総合評価
ギリシャは全般的に安全な国ですが、観光客を狙ったスリや詐欺、ストライキによる交通網の混乱が大きな懸念点です。重大犯罪は少ないものの、アテネ中心部の特定地域での夜間行動や、デモが発生しやすい場所での情報収集が重要となります。基本的な警戒を怠らなければ安全に旅行可能です。
身体的安全 (A-)
殺人をはじめとする重大な暴力犯罪の発生率は他国と比較しても極めて低く、一般的な旅行者が凶悪事件に巻き込まれる可能性は非常に低いです。しかし、アテネ中心部の特定エリアでは夜間のグループによる強盗事案が散発的に報告されており、特に暗い路地や人通りの少ない場所での警戒は依然として必要です。
医療・衛生 (B+)
医療水準は大都市では非常に高く、英語対応が可能な近代的な私立病院も充実しています。一方で、離島や地方部では公立病院の設備老朽化や医師不足が見られ、重症時にはアテネへの移送が必要となるリスクがあります。夏季の記録的な熱波や脱水症状といった気候的リスクへの備えも重要です。
詐欺・スリ (C+)
スリや置き引きといった軽犯罪は主要観光地や公共交通機関において非常に高い頻度で発生しており、欧州主要都市の中でも高リスクと言えます。特に地下鉄内やレストランのテラス席での貴重品管理には細心の注意が必要です。タクシーの不当料金請求やボッタクリバーへの誘導といった詐欺も後を絶ちません。
テロリスク (B)
イスラム過激派による大規模なテロのリスクは低いと評価されていますが、国内の極左勢力や無政府主義組織による小規模な放火や即席爆発装置を用いた攻撃が、警察署や政府施設、大使館を標的に時折発生しています。これらの攻撃は深夜に行われることが多く、一般旅行者が直接的な被害を受けるケースは稀ですが警戒は必要です。
最新インテリジェンスレポート
ギリシャの治安は全般的に安定していますが、アテネ中心部や主要観光地における軽犯罪の発生率は依然として高い水準にあります。2025年から2026年にかけて、重大犯罪は減少傾向にありますが、一方で若年層による集団暴力や薬物関連の事案が一部で社会問題化しています。また、労働組合によるストライキや政治的デモが頻繁に行われ、公共交通機関や航空管制の停止が旅行者に直接的な影響を及ぼすリスクがあります。テロのリスクは欧州他国と比較して低いものの、国内の極左勢力や無政府主義組織による小規模な攻撃は継続的に発生しており、政府関連施設周辺では警戒が必要です。夏季の記録的な熱波や山火事といった自然災害リスクも看過できず、滞在中は情報の収集と適切な準備が求められます。
背景分析
ギリシャは2009年の債務危機による不況から回復を遂げ、ミツォタキス政権下で経済成長率はEU平均を上回る2%前後を維持しています。失業率も10%を切る水準まで改善しましたが、依然として物価高騰が国民生活を圧迫しており、これが社会不安や頻繁な労働争議の主因となっています。観光業はGDPの約3割を占める国家の生命線であり、政府は治安維持に注力していますが、アテネのオモニア広場周辺などでは移民問題と薬物犯罪が絡み合った治安の空白地帯が存在します。政治的には安定していますが、歴史的に極左主義や無政府主義の土壌があり、アテネのエクサルヒア地区などはその拠点となっています。対外的にはトルコとの関係改善が進んでいますが、地政学的な緊張は完全には払拭されていません。また、2023年の鉄道事故以降、インフラの安全管理に対する国民の不信感は根強く、記念日等には大規模なデモが発生する構造があります。これら政治的抗議活動に伴う交通麻痺は、観光経済にとっての慢性的なリスクとして定着しています。
重要ポイント
- アテネ地下鉄1号線および3号線(空港線)は、欧州でも有数のスリ多発地帯である。
- ストライキは「apergia.gr」などの専門サイトで事前に確認することが旅行の必須事項である。
- タクシーは流しを避け、UberやFreeNowなどの配車アプリを利用することで詐欺を回避できる。
- アテネのオモニア広場およびヴィクトリア広場周辺は、夜間の徒歩移動を厳禁とすべきである。
- 夏季(7月〜8月)の熱波は40度を超えることがあり、観光地の閉鎖や山火事のリスクが極めて高い。
- 国内の無政府主義組織による爆弾事件は警察や大使館を狙うが、付近を歩く際は深夜でも警戒が必要である。
- レストランでの「汚れ指摘詐欺(ケチャップ等)」は現在も頻繁に行われている古典的かつ有効な手法である。
- 青少年によるグループ暴行事件が北部を中心に急増しており、夜間の若者の集団には近づかないことが推奨される。
- 教会や修道院への訪問時は、露出の多い服装を避けるという宗教的マナーが厳格に求められる。
- 2026年よりETIAS(渡航認証システム)の導入が予定されており、入国手続きに変更が生じる可能性がある。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| 米国務省 | Level 1: Exercise Normal Precautions |
| 英国外務省 | Green: Normal travel advice |
| カナダ政府 | Take normal security precautions |
| ドイツ外務省 | Normal |
| フランス外務省 | Vert: Vigilance normale |
地域別リスク評価
アテネ・オモニア/ヴィクトリア広場周辺
要警戒(犯罪多発地帯)リスク薬物中毒者や犯罪グループが集中しており、夜間は強盗やひったくりが頻発します。観光客が迷い込むと標的になりやすく、特に単独歩行は避けるべきエリアです。
アテネ・エクサルヒア地区
要警戒(政治不安・衝突)リスク無政府主義者の拠点として知られ、警察との武力衝突や車両への放火が時折発生します。政治的に非常に過激な雰囲気があり、部外者、特に警察に近いと思われる人物には攻撃的です。
アテネ・シンタグマ広場周辺
注意(デモ・集会)リスク議事堂前のため、あらゆる政治的デモの集合場所となります。平和的なデモであっても、一部が暴徒化し催涙ガスが使用されることがあるため、集会時は近づかないのが賢明です。
アテネ地下鉄1号線・3号線内
要警戒(スリ多発)リスク組織的なスリグループが常に活動しています。特に空港や港への移動中、大きな荷物を持った観光客が標的となり、ドアが閉まる瞬間の強引な盗難も報告されています。
テッサロニキ中心部
注意(軽犯罪)リスクアテネに次ぐ第2の都市で、学生街や海沿いの遊歩道ではスリや車上荒らしに注意が必要です。近年、青少年グループによる暴力事件が報告されており、深夜の公園等は警戒が必要です。
クレタ島・イラクリオン/ハニア
比較的安全リスク治安は非常に良好ですが、夏季の山火事リスクと、観光客を狙ったタクシーの不当料金請求に注意してください。内陸部の山岳地帯では、伝統的な風習により銃器が所持されていることがあります。
サントリーニ島/ミコノス島
比較的安全(詐欺注意)リスク犯罪率は低いですが、レストランでのボッタクリ請求や、バギー・バイクのレンタルに伴う事故・不正請求が散見されます。また、夏季の過度な混雑によるトラブルに注意してください。
パトラ港周辺
注意(不法入国関連)リスクイタリアへの密航を試みる不法移民が港周辺に滞留することがあり、これに伴う治安の悪化や小規模なトラブルが報告されています。夜間の港湾施設付近の移動には注意が必要です。
エヴィア島およびアッティカ山間部
自然災害リスクリスク夏季の乾燥した強風により、大規模な山火事が頻発するエリアです。避難勧告が出ることもあるため、夏季にこれらの地域を訪れる際は、政府の緊急警報SMSに注意を払う必要があります。
国内安全マップ
ギリシャ全土の治安は安定していますが、アテネやテッサロニキといった都市部と、リゾート地として整備された島嶼部ではリスクの性質が異なります。都市部では軽犯罪と社会不安(ストライキ)への対策が主眼となりますが、島嶼部では夏季の熱波や地形に伴う事故、油断を突いた盗難が主です。また、地図上の危険ゾーン(赤)は現地の社会状況により拡大することがあるため、宿泊先付近の最新情報を常に現地のホテルフロント等に確認してください。夜間は照明の少ない路地を避け、明るい大通り沿いを移動することが国全体の共通ルールとなります。ストライキは市民生活の一部となっており、計画を柔軟に変更できる余裕を持つことが安全な旅行の鍵です。
