デンマーク / Denmark

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月16日
88
安全スコア
A
身体的安全
A+
医療・衛生
B+
詐欺・スリ
B-
テロリスク

総合評価

世界で最も安全な国の一つですが、近年はテロ脅威レベルの上昇と都市部での組織的な窃盗犯罪が懸念材料となっています。基本的には極めて安全ですが、特定のエリアでの警戒は必要です。

身体的安全 (A)

殺人や強盗などの凶悪犯罪の発生率は極めて低く、日常生活における身体的危険はほぼありません。ただし、特定の移民居住区におけるギャング間の抗争には注意を要します。

医療・衛生 (A+)

医療水準は世界最高峰であり、ほぼ全ての医療従事者が英語に対応しています。水道水も飲料可能で、感染症リスクも極めて限定的であるため、健康面での不安は最小限です。

詐欺・スリ (B+)

コペンハーゲン中央駅やストロイエ等の観光地では、組織的なスリや置き引き、偽警察官による詐欺が頻発しています。観光客を狙った巧妙な手口が増加しており、油断は禁物です。

テロリスク (B-)

デンマーク治安警察(PET)はテロ脅威レベルを5段階中4(重大)に設定しています。イスラム過激派による反発や中東情勢の影響を受け、公共の場での警戒が強化されています。

最新インテリジェンスレポート

デンマークは依然として世界で最も安全な国の一つですが、2025年現在、テロの脅威レベルが「重大」に維持されている点に留意が必要です。聖典焼却問題や中東情勢に起因する過激派の活動、さらにはロシアによるドローン侵入やサイバー攻撃といった「ハイブリッド脅威」への警戒が過去最高レベルに達しています。一般犯罪については減少傾向にあるものの、主要都市の観光スポットや交通の要所では、外国人旅行者を標的としたスリや置き引きが組織的に行われています。

背景分析

政治的にはメッテ・フレデリクセン首相率いる連立政権のもとで非常に安定していますが、2025年末の地方選挙での与党敗北など、増税や社会保障政策に対する国民の不満が表面化しています。経済は失業率3.0%前後、インフレ率2%弱と極めて良好で、世界有数の富裕国としての地位を維持しています。社会的には、高度なデジタル化が進む一方で、移民統合が進んでいない一部の地域(いわゆるゲットー)におけるギャング犯罪が治安上の課題となっています。また、北極圏のグリーンランドを巡る外交的緊張や、ロシア・中国による重要インフラへの干渉リスクが安全保障上の重要な関心事となっており、政府は国防およびサイバーセキュリティへの投資を大幅に強化しています。

重要ポイント

  • テロ脅威レベルは4(重大)であり、主要駅や空港での警備が厳重である。
  • コペンハーゲン中央駅とノアポート駅は国内で最もスリが多発する場所である。
  • 完全キャッシュレス社会であり、現金を持ち歩く必要性はほぼない。
  • 自転車優先社会であり、歩行者が自転車道を歩くと事故やトラブルの原因となる。
  • 警察の腐敗は世界で最も少なく、112(緊急)と114(非緊急)が機能している。
  • 2024年にクリスチャニアのプッシャー・ストリートが撤去されたが、夜間は依然注意が必要。
  • 夏場の森林地帯ではダニ媒介性脳炎(TBE)のリスクがあり、長袖の着用が推奨される。
  • 公共の場での覆面禁止法により、正当な理由なく顔を隠す衣服の着用は罰金対象となる。
  • 1813(医療ダイヤル)への事前連絡なしに病院の緊急外来を訪れてはならない。
  • ロシアによるハイブリッド攻撃の影響で、空港周辺でのドローン飛行は厳禁である。

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください
米国国務省 Level 2: Exercise Increased Caution
英国外務省 Exercise a high degree of caution
カナダ政府 Exercise a high degree of caution
ドイツ外務省 Normal
フランス外務省 Vert

地域別リスク評価

コペンハーゲン中央駅周辺

注意が必要リスク

国内最大のスリ・置き引き多発地帯。特に電車への乗降時やチケット購入時、混雑したエレベーター内で狙われやすい。

自由都市クリスチャニア

注意が必要リスク

2024年の強制捜査以降もギャングの潜在的影響が残る。写真撮影制限や夜間の単独歩行には十分な警戒が必要。

オーフス ゲルラップ地区

立ち入りを控えるべきリスク

ギャングの抗争や薬物犯罪が報告されるエリア。観光資源はなく、不用意な立ち入りは物理的リスクを伴う。

オーデンセ ヴォルスモーセ地区

注意が必要リスク

社会問題化している移民居住区で、散発的な暴力事件や若者による騒乱が発生することがある。

コペンハーゲン・ヴェスターブロ地区

夜間注意リスク

旧赤線地帯。洗練された店が増えたが、裏通りには薬物中毒者や風俗店が点在し、深夜の治安は不安定。

ボーンホルム島(森林地帯)

健康的リスクリスク

ダニ媒介性脳炎(TBE)のホットスポット。自然を楽しむ際はダニ対策(防虫剤や肌の露出を避ける等)が必須。

カストルップ空港周辺

注意が必要リスク

手荷物の置き引きが多発。特にレンタカーの受付やカフェでのチェックイン待ちの隙を突かれる。

ストロイエ(歩行者天国)

注意が必要リスク

大道芸人やカップゲームを用いた詐欺、人混みを利用したスリが恒常的に発生している。

グリーンランド領海・領空

地政学的リスクリスク

ロシアのハイブリッド活動や各国の利権争いにより、通信障害や不明ドローンの飛行が確認されている。

ロスキレ(フェス開催時)

注意が必要リスク

北欧最大のフェス期間中はキャンプサイトでの窃盗や過度の飲酒によるトラブルが急増する。

国内安全マップ

デンマーク全土の治安は極めて高い水準で安定していますが、地図上の「danger」や「warning」は、主に組織的な窃盗被害や特定の社会不安がある場所を指しています。特にコペンハーゲンなどの大都市では「日本と同じ感覚」での荷物管理は禁物です。また、テロ警戒レベルの上昇により、主要駅や公共広場では武装警察の姿が見られることもありますが、これは抑止力としての配置であり、パニックになる必要はありません。常に「手荷物から目を離さない」という基本を徹底すれば、快適に過ごせる国です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
注意 コペンハーゲン市街中心部

