インド / India

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月15日
52
安全スコア
C-
身体的安全
D+
医療・衛生
E
詐欺・スリ
C
テロリスク

総合評価

急速な経済成長を遂げる一方で、深刻な格差を背景とした詐欺や性犯罪、特定の国境地帯におけるテロ・紛争リスクが依然として極めて高い状態です。

身体的安全 (C-)

大都市の繁華街では比較的安定していますが、女性を狙った性犯罪や夜間の路上強盗が深刻な懸念事項です。2024年のスペイン人女性への集団暴行事件など、衝撃的な事案も発生しており、一人歩きや深夜の移動には極めて高い警戒が必要です。

医療・衛生 (D+)

水道水は飲用不可で、深刻な大気汚染や経口感染症のリスクが常態化しています。雨季にはデング熱などの蚊媒介感染症が流行し、狂犬病死者数も世界最多クラスです。都市部を除き医療水準が低く、高度な治療には多額の費用を要します。

詐欺・スリ (E)

世界で最も詐欺が蔓延している国の一つです。ホテル偽装詐欺、不当な旅行代理店への誘導、偽警察官による賄賂要求、宝石輸出詐欺など、手口は極めて多様で巧妙です。親切を装う人物の多くが金銭目的であると認識し、自衛する必要があります。

テロリスク (C)

カシミール地方や国境付近ではテロが頻発しており、2025年にも観光客を狙った大規模襲撃が発生しました。都市部でも世界遺産や公共交通機関などのソフトターゲットが標的となる可能性があり、治安当局による警戒態勢が常に敷かれています。

最新インテリジェンスレポート

2025年現在、インドの治安は経済成長と並行して二極化が進んでいます。大都市部では監視カメラの普及やインフラ整備により一定の秩序が保たれていますが、旅行者を狙った詐欺や窃盗、特に女性を標的とした性犯罪のリスクは依然として極めて高い状態です。また、パキスタン国境やカシミール地方、マニプル州などの特定地域では武力衝突やテロの危険が継続しており、外務省から退避勧告が出されています。都市部でも2025年末に爆破事案が発生するなど、ソフトターゲットを狙ったテロへの警戒も欠かせません。デジタル化による新手の詐欺も急増しており、伝統的な手口と最新のサイバー犯罪の両面に対する注意が求められます。良好な日印関係を背景に反日感情は皆無ですが、富裕な日本人を狙った金銭目的の犯罪には厳重な注意が必要です。

背景分析

インドは2025年にGDPで日本を抜き、世界第4位の経済大国へと躍進しました。しかし、この急速な成長の裏で深刻な失業率と貧富の格差が犯罪の温床となっています。政治面では第3次モディ政権が安定した統治を続けていますが、ヒンドゥー至上主義的な政策がイスラム教徒などの宗教的少数派との緊張を生み、時折コミュニティ間暴力へと発展します。また、北東部のマニプル州では民族間の土地や特権を巡る争いが激化し、2026年現在も大統領直接統治下で不安定な状況が続いています。経済のデジタル化は進展しており、UPI決済の普及は利便性を高めた一方で、外国人旅行者を狙った偽の警察官や役人を装うデジタル詐欺を増加させています。加えて、パキスタンとの長年の領有権問題や中国との国境紛争といった地政学的リスクも潜在しており、国内の安全保障政策に大きな影響を及ぼしています。教育格差が若年層の不満を増大させ、これがデモや暴動の引き金になるケースも見受けられます。都市部では大気汚染が世界最悪レベルに達することもあり、治安のみならず環境リスクも無視できません。日印関係は「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」に基づき極めて良好ですが、個人旅行者の安全は自己責任に依存する部分が大きいのが現状です。

重要ポイント

  • ジャム・カシミール州およびパキスタン国境地帯への立ち入りは絶対に行わないでください。
  • 女性の一人旅は推奨されません。外出は明るい時間帯に複数人で行うことが基本です。
  • 移動は路上で拾うリキシャを避け、UberやOlaなどの配車アプリを徹底して活用してください。
  • 空港や駅で声をかけてくる『公式ガイド』や『運転手』の言葉(ホテルが閉鎖された等)は100%詐欺です。
  • 生水、氷、カットフルーツの摂取を避け、常に封の開いていないミネラルウォーターを使用してください。
  • デジタル決済UPIを外国人も利用可能ですが、偽のQRコードや送金詐欺には注意が必要です。
  • 動物(犬、猿)には絶対に触れないでください。狂犬病の曝露後ワクチンは信頼できる私立病院でのみ受診可能です。
  • 加熱式タバコ・電子タバコの持ち込み・所持は全面的に禁止されており、厳罰に処されます。
  • 宗教施設では肌の露出を避け、牛や神像への敬意を欠く行為を慎んでください。
  • 2026年の州議会選挙期間中は、各地で突発的なデモや暴動が発生するリスクが高まります。
  • 賄賂を要求された場合は毅然と拒否し、領収書(Challan)の提示を求めてください。
  • 重大なトラブルに遭遇した際は、現地の警察だけでなく即座に日本大使館に連絡してください。

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください(一部地域レベル4)
米国務省 Level 2: Exercise Increased Caution
英国外務省 Exercise a high degree of caution
カナダ政府 Exercise a high degree of caution
ドイツ外務省 Teilreisewarnung
フランス外務省 Vigilance renforcée / Rouge

地域別リスク評価

ジャンム・カシミール州(ラダック除く)

退避勧告(レベル4)リスク

パキスタンとの領有権争いが続いており、武装勢力によるテロや軍との衝突が日常化しています。観光客も標的となるため、絶対に立ち入らないでください。

マニプル州

退避勧告(レベル4)リスク

2023年から続く民族間暴力が激化しており、現在も大統領統治下で治安が極めて不安定です。通信遮断や外出禁止令が頻発しており、渡航は不可能です。

パキスタン国境地帯

退避勧告(レベル4)リスク

軍事的な緊張が極めて高く、銃撃戦や地雷の危険があります。アムリトサル等の都市部は比較的安全ですが、境界線付近は厳禁です。

インド中部・東部(レッド・コリドー)

渡航中止勧告(レベル3)リスク

チャッティースガル州などの森林地帯では極左過激派(ナクサライト)が活動しており、政府軍への攻撃や外国人拘束のリスクがあります。

デリー首都圏(NCR)

十分注意(レベル1-2)リスク

窃盗、詐欺、性犯罪の多発地帯です。また冬期の大気汚染や、観光客を狙った組織的な勧誘が国内で最も激しい地域の一つです。

アグラ / ジャイプール

十分注意リスク

世界的な観光地ですが、偽ガイド、宝石詐欺、法外な料金請求が蔓延しています。親切な接触には常に警戒が必要です。

ゴア州

十分注意リスク

開放的な雰囲気ですが、麻薬関連犯罪や水難事故、ナイトクラブでの睡眠薬強盗が報告されています。夜間のビーチ移動には注意してください。

ケララ州 / 南インド

比較的安定リスク

北部に比べて治安は良好で、女性への敬意も高い傾向にあります。ただし、雨季の洪水や感染症リスク、混雑時のスリには注意が必要です。

国内安全マップ

インド全土の治安は、地域的な政治状況や経済格差により極めて複雑です。2025年以降、大都市ではハイテク監視社会への移行が進む一方、観光客を狙った古典的かつ狡猾な詐欺は依然として衰えていません。特に女性の安全に関しては、法整備は進んだものの、実社会でのリスクは依然としてワーストクラスであることを自覚すべきです。また、パキスタン国境や一部の北東部州では軍事的な緊張が常態化しており、テロリズムのリスクは常に排除できません。良好な日印関係を過信せず、個別の移動や宿泊における自衛策を徹底することが不可欠です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
注意 ニューデリー(NCR)

首都として警備は厳重ですが、スリ、詐欺、性犯罪が極めて多く発生します。特に観光地や主要駅周辺では勧誘が執拗です。

リスク: 組織的詐欺, 性犯罪, 深刻な大気汚染

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安全 ムンバイ

経済の中心地で、インドの中では治安が比較的安定しています。夜間も活気がありますが、テロのソフトターゲットになりやすい点に注意が必要です。

リスク: 雑踏でのスリ, テロ警戒, 洪水(雨季)

