総合評価
極北州のテロや英語圏の分離独立紛争に加え、主要都市での一般犯罪も極めて深刻です。政治的緊張も高く、観光目的の渡航は命に関わる危険を伴います。
身体的安全 (E)
分離独立派による武力衝突やIED攻撃、武装勢力による身代金目的の誘拐が常態化しています。強盗の多くが銃器やナタを使用しており、抵抗は極めて危険です。
医療・衛生 (D-)
黄熱病のイエローカードが必須。Mpox、マラリア、コレラのリスクが極めて高く、医療水準は不十分です。重大な傷病時は国外への緊急移送が必要となります。
詐欺・スリ (D+)
偽警官による金銭要求、タクシーでの相乗りを装った強奪、SNSを利用したロマンス詐欺が多発しています。警察の腐敗も深刻で、法的な助けは期待できません。
テロリスク (E-)
極北州ではボコ・ハラムやISWAPによる自爆テロや襲撃が継続しています。都市部でも手製爆弾(IED)を用いたテロが発生しており、警戒が必須です。
最新インテリジェンスレポート
カメルーンの治安状況は地域により劇的に異なりますが、国全体として極めて不安定な状態にあります。極北州ではイスラム過激派による凄惨なテロや村落襲撃が続いており、北西州および南西州の英語圏では、分離独立派(アンバゾニア)と政府軍の武力紛争が泥沼化し、民間人の拉致や処刑、爆発事件が頻発しています。さらに2025年10月の大統領選挙以降、92歳のポール・ビヤ大統領の長期独裁に対する不満から政治的緊張が激化しており、ヤウンデやドゥアラといった主要都市においてもデモや集団暴行事件、小規模なIED攻撃が発生しています。一般犯罪の凶悪化も顕著で、外国人旅行者は常に強盗や誘拐のターゲットとして狙われるリスクにさらされています。
背景分析
カメルーンは、1982年から40年以上政権を維持しているポール・ビヤ大統領による強固な独裁体制下にあります。ビヤ氏はアフリカ最高齢の指導者であり、その後継者問題と2025年の選挙結果を巡る不正疑惑が、国内の政治的対立を極限まで高めています。社会的には、植民地時代の歴史に端を発するフランス語圏と英語圏の構造的な対立が「英語圏危機」として武力紛争に発展しており、数千人の死者と数十万人の国内避難民を生んでいます。経済面では中部アフリカの重要拠点でありながら、若年層の不完全雇用や極端な富の偏在が社会的不安を助長しています。北部のサヘル地域では、気候変動による農地・水資源の減少がボコ・ハラム等の過激派の浸透を許す要因となっており、国家の治安維持能力を著しく削いでいます。これらの複合的な要因により、国家の安定性は極めて脆弱であり、不測の事態がいつ発生してもおかしくない状況が続いています。
重要ポイント
- 極北州はテロ組織の活動が活発であり、渡航は生命に直結する危険がある。
- 英語圏(北西・南西州)は実質的な内戦状態で、外国人の誘拐がビジネス化している。
- タクシーは相乗りを絶対に避け、Yangoなどの信頼できる配車アプリのみを利用する。
- 警察および検問所での賄賂要求が常態化しており、法的な公正さは期待できない。
- 政府施設、軍、空港、大統領官邸の撮影はスパイ容疑で即座に逮捕される。
- 入国には黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)が法律で義務付けられている。
- Mpox(エムポックス)の症例が急増しており、最大級の衛生警戒が必要。
- 迷彩柄の衣類や持ち物は、軍関係者と誤認され拘束・没収の対象となる。
- 夜間の外出はヤウンデ等の大都市であっても強盗の格好の標的となり、極めて危険。
- 水道水は飲用不可。未開封のボトル入りミネラルウォーター以外は口にしないこと。
- 同性愛は違法であり、SNSでの発言を含め逮捕・実刑判決を受けるリスクがある。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル4:退避してください。渡航は止めてください |
| 米国国務省 | Level 2: Exercise Increased Caution |
| 英国外務省 | Advice against all travel to specific regions |
| カナダ政府 | Avoid all travel |
| ドイツ外務省 | Reisewarnung (Teilweise) |
| フランス外務省 | Zone Rouge / Vigilance renforcée |
地域別リスク評価
極北州 (Far North)
極めて危険(退避勧告)リスクボコ・ハラムやISWAPによる自爆テロ、襲撃、誘拐が日常化。軍による掃討作戦も進行中で、戦場に近い状態です。
北西州 (North West)
極めて危険(退避勧告)リスク分離独立派と政府軍の主戦場。IED攻撃や民間人の身代金目的の誘拐が頻発しており、統治が及んでいない地域が多いです。
南西州 (South West)
極めて危険(退避勧告)リスク北西州同様、武装紛争の影響下。学校や政府施設、外国人企業が襲撃対象となっており、安全の確保は不可能です。
バカシ半島 (Bakassi)
極めて危険(退避勧告)リスクギニア湾に面し、海賊行為と武装勢力による船舶の襲撃、乗組員の誘拐リスクが極めて高い特殊危険地帯です。
北部州 (North)
非常に危険(渡航中止勧告)リスクナイジェリアやチャドからの武装強盗(道路強盗)の流入があり、移動中の待ち伏せ襲撃リスクが高い地域です。
アダマワ州 (Adamawa)
非常に危険(渡航中止勧告)リスク伝統的な牧畜地帯ですが、武装勢力による誘拐が拡大。ヤウンデとの鉄道路線以外での移動は推奨されません。
東部州 (East)
非常に危険(渡航中止勧告)リスク中央アフリカ共和国の情勢不安が波及。難民キャンプ周辺での治安悪化や武装グループの侵入が報告されています。
ドゥアラ首都圏 (Littoral)
警戒が必要リスク最大都市として一般犯罪が極めて多く、特に深夜のタクシー強盗や刃物を用いたひったくりが頻発しています。
ヤウンデ首都圏 (Center)
警戒が必要リスク政治の中心。デモに伴う混乱やIEDの未遂事件、外交官狙いの強盗が高級住宅街でも発生しています。
南部州 (South)
注意が必要リスク比較的安定しているが、クリビ等のリゾート地でも夜間のビーチでの強盗が報告されており油断は禁物です。
国内安全マップ
カメルーンは、北部のイスラム過激派、英語圏の分離独立派という二つの大きな紛争を抱えつつ、都市部では深刻な経済的不安からくる一般犯罪が凶悪化しているという、三重の安全リスクを抱えています。2025年の大統領選挙以降、権力の空白や不正疑惑を巡る市民の怒りがいつ大規模な暴動に発展してもおかしくない状況です。警察・軍の治安維持能力は紛争地域に集中しており、都市部での一般犯罪の取り締まりや、外国人に対する保護機能は事実上麻痺しています。どのような地域であっても「自己責任」という言葉を上回る実質的な危険が潜んでおり、政府関係者や特定のビジネスを除き、渡航は避けるべき情勢です。
各国大使館や高級住宅が集まる、国内で最も安全とされるエリア。それでも夜間の単独歩行は避けるべきですが、日中は比較的落ち着いています。
リスク: 外交官狙いの強盗, 住宅侵入, 検問での賄賂要求
カメルーン最大級の市場。極端な混雑に乗じたスリやひったくりが秒単位で発生しており、外国人はほぼ確実に狙われます。
リスク: 組織的な集団スリ, バイク強盗, 偽警官詐欺
経済の中心地で繁華街。日中はビジネス客で賑わうが、夜間はタクシー強盗や路上での刃物強盗のリスクが急上昇する要注意ゾーン。
リスク: 相乗りタクシー強盗, ひったくり, 暴力事件
英語圏紛争の激戦地。市内で政府軍と分離独立派の銃撃戦が頻発しており、IED攻撃や大規模な誘拐が常態化しています。
