも。ATMでの米ドル引き出しはほぼ不可能です。現金(米ドル)を持参し、現地の信頼できる両替所でボリビアーノに替えるのが最も経済的ですが、偽札の混入には細心の注意が必要です。
チップガイド
ボリビアではチップ(Propina)は義務ではありませんが、観光客向けのレストランではお会計の5〜10%程度、またはお釣りの端数を残すのがマナーとして定着しています。ホテルでのポーターやガイドに対しては、10〜20ボリビアーノ程度を渡すと感謝されます。タクシーでは基本的に不要ですが、荷物が多い場合に少額の上乗せをすることがあります。
予算ガイド
バックパッカー予算は1日30〜50ドル。宿、自炊、バス移動を基本としますが、ツアー参加時は追加費用が必要です。ミドルレンジは1日80〜150ドルで、国内線航空機や個室ホテル、レストラン利用が含まれます。ラグジュアリーは1日250ドル以上。ウユニの塩のホテルや専用車チャーター、高級ダイニングを楽しむ層向けですが、2026年現在は物不足によりサービスの質が不安定な点に注意が必要です。
文化・マナー情報
歴史的背景
ボリビアはティワナク文明以来の長い歴史を持ち、16世紀のスペイン植民地時代にはポトシ銀山が世界経済を支える中心地となりました。1825年の独立後、相次ぐクーデターや太平洋戦争による領土(海)の喪失を経験し、独自のアイデンティティを形成しました。21世紀に入り、エボ・モラレス政権下で先住民の権利が大幅に認められ、2025年の歴史的政権交代を経て、現在は伝統と近代化の狭間で激しい政治的・社会的変化の渦中にあります。
社会規範・マナー
「パチャママ(大地母神)」への信仰が根強く、酒を飲む前に地面に一口こぼすなどの儀式が日常的に見られます。先住民の女性(チョリータ)を許可なく撮影することはタブーとされており、カメラを向ける際は必ず許可を得るのがマナーです。挨拶は非常に重要で、入店時やタクシー乗車時の「Buenos dias」などの声掛けが信頼関係の構築に繋がります。政治的な議論、特に新旧政権の対立や道路封鎖に関する批判は、トラブルを避けるため控えるべきです。
宗教・慣習
人口の約8割がカトリックですが、アンデス古来の自然信仰と融合した独特の形態をしています。特に「魔女の市場」で売られる供物は、新築祝いや健康祈願などの日常的な儀式に使われます。カーニバルの時期(2月頃)は、水鉄砲や粉を掛け合う「遊び」が激しく行われるため、高価な機材の持ち歩きは厳禁です。聖霊や山の神を敬う精神が強く、宗教行事の最中に騒ぐことは厳しく批判されます。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
ボリビアの宿泊施設は、安価なホステルから高級ホテルまで幅広いですが、2026年現在はインフレの影響で価格が上昇しています。ラパスの「ソポカチ」や「ソナ・スール」、サンタクルスの「エキペトロール」地区は安全で宿泊に最適です。ウユニの「塩のホテル」は人気ですが、物資不足により水や電気の供給が不安定になることがあるため、事前に口コミを確認してください。予約サイトを通じた事前決済でも、現地で「ドル不足」を理由に追加料金を求められるトラブルが発生しており、支払い明細の持参が必要です。
食事ガイド
ボリビア料理はジャガイモ、トウモロコシ、牛肉、キヌアを多用し、日本人の口に合いやすいものが多いです。代表的な「サルティーニャ(朝食用のミートパイ)」や「ピケ・ア・マチョ」は必食です。しかし、屋台や市場での食事は衛生管理が不十分な場合が多く、コレラや寄生虫、重度の食中毒リスクがあります。2026年は輸入食材の高騰により、レストランのメニューや価格が頻繁に変更されています。生野菜や氷、皮を剥いていない果物は避け、必ず加熱された料理とボトル入りの水を選択してください。
実用情報
通信・SIM
通信大手はEntel、Tigo、Vivaの3社です。カバー範囲が最も広いEntelが推奨されます。SIMカードは空港や街中のショップで数ドルで購入可能。2026年はStarlinkの普及が進み、辺境のロッジでもWiFiが使える場所が増えましたが、政治的混乱時には通信制限がかかる可能性を念頭に置いてください。
