ポルトガル / Portugal

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月13日
88
安全スコア
A-
身体的安全
A
医療・衛生
C+
詐欺・スリ
B+
テロリスク

総合評価

世界平和度指数で常に上位にランクインする極めて安全な国ですが、2024年以降は観光地での組織的な窃盗犯罪や若年層のグループ犯罪が微増傾向にあります。全体的なリスクは低いものの、軽犯罪への警戒と社会不安に伴うデモ・ストライキへの注意が必要です。

身体的安全 (A-)

殺人率はEU平均以下で極めて低いですが、2024年の治安報告書では凶悪・重大犯罪が前年比2.6%増加しました。夜間の特定地域やリスボン郊外の貧困層居住区での路上強盗、移民問題を端を発した局所的な暴動リスクがあるため、この評価となりました。

医療・衛生 (A)

医療水準は非常に高く、主要都市の私立病院では英語対応も可能です。水道水も飲用可能ですが、夏季の深刻な山火事や、沿岸部でのカツオノエボシ等の海洋生物による被害リスクがあり、季節に応じた自然環境への注意が求められます。

詐欺・スリ (C+)

観光大国ゆえにスリやひったくりの発生率は高く、特にリスボンの路面電車28番線などは組織的な窃盗グループの標的となっています。レストランでの「勝手に出てくる先出し料理」への過剰請求や、車上荒らしも頻発しており、防犯意識の維持が不可欠です。

テロリスク (B+)

国内に活動的なテロ組織は確認されておらず、過去に大規模なテロ事件も発生していません。ただし、欧州全体の警戒水準(レベル3相当)に準じた対策が取られており、主要駅や公共施設での警備強化が継続されています。重大な懸念はありません。

最新インテリジェンスレポート

ポルトガルは2024年から2025年にかけて、経済成長と観光需要の爆発的な増加を背景に、欧州で最も魅力的な渡航先の一つとしての地位を確立しています。治安は世界的に見て非常に良好で、殺人や誘拐などの凶悪犯罪に旅行者が遭遇するリスクは極めて限定的です。しかし、急激な物価高騰と住宅危機が社会不安を引き起こしており、リスボンやポルトでの大規模なデモ、公共交通機関のストライキが頻発しています。また、観光客を狙った組織的なスリや、車上荒らし、若年層による深夜の強盗事件が局所的に増加しており、特にリスボン首都圏の郊外地域では警察との衝突による暴動も発生しています。良好な治安イメージに油断せず、最新の社会情勢を把握した上での行動が推奨されます。

背景分析

政治的には2024年の総選挙により中道右派政権が発足しましたが、少数与党であるため政権運営は流動的です。右派勢力の台頭により移民政策や治安維持が政治的争点となっており、これが社会の分断を招く一因となっています。経済面では、2025年に『エコノミスト』誌により最優秀経済国に選ばれるなど、観光業とIT投資が好調ですが、国民の賃金は欧州水準で低く、家賃の高騰が若年層や低所得層の生活を直撃しています。この経済的不均衡が、2024年に発生したアマドーラでの暴動や、若年層のグループ犯罪増加(前年比7.7%増)の背景にあると分析されます。また、脱獄事件や薬物取引が問題視される地域も存在し、伝統的な「安全な国」という評価が、都市部や特定の郊外部では揺らぎ始めています。日本との関係は480年以上の歴史があり極めて良好で、日本人を標的としたヘイトクライムのリスクはありませんが、「現金を持っている」という先入観から窃盗のターゲットになりやすい側面があります。

重要ポイント

  • 世界平和度指数第7位の安全性を誇るが、一般犯罪は前年比4.6%減少する一方で、凶悪犯罪は2.6%増加している。
  • リスボンの28番路面電車は「世界で最もスリが多い公共交通機関」の一つとして常に警戒が必要。
  • 住宅危機と低賃金に抗議する大規模なデモが週末の主要広場で頻繁に行われる。
  • 公共交通機関(CP、地下鉄、バス)のゼネラルストライキは事前告知されることが多く、渡航前の確認が必須。
  • リスボン郊外のアマドーラやカスカイスの一部では、警察との緊張関係による突発的な暴動リスクがある。
  • 夏季(6月〜9月)は内陸部で大規模な山火事が発生し、交通網の遮断や大気汚染が生じることがある。
  • タクシーよりもUberやBoltなどの配車アプリの方が料金が透明で、安全性が高いとされている。
  • 車内に荷物を置いたままにすると、数分であっても窓ガラスを割られる車上荒らしに遭う確率が非常に高い。
  • 「羽交い締め」などの暴力的な路上強盗が深夜の繁華街裏通りで日本人を含め報告されている。
  • 右翼政党の台頭に伴い、移民コミュニティが存在する地域では緊張が高まる局面がある。
  • レストランでの「Couvert(パンやオリーブ)」は有料であり、不要なら断る権利があることを知っておくべき。
  • 日本人渡航者数は急回復中だが、大使館には依然としてスリ・強盗の被害相談が寄せられている。

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1: 十分注意してください
米国務省 Level 1: Exercise Normal Precautions
英国外務省 Normal security precautions
カナダ政府 Take normal security precautions
ドイツ外務省 Normal
フランス外務省 Vert (Vigilance normale)

地域別リスク評価

リスボン歴史地区 (Baixa, Alfama)

注意(軽犯罪多発)リスク

観光客が最も集中するエリア。路面電車28番やロシオ広場周辺では、組織的なスリグループが常に活動しており、カメラやスマホに夢中になっている隙を狙われます。

アマドーラ (Amadora)

警戒(暴動・貧困層地区)リスク

リスボン近郊。低所得者層が多く、警察との衝突による暴動が散発的に発生。観光地ではありませんが、迷い込むと路上強盗や投石の被害に遭う恐れがあります。

ポルト・リベイラ地区

注意(窃盗・路上強盗)リスク

ドウロ川沿いの美しい観光地ですが、夜間は人通りが少なくなる裏路地が多く、深夜の独り歩きは路上強盗のリスクを伴います。サン・ベント駅周辺も注意。

アルガルヴェ地方 (Faro, Albufeira)

比較的安全リスク

リゾート地として治安は安定していますが、夏季の観光シーズンは混雑に紛れた置き引きや、ナイトクラブ周辺でのトラブルが報告されています。

アゾレス諸島

非常に安全リスク

犯罪率はポルトガル本土よりも大幅に低く、自然享受型の観光に最適。ただし、火山活動や地震、天候の急変といった自然災害リスクへの備えが必要です。

カイス・ド・ソドレ (Lisbon)

夜間注意(ナイトライフ)リスク

夜間のバーやクラブが集まるエリア。深夜になると薬物販売の勧誘や、酔客を狙った強盗、集団暴行事件が稀に発生するため、一人歩きは避けるべきです。

セトゥーバル (Setúbal)

注意(車上荒らし)リスク

港湾都市であり、自然公園への拠点。観光客のレンタカーを狙った窓ガラス破壊を伴う車上荒らしが多発しており、駐車場選びに注意が必要です。

マデイラ諸島 (Funchal)

