ホーチミン市 (Ho Chi Minh City)

ベトナム (Vietnam)

最終更新: 2026年1月15日

68
安全スコア
C+
身体的安全
B+
医療・衛生
D+
詐欺
A
テロ
C-
スリ
B
暴力犯罪

総合評価

街頭犯罪の減少傾向にあるものの、観光客を狙ったひったくりや巧妙な詐欺、急増するハイテク犯罪への警戒が依然として不可欠な都市です。

身体的安全 (C+)

命に関わる凶悪犯罪は稀ですが、バイクによるひったくり時の転倒や、深夜の繁華街での薬物・飲酒トラブルによる負傷リスクが依然として存在します。

医療・衛生 (B+)

外資系病院の医療水準は高く日本語対応も充実していますが、市内の大気汚染や熱帯性感染症、路上販売食品による食中毒には十分な注意が必要です。

詐欺 (D+)

靴磨き、イカサマ賭博、偽配車アプリ、警察を騙る特殊詐欺など多種多様な詐欺が横行しており、旅行者を組織的に狙うグループも確認されています。

テロ (A)

政治体制が非常に安定しており、国際テロ組織の活動は確認されていません。大規模イベント時の警備も厳重で、テロリスクは極めて低いと評価されます。

スリ (C-)

ベンタイン市場やブイビエン通り、路線バス内などの過密エリアでは集団スリが常習化しており、リュックを前に抱える等の対策が必須の状況です。

暴力犯罪 (B)

一般市民や観光客に対する暴力犯罪は少ないですが、薬物密売ネットワークやテト前の金銭目的の強盗事件が郊外を中心に発生しており油断はできません。

最新インテリジェンスレポート

ホーチミン市は公安当局による『363巡回タスクフォース』の強化により、2024年の街頭犯罪件数は前年比21.6%減少という成果を上げています。しかし、犯罪の主戦場は物理的な奪取からサイバー空間へと急速に移行しており、観光客を狙ったオンライン詐欺や高度なフィッシングが急増しています。物理面では依然としてバイクによるひったくりが最大のリスクであり、特にテト(旧正月)前の期間は資産犯罪の発生率が極大化する傾向にあります。

現在の状況

最新の2025年から2026年の動向では、監視カメラ網の拡充とAI顔認証技術の導入により、ひったくり犯が事件発生から数時間以内に逮捕されるスピード検挙が定型化しています。一方で、1区のドンコイ通り周辺での『靴磨き詐欺』や、ショッピングモールでの『イカサマ賭博誘い出し』など、日本人を標的にした古典的かつ組織的な詐欺が根強く残っています。2025年12月の警察発表によると、オンライン詐欺の被害額は過去最高を記録しており、警察を騙る偽電話や偽QRコードを用いた決済詐欺への警戒が公式に呼びかけられています。繁華街ブイビエン通りでは深夜の睡眠薬強盗の疑いも報告されており、物理・デジタル両面での高度な防犯意識が求められます。

背景分析

ホーチミン市の治安状況は、急激な経済成長に伴う貧富の差と、周辺地域からの流入人口による匿名性の高さに影響されています。かつての低所得者層居住区であった4区や8区の再開発が進む一方で、新興開発地域のトゥドゥック市やゴーバップ区は大通りが多く逃走が容易なため、ひったくり犯の拠点となりやすい側面があります。また、薬物汚染の問題も深刻で、デリバリースタッフを装った合成麻薬の密売ネットワークが摘発されるなど、一般社会への浸透が懸念されています。若年層の失業や『闇バイト』を通じた犯罪組織への加入も、犯罪の低年齢化と組織化を助長する要因となっています。

政治・社会情勢

ベトナム共産党による一党支配体制のもと、政治的な安定性は極めて高い状態を維持しています。大規模な反政府デモや政治的な動乱のリスクは低いですが、南部解放記念日(4月30日)や独立記念日(9月2日)などの祝祭日には、1区中心部で厳重な検問と交通規制が実施されます。当局はSNS上の投稿に対しても監視を強めており、政治的な批判や体制を揺るがす言動は、外国人も含め厳格な取り締まりの対象となります。近年は外国人犯罪者(薬物やオンライン詐欺関与者)に対する処罰も厳格化しており、死刑判決を含む重刑が下される事例が続いています。

重要ポイント

  • ! スマホは車道から離れた建物側で使用し、長時間出しっぱなしにしない。
  • ! カバンは必ずたすき掛けにし、ファスナーを隠すか手で押さえて歩く。
  • ! Grab等の配車アプリを使い、車両ナンバーと運転手の顔を必ず照合する。
  • ! 見知らぬ人物(特に流暢な日本語を話す者)からの自宅への招待や勧誘は100%詐欺と断定する。
  • ! 靴磨きや天秤棒の物売りが近寄ってきたら、目を合わさず無視して歩き続ける。
  • ! 飲食店でのQRコード決済時は、元のコードの上に偽物が貼られていないか確認する。
  • ! テト(旧正月)前後の2週間はひったくりが急増するため、夜間の外出を控える。
  • ! 医療トラブルに備え、日本語対応可能なファミリーメディカル等の連絡先を控えておく。
  • ! ATM利用時はカードスキミングを警戒し、銀行併設の有人警備がある場所を選ぶ。
  • ! 警察や検察を名乗る電話で送金を要求されたら、即座に切り最寄りの領事館へ相談する。

エリア別安全情報(タクティカルマップ)

ホーチミン市は全体として治安改善に向かっていますが、1区の観光中心部と5区の商業エリアでのスリ、および郊外大通りでのひったくりという2極化したリスクが存在します。安全な居住区(7区、旧2区)と、警戒が必要な繁華街を明確に区別して行動することが重要です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア

ブイビエン通り (Bui Vien St.)

