総合評価
世界で最も安全な国の一つですが、車上ねらいや空き巣などの財産犯罪、および地震・火山などの自然災害リスクに対する警戒は必須です。
身体的安全 (B+)
殺人や凶悪犯罪の発生率は極めて低いものの、夜間の繁華街での酔っ払いや薬物に関連した暴行事件が散発的に発生しています。
医療・衛生 (A+)
医療水準は非常に高く、清潔な水と食品衛生が確保されています。狂犬病などの深刻な感染症のリスクもありません。
詐欺・スリ (B)
観光地での車上ねらいが日本人旅行者の最大の被害要因です。オンラインでの宿泊詐欺や、高額な修理代請求などのトラブルも散見されます。
テロリスク (A-)
脅威レベルは「低い」ですが、2019年のモスク銃撃事件以降、単独犯(ローンウルフ)に対する監視が継続されています。
最新インテリジェンスレポート
ニュージーランドは世界平和度指数(GPI)で常に上位に位置する極めて安全な国ですが、近年は生活費の高騰や格差拡大を背景とした財産犯罪(窃盗・車上荒らし)が社会問題化しています。特に日本人を含む旅行者は、観光地の駐車場や都市部の繁華街でターゲットになりやすく、日本と同じ感覚での貴重品管理は危険です。また、環太平洋火山帯に位置するため、大規模な地震やサイクロンなどの自然災害リスクが常に存在します。政府は安定していますが、先住民政策を巡るデモが発生することもあり、局所的な交通混乱に注意が必要です。
背景分析
政治面では、国民党を中心とする連立政権が経済再生を掲げ、安定した統治を行っています。しかし、先住民マオリの権利に関する法的解釈(ワイタンギ条約)を巡る議論が国内に一定の分断を生んでおり、関連するデモ活動が主要都市で行われることがあります。経済的には、2024年から2025年にかけて続いた景気後退の影響で失業率が上昇(5.3%)しており、特に若年層の困窮が窃盗や店舗への車両突入強盗(ラムレイド)の増加に関係していると分析されています。社会的には多文化主義を誇りますが、パンデミック以降、アジア系住民へのヘイトインシデントが稀に報告されています。インフラ面では道路網の整備が進んでいますが、都市部以外は未舗装路や狭い道が多く、観光客による交通事故死傷率が高いことが長年の課題です。警察は極めて腐敗が少なく信頼できますが、通報から対応までの時間は地域により差があります。
重要ポイント
- 車内に貴重品を置いたまま離れるのは数分でも厳禁。
- 自然災害(地震・洪水)発生時の公式通知アプリ「Hazards」の導入を推奨。
- 「マヌカハニー」や農産物の持ち込み制限は世界一厳しく、虚偽申告には即時罰金がある。
- 緊急通報は111番だが、緊急性のない警察通報は105番を使い分ける。
- 夜間のオークランド「カランガハペ・ロード」周辺は独歩を避けるべき。
- 左側通行だが、都市部以外は1車線の橋や未舗装路が多い点に注意。
- 「NZeTA」の取得と「国際観光税(IVL)」の支払いが事前入国に必須。
- マオリの神聖な場所(マラエ)では無断撮影や土足厳禁などのタブーを遵守する。
- UV(紫外線)が極端に強いため、年間を通じて日焼け止めが必須。
- 主要都市のバスや駅での深夜帯の暴言・嫌がらせには反応せず距離を置く。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| 米国国務省 | Level 1: Exercise Normal Precautions |
| 英国外務省 | Take normal security precautions |
| カナダ政府 | Take normal security precautions |
| ドイツ外務省 | No special travel warnings |
| フランス外務省 | Vigilance normale |
地域別リスク評価
オークランド中心部・サウスオークランド
注意(レベル2相当)リスク人口が密集し、夜間の暴力犯罪や薬物関連のトラブルが他地域より多い傾向にあります。特に深夜の公園や路地裏は危険です。
ノースランド地方
注意(レベル2相当)リスクギャングの抗争が時折発生し、殺人事件の発生率が局所的に高まる時期があります。観光客が狙われることは稀ですが警戒は必要。
ロトルア・タウポ周辺(観光地駐車場)
財産犯罪リスク高リスク景勝地の駐車場で、観光客が車を離れた隙に窓を割って荷物を盗む「車上ねらい」が常態化しています。
南島西海岸地域
自然災害リスク高リスク豪雨による洪水や土砂崩れが発生しやすく、ミルフォード・サウンド方面の唯一の道路が遮断されることが頻繁にあります。
クライストチャーチ・カンタベリー
地震リスクリスク2011年の大地震以降も、活動的な断層が多く存在し、散発的な強い地震が発生するリスクがあります。
ウェリントン中心部
通常の注意リスク夜間のコートニー・プレイス周辺では飲酒に起因するトラブルが多いですが、日中は非常に安全です。
ワイカト・ハミルトン
通常の注意リスク都市部では車上荒らしに注意が必要ですが、全体としては安定した治安を維持しています。
クイーンズタウン周辺
安全リスク観光に特化しており極めて安全。ただし、冬期の雪道運転やアウトドアでの事故リスクには注意が必要です。
国内安全マップ
ニュージーランドは国全体として非常に高い安全水準を保っていますが、観光客を狙った「財産犯罪(特に車上ねらい)」への対策が欠かせません。また、自然災害(地震、火山、気象)への感度を高く保ち、公式情報を常にチェックする習慣をつけることが、安全な旅の鍵となります。
夜間の治安が低下しやすく、酔っ払いや薬物に関連したトラブルに注意が必要です。
リスク: 夜間の暴行, 置き引き, 車上ねらい
ギャングの活動や財産犯罪が他地域より多いエリアです。観光目的での立ち入りは慎重に。
リスク: 強盗, 車両盗難, 暴力事件
地域社会の不安定さから凶悪犯罪が発生することがあり、警察による特別警戒が行われることがあります。
リスク: 暴力犯罪, 薬物問題
観光地の駐車場を狙った車上荒らしが極めて頻繁に発生しています。
リスク: 車上ねらい, 置き引き
基本的に安全ですが、深夜のコートニー・プレイス周辺のみ注意が必要です。
リスク: 夜間の喧嘩, 酔っ払いの絡み
ニュージーランドで最も安全な場所の一つです。自然災害とアウトドア事故にのみ注意。
リスク: アウトドア事故, 酔っ払い
復興が進み治安も安定していますが、地震への備えは常に必要です。
リスク: 地震リスク, 空き巣
学生街で活気があり、治安は非常に安定しています。