銀行・ATM
多くのATMで米ドルの引き出しが停止しており、ボリビアの現地通貨のみ入手可能です。1回あたりの引き出し上限が低く、手数料(30〜50BOB)がかかることが多いです。クレジットカードは高級店で使えますが、ドル不足を理由に数%の手数料を上乗せされるのが一般的になっています。
郵便・配送
国営郵便(Ecobol)は解散し、現在は「Agencia Boliviana de Correos」が運営していますが、信頼性は低いです。重要な書類や荷物は、DHLやFedExなどの国際クーリエを利用してください。それでも紛失や通関での大幅な遅延が頻発するため、極力利用は避けるべきです。
電源・アダプター
電圧は220V(ラパスの一部で115V混在)、周波数は50Hz。プラグはAタイプ(日本と同じ)とCタイプ(丸2ピン)が混在しているため、マルチ変換アダプターが必須です。電圧変動が激しいため、高価な機材にはサージプロテクターの使用を推奨します。
洗濯サービス
「Lavandería」と呼ばれる洗濯屋が街中に多くあり、キロ単位で安価に利用できます(翌日仕上げが一般的)。ただし、乾燥機による縮みや紛失トラブルが稀にあります。高級な衣類はホテルに預けるか、自分での手洗いを検討してください。
公衆トイレ
公共のトイレは少なく、市場や公園のトイレは有料(1〜2BOB)で、トイレットペーパーは入り口で渡される方式です。水圧が弱いため、使用後の紙は便器に流さず備え付けのゴミ箱に捨てるのが鉄則です。常に自前の紙を携行してください。
主要都市ガイド
ポトシ
Potosi
かつて銀山で世界一の富を誇った標高4,060mの古都。ユネスコ世界遺産ですが、鉱山労働者の労働運動が激しく、しばしば市内全域が封鎖されます。寒暖差が激しく治安は中程度です。
主な観光地:
セロ・リコ銀山見学, 国立造幣局, サン・フランシスコ聖堂
避けるべきエリア:
- ・夜間の鉱山周辺エリア
- ・バスターミナル裏通り
ベストシーズン: 5月〜10月(乾季)
詳細ページへ →タリハ
Tarija
アルゼンチン国境に近く、ワイン生産で有名な美しい街。ボリビアの中では比較的治安が良く、落ち着いた雰囲気ですが、近年は経済悪化に伴う小規模な窃盗が増えています。
主な観光地:
カサ・ドラーダ(黄金の館), ワイナリーツアー, サン・ロケ教会
避けるべきエリア:
- ・深夜の公園周辺
- ・市場の混雑エリア
ベストシーズン: 3月〜5月(収穫期)
詳細ページへ →オルーロ
Oruro
カーニバル(世界遺産)で有名な鉱山都市。祭りの時期は世界中から観光客が集まりますが、それに乗じたスリや強盗が激増します。普段は寂れた印象で、夜間の独り歩きは危険です。
主な観光地:
オルーロのカーニバル, サカバヤ塩湖, 鉱山博物館
避けるべきエリア:
- ・夜間の鉄道駅周辺
- ・祭期間中の人混み
ベストシーズン: 2月(カーニバル時期)
詳細ページへ →トリニダ
Trinidad
アマゾンへの玄関口。バイクタクシーが主要な移動手段です。親切な人が多いですが、雨季の洪水による孤立リスクと、熱帯特有の感染症に対する警戒が必要です。
主な観光地:
モホス地方の考古学ツアー, イバレ川ボートクルーズ, 中央広場
避けるべきエリア:
- ・雨季の河川沿い
- ・深夜の港周辺
ベストシーズン: 6月〜9月
詳細ページへ →ウユニ
Uyuni
世界的な観光地「ウユニ塩湖」の拠点。街自体は小さく観光客で賑わいますが、燃料不足時に交通が完全に麻痺し、足止めを食らうリスクが2026年現在は顕著です。
主な観光地:
ウユニ塩湖, 列車の墓場, インカワシ島
避けるべきエリア:
- ・深夜のバスターミナル周辺
- ・街外れの荒野
ベストシーズン: 1月〜3月(鏡張り)、5月〜10月(乾いた大地)
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