危険

バックパッカー街として知られるが、深夜の睡眠薬混入やひったくり、薬物売買が集中する最危険エリア。

リスク: 睡眠薬強盗, 集団スリ, 薬物勧誘
22:00以降は特に危険

ベンタイン市場周辺

注意

観光の拠点だが、靴磨き詐欺や客引きによる高額請求、人混みを利用したスリが多発している。

リスク: スリ, ボッタクリ詐欺, 靴磨き詐欺

タオディエン (Thao Dien)

安全

高級住宅街で外国人居住者が多く、プライベートセキュリティの巡回が頻繁に行われている非常に安全なエリア。

リスク: 高級住宅狙いの空き巣

フーミーフン (Phu My Hung)

安全

7区の計画都市で、道幅が広く街灯も明るい。警備員の配置も多く、市内でも最高レベルの治安を誇る。

リスク: バイクの速度超過による事故

4区 運河沿い路地裏

注意

再開発が進んでいるが、奥まった路地は依然として複雑で、夜間に一人で迷い込むと窃盗の標的になりやすい。

リスク: 路上強盗, 薬物取引
日没後は大通り以外通行禁止

ゴーバップ区 光中通り周辺

注意

極めて交通量が多く混雑しており、バイクによるひったくり犯が逃走経路として利用することが多い。

リスク: バイクひったくり, 交通事故

チョロン (District 5 中華街)

注意

非常に混雑した商業エリア。卸売市場周辺での荷物抜きや、迷路のような路地でのスリに注意が必要。

リスク: 集団スリ, 置き引き

3区 領事館エリア

安全

各国公館が集まり、24時間警察による厳重な警備が行われている。歩道も整備されており散策に安全。

リスク: 稀なひったくり

脅威プロファイリング

ホーチミン市の治安情勢は、当局による「363巡回タスクフォース」の強化と監視カメラ網の拡充により、2024年には街頭犯罪が21.6%減少するなど、物理的な安全性は向上しています。しかし、依然としてバイクによるひったくりは「資産侵害犯罪」の約半分を占める最大のリスクです。一方で、犯罪の主戦場はハイテク化しており、警察や銀行を装ったオンライン詐欺が急増、2025年には巨額の被害が報告されています。観光客にとっては、命を狙われるような凶悪犯罪は稀ですが、一瞬の隙を突いたひったくり、巧妙なイカサマ賭博、空港での偽配車サービス詐欺など、経済的損失を招くリスクが随所に存在します。特にテト(旧正月)前後は、帰省資金を目的とした犯罪が急増するため、年間で最も警戒が必要な時期となります。

バイクひったくり実行犯

Motorbike Snatchers

脅威度: やや高 頻発

グループ規模: 2人組

ターゲット: 歩道でスマートフォンを操作している観光客、またはバッグを車道側に肩掛けしている通行人。特に高価なiPhone 14/15/16 Pro Maxなどの最新機種を所持している者が標的となる。

活動場所: 1区ベンタイン周辺, 1区レライ通り, ゴーバップ区光中通り, 4区ケンテ橋周辺

活動時間: 終日(特に交通量の多い昼間と人通りの減る深夜)

手口:

主に2人乗りのバイクを使用し、1人が運転、後部座席の者が奪取役を担う。ターゲットが歩道でスマートフォンの地図アプリを確認したり、自撮りをしている隙を狙う。犯行は一瞬で行われ、バイクはそのまま歩道を走行するか、対向車線を逆走して逃走する。2026年1月のゴーバップ区での事件のように、深夜だけでなく日中の光中通りなどの主要幹線道路でも発生する。最近では363巡回タスクフォースの監視を避けるため、路地の出口付近で待ち伏せし、大通りに出る瞬間に襲撃する手口も確認されている。犯行グループは薬物使用歴がある若者が多く、警察の追跡を逃れるために時速80km以上の猛スピードで走行し、周囲の車両や歩行者を巻き込む事故を引き起こすリスクも高い。

対策:

スマートフォンを路上で取り出さないことが最大の防御である。どうしても確認が必要な場合は、建物側に背を向け、周囲を警戒しながら操作する。バッグは必ずたすき掛けにし、車道とは反対側の肩にかけるか、上着の下に隠す。万が一被害に遭った場合は、バイクのナンバープレートを記憶しようとせず、速やかに安全を確保した上で警察(113)に通報する。犯人が武器を所持している可能性や、逃走時の事故に巻き込まれる危険があるため、無理に追いかけることは厳禁である。

強引な靴磨き詐欺師

Shoe Shine Scammers

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 単独または2人

ターゲット: 1区ドンコイ通りやレロイ通りを歩いている、カジュアルな靴やサンダルを履いた外国人旅行者。

活動場所: 1区ドンコイ通り, 1区レロイ通り, ベンタイン市場周辺

活動時間: 09:00-18:00

手口:

歩いているターゲットに対し、突然足元を指差して「靴が壊れている」「ソールが剥がれている」と声をかける。ターゲットが立ち止まると、承諾を得ることなく勝手に靴を脱がせたり、座らせたりして作業を開始する。接着剤を塗る、または簡単なブラシがけをするだけの数分間の作業の後、50万ドンから100万ドン(約3000円〜6000円)という法外な料金を請求する。断ると周囲の仲間が集まってきて威圧的な態度を取ったり、靴を返さなかったりして支払いを強要する。2025年現在、警察の取り締まりにより数は減っているが、依然としてドンコイ通りの路地裏などで待ち伏せする姿が散見される。

対策:

話しかけられても絶対に立ち止まらず、目を合わせずに「No」と強い口調で言いながら歩き続けることが重要である。もし靴を触られそうになったら、物理的に距離を取り、毅然とした態度で拒絶する。万が一トラブルになった場合は、大声で周囲の助けを呼ぶか、近くのホテルや店舗の中へ逃げ込む。決して財布を取り出して見せてはいけない。

イカサマ賭博誘い出し集団

Gambling Scam Groups

脅威度: 中 時々

グループ規模: 3-5人(家族を装う)

