総合評価
東南アジアで最も治安が安定した国の一つです。凶悪犯罪は極めて稀ですが、近年はサイバー犯罪や空き巣が増加傾向にあります。シャリア刑法の厳格な適用を理解し、現地の宗教的慣習を尊重した行動を心がければ、非常に安全に滞在できる国と言えます。
身体的安全 (A+)
身体的危害を受ける暴力犯罪は世界最低水準です。殺人や銃器犯罪はほぼ皆無で、夜間の都市部でも女性一人の歩行が比較的安全な数少ない国です。
医療・衛生 (A-)
都市部の医療水準は高く最新設備が整っています。2025年より全旅行者に指定医療保険加入が義務化されました。デング熱等の蚊媒介疾患には注意が必要です。
詐欺・スリ (B+)
観光客を狙った対面詐欺は少ないですが、SNSやオンラインでの投資詐欺やEコマース詐欺が急増しています。白タクによる高額請求を避けるためDARTの利用が推奨されます。
テロリスク (A)
国内に活動的なテロ組織は存在せず、テロリスクは極めて低いです。政府の監視体制も厳格で、安定した安全環境が維持されていますが、東南アジア全域の一般的警戒は必要です。
最新インテリジェンスレポート
ブルネイは国王による絶対君主制のもと、極めて高い政治的安定を維持しています。豊富な資源を背景にした手厚い社会福祉が犯罪の抑止力となっており、路上での強盗や暴行事件は極めて稀です。2025年以降の動向として、物理的な犯罪よりもサイバー空間での詐欺事件が急増しており、2024年には窃盗件数と同規模にまで達しました。また、2019年から本格施行されたシャリア刑法(イスラム法)は外国人にも適用され、公共の場での飲酒や不適切な男女交際などは厳罰の対象となります。身体的な安全度は非常に高いものの、法的・宗教的な規律の遵守が強く求められる安全環境です。
背景分析
ブルネイの治安を支えているのは、石油・天然ガス資源に裏打ちされた経済的豊かさと、スルタン(国王)への絶対的な忠誠心です。失業率は約4.9%と安定しており、絶対的貧困層が極めて少ないことが犯罪発生を低く抑える最大の要因となっています。政治的にはハサナル・ボルキア国王による親政が続いており、反対派やデモ活動はほぼ皆無です。社会制度面では、2025年から非居住者への医療保険加入が義務化されるなど、海事安全や国民の健康保護を目的とした「Navigating 2030」戦略に基づく規制強化が進んでいます。経済の多角化(ビジョン2035)に伴い外国人労働者や観光客の受け入れを拡大していますが、それに伴う人身売買や薬物密売の流入が新たな課題となっています。マレーシア国境付近での薬物摘発が増加しており、当局は国境管理と監視カメラ網のデジタル化を急速に進めています。宗教的にはマレー・イスラム・君主制(MIB)が国是であり、シャリア刑法の厳格な適用が社会の規律を維持する基盤となっています。
重要ポイント
- 暴力犯罪は極めて稀だが、オンライン詐欺が犯罪全体の主要な割合を占める。
- 2025年7月より、入国時に政府指定の医療保険への加入が義務化されている。
- シャリア刑法により、公共の場での飲食(ラマダン中)や飲酒、LGBT表現は厳禁。
- 配車アプリ「DART」が唯一信頼できる移動手段であり、流しのタクシーは存在しない。
- 王室や宗教に対する批判は、SNSへの投稿であっても不敬罪として収監の対象となる。
- 金曜日の12:00から14:00は礼拝のため、全ての店舗、飲食店、政府機関が閉鎖される。
- 水道水は鉛や大腸菌の懸念があるため直接飲用せず、市販の飲料水を利用すべき。
- 薬物犯罪には死刑を含む極めて重い罰則が科され、少量の所持でも重刑となる。
- 外国人駐在員の住宅を狙った空き巣が発生しているため、宿泊施設の戸締まりは必須。
- ジャングルでのトレッキングは犯罪リスクより遭難リスクが高いためガイドが推奨される。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| 米国国務省 | Level 1: Exercise Normal Precautions |
| 英国外務省 | Normal Precautions |
| カナダ政府 | Take normal security precautions |
| ドイツ連邦外務省 | Normal Precautions |
| フランス外務省 | Vigilance normale (Vert) |
地域別リスク評価
バンダルスリブガワン中心部
きわめて安全リスク警察の巡回が頻繁で、夜間も安全に歩行可能です。王立モスク周辺も非常に安全ですが、観光客を狙った過度な寄付の要求には注意してください。
ガドン地区(商業エリア)
注意が必要リスクブルネイ最大の繁華街で、夜市など混雑する場所ではスリやひったくりが散発的に発生します。車上荒らしも報告されているため注意。
キウラップ地区
注意が必要リスク飲食店が集まる新市街です。駐車場でのひったくりや、夜間の暗い場所での付きまといが稀に報告されています。
カンポン・アイール(水上集落)
注意が必要リスク犯罪よりも、老朽化した木製の歩道からの転落や、夜間の照明不足による事故のリスクが高い地域です。単独行動は控えましょう。
ムアラ港・ビーチエリア
安全リスク家族連れに人気のエリアです。水難事故やイリエワニの出没には注意が必要ですが、犯罪リスクは極めて低いです。
クアラブライト / セリア
安全リスク石油産業の拠点で、外国人駐在員も多いエリアです。監視が厳重で非常に安全ですが、独立住宅への空き巣にのみ注意が必要です。
テンブロン地区(ジャングル)
自然リスクありリスク治安上の脅威はありませんが、遭難や毒蛇、ワニなどの自然リスクが主です。必ず認定ガイドを伴って行動してください。
マレーシア国境付近(クアラ・ルラ)
注意が必要リスク薬物密売の摘発が集中するエリアです。不審な荷物の運搬を頼まれないよう注意し、検問では当局の指示に速やかに従ってください。
チュトン地区
安全リスクのどかな地方都市で犯罪は極めて稀です。雨季の洪水による道路冠水や土砂崩れといった交通リスクに注意が必要です。
ジュルドン地区
安全リスク高級ホテルや遊園地があるリゾートエリアです。プライベート警備が充実しており、外国人にとって最も安全な場所の一つです。
国内安全マップ
ブルネイ全土において、物理的な犯罪リスクは世界最低水準ですが、2025年以降の安全対策として「法規制の厳守」と「デジタル防犯」が二大重要事項となっています。シャリア刑法に基づく宗教的な禁忌事項への違反は、知らなかったでは済まされない厳罰を伴うため、特に飲酒、ラマダン中の飲食、男女の交際、宗教的侮辱については事前の理解が不可欠です。また、路上犯罪が少ない一方で、観光客のスマートフォンを狙った巧妙なオンライン詐欺やフィッシングが急増しており、サイバー空間での警戒を怠らないようにしてください。
警察の巡回が多く、主要観光スポットが密集するエリアです。夜間も比較的安全に歩行可能で、重大犯罪のリスクは極めて低いです。
リスク: 観光地での小規模な寄付要求, 宗教的マナー違反への注意
商業の中心地で夜市が開催されます。人混みでのスリやひったくりが散発的に発生するため、貴重品管理に注意が必要です。
リスク: スリ・ひったくり, 車上荒らし
飲食店街で駐車場でのひったくりや車上荒らしの報告があります。夜間は照明の少ない裏通りを避けてください。
リスク: ひったくり, 特殊詐欺の勧誘
世界最大の水上集落です。治安は良好ですが、木製通路の腐食や照明不足による転落事故のリスクが高く、夜間は注意が必要です。
リスク: 転落事故, 夜間の照明不足
高級ホテルや遊園地がある特区です。独自の警備体制が敷かれており、外国人観光客にとって最も安全な滞在先の一つです。
リスク: 高額な非公式タクシー
穏やかなリゾート地ですが、特定の季節にワニの出没や赤潮の発生が報告されます。標識に注意してください。
リスク: 野生動物(ワニ), 水難事故
マレーシアとの陸路国境です。薬物密売の摘発が多く、検問が厳格です。不審な荷物の預かりは厳禁です。
リスク: 薬物密売トラブル, 厳格な検問
手付かずの自然が魅力ですが、遭難や野生動物の危険があります。必ず認定ガイド付きのツアーで訪問してください。