リスク: 学生の騒ぎ
孤立した地域であり、天候悪化による道路封鎖や土砂崩れのリスクが非常に高いです。
リスク: 道路遮断, 自然災害
裕福な住宅街が多く、犯罪率は低く非常に安全な地域です。
リスク: 空き巣(稀に)
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 4/5多発エリア: 観光地の展望台駐車場, 空港のロビー, カフェの椅子背面, 公共バスの車内
手口:
- 車内の見える場所に置かれたバッグの強奪
- 写真撮影中に足元に置いた荷物の持ち去り
- レンタカーの窓割り
対策:
- 貴重品は一瞬でも車内に残さない
- バックパックは体の前に持つ
- 荷物を置いたまま席を立たない
日本の約27.7倍の住居侵入・窃盗発生率を記録しています。
凶悪犯罪
リスク: 2/5多発エリア: 週末深夜の繁華街, 特定の郊外住宅地, 深夜の公共交通機関
手口:
- アルコール飲用後の口論からの暴行
- 通行人への無差別な怒鳴り散らし
対策:
- 酔っ払いの集団には近寄らない
- 夜間は街灯の多い主要道路を歩く
- トラブル時はすぐに警察(111)へ通報
2025年は暴力犯罪が前年比3.2%微減していますが、依然として注意が必要です。
強盗
リスク: 2/5多発エリア: 深夜の公園, 照明の少ない裏通り, サウスオークランドの特定エリア
手口:
- ナイフ等の武器を見せての脅迫
- 複数人での取り囲み
対策:
- 深夜の単独外出を避ける
- ATMは銀行内の明るい場所で利用する
- 遭遇した場合は抵抗せず命を優先する
対人強盗の発生率は日本の約32倍に達しています。
詐欺
リスク: 3/5多発エリア: SNSのフラット探しグループ, Facebookマーケットプレイス, 空港ロビー
手口:
- 存在しない宿泊施設の予約金詐欺
- 税務署や警察を装った不審電話
- 霊的な危険を煽るお祓い詐欺
対策:
- 送金前に相手の身元を徹底確認する
- 「今日払わないと強制送還」という電話は即切る
- 公的機関が電話で支払いを求めることはない
近年、特殊詐欺の被害額が急増しており、10%以上の増加傾向にあります。
健康・医療情報
ワクチン情報
日本からニュージーランドへの入国に際し、義務付けられている予防接種はありません。しかし、豊かな自然環境でのアクティビティを安全に楽しむためには、破傷風やA型肝炎、麻疹・風疹などの基礎的な予防接種を完了させておくことが推奨されます。新型コロナウイルスに関連する接種証明の提示義務は現在撤廃されていますが、季節性インフルエンザなど、南半球特有の流行時期には注意が必要です。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 破傷風 | 推奨 | ニュージーランドはアウトドア活動が盛んなため、登山やキャンプ、農場訪問中の怪我による感染を防ぐために強く推奨されます。 |
| 麻疹(はしか)・風疹 | 推奨 | 世界的な流行状況を鑑み、渡航前に日本の定期接種を完了しているか確認してください。 |
| A型肝炎 | 推奨 | 地方部やキャンプ地での長期滞在、未殺菌の水を摂取する可能性がある場合に推奨されます。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 長期滞在や医療従事者、現地での事故による輸血リスクを考慮する場合に推奨されます。 |
| インフルエンザ | 推奨 | 南半球の冬季(5月〜9月)に渡航する場合、流行時期が日本と逆転するため接種が推奨されます。 |
| 黄熱 | 推奨 | 黄熱リスク国から入国する場合に限り、予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります。 |
健康リスク
最大のリスクは極めて強い紫外線による健康被害です。オゾン層が薄いため、皮膚がんや白内障のリスクが高く、季節を問わず日焼け止めやサングラスの使用が必須です。また、南島の西海岸などに生息するサンドフライ(ブユの一種)に刺されると激しい痒みや腫れが生じるため、強力な忌避剤が必要です。感染症としては、川や湖の生水に含まれるジアルジア(ランブル鞭毛虫)による下痢症に注意が必要で、野外の野生動物との接触は避けてください。
医療施設
医療水準は非常に高く、都市部でも地方でも質の高い治療が受けられます。公立病院の救急外来は24時間対応していますが、待ち時間が長くなる傾向があります。事故による怪我については政府の事故補償制度(ACC)が一部費用をカバーしますが、病気の治療費は極めて高額(1日数千ドルに達する場合も)になるため、十分な補償内容の海外旅行保険への加入が不可欠です。オークランド等では日本語対応可能なクリニックも存在します。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は90日以内の観光・商用目的であればビザ免除で入国可能です。ただし、出発前に電子渡航認証(NZeTA)の取得が必須となります。NZeTA申請時には国際観光客保護・観光税(IVL)として100NZドル(2024年10月改定)を支払う必要があります。承認には数日かかる場合があるため、遅くとも出発の72時間前までの申請が強く推奨されます。
パスポート有効期限
ニュージーランド出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が必要です。入国審査時に復路の航空券や滞在費用の証明を求められることがあるため、デジタルまたは紙での控えを準備してください。査証欄には最低1ページ以上の空白があることが望ましいです。
持ち込み禁止・制限品
検疫体制は世界一厳しく、食品(加工品含む)、動植物製品、土の付いた靴等は厳格な申告対象です。申告漏れには400NZドルの即時罰金が科せられます。薬物(大麻含む)の持ち込みは厳禁ですが、処方薬を持参する場合は英文の処方箋または診断書を携行し、必ず申告してください。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全非常に安全で、ジョギングや散歩をする住民も多い時間帯です。ただし、早朝の公園などは稀にホームレスが滞在している場合があるため、人通りのない場所への深追いは避けましょう。
安全な活動:
- ・公園での散歩
- ・カフェでの朝食
- ・移動の準備
避けるべきエリア:
- ・人通りの全くない林道