リスク: IED(爆発物)攻撃, 身代金目的の誘拐, 武力衝突
カメルーン山麓の都市だが、分離独立派の活動が非常に活発。軍の検問が多く、緊張状態が続いています。外国人への襲撃リスク大。
リスク: 誘拐, 不当拘束, テロ攻撃
ボコ・ハラムの活動圏。自爆テロや村落への襲撃、外国人拉致のリスクが極めて高く、軍の護衛なしでの移動は自殺行為です。
リスク: テロ, 誘拐, 軍事作戦の巻き添え
海沿いのリゾート地。比較的平和で観光客も多いが、夜間の海岸での強盗事件が発生しているため、油断は禁物です。
リスク: 夜間の海岸強盗, 水難事故, 詐欺
ナイジェリアとの国境紛争があった海域。現在は海賊の巣窟となっており、船舶の乗っ取りや身代金誘拐が多発する最危険地帯。
リスク: 海賊行為, 武装グループによる拉致, 海上テロ
チャドの首都ヌジャメナに隣接。国境越えの犯罪者が多く、極北州の不安定な情勢が直撃している危険な商業都市。
リスク: テロ, 武装強盗, 不法拘束
英語圏に位置するが、比較的安定を保っている港湾都市。しかし、周辺地域では紛争が続いており、市内の検問は非常に厳しい。
リスク: 厳しい検問, 突然のロックダウン, 一般犯罪
農業の中心地。英語圏の紛争地域に隣接しているため、避難民の流入や時折の越境攻撃があるが、主要部は比較的平穏。
リスク: ひったくり, 紛争の波及, 交通事故
かつての観光名所だが、現在はボコ・ハラムの浸透により完全に閉鎖状態に近く、武装集団による襲撃リスクが極めて高い。
リスク: テロ組織による拉致, 武装襲撃, 地雷
鉄道の終着駅。町自体は活気があるが、州内の地方部では誘拐が多発しており、幹線道路の移動には多大なリスクを伴う。
リスク: 道路強盗, 身代金誘拐, スリ
中央アフリカ共和国との国境に近い。難民の流入に伴う治安の不安定化が懸念されており、夜間の移動は推奨されない。
リスク: 窃盗, 武装勢力の越境, 不法入国者による犯罪
北部の中心都市。大統領選挙後の抗議デモで暴力事件が発生。ナイジェリアからの犯罪集団の流入にも警戒が必要。
リスク: 政治的暴動, 道路強盗, テロ波及
犯罪・治安情報
犯罪統計
凶悪犯罪
リスク: 5/5多発エリア: ヤウンデ市内全域, ドゥアラのアクワ地区, 夜間の公共広場, スラム街周辺
手口:
- 銃器やナタを使用した脅迫
- 集団での待ち伏せ襲撃
- 抵抗した場合の躊躇なき殺傷
対策:
- 決して1人で歩かない
- 金品を要求されたら抵抗せずに差し出す
- 夜間は信頼できる専用車のみを利用する
2024年の統計では大都市での暴力犯罪率が前年比15%増加。特に刃物による殺傷事件が急増中。
スリ・窃盗
リスク: 5/5多発エリア: ヤウンデ・モコロ市場, ドゥアラ中央市場, ケネディ通り, バス発着所
手口:
- バイクによる追い抜きざまのひったくり
- 混雑時の集団スリ
- 刃物でバッグを切り裂く手口
対策:
- 貴重品は分散して身につける
- スマホを路上で露出させない
- バッグは車道と反対側に持つ
市場周辺では1日に数十件のスリが発生しているが、警察に報告されるのは極一部。
強盗
リスク: 5/5多発エリア: 相乗りタクシー内, レストランの駐車場, ATM周辺, 幹線道路の検問所風の場所
手口:
- タクシー強盗(共犯者が乗っているケース)
- ATM操作後の追跡・襲撃
- 夜間の自宅門前での待ち伏せ
対策:
- タクシーは必ず貸切(デポ)にする
- ATMは日中に銀行内のものだけを使う
- 日没後の移動を極力制限する
特に年末年始にかけてタクシー強盗の発生件数がピークに達する。
kidnapping
リスク: 5/5多発エリア: 北西州・南西州の全域, 極北州の村落部, 東部国境付近, アダマワ州の農村地帯
手口:
- 道路走行中の車両襲撃・拉致
- 身代金目的の組織的誘拐
- 夜間の住居侵入・拉致
対策:
- 対象地域への渡航を一切避ける
- 移動ルートや時間をランダムにする
- 現地でのセキュリティチームの雇用
英語圏では年間数百人が誘拐されており、外国人の被害も断続的に報告されている。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: 空港到着ロビー, 路上(警察官のふり), SNS・オンライン, 観光案内を申し出る場所
手口:
- 偽警官によるパスポートチェック・罰金要求
- 投資詐欺(Sunrun等)
- 不当な超過料金の請求
対策:
- 身分証の提示はコピーで行い、本物は隠す
- 法外な罰金要求には大使館へ連絡する姿勢を見せる
- うますぎる投資話は全て詐欺と疑う
2024年に大規模なポンジ・スキームが発覚し、数万人が被害に遭った。
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リスク: 4/5多発エリア: ヤウンデ・ドゥアラ間幹線道路, 都市内の交差点, 未舗装の地方道路, 急勾配の山道
手口:
- 過積載・整備不良車による暴走
- 飲酒運転や居眠り運転
- 夜間の無灯火走行
対策:
- VIPクラスの大型バスのみを利用する
- 夜間の都市間移動を絶対に避ける
- バイクタクシーは利用しない
道路事故による死者数は年間数千人に上り、アフリカ内でも最悪レベルの一つ。
健康・医療情報
ワクチン情報
カメルーン入国には黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必須です。提示できない場合は入国拒否や強制接種の対象となります。また、2026年現在の国際的な状況により、長期滞在者にはポリオワクチンの接種証明が求められることがあります。その他、衛生環境が不十分なため、A型・B型肝炎、破傷風、チフス、髄膜炎菌の予防接種が強く推奨されています。特に乾季の北部地域では髄膜炎の流行が頻繁に見られるため注意が必要です。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 黄熱病 | 必須 | 生後9か月以上の全ての渡航者に接種証明書(イエローカード)の提示が義務付けられています。入国の10日以上前に接種を完了させる必要があります。 |
| ポリオ | 推奨 | 4週間以上の滞在者は出国時に接種証明書を求められる場合があるため、追加接種を推奨します。 |
| A型肝炎・B型肝炎 | 推奨 | 経口感染や血液感染のリスクがあるため、中長期滞在者には強く推奨されます。 |
| 破傷風 | 推奨 | 怪我の際の感染防止のため、定期的な追加接種が推奨されます。 |
| 髄膜炎菌 | 推奨 | 乾季(12月〜6月)のサヘル地域や北部での流行に備え、渡航前に検討してください。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野犬や野生動物との接触リスクがあるため、地方へ赴く場合は検討してください。 |
健康リスク
全土でマラリアの感染リスクが極めて高く、防蚊対策と予防薬の服用が必須です。2026年初頭、カメルーン保健省はMpox(エムポックス)の症例急増を受け、沿岸部や中部を中心に最大級の警戒を発出しました。100名以上の疑い例が報告されており、野生動物や感染者との接触を避ける必要があります。また、コレラやデング熱、チクングニア熱も発生しており、生水や加熱不十分な食品の摂取、蚊による刺傷には最大限の注意を払ってください。乾燥した北部では砂塵による呼吸器疾患のリスクもあります。
医療施設