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危険 ジャンム・カシミール州(スリナガル周辺)

武装勢力と軍の衝突が頻発する紛争地帯です。観光客を狙ったテロも発生しており、渡航中止が強く求められています。

リスク: テロ・襲撃, 武力衝突, 通信遮断

危険 マニプル州(インパール周辺)

激しい民族紛争により、死傷者が多数出ている最危険地帯です。治安当局も制御しきれておらず、絶対に立ち入らないでください。

リスク: 民族紛争, 暴動, 大統領統治下の厳戒態勢

注意 アグラ

タージマハル周辺は世界で最も詐欺師が密集しているエリアの一つです。偽ガイドや法外な料金の店への誘導が常態化しています。

リスク: 執拗な詐欺, ぼったくり, 偽物販売

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危険 バスター(レッド・コリドー地帯)

ナクサライトと呼ばれる左翼過激派の拠点です。森林地帯での戦闘や地雷の危険があり、外国人は誘拐の標的になる恐れがあります。

リスク: ゲリラ活動, 誘拐, 地雷

注意 ゴア(北部ビーチエリア)

観光客に人気ですが、ドラッグに関連したトラブルや睡眠薬強盗が報告されています。夜間のビーチでの独り歩きは厳禁です。

リスク: 薬物犯罪, 睡眠薬強盗, 水難事故

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安全 バンガロール

IT都市として教育水準が高く、治安は国内最高レベルです。ただし、深刻な交通渋滞に伴う事故には十分な注意が必要です。

リスク: 交通事故, 軽度のスリ, 交通遮断(デモ)

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注意 ヴァラナシ

聖地として多くの人が集まりますが、偽の修行僧や詐欺師による強引な寄付要求や薬物の勧誘が多発しています。河岸での衛生環境も悪いです。

リスク: 宗教詐欺, 薬物勧誘, 衛生リスク

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安全 ケララ州(コチ周辺)

穏やかな雰囲気で、外国人に対する偏見や犯罪も比較的少ない地域です。自然災害(洪水)の時期を除けば、インドで最も安全に旅ができる場所の一つです。

リスク: 洪水リスク, 蚊媒介感染症

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危険 パキスタン国境(ワガ境界付近)

境界セレモニー周辺は観光客が多いですが、背後の境界線は軍事対峙地帯です。予期せぬ衝突や砲撃のリスクがあり、レベル4の警戒が必要です。

リスク: 軍事衝突, テロ警戒, 砲撃

注意 ジャイプール

ピンクシティとして有名ですが、宝石輸出詐欺の温床です。見知らぬ人からのビジネス話には絶対に乗らないでください。

リスク: 宝石詐欺, 執拗な客引き, 交通事故

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犯罪・治安情報

犯罪統計

詐欺

リスク: 5/5

多発エリア: デリー空港・駅周辺, アグラの路上, パハールガンジ, ジャイプールの宝石店

手口:

  • ホテル閉鎖・火事の虚偽説明
  • 政府公認を騙る偽旅行代理店への誘導
  • 宝石・絨毯の輸出免税詐欺

対策:

  • 知らない人物からの「閉まっている」という言葉を完全に無視する
  • 配車アプリ以外の移動手段を極力使わない
  • 路上で声をかけてくる親切なインド人は全て疑う

観光客への詐欺被害は年間数千件に及びますが、立件されるのはごく僅かです。

スリ・窃盗

リスク: 4/5

多発エリア: 公共交通機関内(特に鉄道), チャンドニー・チョウクなどの市場, タージ・マハル周辺, 深夜の長距離バス

手口:

  • ケチャップ・糞尿を服にかけて注意を逸らす
  • バイクによる追い越しざまのひったくり
  • 寝台列車での就寝中の荷物盗難

対策:

  • カバンは体の前で持ち、手を添える
  • スマートフォンを路上で露出させない
  • 鉄道ではワイヤーロックで荷物を固定する

都市部のひったくりは増加傾向にあり、特にスマホが主要なターゲットです。

性犯罪

リスク: 5/5

多発エリア: 深夜の路地裏, 地方のキャンプサイト, 混雑したバス・電車, 一部の安宿

手口:

  • 執拗な付きまとい・痴漢行為
  • 飲み物への睡眠薬混入
  • 複数人による囲い込み・脅迫

対策:

  • 露出を控えた現地の文化に即した服装をする
  • 夜間は絶対に一人で外出しない
  • 公共交通機関の女性専用車を必ず利用する

デリの性犯罪率は国内平均の2倍以上であり、極めて高い警戒が必要です。

traffic_accident

リスク: 5/5

多発エリア: 全土の幹線道路, デリー・ムンバイの交差点, 山岳地帯の峠道, 夜間の国道

手口:

  • 逆走・信号無視による衝突
  • 家畜の飛び出しによる事故
  • 過積載・整備不良車両の転倒

対策:

  • セルフドライブは絶対に避け、運転手付き車両を雇う
  • 道路横断時は車両が止まらない前提で動く
  • 夜間の山岳地帯移動は避ける

交通事故死者数は世界最多クラスであり、犯罪以上に生命の危険が高いです。

健康・医療情報

ワクチン情報

インド渡航では、入国条件として黄熱ワクチンの証明が必要なケースを除き、基本的には個人の判断に委ねられます。しかし、衛生環境が日本と大きく異なるため、経口感染症(A型肝炎、チフス)や破傷風、狂犬病の接種が日本外務省や厚生労働省検疫所により強く推奨されています。特に地方や寺院周辺など、動物と接触する機会が多い場合は、渡航前の計画的な接種が安全確保の鍵となります。

ワクチン 必須/推奨 備考
黄熱 (Yellow Fever) 必須 黄熱リスク国から入国、またはトランジットした渡航者にはイエローカードの提示が義務付けられています。日本から直接入国する場合は不要です。
A型肝炎 推奨 汚染された水や食べ物から感染するため、衛生状態に不安があるインド全土への渡航者に強く推奨されます。
破傷風 推奨 事故や怪我の際の土壌菌感染を防ぐため、事前の追加接種が推奨されます。
狂犬病 推奨 野良犬や猿が非常に多く、咬傷リスクが高いため、地方都市へ行く場合や長期滞在者は接種を検討すべきです。
経口チフス 推奨 不衛生な飲食物を通じた感染リスクがあるため、推奨されます。
日本脳炎 推奨 農村部や雨季の滞在、蚊が多い地域での活動を予定している場合に推奨されます。

健康リスク

インド全土で最も注意すべきは経口感染症(コレラ、チフス、A型・E型肝炎)です。「デリー・ベリー」と呼ばれる激しい下痢症は一般的で、重症化のリスクもあります。また、蚊が媒介するデング熱、マラリア、チクングニア熱は雨季(6-9月)に都市部を含めて大流行します。さらに、インドは世界で最も狂犬病による死者が多い国の一つであり、動物に少しでも触れた場合は直ちに医療機関を受診する必要があります。大気汚染も深刻で、特に冬の北インドでは呼吸器疾患のリスクが急増します。

医療施設

デリーやムンバイ等の大都市には「Apollo」「Max」「Fortis」といった世界水準の私立病院があり、最新設備と英語を話す医師による質の高い治療が可能です。一方で公立病院は不衛生で設備不足のため、旅行者の利用は推奨されません。日本語対応可能な病院は限られますが、一部の私立病院には日本人向けヘルプデスクがあります。治療費は高額かつ前払いを求められることが多いため、十分な補償額の海外旅行保険加入が必須となります。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国籍者は、観光目的であれば事前にオンラインで「e-Visa」を取得するか、デリーやムンバイなどの主要6空港で「アライバルビザ(VoA)」を取得することが可能です。e-Visaは承認に時間がかかる場合があるため出発の4日以上前の申請が推奨されます。VoAは手続きに数時間かかる可能性があるため注意が必要です。商用や就労など、観光以外の目的には別途専用の査証申請が必要です。

