ハンガリー / Hungary

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月17日
82
安全スコア
A-
身体的安全
B+
医療・衛生
C+
詐欺・スリ
A
テロリスク

総合評価

ハンガリーは欧州で最も安全な国の一つに数えられますが、インフレの影響で軽犯罪が増加傾向にあります。2025年の邦人被害事件を受け、個別の安全対策への意識向上が求められています。全体として暴力犯罪は少ないですが、観光地での詐欺や窃盗への警戒はレベル1(十分注意)に相当します。

身体的安全 (A-)

殺人や強盗の発生率は欧州平均より低いですが、2025年の日本人被害事件のように、警察の初動が遅れるケースも確認されています。無差別な暴力事件は稀ですが、夜間の独り歩きや特定の危険区域では十分な警戒が必要です。

医療・衛生 (B+)

ブダペストなどの都市部には英語対応可能な私立病院があり、医療水準は高いです。一方で地方の公立病院では設備や言語面で制約があります。春から夏にかけての森林地帯ではダニ媒介性脳炎のリスクがあり、防虫対策が推奨されます。

詐欺・スリ (C+)

観光客を狙った組織的な詐欺(バーでの過剰請求、タクシーのぼったくり、偽警官)がブダペスト中心部で多発しています。特に0を余分に入力させる決済詐欺や、女性に誘われるバーでのトラブルには厳重な注意が必要です。

テロリスク (A)

目立ったテロ組織の活動はなく、治安当局による監視体制も強力です。西欧諸国と比較してもテロの脅威は極めて低いと評価されていますが、大規模な公共イベントや宗教施設周辺では世界情勢に鑑みた一般的な注意が求められます。

最新インテリジェンスレポート

ハンガリーは欧州内では極めて安全な部類に属し、世界平和指数でも上位を維持していますが、近年はインフレの影響による軽犯罪の急増が顕著です。2025年初頭には邦人殺害事件が発生し、現地警察の対応不備が政治問題化するなど、特定の安全管理体制への批判も高まっています。観光地ではバーやタクシーでの組織的詐欺や過剰請求、公共交通機関でのスリが依然として最大の脅威です。2026年の総選挙に向けた政治的緊張や、EUとの対立による経済的不安も背景にあり、旅行者は身体的な危険よりも「財産犯」への警戒が求められます。特にブダペストの主要観光スポットや深夜の繁華街では、親切を装った接近や非正規タクシーの利用を避けることが必須です。最新のEES稼働に伴い、入札手続きも厳格化しています。

背景分析

政治面ではオルバーン首相率いるフィデス政権が長期化しており、保守的な政策が社会の基盤となっていますが、2024年の恩赦スキャンダル以降、野党勢力「ティサ」が急速に支持を広げ、2026年4月の総選挙に向けて国内の政治的対立が激化しています。デモ活動は概ね平和的ですが、大規模な交通規制が頻発しています。経済面では、2023年の記録的インフレを経て鈍化傾向にあるものの、生活費の高騰は依然として低所得層の負担となっており、これが窃盗や詐欺などの財産犯増加の社会的要因の一つと分析されています。特筆すべきは、2025年1月の邦人殺害事件後に明らかになった警察の初動ミスで、DV被害や緊急相談への対応の甘さが露呈しました。この事件はハンガリーの治安の良さを信頼していた日本社会に衝撃を与え、現地大使館や治安当局への信頼性低下を招きました。対外的にはEUからの補助金凍結が続いており、政府は中国や日本からの投資を積極的に誘致することで経済の立て直しを図っています。治安統計上、暴力犯罪は抑制されていますが、オンライン詐欺や高度化する観光客狙いの犯罪が社会問題化しており、当局の捜査能力が追いついていない側面も否定できません。

重要ポイント

  • タクシーは流しを避け、必ずBoltやUberなどの公式アプリを使用すること。
  • 公共交通機関では乗車直後のバリデーション(打刻)を徹底し、抜き打ち検札に備える。
  • レストランやバーでは注文前に必ず価格を確認し、支払い時のレシート詳細を精査する。
  • 警察官を名乗る人物から所持品検査を求められた場合、偽警官を疑い公的なID提示を求める。
  • パスポートの原本携帯義務があり、提示できない場合は拘束されるリスクがある。
  • 深夜のブダペスト7区(パーティー地区)での放置されたドリンクや見知らぬ人からの勧誘は無視する。
  • 国際列車(特にウィーン・プラハ便)内での寝込みを狙った盗難に最大限の注意を払う。
  • クレジットカードのタッチ決済端末での金額入力ミス(0の追加)を指差しで確認する。
  • 森林地帯を訪れる際はマダニによる感染症リスクを認識し、適切な服装と忌避剤を用いる。
  • 2026年総選挙前後は集会やデモが頻発するため、政治的な場所には近づかない。

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください
米国国務省 Level 1: Exercise Normal Precautions
英国外務省 Take normal precautions
カナダ政府 Take normal security precautions
ドイツ外務省 Landesspezifische Sicherheitshinweise
フランス外務省 Vigilance normale

地域別リスク評価

ブダペスト第7区(繁華街)

要注意リスク

パーティー地区として知られ、夜間は酔客狙いのスリ、バーでの過剰請求、薬物勧誘が頻発します。ドリンクへの睡眠薬混入にも注意が必要です。

ブダペスト第8区(Magdolna地区など)

要注意リスク

再開発が進んでいますが、依然として低所得層や浮浪者が多く、夜間は薬物犯罪や暴力トラブルのリスクが他地域より高いエリアです。

ノグラード県・ヘヴェシュ県(北東部)

要注意リスク

経済的貧困層の割合が高く、住宅街での空き巣や路上での窃盗発生率が国内平均を上回っています。夜間の地方都市歩きは避けるべきです。

セルビア・ハンガリー国境付近(Röszke周辺)

要注意リスク

不法移民の密航ルートとなっており、武装した密航業者間の衝突が散発的に発生しています。一般旅行者が標的になることは稀ですが警戒が必要です。

ミシュコルツ(産業・工業地帯)

要注意リスク

工業都市特有の治安問題を抱えており、中心部を離れた古い住宅地や廃工場周辺では夜間の治安が不安定になる傾向があります。

バラトン湖南岸(夏季観光地)

一般的注意リスク

夏季の混雑に乗じた置き引きや、観光客用価格での不当請求が目立ちます。身体的な危険は低いですが、所持品の管理が重要です。

主要国際列車内(ウィーン・プラハ便)

要注意リスク

国境を越える夜行列車や混雑する長距離便の車内は、組織的な窃盗グループの活動拠点となっており、就寝中の被害が相次いでいます。

デブレツェン中心部

安全リスク

治安は良好ですが、急速な産業発展に伴い外国人労働者が増えており、稀に小規模な文化的摩擦やトラブルが報告されています。

ブダ城地区(観光地)

極めて安全リスク

警察の巡回が非常に多く、犯罪発生率は極めて低いです。ただし、日中の混雑した展望エリアでのスリには基本的な注意が必要です。

ウクライナ国境地帯(Záhony周辺)

要注意リスク

軍事紛争の影響は国内には及んでいませんが、難民支援や警備強化により手続きが複雑化しており、不測の事態に備えた情報収集が不可欠です。

国内安全マップ

ハンガリー全体の治安は良好ですが、犯罪の約4分の1がブダペストに集中しています。特に公共交通機関や主要な国際列車の車内はスリの稼ぎ場となっており、バッグを体から離さない工夫が必要です。また、2024年の密航業者釈放の影響で南部国境付近では警備が強化されており、周辺地域では不審な動きに注意が必要です。地方都市は概ね非常に安全ですが、北東部の工業都市の周辺部には経済的に不安定な層が居住するエリアがあり、夜間の立ち入りは避けるべきです。全体として身体への直接的な危険は低いものの、「観光客を騙す」犯罪への防犯意識を常に持つことが重要です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
注意 ブダペスト中心部(ペスト側観光拠点)