医療水準は全体的に低く、先進国並みの治療は期待できません。ヤウンデやドゥアラの私立クリニック(バストス地区など)は比較的設備が整っていますが、高度な手術や重症対応が必要な場合は周辺国や欧州への緊急移送が必要となります。日本語対応可能な施設はなく、フランス語か英語での対応となります。地方の公立病院は薬品や資材が慢性的に不足しており、衛生状態も悪いため利用は避けるべきです。高額な医療移送費用をカバーする海外旅行保険への加入が不可欠です。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本人は査証(ビザ)が必要です。2023年4月からオンラインでのe-Visa申請システムが導入されました。事前に公式サイトで申請・決済を行い、発行されたQRコード付きの書類を印刷して持参する必要があります。入国審査時にこの書類と引き換えに査証シールが貼付されます。観光目的の滞在期間は申請によりますが、現地での延長手続きは極めて煩雑で困難なため、計画的な渡航が必要です。ビジネス目的の場合は別途、現地企業からの招待状が必要となります。
パスポート有効期限
入国時にパスポートの残存有効期間が6か月以上必要です。また、査証貼付や入出国スタンプのために、未使用の査証欄が見開きで2ページ以上あることを確認してください。損傷の激しいパスポートは入国を拒否される恐れがあるため注意が必要です。
持ち込み禁止・制限品
迷彩柄の衣類やバッグの持ち込み、着用は軍関係者と誤認される恐れがあり、厳禁です。没収や拘束の対象となります。外貨の持ち込み制限はありませんが、多額の現金(約6000ユーロ相当以上)を持ち出す際は申告が必要です。野生動物の加工品(象牙など)の持ち出しも厳しく規制されています。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
危険夜明け前後は人通りが少なく、待ち伏せ型の強盗や、帰宅ラッシュを終えた犯罪者が獲物を探している時間帯です。特にジョギングや早朝の散歩をする外国人は非常に危険です。市場の設営が始まる時間帯はスリも活動を開始します。タクシーも相乗り強盗のリスクが高いままです。
安全な活動:
- ・ホテルのジムでの運動
- ・厳重に施錠された施設内での待機
- ・信頼できるホテル送迎車での移動
避けるべきエリア:
- ・人気の少ない公園
- ・市場周辺の裏通り
- ・公共交通機関の停留所
交通: ホテルの手配した専用車、または高度なセキュリティが確保された私用車。
日中
注意日中は活動が活発になり、相対的には最も安全な時間帯ですが、スリやひったくりは白昼堂々と行われます。政治的な緊張が高まっている日は、昼間でも突然のデモや治安部隊との衝突が発生し、催涙弾や実弾が使用されるリスクがあります。常に周囲の騒音や人だかりに注意を払う必要があります。
安全な活動:
- ・公的機関でのビジネス
- ・主要スーパーマーケットでの買い物
- ・明るい大通りでの徒歩移動(短距離)
避けるべきエリア:
- ・大規模な市場の密集地帯
- ・政府庁舎前の広場
- ・貧困層が居住するスラム地域
交通: Yangoなどの配車アプリ(貸切設定)、または信頼できる運転手付きの車両。
夕方〜夜
危険夕暮れ時は帰宅ラッシュの混雑に紛れたひったくりが急増します。また、視界が悪くなるにつれてバイク強盗が活動を活発化させます。レストラン周辺での待ち伏せも増え始めるため、店を出る際の周囲の確認が欠かせません。この時間帯からの徒歩移動は推奨されず、ドアロックを徹底した車移動が基本となります。
安全な活動:
- ・警備員のいる中級以上のレストランでの食事
- ・屋内ショッピングセンターでの活動
避けるべきエリア:
- ・街灯の少ない住宅街
- ・夜市
- ・バスの乗り換えポイント
交通: 配車アプリでのドア・ツー・ドアの移動。徒歩は厳禁。
深夜
危険深夜は無法地帯に近い状況となります。武装強盗が主要道路でも獲物を狙い、検問を装った犯罪集団が現れることもあります。バーやナイトクラブ周辺では暴力沙汰や薬物関連の犯罪、売春に伴う恐喝リスクが極めて高いです。警察の巡回も期待できず、緊急時の対応はほぼ不可能な時間帯です。
安全な活動:
- ・宿泊施設内での静養
- ・完全な警備体制下のイベントへの参加
避けるべきエリア:
- ・全ての路上
- ・ナイトクラブ周辺
- ・ドゥアラのアクワ地区等の繁華街
交通: 絶対に外出を避けること。やむを得ない場合は武装ガードを伴う専用車。
季節別ガイド
Spring(小雨季) (3月 - 6月)
気温: 23°C - 32°C
降水: 断続的な激しい雷雨
服装: 通気性の良い綿素材の服、折り畳み傘、レインコート
おすすめ活動:
ヤウンデ市内観光, クリビのビーチ, コーヒー農園訪問
リスク:
- ・湿度の急上昇による熱中症
- ・道路のぬかるみ
- ・蚊の増殖
Summer(大雨季) (7月 - 10月)
気温: 22°C - 28°C
降水: 連日の激しい豪雨、沿岸部で特に多い
服装: 防水性の高い上着、長靴、着替えの予備
おすすめ活動:
雨天時の美術館訪問, ドゥアラの文化施設
リスク:
- ・大規模な洪水
- ・土砂崩れによる道路封鎖
- ・国内線の遅延・欠航
Fall(乾燥への移行期) (11月)
気温: 24°C - 31°C
降水: 雨が止み、晴天が増える
服装: 軽装、朝晩のための薄い羽織るもの
おすすめ活動:
野生動物サファリ(シーズン開始), ハイキング, バフサムの市場巡り
リスク:
- ・気温の変化による体調不良
- ・道路工事による渋滞
Winter(大乾季) (12月 - 2月)
気温: 18°C - 35°C(北部では夜間冷え込む)
降水: ほぼ皆無、極めて乾燥している
服装: 日中は軽装、朝晩はジャケット、防塵用マスク
おすすめ活動:
ワザ国立公園でのサファリ, カメルーン山登山, 各地の伝統祭事
リスク:
- ・ハルマッタン(砂塵嵐)による視界不良
- ・喉・皮膚の乾燥
- ・髄膜炎のリスク
ベストシーズン: カメルーン訪問に最適な時期は、11月から2月までの大乾季です。この時期は降雨がほとんどなく、未舗装の道路も比較的良好な状態で、野生動物の観察(サファリ)にも適しています。空路の欠航も少なく、移動の計画が立てやすいのが特徴です。ただし、北部は日中の気温が非常に高くなるため、熱中症対策は必須です。
環境リスク
野生動物のリスク
毒蛇(カーペットバイパー、マンバ)
リスク: 4/5生息地: 北部州, 農村全域, 国立公園
草むらや藪の中を歩く際は、厚手の長靴と長ズボンを着用してください。夜間の歩行は避け、足元をライトで照らすことが重要です。宿泊施設では、靴の中に蛇が潜んでいないか確認し、ベッド周りに隙間がないかチェックしてください。遭遇した場合は刺激せず、静かに距離を置いてください。
治療: 咬まれた場合は患部を動かさず、直ちにヤウンデやドゥアラの主要病院へ搬送してください。多価血清の在庫が不安定なため、早期受診が必須です。
野犬(狂犬病)
リスク: 4/5生息地: 都市部スラム, 地方村落
街中の野犬には絶対に近づかないでください。一見おとなしそうに見えても狂犬病ウイルスを保有している可能性があります。子供が動物に触れないよう監視を徹底してください。食べ物を見せたり、追い払うような仕草は攻撃を誘発するため避けるべきです。
治療: 噛まれたり傷口を舐められた場合は、直ちに大量の石鹸水で洗浄し、24時間以内に暴露後ワクチンを接種してください。
カバ・ワニ
リスク: 5/5生息地: ベヌエ国立公園, ロゴンヌ川周辺
水辺ではカバやワニによる襲撃リスクがあります。カバは非常に縄張り意識が強く攻撃的です。ボートでの移動や水辺でのキャンプは現地のガイドの指示に従い、不用意に接近しないでください。
治療: 深刻な外傷となるため、外科手術が可能な主要都市の私立病院へ緊急搬送が必要です。
水の安全性
水道水: 飲用不可