リスク: 遭難・迷難, 野生動物による危害
石油・ガス産業の拠点で、管理が非常に行き届いています。外国人居住者も多く、生活環境としての安全度は非常に高いです。
リスク: 住宅への空き巣
ブルネイ石油発祥の地で、平和な住宅街が広がります。犯罪はほぼありませんが、産業施設周辺の立ち入り禁止区域に注意。
リスク: 立入禁止区域への誤進入
のどかな町で犯罪リスクは極小です。雨季には大規模な洪水による道路冠水が発生するため、気象情報に注意してください。
リスク: 洪水・冠水
テンブロン地区の玄関口です。観光客に対して非常に友好的ですが、夜間の娯楽施設や街灯は極めて限定的です。
リスク: 夜間の視認性不良
犯罪・治安情報
犯罪統計
cyber_crime
リスク: 4/5多発エリア: オンライン, SNS, 投資アプリ
手口:
- 偽の投資勧誘
- eコマース詐欺
- 銀行員を装ったなりすまし電話
対策:
- 公共Wi-Fiでの銀行取引を避ける
- 不審なURLをクリックしない
- 現地SIMカードの使用を検討する
2023年から24年にかけて11%増加し、物理的な窃盗とほぼ同数の被害報告がある。
スリ・窃盗
リスク: 2/5多発エリア: ガドン夜市, ショッピングモール, バスターミナル
手口:
- 混雑時の抜き取り
- 置引き
- 車上荒らし
対策:
- 貴重品をテーブルに置いたままにしない
- カバンは体の前に持つ
- 車内に貴重品を放置しない
発生率は低いが、旅行者が遭遇する可能性が最も高い物理的犯罪。
詐欺
リスク: 3/5多発エリア: 空港, 観光地, SNS
手口:
- 無許可のタクシーによる過大請求
- 貴金属詐欺
- 求人詐欺
対策:
- 配車アプリDARTを必ず使用する
- 路上での怪しい投資話に応じない
- 法外に安いツアーに注意する
組織的な貴金属詐欺グループが摘発されるなど、手口が巧妙化している。
薬物関連
リスク: 2/5多発エリア: 国境付近, 一部のナイトスポット
手口:
- 国境を越える荷物への混入
- SNSでの密売
対策:
- 他人の荷物を預からない
- 処方薬を持ち込む際は英文証明書を携行する
2025年に大規模な合成麻薬押収があり、当局が国境検問を強化している。
性犯罪
リスク: 1/5多発エリア: 人通りの少ない路地, 深夜の公園
手口:
- つきまとい
- 隙を突いた犯行
対策:
- 夜間の単独歩行を避ける
- 公式な移動手段を利用する
- 露出の少ない服装を心がける
発生率は非常に低いが、職場や家庭内での問題が表面化しつつある。
凶悪犯罪
リスク: 1/5多発エリア: 稀に郊外の住宅地
手口:
- 突発的なトラブル
対策:
- トラブルに巻き込まれたら抵抗せず警察へ通報する
殺人率は10万人あたり0.5人と、世界最低水準を維持。
健康・医療情報
ワクチン情報
ブルネイ入国にあたり、特定の地域からの渡航者を除き法的に必須とされるワクチンはありませんが、黄熱リスク国経由の場合はイエローカードの提示が厳格に求められます。推奨されるのは、A型・B型肝炎、破傷風、および日本脳炎です。また、2024年9月よりMpox対策として、入国前の健康申告(BruHealth)が全渡航者に義務付けられています。COVID-19の接種証明は現在は不要ですが、最新の健康監視アプリでの登録が必須となるため、渡航前の確認が不可欠です。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 黄熱 | 必須 | 黄熱リスク国から入国、またはそれらの国の空港で12時間以上の乗り継ぎがある9ヶ月以上の渡航者は、イエローカードの提示が必須です。 |
| A型肝炎 | 推奨 | 衛生状態に関わらず、長期滞在や地方での食事機会がある場合に強く推奨されます。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 現地での医療処置や事故の際のリスクに備え、長期滞在者には接種が推奨されます。 |
| 破傷風 | 推奨 | 野外活動や冒険旅行を予定している場合、追加接種が推奨されます。 |
| 日本脳炎 | 推奨 | 農村部での長期滞在や、夕刻以降の野外活動が多い場合に検討してください。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野生動物(サルや野犬)との接触リスクがある活動を行う場合に推奨されます。 |
健康リスク
ブルネイ全土でデング熱やチクングニア熱といった蚊を媒介とする感染症が年間を通じて報告されており、特に雨季(10月〜1月、5月〜6月)に発生数が増加します。ジカウイルス感染症も過去に報告があるため、妊婦や妊娠予定の方は注意が必要です。マラリアのリスクは極めて低いですが、ジャングル内でのトレッキングなどではレプトスピラ症(汚染された水・土壌からの感染)への警戒が必要です。近年、赤潮による貝毒被害も coastal waters で散発的に発生しており、現地当局の食品安全警報に留意する必要があります。
医療施設
都市部の医療水準は非常に高く、国立のRIPAS病院や私立のJPMC(JCI認証)では英語が通じ、最新の設備で高度な治療が受けられます。しかし、複雑な症例や特定の高度治療が必要な場合は、シンガポールへの緊急移送が必要となるケースもあります。日本語対応可能な医師はほぼ存在しません。2025年7月1日より、全ての非居住者に対してブルネイ政府指定の医療保険加入が義務化されました。外国人への医療費は高額になる傾向があるため、移送費用を十分にカバーする海外旅行保険への加入が強く推奨されます。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は、30日以内の観光・ビジネス目的であればビザ免除で入国可能です。2024年12月10日より、従来の14日間から30日間に延長されました。入国には、到着3日前から登録可能なオンライン入国カード「E-Arrival Card」の完了が必須です。また、健康監視アプリ「BruHealth」を通じた健康申告も義務化されています。入国時には帰路の航空券の提示が求められる場合があり、オーバーステイは罰金や拘禁、場合によっては鞭打ち刑を含む厳罰の対象となるため厳守してください。
パスポート有効期限
ブルネイ入国時に、パスポートの残存有効期間が6か月以上あることが必須条件です。また、査証欄に2ページ以上の空白があることが求められます。
持ち込み禁止・制限品
アルコールと豚肉製品の持ち込みは特に厳格です。非ムスリムは個人消費用に限り酒類(2L以下のボトル2本+ビール12缶)の持ち込みが可能ですが、入国時の税関申告が必須です。麻薬の持ち込みは少量であっても死刑が適用される可能性があります。また、イスラム教以外の宗教的出版物やポルノ、電子タバコも禁止または厳しく制限されています。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全非常に安全です。早朝の散歩やモスクの見学も問題ありませんが、公共交通機関が動き出す前のため移動にはDARTが必要です。街は静かで犯罪リスクは極小ですが、ジャングル付近では野生動物(ワニやサル)への注意が必要です。
安全な活動:
- ・モスク見学
- ・早朝ジョギング
- ・朝市の訪問
避けるべきエリア:
- ・照明のない森林公園
交通: DARTまたはレンタカー
日中
安全全域で高い安全性が維持されています。ショッピングモールや観光地は家族連れで賑わい、スリも稀です。金曜日の正午から14時は全ての店が閉まるため、屋外での滞在時間が長くなる点にのみ留意してください。日差しが非常に強いため熱中症対策が重要です。
安全な活動:
- ・ショッピング
- ・博物館巡り
- ・水上集落観光
避けるべきエリア:
- ・特になし
交通: 公共バスまたはDART
夕方〜夜
安全ガドン夜市などが非常に賑わう時間帯です。人混みの中でのスリやひったくりに注意が必要ですが、暴力的な事件の心配はほぼありません。水上集落での移動は足場が見えにくくなるため、単独での歩行は控え、明るいルートを選んでください。