観光客が最も多いエリアで、スリ、置き引き、偽警官詐欺が集中しています。ヴァーツィ通り周辺での客引きには特に注意が必要です。

リスク: 組織的なスリ, 飲食店での過剰請求, 偽警官

危険 ブダペスト第7区(パーティー地区)

深夜の治安が悪化します。バーでの恐喝詐欺や睡眠薬混入、薬物勧誘が報告されており、夜間の一人歩きは避けるべきです。

リスク: バー詐欺, 睡眠薬強盗, 薬物関連

注意 ブダペスト第8区(Magdolna地区)

再開発中ですが、中心部を離れると低所得層のアパートが多く、夜間の路上犯罪リスクが高まります。不慣れな観光客の立ち入りは非推奨です。

リスク: 路上強盗(夜間), 不審者の付きまとい

安全 デブレツェン(第2の都市)

学術・工業都市で、国内でも非常に治安が安定しています。基本的なスリ対策だけで安全に滞在可能です。

リスク: 一般的な軽犯罪

注意 ミシュコルツ工業地帯

経済的に不安定な地域があり、一部の住宅街や深夜の駅周辺では浮浪者や酔っ払いによるトラブルが見られます。

リスク: 深夜の暴行トラブル, 車上荒らし

注意 南部国境・レースケ(Röszke)

密航業者と治安当局の緊張が高いエリアです。検問が多く、予期せぬ交通規制や手続きの遅延が発生します。

リスク: 不法移民・密航関連のトラブル, 厳格な検問

注意 バラトン湖・シオーフォク(Siófok)

夏季のパーティーシーズンは、混雑に紛れた盗難やナイトクラブでのトラブルが頻発します。冬期は閑散とし安全です。

リスク: 夏季限定の窃盗, 酔客との喧嘩

安全 ブダ城地区(1区)

国内で最も安全なエリアの一つです。夜間も観光に適していますが、人混みの中でのスリには注意してください。

リスク: 観光地スリ

注意 ノグラード県(北部)

統計的に犯罪率が高い県です。観光名所を除き、田舎町の中心部から離れた場所での夜間の活動は注意が必要です。

リスク: 財産犯(窃盗)

安全 ジェール(工業中心地)

アウディなどの工場がある豊かな都市で、治安は極めて良好です。夜間の散策も比較的安全に行えます。

リスク: 交通事故

注意 ブダペスト東駅(Keleti pályaudvar)

国際列車の発着駅で、スリや置き引き、不審な客引きが常に活動しています。深夜の地下道は雰囲気が悪くなります。

リスク: 置き引き, 偽タクシー

危険 ブダペスト第10区(Hős utca周辺)

スラム化が指摘されているエリアです。取り壊しが進んでいますが、依然として薬物使用者が多く、立ち入りは推奨されません。

リスク: 薬物犯罪, 対人暴力

安全 セゲド(南部学術都市)

学生が多く、夜間も人通りがあり安全です。ただし、国境に近いため、不審な車両の移動に注意が必要です。

リスク: 自転車盗難

安全 バラトンフュレド(北部バラトン)

南岸に比べて落ち着いた層が多く、家族連れにも安全なリゾート地です。基本的な注意だけで問題ありません。

リスク: 熱波(自然災害)

注意 ブダペスト西駅(Nyugati pályaudvar)地下道

複雑な地下道は犯罪の温床となりやすく、深夜は攻撃的な物乞いや不審者が多いため、地上を通ることを推奨します。

リスク: 集団スリ, 物乞いによる嫌がらせ

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 4/5

多発エリア: 地下鉄1号線(黄色), トラム4・6号線, ヴァーツィ通り, ブダペスト東駅(Keleti), 英雄広場

手口:

  • 混雑した車内での挟み込み
  • 偽の汚れ(ケチャップ等)を指摘し拭くフリをして盗む
  • 公共交通機関のチケット購入を親切に手伝うフリをする

対策:

  • バッグは必ず体の前で抱え、ファスナーを手で押さえる
  • 他人の「親切な声掛け」には一定の距離を保つ
  • 多額の現金を持ち歩かず、カード決済をメインにする

2024年の統計では、ブダペスト観光エリアでの窃盗被害が前年比で約15%増加しました。

詐欺

リスク: 4/5

多発エリア: ラーコーツィ通り周辺のバー, ブダペスト中心部のナイトクラブ, 空港タクシー乗り場周辺, 街頭の両替所

手口:

  • 魅力的な女性が「一杯飲もう」と特定の店に誘い、数十万円請求する
  • 偽警官が偽札捜査を装い、財布から現金を抜き取る
  • タクシー決済時に0を一つ多く入力させる決済詐欺

対策:

  • 見知らぬ女性の店への誘いには絶対に乗らない
  • タクシーは必ずBolt等のアプリで呼び、料金をアプリ内で確認する
  • カード決済時は端末に表示された金額を指差し確認する

バーでの高額請求詐欺は組織化されており、警察が2025年に大規模な摘発を行っています。

凶悪犯罪

リスク: 2/5

多発エリア: ブダペスト8区の裏通り, 深夜の地下道, 地方都市の工業地帯付近

手口:

  • 深夜の口論から発展する暴行
  • 薬物依存者による突発的な威嚇行為
  • ドメスティック・バイオレンスに関連した知人間トラブル

対策:

  • 深夜は地下道を通らず、地上を移動するかタクシーを利用する
  • 攻撃的な言動の物乞いや不審者とは目を合わせず立ち去る
  • 2025年の事件を教訓に、知人トラブルでも早めに大使館へ相談する

全国的な殺人率は人口10万人あたり1人以下と欧州で最も低い水準を維持しています。

cyber_crime

リスク: 3/5

多発エリア: Facebookマーケットプレイス, 公共Wi-Fi環境下, 偽のBKK公式サイト

手口:

  • 格安の年間パスを謳う偽の広告からカード情報を盗む
  • 銀行を装ったSMSによるフィッシング詐欺
  • オンライン宿泊予約サイトの偽リスティング

対策:

  • BKK等の公式サイトはブックマークからアクセスする
  • 公共Wi-Fi利用時は必ずVPNを使用する
  • 不審なURLを含むSMSは開封せずに削除する

2024年、サイバー詐欺による被害件数が犯罪全体の20%を超える急増を見せました。

traffic_accident

リスク: 3/5

多発エリア: ブダペスト市内の交差点, 高速道路M1(ウィーン方面), 地方の街灯のない国道

手口:

  • 歩行者優先ルールの無視による衝突
  • 飲酒運転(ゼロ・トラレンス違反)による事故
  • 高速道路での車間距離不足による追突

対策:

  • 運転する場合はアルコールを一切摂取しない(0.0%厳守)
  • 夜間の地方走行は野生動物の飛び出しに極めて警戒する
  • 横断歩道でも車両が停止するか確認してから渡る

飲酒運転の取り締まりは非常に厳格で、微量の検出でも即座に免停となります。

健康・医療情報

ワクチン情報

ハンガリーへの入国に際して義務付けられた予防接種はありません。しかし、豊かな自然環境を楽しむ場合にはダニ媒介性脳炎の予防接種が強く推奨されます。また、A型・B型肝炎や破傷風などの一般的な渡航ワクチンの更新も検討すべきです。2025年時点でも、EU全域に準じた標準的な予防接種状況を維持することが推奨されており、渡航の4〜6週間前には医療機関に相談し、自身の免疫状況を確認しておくことが重要です。