非常に安全リスク

欧州で最も安全な渡航先の一つ。凶悪犯罪はほぼ無縁ですが、急斜面や崖でのハイキング中の事故、冬季の豪雨による土砂崩れには注意が必要です。

国内安全マップ

ポルトガル全土を俯瞰すると、治安レベルは極めて高い水準にありますが、リスボンとポルトという二大観光都市の「中心部」と「特定の郊外部」でリスクが二極化しています。観光地ではスリ・置き引き・車上荒らしへの対策が最優先であり、一方でアマドーラ等の郊外居住区は社会不安からくる暴動リスクがあるため立ち入りを控えるべきです。全体として、夜間の移動に配車アプリを使い、貴重品の管理を徹底すれば、快適で安全な滞在が可能です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
注意 リスボン・バイシャ/ロシオ地区

首都の中心部。観光客が最も多く、スリや置き引き、偽薬物販売の勧誘が集中するエリア。28番路面電車の始発点付近は特に警戒が必要。

リスク: 組織的スリ, 偽薬物勧誘, ひったくり

注意 リスボン・バイロ・アルト地区

ナイトライフの中心地。狭い路地が入り組んでおり、深夜は路上強盗や酔客トラブル、薬物混入の被害が報告されている。

リスク: 路上強盗, 深夜の暴力トラブル, 薬物被害

危険 アマドーラ・カザル・デ・カンブラ

リスボン郊外の貧困層居住区。警察との緊張が高く、2024年には放火を伴う暴動が発生。観光客が立ち入るべきではない「NO-GOゾーン」。

リスク: 暴動・騒乱, 凶悪犯罪, 警察との衝突

注意 ポルト・リベイラ地区

世界遺産の美しいエリアだが、夜間は人通りが絶える裏路地での強盗に注意。サン・ベント駅周辺もスリが多い。

リスク: 夜間の路上強盗, スリ, 車上荒らし

安全 アルガルヴェ・アルブフェイラ

主要なビーチリゾート。日中は極めて安全だが、夏のシーズンはビーチでの置き引きや、泥酔した観光客を狙った窃盗が発生する。

リスク: ビーチでの置き引き, 酔客トラブル

安全 コインブラ歴史地区

大学都市。学生が多く活気があり治安も安定している。夜間の学生街散策も比較的安全だが、混雑時のスリにのみ注意。

リスク: 軽微な窃盗

注意 カスカイス

高級リゾート地だが、2025年に路上強盗による殺傷事件が発生。深夜の海岸沿いや人気のない場所での一人歩きは避けるべき。

リスク: 路上強盗, 車上荒らし

安全 マデイラ島・フンシャル

欧州屈指の安全な島。犯罪リスクは極めて低いが、レヴァダ(水路)沿いのハイキング中の事故や天候急変に注意が必要。

リスク: 自然災害・遭難, 落石

安全 アゾレス諸島・サンミゲル島

平和な離島。犯罪の心配はほとんどないが、火山ガスや地熱地帯での立ち入り規制、地震活動への警戒は常に必要。

リスク: 火山・地震活動, 天候急変

安全 シントラ歴史地区

世界遺産の町。非常に安全だが、観光拠点間の移動バスや路面電車は非常に混雑し、スリにとっての狩場となっている。

リスク: 混雑時のスリ

注意 リスボン・マルティン・モニス

移民が多く多文化なエリア。昼間は活気があるが、夜間は薬物取引や路上強盗のリスクが高まるため、不慣れな観光客の夜間散策は非推奨。

リスク: 薬物取引, 路上強盗

注意 セトゥーバル・アラビダ自然公園

風光明媚な海岸線。展望台の駐車場に停めたレンタカーを狙った窓ガラス破壊による車上荒らしが多発している。

リスク: 車上荒らし

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 5/5

多発エリア: 路面電車28番・15番車内, サンタ・ジュスタのリフト待ち列, ロシオ駅・サン・ベント駅, ベレン地区の露店周辺

手口:

  • サンドイッチ手法(数人で挟み込んで盗む)
  • ケチャップ詐欺(服の汚れを指摘して隙を作る)
  • 地図を広げて話しかける(視線を遮る)

対策:

  • バッグは必ず体の前で抱え、手を添える
  • 路面電車ではドア付近に立たず、奥へ進む
  • ズボンの後ろポケットには絶対に物を入れない

2024年の統計では「ひったくり」が8.7%増加しており、物理的な接触を伴う窃盗が目立っている。

強盗

リスク: 3/5

多発エリア: リスボン・バイロアルトの裏路地, 深夜のカイス・ド・ソドレ駅周辺, 地下鉄の末端駅近く, 観光地の展望台(夜間)

手口:

  • 複数人で取り囲み、ナイフを見せる
  • 背後から羽交い締めにして金品を奪う
  • ATMで現金を引き出した直後に尾行して襲う

対策:

  • 深夜の移動は必ずUber等の配車アプリを利用する
  • 人気のない暗い路地をショートカットとして使わない
  • 高級品を身につけて歩かない(腕時計強盗が増加中)

銀行強盗や高級店狙いの強盗が増加しており、犯罪のプロフェッショナル化が懸念されている。

詐欺

リスク: 4/5

多発エリア: リスボン・シアード地区の路上, 観光地のテラス席レストラン, リスボン空港のタクシー乗り場, バイシャ地区の歩行者天国

手口:

  • 偽薬物販売(小麦粉などをコカインと偽って売る)
  • 偽署名運動(障害者支援を装い寄付金を強要)
  • メーター不使用タクシー(法外な固定料金要求)

対策:

  • 路上で薬物の勧誘を受けても完全に無視する
  • 署名を求められても足を止めずに立ち去る
  • レストランではテーブルに置かれたパンやチーズの価格を確認し、不要ならすぐ下げるよう伝える

「レストランでの高額請求」は警察への相談が多い項目だが、メニューに小さく記載されている場合が多く解決が難しい。

凶悪犯罪

リスク: 2/5

多発エリア: リスボン郊外(アマドーラ等), 夜間の繁華街, 薬物取引が噂される一部の地区

手口:

  • 喧嘩への巻き込み
  • 警察官による容疑者射殺に伴う報復的な暴動
  • グループ間の抗争に一般人が遭遇

対策:

  • デモや暴動の情報を得たら、そのエリアには近づかない
  • 警察官の取り締まり現場を撮影しない
  • 夜間の不審な集まりを見かけたらすぐに引き返す

全体的な発生率は低いが、2024年の暴力的犯罪の2.6%増加は治安当局により重く受け止められている。

健康・医療情報

ワクチン情報

日本からの入国に際して義務付けられた予防接種はありません。しかし、渡航を機に破傷風や麻疹・風疹などの日本の定期予防接種が完了しているか確認することが推奨されます。ポルトガル政府は国民に対して高い接種率を維持しており、特にA型肝炎やB型肝炎はリスクに応じた任意接種として位置づけられています。2025年現在、新型コロナウイルスの入国制限も撤廃されていますが、高齢者や基礎疾患のある方には季節的な追加接種が推奨される場合があります。

ワクチン 必須/推奨 備考
破傷風 推奨 野外活動や自然豊かな地方を訪れる場合に推奨されます。特にハイキングやキャンプを計画している方は、10年以内の追加接種が望ましいです。
A型肝炎 推奨 都市部以外での長期滞在や、衛生状態が不透明な場所での飲食を予定している場合に推奨されます。
B型肝炎 推奨 長期滞在者や、現地で医療行為を受ける可能性がある場合、または血液に触れるリスクがある活動を行う場合に推奨されます。
麻疹・風疹 (MMR) 推奨 欧州全域で散発的な流行が見られるため、未接種者や抗体価が低い方は接種が強く推奨されます。
インフルエンザ 推奨 冬季(11月〜3月)に渡航する場合、現地での感染リスクを低減するために接種を検討してください。