パスポート有効期限

インド入国時およびビザ申請時に、パスポートの有効期限が6ヶ月以上残っている必要があります。また、査証欄(スタンプを押すページ)に少なくとも2ページ以上の空白が必要です。

持ち込み禁止・制限品

電子タバコおよび加熱式タバコの持ち込み・所持・使用は全面的に禁止されており、違反すると逮捕・拘留の対象となります。また、衛星電話(Thuraya、Iridium等)の無断持ち込みも厳格に禁止されています。現金は5,000米ドル相当額を超える場合は申告が必要です。

緊急連絡先

100
警察
102
救急
101
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

夜明け前後は人通りが少なく、浮浪者や野良犬の動きが活発です。ジョギングや散歩は、ある程度明るくなり人通りが出てから行うべきです。主要駅周辺では、早朝到着を狙った悪質なリキシャ運転手が待ち構えており、ホテルへの誘導詐欺が多発します。霧が発生しやすい時期は交通事故のリスクも高まります。

安全な活動:

  • ・ホテル内での朝食
  • ・主要駅内での待機
  • ・明るい大通りでの散歩

避けるべきエリア:

  • ・公園の奥深域
  • ・スラム隣接地
  • ・未整備の裏通り

交通: 事前に手配したホテルの送迎または信頼できる配車アプリ。

日中

安全

最も安全な時間帯ですが、混雑する市場や観光スポットではスリや詐欺師が活発に活動しています。暑さが厳しくなるため、熱中症への対策も必要です。女性へのつきまといや「自撮り要求」をきっかけとしたトラブルに注意してください。公式な施設の見学は、この時間帯に済ませるのが鉄則です。

安全な活動:

  • ・世界遺産観光
  • ・ショッピングモールでの買い物
  • ・日中のメトロ移動

避けるべきエリア:

  • ・過度に混雑した市場の深部
  • ・デモ予告のある広場

交通: メトロ(女性専用車両あり)または配車アプリ。

夕方〜夜

注意

帰宅ラッシュで公共交通機関が極端に混雑し、スリの被害がピークに達します。日が暮れると街灯が少ないエリアが多く、急激に死角が増えます。繁華街以外の移動は控え、特に女性の一人歩きは危険です。祝祭日の夜は群衆が暴徒化したり、火薬による騒音・負傷事故が発生したりするため、早めに宿泊先へ戻ることを推奨します。

安全な活動:

  • ・高級ホテル内でのディナー
  • ・映画館での鑑賞
  • ・グループでの食事

避けるべきエリア:

  • ・夜のパハールガンジ裏通り
  • ・郊外の未舗装路
  • ・人通りの途絶えた公園

交通: 配車アプリUber/Olaを徹底して利用。

深夜

危険

犯罪リスクが最大になる時間帯です。路上強盗、薬物犯罪、深刻な性被害のリスクが極めて高いです。オートリキシャで人通りのない場所へ連れ去られる被害も報告されています。ナイトクラブ周辺での「睡眠薬強盗」にも厳重な注意が必要です。原則として外出は禁止すべきであり、やむを得ない移動は信頼できる高級タクシーに限定してください。

安全な活動:

  • ・ホテル室内での滞在
  • ・24時間警備の空港内待機

避けるべきエリア:

  • ・全ての路上
  • ・深夜の駅ホーム
  • ・スラム周辺

交通: ホテル手配の車両またはアプリ経由のタクシー以外は不可。

季節別ガイド

春 (Spring) (3月 - 4月)

気温: 20°C - 35°C

降水: 非常に少ないが、稀に局地的な雷雨がある。

服装: 通気性の良い夏服。日差しが強いため帽子やサングラスも必須。朝晩は薄手の長袖。

おすすめ活動:

ホーリー祭の参加, リシケシでのヨガ, 北インドの遺跡巡り

リスク:

  • ・急激な気温上昇による熱中症
  • ・ホーリー祭中のトラブル

夏 (Summer) (5月 - 6月)

気温: 30°C - 48°C

降水: 極めて乾燥している。6月後半からモンスーンの兆し。

服装: 綿や麻の軽装。日焼け止め必須。冷房対策のショール。

おすすめ活動:

標高の高い避暑地(シムラ等)への避難, ラダック地方の観光, ホテルでのスパ

リスク:

  • ・生命に関わる酷暑・熱波
  • ・深刻な脱水症状
  • ・計画停電による冷房停止

雨季 (Monsoon) (7月 - 9月)

気温: 25°C - 35°C

降水: 全土で激しい降雨。湿度が極めて高い。

服装: 濡れても乾きやすい合成繊維の服。サンダル。頑丈な傘。

おすすめ活動:

ケララ州でのアーユルヴェーダ, 豊かな緑を楽しむ森林観光, 滝の観光

リスク:

  • ・洪水による交通の遮断
  • ・デング熱・マラリアの流行
  • ・食中毒のリスク増大

冬 (Winter) (10月 - 2月)

気温: 5°C - 25°C (北インド)

降水: 晴天が多く乾燥している。1月は濃霧が多い。

服装: 北インドは厚手のジャケットやセーター。南インドは夏服。

おすすめ活動:

ゴールデンルート(デリー・アグラ・ジャイプール), ディワリ祭の参加, 砂漠キャンプ

リスク:

  • ・深刻な大気汚染 (スモッグ)
  • ・霧によるフライト・列車の遅延
  • ・朝晩の急激な冷え込み

ベストシーズン: 観光に最適なベストシーズンは10月から3月です。この時期は酷暑が収まり、晴天率が高く、遺跡巡りやアクティビティを快適に楽しめます。特に11月から2月は北インドでも過ごしやすい気温となりますが、12月下旬から1月にかけてはデリー周辺で霧による交通混乱があるため、余裕を持った日程を組むことが推奨されます。南インドやビーチリゾートを訪れる場合も、この時期が最も湿度が低く快適です。

環境リスク

野生動物のリスク

野犬 (狂犬病キャリア)

リスク: 5/5

生息地: 全土の路上, 路地裏, 公園

路上にいる野犬には絶対に近づかないでください。目を合わせたり、走って逃げたりすると攻撃を誘発することがあります。夜間の歩行は特に遭遇率が高まるため避けましょう。万が一噛まれたり引っ掻かれたりした場合は、即座に石鹸と流水で15分以上洗い流し、24時間以内に必ず病院で曝露後ワクチン(PEP)の接種を開始してください。放置は死に直結します。

治療: 大規模な私立病院を受診し、曝露後ワクチンおよび免疫グロブリンの投与を受けてください。

アカゲザル (猿)

リスク: 4/5

生息地: 寺院周辺, 観光地, 住宅街の屋上

観光地の猿は人間に慣れており、食べ物やバッグを強引に奪おうとします。猿の前で食べ物を出したり、目を見つめたり(威嚇とみなされます)しないでください。また、自撮りなどのために近づきすぎるのも危険です。猿も狂犬病やBウイルスを媒介する可能性があるため、噛まれた場合は犬と同様の緊急処置と医療機関への受診が求められます。手ぶらで歩くのが最も安全です。

治療: 傷口の徹底洗浄と狂犬病曝露後ワクチンの接種が必要です。

毒蛇 (コブラ・クサリヘビ)

リスク: 3/5

生息地: 農村部, 茂み, 雨季の道路

都市部の観光地で遭遇することは稀ですが、地方の茂みや夜間の草むらにはコブラやクサリヘビが潜んでいます。夜間の歩行時はライトで足元を照らし、厚手の靴を着用してください。蛇に遭遇した場合は静かに距離を置き、刺激しないようにしてください。噛まれた場合は、患部を心臓より低く保ち、動かさないようにして直ちに血清がある大規模病院へ搬送してもらう必要があります。蛇の種類を特定できると治療がスムーズです。