交通: 公共交通機関、徒歩ともに安全です。
日中
安全観光に最適な最も安全な時間帯です。しかし、この時間帯に観光地の駐車場で「車上ねらい」が多発するため、車を離れる際の持ち物管理には最大限の注意を払ってください。
安全な活動:
- ・主要観光地巡り
- ・ショッピング
- ・公共交通機関での移動
避けるべきエリア:
- ・特になし(車内放置は厳禁)
交通: バス、タクシー、Uber、徒歩が推奨されます。
夕方〜夜
安全帰宅ラッシュと重なり人通りは多いですが、夕暮れ時は交通事故が増加します。また、都市部の特定の駅やバス停周辺では、柄の悪い若者が集まり始めるため注意が必要です。
安全な活動:
- ・レストランでの食事
- ・夜景鑑賞(展望台)
避けるべきエリア:
- ・人通りの少ない裏路地
- ・サウスオークランドの一部
交通: 配車アプリ(Uber)やタクシーの利用が安全です。
深夜
注意繁華街(Kロードやコートニープレイス)ではアルコールに関連したトラブルが急増します。酔っ払いや薬物使用者による暴言、あるいは小規模な喧嘩に巻き込まれるリスクが高まります。
安全な活動:
- ・ホテル内での休息
- ・送迎付きのイベント
避けるべきエリア:
- ・深夜の公園
- ・街灯のない路地
- ・繁華街の路地裏
交通: Uber等の配車サービスをドア・ツー・ドアで利用してください。
季節別ガイド
Spring (春) (9月 - 11月)
気温: 10°C - 18°C
降水: 平均的だが風が強い日が多い
服装: 重ね着ができる服装。防風性のあるジャケットや長袖のシャツ。
おすすめ活動:
ボタニックガーデンの散策, 子羊の観察, ラフティング(雪解け水で増水するため), ミルフォード・サウンド観光
リスク:
- ・春の嵐(強風)による交通の乱れ
- ・急激な気温の変化による体調不良
Summer (夏) (12月 - 2月)
気温: 20°C - 30°C
降水: 比較的少ないが、熱帯性のスコールがある
服装: Tシャツ、短パン、帽子、サングラス。日焼け止めは必須。
おすすめ活動:
ビーチでの泳ぎ・サーフィン, ハイキング(グレート・ウォーク), カヤック, 屋外でのバーベキュー
リスク:
- ・極めて強い紫外線による日焼け
- ・乾燥による山火事のリスク
- ・観光地の極度な混雑
Fall (秋) (3月 - 5月)
気温: 10°C - 20°C
降水: 安定しているが、5月に入ると増加傾向
服装: 長袖のインナーにカーディガンや軽量のフリース。
おすすめ活動:
紅葉鑑賞(アロータウンなど), ワイナリー巡り, 星空観測(テカポなど), フライフィッシング
リスク:
- ・日没後の急激な冷え込み
- ・山間部での初雪による路面凍結
Winter (冬) (6月 - 8月)
気温: 1°C - 15°C
降水: 北島で多く、南島では積雪が多い
服装: 厚手のコート、ヒートテック、防水性のある靴、手袋。
おすすめ活動:
スキー・スノーボード, 温泉(ロトルア、ハンマースプリングス), ホエールウォッチング, ラグビー観戦
リスク:
- ・路面凍結による運転の危険
- ・吹雪によるトレッキングルートの閉鎖
- ・暖房器具による火災
ベストシーズン: 観光のベストシーズンは、夏のピークが過ぎた2月後半から3月にかけての初秋です。この時期は天候が非常に安定し、日中の気温も過ごしやすく、アウトドア活動に最適です。また、12月や1月の現地夏休み期間と比較して、宿泊施設やレンタカーの予約が取りやすくなり、観光地の混雑も緩和されます。紅葉が始まる南島の景色を快適な気候の中で楽しむことができるため、日本人旅行者には最も推奨される時期です。
環境リスク
野生動物のリスク
カティポ / セアカゴケグモ
リスク: 3/5生息地: 海岸沿いの茂み, 庭の隅, 古い建物
カティポは在来種、セアカゴケグモはオーストラリアからの外来種で、毒を持つ蜘蛛です。砂丘の流木の下や庭の隅、古くなった屋外の物置などに潜んでいることがあります。予防策としては、屋外作業や草むらに入る際に手袋を着用すること、不審な蜘蛛を見かけても素手で触れないことが重要です。遭遇時は静かに離れ、靴や服を屋外に放置していた場合は、着用前に中を確認してください。
治療: 咬まれた場合は直ちに傷口を洗浄し、患部を冷やして医療機関を受診してください。血清が用意されているため、速やかな処置が有効です。
サメ(ホホジロザメ等)
リスク: 2/5生息地: 全域の海洋, 河口付近
ニュージーランド周辺海域にはサメが生息しており、稀にサーファーや遊泳者が遭遇することがあります。被害を防ぐためには、地元の自治体が掲示している警告看板を確認し、監視員のいる指定ビーチで泳ぐようにしてください。夜明けや夕暮れ時、また血の匂いが漂う可能性のある釣り場の近くでの遊泳は避けてください。万が一遭遇した場合は、パニックにならず、静かに水中から上がるよう努めてください。
治療: 直ちに止血を行い、緊急番号111に通報してヘリ救急などの要請を行ってください。
オットセイ / アシカ
リスク: 2/5生息地: 南島の海岸線, カイコウラ付近
野生のオットセイやアシカは一見おとなしいですが、近づきすぎると自己防衛のために攻撃的になり、鋭い牙で噛みつくことがあります。予防策としては、動物から少なくとも10メートル(子連れの場合は20メートル以上)の距離を保つことが法律で定められています。彼らと海の間を遮るように立たないように注意してください。写真撮影に夢中になって接近しすぎないよう、望遠レンズを使用するなどの配慮が必要です。
治療: 噛まれた場合は細菌感染のリスクが高いため、傷が小さくても必ず医師の診察を受け、抗生物質の処方を受けてください。
水の安全性
水道水: 飲用可能
主要都市の水道水は世界最高水準の安全性があり、そのまま飲用可能です。しかし、ハイキングやキャンプで自然界の水を利用する場合は注意が必要です。清流に見えても野生動物の糞尿によりジアルジア等の寄生虫に汚染されているリスクがあるため、必ず3分以上の煮沸、または0.1ミクロン以下のフィルターを持つ携帯用浄水器を使用してください。市販のミネラルウォーターはどこでも容易に入手可能です。
交通安全
事故死亡率: 7.5 (2023年推計)
歩行者リスク: 歩行者優先の文化が根付いており、横断歩道(ゼブラゾーン)では車両が必ず停止します。しかし、都市部以外では歩道がない道路が多く、高速で走行する車両に注意が必要です。また、右左折車が歩行者を巻き込む事故が稀に発生するため、常にアイコンタクトを心がけてください。