安全な活動:
- ・夜市の散策
- ・レストランでの食事
避けるべきエリア:
- ・水上集落の暗い路地
交通: DART
深夜
安全娯楽施設がないため街は非常に静かです。女性一人の歩行も不可能ではありませんが、街灯が少ない場所が多く、事故や不審者との遭遇リスクを避けるため徒歩移動は推奨されません。飲酒が禁止されているため、酔っ払いによるトラブルは皆無です。
安全な活動:
- ・ホテル内での休息
避けるべきエリア:
- ・郊外の未舗装路
- ・人のいないビーチ
交通: DART(事前予約推奨)
季節別ガイド
Spring (Transition Period) (March - May)
気温: 24°C - 33°C
降水: 中程度。3月は年間で最も乾燥する時期ですが、5月に入ると降雨量が増加します。
服装: 通気性の良い綿や麻の服装。日差しが強いため、帽子やサングラス、日焼け止めが必須です。
おすすめ活動:
ウル・テンブロン国立公園のトレッキング, バンダルスリブガワン市内のモスク巡り, カンポン・アイールのボートツアー
リスク:
- ・熱中症リスク
- ・急な雷雨
- ・デング熱を媒介する蚊の活動
Summer (Southwest Monsoon) (June - August)
気温: 25°C - 32°C
降水: 定期的なスコール。夕方から夜にかけて激しい雨が降ることが多いです。
服装: 軽装に加え、折りたたみ傘やレインコート。モスク訪問用の露出の少ない服。
おすすめ活動:
7月の国王誕生日イベント観賞, ナイトマーケット(ガドン等)での食事, マングローブ探検ボートツアー
リスク:
- ・道路の局所的な冠水
- ・高湿度による不快感
- ・食品の傷みが早いことによる食中毒
Fall (Inter-monsoon) (September - November)
気温: 24°C - 31°C
降水: 非常に多い。北東モンスーンの始まりにあたり、11月は降水量がピークに達します。
服装: 速乾性のある衣類、しっかりした雨具。室内は冷房が強いため薄手の羽織もの。
おすすめ活動:
博物館・美術館巡り(屋内アクティビティ), ロイヤル・レガリア・センター見学, 高級ホテルでのアフタヌーンティー
リスク:
- ・鉄砲水による交通の混乱
- ・ボートの運航キャンセル
- ・強風による倒木
Winter (Northeast Monsoon) (December - February)
気温: 23°C - 30°C
降水: 多いが徐々に減少。1月までは雨が多いですが、2月に入ると乾燥し始めます。
服装: 雨具。夜間や雨天時は少し涼しく感じることもあるため、長袖の準備を。
おすすめ活動:
2月23日の建国記念日パレード観賞, バードウォッチング, タセ・ラマ森林公園での散策
リスク:
- ・1月までの継続的な大雨
- ・海上のしけ(ボート移動の制限)
- ・2月以降のヘイズ(煙害)の発生
ベストシーズン: ブルネイ観光のベストシーズンは、降水量が年間で最も少なく、晴天率が高い2月から3月です。この時期は野外活動やジャングルトレッキングに適しており、美しい夕日が見られる確率も高いです。ただし、イスラム教のラマダン(断食月)と重なる場合は、日中の公共の場での飲食が制限されるため注意が必要です。また、7月15日の国王誕生日以降の約1ヶ月間は、各地で祝祭行事が行われ、ブルネイ特有の活気ある文化を体験できるため、文化に関心がある旅行者には非常に魅力的な時期となります。
環境リスク
野生動物のリスク
イリエワニ
リスク: 4/5生息地: ブルネイ川, マングローブ林, 一部の海岸線
川沿いや河口付近、マングローブ地帯での水泳や水遊びは絶対に避けてください。ブルネイ川周辺には警告看板が設置されている箇所が多く、夜間の水辺への接近は極めて危険です。水上タクシーを利用する際も、水面に手を出さないようにしてください。現地住民の助言に従い、ワニの生息が確認されているエリアには近づかないことが最大の防御です。遭遇した場合はゆっくりと静かにその場を離れてください。
治療: 咬傷を受けた場合は直ちに救急(991)へ連絡し、RIPAS病院などの外科処置が可能な医療機関で治療を受けてください。
毒蛇(キングコブラ、サンゴヘビ等)
リスク: 3/5生息地: ウル・テンブロン国立公園, 市街地周辺の草むら, 森林公園
ジャングルでのトレッキングや茂みに入る際は、必ず厚手の長靴や長ズボンを着用し、足元に注意を払ってください。単独での行動は避け、認定ガイドの指示に従うことが重要です。倒木や岩の下、茂みの中に手を入れないようにしてください。夜間に屋外を歩く際は必ずライトで地面を照らしてください。毒蛇の多くは人間を避けますが、誤って踏みつけた際に攻撃されます。蛇を見かけても刺激せず、距離を置いて通過を待ってください。
治療: 噛まれた場合は患部を動かさず心臓より低く保ち、直ちに病院で抗毒素血清の投与を受けてください。可能であれば蛇の特徴を記録してください。
水の安全性
水道水: 飲用不可
ブルネイの水道水は公的にはWHO基準をクリアしているとされていますが、配管の老朽化による二次汚染のリスクがあるため、直接の飲用は避けてください。必ず市販のミネラルウォーターを購入するか、十分に煮沸した水を使用してください。歯磨きや洗顔には水道水を使用しても概ね問題ありませんが、敏感な方は飲料水の使用を推奨します。ホテルやレストランではボトル入りの水が一般的に提供されています。
交通安全
事故死亡率: 約6.8人(10万人あたり)
歩行者リスク: 歩行者優先の意識は比較的高いですが、歩道が整備されていない箇所や、横断歩道が少ない道路が多いです。夜間の歩行は、街灯が少ないエリアではドライバーから視認されにくいため非常に危険です。信号のない横断歩道を渡る際は、車が完全に停止したことを確認してから渡ってください。また、雨天時の視界不良による事故にも十分な警戒が必要です。
公共交通: 公共バス(パープル・バス)は安全に運行されていますが、夜間は運行が終了するため利用できません。水上タクシーは救命胴衣の着用が推奨されますが、徹底されていない場合があるため自衛が必要です。タクシーは数が少なく流しは存在しないため、公式配車アプリ「DART」の利用が最も安全かつ確実です。認可されていない白タク( unlicensed taxis)はトラブルや事故の際、補償が受けられないため利用を避けてください。
地域別ガイド
ブルネイ・ムアラ地区 (Brunei-Muara)
レベル 1首都バンダルスリブガワンを含む、政治・経済・文化の中心地です。豪華なモスク、王宮、水上集落、ショッピングモールが集中しており、観光の拠点となります。治安は極めて良好ですが、ガドン地区の夜市など混雑した場所でのスリには最低限の注意が必要です。公共交通機関が最も充実している地域でもあります。
主要都市: バンダルスリブガワン, ガドン, ムアラ
特有リスク:
- ・夜市での置き引き
- ・モスク付近のひったくり
- ・未登録タクシーのぼったくり
ベライト地区 (Belait)
レベル 1ブルネイ最大の面積を持ち、石油・ガス産業の心臓部です。クアラブライトやセリアなどの都市があり、工業地帯特有の整然とした雰囲気があります。観光地としては石油発見の記念碑「ビリオン・バレル・モニュメント」が有名です。労働者が多いため、身分証の携行が推奨されます。治安上の問題はほとんどありません。
主要都市: クアラブライト, セリア
特有リスク:
- ・工業地帯の迷い込み
- ・海岸沿いのワニ遭遇
- ・夜間の街灯不足
テンブロン地区 (Temburong)
レベル 2「ブルネイの緑の宝石」と呼ばれる飛地で、手付かずの熱帯雨林が広がっています。ウル・テンブロン国立公園へのゲートウェイです。犯罪リスクよりも、ジャングルでの遭難や野生動物、足場の悪い場所での転倒などの自然リスクが高い地域です。2020年に開通した大橋により、マレーシアを経由せず首都からアクセス可能になりました。
主要都市: バンガル
特有リスク:
- ・ジャングルでの遭難
- ・毒蛇やワニの被害
- ・スコールによる増水