2026年現在、ボリビア国内の移動で最も推奨される手段は航空機です。道路封鎖が日常化しているため、陸路は数日間遮断されるリスクがありますが、空路はその影響を回避できます。国営のBoA(Boliviana de Aviacion)が主要都市を結んでいます。しかし、ドル不足による部品調達の遅れや燃料不足により、遅延や欠航が頻発しています。チケットは可能な限り早めに、かつキャンセル可能な条件で購入し、公式SNSなどで最新の運航状況を常にチェックしてください。
鉄道・バス
長距離バス(Flota)は最も一般的な移動手段ですが、2026年現在は極めてリスクが高いです。燃料不足による運休や、政治的抗議のための「道路封鎖(Bloqueos)」により、数日間荒野で立ち往生する事例が続出しています。バス会社は「Todo Turismo」などの観光客向け高級バスを選び、夜行便での強盗被害にも警戒が必要です。鉄道はウユニ〜オルーロ〜ヴィジャソン間を走る「Expreso del Sur」等がありますが、運行本数が少なく、予約が困難な状況が続いています。
レンタカー・配車サービス
レンタカーの利用は、道路封鎖や燃料供給の不安定さから、外国人旅行者には推奨されません。ガソリンスタンドでの長蛇の列は日常茶飯事であり、非居住者にはガソリン価格が3倍近い「外国人料金」で請求される法規制もあります。都市内移動には配車アプリの「Yango」や「Uber」が普及しており、流しのタクシー(特急誘拐のリスクあり)よりも安全かつ安価です。特にラパスやサンタクルスでは、乗車前に料金とルートが確定する配車アプリの利用が必須と言えます。
交通リスク評価
ボリビアの交通安全レベルは2026年現在「厳重警戒」です。最大の懸念は政治的な道路封鎖であり、一度発生すると数日間解除されません。また、深夜の長距離バスでの強盗や、非正規タクシーによる「特急誘拐」も報告されています。ラパスのテレフェリコは最も安全な公共交通機関ですが、その他の移動は可能な限り日中に済ませ、夜間は信頼できる配車アプリ以外の利用を避けることが、リスク回避の基本です。
都市別交通ガイド
La Paz
地下鉄: 地下鉄はないが、ロープウェイ「Mi Teleférico」が世界最大規模で網羅。
バス: 「Puma Katari」は安全だが、ミニバス「Trufi」はスリが多く上級者向け。
タクシー: Yangoが主流。路上で拾う場合はRadio Taxiの看板と電話番号を確認。
徒歩・自転車: 坂が非常に激しく、高地のため徒歩移動は非常に体力を消耗。
費用目安: テレフェリコ1路線3BOB。Yango市内10-20BOB。
Santa Cruz
地下鉄: なし。
バス: 「Micro」と呼ばれる小型バスが主流だが、路線が複雑で混雑が激しい。
タクシー: UberとYangoが普及。夜間は必須。
徒歩・自転車: 平坦だが、歩道が整備されていない場所が多く、交通事故に注意。
費用目安: Micro 2BOB。Yango市内15-30BOB。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在ボリビア日本国大使館
Embassy - ラパス
住所: Calle Rosendo Gutierrez No. 497, esq. Sanchez Lima, La Paz
電話: +591-2-241-9110
在サンタクルス領事事務所
Consulate - サンタクルス
住所: Calle Saavedra No. 314, Esq. Cochabamba, Santa Cruz
電話: +591-3-333-1329
領事サービス
在大使館および領事事務所では、パスポートの更新、紛失・盗難時の「帰国のための渡航書」の発行、事件・事故に遭遇した際の法的手続きのアドバイスを提供しています。2026年現在の厳しい治安情勢下では、日本語を話せる現地の医師や弁護士のリストの共有も行っています。ただし、現地の法執行や金銭的な保証、民間トラブルへの直接的な介入はできません。緊急時は24時間体制で電話対応を行っていますが、政治的デモによる周辺道路の封鎖が頻発するため、訪問前には必ず電話で確認してください。
