バリ島 (Bali)

インドネシア (Indonesia)

最終更新: 2026年1月15日

62
安全スコア
C+
身体的安全
B-
医療・衛生
D+
詐欺
B
テロ
C-
スリ
C+
暴力犯罪

総合評価

観光客を狙った犯罪が前年比47%増と急増しており、特にひったくり、詐欺、組織的窃盗への強い警戒が必要です。自然災害リスクも高まっています。

身体的安全 (C+)

外国人狙いのひったくりやヴィラへの不法侵入が頻発。物理的な抵抗は、ナイフ等の凶器使用やバイク転落事故に繋がるため非常に危険です。

医療・衛生 (B-)

私立病院の質は高いが、雨季のデング熱流行や安価なアルコールによるメタノール中毒事故が報告されており、飲食・衛生管理に注意が必要です。

詐欺 (D+)

両替詐欺、ヴィラ予約詐欺、ATMスキミングが組織的に行われています。非公認両替所やSNSでの個人取引は被害確率が極めて高い状況です。

テロ (B)

過去のテロ以降、警備は厳重ですが、世界的な情勢を受け宗教施設や観光客密集地での潜在的リスクは排除できず、政府が監視を継続しています。

スリ (C-)

クタ、スミニャック、レギャンの繁華街や深夜のクラブ周辺では、バイクによる追い抜きざまの強奪「ジャンブレット」が日常的に発生しています。

暴力犯罪 (C+)

外国人同士のトラブルや組織犯罪が流入。2025年には射殺事件や誘拐事件も発生しており、単なる窃盗に留まらない凶悪化の兆しがあります。

最新インテリジェンスレポート

2026年1月現在、バリ島では観光客の完全回復に伴い、外国人被害の犯罪が47%急増しています。特にチャングーやスミニャックでのバイクによるひったくり、組織的なヴィラ強盗が深刻化しており、警察は特別パトロールや検問を強化しています。また、1月から3月にかけては雨季のピークによる洪水・土砂崩れの自然災害リスクが最大化しています。

現在の状況

バリ州警察の2025年末発表によれば、年間犯罪件数は3,954件に達し、前年比で約16%増加しました。特に「ジャンブレット」と呼ばれるバイクによるひったくりが頻発しており、歩きスマホ中の観光客がターゲットとなっています。2025年後半からはロシア、ウクライナ、メキシコ人等の外国人グループによる組織的な麻薬製造や強盗事件が摘発されており、治安の質が変化しています。2026年1月にはチャングーで大規模な抜き打ち検査が実施され、身分証不携帯や薬物所持で多数が拘束されました。

背景分析

バリ島経済の80%以上が観光業に依存しており、インフラ整備が進む一方で、急激な交通量の増加と格差拡大が治安悪化の背景にあります。また、ロシア・ウクライナ紛争等の国際情勢を背景に、長期滞在する外国人が島内で独自のコミュニティを形成し、そこから組織犯罪に発展するケースが社会問題化しています。地元当局は「質の高い観光」を目指し、資金証明の義務化(Proof-of-Funds)などの入国制限措置を2026年中に導入する計画を進めています。

政治・社会情勢

バリ州政府はマナーの悪い外国人や不法就労者に対し、即時強制送還を含む厳しい姿勢(ゼロ・トレランス政策)を維持しています。政治的デモは稀ですが、2024年2月に導入された「観光税」の支払い確認や、パスポート常時携帯義務の検問が強化されており、当局と観光客の間での摩擦が生じる場面も見られます。2026年3月のニュピ(静寂の日)前後は、宗教的行事による交通規制や完全外出禁止が実施されるため注意が必要です。

重要ポイント

  • ! パスポートまたはコピーの常時携帯が義務化されており、検問で提示できない場合は一時拘束の対象となります。
  • ! 移動にはBlue BirdタクシーまたはGrab/Gojekアプリを使用し、路上での野良タクシー勧誘は無視してください。
  • ! 両替は「Authorized Money Changer」の公認マークがある大手店舗(BMC, Central Kuta等)のみで行うこと。
  • ! 夜間の歩きスマホはバイクによるひったくりの標的となるため、絶対に避けてください。
  • ! ヴィラに滞在する際は、就寝中も必ず窓とドアを施錠し、セーフティボックスを活用してください。
  • ! コンビニ併設の無人ATMはスキミングのリスクが高いため、銀行内の監視員がいるATMを優先して使用すること。
  • ! 安価なアラック(蒸留酒)カクテルによるメタノール中毒に注意し、信頼できるバー以外での飲酒は控える。
  • ! 雨季(1-3月)はウブド周辺の斜面や北部山岳地帯での土砂崩れ、低地での洪水に警戒が必要です。
  • ! バイクレンタル時は事前に車体全体を動画撮影し、返却時の架空修理代請求詐欺を防ぐ。
  • ! 緊急時は112(総合緊急番号)または観光警察(PAMOBVIT)へ連絡し、盗難時は保険請求に不可欠なSTM(受理証)を取得する。

エリア別安全情報(タクティカルマップ)

バリ島は地区によってリスクが明確に分かれています。ヌサドゥアやサヌールは極めて安全ですが、チャングーやクタなどのナイトライフ中心地では「ジャンブレット(ひったくり)」が深刻な脅威となっています。2026年1月の雨季ピーク時は、北部の山岳地帯での土砂崩れや南部低地での洪水といった自然災害が、人為的犯罪と同じかそれ以上のリスクとなります。

危険エリア
注意エリア
安全エリア

Nusa Dua (ヌサドゥア)

安全

ゲートで管理された高級リゾートエリア。警備が非常に厳重で、バリ島で最も安全に滞在できる地区です。

リスク: 特になし

Sanur (サヌール)

安全

家族連れや長期滞在者に人気の落ち着いたエリア。歩道が整備され、夜間の治安も非常に安定しています。

リスク: 特になし

Ubud (ウブド)

安全

文化の中心地で治安は良好。ただし、モンキーフォレスト周辺での猿による持ち物奪取には注意。

リスク: 猿による窃盗, 非公認両替詐欺

Canggu (チャングー)

危険

デジタルノマドに人気だが、ひったくりやヴィラ侵入が多発。交通渋滞と事故のリスクも島内最大級。

リスク: ひったくり, 交通事故, 薬物トラブル
深夜の一人歩きは厳禁

Kuta / Legian (クタ・レギャン)

注意

最大の繁華街。深夜は酔客を狙ったスリやひったくり、客引きによる詐欺が日常的に発生。

リスク: ひったくり, ドリンクへの混入詐欺, スリ
22:00以降は警戒を強化

Seseh (スセ)