健康リスク

熱帯感染症のリスクは極めて低いですが、夏季には西ナイルウイルスの発生が稀に報告されるため、蚊の対策が必要です。また、森林地帯ではダニによるライム病のリスクがわずかに存在します。南部アルガルヴェ地方や内陸部では、夏季(6月〜9月)に40度を超える猛暑となることがあり、熱中症や深刻な脱水症状への警戒が必要です。冬季には都市部でも湿度が高く、呼吸器疾患が流行しやすいため注意してください。精神衛生面では、近年医療リソースが逼迫しており、非緊急の相談にはSNS24(電話808 24 24 24)の活用が一般的です。

医療施設

都市部(リスボン、ポルト)の医療水準は非常に高く、私立病院(CUF、Lusíadasなど)では英語が通じます。公立病院(SNS)は安価ですが、常に混雑しており待ち時間が非常に長いため、旅行者は海外旅行保険を利用して私立病院を受診することが強く推奨されます。日本語対応が可能な医師はほぼ存在しないため、症状を伝えるための英単語や翻訳アプリの準備が不可欠です。地方では高度な医療が受けられない場合があり、緊急時はリスボン等の大都市へ搬送されることになります。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国籍者は、観光・商用目的であれば「あらゆる180日間の期間内で合計90日以内」の滞在に限り、ビザなしで入国可能です(シェンゲン協定)。2025年後半からは、欧州渡航情報認証制度(ETIAS)の導入が予定されており、渡航前にオンラインでの事前申請と手数料の支払いが必要になります。就労や長期留学には別途居住ビザが必要であり、ビザなしでの資格外活動は厳しく制限されています。

パスポート有効期限

ポルトガル(シェンゲン圏)出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が残っている必要があります。また、入国スタンプを捺印するために、パスポートの空白ページが2ページ以上あることが推奨されます。

持ち込み禁止・制限品

EU域外からの肉製品や乳製品の持ち込みは、衛生上の理由で厳しく禁止されています。現金については、10,000ユーロ(相当額)以上を所持して入出国する場合は税関への申告義務があります。医薬品を持参する場合、特に処方薬は英文の診断書や処方箋の写しを携行することが、トラブル防止のために推奨されます。

緊急連絡先

112
警察
112
救急
112
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

朝6時〜9時頃までは、清掃員や通勤客が活動を始め、非常に安全です。ただし、リスボンの歴史地区の入り組んだ路地では、前夜から残っている泥酔者や浮浪者に遭遇する可能性があります。ランニングなどは主要な通りや公園、リベラル通りなどを選ぶのが賢明です。

安全な活動:

  • ・観光地での写真撮影(人が少ない)
  • ・大通りでのジョギング
  • ・カフェでの朝食

避けるべきエリア:

  • ・バイロ・アルトの路地裏
  • ・人通りのない公園の奥

交通: 地下鉄やバスは通勤客で賑わい安全です。スリへの警戒のみ継続してください。

日中

安全

日中は最も安全な時間帯です。しかし、観光地や公共交通機関は非常に混雑し、スリや置き引きの被害がピークに達します。また、気温が高い夏季は熱中症や日差しへの対策が必要です。デモ行進も日中の午後に集中して行われることが多いため、ニュース等で確認が必要です。

安全な活動:

  • ・すべての観光・ビジネス活動
  • ・公共交通機関の利用
  • ・郊外への小旅行(シントラ等)

避けるべきエリア:

  • ・デモが行われている政府庁舎周辺の広場

交通: 公共交通機関は非常に安全ですが、28番路面電車は「戦場」と心得てください。

夕方〜夜

安全

日没から22時頃までは、夕食や散策を楽しむ人々で街は活気にあふれます。治安は良好ですが、人混みがスリにとって絶好の機会となります。特にレストランのテラス席でスマートフォンをテーブルに置いたままにすると、ひったくられるケースが夕方の時間帯に多発しています。

安全な活動:

  • ・外食
  • ・展望台からの夜景鑑賞
  • ・主要ショッピングエリアでの買い物

避けるべきエリア:

  • ・人通りの途絶えた商業地区の裏道

交通: まだ人通りが多く安全。地下鉄の利用も問題ありません。

深夜

危険

深夜0時を過ぎると、観光客を狙った犯罪リスクが目に見えて上昇します。バイロ・アルトなどのナイトライフエリアでは強引な薬物勧誘や酔客のトラブルが増加。また、主要駅周辺や静かな住宅街への帰路で、複数人に囲まれる路上強盗(カッティング)のリスクが高まる時間帯です。

安全な活動:

  • ・主要ホテル内での滞在
  • ・評価の高い大型クラブ内での活動

避けるべきエリア:

  • ・暗い路地
  • ・マルティン・モニス広場周辺
  • ・地下鉄の深夜利用(特に単独)

交通: 徒歩は厳禁。UberやBoltなどの配車アプリを利用し、ドア・ツー・ドアで移動してください。

季節別ガイド

(March - May)

気温: 10°C - 20°C

降水: 時々雨が降りますが、晴天の日が増え始めます。

服装: 長袖のシャツに軽いジャケットやカーディガンを重ねるスタイルが最適です。

おすすめ活動:

リスボンの庭園散策, アレンテージョ地方の花々を鑑賞, シントラの王宮巡り

リスク:

  • ・朝晩の冷え込み
  • ・急なにわか雨

(June - August)

気温: 20°C - 35°C

降水: ほとんど降りません。非常に乾燥しています。

服装: 風通しの良い綿製品、帽子、サングラス。日差しが非常に強いため、日焼け止めは必須です。

おすすめ活動:

アルガルヴェのビーチリゾート, リスボンのサント・アントニオ祭, カスカイスでのマリンスポーツ

リスク:

  • ・熱中症・脱水症状
  • ・森林火災
  • ・観光地の極端な混雑

(September - October)

気温: 15°C - 25°C

降水: 10月に入ると雨の日が増え始めます。

服装: 日中は半袖でも過ごせますが、夕方以降は薄手のコートやセーターが必要です。

おすすめ活動:

ドウロ川流域でのブドウ収穫体験, ポルトの街歩き, エヴォラの歴史地区訪問

リスク:

  • ・10月以降の不安定な天候
  • ・朝霧による交通への影響

(November - February)

気温: 8°C - 15°C

降水: 年間で最も雨が多く、数日間降り続くこともあります。

服装: しっかりした防水加工のコートや厚手のジャケット。折りたたみ傘よりもレインコートが便利です。

おすすめ活動:

リスボンのファド鑑賞, 美術館・博物館巡り, ナザレの巨大波の見学

リスク:

  • ・洪水・土砂崩れ
  • ・石畳の転倒リスク
  • ・建物の湿気による不快感

ベストシーズン: 観光に最適なベストシーズンは5月〜6月、および9月〜10月です。5月と6月は気候が温暖で花々が咲き誇り、リスボンの祭りの雰囲気を楽しめます。また、7月の本格的な猛暑が始まる前で、快適に屋外を散策できます。9月と10月は、海水の温度が十分に高く泳ぐことができ、一方で夏の極端な混雑と価格高騰が落ち着くため、ゆったりとした旅行が可能です。ワイン好きには9月のドウロ川の収穫時期が特におすすめです。