水道水は微生物や重金属で汚染されている可能性が高いため、絶対に飲用しないでください。必ず未開封のボトル入りミネラルウォーターを使用し、キャップが密封されているか確認してください。歯磨きやうがいにもボトル水の使用を推奨します。生野菜の洗浄や氷も水道水から作られている場合が多いため、外食時は注意が必要です。煮沸する場合は5分以上沸騰させてください。
交通安全
事故死亡率: 27.0
歩行者リスク: 歩行者の優先権は事実上存在しません。歩道が整備されていない場所が多く、車両が歩行者を避けずに走行するため、道路横断時は細心の注意が必要です。特に大型トラックの制動距離や死角には警戒してください。
公共交通: 長距離バスは過積載やスピード出しすぎによる事故が頻発しており、夜間の移動は死傷事故のリスクが極めて高いため厳禁です。都市内では配車アプリ「Yango」の利用が、流しの乗り合いタクシーよりも比較的安全とされています。
地域別ガイド
中央州 (Centre)
レベル 3首都ヤウンデを含む政治の中心地。丘陵地帯に位置し、比較的気候は穏やかです。政府機関や大使館が集まるバストス地区は安全性が高いですが、市場周辺や貧民街では強盗や窃盗が頻発しています。大統領選挙関連の政治デモが発生しやすく、注意が必要です。
主要都市: Yaounde, Mbalmayo
特有リスク:
- ・政治的デモへの巻き込まれ
- ・タクシー強盗
- ・手製爆弾(IED)事件
沿岸州 (Littoral)
レベル 3経済の中心地ドゥアラを擁する地域。高温多湿で活気に溢れていますが、犯罪率は国内最高水準です。特に港湾周辺や深夜のアクワ地区は非常に危険です。ギニア湾に面しており、海運の拠点ですが、沖合では海賊による拉致リスクが存在します。
主要都市: Douala, Edea
特有リスク:
- ・武装強盗
- ・海賊・船舶襲撃
- ・コレラ等の感染症リスク
南部州 (South)
レベル 2海辺のリゾート地クリビを中心としたエリア。比較的治安が安定しており、観光客に人気です。ただし、赤道直下のジャングルや国境地帯への移動はインフラが不十分で、不法武装勢力の流入にも警戒が必要です。夜間の海岸歩行は強盗のリスクがあります。
主要都市: Kribi, Ebolowa
特有リスク:
- ・夜間のビーチ強盗
- ・国境付近の武装集団
- ・野生動物(ヘビ・毒虫)
西部州 (West)
レベル 3高原地帯で農業が盛んな地域。バミレケ族の伝統文化が色濃く残るバフサムが中心。気候は涼しく過ごしやすいですが、北西州・南西州の紛争地帯に隣接しているため、武装勢力の流入や避難民を装った犯罪者が増えており、警戒レベルが高まっています。
主要都市: Bafoussam, Foumban
特有リスク:
- ・紛争地からの武装勢力流入
- ・土砂崩れ(雨季)
- ・道路封鎖デモ
極北州 (Far North)
レベル 5ボコ・ハラムやISWAPによるテロ活動の最前線。自爆テロ、村落への襲撃、外国人拉致が日常的に発生しており、事実上の戦場です。人道支援関係者以外が立ち入ることは自殺行為であり、日本の外務省からも退避勧告が出ています。
主要都市: Maroua, Kousseri
特有リスク:
- ・テロ・襲撃
- ・身代金目的の拉致
- ・地雷・不発弾
経済・物価情報
経済概要
カメルーンは中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)のリーダー的地位にあり、経済は石油、ココア、コーヒー、材木の輸出に強く依存しています。2025年時点のGDP成長率は約4%台を維持していますが、国内の武装紛争によるインフラ破壊や汚職、高齢化する政治体制が経済発展の重石となっています。国民の多くは農業に従事しており、都市部と農村部の貧富の差が極めて激しいのが特徴です。近年は再生可能エネルギーや森林保全への投資を通じた多角化を模索していますが、外貨準備の不足が課題となっています。
生活費・物価
外国人旅行者にとってのコストは、求める安全水準に比例して高額になります。安全性の高い中級以上のホテルは1泊15,000円〜30,000円と先進国並みかそれ以上です。食事は地元の屋台であれば数百円で済みますが、衛生面を考慮したレストランでは1食2,000円〜5,000円が目安です。交通費は流しのタクシーは安価(1回100円程度)ですが、安全を考慮した貸切タクシーや配車アプリ「Yango」の利用は数倍の費用を要します。輸入に依存する日用品や酒類は日本より高価になる傾向があります。
通貨情報
通貨は中央アフリカCFAフラン(XAF)で、ユーロと固定相場制(1ユーロ=655.957 XAF)をとっています。このため、ユーロからの両替が最も有利で容易です。米ドルも主要都市では交換可能ですが、日本円からの直接両替はほぼ不可能です。支払いは現金が圧倒的主流で、高級ホテルや大型スーパーを除きクレジットカードは通用しません。ATMはヤウンデやドゥアラに点在しますが、通信エラーや現金切れ、カードの吸い込みが頻発するため、十分な現金(ユーロ)を携行し、銀行窓口で両替することを推奨します。
チップガイド
チップの習慣は定着しており、特に観光客やビジネス客には期待されます。レストランでは総額の5〜10%程度、ホテルのポーターには荷物1個につき500〜1,000 XAF、貸切タクシーの運転手には1日につき2,000〜5,000 XAF程度を渡すのが一般的です。ただし、あからさまに過剰なチップは犯罪を誘発する「金持ち」の印象を強めるため、サービスの質に応じた適度な金額に留めることが重要です。また、公共機関や警察が「チップ」と称して賄賂を要求することがありますが、これは不法行為です。
予算ガイド
バックパッカースタイル(1日5,000〜8,000円):ドミトリーや格安宿を利用し、移動は乗り合いタクシー。ただし、安全上のリスクが非常に高く、避けるべき選択肢です。ミドルレンジ(1日15,000〜30,000円):警備員のいる中級ホテルに滞在し、移動は配車アプリや貸切タクシーを利用。主要都市での標準的な滞在スタイルです。ラグジュアリー(1日60,000円以上):国際チェーンの高級ホテル、防弾車や専属ドライバーの手配、高級レストランでの食事が含まれます。安全を最優先にするビジネス渡航者に推奨されます。
文化・マナー情報
歴史的背景
カメルーンは「アフリカの縮図」と呼ばれ、その歴史は極めて多様です。15世紀にポルトガル人が到達し、その後ドイツ、フランス、イギリスの植民地支配を経験しました。1960年にフランス信託統治領が独立し、翌年にイギリス信託統治領(南カメルーン)の一部が合流して連邦国家となりましたが、この経緯が現在のフランス語圏と英語圏の深刻な政治対立(アンバゾニア紛争)の根源となっています。1982年から続くポール・ビヤ大統領による長期政権は、安定をもたらした一方で、政治的硬直化と地域間の格差拡大を招いており、国民のアイデンティティは複雑に絡み合っています。
社会規範・マナー
社会全体として年長者を敬う文化が強く、挨拶は非常に重要です。初対面でも握手を交わし、相手の健康や家族について尋ねることが礼儀とされます。食事や物の受け渡しに左手を使うことは不潔とされ、避けるべきタブーです。また、政治、特に現政権や大統領、英語圏問題に関する議論は極めて敏感であり、公の場や知り合って間もない相手と話すのは避けてください。写真は人物を撮る前に必ず許可を得る必要があります。軍や警察、政府庁舎、空港、橋、大統領官邸の撮影はスパイ容疑で即座に拘束される可能性があるため、カメラを向けること自体が厳禁です。
宗教・慣習