公共交通: バスや電車の安全性は概ね高いですが、近年オークランドやウェリントンの一部路線で、夜間の若者グループによる迷惑行為や暴言が報告されています。夜間に利用する場合は、運転手の近くの席に座る、あるいは人気のない停留所での待ち時間を避けるなどの対策を推奨します。車両自体の整備状況は良好です。
地域別ガイド
オークランド地方
レベル 3ニュージーランド最大の都市圏。経済の中心地であり多文化が融合していますが、近年は中心部での置き引きや車上ねらい、深夜の暴行事件が他地域より目立ちます。特にクイーン・ストリート周辺や南部地域では警戒が必要です。
主要都市: オークランド, マヌカウ, ノースショア
特有リスク:
- ・観光地駐車場での車上荒らし
- ・深夜の繁華街での酔っ払いトラブル
- ・公共交通機関での嫌がらせ
ウェリントン地方
レベル 2北島南端に位置する首都圏。政治と文化の拠点であり、コンパクトで歩きやすい街並みです。全体として治安は良好ですが、深夜のコートニー・プレイス周辺はアルコールが絡むトラブルが多く、注意を要します。
主要都市: ウェリントン, ロウアハット, ポリルア
特有リスク:
- ・強風による転倒や飛行機遅延
- ・深夜の路上強盗(路地裏)
- ・地震リスク
カンタベリー地方
レベル 2南島最大の平原。クライストチャーチを中心に復興が進んでいます。観光客を狙った車上荒らしが景勝地で頻発しており、レンタカーの管理には細心の注意が必要です。自然災害(地震・洪水)のリスクが比較的高い地域です。
主要都市: クライストチャーチ, アシュバートン, ティマル
特有リスク:
- ・レンタカーからの荷物盗難
- ・大雨による道路冠水・孤立
- ・ギャング抗争の影響
オタゴ地方
レベル 1クイーンズタウンを中心とする世界的なリゾートエリア。観光客が主役の地域で警察のパトロールも行き届いており、治安は極めて安定しています。ただし、冬期の路面凍結による交通事故には注意が必要です。
主要都市: クイーンズタウン, ワナカ, ダニーデン
特有リスク:
- ・凍結路面でのスリップ事故
- ・アドベンチャー活動中の怪我
- ・高額な物価によるトラブル
ワイカト地方
レベル 3北島内陸の農業・観光地帯。ハミルトンなどの都市部では若年層による車両盗難やラムレイド(店舗強盗)が課題となっています。観光スポットのホビット村や洞窟周辺の駐車場では窃盗に注意してください。
主要都市: ハミルトン, タウポ, ケンブリッジ
特有リスク:
- ・車両そのものの盗難
- ・地方道での速度超過取り締まり
- ・川や湖での水難事故
経済・物価情報
経済概要
ニュージーランド経済は、2024年から2025年初頭にかけての景気後退期を脱し、2025年後半には緩やかな回復基調にあります。農産物輸出と観光業が経済の二大柱ですが、インフレ抑制のための高金利政策が家計を圧迫してきました。2025年第3四半期のGDP成長率は1.1%を記録し、観光客の消費拡大が成長を牽引しています。一方で若年層の失業率上昇が社会不安の要因となっており、一部の財産犯罪の背景とも指摘されています。
生活費・物価
旅行者にとっての物価は日本より高めです。外食はカジュアルなランチで2500円〜3500円、ディナーは飲み物を含めると6000円〜1万円程度が目安です。宿泊費は都市部や観光地で高騰しており、標準的なホテルで1泊2.5万〜4万円、バックパッカー向けのドミトリーでも4000円〜6000円します。交通費は都市間バスが数千円から、レンタカーは1日1万円程度。ガソリン代も日本より高く、全体的に予算は多めに見積もる必要があります。
通貨情報
通貨はニュージーランド・ドル(NZD)です。2025年現在の為替レートは1NZD=約90円前後で推移しています。特筆すべきはキャッシュレス化の徹底で、EFTPOSやVisa/Masterのタッチ決済(PayWave)がほぼ全ての屋台や個人商店で利用可能です。現金が必要になるケースは地方のマーケットや緊急時のみであり、50ドル程度の現金を予備で持ち、基本はカード決済で事足ります。
チップガイド
ニュージーランドにはチップの習慣はありません。レストラン、タクシー、美容院など、表示価格のみを支払うのが一般的です。特別な配慮や非常に優れたサービスを受けた場合に、感謝の印として代金の10%程度を置く、あるいは会計の端数を切り上げて支払うことはありますが、義務的なものではありません。サービス料があらかじめ加算されることも稀です。
予算ガイド
バックパッカーは1日1.2万〜1.8万円(ドミトリー宿泊、自炊中心、バス移動)。ミドルレンジは3万〜5万円(標準的ホテル、外食数回、レンタカー利用)。ラグジュアリー層は8万円以上(4つ星以上ホテル、高級レストラン、プライベートツアーやヘリ観光)が目安です。2024年10月より国際観光客税(IVL)が100ドルに増額されたため、入国前のコストも増加しています。
文化・マナー情報
歴史的背景
ニュージーランドは、約1000年前にポリネシアから渡来したマオリが独自の文化を築いた地です。1840年に英国王室とマオリ首長との間で「ワイタンギ条約」が締結され、英連邦の一員となりました。この条約の解釈を巡る議論は現代でも続いており、多文化主義とバイカルチャリズム(英語とマオリ語の両立)が国家のアイデンティティの根幹となっています。ラグビー、セーリング、アウトドアを愛する国民性は、この豊かな自然と開拓精神から生まれています。
社会規範・マナー
「キウイ」の愛称で知られる国民は非常にフレンドリーで平等主義的です。過度な形式張った態度は好まれず、ファーストネームで呼び合うのが一般的です。マナーとして重要なのはマオリ文化への敬意で、頭部を触らない、テーブルに座らないといった「タブー」を理解することが求められます。また、環境保護意識が極めて高く、ゴミのポイ捨てや自然を傷つける行為に対しては非常に厳しい目が向けられます。
宗教・慣習
キリスト教(カトリック、アングリカン等)が約37%を占めますが、無宗教層が約48%と多いのが特徴です。ヒンドゥー教やイスラム教も移民の増加に伴い存在感を増しています。特定の宗教行事による行動制限は少ないですが、クリスマスやイースター、アンザック・デー(4月25日)などは多くの店舗が法律で休業を義務付けられており、旅行中の買い出しや移動に注意が必要です。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