アテネ中心部の交通の要衝ですが、夜間は薬物中毒者や不法滞在者が多く集まるため、治安が極端に悪化します。観光客を狙ったグループによる強盗やひったくりが頻繁に発生しており、昼間であっても周囲への警戒が必要です。特に北側の路地には立ち入らないことが推奨されます。
リスク: グループ強盗, 薬物犯罪, ひったくり
無政府主義や左翼勢力の中心地であり、警察との激しい衝突や車両への放火が頻発するエリアです。観光目的での立ち入りは推奨されず、特に夜間は非常に危険です。デモが発生した際は、即座に封鎖され催涙ガスが充満する可能性があります。
リスク: 政治的暴動, 車両放火, 催涙ガス
ギリシャ議会前の主要広場であり、デモのメイン会場となります。通常時は安全ですが、集会時には暴徒化するリスクがあります。また、観光客を狙ったスリや、鳩の餌を用いた押し売りなどの軽犯罪も多発しているため、注意が必要です。
リスク: 大規模デモ, スリ, 押し売り詐欺
観光の拠点で常に混雑しており、アテネで最もスリが活発なエリアの一つです。地下鉄駅構内や周辺のタベルナでの置き引き被害が多く報告されています。見知らぬ人物からの声かけは、スリグループによる注意逸らしの可能性が高いです。
リスク: 高度に組織化されたスリ, 置き引き, 偽チケット詐欺
エーゲ海諸島への玄関口ですが、早朝や深夜の移動時に観光客を狙った窃盗や、タクシーの法外な料金請求が頻発します。フェリー乗船前の混雑を狙った荷物のひったくりにも警戒が必要です。配車アプリでの移動が最も安全です。
リスク: 荷物の盗難, タクシー詐欺, 軽犯罪
歴史的な街並みが残る観光エリアで、警察の巡回も多く、夜間も賑やかで比較的安全です。ただし、細い路地でのスリや、レストランでの不透明な会計トラブルには注意が必要です。宿泊先としても推奨される安定した治安の地域です。
リスク: 軽度のスリ, レストランの会計トラブル
世界的なリゾート地で、暴力犯罪は皆無に等しいです。リスクは熱波や日焼け、狭い階段での転倒事故、および一部の店舗でのボッタクリ請求に限られます。夏季はオーバーツーリズムによる混雑で、スリが発生しやすくなるため最低限の注意は必要です。
リスク: 熱中症リスク, 観光地価格の請求, 混雑時のスリ
文化的な第2の都市ですが、若年層による暴力事件が一部で増加しています。ホワイトタワー周辺の観光エリアは安全ですが、夜間の路地裏や人通りの少ない公園には注意してください。デモが開催される場合はアリストテレス広場周辺が封鎖されます。
リスク: 青少年暴力事件, 車上荒らし, 政治デモ
修道院群で知られる聖地で、治安は極めて良好です。リスクは崖沿いの道路での運転やハイキング中の事故、および宗教施設での服装マナー違反によるトラブルに限定されます。地元の人々も非常に親切で、安心して観光が可能です。
リスク: ハイキング中の転落事故, 宗教的マナー違反
オモニア広場と同様に、移民の滞留と薬物売買が集中しているエリアです。夜間は照明も少なく、観光客が一人で歩くことは非常に危険です。ひったくりや強引な強盗の温床となっており、周辺の安宿街での宿泊は推奨されません。
リスク: 薬物売買に伴う治安悪化, 強盗, ひったくり
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 5/5多発エリア: アテネ地下鉄1号線, モナスティラキ広場, アクロポリス周辺, プラカ地区のレストラン
手口:
- ドアが閉まる直前のひったくり
- 衣服に汚れが付いたと指摘する汚れ詐欺
- グループで囲んで注意を逸らす
対策:
- 貴重品は体の前で保持する
- 地下鉄内ではスマホをポケットにしまわない
- テラス席でテーブルにスマホを置かない
アテネ中心部におけるスリ発生率は欧州主要都市の中でもトップクラスであり、観光客被害の8割以上を占める。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: シンタグマ広場付近のバー, 流しのタクシー, サントリーニ島の飲食店, アクロポリス入り口
手口:
- ボッタクリバーへの勧誘
- メーターを使用しないタクシー
- 価格表示のないメニューからの高額請求
対策:
- 客引きについて行かない
- 配車アプリのみを利用する
- 注文前に価格を必ず確認する
タクシー関連のトラブルは2024年に前年比15%増。特に深夜の空港発のタクシーで多く報告されている。
強盗
リスク: 3/5多発エリア: オモニア広場北側, ヴィクトリア広場周辺, 夜間のエクサルヒア地区, フィロパポスの丘(夜間)
手口:
- 若者グループによる囲み強盗
- 暗がりでのナイフを用いた脅迫
- バイクによるひったくり
対策:
- 危険エリアの夜間歩行を避ける
- 派手な装飾品を身につけない
- 万が一の際は抵抗せずに金品を渡す
銃器の使用は稀だが、刃物を使用した強盗はアテネ北部の治安悪化地域で継続的に発生している。
凶悪犯罪
リスク: 2/5多発エリア: アテネ郊外, テッサロニキの路地, 深夜のバー周辺
手口:
- 少年グループによる集団暴行
- 酔っ払い同士の喧嘩からの発展
対策:
- 若者の集団を避ける
- 深酒を避け早めに帰宅する
2024年〜2025年にかけて、未成年者による集団暴力事件が約48%増加し、国内で大きな社会問題となっている。
薬物関連
リスク: 3/5多発エリア: オモニア広場, アッティカ駅周辺, パネピスティミオ通り
手口:
- 路上での堂々とした売買
- 使用者のたむろ
対策:
- 注射器が落ちているような路地を避ける
- 不審な人物がたむろする場所を迂回する
2024年の薬物犯罪検挙数は前年比70%増。アテネ中心部では使用者が目視できるレベルで増加している。
健康・医療情報
ワクチン情報
ギリシャ入国に際して義務付けられた予防接種はありませんが、衛生状態が良好な都市部を除き、地方を巡る場合はA型肝炎や破傷風の接種が推奨されます。2025年現在、麻疹の小規模な流行が欧州で見られるため、MMRの免疫確認も重要です。黄熱汚染国から入国する場合のみ、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります。通常、渡航の4〜6週間前に医療機関で相談することが望ましいです。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| A型肝炎 | 推奨 | 汚染された飲食物からの感染を防ぐため、地方や島嶼部を訪れる旅行者に強く推奨されます。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 医療従事者や長期滞在者、現地での怪我のリスクがある場合に推奨されます。 |
| 破傷風 | 推奨 | 最終接種から10年以上経過している場合の追加接種が推奨されます。野外活動を行う場合に重要です。 |
| 麻疹・風疹(MMR) | 推奨 | 欧州全域での流行状況を鑑み、2回の接種完了を確認することが推奨されます。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野生動物(コウモリやキツネ)との接触リスクがある長期滞在者や冒険旅行者に推奨されます。 |
| ダニ媒介性脳炎 | 推奨 | 北部や山岳部でハイキングやキャンプを行う場合に、春から秋にかけて推奨されます。 |
健康リスク
夏季(6月〜10月)に発生するウエストナイル熱に最も注意が必要です。2024年から2025年にかけて、アテネを含むアッティカ地方や北部で蚊を介した症例が継続的に報告されています。また、夏季の記録的な熱波による熱中症リスクも深刻で、40度を超える日には屋外活動の制限が呼びかけられます。狂犬病は野生動物に限定されていますが、地方の野良犬には不用意に近づかないでください。マラリアやデング熱のリスクは極めて低いですが、防蚊対策はウエストナイル熱予防のために必須です。
医療施設