南部はキリスト教(カトリック、プロテスタント)、北部はイスラム教、そして各地で伝統的アニミズムが信仰されています。宗教的な祭事は生活に深く根ざしており、日曜日の教会行事やイスラム教のラマダン期間中の配慮は必須です。北部を訪問する際は、女性は肌の露出を控え、頭をスカーフで覆うなど保守的な服装が求められます。宗教的な対立は表面化しにくいですが、過激派組織「ボコ・ハラム」の影響がある極北州では、宗教施設自体が標的になることもあるため、集会場所への不用意な接近は避けるべきです。宗教を問わず、神聖な場所への敬意は欠かせません。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
カメルーンの宿泊施設は、安全性が価格に直結します。ヤウンデのヒルトンやドゥアラのプルマンといった国際的な5つ星ホテルは、武装警備員、金属探知機、二重のゲートを備えており、ビジネスマンや政府関係者に必須です。中級ホテル(1.5万円前後)でも警備員はいますが、防犯体制にムラがあります。格安宿や民泊(Airbnb等)は、セキュリティが不十分で強盗の標的になりやすいため推奨されません。予約時は必ず「24時間の警備員配置」「予備発電機の有無(停電が多いため)」を確認してください。また、紛争地域に近い地方都市では、宿泊施設自体が攻撃目標になるリスクも考慮する必要があります。
食事ガイド
カメルーン料理は多様で、「ンドレ(Ndolé)」と呼ばれるナッツと葉菜のシチューや、魚のグリルが有名です。しかし、衛生管理は極めて不十分です。屋台の食事や加熱されていないサラダ、カットフルーツはアメーバ赤痢やコレラ、チフスの原因となるため、外国人旅行者は避けるべきです。必ず高級レストランや信頼できるホテル内で、十分に加熱された料理を摂取してください。水は絶対にボトル入りのミネラルウォーター(Tangui等が有名)を使い、未開封であることを確認してから飲んでください。氷も水道水から作られていることが多いため控えるべきです。アルコールは現地のビール(Castle, 33 Export等)が安価で普及しています。
実用情報
通信・SIM
主要キャリアはOrangeとMTNです。空港や街中のショップでSIMカードを購入できますが、パスポートの提示と指紋登録が義務付けられています。4G通信が都市部では普及していますが、速度は不安定で、政治的混乱時には政府によってインターネットが遮断されることがあります。公共WiFiは高級ホテル以外にはほぼ存在せず、あってもセキュリティ上のリスクが高いため、VPNの利用が必須です。地方部では電波が全く届かない場所も多いため、オフラインマップのダウンロードは不可欠です。
銀行・ATM
現金(CFAフラン)が王様です。ATMは主要銀行(Société Générale, Ecobank等)にありますが、1回の引き出し限度額が低く、手数料も高額です。カードが飲み込まれる事故が多いため、銀行の営業時間内に、建物内のATMを利用するのが鉄則です。Visaカードの通用度は高いですが、Mastercardは一部で使えない場合があります。多額の現金を持ち歩くのは危険ですが、カードが使えない事態に備え、常に1〜2日分の生活費は小分けにして隠し持つ必要があります。
郵便・配送
公営の郵便サービス(Campost)がありますが、国際郵便の信頼性は低く、紛失や大幅な遅延が常態化しています。重要な書類や荷物の送付には、DHLやFedExなどの国際クーリエを利用してください。これらはヤウンデやドゥアラに営業所がありますが、料金は非常に高額です。また、荷物の内容物をチェックする際に賄賂を要求されることもあります。カメルーンへの発送も、関税手続きの不透明さや盗難のリスクから、非常に困難を伴います。
電源・アダプター
電圧は220V、周波数は50Hzです。プラグ形状はヨーロッパ標準のCタイプ(丸2ピン)またはEタイプが主流です。日本(100V)の電化製品をそのまま使うと故障・発火の原因になるため、変圧器が必要です。電圧が極めて不安定で、サージ(急激な電圧上昇)により機器が破壊されることが多いため、サージ保護機能付きのタップの使用を強く推奨します。計画停電(Delestage)も頻繁に発生するため、モバイルバッテリーの携行は必須です。
洗濯サービス
高級ホテル内にはランドリーサービスがありますが、非常に高価です。街中のクリーニング店は、紛失や衣類の損傷(手洗いによる摩擦や強い洗剤)のリスクがあるため、高価な衣類は出さない方が無難です。現地では「マンゴー・フライ(皮下蠅)」の被害を防ぐため、洗濯物を外に干した後は、必ず高温のアイロンをかけて卵を殺す必要があります。乾燥機がない場合は、このアイロンがけを怠ると、皮膚の中に虫が寄生する恐れがあります。
公衆トイレ
街中に清潔な公衆トイレは存在しません。移動中は、高級ホテル、高級レストラン、または信頼できるガソリンスタンドのトイレを利用するのが唯一の現実的な選択肢です。トイレットペーパーは備え付けられていないことが多いため、常に自身のバッグにトイレットペーパーや除菌シート、携帯用ハンドソープを常備しておく必要があります。地方の簡易トイレは衛生状態が極めて悪く、感染症の温床となっているため、利用には細心の注意が必要です。
主要都市ガイド
クリビ
Kribi
白い砂浜と「ロベの滝」で知られる国内随一のリゾート都市。ヤウンデからの道路も舗装されておりアクセス良好です。比較的安全ですが、近年は観光客を狙ったひったくりや、深夜の海岸での強盗報告が増えています。宿泊は警備の厳重なビーチ沿いのホテルを選び、夜間の単独行動は控えてください。
主な観光地:
Lobe Waterfalls, Grand Batanga Beach, Pygmy Village Tours
避けるべきエリア:
- ・深夜の海岸全域
- ・市場周辺の路地裏
ベストシーズン: 11月〜2月(乾季)
詳細ページへ →バフサム
Bafoussam
西部州の州都。伝統的なバミレケ族の首長(フォン)の宮殿巡りの拠点。気候が涼しく、農産物が豊富です。治安は概ね安定していましたが、近隣の紛争州からの武装勢力の流入が報告されており、夜間の移動や検問所付近では極めて慎重な行動が求められます。警察による検問が非常に多い都市です。
主な観光地:
Chefferie de Bafoussam, Mami Wata Waterfalls, Lac Baleng
避けるべきエリア:
- ・北西州との境界付近
- ・夜間の公共バスターミナル
ベストシーズン: 11月〜3月
詳細ページへ →ガルア
Garoua
北部州の州都でベヌエ川沿いの商業都市。綿花の集散地として栄えています。イスラム文化が強く、伝統的な雰囲気が残りますが、極北州の不安定化に伴いテロリスクが非常に高まっています。2025年の大統領選後には大規模な抗議デモが発生し、死傷者も出ています。観光目的の訪問は現時点では推奨されません。
主な観光地:
Benoue National Park, Garoua Central Market, Benue River Port
避けるべきエリア:
- ・政府庁舎周辺
- ・国境に近い郊外
ベストシーズン: 12月〜1月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
国内線はフラッグキャリアのCamair-Coがヤウンデ、ドゥアラ、ガルア、マルア、ンガウンデレ等を結んでいます。陸路が極めて危険な北部への移動には空路が唯一の現実的な選択肢ですが、運行スケジュールは極めて不透明で、数時間の遅延や予告なしの欠航が常態化しています。航空機自体は中古のボーイング機やエンブラエル機が中心で、整備状況には不安が残ります。予約はオンラインでも可能ですが、現地事務所での確認が必須です。手荷物の紛失や盗難も多いため、貴重品は必ず機内に持ち込み、預け荷物には施錠を徹底してください。