ワクチン 必須/推奨 備考
ダニ媒介性脳炎 推奨 森林や公園でのハイキング、キャンプを予定している場合は強く推奨されます。3月から10月が活動のピークです。
A型肝炎 推奨 不衛生な飲食物からの感染リスクに備え、長期滞在者や地方への旅行者に推奨されます。
B型肝炎 推奨 医療処置や血液・体液を介した感染リスクに備えるために推奨されます。
狂犬病 推奨 野生動物(キツネ、コウモリ等)との接触の可能性がある場合や、地方での活動が中心となる場合に推奨されます。
破傷風 推奨 怪我の際の感染を防ぐため、10年以上追加接種を受けていない場合に推奨されます。

健康リスク

ハンガリーで最も警戒すべき健康リスクは、マダニを介した「ダニ媒介性脳炎」と「ライム病」です。特に西部や北部の森林地帯、さらにはブダペスト市内の大きな公園でもマダニの生息が確認されています。3月から10月にかけて活動が活発になるため、屋外活動時には注意が必要です。また、夏季には蚊が媒介する「ウエストナイル熱」の症例が散発的に報告されています。全土で衛生基準はEUレベルにありますが、冬季にはインフルエンザの流行が見られるため、季節に応じた感染症対策が必要です。

医療施設

ブダペストなどの大都市には、FirstMedやRMCといった英語対応可能な高品質の私立クリニックがあり、日本と遜色ない医療サービスを受けられます。一方で、公立病院は施設が古い場合や、英語が通じにくいことが多く、待ち時間も非常に長くなる傾向があります。医療費は私立を利用すると高額になるため、必ず十分な補償額の海外旅行保険に加入し、キャッシュレス診療の可否を確認しておくべきです。地方では医療資源が限定的であるため、重症時はブダペストへの移送が必要になることもあります。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国籍者は、観光、商用、知人訪問等の目的であれば、180日間で通算90日以内の滞在については無査証(ビザなし)で入国可能です。ただし、2025年から導入されたETIAS(欧州旅行情報承認システム)への事前登録が義務化されています。空路、陸路を問わず、入国前にオンラインで審査を受け、承認を得ておく必要があります。90日を超える長期滞在や就労を目的とする場合は、事前に入国目的に合致した査証を取得する必要があります。

パスポート有効期限

シェンゲン協定域内からの出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が残っている必要があります。また、パスポートの有効期間が10年以内(発行後10年を経過していないもの)であることも要件の一つです。予期せぬ滞在延長に備え、十分な余裕を持った有効期限を確認してください。

持ち込み禁止・制限品

EU域外からの肉類、肉加工品、乳製品の持ち込みは、個人消費用であっても原則として禁止されています。1万ユーロ相当額以上の現金を携行して入国・出国する場合は、税関申告が必要です。医薬品については、個人使用分(3ヶ月分以内)であれば持ち込み可能ですが、処方薬の場合は英文の医師の診断書や処方箋の携帯が強く推奨されます。

緊急連絡先

107
警察
104
救急
105
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

早朝のブダペストや主要都市は、清掃員や通勤客が活動を始めており、空気も澄んで非常に安全です。観光地での写真撮影に最適な時間帯ですが、主要駅周辺(東駅など)では早朝から物乞いや酔っ払いが滞留していることがあるため、最低限の注意は必要です。

安全な活動:

  • ・ドナウ川沿いのジョギング
  • ・混雑前の国会議事堂周辺の散策
  • ・市場での朝食

避けるべきエリア:

  • ・駅構内の暗い通路
  • ・地下鉄の改札外スペース

交通: 公共交通機関(始発)または徒歩。非常に安全です。

日中

安全

日中は最も活気があり、基本的には安全です。しかし、観光地や路面電車内ではスリの活動が活発になります。特に自撮りや景色に夢中になっている観光客は常に狙われていると認識してください。ヴァーツィ通りなどの歩行者天国では、偽のチャリティ署名を求める集団に遭遇することがあります。

安全な活動:

  • ・主要観光スポットの訪問
  • ・カフェでのテラス席利用
  • ・遊覧船クルーズ

避けるべきエリア:

  • ・特にありませんが、混雑しすぎたトラム車内は注意

交通: メトロ、トラム、徒歩。バリデーションを忘れずに。

夕方〜夜

安全

夕食時はレストランやバーが賑わい、良好な雰囲気です。ただし、バー地区(7区)ではこの時間帯から客引きや「ナンパ詐欺」の女性が活動を開始します。メニューに価格が記載されていない店には絶対に入らないでください。主要駅の地下道では、帰宅を急ぐ人混みに紛れたスリが多発します。

安全な活動:

  • ・ドナウ川の夜景鑑賞
  • ・オペラ鑑賞
  • ・評判の良いレストランでの食事

避けるべきエリア:

  • ・ブラハ・ルイザ広場の地下道
  • ・ブダペスト8区の住宅街

交通: Bolt等の配車アプリ、または明るい大通りのトラム。

深夜

注意

深夜0時を過ぎると、パーティー地区周辺でのトラブルが急増します。酔っ払い同士の喧嘩や、薬物販売の勧誘、タクシーによる高額請求などが主なリスクです。特に一人歩きの男性観光客は「特定の店への誘い」のターゲットになりやすいです。また、公共交通機関の深夜バス内でのスリや嫌がらせも報告されています。

安全な活動:

  • ・ホテルのバーでの飲酒
  • ・Boltを利用した直接の帰宅

避けるべきエリア:

  • ・パーティー地区の裏路地
  • ・Hős utca周辺
  • ・閉鎖的なナイトクラブ

交通: 必ずBoltやUberを利用。流しのタクシーは絶対禁止。

季節別ガイド

(March - May)

気温: 5°C - 20°C

降水: 変わりやすく、5月には雷雨が増える。

服装: 重ね着ができるジャケット、セーター、折りたたみ傘。

おすすめ活動:

ブダペストの公園での散策, ワイン産地の訪問, バラトン湖周辺のハイキング

リスク:

  • ・朝晩の急激な冷え込み
  • ・花粉症(4月〜5月)

(June - August)

気温: 20°C - 35°C (最高40°C)

降水: 乾燥しているが、突発的な激しい雷雨がある。

服装: 通気性の良い夏服、サングラス、日焼け止め、帽子。

おすすめ活動:

バラトン湖での水泳, 音楽フェスティバル(Sziget等), 屋外の温泉浴場

リスク:

  • ・熱波と熱中症
  • ・強い紫外線
  • ・雷雨による交通混乱

(September - November)

気温: 5°C - 18°C

降水: 10月以降、霧やしとしと降る雨が増える。

服装: トレンチコート、軽いコート、防水性のある靴。

おすすめ活動:

紅葉の森林歩き, 収穫祭やワインフェスティバル, オペラやクラシック鑑賞

リスク:

  • ・日照時間の急激な短縮
  • ・霧による視界不良と交通事故

(December - February)

気温: -5°C - 5°C

降水: 雪またはみぞれが降り、積雪することもある。

服装: 厚手のダウンコート、手袋、マフラー、滑り止めの靴。

おすすめ活動:

クリスマスマーケットの訪問, 温泉(セーチェーニ等), スケート

リスク:

  • ・道路の凍結
  • ・厳しい寒さによる体調不良
  • ・空気の乾燥

ベストシーズン: 観光に最適なベストシーズンは5月〜6月、および9月〜10月です。この時期は気温が20度前後で安定しており、屋外での観光やカフェ巡りに最適です。5月は花々が咲き誇り、9月はブドウの収穫時期と重なりワインイベントが豊富です。7月・8月の酷暑を避けることで、体力的にも楽に旅を楽しむことができます。