ターゲット: 一人歩きをしている日本人のビジネスマンや大学生。「日本に興味がある」という言葉に反応しやすい人物。

活動場所: 1区高島屋周辺, ビンコムセンター, 1区中心部のカフェ

活動時間: 11:00-20:00

手口:

ショッピングセンターやカフェで「日本に親戚がいる」「娘が来月から日本へ留学する」といった極めて友好的な口実で話しかけてくる。親睦を深めるために自宅へ招待すると言い、タクシーで郊外の住宅へ連れて行く。そこで「カジノの練習」や「トランプゲームの必勝法」を教えると言い、賭博を促す。最初はターゲットを勝たせるが、掛け金が吊り上がったところでイカサマを仕掛け、数百万ドンから、場合によっては数百万円相当の借金を負わせる。2025年4月には日本人を標的にした大規模な詐欺グループが摘発されているが、手口を巧妙に変えて残党が活動している可能性がある。

対策:

路上や商業施設で知らない人物から話しかけられ、自宅や私的な場所に招待されても、絶対について行かない。ベトナム人が見知らぬ外国人を自宅に招くことは一般的ではない。日本語で話しかけてくる人物には特に注意し、相手がどれほど親切であっても「急いでいる」と言って立ち去るべきである。

偽配車アプリ運転手

Fake Grab Driver

脅威度: 中 頻発

グループ規模: 単独

ターゲット: 空港の到着ロビーや観光地で、スマートフォンを見ながら配車を待っている旅行者。

活動場所: タンソンニャット国際空港, 1区ブイビエン通り, ベンタイン市場

活動時間: 終日(特に深夜・早朝)

手口:

Grabのユニフォームを着用したり、アプリの画面を見せたりしながら「Grabか?」と声をかけてくる。ターゲットが予約した車両だと誤認して乗車すると、走行中に「アプリが壊れた」「現金で払え」と言い出し、通常の数倍から十数倍の料金を請求する。さらに悪質なケースでは、支払時に「お札の桁が分かりにくいだろう」と言って財布を覗き込み、手品のような手さばきで高額紙幣を抜き取る。タンソンニャット空港では2025年以降もこの種の手口が頻発しており、特に深夜便で到着した疲労困憊の旅行者が狙われやすい。

対策:

必ずGrabアプリ上で呼び出した車両のナンバープレートと運転手の顔写真を照合する。アプリを介さない「流し」のバイクタクシーや、声をかけてくる運転手は全て偽物だと判断して無視する。支払時は財布を絶対に相手に触らせず、自分でお札を1枚ずつ確認しながら渡す。公式のタクシー(ビナサンやマイリン)を利用する場合も、公式のスタッフがいる乗り場からのみ乗車する。

天秤棒写真詐欺師

Coconut Seller Scammers

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 単独

ターゲット: カメラやスマートフォンを持って観光している外国人観光客。

活動場所: 1区サイゴン大聖堂前, 中央郵便局周辺, 統一会堂入口

活動時間: 08:00-17:00

手口:

天秤棒を担いだ物売りが笑顔で近づき、「肩に乗せて写真を撮ってみて」と天秤棒を貸し出す。ターゲットが写真を撮り終わると、お礼と言わんばかりに勝手にココナッツをカットし、ストローを刺して渡してくる。その後、通常の4〜5倍の価格(15万〜20万ドン)を請求する。支払いを拒むと、周囲の仲間の物売りと結託してターゲットを囲み、圧力をかける。2024年末の警察報告でも、サイゴン大聖堂や中央郵便局周辺で観光客を執拗に追い回す事例が報告されている。

対策:

天秤棒を差し出されても絶対に受け取らない、肩に乗せない。笑顔で「No thank you」と言い、その場をすぐに離れる。もし渡されてしまった場合は、地面に置くか相手に返して、金を払わずに立ち去る。一度でも写真を撮ったり、一口でも飲んでしまうと交渉が困難になるため、入り口の段階で拒絶することが鉄則である。

混雑エリア集団スリ団

Crowd Pickpocket Gang

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 3-5人のグループ

ターゲット: リュックサックを背負っている、またはズボンの後ろポケットに財布を入れている観光客。

活動場所: ベンタイン市場, グエンフエ歩行者天国, ブイビエン通り

活動時間: 18:00-23:00(週末は特に注意)

手口:

市場やイベント会場の混雑を利用し、チームプレーで犯行に及ぶ。1人がターゲットの進路を塞いだり、わざと食べ物をこぼして注意を逸らしている間に、別の者が背後からバッグのジッパーを開けたり、ポケットから貴重品を抜き取る。抜き取った品物はすぐに第3のメンバーに手渡されるため、犯人を捕まえても証拠が出てこない場合が多い。ベンタイン市場や週末のグエンフエ歩行者天国などの過密状態で多発する。2024年12月には警察がこの種のグループを2つ壊滅させたが、テト前には新たなグループが流入する。

対策:

貴重品はリュックサックに入れず、体の前に抱えるタイプのセキュリティバッグに収納する。ズボンの後ろポケットには何も入れない。人混みで誰かにぶつかられたり、不自然に囲まれたりした場合は、すぐにその場を離れて自分の荷物を確認する。多額の現金を持ち歩かず、小分けにして所持することも有効である。

警察官なりすましハイテク詐欺師

Police Impersonation Scammers

脅威度: やや高 時々

グループ規模: 不明(遠隔操作・組織的)

ターゲット: 現地の銀行口座を保有している外国人居住者や、長期間滞在しているビジネスマン。

活動場所: インターネット空間(市内全域が標的)

活動時間: 終日

手口:

SNSや電話を通じて、警察官や検察官を装って連絡してくる。「あなたの口座がマネーロンダリングに使用されている」「逮捕状が出ている」と脅し、身の潔白を証明するために指定の「安全な口座」に全額送金するよう要求する。2025年にはこの種の手口による被害が急増しており、ベトナム全体の被害額は約1.6兆ドンに達している。公式のロゴを使用したり、偽の逮捕状の画像を送ってくるなど、手口が非常に巧妙化している。