主要な観光スポットが集中するエリア。暴力犯罪は少ないが、スリ・置き引きが国内で最も多発しているため、黄信号として設定。

リスク: 組織的なスリ, 置き引き, テロ警戒

危険 コペンハーゲン中央駅周辺

旅行者の荷物を狙った犯行が常態化。不審な人物の滞留も多く、移動時は常に周囲を警戒する必要がある最重要警戒ゾーン。

リスク: 激甚なスリ被害, 薬物取引, 詐欺

注意 クリスチャニア

2024年のプッシャー・ストリート閉鎖後もギャングの影響が潜伏。ルール無視の撮影や夜間の立ち入りはトラブルの元。

リスク: 薬物売買, 写真撮影トラブル, 暴力沙汰

危険 オーフス ゲルラップ地区

いわゆるパラレル・ソサエティ(ゲットー)の代表例。ギャングの活動が盛んで、警察による特別警戒が頻繁に行われる。

リスク: 銃器犯罪, 薬物犯罪, ギャング抗争

注意 オーデンセ ヴォルスモーセ

治安当局が注視する特定の移民居住区。散発的な騒乱が発生するため、夜間の立ち入りは推奨されない。

リスク: 若者による暴動, 車両火災, 軽犯罪

注意 カストルップ国際空港

セキュリティは高いが、チェックインカウンターや手荷物受取場での置き引きが非常に巧妙。

リスク: 置き引き, 偽タクシーの勧誘

安全 フレデリクスベア

非常に穏やかで安全な住宅街。夜間の歩行も不安が少なく、家族連れにとって最も安全なエリアの一つ。

リスク: 特になし

安全 ロスキレ

歴史的な観光都市で、通常時は非常に治安が良好。警察の対応も速やか。

リスク: フェス期間中の混雑

安全 ボーンホルム島

国内で最も犯罪率が低い地域の一つ。自然が豊かだが、ダニ媒介性疾患(TBE)にのみ注意が必要。

リスク: ダニ媒介感染症

注意 オールボー Jomfru Ane Gade

デンマーク最大の歓楽街。週末の深夜は酔っ払いによる喧嘩やトラブルが多発するため、警戒が必要。

リスク: 酔客による暴力, スリ

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 4/5

多発エリア: コペンハーゲン中央駅, ストロイエ, ニューハウン, カストルップ空港

手口:

  • 2人組で道を尋ねるふりをしてバッグから盗む
  • 混雑したメトロ車内での抜き取り
  • カフェで椅子の背もたれにかけた荷物の持ち去り

対策:

  • バッグは常に体の前で保持する
  • レストランで荷物を床や空き椅子に放置しない
  • 多額の現金を持ち歩かない

2024年の統計では対人窃盗被害が前年比10%減少したが、観光地での発生件数は依然として高水準。

詐欺

リスク: 3/5

多発エリア: コペンハーゲン中央駅周辺, 観光名所付近, 主要ホテル付近

手口:

  • 私服の偽警察官による財布の提示要求
  • 路上でのカップゲーム(ギャンブル)詐欺
  • 偽の署名活動による寄付の強要

対策:

  • 警察官を名乗られたらバッジの提示と警察署への同行を求める
  • 路上でのギャンブルには絶対に参加しない
  • 不審な署名活動は無視する

近年、賃貸詐欺やフィッシング詐欺が増加しており、物理的詐欺も巧妙化している。

凶悪犯罪

リスク: 2/5

多発エリア: ノアポート駅周辺, クリスチャニア, 深夜のバーエリア

手口:

  • 酔っ払い同士の喧嘩への巻き込み
  • ギャング間の抗争による発砲・爆発(極めて稀)

対策:

  • 深夜の繁華街の裏通りを避ける
  • トラブルが発生している現場を見かけたらすぐに離れる

殺人率は10万人あたり約0.8人と世界最低水準。被害の多くは知人間または犯罪グループ間。

薬物関連

リスク: 2/5

多発エリア: クリスチャニア, ヴェスターブロの裏通り, コペンハーゲン中央駅裏

手口:

  • 路上での大麻・違法薬物の販売
  • 深夜のクラブ内での勧誘

対策:

  • 薬物取引が行われているエリアに近づかない
  • 見知らぬ人から提供された飲み物を口にしない

2024年のプッシャー・ストリート撤去以降、取締りが強化されているが取引は分散化している。

cyber_crime

リスク: 3/5

多発エリア: インターネット全般, 公共WiFi利用時

手口:

  • フィッシングメールによる銀行情報の窃取
  • 偽の宿泊予約サイトを通じたカード情報の盗難

対策:

  • 信頼できる予約サイトのみを利用する
  • 公共WiFi利用時はVPNを活用する

ロシア系ハッカー集団による政府機関やインフラへのDDoS攻撃が頻発している。

traffic_accident

リスク: 2/5

多発エリア: コペンハーゲン市内の交差点, 自転車道

手口:

  • 自転車との接触事故
  • 右折時の自転車の巻き込み

対策:

  • 自転車道の境界を常に意識する
  • 車を運転する際は右後方の自転車を徹底確認する

自転車事故の割合が高く、歩行者が加害者になるケースも少なくない。

健康・医療情報

ワクチン情報

デンマーク入国に際して義務付けられた予防接種はありません。しかし、森林地帯での活動を予定している場合は、ダニ媒介性脳炎(TBE)の予防接種が推奨されます。また、日本の定期接種(破傷風、MMR等)が最新の状態であるか確認しておくことが望ましいです。現地の衛生水準は非常に高く、飲食物を介した感染症リスクは極めて低いですが、個人の健康状態に合わせた準備が推奨されます。

ワクチン 必須/推奨 備考
ダニ媒介性脳炎 (TBE) 推奨 ボーンホルム島やシェラン島北部の森林地帯でハイキングやキャンプをする場合に強く推奨されます。
破傷風 推奨 屋外活動を行う場合、最新の追加接種を受けているか確認が推奨されます。
A型肝炎 推奨 一般的な海外渡航時の推奨として挙げられますが、デンマークの衛生環境は極めて良好です。
B型肝炎 推奨 長期滞在や医療従事者などのリスクがある場合に推奨されます。
麻疹・風疹 (MMR) 推奨 定期接種が完了していることを確認してください。欧州全域で散発的な流行が見られることがあります。

健康リスク

最大のリスクは森林や草むらに生息するダニによる感染症(ライム病、ダニ媒介性脳炎)です。4月から10月に活動が活発化します。また、冬季は日照時間が極端に短くなるため、季節性感情障害(SAD)やビタミンD不足に注意が必要です。マラリアやデング熱などの熱帯感染症のリスクはありません。夏季の海辺ではオニオコゼによる刺傷被害が稀に報告されており、激痛を伴うため注意が必要です。

医療施設

医療水準は世界最高峰であり、ほとんどの医師やスタッフが流暢な英語を話します。緊急時は「112」ですが、非緊急の受診は医療ダイヤル「1813」へ電話し指示を受ける必要があります。外国人旅行者の医療費は非常に高額になるため、キャッシュレス診療に対応した十分な補償内容の海外旅行保険への加入が不可欠です。薬局の対応もプロフェッショナルで、信頼性が高いです。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国パスポート保持者は、観光目的であればシェンゲン協定により、あらゆる180日の期間内で合計90日以内の滞在についてビザ免除となります。2025年後半からEES(入出国システム)、2026年からETIAS(渡航認証)の導入が予定されており、事前の登録と手数料の支払いが必要になる点に留意してください。商用目的の場合も短期間であればビザ免除の対象内です。

パスポート有効期限

デンマークを含むシェンゲン圏からの出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が残っている必要があります。また、発行から10年以内のパスポートである必要があります。

持ち込み禁止・制限品

医薬品の持ち込みには医師の英文証明書が推奨されます。特に麻薬成分を含む薬は厳格です。また、ピットブルなど13種類の特定犬種の持ち込みは法律で禁止されています。免税範囲を超えるアルコールやタバコの持ち込みは申告が必要です。