環境リスク

野生動物のリスク

ラタストクサリヘビ

リスク: 3/5

生息地: エストレーラ山脈, 北部・中部の山岳地帯

岩場や草むらを歩く際は厚手の靴を履き、足元に注意してください。不用意に穴の中に手を入れたりしないでください。遭遇した場合は刺激せず、ゆっくりと距離を取ってください。致命的ではありませんが、噛まれた場合は激痛と腫れを伴うため、速やかな医療処置が必要です。

治療: 直ちに112番へ連絡するか、最寄りの救急外来(Urgência)を受診してください。主要な病院には抗毒素が備えられています。

カツオノエボシ (Portuguese Man o' War)

リスク: 4/5

生息地: 大西洋沿岸全域, アゾレス諸島, マデイラ諸島

青い餃子のような形の浮袋を持つ生物が浜辺に打ち上げられていたら、絶対に触れないでください。触手には強力な毒があり、死んでいても効果が持続します。海中を泳ぐ際も、長い触手に注意が必要です。刺された場合は、真水ではなく海水で洗い流し、早急にライフガードや医師の助けを求めてください。

治療: 患部を冷やしながら、必要に応じてステロイド軟膏の塗布や、重症の場合は病院での治療を受けてください。

マツギョウレツケムシ

リスク: 2/5

生息地: 松林, 公園の松の木周辺

1月から4月にかけて、松の木から糸を引いて行列を作って降りてきます。毒毛が皮膚に触れると激しい炎症やアレルギー反応を引き起こします。特に子供やペット(犬)が興味本位で触れないよう厳重に注意してください。犬が噛むと舌が壊死することもあり、致命的になる場合があります。

治療: 皮膚に症状が出た場合は抗ヒスタミン剤を使用し、呼吸困難などのアレルギー症状が出た場合は直ちに救急車を呼んでください。

水の安全性

水道水: 飲用可能

主要都市の水道水は国際的な水質基準を満たしており飲用可能です。ただし、石灰分が多い硬水であるため、飲み慣れないと胃腸に負担がかかる場合があります。また、古い建物では配管に由来する不純物が混ざることがあるため、多くの現地住民や観光客はスーパーで購入できる安価なミネラルウォーターを好んで飲用しています。料理に使用する分には全く問題ありません。

交通安全

事故死亡率: 10万人あたり約6.0人(EU平均よりやや高い)

歩行者リスク: 横断歩道では歩行者優先が比較的守られていますが、リスボンなどの狭い路地では歩道が極端に狭く、車がスピードを出して通過するため、建物からの飛び出しには十分な注意が必要です。また、石畳が滑りやすいため、雨天時の歩行には注意してください。

公共交通: 鉄道(CP)や地下鉄、バスの運行安全は非常に高い基準で管理されており、大きな事故の発生率は極めて低いです。ただし、リスボンの路面電車や地下鉄では、事故そのものよりもスリなどの軽犯罪に遭うリスクの方が遥かに高く、物理的な安全性よりも防犯面に意識を向ける必要があります。

地域別ガイド

リスボン首都圏 (Lisbon & Surroundings)

レベル 2

ポルトガルの中心地であり、歴史、文化、ナイトライフが融合した魅力的な地域です。観光客が最も多く集まるため、利便性は高いですが、軽犯罪のリスクも国内で最も高いエリアです。

主要都市: Lisbon, Cascais, Sintra

特有リスク:

  • ・路面電車内での組織的スリ
  • ・夜間のカイス・ド・ソドレ周辺での強盗
  • ・シントラなどの観光地での車上荒らし

ポルト & 北部 (Porto & Northern Portugal)

レベル 1

ドウロ川の美しい景観と歴史的なポートワインの産地として知られます。伝統を重んじる気風が強く、リスボンよりも治安は安定していますが、観光中心部では注意が必要です。

主要都市: Porto, Braga, Guimarães

特有リスク:

  • ・リベイラ地区の裏路地での置き引き
  • ・サン・ベント駅周辺での深夜のつきまとい
  • ・冬季の雨天による滑りやすい石畳での転倒

アルガルヴェ (Algarve)

レベル 1

欧州有数のビーチリゾート地であり、夏場は世界中から観光客が訪れます。治安は非常に良いですが、夏季のナイトライフスポットでのトラブルや、海での事故に注意が必要です。

主要都市: Faro, Lagos, Albufeira

特有リスク:

  • ・アルブフェイラのバー通りでの泥酔トラブル
  • ・ビーチでの貴重品放置による盗難
  • ・夏季の猛烈な乾燥による森林火災

アレンテージョ (Alentejo)

レベル 1

広大な小麦畑やオリーブ畑が広がる、ポルトガルの食料庫とも呼ばれるのどかな地域です。犯罪発生率は極めて低く、リラックスした滞在が可能ですが、移動手段が限られます。

主要都市: Évora, Beja, Elvas

特有リスク:

  • ・内陸部の夏季の極端な酷暑
  • ・夜間の郊外道路での野生動物の飛び出し
  • ・医療機関へのアクセスの不便さ

マデイラ諸島 (Madeira Islands)

レベル 1

「大西洋の真珠」と称される火山島です。一年中温暖な気候で、ハイキングや自然観察が人気です。治安はポルトガル国内でも最高水準に安全です。

主要都市: Funchal, Machico

特有リスク:

  • ・山岳部での急激な天候変化と滑落
  • ・高山病に近い症状(標高が高い地域)
  • ・海洋生物(カツオノエボシ等)による刺傷

経済・物価情報

経済概要

ポルトガル経済は2024年から2025年にかけて、観光業の爆発的な成長と再生可能エネルギー分野への投資、そしてIT・テック産業の誘致成功により堅調な成長を続けています。2025年には、低インフレと財政健全化が評価され、英『エコノミスト』誌などで高く評価されました。しかし、経済成長の一方で住宅価格の急騰が続いており、これが国民の生活費を圧迫し、時折リスボンなどの大都市で大規模なデモを引き起こす要因となっています。

生活費・物価

西欧諸国の中では比較的安価な部類ですが、リスボンやポルトなどの観光地では物価上昇が顕著です。ランチのセットメニュー(Prato do dia)は12〜18ユーロ、カフェのコーヒーは1〜1.5ユーロ程度です。宿泊費は、中級ホテルで1泊120〜200ユーロが目安です。公共交通機関は安価ですが、近年は観光客向けの料金体系(リスボン・カード等)の利用が一般的になっており、全体的な滞在コストはスペイン主要都市と同等になりつつあります。

通貨情報

通貨はユーロ(EUR)です。都市部では、レストラン、スーパー、観光施設などほぼ全ての場所でクレジットカード(Visa/Mastercard)のタッチ決済が普及しており、現金が必要になる場面は地方の小さな商店や、ごく一部の古いカフェに限られます。ATM(Multibanco)は街中の至る所にあり、24時間利用可能です。両替は空港よりも市内のATMでのキャッシングが、レートと手数料の面で最も有利な場合が多いです。

チップガイド

ポルトガルではチップは義務ではありませんが、感謝のしるしとして渡す習慣があります。高級レストランでは総額の5〜10%程度、一般的なレストランでは端数を切り上げて1〜2ユーロ置くのがスマートです。カフェやバーではお釣りの小銭を残す程度で十分です。タクシーでも端数を切り上げて支払うのが一般的ですが、Uberなどの配車アプリではアプリ上でチップを選択できます。