危険

開発途上のエリアで街灯が極端に少なく、外国人グループによる組織犯罪や強盗の報告が増加中。

リスク: 組織的強盗, 不法侵入
日没後の移動は車のみ推奨

Seminyak (スミニャック)

注意

高級店が多いが、裏路地でのバイクによるバッグ奪取が多発。Jalan Kayu Aya付近は要注意。

リスク: ジャンブレット(ひったくり), 車両荒らし

Denpasar (デンパサール)

注意

州都で交通が非常に激しい。1月の雨季は低地での洪水が発生しやすく、インフラ停止のリスクあり。

リスク: 交通事故, 洪水被害

Uluwatu (ウルワツ)

注意

断崖絶壁の観光地。タクシー利用時のトラブルや、夜間の街灯不足によるバイク転落事故に注意。

リスク: タクシー料金トラブル, 転落事故

Tegalalang (テガララン)

危険

2026年1月現在、大雨の影響で土砂崩れリスクが極めて高い。山間部の移動は控えるべき。

リスク: 土砂崩れ, 路面崩落
大雨時の通行禁止

Kerobokan (クロボカン)

注意

住宅街と店舗が混在。コンビニ併設ATMでのスキミングや、夜間の小道での窃盗に警戒が必要。

リスク: ATMスキミング, 空き巣

Jimbaran (ジンバラン)

安全

静かなビーチエリアで、犯罪発生率は比較的低い。シーフード屋台での会計トラブルにのみ注意。

リスク: ボッタクリ(稀)

脅威プロファイリング

バリ島の犯罪情勢は、凶悪な強盗事件と巧妙な観光客狙いの窃盗・詐欺が共存する複雑な状況にあります。2025年から2026年にかけて、外国人被害者が前年比47%急増しており、特にチャングーやスミニャックといった新興観光地での「バイクによるひったくり(ジャンブレット)」と「組織的なヴィラ強盗」が最大の懸念事項です。また、国際的な犯罪グループが流入し、麻薬製造や高度なオンライン詐欺、スキミングに関与している点も以前のバリ島とは異なる新たな脅威です。警察(観光警察・サトポルPP)はパトロールを強化していますが、物理的な防犯対策だけでなく、飲酒や予約における自己責任の意識が強く求められます。

ジャンブレット(バイクひったくり集団)

Jambret Bike Snatchers

脅威度: やや高 頻発

グループ規模: 2人組(バイク1台)

ターゲット: 歩きスマホをしている観光客、車道側の肩にバッグをかけている女性、バイクのスマホホルダーに高価な機種を設置している走行者。特に夜間のクタ・スミニャック周辺の歩行者が狙われやすい。

活動場所: クタ地区レギャン通り, スミニャック地区オベロイ通り, チャングー地区バトゥ・ボロン通り

活動時間: 19:00 - 04:00(深夜帯に急増)

手口:

バリ島で最も一般的な犯罪手口です。通常、二人乗りのバイクがターゲットの背後から静かに接近します。一人が運転を担当し、もう一人が後部座席からターゲットのスマートフォン、ショルダーバッグ、またはネックレスを瞬時に掴み取ります。犯行は数秒で完了し、バイクの機動力を活かして細い路地や渋滞の間をすり抜けて逃走します。2025年後半からは、被害者が抵抗した際にバイクの加速を利用して引きずり、重傷を負わせる凶悪な事例も報告されています。また、走行中のバイクのスマホホルダーから端末を奪う手口も急増しており、Googleマップを見ながらの運転中に不意を突かれるケースが目立ちます。犯行グループは観光客の不注意を鋭く観察しており、特に街灯の少ない小道や、バーからの帰り道などで待ち伏せをしています。犯人は地元の窃盗団だけでなく、最近では外国人グループの関与も指摘されています。

対策:

歩行中は道路側にバッグを持たず、ストラップはたすき掛けにした上で上着の内側に隠すのが鉄則です。歩きスマホは絶対に避け、地図を確認する際は建物の中や壁際に背中を向けた状態で立ち止まってください。バイク走行中は、スマホホルダーの使用を最小限にし、貴重品はシート下のメットインスペースに収納してください。万が一ひったくりに遭った場合は、無理に抵抗しないでください。犯人がバイクを加速させた際に転倒し、頭部強盗や四肢の骨折など、金品以上の被害を受けるリスクが極めて高いためです。速やかに周囲に助けを求め、警察(110)へ連絡するとともに、保険請求のために警察署でSTM(被害受理証)を取得してください。

ヴィラ組織強盗団

Villa Robbery Syndicate

脅威度: 高 時々 武装あり

グループ規模: 3-5人の武装集団

ターゲット: セキュリティーの甘い個人経営のヴィラ、鍵のかかっていない窓がある低層ヴィラ、長期滞在中のデジタルノマド。特にチャングーやセセ地区の田園地帯にある孤立した物件が狙われる。

活動場所: チャングー, セセ, ウマラス

活動時間: 01:00 - 05:00

手口:

2025年以降、深刻な社会問題となっている組織犯罪です。犯行グループは事前にヴィラの警備状況や宿泊者の行動パターンを下見します。深夜、観光客が就寝している時間帯に、低いフェンスを乗り越えるか、施錠が甘いスライドドアから侵入します。主な狙いは高価なラップトップ、カメラ、現金、パスポートです。最近の事例では、発見された場合に備えてナイフや銃器を所持しているケースもあり、2025年7月にはオーストラリア人観光客がヴィラ襲撃により射殺される事件も発生しました。犯行グループは外国籍(ロシア、メキシコ等)と地元の協力者が混成している場合があり、組織的に盗品を処分するルートを持っています。侵入時は非常に静かで、被害者は翌朝まで盗難に気づかないことも多いですが、鉢合わせた場合は監禁や暴行に発展する極めて危険な脅威です。

対策:

宿泊先を選ぶ際は、24時間警備員が常駐している大型リゾートやゲートコミュニティ内のヴィラを優先してください。個人ヴィラに泊まる場合は、就寝前に必ず全ての窓とドアを施錠し、貴重品は寝室にある金庫に保管してください。さらに、ポータブルなドアアラームやセンサーライトの使用を推奨します。万が一、侵入者と鉢合わせた場合は、命を守ることを最優先し、決して戦おうとせず、隙を見て安全な場所へ避難するか、大きな音を立てて周囲に知らせてください。宿泊先の管理会社に緊急連絡先を確認しておくことも不可欠です。

両替マジシャン(詐欺両替所)

Money Exchange Magicians

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 1-2人の店舗スタッフ

ターゲット: 公式レートよりも高い看板に惹かれた観光客、ルピアの紙幣単位(0の多さ)に不慣れな初来訪者。

活動場所: クタ地区レギャン通り, ウブド中心部, サヌール通り

活動時間: 10:00 - 21:00

手口:

路地裏の小さなブースや「No Commission」という高レートの看板を掲げた店舗で行われる古典的な詐欺です。犯人は客の目の前で現金を数えますが、驚異的な手捌きで数枚の紙幣(通常10万ルピア札)をカウンターの下に落としたり、指の間に隠したりします。客が自分で数え直そうとすると、計算機を操作してミスディレクションを誘い、最終的に10〜20%少ない金額を渡します。指摘しても「手数料だ」とはぐらかされるか、逆ギレして追い返されることがあります。2025年時点でも、特にクタやウブドの路地で頻発しており、警察の摘発を逃れるために巧妙に場所を変えて営業を続けています。彼らは客が焦っている時や、夜間の暗い照明下で特に活発に活動します。

対策:

「Central Kuta」や「BMC」といった、Bank Indonesia(インドネシア中央銀行)の認可ロゴがあり、制服を着た警備員が常駐している大手両替所のみを利用してください。路地裏の不自然にレートが良い店は100%詐欺だと断定して構いません。両替時は、店員が数えた後に必ず自分でもその場で数え直し、金額が一致するまで窓口を離れないでください。可能であれば、クレジットカードの海外キャッシングを銀行併設のATM(BCAやBNIなど)で行うのが最も安全で確実な回避策です。

偽警察・腐敗警官による恐喝

Fake Police / Corrupt Officer Extortion

脅威度: 中 時々 武装あり

グループ規模: 2人組

ターゲット: レンタルバイクを運転している観光客、ヘルメットを正しく着用していない者、国際免許証を所持していない(または提示できない)外国人。

活動場所: チャングーの主要道路, サンセットロード, ウルワツ方面の山道

活動時間: 09:00 - 17:00

手口:

本物の警察官(の一部)または警察官を装った者が、交通違反を理由にバイクを停車させます。国際免許証の不備などを指摘し、本来なら警察署で手続きすべき罰金を「その場で現金で支払えば見逃してやる」と持ちかけます。要求額は数千円から数万円と相手を見て変動します。最近では、偽のバッジや制服を使用したプロの詐欺集団も報告されており、人通りの少ない道で検問を装って金品を要求します。2026年からは観光客の身分証携帯義務が強化されたため、これを逆手に取り、パスポートを持っていないことを理由に多額の「罰金」を要求する手口が増加しています。

対策:

まず、必ず有効な国際免許証とパスポートのコピー(または原本)を携行し、交通ルール(ヘルメット着用等)を厳守してください。停車を命じられた際は、相手の名前と所属を確認します。支払いを要求された場合は「警察署で正式なチケット(受領証)を受け取り、銀行で支払いたい」と毅然と伝えてください。本物の腐敗警官であれば、面倒を嫌って解放することがあります。偽警察が疑われる場合は、周囲に人がいる場所へ移動し、スマートフォンで相手を録画する仕草を見せることも有効です。絶対にその場ですぐに現金を渡さないでください。

メタノール混入酒(毒酒リスク)

Methanol Poisoning Source

脅威度: 高

グループ規模: 店舗または露店主

ターゲット: 安価なアルコールを求める観光客、バックパッカー、地元の密造酒(アラック)を試そうとする冒険的な旅行者。

活動場所: クタ地区の安価なバー, ギリアイル(近隣島), ローカルなワルン(食堂)

活動時間: 20:00 - 03:00

手口:

一部のバーや小売店で、コスト削減のために正規のアルコールの代わりに毒性の強い工業用メタノールを混入させたカクテル(特にアラックベース)が提供されることがあります。メタノールは見た目や味で判別できず、摂取すると失明、臓器不全、最悪の場合は死に至ります。2025年末から2026年初頭にかけても死傷者が報告されており、バリ島のナイトライフにおける深刻な潜在的脅威です。高級な外観のバーであっても、バックヤードで安価な密造酒を補充している可能性がゼロではないため、警戒を解くことはできません。

対策:

信頼できるホテル内のバーや、瓶に入った既製品(ビールや正規輸入のスピリッツ)のみを注文してください。特に「バケツカクテル」や、異常に安いアラックベースのカクテルは絶対に避けるべきです。飲酒後に激しい嘔吐、めまい、視界の異常を感じた場合は、一刻を争います。躊躇せずBIMC病院やシロアム病院などの救急外来を受診し、アルコール摂取を伝えてください。バリ島での飲酒は「安さ」よりも「信頼性」を最優先してください。

ヴィラ予約詐欺(オンライン詐欺)

Villa Booking Scammer

脅威度: やや低 時々

グループ規模: 個人または小グループ(オンライン)

ターゲット: SNS(Instagram/Facebook)で格安の宿泊先を探している旅行者、直前予約を試みている者。

活動場所: オンライン(全世界), チャングー(広告のターゲット), ウブド(広告のターゲット)

活動時間: 24時間

手口:

実在する豪華なヴィラの写真や動画を盗用し、偽のSNSアカウントやWebサイトを作成します。市場価格の半額程度の「限定割引」を提示し、WhatsApp等での直接交渉へ誘導します。その後、銀行振込での支払いを要求し、入金を確認すると連絡を絶ちます。被害者が当日現地に到着しても、実際のヴィラには予約が入っておらず、管理者も全く関知していないという事態になります。2026年初頭にはBVRMA(バリ・ヴィラ・レンタル管理協会)が被害の急増を警告しており、特にピークシーズンの予約で多発しています。

対策:

Booking.com, Airbnb, Agodaといった信頼できる大手予約プラットフォーム経由でのみ予約を行い、プラットフォーム外での直接取引(銀行振込)の要求には絶対に応じないでください。SNSで見つけた物件でも、公式Webサイトがあるか、Googleマップでのレビューが多数存在するかを確認してください。あまりにも条件が良すぎる物件は詐欺の可能性が高いと疑うべきです。支払いは常に追跡可能なクレジットカードで行ってください。

ATMスキミング集団

ATM Skimming Gang

脅威度: 中 時々

グループ規模: 2-3人の組織的なグループ

ターゲット: コンビニエンスストア併設の無人ATMを利用する観光客、デビットカードを利用する者。

活動場所: クタ地区サンセットロード, チャングー地区のコンビニ, スミニャック中心部

活動時間: 24時間(深夜の設置が多い)

手口:

人通りの少ないコンビニ内や路上にあるATMに、カード情報を読み取るスキマーと、暗証番号を録画する小型カメラを巧妙に設置します。数日後にデータを回収し、クローンカードを作成して他国やオンラインで不正利用を行います。バリ島では組織的な東欧系グループの関与が度々報告されており、2025年の統計でも外国人被害の主要な要因となっています。一度のスキミングで数百万円の被害が出ることもあります。