環境リスク

野生動物のリスク

マダニ

リスク: 5/5

生息地: 全国の森林地帯, ブダペスト市内の公園, バラトン湖周辺

森林や草むらを歩く際は、明るい色の長袖・長ズボンを着用し、裾を靴下の中に入れるなどの防御が基本です。ディートまたはイカリジン含有の忌避剤を使用し、活動後2時間以内に全身をチェックしてマダニの付着を確認してください。もし噛まれているのを発見した場合は、無理に引き抜かず、専用のピンセットを使用するか、速やかに医療機関で除去を依頼してください。

治療: 咬傷後はダニ媒介性脳炎やライム病の症状(発熱、発疹等)に注意し、異常があれば直ちに感染症科を受診してください。

クサリヘビ

リスク: 3/5

生息地: 平原部(ハンガリークサリヘビ), 山岳・森林部(ヨーロッパクサリヘビ)

草むらや岩場を歩く際は厚手の靴を履き、茂みに不用意に手を入れないようにしてください。ヘビは通常、人間を避けるため、振動を伝えるように歩くことが有効です。万が一遭遇した場合は、刺激せずに静かに立ち去ってください。噛まれた場合は、患部を心臓より低い位置に保ち、安静にして速やかに救急車を呼ぶか、血清を保有する病院へ搬送してください。

治療: 血清治療が必要です。救急(112)を呼び、ヘビの特徴を伝えてください。

野犬・キツネ

リスク: 2/5

生息地: 地方の村落, 森林境界線

地方では放し飼いの犬や野良犬、野生のキツネに遭遇することがあります。狂犬病のリスクは低いですが、ゼロではありません。動物には決して近づかず、餌を与えないでください。特に夜間の歩行時には注意が必要です。万が一噛まれたり、傷口を舐められたりした場合は、直ちに大量の石鹸と水で傷口を洗い流し、24時間以内に医療機関を受診して曝露後ワクチン接種を開始してください。

治療: 狂犬病の曝露後免疫(PEP)が必要です。

水の安全性

水道水: 飲用可能

ハンガリーの主要都市の水道水はEU基準を満たしており、飲用可能です。ただし、非常に硬度が高いため、胃腸が弱い方はミネラルウォーターの購入を推奨します。また、ブダペスト中心部などの非常に古い建物では、配管の老朽化による金属味や色の濁りが見られる場合があります。その場合は、一度煮沸するか、市販のフィルターを使用してください。地方の古い農家などで井戸水を使用している場合は、細菌汚染のリスクがあるため飲用を避けてください。

交通安全

事故死亡率: 4.8人

歩行者リスク: 横断歩道では歩行者が優先されますが、信号のない場所での無理な横断は危険です。また、トラム(路面電車)の線路を横切る際は、トラムに優先権があるため、歩行者側が必ず一時停止し安全を確認する必要があります。

公共交通: ブダペストの公共交通(地下鉄、トラム、バス)は非常に発達しており、安全性も高いです。ただし、観光客を狙ったスリが地下鉄1号線やトラム4・6番系統で頻発しているため、荷物の管理には十分な注意が必要です。また、夜間の公共交通機関では酔っ払いによるトラブルに巻き込まれないよう注意してください。

地域別ガイド

中央ハンガリー(ブダペストとその周辺)

レベル 2

首都ブダペストを含む、政治・経済・文化の中心地です。ドナウ川の両岸に広がる美しい景観は世界遺産に登録されており、観光客が最も多い地域です。利便性は極めて高いですが、その分観光客を狙ったスリや詐欺、過剰請求などの軽犯罪が国内で最も集中しています。特に深夜のパーティー地区は注意が必要です。

主要都市: ブダペスト, センテンドレ, エステルゴム

特有リスク:

  • ・観光地での組織的なスリ
  • ・バーでの法外な請求
  • ・非公認タクシーの詐欺

西ドナウ地域(バラトン湖周辺と南部)

レベル 1

「ハンガリーの海」と呼ばれるバラトン湖や、歴史都市ペーチを含む地域です。リゾート地として発展しており、治安は非常に安定しています。夏季はバラトン湖周辺が非常に混雑し、盗難被害が散発しますが、ブダペストに比べると平穏です。ペーチは多文化が融合した美しい大学都市です。

主要都市: ペーチ, シオーフォク, ヘーヴィーズ

特有リスク:

  • ・夏季リゾート地での置き引き
  • ・湖畔での遊泳事故
  • ・特定エリアでのマダニ感染

北東ハンガリー(ミシュコルツとワインの産地)

レベル 3

ミシュコルツやトカイ、エゲルを含む地域です。工業都市と美しい自然、ワインの産地が混在しています。ミシュコルツの一部エリアは犯罪率が高く、夜間の移動には注意が必要です。エゲルやトカイは観光地として安全ですが、公共交通機関の利便性がやや低いため移動に工夫が必要です。

主要都市: ミシュコルツ, エゲル, トカイ

特有リスク:

  • ・一部工業地域の治安悪化
  • ・夜間の鉄道駅周辺の浮浪者
  • ・不十分な英語通用度

大平原地域(デブレツェンと南部)

レベル 1

ハンガリー東部に広がる広大な平原地域です。第2の都市デブレツェンや、学術都市セゲドがあります。治安は概ね良好で、人々は素朴で親切です。観光客への敵意は全くありませんが、セルビア国境に近いエリアでは不法移民の越境に関連した警備が強化されており、検問が行われることがあります。

主要都市: デブレツェン, セゲド, ケチケメート

特有リスク:

  • ・国境付近の検問強化
  • ・日差しによる熱中症(夏季)
  • ・公共交通機関の遅延

西国境地域(ジェールとソンバトヘイ)

レベル 1

オーストリアやスロバキアとの国境に近く、工業投資が盛んな地域です。アウディの工場があるジェールは経済的に豊かで、治安も非常に良好です。オーストリアからの日帰り観光客も多く、国際的な雰囲気があります。犯罪率は低く、夜間の街歩きも基本的には安全です。

主要都市: ジェール, ソンバトヘイ, ショプロン

特有リスク:

  • ・国際列車内での置き引き
  • ・国境付近の交通渋滞
  • ・冬季の凍結による転倒

経済・物価情報

経済概要

ハンガリー経済は2025年現在、緩やかな回復基調にありますが、成長率は0.4〜2.0%と鈍化傾向にあります。中国や日本からの電気自動車(EV)関連投資が活発で、製造業が経済を支えています。一方でEUからの補助金凍結問題が続いており、財政的には不透明な部分も残されています。GDPあたりの対内直接投資は中東欧でも高い水準を維持しており、経済の近代化が進んでいます。

生活費・物価

旅行者の生活費は西欧に比べれば安価ですが、インフレの影響で以前ほどの格安感はありません。ランチは1,200円〜2,000円、夕食は3,000円〜6,000円程度が目安です。ブダペストの宿泊費は中級ホテルで1泊1.5万円〜2万円、地下鉄やトラムの1回券は約200円です。地方都市(デブレツェンやセゲド)へ行くと、これらの費用は2〜3割程度安くなる傾向があります。

通貨情報

通貨はハンガリー・フォリント(HUF)。1円は約2.5〜2.7フォリントで推移しています。カード決済が非常に普及しており、屋台や小規模商店でもタッチ決済が可能です。ただし、公衆トイレや市場、地方のバスなどでは現金が必要な場合があります。ユーロでの支払いも一部可能ですが、レートが著しく悪いため、フォリントでの決済を強く推奨します。

チップガイド

レストランではサービス料が含まれていない場合、10〜15%程度のチップを渡すのが一般的です。カード決済時に端末でチップの割合を選択する形式が増えています。タクシーやホテルのポーターへのチップは、端数を切り上げるか、500フォリント程度を渡せば十分です。

