総合評価
歴史的な「中米の楽園」という評価は、近年の殺人件数急増と組織犯罪の浸透により修正が必要です。麻薬組織間の抗争が激化しており、観光客を狙った窃盗や強盗も高止まりしています。渡航には十分な警戒が求められます。
身体的安全 (C-)
殺人率が過去最悪水準に達しており、特にリモンやサンホセの一部では銃器を用いた暴力が日常化しています。観光客への強盗被害や抗争に巻き込まれるリスクが増加傾向にあり、十分な警戒が必要です。
医療・衛生 (B+)
中米で最高水準の医療体制を誇りますが、デング熱やヒストプラスマ症などの感染症リスクが依然として存在します。都市部の私立病院は高品質ですが、地方での医療アクセスには制限があるため注意が必要です。
詐欺・スリ (C)
レンタカーを狙ったパンク詐欺やビーチでの置き引き、偽警察官による詐欺が頻発しています。観光客の注意力が散漫な場所を狙った組織的な犯罪グループが存在し、防犯意識の欠如は大きな損失に繋がります。
テロリスク (A)
国際的なイスラム過激派等によるテロ攻撃のリスクは極めて低いです。軍隊を持たない平和国家としての伝統が維持されていますが、国内の治安維持は麻薬組織(メキシコ・コロンビア系)の活動が最大の脅威です。
最新インテリジェンスレポート
コスタリカの治安情勢は重大な転換点を迎えています。2023年に過去最悪の907件の殺人事件を記録し、2024年から2026年にかけても高止まりの状態が続いています。暴力の主因は国際麻薬密輸ルートを巡る「クラン・デル・ゴルフォ」等の組織間抗争ですが、一般市民や観光客が巻き込まれる「コラテラル・ダメージ(巻き添え被害)」が急増しており、かつての安全神話は崩壊しつつあります。特にカリブ海側のリモン州や、首都サンホセの特定地区、太平洋側の主要港湾都市でのリスクが顕著です。観光客を狙った犯罪も洗練されており、武装強盗や住宅侵入(Airbnb等)の被害が報告されています。2026年2月の総選挙を控え、治安対策が最大の政治争点となる中、警察の取り締まり強化と組織犯罪の抵抗が続く不安定な状況が予測されます。
背景分析
コスタリカは長年、中米で最も民主主義が安定した経済先進国とされてきましたが、その地理的位置が麻薬密輸の要衝となったことが治安悪化の根源です。コロンビア産コカインの北米・欧州への経継点として機能し、国内にはメキシコのカルテルやコロンビアの犯罪組織と結びついた地方組織が乱立しています。経済面では、OECD加盟国中で最も不平等な国の一つであり、教育や雇用機会の欠如が若年層を組織犯罪へ引き込む温床となっています。現ロドリゴ・チャベス政権は強権的な姿勢で治安回復を掲げていますが、議会や司法との対立により実効性のある法整備が遅れています。また、現地通貨コロンの急騰は観光コストを押し上げ、治安悪化と相まって観光産業に影を落としています。2026年の総選挙に向けて、ポピュリズム的傾向が強まり、デモや社会的不安が一時的に高まる可能性があります。さらに、気候変動によるハリケーン被害がインフラを寸断し、特にカリブ海側の経済的困窮を加速させ、それが更なる犯罪増に繋がるという負の連鎖が生じています。
重要ポイント
- 殺人事件の約70%が麻薬組織間の抗争だが、公共の場での銃撃戦による巻き添え被害が2025年に急増している。
- カリブ海側のリモン市は国内で最も危険なエリアであり、夜間の外出は絶対避けるべきである。
- 観光客を狙った「パンク詐欺」や「注意逸らし詐欺」が組織的に行われており、レンタカー利用者は特に注意が必要。
- Airbnbなどの民泊施設での強盗事件が増加しており、警備員のいない宿泊施設はリスクが高い。
- 2026年2月の選挙期間前後は政治的なデモが発生し、交通機関に影響が出る可能性がある。
- サンタテレサやタマリンド等の人気ビーチでも、近年は集団武装強盗が発生している。
- 警察(観光警察)は比較的信頼できるが、一般警察は人員不足で対応が遅れることが多い。
- 野生動物(ワニ、毒蛇)や離岸流による事故が、犯罪被害と同等に深刻な生命の脅威となっている。
- 現地での支払いには米ドルが広く通用するが、ATMでのスキミング被害が報告されているため銀行内のATMを利用すること。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| 米国務省 | Level 2: Exercise Increased Caution |
| カナダ政府 | Exercise a high degree of caution |
| 英国外務省 | Exercise vigilance |
| ドイツ外務省 | Besondere Vorsicht |
| フランス外務省 | Vigilance renforcée |
地域別リスク評価
サンホセ中心部 (Merced, Pavas, Hatillo)
極めて危険リスク麻薬取引の拠点となっており、日中も強盗が多発。特に「赤線地帯」は犯罪組織の支配下にあり、外国人の立ち入りは推奨されない。
リモン港湾地区 (Puerto Limón)
極めて危険リスク国内最悪の殺人率を記録。麻薬密輸ルートの重要拠点で、抗争による銃撃戦や武装強盗が昼夜を問わず発生している。
プンタレナス市街地
非常に危険リスクリモン同様に港湾を巡る組織犯罪が活発化。特に夜間の埠頭周辺や繁華街は暴力事件のリスクが高まっている。
ハコ (Jacó)
注意が必要リスク有名なサーフスポットだが、薬物取引とそれに伴う暴力犯罪、観光客を狙った睡眠薬強盗や夜間の窃盗が頻発している。
タマリンド (Tamarindo)
注意が必要リスク人気の高級リゾート地だが、宿泊施設への侵入強盗や車上荒らしが多発。2025年には外国人への暴力事件も報告されている。
プエルト・ビエホ / カウィータ
注意が必要リスクカリブ海側の観光拠点。孤立したビーチでの性犯罪や武装強盗が問題となっており、単独行動は極めて危険。
アラフエラ (空港周辺)
警戒が必要リスクレンタカーの窓割りやパンク詐欺の多発エリア。ガソリンスタンドや駐車場での隙を狙った窃盗に厳重な注意が必要。
エスカス / サンタ・アナ
比較的安全リスク高級住宅街であり警備が厳重。宿泊地としては推奨されるが、富裕層を狙った強盗のリスクは皆無ではないため油断は禁物。
フォルトゥナ / モンテベルデ
比較的安全リスクエコツーリズムの拠点で、他地域に比べ暴力犯罪は少ない。ただし、観光客の荷物を狙った置き引きや車上荒らしは存在する。
国内安全マップ
コスタリカ全土において、治安状況は急速に流動化しています。特に「麻薬組織間の紛争」と「観光客を狙った組織的窃盗」が二大脅威です。かつての安全なイメージで行動すると、武装強盗やパンク詐欺の標的になりやすいため、常に警戒心を持つことが不可欠です。移動は信頼できる手段に限定し、夜間の外出を控えるだけでリスクは大幅に軽減されます。また、2026年2月の総選挙期間中は、国内の政治的緊張が高まり、デモによる交通寸断が予想されるため、移動計画には十分な余裕を持ってください。自然災害(地震、火山、ハリケーン)のリスクも常に念頭に置き、現地の緊急事態委員会(CNE)の情報を確認する習慣をつけましょう。
首都の中心部。強盗、スリ、薬物犯罪が多発。特にMerced, Zona Roja, Pavasなどは昼夜を問わず危険なエリアとされる。
リスク: 武装強盗, スリ・ひったくり, 薬物関連暴力
国内で最も殺人率が高い。麻薬組織の抗争が激化しており、観光客の立ち入りは極めて高いリスクを伴う。
リスク: 銃撃戦, 殺人, 武装強盗