緊急連絡先

112
警察
112
救急
112
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

非常に安全です。ジョギングや散歩を楽しむ市民が多く、警察のパトロールも行われています。ただし、冬場は日の出が遅いため、照明の少ないエリアでは足元に注意が必要です。

安全な活動:

  • ・公園でのジョギング
  • ・カフェでの朝食
  • ・港沿いの散歩

避けるべきエリア:

  • ・特になし

交通: メトロやバスが利用可能。自転車も快適です。

日中

安全

最も安全な時間帯です。人通りが多く、観光地も活気に溢れています。ただし、この時間帯は「スリ」の活動が最も活発になるため、観光に夢中になりすぎて手荷物から目を離さないよう注意してください。

安全な活動:

  • ・美術館・博物館巡り
  • ・ショッピング
  • ・運河ツアー

避けるべきエリア:

  • ・特になし

交通: 公共交通機関、自転車、徒歩。

夕方〜夜

安全

多くの市民が外食を楽しみ、概ね安全ですが、日没後は中央駅やノアポート駅などの主要ターミナルに不審な人物が滞留し始めます。酔っ払いによる迷惑行為が散見されるようになります。

安全な活動:

  • ・レストランでの食事
  • ・チボリ公園のライトアップ鑑賞

避けるべきエリア:

  • ・夜間のクリスチャニア
  • ・コペンハーゲン中央駅裏

交通: 公共交通機関の利用。

深夜

注意

繁華街以外は人通りが極端に少なくなります。ヴェスターブロ地区の一部や、移民居住区付近では、薬物中毒者や酔っ払いによるトラブル、稀に強盗のリスクも排除できません。女性の単独歩行は主要な通りに限定すべきです。

安全な活動:

  • ・信頼できるバー内での活動

避けるべきエリア:

  • ・照明の少ない裏通り
  • ・公園の奥深く
  • ・特定の郊外住宅地

交通: タクシーアプリ(Viggo等)の利用を推奨。

季節別ガイド

(March - May)

気温: 2°C - 12°C

降水: 比較的乾燥しているが、変わりやすい天候

服装: 重ね着が基本。ウィンドブレーカーや軽いコート、スカーフが必要。

おすすめ活動:

チボリ公園の開園, 桜の鑑賞(コペンハーゲン), サイクリング

リスク:

  • ・朝晩の急激な冷え込み
  • ・花粉症

(June - August)

気温: 15°C - 22°C

降水: 穏やかだが、時折激しい雷雨がある

服装: 半袖で過ごせる日も多いが、薄手のジャケットやカーディガンを常備。

おすすめ活動:

ロスキレ・フェスティバル, ビーチでの海水浴, 運河ツアー

リスク:

  • ・強い紫外線
  • ・オニオコゼの刺傷

(September - November)

気温: 5°C - 14°C

降水: 年間で最も雨が多く、風が強い

服装: 防水性の高いコート、しっかりした傘、レインブーツ。

おすすめ活動:

美術館巡り, 紅葉の散策, 「ヒュッゲ」なカフェ巡り

リスク:

  • ・暴風雨による交通の乱れ
  • ・日照時間の短縮

(December - February)

気温: -2°C - 4°C

降水: 雪または霙が多く、湿気が強い

服装: 厚手のダウン、ニット帽、手袋、防水の冬用ブーツ。

おすすめ活動:

クリスマスマーケット, スケート, 伝統的な冬料理を楽しむ

リスク:

  • ・路面の凍結による転倒
  • ・深刻な日照不足(SAD)

ベストシーズン: 6月中旬から8月がベストシーズンです。日照時間が非常に長く、夜22時過ぎまで明るいため、活動時間を最大限に活用できます。気候も穏やかで、北欧らしい清々しい夏を満喫できます。6月末のロスキレ・フェスティバルや、各地で開催される屋外イベントもこの時期に集中します。

環境リスク

野生動物のリスク

ダニ (Skovflåt)

リスク: 3/5

生息地: ボーンホルム島, シェラン島北部の森林, 全土の草むら

森林や草むらに入る際は、長袖長ズボンを着用し、裾を靴下の中に入れるなどの対策が有効です。ディート等の忌避剤を使用し、帰宅後は全身をチェックしてください。ダニを発見した場合は、専用のピンセットで頭部を残さず慎重に除去し、数週間は患部の発疹や発熱の有無を観察してください。早期発見がライム病予防に直結します。

治療: 咬まれた後に遊走性紅斑(ターゲット状の赤み)が出た場合は直ちに医師の診察を受けてください。

ヨーロッパクサリヘビ (Hugorm)

リスク: 2/5

生息地: ヒースの生い茂る野原, 砂丘, 日当たりの良い森林の縁

デンマーク唯一の毒蛇ですが、臆病な性質のため人間を避けます。野外を歩く際は足元に注意し、厚手の靴を履くことが推奨されます。遭遇した場合は刺激せずに立ち去ってください。噛まれた場合はパニックにならず、患部を安静に保ち、直ちに緊急外来を受診してください。健康な成人であれば致命的になることは稀ですが、子供や高齢者は特に注意が必要です。

治療: 医療機関で抗毒素血清の投与が可能です。患部を冷やしたり切開したりしないでください。

オニオコゼの一種 (Fjæsing)

リスク: 2/5

生息地: 北海沿岸の浅瀬, カテガット海峡の砂地

夏季に砂の中に潜んでいるため、海水浴の際はマリンシューズを着用することが最も効果的な予防策です。背びれのトゲに毒があり、踏むと激痛が走ります。刺された場合は、患部を40度から45度程度の熱いお湯に30分から90分浸すことで、毒素が熱で分解され、痛みが劇的に和らぎます。痛みが引かない場合やアレルギー反応がある場合は受診が必要です。

治療: 熱湯による処置が第一選択です。必要に応じて鎮痛剤や破傷風対策が行われます。

水の安全性

水道水: 飲用可能

デンマークの水道水は世界で最も清潔で安全な飲料水の一つであり、全土でそのまま飲むことができます。地下水を高度な技術で処理しており、厳しい品質管理が行われています。環境保護の観点からも、ペットボトル水を購入する代わりにマイボトルに水道水を補充して持ち歩くことが推奨されます。多くの公共の場所には無料の給水スポットも設置されています。

交通安全

事故死亡率: 人口10万人あたり約2.6人(極めて低い水準)

歩行者リスク: 歩行者信号の遵守率が高く安全ですが、最大のリスクは自転車専用レーンへの立ち入りです。高速で走る自転車と衝突する事故が多いため、横断時は常に自転車優先の意識を持つ必要があります。歩行者専用道路以外では常に自転車の動きに注視してください。

公共交通: メトロ、鉄道、バスともに極めて安全で整備状況も良好です。24時間運行のメトロは自動運転で、車内の治安も非常に良いです。ただし、主要な交通結節点でのスリや置き引きには注意が必要です。

地域別ガイド

首都圏 (Region Hovedstaden)

レベル 2

コペンハーゲンを中心に、ロスキレやボーンホルム島を含みます。最も人口密度が高く、観光の中心地です。都市部は活気があり安全ですが、主要な駅周辺や人混みではスリへの警戒が必要です。ボーンホルム島は非常にのどかで犯罪率は極めて低いです。

主要都市: Copenhagen, Roskilde, Helsingør

特有リスク:

  • ・中央駅周辺のスリ
  • ・観光地での偽警察詐欺
  • ・自転車専用レーンでの接触事故

中央ユトランド (Region Midtjylland)

レベル 1

デンマーク第2の都市オーフスを擁する地域。大学都市であるオーフスは文化的に豊かで、治安も極めて良好です。西部の海岸線は美しい景観が続き、キャンプやハイキング客に人気ですが、冬の荒天時には高潮などの気象リスクに注意が必要です。

主要都市: Aarhus, Randers, Horsens

特有リスク:

  • ・夜間の学生街でのトラブル
  • ・沿岸部の強風
  • ・森林地帯のダニ

北ユトランド (Region Nordjylland)

レベル 1

ユトランド半島の最北部。オールボーを拠点に、北海とカテガット海がぶつかるスケーエンが有名です。人々は非常に友好的で、犯罪率は国内で最も低い部類です。自然豊かですが、主要都市以外は公共交通が限られるため、レンタカー利用が推奨されます。

主要都市: Aalborg, Skagen, Hjørring

特有リスク:

  • ・冬の積雪による交通麻痺
  • ・海岸の強い引き波
  • ・離島へのフェリー欠航

南デンマーク (Region Syddanmark)

レベル 2

オーデンセがあるフュン島とユトランド半島南部を含みます。ドイツとの国境付近では、一時的な入国審査が行われることがありますが、治安は安定しています。オーデンセはアンデルセンの故郷として観光客が多く、主要駅付近での置き引きにのみ注意が必要です。

主要都市: Odense, Esbjerg, Vejle

特有リスク:

  • ・国境付近の渋滞
  • ・大型港湾地区の夜間通行
  • ・夏場の水難事故

シェラン島地域 (Region Sjælland)

レベル 1

コペンハーゲンを除くシェラン島南部。歴史的な城郭や美しい自然が広がる落ち着いた地域です。観光スポット間の距離があるため、鉄道DSBの利用が主となります。非常に安全で、家族連れや年配の旅行者にも最適な地域です。

主要都市: Køge, Næstved, Slagelse

特有リスク:

  • ・鉄道の保守作業による運休
  • ・夜間の暗い農道での運転
  • ・野犬や野生動物の飛び出し

経済・物価情報

経済概要

2025年のデンマークは一人当たりGDPが約7万3000ドルを超える、世界でも極めて豊かな経済水準を誇る国です。製薬(ノボ・ノルディスク等)、再生可能エネルギー(ベスタス等)、海運(メersk等)が主要産業であり、強固な経済基盤を持っています。インフレ率は約1.9%と安定しており、失業率も3%前後と低水準を維持。高度な社会保障を支えるため、所得税や消費税(VAT 25%)が非常に高いのが特徴ですが、その分公共サービスの質は非常に高く保たれています。

生活費・物価

北欧の中でも物価はトップクラスに高く、特に外食やサービス費が顕著です。カジュアルなカフェランチで150-200DKK(約3,300-4,400円)、レストランでの夕食は350DKK以上が目安となります。宿泊費もコペンハーゲン市内は高騰しており、標準的なホテルで1泊1,200DKK以上。公共交通機関は1回券が約24DKKからですが、24時間パスなどを利用すれば費用を抑えられます。スーパーでの食材購入は比較的リーズナブルですが、日本と比較すると概ね1.5倍から2倍の感覚です。

通貨情報

通貨はデンマーク・クローネ(DKK)です。ユーロ圏ではありませんが、一部の大型店を除きユーロは使えません。世界をリードするキャッシュレス社会であり、屋台やフリーマーケット、公衆トイレに至るまで全ての場所でVisaまたはMasterのクレジットカード、コンタクトレス決済が可能です。現金が必要な場面はほぼ皆無で、数日間の旅行であれば現金を1クローネも持たずに過ごすことが可能です。ATMは至る所にありますが、両替所は手数料が高いため推奨されません。

チップガイド

デンマークにはチップの習慣はありません。レストランやカフェの料金には既にサービス料が含まれており、請求額通りに支払うのが一般的です。タクシーでも不要ですが、非常に優れたサービスを受けた場合に端数を切り上げて支払う、あるいはレストランで合計額の5〜10%程度を上乗せして支払うことは喜ばれます。スタッフからチップを要求されることはまずありませんが、観光地のレストランでは会計時に端末にチップ入力画面が出る場合があり、その際は0%を選択しても失礼にはあたりません。

予算ガイド

バックパッカー予算(1日15,000円〜):ドミトリー宿泊、食事はスーパーでの買い出しやホットドッグスタンド、移動は徒歩やRejsekortを活用。ミドル予算(1日35,000円〜):中級ホテル、昼はカフェ・夜はレストラン1軒、有料の博物館や運河ツアーに参加。ラグジュアリー予算(1日80,000円〜):5つ星ホテルやブティックホテル、ミシュラン星付きレストランでのディナー、プライベートツアーやレンタカーでの移動。いずれの層も、事前予約による割引(鉄道や早割ホテル)を活用することが予算管理の鍵となります。

文化・マナー情報

歴史的背景

デンマークは、8世紀から11世紀にかけてのバイキング時代にその名を轟かせた歴史を持ちます。14世紀にはカルマル同盟により北欧全土を統治する大国となりましたが、その後スウェーデンやノルウェーが離脱し、現在の領土へと縮小しました。1849年に立憲君主制へ移行し、現在はフレデリック10世が国王を務めています。第二次世界大戦でのドイツ占領を経て、戦後は高度な福祉国家としての道を歩み、デザイン、建築、環境対策の分野で世界をリード。歴史的な連続性を大切にしつつ、常に革新を求める精神が国民性に根付いています。

社会規範・マナー

デンマーク文化の核心には「Hygge(ヒュッゲ)」という、心地よく親密な雰囲気や幸福を大切にする価値観があります。また、平等主義が非常に強く「ヤンテの掟(自分が他人より優れていると思うな)」という控えめな美徳が共有されており、地位や富を誇示することを嫌います。礼儀正しくもプライベートを尊重する国民性で、公共の場では静かに振る舞うことが期待されます。時間は厳守され、約束の数分前には到着するのがマナーです。挨拶はシンプルに「Hej(ハイ)」で、目をしっかり見て握手を交わすのが一般的です。

宗教・慣習

国民の約70%が福音ルーテル教会の信徒ですが、社会全体としては非常に世俗的であり、宗教が日常生活や政治に強い影響を与えることはありません。教会は歴史的建造物としての側面が強く、観光客の見学には寛容ですが、礼拝中や儀式中の撮影は控え、脱帽するのがマナーです。また、イスラム教徒の移民も増えており、特にラマダン期間中などは特定の地区で食生活への配慮が見られることもあります。リベラルな気風が強く、LGBTQ+への権利や男女平等は当然の権利として深く社会に浸透しています。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

デンマークの宿泊施設は清潔で機能的ですが、料金は高騰しています。コペンハーゲンの中心部では3つ星ホテルで1泊1,500DKK以上が相場です。費用を抑えるには、CityHubのような最新のポッド型ホテルや、Steel Houseのようなスタイリッシュなホステルが人気です。デンマークらしいデザインを楽しめるブティックホテルは2,500DKK〜。予約はBooking.com等が一般的ですが、現地のチェーン店(Cabinnなど)の公式サイトが最安の場合もあります。夏休みやロスキレ・フェス、大規模会議の時期は数ヶ月前から予約が埋まるため、早めの確保が必須です。