対策:

ATMを利用する際は、必ず銀行(BCA, BNI, Mandiri等)の支店に併設されており、24時間警備員がいる場所の機械を利用してください。コンビニ等の無人ATMは極力避け、利用する場合もカード挿入口に不審な出っ張りがないか確認し、暗証番号を入力する際は必ずもう片方の手で隠してください。非接触型の引き出し(カードレス)が可能なアプリを利用するのも有効な防御策です。

サルの物々交換詐欺(野生動物の脅威)

Aggressive Monkey Extortion

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: サルの群れ

ターゲット: 眼鏡、サングラス、スマートフォンを露出させている観光客、食べ物を持っている旅行者。

活動場所: ウブド・モンキーフォレスト, ウルワツ寺院, サンゲ・モンキーフォレスト

活動時間: 08:00 - 18:00

手口:

野生のサルが観光客の身の回り品を奪い、それを「人質」として食べ物と交換させるように学習しています。サルは非常に素早く、眼鏡を顔から直接ひったくることもあります。返却を求めて近づくと噛まれたり引っ掻かれたりするリスクがあり、狂犬病の懸念も伴います。これは単なる動物の行動ではなく、特定のエリアではサルの群れが組織的に観光客を待ち伏せている状態にあります。

対策:

対象エリアに入る前に、眼鏡、サングラス、帽子、イヤホンなどは全てバッグの中に収納し、ファスナーをしっかり閉めてください。スマートフォンも必要時以外は出さないでください。もし物を奪われた場合は、無理に取り返そうとせず、近くのスタッフ(フォレスト・レンジャー)を呼んでください。彼らはサルとの交渉(食べ物との交換)に慣れています。絶対にサルを挑発したり、目を合わせたりしないでください。

時間帯別リスク評価

バリ島の治安は時間帯によって劇的に変化します。日中はスリや詐欺への注意で済みますが、日没後は「バイクによるひったくり」が深刻な脅威となります。深夜はヴィラ強盗や薬物・密造酒トラブルのリスクが最大化するため、外出を控えるか、信頼できる移動手段を確保することが不可欠です。

早朝

やや安全

05:00-08:00

早朝の時間帯は、バリ島の街が動き出す穏やかな時間です。ビーチでの日の出鑑賞や散歩を楽しむ観光客が多く、犯罪リスクは比較的低いと言えます。しかし、市場周辺や主要道路ではトラックやバイクの往来が激しくなり、歩行者や不慣れなレンタルバイクによる交通事故のリスクが高まります。特に雨季の時期は、夜間に降った雨で路面が滑りやすくなっているため、走行には細心の注意が必要です。また、人気の観光地へ向かうツアー車両の追い越しによる事故も頻発しています。この時間帯は「犯罪」よりも「交通安全」と「自然現象(雨によるぬかるみ等)」への警戒が必要です。人気のない裏路地を一人で歩くことは避け、なるべく人通りのある主要な通りを利用するようにしてください。

脅威:

  • ・大型トラックによる交通事故
  • ・路面凍結やぬかるみでの転倒
  • ・空き巣の逃走車両との遭遇
  • ・野良犬による噛みつき被害

推奨:

  • ・反射材のついた服を着用する
  • ・市場周辺では車両の動きに注視する
  • ・野良犬に近づかない
  • ・雨上がりはバイクのブレーキを慎重にする

日中

やや安全

08:00-18:00

日中は観光のピークタイムであり、人混みに紛れたスリや詐欺が主なリスクとなります。特にクタ、スミニャック、ウブド中心部などの混雑するエリアでは、貴重品を狙った窃盗グループが活動しています。また、2026年現在は外国人観光客を狙った「非公認ガイド」によるボッタクリや、両替所でのマジック(金額をごまかす行為)の報告が急増しています。観光地での「猿」によるスマホや眼鏡の奪取も深刻な問題となっており、ウルワツ寺院やウブドのモンキーフォレストでは手荷物をカバンの中にしっかり隠す必要があります。さらに、熱中症や突然の豪雨による洪水などの自然環境リスクも無視できません。移動はGrabやブルーバードタクシーなど、記録が残る交通手段を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。常に周囲を警戒し、不自然に親しげに近づいてくる人物には注意を払ってください。

脅威:

  • ・人混みでのプロのスリ集団
  • ・非公認両替所での金額詐欺
  • ・猿による所持品の強奪
  • ・偽ガイドによる高額請求

推奨:

  • ・カバンは体の前で保持する
  • ・政府公認の両替所のみを利用する
  • ・スマホをズボンの後ろポケットに入れない
  • ・Grab等のアプリで配車を予約する

夕方〜夜

注意

18:00-23:00

夕方から夜にかけては、バリ島で最も警戒が必要な「ひったくり(Jambret)」の多発時間帯に入ります。特にスミニャックやチャングー、クタなどの繁華街から宿泊施設へ戻る途中の小道が危険です。バイクに乗った二人組の犯人が、歩行者の背後から近づき、スマートフォンやショルダーバッグを強引に奪い去ります。この際、抵抗して引きずられ重傷を負うケースも報告されています。また、レストランやバーでの置き引きも増えるため、椅子の背もたれにバッグをかけるのは厳禁です。夕食時、知らない人物から提供された飲み物に睡眠薬等が混入される「ドリンク・スパイキング」の被害も稀に報告されており、見知らぬ人との過度な交流には慎重さが求められます。雨季にはこの時間帯に突発的な豪雨が降ることが多く、視界不良による事故のリスクも格段に跳ね上がります。

脅威:

  • ・バイクによるバッグのひったくり
  • ・バーでのドリンク・スパイキング
  • ・路地裏での強引な客引き詐欺
  • ・飲酒運転による接触事故

推奨:

  • ・スマホを操作しながら歩かない
  • ・バッグは車道と反対側の肩にかける
  • ・暗い路地は一人で歩かず車を利用する
  • ・知らない人からの飲み物は断る

深夜

警戒

23:00-05:00

深夜の時間帯は、最も犯罪リスクが高まる危険な時間です。繁華街周辺では酔客を狙ったひったくりや強盗が後を絶ちません。2025年末以降、チャングーやセセ地区では外国人グループによる組織的なヴィラ強盗事件も発生しており、宿泊先の施錠確認は必須です。街灯の少ないエリアでは、バイクでの移動中に偽の警察官を装った人物に止められ、金銭を要求される「偽警察詐欺」も報告されています。また、一部の安価なバーで提供される密造酒(アラック等)に毒性の強いメタノールが混入し、失明や死亡に至る中毒事故が再流行しています。信頼できるホテルや有名バー以外での飲酒は極めて危険です。この時間帯の外出は最小限にし、移動の際は必ずアプリで呼んだ車を利用し、バイクの利用は避けてください。一人での行動は絶対に避け、集団で行動することを強く推奨します。