予算ガイド

バックパッカーなら1日8,000円程度(ホステル、自炊、公共交通)、ミドルレンジなら20,000円程度(3つ星ホテル、外食、観光)、ラグジュアリーなら50,000円〜(5つ星ホテル、高級レストラン、専用車)が目安です。2026年の総選挙に向けた物価変動の可能性に注意し、余裕を持った予算計画が必要です。

文化・マナー情報

歴史的背景

アジアにルーツを持つマジャル人が9世紀末に建国した歴史を持ちます。1000年にキリスト教王国として承認され、中世には強国として繁栄しました。その後、オスマン帝国による支配、オーストリア=ハンガリー帝国時代を経て、20世紀には二度の世界大戦とソ連主導の共産主義体制を経験しました。1956年のハンガリー民主化運動は国民の誇りであり、現在の政治意識にも深く根付いています。

社会規範・マナー

ハンガリー人は概して礼儀正しく、公の場では落ち着いた行動が好まれます。教会を訪問する際は、肩や膝を露出した服装は厳禁です。挨拶は重要で、店に入る際は「ヨー・ナポット(こんにちは)」と声をかけるのがマナーです。食事の際は「ヨー・エトワーヨト(召し上がれ)」と言う習慣があります。乾杯の際にビールジョッキをぶつけ合うのは、歴史的背景(1848年革命後の処刑に際しオーストリア軍が行ったとされる)から避ける年配者もいます。

宗教・慣習

人口の約3割がカトリックで、プロテスタント(カルヴァン派、ルター派)も大きな勢力を持っています。宗教行事は生活の一部であり、イースターやクリスマスは家族で過ごす神聖な時期とされます。特に8月20日の建国記念日(聖イシュトバーンの日)は、国を挙げて祝われ、ブダペストのドナウ川沿いで大規模な花火が打ち上げられます。無宗教層も増加していますが、伝統的な価値観は尊重されています。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

ブダペストでは5つ星の高級ホテルから、デザイン性の高いホステル、Airbnbなどのアパートメントまで選択肢が非常に豊富です。アパートメントは「中心部の歴史的建造物」に滞在できる魅力がありますが、入口のセキュリティ(暗証番号や鍵の管理)をしっかり確認してください。地方都市では、伝統的な「ハンガリー版ペンション」であるPanzió(パンジオ)が安価で家庭的なサービスを提供しており、おすすめです。予約はBooking.comやExpediaが主流ですが、直前よりも早めの予約の方がレートが安定します。

食事ガイド

ハンガリー料理はパプリカを多用し、濃厚で食べ応えがあるのが特徴です。代表的なグヤーシュ(スープ)やパプリカーシュ・チルケ(鶏肉のパプリカ煮込み)は必食です。レストランは、観光客向けの「シカ」と呼ばれる店から、地元民が通う「エッテレム」まで多様です。近年はブダペストを中心にミシュラン星付きのモダンなレストランも増えています。衛生基準はEU基準で高く、屋台での飲食も基本的には安全ですが、夏季の生ものは避けるのが無難です。市場(特に中央市場)での食事は安くて新鮮ですが、スリには注意してください。

実用情報

通信・SIM

主要キャリアはYettel、Telekom、Vodafoneの3社です。空港や市内の店舗でプリペイドSIMが容易に購入できます(要パスポート提示)。eSIMも普及しており、Airaloなどの国際サービスも利用可能です。公共Wi-Fiはカフェや主要駅で提供されていますが、セキュリティのためVPNの使用を強く推奨します。

銀行・ATM

銀行のATMは街中に多く、OTPやErste Bankなどが信頼できます。街角にある独立系(特にEuronet)のATMは手数料が高く、レートが非常に悪いため避けてください。キャッシング時は「現地通貨(HUF)で請求」を選択することで、不当な交換レートを回避できます。

郵便・配送

Magyar Postaが運営。大きな郵便局はブダペストの西駅(Nyugati)の隣などにあり、建物自体が美しいこともあります。日本へのポストカードは約10〜14日で届きます。小包の発送は手続きがやや煩雑で、英語が通じない場合もあるため、FedExやDHLの利用も検討してください。

電源・アダプター

電圧は230V、周波数は50Hzです。プラグ形状は丸い2本足のCタイプまたはFタイプです。日本の100V専用機器(ヘアアイロンなど)は変圧器が必要ですが、スマホやPCの充電器はそのまま使えることが多いです。

洗濯サービス

ブダペスト中心部には「Bubbles」などの近代的なコインランドリーが増えており、観光客でも手軽に利用できます。支払いはカードが使えます。ホテルでのランドリーサービスは高額になることが多いため、長期滞在ならコインランドリーが経済的です。

公衆トイレ

ほとんどが有料(約250〜400フォリント)です。入口に係員がいるか、自動ゲートにお金を入れる形式です。小銭を常に用意しておくか、カード決済可能なトイレ(ブダペスト中心部に増加中)を探してください。ショッピングモール内のトイレも有料の場合があります。

主要都市ガイド

デブレツェン

Debrecen

88 安全

ハンガリー第2の都市で、東部の文化と経済の中心です。歴史あるデブレツェン改革派大教会がシンボルです。非常に安全で、大学都市としての活気があります。近年、BMWや電池工場の進出により国際化が進んでいます。

主な観光地:

改革派大教会, デリ美術館, ナジエルデー公園

避けるべきエリア:

  • ・夜間の鉄道駅周辺
  • ・郊外の未開発エリア

ベストシーズン: 5月〜9月

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セゲド

Szeged

90 安全

「太陽の街」として知られる南部の中心都市。美しい広場とティサ川沿いの景観が魅力です。学生が多く、治安は国内トップクラスに良いです。サラミの産地としても有名で、食文化も豊かです。

主な観光地:

セゲド大聖堂, ドーム広場, Móra Ferenc美術館

避けるべきエリア:

  • ・セルビア国境付近の森林
  • ・深夜のバー密集地

ベストシーズン: 4月〜10月

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ペーチ

Pécs

85 安全

ユネスコ世界遺産の初期キリスト教墓所がある歴史都市。ローマ、トルコ、ハンガリーの文化が融合した独自の雰囲気があります。文化的なイベントが多く、旅行者に非常に友好的で安全な街です。

主な観光地:

初期キリスト教墓所, ジョルナイ文化地区, ペーチ大聖堂

避けるべきエリア:

  • ・旧市街から離れた住宅区
  • ・深夜の主要駅周辺

ベストシーズン: 5月〜10月

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ジェール

Győr

87 安全

ウィーンとブダペストの中間に位置する工業都市。バロック様式の旧市街が美しく保存されています。経済的に豊かであるため犯罪率は低く、観光客にとって非常に快適な滞在が可能です。

主な観光地:

ジェール旧市街, 司教宮殿, ラバ・クエレ・温泉

避けるべきエリア:

  • ・工業団地周辺(夜間)
  • ・郊外の大型商業施設周辺

ベストシーズン: 4月〜9月

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ミシュコルツ

Miskolc

72 警戒

北東部の工業都市。市内にある「タポルツァ洞窟風呂」が最大の見どころです。かつての鉄鋼業衰退の影響で一部治安が不安定な地域がありますが、観光エリア自体は適切に管理されています。

主な観光地:

タポルツァ洞窟風呂, ディオシュジュール城, リラフレド

避けるべきエリア:

  • ・Avas地区の集合住宅群
  • ・夜間のブザ広場周辺

ベストシーズン: 6月〜8月

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交通詳細ガイド

国内線フライト

ハンガリーは国土が比較的コンパクトなため、国内定期便の路線はほぼ存在しません。ブダペスト・フェレンツ・リスト国際空港を拠点とした国際線が主役です。国内移動の主流は鉄道とバスであり、空路を検討する必要は通常ありません。地方への迅速な移動が必要な場合は、チャーター機を除き、鉄道の特急(InterCity)を利用するのが最も一般的です。

鉄道・バス

国鉄MÁVが全土を網羅しています。特急InterCity(IC)はブダペストと主要都市を2〜3時間で結び、座席指定制で清潔・安全です。料金も手頃で、オンライン予約が非常に便利です。一方で、鉄道がカバーしていない小さな村へは黄色い車体の長距離バスVolánbuszが活躍します。鉄道駅に隣接してバスターミナルがあることが多く、乗り換えもスムーズです。いずれも検札が厳格なため、事前のチケット購入とバリデーションを忘れないでください。

レンタカー・配車サービス

レンタカーは空港や市内で手軽に利用でき、地方巡りには最適です。道路舗装状態は良好ですが、ブダペスト市内は一方通行と渋滞が多く、駐車場確保も困難です。配車アプリは『Bolt』が市場を独占しており、明朗会計で非常に安全です。2024年に『Uber』もブダペストに再参入しましたが、現地のタクシー会社と提携した形式になっています。流しのタクシーは過剰請求のリスクがあるため、必ずアプリ経由で呼び出すことを徹底してください。

交通リスク評価

公共交通機関の安全性は概ね高いですが、ブダペストの4・6番トラムや2番トラム、地下鉄内でのスリ被害は頻発しています。混雑時にバッグを前に抱える等の対策が必須です。また、夜間の国際列車(プラハ、ウィーン、ミュンヘン行きなど)の個室寝台での盗難報告もあるため、施錠には細心の注意を払ってください。運転面では、飲酒運転への罰則が「アルコール分ゼロ」厳守と非常に厳しいため、一口でも飲んだら運転は絶対に避けてください。

都市別交通ガイド

ブダペスト

地下鉄: 4路線あり。M1は世界で2番目に古い歴史的路線。非常に効率的です。

バス: 青いバスが街中を網羅。夜間バスも充実しており24時間稼働しています。

タクシー: Boltアプリが主流。タクシーは黄色で統一され、料金も固定制。

徒歩・自転車: ドナウ川沿いは歩きやすいが、観光地間は距離があるためトラム併用が吉。

費用目安: 1回券約180円、24時間券約1,000円。

デブレツェン

地下鉄: 地下鉄はありません。

バス: 市内の広範囲をカバー。

タクシー: Boltが利用可能。主要駅前に待機タクシーあり。

徒歩・自転車: 平坦な街なので自転車移動が非常に快適です。

費用目安: 1回券約150円。

セゲド

地下鉄: 地下鉄はありませんが、路面電車が発達。

バス: 市内バスが頻繁に運行。

タクシー: 地元タクシー会社が強く、アプリ呼び出しが一般的。

徒歩・自転車: 街全体がコンパクトで、徒歩観光が非常に容易です。

費用目安: 1回券約140円。

ペーチ

地下鉄: 地下鉄はありません。

バス: 坂が多いため、バス移動が主役となります。

タクシー: Boltが利用可能。

徒歩・自転車: 旧市街は徒歩のみのエリアが多く、散策に最適です。

費用目安: 1回券約150円。

ジェール

地下鉄: 地下鉄はありません。

バス: 工業団地と中心部を結ぶ路線が充実。

タクシー: Boltおよび地元タクシー会社。

徒歩・自転車: 旧市街は徒歩で十分回れます。

費用目安: 1回券約150円。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在ハンガリー日本国大使館

Embassy - Budapest

住所: 1125 Budapest, Zalai út 7.

電話: +36-1-398-3100

管轄: ハンガリー全土

緊急対応: 24時間対応(閉館時は緊急窓口へ転送)

ハンガリー名誉総領事館(日本国内・東京)

Consulate General - 東京都

住所: 東京都港区三田2-17-14

電話: 03-5730-2010

管轄: 日本国内

緊急対応: 平日のみ

領事サービス

在ハンガリー日本大使館では、パスポートの発給・更新、戸籍・国籍事務、各種証明書の発行を行っています。事件・事故などの緊急時には、現地当局への連絡方法のアドバイス、弁護士・通訳リストの提供、医療機関の情報提供などの支援を行います。ただし、金銭の立替えや捜査活動の代行、裁判への介入はできません。2025年の日本人被害事件を受け、防犯情報の提供がより迅速かつ詳細になっています。

長期滞在ビザ

日本人が90日を超えて滞在する場合、目的(就労、就学、家族滞在等)に応じた滞在許可が必要です。2024年に施行された新入国管理法により、各カテゴリーの要件が厳格化されました。申請は原則としてオンラインシステム(Enter Hungary)で行いますが、指紋採取等のため現地の移民局(Országos Idegenrendészeti Főigazgatóság)へ出向く必要があります。手続きには数ヶ月かかる場合があるため、余裕を持った準備が不可欠です。

リモートワーク・デジタルノマド

ハンガリーはデジタルノマド向けに「ホワイトカード(White Card)」という滞在許可制度を導入しています。EU域外の国民で、国外の企業から月額3,000ユーロ(約48万円)以上の収入があることが条件です。有効期間は最大1年で、1回の更新が可能です。ブダペストはコワーキングスペースが充実しており、ネット環境も高速で安価なため、ノマドに非常に人気がありますが、ホワイトカードでは現地企業での就労は禁じられています。

ビジネスビザ

短期の商談や市場調査であれば、90日以内のシェンゲン協定免税(パスポートのみ)で対応可能です。ただし、現地での実務や報酬が発生する場合は、短期就労目的の許可が必要です。法改正により、ビジネス目的の長期滞在は投資規模や雇用創出効果が厳格に審査されるようになりました。申請には英文またはハンガリー語の契約書、登記簿謄本、納税証明書などの膨大な書類が求められるため、専門の弁護士を通すのが一般的です。

推奨防犯装備

RFIDブロッキング財布

必須

防犯グッズ

ブダペストの公共交通機関内や観光地でのスキミング被害を防ぐために必須です。

Pacsafe製防犯バッグ

推奨

防犯グッズ

カッターでの切り裂き防止やジッパーロック機能があり、スリの多い2番トラム等で有効です。

ドア用ポータブルアラーム

推奨

防犯グッズ

アパートメント形式の宿泊施設に滞在する際、夜間の不法侵入を検知・威嚇するために役立ちます。

VPNサービス

推奨

通信機器

公共Wi-Fiでの通信傍受や、近年急増している決済情報の窃取を防ぐためのデジタルセキュリティです。

大容量モバイルバッテリー

必須

通信機器

緊急時の連絡手段確保のため必須。特に冬場は気温低下でバッテリー消費が早まるため重要です。

海外旅行保険(高額補償)

必須

保険

私立クリニックでの治療費は高額なため、最低でも3,000万円以上の治療・救援費用補償を推奨します。

マネーベルト(腹巻きタイプ)

推奨

防犯グッズ

パスポート原本と予備の現金を、衣服の下に隠して保持するために使用します。

ホイッスル(緊急用)

オプション

防犯グッズ

万が一の身体的な危険や、人気のない場所でのトラブル時に周囲に助けを求めるために有効です。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