太平洋側の主要港。組織犯罪の流入により治安が急激に悪化。夜間の埠頭や中心街は非常に危険。
リスク: ギャング抗争, 武装強盗, 車上荒らし
ナイトライフが活発だが、睡眠薬強盗や薬物取引に伴う犯罪が多発。夜間のビーチや裏通りは避けるべき。
リスク: 睡眠薬強盗, 窃盗, 性犯罪
人気リゾートだが、近年は住宅侵入強盗や観光客を狙った暴力事件が増加。セキュリティの確保が必須。
リスク: 住宅侵入, 車上荒らし, 武装強盗
カリブ海側の人気スポット。孤立したビーチや夜間の道路での強盗・性的暴行が社会問題化している。
リスク: 性的暴行, 武装強盗, 窃盗
サンホセ近郊の高級住宅街。警備が厳重で宿泊や食事には最適。ただし、富裕層を狙った犯罪には注意。
リスク: 空き巣, 詐欺
火山の麓。観光地として整備されており、暴力犯罪は少ない。車上荒らしや置き引きには注意。
リスク: 車上荒らし, 自然災害(火山活動)
雲霧林保護区。観光客が多く平和な雰囲気だが、バスターミナルでのスリ被害が報告されている。
リスク: スリ, 天候悪化による道路寸断
最も有名な国立公園。観光客を狙った窃盗や詐欺が多い。また、野生動物(サル等)による荷物持ち去りも頻発。
リスク: 置き引き, 野生動物による被害, 海難事故
グアナカステの玄関口。交通の要所だが、空港周辺でのパンク詐欺やバスターミナルでの窃盗が目立つ。
リスク: パンク詐欺, 窃盗
サーファーに人気。夜間のビーチでのキャンプや滞在中に強盗に襲われる事件が過去に発生している。
リスク: 武装強盗, 海難事故(離岸流)
犯罪・治安情報
犯罪統計
凶悪犯罪
リスク: 4/5多発エリア: リモン州全域, サンホセ市パバス地区, プンタレナス中央部, ハコ市街地
手口:
- オートバイによる並走射撃
- レストランや路上での銃器使用
- 組織間の報復(Ajuste de cuentas)
対策:
- 危険とされる地区には昼夜を問わず立ち入らない
- 銃声を聞いたら即座に伏せ、堅牢な建物内に避難する
- 夜間の長距離移動や知らないエリアの運転を避ける
2023年に過去最悪の905件の殺人を記録し、2024-2025年も高止まり。殺人の約80%が銃器によるもの。
スリ・窃盗
リスク: 5/5多発エリア: サンホセ中心部バスターミナル, タマリンド・ビーチ, ケポス(マヌエル・アントニオ付近), 公共バス車内
手口:
- ケチャップ詐欺などの注意逸らし
- ビーチでの置き引き
- バスの網棚や足元からのバッグ抜き取り
対策:
- 荷物は常に体の前で保持し、目を離さない
- ビーチでは交代で荷物を見守るか、宿泊施設の金庫を利用する
- 多額の現金や貴金属を持ち歩かない
観光客被害の約7割を占める。年間6,000件以上の旅行者ターゲットの窃盗が報告されている。
強盗
リスク: 4/5多発エリア: 夜間の人通りのないビーチ, サンホセ市内中心部, 地方の孤立した道路, 民泊施設(Airbnb)
手口:
- ナイフや銃を突きつけた脅迫
- バイク二人乗りによる強奪
- 警察官を装った検問詐欺からの強奪
対策:
- 強盗に遭遇したら絶対に抵抗せず、要求に従う
- 警備員のいる公認ホテルを選択する
- 夜間は必ずUberなどの配車アプリか公式タクシーでドア・トゥ・ドア移動する
銃器を用いた武装強盗が増加傾向。特にイスラエル人団体が警察を装った集団に襲われる等の大型事件も発生。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: 観光地の駐車場, ガソリンスタンド周辺, サンホセ市内路上のタクシー乗り場
手口:
- パンク詐欺(意図的にタイヤを傷つけ修理を装い荷物を盗む)
- タクシーメーターの不使用・細工
- 偽の駐車場係による不当請求
対策:
- 見知らぬ人からのパンクの指摘には応じず、安全な場所(ガソリンスタンド等)まで走行する
- 警察官を名乗られたらバッジの提示と署への同行を求める
- タクシー乗車時は必ずメーター(マリア)の使用を確認する
パンク詐欺はレンタカー車両(車種やナンバーで識別可能)を組織的に狙う手口が常態化。
健康・医療情報
ワクチン情報
コスタリカ入国に際し、日本からの直行便や米国経由便を利用する場合は強制的なワクチン接種はありません。しかし、特定の黄熱リスク国を経由・滞在した後の入国にはイエローカードが厳格に求められます。2025年現在、エコツーリズムの普及によりジャングルや農村部へ入る機会が増えているため、A型肝炎、破傷風、狂犬病の3種はリスクに応じた予防策として非常に重要です。渡航の1ヶ月前までには医療機関に相談し、スケジュールを組むことが推奨されます。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 黄熱病 | 必須 | 南米(ブラジル、コロンビア、ペルー等)やアフリカ諸国から、またはこれら諸国を12時間以上トランジットした後にコスタリカへ入国する場合、イエローカードの提示が必須です。入国の10日前までに接種を完了させる必要があります。 |
| A型肝炎 | 推奨 | 地方都市や農村部での長期滞在、現地の食事を楽しむ予定がある場合に強く推奨されます。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 医療現場に従事する場合や、長期滞在、現地での怪我のリスクがある場合に検討してください。 |
| 破傷風 | 推奨 | エコツーリズムや火山登山、ジャングルトレッキングなどの屋外活動を行う際、怪我による感染を防ぐため推奨されます。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野生動物(コウモリや猿)や野犬との接触リスクがある研究者や長期滞在者向けです。 |
| 傷寒(タイフォイド) | 推奨 | 衛生環境が十分でない地域での長期滞在、または現地の屋台料理を多用する場合に推奨されます。 |
健康リスク
蚊媒介感染症であるデング熱が深刻で、2024年には12,000件以上の症例が報告されました。特に雨季(5月〜11月)は全域でリスクが高まります。また、ジカウイルスやチクングニア熱、マラリア(特にリモン州の一部)にも注意が必要です。2025年には洞窟観光等に関連したヒストプラスマ症(真菌感染症)への警告も発せられています。これらへの最善の防御は、DEET含有の虫除けや長袖着用による防蚊対策です。日射病や高温多湿による脱水症状も、特に沿岸部では頻発するリスクです。
医療施設
中米では最高水準の医療を誇ります。首都サンホセにはCIMAやClinica Biblicaといった米国のJCI認証を受けた私立病院があり、高度な医療機器と英語対応可能な医師が揃っています。ただし、地方の公立診療所(EBAIS)は設備が限られ、深刻な症例には対応できないことがあります。医療費は私立病院の場合非常に高額になるため、多額の補償が可能な海外旅行保険への加入が不可欠です。日本語対応が可能な医療機関はほぼ存在せず、通訳が必要になる場面も多いでしょう。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は観光目的であれば、180日以内の滞在についてはビザ不要です(2024年の制度維持)。入国時には、残存有効期間が十分なパスポートに加え、出国を証明する航空券(または他国へのバスチケット等)の提示が法的に義務付けられています。これがない場合、搭乗拒否や入国拒否の対象となるため、往復または第3国への旅程を事前に用意してください。観光目的以外の就労や長期滞在には、事前に査証取得が必要です。