食事ガイド

美食の国として知られ、ミシュラン星付きから屋台まで質が高いです。定番は「スモーブロー(オープンサンドイッチ)」で、専門店では芸術品のような盛り付けが楽しめます。夜は「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ」を掲げるレストランで、地産地消の食材を活かした料理が人気。一方で、安価な食事は「ホットドッグ(Pølsevogn)」やケバブ、ピザになります。水道水は非常に美味しく安全なため、マイボトルを持参するのがデンマーク流。スーパー「Netto」や「Føtex」のベーカリーコーナーでは、美味しいデニッシュ(デニッシュ・ペストリー)が手頃な価格で購入できます。

実用情報

通信・SIM

通信環境は世界最高水準です。空港や主要駅、ほぼ全てのカフェや公共施設で無料WiFiが利用可能。プリペイドSIMはセブンイレブンなどで「LycaMobile」や「Lebara」が安価で購入できますが、設定が面倒な場合もあるため、AiraloなどのeSIMが最もスムーズです。4G/5Gのカバー率はほぼ100%で、地方でも途切れることは稀です。

銀行・ATM

完全にカード・モバイル決済のみで生活可能です。現金が必要になるのは、地方の極めて小さなフリーマーケットやコインランドリーの一部のみ。ATMは主要駅やショッピングセンターにありますが、引き出し手数料に加え、日本の銀行側の海外利用手数料がかかります。Euronetなどの非銀行系ATMは為替レートが非常に悪いため、銀行(Danske Bank等)のATMを利用してください。

郵便・配送

郵便局(PostNord)はスーパーマーケット内に併設されていることが多いです。切手(Frimærker)の購入や発送が可能。日本へのポストカードは約30DKK程度、到着まで1〜2週間かかります。荷物の発送は非常に高額で、手続きも煩雑なため、帰国時の別送品として送るよりは、超過手荷物として持ち帰るほうが安く済む場合が多いです。

電源・アダプター

電圧は230V、周波数は50Hz。日本の100V専用家電は変圧器が必要です。プラグはCタイプまたはKタイプ(3つ穴だがCタイプがそのまま入る)です。ホテルによってはUSBポートが備わっていますが、変換アダプタは1つ持っておくべきです。現地で購入すると高いため、日本での事前購入を推奨します。

洗濯サービス

ホステルや一部のホテルには宿泊者用のランドリーがあります。街中には「Vaskeri」と呼ばれるコインランドリーがありますが、数は減少傾向。アプリ決済が主流で、現金が使えない店舗も増えています。クリーニング店(Renseri)は非常に高価で、仕上がりまで数日かかるため、短期旅行者には不向きです。

公衆トイレ

「WC」の表示。駅や図書館、デパート内のトイレは清潔です。一部で有料(5-10DKK程度)の場所がありますが、ここでもクレジットカードでのタッチ決済が可能です。街中の「自動トイレ(円筒形の独立した建物)」は無料のものが多いですが、衛生状態は場所により異なります。カフェやレストランでは客専用となっているため、入店時に利用するのが無難です。

主要都市ガイド

コペンハーゲン

Copenhagen

85 注意

世界で最も住みやすい都市に選ばれる首都。24時間運行のメトロや広大な自転車道が整備されています。治安は非常に良いですが、中央駅裏手のヴェスターブロ地区や、自由都市クリスチャニア周辺では薬物やギャング関連のトラブルに注意。観光客を狙ったスリが中央駅やストロイエで頻発しています。

主な観光地:

チボリ公園, ニューハウン, 人魚姫の像, クリスチャンスボー城

避けるべきエリア:

  • ・クリスチャニアのプッシャー・ストリート付近(夜間)
  • ・中央駅裏手の風俗街エリア
  • ・ノアポート駅周辺の深夜の混雑

ベストシーズン: 6月-8月(日照時間が長く、ヒュッゲな屋外活動が最適)

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オーフス

Aarhus

92 安全

第2の都市で、最先端のアートと古い街並みが共存。学生が多く非常に活気がありますが、犯罪率はコペンハーゲンより低く、夜間の歩行もほぼ不安がありません。野外博物館デン・ガムレ・ビー周辺など観光地では、荷物の管理を怠らないようにしましょう。

主な観光地:

ARoSオーフス美術館, デン・ガムレ・ビー, ムーエスゴー博物館, オーフス大聖堂

避けるべきエリア:

  • ・ゲルラップ地区(一部の貧困地域)
  • ・週末深夜の繁華街での酔っ払い

ベストシーズン: 5月-9月(オーフス・フェスティバルが開催される8月末が特に人気)

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オーデンセ

Odense

90 安全

アンデルセンの生誕地として知られる童話のような街。再開発が進み、モダンな都市環境と古い町並みが調和しています。極めて安全な都市ですが、駅周辺で稀に若者グループによる騒ぎが発生することがあります。徒歩や自転車での観光が非常にスムーズです。

主な観光地:

H.C.アンデルセン博物館, オーデンセ動物園, アイアン・レイルウェイ博物館, イーエスコウ城(近郊)

避けるべきエリア:

  • ・ヴォルスモーセ地区(夜間は避けるのが無難)
  • ・工事現場周辺の夜間歩行

ベストシーズン: 7月-8月(アンデルセン・フェスティバルが開催される時期)

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オールボー

Aalborg

88 注意

かつての工業都市から文化都市へと変貌。ウォーターフロントの建築群が美しいです。夜の繁華街ヨンフル・アネ・ゲーゼは多くのバーが並び、週末は非常に混雑し喧嘩が発生しやすいため、トラブルを避けるなら深夜の通行は控えたほうが良いでしょう。

主な観光地:

ウトソン・センター, ムジッケンス・フース, オールボー・タワー, リンホルム・ホイェ

避けるべきエリア:

  • ・ヨンフル・アネ・ゲーゼ(週末深夜の暴力トラブル)
  • ・工業港付近の照明の少ない場所

ベストシーズン: 5月-8月(5月のオールボー・カーニバル時期は特に賑わう)

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ロスキレ

Roskilde

94 安全

かつての首都で、バイキング船博物館と大聖堂が世界遺産。普段は非常に静かで安全な街ですが、6月末のロスキレ・フェスティバル期間中は人口が激増し、キャンプサイトでの盗難や飲酒に伴うトラブルが多発するため注意が必要です。

主な観光地:

ロスキレ大聖堂, バイキング船博物館, ロック博物館 (RAGNAROCK), ロスキレ・フィヨルド

避けるべきエリア:

  • ・フェスティバル期間中のキャンプ場周辺
  • ・夜間の静かな住宅街(街灯が少ない場所)