チュトン地区 (Tutong)
レベル 1ブルネイ中部にある農業と美しい自然が魅力の地域です。タセ・メラルガン(黒い湖)や美しいパンタイ・セリ・ケナガン海岸があります。多民族が共生しており、のどかな雰囲気です。観光客が少ないため、地域住民とのトラブルは稀ですが、宗教的・文化的なマナーをより厳格に守ることが求められます。
主要都市: チュトンタウン
特有リスク:
- ・公共交通の欠如
- ・野犬への遭遇
- ・宗教的無理解による摩擦
ジュルドン地区 (Jerudong)
レベル 1ブルネイ・ムアラ地区の一部ですが、高級リゾート、遊園地、ポロクラブ、JPMC病院などが集まる特別なエリアです。富裕層や観光客向けに開発されており、警察のパトロールも頻繁で非常に安全です。エンパイア・ブルネイ周辺は夜間も安心して散策できますが、タクシーの確保はDartに依存します。
主要都市: ジュルドン
特有リスク:
- ・高額なサービス利用料
- ・交通手段の孤立
- ・私有地への不法侵入
経済・物価情報
経済概要
ブルネイの経済は石油および天然ガス資源に極めて強く依存しており、これらが輸出収入の約9割、GDPの約半数を占めています。これにより、東南アジアでもシンガポールに次ぐ高い一人当たりGDPを誇り、国民には所得税の免除や無償の医療・教育といった手厚い社会福祉が提供されています。近年は「ビジョン2035」を掲げ、資源依存からの脱却を目指して、観光業、農業、IT、ハラール産業の育成による経済の多角化を強力に推進しています。2025年現在はインフレ率も0.3%前後と極めて低く、非常に安定した経済基盤を維持しています。
生活費・物価
ブルネイの物価はマレーシアよりは高く、シンガポールよりは安い中間の水準です。食費はローカル食堂(ナシゴレン等)で3〜5BND、カフェのコーヒーが5〜7BND程度です。宿泊費は中級ホテルで1泊60〜100BND、高級ホテルでは150BND以上が目安です。交通費は公共バスが1BND一律と非常に安価ですが、利便性を考慮して配車アプリ「Dart」を利用する場合、市内の移動で5〜15BND程度かかります。酒類が販売されていないため、娯楽費にアルコール代が含まれないのも特徴的です。全体として、観光客にとっての負担はそれほど大きくありません。
通貨情報
通貨はブルネイ・ドル(BND / B$)です。1967年締結の通貨互換協定により、シンガポール・ドル(SGD)と1対1の固定相場となっており、ブルネイ国内ではSGDの紙幣がBNDと全く同様にそのまま流通し、日常的に使用可能です。ただし、SGDの硬貨は使用できないことが多いため注意してください。支払いはクレジットカード(Visa, Mastercard)が大型モールやホテルで広く使えますが、ナイトマーケットや個人商店、バス、水上タクシーでは現金が必須です。ATMは主要都市に点在しており、海外発行のカードで現地通貨の引き出しが可能です。
チップガイド
ブルネイにはチップの習慣は一切ありません。ホテルや高級レストランの料金にはあらかじめ10%程度のサービス料が含まれていることが一般的です。タクシーや配車アプリの利用時も、お釣りを受け取るのが普通ですが、重い荷物を運んでもらった際や優れたサービスを受けた際に少額の端数を切り上げて渡す程度であれば、感謝の意として受け取られます。無理に渡す必要はなく、過度なチップは逆に相手を困惑させることもあります。
予算ガイド
バックパッカー予算(30〜50BND/日)は、格安ホステルやゲストハウスに宿泊し、食事をすべて屋台やローカル食堂で済ませ、移動に公共バスを利用するスタイルです。ミドルレンジ(100〜200BND/日)は、中級ホテルに滞在し、カフェやレストランでの食事を楽しみ、移動にDartを併用する一般的な観光スタイルです。ラグジュアリー(300BND以上/日)は、ザ・エンパイア・ブルネイのような最高級ホテルに宿泊し、プライベートツアーや高級スパを利用する豪華な滞在です。アルコール代がかからない分、他の国より予算が浮く傾向にあります。
文化・マナー情報
歴史的背景
ブルネイの歴史は14世紀から続くボルキア王朝の統治に象徴されます。かつて15世紀から16世紀にかけては「黄金時代」を迎え、ボルネオ島全体からフィリピンの一部までを支配する強大な海上帝国でした。しかし19世紀に入り領土が縮小し、1888年に英国の保護領となりました。1929年の石油発見が国の運命を劇的に変え、莫大な富をもたらしました。1984年に完全独立を果たし、現在は第29代ハサナル・ボルキア国王のもとで、伝統的な君主制を維持しています。国民の王室に対する敬意は極めて深く、歴史教育でも王室の伝統が重視されています。
社会規範・マナー
イスラム教が国教であり、保守的な価値観が社会の基盤です。服装は公共の場では肩と膝を隠す控えめなスタイルが求められます。特にモスク見学時は女性は頭を覆う必要があります。人差し指で人や物を指すことは無礼とされ、右手の親指を使って指すのがマナーです。また、左手は不浄とされているため、物の受け渡しや食事には必ず右手を使います。男女間の公の場での過度な接触は避け、王室への批判は法律で厳しく禁じられているため、SNS等も含め発言には細心の注意が必要です。ラマダン期間中の日中の公衆での飲食も厳禁です。
宗教・慣習
国民の約8割がイスラム教徒であり、生活の細部まで宗教的規範が浸透しています。金曜日の12時から14時は合同礼拝の時間であり、全ての商店、政府機関、レストラン、観光施設が法律により強制的に閉鎖されます。この時間帯は移動や食事も困難になるため注意が必要です。また、ブルネイは世界でも珍しい、アルコールの販売が一切禁止されている国です。非ムスリムの旅行者は個人消費用に限って持ち込みが可能ですが、公の場での飲酒は厳禁であり、ホテルの自室など私的な空間に限定されます。宗教に対する深い敬意が求められます。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
ブルネイの宿泊施設は、世界最高級の「ザ・エンパイア・ブルネイ」から、バックパッカー向けの格安ゲストハウスまで多様です。多くの中級・高級ホテルはバンダルスリブガワンのキウラップ地区やガドン地区に集中しており、観光や食事に便利です。最近ではブティックホテルや、カンポン・アイール(水上集落)でのホームステイ体験も人気を集めています。予約はBooking.comやAgodaなどの主要サイトで可能ですが、イスラム教の祝日や国王誕生日(7月15日)周辺は混雑するため、数ヶ月前からの予約を推奨します。清潔感は全体的に高く、英語が通じるスタッフがほとんどです。2025年からは宿泊税が導入されている場合があるため、予約時に確認が必要です。
食事ガイド
ブルネイの料理はマレー料理をベースに、中華やインドの影響を強く受けています。代表的な国民食は、サゴ椰子の澱粉を練った「アンブヤット(Ambuyat)」で、酸味のある魚のスープと一緒に食べる独特の食文化があります。安くて美味しい食事ならガドン・ナイトマーケットがおすすめで、サテ(串焼き)やナシ・カトック(鶏肉とチリソースのご飯)が1〜2BNDで楽しめます。高級レストランはホテルやジュルドン地区にあり、ハラール認証を受けた高品質なステーキや中華料理が提供されます。アルコールは一切提供されませんが、フレッシュなフルーツジュースや、甘いマレー風の紅茶(テ・タレ)が非常に充実しています。ベジタリアン対応の店は限られますが、インド料理店などで対応可能です。
実用情報
通信・SIM
ブルネイの通信環境は良好です。現地SIMカードは空港やショッピングモールで購入可能で、「DST」や「Progresif」が主要な通信会社です。旅行者向けプラン(10〜25BND)があり、数GBのデータ通信と通話が含まれます。手続きにはパスポートの提示が必要です。Wi-Fiは多くのカフェやホテルで提供されていますが、速度は場所によりムラがあります。公共の無料Wi-Fiはセキュリティが脆弱な場合があるため、VPNの使用を強く推奨します。5Gネットワークも都市部では普及しており、地図アプリやDartの利用に不自由することはありません。