アテネやテッサロニキなどの大都市には、Hygeia病院などの設備が整った近代的な私立病院があり、英語での受診がスムーズです。一方、地方や離島の公立医療機関は医師不足や設備の老朽化が顕著で、重症の場合はアテネへの緊急搬送が必要となるケースが多いです。日本語対応が可能な病院は限られており、通訳が必要になる場合があります。私立病院の自由診療費は非常に高額になるため、ヘリコプター搬送を含む十分な補償額の海外旅行保険への加入が、万が一の事態において生命を左右します。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国パスポート保持者は、観光目的であれば「180日間で合計90日以内」の滞在についてビザ免除で入国可能です。これはシェンゲン協定に基づくもので、他の加盟国での滞在期間も合算される点に注意が必要です。また、2026年後半からは欧州渡航情報承認システム(ETIAS)が導入される予定であり、入国前にオンラインでの事前申請と手数料の支払いが義務付けられます。就労や90日を超える長期滞在の場合は、事前に駐日ギリシャ大使館で適切なビザを取得する必要があります。
パスポート有効期限
ギリシャを含むシェンゲン協定加盟国からの出国予定日から「3ヶ月以上」の有効期間が残っている必要があります。ただし、予期せぬトラブルや滞在延長に備え、入国時点で6ヶ月以上の残存有効期間があるパスポートを所持して渡航することが、航空機への搭乗拒否や入国時の問題を避けるために強く推奨されます。
持ち込み禁止・制限品
ギリシャ国内の遺跡や海岸にある石、古美術品を許可なく持ち出すことは厳格に禁じられており、違反した場合は文化財保護法違反で逮捕される可能性があります。また、EU外からの肉製品や乳製品の持ち込みは衛生規制により厳しく制限されています。医薬品については、個人使用の3ヶ月分以内であれば可能ですが、向精神薬などは医師の英文処方箋が必要です。現金1万ユーロ以上を持ち込む際は申告義務があります。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全早朝のアテネは清掃活動が行われ、基本的には静かで安全です。しかし、オモニア広場などの治安悪化エリアでは、深夜から居座っている薬物中毒者やホームレスが残っていることがあり、不用意に近づくのは危険です。空港への移動などで地下鉄を利用する際は、まだ人通りが少ないためスリの標的になりやすく、警戒を解かないようにしてください。
安全な活動:
- ・ホテル周辺の散歩
- ・空港への移動(配車アプリ推奨)
- ・早朝のアクロポリス見学(混雑回避)
避けるべきエリア:
- ・オモニア広場周辺
- ・主要駅の裏通り
交通: 配車アプリまたはホテルの送迎車
日中
安全日中は観光客と市民で活気に溢れ、最も安全な時間帯です。プラカ地区やシンタグマ周辺では警察の巡回も多く、重大犯罪のリスクは極めて低いです。ただし、地下鉄の車内や観光スポットの入り口付近など、人が密集する場所でのスリは白昼堂々と行われます。熱波が発生している場合は、午後1時以降の屋外活動は健康上のリスクが高まるため注意が必要です。
安全な活動:
- ・遺跡巡り
- ・ショッピング
- ・カフェでの休憩
避けるべきエリア:
- ・特になし(スリには警戒)
交通: 地下鉄、徒歩、バス
夕方〜夜
安全夕方から夜にかけて、タベルナ(食堂)やバーは賑わいを見せ、主要な観光エリアは安全に歩けます。しかし、デモや抗議活動は夕方に激化することが多いため、シンタグマ広場周辺での群衆の動きには注意が必要です。また、日没後はオモニア広場やヴィクトリア広場といった特定エリアの雰囲気が一変し、犯罪リスクが急激に高まるため、徒歩での立ち入りは避けるべきです。
安全な活動:
- ・プラカ地区でのディナー
- ・コロナキ地区での散策
避けるべきエリア:
- ・アギオス・パンテレイモナス周辺
- ・エクサルヒア地区の路地
交通: 配車アプリ、地下鉄(主要駅のみ)
深夜
危険深夜になると、人通りのない路地での強盗やひったくりのリスクが増大します。特にアルコールが入った観光客を狙った「ボッタクリバーへの誘導」や、グループでの強盗が散発します。地下鉄の運行終了後は、移動手段が限られるため、必ず信頼できる配車アプリを利用してください。公共交通機関のストライキが重なった場合は、移動が極めて困難になるため、事前の手配が不可欠です。
安全な活動:
- ・信頼できるホテル内でのバー利用
- ・事前予約した送迎車での移動
避けるべきエリア:
- ・アテネ中心部北側の全域
- ・街灯の少ない小道
交通: UberまたはFreeNow(配車アプリ必須)
季節別ガイド
春 (March - May)
気温: 15°C - 25°C
降水: 穏やかな降雨、晴天が多い
服装: 重ね着ができる服装、薄手のジャケット
おすすめ活動:
アテネの遺跡巡り, 野花の咲く地方へのハイキング, イースターの祭り見学
リスク:
- ・朝晩の冷え込み
- ・一部の花粉症リスク
夏 (June - August)
気温: 30°C - 45°C
降水: ほとんど降らない、極めて乾燥
服装: 通気性の良い綿やリネンの服、帽子、サングラス
おすすめ活動:
エーゲ海のビーチ, 島巡りクルーズ, 野外劇場での演劇鑑賞
リスク:
- ・深刻な熱波と脱水症状
- ・強力な紫外線
- ・山火事による避難リスク
秋 (September - November)
気温: 18°C - 28°C
降水: 10月以降に増加、集中豪雨の可能性
服装: 長袖のシャツ、折りたたみ傘、ウィンドブレーカー
おすすめ活動:
ワインの収穫体験, サントリーニ島のサンセット鑑賞, 主要都市の博物館巡り
リスク:
- ・メディケーンによる暴風雨
- ・フェリーの欠航リスク
冬 (December - February)
気温: 5°C - 15°C
降水: 年間で最も多い、北部では降雪あり
服装: 厚手のコート、セーター、防寒具(北部)
おすすめ活動:
アテネのクリスマスマーケット, 北部でのスキー, オフシーズンの静かな遺跡歩き
リスク:
- ・強風による海路の遮断
- ・一部の観光施設やホテルの休業
ベストシーズン: 観光に最適なのは5月〜6月、および9月〜10月です。この時期は気候が穏やかで、7月・8月の酷暑や混雑を避けつつ、ほとんどの観光施設やフェリーがフル稼働しています。特に6月は日が長く、海でも泳げる気温になるため、島巡りにも適しています。9月は海水温が温かく、夏の喧騒が落ち着き始めるため、落ち着いた旅行が可能です。
環境リスク
野生動物のリスク
ハナカカシクサリヘビ(毒蛇)
リスク: 3/5生息地: 全国の岩場, 草むら, 山岳地帯
ギリシャには数種のクサリヘビが生息しており、特に春から秋にかけて活動が活発になります。ハイキングや遺跡巡りの際は、茂みや岩の隙間に手足を入れないよう注意し、厚手の靴と長ズボンを着用してください。蛇に遭遇した場合は、刺激せずにゆっくりと距離を置いてください。万が一噛まれた場合は、患部を心臓より低く保ち、安静にした状態で直ちに166番へ通報し、医療機関で抗毒素血清の投与を受けてください。
治療: 主要な公立・私立病院には抗毒素血清が配備されています。速やかな移送が重要です。
オコゼ(ドラケーナ)
リスク: 3/5生息地: 砂浜の浅瀬, エーゲ海沿岸
砂の中に潜んでいることが多く、誤って踏むと背びれの毒棘で激痛を伴う傷を負います。海に入る際はマリンシューズを着用することが最大の防御策です。刺された場合は、毒を中和するために45度程度の熱水に患部を浸しながら、速やかに救急外来を受診してください。刺し傷は炎症を起こしやすく、アナフィラキシーショックの可能性もゼロではないため、経過観察が必要です。
治療: 局所麻酔や鎮痛剤、場合によっては抗生物質の投与が行われます。
ウニ
リスク: 2/5生息地: 岩場の多い海岸, 浅瀬
岩場に密集していることが多く、裸足で踏むとトゲが深く刺さり、除去が困難になります。トゲが体内に残ると炎症や肉芽腫の原因となるため、無理に抜こうとせず医療機関で処置を受けるのが安全です。予防には厚底のビーチサンダルやマリンシューズの着用が不可欠です。特に透明度の高い海では底が見えやすいため、足元を常に確認する習慣をつけてください。