ハンガリーは女性の一人旅にとって欧州内でも非常に安全な国の一つとされています。凶悪犯罪に遭遇する確率は低く、多くの女性旅行者が夜間のブダペストでも中心部であれば安心して歩いています。ただし、2025年1月に邦人女性が特定の人間関係に起因する事件で殺害された例もあり、SNSやデーティングアプリを通じた見知らぬ人との接触、特に自宅やアパートへの招待には極めて慎重になる必要があります。夜間のパーティー地区(7区周辺)では、酔った男性による執拗なナンパや、まれにドリンクへの睡眠薬混入(スパイクド・ドリンク)の報告があるため、飲み物は常に自分の手元から離さないようにしてください。深夜の移動は必ず『Bolt』等の信頼できる配車アプリを使用し、流しのタクシーには一人で乗らないことを徹底してください。服装については自由ですが、教会の見学時には肩や膝を覆うストールなどを持参するのがマナーです。

LGBTQ+旅行者向けガイド

ハンガリー政府は保守的な政策を掲げており、2020年代に入りLGBTQ+の権利を制限する法律(学校教育やメディアでの露出制限など)が相次いで施行されています。これにより、政治的なレベルでの風当たりは強まっており、プライドパレードに対して右翼団体が抗議活動を行うこともあります。しかし、個人としての外国人観光客が街中で直接的な攻撃を受けることは稀です。特にブダペストは非常にリベラルな雰囲気があり、多くのゲイバーやフレンドリーなカフェが存在し、コミュニティは活発です。公共の場で過度な愛情表現を行う際は、周囲の状況(特に年配者の多い場所や保守的な地方都市)に配慮することで、不要なトラブルを避けることができます。法的には同性婚は認められていませんが、パートナーシップ制度は存在します。安全に滞在するためには、政治的なデモなどには近づかず、都市部のフレンドリーなエリアを中心に活動することをお勧めします。

家族・シニア旅行者向けガイド

ハンガリーは家族連れやシニア旅行者にとって、非常に魅力的な目的地です。第一に、国内各地に点在する「温泉(スパ)」は、あらゆる世代がリラックスできる施設となっており、ブダペストのセーチェーニ温泉やゲッレールト温泉はシニアにも大変人気です。子供連れには、ブダペストの『子供鉄道』や、世界で最も美しい動物園の一つと言われるブダペスト動物園、科学博物館のパレス・オブ・ミラクルズなどが楽しめます。治安が良いため、家族で夜のドナウ川クルーズを楽しむのも安全です。シニア向けには、公共交通機関の利用が非常に容易(一定の年齢以上は無料になる制度もありますが、日本人は対象外になる場合が多いため注意)で、歴史的な建築物を巡る観光が充実しています。注意点として、ブダペストの歩道は石畳が多く、段差も多いため、足腰に不安がある方は歩きやすい靴と、必要に応じたタクシー移動を推奨します。また、公共トイレは有料が多いため、常に小銭を持っておくと安心です。健康面では、夏季の乾燥した猛暑はシニアに負担が大きいため、水分補給と適度な休憩を心がけてください。

安全に関するよくある質問

夜間にブダペストを歩いても安全ですか?

中心部は概ね安全ですが、8区の一部や地下道、深夜のパーティー地区は避けてください。

タクシーは安全ですか?

流しは危険です。必ずBoltアプリを使用して公認タクシーを呼んでください。

偽警官がいると聞きましたが本当ですか?

はい、観光地で所持品検査を装い現金を盗む手口があります。必ず警察署への同行を求めてください。

水道水は飲めますか?

はい、主要都市の水道水は飲用可能です。ただし地方では配管の影響で味が異なる場合があります。

テロの危険性はありますか?

欧州内では比較的低いですが、公共イベント等の警戒は必要です。

マダニによる感染症が心配です。

森林地帯では長袖を着用し、帰宅後は全身をチェックしてください。脳炎ワクチンの接種も検討を。

スリが多い路線はどこですか?

2番・4番・6番トラム、地下鉄1号線(黄色)は特に注意が必要です。

日本人への差別はありますか?

親日的な国であり、目立った差別はありません。ただし田舎では珍しがられることがあります。

デモに遭遇したらどうすればいいですか?

国会議事堂周辺などで頻発しますが、近づかず速やかに離れてください。

医療の質はどうですか?

ブダペストの私立病院は高いですが質も良好。保険加入が必須です。

実用的なよくある質問

フォリントへの両替はどこがお得ですか?

市内の「Correct Change」等の公認両替所か、銀行ATMでのキャッシングが推奨されます。

カードはどこでも使えますか?

ほぼどこでも使えます。市場やトイレ用に少額の現金があれば十分です。

チップは必須ですか?

サービス料が含まれていないレストランでは10-15%が目安です。

公共交通機関のチケットはどう買いますか?

BKK公式アプリ(BudapestGO)での購入が最も便利です。

日曜日に買い物はできますか?

主要なスーパーやモールは開いていますが、地方の個人商店は閉まることが多いです。

電圧とプラグはどうなっていますか?

230V、C/Fタイプです。変換プラグが必要です。

ネット環境はどうですか?

非常に良好です。プリペイドSIMも安価に手に入ります。

英語は通じますか?

ブダペストではよく通じます。地方では単語を並べる程度になることがあります。

パスポート携帯は必須ですか?

はい、原本の携帯が義務付けられています。コピーでは不十分です。

飲酒運転の基準は?

アルコール分0.0%です。一口でもアウトですので注意してください。

ハンガリーの治安に関するよくある質問

ハンガリーの治安は良い?悪い?

ハンガリーの治安は欧州全体で見れば非常に良好で、世界平和指数でも上位を維持しています。殺人などの凶悪犯罪の発生率は低いですが、近年はインフレの影響により、スリや置き引き、車上荒らしといった軽犯罪が増加傾向にあります。2025年に邦人被害事件が発生したこともあり、観光地では十分な警戒が必要です。過度に恐れる必要はありませんが、日本と同じ感覚で過ごすのは避け、貴重品の管理を徹底しましょう。

ハンガリーで危険な地域はどこ?

ブダペスト市内では、繁華街である第7区のパーティー地区や、再開発途上の第8区の一部(Magdolna地区など)で夜間のトラブルが多く報告されています。地方では、経済的に困窮している北東部のノグラード県やヘヴェシュ県、産業都市ミシュコルツの郊外、不法移民の密航ルートに近いセルビア国境付近などで警戒が必要です。これらの地域では夜間の一人歩きを控え、人通りの少ない場所へは立ち入らないようにしてください。

ハンガリー旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」と言われるほど治安が崩壊しているわけではありませんが、観光客を狙った組織的な詐欺や窃盗が常在しているのは事実です。2025年に発生した事件により現地の警察対応への不信感も一部で高まっていますが、一般的な観光ルートで基本的な安全対策を講じていれば、安全に旅行を楽しむことができます。非公式のタクシーを避け、知らない人に声をかけられても無視するといった基本を徹底することが重要です。

ハンガリーは女性一人でも怖くない?

日中の観光地であれば女性一人でも「怖い」と感じる場面は少ないでしょう。しかし、夜間のブダペスト第7区など酒場が集中するエリアでは、酔客による絡みや睡眠薬混入(ドリンクスパイキング)の被害、ナンパを装った執拗な接近が発生しています。一人旅の場合は、深夜の移動には必ず信頼できるタクシー配車アプリ(Boltなど)を利用し、バーでは自分の飲み物から目を離さないように細心の注意を払ってください。

ハンガリーでスリに遭わないための対策は?

ブダペストの地下鉄、トラム(特に4系統・6系統)、主要駅、および中央市場などの混雑した場所がスリの多発地帯です。対策として、バッグはファスナー付きのものを前に抱え、財布は後ろポケットに入れないことが鉄則です。スマートフォンをズボンのポケットから抜き取られるケースも多いため、ストラップを使用したり、使用時以外はカバンに収納したりするなど、常に「狙われている」という意識を持って行動しましょう。

ハンガリーで多い詐欺の手口は?