銀行・ATM
主要都市にはBIBD、Baiduri、HSBCなどのATMが多数あり、VisaやMastercard、Plus、Cirrusなどの国際ネットワークに対応しています。引き出し限度額は銀行により異なりますが、1回あたり500〜1,000BND程度です。ATM利用手数料として3〜5BND程度かかる場合があります。銀行の窓口業務は平日9時から16時までが一般的ですが、金曜日は11時から14時半まで礼拝のため一時閉鎖されます。両替所は空港やショッピングモールにあり、日本円からの両替も可能ですが、シンガポールドルを持っていくのが最も確実です。
郵便・配送
郵便サービスは「Brunei Post」が提供しています。日本へのハガキや封書は、郵便局や一部のホテルで購入した切手を貼って投函できます。日本への到着には通常1〜2週間程度かかります。国際宅配便(DHLやFedEx)もバンダルスリブガワンに拠点があり、貴重品や急ぎの荷物を送る際に利用可能です。ただし、ブルネイからの発送には内容物の検閲が行われる場合があり、特に宗教的・文化的に不適切とみなされる品物は発送できないことがあるため、事前に確認が必要です。
電源・アダプター
電圧は230V、周波数は50Hzです。コンプラグの形状は、英国式の三本足「BFタイプ」が標準です。日本の家電(100V)を使用するには、変圧器が必要になる場合があります。最近のスマートフォンやノートPCの充電器は100V-240Vに対応しているものが多いですが、プラグアダプターは必ず必要です。ホテルの客室にはマルチタイプのコンセントがあることもありますが、安価な宿泊施設ではBFタイプのみの場合が多いため、事前に準備しておきましょう。
洗濯サービス
中級以上のホテルではランドリーサービスが提供されていますが、料金は高めです。市街地(特にガドンやキウラップ地区)には、コインランドリー(セルフサービス)や、キロ単位で預けるクリーニング店が増えています。セルフサービスの場合、洗濯と乾燥で5〜10BND程度です。ブルネイは湿度が高いため、室内干しでは乾きにくく、生乾きの臭いの原因となるため、プロのサービスや乾燥機の利用を強くお勧めします。
公衆トイレ
ショッピングモール、公共施設、ガソリンスタンド、公園などに公衆トイレがあります。概ね清潔に保たれていますが、床が水で濡れていることが多い(洗浄用のシャワーホースを使用するため)のが特徴です。トイレットペーパーが備え付けられていない場所もあるため、常にポケットティッシュを携帯することをお勧めします。個室内に設置された手動シャワーは現地流の洗浄方法です。使用後は床が濡れていてもマナー違反ではありませんが、滑らないよう注意してください。
主要都市ガイド
バンダルスリブガワン
Bandar Seri Begawan
ブルネイの首都であり、世界最大級の水上集落「カンポン・アイール」と黄金に輝くモスクが共存するユニークな都市です。政治・文化の中心であり、街全体が清潔で安全です。夜間も中心部は人通りがありますが、娯楽施設が少ないため静かです。警察の存在感も強く、犯罪の発生率は極めて低いです。
主な観光地:
オマール・アリ・サイフディン・モスク, ジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスク, カンポン・アイール, ロイヤル・レガリア博物館
避けるべきエリア:
- ・夜間の水上集落の裏路地
- ・人気のない暗い公園
ベストシーズン: 2月から3月(乾季で晴天が多い)
詳細ページへ →クアラブライト
Kuala Belait
マレーシア国境に近い、石油・天然ガス産業の拠点都市です。多くの外国人技術者が居住しており、国際的な雰囲気があります。首都よりもリラックスした空気が流れていますが、治安は非常に良好です。サラワク州(ミリ)への陸路移動の経由地としても重要です。
主な観光地:
ベライト川リバーフロント, クアラブライト・マーケット, シルバー・ジュビリー・パーク
避けるべきエリア:
- ・夜間の国境付近の未舗装路
- ・石油精製施設周辺の制限区域
ベストシーズン: 年間を通じて安定(雨季は11月〜1月)
詳細ページへ →ガドン
Gadong
ブルネイ最大の商業地区で、若者や観光客で賑わいます。巨大なショッピングモール「ザ・モール」や、有名なガドン・ナイトマーケットがあり、夜遅くまで活気があります。人が多いため、置き引きやひったくりには注意が必要ですが、東南アジアの他都市と比べれば極めて安全です。
主な観光地:
ガドン・ナイトマーケット, ザ・モール・ガドン, ガドン中央ビジネス地区
避けるべきエリア:
- ・混雑したマーケット内でのカバンの放置
- ・深夜の商業施設裏口
ベストシーズン: 夕方以降のマーケット訪問がおすすめ
詳細ページへ →セリア
Seria
ブルネイの富の源泉である石油が最初に発見された場所です。古い油井(ノッディング・ドンキー)が稼働する光景が見られます。街は小さく平和で、住民同士の結びつきが強いです。観光客が犯罪に遭うことはほぼありませんが、石油施設は撮影禁止の場所が多いので注意してください。
主な観光地:
ビリオン・バレル・モニュメント, 石油ガスディスカバリーセンター, ノッディング・ドンキーの風景
避けるべきエリア:
- ・Shell社所有の立ち入り禁止区域
- ・標識のない海岸線
ベストシーズン: 乾季(2月〜4月)
詳細ページへ →バンガル
Bangar
飛地テンブロン地区の行政の中心で、ジャングルへの入り口です。街自体は非常に小さく安全ですが、自然環境の厳しさがリスクとなります。夜間は街灯が少なく、野生動物の活動も活発になるため、宿泊施設周辺以外での夜歩きは控えましょう。住民は非常にフレンドリーです。
主な観光地:
バンガル・タウン・マーケット, テンブロン川の風景, ウル・テンブロン国立公園へのボート乗り場
避けるべきエリア:
- ・夜間の街外れのジャングル境界線
- ・大雨時の川沿い
ベストシーズン: 乾季、特に3月から5月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
ブルネイは領土が極めて小さいため、国内線の定期便は存在しません。全土が車で数時間以内に移動可能な範囲に収まっており、国内移動は陸路が基本となります。国際線はロイヤルブルネイ航空(RB)がハブとして機能しており、日本(成田)との直行便も週数便運航されています。テンブロン地区のような飛地へも、以前はボートが主流でしたが、現在はスルタン・ハジ・オマール・アリ・サイフディン橋(SOAS橋)の開通により、空路を必要とせずスムーズに車でアクセス可能です。空路利用は海外への出入国に限定されます。
鉄道・バス
ブルネイには旅客鉄道が存在しません。公共の陸上交通の主役は「パープル・バス」と呼ばれる路線バスです。首都バンダルスリブガワンを中心に10以上の路線があり、運賃は一律1BND(2025年現在)と非常に安価です。支払いは現金のみで、お釣りが出ないこともあるため小銭の準備が必要です。バスは主要な観光スポットやショッピングエリアを網羅していますが、運行間隔が15〜30分と長く、最終バスが18時から20時頃と早いため、夜間の移動には適していません。時刻表通りに来ないことも多いため、余裕を持ったスケジュールが必要です。停留所以外でも手を挙げれば止まってくれることがあります。
レンタカー・配車サービス
ブルネイでの移動で最も推奨されるのが配車アプリ「Dart」です。ブルネイ版Grabとして広く普及しており、明朗会計でGPSによる目的地指定が可能なため、観光客にとって最も安全で確実な手段です。流しのタクシーはほぼ存在せず、空港や高級ホテル以外でタクシーを見つけるのは困難です。レンタカーは国際免許証があれば利用可能で、日本と同じ左側通行・右ハンドルであるため運転はしやすいです。道路インフラは非常に整備されており、渋滞もラッシュ時以外は限定的です。ただし、イスラム教の金曜日礼拝時間帯(12:00〜14:00)はガソリンスタンドを含む全ての施設が閉鎖されるため注意が必要です。
交通リスク評価