パスポート有効期限
入国時に、コスタリカ出国予定日までの有効期間が必要です。ただし、トラブルや航空便の遅延、不測の事態に備え、6ヶ月以上の残存有効期間があるパスポートを携行することが、現地イミグレーションおよび航空会社から強く推奨されています。
持ち込み禁止・制限品
1万米ドル相当額以上の現金または有価証券の持ち込み・持ち出しは申告義務があります。生鮮食品(特に肉、乳製品、果物)、植物、種子、土壌の持ち込みは、生態系保護の観点から非常に厳格に禁止されており、違反時には没収および罰金が科されます。処方薬を持参する場合は、成分が明確な英文処方箋または診断書を必ず元の容器と共に携帯してください。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全日の出直後の時間帯は比較的穏やかですが、人通りが少ないため、サンホセなどの都市部ではジョギング中の強盗被害が稀に報告されます。観光地への移動を開始する時間帯としては適していますが、未明のバスターミナルは窃盗犯が活動を開始しているため警戒が必要です。
安全な活動:
- ・ガイド付きのバードウォッチング
- ・主要ホテル内での朝食
- ・明るい幹線道路の走行
避けるべきエリア:
- ・サンホセのZona Roja
- ・人気の少ない裏通り
- ・孤立したビーチの散歩
交通: ホテルの手配した送迎車またはUberの利用。
日中
安全最も活動的な時間帯で、観光自体は比較的安全に行えます。しかし、市場や観光スポット、ビーチでのスリ、ひったくり、置き引きが多発します。また、駐車場での車上荒らしやパンク詐欺はこの時間帯に最も活発に行われるため、車を離れる際は細心の注意が必要です。
安全な活動:
- ・国立公園の観光
- ・主要な商業施設での買い物
- ・公認ツアーへの参加
避けるべきエリア:
- ・リモン市街の港湾周辺
- ・デモが発生している政府庁舎前
交通: 公式タクシー(赤)またはUber。レンタカーは監視付き駐車場に限定する。
夕方〜夜
注意日没(18時頃)と共に治安リスクが急激に高まります。サンホセ市内や観光地の中心部でも、人通りが減る場所での強盗のリスクが増大します。また、麻薬組織の活動が活発化する時間帯でもあり、バーやナイトクラブ周辺でのトラブルに巻き込まれる可能性が高まります。
安全な活動:
- ・ホテルのレストランでの夕食
- ・警備のしっかりしたショッピングモール
避けるべきエリア:
- ・徒歩での移動全般
- ・照明の少ない公園
- ・郊外の暗いビーチ
交通: 流しのタクシーは避け、必ず配車アプリを利用。徒歩移動は数百メートルでも控える。
深夜
危険極めて危険な時間帯です。麻薬組織間の抗争に伴う銃撃戦の多くはこの時間帯に発生します。観光客も睡眠薬強盗や拉致、武装強盗の標的となりやすく、サンホセ、リモン、ハコ、タマリンド等のエリアでは外出そのものが生命の危険を伴う場合があります。
安全な活動:
- ・宿泊施設内での滞在
- ・夜間の外出は一切行わないのが鉄則
避けるべきエリア:
- ・全土の公道
- ・ナイトクラブ周辺
- ・人里離れた宿泊施設への移動
交通: どうしても移動が必要な場合は、高級ホテル専用のハイヤーを依頼する。
季節別ガイド
Dry Season (Verano) (December - April)
気温: 20°C - 35°C
降水: ほとんど降らず、乾燥した晴天が続く。北西部では強風が吹くこともある。
服装: 通気性の良い夏服、サングラス、帽子。中央盆地の夜間は冷えるため軽い上着が必要。
おすすめ活動:
ビーチリゾートでの海水浴, 国立公園でのバードウォッチング, サーフィン, 火山観光
リスク:
- ・強い紫外線による日焼け
- ・熱中症
- ・火災による煙害
Early Rainy Season (May - August)
気温: 22°C - 30°C
降水: 午前中は晴れ、午後に激しいスコールが降る。カリブ海側はより不規則。
服装: 防水性の高い軽量なレインジャケット、速乾性の服、歩きやすいサンダル。
おすすめ活動:
ウミガメの産卵観察(Tortuguero), ラフティング, 熱帯雨林の緑を楽しむハイキング
リスク:
- ・デング熱(蚊の増加)
- ・スコール中の視界不良での運転
- ・雷
Peak Rainy Season (Invierno) (September - October)
気温: 18°C - 28°C
降水: 年間で最も降水量が多く、終日雨が降ることもある。道路の冠水が発生しやすい。
服装: しっかりしたレインポンチョ、予備の着替え、防水バッグ、トレッキングシューズ。
おすすめ活動:
ホエールウォッチング(Uvita), 温泉(La Fortuna), コーヒー農園見学
リスク:
- ・土砂崩れによる道路封鎖
- ・川の増水と洪水
- ・蚊媒介性疾患のピーク
Transition Period (November)
気温: 19°C - 29°C
降水: 徐々に降水量が減るが、太平洋側ではまだ雨が残る。北風が吹き始める。
服装: 重ね着ができる服装。中央盆地では冷たい風に対応できるジャケットを用意。
おすすめ活動:
収穫期のコーヒー農園訪問, クリスマスマーケットの準備見学, カイトサーフィンの開始
リスク:
- ・急な天候変化
- ・季節風による海上の荒れ
ベストシーズン: 観光のベストシーズンは1月から3月です。この時期は乾季の真っ只中で晴天率が高く、ケツァールなどの珍しい鳥類を観察するバードウォッチングや、美しいビーチでのアクティビティに最適です。道も乾燥しており、レンタカーでの地方移動も比較的安全です。ただし、この時期は物価がピークに達し、人気ホテルは数ヶ月前から予約が埋まるため、早めの計画が不可欠です。
環境リスク
野生動物のリスク
毒蛇(テルシオペロ等)
リスク: 5/5生息地: 国立公園内の森林, 農園, 草むら全域
コスタリカで最も危険なヘビ、テルシオペロ(Fer-de-lance)は攻撃性が高く、茂みに擬態しています。予防には、サンダルを避け厚手の登山靴と長ズボンを着用し、遊歩道から外れないことが肝要です。夜間は視認性が落ちるため、強力なライトを常に携帯してください。倒木や岩の下に手を入れない、登山の際はガイドの指示に従うことが遭遇リスクを最小限にします。
治療: 噛まれた場合は患部を動かさず、速やかに911通報してください。コスタリカは血清製造で世界的に有名であり、主要な公立病院には血清が配備されています。
ワニ(アメリカワニ)
リスク: 4/5生息地: タルコレス川, タマリンド付近の河口, 運河
川沿いや河口付近には大型のワニが生息しています。観光地でも警告看板がある場所では絶対に水辺に近づかず、ボートツアー中も身を乗り出さないでください。特に雨季の増水時はワニの移動が活発になり、意外な場所に現れることがあります。現地の警告は真剣に受け止め、安易に泳がないことが重要です。
治療: 咬傷は致命的になりやすいため、即座に911で救急搬送を依頼し、止血処置を行います。
蚊(デング熱・ジカ熱媒介)
リスク: 4/5生息地: サンホセ市内, 沿岸部全域, 低湿地
デング熱の被害が深刻なため、蚊を「野生動物」と同様のリスクとして捉える必要があります。日中から活動する蚊が多いため、常に高濃度の虫除け剤を使用し、網戸のない部屋での宿泊は避けてください。水たまりの多い場所や雨上がりの外出には特に注意が必要です。
