総合評価
全世界で最も危険な国の一つ。内戦、武装勢力の活動、治安機関の腐敗、インフラ崩壊により、旅行者の安全は全土で一切保証されません。
身体的安全 (E-)
武力衝突、超法規的殺害、誘拐が日常化。武装勢力と政府軍の戦闘が継続し、地雷やIEDのリスクも地方道で急増。生命の安全は一切保証されない極限状態です。
医療・衛生 (E-)
医療体制は完全に崩壊。医薬品や機材が慢性的に不足し、重篤な疾患への対応は不可能。マラリアやコレラ、エムポックス等の感染症リスクも極めて高い状況です。
詐欺・スリ (D-)
偽ダイヤモンド取引や投資詐欺、公務員による不当な罰金請求が横行。司法が機能していないため、被害に遭っても法的救済を求めることは不可能な無法地帯です。
テロリスク (E)
武装勢力によるテロ行為、検問所襲撃、人道支援員への攻撃が頻発。イスラム過激派の浸透リスクもあり、公共の場も標的となる可能性が極めて高い警戒状態です。
最新インテリジェンスレポート
中央アフリカ共和国は、2026年現在も世界で最も危険な国の一つとして認識されています。2021年以降、政府軍が一部の都市部を掌握したものの、地方部では依然として複数の武装勢力が割拠し、戦闘や市民への残虐行為が続いています。2025年12月の総選挙前後には政治的緊張が最高潮に達し、武力衝突やデモが激化しました。インフラの破壊と極度の貧困、そして治安機関の深刻な腐敗により、法執行は事実上機能していません。日本を含む主要各国政府は最高レベルの退避勧告を発令しており、観光目的の入国は物理的にも倫理的にも不可能です。犯罪、戦闘、誘拐、地雷のリスクが全土を覆っており、万が一の事態における救出活動も極めて困難な状況にあります。
背景分析
1960年の独立以来、中央アフリカは絶え間ない政変と内戦に苦しんできました。豊富なダイヤモンド、金、ウラン資源を巡る利権争いが紛争の背景にあり、国家の富は国民に還元されることなく、武装勢力の資金源や一部特権層の私腹を肥やすために利用されています。2013年のセレカによる政権転覆以降、宗教的・民族的な対立が深まり、数百万人の国内避難民が発生しました。現在はトゥアデラ政権がロシアの軍事支援を受けて権力を維持していますが、この軍事協力は国際的な人権団体から市民への暴力の温床として非難されています。経済は破綻状態にあり、人口の約半数が人道支援に依存しています。法治主義の欠如、教育・医療システムの崩壊、そして隣国スーダンの紛争による難民流入が、さらなる社会不安を増幅させています。
重要ポイント
- 全土にレベル4(退避勧告)が発令されており、いかなる理由でも渡航は推奨されない。
- 首都バンギ市内であっても、PK5地区などの無法地帯があり警察の介入が困難。
- 地方の幹線道路では武装勢力による「追剥」が常態化しており、車両移動は極めて危険。
- ダイヤモンドや金の取引を装った詐欺に遭うと、拘束や拷問に発展するケースがある。
- 地雷(IED)の使用が拡大しており、特にカメルーンやチャドとの国境付近は致命的。
- 治安部隊や警察官が外国人から賄賂を搾取する対象として認識している。
- 医療設備が皆無に等しく、負傷や発病時は国外への緊急移送以外に助かる道がない。
- 2025年の総選挙による政治的余波が続いており、デモが突発的に暴動化する。
- 写真撮影は空港や橋、政府施設付近で厳禁。スパイ容疑で即座に逮捕されるリスクがある。
- インターネットや通信環境が脆弱で、緊急時の連絡手段確保が非常に困難。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル4:退避勧告 |
| 米国務省 | Level 4: Do Not Travel |
| 英国外務省 | Advice against all travel |
| カナダ政府 | Avoid all travel |
| ドイツ外務省 | Reisewarnung |
| フランス外務省 | Rouge (Formellement déconseillé) |
地域別リスク評価
バンギ市 PK5地区
極めて危険(無法地帯)リスク首都内にあるが、警察や軍の介入が困難な武装勢力の拠点。市場周辺での武力衝突や略奪が頻発しており、外国人が立ち入れば即座に標的となる。
西部国境地帯(対カメルーン)
武力紛争・地雷リスクリスク武装勢力「3R」の活動が活発で、主要幹線道路に地雷やIEDが埋設されている。商用コンボイであっても襲撃される可能性が非常に高い。
中部バンバリ・ブリア地域
鉱山利権紛争地リスク金やダイヤモンドの鉱山を巡る政府軍と反政府勢力の激戦区。外国人労働者や支援スタッフを狙った身代金目的の誘拐が多発している。
北部・東部全域(サヘル・サバンナ地帯)
武装勢力支配地域リスク政府の統治が及ばない広大な地域。複数の武装グループが割拠し、村落への襲撃、略奪、市民の殺害が常態化。救助の手は一切届かない。
南部コンゴ民主共和国国境
渡河・密輸犯罪リスクリスクウバンギ川を通じた武装強盗や密輸組織の活動が活発。川沿いの集落は孤立しており、治安機関の保護を期待することは不可能。
東部オー・ムボム州(ゼミオ・オボ周辺)
過激派・外国勢力の脅威リスク神の抵抗軍(LRA)やスーダン系武装勢力の活動範囲。住民への残虐行為や誘拐が頻発しており、地理的孤立により支援アクセスも遮断されている。
北西部パウア・ボサンゴア地域
報復の悪循環リスク自警団と武装勢力の激しい報復合戦が続く地域。民間人が日常的に処刑の対象となっており、移動すること自体が死に直結するリスクを持つ。
ザンガ・サンガ国立公園周辺(南西部)
高度な警戒が必要リスク以前は観光地だったが、現在は密猟者や武装集団の浸透により極めて不安定。エコツーリズムは実質的に停止しており、立ち入りは推奨されない。
国内安全マップ
中央アフリカ共和国全土は2026年現在も内戦状態にあり、安全な場所は一箇所も存在しません。主要各国政府が最高レベルの警戒を発令していることは、単なる警告ではなく「入国=死」のリスクが極めて高いことを意味します。法治国家としての機能は消失しており、警察や軍は自国民や外国人を搾取する対象として扱っています。武力衝突、IED、身代金誘拐、そして劣悪な衛生環境が重なり、旅行者が生存し続けることは物理的に極めて困難です。どのような高額な保険も適用されない可能性が高く、万が一の際の救助も不可能であることを強く認識し、全土への渡航を中止してください。