治療: 直ちに抗毒素血清(Antivenom)の投与が可能な病院へ搬送してください。

水の安全性

水道水: 飲用不可

水道水は決して飲まないでください。飲料水には必ず信頼できるメーカーの密閉されたボトルウォーター(キャップの封が切られていないことを確認)を使用してください。歯磨きやうがいもボトルウォーターの使用が推奨されます。生野菜は水道水で洗われている可能性が高いため避け、果物は自分で皮を剥くものに限定してください。浄水器を過信せず、常に衛生的な水源を確保することが食中毒防止の鉄則です。

交通安全

事故死亡率: 約15-18人 (10万人あたり)

歩行者リスク: 歩行者優先の概念は皆無に等しいです。横断歩道であっても車両が止まることはなく、バイクが歩道に乗り上げてくることもあります。道路を横断する際は、周囲の現地人に付いていくか、車両が完全に切れるのを待つしかありません。信号は守られないことが多いため、常に自身の目で車両の動きを確認し、強引な横断は絶対に避けてください。夜間の暗い道路はドライバーから歩行者が見えにくいため特に危険です。

公共交通: 都市部のメトロ(デリー等)は清潔で安全性が非常に高いです。鉄道(新型特急除く)は大幅な遅延や混雑時のスリが多発します。路線バスは運転が荒く、乗降時の事故リスクがあるため、旅行者の利用は推奨されません。オートリキシャは開放的な構造のため、排ガスや接触事故のリスクを考慮して短距離利用に留めるべきです。移動にはGPSで管理されたUberやOlaなどの配車アプリの利用が最も安全です。

地域別ガイド

デリー首都圏 (National Capital Territory)

レベル 3

政治、歴史、経済の集積地。ニューデリーは整備された官庁街が広がる一方、オールドデリーは迷路のような市場と活気に溢れています。インフラは国内最高水準ですが、大気汚染と観光詐欺(偽の旅行案内所や空港トラブル)が深刻です。夜間の女性の一人歩きは犯罪率の高さから推奨されません。

主要都市: ニューデリー, オールドデリー, グルグラム, ノイダ

特有リスク:

  • ・深刻な大気汚染(冬期)
  • ・空港でのホテル詐欺
  • ・性犯罪のリスク

ラジャスタン州 (Northwest India)

レベル 2

「王たちの地」を意味し、豪華な宮殿や要塞が点在する観光の目玉。ジャイプールやジョードプルは治安が比較的安定していますが、観光客への客引きが非常にしつこく、宝石詐欺や偽ガイドの被害が多発しています。砂漠地帯のため、酷暑期(4-6月)の熱中症には厳重な警戒が必要です。

主要都市: ジャイプール, ジョードプル, ウダイプル, ジャイサルメール

特有リスク:

  • ・宝石・絨毯の輸出詐欺
  • ・酷暑による脱水症状
  • ・しつこい客引き

マハラシュトラ州 (Western India)

レベル 2

経済の首都ムンバイを擁するインド最大の産業地帯。ムンバイは24時間眠らない都市で、他の都市に比べ治安が良いと感じられますが、物乞いやスラム周辺での軽犯罪に注意。アジャンター・エローラ石窟寺院へのアクセス拠点であるプネなども含まれ、文化とビジネスが高度に融合しています。

主要都市: ムンバイ, プネ, アウランガーバード, ナグプール

特有リスク:

  • ・モンスーンによる洪水
  • ・電車内のスリ
  • ・テロの潜在的リスク

南インド (Kerala & Tamil Nadu)

レベル 1

穏やかな人々、豊かな自然、高度な教育水準で知られ、インド全土で最も安全に旅行できる地域です。ケララのバックウォーターやチェンナイの寺院巡りが人気。北部ほどの詐欺や暴力犯罪は少ないですが、蚊媒介感染症(デング熱等)のリスクは高いため衛生管理に注意が必要です。

主要都市: チェンナイ, コーチ, トリヴァンドラム, マドゥライ

特有リスク:

  • ・蚊媒介感染症(デング熱・マラリア)
  • ・激しい雨による交通遮断
  • ・寺院での厳しい規律

ウッタル・プラデーシュ州 (Ganges Valley)

レベル 3

タージ・マハルのあるアグラや聖地バラナシを含む文化的核心部。宗教情熱が強く、圧倒的な体験ができる反面、暴力犯罪や性犯罪の発生率も高い地域です。特にバラナシのガート周辺では、火葬場での法外な薪代請求や偽のボートツアーなど、宗教的な背景を利用した詐欺が横行しています。

主要都市: アグラ, バラナシ, ルクナウ, カーンプル

特有リスク:

  • ・バラナシでの宗教詐欺
  • ・アグラでの偽ガイド
  • ・コミュニティ間衝突のリスク

北東部諸州 (Northeast India / Seven Sisters)

レベル 4

アッサムやマニプルなど、ミャンマーや中国と国境を接する地域。独自の部族文化が残る美しい場所ですが、マニプル州を中心に深刻な民族紛争が続いており、治安部隊と武装勢力の衝突が頻発しています。外国人に対する入域制限(RAP/PAP)がある州もあり、事前の情報収集が不可欠です。

主要都市: グワーハーティー, インパール, シロン, イタナガル

特有リスク:

  • ・民族紛争・武力衝突
  • ・テロと爆発事案
  • ・厳しい入域規制

経済・物価情報

経済概要

インドは2025年に名目GDPで日本を抜き、世界第4位の経済大国に浮上しました。実質成長率は年率6-8%の高水準を維持し、特にIT、製薬、製造業が経済を牽引しています。しかし、一人当たりGDPは約2,600ドルと依然として低く、最先端のビジネス街と隣接する広大なスラムに象徴される極端な貧富の差が社会課題です。この経済格差が、観光客を狙った小規模な詐欺や窃盗の背景となっており、急激なインフラ整備の一方で、社会の末端には未だ脆弱な層が残されている点に留意が必要です。

生活費・物価

旅行者のコストは、現地水準と観光客水準で極端に異なります。食事はローカル食堂なら200ルピー(約360円)以下で満腹になりますが、清潔なカフェやレストランでは500-1,000ルピー、高級ホテルでは数千ルピー以上と日本並みかそれ以上です。宿泊は千円程度の安宿から、世界最高峰の宮殿ホテルまで幅が広く、中級のビジネスホテルで4,000-8,000ルピー程度が目安。交通費は配車アプリを使えば数キロで100-200ルピーと非常に安価ですが、急激な物価上昇により観光地の入場料だけが数倍に高騰しています。

通貨情報

通貨はインド・ルピー(INR)。2025年現在、1ルピーは約1.8円程度です。小銭はリキシャや露店で必須ですが、都市部では「UPI(Unified Payments Interface)」というQRコード決済が急速に普及し、ほぼ全ての商店で利用可能です。外国人も「UPI One World」などの専用アプリにより空港でチャージして利用できます。現金両替は空港や認可された両替所で行いますが、2,000ルピー札は流通停止済みなので受け取らないように注意してください。クレジットカードはホテルや中級以上の店で使えますが、スキミング防止のためICチップ搭載型を使いましょう。

チップガイド

基本的なチップ習慣がありますが、強制ではありません。レストランではサービス料が含まれていない場合、総額の5-10%程度を置くのがマナーです。高級ホテルではポーターに50-100ルピー、タクシーを一日チャーターした場合は運転手に200-500ルピー程度の感謝を示すのが一般的。ただし、公共のタクシーやリキシャでは不要。過度なチップはトラブルを招くこともあるため、サービスの質に応じた適正額を心がけてください。

予算ガイド

バックパッカー(予算旅行)なら1日4,000円程度。ドミトリー利用、移動は列車3段寝台、食事はローカル食堂が中心です。ミドルクラス(標準的観光)なら1日12,000-18,000円。エアコン付きホテル、国内線飛行機や高速鉄道利用、衛生的なレストランでの食事が可能です。ラグジュアリー(高級志向)は1日40,000円以上。5つ星ホテルや宮殿ホテルの滞在、専属ガイドと専用車のチャーターが含まれます。いずれの場合も、観光地の法外な外国人料金(入場料)を予備費として計上しておくべきです。