治療: 高熱、関節痛、目の奥の痛みが出た場合は、デング熱を疑い、早急に血液検査が可能な病院を受診してください。
水の安全性
水道水: 飲用可能
中央盆地やサンホセ市内の水道水は原則飲用可能とされていますが、短期間の旅行者は腸内細菌叢の違いにより、水あたりを起こす可能性が高いです。胃腸が敏感な方や子供、高齢者は必ず市販のボトル入りミネラルウォーター(Agua con/sin gas)を購入してください。外食時は「Agua embotellada」を注文し、開封されていないことを確認してから飲むようにしましょう。地方部では歯磨きの際もボトルの水を使うのが無難です。
交通安全
事故死亡率: 約16.5人(10万人あたり。中南米では平均的だが日本より格段に高い)
歩行者リスク: 歩行者優先の意識は非常に低いです。横断歩道であっても車両が止まる保証はないため、アイコンタクトと車両の停止を確認してから渡る必要があります。特にサンホセ中心部は交通量が多く、信号無視も散見されます。歩道が狭く、マンホールの蓋がない箇所もあるため足元にも注意が必要です。
公共交通: バスは安価で網羅的ですが、車内での窃盗が多発しています。特に「足元に置いた荷物の底を切る」手口には注意が必要です。Uberは公式タクシーより透明性が高く安全とされる一方、運転マナーは個人差が大きく、急ブレーキや急発進が一般的です。
地域別ガイド
中央盆地 (Central Valley)
レベル 3首都サンホセを含む経済・文化の中心地。標高が高く年間を通じて20度前後の快適な気候です。文化施設やショッピングが充実していますが、パバスやハティージョなどの特定地区は犯罪率が高く、観光客は昼間でも注意が必要です。
主要都市: San Jose, Alajuela, Heredia
特有リスク:
- ・ひったくり・スリ
- ・交通渋滞
- ・車上荒らし
グアナカステ (Guanacaste)
レベル 2北西部の太平洋沿岸地域。美しいビーチと乾燥した熱帯林が広がり、リベリア国際空港を起点に多くの高級リゾートが点在します。観光客に最も人気がありますが、タマリンドなどの繁華街では薬物や夜間の窃盗に注意が必要です。
主要都市: Liberia, Tamarindo, Nosara
特有リスク:
- ・ビーチでの置き引き
- ・観光客狙いの空き巣
- ・日焼け・熱中症
北部高地 (Northern Highlands)
レベル 1アレナル火山やモンテベルデ雲霧林を含むエリア。温泉や自然散策アクティビティが豊富で、比較的治安が安定しています。観光客向けの整備が進んでおり、家族連れでも安心して滞在できますが、自然の中での野生動物との接触には注意。
主要都市: La Fortuna, Monteverde
特有リスク:
- ・火山活動の影響
- ・急な天候変化
- ・毒蛇・害虫
カリブ海側 (Caribbean Coast)
レベル 4独自のレゲエ文化やカリブ料理が楽しめる地域。自然は豊かですが、リモン市は麻薬密輸ルートの拠点となっており、治安が極めて悪いです。観光地のプエルト・ビエホも、夜間のビーチでの強盗や性的暴行が報告されています。
主要都市: Puerto Limon, Puerto Viejo, Tortuguero
特有リスク:
- ・組織犯罪関連の暴力
- ・夜間の強盗
- ・激しい降雨
中央太平洋 (Central Pacific)
レベル 3サンホセから最も近いビーチエリア。マヌエル・アントニオ国立公園は野生動物との遭遇率が非常に高いです。ハコなどの街はサーフィンとナイトライフで有名ですが、薬物取引や酔客を狙った犯罪も多いため、夜間の行動に警戒が必要です。
主要都市: Jaco, Quepos, Puntarenas
特有リスク:
- ・離岸流(水難事故)
- ・睡眠薬強盗
- ・サルによる荷物の窃盗
経済・物価情報
経済概要
コスタリカは中米で最も経済的に安定した国の一つであり、2021年にOECD加盟を果たしました。一人当たりGDPは約16,000ドルを超え、観光業、医療機器製造、ITサービス、高品質なコーヒーやバナナの輸出が経済を支えています。近年は「中米のシリコンバレー」を目指し、外資系ハイテク企業の誘致に注力していますが、一方で公的債務の増大と貧富の差の拡大が社会的な課題となっており、治安情勢にも影響を与えています。
生活費・物価
中米諸国の中では物価が最も高く、観光地では北米や日本と同等かそれ以上の費用がかかります。食事は「Soda」と呼ばれる大衆食堂で1,000円〜1,500円、中級レストランでは3,000円〜5,000円程度。宿泊は中級クラスで1泊1.5万円〜3万円が相場です。公共交通機関は安価ですが、観光客向けの私営シャトルやレンタカーを利用すると、1日の交通費が1万円を超えることも珍しくありません。
通貨情報
通貨はコスタリカ・コロン(CRC)です。1米ドル=約500コロン前後で推移しています。米ドルも広く流通しており、多くのホテルやツアー、大規模店舗で直接支払いが可能ですが、お釣りはコロンで返ってくるのが一般的です。クレジットカードの普及率は非常に高く、都市部や観光地ではほぼ全ての場所で使用可能ですが、地方の小規模店やバスでは現金(コロン)が必要になります。
チップガイド
レストランでは法律により10%のサービス料と13%の付加価値税(VAT)が請求に含まれているため、追加のチップは必須ではありませんが、優れたサービスに対してはさらに5-10%を置くのが一般的です。ホテルのポーターや清掃員には1〜2ドル程度、ツアーガイドには半日ツアーで5ドル、1日ツアーで10ドル程度のチップを渡すのが慣習となっています。
予算ガイド
バックパッカー予算(1日7,000円〜10,000円):ドミトリー泊、公共バス移動、Sodaでの食事が中心。ミドルレンジ予算(1日20,000円〜35,000円):中級ホテル泊、Uberや私営シャトル利用、観光地レストランでの食事。ラグジュアリー予算(1日60,000円以上):高級エコリゾート泊、プライベートガイド、国内線飛行機での移動。アクティビティ費用(1回5,000円〜15,000円)を別途見積もる必要があります。
文化・マナー情報
歴史的背景
コスタリカは1821年にスペインから独立し、1948年の内戦を経て「軍隊を保有しない」ことを定めた憲法を採択した世界でも稀有な国です。この平和主義と民主主義の伝統は、周辺諸国が内戦に苦しむ中で「中米の楽園」としての地位を築く基盤となりました。1980年代からは国立公園の整備など自然保護に舵を切り、世界のエコツーリズムの先駆け的存在となりました。現在は、この平和な歴史と豊かな自然を誇りとする国民性が形成されています。
社会規範・マナー
「Pura Vida(プラ・ビダ)」という言葉に象徴されるように、楽天的で温和な国民性(ティコ/ティカ)が特徴です。挨拶は非常に重要で、店に入る際も「Hola, buenas」と声をかけるのがマナーです。時間は比較的ゆったり流れており(ティコ・タイム)、待ち合わせに遅れることも一般的ですが、公式なビジネスやツアーでは正確さが求められます。また、カトリック教徒が多いため、教会訪問時の露出の多い服装は避けるべきです。
宗教・慣習
キリスト教(主にカトリック)が国民の約半数を占め、生活に深く根付いています。セマナ・サンタ(聖週間:3月〜4月のイースター前)は年間で最も重要な祝祭期間で、多くのコスタリカ人がビーチへ繰り出すため、観光地は激しく混雑し、都市部の商店は閉鎖されます。また、8月2日の「ロス・アンヘレスの聖母の日」には、旧首都カルタゴへ向かう大規模な巡礼が行われ、交通規制が敷かれるため注意が必要です。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