高級ホテルからバックパッカーホステル、キャンプ場まで多様です。観光シーズン(12月〜2月)は数ヶ月前には満室になるため早期予約が必須。Airbnbも普及していますが、近年は偽リスティングによる詐欺も報告されているため、レビューの少ない新規物件は避けてください。ホステルの女性専用ドミトリーは比較的安全で、清掃も行き届いています。地方では「モーテル」が一般的で、キッチン付きが多く家族連れに便利です。
食事ガイド
新鮮なシーフード、ラム肉、乳製品が絶品です。フィッシュ・アンド・チップスは国民食。カフェ文化が非常に発達しており、フラットホワイト(コーヒー)はどこで飲んでも高品質です。衛生基準は極めて高く、水道水も飲用可能。ただし、アジア系住民へのヘイトインシデントが稀に飲食店付近で発生しているため、深夜の繁華街での食事は周囲への注意を払い、酔っ払いが多い店は避けるのが賢明です。
実用情報
通信・SIM
主要キャリアはSpark、One NZ、2degreesです。空港にカウンターがあり、旅行者用プリペイドSIM(数GBで$30〜$50)が即日購入可能です。2025年以降、3G網が停止されるため、VoLTE対応の4G/5G端末が必須。公共Wi-Fiは都市部で普及していますが、セキュリティのためVPNの使用を推奨します。
銀行・ATM
BNZ, ANZ, ASB, WestpacなどのATMが街中にあり、日本のデビットカードやクレジットカードで現地通貨の引き出しが可能。1回あたり$3〜$5の手数料がかかることが多いです。銀行の営業時間は平日の9時〜16時半が標準的です。
郵便・配送
NZ Postが運営。日本への航空便(Postcard)は約$3。小包はサイズによりますが、追跡付きの「Courier」が安全です。スーパーマーケット内に郵便コーナーが設置されていることも多く便利です。
電源・アダプター
電圧は230/240V、50Hz。プラグは「Oタイプ」(ハの字型)です。日本の電化製品(100V)を使うには変圧器が必要ですが、スマホ充電器等は世界電圧対応が多いためアダプターのみでOKです。
洗濯サービス
ほとんどのホステルやモーテルにコインランドリー($4〜$8程度)が併設されています。都市部には「Self Service Laundry」もあり、乾燥機も完備されているため洗濯には困りません。
公衆トイレ
非常に清潔で、公園、図書館、ショッピングセンターに無料のトイレが完備されています。地方の国道沿いにも簡易トイレが設置されており、観光客にとって非常に利便性が高いです。
主要都市ガイド
ハミルトン
Hamilton
北島中心部の主要都市。農業と教育が盛んですが、近年は財産犯罪が増加傾向にあります。夜間の中心部歩行は控え、車内に荷物を置かないことを徹底してください。
主な観光地:
ハミルトン・ガーデン, ワイカト川沿い, ワイカト美術館
避けるべきエリア:
- ・夜間の中心部バス停
- ・バダエル地区の一部
ベストシーズン: 11月〜3月
詳細ページへ →タウランガ
Tauranga
北島東海岸の港湾・ビーチリゾート。引退後の居住地としても人気で治安は落ち着いています。夏場のマウント・マウンガヌイ周辺は非常に混雑し、置き引きに注意が必要です。
主な観光地:
マウント・マウンガヌイ, マクラーレン・フォールズ, ストランド繁華街
避けるべきエリア:
- ・夜間の人気のないビーチ
- ・港湾工業地帯
ベストシーズン: 12月〜2月
詳細ページへ →ダニーデン
Dunedin
スコットランド風の街並みを持つ学生街。若者が多く活気がありますが、深夜の学生寮周辺や繁華街では酔っ払いの騒ぎに巻き込まれないよう注意が必要です。
主な観光地:
ラーナック城, オタゴ大学, 世界一急な坂(ボールドウィン・ストリート)
避けるべきエリア:
- ・深夜のオクタゴン周辺
- ・学生街の路地
ベストシーズン: 2月〜4月
詳細ページへ →ネイピア
Napier
アールデコ様式の建築が並ぶ美しい街。ワインの産地としても有名です。全体に安全ですが、地方都市特有の深夜の人通りのなさは警戒すべきです。
主な観光地:
マリン・パレード, 国立水族館, 周辺のワイナリー
避けるべきエリア:
- ・夜間の郊外住宅地
- ・人気のない海岸線
ベストシーズン: 1月〜3月
詳細ページへ →ネルソン
Nelson
南島北端の芸術と日光の街。日照時間が長く、非常に穏やかで安全なコミュニティです。アウトドア拠点の駐車場での管理さえ怠らなければ心配は少ないです。
主な観光地:
エイベル・タスマン国立公園, ネルソン大聖堂, クリエイティブ・マーケット
避けるべきエリア:
- ・夜間のビクトリー・スクエア
- ・港周辺の夜間歩行
ベストシーズン: 11月〜3月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
ニュージーランド航空(Air New Zealand)が圧倒的なネットワークを持ち、ジェットスター(Jetstar)が主要都市間を格安で結んでいます。航空券は早めの予約(3〜6ヶ月前)で大幅に安くなりますが、直前は非常に高額です。2025年現在、チェックインはKIOSK端末によるセルフサービスが主流です。地方路線は小型機が多く、天候の影響を受けやすいため、乗り継ぎには十分な余裕を持たせてください。受託手荷物の重量超過にも厳格です。
鉄道・バス
鉄道は主に観光用(トランツ・アルパイン号など)で、実用的な移動手段はInterCityが運営する長距離バスです。北島・南島を網羅しており、パス制度(FlexiPass)を利用すると安価に旅ができます。車内は清潔でWi-FiやUSB充電が備わっている車両も多いです。ただし、地方では1日1便しかない路線もあるため、予約は必須です。駅や停留所は都市中心部にあることが多く、アクセスは良好ですが、夜間の停留所周辺での待ち時間は周囲への警戒を怠らないでください。
レンタカー・配車サービス
ニュージーランド観光の主役はレンタカーです。エイビス、ハーツなどの大手から地元系格安店まで多数あります。運転は日本と同じ左側通行ですが、道幅が狭く片側1車線の高速道路が多いため、追い越しや長距離移動には注意が必要です。都市部(オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ)ではUberが広く普及しており、安全性・利便性ともに非常に高いです。夜間の移動にはタクシーよりも追跡機能のあるUberを推奨します。
交通リスク評価