予算ガイド

バックパッカーであれば、ホステル利用とスーパーでの自炊・軽食を組み合わせることで1日60〜80ユーロでの滞在が可能です。ミドルレンジ(中級ホテル、レストランでの食事)では1日150〜250ユーロ、ラグジュアリー層(5つ星ホテル、有名レストラン、専用車移動)では1日500ユーロ以上を見込む必要があります。夏場のハイシーズンは宿泊費が1.5倍から2倍に跳ね上がるため、予算管理には注意が必要です。

文化・マナー情報

歴史的背景

ポルトガルは12世紀に建国された欧州最古の国の一つです。15世紀から16世紀にかけての大航海時代には、ヴァスコ・ダ・ガマやマゼランなどの航海者を輩出し、アジア、アフリカ、南米を網羅する広大な植民地帝国を築きました。この時代の栄華はジェロニモス修道院などのマヌエル様式建築に今も息づいています。20世紀のサラザール独裁体制を経て、1974年の「カーネーション革命」により民主化を達成し、現在は多様性を尊重する平和な民主主義国家となっています。

社会規範・マナー

ポルトガル人は一般的に控えめで親切、礼儀を重んじます。挨拶は非常に重要で、店に入る際は「Bom dia(ボン・ディーア:おはよう)」や「Boa tarde(ボア・タルデ:こんにちは)」と声をかけるのがマナーです。食事の時間は日本より遅く、昼食は13時以降、夕食は20時以降が一般的です。公共の場での大声や騒がしい行動は控え、教会などの宗教施設では静寂を保つことが求められます。また、日本と同様に謙虚さを美徳とする文化があり、親しみやすい国民性です。

宗教・慣習

国民の約8割がカトリック教徒であり、キリスト教の伝統は日常生活に深く根付いています。聖誕祭(クリスマス)や復活祭(イースター)は家族で過ごす最も重要な行事です。また、6月の「サント・アントニオ祭」などの聖人祭は、リスボンやポルトで街全体が熱狂する大規模なお祭りとなります。教会訪問時は、肩や膝が出る露出の多い服装を避けるのが礼儀です。保守的な地方では、日曜日の午前中はミサのため多くの商店が閉まることもあります。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

ポルトガルには、歴史的な修道院や城を改装した国営ホテル「ポサーダ(Pousadas de Portugal)」があり、特別な宿泊体験を提供しています。都市部では、デザイン性の高いブティックホテルから安価なゲストハウスまで選択肢が豊富です。リスボンの「アルファマ」や「シアード」地区は人気ですが、建物が古くエレベーターがない場合も多いため、予約時に設備確認が必要です。2024年以降、観光客向けの宿泊税(1泊2〜4ユーロ程度)が多くの自治体で導入されています。

食事ガイド

海洋国家らしく、魚介料理が主役です。特に干し鱈(バカリャウ)の料理は365日分以上のレシピがあると言われ、Bacalhau à Brás(卵とじ)などが人気です。大衆食堂(Tascas)では安価でボリューム満点の食事が楽しめます。また、スイーツも充実しており、ベレン地区のパステル・デ・ナタ(エッグタルト)は必食です。ワインも非常に高品質で、ポートワインだけでなく、爽やかな緑のワイン(ヴィーニョ・ヴェルデ)も日本人の口に合います。

実用情報

通信・SIM

Vodafone, MEO, NOSが主要キャリアです。空港や市内のショップで旅行者向けのプリペイドSIM(30日間有効、30GB程度で15〜20ユーロ)が簡単に購入できます。eSIM(AiraloやUbigi等)もポルトガル全域で良好な通信品質を提供しており、事前のセットアップが便利です。フリーWi-Fiはカフェや駅で提供されていますが、セキュリティのためにVPNの併用を推奨します。

銀行・ATM

「Multibanco(MB)」と書かれたATMが街中の至る所にあります。通常、MBネットワーク経由の引き出し手数料は無料(カード発行側の手数料のみ)ですが、観光地にある「Euronet」等の独立系ATMは高額な手数料を課す場合があるため避けてください。キャッシング時は「With Conversion(提示されたレート)」ではなく「Without Conversion(現地通貨建て)」を選ぶのが鉄則です。

郵便・配送

郵便局は「CTT」の看板が目印で、赤色のポストが特徴です。切手はコンビニや売店でも購入可能。日本へのポストカードの送料は1ユーロ前後で、到着まで1〜2週間程度かかります。小包を日本へ送る場合は、DHLなどの国際宅配便の方がCTTよりも追跡が確実で、トラブルを避けやすい傾向にあります。

電源・アダプター

電圧は230V、周波数は50Hzです。プラグタイプは丸ピンの「Cタイプ」または「Fタイプ」です。日本の100V専用家電は変圧器が必要ですが、スマホやカメラの充電器の多くは100V-240V対応なので変換プラグのみで使用可能です。洗面所のコンセントはシェーバー専用の場合があるため注意してください。

洗濯サービス

都市部にはセルフサービスのコインランドリー(Lavandaria Self-Service)が急増しており、1回10ユーロ程度(洗濯・乾燥込み)で利用可能です。洗剤は自動投入されるタイプが多く、待ち時間も30〜40分程度と効率的です。一方、ホテル経由のランドリーは1点ごとに料金がかかり非常に高額になるため、長期滞在時は街中のランドリー活用がお得です。

公衆トイレ

公衆トイレは駅や大きな観光地以外には少なく、あまり清潔でない場合もあります。一番の解決策は、カフェ(Pastelaria)を利用することです。コーヒーを一杯(約1ユーロ)注文し、そのレシートにある暗証番号を使ったり、店員に場所を聞いたりして利用するのがポルトガル流のスマートな方法です。ショッピングセンターのトイレは無料で清潔なことが多いです。

主要都市ガイド

コインブラ

Coimbra

92 安全

世界最古の大学の一つを持つ学生の街です。歴史的な中心部は徒歩圏内で、昼夜を問わず若者が多く活気がありますが、治安は非常に安定しています。学生たちの黒いマント姿が見られることもあります。

主な観光地:

コインブラ大学ジョアニナ図書館, 旧聖堂 (Sé Velha), モンデゴ川沿いの公園

避けるべきエリア:

  • ・深夜のバイシャ地区(下町)の極端に暗い路地
  • ・モンデゴ川沿いのひと気のない場所

ベストシーズン: 5月(ケマ・ダス・フィタスという学生祭の時期)

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ブラガ

Braga

94 安全

宗教都市として知られ、多くの美しい教会や庭園があります。近年はテック産業の拠点としても成長しており、新旧が融合した安全で清潔な都市です。家族連れの旅行にも最適です。

主な観光地:

ボン・ジェズス・ド・モンテ聖域, ブラガ大聖堂, サンタ・バルバラ庭園

避けるべきエリア:

  • ・鉄道駅周辺の深夜の一人歩き
  • ・郊外の低所得者層向け団地周辺

ベストシーズン: 復活祭(セマナ・サンタ)の時期

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アヴェイロ

Aveiro

90 安全

「ポルトガルのベニス」と称される運河の街です。カラフルな船「モリセイロ」が行き交い、のんびりとした雰囲気が漂います。治安の心配はほとんどなく、散策を自由に楽しめます。

主な観光地:

運河クルーズ, コスタ・ノヴァの縞模様の家, アヴェイロ博物館

避けるべきエリア:

  • ・深夜の運河周辺(酔客によるトラブル)
  • ・観光エリアを大きく外れた住宅街

ベストシーズン: 6月〜9月の快晴の日

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交通詳細ガイド

国内線フライト

ポルトガル本土内(リスボン〜ポルト、リスボン〜ファーロ)の移動には、国営のTAP Air Portugalが頻繁に運航していますが、鉄道の方が便利な場合も多いです。真価を発揮するのはマデイラ諸島やアゾレス諸島への移動で、TAPの他にSATA Air Açoresがハブとなっています。マデイラ空港は着陸が難しいことで有名ですが、パイロットの技術は高く、安全性に問題はありません。夏場や年末年始は非常に混雑するため、3ヶ月前までの予約を強く推奨します。

鉄道・バス

都市間移動の主力は鉄道(CP: Comboios de Portugal)です。高速列車「Alfa Pendular」はリスボン〜ポルト間を約2時間40分で結び、清潔でWi-Fiも完備されており非常に安全です。早割(10日以上前)で購入すれば、最大50%以上の割引が受けられます。一方、鉄道が通っていない地方都市へは長距離バス「Rede Expressos」や「FlixBus」が網羅しています。バスは安価で定時性も高く、ポルトガル国内では非常に信頼されている移動手段です。車内での荷物盗難には常に警戒してください。

レンタカー・配車サービス

地方のワイナリーや秘境の村を訪れるならレンタカーが最適です。高速道路(A1, A2など)は非常に整備されていますが、通行料は高めです。多くのレンタカー会社で「Via Verde」という電子決済タグを搭載しており、後で精算する仕組みです。リスボンやポルトなどの都市部では、UberやBoltといった配車アプリが非常に安価かつ普及しており、深夜の移動や重い荷物がある際に最適です。タクシーも公式なものは安全ですが、空港などでは定額制(Taxi Voucher)を利用するか、メーターの使用を確認してください。

交通リスク評価

総合的に見て、ポルトガルの公共交通機関の安全性は非常に高いです。最大の法的・物理的リスクは「スリ」に集約されます。特に混雑した地下鉄や、リスボン名物の古い路面電車内では、複数のスリがグループでターゲットを囲み、巧妙にバッグから貴重品を抜き取ります。暴力的な事件は極めて稀ですが、夜間に駅の周辺で一人になる場合は周囲への警戒を怠らないでください。レンタカーの場合、都市部での路上駐車は車上荒らしの標的になりやすいため、必ず監視員付きの駐車場を利用してください。

都市別交通ガイド

Lisbon

地下鉄: 4路線あり、清潔で効率的。観光地を網羅しており、移動の要です。

バス: 路面電車(Trams)が有名。特に28番は観光路線ですが、スリの温床です。

タクシー: Uber/Boltが格安で、地下鉄の営業時間外の強力な味方です。

徒歩・自転車: 坂が多いため徒歩は体力が必要。電動キックボードのシェアリングも普及しています。

費用目安: 地下鉄/バス1回1.8ユーロ〜。Viva Viagemカードがお得です。

Porto

地下鉄: 地上を走る区間が多いモダンなライトレールです。空港直結で便利です。

バス: 歴史的な路面電車が数線残っていますが、実用性はバスの方が高いです。

タクシー: Uberの利用が非常にスムーズです。狭い坂道も多いので小型車が活躍します。

徒歩・自転車: リベイラ地区周辺は徒歩散策が基本。急勾配の坂道に注意してください。

費用目安: Andanteカードを利用し、ゾーン制で1.4ユーロから。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在ポルトガル日本国大使館

Embassy - Lisbon

住所: Rua do Pau de Bandeira, 11, 1249-132 Lisboa

電話: +351-21-311-0500

管轄: Portugal (entire territory)

緊急対応: 24/7 (After hours via emergency call center)

領事サービス

在ポルトガル日本国大使館では、日本国籍者向けにパスポートの発給・更新、戸籍・国籍事務、各種証明書の発行(在留証明、婚姻証明等)を行っています。犯罪被害に遭遇した際の現地警察への届け出方法のアドバイスや、重病・事故の際の家族への連絡、弁護士・通訳リストの提供なども支援の範囲内です。ただし、金銭の貸し付けや、現地の法律・裁判手続きへの直接的な介入、ホテル・航空券の予約代行は行いません。訪問前に電話またはメールでの予約が必要です。

長期滞在ビザ

90日を超える滞在には、目的に応じた長期滞在ビザ(Dビザ)が必要です。近年人気なのは「D7ビザ(年金・不労所得者向け)」や「デジタルノマドビザ(リモートワーカー向け)」です。2025年現在、不動産投資による「黄金ビザ(ゴールデンビザ)」の要件は厳格化されましたが、文化・芸術・科学投資を通じた取得は依然として可能です。申請は日本国内のポルトガル大使館で行い、現地到着後にAIMA(旧SEF)で居住許可証の発給手続きを行います。手続きには数ヶ月から1年以上かかる場合があり、忍耐が必要です。

リモートワーク・デジタルノマド

ポルトガルは、高速なネット環境、温暖な気候、手頃な生活費から、デジタルノマドの世界的な聖地となっています。リスボン、ポルト、そしてマデイラ諸島の「ノマド・ヴィレッジ(Ponta do Sol)」が主要拠点です。2022年に正式導入されたデジタルノマドビザは、月収が最低賃金の4倍(約3,280ユーロ以上)あることが条件です。コワーキングスペースが充実しており、世界中から集まるリモートワーカーとのネットワークが作りやすい環境ですが、都市部での家賃高騰が課題となっています。

ビジネスビザ

短期の商用訪問(会議、交渉、視察等)であれば、シェンゲン協定に基づき90日以内のビザなし滞在が可能です。現地に法人を設立したり、駐在員として長期間勤務したりする場合は、労働許可を伴う居住ビザ(D1ビザ等)が必要です。ポルトガル政府はスタートアップ支援に積極的で「スタートアップ・ビザ」制度も用意されています。ビジネス慣習としては、事前の約束(アポイントメント)が必須で、服装は比較的フォーマルですが、人間関係を重視するため、商談前の長い食事や会話が一般的です。

推奨防犯装備

マネーベルト・シークレットポーチ

必須

防犯グッズ

リスボンやポルトの路面電車28番などの観光客密集地では、プロのスリ集団が活動しています。パスポートや予備の現金、クレジットカードは衣服の下に装着するマネーベルトに隠し、バッグ内には当日の小銭程度のみを入れるようにしてください。

ダミー財布

推奨

防犯グッズ

万が一強盗(ホールドアップ)に遭遇した場合、命を守るために差し出すための古い財布を用意しておくと安心です。少額の紙幣と期限切れのカードを入れておき、犯人を早期に満足させて立ち去らせるための戦略的装備です。

ワイヤーロック・南京錠

必須

防犯グッズ

長距離列車(Alfa Pendularなど)やバスの荷物棚にバッグを置く際、停車駅での一瞬の隙に持ち去られるリスクがあります。荷物を棚の柱に固定するためのワイヤーロックは、移動中の盗難防止に極めて有効です。

スマートフォン用ストラップ

推奨

防犯グッズ

テラス席や路上でスマートフォンを操作している際、走り去るオートバイや若者にひったくられる事件が報告されています。首や腕に固定できる頑丈なストラップを使用し、安易にテーブルの上に置かない習慣が必要です。

モバイルバッテリー

必須

通信機器

治安の悪いエリアに迷い込んだ際や、配車アプリ(Uber/Bolt)を呼ぶ際にスマホの電池切れは致命的です。また、公共交通機関の遅延情報や地図確認にも必須なため、大容量かつ信頼性の高いバッテリーを携行してください。