対策:

ベトナム警察が電話やSNSを通じて送金を要求したり、個人情報を聞き出したりすることは絶対にない。そのような連絡があった場合は、すぐに電話を切り、最寄りの警察署か日本総領事館に相談する。知らない番号からのビデオ通話には出ない、不審なリンクをクリックしないといった基本的なサイバーセキュリティを徹底する。

睡眠薬強盗・昏睡強盗犯

Drink Spiking / Robbery

脅威度: 高

グループ規模: 1-2人

ターゲット: ブイビエン通りのバーで一人で飲んでいる男性観光客。

活動場所: 1区ブイビエン通り, パスター通り周辺のバー

活動時間: 22:00-04:00

手口:

バーで親しげに話しかけ、一緒に飲む流れを作る。ターゲットがトイレに行ったり、会話に夢中になっている隙に、飲み物に睡眠薬や強力な鎮静剤を混入させる。ターゲットが意識を失うか朦朧とした状態になると、ホテルまで送るふりをして連れ出し、路上やホテル内でスマートフォン、財布、時計などを全て奪って逃走する。2024年5月には日本人が同様の被害に遭い、翌朝まで記憶を失っていた事例が報告されている。

対策:

見知らぬ人物から提供された飲み物は絶対に口にしない。自分の飲み物から目を離さない(トイレに行く際は飲み干すか、新しいものを注文する)。過度な飲酒を避け、意識をはっきり保つ。日本語で親しげに話しかけてくる「自称旅行者」であっても、深い信頼を置かないことが重要である。

時間帯別リスク評価

ホーチミン市では「命に関わる事件」は稀ですが、「隙を突いた窃盗」は24時間発生します。日中はひったくりと路上詐欺、夜間は人混みでのスリと深夜の強盗に警戒が必要です。特に2026年のテト前後は犯罪が急増するため、全時間帯で警戒レベルを1段階上げるべきです。

早朝

やや安全

05:00-08:00

早朝は市民が運動や朝食のために活動し始める時間帯で、比較的平和な雰囲気が漂います。しかし、交通量が少ないため、一部の空いた通りや公園の暗がりでは、ジョギング中のスマートフォン使用や高価なアクセサリーを狙ったバイクひったくりが散発しています。2026年1月にも早朝のゴーバップ区でひったくり事件が発生しており、警察の巡回が手薄になる隙を突く犯行が見られます。人通りが極端に少ない路地は避け、大通りを歩くようにしてください。

脅威:

  • ・空いた道路での高速ひったくり
  • ・公園内での置き引き
  • ・未登録バイクタクシーによる勧誘

推奨:

  • ・路上でスマホを操作しない
  • ・明るく人通りのある道を選ぶ
  • ・貴重品を身につけてのジョギングを控える

日中

注意

08:00-18:00

日中は最も活発な時間帯であり、観光地周辺での「資産侵害犯罪」がピークを迎えます。特にベンタイン市場やサイゴン大聖堂付近では、観光客に親しげに近づく「靴磨き詐欺」や「天秤棒詐欺」が非常に活動的です。また、渋滞に乗じたバイクによるひったくりも多発しており、歩道側であっても車道に近い場所でのスマホ利用は極めて危険です。2025年の統計では、日中の1区でのスマホ強奪事件が依然として多く、警察も「363巡回タスクフォース」を動員して警戒を強めています。

脅威:

  • ・バイクによるスマホ・バッグのひったくり
  • ・靴磨き詐欺・ココナッツ売り詐欺
  • ・QRコードすり替えによる支払い詐欺
  • ・イカサマ賭博への誘い出し

推奨:

  • ・バッグは必ず車道と反対側にたすき掛けにする
  • ・見知らぬ人物からの過剰な親切を無視する
  • ・Grabアプリで公式車両のみを利用する
  • ・QR決済時は名前を必ず確認する

夕方〜夜

警戒

18:00-23:00

夕方から夜にかけては人混みが激化し、スリや置き引きのリスクが最大になります。グエンフエ歩行者天国やブイビエン通りなどの繁華街では、集団スリグループ(dàn cảnh)が活動しており、ターゲットを囲んで注意を逸らしている間に貴重品を奪う手口が巧妙化しています。また、レストランやカフェでの「椅子への荷物掛け」を狙った盗難も多発します。この時間帯は「テト(旧正月)」前などの犯罪掃討期間中であっても、犯罪者が観光客の隙を狙って活動しています。

脅威:

  • ・繁華街での集団スリ
  • ・飲食店での荷物の置き引き
  • ・偽タクシーによる法外な請求
  • ・睡眠薬強盗(バー周辺)

推奨:

  • ・リュックやバッグは体の前に抱える
  • ・椅子の背もたれにバッグを掛けない
  • ・飲み物は常に自分の視野に置く
  • ・タクシーはVinasunかMai Linhの公式スタッフを呼ぶ

深夜

危険

23:00-05:00

深夜のホーチミンは、特に特定エリア(ブイビエン通り周辺や郊外の工業地帯)でリスクが急上昇します。飲酒後の歩行者はひったくりや強盗の格好の標的となり、泥酔状態でのトラブルは暴力事件に発展することもあります。2024年にはトゥドゥック市などで深夜の凶悪事件も報告されており、人通りの消えた路地(Hem)へ入ることは自殺行為です。また、薬物取引の摘発も深夜に集中しており、トラブルに巻き込まれた場合の警察対応も日中より困難になります。

脅威:

  • ・泥酔者を狙った路上強盗
  • ・薬物関連トラブル
  • ・未登録バイクタクシーによる連れ去り・詐欺
  • ・空き巣(居住エリア)

推奨:

  • ・深夜の一人歩きを絶対に避ける
  • ・どんなに近い距離でも必ずGrab carを使用する
  • ・知らない人物からの「パーティー」の誘いに乗らない
  • ・貴重品はホテルのセーフティボックスに預ける

旅行者タイプ別アドバイス

女性一人旅

★★★★☆

ホーチミン市は女性の一人歩きに対して比較的寛容な都市ですが、ひったくりやタクシー内でのトラブルには注意が必要です。近年はダカオエリアや3区などの落ち着いた場所での滞在が推奨されています。物理的な安全性は高いものの、SNSを通じた出会いや「自称親切な現地人」による詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。

特有のリスク:

  • ・歩道でのバッグひったくり
  • ・タクシー運転手による過剰なアプローチ
  • ・SNSを利用したロマンス詐欺・投資勧誘

推奨事項:

  • ・夜間は必ずGrab Car(車)を利用する
  • ・露出の多すぎる服装を避け、現地に溶け込む
  • ・路上で地図を確認せず、建物内で確認する
  • ・知らない男性からの親しげな誘いを毅然と断る
  • ・貴重品は分散して持ち、一部はセーフティボックスへ

避けるべきエリア:

深夜のブイビエン通り, 4区や8区の暗い路地, 9月23日公園の暗がり

おすすめ宿泊エリア: 女性専用フロアのある3区のブティックホテル

家族連れ

★★★★★

ホーチミンは子供を大切にする文化があり、家族連れには非常にフレンドリーな都市です。7区やヴィンホームズなどの管理されたエリアは非常に安全で、公園や商業施設も充実しています。リスクは犯罪よりも、激しい交通量による事故や、不衛生な食品による健康被害に集約されます。

特有のリスク:

  • ・バイクが入り乱れる道路横断時の事故
  • ・屋台フードによる食中毒
  • ・人混みでの子供の迷子

推奨事項:

  • ・移動は常にGrab Carの大型車両を選択する
  • ・道路を渡る際は地元の人の後ろについてゆっくり歩く
  • ・生水や氷の使用を避け、信頼できるレストランを選ぶ
  • ・子供に緊急連絡先を書いたカードを持たせる
  • ・7区など歩道が広いエリアを観光拠点にする

避けるべきエリア:

週末の過密なベンタイン市場, 歩道が狭く交通の激しい5区, 騒音の激しいブイビエン通り

おすすめ宿泊エリア: ヴィンホームズ・セントラルパーク内のサービスアパートメント

ビジネス

★★★★★

ビジネス出張者にとって、ホーチミンは概ね安全ですが、近年は高度なハイテク犯罪の標的となっています。機密情報の保持や、銀行アプリの操作ミスを狙った詐欺に注意が必要です。また、取引先との飲酒後のトラブルは、現地の厳しい法律(飲酒運転や喧嘩)が適用されるため、慎重な行動が求められます。

特有のリスク:

  • ・公共WiFiを通じた情報の抜き取り
  • ・偽の警察官や検察官を名乗る振り込め詐欺
  • ・飲酒運転の厳格な取り締まり(レンタルバイク含む)

推奨事項:

  • ・重要な通信には必ずVPNを使用する
  • ・銀行アプリのセキュリティ設定を最大化する
  • ・移動は信頼できるタクシー会社と契約するかGrabを利用
  • ・飲酒を伴う会食後は絶対に自身で運転しない
  • ・領事館の安全メールに登録し、最新ニュースを追う

避けるべきエリア:

セキュリティの脆弱な安宿エリア, 郊外の工業団地周辺の夜間歩行, 出所の不明な両替所

おすすめ宿泊エリア: 1区ドンコイ通り周辺の外資系高級ホテル

バックパッカー

★★★☆☆

バックパッカーが集中する1区ファム・グー・ラオ周辺は、利便性は高いものの犯罪発生率も市内最高クラスです。安価なサービスに付随する「安かろう悪かろう」のリスク(スリ、詐欺、薬物)に常に晒されています。警察の巡回は強化されていますが、ターゲットになりやすいため自己責任の意識が強く求められます。

特有のリスク:

  • ・ホステルのドミトリーでの盗難
  • ・安価なツアーやシクロでのボッタクリ
  • ・睡眠薬混入による強盗(ブイビエン通り)

推奨事項:

  • ・パスポートの原本は持ち歩かず、コピーを携行する
  • ・シクロには絶対に乗らない(観光局非推奨)
  • ・貴重品は鍵付きのロッカーに入れ、自身で南京錠を用意する
  • ・路上で安価な薬物を売る売人に絶対に近づかない
  • ・現地SIMを確保し、常にGPSで現在地を確認する

避けるべきエリア:

深夜のブイビエン通りの裏路地, チョロン周辺の混雑した迷路のような市場, 非公式の長距離バス発着所

おすすめ宿泊エリア: 口コミでセキュリティが評価されている3区のホステル

安全な宿泊エリア

タオディエン (守徳市/旧2区)

★★★★★

欧米や日本人などの外国人居住者が集中するエリアで、ホーチミン市内でも最高レベルの安全性を誇ります。エリア全体にプライベートセキュリティが配置されており、暴力犯罪は極めて稀です。静かなカフェやレストランが多く、家族連れや落ち着いた滞在を求める旅行者に最適です。近年はメトロ1号線の開通により、1区中心部へのアクセスも飛躍的に向上しています。

価格帯: ¥15,000-35,000
観光地: 1区中心部まで車で約20分
交通: メトロ1号線、タクシー/Grab

例: Mia Saigon Luxury Boutique Hotel, Somerset Vista Ho Chi Minh City

フーミーフン (7区)

★★★★★

完璧に計画された都市地区であり、道幅が広く街灯も完備されています。私設警備員による24時間の巡回が行われており、夜間の一人歩きも比較的安全です。特に日本人学校周辺やクレセントモール付近は管理が行き届いており、ひったくり等の街頭犯罪の発生率が非常に低いのが特徴です。ビジネスマンや長期滞在者に非常に人気があります。