長期滞在ビザ
観光目的での滞在は年間最大90日(30日ごとに移民局で更新可能)まで認められています。それを超える長期滞在には「目的別ビザ」が必要です。ボリビア人と結婚する場合や投資・就労が対象となりますが、2026年現在は審査が非常に厳格化されており、犯罪経歴証明書や十分な残高証明の公証(アポスティーユ)が必要です。手続きは現地の移民局(DIGEMIG)で行いますが、汚職や官僚主義により数ヶ月を要することも珍しくありません。専門の弁護士(Tramitador)を通じた申請が一般的です。
リモートワーク・デジタルノマド
ボリビアには「デジタルノマド専用ビザ」は存在しませんが、観光滞在枠内で活動する旅行者は増加しています。ラパスやサンタクルスのコワーキングスペースはStarlinkの導入により通信環境が改善されました。しかし、2026年のドル不足と物価高騰は生活コストのメリットを打ち消しており、また不透明な政治情勢から、長期滞在には相当なリスクが伴います。居住地としては安全なラパスのソナ・スールが選ばれますが、緊急時の退避計画を常に持っておくことが絶対条件です。
ビジネスビザ
ビジネス目的の短期訪問には「特定目的ビザ(Visa de Objeto Determinado)」が必要です。現地の取引先からの招待状や、会社の身分証明が必要です。30日間有効で、現地で滞在延長も可能です。2026年現在は、外資企業の撤退や外貨規制の影響でビジネス環境は極めて厳しく、送金トラブルや契約不履行が多発しています。入国審査時には、業務内容を具体的に説明できるよう準備し、機材を持ち込む場合は税関手続き(一時輸入)を事前に完了させておく必要があります。
推奨防犯装備
マネーベルト・隠しポーチ
必須防犯グッズ
強盗やスリ対策として、パスポートのコピーと予備の現金を肌身離さず持ち歩くために必須です。
SIMフリーの予備スマートフォン
推奨通信機器
強奪被害に遭った際のバックアップとして、旧型のスマホを予備として持参することを強く推奨します。
ドアストッパー(アラーム付き)
オプション防犯グッズ
安宿での宿泊時、内側からドアを固定し、不法侵入があった際に大音量で警告を発することができます。
携帯用酸素スプレー・高山病薬
必須衛生用品
ラパスやウユニ等の標高3500mを超える地域での急な体調悪化に備え、医師と相談の上で持参すべきです。
浄水機能付きボトル
推奨衛生用品
水道水が飲めないボリビアで、環境保護と衛生管理を両立させるために高性能なフィルター付きボトルが便利です。
オフライン地図アプリ(Google/MAPS.ME)
必須通信機器
ネットが遮断される道路封鎖時でも現在地を確認できるよう、事前に全土の地図をダウンロードしておく必要があります。
スペイン語会話指さし帳
推奨通信機器
英語が通じない場面が多いため、緊急時に最低限の意思疎通を行うための物理的なツールが非常に役立ちます。
防犯用ホイッスル
必須防犯グッズ
暴漢に襲われた際や、デモなどの混乱に巻き込まれた際に周囲へ危険を知らせるための最も確実な手段です。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
ボリビアでの女性一人旅には、文化的な「マチスモ(男尊女卑)」の影響と、防犯上の観点から、高度な注意が必要です。路上での執拗なナンパ(Catcalling)や視線は日常的ですが、これらは完全に無視してください。反応することは相手をエスカレートさせるリスクがあります。夜間の移動は、たとえ短距離でも必ず「Yango」や「Uber」などの配車アプリを利用し、乗車中は窓を閉め、スマホで常に現在地を確認している姿勢を見せてください。服装は、観光地では自由ですが、露出の多い服は不必要な注目を集め、トラブルを招く可能性があるため、周囲に馴染む控えめな服装が推奨されます。また、睡眠薬強盗の被害も報告されているため、バーやレストランで知らない人から提供される飲み物は絶対に口にしないでください。女性専用の宿泊施設や、評価の高いホステルを選択し、同じ旅行者同士で情報交換を行うことも有効な防衛策です。