代表的なのは「飲食店での過剰請求」と「タクシー詐欺」です。バーで声をかけられた女性について行き、法外な代金を請求されるケースや、非正規タクシーが不当な高額料金を要求するトラブルが絶えません。また、偽警察官が「麻薬や偽札の捜査」と称して財布を提示させ、中身を抜く詐欺も報告されています。警察官を名乗られても、公的身分証の提示を求め、人気のない場所での所持品検査には応じないでください。

ハンガリーで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人は多額の現金を持っている、または警戒心が薄いと思われやすく、スリや置き引きの格好の標的になります。また、2025年には日本人が巻き込まれる深刻な事件も発生しており、親切を装った接近には注意が必要です。レストランで椅子の背もたれにバッグをかけたり、テーブルの上にスマートフォンを置いたままにするなど、日本では当たり前の行動が犯罪を誘発するため、現地での行動規範を再確認してください。

ハンガリー旅行で注意すべきことは?

公共交通機関での検札には特に注意が必要です。切符の打刻(バリデート)を忘れると、たとえ観光客であっても容赦なく高額の罰金を科されます。また、政治的なデモが発生している際は、交通機関が麻痺するだけでなく、混乱に乗じたトラブルに巻き込まれる恐れがあるため、集会場所には近づかないようにしましょう。さらに、現金の持ち歩きは最小限にし、カード決済を活用することも有効な防犯対策となります。

ハンガリーで起こりやすいトラブルは?

言葉の壁や商習慣の違いによるトラブルが目立ちます。特にタクシーの料金トラブル、レストランでのサービス料の二重請求、公共交通機関での無賃乗車扱い(打刻ミス)などが頻発しています。また、深夜の繁華街での喧嘩やトラブルに巻き込まれることもあります。2026年の総選挙を控え、政治的な対立がデモに発展し、観光客の移動に影響が出る可能性もあるため、滞在中は常に現地の最新ニュースを確認してください。

ハンガリーで被害に遭ったらどうする?

緊急時は共通番号「112」に連絡してください。英語が通じることが多いです。事件の被害に遭った場合は、必ず最寄りの警察署で「被害届(Police Report)」を作成してもらいましょう。これは保険請求や再発行手続きに不可欠です。パスポートを紛失・盗難された場合は、在ハンガリー日本国大使館へ連絡し、帰国のための渡航書の発行手続きを行います。緊急連絡先や大使館の場所は、渡航前にメモしておきましょう。

ハンガリーの治安詳細

ハンガリーの治安概要

ハンガリーは中央ヨーロッパの中でも比較的治安が良い国として知られています。世界平和指数でも日本と同様に高順位に位置し、暴力犯罪は抑制されています。しかし、2020年代半ばからの急激なインフレと経済不安により、窃盗や詐欺といった財産犯が増加しています。特に首都ブダペストは、観光客を狙った組織的なスリグループや、バーでのぼったくり、不当なタクシー料金請求などのリスクが他都市より高い状況です。2025年に邦人被害の重大事件が発生したこともあり、治安が良いという先入観を捨て、最低限の警戒心を持って行動することが強く求められています。

ハンガリーは危険?やばい?

「ハンガリーは危険か?」という問いに対し、観光客として訪れる分には、他国の主要都市と比較して「極めて危険」というわけではありません。しかし、「やばい」側面として、組織的な詐欺の手口が巧妙化している点が挙げられます。特にブダペストの第7区周辺での過剰請求や、深夜の繁華街における薬物関連のトラブル、さらには不法移民問題に関連する国境付近の緊張など、特定の条件や場所においてはリスクが急上昇します。2025年の事件後は、警察の対応能力の限界も指摘されており、自分の身は自分で守るという意識が、以前よりも重要になっています。

ハンガリーは怖い?一人旅でも大丈夫?

ハンガリーは女性の一人旅であっても、日中の明るい時間帯に有名な観光地を巡る分には、特に怖い思いをすることは少ないでしょう。ただし、暗くなってからのブダペスト第7区(ユダヤ教区周辺のバーエリア)や、第8区の裏通りは、雰囲気も一変し、酔っ払いや浮浪者が増えるため注意が必要です。深夜の移動に非正規の流しタクシーを使うことは避け、必ず配車アプリを利用してください。また、バーで親切を装って近づいてくる人物には警戒し、飲み物に薬物を入れられる被害も想定して、常に自分のグラスを管理下に置くようにしましょう。

スリ・詐欺・犯罪の実態

ハンガリーでの犯罪の主流は、スリ、置き引き、詐欺といった軽犯罪です。ブダペストの4番・6番トラムや地下鉄車内では、グループで獲物を囲み、注意を逸らしている隙に財布を抜くプロの手口が横行しています。詐欺では、特に観光客をターゲットにした「ぼったくりバー」が有名です。路上で声をかけられた女性に誘われて店に入ると、メニューにない高額な飲み物代を請求され、支払えないと脅されるケースがあります。タクシーでも、メーターを細工したり、わざと遠回りをしたりして通常の数倍の料金を請求するトラブルが絶えません。最近はオンライン決済やQRコードを悪用した詐欺も増えており、手口が多様化しています。

地域別の危険度

地域別では、ブダペスト第7区がナイトライフの中心地ゆえに酔客狙いの犯罪が集中しています。第8区のMagdolna地区周辺は低所得層が多く、夜間の治安が不安定です。地方では、ノグラード県やヘヴェシュ県といった北東部の貧困地域で、部外者に対する路上強盗や空き巣などの発生率が高まっています。また、セルビアとの国境に近いRöszke周辺は、不法移民の密航ルートになっており、武装した業者間のトラブルが散発的に発生しています。工業都市ミシュコルツの郊外も、夜間の治安が良くないエリアとして知られています。これらの地域へ赴く際は、事前にルートを確認し、夜間の滞在を避けるなどの対策が必要です。

ハンガリー旅行で注意すべきポイント

ハンガリー旅行での最重要注意点は、移動手段と公共交通機関のルールです。タクシーは必ず「Bolt」などの公式アプリで呼び、車体に社名のない白タクは絶対に避けてください。公共交通機関(地下鉄、バス、トラム)では、乗車前に必ず切符に刻印(バリデート)を行う必要があります。これを怠ると、私服の検札員に厳しく罰金を科されます。また、2026年の選挙に向けた政治デモや集会は、概ね平和的ですが、急な交通規制や不測の事態を招くことがあるため、人が集まっている場所には近づかないのが賢明です。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として、ブダペストの繁華街で「写真を撮ってほしい」と声をかけられ、その隙に別の人物にバッグから財布を抜き取られたケースがあります。また、レストランで会計時にサービス料が含まれているにもかかわらず、高額なチップを強要されるトラブルや、非公式のタクシーで空港から市内まで通常の3倍の料金を請求された事例も報告されています。さらに、2025年には深刻な事件も起きており、見知らぬ人物からの親切な申し出や、人気のない場所への誘いについて行った結果、身体的被害に遭うという最悪のケースも考慮に入れなければなりません。

被害に遭った場合の対応

万が一被害に遭った場合は、まず身の安全を確保し、緊急通報番号「112」に連絡してください。盗難被害の場合は、現地の警察署に出向き、保険金請求に必要な被害届(Police Report)を発行してもらいます。ブダペストなどの主要都市では英語対応が可能な場合が多いですが、翻訳アプリなどを活用して正確に状況を伝えましょう。パスポートを紛失した場合は、ブダペストにある在ハンガリー日本国大使館(電話:+36-1-398-3100)へ至急連絡してください。事前にパスポートのコピーや予備の証明写真を準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。

データソース

公的機関