脅威:

  • ・ヴィラへの組織的な不法侵入強盗
  • ・メタノール混入酒による中毒死傷
  • ・深夜の路地での偽警察詐欺
  • ・未舗装路での深刻な転倒事故

推奨:

  • ・ヴィラの窓とドアを完全に施錠する
  • ・信頼できる店以外でアルコールを飲まない
  • ・深夜のバイク走行は絶対に避ける
  • ・貴重品はセーフティボックスに保管する

旅行者タイプ別アドバイス

女性一人旅

★★★★☆

バリ島は女性一人旅に非常に寛容で、基本的には安全に楽しめます。しかし、近年の観光客急増に伴い、夜間のしつこいナンパや、暗い路地でのひったくり被害が報告されています。2026年現在のトレンドとして、一人で歩く女性を狙ったバイクによるバッグ奪取が多発しているため、移動手段の選択が重要です。地元の人々は親切ですが、過度にプライベートな情報を聞き出そうとする人物には警戒が必要です。ウェルネスやヨガで人気のウブドやサヌールは治安が安定しており、女性一人でも過ごしやすい環境が整っています。緊急時に備え、常に通信手段を確保し、信頼できる配車アプリを使いこなすことが安全の鍵となります。

特有のリスク:

  • ・夜間の暗い路地での性的な嫌がらせ
  • ・歩きスマホ中を狙ったひったくり
  • ・しつこい客引きや非公式ガイドによる付きまとい

推奨事項:

  • ・夜間の移動は必ずGrab等の車を利用する
  • ・露出の多い服装は寺院等では控え、周囲に配慮する
  • ・宿泊先は評価が高く、セキュリティのしっかりした場所を選ぶ
  • ・ナンパや勧誘には毅然とした態度で「No」と言う
  • ・海外旅行保険への加入と、緊急連絡先の把握
  • ・周囲に家族や友人がいるような振る舞いをする

避けるべきエリア:

深夜のクタ・レギャン通りの繁華街, 夜間のチャングー・ショートカット周辺, 街灯のない田園地帯の小道

おすすめ宿泊エリア: サヌールやウブドのブティックホテル、24時間レセプションのあるヴィラ

家族連れ

★★★★★

バリ島は子供を大切にする文化があり、家族連れには世界で最も優しい旅行先の一つです。2026年現在、ヌサドゥアやサヌールのような整備されたリゾートエリアは、家族が安心して過ごせる最高水準の治安を維持しています。最大のリスクは犯罪よりも「環境」です。不衛生な水によるバリ・ベリー(下痢症)や、整備されていない歩道の段差、プールでの事故、強い日差しによる熱中症に注意が必要です。また、雨季の洪水や土砂崩れも移動を妨げる要因となります。医療体制は整っていますが、急な発熱などに備え、日本語対応可能な病院の場所を事前に把握しておくことが安心に繋がります。ホテル内キッズクラブを活用し、大人のリラックスタイムと子供の安全を両立させることが可能です。

特有のリスク:

  • ・プールや海での溺水事故
  • ・不衛生な飲料水や氷による食中毒(バリ・ベリー)
  • ・狂犬病のリスクがある野良犬や猿との接触

推奨事項:

  • ・ヌサドゥアなどのゲート付きリゾートエリアに滞在する
  • ・手洗いを徹底し、生水は絶対飲まずボトル水を使用する
  • ・子供から目を離さず、特にプールサイドでは注視する
  • ・日本語対応病院(BIMC等)の場所をメモしておく
  • ・移動は常にチャーターカーを利用し、チャイルドシートをリクエストする
  • ・日焼け止めと虫除け対策を万全にする
  • ・無理なスケジュールを組まず、天候の変化に柔軟に対応する

避けるべきエリア:

若者が密集するチャングーの混雑エリア, 夜間のクタのクラブ街, 歩道が極端に狭いエリア全般

おすすめ宿泊エリア: キッズクラブが充実したヌサドゥアの大型リゾート

ビジネス・商用

★★★★☆

バリ島はデジタルノマドやMICE(会議・研修)の拠点として人気ですが、ビジネス旅行者を狙った詐欺やIT関連の犯罪に注意が必要です。2025年後半から、偽のヴィラ予約サイトによる高額詐欺や、コワーキングスペースでのPC盗難が報告されています。また、重要な会議への移動中に極度の交通渋滞に巻き込まれることが最大のリスクとなります。チャングーやスミニャックの渋滞は予測不可能で、アポイントメントに遅れるだけでなく、イライラした運転による事故に遭う可能性もあります。信頼できるWi-Fi環境の確保と、VPNの使用は情報セキュリティの観点から必須です。現地での人脈作りは有効ですが、投資話を持ちかけてくる見知らぬ外国人グループには細心の注意を払ってください。

特有のリスク:

  • ・公共Wi-Fiを通じた情報漏洩やサイバー犯罪
  • ・交通渋滞による重大なスケジュール遅延
  • ・不動産やビジネス投資に関連する詐欺

推奨事項:

  • ・移動はGrabのプレミアム車両か、ホテル専用車を手配する
  • ・公共の場でノートPCを開いたまま席を立たない
  • ・信頼できるVPNサービスを常に使用する
  • ・宿泊先は空港アクセスが良く会議施設のあるジンバラン等にする
  • ・重要なデータはクラウドにバックアップし、デバイスにパスワードをかける
  • ・現地での金銭取引は必ず正式な領収書を発行させる
  • ・渋滞を考慮し、アポイントの2時間前には行動を開始する
  • ・公式な会議以外での安易なビジネス勧誘に乗らない

避けるべきエリア:

Wi-Fiセキュリティが脆弱な古いカフェ, 渋滞が恒常化しているチャングーの近道(ショートカット), 治安の不安定な北部デンパサールの路地

おすすめ宿泊エリア: デンパサール周辺の高級ビジネスホテル、またはジンバランの高級ヴィラ

バックパッカー

★★★☆☆

低予算でバリ島を満喫できるバックパッカーにとって、最大のリスクは「薬物」と「密造酒」です。一部の安価なゲストハウス周辺では違法薬物の密売が誘われることがありますが、インドネシアの薬物法は極めて厳しく、死刑を含む重罰が科せられます。また、安価なアルコール「アラック」によるメタノール中毒事故が絶えず、命に関わります。バイクレンタルも一般的ですが、無免許運転やヘルメット未着用による死亡事故が急増しており、2026年から警察の検問が強化されています。宿泊先での盗難も多いため、ドミトリーではロッカーの使用が必須です。現地コミュニティに深く入り込める魅力がありますが、トラブルに巻き込まれた際に助けてくれる保険や連絡手段を欠かさないようにしてください。