LGBTQ+旅行者向けガイド
ボリビアはカトリック的価値観が根強く保守的な社会であり、LGBTQ+に対する理解は都市部の一部に限られています。同性同士の公の場での過度な親密な行為(キスや抱擁など)は、周囲からの冷ややかな視線や、稀にハラスメントを受ける原因となることがあります。法的には差別禁止の規定がありますが、実社会での運用は不透明です。ラパスの「ソポカチ」地区など、リベラルなエリアにはフレンドリーなカフェやバーも存在しますが、基本的には「控えめ(Discreet)」に振る舞うことが、安全な旅行を継続するための鍵となります。また、2026年現在の政治的緊張下では、外国人に対する風当たりが強くなる局面もあるため、不必要な注目を集めないよう慎重に行動してください。
家族・シニア旅行者向けガイド
家族旅行やシニア世代にとって、ボリビア最大の障壁は「標高」と「インフラの不安定さ」です。ラパスやウユニなどの高地では、到着後少なくとも2〜3日は無理な活動を避け、体を順応させる時間を必ず設けてください。シニアの方は渡航前に循環器系の医師のチェックを受けることが強く推奨されます。子供連れの場合、歩道の未整備や排気ガスのひどさ、不衛生なトイレなどが大きなストレスとなる可能性があります。2026年現在は燃料不足による公共交通の混乱があるため、移動は専用車のチャーターや国内線航空機を優先し、時間に余裕を持った贅沢なスケジュール管理が必須です。また、医療水準は都市部の私立病院を除いて非常に低いため、常備薬の持参はもちろん、十分な補償額の海外旅行保険への加入と、緊急時の退避ルートを事前に確認しておくことが、家族の安全を守るために不可欠です。
安全に関するよくある質問
路上で警察にパスポートを求められたら? ▼
ボリビアの警察が路上で財布やパスポートを検査することはありません。それは詐欺の可能性が高いです。「警察署(FELCC)へ行こう」と伝え、路上での提示を拒否してください。
夜間の移動でタクシーを拾ってもいいですか? ▼
路上で流しのタクシーを拾うのは「特急誘拐」のリスクがあり非常に危険です。必ずYangoやUberなどの配車アプリ、またはホテルで呼んだラジオタクシーを利用してください。
道路封鎖(Bloqueo)に遭ったらどうすれば? ▼
絶対に強行突破しようとしないでください。デモ隊が攻撃的になることがあります。速やかに引き返し、空路への変更か、解除されるまで安全な街で待機してください。
デモの写真を撮っても大丈夫? ▼
非常に危険です。デモ隊や警察にスパイと疑われ、暴行を受けたり機材を没収されたりする恐れがあります。デモを見かけたら近づかず、速やかに離れてください。
高山病の薬は現地で買えますか? ▼
「Sorojchi Pills」という高山病薬が薬局(Farmacia)で広く販売されています。ただし、副作用もあるため、持病がある方は事前に日本の医師に相談することを推奨します。
水道水で歯を磨いても大丈夫? ▼
おすすめしません。水道水には微生物や不純物が含まれていることが多く、胃腸トラブルの原因になります。歯磨きや洗顔もミネラルウォーターを使用するのが安全です。
「魔女の市場」で土産を買う際の注意点は? ▼
剥製や特定の動植物製品は、日本のワシントン条約やボリビアの法律で持ち出し・持ち込みが禁止されている場合があります。購入前に帰国時の規制を確認してください。
一人歩きで気をつけるべき場所は? ▼
ラパスのエル・アルト地区や旧市街の市場、サンタクルスのバスターミナル周辺は、昼間でもスリやひったくりが多発します。夜間はどの地区でも一人歩きは避けてください。
偽札の見分け方は? ▼
透かしや手触りを確認してください。高額紙幣を受け取った際は、その場で入念にチェックすることが一般的です。銀行やATMから出た紙幣でも念のため確認を。
緊急時の警察の番号は? ▼