治療: ピンセットや切開によるトゲの除去、消毒処置が行われます。
水の安全性
水道水: 飲用可能
アテネなどの本土主要都市の水道水はEU基準を満たしており飲用可能ですが、石灰質が多く含まれるため、胃腸が弱い方はボトル飲料水の利用を推奨します。サントリーニやミコノスなどの島嶼部では、海水の淡水化を利用しているため塩分が強く、飲用には適しません。これらの島では歯磨きや洗顔には水道水を使用し、飲料用には安価なボトル水をスーパーで購入するのが一般的かつ安全な選択です。
交通安全
事故死亡率: 10万人あたり約6.0人(EU平均より高い傾向)
歩行者リスク: ギリシャの運転手は歩行者優先の意識が低く、横断歩道であっても車両が止まらないことが一般的です。信号が青でも必ず左右を確認し、無理な横断は控えてください。また、歩道が狭く駐車車両で塞がれていることも多いため、車道へはみ出す際の接触事故にも注意が必要です。
公共交通: アテネのメトロやトラムは近代的で安全性も高いですが、運行トラブルによる遅延やストライキが頻繁に発生します。メトロの1号線や空港線では、混雑に乗じた組織的なスリグループが活動しており、ドア付近でのひったくりや身体接触を伴う窃盗に最大限の警戒が必要です。
地域別ガイド
アッティカ(アテネ周辺)
レベル 2首都アテネを含む政治・経済の中心地。アクロポリスなどの歴史遺産が集中する一方で、都市部特有のスリや置き引き、デモのリスクが最も高い地域です。特に夜間の特定地区には注意が必要です。
主要都市: アテネ, ピレウス, ラフィナ
特有リスク:
- ・観光地・地下鉄でのスリ
- ・政治デモに伴う交通遮断
- ・タクシーの不当料金請求
中央マケドニア(テッサロニキ周辺)
レベル 2ギリシャ第2の都市テッサロニキを擁する北部。文化的多様性が高く、若年層が多い活気ある地域。近年は青少年犯罪の増加が報告されており、夜間の繁華街でのトラブルには警戒が必要です。
主要都市: テッサロニキ, カテリニ, ヴェリア
特有リスク:
- ・夜間の集団暴力事案
- ・車上荒らし
- ・ウエストナイル熱のリスク
クレタ島
レベル 1ギリシャ最大の島であり、独自の文化と治安の良さで知られます。観光インフラが非常に整っており家族連れにも適していますが、山岳部の運転や夏季の強烈な熱波、山火事リスクには注意が必要です。
主要都市: イラクリオン, ハニア, レティムノ
特有リスク:
- ・夏季の猛烈な熱波・乾燥
- ・山岳道路の運転リスク
- ・急激な山火事の発生
ペロポネソス半島
レベル 1オリンピアやエピダウロスなど重要遺跡が点在する歴史の宝庫。治安は極めて安定していますが、公共交通機関が限られるためレンタカー移動が多くなり、交通事故への注意が重要となります。
主要都市: パトラ, ナフプリオ, カラマタ
特有リスク:
- ・家畜の飛び出しによる事故
- ・秋季の局所的な洪水
- ・僻地での医療機関不足
南エーゲ(キクラデス・ドデカネス諸島)
レベル 1サントリーニやミコノスなど世界的な観光島。治安は良好ですが、観光客を狙ったボッタクリや、夏季の強風(メルテミ)による船の欠航が旅行計画に影響を与えることがあります。
主要都市: サントリーニ, ミコノス, ロードス
特有リスク:
- ・飲食店での不当な高額請求
- ・強風による移動手段の麻痺
- ・猛暑による脱水症状
経済・物価情報
経済概要
2009年の債務危機から劇的な回復を遂げ、2025年現在はEU平均を上回る2%前後の成長を維持しています。失業率も8%台まで低下し経済の健全化が進んでいますが、エネルギー価格と食品価格の上昇が家計を圧迫しており、庶民の生活実態は依然として厳しい側面があります。観光業がGDPの約25〜30%を占める最大の産業であり、外貨獲得の柱となっています。
生活費・物価
西欧諸国に比べると比較的安価ですが、アテネやサントリーニ等の人気観光地では高騰しています。食事はタベルナで1人20〜30ユーロ、中級ホテルは1泊120〜180ユーロ、地下鉄は1.2ユーロ程度です。2025年以降、オーバーツーリズム対策としての宿泊税増税や、インフレによる外食費の上昇が顕著なため、以前よりも多めの予算見積もりが必要です。
通貨情報
通貨はユーロ(EUR)です。都市部ではクレジットカードの普及率が非常に高く、少額でもカード払いが一般的ですが、離島の小さな売店や路上の市場、タクシー(アプリ経由でない場合)では現金のみのケースがあります。ATMは主要銀行(Piraeus, National Bank等)のものが安全で、キャッシングの際はスキミング防止のため銀行併設型を利用してください。
チップガイド
義務ではありませんが、レストランでは総額の5〜10%程度、またはお釣りの端数を残すのがマナーです。タクシーは端数を切り上げる程度、ホテルのポーターや清掃員には1〜2ユーロ程度が目安となります。サービス料が最初から含まれている場合も多いため、レシートを確認してから判断するのが賢明です。
予算ガイド
バックパッカー向け(予算重視)は1日60〜80ユーロ。ホステル利用、食事はギロピタ等のストリートフード中心。ミドルレンジは150〜250ユーロ。ブティックホテル、タベルナでの夕食、主要遺跡の入場料。ラグジュアリーは500ユーロ以上。高級リゾート、プライベートツアー、有名レストランでの食事。離島移動が多い場合はフェリー代を別途考慮する必要があります。
文化・マナー情報
歴史的背景
古代ギリシャ文明の揺籃の地であり、民主主義、哲学、オリンピックの発祥。ビザンチン帝国時代、オスマン帝国による400年の支配を経て1821年に独立しました。古代の栄光への強い誇りと、複雑な現代史が交差する独自のアイデンティティを持っています。各時代を象徴する遺跡が全国に点在し、それらは単なる観光資源ではなく、現代ギリシャ人の精神的支柱として大切に保護されています。
社会規範・マナー
家族や友人との繋がりを極端に重視する社交的な文化です。「フィロクセニア(見知らぬ人への愛)」の精神が根付いており、親切な人が多いです。ただし、手のひらを相手に向ける「ムンツァ」は最大級の侮辱にあたるため注意。また、首をわずかに上に振る動作は「いいえ(Oxi)」を意味し、日本人の「うなずき」と混同されやすいです。昼寝の習慣(メシメリ)があり、午後の時間帯は騒音を控える配慮が求められます。
宗教・慣習
人口の約9割がギリシャ正教徒であり、宗教行事は生活の重要な一部です。教会内での写真撮影は制限されることが多く、特に祭壇などは厳禁。女性は肩や膝を隠し、男性も短パンを避けるなど露出を抑えた服装が必要です。また、復活祭(イースター)はクリスマス以上に重要な行事で、多くのお店が閉まり、全国的な帰省ラッシュが発生するため、旅行日程の調整には注意が必要です。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
宿泊施設は極めて多様です。アテネやテッサロニキには国際的チェーンホテルがありますが、観光の主役は「ブティックホテル」や「ゲストハウス」です。2025年現在、Airbnbなどの民泊も普及していますが、アテネ中心部では地元住民との摩擦や規制強化が進んでいるため、正規のホテルやライセンスを持つ民泊を選ぶのが安全です。サントリーニなどの島では「洞窟ホテル」が人気ですが、階段が多くバリアフリーではないため、高齢者や荷物が多い場合は注意が必要。また、夏季はエアコンの有無と、島嶼部ではシャワーの塩分含有度(淡水化装置の性能による)を確認することが快適な滞在のコツです。予約はBooking.comやExpediaが主流ですが、公式HPからの直接予約でワインのサービスなどの特典が得られることも多いです。
食事ガイド