各国大使館や政府施設が集まるエリア。国内では最も警備が厳重だが、テロやデモの標的になりやすく、夜間は依然として危険。観光客が立ち寄れる場所ではない。
リスク: テロ・暴動, 警察による賄賂要求, 不当逮捕
警察も介入できない武装勢力の拠点。市場があるが、銃撃戦や爆発が頻発する極めて危険なエリア。外国人の立ち入りは死に直結する。
リスク: 武力衝突, 殺人・略奪, 誘拐
カメルーンへの物流拠点だが、武装勢力の襲撃と地雷が多発。コンボイ移動であっても安全は保証されない最前線地帯。
リスク: 地雷(IED), 追剥(Coupeurs de route), 誘拐
政府軍と武装勢力の激戦区。鉱山利権を巡る虐殺や強制労働が報告されており、法治が完全に消失している地域。
リスク: 武力紛争, 身代金誘拐, 強制労働リスク
「火の街」と呼ばれるほど暴力が絶えない。武装勢力が鉱山を支配しており、外国人が近づけばスパイ容疑または略奪の対象となる。
リスク: 武装勢力による支配, 殺傷事件, ダイヤモンド詐欺
スーダン・チャド国境に近く、難民流入と武装勢力の越境が日常的。地理的孤立により一切の公的支援が届かない過酷な地域。
リスク: テロリスト潜伏, 飢餓・疫病, 越境攻撃
LRA等の外国系武装組織の活動地域。村落への残虐な襲撃が絶えず、数少ない住民も常に死の恐怖にさらされている無法地帯。
リスク: LRAによる誘拐, 大量虐殺, 物流遮断
自警団アンチ・バラカの拠点で、深刻な民族間暴力が継続。政府軍の介入も不十分で、復讐の連鎖が止まらない危険地域。
リスク: 民族浄化, 家屋放火, 突発的戦闘
ダイヤモンドと林業の拠点だが、治安は崩壊。武装グループが独自の税を課し、拒否すれば即座に処刑される恐怖政治が敷かれている。
リスク: 不当な検問, 性的暴力, 略奪
かつての観光拠点。現在は密猟者や不安定な治安状況により、一般の訪問は強く戒められている。環境保護活動家も襲撃の対象となっている。
リスク: 密猟武装集団, 孤立, マラリア等の疫病
犯罪・治安情報
犯罪統計
凶悪犯罪
リスク: 5/5多発エリア: 地方の州道, 村落部, バンギ市郊外, 武装勢力検問所
手口:
- 自動小銃による無差別射撃
- 家屋への放火と殺戮
- 対立勢力への超法規的処刑
対策:
- 渡航を中止する(唯一の有効な手段)
- 移動時はUNコンボイに同行を求める
- 武装勢力の制服や記章を避ける
公的な統計は存在しないが、国連報告によれば市民の殺害や性的暴行は世界最悪の水準で推移。
kidnapping
リスク: 5/5多発エリア: 鉱山地帯, 北部国境付近, バンギ市内のNGO施設, 主要道路
手口:
- 車列の待ち伏せと拉致
- 夜間の住宅侵入
- 偽の検問による連行
対策:
- 行動パターンを毎日変更する
- 窓のない安全な場所に宿泊する
- 身代金保険への加入を検討(渡航非推奨)
政治的交渉材料や身代金目的の誘拐が常態化しており、救出の成功率は極めて低い。
強盗
リスク: 5/5多発エリア: バンギ中央市場, 州道(追剥), 空港周辺, 夜間の市街地
手口:
- AK-47での威嚇と強奪
- 道路に障害物を置く待ち伏せ
- 多人数による集団襲撃
対策:
- 絶対に抵抗せず要求に従う
- 現金やスマホを人前で出さない
- 移動は常に施錠された防弾車で行う
路上強盗は日常の一部となっており、警察への通報は更なる賄賂要求を招くだけであることが多い。
性犯罪
リスク: 5/5多発エリア: 紛争地域, 国内避難民キャンプ, 孤立した村落, 夜間の路地
手口:
- 武装勢力による集団暴行
- 家庭内侵入に伴う暴力
- 拘禁施設での虐待
対策:
- 単独行動を絶対に避ける
- 信頼できる警備員を配置する
- 夜間の外出を一切行わない
性暴力は戦争の武器として利用されており、年間数万件の被害が報告されているが氷山の一角。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: バンギ市内のホテル, ダイヤモンド取引所付近, オンライン(事前連絡), 政府庁舎周辺
手口:
- 偽の金・ダイヤモンド販売
- 政府利権の虚偽投資話
- 偽警官による罰金詐取
対策:
- 格安の宝石・金取引は100%詐欺と断定する
- 公的な許可証を過信しない(偽造が多い)
- 初対面の相手からの投資話は無視する
詐欺から誘拐・殺害に発展する「ハニーポッド型」の犯罪が、外国人ビジネスマンを狙って発生中。
traffic_accident
リスク: 4/5多発エリア: バンギ主要道路, 未舗装の地方道, 河川の渡し場付近, 夜間の幹線道路
手口:
- 無謀な追い越しとスピード超過
- 整備不良によるブレーキ故障
- 過積載による車両横転
対策:
- 信頼できる機関が手配した4WDのみ利用
- 夜間の運転を絶対に避ける
- シートベルトを常に着用する
救急体制が皆無なため、軽微な事故でも適切な処置が受けられず致命的になる。
健康・医療情報
ワクチン情報
中央アフリカへの入国には、黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必須です。提示できない場合は入国拒否や強制的な接種・隔離の対象となります。また、アフリカ髄膜炎ベルトに属するため髄膜炎菌の接種が強く推奨されるほか、ポリオやチフス、肝炎などの感染症リスクも非常に高く、渡航前に包括的な予防接種スケジュールを完了させる必要があります。医療水準が極めて低いため、予防が唯一の確実な防衛手段となります。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 黄熱 | 必須 | 生後9ヶ月以上のすべての渡航者に入国時のイエローカード提示が法的に義務付けられています。 |
| 髄膜炎菌 | 推奨 | 髄膜炎ベルトに位置するため、特に乾季(12月〜6月)の滞在者には強く推奨されます。 |
| ポリオ | 推奨 | 流行状況により、出入国時に予防接種証明書の提示を求められる場合があります。 |