ブルネイの交通安全度は世界的に見ても高い水準にあります。暴力的な犯罪や車両強盗、悪質なぼったくりは極めて稀です。最大の交通リスクは、夜間の街灯が少ない場所での歩行者の安全確認、および熱帯特有の突発的な豪雨(スコール)による路面の滑りや冠水です。水上タクシー(ボート)を利用する際は、波が高い時や天候悪化時は転覆のリスクがゼロではないため、運航状況を現地の人に確認してください。配車アプリDartを利用すれば、運転手の情報が管理されているため、夜間の一人利用も安全です。バスは治安面では全く問題ありませんが、時間の大幅な遅れが最大のリスクです。
都市別交通ガイド
Bandar Seri Begawan
地下鉄: なし。計画もありません。
バス: パープル・バスの中心ターミナルがあり、全路線がここから発着します。1BND一律。
タクシー: Dartが主流。タクシーはターミナル付近に数台待機している程度。
徒歩・自転車: 歩道は整備されていますが、酷暑と湿度のため長距離の歩行は困難。自転車道は少ないです。
費用目安: バス1BND、Dart市内5〜10BND。
Gadong
地下鉄: なし。
バス: 複数路線が通り、主要モール前にバス停があります。
タクシー: Dartの利用が極めて容易。待ち時間も5分以内が多いです。
徒歩・自転車: エリア内は歩けますが、地区間の移動は車が必要です。
費用目安: Dart移動5〜8BND。
Kuala Belait
地下鉄: なし。
バス: 市内循環バスがありますが、本数は首都より少ないです。
タクシー: Dartが利用可能ですが、台数が少ないため予約推奨。
徒歩・自転車: 街がコンパクトで、早朝や夕方なら散策可能です。
費用目安: Dart移動8〜15BND。
Kampong Ayer
地下鉄: なし(水上)。
バス: なし。
タクシー: 水上タクシー(ボート)が唯一の手段。手を挙げればすぐに来ます。
徒歩・自転車: 木道を徒歩で移動。自転車は危険です。
費用目安: 1回1BND、遠距離や貸切は5〜10BND(交渉)。
Jerudong
地下鉄: なし。
バス: 路線はありますが、本数が少なく不便です。
タクシー: 高級ホテルで呼んでもらうか、Dartを利用。比較的すぐに捕まります。
徒歩・自転車: リゾート内は散策に適していますが、リゾート外へは徒歩不可。
費用目安: Dartで市中心部まで15〜20BND。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在ブルネイ日本国大使館
Embassy - Bandar Seri Begawan
住所: House No. 33, Simpang 122, Kampong Kiulap, Bandar Seri Begawan, BE1518
電話: +673-2229265
管轄: Brunei Darussalam 全域
緊急対応: 開館時間外は電話自動音声により緊急連絡先へ誘導(24時間)
領事サービス
在ブルネイ日本国大使館では、邦人保護、旅券(パスポート)の発給・更新、戸籍・国籍事務、各種証明書の発行などの領事サービスを提供しています。特にブルネイ特有の注意点として、シャリア法に関連する法的トラブルが発生した際のアドバイスや、医療搬送が必要になった際の現地病院との連携支援を行っています。ただし、弁護士費用の立替や捜査への介入、通訳の派遣、航空券代の支援などは業務範囲外です。金曜日やイスラム教の祝日は休館となるため、手続きの際は事前の確認が必須です。また、入国後に事件・事故に遭遇した際の緊急連絡先として、在留届の提出または「たびレジ」への登録を強く推奨しています。
長期滞在ビザ
ブルネイに30日を超えて滞在する場合は査証(ビザ)が必要です。就労、家族帯同、教育、投資などの目的別にビザが分かれています。就労の場合、雇用主となる現地企業が労働局からの割当許可(LPA)を得た上で、入国許可証(Employment Entry Permit)を申請する必要があります。入国後は2週間以内に健康診断を受け、入国管理局で本人確認(指紋登録等)を行い、ICカード形式の身分証(Smart ID)を取得しなければなりません。2025年現在、デジタルノマド専用のビザは存在しませんが、ビジネス訪問ビザでの滞在中にリモートワークを行うことは慣例的に認められています。不法就労やオーバーステイには鞭打ち刑を含む非常に厳しい罰則があります。
リモートワーク・デジタルノマド
ブルネイは「デジタルノマド」を公式に募集している国ではありませんが、安定した光ファイバー網(UBN)や治安の良さ、英語の通用度の高さから、静かな環境で作業したいリモートワーカーにとって潜在的な魅力があります。ただし、コワーキングスペースはバンダルスリブガワンに数ヶ所(The Radisson Hotel内や地元のスタートアップセンター)あるのみで、コミュニティはまだ小規模です。滞在の際は30日のビザ免除期間内で行うか、周辺国(マレーシア等)への出国を挟む必要があります。アルコールがなく娯楽が限られるため、ストイックに仕事に集中したい人には向いていますが、刺激を求めるノマドには物足りないかもしれません。VPNの利用はセキュリティと自由なアクセスのために必須です。
ビジネスビザ
ビジネス目的の短期訪問(商談、会議、市場調査等)の場合、日本人は30日間のビザ免除の範囲内で活動可能です。それを超える期間や、現地での技術指導、設営作業などの実務を伴う場合は、事前に「ビジネス・ビザ」または「プロフェッショナル・ビザ」の取得が必要です。申請には、ブルネイ側の受け入れ企業や関係省庁からの招待状(サポートレター)が必要です。ブルネイのビジネス文化は、マレー風の丁寧な挨拶と時間をかけた関係構築が重視されます。会議の際は控えめなスーツスタイルが標準です。また、交渉の場では国王や王室、イスラム教に対する敬意を欠かないよう、細心の注意を払うことがビジネス成功の鍵となります。
推奨防犯装備
海外旅行保険(歯科・移送費込み)
必須保険
ブルネイでは2025年より非居住者の医療保険加入が義務化されました。高度医療が必要な場合、シンガポールへの移送が必要になることもあり、十分な補償額が必要です。
VPNサービス
推奨通信機器
公共Wi-Fiの利用時や、プライバシー保護のために必須です。ブルネイでは通信の監視が行われる可能性があり、セキュリティ強化に有効です。
配車アプリ「Dart」
必須通信機器
ブルネイ版Grab。公共交通機関が限られているため、移動の生命線となります。事前に日本でダウンロードとカード登録を済ませておくことを強く推奨します。
conservative clothes (長袖・長ズボン)
推奨衣類
イスラム教国であるため、露出の多い服は不適切です。また、強力な冷房対策や日焼け、害虫対策としても機能します。モスク見学にも必要です。
シンガポールドル(現金)
推奨通貨
ブルネイ・ドルと等価で通用します。余った場合にシンガポールや他国での両替が容易なため、予備資金として保持しておくと非常に便利です。
BFタイプ電源アダプター
必須通信機器
英国式の三本足プラグです。日本の家電や充電器をそのまま使うことはできません。複数口あるタイプだと、スマホやカメラを同時に充電できて便利です。
強力な虫除けスプレー
推奨衛生用品
デング熱対策として必須です。特にウル・テンブロン国立公園など自然豊かな場所を訪れる際は、DEET配合の強力なものを持参してください。
経口補水液パウダー
オプション衛生用品
高温多湿の環境下で熱中症リスクが高いため、水に溶かして飲めるパウダータイプがあると安心です。現地のスーパーでも購入可能ですが、日本製は味が慣れています。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