特有のリスク:

  • ・安価な地酒(アラック)によるメタノール中毒
  • ・薬物所持・使用による極めて厳しい重罰
  • ・レンタルバイクでの無免許・ノーヘルによる事故と罰金

推奨事項:

  • ・アルコールは信頼できる店でボトル製品を購入する
  • ・薬物の誘いには絶対に乗らず、その場を離れる
  • ・バイクを借りる際は必ず国際免許を携行しヘルメットを被る
  • ・ドミトリーでは必ず貴重品に鍵をかける
  • ・現地警察の電話番号と領事館の場所を把握しておく
  • ・観光税の支払い証明を常に携帯する
  • ・安すぎるツアーや怪しい両替所を避ける
  • ・自身の健康状態を把握し、無理な冒険は控える

避けるべきエリア:

薬物取引の噂がある深夜のレギャンのクラブ, 照明のない僻地の格安キャンプサイト, 警察の検問が頻発するチャングーの主要交差点

おすすめ宿泊エリア: サヌールやウブドの評価の高いホステル、女性専用ドミトリー

安全な宿泊エリア

ヌサドゥア (Nusa Dua)

★★★★★

バリ島で最も安全とされる政府管理のリゾート専用エリアです。エリアの入り口にはセキュリティ検問所があり、部外者の無分別の出入りが厳しく制限されています。道は広く整備され、物売りや客引きもほとんどいないため、深夜の徒歩移動も比較的安全です。高級ホテルが立ち並び、各ホテル内でも高度な警備体制が敷かれています。治安の良さを最優先する家族連れやシニア層に最適な環境が整っています。

価格帯: ¥25,000-80,000
観光地: 空港から車で20分、バリ・コレクション内
交通: ホテル送迎、Grab、ブルーバードタクシー

例: The St. Regis Bali Resort, Grand Hyatt Bali, Mulia Resort

サヌール (Sanur)

★★★★★

バリ島で最も古くから開発されたビーチリゾートで、穏やかな国民性と落ち着いた雰囲気が特徴です。海岸沿いには数キロにわたる遊歩道が整備されており、早朝や夜間の散歩も安全に楽しめます。若者向けの騒がしいナイトクラブが少なく、犯罪発生率が非常に低いエリアとして知られています。2025年に開院した最先端のバリ・インターナショナル病院も近く、医療面での安心感も非常に高いのが魅力です。

価格帯: ¥15,000-40,000
観光地: ビーチ沿い、サヌール港まで徒歩圏内
交通: Grab、Jula-Juliバス、ブルーバードタクシー

例: Hyatt Regency Bali, Andaz Bali, Maya Sanur Resort & Spa

ジンバラン (Jimbaran)

★★★★☆

静かな漁村の雰囲気と高級ヴィラが共存するエリアです。クタのような喧騒がなく、地元コミュニティの結びつきが強いため治安が安定しています。ビーチ沿いのシーフード屋台(イカン・バカール)周辺は夜間も人通りがあり、観光警察のパトロールも頻繁に行われています。主要道路から一歩入った住宅街も比較的穏やかで、長期滞在者にも人気があります。空港へのアクセスが良く、移動のリスクを最小限に抑えられます。

価格帯: ¥20,000-60,000
観光地: 空港から車で15分、ジンバランビーチ
交通: Grab、Gojek、ブルーバードタクシー

例: Four Seasons Resort Bali at Jimbaran Bay, InterContinental Bali Resort, Ayana Resort

ウブド中心部 (Central Ubud)

★★★★☆

バリ島の文化・芸術の中心地であり、観光警察(Tourist Police)の巡回が非常に手厚いエリアです。夜22時を過ぎると多くの店が閉まり静まり返りますが、メイン通り周辺は街灯も整備されており、女性の一人歩きでも比較的安心です。ただし、中心部から離れた田園地帯の小道は夜間に街灯がなくなるため注意が必要ですが、王宮周辺やモンキーフォレスト通り沿いの宿泊施設であれば、夜間の移動も大きなトラブルなく過ごせます。

価格帯: ¥10,000-35,000
観光地: ウブド王宮、モンキーフォレストまで徒歩圏内
交通: 徒歩、Grab(乗車制限エリアあり)、ホテルシャトル

例: Komaneka at Bisma, Alaya Resort Ubud, Adiwana Bisma

アメッド (Amed)

★★★★☆

バリ島東部の静かな漁村で、都会的な犯罪とは無縁ののんびりしたエリアです。地元住民のホスピタリティが非常に高く、観光客を狙った組織的な犯罪報告はほとんどありません。夜間は非常に静かで、星空を楽しめるほど落ち着いています。バリ島南部の喧騒を避けてリラックスしたい旅行者や、ダイバーにとって最も安全な選択肢の一つです。交通量は少なく、バイクの運転も南部ほど危険ではありませんが、夜間の街灯不足には注意が必要です。

価格帯: ¥8,000-25,000
観光地: ジェメルク湾、沈没船ポイント
交通: レンタカー、カーチャーター、私営シャトルバス

例: The Griya Villas and Spa, Mathis Lodge Amed, Blue Moon Villas Resort

交通機関の安全情報

地下鉄・メトロ

バリ島には地下鉄や鉄道は存在しません(2026年現在も建設構想段階)。主な公共移動手段は道路交通に限られます。観光客が密集するエリアでは交通渋滞が極めて激しく、移動時間が予想の2倍以上かかることが一般的です。代替手段としてバイクタクシーが多用されますが、事故率が非常に高く、ひったくりの標的にもなりやすいため、夜間や長距離の移動には四輪車の利用を推奨します。

タクシー・配車アプリ

唯一の信頼できるタクシー会社は「Blue Bird(ブルーバード)」です。水色の車体に鳥のロゴがあることを確認してください。他社の模倣タクシーはメーターを使用せず、到着時に高額な料金を要求するトラブルが絶えません。また、ライドシェアアプリの「Grab」または「Gojek」は、料金が事前に確定し、GPSで経路が追跡されるため非常に安全です。ただし、ウルワツやウブドの一部地域では、地元のタクシー組合(通称タクシーマフィア)がアプリ車の進入を妨害するケースがあるため、指定のピックアップポイントを確認して利用してください。