| A型肝炎・B型肝炎 | 推奨 | 不衛生な飲食物や医療環境のリスクに備え、長期滞在者には特に推奨されます。 |
| 破傷風 | 推奨 | 怪我をした際の感染リスクを抑えるため、追加接種を済ませておくことが重要です。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野犬や野生動物との接触リスクが高く、咬傷時の治療が困難なため推奨されます。 |
健康リスク
全土でマラリアの感染リスクが極めて高く、熱帯熱マラリアが主流です。抗マラリア薬の予防内服と、蚊帳や忌避剤による徹底的な防蚊対策が不可欠です。また、コレラやチフスなどの経口感染症、さらに2024年以降はエムポックス(Mpox)の報告も続いています。水系感染症のリスクを避けるため、飲料水や食品の衛生管理を徹底してください。乾燥する時期には髄膜炎が流行しやすく、人混みを避けるなどの注意が必要です。
医療施設
首都バンギを含め、国内の医療体制は極めて劣悪です。近代的な医療設備や医薬品、専門医は慢性的に不足しており、重症や重傷の場合には国内での治療は不可能です。日本語や英語が通じる施設はほぼ皆無で、大半がフランス語対応です。高度な医療が必要な際はフランスや南アフリカ等への緊急移送が必要となります。危険レベル4のため、通常の海外旅行保険が適用されない場合が多く、移送費用をカバーする特殊な保険加入の確認が必須です。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本人は入国に際して事前にビザを取得する必要があります。日本国内に中央アフリカ大使館は存在しないため、駐日フランス大使館での査証代行申請、またはカメルーンなどの近隣国にある中央アフリカ大使館で取得しなければなりません。アライバルビザは原則として認められておらず、ビザなしでの入国は固く禁じられています。申請には黄熱予防接種証明書のコピーが必要です。
パスポート有効期限
入国時にパスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要です。また、ビザ貼付および入国スタンプ用に、少なくとも1ページから2ページの連続した空白ページが必要となります。
持ち込み禁止・制限品
外貨の持ち込みは申告が必須です。特にダイヤモンドや金などの貴金属、宝石類の持ち出しは厳格に規制されており、公的な許可証なしでの所持は密輸やスパイ容疑で逮捕・拘禁される重大なリスクがあります。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
危険夜明けとともに活動が始まりますが、夜間に武装勢力が設置した地雷や検問がそのまま残っている可能性があり、非常に危険です。視界が不十分な時間帯は、治安部隊から武装勢力と誤認されて射撃されるリスクもあります。移動を開始する場合は、現地の最新状況を十分に確認した上で、信頼できる現地の警備体制が整っていることが前提となります。
安全な活動:
- ・なし(厳重に警戒された室内待機)
避けるべきエリア:
- ・市街地全域
- ・主要な交差点
- ・政府施設周辺
交通: 武装警備員が同乗する防弾車両のみ。
日中
危険日中は唯一、必要不可欠な活動が可能とされる時間帯ですが、それでもスリ、強盗、突発的な武力衝突のリスクが常にあります。バンギ市内であっても、デモが突然暴徒化したり、治安部隊と武装集団の銃撃戦が始まったりすることが珍しくありません。市場や混雑したエリアは標的になりやすく、外国人が不用意に歩行することは極めて危険であり、常に車両での移動が求められます。
安全な活動:
- ・厳重な護衛を伴うNGO/外交活動
- ・防弾車両による限定的な移動
避けるべきエリア:
- ・PK5地区
- ・中央市場
- ・デモ発生場所
交通: 施錠された窓を閉めた4WD車両。タクシー利用は非推奨。
夕方〜夜
危険日没が近づくにつれ、治安は急激に悪化します。武装勢力の活動が活発化し、街灯のない路地では待ち伏せ強盗のリスクが最大化します。治安部隊による恣意的な検問が増え、賄賂の要求や車両の押収が頻発します。この時間帯に屋外にいることは、犯罪者や汚職警官の格好の餌食になることを意味し、いかなる理由があっても外出を控えるべき「致命的危険時間」の始まりです。
安全な活動:
- ・なし(安全な宿舎内での完全待機)
避けるべきエリア:
- ・すべての屋外
- ・レストラン
- ・ガソリンスタンド
交通: いかなる移動も推奨されない。緊急時は重武装のコンボイのみ。
深夜
危険完全な無法状態となります。中央アフリカ全土で夜間の外出は「死」を意味すると認識すべきです。宿泊施設の敷地内にいても、武装集団による襲撃や強盗のリスクがあり、信頼できる警備員が常駐していない場所での滞在は極めて危険です。遠くで聞こえる銃声が日常的であり、法執行機関による保護は全く期待できません。いかなる事態が起きても、自力で解決または耐えるしかない絶望的な環境です。
安全な活動:
- ・なし(シェルター等での完全な遮断)
避けるべきエリア:
- ・全土
交通: 移動は絶対に不可能。生命維持のためにその場を動かないこと。
季節別ガイド
Spring (Early Rainy Season) (March - May)
気温: 24°C - 34°C
降水: 徐々に増加し、午後から夜にかけて激しい雷雨が発生します。
服装: 通気性の良い綿素材の服と、急な雨に備えた軽量なレインウェア。
おすすめ活動:
バンギ市内の限定的な移動, 国際機関との調整業務, ザンガ・サンガ国立公園の初期観察
リスク:
- ・蚊の増殖によるマラリアリスクの急増
- ・道路の泥濘化の始まり
Summer (Rainy Season Peak) (June - August)
気温: 22°C - 30°C
降水: 年間で最も降水量が多く、大規模な洪水が多発します。
服装: 防水性の高い靴とレインコート。湿度が非常に高いため着替えを多めに用意。
おすすめ活動:
屋内での人道支援活動, 航空便を利用した都市間移動(遅延多発), 洪水被害状況の確認
リスク:
- ・ウバンギ川の氾濫による浸水
- ・コレラ等の水系感染症の流行