最も高いリスクは「レンタカーの車上荒らし」です。特に景勝地の駐車場では短時間の離脱でも窓を割られます。次に「地方道での交通事故」で、不慣れな未舗装路やスピード超過が原因となります。公共交通機関は基本的に安全ですが、深夜のバスや無人の駅ホームでは酔っ払いによるトラブルや稀にヘイト事案が報告されています。夜間はドア付近に座り、運転手の目の届く範囲にいることが推奨されます。
都市別交通ガイド
オークランド
地下鉄: 地下鉄はなく、通勤列車(Britomart起点)が主。
バス: AT Hopカード利用で市内のバス網が利用可能。
タクシー: Uberが主流。中心部にはタクシー乗り場あり。
徒歩・自転車: 中心部は歩きやすいが坂が多い。サイクリングロードも整備中。
費用目安: バス1区間 約$3〜$5。
ウェリントン
地下鉄: 通勤列車が北部郊外へ伸びている。
バス: Metlinkバスが非常に高密度で運行。
タクシー: Uberが最も便利で安全。
徒歩・自転車: コンパクトで徒歩観光に最適。
費用目安: バス1区間 約$2.50〜$4。
クライストチャーチ
地下鉄: なし。
バス: メトロバスが運行。中心部にはバスインターチェンジあり。
タクシー: Uber利用が一般的。
徒歩・自転車: 平坦でサイクリングに最適。
費用目安: バス一律 約$2〜$4。
クイーンズタウン
地下鉄: なし。
バス: Orbusが$2均一(要カード)で運行。
タクシー: Uber利用可能だが台数は限られる。
徒歩・自転車: 絶景の徒歩コースが多い。
費用目安: バス一律 $2。
ハミルトン
地下鉄: オークランドへの通勤列車Te Huiaあり。
バス: 市内バス網が整備されている。
タクシー: Uberが便利。
徒歩・自転車: 川沿いの遊歩道が良好。
費用目安: バス1区間 約$3。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在ニュージーランド日本国大使館
Embassy - Wellington
住所: Level 18, Majestic Centre, 100 Willis Street
電話: +64-4-473-1540
在オークランド日本国総領事館
Consulate General - Auckland
住所: Level 15, AIG Building, 41 Shortland Street
電話: +64-9-303-4106
在クライストチャーチ領事事務所
Consulate - Christchurch
住所: 121 Cashel Street
電話: +64-3-366-5680
領事サービス
パスポートの紛失・盗難時の「渡航書」発行、事件・事故に巻き込まれた際の法的・医療的手続きの助言、緊急時の家族への連絡支援などを行っています。日本の運転免許証の翻訳証明(レンタカー利用時に必要)も発行可能です。ただし、金銭の貸し出しや犯罪捜査への直接介入、民間トラブルの仲裁は行えません。
長期滞在ビザ
ワーキングホリデービザ(18〜30歳対象)が非常に人気で、最大1年間の滞在と就労が可能です。観光ビザ(NZeTA)は最大3ヶ月。それ以上の滞在は、留学ビザや就労ビザの申請が必要。2025年現在、審査は完全にオンライン化されていますが、残高証明や無犯罪証明の提出が厳格に求められます。
リモートワーク・デジタルノマド
デジタルノマド専用ビザはありませんが、観光ビザ(NZeTA)の枠内で短期間のリモートワークを行うことは一般的です。コワーキングスペースはオークランドやウェリントンに多数あり、ネット環境も良好。長期滞在を希望する場合は、就労ビザの要件を慎重に確認する必要があります。
ビジネスビザ
短期の商談、視察、会議出席であればNZeTAで入国可能です。実務を伴う就労の場合は「Essential Skills Work Visa」などのカテゴリーとなり、ニュージーランド国内の企業からのスポンサーシップと、現地人で代替不可能なスキルであることを証明する必要があります。
推奨防犯装備
AirTag(荷物・車両用)
推奨防犯グッズ
ニュージーランドで最も多い犯罪は車上荒らしと車両盗難です。レンタカーやバックパックに潜ませておくことで、万が一の際の追跡を容易にします。
RFIDブロック・スキミング防止スリーブ
推奨防犯グッズ
タッチ決済が主流であるため、意図しない決済やスキミングを防ぐためにカード類はシールドケースに入れて携行するのが賢明です。
レンタカー用ハンドルロック
オプション防犯グッズ
特にオークランドやクライストチャーチで古い車種を借りる際、車両自体の盗難防止に視覚的な抑止力として非常に有効です。
高PA値の日焼け止め(SPF50以上)
必須衛生用品
ニュージーランドの紫外線は日本の数倍と言われ、短時間でも深刻な火傷を負う可能性があります。登山やビーチのみならず街歩きでも必須です。
4G/5G対応スマートフォン端末
必須通信機器
2025年から2026年にかけて国内の3G網が順次停止されます。古い端末では通信不能になる可能性があるため、対応端末の持参が必要です。
海外旅行保険(治療・救援無制限)
必須保険
事故の怪我は公的制度ACCで一部カバーされますが、病気の治療費や医療搬送費は全額自己負担となり、非常に高額になるため必須です。
レインジャケット(防水透湿性)
必須衛生用品
「1日の中に四季がある」と言われるほど天候が急変します。突然の強風や大雨に対応できるよう、軽量な防水上着は常に携行すべきです。
モバイルバッテリー(大容量)
推奨通信機器
地方都市間の移動やハイキング中は充電場所がなく、地図アプリの利用による電力消費も激しいため、20000mAh程度のものが役立ちます。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
世界で最も女性一人旅に適した国の一つです。治安は良好で、女性専用の宿泊施設も充実しています。ただし、深夜のバー周辺や人通りのない路地での単独行動は世界共通の注意が必要です。公共交通機関では、夜間は運転手付近の席に座ることで不要なトラブルを回避できます。また、出会い系アプリを介した犯罪も少数ながら報告されているため、密室での面会は避けるべきです。服装は自由ですが、アウトドア中心の旅では機能性を重視した方が現地の雰囲気にも馴染みやすく、不要な注目も避けられます。
LGBTQ+旅行者向けガイド