コスタリカは「エコリゾート」の発祥地であり、自然と調和した豪華なロッジから、若者向けのホステルまで幅広い選択肢があります。特にモンテベルデやアレナル周辺には、ジャングルの中に佇む高品質な宿泊施設が多いです。近年はAirbnbも普及していますが、観光地での「住宅侵入強盗」の被害も報告されているため、レビューを精査し、24時間警備員がいる施設や施錠が強固な物件を選ぶことが重要です。乾季(12月〜4月)やイースター期間は予約が困難になるため、数ヶ月前からの予約が必須です。
食事ガイド
伝統料理はシンプルで健康的です。代表的なのは、黒豆とライスを炒めた朝食の定番「ガジョ・ピント」、昼食の定食「カサード(ライス、豆、肉/魚、揚げバナナ、サラダ)」です。カリブ海側ではココナッツミルクを使った料理が楽しめます。衛生状態は概ね良好で、一般的なレストランでの飲食で体調を崩すリスクは低いですが、屋台(Chiripero)での生野菜や加熱不十分な食品には注意が必要です。近年はサンホセを中心に世界各国の料理やサードウェーブコーヒーのカフェも急増しています。
実用情報
通信・SIM
通信大手は政府系のkölbiと外資系のLiberty、Claroです。サンホセ空港の到着ロビーにカウンターがあり、プリペイドSIMカードが容易に入手できます。10GBで20ドル程度が目安。都市部や主要観光地では4G/5Gが通じますが、山間部や国立公園内は圏外になることが多いです。多くのホテルやカフェで無料WiFiが提供されていますが、セキュリティのためVPNの使用を推奨します。
銀行・ATM
銀行併設のATM(BNCR、BCR、BAC等)が最も安全です。24時間利用可能ですが、スキミング被害を防ぐため、営業時間内に銀行建物内にあるものを利用してください。一度に引き出せる額は200〜500ドル程度に制限されていることが多く、1回ごとに数ドルの手数料がかかります。VISAやMastercardは広く受け付けられますが、American Expressは拒否されることがあります。
郵便・配送
郵便(Correos de Costa Rica)は比較的信頼できますが、日本へのハガキ到着には2〜4週間かかります。重要な書類や荷物の発送にはDHLやFedExの利用を強く推奨します。都市部のショッピングモールなどに店舗があり、追跡可能で確実です。
電源・アダプター
電圧は120V、周波数は60Hzです。プラグ形状は日本と同じAタイプまたはBタイプ(3ピン)です。日本の100V用電化製品は短時間の使用なら可能なことが多いですが、精密機器や高電圧が必要なものは変圧器の使用か、海外対応製品(100-240V)の使用を推奨します。
洗濯サービス
多くのホテルでランドリーサービスを提供していますが、1着ごとの料金で高額になる場合があります。街中の「Lavandería」では、キロ単位の定額料金で洗濯・乾燥・畳みまで行ってくれるサービスがあり、非常に経済的です。朝出して夕方受け取れる当日仕上げも一般的です。
公衆トイレ
公衆トイレは少なく、主にガソリンスタンドやバスターミナル、国立公園の入り口にあります。多くは有料(数百コロン)で、トイレットペーパーを別途購入する場合もあります。コスタリカの配管は細いため、使用済みの紙は便器に流さず、備え付けのゴミ箱に捨てるのがルールです。
主要都市ガイド
サン・ホセ
San Jose
コスタリカの首都。国立劇場や黄金博物館など文化的見所が多い一方、旧市街の一部やバスターミナル周辺は治安が悪く、スリやひったくりが多発します。夜間の歩行は避け、移動はUberの使用を徹底してください。
主な観光地:
国立劇場, 黄金博物館, 中央市場
避けるべきエリア:
- ・Zona Roja
- ・Pavas
- ・La Carpio
ベストシーズン: 12月〜4月
詳細ページへ →リベリア
Liberia
「白い街」として知られるグアナカステ州の州都。国際空港があり、ビーチリゾートへの玄関口です。サンホセに比べ治安は穏やかですが、空港周辺や夜間の市街地では車上荒らしへの対策が必要です。
主な観光地:
パナマ・ビーチ, リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園, サバラ・歴史博物館
避けるべきエリア:
- ・市街地の外れの暗い路地
ベストシーズン: 12月〜4月
詳細ページへ →ラ・フォルトゥナ
La Fortuna
アレナル火山の麓にある観光拠点。温泉や滝、ハイキングコースが充実しており、町全体が観光客向けに管理されているため非常に安全です。ただし、レンタカーの車上荒らしや、人気のない場所での一人歩きは避けてください。
主な観光地:
アレナル火山, タバコン温泉, フォルトゥナの滝
避けるべきエリア:
- ・国立公園内の立ち入り禁止区域
ベストシーズン: 12月〜4月
詳細ページへ →タマリンド
Tamarindo
サーフィンとパーティーで有名なビーチタウン。多国籍な雰囲気で活気がありますが、観光客を狙った置き引きや、Airbnb等の宿泊先への侵入窃盗が報告されています。夜間のビーチは強盗のリスクがあるため避けましょう。
主な観光地:
タマリンド・ビーチ, ラス・バウラス国立公園, サーフィンレッスン
避けるべきエリア:
- ・夜間のビーチ
- ・照明のない裏通り
ベストシーズン: 12月〜4月
詳細ページへ →プエルト・リモン
Puerto Limon
カリブ海側の主要港湾都市。豊かな文化を持ちますが、近年は麻薬組織の抗争により殺人事件が急増しています。観光客が立ち寄るメリットは少なく、移動の拠点とする場合も日中の滞在に留め、細心の注意が必要です。
主な観光地:
バルガス公園, カリブ文化博物館
避けるべきエリア:
- ・市内全域(特に夜間)
- ・港湾地区
ベストシーズン: 2月〜3月、9月〜10月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
コスタリカ国内線は、SANSA航空やAerobell航空がサンホセ(フアン・サンタマリア国際空港またはトビアス・ボラニョス空港)から主要観光地(リベリア、タマリンド、ケポス、トルトゥゲーロ等)を30〜60分で結んでいます。陸路では4〜6時間かかる距離を短縮できるため非常に効率的ですが、機体が小型(セスナ機等)のため、天候による欠航や遅延が頻繁に発生します。預け入れ荷物の重量制限(通常14kg程度)が厳しく、超過料金が発生しやすい点に注意が必要です。また、滑走路が未舗装の地方空港もあり、離着陸時の揺れは覚悟しておく必要があります。
鉄道・バス
鉄道(INCOFER)はサンホセ周辺の通勤路線のみで、長距離移動には適しません。一方で長距離バス網は非常に発達しており、最も一般的な移動手段です。Tracopa社(南部・太平洋側)やMEPE社(カリブ海側)などが主要ルートを運行しています。料金は数千円と安価ですが、バスターミナル(特にサンホセのZona Roja周辺)でのスリや、走行中のバス内での置き引きには最大限の警戒が必要です。チケットは当日ターミナルで購入可能ですが、セマナ・サンタなどの祝祭日は数週間前から予約で埋まるため、早めの確保が推奨されます。
レンタカー・配車サービス