鉄道・バス
鉄道はCamrailが運行しており、ドゥアラ〜ヤウンデ間の「Interbolide」号は比較的快適で安全な移動手段です。ヤウンデ〜ンガウンデレ間の夜行列車は北部の玄関口として重要ですが、設備が非常に古く、スリの温床となっています。バスは「VIPバス」と呼ばれる大型バスが主要都市間を結んでおり、Touristique Expressなどが有名です。これらはエアコン付きで比較的安全とされますが、過積載や運転手の疲労、スピードの出し過ぎによる凄惨な衝突事故が多発しています。特に雨季の未舗装路走行は泥濘によるスタックや横転のリスクが高く、移動には通常の数倍の時間を要することを覚悟してください。
レンタカー・配車サービス
レンタカーはヤウンデやドゥアラの空港で国際チェーン(Avis, Hertz等)が利用可能ですが、運転手付き(Chauffeur-driven)での契約が強く推奨されます。現地の交通マナーは極めて悪く、信号無視や逆走が横行し、道路には深い穴(ポットホール)が無数にあるため、不慣れな外国人の運転は極めて危険です。配車アプリは「Yango」がヤウンデとドゥアラで普及しており、流しのタクシーより料金が明確で、GPSによる追跡が可能なため安全性が高いです。ただし、夜間の利用はアプリ経由であっても、待ち伏せや強盗のリスクを考慮し、宿泊施設やレストランの敷地内から乗車するようにしてください。
交通リスク評価
カメルーンの交通において最大の死因は交通事故です。幹線道路は過積載のトラックと猛スピードのバスが混在し、整備不良の車両が多いためです。治安面では、乗り合いタクシーでの「タクシー強盗」が多発しています。これは、運転手と後部座席の共犯者が、外国人客を挟み撃ちにして金品を奪い、路上に放り出す手口です。また、地方の幹線道路では「Coupeurs de route(追いはぎ)」と呼ばれる武装集団による車両襲撃・拉致が断続的に発生しています。夜間の都市間移動は、事故と強盗の両面から「死のリスク」を伴うため、絶対に行わないでください。
都市別交通ガイド
Yaounde
地下鉄: なし
バス: 公営バス(Stecy)が走っていますが、本数が少なく、観光客には不向きです。
タクシー: 黄色い乗り合いタクシーが主流。外国人は「デポ(貸切)」と告げ、数倍の料金(2,000XAF〜)を払って専用利用するのが基本です。Yangoが推奨されます。
徒歩・自転車: 丘陵地のため徒歩は困難。歩道が整備されていない場所が多く、ひったくりのリスクが非常に高いため推奨されません。
費用目安: タクシー1区間(乗り合い)250-500XAF、貸切2,000-5,000XAF。
Douala
地下鉄: なし
バス: Socaturバスが運行していますが、激しく混雑し、スリの温床です。
タクシー: Yangoが最も安全な手段です。流しのタクシーはタクシー強盗のリスクがヤウンデより高く、特に夜間の相乗りは絶対に避けてください。
徒歩・自転車: バイクタクシー(Benskin)が街を埋め尽くしていますが、事故率と犯罪利用率が極めて高く、使用は厳禁です。徒歩は熱中症と犯罪のリスクから避けるべきです。
費用目安: Yango利用で市内移動1,500-4,000XAF。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在カメルーン日本国大使館
Embassy - Yaounde
住所: 1513, Rue 1828, Bastos-Ekoudou, Yaounde (BP 6868)
電話: +237-2220-6202
管轄: Cameroon, Central African Republic, Chad
緊急対応: 24時間対応(閉館時は緊急連絡センターへ転送)
在ドゥアラ名誉領事館
Consulate - Douala
住所: Contact Embassy in Yaounde for details
電話: Contact Embassy
管轄: Littoral Region
緊急対応: 通常業務時間内のみ
領事サービス
在カメルーン日本大使館は、カメルーンのみならず、中央アフリカ、チャドも管轄しており、極めて広範囲かつ危険な地域の邦人保護を担っています。主な業務は、旅券の発行、証明書作成、戸籍業務に加え、重大な事件・事故に遭遇した邦人の援護です。ただし、カメルーン国内の退避勧告(レベル4)地域においてトラブルに遭った場合、大使館による物理的な救助活動は極めて困難、あるいは不可能な場合があります。事件に遭った際は即座に電話し、指示を仰ぐことが重要です。また、定期的に配信される安全情報メール(たびレジ)の購読は必須です。
長期滞在ビザ
カメルーンでの長期滞在には、目的に応じた長期ビザ(Long-term Visa)の取得が必要です。2023年以降、e-Visaシステムが導入されましたが、申請には雇用証明書、無犯罪証明書、健康診断書、現地保証人からの招待状などの膨大な書類が必要です。入国後、有効期限内に「滞在許可証(Carte de Séjour)」の申請を行う必要がありますが、手続きは非常に煩雑で、数ヶ月から1年以上の時間を要することも珍しくありません。官僚主義的な遅延や不透明な手数料の要求に直面することが多いため、信頼できる現地代理人や弁護士の助けを借りることが一般的です。
リモートワーク・デジタルノマド
カメルーンはデジタルノマド向けの環境は整っていません。特定のノマドビザは存在せず、インフラの不安定さ(頻繁な停電とインターネットの切断)が最大の障壁となります。ヤウンデやドゥアラの一部のコワーキングスペース(Jokkolabs等)では比較的安定した環境が得られますが、安全面から外国人が一人で活動するのはリスクが高いです。どうしてもリモートワークを行う場合は、バストス地区などの安全なエリアに拠点を置き、バックアップ電源(UPS)と複数のモバイル通信手段を確保し、政治情勢を常に注視しながら活動する必要があります。
ビジネスビザ
ビジネス目的での渡航には、現地の提携企業や商工会議所からの正式な招待状が不可欠です。e-Visa申請時にこれらをアップロードし、事前承認を得る必要があります。ビジネスビザは通常、6ヶ月以上の有効期間で発行されますが、現地での商談や契約には政府高官への面会が必要になることが多く、その過程で不適切な金銭的要求(賄賂)に直面するリスクがあります。コンプライアンスを重視する日本企業にとっては、透明性の高い手続きを維持するために多大な労力を要します。ビジネス環境としては「高リスク・高リターン」であり、安全対策費を十分に予算化しておく必要があります。
推奨防犯装備
ダミー財布
必須防犯グッズ
強盗に遭遇した際、即座に手渡すための少額の現金と期限切れのカードを入れた財布。本物の財布は隠しポケットに保管します。
防刃機能付き隠しポーチ
必須防犯グッズ
衣服の下に装着し、パスポートと予備の現金を管理します。ストラップが切られにくいワイヤー入りのものが推奨されます。
サテライトメッセンジャー
推奨通信機器
携帯電波の届かない地方部や緊急時のインターネット遮断に備え、衛星経由で現在地とSOSを送信できるデバイスを用意してください。
個人用ドアアラーム
必須防犯グッズ
ホテルのドア内側に設置。不正な侵入を検知した際に大音量で警告し、周囲に異常を知らせるとともに犯人を威嚇します。
トラウマキット(止血剤含む)
推奨衛生用品
テロや暴動に遭遇した際の重傷に対応できる止血帯やガーゼ。カメルーンは救急車の到着が極めて遅いため、自己処置が生存率を左右します。
広域対応ポータブル浄水器
必須衛生用品
水道水が飲用不可で、ボトル水の入手が困難な緊急時や地方滞在時に、細菌や寄生虫を除去して飲用可能にするストロー型浄水器。
