総合評価
ベトナムは東南アジアの中でも極めて治安が安定しており、凶悪犯罪の発生率は低水準です。しかし、ホーチミンやハノイ等の大都市では、外国人旅行者を狙ったひったくりやスリ、悪質な詐欺が常態化しています。また、都市部における深刻な交通渋滞と交通事故のリスク、さらに台風等の自然災害への警戒が不可欠な国と言えます。
身体的安全 (B+)
銃器規制が厳格で殺人等の凶悪事件は稀ですが、バイクによるひったくりが横行しており、抵抗時に負傷するリスクがあります。特に都市部の繁華街では所持品の管理に細心の注意が必要ですが、身体的な安全は概ね確保されています。
医療・衛生 (B-)
ハノイやホーチミンには日本語対応可能な国際病院があり一定の質が保たれていますが、地方部では設備が不十分です。水道水は飲用不可で、デング熱や狂犬病などの感染症リスクも存在するため、衛生管理と海外旅行保険への加入が強く推奨されます。
詐欺・スリ (C)
観光地でのタクシー料金の水増し、両替時の紙幣すり替え、靴磨きによる不当請求など、旅行者を狙った小規模な詐欺が非常に多いです。SNSを利用したイカサマ賭博や投資詐欺も報告されており、見知らぬ人物からの接触には警戒が必要です。
テロリスク (A-)
国家の監視体制が非常に強力で、大規模なテロのリスクは極めて低いです。ただし、2023年に中部高原地帯で発生した警察施設襲撃事件のように、少数民族が関与する局所的な衝突が稀に発生するため、一部地域では政府の動向に注視する必要があります。
最新インテリジェンスレポート
2025年現在のベトナムは、共産党による一党支配体制のもとで政治的に極めて安定しており、経済成長に伴うインフラ整備も急速に進んでいます。治安状況は総じて良好で、シンガポールやタイに次ぐ安全性を維持していますが、経済格差の拡大を背景とした窃盗やオンライン詐欺が増加傾向にあります。公安当局は汚職対策(燃え盛る炉作戦)と併せて街頭犯罪の取り締まりを強化しており、2025年上半期には主要都市でひったくり件数が大幅に減少したとの統計もあります。しかし、観光客が集まるエリアでは依然として軽犯罪が多発しており、特に日本人は「裕福で警戒心が薄い」と見なされる傾向があるため、基本的な防犯意識を緩めるべきではありません。また、自然災害面では台風の影響を受けやすく、特に北部や中部での洪水被害が治安や交通に一時的な影響を与えることがあります。
背景分析
ベトナムの政治はトー・ラム書記長兼国家主席を中心とした強力な指導体制に移行しており、長年の課題である汚職撲滅(「燃え盛る炉」作戦)が国家の最優先事項となっています。この強力な統治能力が社会秩序の維持に寄与しており、デモや暴動のリスクは最小限に抑えられています。経済面では2024年に7%超のGDP成長率を記録し、中間層の拡大が進む一方で、山岳地帯の少数民族居住地との貧富の差が顕著になっています。この格差が、中部高原地帯などでの局所的な社会不安や、若年層によるSNSを介した特殊犯罪の温床となっています。また、外交面では日本や米国と「包括的戦略的パートナーシップ」を締結するなど、全方位外交を推進しており、国際的な観光・投資環境の整備に注力しています。2025年からは電子タバコの全面禁止やサイバーセキュリティ法の厳格化など、法執行の強化が進んでおり、旅行者も現地の法規制を遵守することが求められます。総じて、政府の強い治安維持能力と経済成長が治安の安定を支えている状況です。
重要ポイント
- 大都市(特にホーチミン)ではバイクによる追い抜きざまのひったくりが最も警戒すべきリスクである
- 2025年1月より電子タバコ・加熱式タバコは全面禁止となり、持ち込みや使用には厳格な罰金が科される
- 配車アプリ『Grab』の利用は、タクシー詐欺を回避するための事実上の必須手段となっている
- 中部高原地帯(ダクラク省等)は少数民族による反政府活動の懸念があり、当局の監視が厳重である