ギリシャ料理は新鮮なオリーブオイル、野菜、魚介類、そしてフェタチーズを中心とした地中海ダイエットの理想形です。中心となるのは「タベルナ」と呼ばれる大衆食堂。代表的なメニューはムサカ(ナスとひき肉の重ね焼き)、ギロ(回転肉のラップ)、スブラキ(串焼き)、ホリアティキ・サラタ(ギリシャ風サラダ)です。注意すべきは、観光地の「英語メニューしかない店」や「客引きが激しい店」。これらは冷凍品を使い高額なボッタクリを行うケースがあります。地元民が遅い時間(21時以降)に賑わっている店が正解です。水はアテネでは飲めますが、島ではミネラルウォーターを購入してください。また、食後に提供されることが多いデザート(スイカやハルヴァ)やウゾ(アニス酒)はサービスであることも多いですが、確認して頂くのが礼儀です。
実用情報
通信・SIM
主要キャリアはCosmote、Vodafone GR、Novaです。アテネ空港の到着ロビーにカウンターがあり、パスポート提示で観光客用プリペイドSIMが購入可能。30GBで20〜30ユーロ程度です。5G網は都市部や主要島で非常に安定しており高速です。公共WiFiはカフェやレストランに必ずありますが、セキュリティのためVPNの使用を強く推奨します。離島の奥地や山間部では電波が不安定になるため、オフラインマップのダウンロードが便利です。
銀行・ATM
ATM(ギリシャ語でATAM)は至る所にあります。銀行系列(Piraeus, Alpha, National)のATMが最も安全です。Euronetなどの独立系ATMは、高額な手数料と不利な両替レートを適用するため極力避けてください。キャッシング時は「Without Conversion(現地通貨建て)」を選択するのが鉄則です。窓口での両替は手数料が高く時間もかかるため、ATMでの現金引き出しが最も効率的です。
郵便・配送
郵便局(ELTA)は黄色い看板が目印です。日本へのハガキは1.5〜2ユーロ程度、到着まで10日〜2週間かかります。小包の発送は手続きが煩雑で、中身の確認が厳しいため、お土産などは可能な限り手荷物で持ち帰るのが無難です。DHLやFedExなどの民間宅配便も主要都市にあり、こちらは高価ですが確実かつ迅速です。
電源・アダプター
電圧は230V、周波数は50Hz。コンセントは丸ピン2本のCタイプまたはFタイプです。日本の100V専用家電は変圧器なしで使用すると故障・発火の原因になります。スマホやPCの充電器の多くは100-240V対応ですが、必ず確認してください。変換アダプターは現地でも購入可能ですが、日本の空港で揃えておくのが安心です。
洗濯サービス
主要都市や観光島には「Self-service Laundry」が増えています。1回の洗濯・乾燥で10ユーロ程度。ホテルに頼むと1点ごとの計算で高額になるため、長期滞在者はコインランドリーの利用が経済的です。Googleマップで「Laundry near me」と検索すれば簡単に見つかります。洗剤は自動投入される店が多いですが、念のため確認を。
公衆トイレ
街中の公共トイレは少なく、管理も不十分なことが多いです。カフェやレストランを利用した際に済ませるのが基本。利用には暗証番号(レシートに記載)や鍵を店員に借りる必要がある場合が多いです。また、ギリシャの古い配管は細いため、トイレットペーパーを流さず、備え付けのゴミ箱に捨てるルールが一般的ですので注意してください。
主要都市ガイド
テッサロニキ
Thessaloniki
ギリシャ北部の文化首都で、ビザンチン建築の宝庫です。学生が多く非常に活気がありますが、夜間の裏通りや特にテッサロニキ港周辺ではスリや若者の集団による騒動に注意してください。公共交通はバスが主体ですが、スリ対策を怠らないようにしましょう。
主な観光地:
ホワイトタワー, アギオス・ディミトリオス聖堂, アノ・ポリ(旧市街)
避けるべきエリア:
- ・夜間の鉄道駅周辺
- ・ディカスティリオ広場の暗い一角
ベストシーズン: 5月〜6月、9月〜10月
詳細ページへ →パトラ
Patras
イタリアへのフェリーが発着する主要港湾都市です。カーニバルで有名ですが、港周辺には不法移民や犯罪グループが集まる傾向があり、夜間の独り歩きは避けるべきです。中心部は比較的安全ですが、置き引きには十分な注意が必要です。
主な観光地:
聖アンドレアス大聖堂, 中世の城跡, アポロン劇場
避けるべきエリア:
- ・新港・旧港のコンテナターミナル付近
- ・夜間の公園周辺
ベストシーズン: 2月(カーニバル期)、5月〜9月
詳細ページへ →ハニア
Chania
クレタ島のヴェネツィア時代の街並みが残る美しい港町です。ギリシャで最も安全な都市の一つですが、夏季の混雑時には港沿いのレストランで稀に価格トラブルが発生します。メニューに価格が明記されているか必ず確認してください。
主な観光地:
ヴェネツィアン・ハーバー, ハニア旧市街, 考古学博物館
避けるべきエリア:
- ・特にないが、深夜の路地裏は注意
ベストシーズン: 4月〜10月
詳細ページへ →ロードス・タウン
Rhodes Town
中世の城郭都市がまるごと世界遺産。観光客が非常に多いため、軽犯罪対策は必須です。特にナイトクラブが集まるエリアでは泥酔者によるトラブルや、早朝のスリが報告されています。城壁内の入り組んだ道での迷子にも注意してください。
主な観光地:
騎士団長の宮殿, 中世の騎士通り, マンドラキ港
避けるべきエリア:
- ・バー・ストリート周辺(深夜)
- ・人通りのない城壁沿い
ベストシーズン: 5月〜10月
詳細ページへ →イラクリオン
Heraklion
クレタ島の中心都市で、クノッソス宮殿への拠点です。港やバスセンター周辺は常に混雑しており、荷物への注意が必要です。都市規模の割に治安は良いですが、交通量が非常に多く、歩行時の交通事故リスクの方が防犯よりも重要です。
主な観光地:
クノッソス遺跡, イラクリオン考古学博物館, ヴェネツィア時代の要塞
避けるべきエリア:
- ・港湾部の暗い倉庫街
- ・夜間の工業団地付近
ベストシーズン: 4月〜11月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
ギリシャの国内線は、エーゲ航空(Aegean Airlines)とその子会社のオリンピック航空(Olympic Air)が独占的に主要路線を運行しています。アテネを拠点に、サントリーニ、ミコノス、クレタ、ロードスなどの主要島嶼部へは1時間以内で結ばれます。2025年現在、スカイ・エクスプレス(Sky Express)が格安運賃で参入しており、競争が激化しています。夏季やイースター時期は非常に混雑し価格が高騰するため、3ヶ月以上前の予約が強く推奨されます。また、離島便は強風(メルテミ)により遅延や欠航が発生しやすいため、国際線への乗り継ぎには余裕を持った計画が必要です。空港のセキュリティチェックは標準的ですが、夏季のラッシュ時は非常に時間がかかることがあります。
鉄道・バス
鉄道はアテネ〜テッサロニキの幹線を除き、ネットワークが限定的です。2023年の鉄道事故以降、安全対策が進められていますが、依然として遅延が多発しています。移動の主力は「KTEL」と呼ばれる長距離バス網です。各県ごとに運営されていますが、アテネのキフィソス・ターミナル(A)とリオシオン・ターミナル(B)から全国へ路線が伸びています。バスは時間通りで清潔ですが、オンライン予約サイトが各県ごとに独立しているため、利用には事前確認が必要です。地方路線では英語が通じにくい場合がありますが、運転手や車掌は親切なことが多いです。ただし、バス車内やターミナルでの荷物の置き引きには常に警戒してください。特に預け入れ荷物のタグ確認は自分で行う必要があります。
レンタカー・配車サービス
ギリシャ本土や大きな島(クレタ、ロードス等)の探索にはレンタカーが最適ですが、運転環境は挑戦的です。急な割り込み、ウィンカーを出さない車、無理な追い越しが一般的です。国際免許証は必須で、日本の免許証との併用が義務付けられています。駐車禁止場所での取り締まりは厳しく、ナンバープレートを没収される罰則もあります。アテネ市内での運転は極度の渋滞と駐車スペースの欠如から推奨されません。配車アプリは「Uber」が利用可能ですが、アテネでは通常の黄色いタクシーが来るシステム(Uber Taxi)です。また「FreeNow」アプリが現地ではより普及しており、料金の透明性と安全性を確保するために流しのタクシーよりもアプリ経由の利用を強く推奨します。