「110」です。ただし、スペイン語のみの対応が多いため、可能であれば宿泊先のスタッフや大使館に助けを求めて通報してもらうのが確実です。
実用的なよくある質問
日本円を現地で両替できますか? ▼
日本円の両替はほぼ不可能です。米ドルの現金(新札、汚れなし)を持参し、現地でボリビアーノに両替してください。
ウユニ塩湖の鏡張りを見るベストシーズンは? ▼
雨が降る1月〜3月が適していますが、2026年は異常気象や道路封鎖のリスクが高いため、余裕を持った日程を組んでください。
Starlink(スターリンク)はどこでも使えますか? ▼
主要な観光地のロッジやカフェで導入が進んでいますが、移動中の山間部や塩湖の真ん中では通信できません。オフライン地図が必須です。
電圧変換器は必要ですか? ▼
220Vに対応していない電気製品(日本の100V専用など)には必要です。スマホやPCは通常100-240V対応なのでアダプターのみで大丈夫です。
ラパスの移動で一番安全なのは? ▼
ロープウェイの「テレフェリコ」です。渋滞や道路封鎖の影響を受けにくく、車両も清潔で監視カメラがあり安全です。
日曜日にお店は開いていますか? ▼
多くの商店やレストランが休み、または午前中のみの営業となります。観光施設は開いていることが多いですが、事前に確認が必要です。
チップの相場は? ▼
レストランではお会計の5〜10%程度、または小銭を残す程度で十分です。タクシーでは基本的に不要です。
コカ茶を日本に持ち帰れますか? ▼
絶対に持ち帰らないでください。日本では麻薬原料とみなされ、刑罰の対象になります。現地で飲むだけに留めてください。
バスのチケットはネット予約できますか? ▼
一部の高級バス会社(Todo Turismo等)は可能ですが、道路封鎖で運休になることが多いため、現地で状況を見ながら購入する方が確実な場合もあります。
医療保険はどこまで補償が必要? ▼
ボリビアの私立病院は高額で、かつ重症時は周辺国(チリ等)への移送が必要になるため、1,000万円以上の治療・移送費をカバーする保険を推奨します。
ボリビアの治安に関するよくある質問
ボリビアの治安は良い?悪い? ▼
ボリビアの治安は現在、非常に不安定で悪いと言わざるを得ません。2026年現在は政権交代に伴う政治的対立と深刻な経済危機が重なり、全国各地でデモや道路封鎖が頻発しています。一般犯罪も増加傾向にあり、特に都市部では日本人を含めた外国人がターゲットになる事例が目立ちます。最新情報を分単位で確認し、常に警戒を怠らないようにしてください。
ボリビアで危険な地域はどこ? ▼
特に危険なのはコチャバンバ県のチャパレ地域で、麻薬密売組織の影響により国家の統制が及んでいません。また、ラパス近郊のエル・アルトは貧困層が多く、強盗や殺人が多発する極めて危険なエリアです。サンタクルスのプラン3000地区も組織犯罪が活発なため、立ち入らないようにしてください。観光地であっても、路地裏や夜間の移動には細心の注意が必要です。
ボリビア旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
現状、ボリビア旅行は「やばい」リスクを多く孕んでいます。政治的な道路封鎖(Bloqueos)が発生すると、ウユニ塩湖などの観光地で数日間孤立し、水や食料の確保が困難になる恐れがあります。また、深刻な燃料不足により交通機関が突然麻痺することも珍しくありません。渡航を検討する場合は、こうした不測の事態に備えた資金と時間の余裕が不可欠です。
ボリビアは女性一人でも怖くない? ▼
女性の一人旅には非常に「怖い」状況が多く、おすすめできません。夜間のラパス旧市街や人通りの少ない場所では、首絞め強盗や性犯罪のリスクが格段に高まります。また、経済困窮により外国人女性は金品を狙われやすく、睡眠薬を用いた詐欺被害も報告されています。どうしても渡航する場合は、移動に信頼できる配車アプリを利用し、夜間外出は厳禁、常に周囲に注意を払う必要があります。
ボリビアでスリに遭わないための対策は? ▼