- ・地方道路の完全な寸断
Fall (Late Rainy Season) (September - November)
気温: 23°C - 31°C
降水: 10月までは降雨が続き、11月に入ると乾燥し始めます。
服装: 長袖・長ズボン(防蚊対策)。朝晩の冷え込みに備えた薄い上着。
おすすめ活動:
雨季明けのインフラ復旧調査, 地方都市へのアクセス再開確認, 収穫期の農業状況の視察
リスク:
- ・残留した水溜まりでの蚊の繁殖
- ・洪水後の衛生環境の悪化
Winter (Dry Season) (December - February)
気温: 18°C - 38°C
降水: ほとんど雨が降らず、極度に乾燥します。
服装: 日中の酷暑に備えた帽子とサングラス。夜間の冷え込み用のジャケット。
おすすめ活動:
未舗装路を利用した地方への移動, 国立公園での野生動物観察, 屋外での支援物資輸送
リスク:
- ・髄膜炎の流行(砂埃による)
- ・ハルマッタン(砂嵐)による呼吸器障害
- ・深刻な水不足
ベストシーズン: もし渡航を検討せざるを得ない場合、ベストシーズンは11月下旬から3月上旬の乾季です。この時期は道路状況が比較的安定しており、洪水のリスクが低いため、万が一の際の避難ルートが確保しやすい利点があります。また、野生動物の観察にも適した時期ですが、ハルマッタン(砂嵐)の影響で航空便が欠航することや、日中の気温が40度近くまで上昇することに留意が必要です。
環境リスク
野生動物のリスク
毒蛇(カーペットバイパー等)
リスク: 5/5生息地: 全土の草むら, 農村部, 瓦礫の周り
夜間の歩行は避け、外出時は必ず厚手の靴と長ズボンを着用してください。茂みや暗がりに不用意に手を入れないようにします。国内では抗毒素(血清)の供給が極めて不安定で、咬まれた場合に適切な治療を迅速に受けられる保証が全くありません。万が一遭遇した場合は、刺激を与えず静かに距離を置くことが唯一の安全策です。宿泊先でも靴の中に潜んでいないか確認する習慣をつけてください。
治療: 直ちに患部を動かさないように固定し、一刻も早く首都バンギの主要病院へ搬送する必要がありますが、救命の保証はありません。
サソリ
リスク: 4/5生息地: 乾燥した地域, 住宅の隙間, 靴や衣類の中
靴を履く前や衣服を着用する前に、必ず中を振って確認してください。床に直接衣類を置かないようにし、寝具は壁から離して設置します。刺された場合は激痛を伴い、子供や高齢者、体調不良者には命に関わる毒性を持つ個体も存在します。医療施設へのアクセスが限定的なため、刺されないための予防措置が最も重要です。
治療: 患部を冷やし、安静を保ちながら医師の診察を求めてください。鎮痛剤や抗ヒスタミン剤の投与が必要になる場合があります。
野犬・狂犬病保有動物
リスク: 5/5生息地: 市街地の路上, 市場, 農村部全域
路上にいる犬やサルには絶対に近づかないでください。一見おとなしそうに見えても狂犬病ウイルスを保有している可能性があります。狂犬病は発症すれば100%死亡する病気です。動物を刺激するような動作(走る、大声を出す)は避け、目を合わせないようにします。万が一噛まれた場合は、直ちに大量の石鹸水で15分以上傷口を洗浄し、即座に曝露後ワクチン(PEP)の接種が必要です。
治療: 曝露後ワクチンの在庫がある医療施設を即座に探し、緊急接種を開始してください。国内に在庫がない場合は国外退避が必要です。
水の安全性
水道水: 飲用不可
いかなる地域でも水道水は飲用できません。飲用には必ず密閉されたボトル入りの水を使用し、開封時にキャップが未開封であることを確認してください。歯磨きや洗顔、食器の洗浄にもボトル水または十分に煮沸・濾過した水を使用することを推奨します。携帯用浄水器を持参する場合でも、ウイルスまで除去できる高性能なものを選ぶ必要があります。150文字以上の詳細な注意として、現地のインフラは崩壊しており、浄水処理自体が機能していないため、生水との接触は避けてください。
交通安全
事故死亡率: 世界保健機関(WHO)の推計で、世界最高水準の事故率を記録しています。
歩行者リスク: 歩行者の安全は全く考慮されていません。歩道がない場所が多く、車両は歩行者を優先しません。横断歩道であっても車両が止まることはなく、常に命の危険が伴います。また、夜間の道路は街灯がなく、黒い服を着た歩行者や家畜の飛び出しによる事故が多発しています。事故を起こした場合、群衆に囲まれ暴行を受ける二次被害のリスクがあるため、安全が確保できない場合は現場に留まらず警察署へ直行する必要があります。
公共交通: 「ブッシュタクシー」と呼ばれる乗り合い車両や市内タクシーは、定員過密、極度の整備不良、無謀な運転、さらに武装勢力による違法検問や強盗の標的となるリスクがあり、外国人旅行者の利用は全く推奨されません。公共交通機関は安全性・治安ともに最低レベルにあります。移動が必要な場合は、信頼できる機関が手配した武装警護付きの専用車両を利用することが国際的な標準となっています。
地域別ガイド
オンベラ・ムポコ州(首都圏)
レベル 4首都バンギを中心とする地域です。政府の統治が最も及んでいるエリアですが、犯罪率は非常に高く、武装強盗や誘拐、突発的な暴動のリスクが常在します。特にPK5地区などは警察の介入が困難な無法地帯となっており、外国人には極めて危険です。夜間の移動は市内であっても厳禁とされています。
主要都市: バンギ, ビンボ
特有リスク:
- ・武装強盗
- ・身代金目的の誘拐
- ・汚職警官による嫌がらせ
サンガ・ムバエレ州(南西部)
レベル 5コンゴ共和国およびカメルーンとの国境に接し、ザンガ・サンガ国立公園を擁する熱帯雨林地帯です。観光資源としての価値は高いものの、国境付近は武装勢力の密輸ルートとなっており、移動には高度な安全確保が求められます。地雷や即席爆発装置(IED)のリスクも報告されています。
主要都市: ノラ, バヤンガ
特有リスク:
- ・国境付近の武装勢力
- ・野生動物の襲撃
- ・医療施設の不在
マンベレ・カデイ州(西部)