ブルネイは女性の一人歩きにとっても、世界で最も安全な国の一つです。暴力犯罪や性犯罪の発生率は極めて低く、夜間の移動も適切にDartを利用すればリスクは最小限です。ただし、イスラム教国であることを尊重し、服装には「控えめさ」が求められます。公共の場では肩や膝を露出する服(ミニスカート、タンクトップ等)は避け、長袖や長ズボン、ロングスカートを着用することを強く推奨します。これにより、不要な注目や摩擦を避け、現地の文化への敬意を示すことができます。また、モスク見学時は頭を覆うスカーフが必要です(貸出もあります)。男性から声をかけられることは稀ですが、保守的な社会であるため、過度に親密な態度は誤解を招くことがあります。公共交通機関(バス)での単独利用も安全ですが、夜間はDartを利用するのが最も確実です。生理用品はスーパーやドラッグストアで容易に入手できますが、使い慣れたものがある場合は持参をお勧めします。
LGBTQ+旅行者向けガイド
ブルネイへのLGBTIQ+旅行者の訪問については、極めて慎重な対応が必要です。ブルネイの法律(シャリア刑法)では同性愛行為が厳格に禁じられており、現在死刑の執行は事実上凍結されていますが、依然として最高刑は死刑を含む重罪です。外国人旅行者がプライベートで逮捕されるケースは稀ですが、公の場での愛情表現(手をつなぐ、キスをする等)は異性・同性に関わらず控えめにする必要があり、同性間の場合は特段の注意が求められます。出会い系アプリ等の利用は、おとり捜査や恐喝のリスクがあるため避けるべきです。トランスジェンダーの方についても、パスポートの性別と外見が一致しない場合に、入国審査で質問を受けたり、保守的な社会ゆえに不自由を感じたりする可能性があります。LGBTQ+関連の権利を主張するような衣類や持ち物も、法的・文化的な摩擦を避けるために控えてください。総じて、「目立たず、控えめに行動する」ことが安全に滞在するための鉄則です。
家族・シニア旅行者向けガイド
ブルネイは家族旅行やシニア世代の旅行に非常に適した目的地です。最大の理由は、治安が極めて良く、街全体が清潔で静かなことです。子供連れの場合、ジュルドン・パークのような遊園地や、広大なリゾートホテル「ザ・エンパイア」のプールなどが楽しめます。また、多くのレストランには子供用椅子が完備されており、スタッフも子供に非常に寛容です。ベビーカーについては、主要なモールの内部や中心部は比較的使いやすいですが、水上集落や歴史的な場所では不向きなため、抱っこ紐を併用することをお勧めします。シニア層にとっては、起伏が少なく整備された道路や、英語が通じる質の高い医療機関(JPMC等)があることが安心材料となります。ただし、酷暑と湿度が大きな負担になるため、移動は全て冷房の効いた車(Dart)を利用し、午後の最も暑い時間帯はホテルでの休憩を挟むなどのスケジュール管理が重要です。また、公共の場では冷房が非常に強いため、体温調整のための羽織りものが必須です。手厚い社会福祉国家ゆえの、穏やかでホスピタリティに溢れた滞在が期待できます。
安全に関するよくある質問
夜間に一人歩きをしても大丈夫ですか? ▼
ブルネイは非常に安全で、夜間も市街地であれば歩行可能です。ただし、街灯が少ない場所や、水上集落の裏道、森林公園などは足場が悪く、犯罪よりも事故や迷難のリスクがあるため、複数人での行動を推奨します。
シャリア法(イスラム法)は外国人にも適用されますか? ▼
はい、外国人にも適用されます。公の場での飲酒、不適切な服装、イスラム教への侮辱、不倫行為などは処罰の対象となります。現地の規律を尊重し、行動には細心の注意を払ってください。
タクシーのぼったくりはありますか? ▼
認可されたタクシーや配車アプリDartでは、ぼったくりはほぼありません。ただし、未認可の「白タク」を利用すると高額請求される場合があるため、必ず公式の手段を利用してください。
野生動物のリスクはありますか? ▼
川沿いや一部の海岸にはイリエワニが生息しており、警告サインのある場所での水泳は厳禁です。また、森林公園のサルは食べ物を狙うことがあるため、目を合わせたりエサをあげたりしないでください。
テロのリスクはどうですか? ▼
現在、ブルネイでのテロ脅威は極めて低いと評価されています。しかし、世界的な情勢を踏まえ、観光地や政府機関などの人が集まる場所では、周囲の状況に最低限の注意を払うことが推奨されます。
サイバー犯罪に遭わないためには? ▼
SNSを通じた偽の投資話や求人広告を無視してください。また、公共の無料Wi-Fiを利用する際はVPNを通し、銀行情報の入力などは控えるのが賢明です。
薬物に対する罰則はどのくらい厳しいですか? ▼
非常に厳格です。一定量以上の薬物の所持や密売は死刑が規定されています。他人の荷物を預かることは絶対に行わないでください。
警察に賄賂を要求されることはありますか? ▼
ありません。ブルネイの警察は極めて廉潔であり、賄賂の提示自体が犯罪とみなされ、厳しい処罰の対象となります。絶対に行わないでください。
ドローンの飛行はできますか? ▼
厳格な事前許可制です。無許可での飛行は、王宮周辺や軍事施設、空港付近などで厳しく制限されており、没収や罰金の対象となります。
緊急連絡先は何番ですか? ▼
警察は993、救急は991、消防は995です。英語での対応が可能です。緊急時はまずこれらの番号へ通報してください。
実用的なよくある質問
シンガポールドルは本当にそのまま使えますか? ▼
はい、紙幣であれば等価でそのまま使えます。お釣りはブルネイ・ドルで返ってくるのが一般的です。ただし硬貨は使えないことが多いので注意してください。
水道水は飲めますか? ▼
いいえ、直接飲用は避け、市販のミネラルウォーターを利用してください。大腸菌や配管の汚れによる健康リスクが指摘されています。
金曜日の観光で注意すべきことは? ▼
金曜日の12:00から14:00は礼拝のため、全ての店、レストラン、博物館、ガソリンスタンドが閉鎖されます。移動や食事はこの時間を避けて計画してください。
インターネット環境はどうですか? ▼
都市部では5G/4Gが普及しており、空港でツーリスト用SIMが購入可能です。多くのカフェで無料Wi-Fiがありますが、VPNの併用を推奨します。
ベストシーズンはいつですか? ▼
雨が少なく晴天率の高い2月から3月がベストです。雨季(11〜1月)は激しいスコールで観光に影響が出ることがあります。
公共バスは便利ですか? ▼
運賃は1BNDと安いですが、本数が少なく、夜間は運行していません。観光には効率的な配車アプリDartの併用をお勧めします。
アルコールの持ち込みルールは? ▼
17歳以上の非ムスリムに限り、酒類ボトル2本(計2Lまで)とビール12缶まで持ち込み可能です。入国時の税関申告が必須です。
電圧とプラグの形状は? ▼
230V、50Hz、BFタイプです。日本の家電を使うには変換プラグが必要で、100V専用機器には変圧器も必要です。
クレジットカードはどこで使えますか? ▼
ホテル、大型ショッピングモール、主要なレストランで使えます。屋台やバス、水上タクシー、個人商店では現金のみです。
チップの習慣はありますか? ▼
ありません。レストラン等ではサービス料が含まれていることが多く、無理に渡す必要はありません。お釣りの端数を渡す程度で十分です。
ブルネイの治安に関するよくある質問
ブルネイの治安は良い?悪い? ▼
ブルネイの治安は東南アジアでもトップクラスに良好です。豊富な資源を背景とした高い社会福祉と、厳格な法執行により、凶悪犯罪は極めて稀です。2026年現在も政治的に安定しており、夜間の外出も他の近隣諸国に比べて非常に安全ですが、近年はサイバー犯罪や空き巣が増加傾向にあるため、基本的な防犯意識は必要です。
ブルネイで危険な地域はどこ? ▼
特に「危険」とされる地域はありませんが、ガドン地区やキウラップ地区といった繁華街では、人混みでのスリやひったくり、駐車車両を狙った車上荒らしに注意が必要です。また、マレーシアとの国境付近では薬物密輸の取り締まりが強化されており、不審な荷物を預かるなどの行為は絶対に行わないでください。
ブルネイ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
安全性の面で「やばい」ことはありませんが、シャリア刑法(イスラム法)の厳格さには注意が必要です。公共の場での飲酒や喫煙、不適切な男女の接触は厳罰の対象となります。法律を知らなかったでは済まされないため、現地の宗教的慣習と規律を尊重すれば、これほど安心して旅行できる国は他にありません。