ベストシーズン: 6月(フェスティバル)または過ごしやすい秋の初め

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交通詳細ガイド

国内線フライト

デンマークは国土が小さいため国内線の需要は限られていますが、コペンハーゲンとユトランド半島の主要都市(オールボー、オーフス、ビルン)やボーンホルム島を結ぶ便がSASやDATによって運航されています。所要時間は35〜50分程度と非常に短く、効率的です。ただし、空港への移動時間やチェックイン時間を考慮すると、オーフス程度であれば鉄道DSBと所要時間はさほど変わりません。早割を利用すれば500DKK前後で利用可能ですが、手荷物制限が厳しいため、事前に確認が必要です。カストルップ空港は設備が非常に充実しており、メトロや鉄道と直結しているためアクセスは完璧です。

鉄道・バス

デンマーク国鉄(DSB)は、国内移動の主役です。清潔でWiFi完備の列車が頻繁に運行されており、コペンハーゲンからオーフスまでは約3時間で結びます。「Orange Ticket」と呼ばれる早割チケットは通常価格の半額以下になることも多く、アプリ(DSB App)での事前予約が強く推奨されます。長距離バスはFlixBusが代表的で、鉄道より安価に都市間を移動できます(コペンハーゲン〜オーフスで150DKK程度)。特に、鉄道橋がメンテナンスで閉鎖される際の代替輸送としても重要です。乗車券は必ず乗車前に購入し、RejsekortなどのICカードを利用する場合は、乗車時と降車時の「Check In/Out」を忘れないでください。検札の罰金は750DKK〜と非常に高額です。

レンタカー・配車サービス

地方(ユトランド半島の海岸線やフェロー諸島など)を巡るならレンタカーが最適です。右側通行で道路は非常によく整備されていますが、自転車優先のルールが極めて厳格です。右折時は後方から来る自転車を妨害しないよう細心の注意が必要で、違反は高額な罰金の対象となります。また、日中でもヘッドライトの常時点灯が義務付けられています。コペンハーゲン市内は一方通行が多く、駐車料金が非常に高額なため、都市部での運転は避けるのが賢明です。配車アプリについて、Uberは現在デンマークから撤退しています。代わりにViggo(電気自動車専門)やDantaxiなどの現地アプリが主流で、信頼性は非常に高く、ぼったくりの心配もありません。

交通リスク評価

デンマークの交通機関は世界で最も安全な部類に入りますが、最大の懸念事項は「組織的なスリ」です。特にコペンハーゲン中央駅のホーム、メトロの混雑した車内、空港の荷物受け取りエリアで、グループによる巧みな窃盗が発生しています。物理的な危険はほぼありませんが、自転車専用レーンのルールを知らずに歩行者が侵入し、高速の自転車と衝突する事故が多発しています。深夜の公共交通機関も治安は良好ですが、週末のS-togの深夜便などでは酔っ払いが多くなるため、周囲の状況に注意を払いましょう。

都市別交通ガイド

Copenhagen

地下鉄: M1/M2/M3/M4の4路線が24時間運行。完全自動運転で正確です。

バス: S-tog(近郊鉄道)と路線バスが網羅。Aバスと呼ばれる主要路線は頻繁に運行。

タクシー: Viggo、Dantaxiアプリ。料金は高いが安心。流しは少なく駅前で拾う。

徒歩・自転車: 世界一の自転車道。徒歩も安全だが自転車レーンへの侵入は厳禁。

費用目安: 24時間券(City Pass)約80-160DKK(ゾーンによる)。

Aarhus

地下鉄: 地下鉄はないが、Letbane(路面電車)が市内と郊外を繋ぐ主力。

バス: 黄色の市バスが市内全域をカバー。運行間隔も適切。

タクシー: Dantaxiが主流。電話またはアプリで呼ぶのが一般的。

徒歩・自転車: 坂道が多いため電動自転車が便利。中心部は徒歩で十分回れる。

費用目安: 1日乗車券(24h)約49DKK。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在デンマーク日本国大使館

Embassy - Copenhagen

住所: Havneholmen 25, 9F, 1561 Copenhagen V

電話: +45 3311 3344

管轄: デンマーク全土, グリーンランド, フェロー諸島

緊急対応: 閉館時(夜間・休日)も緊急連絡先へ転送され、24時間対応可能。

領事サービス

領事窓口では、パスポートの更新や紛失時の「帰国のための渡航書」発行、戸籍・国籍事務、各種証明書(在留届・署名証明等)の発行を行っています。事件・事故の被害に遭った際のアドバイスや、日本への緊急連絡の支援も行いますが、弁護士費用や医療費の肩代わりはできません。窓口は予約制ではありませんが、事前に電話で必要書類を確認することが推奨されます。特にグリーンランドやフェロー諸島からの支援要請には、物理的な距離があるため時間がかかる点に留意が必要です。

長期滞在ビザ

90日を超える滞在には居住許可(Residence Permit)が必要です。就労、留学、家族呼び寄せ、ワーキングホリデー(18-30歳対象)のカテゴリーがあります。申請はデンマーク入国管理庁(SIRI)のサイトで行い、事前に生体認証の登録が必要です。審査期間は長く、数ヶ月かかることも珍しくありません。滞在許可が下りるとCPR番号(個人番号)が付与され、これが銀行口座開設や無料の医療サービス「イエローカード」の取得に不可欠な鍵となります。

リモートワーク・デジタルノマド

デンマークには現在のところ、特定の「デジタルノマドビザ」はありません。しかし、日本のパスポート保持者は90日以内の観光滞在中に、報酬を受け取らない範囲でのリモートワーク(日本企業の業務をオンラインで行う等)は認められています。長期滞在を希望する場合は、スタートアップビザなど別のカテゴリーの検討が必要。物価が非常に高く、コペンハーゲンのコワーキングスペース利用料も高額なため、経済的な準備が重要です。WiFi環境は国内どこでも非常に強力で、ノマド的な働き方自体は非常に快適です。

ビジネスビザ

短期の商用(会議、商談等)であれば、90日以内の滞在はビザ不要です。ただし、現地での実務作業や報酬が発生する活動(就労)を行う場合は、たとえ短期間であっても就労許可が必要になるケースがあります。デンマーク企業への訪問時には招聘状や出張証明書を携帯しておくのが無難です。2025年以降、ETIASの導入により事前認証が必要になる点に注意。ビジネスエチケットとしては、フラットな組織構造を重んじ、意思決定が迅速で効率を重視する傾向があります。

推奨防犯装備

防犯機能付きバックパック

推奨

防犯グッズ

カッターでの切り裂き防止や、隠しジッパーを備えたバッグは、ストロイエなどの混雑した観光地でのスリ対策に非常に有効です。

スキミング防止ポーチ

必須

防犯グッズ

完全キャッシュレス社会のため、非接触型決済を狙った電子的な盗難を防ぐシールド付きの財布やカードケースが不可欠です。

eSIM/物理SIMカード

必須

通信機器

公共WiFiも充実していますが、移動中に地図やタクシーアプリ、DSB(鉄道)の運行情報を常に確認できるよう、データ通信環境の確保は必須です。

高品質モバイルバッテリー

必須

通信機器

デンマークは決済から乗車券まで全てスマホで行うため、バッテリー切れは即座に行動不能を意味します。寒冷な冬は電池の消耗が早いため重要です。

防水・防風仕様のコート

必須

衛生用品

天候が非常に変わりやすく、強い風を伴う雨が多いため、傘よりも高品質なゴアテックスなどのレインウェアが実用的です。

海外旅行保険(英文付帯)