スリ対策としては、貴重品を一つの場所にまとめず分散させることが基本です。リュックサックは必ず前側に抱え、人混みやバスの車内では特に注意してください。衣服に液体をかけ、動揺した隙に荷物を盗む「液体かけ詐欺」も横行しているため、見知らぬ人から声をかけられても無視してその場を離れることが重要です。スマホを歩きながら操作するのも避けてください。
ボリビアで多い詐欺の手口は? ▼
最も典型的なのは「偽警察詐欺」です。私服警官を装った男が麻薬捜査と称して所持品検査を求め、隙を見て現金やカードを盗み取ります。また、親切を装って近づき、睡眠薬入りの飲み物や食べ物を勧める睡眠薬詐欺も深刻です。警察が路上で所持品検査を行うことは通常ありませんので、不審な同行を求められたら人通りの多い場所へ逃げ、周囲に助けを求めてください。
ボリビアで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人は「多額の現金を持っている」と見なされ、特急誘拐や首絞め強盗のターゲットになりやすいです。流しのタクシーに乗車した直後に共犯者が乗り込み、ATMで現金を強引に引き出させる手口が多発しています。また、観光地での置き引きやひったくりも常態化しており、短時間の隙を突いた犯行が目立ちます。目立つ服装や高価な時計の着用は控えるべきです。
ボリビア旅行で注意すべきことは? ▼
最も注意すべきは「道路封鎖」と「デモ」です。予告なしに幹線道路が封鎖され、数日間移動できなくなることが頻繁にあります。また、深刻なインフレと二重相場により、クレジットカードが使えない場所が増えているため、米ドルの現金を十分に用意しておく必要があります。ただし、多額の現金を持ち歩くことは強盗のリスクを伴うため、保管場所には最大限の注意を払ってください。
ボリビアで起こりやすいトラブルは? ▼
燃料不足に起因する公共交通機関の運休や、ツアーの突然のキャンセルが多発しています。また、高地特有の高山病トラブルも深刻で、急激な体調不良により動けなくなるケースがあります。経済的な混乱からホテルの予約が反故にされたり、二重請求されるといった金銭トラブルも増えています。予備の予算と日程を十分に確保し、柔軟に対応できる準備が必要です。
ボリビアで被害に遭ったらどうする? ▼
速やかに現地の警察(110番)へ通報し、ポリスレポートを入手してください。同時に、在ボリビア日本国大使館(ラパス)または領事事務所に連絡して支援を求めてください。パスポートを紛失した場合は再発行の手続きが必要です。経済危機の影響で公的な対応が遅れることもあるため、海外旅行保険への加入は必須であり、緊急連絡先を常にメモしておくことが重要です。
ボリビアの治安詳細
ボリビアの治安概要
2026年現在、ボリビアの治安情勢は極めて不安定です。20年ぶりの政権交代による親米右派政権と、前政権を支持する先住民・労働者層の激しい対立が続いています。さらに、外貨不足とインフレ率20%超えの経済危機が社会不安を増大させており、物流の寸断や燃料不足が日常化しています。治安当局の制止を振り切る形での暴力的なデモや、手製ダイナマイトを用いた抗議活動も報告されており、一般の旅行者がこれらに巻き込まれるリスクが非常に高まっています。日本との友好関係は維持されていますが、経済的困窮により外国人は犯罪の格好の標的となっています。
ボリビアは危険?やばい?
ボリビアへの渡航が「危険」「やばい」と言われる最大の理由は、予測不能な道路封鎖(Bloqueos)と凶悪犯罪の増加にあります。一度道路が封鎖されると、ウユニ塩湖などの主要観光地から都市部への移動が完全に遮断され、物資が不足する中で孤立する恐れがあります。また、ラパスやサンタクルスなどの大都市では、経済悪化を背景とした銃器使用の強盗や、タクシーを利用した特急誘拐が急増しており、安全と言える場所が激減しています。麻薬組織が実効支配する地域も拡大しており、国家の統治能力が低下している現在の状況は、観光客にとって非常に高いリスクを伴います。
ボリビアは怖い?一人旅でも大丈夫?