価格帯: ¥10,000-20,000
観光地: 1区中心部まで車で約25分
交通: 路線バス、タクシー/Grab

例: Capri by Fraser Ho Chi Minh City, MerPerle Crystal Palace

3区・領事館周辺

★★★★★

各国の大使館や領事館が集まる政治の中心地であり、24時間体制で厳重な警察の警備が行われています。1区に隣接しながらも、観光地特有の喧騒や客引き、詐欺師が少なく、非常に落ち着いた雰囲気です。歩道が広く整備されており、散策にも適しています。高級ホテルからブティックホテルまで選択肢が多く、安全性と利便性のバランスが最高です。

価格帯: ¥18,000-40,000
観光地: 統一会堂まで徒歩5-10分
交通: タクシー/Grab, 徒歩

例: Hôtel des Arts Saigon, Mai House Saigon Hotel

ダカオエリア (1区北側)

★★★★☆

1区の中心部(ベンタイン市場周辺)から少し離れた落ち着いたエリアです。若者に人気の高い洗練されたカフェやブティックが集まっており、観光客を狙った悪質な詐欺やひったくりの発生率が中心部より低いです。地元住民と外国人が共生するエリアで、夜間も適度に人通りがあり安心感があります。おしゃれな滞在を求める女性一人旅に特におすすめです。

価格帯: ¥8,000-15,000
観光地: 1区中心部まで車で5分
交通: タクシー/Grab, 徒歩

例: Wink Hotel Saigon Centre, The Bloom Pham Viet Chanh

ヴィンホームズ・セントラルパーク (ビンタン区)

★★★★★

巨大な私有地内に展開する超高層コンドミニアム群で、エリア全体がゲートとガードマンにより管理されています。公園やショッピングモールが併設されており、外部からの不審者の侵入が厳しく制限されています。ホーチミン最高層のランドマーク81があり、近代的な設備と清潔さが魅力です。セキュリティを最優先し、かつ都市の利便性を享受したいビジネス層や家族に最適です。

価格帯: ¥12,000-30,000
観光地: 1区中心部まで車で10分
交通: タクシー/Grab, メトロ1号線予定駅

例: Vinpearl Landmark 81, Autograph Collection, Landmark Plus Serviced Apartments

交通機関の安全情報

地下鉄・メトロ

2025年に待望のメトロ1号線(ベンタイン〜スオイティエン)が本格運行を開始しました。駅構内および車内には最新のデジタル監視カメラが多数設置され、AIによる不審者検知システムも試験導入されています。現状、市内最高の安全性を持つ移動手段とされていますが、ベンタイン駅などの巨大地下ターミナルでは、乗り降りの混雑に乗じた「集団スリ」への警戒が必要です。特に朝夕のラッシュ時間帯は、リュックサックを前に抱えるなどの基本的な防犯対策を徹底してください。夜間の駅周辺は照明が整備されていますが、1区の中心部を除き、駅から離れた暗がりへ一人で歩くのは避けるべきです。

タクシー・配車アプリ

最も一般的で安全な移動手段はGrabやGojekなどの配車アプリです。流しのタクシーを利用する場合は、ビナサン(Vinasun・白)またはマイリン(Mai Linh・緑)の2社に限定してください。これらの大手2社であっても、車両のロゴが微妙に異なる「偽タクシー」が空港や観光地に潜んでいます。乗車時は必ずメーターが作動しているか確認し、支払時に運転手が財布を覗き込んだり触ろうとしたりした場合は、毅然として拒絶してください。2026年1月現在、飲酒運転の取り締まりが非常に厳格化しており、外国人であってもレンタルバイク等で摘発されるケースが増えているため、移動はプロの運転手に任せるのが賢明です。

バス

路線バスは非常に安価ですが、観光客にとっては最もスリのリスクが高い交通手段の一つです。特に空港を結ぶ152番や、観光地を巡る1番、チョロンへ向かう路線などは常に混雑しており、プロのスリグループの活動拠点となっています。「バッグ切り」と呼ばれる、カッターでバッグの底を切り裂いて内容物を盗む手法が依然として報告されています。バス内では荷物を膝の上に抱え、スマートフォンを不用意に出さないようにしてください。また、夜間のバス停は人通りが少なくなる場所もあり、ひったくりの待ち伏せポイントとなる可能性があるため、夜間の利用は推奨されません。

徒歩・自転車

ホーチミン市の歩道は、バイクの駐輪や路上販売により非常に歩きにくい状況です。歩行者が車道にはみ出して歩かざるを得ない場所が多く、そこが「バイクひったくり」の絶好の標的となります。歩行中は常に車道のバイクの音に耳を澄ませ、背後から近づく車両を警戒してください。2025年の統計でも、歩行中のスマートフォン操作が被害の引き金となるケースが圧倒的です。サイクリングについては、交通ルールが未整備でバイクの波に飲まれる危険が大きいため、観光客の利用は推奨されません。歩行者天国となっているグエンフエ通りであっても、週末の夜間は集団スリが活動するため注意が必要です。

空港からのアクセス

タンソンニャット国際空港の到着ロビー出口付近は、詐欺師や非正規ドライバーが最も集中する「ハイリスクゾーン」です。Grabのユニフォームを着た偽ドライバーが「Grabか?」と声をかけてくるのが定番の手口です。必ず自分のアプリで予約した車両のナンバープレートを確認し、一致しない車には絶対に乗らないでください。正規のタクシー乗り場でも、列を無視して声をかけてくるドライバーは避けるべきです。最も安全な方法は、空港内の公式カウンターでクーポンタクシーを予約するか、信頼できるホテルの送迎サービスを事前に手配することです。空港周辺は渋滞が激しく、イライラした運転による事故も多いため、時間に余裕を持った移動が推奨されます。