レベル 5カメルーン国境沿いに位置し、ダイヤモンド採掘が盛んな地域です。利権を巡る武装勢力の対立が激しく、鉱山周辺では一般市民に対する暴力行為や不当な検問が常態化しています。物流の要衝ですが、カメルーンからの道路は「追剥」が多発する最も危険なルートの一つです。
主要都市: ベルベラティ, カルノー
特有リスク:
- ・道路上の武装追剥
- ・利権争いの武力衝突
- ・地雷
ワカ州(中央部)
レベル 5中央アフリカの心臓部に位置し、かつての紛争の激戦地です。主要都市バンバリは交通の要衝ですが、政府軍と武装勢力の衝突が頻発し、人道支援車両も度々襲撃されています。地域全体で法秩序が機能しておらず、一般渡航者が立ち入れる状況にはありません。
主要都市: バンバリ
特有リスク:
- ・大規模な戦闘
- ・人道支援団体への襲撃
- ・強制徴用
ロバイエ州(南部)
レベル 4バンギの南西に位置し、コーヒーや木材の産地です。他の地域に比べれば比較的安定している時期もありますが、武装集団の浸透は止まっておらず、外国人による投資詐欺や誘拐事件が発生しています。道路状況が悪く、雨季には物理的に孤立する集落も多いです。
主要都市: ムバイキ
特有リスク:
- ・投資詐欺
- ・熱帯感染症
- ・交通事故
経済・物価情報
経済概要
中央アフリカは世界で最も貧しい国の一つであり、長年の内戦により経済基盤は完全に崩壊しています。豊富なダイヤモンド、金、ウランなどの天然資源を保有していますが、その多くが武装勢力や一部の特権層の資金源となっており、国民には還元されていません。実質GDP成長率は極めて低く、国家財政は国際社会の支援に依存しており、2026年時点でも自立した経済成長の見通しは立っていません。
生活費・物価
物価は一般国民にとっては非常に過酷ですが、外国人が安全を確保して滞在する場合、費用は驚くほど高額になります。安全なホテルは一泊2万円以上、防弾車や武装警護を含む車両手配は一日5万円を超えることもあります。食品も安全な輸入品は非常に高価で、首都バンギの高級レストランでは一食5,000円程度かかります。安価な地元市場は衛生面と治安面で外国人には推奨されません。
通貨情報
通貨は中央アフリカCFAフラン(XAF)で、ユーロと固定相場制(1ユーロ=655.957 XAF)を採用しています。クレジットカードはバンギの数軒の高級ホテル以外では一切使用できません。ATMも非常に限られており、海外発行カードが機能しないケースも多いため、十分な現金(ユーロまたは米ドル)を持参し、空港や銀行で両替する必要があります。
チップガイド
欧米式のチップ文化は一般的ではありませんが、サービス業の労働者は極低賃金であるため、チップは強く期待されます。ホテルのポーターには500〜1,000 XAF、レストランでは代金の5〜10%程度、専用車のドライバーには一日の終わりに2,000〜5,000 XAF程度を渡すのが慣習となっています。端数の切り捨てや少額の現金供与はスムーズな対応を引き出す手段となります。
予算ガイド
中央アフリカへのバックパッカー旅行は物理的に不可能かつ極めて危険です。ミドルレンジでも宿泊と移動で一日3万円以上、安全を最優先したラグジュアリー(NGO・ビジネス・取材)枠では一日10万円以上の予算が必要です。これには武装警護や緊急避難用の予備費を含める必要があり、低予算での渡航は命に関わるリスクを飛躍的に高めることになります。現金の持ち込みは分散して慎重に行ってください。
文化・マナー情報
歴史的背景
1960年のフランスからの独立後、政変と内戦が繰り返されてきました。1970年代のボカサ1世による「中央アフリカ帝国」の独裁政権を経て、近年ではキリスト教徒主体の武装勢力(アンチ・バラカ)とイスラム教徒主体の武装勢力(セレカ)の激しい紛争が泥沼化しました。2021年以降、ロシアの民間軍事会社等の支援を受けた政府軍が主要都市を奪還しましたが、地方部では依然として武装勢力が跋扈し、複雑な部族・宗教対立が背景にあります。
社会規範・マナー
人々は一般的に保守的ですが、長年の紛争により社会秩序が乱れ、見知らぬ外国人に対しては警戒心と「富裕層」としての期待が混在しています。公共の場での政治的議論や宗教的批判は厳禁です。特に軍や警察の施設、政府機関、空港、橋の撮影はスパイ容疑で逮捕される原因となるため絶対に避けてください。人物を撮影する場合も必ず事前に許可を得る必要がありますが、不要なトラブルを避けるためカメラの露出は最小限にすべきです。
宗教・慣習
キリスト教徒が約80%(カトリック、プロテスタント)、イスラム教徒が約15%を占め、これらに伝統的なアニミズムが混ざり合っています。宗教はアイデンティティの核となっており、過去の紛争の経緯から宗教間の話題は非常にデリケートです。日曜日の礼拝や金曜日の祈りの時間は尊重し、宗教施設を訪れる際は露出の少ない服装を心がけてください。地元の宗教行事や儀式に不用意に介入することは禁物です。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
安全に滞在できる宿泊施設は、バンギ市内の数軒(レジデンス・レドック、ル・ルジャー等)に限られます。これらは高い塀、有刺鉄線、24時間体制の武装警備員、自家発電機を備えており、一泊の料金は150〜300ユーロと非常に高額です。地方都市の「ホテル」は単なる粗末なゲストハウスであり、安全対策が全くないため、NGOの施設や教会関係の施設に許可を得て滞在するのが一般的です。
食事ガイド
伝統料理はキャッサバの粉を練った「フフ」や、乾燥させた魚や肉をヤシ油で煮込んだソースが一般的です。しかし、衛生状態が著しく悪く、外国人には深刻な食中毒のリスクがあります。バンギ市内にはフランス料理やレバノン料理のレストランがあり、これらは比較的安全に調理されています。水は必ず密閉されたボトル入りのものを使用し、生野菜や氷、露店の食事は絶対に避けてください。
実用情報
通信・SIM
通信大手はOrangeとTelecelです。物理SIMの購入にはパスポートと長い手続きが必要ですが、バンギ以外の4G/5G網はほぼ期待できません。Wi-Fiは高級ホテルにありますが、非常に低速で頻繁に切断されます。緊急連絡用に衛星電話の携行が必須です。
銀行・ATM