必須

保険

医療費が非常に高額なため、歯科治療や救援費用までカバーされた保険は必須。緊急時に備え、英文の付帯証明書を携帯してください。

C型/K型変換プラグ

必須

通信機器

デンマークのコンセントはCタイプに加え、顔のような形のKタイプが一般的です。日本のAタイプは使えないため、変換アダプタが必要です。

ポータブルドアロック

オプション

防犯グッズ

ホステルや古いホテルのセキュリティに不安がある場合、内側から固定できる簡易ロックがあると就寝時の安心感が高まります。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

デンマークはジェンダー平等が進んでおり、女性の旅行者にとって世界で最も安全な国の一つです。夜間も主要な公共交通機関は安全に利用でき、ナンパ(キャットコーリング)などの被害も他の欧米諸国に比べて極めて少ないです。ただし、バーやクラブでは「デートレイプ・ドラッグ」の混入被害が稀に報告されているため、自分の飲み物から目を離さないようにしてください。また、一人でバーにいても不当に絡まれることは少ないですが、ヴェスターブロなどの特定の歓楽街エリアでは、深夜の独り歩きは控え、タクシー(アプリ)を利用するのが無難です。衛生面でも、公共トイレの清潔度が高く、生理用品の入手もスーパー等で非常に容易です。

LGBTQ+旅行者向けガイド

デンマークは1989年に世界で初めて同性カップルの登録パートナーシップ制度を導入した国であり、LGBTQ+への受容度は極めて高いです。コペンハーゲン・プライドは毎年大きな盛り上がりを見せ、街中で同性カップルが手を繋いで歩く姿も一般的です。宿泊施設やレストランで不当な扱いを受けることはまずありません。特にコペンハーゲンのスタジア・ストレーデ周辺には多くのLGBTQ+フレンドリーなバーが集まっています。トランスジェンダーへの理解も進んでおり、法的な性別変更もスムーズに行われる先進的な環境です。ヘイトクライムには厳しい罰則があり、社会全体が多様性を尊重する雰囲気を持っています。

家族・シニア旅行者向けガイド

子供連れやシニア層に非常に優しい国です。ほぼ全ての公共施設、駅、列車、バスが完全なバリアフリーで設計されており、ベビーカーや車椅子での移動が非常に容易です。コペンハーゲンのバスはベビーカーをそのまま乗せられるスペースが広く確保されており、無料で乗車できる場合も多いです。レストランには子供用の椅子やメニューが完備されていることが多く、子供を連れての外食に寛容です。シニア旅行者にとっても、治安が良く英語がどこでも通じるため、個人旅行のハードルが低いです。ただし、旧市街の石畳の道は足元が不安定な場合があるため、歩きやすい靴と、適宜タクシーアプリを活用することをお勧めします。また、多くの博物館や美術館でシニア割引(65歳以上等)が用意されています。

安全に関するよくある質問

夜遅くにコペンハーゲン市内を歩いても大丈夫?

主要な通りや明るい場所であれば女性一人でも概ね安全ですが、中央駅の裏手(ヴェスターブロの一部)や人通りの極端に少ない路地は避けるべきです。週末の深夜は酔っ払いが多いため注意してください。

財布を盗まれたらどこに行けばいい?

まずはオンラインまたは電話114で警察に届け出てください。保険請求やパスポート再発行にポリスレポートが必須です。その後、日本大使館へ相談してください。

実用的なよくある質問

現金は全く持たなくて平気?

はい、ほぼ100%カードまたはモバイル決済で完結します。予備として少額のユーロやDKKを持っていると安心ですが、使う機会はほとんどないでしょう。Visa/Masterが主流です。

公共交通機関のチケットの買い方は?

駅の券売機、セブンイレブン、またはDSB/DOTアプリで購入できます。Rejsekortアプリをインストールしておくと、スマホをかざすだけで乗車でき、料金も安くなります。

デンマークの治安に関するよくある質問

デンマークの治安は良い?悪い?

デンマークは世界平和度指数で常に上位にランクインする、世界で最も安全な国の一つです。しかし、2025年以降、テロ脅威レベルが「重大」に維持されており、都市部の観光スポットではスリや置き引きなどの一般犯罪が組織的に行われています。基本的には安全ですが、日本と同じ感覚で過ごすのではなく、最低限の警戒心を持って行動することが推奨されます。

デンマークで危険な地域はどこ?

特に注意が必要なのは、コペンハーゲン中央駅周辺、自由都市クリスチャニア、オーデンセのヴォルスモーセ地区、そしてオーフスのゲルラップ地区です。ゲルラップ地区はギャング抗争や薬物犯罪のリスクがあり、観光客が立ち入るべきではないエリアとされています。また、中央駅周辺はスリの多発地帯として知られています。

デンマーク旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」というほどの深刻な治安悪化はありませんが、特定のエリアや情勢には注意が必要です。近年はギャングによる抗争やロシアによるサイバー攻撃、テロの脅威など、目に見えにくいリスクが増大しています。ただし、これらは特定の場所や政府機関を狙ったものが多く、一般的な観光ルートで基本的な防犯対策を徹底していれば、渡航自体に大きな問題はありません。

デンマークは女性一人でも怖くない?

女性一人旅において、デンマークは世界で最もハードルの低い国の一つです。夜間でも大通りであれば一人歩きが可能ですが、コペンハーゲンのヴェスターブロ地区などの旧赤線地帯や、人通りの少ない深夜の路地は「怖い」と感じる場面もあるでしょう。夜間の外出は公共交通機関やタクシーを利用し、不審な人物がいないか周囲を確認する習慣をつければ安心です。

デンマークでスリに遭わないための対策は?

コペンハーゲン中央駅やストロイエなどの混雑地では、組織的なスリが横行しています。バッグは必ず体の前で持ち、電車への乗降時やチケット購入時は荷物から目を離さないでください。特に、親切を装って話しかけてくるグループや、わざと飲み物をこぼして注意を逸らす「ケチャップ強盗」のような手口に注意し、貴重品は分散して所持することが有効です。

デンマークで多い詐欺の手口は?

公共交通機関での「偽検札官」による詐欺が報告されています。私服で警察官や駅員を名乗り、無賃乗車を指摘してその場で罰金を現金で要求する手口です。デンマークの公的機関が路上で現金を要求することはありません。また、SNSを通じた宿泊予約詐欺や、レストランでの不当な請求トラブルも散見されるため、正規のサイトや評判の良い店を利用しましょう。

デンマークで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人が最も巻き込まれやすい犯罪は、圧倒的に「窃盗」です。カフェで椅子に置いたバッグ、ホテルのロビーでの一瞬の隙を突いた置き引き、観光地でのスリが中心です。日本人は多額の現金を持っているという先入観を持たれることもありますが、デンマークはキャッシュレス社会のため、カードやスマホの管理ミスによる犯罪被害も増加しています。

デンマーク旅行で注意すべきことは?

最も注意すべきは、デジタル化が進んだ社会ならではのトラブルです。多くの場所で現金が使えず、クレジットカードやスマホ決済が必須ですが、これらを紛失・盗難されると生活が立ち行かなくなります。また、テロ警戒が強化されているため、駅や空港での放置荷物は即座に警察に処分される可能性があります。自分の荷物は常に手元から離さないよう厳重に管理してください。

デンマークで起こりやすいトラブルは?