交通リスク評価
公共交通機関全体の安全性はEU基準ですが、ソフト面のリスクが顕著です。地下鉄や混雑したバス内でのスリは組織化されており、観光客は高い確率で標的になります。タクシーは外国人へのボッタクリがアテネで頻発しています。フェリーは安全性は高いものの、労働組合による抜き打ちストライキの標的になりやすく、移動当日に港で立ち往生するリスクが常にあります。レンタカーは、不慣れな右側通行と現地ドライバーの荒い気質、および島嶼部のガードレールのない断崖絶壁路が最大の物理的リスクです。
都市別交通ガイド
Athens
地下鉄: 3路線あり非常に便利。特に空港線(3号線)は必須ですがスリの主戦場です。
バス: トロリーバスとバスが網羅。チケットはメトロと共通のAthena Cardを使用。
タクシー: FreeNowアプリが主流。流しのタクシーはメーター使用を必ず確認すること。
徒歩・自転車: 歩行者天国のプラカ地区以外、歩道が狭く凹凸が多いため、歩行には注意が必要。
費用目安: 90分乗り放題チケット 1.2ユーロ。空港バス 5.5ユーロ。
Thessaloniki
地下鉄: 2024年に待望のメトロが開通し、中心部の移動が劇的に改善されました。
バス: OASTHが運営。以前は唯一の手段で混雑が激しかったが、現在は改善傾向。
タクシー: FreeNowが利用可能。タクシーの色は白と青のツートンカラーが基本。
徒歩・自転車: ウォーターフロント沿いに自転車道が整備されており、サイクリングが快適。
費用目安: バス1回乗車券 約0.9〜1.1ユーロ。メトロも同水準。
Heraklion
バス: 青いバスが市内、緑のバスが郊外(クノッソス等)を担当。正確で便利。
タクシー: FreeNowは機能しないことが多く、ホテルの呼び出しが確実。
徒歩・自転車: 坂道が多く歩道が狭いため、徒歩移動は中心部のみが現実的。
費用目安: 市内バス 1.1〜1.5ユーロ。
Patras
バス: 市内バス網が発達。港と駅、主要広場を結ぶ路線が頻繁に運行。
タクシー: タクシーは比較的捕まえやすい。料金もアテネより割安傾向。
徒歩・自転車: 港沿いは平坦で歩きやすいが、旧市街の城跡へは急な階段が多い。
費用目安: バス乗車券 1.2ユーロ前後。
Chania
バス: 中心部と人気ビーチを結ぶ路線が夏季は増便。信頼性は高い。
タクシー: 観光シーズンは不足気味。事前の予約が望ましい。
徒歩・自転車: 旧市街は徒歩専用。周囲の散策も平坦で非常に快適です。
費用目安: 市内バス 1.1ユーロ〜。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在ギリシャ日本国大使館
Embassy - Athens
住所: 46, Ethnikis Antistasseos St., 152 31 Halandri, Athens, Greece
電話: +30-210-670-9900
管轄: ギリシャ全土
緊急対応: 閉館時・休日も電話は緊急窓口へ転送。24時間対応可能。
在ピレウス名誉総領事館
Consulate - Piraeus
住所: 2nd Merarchias 13, 185 35 Piraeus, Greece
電話: +30-210-411-4011
管轄: ピレウス港周辺(緊急時補完的役割)
緊急対応: 通常業務時間内のみ
領事サービス
大使館領事部では、日本人の生命・安全に関わる緊急時のサポート、パスポートの紛失・盗難に伴う「帰国のための渡航書」の発行、戸籍事務、証明書の発行業務を行っています。スリ被害に遭った場合、大使館へ行く前に必ず最寄りの警察署でポリスレポートを取得する必要があります。また、事件・事故の際の弁護士リストの提供や医療機関の情報提供も行いますが、通訳業務や金銭の貸し付け、民事トラブルの仲裁は行いません。訪問前に電話で予約を入れることが推奨されます。
長期滞在ビザ
観光目的の90日を超える滞在には、事前に駐日ギリシャ大使館でのビザ申請が必要です。リタイアメント層向けの「レジデンス・パーミット」や、ギリシャ国内での就労を伴う「就労ビザ」があります。2025年現在、シェンゲン協定内の滞在期間管理は厳格で、1日でも超過すると高額な罰金(最大1,200ユーロ以上)が課せられ、将来の再入国が拒否される可能性があります。長期滞在を希望する場合は、現地の弁護士を介しての手続きが一般的ですが、事務手続きは非常に時間がかかり、「ギリシャ的忍耐」が求められます。
リモートワーク・デジタルノマド
ギリシャは2021年より「デジタルノマド・ビザ」を導入しており、国外の企業から一定の収入(月額3,500ユーロ以上)があるリモートワーカーを歓迎しています。当初は1年間の有効期限ですが、最大2年間の更新が可能です。アテネやテッサロニキ、クレタ島にはコワーキングスペースが増加しており、5Gの普及と相まって仕事環境は良好です。ただし、賃貸契約には現地の税務番号(AFM)が必要になることが多く、初期の手続きには専門家のサポートが推奨されます。
ビジネスビザ
商用目的の短期滞在(90日以内)は日本人の場合ビザ不要ですが、現地での実務や報酬が発生する場合は、内容に応じた適切なビザが必要です。ギリシャでのビジネスは「対面での信頼関係」を重視するため、メールだけでなく対面での会議が重要視されます。夏季(7〜8月)や主要な宗教祝祭日にはビジネスが完全に停止するため、アポイントメントの設定には現地のカレンダーを熟読する必要があります。また、ギリシャ語の資料を用意すると信頼が高まります。
推奨防犯装備
セキュリティポーチ
必須防犯グッズ
アテネの地下鉄や混雑した観光地でのスリ対策に不可欠。パスポートや予備のクレジットカードを服の下に隠して保持します。
強力な虫除け(ディート配合)
推奨衛生用品
夏季に発生リスクがあるウエストナイル熱を媒介する蚊への対策。アッティカ地方や北部を訪れる際は必須です。
モバイルバッテリー
必須通信機器
ストライキ等で公共交通が止まった際、代替経路の検索や配車アプリの利用で電池消費が激しくなるため備えが必要です。
Cタイプ変換アダプター
必須電気機器
ギリシャのコンセント形状はCタイプまたはFタイプです。日本のプラグはそのまま使用できないため変換が必要です。
海外旅行保険(高額補償型)
必須保険
離島での急病時、アテネへの民間ヘリ搬送には数百万円かかるケースがあるため、医療搬送費用をカバーする保険は必須。
スキミング防止カードケース
推奨防犯グッズ
アテネ中心部での非接触型決済を狙った電子的な盗難を防ぐために有効です。特に混雑するメトロ1号線利用者には推奨。
経口補水液パウダー
推奨衛生用品
夏季の40度を超える熱波(カウスナス)対策。乾燥した気候で自覚なく脱水症状に陥るのを防ぐために非常に有効です。
ダイヤル式ワイヤーロック
オプション防犯グッズ
長距離バスやフェリーでの移動中、荷物棚に置くメインバッグを固定するために使用。置き引きリスクを大幅に低減します。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
ギリシャは女性一人旅にとって、欧州の中でも比較的安全な国の一つです。暴力犯罪の発生率は低く、観光地では夜遅くまで女性が一人で歩いている姿も珍しくありません。しかし、いくつかの注意点があります。第一に「カマキ(Kamaki)」と呼ばれる強引なナンパ文化です。特に観光地のバーやビーチでは執拗に声をかけられることがありますが、興味がない場合は毅然とした態度で無視することが重要です。愛想良く振る舞うと「YES」と誤解されることがあります。第二に服装です。都会やビーチでは自由な服装で問題ありませんが、修道院や教会を訪れる際は、肩や膝を露出した服装は厳禁です。スカーフを一枚持っていると便利です。第三に、アテネ中心部の治安の悪いエリア(オモニア広場周辺)を夜間に独りで歩くのは避けてください。宿泊施設を選ぶ際は、クカキ地区やプラカ地区など、夜間も明るく人通りが多いエリアを選ぶことを強く推奨します。また、飲み物を置いて席を立たない、知らない人から提供された飲み物は口にしないといった、一般的な自己防衛策は徹底してください。