銀行はEcobankやCBCAがありますが、営業時間は短く、常に混雑しています。ATMはバンギ市内に数カ所あるのみで、一回の引き出し限度額が低く、高額な手数料がかかります。現金不足が最大の死活問題になるため、出発前に十分な現金を用意してください。
郵便・配送
郵便システムは事実上機能していません。書類の送付にはDHLなどの国際宅配便を利用する必要がありますが、料金は非常に高く、届くまでの日数も保証されません。地方への配送はほぼ不可能です。
電源・アダプター
電圧は220V、周波数は50Hz。プラグ形状は丸ピン2本のCタイプまたはEタイプです。電力網は不安定で、一日中停電することも珍しくありません。電圧サージ対策の保護装置が必要です。
洗濯サービス
高級ホテルにはランドリーサービスがありますが、高価です。一般的には手洗いとなりますが、寄生虫のリスクがあるため、衣類は必ず高温のアイロンをかけて乾燥させる(マンゴーフライの卵を殺すため)必要があります。
公衆トイレ
公衆トイレは存在しません。外出時はホテルや信頼できる訪問先で済ませる必要があります。地方では屋外排泄が一般的ですが、寄生虫や蛇の危険があるため、外国人には推奨されません。
主要都市ガイド
バンギ
Bangui
ウバンギ川沿いに広がる首都。中央政府の拠点であり唯一国際空港を持ちますが、治安は極めて不安定です。インフラは崩壊しており、電気や水の供給は制限されています。外国人は厳重に警備されたホテルや居留区に滞在する必要があります。
主な観光地:
中央市場, バンギ大聖堂, ボカサ王宮跡
避けるべきエリア:
- ・PK5地区
- ・ボイン地区
- ・空港周辺の夜間
ベストシーズン: 12月〜2月(乾季)
詳細ページへ →ベルベラティ
Berberati
国内第2の都市で、ダイヤモンド取引の中心地。武装勢力の影響力が強く、資源を狙う犯罪集団による殺傷事件が頻発しています。法治国家の体は成しておらず、外国人に対する搾取的な検問が日常茶飯事です。
主な観光地:
ダイヤモンド市場(見学非推奨), カトリック教会
避けるべきエリア:
- ・鉱山周辺
- ・郊外の林道
ベストシーズン: 11月〜3月
詳細ページへ →ブアール
Bouar
カメルーンへの幹線道路上に位置する重要な軍事拠点。フランス軍の基地があった歴史を持ちます。現在は政府軍とロシア系軍事会社の拠点ですが、周辺の武装勢力との緊張が続いており、道路封鎖が頻発します。
主な観光地:
ブアール巨石群, 軍事史料館
避けるべきエリア:
- ・幹線道路上の検問所
- ・夜間の全域
ベストシーズン: 12月〜2月
詳細ページへ →バンバリ
Bambari
国内の中央に位置する交通の要衝。かつてはセレカ勢力の拠点であり、現在は政府が支配を主張していますが、実態は軍事的な緊張が続く紛争都市です。破壊された建物が目立ち、住民の多くが国内避難民となっています。
主な観光地:
ウアカ川の景観
避けるべきエリア:
- ・旧境界線周辺
- ・軍事キャンプ
ベストシーズン: 11月〜2月
詳細ページへ →カルノー
Carnot
西部の鉱山都市。宗教間紛争の際に大規模な虐殺が発生した歴史があり、現在も表面上の平穏の下に深い対立が残っています。外部からの訪問者は「スパイ」や「略奪者」として疑われるリスクがあります。
主な観光地:
地元の市場(極めて危険)
避けるべきエリア:
- ・宗教施設周辺
- ・無認可鉱山
ベストシーズン: 12月〜3月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
国内移動において唯一「比較的安全」とされる手段ですが、定期便はほぼ皆無です。主に国連人道支援航空サービス(UNHAS)やNGOのチャーター機が運用されています。一般渡航者が利用できる民間航空会社は極めて限定的で、機体の整備不良や不規則な運行、突然のキャンセルが常態化しています。バンギ・ムポコ国際空港が唯一の拠点ですが、空港内での荷物の盗難や職員による賄賂要求が多発しています。
鉄道・バス
中央アフリカ国内に鉄道は一切存在しません。バスについても、日本の公共バスのようなシステムはなく、老朽化したトラックやバンに過剰に人を乗せた「ブッシュタクシー」が唯一の長距離手段です。これらは整備不良による事故死者が非常に多いだけでなく、武装勢力による検問や略奪の格好の標的となります。また、道路の未舗装率が極めて高く、雨季には数週間にわたり通行不能になることも珍しくありません。
レンタカー・配車サービス
一般的なレンタカー会社(AvisやHertz等)は存在せず、Uberなどの配車アプリもありません。移動には、運転手と必要に応じて武装警備員を含む4WD車両をホテルや専門のセキュリティ会社を通じてチャーターする必要があります。料金は極めて高額(一日5万円〜)ですが、これ以外に安全な移動手段はありません。自身で運転することは、複雑な交通ルール(賄賂の要求)や事故時の暴徒化リスク、地雷のリスクから絶対にお勧めできません。
交通リスク評価
中央アフリカの交通リスクは、世界でも最大級です。武装勢力による「追剥(Coupeurs de route)」が幹線道路に障害物を置いて車を止め、金品強奪や殺害を行う事件が絶えません。また、地雷やIED(即席爆発装置)が地方の未舗装路に埋められているリスクもあり、4WD車両のコンボイ(車列)以外での移動は自殺行為です。
都市別交通ガイド
バンギ
地下鉄: 存在しません。
バス: 黄色い小型の乗り合いタクシーがありますが、外国人には強盗のリスクがあり推奨されません。
タクシー: 公式のタクシーは黄色。交渉制ですが、夜間利用は致命的な危険を伴います。
徒歩・自転車: 徒歩移動は白昼であっても極めて危険です。バイクタクシーは事故率が高く避けるべきです。
費用目安: 専用車チャーターは一日100〜200ユーロ。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在カメルーン日本国大使館
Embassy - ヤウンデ(カメルーン)
住所: 1535, Rue 1828, Bastos-Ekoudou, Yaounde, Cameroun
電話: +237-22220-6202
管轄: カメルーン, 中央アフリカ, チャド
緊急対応: 24時間(自動音声案内経由で担当官へ接続)