自由度の高い旅行にはレンタカーが最適ですが、注意点が多いです。必須保険(TPL)が高額で、見積もり時の2倍以上の価格になることが一般的です。道路には穴(ポットホール)が多く、雨季は未舗装路がぬかるむため、4WD車のレンタルが強く推奨されます。配車アプリのUberはサンホセや主要観光地で広く普及しており、公式タクシーよりも安価で安全(走行ログが残るため)とされています。一方、公式タクシー(赤色、ドアに黄色の三角マーク)を利用する場合は、必ず「Maria(メーター)」の使用を確認してください。偽タクシー(Pirata)は犯罪リスクがあるため利用してはいけません。
交通リスク評価
公共バスやバスターミナルでの窃盗被害が最も頻繁に報告されています。レンタカーは「車上荒らし」の標的になりやすく、短時間の駐車でも荷物を車内に残してはいけません。夜間の長距離運転は、街灯の欠如、道路の陥没、野生動物の飛び出し、そして強盗のリスクがあるため厳禁です。安全性を最優先する場合、観光客向けの「Interbus」や「Gray Line」などのドア・ツー・ドアの私営シャトルバスを利用するのが、コストと安全のバランスが最も良い選択です。
都市別交通ガイド
San Jose
地下鉄: 地下鉄はありません。市街電車(通勤用)が朝夕のみ運行。
バス: 市内バスは複雑ですが、各地区を結んでいます。スリの温床です。
タクシー: Uberが最も推奨されます。公式タクシー(赤)も多いですが渋滞に注意。
徒歩・自転車: 歩道が整備されておらず、交通マナーも悪いため自転車は危険。徒歩は昼間のみ。
費用目安: Uber 5kmで約3,000〜4,000コロン。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在コスタリカ日本国大使館
Embassy - San Jose
住所: Sabana Norte, 300m Oeste y 25m Norte del ICE, Edificio Torre La Sabana, Piso 10, San Jose
電話: +506-2232-1255
領事サービス
領事窓口では、パスポートの更新、証明書の発行、戸籍業務のほか、事件・事故に遭遇した邦人への支援を行っています。特にパスポートを紛失した場合、「帰国のための渡航書」の発行には、現地警察への被害届(Denuncia)と写真、戸籍謄本の原本が必要になるため、渡航前に戸籍謄本のコピーを別途保管しておくことが推奨されます。窓口は予約制となっている場合があるため、訪問前に電話で確認してください。
長期滞在ビザ
観光ビザでの滞在は最大180日間可能(日本人。出国用チケット必須)ですが、それを超える場合は居住許可の申請が必要です。主なカテゴリーとして、年金生活者(Pensionado:月1,000ドル以上の年金収入)、定額所得者(Rentista:月2,500ドル以上の不労所得)、投資家(Inversionista:15万ドル以上の投資)があります。手続きには日本の警察証明書や戸籍謄本のスペイン語訳・アポスティーユ認証が必要で、審査には通常1年前後を要します。
リモートワーク・デジタルノマド
2022年に正式導入された「デジタルノマドビザ(Ley de Nómadas Digitales)」は、月額3,000ドル(家族同伴の場合は5,000ドル)以上の国外収入がある個人が対象です。有効期間は1年で、さらに1年の更新が可能です。最大の特徴は、コスタリカ国内での所得税が免除される点や、滞在期間中の車両運転免許の有効性が認められる点にあります。オンライン申請が可能ですが、健康保険の加入証明などが必須となります。
ビジネスビザ
短期の商用訪問(商談、市場調査等)は、通常の観光ビザ(180日)の範囲内で認められています。ただし、国内で報酬を得る活動を行う場合は、一時的な就労許可(Permiso de Trabajo)が必要です。現地企業との契約や、特定の専門職としての長期派遣の場合は、雇用主を通じて移民局へ申請を行う必要があります。コスタリカは外資誘致に積極的であるため、特定のフリーゾーン内でのビジネスには優遇措置がありますが、手続きの煩雑さを避けるため専門の弁護士を介するのが一般的です。
推奨防犯装備
マネーベルト・隠しポーチ
必須防犯グッズ
服の下に装着できる薄型のポーチ。パスポートの原本や予備のクレジットカード、高額紙幣を分散して管理するために不可欠です。
ダミー財布
推奨防犯グッズ
強盗に遭遇した際、差し出すための少額紙幣と期限切れカードを入れた財布。抵抗を避けつつ被害を最小限に抑えます。
ポータブルドアロック
オプション防犯グッズ
宿泊先(特にAirbnbや安宿)のドア内側から追加で施錠できる器具。近年増加している宿泊先への不法侵入対策に有効です。
強力な虫除け(DEET高濃度)
必須衛生用品
デング熱、ジカ熱、チクングニア熱を媒介する蚊から身を守るために必須。現地製品も強力ですが、肌に合う持参品が推奨されます。
配車アプリ(Uber)インストール済スマホ
必須通信機器
流しのタクシーによる犯罪を避けるため、追跡機能と料金確定機能があるUberの使用が最も安全な移動手段となります。
4WD車用オフラインマップ(Maps.me等)
推奨通信機器
地方道路は未舗装で電波が届かない場所が多いため、GPS機能付きのオフライン地図は安全なナビゲーションに必須です。
海外旅行保険証(英文付)
必須保険
医療費が高額なため、十分な補償額の保険加入は必須。特に野生動物との接触やアクティビティ中の事故に備えてください。
LEDヘッドライト
推奨防犯グッズ
地方では街灯が少なく、夜間の移動や停電時に必要。また、毒蛇(テルシオペロ)などの足元の危険を察知するのにも役立ちます。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
コスタリカは女性一人旅でも比較的訪れやすい国ですが、近年、ビーチタウン(特にプエルト・ビエホ、ハコ、タマリンド)での性的暴行事件や強盗被害が増加しており、注意が必要です。夜間のビーチや照明のない道、孤立したトレイルを一人で歩くことは絶対に避けてください。移動は流しのタクシーではなく、必ずUberまたは公式の赤タクシー(配車アプリ経由が望ましい)を利用してください。また、「マチスモ(男性優位主義)」の影響で、街中での「キャットコール(卑猥な声がけ)」に遭遇することがありますが、無視して通り過ぎるのが最善です。服装は過度に露出が高いものは不要な注目を集める可能性があるため、現地の女性の装いを参考にしつつ、アクティビティに応じた適切な格好を心がけましょう。宿泊先はレビューが多く、セキュリティがしっかりした中級以上のホテルや、評判の良いホステルを選んでください。
LGBTQ+旅行者向けガイド
コスタリカは中米で最もLGBTQ+に対して進歩的な国の一つであり、2020年には同性婚が合法化されました。サンホセには多くのゲイバーやクラブがあり、LGBTQ+コミュニティは活発です。マヌエル・アントニオは特にLGBTQ+フレンドリーなリゾート地として知られています。全体として寛容な雰囲気ですが、地方や宗教的なコミュニティでは依然として保守的な価値観が残っているため、公共の場での過度な愛情表現は控えめにするのが無難です。また、トランスジェンダーの方に対する法的な性別変更も認められていますが、社会的な偏見が完全に消失したわけではないため、信頼できるツアーオペレーターや宿泊施設を選ぶことで、より快適な滞在が可能です。
家族・シニア旅行者向けガイド