- 台風シーズン(6月〜11月)は、豪雨による道路冠水や交通遮断が頻発し、犯罪リスクより自然災害リスクが高まる
- 日本国籍者は45日以内の滞在であればビザ免除。残存期間6ヶ月以上のパスポートが必要
- 飲酒運転に対する罰則は極めて厳しく、自転車であってもアルコール検知があれば多額の罰金が科される
- SNSで知り合ったベトナム人に自宅やバーへ誘われ、イカサマ賭博で数千ドルを騙し取られる被害が継続している
- 政府庁舎や軍事施設の写真撮影は厳禁であり、SNSでの政治批判投稿も逮捕のリスクがある
- 2026年の共産党大会に向けた人事異動期は、警察の検問や取り締まりが全土で強化される傾向にある
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| 米国国務省 | Level 1: Exercise Normal Precautions |
| 英国外務省 | Normal Safety Precautions |
| カナダ政府 | Exercise a high degree of caution |
| ドイツ外務省 | Besondere Vorsicht |
| フランス外務省 | Vigilance normale |
地域別リスク評価
ホーチミン市(HCMC)
街頭犯罪警戒地域リスクベトナム最大の経済都市であり、最も犯罪件数が多い地域です。特にドンコイ通りやブイビエン通りでのバイクによるひったくり、バーでのぼったくり被害が集中しています。
ハノイ旧市街・ホアンキエム周辺
スリ・詐欺多発エリアリスク観光客が集中する旧市街では、スリや置き引き、靴磨き・フルーツ天秤棒を担がせる不当請求が多発しています。夜間のロンビエン橋周辺は照明が少なく危険です。
中部高原地帯(ダクラク省等)
テロ・治安不安定地域リスク少数民族による反政府感情が根強く、過去に武装襲撃事件が発生しています。外国人の立ち入りが制限される場所もあり、検問や監視が厳重に行われています。
中中部・北部沿岸(台風襲来地域)
自然災害リスクリスク6月から11月にかけて台風が直撃しやすく、大規模な洪水や土砂崩れが発生します。インフラが脆弱なため、一度被災すると避難や移動が困難になります。
ラオス・カンボジア国境地帯
密輸・薬物犯罪警戒リスク薬物の密輸ルートとなっており、当局の取り締まりが非常に過激です。不用意な越境や深夜の移動は、犯罪グループとの接触や誤認逮捕のリスクがあります。
ダナン・ホイアン
比較的安全な観光地リスク大都市に比べて治安が極めて良く、観光警察の巡回も頻繁です。ただし、ビーチでの置き引きや深夜の単独歩行には最低限の注意が必要です。
ホーチミン市 7区(富裕層・外国人居住区)
強盗・窃盗警戒リスク富裕層を狙った住宅への侵入盗や、夜間の静かな路上での刃物を使用した強盗が稀に報告されています。夜間の一人歩きは避けるべきです。
南シナ海(パラセル・スプラトリー諸島)
領有権紛争地帯リスク中国との領有権問題があり、一般観光客が近づくことは困難ですが、軍事的緊張が高まることがあり、周辺海域への接近は極めて危険です。
国内安全マップ
ベトナム全体の治安傾向として、国家公安による強力な監視体制が敷かれているため、大規模な暴動や組織的な凶悪犯罪は少ない傾向にあります。一方で、都市部でのひったくりは日常的に発生しており、統計に出ない小規模な被害が数多く存在します。特に2024年〜2025年にかけては経済格差に起因する窃盗事件が増加しており、旅行者は常に『ターゲットにされている』という意識を持つことが重要です。また、犯罪よりも交通事故による死傷リスクの方が圧倒的に高いため、道路横断時や車両移動時には最善の注意を払う必要があります。雨季の洪水や台風などの自然災害も、治安の不安定化を招く一因となるため、気象情報への感度を高めておくことが推奨されます。