在中央アフリカ・フランス大使館
Embassy - バンギ
住所: Avenue de l'Independance, Bangui
電話: +236-21-61-30-00
管轄: 中央アフリカ全域
緊急対応: 領事部門の受付時間あり
領事サービス
日本大使館が国内にないため、パスポートの紛失や事件・事故の際の公的支援には多大な時間がかかります。フランス大使館が緊急時に一定の協力をする合意もありますが、基本的には自力または所属組織での対応が求められます。現地での公証事務やビザ更新もカメルーンに出向く必要がある場合が多いです。
長期滞在ビザ
長期滞在には居住許可(Carte de séjour)が必要です。まず短期ビザで入国し、内務省で複雑な手続きを行う必要がありますが、汚職が蔓延しているため、正規の手続きであっても不当な金銭を要求されることが多々あります。必要書類には無犯罪証明書や健康診断書が含まれますが、承認される保証はありません。
リモートワーク・デジタルノマド
インフラ、治安、電力状況から見て、中央アフリカでのリモートワークやノマド生活は完全に不可能です。インターネット速度は世界最低水準であり、サイバー攻撃や通信監視のリスクも高く、仕事ができる環境ではありません。安全コストだけでも生活が破綻するレベルになります。
ビジネスビザ
ビジネス目的の渡航でも、現地企業や政府機関からの公式な招待状が必須です。入国審査では、活動内容について詳細な尋問を受けることがあり、ダイヤモンドや金などの鉱物資源に関わる場合は、専門の許可証(Licence)がない限り、即座に身柄を拘束されるリスクがあります。
推奨防犯装備
衛星電話(Iridium等)
必須通信機器
都市部を離れると携帯電話網はほぼ壊滅的です。反政府勢力の活動地域や戦闘発生時には基地局が遮断されるため、救助要請や外部連絡用に衛星電話は生命線となります。
個人用外傷治療キット(IFAK)
必須衛生用品
銃創や爆発による外傷、深刻な感染症に対応するため、止血帯、ガーゼ、消毒薬、広域抗生物質を含むキットを携行してください。現地の医療機関に医薬品の備蓄は期待できません。
マネーベルト(隠し財布)
必須防犯グッズ
武装強盗や汚職警官による執拗な金品要求に対応するため、予備の現金とパスポートのコピーを衣類の下に隠せるベルトが必要です。提示用と隠し用の財布を分けるのが鉄則です。
携帯用浄水器(サバイバル用)
推奨衛生用品
水道水は極めて危険で、ボトル入りの水も入手が困難な地域が多いです。ウイルスや重金属を除去できる高性能な携帯用浄水器は、コレラやチフスなどの感染症を防ぐために有効です。
防弾・防刃ベスト(ソフトアーマー)
オプション防犯グッズ
治安情勢が著しく悪い地域や紛争地帯への人道支援業務では着用が検討されます。ただし、軍関係者と誤認されるリスクもあるため、現地の安全管理担当者の指示に従う必要があります。
GPSロガー・追跡デバイス
推奨通信機器
誘拐や行方不明に備え、リアルタイムで位置情報を外部(所属組織や家族)に共有できるデバイスです。中央アフリカ全域で地形が複雑なため、遭難時の捜索活動の迅速化に役立ちます。
大容量モバイルバッテリー
必須通信機器
電力供給は極めて不安定で、首都バンギでも頻繁に停電します。情報収集と連絡用のスマートフォンを常に稼働させるため、堅牢で防水仕様のモバイルバッテリーは不可欠な装備です。
抗マラリア薬(予防内服用)
必須衛生用品
全土で熱帯熱マラリアの感染リスクが非常に高いです。マラロン等の予防薬を渡航前から服用し、帰国後まで継続してください。現地の蚊は薬剤耐性を持つものも多く警戒が必要です。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
女性の単独渡航は極めて危険であり、強くお勧めしません。深刻な性暴力が社会問題となっており、武装集団だけでなく治安部隊による被害も報告されています。どうしても渡航が必要な場合は、常に男性の同伴者を伴い、現地の慣習に従った露出の少ない服装を徹底し、知らない人物からの誘いには一切応じないでください。夜間の外出や公共交通機関の利用は厳禁です。
LGBTQ+旅行者向けガイド
中央アフリカにおいてLGBTQ+は社会的・法的に容認されていません。同性愛はタブー視されており、公にすることは物理的な暴力や不当な逮捕に直結します。プライバシーは保護されず、警察による嫌がらせの対象となります。滞在中は自身の性的指向に関する情報を一切伏せ、関連するアプリの使用や言動も控える必要があります。
家族・シニア旅行者向けガイド
子供連れや高齢者の渡航は、医療・衛生環境の劣悪さから見て、極めて無責任な行為とみなされるほどのリスクがあります。熱帯感染症への対応が不可能なうえ、食料・水の安全確保も困難です。緊急時の避難は過酷な陸路か不安定な空路に限られ、体力的な消耗も激しいです。また、騒乱発生時の迅速な避難が困難であるため、家族連れや高齢者の訪問は絶対に避けるべきです。
安全に関するよくある質問
夜間にバンギの街を歩いても大丈夫ですか? ▼
絶対にダメです。市街地の中心部であっても夜間は武装強盗の巣窟となります。移動はすべて車両で行い、日没前に宿泊施設に戻ってください。
警察に助けを求めたら解決してくれますか? ▼
期待できません。警察自体が汚職に染まっており、通報者に賄賂を要求したり、犯罪者と共謀したりするケースもあります。信頼できる私設警備員を雇うのが一般的です。
実用的なよくある質問
クレジットカードはどこで使えますか? ▼
バンギの「レジデンス・レドック」など極一部の高級ホテル以外では一切使えません。決済はすべてユーロか現地通貨の現金です。
飲み水はどうすればいいですか? ▼
必ず密閉されたボトル入りの水を購入し、開封時に音がすることを確認してください。水道水は加熱しても重金属や一部の細菌のリスクがあります。
中央アフリカの治安に関するよくある質問
中央アフリカの治安は良い?悪い? ▼
非常に悪いです。2026年現在も内戦状態にあり、武装勢力の割拠と治安機関の深刻な腐敗により、法執行は事実上機能していません。日本政府も全土に対して最高レベルの「退避勧告」を発令しており、渡航は極めて危険です。