家族連れやシニア層にとって、コスタリカは自然体験を通じた素晴らしい旅行先です。多くの国立公園は歩道が整備されており、車椅子やベビーカーでのアクセスが可能な場所(ポアス火山やマヌエル・アントニオの一部など)もあります。子供向けにはジップラインやチョコレートツアー、シニア向けには温泉やバードウォッチングなど、体力に合わせたアクティビティが豊富です。注意点として、熱帯の強い日差しと湿度は体力を消耗させるため、こまめな水分補給と休憩、日焼け対策が不可欠です。また、地方への移動は長距離になるため、公共バスよりも空調が効いた私営シャトルや、時間を節約できる国内線小型機の利用を検討してください。医療体制はサンホセ周辺にはJCI認証を受けた高品質な私立病院(CIMAやBiblica)があり、英語対応も可能ですが、地方では設備が限られるため、持病がある場合は英文の診断書と十分な量の常備薬を携行し、緊急時に備えて十分な補償額の海外旅行保険に加入しておくことが強く推奨されます。
安全に関するよくある質問
夜のサンホセを歩いても大丈夫ですか? ▼
いいえ、避けてください。たとえ1ブロックの距離でも、夜間はUberか公式タクシー(赤)を利用するのが鉄則です。特にZona Roja周辺や中心部の公園付近は強盗多発地帯です。
水道水は飲めますか? ▼
サンホセなどの都市部では概ね飲用可能ですが、旅行者は胃腸トラブルを避けるためボトル入りの水を購入することをお勧めします。海岸部や地方では避けてください。
野生の動物に触れてもいいですか? ▼
絶対に触れないでください。ナマケモノやサル、毒蛇、カエルなど危険な動物も多く、狂犬病のリスクや、法律で餌付け・接触が禁止されている(罰金対象)ためです。
レンタカーで荷物を車内に置いたまま観光できますか? ▼
いいえ、厳禁です。わずか数分の停車でも窓を割られて盗まれる「車上荒らし」が非常に多いです。荷物は常に宿泊先に置くか、トランクの隠れる場所に保管してください。
警察に賄賂を要求されたら? ▼
近年は減少していますが、交通警察が不当な取り締まりを盾に現金を要求することがあります。決して支払わず、違反切符(Parte)を切るよう求め、警察官の氏名とバッジ番号をメモしてください。
海での遊泳は安全ですか? ▼
太平洋側・カリブ海側ともに離岸流(リップカレント)が強く、毎年溺死事故が発生しています。監視員がいるビーチは稀ですので、波が高い時は深く入らないでください。
ジカ熱やデング熱の心配は? ▼
あります。特に雨季に蚊が媒介する感染症が流行します。DEET配合の虫除けを使用し、長袖・長ズボンで防護することが重要です。
Airbnbの利用は安全ですか? ▼
レビューが高く、警備員がいるか、施錠が確実な物件を選んでください。近年、観光地のAirbnbで住宅侵入強盗が発生しているため、セキュリティ面の確認が必須です。
スマホを街中で使っても大丈夫ですか? ▼
歩きスマホはひったくりの標的になります。地図を確認する際は壁を背にするか、店の中に入ってから使用してください。
強盗に遭ったらどうすべきですか? ▼
抵抗せず、要求されたものを渡してください。犯人が去った後、すぐに911へ通報し、日本大使館へ連絡してください。
実用的なよくある質問
チップはいくら渡せばいいですか? ▼
レストランは10%のサービス料が含まれています。ガイドには1日10ドル程度、ポーターには1〜2ドルが目安です。
クレジットカードはどこでも使えますか? ▼
はい、主要観光地や都市部ではほぼどこでも使えます。ただし、公共バスや小規模なSodaではコロンの現金が必要です。
SIMカードは空港で買えますか? ▼
はい、サンホセ空港(SJO)の到着ロビーにkölbiやLibertyのカウンターがあり、即時購入・設定が可能です。
日本と同じ電気製品は使えますか? ▼
電圧は120Vですが、プラグ形状(A/Bタイプ)は日本と同じです。100-240V対応の製品ならそのまま使えます。
ベストシーズンはいつですか? ▼
12月から4月の乾季がベストです。5月以降は雨季になりますが、緑が美しく、宿泊費も安くなるメリットがあります。
移動はバスとレンタカーどちらが良いですか? ▼
予算重視ならバス、自由度重視ならレンタカー(4WD)です。安全性をとるなら観光客専用シャトル(Interbus等)が推奨されます。
米ドルは使えますか? ▼
はい、広く使えますが、レートが悪くなることがあるため、お釣りはコロンで返ってくることを想定してください。
トイレットペーパーは流せますか? ▼
多くの場所で流せません。配管が細いため、使用済みの紙は備え付けのゴミ箱に捨ててください。
Uberは合法ですか? ▼
法的にはグレーな部分がありますが、広く普及しており、タクシーよりも安全で一般的です。
スペイン語が話せなくても大丈夫ですか? ▼
主要観光地では英語で十分通じますが、挨拶や数字などの基本スペイン語を知っていると、より円滑で友好的なコミュニケーションが可能です。
コスタリカの治安に関するよくある質問
コスタリカの治安は良い?悪い? ▼
コスタリカの治安は以前の「中米の楽園」というイメージから一変し、現在は悪化傾向にあります。2023年には過去最多の殺人事件を記録し、麻薬組織間の抗争が激化しています。観光客が直接の標的になる殺人事件は稀ですが、流れ弾などの巻き添え被害や、武装強盗、窃盗といった犯罪リスクは非常に高まっており、十分な警戒が必要です。
コスタリカで危険な地域はどこ? ▼
コスタリカで特に危険な地域は、カリブ海側のリモン市、首都サンホセの特定地区(Merced, Pavas, Hatillo)、太平洋側のプンタレナスなどです。これらの地域は麻薬密輸の重要拠点となっており、組織間の暴力事件や強盗が頻発しています。観光地でもハコやタマリンドなどでは夜間の治安が悪く、宿泊施設への侵入強盗や暴力的な犯罪も報告されています。
コスタリカ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「中米の楽園」という言葉を過信して無防備に行くのはやばいと言わざるを得ません。麻薬カルテルの浸透により治安は重大な局面を迎えており、以前よりも犯罪が凶悪化しています。武装した強盗や宿泊施設への侵入など、生命に危険が及ぶトラブルも現実に起きています。最新の治安情報を常にチェックし、危険な地域を避けるなどの徹底した対策が不可欠です。
コスタリカは女性一人でも怖くない? ▼
女性一人旅の場合、特に夜間の移動や人通りの少ない場所には強い恐怖を感じる状況があります。観光地であっても夜の一人歩きは厳禁です。睡眠薬強盗や性犯罪のリスクもゼロではありません。移動は信頼できるタクシーやライドシェアアプリを利用し、宿泊先はセキュリティのしっかりしたホテルを選ぶなど、細心の注意を払えば不可能ではありませんが、相応の覚悟と対策が必要です。
コスタリカでスリに遭わないための対策は? ▼
スリ被害を防ぐには、まず貴重品を人目に付く場所で出さないことが基本です。特にバスターミナルや市場、混雑したビーチでは注意が必要です。バッグは必ず体の前に抱え、財布はズボンの後ろポケットに入れないでください。スマホのひったくりも多いため、屋外で安易に操作しないようにしましょう。車上荒らしも多いため、レンタカー内に荷物を置いたままにするのも厳禁です。
コスタリカで多い詐欺の手口は? ▼
コスタリカで多い詐欺には、偽タクシーによる法外な料金請求や、パンクを装って助けるフリをしながら荷物を盗む「パンク詐欺」などがあります。また、ATM利用中に親切を装って暗証番号を盗み見ようとするケースや、観光ガイドを名乗る人物による法外なチップ要求も報告されています。公式の身分証を持たない人物の勧誘や助けは、慎重に断る勇気が必要です。