VPNサービス(インストール済み)

推奨

通信機器

公共Wi-Fiでの通信傍受やハッキングを防ぐために、VPNの利用が強く推奨されます。特にホテルのWi-Fiを使用して銀行口座やクレジットカード情報を入力する際は、セキュリティ保護を最優先にすべきです。

ウェットティッシュ・消毒剤

推奨

衛生用品

公共交通機関の手すりや古い街並みの散策後、またテラス席での食事前に必須です。ポルトガルは比較的清潔ですが、古い建物のトイレなどに石鹸がない場合も多いため、個人で衛生用品を持ち歩くのが基本です。

海外旅行保険証(英文)

必須

保険

万が一の事故や病気、盗難被害に備え、十分な補償額の保険に加入してください。私立病院での治療は非常に高額になる傾向があります。英文の付帯証明書をスマートフォン内に保存、および紙で携行することが重要です。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

ポルトガルは女性の一人旅にとって、欧州でも非常に安全な国の一つです。物理的な攻撃や激しいつきまといは稀ですが、夜間のバーやクラブ周辺では注意が必要です。近年、飲み物への薬物混入(スパイク)の報告が欧州全体で増えているため、自分の飲み物から目を離さないようにしてください。また、リスボンのバイロ・アルトのような迷路状の地区を夜遅くに一人で歩くのは避けた方が無難です。服装は自由ですが、教会では露出を控え、都市部では過度に高級なジュエリーを身につけないことが防犯に繋がります。移動にはUberを積極的に利用し、夜間はドア・ツー・ドアでの移動を心がけてください。何かあれば、街中のパステラリア(カフェ)に逃げ込むのが最も効果的です。

LGBTQ+旅行者向けガイド

ポルトガルはLGBTQ+の権利に関して世界で最も進歩的な国の一つです。2010年に同性婚が合法化され、差別禁止法も厳格です。リスボン(特にプリンシペ・レアル地区)やポルトには、多くのゲイバーやフレンドリーな施設があり、公の場での愛情表現も一般的に受け入れられています。プライドパレードも毎年盛大に開催されます。ただし、内陸部や北部の伝統的な村々、高齢層の間では依然としてカトリック的な保守的な価値観が残っている場合もありますが、旅行者が不当な攻撃を受けることはまずありません。概して、ありのままの自分で旅を楽しむことができる、非常にウェルカムな環境です。

家族・シニア旅行者向けガイド

ポルトガル人は子供と高齢者に非常に寛容で、家族連れやシニア層には温かい国です。公共交通機関や美術館では、小さな子供連れや高齢者のための優先レーン(Prioridade)が法的に定められており、行列を待たずに済むことが多いです。ただし、シニア層にとっての最大の課題は「石畳と坂道」です。リスボンやポルトの歩道は石畳(カルサダ)で、雨の日は非常に滑りやすく、起伏も激しいため、クッション性の高い滑りにくい靴が必須です。また、ベビーカー(ストローラー)の移動も石畳の上では困難なことが多いため、抱っこ紐の併用を推奨します。食事は、子供向けのメニュー(アロス・デ・フェイジャオン等)も多く、レストランも家族連れを歓迎してくれます。夏の猛暑はシニアには過酷なため、移動にはタクシーやUberを多用し、適度な休憩を挟むプランニングが重要です。

安全に関するよくある質問

リスボンの夜間の一人歩きは危険ですか?

主要な通りは明るく賑やかで比較的安全ですが、バイロ・アルトやカイス・ド・ソドレなどのナイトライフエリアの路地裏は、深夜になると麻薬中毒者や酔客が増え、ひったくりや強盗のリスクが高まります。深夜1時以降はUberなどの利用を強く推奨します。

路面電車28番のスリ対策はどうすればいいですか?

バッグは必ず体の前で抱え、ジッパーを手で押さえてください。スマホをズボンの後ろポケットに入れるのは厳禁です。スリは数人のグループで、乗降時の混雑を装って実行します。乗車中は常に周囲を警戒し、不自然に距離を詰めてくる人物には注意してください。

「偽警官」に遭遇することはありますか?

稀に私服警官を装い、麻薬捜査と称して財布を提示させ、現金を抜き取る手口が報告されています。本物の警察官が路上で財布の中身を検査することはありません。不審に思ったら「警察署(Esquadra)まで一緒に行く」と告げるか、身分証の提示を強く求めてください。

路上で声をかけてくる薬物売人は危険ですか?

彼ら自身が暴力を振るうことは稀ですが、しつこくつきまとってくることがあります。「No」と強く言って無視し、足を止めないでください。彼らは警察を極度に恐れているため、人通りの多い方へ移動すればすぐに立ち去ります。

実用的なよくある質問

水道水は飲めますか?

ポルトガルの水道水は飲用可能で安全基準を満たしていますが、古い建物では配管の錆や石灰分が含まれることがあり、味が良くない場合があります。現地の人もミネラルウォーターを購入することが一般的です。特に離島では硬度が異なるため、ボトル入りの水をお勧めします。

タクシーでぼったくられることはありますか?

空港や主要駅の一部でメーターを使わず高額請求するドライバーが稀にいます。乗車前にメーター使用を確認するか、空港の「タクシーバウチャー(定額チケット)」をカウンターで購入してください。最も安全なのはUberやBoltなどのアプリ利用です。

レストランの注文していない前菜は無料ですか?

いいえ、有料です。テーブルにパン、オリーブ、チーズなどが自動的に置かれますが、手をつけた分だけ精算時に請求されます。不要な場合は「下げてください(Pode levar, por favor)」と言えば料金はかかりません。

ポルトガルの治安に関するよくある質問

ポルトガルの治安は良い?悪い?

ポルトガルは世界平和度指数で常に上位にランクインしており、欧州の中でも治安は極めて良好です。殺人や誘拐などの凶悪犯罪は非常に稀ですが、2024年以降は観光地でのスリや置き引きが増加傾向にあります。基本的な防犯意識を持って行動すれば、過度に心配する必要はありません。

ポルトガルで危険な地域はどこ?

リスボン近郊のアマドーラは低所得者層が多く、暴動や強盗のリスクがあるため旅行者は近づかないでください。また、観光地ではリスボンの路面電車28番、ロシオ広場、ポルトのリベイラ地区の裏路地などが、窃盗グループの活動拠点となっており危険度が高まっています。

ポルトガル旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

命に関わるような「やばい」状況に遭遇することは稀ですが、急激な物価高騰に伴う社会不安により、ストライキやデモが頻発している点には注意が必要です。公共交通機関が突然止まる、あるいは特定の郊外エリアで警察との衝突が起きるといったリスクを理解して渡航しましょう。

ポルトガルは女性一人でも怖くない?

女性一人旅でも日中の観光であれば特に怖い思いをすることは少ない国です。ただし、リスボンやポルトの夜間の裏路地、人通りの少ない地下鉄駅などは路上強盗のターゲットになりやすいため避けましょう。夜遅い時間の移動は、徒歩ではなく配車アプリやタクシーの利用を推奨します。

ポルトガルでスリに遭わないための対策は?

路面電車や観光地の広場では、バッグを体の前に抱え、ファスナーを常に意識してください。スマホやカメラに夢中になっている時が最も狙われやすいため、撮影後はすぐにカバンにしまいましょう。組織的なスリグループは数人で囲んでくることもあるため、不自然に近づく集団には注意が必要です。

ポルトガルで多い詐欺の手口は?