文化・マナー情報

歴史的背景

インドは5,000年以上の歴史を持ち、インダス文明、マウリヤ朝、グプタ朝を経て、ムガル帝国時代にタージ・マハルなどの壮麗なイスラム建築が開花しました。その後、イギリスによる約200年の植民地支配を受け、1947年にマハトマ・ガンジーらの非暴力不服従運動により独立。この長い歴史の中で、ヒンドゥー教を基盤としながらも、イスラム、キリスト、シク教などが混ざり合い、独自の多様性を形成しました。現在は「世界最大の民主主義国家」として、伝統的なカースト制度の影響を色濃く残しつつも、最先端のデジタル大国へと変貌を遂げている激動の最中にあります。

社会規範・マナー

右手が「清浄」、左手が「不浄」とされるため、握手や物の受け渡し、食事は右手で行うのが基本です。頭を触ることは子供であっても失礼にあたり、足の裏を人や神像に向けることも禁忌です。挨拶は胸の前で手を合わせ「ナマステ」と言うのが一般的。服装は保守的であり、特に女性は肩や脚を露出することを避けるのが安全上の観点からも推奨されます。プライバシーの概念が日本と異なり、初対面で給料や家族構成を詳しく聞かれることがありますが、これは悪意ではなく親愛の情の現れです。ただし、しつこい勧誘や馴れ馴れしい態度の相手には毅然と「No」と言う強さも必要です。

宗教・慣習

人口の約8割がヒンドゥー教徒で、次にイスラム教徒、シク教徒、キリスト教徒が続きます。寺院やモスクへの入場時は必ず靴を脱ぎ、露出の少ない服装(長ズボン、ショール等)が必須。革製品(ベルト、財布)の持ち込みが禁止されるヒンドゥー寺院もあります。牛は神聖視されるため牛肉はほぼ存在せず、逆にイスラム教徒は豚肉を食べません。ベジタリアン(菜食)文化が非常に発達しており、レストランでは「Veg(緑)」「Non-Veg(赤)」のマークで厳格に区分されています。宗教祭事(ホーリーやディワリ等)の期間は熱狂的な盛り上がりを見せますが、暴動や混雑による事故、飲酒トラブルには最大限の警戒が必要です。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

インドの宿泊施設は「天国か地獄か」と言われるほど差が激しいです。5つ星ホテルは欧米以上の豪華さとサービスを誇りますが、1泊数万円から。一方、安宿(ゲストハウス)は1,000ルピー程度で泊まれますが、南京虫、停電、シャワーが水のみ、不潔な寝具といった問題が常態化しています。中級ホテル(4,000-8,000ルピー)を選ぶ際は、Booking.com等の口コミで「ホットシャワー」「清潔さ」「騒音」を必ず確認してください。近年は「Oyo」などの格安ホテルチェーンも多いですが、場所により質が不安定です。また、チェックイン時にパスポートの全ページコピーを取られるのが一般的ですが、これはC-Formという警察への宿泊報告義務のためで正当な手続きです。

食事ガイド

インド料理の真髄はスパイスの配合にあります。北部ではナンやロティといったパン類と濃厚なカレー、南部では米を主食とし、酸味のあるスープ(ラッサム)や豆料理が中心です。旅行者の最大の敵は「食あたり」です。生水、氷、カットフルーツ、屋台の揚げ物は避け、必ず「火が通ったもの」を食べてください。高級レストランでも油の使い回しで胃もたれすることがあるため、整腸剤の携行は必須。ベジタリアン料理が非常に豊富で、肉を食べなくても満足感が高いのが特徴です。また、宗教上の理由で牛肉や豚肉を扱わない店が多いため、鶏肉(チキン)、羊肉(マトン)、魚、またはチーズ(パニール)が主なタンパク源となります。食後のチャイ(甘いミルクティー)は、必ず煮沸されていることを確認して楽しみましょう。

実用情報

通信・SIM

2025年現在、5G通信が都市部で広く普及しています。SIMカードは空港(Airtel/Jio)で購入するのが最もスムーズ。パスポート、ビザ、写真、滞在先の住所が必要です。アクティベートには数時間から1日かかることが多いため、日本でeSIM(Airalo等)を事前に設定しておくと到着直後から配車アプリが使えて便利です。ホテルのWiFiは場所により不安定なため、自身のモバイル通信環境の確保を優先してください。VPNについては、一部のプロバイダーが規制されていますが、大手サービスであれば現在のところ利用可能です。

銀行・ATM

都市部のATMはVISA/Master/Plus対応が一般的。引き出し限度額は1回1万ルピー程度が多く、銀行側の手数料(200-300ルピー)が別途かかることがあります。ATMは建物内(守衛付き)のものを選び、カードの抜き忘れやスキミングに注意。近年、UPIOneWorldにより外国人もキャッシュレス決済が可能になりましたが、現金が必要な場面(リキシャ、チップ、小規模商店)も多いため、常に少額紙幣を1,000ルピー分程度は分散して持っておくのが賢明です。

郵便・配送

郵便局(India Post)の信頼性は以前より向上していますが、日本への小包は1-2週間以上かかります。重要な書類や貴重品は、DHLやFedEx、Blue Dartなどの民間クーリエサービスを利用するのが確実です。街中の郵便受けは盗難のリスクがあるため、必ず大きな郵便局の窓口から直接差し出し、追跡番号(Tracking Number)を受け取ってください。絵葉書を送る場合も、切手が剥がされないようその場でスタンプを突いてもらうのがコツです。

電源・アダプター

電圧は230V、周波数は50Hz。日本の100V専用家電(ヘアアイロン、ドライヤー等)は変圧器なしで使用すると発火します。プラグ形状は丸穴のタイプC、D、M。日本のスマホ充電器などは世界対応(100-240V)であれば変換プラグのみで利用可能ですが、接触不良が多いため、マルチ変換アダプターの持参を推奨します。

洗濯サービス

高級ホテルでは高額ですが確実なランドリーサービスがあります。街中には「ドービー」と呼ばれる洗濯屋があり、安価ですが手洗いで衣類を傷めたり、紛失したりするリスクがあります。近年、都市部にはコインランドリーやアプリ注文のクリーニングサービスが増えており、宿泊先で洗濯機を借りるか、これらを利用するのが衣類を守る上で最適です。

公衆トイレ

「Sulabh」などの有料公衆トイレが主要駅や観光地にありますが、清潔とは言い難いです。ショッピングモール、高級ホテル、大手ファストフード店のトイレを借りるのが最も衛生的で安全。トイレットペーパーは常備されていないことが多いため、必ず自身で携行してください。また、ホース式の水洗浄が主流のため、床が濡れていることが多い点に注意してください。

主要都市ガイド

アーメダバード

Ahmedabad

65 注意

グジャラート州最大の都市で、ガンジーの活動拠点として知られる。伝統的な繊維産業と現代的なビジネスが共存。インド初のユネスコ世界文化遺産都市でもあり、旧市街の入り組んだ路地(ポル)は圧巻です。厳格な禁酒州(ドライ・ステート)であるため、酒類の持ち込みや購入には厳格な許可証が必要。治安は比較的良好ですが、夜間の人通りが少ない場所は避けましょう。

主な観光地:

サバルマティ・アシュラム, アダラジの階段井戸, ジャーマ・マスジッド

避けるべきエリア:

  • ・夜間のサバルマティ川沿いの一部
  • ・工業団地周辺

ベストシーズン: 11月から2月

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プネ

Pune

72 安全

「東のオックスフォード」と呼ばれ、学生や若者が多く開放的な雰囲気。ITと自動車産業の拠点で、ムンバイより生活環境が穏やか。インドの中では治安が非常に良く、女性の一人歩きも見かけますが、交通マナーの悪さによる事故には注意。涼しい気候と豊かな文化施設が魅力です。

主な観光地:

アガ・カーン宮殿, シャニワール・ワーダー, オーショー・アシュラム

避けるべきエリア:

  • ・混雑したバスターミナル周辺のスリ
  • ・夜間の郊外

ベストシーズン: 10月から3月

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バラナシ

Varanasi

45 警戒

ヒンドゥー教最大の聖地。ガンジス川のガート(階段状の岸)には巡礼者が溢れ、生と死が隣り合わせの強烈な光景が広がります。迷路のような旧市街はスリや詐欺の宝庫。親切を装って近づく偽ガイドや、ハシシ(麻薬)の勧誘が非常に多いため、強い警戒心が必要です。川の水での沐浴は衛生上(コレラ・チフス等)のリスクがある点も留意してください。

主な観光地:

ダシャーシュワメード・ガート, カシ・ヴィシュワナート寺院, サルナート

避けるべきエリア:

  • ・マニカルニカー・ガート(火葬場)周辺での不審者
  • ・夜間のガート外れ

ベストシーズン: 10月から3月

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コーチ(コーチン)

Kochi

78 安全

ケララ州の港町。アラビア海の女王と呼ばれ、中国、ポルトガル、ユダヤの文化が混ざり合った独特の情緒があります。インド全土で最も識字率が高く、人々は非常に親切。治安は非常に安定しており、リゾート気分で滞在できます。蚊媒介のデング熱対策以外は、特筆すべき危険は少ない都市です。

主な観光地:

チャイニーズ・フィッシング・ネット, フォート・コーチ, マッタンチェリー宮殿

避けるべきエリア:

  • ・夜間の埠頭周辺
  • ・モンスーン期の海岸線

ベストシーズン: 12月から2月

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チャンディーガル

Chandigarh

85 安全

ル・コルビュジエが設計したインド初の計画都市。広大な緑地と秩序ある碁盤の目状の街路が特徴で、インド他都市の喧騒が嘘のように静かで清潔です。犯罪率が低く、歩道も整備されているため、徒歩での移動も可能。インドで最も住みやすい都市とされ、治安面での不安は極めて低いです。

主な観光地:

ロック・ガーデン, キャピトル・コンプレックス, スクナ湖

避けるべきエリア:

  • ・特になし(基本的な注意で十分)

ベストシーズン: 10月から3月

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交通詳細ガイド

国内線フライト

インドの国内線は、広大な国土を移動する上で最も安全かつ効率的な手段です。最大手の格安航空会社(LCC)「インディゴ(IndiGo)」は定時運航率が高く、機体も新しいため非常に信頼できます。フルサービスの「エア・インディア」は2025年までに機内サービスを大幅に改善しており、長距離路線では食事が提供されます。チケットは「MakeMyTrip」などの現地アプリや各社公式サイトで簡単に予約可能。注意点として、デリーなどの大都市ではターミナルが複数分かれており、移動に1時間以上かかることもあるため、必ずチケットに記載されたターミナル番号を確認してください。また、テロ警戒により空港への入場には「パスポートと航空券(電子版も可)」の提示が厳格に求められます。

鉄道・バス

世界最大級の鉄道網を持つインド鉄道は、旅の醍醐味です。近年、新型高速特急「ワンデ・バーラト(Vande Bharat)」が主要都市間を繋ぎ、清潔な座席と食事が提供されるようになりました。長距離移動ではエアコン付き寝台(2AC/3AC)が推奨されますが、予約は数週間前から埋まるため早期確保が必須。オンライン予約サイト(IRCTC)は外国人に使いづらいことがあるため、ニューデリー駅の外国人専用窓口の利用も手です。バスについては、都市間を結ぶエアコン付きスリーパーバスが「redBus」アプリで予約でき便利ですが、山岳地帯の夜間走行は事故リスクが高いため避けるべきです。鉄道、バス共に駅での置き引きには最大限の注意を払い、荷物は常にチェーンで固定しましょう。

レンタカー・配車サービス

インドでの運転は、逆走や動物の飛び出し、信号無視が日常茶飯事であり、旅行者のセルフドライブは絶対に推奨されません。代わりに、運転手付きのレンタカーをチャーターするのが一般的です。都市部では「Uber」およびインド発の「Ola」が必須インフラとなっており、料金が事前に確定するため交渉のストレスがなく安全です。2025年現在、これらのアプリには「緊急連絡ボタン」が搭載されており、追跡機能もあるため深夜の利用も比較的安全です。オートリキシャ(三輪タクシー)もUber経由で呼ぶことができ、不当な高額請求を防げます。利用時は必ずアプリ上の車両番号と実際の番号が一致しているか確認し、ルートをGPSで監視してください。

交通リスク評価

インドの交通安全において最大のリスクは、鉄道駅やバス停での「盗難・睡眠薬強盗」と、地方路線の「交通事故」です。特に、見知らぬ乗客から勧められた飲み物や食べ物を口にしたことで意識を失い、全財産を盗まれる被害が継続的に発生しています。また、夜間の公共交通機関での女性に対する性的被害も懸念されるため、必ず「女性専用車両」や「エアコン付き上級クラス」を選択し、不特定多数との密着を避けてください。交通事故に関しては、世界ワーストクラスの死者数を記録しており、過積載のバスや整備不良の車両への乗車は避け、可能な限り鉄道や飛行機での移動を優先すべきです。

都市別交通ガイド

デリー

地下鉄: 国内最高水準。清潔で空調が完備され、渋滞知らず。先頭車両が女性専用。

バス: 路線網は広いが非常に混雑し、観光客には難易度が高い。非推奨。

タクシー: Uberが主流。24時間稼働。リキシャもアプリで利用可能。

徒歩・自転車: 歩道が不完全。歩きスマホはひったくりのリスクあり。徒歩移動は最小限に。

費用目安: メトロ10-60ルピー。Uber(5km)150-300ルピー。

ムンバイ

地下鉄: 近年新路線が開業し便利に。旧来の近郊列車は殺人的人気で、旅行者のラッシュ時利用は危険。

バス: 赤色の2階建てバスが有名。コラバ周辺の観光に便利。

タクシー: 黄色と黒のタクシーはメーター制。Uberも非常に普及している。

徒歩・自転車: マリン・ドライブ沿いは歩行者に快適。他は交通量が多く危険。

費用目安: タクシー初乗り28ルピー。Uber(5km)200-400ルピー。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在インド日本国大使館

Embassy - ニューデリー

住所: Plot No.4&5, 50-G Shantipath, Chanakyapuri, New Delhi 110021

電話: +91-11-4610-4610

管轄: デリー, ハリヤナ, ラジャスタン, ウッタル・プラデーシュ, 他北インド全域

緊急対応: 24時間受付(開館時間外は守衛経由で担当者へ転送)

在ムンバイ日本国総領事館

Consulate General - ムンバイ

住所: No.1, M.L. Dahanukar Marg, Cumballa Hill, Mumbai 400026

電話: +91-22-2351-3741

管轄: マハラシュトラ, グジャラート, マディヤ・プラデーシュ, ゴア, 他

緊急対応: 24時間受付

在ベンガルール日本国総領事館

Consulate General - ベンガルール

住所: 1st Floor, Prestige Nebula, No. 8-12, Cubbon Road, Bengaluru 560001

電話: +91-80-4064-9999

管轄: カルナータカ

緊急対応: 24時間受付

領事サービス

領事窓口では、パスポートの発行・更新、各種証明書(在留届、署名証明、戸籍謄本翻訳等)の発行、在外選挙の受付を行っています。事件・事故などの緊急時には、現地当局への連絡、弁護士・通訳の情報提供、家族への緊急連絡、日本からの送金手続きのアドバイスなど、邦人の安全確保のための広範な支援(援護)を行います。ただし、捜査権や逮捕権は持たず、現地法廷への介入や金銭の貸し付けはできません。手続きには事前予約が必要な場合が多いため、公式サイトの予約システムを必ず確認してください。

長期滞在ビザ

インドでの長期滞在には「Employment Visa(就労)」、「Student Visa(学生)」、「Business Visa(ビジネス)」などが必要です。特に就労ビザは年収制限や、インド大使館/総領事館での厳格な審査、現地受入企業からの膨大な書類が求められます。入国後14日以内に「FRRO(外国人地域登録局)」へのオンライン登録が必須で、これを怠ると出国時に罰金や勾留の対象となります。2025年現在、FRROの手続きはほぼ完全にオンライン化されましたが、承認までの進捗が遅いため、余裕を持った申請とマメなステータスチェックが必要です。