大音量ホイッスル
必須防犯グッズ
集団リンチや暴行の危険がある際、物理的な抵抗よりも周囲の注意を引くことが効果的です。金属製の高周波ホイッスルを携行してください。
予備の安価なスマートフォン
必須通信機器
強奪被害を想定し、メイン機は隠して使用。路上では安価な機種を操作することでターゲットにされるリスクを軽減します。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
カメルーンは男尊女卑の傾向が残る保守的な社会であり、女性の一人歩きは昼夜を問わず極めて高いリスクを伴います。街中では「Ma chérie(私の愛しい人)」などの言葉をかけられたり、不必要な注目を浴びることが日常的ですが、無視して通り過ぎるのが基本です。服装は、都市部であっても膝や肩を隠す保守的なスタイルを心がけ、過度な露出は「軽薄な女性」と見なされ犯罪を誘発する恐れがあるため避けてください。生理用品は都市部のスーパーで購入可能ですが、種類が限られているため持参を推奨します。宿泊施設は、防犯体制が確立された中級以上のホテルを厳選し、見知らぬ男性からの誘いには一切応じないでください。移動は信頼できるドライバーか配車アプリ「Yango」を利用し、相乗りタクシーは性犯罪のリスクから避けるべきです。
LGBTQ+旅行者向けガイド
カメルーンにおいて同性愛は刑法で明示的に禁じられており、最大5年の禁錮刑と罰金が科せられる「犯罪」です。性的指向を公言することは社会的指弾だけでなく、逮捕や暴行、脅迫の直接的な原因となります。近年、SNSを通じた「出会い」を装い、LGBTQ+当事者を呼び出して暴行し、金品を強奪する事件も報告されています。旅行中は、自身の性的指向に関わる一切の言動、シンボル(レインボー旗等)の掲示、SNSへの投稿を厳に控えてください。ホテルでのダブルベッドの使用なども、保守的なスタッフから通報されるリスクがあるため注意が必要です。カメルーンはLGBTQ+にとって世界で最も敵対的な環境の一つであることを強く認識し、完全にプライベートな問題として秘匿することが生存に関わります。
家族・シニア旅行者向けガイド
家族連れやシニア層にとって、カメルーンは過酷な環境です。医療水準は著しく低く、万が一の急病や怪我の際に先進国並みの処置を受けることは不可能です。重病時はヨーロッパへの緊急移送が必要になるため、高額な医療移送費用をカバーする海外旅行保険への加入が絶対条件です。乳幼児向けのオムツや粉ミルクは都市部のスーパーで入手可能ですが、品質や在庫が不安定なため、使い慣れたものを持参してください。移動は全て専用車をチャーターし、公共交通機関は避けてください。また、マラリアやコレラなどの感染症リスクが子供や高齢者には致命的になり得るため、事前の予防接種と徹底した防蚊・衛生管理が必須です。観光地もバリアフリー化は全く進んでおらず、段差や未舗装路が多いため、身体的な負担が極めて大きいことを覚悟しておく必要があります。
安全に関するよくある質問
ヤウンデとドゥアラ、どちらが安全ですか? ▼
相対的には政治の中心であるヤウンデの方が、治安部隊の目が届きやすく、一般犯罪の凶悪度はドゥアラより低いとされていますが、2025年以降はヤウンデでも爆発事件が発生しており、どちらも高度な警戒が必要です。
夜間にタクシーで移動しても大丈夫ですか? ▼
非常に危険です。たとえ貸切であっても、夜間は強盗のリスクが急増します。夕暮れまでには安全な宿泊施設に戻り、夜間の移動は宿泊施設の専用車両以外は避けるべきです。
検問で警察にお金を要求されたら? ▼
まずは書類に不備がないことを示し、毅然とした態度で拒否してください。しつこい場合は「レシート(公式領収書)をくれ」と言うか、大使館に電話する振りをするのが効果的ですが、相手が武装している場合は無理をせず、少額で解決せざるを得ない場合もあります。
英語圏(北西・南西州)へ行けますか? ▼
絶対に避けてください。日本の外務省は退避勧告を出しており、政府軍と分離独立派の戦闘、IEDによる爆破、民間人の誘拐が日常化しています。外国人は格好の標的となります。
迷彩柄の服を着てもいいですか? ▼
厳禁です。カメルーンでは迷彩柄の着用は軍人に限定されており、一般人が着用すると拘束、没収、最悪の場合スパイ容疑をかけられる恐れがあります。ファッションであっても避けてください。
強盗に遭ったらどうすればいいですか? ▼
抵抗せず、命を最優先にしてください。予備の財布(ダミー)を渡し、犯人が去った後、安全を確保してから大使館と現地の警察に連絡してください。
テロのリスクは? ▼
極北州ではボコ・ハラムによるテロが常態化しています。また、近年はヤウンデやドゥアラのバーや市場などのソフトターゲットを狙った小規模な爆発事件も発生しており、常に警戒が必要です。
誘拐のリスクはどの程度ありますか? ▼
紛争地域だけでなく、ナイジェリア国境付近や北部、バカシ半島周辺で身代金目的の誘拐が多発しています。目立つ行動を控え、移動ルートを固定しないことが重要です。
現地の警察を信頼できますか? ▼
残念ながら、カメルーンの警察は汚職が蔓延しており、助けを求めても賄賂を要求されたり、対応が著しく遅いことが多いです。自分自身の防衛(護身と保険)を第一に考えてください。
公共交通機関でのスリ対策は? ▼
バッグは体の前に持ち、混雑したバスや市場では貴重品をポケットに入れないでください。スマホのひったくりも多いため、路上での操作は最小限に留めてください。
実用的なよくある質問
イエローカードは必要ですか? ▼
必須です。黄熱病の予防接種証明書がないと入国できません。必ず出発の10日以上前に接種し、原本を携行してください。
ビザはどうやって取得しますか? ▼
公式サイト(e-Visa)からのオンライン申請が基本です。承認後に発行されるQRコードを印刷して持参し、現地の空港で査証ステッカーの交付を受けます。
マラリア対策はどうすればいいですか? ▼
カメルーン全土で感染のリスクがあります。蚊除け剤、蚊帳、長袖の着用などの防蚊対策に加え、医師の処方による予防薬の服用を強く推奨します。
クレジットカードは使えますか? ▼
ヤウンデやドゥアラの高級ホテル、一部の大型スーパーを除き、ほぼ使えません。現金(CFAフラン)の携行が必須です。ユーロからの両替が最もスムーズです。
水道水は飲めますか? ▼
絶対に飲めません。未開封のボトル入りミネラルウォーターのみを使用してください。歯磨きもボトル水を使うのが安全です。
電圧とプラグの形状は? ▼
220V、50Hzで、プラグは丸2ピンのCタイプです。日本仕様の電化製品には変圧器と変換アダプタが必要です。
インターネット環境はどうですか? ▼
都市部では4Gが使えますが、速度は不安定です。現地のSIM(OrangeかMTN)を購入するのが最も安価で確実な手段です。
チップの相場は? ▼
レストランでは5〜10%、ホテルのポーターには500〜1,000 XAF程度。義務ではありませんが、サービスを受ける際に期待されます。
ベストシーズンはいつですか? ▼
乾季の11月から2月が、天候が安定し道路状況も良いため、旅行に最も適しています。北部の酷暑や南部の豪雨を避けることができます。
ATMはどこにありますか? ▼
主要都市の銀行にありますが、トラブルが多いため、銀行の営業時間内に利用してください。多額の現金を用意しておくことを推奨します。
カメルーンの治安に関するよくある質問
カメルーンの治安は良い?悪い? ▼
カメルーンの治安は極めて悪いです。極北州でのテロ、英語圏での分離独立派による武装紛争、そして主要都市での強盗や誘拐など、リスクが多層的に存在しています。2025年の大統領選挙以降、政治情勢も不安定化しており、観光客が安全に過ごせる環境ではありません。