緊急連絡先

113
警察
115
救急
114
消防
1022 (内線8)
観光警察

ホーチミン市での緊急時には、まず警察(113)や救急(115)へ連絡しますが、日本語が必要な場合は、即座に日本人医師のいる国際病院(ファミリーメディカル等)または日本総領事館へ連絡してください。ひったくり等の被害に遭った場合は、事件発生現場を管轄する「坊警察(Ward Police)」へ出向く必要があります。保険請求には警察発行の調書(Bien Ban)が必須ですが、警察官の多くはベトナム語のみを話すため、ホテルのスタッフやガイドに通訳を依頼することが極めて重要です。また、サイバー詐欺が急増しているため、銀行口座の停止が必要な場合は各銀行の24時間コールセンターへも即座に連絡してください。

日本国大使館・領事館

名称: 在ホーチミン日本国総領事館

住所: 261 Dien Bien Phu St., District 3

電話: +84-28-3933-3510

メール: [email protected]

ホーチミン市の治安に関するよくある質問

ホーチミン市の治安は良い?悪い?

ホーチミン市の治安は、当局の巡回強化により街頭犯罪が減少傾向にありますが、手放しで「良い」とは言えません。バイクによるひったくりや観光客を狙った巧妙な詐欺は依然として多発しており、2025年以降は警察を騙るオンライン詐欺も急増しています。基本的な防犯意識を持ち、リスクの高い行動を避ければ観光は十分に可能ですが、日本と同じ感覚で過ごすのは危険です。

ホーチミン市で危険なエリアはどこ?

特に注意が必要なのは、深夜の「ブイビエン通り」です。睡眠薬強盗や薬物トラブルの報告があります。また、観光拠点の「ベンタイン市場周辺」は詐欺師やスリの温床です。再開発途上の「4区の運河沿い路地裏」は夜間に迷い込むと窃盗の標的になりやすく、交通量の多い「ゴーバップ区」周辺はバイクひったくりの逃走経路として利用されるため警戒が必要です。

ホーチミン市旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」と言われる主な理由は、一瞬の隙を突くバイクひったくりや、組織的なイカサマ賭博詐欺の存在です。しかし、これらは「歩道でスマホを見ない」「見知らぬ人の誘いに乗らない」といった対策で防げるものが大半です。最新の監視カメラ網整備により検挙率も向上しており、適切な警戒心を持って行動すれば、過度に恐れる必要はなく旅行を楽しめます。

ホーチミン市は女性一人でも怖くない?

日中の観光地は人通りも多く、女性一人でも比較的安全に観光できます。ただし、夜間の暗い路地や一人でのブイビエン通り歩きは避けるべきです。また、流しのタクシーやバイクタクシーは「怖い」トラブル(ぼったくりや性的嫌がらせ)に発展する可能性があるため、移動は必ずGrabなどの配車アプリを利用し、車両番号を確認してから乗車することを強く推奨します。

ホーチミン市でスリに遭わないための対策は?

最も重要なのは、路上でスマートフォンを露出させないことです。バイクに乗った犯人が歩道まで乗り上げて奪い去る事件が多発しています。カバンは道路と反対側に持ち、肩掛けバッグは前で抱えるようにしましょう。また、レストランで椅子にカバンをかけたり、テーブルの上に貴重品を置くのも厳禁です。人混みではリュックも前に抱えるのが基本です。

ホーチミン市で多い詐欺の手口は?

「靴磨き詐欺」や「天秤棒写真詐欺」などの古典的な手口が今も健在です。勝手に靴を磨き始めたり、写真を撮らせた後に高額請求をしてきます。また、ショッピングセンターで「日本に親戚がいる」と親しげに話しかけ、自宅へ誘い込んでイカサマ賭博で数千ドルを騙し取る組織的詐欺も発生しています。知らない人の親切には必ず裏があると考え、毅然と断りましょう。

ホーチミン市で日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人は「多額の現金を持っている」「断り下手」と思われており、特に詐欺やひったくりの標的になりやすいです。また、偽の配車アプリ運転手によるぼったくりや、支払時に「お札を数えてあげる」と言って財布から高額紙幣を抜き取る窃盗も散見されます。最近では、偽のQRコード決済を通じたフィッシング詐欺被害も報告されており、デジタル犯罪への警戒も必要です。

ホーチミン市旅行で注意すべきことは?

旧正月(テト)前後は資産犯罪が増加するため特に注意が必要です。また、Grabを利用する際は、必ずアプリ上のナンバーと一致するか確認してください。偽Grab運転手によるトラブルが多発しています。路上での歩行中は常に周囲のバイクの音に意識を向け、地図を確認する際は建物の入り口など安全な場所へ移動してから行うように徹底してください。

ホーチミン市で起こりやすいトラブルは?

タクシーの料金トラブルや、飲食店での法外なサービス料請求が一般的です。特に「天秤棒を担がせて写真を撮らせる」行為は、その後カットフルーツを強引に買わされるトラブルに直結します。また、深夜の繁華街では睡眠薬を飲料に混入される被害も報告されています。見知らぬ人から提供された飲み物や、開封済みのボトルには絶対に口をつけないでください。

ホーチミン市で被害に遭ったらどうする?

まずは周囲に助けを求め、速やかに公安(警察)へ届け出てください。盗難被害の場合は海外旅行保険の請求に「ポリスレポート」が不可欠です。パスポートを紛失した場合は、在ホーチミン日本国総領事館へ連絡し、再発行の手続きを行います。クレジットカードの盗難なら即座にカード会社へ連絡して利用停止措置をとってください。緊急連絡先は常に控えておきましょう。

ホーチミン市の治安詳細

ホーチミン市の治安概要

ホーチミン市の治安は、当局による「363巡回タスクフォース」の強化とAI監視システムの導入により、物理的な街頭犯罪は減少傾向にあります。しかし、完全な安全が保障されているわけではなく、観光客を狙ったバイクひったくりは依然として日常的に発生しています。また、犯罪の主流がサイバー空間へ移行しており、警察を装うフィッシング詐欺や不正決済被害が急増している点に注意が必要です。旧正月(テト)前などの特定時期には犯罪率が上昇する傾向もあり、常に最新の情報を確認する姿勢が求められます。

ホーチミン市は危険?やばい?