リスボンの観光地周辺では「偽の薬物販売」の勧誘が横行しています。また、路上で無理やりミサンガを腕に巻いてきたり、偽の慈善団体への署名を求めたりした後に、高額な寄付金を要求する詐欺が報告されています。不審な人物からの接触はきっぱりと断り、立ち止まらないようにしてください。

ポルトガルで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人は「多額の現金を持っている」という先入観を持たれやすく、組織的な窃盗犯罪のターゲットになりやすい傾向があります。観光客を狙った車上荒らしも多く、レンタカーの座席に見える状態で荷物を放置すると、窓ガラスを割られて盗まれる犯罪被害が多発しています。

ポルトガル旅行で注意すべきことは?

現在、ポルトガルでは住宅危機などの社会問題によりデモやストライキが頻発しています。デモ隊が集まる広場や政府庁舎周辺には近づかないよう注意してください。また、2024年以降は若年層によるグループ犯罪が増加しており、深夜の繁華街や人通りの少ない場所での行動には警戒が必要です。

ポルトガルで起こりやすいトラブルは?

最も多いトラブルは、公共交通機関のストライキによる旅程の遅延や、レストランでの置き引きです。また、観光シーズンのアルガルヴェ地方や夜の繁華街では、過度な飲酒に伴う喧嘩やナイトクラブ周辺での揉め事に巻き込まれるケースも報告されているため、慎重な行動が求められます。

ポルトガルで被害に遭ったらどうする?

万が一盗難などの被害に遭った場合は、速やかに最寄りの観光警察(PSP)に届け出て「ポリス・レポート」を作成してもらってください。パスポートを紛失した際は、リスボンの日本大使館に連絡して再発行や渡航書の申請を行う必要があります。緊急電話番号は「112」です。

ポルトガルの治安詳細

ポルトガルの治安概要

ポルトガルは世界的に見て極めて安全な国であり、2024年以降もその良好な治安水準は維持されています。日本との歴史的な友好関係もあり、親日的な国民性が特徴です。しかし、近年の急激な物価高騰と経済的不均衡が背景となり、リスボンやポルトといった都市部では軽犯罪が増加傾向にあります。特に観光客を狙った組織的なスリや、夜間の繁華街における窃盗被害が目立っています。また、政治・経済情勢への不満から発生するデモや公共交通機関のストライキが、旅行者のスケジュールに影響を及ぼすリスクがあるため、渡航前には最新の社会情勢を確認することが不可欠です。

ポルトガルは危険?やばい?

「ポルトガルは危険?やばい?」という問いに対しては、基本的には「非常に安全だが注意が必要な場面がある」というのが答えです。命を脅かすような凶悪事件のリスクは低いものの、リスボンの歴史地区や特定の郊外エリアでは、犯罪グループによる活動が活発化しており、油断すると「やばい」トラブルに巻き込まれる可能性があります。特に2024年以降、若年層のグループ犯罪が前年比7.7%増となるなど、社会の一部で不安定要素が見られます。観光客としての警戒心を解かず、現地の危険な場所や最新の犯罪傾向を把握していれば、安全で快適な滞在が可能です。

ポルトガルは怖い?一人旅でも大丈夫?

ポルトガルは一人旅や女性にとっても、欧州他国と比較して決して「怖い」国ではありません。街全体に穏やかな空気が流れており、夜間の明るい繁華街であれば一人歩きも概ね可能です。ただし、リスボンのバイシャ地区やアルファマ地区の入り組んだ路地、ポルトのリベイラ地区の裏通りは、夜になると一気に人通りが絶え、路上強盗のリスクが高まります。また、路上でのしつこい勧誘や薬物販売の声をかけられることが不安を感じさせる要因となります。常に周囲に目を配り、防犯ブザーの携行や配車サービスの活用といった対策を講じることで、恐怖心を感じることなく観光を楽しめます。

スリ・詐欺・犯罪の実態

ポルトガルで最も警戒すべきは、組織化されたスリと車上荒らしです。リスボンの有名な路面電車28番や、ベレン地区へ向かう電車内では、観光客の注意が外に逸れた瞬間を狙うプロの窃盗団が潜んでいます。手口としては、一人が道を尋ねるフリをして気を逸らし、その隙に仲間がバッグから財布を抜くといった連携プレーが一般的です。また、レンタカーの被害も深刻で、観光スポットの駐車場に停めた車の窓を割り、車内のバッグを奪う「車上荒らし」が多発しています。詐欺については、リスボンのロシオ広場周辺で「チョコレート」や「サングラス」と称して偽の薬物を販売しようとする手口が有名ですが、これらは無視すれば実害はありません。

地域別の危険度

地域別の危険度として、リスボン歴史地区(バイシャ、アルファマ)は観光客集中に伴うスリが多発するため「レベル2」相当の警戒が必要です。特に路面電車28番は警戒区域です。リスボン郊外のアマドーラ地区は、低所得者層の住宅地で治安が不安定なため「レベル3」とし、観光客の立ち入りは推奨されません。ポルトのリベイラ地区も「レベル2」で、美しい景観の一方で夜間の裏路地は路上強盗の温床となります。リゾート地のアルガルヴェ地方は「レベル1」ですが、夏季は置き引きや夜の繁華街でのトラブルに注意。アゾレス諸島は「レベル1」で犯罪率は極めて低いものの、火山や天候急変といった自然災害リスクへの注意が必要です。

ポルトガル旅行で注意すべきポイント

ポルトガル旅行で最も注意すべき点は「貴重品の管理」と「デモ情報」です。まず、現金は必要最小限にし、支払いは可能な限りクレジットカード(タッチ決済)を利用してください。スリ対策として、バッグは常に体の正面に、手で押さえるように持つことが鉄則です。次に、SNSやニュースで最新のストライキ情報を確認しましょう。公共交通機関(地下鉄、列車、バス)のストは事前の予告なく、あるいは突然実施されることがあり、移動が困難になる場合があります。さらに、郊外の特定地域(アマドーラなど)は社会不安に伴う警察との衝突が発生しやすいため、不用意に立ち入らないことが肝要です。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として多いのは、レストランのテラス席で椅子にカバンをかけていたところ、いつの間にか持ち去られていたというケースです。また、リスボンのカイス・ド・ソドレ駅周辺で深夜まで飲酒した帰り、人通りの少ない道で若者グループに囲まれ、スマートフォンを奪われたという強盗被害も報告されています。他にも、レンタカーを借りて地方を巡っている際、短時間の駐車で車内に置いていたスーツケースが盗まれた事例や、観光地での署名活動に応じた直後、高額な寄付金を強要されて断れず支払ってしまったという詐欺トラブルも後を絶ちません。

被害に遭った場合の対応

万が一、窃盗や強盗の被害に遭った場合は、まず身の安全を確保し、近くの観光警察(PSP)や国家憲兵隊(GNR)へ向かってください。主要都市には観光客向けの警察署(Esquadra de Turismo)があり、英語での対応が可能です。保険請求やパスポートの再発行に必要な「ポリス・レポート」の発行を必ず依頼しましょう。パスポート紛失時は、リスボンの在ポルトガル日本国大使館へ。電話番号や所在地をメモしておくと安心です。クレジットカードの紛失時は速やかにカード会社へ連絡して利用を停止してください。緊急連絡先は全欧共通の「112」をダイヤルすれば、警察・救急・消防に繋がります。

データソース

公的機関

参考サイト