カメルーンで危険な地域はどこ? ▼
極北州、北西州、南西州、およびバカシ半島はレベル4(退避勧告)で、極めて危険です。これらの地域ではテロや武力衝突が常態化しており、一般人の立ち入りは命の危険を伴います。また、北部州も道路強盗のリスクが非常に高いレベル3の危険地帯です。
カメルーン旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
現在のカメルーンへの観光旅行は、文字通り「やばい」状況と言えます。国全体でテロ、誘拐、凶悪犯罪のリスクが高く、政府の統治が及んでいない地域も多いため、不測の事態に遭う確率が非常に高いです。命を守るためにも、不要不急の渡航は控えるべきです。
カメルーンは女性一人でも怖くない? ▼
非常に怖く、危険です。女性一人での行動は、性犯罪や誘拐、強盗の格好のターゲットとなります。現地事情に精通した信頼できる複数の護衛なしに移動することは自殺行為に等しく、どのような理由があっても一人での渡航は推奨されません。
カメルーンでスリに遭わないための対策は? ▼
都市部の市場やバス停など混雑した場所ではスリが多発しています。荷物は体の前で保持し、高価な時計や宝飾品は絶対に身につけないでください。ただし、カメルーンではスリよりも暴力的な強盗の方が多いため、周囲の状況に常に警戒を払う必要があります。
カメルーンで多い詐欺の手口は? ▼
警察官や公務員を装った人物が、架空の違反を理由に金銭を要求する「制服詐欺」が横行しています。また、路上で親しげに声をかけてきてガイドを装い、最終的に法外な料金や窃盗を働くケースもあります。インターネット上のロマンス詐欺の拠点にもなっており注意が必要です。
カメルーンで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
銃器や刃物を用いた強盗、身代金目的の誘拐、タクシー内での追い剥ぎ犯罪に巻き込まれるリスクが高いです。日本人は裕福と見なされるため、都市部でも常に犯罪者の監視対象になっていると自覚し、公共交通機関の使用を避けるなどの対策が不可欠です。
カメルーン旅行で注意すべきことは? ▼
デモや集会には絶対に近づかないでください。また、軍・警察施設や政府関係車両の撮影は、スパイ容疑で拘束される恐れがあるため厳禁です。夜間の外出は都市部でも絶対に行わず、移動は必ず信頼できる機関が手配した車両と警備員を伴うようにしてください。
カメルーンで起こりやすいトラブルは? ▼
分離独立派による不当な検問や道路封鎖により、移動が不可能になるトラブルが頻発しています。また、都市部では突発的な爆発事件や政治暴動に巻き込まれる可能性もあり、現地のニュースやSNSで最新情報を常に把握しておかなければなりません。
カメルーンで被害に遭ったらどうする? ▼
直ちに警察(117番)に通報し、同時に在カメルーン日本国大使館へ連絡して支援を仰いでください。ただし、現地の警察組織が機能していない場合もあるため、被害を最小限に抑えるための自己防衛と、緊急移送をカバーする海外旅行保険への加入が必須です。
カメルーンの治安詳細
カメルーンの治安概要
カメルーンの治安は、地域的な武力紛争と深刻な社会不安により、極めて危機的な状況にあります。極北州ではイスラム過激派によるテロが続き、北西・南西州では分離独立派と政府軍の紛争が激化しています。ヤウンデやドゥアラといった主要都市でも、大統領選挙を巡る政治的緊張からデモや集団暴力、一般犯罪が激増しており、観光客の安全を保障できる場所はありません。国家の安定性は非常に脆弱で、いつどこで不測の事態が発生してもおかしくない状況です。
カメルーンは危険?やばい?
カメルーンは、世界的に見ても「極めて危険」かつ「やばい」国と言わざるを得ません。特にレベル4の退避勧告が出されている地域は、軍事的な紛争地帯そのものであり、自爆テロや身代金目的の誘拐、IED(即席爆発装置)による攻撃が日常化しています。主要都市においても、92歳のビヤ大統領による独裁体制への不満が爆発しやすく、突発的な暴動やデモが暴力化するリスクが常にあります。観光目的での入国は、文字通り命を危険にさらす行為です。
カメルーンは怖い?一人旅でも大丈夫?
カメルーンは、女性の一人旅や初心者の個人旅行者にとって「圧倒的に怖い」と感じるはずの場所です。外国人というだけで「金品を持つターゲット」あるいは「誘拐の身代金対象」として狙われるリスクが極めて高く、性犯罪の脅威も深刻です。現地語が堪能で、強固なセキュリティ体制を整えた組織的な渡航でない限り、個人の力で身を守ることは不可能です。この恐怖感は現実のリスクに基づいたものであり、渡航を中止すべき明確なシグナルです。
スリ・詐欺・犯罪の実態
カメルーンの犯罪状況は極めて凶悪です。単なるスリや詐欺に留まらず、銃器や刃物を用いた強盗、そして身代金目的の誘拐が多発しています。都市部では、タクシー運転手が仲間と共謀して乗客を人気のない場所に連れ込み、全財産を奪う手口が一般的です。詐欺については、偽の警察官が通行人を呼び止め、パスポートの不備などを捏造して現金を要求する事件が頻発しています。さらに、近年では都市部でも即席爆発装置(IED)を用いた無差別テロの脅威が拡大しており、犯罪とテロの境界が曖昧になっています。
地域別の危険度
地域別の危険度は極めて深刻に分かれています。極北州、北西州、南西州、およびバカシ半島は「レベル4:退避してください」に指定されており、テロと紛争が続く戦域です。北部州は「レベル3:渡航は止めてください」で、隣国からの武装強盗が流入しています。ヤウンデ、ドゥアラ、アダマワ、東部、南部、西部の各州は「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」となっていますが、実態は政治情勢の悪化により非常に不安定です。カメルーンにおいて、日本人が安全を確信して滞在できる地域は一箇所も存在しません。
カメルーン旅行で注意すべきポイント
渡航が必要な場合に最も注意すべき点は、移動手段の確保と政治情勢の把握です。公共のタクシーやバスの使用は犯罪リスクが非常に高いため、必ず防弾仕様を含む信頼できる専用車を手配してください。また、政治的な集会や人混みには絶対に近づかないでください。軍関係施設や橋、政府庁舎の撮影はスパイ容疑をかけられるため、カメラの取り扱いには細心の注意が必要です。夜間の外出は高級ホテル周辺であっても厳禁であり、室内でも戸締まりと警備状況の確認を怠らないでください。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として、北西州を走行中のバスが武装勢力に襲撃され、乗客全員が拉致された事件があります。また、ヤウンデ市内の路上で親切に声をかけてきた現地人に案内された結果、人通りのない路地で複数の男に囲まれ、暴行を受けた上でパスポートと所持金を全て奪われたケースも報告されています。さらに、ホテル内であっても従業員が犯罪組織と通じている場合があり、就寝中に部屋に侵入され窃盗被害に遭うトラブルも後を絶ちません。
被害に遭った場合の対応
被害に遭った際は、まず抵抗せず命を守る行動をとり、犯人が去った後に警察(117番)と在カメルーン日本国大使館(ヤウンデ)に連絡してください。ただし、現地の警察は腐敗やリソース不足により、迅速な捜査を期待できないことが多いのが現実です。パスポートを紛失した場合は、再発行手続きのために大使館へ向かう必要がありますが、その際の移動も極めて慎重に行う必要があります。重傷を負った場合に備え、医療先進国への緊急移送オプションを含む、補償額が非常に高い海外旅行保険への加入は絶対条件です。