ボリビア旅行に対して「怖い」と感じる直感は、現在の情勢下では正しい判断です。特に女性や一人旅の場合、力ずくで首を絞めて意識を失わせる「首絞め強盗」や、偽警察官による不当な拘束・金品強奪など、身の危険を伴う犯罪が後を絶ちません。燃料不足の影響でガソリンスタンド周辺では暴動が発生することもあり、一見平和な観光地でも突如として不穏な空気に包まれることがあります。言葉が通じない中での道路封鎖による足止めは精神的にも肉体的にも過酷です。今のボリビアは、旅慣れた上級者であっても命の危険を感じる場面に遭遇しうる、非常に厳しい環境にあります。
スリ・詐欺・犯罪の実態
ボリビアにおける犯罪は、組織的かつ巧妙です。代表的な「偽警察詐欺」は、偽の身分証を提示する偽警官と共犯の「旅行者」が協力し、麻薬捜査を装って貴重品を奪います。また、衣服に汚れをかける「液体かけ詐欺」も根強く、親切を装って拭いてくれる間に別の仲間が荷物を持ち去ります。都市部では、ATM利用者を狙った「特急誘拐」が深刻です。犯行グループは流しのタクシーを使い、乗客を拘束して複数のATMで限度額まで現金を引き出させます。経済危機によりドルの価値が急騰しているため、外国人旅行者が持つ現金や電子機器は、犯罪者にとって非常に価値の高い「獲物」となっており、犯行が凶暴化する傾向にあります。
地域別の危険度
地域別の危険度としては、コチャバンバ県のチャパレ地域が最悪の「レベル4」であり、麻薬組織の支配下にあり絶対に関わってはいけません。エル・アルト市は「レベル3」で、ラパスの空の玄関口でありながら昼夜問わず強盗が多発する極めて危険な地区です。ラパス中心部(サガルナガ、魔女の市場周辺)は観光客が多いものの「レベル2」で、詐欺やスリが集中しています。サンタクルスの「プラン3000」地区は銃器犯罪の巣窟であり、近づくのは自殺行為です。ウユニ塩湖周辺は観光地として比較的落ち着いていますが、そこへ至る幹線道路は道路封鎖の主戦場であり、移動ルート全体が非常に高いリスクにさらされています。
ボリビア旅行で注意すべきポイント
ボリビア滞在中に最も注意すべきは、流動的な政情と物流の停止です。SNSや現地ニュースで「Bloqueos(道路封鎖)」の単語を常にチェックし、封鎖の兆候があれば速やかに移動を中止し、安全な都市へ戻ってください。また、燃料不足によりバスや航空便が予告なく欠航することがあるため、移動手段は常にバックアップを検討すべきです。金銭面では、ドルの二重相場により現地の物価感覚が崩壊しており、米ドル現金の所持が必須ですが、同時に強盗の標的にもなりやすいため、腹巻タイプのセキュリティポーチ等で厳重に管理してください。また、標高が高いため、高山病対策を怠ると緊急時の避難も困難になります。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として、ウユニ塩湖からラパスへの移動中に大規模な道路封鎖に遭遇し、バスの中で3日間、極寒と食料不足に耐えながら孤立したケースがあります。また、ラパスのサガルナガ通りで私服警官を名乗る男にパトカーらしき車に押し込まれ、偽の麻薬容疑で脅されて全財産を奪われた日本人被害者もいます。他にも、経済危機による燃料不足でタクシーが捕まらず、治安の悪いエリアを夜間に歩かざるを得なくなり、首絞め強盗に遭遇した事例も報告されています。これらは特別な例ではなく、現在のボリビアでは誰にでも起こりうる現実的な脅威です。
被害に遭った場合の対応
もし被害に遭った場合は、直ちに在ボリビア日本国大使館(+591-2-2441200)へ連絡してください。警察(110番)への通報も必要ですが、ボリビアの警察は汚職が蔓延しており、対応が遅い、あるいは金銭を要求されるケースもあります。大使館に連絡することで、適切な弁護士の紹介や、パスポート再発行の手続き、家族への連絡などの支援を仰ぐことができます。盗難被害の際は、保険請求に不可欠な「ポリスレポート」の発行を強く求めてください。また、道路封鎖で孤立した際も大使館へ現在地を報告し、安全な脱出方法についての助言を得ることが、命を守るための最善策となります。