ホーチミン市が「危険・やばい」とされる最大の要因は、観光客を狙った組織的な詐欺と、一瞬の隙を突くバイク窃盗です。特にドンコイ通りやベンタイン市場といった観光中心地では、親しげに話しかけてくる詐欺師が絶えません。「日本への留学」などを口実に自宅へ誘うイカサマ賭博詐欺は、被害額が数百万円に及ぶこともあり非常に危険です。ただし、これらは「知らない人についていかない」「路上でスマホを出さない」といった基本的な防犯ルールを徹底すれば回避可能なリスクであり、都市全体が危険なわけではありません。

ホーチミン市は怖い?一人旅でも大丈夫?

女性一人旅や初めての訪問で「怖い」と感じる方も多いですが、ホーチミン市は日中の主要観光地であれば過度に心配する必要はありません。ただし、移動手段には注意が必要です。流しのバイクタクシーなどはトラブルの元になるため、必ず配車アプリ「Grab」を利用し、ドライバーの評価を確認してください。また、ブイビエン通りなどのナイトスポットでは、睡眠薬混入や強引な客引きのリスクがあるため、夜間に女性一人で立ち寄るのは避けるべきです。周囲への警戒を怠らず、明るい大通りを歩く分には安全に過ごせます。

スリ・詐欺・犯罪の実態

ホーチミン市での主な犯罪手口は、2人乗りのバイクによるひったくりです。一人が運転し、もう一人が歩道側のターゲットからバッグやスマホを奪い去ります。また、日本人を標的にした「靴磨き詐欺」では、勝手に靴を脱がせて作業を行い、数分で数十万ドンの支払いを強要します。さらに深刻なのは「イカサマ賭博」で、カフェ等で接触したグループが巧みな話術で自宅へ誘い出し、トランプゲームで多額の現金を巻き上げます。最近では配車アプリの偽画面を見せて乗車させ、走行中に高額請求や財布から現金を抜き取る手口も報告されています。

ホーチミン市旅行で注意すべきポイント

旅行者が最も注意すべきは「歩道でのスマートフォン操作」です。地図を見る際は必ず壁側に立ち、周囲を確認してください。また、カバンはタスキ掛けにして道路と反対側に保持し、バイクからのひったくりを防ぎます。支払いの際、財布の中身を相手に見せたり、お札を相手に数えさせたりする行為も厳禁です。さらに、偽のQRコード決済や、警察・銀行を騙る不審な電話、SMSにも警戒し、個人情報や決済情報を安易に教えないよう徹底することが、2026年現在の安全対策の基本です。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として、ベンタイン市場で天秤棒を担いで写真を撮ったところ、勝手にココナッツを割って渡され、通常の5倍以上の価格を請求されたケースがあります。また、ショッピングセンターで「娘が日本へ行く」と話しかけられた旅行者が、親切心から自宅へ同行し、トランプの必勝法を教わっているうちに数百ドルの損失を負わされた事例も根強く残っています。さらに、Grabのユニフォームを着た偽運転手の車に乗り込み、到着時にアプリ決済とは別に現金を要求されるトラブルも頻発しています。

被害に遭った場合の対応

被害に遭った際は、直ちに現地の公安(警察)へ向かい、被害届を出してポリスレポートを受け取ってください。英語が通じない場合が多いため、宿泊先のホテルスタッフにサポートを依頼するのが現実的です。パスポート紛失時は在ホーチミン日本国総領事館(13-17 Ba Huyen Thanh Quan St., Dist.3)へ連絡してください。クレジットカード等の盗難被害は、即座に発行会社へ連絡し停止させます。また、Grab内でのトラブルであれば、アプリのサポートセンターを通じて通報することで、車両の特定と対応が可能です。

その他の情報

ベストシーズン

安全面から見たベストシーズンは12月から4月の乾季です。この時期は局地的な豪雨による道路冠水(洪水)のリスクが低く、足元が悪い中でのひったくりや交通トラブルを避けられます。特に気候が安定する1月から3月が最適ですが、1月末から2月初旬の「テト(旧正月)」期間は治安が悪化し、店舗も閉まるため避けるべきです。雨季(5月〜11月)は激しい雨で視界が悪くなり、バイク事故や強引なタクシーとのトラブルが増える傾向にあります。

言語のヒント

観光地では英語が比較的通じますが、緊急時に役立つベトナム語をいくつか覚えておくと安心です。警察へ行きたい時は「Toi muon den cong an(トイ・ムオン・デン・コンアン)」、助けてほしい時は「Cuu toi voi(クウ・トイ・ヴォイ)」と言います。また、ベトナム語は声調が重要なため、緊急時は発音するよりも文字を見せるか、翻訳アプリを活用してください。現地の人は非常に親切ですが、言葉の壁が誤解を招くこともあるため、常に翻訳ツールを準備しておきましょう。

文化・マナー

ベトナム、特にホーチミンでは「面子(メンツ)」を重んじる文化があります。トラブルが起きた際、大声で相手を怒鳴りつけたり辱めたりすると、相手が逆上して暴力沙汰に発展するリスクがあります。問題解決には冷静かつ毅然とした態度で接し、必要であればホテルのスタッフなど第三者を介して交渉してください。また、政治的な話や現地の法執行機関を批判するような発言は避け、常に礼儀正しく振る舞うことが、予期せぬトラブルから身を守る最善の策です。寺院などの聖域では露出を控えるなど、文化への敬意を示すことも重要です。

データソース

公的機関