リモートワーク・デジタルノマド

2025年現在、インドには特定の「デジタルノマドビザ」は存在しませんが、e-Tourist Visa(1年/5年マルチ)を利用して短期間のリモートワークを行う外国人は増えています。ただし、現地での収入を伴う就労は観光ビザでは禁止されており、あくまで日本等の国外企業との契約に基づく労働に限られます。滞在先としては、インフラが安定したベンガルール、プネ、またはデジタルノマドコミュニティが盛んなゴアなどが人気です。WiFiの安定性、バックアップ用電源の有無、FRROの規定変更には常に注意を払う必要があります。

ビジネスビザ

ビジネスビザは商談、会議、市場調査等の目的で発行され、通常1年から5年のマルチプルエントリーが可能です。1回の滞在制限(通常180日)があり、これを超える場合はFRROへの登録が必要。申請にはインドの取引先からの招待状と、日本側所属企業からの推薦状が必須です。現地での実務作業(エンジニアリング等)は「Employment Visa」の範疇となるため、ビザのカテゴリー選択を間違えると不法就労とみなされるリスクがあるため、旅行代理店や専門のビザコンサルタントを通じて慎重に申請してください。

推奨防犯装備

TSAロック・ワイヤー錠

必須

防犯グッズ

長距離列車やゲストハウスでの荷物固定に不可欠。インドの鉄道では寝台の脚に荷物をワイヤーで固定するのが一般的です。

経口補水液パウダー

必須

衛生用品

激しい下痢や熱中症対策。デリー・ベリーと呼ばれる食あたり時の脱水症状を防ぐために、水に溶かすタイプが携行に便利です。

高濃度DEET虫除け

推奨

衛生用品

デング熱、マラリア対策。現地の蚊は日本の弱刺激では防げないことが多いため、成分濃度が高いものを選び、長袖と併用してください。

マネーベルト・腹巻き財布

必須

防犯グッズ

パスポートと予備現金を肌身離さず持つための必需品。混雑した市場や駅でのスリ被害は極めて巧妙なため、外から見えない位置に隠します。

モバイルバッテリー

必須

通信機器

配車アプリや地図利用で電池消費が激しいため。停電が多い地域でも、連絡手段を確保するために大容量かつ信頼性の高いものが必要です。

除菌ジェル・ウェットティッシュ

推奨

衛生用品

手食文化が多いため、食事前の消毒は必須。水道設備が不十分な場所や屋台で食事を摂る際の感染症予防に効果を発揮します。

防犯ブザー・ホイッスル

推奨

防犯グッズ

特に女性旅行者向け。人混みや深夜の移動で身の危険を感じた際、周囲の注意を引くために即座に使用できる位置に装着してください。

トイレットペーパー

推奨

衛生用品

中級以下のホテルや公共トイレには備え付けがないことが一般的です。芯を抜いて潰して持ち歩くと荷物を圧縮できます。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

インドは女性旅行者にとって難易度が高い国の一つであり、最大限の警戒が必要です。2024年のスペイン人観光客への集団暴行事件が示すように、地方や人通りのない場所でのリスクは深刻です。服装は肩や脚を隠す現地風(サルワール・カミーズ等)が最もトラブルを避けやすく、周囲の視線(Staring)を軽減できます。移動時は必ずメトロの女性専用車両や、列車の女性専用席を利用し、知らない男性からの親切心(飲み物の提供や車への同乗)は100%断ってください。「自撮りをしてほしい」という要求も、つきまとわりや物理的な接触のきっかけになるため断るのが賢明です。夜間の移動は宿泊先の信頼できる車をチャーターするか、Uberを利用し、常に自身の位置情報を信頼できる家族や友人に共有してください。一人旅よりも、グループやツアーでの参加が強く推奨されます。

LGBTQ+旅行者向けガイド

インドでは2018年に同性愛を禁じる刑法377条が廃止されましたが、社会的な受容度は都市部と地方で大きく異なります。ムンバイやデリーなどの大都市ではLGBTQ+フレンドリーなイベントやカフェも増えていますが、公の場での過度な愛情表現(PDA)は、性別に関わらず社会的に不適切とされる傾向が強く、トラブルの元になります。伝統的な価値観が根強い地方では、好奇の目に晒されたり、嫌がらせを受けたりするリスクがあります。宿泊施設については、大手外資系ホテルや高級ブティックホテルであれば問題なく滞在可能ですが、中級以下のホテルでは保守的な対応をされる可能性があるため、事前にレビュー等を確認することが重要です。全体として、プライベートな空間では自由が認められていますが、公共の場では「控えめな行動」が安全を確保するための鉄則です。

家族・シニア旅行者向けガイド

家族連れやシニア層にとって、インド旅行の最大課題は「衛生・交通・騒音」によるストレス管理です。子供連れの場合、おむつやミルクは都市部の薬局で購入可能ですが、成分が日本と異なるため持参を強く推奨します。食事はスパイス抜き(Non-Spicy)を頼んでも辛いことが多いため、日本からレトルト食品を携行するのが救いになります。シニア層は、デリー等の深刻な大気汚染や熱波、激しい段差のある道路に体力を削られやすいため、移動は全て「運転手付き専用車」のチャーターとし、観光地も1日1〜2箇所に絞るゆとりある計画が必要です。また、急病に備え、必ずキャッシュレス対応の海外旅行保険に加入し、ApolloやMaxなどの高水準私立病院の場所を把握しておいてください。宮殿ホテルやヘリテージホテルでの滞在は、インドの伝統的なホスピタリティを安全かつ快適に体験できるため、予算をかけてでも高品質なサービスを利用することをお勧めします。

安全に関するよくある質問

夜間にタクシーで移動しても大丈夫ですか?

UberやOlaなどの配車アプリを利用し、GPSで現在地を監視しながらであれば比較的安全ですが、深夜の長距離移動や人通りのない場所への移動は避けるべきです。女性の場合は、必ず複数人、または日中の移動を心がけてください。

水道水でうがいをしても大丈夫ですか?

うがいや歯磨きもミネラルウォーター(封が切られていないもの)を使用することを強く推奨します。水道水には細菌や重金属が含まれている可能性があり、少量の摂取でも深刻な胃腸炎を引き起こすリスクがあります。

実用的なよくある質問

e-Visaの申請はいつ行うべきですか?

渡航の少なくとも1週間前までには申請を完了させてください。通常72時間以内に発行されますが、審査の遅れやシステムトラブルを考慮し、余裕を持つことが重要です。入国時に印刷したビザの提示が求められます。

UPI決済は日本人も使えますか?

はい、2025年現在、主要空港にある「UPI One World」のカウンターでパスポート提示と本人確認を行えば、外国人旅行者もQRコード決済が可能になります。現金を持ち歩くリスクを減らすため、非常に推奨される方法です。

インドの治安に関するよくある質問

インドの治安は良い?悪い?

インドの治安は全体として不安定です。経済成長により都市部の監視は強まっていますが、貧富の格さや失業を背景にした窃盗や詐欺が絶えません。また、外務省のレベル4(退避勧告)が出ている地域もあり、渡航前には目的地の最新情報を確認することが不可欠です。日印関係は良好ですが、日本人を狙った金銭目的の犯罪には厳重な注意が必要です。

インドで危険な地域はどこ?

特に危険な地域は、パキスタン国境地帯、ジャンム・カシミール州、および民族間衝突が続くマニプル州で、外務省からレベル4の退避勧告が出ています。また、中部・東部の森林地帯(レッド・コリドー)では極左過激派による活動リスクがあり、デリーなどの大都市部でも観光客を狙った犯罪が多発しているため、場所を問わず警戒が必要です。

インド旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

インド旅行が「やばい」と言われる理由は、強引な客引きや組織的な詐欺、衛生面の問題などが重なるためです。特に旅行者を狙った偽の観光案内所や高額な土産物店への誘導は日常茶飯事です。十分な知識と警戒心を持って行動し、危険な地域を避ければ観光は可能ですが、他の観光国以上の注意力が常に求められる環境と言えます。

インドは女性一人でも怖くない?