非常に進歩的でフレンドリーな国です。同性婚は2013年から合法化されており、主要都市ではプライドパレードが盛大に開催されます。LGBTQ+に対する差別的な言動は社会的に強く否定されており、カップルが公共の場で手を繋ぐなどの愛情表現も一般的に受け入れられています。オークランドのK-Road周辺にはゲイバーやフレンドリーな店舗が集まっています。地方都市でも大きな問題はありませんが、保守的な層がいる可能性を考慮し、最低限のTPOを守れば不快な思いをすることはまずありません。
家族・シニア旅行者向けガイド
ニュージーランドは家族旅行やシニア層にとって理想的な目的地です。公共施設、ショッピングセンター、公園には必ず清潔な多目的トイレや授乳室が完備されています。歩道は平坦で広く、ベビーカーや車椅子での移動も極めてスムーズです。シニア層にはゴールドカード(割引)が普及しており、観光施設や交通機関で割引を受けられる場合があります(詳細は各施設へ要確認)。また、医療水準が高いため安心感がありますが、地方では大病院まで距離があるため、持病の薬は多めに持参し、必ず英文の処方箋を携行してください。レンタカー移動の場合、チャイルドシートの着用は法律で義務付けられており、レンタル時に必ず指定する必要があります。自然を楽しむアクティビティも体力に合わせてレベル分けされており、無理なく楽しめる環境が整っています。
安全に関するよくある質問
夜一人で歩いても大丈夫? ▼
主要都市の明るい通りなら概ね安全ですが、オークランド南部や深夜の公園、路地裏は避けてください。
車の中に荷物を置いたまま観光できる? ▼
絶対に避けてください。窓を割られる被害が非常に多く、わずか5分の離脱でも危険です。
ヒッチハイクは安全? ▼
推奨されません。犯罪に巻き込まれるリスクがあり、公式にも注意喚起されています。
自然の中での注意点は? ▼
天候急変と道迷いです。登山届の提出と適切な装備を怠らないでください。
タクシーは安全? ▼
非常に安全で腐敗もありません。Uberも追跡機能があり安全です。
水道水は飲める? ▼
都市部は飲めます。地方の古い施設では「Boil Water」の指示に従ってください。
銃犯罪の心配は? ▼
一般観光客が巻き込まれるリスクは極めて低いですが、ギャング抗争の場に居合わせないよう注意。
薬物は合法? ▼
娯楽用大麻を含め全て違法です。厳しい刑罰が科せられます。
警察を呼ぶ番号は? ▼
緊急は111、緊急でない(盗難報告など)は105です。
ヘイトクライムはある? ▼
稀ですがアジア系への暴言事例があります。公共の場での挑発には応じないでください。
実用的なよくある質問
日本の免許で運転できる? ▼
日本の免許証+国際運転免許証、または公認翻訳が必要です。
チップは必要? ▼
不要です。特別な場合のみ任意で。
プラグの形状は? ▼
Oタイプ(ハの字)です。
Wi-Fi環境は? ▼
都市部は良好。地方や山間部は圏外が多いです。
スーパーは何時まで? ▼
都市部は21〜22時、地方は19時頃閉まることが多いです。
喫煙ルールは? ▼
屋内は全面禁煙。屋外も公共の場は制限が多いです。
日焼け止めは日本のでも大丈夫? ▼
現地の方がSPF/PA基準が厳しく強力なため、現地調達を推奨します。
キャッシュレスは進んでる? ▼
非常に進んでいます。カード1枚で旅が可能です。
ベストシーズンは? ▼
安定した気候の2月〜3月が最もおすすめです。
祝日の影響は? ▼
クリスマスやイースターは店が完全に閉まるので注意。
ニュージーランドの治安に関するよくある質問
ニュージーランドの治安は良い?悪い? ▼
ニュージーランドは世界的に見ても治安が非常に良い国として知られ、世界平和度指数でも常に上位にランクインしています。しかし、近年は生活費の高騰などを背景に、観光客を狙った車上ねらいや窃盗犯罪が増加傾向にあります。命に関わる凶悪犯罪は稀ですが、日本と同じ感覚で貴重品を管理するのは危険です。特に都市部の繁華街や観光地の駐車場では、防犯意識を高く持つ必要があります。
ニュージーランドで危険な地域はどこ? ▼
オークランド中心部やサウスオークランドの一部地域では、夜間の暴力犯罪や薬物トラブルが報告されており注意が必要です。また、ロトルアやタウポといった主要観光地の駐車場では、観光客をターゲットにした車上ねらいが常態化しています。南島の西海岸地域は自然災害のリスクが高く、豪雨による道路遮断が頻発するため、治安面以外の「地理的危険」にも警戒が必要です。
ニュージーランド旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」ほど危険な状況ではありませんが、観光客の「油断」を突いた窃盗の多さは軽視できません。レンタカーの窓ガラスを割って荷物を盗む手口は日常茶飯事であり、これを防ぐには「車内に物を一切残さない」徹底が求められます。政府や治安機関は安定しており、基本的な渡航マナーを守れば非常に快適に旅行を楽しめる国ですが、日本国内とは防犯の常識が異なる点に注意してください。
ニュージーランドは女性一人でも怖くない? ▼
女性の一人旅にとって、ニュージーランドは世界で最も安全な選択肢の一つです。親切な人が多くインフラも整っていますが、深夜の独り歩きや、人通りのない路地裏への立ち入りは避けるべきです。また、稀に夜間の繁華街で泥酔者によるトラブルが発生することもあります。ヒッチハイクは犯罪に巻き込まれるリスクがあるため推奨されません。一般的な防犯対策を講じていれば、過度に怖がる必要はありません。
ニュージーランドでスリに遭わないための対策は? ▼
オークランドのクイーンストリートや混雑するバス、イベント会場などではスリが発生します。バッグは常に体の前に持ち、口が閉まるものを使用しましょう。カフェやレストランで椅子にバッグをかけたり、テーブルにスマホを置いたままにするのは厳禁です。人混みでは特に注意を払い、多額の現金を持ち歩かないことも有効な対策です。常に身の回りの品から目を離さないことが鉄則です。
ニュージーランドで多い詐欺の手口は? ▼
インターネットを通じた偽の宿泊予約サイトや、観光客向けの高額な不当請求などが報告されています。宿泊施設を予約する際は信頼できる大手サイトを利用し、極端に安い価格設定には警戒が必要です。また、路上で見知らぬ人から声をかけられ、募金や寄付を装って現金をだまし取ろうとするケースも稀に見られます。不審な勧誘には毅然とした態度で断り、公式な窓口以外での金銭授受は避けてください。