コスタリカで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が巻き込まれやすい犯罪は、スリ、置き引き、車上荒らしといった窃盗罪が中心ですが、最近では拳銃を使用した武装強盗も増えています。背後から突然襲われたり、銃を突きつけられたりするケースもあります。抵抗すると命の危険があるため、万が一遭遇した場合は決して逆らわず、持ち物を差し出すことが現地の安全策として推奨されています。
コスタリカ旅行で注意すべきことは? ▼
コスタリカ旅行で最も注意すべきは「場所」と「時間」の選定です。危険とされる地区には昼間でも立ち入らない、夜間の外出は極力控えるといった基本的な行動制限が身を守ります。また、Airbnbなどの民泊を利用する際は、セキュリティの脆弱性を突いた侵入強盗に注意し、評価の高い物件や警備員がいる宿泊先を選ぶことが重要です。
コスタリカで起こりやすいトラブルは? ▼
起こりやすいトラブルは、レンタカーの車上荒らしや、公共バス内での荷物の盗難です。また、麻薬取引が盛んな地域での銃撃戦に巻き込まれる二次被害も懸念されています。自然豊かな国ですが、国立公園内での道迷いや事故、あるいはデモ活動による道路封鎖で移動が困難になることもあります。政治情勢や気象情報にも常に気を配る必要があります。
コスタリカで被害に遭ったらどうする? ▼
被害に遭った場合は、まず身の安全を確保し、速やかに現地の警察(緊急連絡先:911)に通報してください。その後、日本大使館へ連絡し、パスポートの紛失や事件の報告を行います。海外旅行保険の請求には警察の発行する「盗難届出証明書」が必要になるため、必ず入手してください。言葉に不安がある場合は、翻訳アプリや周囲の助けを借りて状況を伝えましょう。
コスタリカの治安詳細
コスタリカの治安概要
コスタリカは長年「中米の楽園」と呼ばれ、軍隊を持たない平和な国として知られてきましたが、近年の治安は急激に悪化しています。2023年には過去最悪の殺人件数を記録し、2024年から2026年にかけても改善の兆しが見えません。悪化の主な原因は、コロンビア産コカインの北米・欧州への密輸ルートにおける拠点となったことで、国際麻薬組織間の抗争が激化したことにあります。政府は治安対策を強化していますが、組織犯罪の浸透は深く、一般観光客が訪れる地域でも武装強盗や窃盗事件が高止まりしています。かつての安全神話は崩壊しており、渡航に際しては強い警戒心を持つことが求められます。
コスタリカは危険?やばい?
コスタリカが「危険」や「やばい」と言われる理由は、犯罪の凶悪化と組織犯罪の拡大にあります。かつては軽犯罪が中心でしたが、現在は拳銃を使用した強盗や、住宅・宿泊施設への侵入といった暴力的な事件が目立ちます。特にカリブ海側のリモン州やサンホセの特定地区は、麻薬組織の支配下にあり、日中でも立ち入りが極めて危険です。2026年の総選挙を控え、社会的な不安定さも増しており、デモや暴動の可能性も否定できません。「自然豊かで平和な観光国」という一面だけでなく、麻薬密輸ルートの要衝という裏の側面が治安を大きく脅かしている現状を理解し、渡航の是非を慎重に判断する必要があります。
コスタリカは怖い?一人旅でも大丈夫?
コスタリカを訪れる女性や一人旅の方にとって、現状の治安は決して安心できるものではありません。特に「怖い」と感じるのは、夜間の街歩きや人通りの少ないリゾート地での移動です。観光地のハコやタマリンドでは、薬物絡みのトラブルや性犯罪、睡眠薬強盗のリスクが報告されています。対策としては、公共交通機関ではなく信頼できるホテル手配の車両やライドシェア(Uber等)を利用すること、不特定多数が集まるナイトクラブやバーでは飲み物に注意し、一人で深酒をしないことが鉄則です。常に周囲の状況に目を配り、現地の人が避けるような場所や時間帯を事前に把握しておくことで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
スリ・詐欺・犯罪の実態
コスタリカでの犯罪は、巧妙なスリから暴力的な武装強盗まで多岐にわたります。観光客が集まるサンホセの歩行者天国やバスターミナル、市場では、ケチャップをかけるなどの「汚れもの詐欺」や、集団で取り囲むスリが多発しています。レンタカーを狙った車上荒らしも極めて多く、タイヤをパンクさせて停車した隙に荷物を奪う「パンク詐欺」も横行しています。さらに、近年深刻なのは宿泊施設への侵入強盗です。Airbnbや小規模なロッジで、夜間に武装集団が押し入り、金品を強奪するケースが報告されています。また、ATM付近ではカードのスキミングや、現金引き出し後の尾行、強奪にも十分な警戒が必要です。
地域別の危険度
地域別に見ると、最も危険なのはカリブ海側のリモン港湾地区(レベル4)で、国内最悪の殺人率を記録しており、麻薬抗争が日常化しています。首都サンホセでもメルセ、パバス、アティージョといった地区は、麻薬取引の拠点となっており、日中も強盗が多発する「赤線地帯」です。太平洋側のプンタレナスや、観光地であるハコ、タマリンド(レベル3)も、組織犯罪の影響で治安が急激に悪化しており、宿泊施設への侵入や暴力事件に警戒が必要です。一方で、アレナル火山周辺やモンテベルデなどの一部の自然保護区は比較的安定していますが、それでも観光客を狙った窃盗は存在し、国全体で強い警戒が必要です。
コスタリカ旅行で注意すべきポイント
旅行者が注意すべき最大のポイントは、自身の「安全への投資」を惜しまないことです。安価な宿泊先や移動手段は、それだけ犯罪に遭遇するリスクを高めます。宿泊先は24時間の警備体制があるホテルを選び、移動は正規の赤いタクシー(公式ロゴ入り)かライドシェアアプリを徹底してください。また、街歩きの際は派手な服装や高価なアクセサリー、高級時計を身につけるのを避け、現金も必要最小限に留めるべきです。スマートフォンを路上で不用意に取り出す行為も、ひったくりの格好の標的となります。現地のニュースや外務省の海外安全情報を毎日確認し、その日の情勢に合わせた行動を心がけることが大切です。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として、サンホセのバスターミナルで荷物を足元に置いていた数秒の間にバッグを盗まれたケースや、レンタカーで景勝地に立ち寄った際に窓を割られ、数分で全ての荷物を持ち去られた事例が多く報告されています。より深刻な事例では、夜間にタマリンドの海岸を散歩していた観光客が、銃を持った男に脅され、金品だけでなくスマートフォンも奪われる事件が発生しています。また、ハコなどのリゾート地で、親しげに話しかけてきた人物に睡眠薬を盛られ、目が覚めた時にはホテルの部屋が荒らされていたという被害も起きています。これらの事例は、少しの油断が大きな被害に直結することを示しています。
被害に遭った場合の対応
万が一、被害に遭った場合は、抵抗せずに命を第一に考えて行動してください。犯人が去った後、速やかに緊急通報ダイヤル「911」に連絡します。その後、盗難や強盗であれば最寄りの司法調査局(OIJ)で被害届を提出し、ポリスレポートの写しを入手してください。これは保険請求やパスポート再発行に不可欠です。在コスタリカ日本国大使館にも連絡し、必要な支援を求めてください。クレジットカードやスマートフォンの回線停止手続きも、被害直後に行う必要があります。事件後は精神的なショックも大きいため、無理に旅行を続けず、信頼できる場所で休養を取ることも検討してください。