LGBTQ+旅行者向けガイド
ギリシャはLGBTQ+に対して比較的寛容な社会であり、2024年には同性婚が合法化されるなど、法的保護が進んでいます。特にミコノス島は世界的に有名なLGBTQ+フレンドリーな観光地として知られ、アテネやテッサロニキといった大都市にもゲイバーやコミュニティが充実しています。しかし、社会全体としてはギリシャ正教の伝統的な価値観が色濃く残っており、地方や農村部では、同性同士の過度な公共の場での愛情表現(PDA)は奇異の目で見られたり、不快感を示されたりすることがあります。アテネのガジ(Gazi)地区などは非常にオープンな雰囲気ですが、保守的な地域や宗教施設周辺では、現地の空気を読んで控えめに行動することが賢明です。組織的なヘイトクライムは稀ですが、夜間の人通りの少ない場所でのトラブルを避けるといった、一般的な注意は他の旅行者と同様に必要です。
家族・シニア旅行者向けガイド
【家族連れ】ギリシャ人は子供が大好きで、レストランやホテルでは非常に歓迎されます。夕食の時間が遅い(21時以降)文化があるため、夜遅くに子供がレストランにいても問題ありません。ただし、アテネなどの都市部はベビーカーでの移動が困難な場所(石畳、高い段差、狭い歩道)が多いです。遺跡巡りにはベビーキャリアの併用を推奨します。また、夏季の熱中症対策は子供にとって死活問題ですので、日中の観光を避け、午前中や夕刻に活動するスケジュールが望ましいです。【シニア層】歴史遺産を巡る際、足場の悪さが最大の懸念点です。アクロポリスやデルフィなどの遺跡は滑りやすい大理石の階段や急坂が多く、膝や腰に負担がかかります。また、特定の遺跡(パルテノン神殿等)では滑り止めのない靴やハイヒールは入場を断られることもあります。移動はできるだけタクシーや配車アプリを利用し、体力の消耗を抑える工夫が必要です。さらに、夏季の「カウスナス(熱波)」は心臓や血管に負担をかけるため、持病がある場合は無理な旅行を避けるか、最も穏やかな5月か10月に訪れるのがベストです。島巡りでは、フェリーのタラップの急な斜面や波による揺れにも注意が必要。医療体制が整ったアテネを拠点にするか、大型の観光島を選ぶのが安心です。
安全に関するよくある質問
アテネの夜歩きは安全ですか? ▼
プラカやクカキ、シンタグマ周辺などの観光中心部は夜遅くまで人通りがあり比較的安全です。しかし、オモニア広場やヴィクトリア広場の裏通りは薬物や浮浪者が多く、夜間の独り歩きは避けるべきです。
スリの多い場所はどこですか? ▼
地下鉄1号線(ピレウス港方面)と3号線(空港線)、およびモナスティラキ駅周辺です。ドアが閉まる瞬間のひったくりや、グループでの囲みスリが多発しています。
デモに遭遇したらどうすれば良いですか? ▼
シンタグマ広場周辺で頻発します。野次馬にならず、速やかにその場を離れてください。デモ隊と警察の衝突に巻き込まれると催涙ガス等の被害に遭う可能性があります。
女性一人での夜のタクシーは安全ですか? ▼
FreeNowなどのアプリ経由であれば、ドライバー情報が記録されるため比較的安全です。流しのタクシーは稀に不適切な発言や遠回りをされるリスクがあります。
テロのリスクはありますか? ▼
欧州の他都市に比べ、イスラム過激派による大規模テロの懸念は低いとされていますが、国内の極左組織による政府関連施設への攻撃は稀に発生しています。
水道水は飲めますか? ▼
アテネとテッサロニキの市内は飲用可能です。ただし、サントリーニやミコノス等の島嶼部は海水淡水化のため、飲用には適しません。ミネラルウォーターを購入してください。
山火事の際、どうやって情報を得ますか? ▼
ギリシャ当局の緊急番号「112」からのSMS警告が英語で届きます。また「Civil Protection Greece」の公式サイトや公式SNSをチェックしてください。
ATMでのスキミング対策は? ▼
銀行の壁面に設置されたATMを使い、周囲に不審なカメラや差し込み口の緩みがないか確認してください。可能な限り銀行営業中のみ利用することを推奨します。
薬物は合法ですか? ▼
完全に違法です。大麻の個人所持でも逮捕され、厳しい懲役刑が科される可能性があります。また、ナイトクラブでの見知らぬ人からの飲み物は避けてください。
緊急時に英語は通じますか? ▼
112(総合緊急)や1571(観光警察)は英語での対応が可能です。一般の警察官や医療スタッフも、都市部であれば基本的な英語は通じます。
実用的なよくある質問
チップの相場は? ▼
レストランでは5〜10%程度。サービス料が含まれている場合は不要か、数ユーロ置く程度。タクシーは端数を切り上げるだけで十分です。
WiFi環境はどうですか? ▼
カフェ、ホテル、公共施設では充実しています。速度も5Gが普及しており非常に速いですが、離島の山間部などは不安定です。
コンセントの形は? ▼
Cタイプ(またはFタイプ)です。丸い2本のピンがあるタイプです。電圧は230Vですので、100V専用の日本製品には変圧器が必要です。
ベストシーズンはいつですか? ▼
5月〜6月、または9月〜10月が最も快適です。7月〜8月は酷暑と混雑、山火事リスクが高まります。冬は島嶼部の観光施設が閉まるため注意。
クレジットカードはどこでも使えますか? ▼
都市部の店舗やレストラン、スーパーではほぼ100%利用可能です。ただし、離島の小さな売店やチップ用に少額の現金(ユーロ)は必須です。
フェリーは予約が必要ですか? ▼
夏季(7〜8月)やイースター時期は必須です。当日券は売り切れることが多く、特に高速船は事前にオンライン予約しておくのが確実です。
お店は何時に閉まりますか? ▼
スーパー等は21時頃。個人商店は午後のシエスタ(14時〜17時頃)で一度閉まり、夜に再開する習慣があります。日曜は多くのお店が休みです。
国際免許証で運転できますか? ▼
はい、必要です。ただし日本の免許証も必ず携行してください。レンタカー会社で両方の提示を求められます。
トイレットペーパーを流せますか? ▼
古い建物や島嶼部では配管が細いため流せません。備え付けのゴミ箱に捨ててください。アテネの新しいビルなどは可能な場合もあります。
遺跡巡りの服装は? ▼
歩きやすい靴(スニーカー等)が必須。パルテノン神殿などは滑りやすい石が多く、ハイヒールは禁止されています。日除けの帽子も忘れずに。
ギリシャの治安に関するよくある質問
ギリシャの治安は良い?悪い? ▼
ギリシャの治安は欧州の中では比較的安定しており、重大な暴力犯罪は少ない傾向にあります。しかし、アテネなどの大都市や主要観光地では、観光客を狙ったスリやひったくり、置き引きといった軽犯罪が非常に多く発生しています。特にアテネ中心部の特定エリアでは治安が悪化している場所もあり、基本的な防犯意識を持って行動すれば安全ですが、無防備な状態では「治安が悪い」と感じる場面も多いでしょう。
ギリシャで危険な地域はどこ? ▼
アテネのオモニア広場、ヴィクトリア広場周辺は薬物犯罪や強盗が多発しており、夜間は非常に危険です。また、エクサルヒア地区は無政府主義者の拠点となっており、警察との衝突や放火が発生しやすいため近寄らないようにしましょう。観光の拠点となるシンタグマ広場も、政治的なデモが発生した際には暴徒化や催涙ガスの使用などのリスクがあるため、集会時は避けるべき危険エリアとなります。
ギリシャ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「ギリシャはやばい」という噂の多くは、アテネ中心部のスリの多さや頻発するストライキに起因します。確かに地下鉄での組織的な窃盗や、突然の交通麻痺は旅行者にとって大きなトラブルとなりますが、これらは事前の対策と情報収集で回避可能です。適切な警戒を怠らず、危険な地域を避ければ、歴史的な遺産や美しい島々を安全に楽しむことができるため、決して渡航自体が危険というわけではありません。
ギリシャは女性一人でも怖くない? ▼
ギリシャは親切な人が多く、日中の観光地であれば女性一人旅でも特に怖い思いをすることは少ないでしょう。ただし、夜間の人通りが少ない路地や、街灯の乏しいエリアを一人で歩くことは避けてください。また、過度なナンパや、親しげに声をかけてきてバーへ誘う「ぼったくり」の手口には注意が必要です。毅然とした態度で断る勇気を持てば、一人旅でも十分に安全を確保しつつ楽しむことができます。