自由都市クリスチャニアでの写真撮影によるトラブルが代表的です。このエリアは独自のルールがあり、特定の場所での撮影は厳禁です。無視して撮影すると、住民やギャングから威圧的な態度を取られたり、カメラを没収されるリスクがあります。また、レンタカーを借りる際は、車内に荷物を残すと数分で窓ガラスを割られる車上荒らしに遭うトラブルも多いです。

デンマークで被害に遭ったらどうする?

緊急事態(事件、事故、火災)が発生した場合は、すぐに「112」に電話してください。これはEU共通の緊急連絡番号です。パスポートを盗まれた場合は、速やかに現地警察へ行き「盗難届(ポリスレポート)」を作成してもらいましょう。その後、コペンハーゲンにある在デンマーク日本国大使館に連絡し、帰国のための渡航書やパスポートの再発行手続きを行ってください。

デンマークの治安詳細

デンマークの治安概要

デンマークは総合スコア88/100を誇る、世界で最も治安が良い国の一つです。高い生活水準と強固な社会保障を背景に、強盗や殺人などの凶悪犯罪の発生率は極めて低く抑えられています。しかし、2025年現在、中東情勢や聖典焼却問題に関連するテロの脅威レベルが「重大」に引き上げられており、公共の場での警戒が必要です。また、高度なデジタル社会である一方で、観光客を狙った古典的なスリや置き引き、特定の地域でのギャング犯罪といった「負の側面」も存在します。日本と同じ感覚で無防備に振る舞うことは避け、現地の最新ニュースに耳を傾けることが安全な滞在の鍵となります。

デンマークは危険?やばい?

デンマークが「危険」「やばい」と言われる主な理由は、テロへの警戒と特定の移民居住区における治安悪化にあります。政府はテロの脅威を深刻に受け止めており、主要な広場やイベント会場では警察による厳重な警備が行われています。また、「ゲットー」と呼ばれる一部の地域ではギャング間の抗争や薬物取引が行われており、一般の観光客が迷い込むと犯罪に巻き込まれるリスクがあります。ただし、これらはデンマーク全土の話ではなく、観光スポットの大部分は依然として非常に安全です。基本的な防犯意識を持ち、立ち入り禁止区域やトラブル多発エリアを避ければ、過度に恐れる必要はありません。

デンマークは怖い?一人旅でも大丈夫?

デンマークはジェンダー平等が進んでおり、女性一人旅であっても「怖い」と感じる場面は他の欧州諸国に比べて格段に少ないのが特徴です。公共交通機関は清潔で安全であり、夜遅くでも多くの市民が利用しています。ただし、深夜のコペンハーゲン中央駅周辺や、クラブが立ち並ぶヴェスターブロ地区の裏通りなどは、酔っ払いや薬物中毒者が散見されるため、女性一人での通行は避けた方が賢明です。また、自由都市クリスチャニアは独特の雰囲気があり、特に夜間は周囲の緊張感が高まるため、一人での訪問は控えることをおすすめします。周囲への警戒を怠らなければ、北欧らしい穏やかで安全な旅を満喫できるでしょう。

スリ・詐欺・犯罪の実態

デンマークで発生する犯罪の多くは、外国人観光客を標的とした窃盗です。特にスリの手口は巧妙化しており、グループで行動するのが一般的です。例えば、一人が地図を広げて道を尋ね、もう一人が背後から財布を抜き取る手法や、電車内で荷物を網棚に置いた瞬間に持ち去る手口が多発しています。詐欺については、警察官を装って財布の検査を要求する「偽警察官」や、親切を装ってホテルまで荷物を運ぶと言い、隙を見て持ち去る事例があります。また、車上荒らしも深刻で、観光地の駐車場でわずか数分車を離れた隙に窓ガラスを割られ、座席に置いていたバッグを盗まれる被害が後を絶ちません。貴重品は常に肌身離さず持つことが鉄則です。

地域別の危険度

デンマークの危険エリアは限定的ですが、以下の地域には注意が必要です。1.【コペンハーゲン中央駅周辺】: 国内最大のスリ・置き引き多発地帯。電車への乗降時やエレベーター内は特に警戒してください。2.【自由都市クリスチャニア】: 薬物取引に関連するギャングの影響が残り、写真撮影や行動に独自のルールが存在します。3.【オーフス ゲルラップ地区】: 政府が「危険地区」に指定することもある移民居住区で、観光客が立ち入るメリットはなく、物理的な犯罪リスクがあります。4.【オーデンセ ヴォルスモーセ地区】: 若者による騒乱や散発的な暴力事件が報告されており、夜間の立ち入りは避けるべきです。5.【ヴェスターブロ地区】: 洗練されたエリアですが、旧赤線地帯のため深夜は治安が不安定になります。これらの地域を避け、昼間の観光を中心にする分には、デンマークは極めて快適で安全な国です。

デンマーク旅行で注意すべきポイント

旅行者が注意すべき最大のポイントは、自身の持ち物管理です。デンマークはキャッシュレス化が非常に進んでおり、現金を出す機会は少ないですが、その分スマートフォンやクレジットカードの重要性が高まっています。これらを盗まれると、支払いや連絡手段を即座に失うことになります。次に、テロへの注意です。ゴミ箱のそばや人混みで不審な荷物を見かけた際はすぐに離れてください。また、デンマークの法律やマナーへの配慮も重要です。例えば、自転車専用レーンを歩くことは地元住民とのトラブルの原因になります。自由都市クリスチャニアでの写真撮影禁止ルールの遵守など、現地の文化や規制を尊重することが不要なトラブルを避けることにつながります。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として多いのは、コペンハーゲン中央駅でのチケット購入中の盗難です。不慣れな券売機の操作に集中している間に、足元に置いていたスーツケースを持ち去られるケースが頻発しています。また、クリスチャニア地区で「撮影禁止」の看板があるにもかかわらずスマートフォンを向けた結果、地元グループに囲まれデバイスを破壊されそうになった事例も報告されています。他には、レストランのテラス席でテーブルの上に置いていたスマートフォンを、物乞いを装った人物が紙片を被せて隠し、紙と一緒に持ち去るという古典的ながら防ぎにくい手口も依然として発生しています。こうした「隙」を狙った犯罪が主なトラブルの原因です。

被害に遭った場合の対応

万が一被害に遭った場合、生命に関わる緊急時は迷わず「112」にダイヤルしてください。デンマークの警察や救急は非常に迅速に対応してくれます。盗難被害などで保険請求が必要な場合は、最寄りの警察署(Politistation)へ行き、事件の経緯を説明してポリスレポートを発行してもらう必要があります。英語が通じるため、落ち着いて状況を伝えてください。パスポートを紛失・盗難された場合は、コペンハーゲンにある在デンマーク日本国大使館(住所:Havneholmen 25, 1561 Copenhagen V)へ連絡しましょう。平日の開館時間内であれば、帰国のための手続きをサポートしてもらえます。クレジットカードを紛失した場合は、直ちに日本の発行会社へ連絡して利用停止措置を講じてください。

データソース

公的機関