バス

「Trans Metro Dewata」という路線バスが運行されており、Kuta、Ubud、Denpasarなどを結んでいます。車内は冷房完備で清潔、かつ安全ですが、運行頻度が低く、バス停周辺での待ち時間中のスリには警戒が必要です。また、デンパサールのバスターミナル周辺では、強引な客引きや荷物持ちを装ったチップ要求者がいるため、毅然とした態度で無視することが重要です。

徒歩・自転車

歩道の整備状況は悪く、クタやスミニャックの繁華街以外では歩くこと自体が困難な場所が多いです。歩道があっても段差や穴があり、夜間は非常に危険です。また、渋滞時にバイクが歩道に乗り上げてくることが一般的であり、歩行中の事故リスクが高いです。サイクリングはサヌールなどの平坦で整備されたエリアを除き、排気ガスと交通量の多さから推奨されません。徒歩移動の際は、常にバイクの接近に注意し、車道から離れて歩くようにしてください。

空港からのアクセス

ングラ・ライ国際空港到着時は、公式のタクシーカウンターで定額料金のチケットを購入するか、Grab専用のラウンジ(Grab Lounge)を利用してください。到着ロビーにたむろしている非公式の客引きは、法外な料金を請求したり、途中で別の車に乗り換えさせたりするリスクがあるため、絶対に利用しないでください。2026年現在、空港周辺の道路は非常に混雑しており、特に夕方の便を利用する際は、フライトの4時間前には空港へ向かうよう計画を立てるのが安全です。

緊急連絡先

110
警察
118 / 119
救急
113
消防
+62 361 759 687
観光警察

バリ島での緊急時には、まず統一緊急番号「112」に連絡するのが最もスムーズです。この番号は英語対応が可能で、警察・救急・消防へ迅速に転送してくれます。犯罪被害に遭った場合は、直ちに最寄りの警察署(Polsek)へ向かい、保険請求に必須となる被害届(STM)の発行を依頼してください。負傷や急病の際は、観光客の対応に慣れたBIMCやSiloamなどの私立病院へ向かうことを強く推奨します。これらの病院は24時間救急対応しており、多くの海外旅行保険のキャッシュレス診療に対応しています。パスポートを紛失した場合は、警察で紛失届を取得した後に、在デンパサール日本国総領事館へ連絡し、再発行の手続きを行ってください。言葉に不安がある場合は、宿泊ホテルのレセプションに助けを求めるのも有効な手段です。

日本国大使館・領事館

名称: 在デンパサール日本国総領事館

住所: Jl. Raya Puputan No.170, Renon, Denpasar

電話: +62 361 227 628

メール: [email protected]

バリ島の治安に関するよくある質問

バリ島の治安は良い?悪い?

バリ島の治安は、2026年現在、急速な観光客の回復に伴い悪化傾向にあります。特に外国人観光客を狙った犯罪が前年比で47%も増加しており、以前のような「安全な楽園」というイメージだけで訪れるのは危険です。州警察もパトロールを強化していますが、スリやひったくりなどの軽犯罪から組織的な強盗事件まで発生しています。

バリ島で危険なエリアはどこ?

チャングーやスミニャックといった人気エリアでバイクによるひったくりが多発しています。また、開発途上のスセエリアでは街灯が少なく、夜間の強盗リスクが高まっています。1月から3月の雨季はテガラランなどの山間部で土砂崩れの危険があり、自然災害への警戒も欠かせません。

バリ島旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

犯罪件数の急増という点では「やばい」状況と言えますが、適切な対策を講じれば旅行は可能です。ただし、バイク走行中のスマホ使用(歩きスマホ)や、無防備なヴィラへの宿泊は非常にリスクが高いです。最新の治安情報を確認し、夜間の独り歩きを避けるなど、警戒レベルを引き上げる必要があります。

バリ島は女性一人でも怖くない?

女性一人旅でも、日中の観光地や人通りの多い場所であれば過度に怖がる必要はありません。しかし、深夜のクタやレギャンの繁華街、人通りの少ない路地は避けるべきです。また、移動には信頼できる配車アプリ(GrabやGojek)を利用し、流しのバイクタクシーなどは控えるのが賢明です。

バリ島でスリに遭わないための対策は?

「ジャンブレット」と呼ばれるバイクひったくりへの対策が最優先です。バッグは道路側とは反対に持ち、スマートフォンは路上で不用意に取り出さないようにしましょう。また、混雑したマーケットやバーでは、ポケットではなくバッグの奥に貴重品を保管し、常にファスナーを閉めておくことが重要です。

バリ島で多い詐欺の手口は?

「両替マジシャン」と呼ばれる不正な両替所での詐欺が依然として多いです。公認の両替所(BMCなど)を利用し、目の前で現金を数え終わるまで目を離さないでください。また、警察官を装った人物による不当な罰金要求(偽警察詐欺)にも注意が必要です。

バリ島で日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

最も多いのはバイクによるひったくりですが、最近では宿泊施設(ヴィラ)を狙った組織的な窃盗・強盗も増えています。窓やドアの施錠を徹底し、セーフティボックスを活用してください。また、薬物関連の犯罪に巻き込まれると非常に重い罰を科せられるため、絶対に手を出さないでください。

バリ島旅行で注意すべきことは?

雨季(1-3月)の洪水や土砂崩れといった自然災害に注意してください。また、バーなどで提供される「アラック」ベースのカクテルには、有害なメタノールが混入しているリスクがあります。安すぎる酒類は避け、信頼できる店で正規のアルコールを摂取するよう心がけてください。

バリ島で起こりやすいトラブルは?

交通ルールの未遵守によるバイク事故や、レンタルバイク利用時の警察とのトラブルが頻発しています。国際免許証の所持はもちろん、ヘルメットの着用を徹底してください。また、野犬や猿に噛まれることによる狂犬病のリスクも依然として高く、動物には不用意に近づかないでください。

バリ島で被害に遭ったらどうする?

まずはバリ州警察(110番)や観光警察に通報してください。パスポートを紛失・盗難された場合は、在デンパサール日本国総領事館へ連絡し、再発行の手続きを行います。クレジットカードの停止手続きも迅速に行いましょう。海外旅行保険の付帯サービスを確認しておくことも重要です。

バリ島の治安詳細

バリ島の治安概要

バリ島の治安は2026年1月現在、警戒が必要なレベルにあります。観光客の増加に伴い、外国人被害の犯罪が前年比47%増と急増しており、バリ州警察のデータでは年間犯罪件数が3,954件に達しました。特にチャングーやスミニャックなどの人気エリアでは、バイクによるひったくり(ジャンブレット)や宿泊施設への不法侵入が常態化しています。また、1月から3月は雨季のピークであり、インフラの脆弱さから洪水や土砂崩れといった自然災害のリスクも高まっています。以前の穏やかなイメージとは異なり、組織的な犯罪グループの流入も報告されているため、防犯意識を常に高く保つことが求められます。

バリ島は危険?やばい?