ギリシャでスリに遭わないための対策は? ▼
スリ対策として最も重要なのは、カバンを体の前に持ち、ファスナーを手で押さえることです。特にアテネの地下鉄1号線・3号線や空港バスの中では、複数人のグループが観光客を取り囲んで注意を逸らす手口が横行しています。スマートフォンのひったくりも多いため、路上で不用意に携帯を操作しない、レストランでテーブルの上に貴重品を置かないといった基本的な対策を徹底しましょう。
ギリシャで多い詐欺の手口は? ▼
代表的な詐欺には「親切を装ったぼったくり」があります。路上で「日本に行ったことがある」などと声をかけ、バーに連れて行き、数杯の飲み物で数万円を請求される事例が後を絶ちません。また、ニセ警官が薬物検査や偽札チェックを装って財布を提示させ、中身を抜き取る詐欺も報告されています。警察官が路上で財布の中身を改めることは通常ありませんので、不審な場合は周囲に助けを求めてください。
ギリシャで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が最も巻き込まれやすいのは、圧倒的に窃盗犯罪です。特にアテネの地下鉄や混雑した観光スポットでのスリ、飲食店での置き引きが目立ちます。日本人は「多額の現金を持っている」「防犯意識が低い」と思われがちで、標的になりやすい傾向があります。また、レンタカーの窓を割って荷物を盗む車上荒らしも発生しているため、車内には決して荷物を放置しないようにしてください。
ギリシャ旅行で注意すべきことは? ▼
犯罪以外で最も注意すべきは、頻発する労働組合のストライキです。地下鉄、バス、フェリー、航空便が突然止まることがあり、移動計画が台無しになる可能性があります。滞在中は現地のニュースサイトやホテルのスタッフから最新のストライキ情報を得るようにしてください。また、夏季は40度を超える熱波や山火事が発生しやすいため、体調管理と自然災害情報への注意も欠かせません。
ギリシャで起こりやすいトラブルは? ▼
よくあるトラブルは、デモによる交通規制や公共交通機関の停止です。特にアテネ中心部では記念日などに大規模なデモが行われ、道路が封鎖されることがよくあります。また、タクシーでの料金トラブルも散見されます。メーターを倒さない、遠回りをするといったケースがあるため、配車アプリを利用するか、乗車前に目的地までの目安料金を確認することがトラブル回避の鍵となります。
ギリシャで被害に遭ったらどうする? ▼
盗難被害などに遭った場合は、速やかに「観光警察(Tourist Police)」へ届け出てください。一般の警察よりも英語が通じやすく、保険請求に必要なポリスレポートの発行もスムーズです。パスポートを紛失した場合は、在ギリシャ日本国大使館に連絡し、再発行の手続きを行ってください。緊急連絡先である112番(欧州共通緊急番号)をスマートフォンに登録しておくことも強く推奨します。
ギリシャの治安詳細
ギリシャの治安概要
ギリシャの治安は全般的に安定しており、観光客が重大な暴力事件に巻き込まれる可能性は低いです。しかし、経済状況の影響もあり、アテネやテッサロニキといった大都市ではスリ、ひったくり、置き引きなどの軽犯罪が日常的に発生しています。また、政治的・社会的な不満から労働組合によるストライキやデモが頻繁に行われ、公共インフラが一時的に麻痺することがあります。観光地としての魅力は非常に高いですが、都市部での防犯対策と、移動に関する最新情報の収集が安全な旅行の鍵となります。
ギリシャは危険?やばい?
「ギリシャは危険?やばい?」という不安に対しては、特定のエリアを除けば過度に恐れる必要はありません。ただし、アテネのオモニア広場周辺やエクサルヒア地区など、一部の「治安の空白地帯」は、薬物中毒者や過激な政治活動家が集まる場所として知られており、観光客にとっては確かに「やばい」と感じるほど危険です。こうした場所を避け、地下鉄内での組織的な窃盗グループに警戒を払っていれば、危険な目に遭うリスクは大幅に低減できます。安全とリスクが隣り合わせであることを認識しておくべきです。
ギリシャは怖い?一人旅でも大丈夫?
ギリシャは一人旅や女性旅行者にとっても、基本的には「怖い」場所ではありません。地元の人々は温厚で親切な人が多く、観光大国としての受け入れ態勢も整っています。しかし、夜間のアテネ中心部で路地裏に迷い込んだり、デモが発生して催涙ガスが漂うシンタグマ広場に居合わせたりすると、恐怖を感じる事態になり得ます。女性の場合は、知らない男性からの過度な勧誘には毅然とした態度で接し、夜間の移動はタクシーや配車アプリを利用するなど、自分を守るためのルールを徹底すれば、安心して旅を楽しむことができます。
スリ・詐欺・犯罪の実態
ギリシャにおける犯罪の主流は、観光客を狙った巧妙なスリと詐欺です。特にアテネ地下鉄の空港・港を結ぶ路線では、ドアが閉まる瞬間にバッグを奪う「ドア際ひったくり」や、複数人で標的を囲んで物理的に身動きを封じ、その隙に財布を抜き取る手法が目立ちます。詐欺では、路上で「日本が好きだ」と親しげに話しかけ、バーに連れて行って超高額な請求を行う「ぼったくり」が古典的ながら現在も発生しています。また、偽物のブランド品を強引に売りつけてくる路上販売や、署員を装ったニセ警官による金銭の詐取など、手口は多岐にわたります。
地域別の危険度
地域別では、アテネのオモニア広場およびヴィクトリア広場周辺が最も危険度が高く、強盗や薬物犯罪が日常化しています。エクサルヒア地区は無政府主義者の活動拠点で、不用意に立ち入ると車両火災などの騒乱に巻き込まれる恐れがあります。主要な観光拠点であるシンタグマ広場やモナスティラキ周辺は、人混みに紛れたスリが非常に多いエリアです。アテネ以外の地方都市では、テッサロニキの中心部で夜間の青少年グループによるトラブルや車上荒らしへの注意が必要です。一方、サントリーニ島やミコノス島などの観光島嶼部は、都市部に比べれば治安は良いですが、観光客を狙った空き巣や置き引きには引き続き警戒が求められます。
ギリシャ旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべきは、政治的なデモと労働争議による交通網の遮断です。ギリシャではストライキが権利として定着しており、地下鉄、バス、タクシー、さらにはフェリーや航空便までもが予告なし、あるいは直前の予告で停止することがあります。移動日には必ず予備の手段や時間を考慮しておく必要があります。また、アテネ中心部ではスリ対策を万全にし、貴重品は分散して持つ、パスポートのコピーを携行するなどの準備が不可欠です。夏季の熱波による熱中症や、乾燥した山林での火災情報にも常にアンテナを張っておく必要があります。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として多いのは、アテネの地下鉄内でバッグの底をカッターで切られ、中身を抜き取られたケースです。また、レストランでの食事中に椅子の背もたれにかけていたバッグを、いつの間にか持ち去られたという置き引き被害も頻発しています。他にも、デモ行進に興味本位で近づき、警察が発射した催涙ガスで呼吸困難になりパニックに陥った事例や、タクシーの運転手に「そのホテルは今日閉まっている」と嘘をつかれ、別の高いマージンが取れるホテルに連れて行かれたというトラブルも報告されています。
被害に遭った場合の対応
被害に遭った場合は、まず現地の「観光警察(Tourist Police)」に連絡しましょう。電話番号171で24時間、多言語でのサポートが受けられます。盗難の場合、保険金の請求やパスポートの再発行に必要な「盗難届出証明書(ポリスレポート)」を作成してもらうことが最優先です。パスポートを紛失・盗難された場合は、アテネの在ギリシャ日本国大使館(電話: +30-210-670-9900)へ連絡し、必要な手続きを行ってください。クレジットカードを盗まれた場合は、すぐに発行元銀行へ連絡してカードの使用を停止させることも忘れないでください。