女性一人での渡航には、性犯罪への強い警戒が必要であり、安易に「怖くない」とは言えません。日中であっても人通りの少ない場所は避け、露出の少ない服装を徹底してください。夜間の移動には信頼できるタクシー配車アプリを利用し、不審な誘いには毅然とした態度で断る勇気が、トラブルを回避し身を守るための重要な鍵となります。

インドでスリに遭わないための対策は?

スリ対策として、バッグは常に体の前で保持し、ジッパーをロックすることをお勧めします。特にデリーやムンバイなどの混雑した市場や公共交通機関内は、プロのスリグループが活動しています。スマートフォンを手に持ったまま歩く「ひったくり」も増えているため、歩きスマホを避け、貴重品は分散して所持するなどの対策を徹底してください。

インドで多い詐欺の手口は?

最近は「デジタル詐欺」が急増しています。警察官や役人を装い、身に覚えのない容疑を突きつけて示談金を要求する手口や、偽の予約サイトを通じた被害が目立ちます。伝統的な「空港での偽ホテル案内」や「道が閉鎖されているという嘘」による旅行会社への連れ込みも依然として多いため、公式な情報以外は信じない姿勢が大切です。

インドで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人が巻き込まれやすい犯罪には、睡眠薬強盗、性犯罪、クレジットカード詐欺があります。親切を装って飲み物を差し出されても、決して口にしてはいけません。また、流暢な日本語で話しかけてくる人物は、親近感を利用して高額な契約を迫る詐欺師である可能性が高いため、安易に信用せず一定の距離を保つことが自己防衛に繋がります。

インド旅行で注意すべきことは?

まず自己の安全確保と体調管理に注意してください。水道水は飲まず、生野菜も避けるのが鉄則です。また、宗教的・文化的な対立がある地域では、不用意な発言がトラブルを招く恐れがあるため、現地の慣習を尊重しましょう。デジタル化に伴いキャッシュレス決済が普及していますが、それを利用した不正利用や詐欺にも警戒を怠らないでください。

インドで起こりやすいトラブルは?

最も多いのは、ぼったくりや交通機関の遅延に伴う金銭トラブルです。オートリキシャやタクシーは乗車前に料金を交渉するか、配車アプリの利用を徹底させてください。また、急なデモや宗教行事による交通遮断も頻発します。荷物の紛失や深刻な体調不良に備え、日本語サポートがある海外旅行保険への加入は必須と言えます。

インドで被害に遭ったらどうする?

被害に遭った場合は、速やかに現地警察(112番)へ連絡し「ポリスレポート(FIR)」を作成してもらってください。パスポート紛失時は在インド日本国大使館や領事館での手続きが必要です。緊急連絡先を事前に控え、クレジットカードの停止連絡先もメモしておくと安心です。事件・事故の際は、まず大使館へ連絡し支援を仰いでください。

インドの治安詳細

インドの治安概要

インドの治安は、急速な経済発展を遂げる一方で、深刻な貧富の格差や失業率、宗教的緊張を背景に不安定な状況が続いています。2026年現在、大都市部では監視体制の整備が進んでいますが、旅行者を狙った一般犯罪は依然として多発しています。特に日本人観光客は「裕福で警戒心が薄い」と見なされる傾向があり、スリや詐欺の標的になりやすいのが現状です。主要都市では外務省レベル2(不要不急の渡航自粛)が継続しており、安全確保には最新情報の確認と徹底した自己防衛が不可欠です。

インドは危険?やばい?

インドは特定の地域において極めて「危険」であり、都市部でも「やばい」と言わざるを得ないリスクが散在しています。パキスタン国境付近やマニプル州などのレベル4地域は、武力衝突やテロの危険があるため立ち入りは厳禁です。一方、観光地で「やばい」と感じる場面の多くは、組織的な詐欺集団による執拗な勧誘や、偽の公務員を装ったデジタル恐喝などです。これらは物理的な危害だけでなく、精神的・経済的な大きなダメージを与えます。安易な信頼を寄せず、常に疑いの目を持つことが、インドでの生存戦略となります。

インドは怖い?一人旅でも大丈夫?

「怖い」と感じる理由の筆頭は、女性に対する性犯罪の多さです。現地メディアでも報じられる通り、外国人女性を狙ったわいせつ行為や暴行事件が後を絶ちません。一人旅の場合、日中であっても路地裏や人通りのない場所へ行くのは避けるべきです。また、移動にはUberなどの配車アプリを利用し、乗車中はGPSで現在地を確認し続けるなどの対策が求められます。男性であっても、親切を装った睡眠薬強盗や、武装勢力の活動域での誘拐リスクなど、恐怖を感じる要因は多岐にわたります。事前の準備と警戒心があれば、リスクを最小限に抑えることが可能です。

スリ・詐欺・犯罪の実態

犯罪の主流は、巧妙化する詐欺と窃盗です。伝統的な手口としては、空港や駅で「そのホテルは潰れた」と嘘をつき、高額な手数料を取る旅行会社へ連れ込む詐欺が今も健在です。最近では、警察や役人を騙ってSNSや通話で接触し、架空の容疑で金銭を振り込ませる「デジタル詐欺」が急増しています。スリについては、市場や寺院、駅などの混雑した場所で集団で囲い込み、注意を逸らした隙に貴重品を奪う手法が一般的です。また、長距離列車内での置き引きも多く、就寝中であっても荷物をチェーン等で固定するなどの厳重な対策が求められます。

地域別の危険度

地域別の危険度は明確に分かれています。まず「レベル4(退避勧告)」は、ジャンム・カシミール州(ラダックを除く)やマニプル州、パキスタン国境地帯で、テロや武力衝突のリスクが極めて高いため、立ち入りは厳禁です。次に「レベル3(渡航中止勧告)」は、中東部の通称「レッド・コリドー」と呼ばれる極左過激派の活動地域です。デリー首都圏やムンバイ、アーグラなどの主要都市は「レベル2(不要不急の渡航自粛)」に指定されており、日常的なスリや詐欺、性犯罪に厳重な注意が必要です。北東部諸州も民族対立による急激な治安悪化のリスクを孕んでいます。

インド旅行で注意すべきポイント

注意すべき最大のポイントは、自身の行動管理です。夜間の単独外出を控え、見知らぬ人物からの飲食の誘いは睡眠薬強盗の恐れがあるため全て断ってください。また、インドはデジタル決済が普及していますが、それを利用した詐欺も多いため、公共のWi-Fi利用時やUPI決済時には注意が必要です。政治的・宗教的な集会やデモには、興味本位であっても絶対に近づかないでください。これらは急激に暴徒化するリスクがあります。さらに、大気汚染が深刻な地域では健康被害も無視できないため、マスクの着用や空気質のチェックも重要な安全対策の一環となります。

よくあるトラブル事例

典型的なトラブル事例として、タクシー運転手が目的地ではない場所に連れて行き、法外な料金や土産物の購入を強要するケースがあります。また、観光地で「一緒に写真を撮ろう」と親しげに近づいてきたグループに囲まれ、いつの間にか財布を抜かれていたという事例も頻発しています。さらに、オンラインで予約したホテルが実際には存在しなかったという被害や、クレジットカードのスキミング被害も報告されています。これらはいずれも、事前のリサーチと公式なプラットフォームの利用、そして安易に他人を信じないことで軽減できるものです。

被害に遭った場合の対応

被害に遭った場合は、まず身の安全を確保した上で、現地警察(ダイヤル112)へ通報してください。盗難被害であれば、保険金請求に必要なポリスレポート(FIR)の作成を依頼します。パスポートを紛失・盗難された場合は、速やかに在インド日本国大使館(デリー)や各総領事館(ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、ベンガルール)へ連絡し、再発行や「帰国のための渡航書」の申請を行ってください。深刻な体調不良や怪我の場合は、海外旅行保険の付帯サービスを利用して、日本人対応が可能な提携病院を紹介してもらうのが最もスムーズな対応方法です。

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