「バリ島は危険か?」という問いに対しては、特定の犯罪手口とエリアに対して「非常に高い警戒が必要」と回答せざるを得ません。特にチャングーやスセといったエリアでは、デジタルノマドを狙ったヴィラ強盗や、街灯の少なさを利用した夜間の組織犯罪が深刻化しています。また、交通事情も非常に深刻で、激しい渋滞だけでなく、観光客によるバイク事故や不当な検問による金銭要求も頻発しています。さらに、一部の飲食店で提供される毒性の強いメタノール混入酒による健康被害や死亡例も依然として報告されており、命に関わるリスクが日常の中に潜んでいます。安易な気持ちでの渡航は避け、十分な事前準備が必要です。

バリ島は怖い?一人旅でも大丈夫?

女性や一人旅の方にとって、バリ島は「細心の注意を払えば楽しめるが、無防備では怖い場所」と言えます。特に夜間の独り歩きは、バイクによるひったくりや嫌がらせのターゲットになりやすく、非常に危険です。移動の際は必ずGrabやGojekなどの配車アプリを利用し、流しのバイクタクシーは避けましょう。また、宿泊先を選ぶ際はセキュリティがしっかりしたホテルや、警備員のいるヴィラを選ぶことが重要です。SNSでリアルタイムの居場所を投稿することも、犯行のきっかけを与える可能性があるため控えてください。一人旅の場合は、常に周囲に気を配り、不自然に親しげに近づいてくる人物には警戒を解かないことが安全の鍵となります。

スリ・詐欺・犯罪の実態

犯罪の主流は、二人乗りバイクで背後から近づき、一瞬でバッグやスマホを奪う「ジャンブレット」です。歩きスマホは格好の標的となります。また、2025年以降、組織的な「ヴィラ強盗」が社会問題化しています。犯行グループは事前に下見を行い、深夜に施錠の甘いスライドドアなどから侵入し、ノートPCや現金を奪います。詐欺に関しては、路地裏の両替所での「両替マジシャン」による紙幣の抜き取りや、警察官を装って交通違反の罰金をその場で要求する腐敗警官・偽警察による恐喝が絶えません。さらに深刻なのは、安価なカクテルに工業用メタノールを混入させる「毒酒」の被害で、飲用後に失明や死に至るケースも発生しています。

バリ島旅行で注意すべきポイント

最大の注意点は「バイクひったくり対策」です。バッグは斜めがけにして上着の下に隠すか、車道と反対側に持つことを徹底してください。スマホを路上で見る際は、壁を背にするなど周囲を警戒しましょう。次に「宿泊施設の防犯」です。ヴィラに滞在する場合は、必ず全ての窓とドアを施錠し、貴重品はセーフティボックスへ。また、「飲食の安全」も重要です。アラック(地元の蒸留酒)ベースのカクテルは避け、封の開いていない瓶ビールや信頼できるメーカーの酒を選んでください。1月は雨季の最盛期のため、テガラランなどの山間部での移動は土砂崩れに警戒し、最新の気象情報を常に確認してください。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として、チャングーの路上でスマホを操作中に背後からバイクに追い抜かれざまに端末を奪われ、抵抗した際に転倒して大怪我を負ったケースがあります。また、スミニャックのヴィラで就寝中に侵入され、枕元に置いていたパスポートと現金を全て盗まれた事例も報告されています。繁華街では、親しげに話しかけてきた現地人に誘われたバーで、メタノール混入の疑いがある酒を飲み、翌朝激しい嘔吐と視覚障害で緊急搬送されたケースもあります。さらに、レンタルバイクでヘルメットを着用していたにもかかわらず、偽の警察官に停車させられ、高額な賄賂を要求されるといった金銭トラブルも後を絶ちません。

被害に遭った場合の対応

万が一被害に遭った場合は、速やかにバリ州警察(電話:110)または最寄りの警察署へ向かい、ポリスレポート(犯罪証明書)を作成してください。これは保険請求やパスポートの再発行に不可欠です。パスポートの盗難・紛失時は、在デンパサール日本国総領事館(+62-361-227628)に連絡し、帰国のための渡航書などの相談を行ってください。クレジットカードの不正利用を防ぐため、カード会社への連絡も即座に行う必要があります。怪我や体調不良(特にメタノール中毒の疑い)がある場合は、BIMC病院など外国人対応に慣れた私立病院をすぐに受診してください。海外旅行保険の24時間サポートラインを事前に登録しておくことが強く推奨されます。

その他の情報

ベストシーズン

安全面から見たベストシーズンは、乾季の5月、6月、9月です。この時期は天候が非常に安定しており、突然の豪雨による洪水や土砂崩れ、路面のぬかるみによるバイク事故のリスクが最小限に抑えられます。また、7月・8月の超繁忙期を外すことで、観光客を狙った組織的なスリやひったくりグループの活動も比較的落ち着く傾向にあります。湿度も低く過ごしやすいため、体調管理もしやすく、熱中症のリスクも軽減されます。逆に1月〜3月の雨季は自然災害リスクが高まるため、より慎重な行動が求められます。

言語のヒント

バリ島では観光地であれば英語が広く通じますが、緊急時に使えるインドネシア語を知っておくと役立ちます。助けて!は「Tolong! (トロン!)」、警察は「Polisi (ポリシ)」、病院は「Rumah Sakit (ルマ・サキッ)」。また、トラブルを避けるための丁寧な拒絶表現「Tidak, terima kasih (ティダッ、トゥリマカシ / いいえ、結構です)」は非常に重要です。インドネシア人は礼儀を重んじるため、笑顔で、かつはっきりと断ることで余計なトラブルを未然に防ぐことができます。また、パスポートの提示を求められた際は「Boleh saya lihat tanda pengenal Anda? (身分証を見せてください)」と言い、偽警察でないか確認しましょう。

文化・マナー

バリ島では宗教的な慣習が治安維持の根底にあります。「デサ・アダット(伝統的村落共同体)」の自警団が地域を守っており、彼らのルールを尊重することが安全に繋がります。例えば、寺院への参拝時には肌を隠すためのサロンを着用し、頭部を触らないなどのマナーを守ることで、地元住民との不要な摩擦を避けることができます。また、3月頃にある沈黙の日「ニュピ(Nyepi)」は、全島で外出と灯火が一切禁止されます。これに違反すると厳しく罰せられ、移動も全くできなくなるため、この期間に滞在する場合はホテルの外へ出ないという鉄則を守らなければなりません。地元の人々との良好な関係を築くことが、最大の防犯対策となります。

データソース

公的機関