中央アフリカで危険な地域はどこ? ▼
全土が極めて危険ですが、特に首都バンギのPK5地区、武装勢力「3R」が活動する西部国境、激戦区である中部バンバリ・ブリア地域、政府の統治が及ばない北部・東部は、命の危険が常に伴う最悪の危険地帯です。
中央アフリカ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
極めて「やばい」状況です。物理的な安全が全く保証されておらず、インフラも崩壊しています。観光目的での入国は物理的・倫理的にも不可能であり、万が一の際も救出活動が行われる可能性は極めて低いため、絶対に行ってはいけません。
中央アフリカは女性一人でも怖くない? ▼
信じられないほど怖く、危険です。性暴力や誘拐が全土で多発しており、法治主義が欠如しているため身を守る手段がありません。女性一人旅は命を捨てる行為に等しく、どのような理由があっても検討すべきではありません。
中央アフリカでスリに遭わないための対策は? ▼
スリ対策以前に、武装強盗や戦闘に巻き込まれるリスクが高すぎます。市場や街中では白昼堂々と強盗が行われるため、一般的な防犯対策は通用しません。渡航を中止することが唯一にして最大の防衛策です。
中央アフリカで多い詐欺の手口は? ▼
警察や軍人を装った人物による不当な拘束と金銭要求(官憲詐欺)や、希少資源(ダイヤモンドや金)の偽取引を持ちかける詐欺が横行しています。公的機関自体が犯罪に関与しているため、一度巻き込まれると解決は困難です。
中央アフリカで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
身代金目的の誘拐、武装集団による車両襲撃、強盗殺人が挙げられます。外国人は富裕層とみなされ、武装グループの標的になりやすいため、日本人が安全に滞在できる場所は国内に一箇所もありません。
中央アフリカ旅行で注意すべきことは? ▼
最大の注意点は「渡航を計画しないこと」です。万が一入国してしまった場合、治安当局を含め誰も信用できず、地雷やIED(即席爆発装置)のリスクにも晒されます。法的保護も受けられないことを自覚する必要があります。
中央アフリカで起こりやすいトラブルは? ▼
武装勢力による道路封鎖、突発的な銃撃戦、物資不足による暴動、治安当局による根拠のない拘束などが日常的に発生しています。これらのトラブルに巻き込まれた場合、自力での解決や脱出はほぼ不可能です。
中央アフリカで被害に遭ったらどうする? ▼
現地警察は機能しておらず、汚職が蔓延しているため助けになりません。日本大使館も設置されておらず、カメルーンの兼轄大使館による対応となりますが、治安状況により物理的な支援が届かない可能性が非常に高いです。
中央アフリカの治安詳細
中央アフリカの治安概要
2026年現在、中央アフリカ共和国の治安は世界最悪の水準にあります。内戦は続いており、政府の統治は限定的で、多くの地域を武装勢力が支配しています。犯罪、戦闘、誘拐が日常化し、警察や軍などの治安機関も腐敗し市民への暴力を働くケースが報告されています。インフラは崩壊し、人道危機が深刻化しているため、旅行者が安全に滞在できる環境は一切存在しません。
中央アフリカは危険?やばい?
中央アフリカは極めて危険で「やばい」という言葉すら生ぬるい状況です。世界で最もリスクが高い国の一つに数えられ、武装勢力による無差別な襲撃、略奪、地雷の埋設が全土で続いています。政治的な緊張も高く、デモや武力衝突が突発的に発生します。日本政府を含む各国は最高レベルの退避勧告を出しており、入国すれば命の保証はないと断言できるレベルです。
中央アフリカは怖い?一人旅でも大丈夫?
女性一人での渡航は絶対に不可能です。「怖い」という感覚では済まされない命の危険があります。全土で性暴力が横行しており、法治国家としての機能が停止しているため、被害を訴える先もありません。武装グループによる誘拐や身代金目的の拘束のターゲットになりやすく、物理的な安全を確保する手段がないため、渡航は断固として避けるべきです。
スリ・詐欺・犯罪の実態
中央アフリカではスリや詐欺といった軽犯罪の域を超え、武装強盗や組織的な犯罪が支配的です。街中や市場では白昼堂々と強奪が行われ、抵抗すれば命を落とします。詐欺においては、警察官や軍人を装った人物による不当な逮捕や金銭の要求、偽のダイヤモンド取引を持ちかける詐欺が多発しています。スリも組織化されており、ターゲットにされたら逃れる術はありません。
地域別の危険度
首都バンギのPK5地区は武装勢力の拠点で警察すら介入できません。西部国境地帯は地雷と3Rの活動により極めて危険です。中部バンバリ・ブリア地域は資源を巡る激戦区で誘拐が多発。北部・東部の広大なサバンナ地帯は政府の統治が全く及ばず、武装グループによる村落襲撃や市民殺害が常態化しています。南部国境のウバンギ川沿いも武装強盗の温床となっており、全土がレベル4(退避勧告)の状態です。
中央アフリカ旅行で注意すべきポイント
最大の注意点は「絶対に渡航しないこと」です。万が一、報道や人道支援などで入国が必要な場合でも、個人の安全対策は限界があります。地雷やIED(即席爆発装置)が主要道路に埋設されているため、移動自体が命がけです。また、治安機関そのものが犯罪に関与しているため、誰を信じるべきか判断できず、孤立無援の状態に陥るリスクが常に付きまといます。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として、商用コンボイが武装勢力「3R」に襲撃され全財産を略奪される事件や、首都バンギの市場で発生した武力衝突に巻き込まれて死亡するケースが後を絶ちません。また、支援団体のスタッフが身代金目的で誘拐され、数ヶ月にわたり拘束される事件も発生しており、いかなる立場の人であっても犯罪や戦闘の標的となるのが現実です。
被害に遭った場合の対応
被害に遭った場合、現地の警察は機能しておらず、逆に金銭を要求されるなど二次被害に遭う可能性が高いです。また、日本大使館は中央アフリカに設置されておらず、カメルーンの兼轄大使館が対応しますが、物理的な距離と治安上の理由から迅速な支援は望めません。医療機関も壊滅的で、負傷しても十分な治療を受けることは不可能に近いです。