ニュージーランドで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が最も巻き込まれやすいのは、置引きと車上ねらいです。日本の「荷物で席を確保する」習慣や「車内にカバンを置く」習慣が原因でターゲットになります。犯人は短時間で窓ガラスを割り、パスポートや貴重品を奪い去ります。また、車両突入強盗(ラムレイド)などの店舗窃盗事件が社会問題となっており、深夜にこうした事件現場に遭遇しないよう、滞在場所や行動時間帯に配慮が必要です。
ニュージーランド旅行で注意すべきことは? ▼
防犯面以外で特に注意すべきは「交通事故」と「天候」です。ニュージーランドは日本と同じ左側通行ですが、郊外は未舗装の砂利道や急カーブが多く、観光客による重大事故が多発しています。また、山の天気は変わりやすく、適切な装備なしでのハイキングは遭難の危険を伴います。さらに、強い紫外線への対策や、環境保護のためのバイオセキュリティ(持ち込み制限)の厳守も重要な注意点です。
ニュージーランドで起こりやすいトラブルは? ▼
代表的なトラブルはレンタカーの盗難被害や故障、そして自然災害による移動制限です。地震や火山活動が活発な地域では、散発的な強い揺れに驚くことがあります。また、南島では冬期の路面凍結や大雨による土砂崩れで、唯一の幹線道路が数日間封鎖されることもあります。こうしたトラブルに備え、時間に余裕を持ったスケジュールを組み、海外旅行保険への加入を強くお勧めします。
ニュージーランドで被害に遭ったらどうする? ▼
事件・事故などの緊急時は、電話番号「111」にダイヤルしてください(警察・消防・救急共通)。パスポートを紛失した場合は、ウェリントンの日本大使館、またはオークランド・クライストチャーチの領事館に連絡し、再発行手続きを行います。保険請求には警察が発行する被害届の証明番号(ケースナンバー)が必要になるため、速やかに最寄りの警察署に届け出てください。
ニュージーランドの治安詳細
ニュージーランドの治安概要
ニュージーランドは世界平和度指数で常にトップクラスにランクインする、世界で最も安全な国の一つです。政治は極めて安定しており、警察の信頼性も高いです。しかし、近年は経済的要因から窃盗や車上ねらいなどの財産犯罪が増加傾向にあります。日本と比較すると犯罪発生率は高く、「安全な国」という過信からくる油断は禁物です。特に観光地では旅行者がターゲットになりやすいため、基本的な防犯意識を持つことが現地での快適な滞在に繋がります。自然災害への備えも怠らないようにしましょう。
ニュージーランドは危険?やばい?
ニュージーランドは「危険」や「やばい」という言葉が似合う国ではありませんが、リスクゼロではありません。特に「ラムレイド」と呼ばれる車両突入強盗や、観光地での組織的な車上ねらいは社会問題化しています。これらは観光客の生命を直接脅かすものではありませんが、パスポートや貴重品を失う大きなリスクです。また、環太平洋火山帯に位置するため、大規模地震や噴火、サイクロン等の自然災害リスクについては常に最新情報を確認する姿勢が求められます。
ニュージーランドは怖い?一人旅でも大丈夫?
ニュージーランドは女性の一人旅にとって、世界で最もハードルの低い国の一つと言えます。人々は親切で、治安も安定していますが、オークランド等の大都市では深夜の公園や人通りの少ない路地裏を一人で歩くのは避けるべきです。また、夜間のバーなどでの飲酒トラブルや、ヒッチハイクによる犯罪被害も過去に報告されています。見知らぬ人の誘いに安易に乗らない、信頼できる宿泊施設を選ぶといった一般的な海外旅行の注意を守れば、過度に怖がる必要はありません。
スリ・詐欺・犯罪の実態
主な犯罪はスリ、置引き、そして特に「車上ねらい」です。スリはオークランドのクイーンストリートなどの繁華街や、混雑したバス・電車内で発生します。バッグを体の後ろに回したり、テーブルにスマホを置いたままにするのは厳禁です。車上ねらいは、景勝地の駐車場でわずか数分の間に窓ガラスを割って荷物を持ち去る手口が一般的です。「見えるところに物を置かない」のが鉄則です。また、インターネットを通じた偽の宿泊予約サイトによる詐欺被害も近年増加しており、予約時の確認が重要です。犯罪率は日本より高く、特に若年層による窃盗が増えています。
地域別の危険度
オークランド中心部やサウスオークランドは人口密度が高く、深夜の暴力犯罪や薬物トラブルに注意が必要です。ノースランド地方では局所的にギャングの活動が見られるため、夜間の移動は控えましょう。ロトルアやタウポなどの観光地駐車場は車上ねらいの最重点警戒エリアです。南島西海岸は地理的に豪雨被害を受けやすく、道路遮断リスクを考慮した日程管理が求められます。クライストチャーチを含むカンタベリー地方は地震活動が活発な断層が多いため、滞在中は避難経路の確認など地震への備えが不可欠です。
ニュージーランド旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべきは「車」に関連するリスクです。車上ねらい対策として、貴重品は常に身につけ、車内には空の袋さえ残さないようにしてください。また、ニュージーランドの道路は日本と同じ左側通行ですが、郊外は道幅が狭く未舗装路も多いため、交通事故が多発しています。さらに、天候が非常に変わりやすく、登山やハイキングなどのアクティビティでは急激な気温低下や視界不良が遭難に直結します。適切な装備と計画、そして現地の天気予報のチェックを怠らないでください。
よくあるトラブル事例
典型的なトラブル事例として、ロトルアの観光用駐車場でレンタカーの窓を割られ、パスポートや全現金が入ったバッグを盗まれる被害が頻発しています。また、南島でのドライブ中にスピードの出し過ぎや不慣れな砂利道でのスリップによる横転事故、さらにサイクロンや大雨による土砂崩れで主要道路(ミルフォード・ロードなど)が寸断され、数日間にわたり移動不能になるケースもあります。都市部では、稀に先住民の権利を巡るデモに遭遇し、交通渋滞に巻き込まれることもあります。
被害に遭った場合の対応
万が一犯罪被害に遭った場合や緊急時は、警察・救急・消防共通の緊急電話番号「111」に連絡してください。盗難被害などで保険を請求したりパスポートを再発行したりする際には、警察署で被害を届け出てポリスレポート(または管理番号)を取得する必要があります。パスポートの紛失・盗難時は、ウェリントンの日本大使館、またはオークランド、クライストチャーチの領事館へ速やかに連絡しましょう。また、ニュージーランド特有の制度として「ACC(事故補償公社)」があり、怪我の治療費が補償される場合があります。