ブルネイは女性一人でも怖くない? ▼
女性一人旅でも「怖い」と感じる場面はほとんどありません。路上での執拗なナンパや性犯罪の発生率は非常に低く、夜間の移動も比較的安全です。ただし、イスラム教国であるため、露出の多い服装は避け、控えめな服装を心がけることがトラブル回避のポイントです。夜間の暗い通りや人気のない場所は避けるという基本を守れば安心です。
ブルネイでスリに遭わないための対策は? ▼
ガドン地区のナイトマーケットや商業施設では、観光客の隙を狙ったスリが報告されています。バッグは体の前に持ち、貴重品はポケットに入れず、常に視界の中に入れておくことが重要です。また、レストランなどで荷物を置いて席を離れるといった行為は避け、常に身の回りの品から目を離さないようにしてください。
ブルネイで多い詐欺の手口は? ▼
最近は物理的な詐欺よりもサイバー空間での詐欺が急増しています。SNSを通じて高利回りの投資を勧誘したり、警察官を装って個人情報を聞き出そうとしたりするフィッシング詐欺に注意が必要です。また、観光地で過度な寄付を求める人物に対しても、安易に応じず、正規の窓口やモスクの募金箱を利用するようにしましょう。
ブルネイで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が巻き込まれやすいのは、空き巣や車上荒らし、そして最近ではインターネットを通じた詐欺被害です。凶悪な強盗事件は少ないものの、ホテルやレンタカー内に貴重品を放置することで盗難に遭うケースがあります。また、薬物に関わるトラブルは死刑を含む重罰となる可能性があるため、他人から荷物を預かることは厳禁です。
ブルネイ旅行で注意すべきことは? ▼
宗教的タブーに触れないことが最も重要です。アルコールの公然とした摂取や販売は禁止されており、ラマダン(断食月)期間中は日中の公共の場での飲食も制限されます。王室への不敬な発言やSNS投稿も処罰対象です。また、2025年からは旅行者への医療保険加入が義務化されているため、事前に準備を整える必要があります。
ブルネイで起こりやすいトラブルは? ▼
文化的な無理解によるトラブルのほか、環境面での事故に注意が必要です。特にカンポン・アイール(水上集落)では老朽化した木道の崩落や、夜間の照明不足による海への転落が報告されています。また、ビーチや川付近ではイリエワニが出没することがあり、立ち入り禁止区域に入ることで命に関わるトラブルに発展する恐れがあります。
ブルネイで被害に遭ったらどうする? ▼
緊急時は警察(993)または救急(991)に連絡してください。盗難などの被害に遭った場合は、警察署で被害届(ポリスレポート)を発行してもらうことが保険請求やパスポート再発行に不可欠です。言葉や法的手続きで不安がある場合は、速やかに在ブルネイ日本国大使館へ連絡し、サポートを仰ぐようにしてください。
ブルネイの治安詳細
ブルネイの治安概要
ブルネイは東南アジアでも屈指の治安を誇ります。石油・天然ガス資源に裏打ちされた経済的豊かさが社会福祉を支えており、貧困に起因する犯罪が極めて少ないのが特徴です。国王への忠誠心と「マレー・イスラム・君主制」の国是により、政治的なデモやテロの脅威も低く抑えられています。2025年以降、非居住者への医療保険加入が義務化されるなど、安全と健康に関する規制が強化されています。基本的には夜間でも安心して街歩きができる環境ですが、近年は空き巣や、物理的犯罪と同規模まで増加しているサイバー空間での詐欺に警戒が必要です。
ブルネイは危険?やばい?
ブルネイが「危険」や「やばい」と言われることは稀ですが、渡航者が直面する最大のリスクは物理的な危害ではなく、厳格な「シャリア刑法(イスラム法)」の不理解です。2019年から本格施行されたこの法体系は外国人にも適用され、公共の場での飲酒や不適切な男女交際などは厳罰の対象となります。特にラマダン(断食月)期間中の公共の場での飲食は禁止されており、これらを知らずに「やばい」状況に陥る可能性があります。身体的安全性は世界最高水準ですが、法的・宗教的な規律の遵守という側面では、他国以上に慎重な行動が求められる環境です。
ブルネイは怖い?一人旅でも大丈夫?
ブルネイは女性の一人旅や初心者にとっても「怖さ」をほとんど感じることのない、非常に穏やかな国です。夜間のバンダルスリブガワン中心部も明るく、警察の巡回も頻繁に行われています。女性が歩いていても不審な付きまといやナンパをされることは極めて稀です。ただし、キウラップ地区などの繁華街の駐車場や、夜間の暗い通りでは、念のため警戒を怠らないようにしましょう。また、宗教的な理由から、過度な露出(肩や膝が出る服装)は避け、現地の文化を尊重する姿勢を見せることで、周囲との無用なトラブルを防ぎ、より快適に滞在することができます。
スリ・詐欺・犯罪の実態
ブルネイにおける犯罪は、強盗などの凶悪事件よりも、窃盗やサイバー詐欺といった非対面・非暴力的なものが主流です。特に2024年以降、ネットを通じたフィッシング詐欺や投資詐欺が急増しており、件数は従来の窃盗罪に匹敵する勢いです。街中では、観光客が多く集まるガドン地区の夜市や商業エリアで、スリやひったくりが散発的に発生しています。これらは観光客の不注意を突いた犯行が多く、カバンの口を開けっ放しにする、貴重品をテーブルに置いたままにするといった行動が狙われます。また、人身売買や薬物密売がマレーシア国境付近で警戒されており、不審な荷物の運搬を頼まれるといったトラブルにも注意が必要です。
地域別の危険度
ブルネイ全体は「レベル1」相当の極めて安全な状態ですが、地域により注意すべきリスクが異なります。バンダルスリブガワン中心部やムアラ港周辺は、警察の監視も厳しく最も安全なエリアです。一方で、ガドン地区やキウラップ地区は人流が多く、スリや車上荒らしのリスクが相対的に高いため警戒が必要です。カンポン・アイール(水上集落)は犯罪リスクよりもインフラの老朽化による転落事故のリスクが高い特異なエリアです。また、マレーシアとの陸路国境付近では、薬物の密輸入摘発が相次いでおり、国境付近の不審な人物や物品の受け渡しには関わらないよう特に注意が必要です。
ブルネイ旅行で注意すべきポイント
滞在中の最大の注意点は、ブルネイの国是である「MIB(マレー・イスラム・君主制)」とシャリア刑法への敬意です。イスラム教の礼拝時間や金曜日の昼過ぎ(12時から14時)は多くの店や官公庁が閉まるため、スケジュール管理に注意しましょう。また、アルコールの販売は一切なく、個人の持ち込みにも厳格な制限があります。王室への批判は固く禁じられており、SNS等での発言も処罰の対象となる可能性があります。環境面では、ムアラ地区などのビーチや水路付近でイリエワニが出没することがあるため、掲示板の警告を無視して水辺に近づくことは避け、安全確保に努めてください。
よくあるトラブル事例
実際のトラブルとして最も多いのは、公共の場での禁止行為による警察の取り締まりです。例えば、非ムスリムであっても断食月中に外で水を飲んだり食事をしたりすることで注意を受けるケースがあります。また、ガドン地区やキウラップ地区の駐車場での車上荒らしや、暗がりでのひったくり被害も少数ながら報告されています。観光スポットのカンポン・アイール(水上集落)では、老朽化した木製の歩道が崩落したり、夜間に足元が見えず海に転落したりといった、犯罪以外の事故トラブルが珍しくありません。ガイドなしでの夜間の深追いは控え、現地の構造に注意を払うことが重要です。
被害に遭った場合の対応
万が一犯罪やトラブルの被害に遭った場合は、まず現地の警察(緊急通報:993)に通報し、被害届(ポリスレポート)を受理してもらう必要があります。これは保険請求やパスポート再発行の際に必須となります。ブルネイ警察は一般的に親切で英語も通じますが、法的な問題(シャリア刑法抵触など)の場合は迅速に在ブルネイ日本国大使館へ連絡し、助言を求めてください。医療被害や事故に備え、2025年から義務化された医療保険の内容を事前に把握し、キャッシュレス診療が可能な病院を控えておくことも重要です。救急車が必要な場合は991へダイヤルしてください。