政治の中心地であり、警察の警備が極めて厳重です。治安は非常に安定していますが、旧市街の混雑した場所でのスリや詐欺には注意が必要です。
リスク: スリ・置き引き, 観光詐欺, 交通渋滞
詳細ページへ →ベトナム最大の繁華街。日中は安全ですが、バイクによるひったくり被害が国内で最も集中しています。夜間のバックパッカー街では薬物トラブルに注意。
リスク: バイクひったくり, タクシー詐欺, ぼったくりバー
詳細ページへ →ベトナムで最も治安が良いとされる都市の一つです。リゾート開発が進み、観光客の保護が手厚いですが、ビーチでの置き引きには最低限の警戒を。
リスク: ビーチでの置き引き, 交通事故
詳細ページへ →2023年に警察襲撃テロが発生した地域。少数民族との緊張が続いており、検問が多い。不必要な立ち入りは避け、当局の指示に従うべきエリアです。
リスク: テロ・社会不安, 外国人立ち入り制限, 厳しい検問
薬物密輸の主要ルート。軍・公安の取り締まりが激しく、夜間の移動や不用意な越境は逮捕やトラブルのリスクが高い警戒地域です。
リスク: 薬物密輸犯罪, 厳格な検問, 誤認逮捕リスク
北部山岳の観光地。治安は良好ですが、悪天候による土砂崩れや、少数民族による執拗な物売りとのトラブルに注意。
リスク: 土砂崩れ(雨季), 執拗な物売り
メコンデルタの中心都市。治安は穏やかですが、水上交通が多いため船の事故や、雨季の大規模な洪水被害に注意が必要です。
リスク: 洪水リスク, 船舶事故
主要観光地。治安は良好ですが、台風直撃時の被害が大きく、観光船の安全基準を巡るトラブルや詐欺に注意が必要。
リスク: 台風・高潮, 観光船の不当料金
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 4/5多発エリア: ホーチミン・ドンコイ通り, ハノイ旧市街, ベンタイン市場, 公共バス車内
手口:
- バイクでの追い抜きざまのバッグ・スマホ奪取
- 市場での混雑を利用したグループによる囲みスリ
- 親切を装って近づき、注意を逸らした隙に財布を盗む
対策:
- スマホは路上で使用せず、建物内に入ってから操作する
- バッグは斜めがけにし、車道と反対側に持つ
- 多額の現金を持ち歩かず、分散して所持する
2025年警察発表ではひったくり件数は減少傾向にあるが、依然として外国人被害の8割を占める。
詐欺
リスク: 5/5多発エリア: 国際空港到着ロビー, 観光地の路上, バー・ナイトクラブ, SNS上の出会い系
手口:
- タクシーメーターの細工や法外な固定料金請求
- 紙幣の色が似ていることを利用したお釣りのすり替え
- SNSで知り合った人物によるイカサマ賭博への誘い込み
対策:
- 移動にはGrabを使い、流しのタクシーは避ける
- お釣りを受け取る際は、その場で一枚ずつ確認する
- 見知らぬ人物からの飲食や自宅への誘いは断る
SNSを介した高度なオンライン・投資詐欺が急増しており、当局が特別対策チームを編成している。
traffic_accident
リスク: 5/5多発エリア: 大都市の交差点, 地方の高速道路, 雨天時の冠水道路
手口:
- バイクの信号無視・逆走による衝突
- 長距離寝台バスのスピード出し過ぎによる横転
- 歩行者の無理な横断に伴う接触
対策:
- 道路を渡る際は、ゆっくり一定の速度で歩きバイクに避けさせる
- 夜間の長距離バス利用は極力避け、航空機や鉄道を利用する
- 無免許でのバイク運転は絶対に行わない(事故時に保険適用外)
年間死亡者数が1万人を超えるベトナムで、旅行者が命を落とす最大のリスクは交通事故である。
薬物関連
リスク: 3/5多発エリア: ブイビエン通りのバックパッカー街, ナイトクラブ, ラオス国境付近
手口:
- 路上での大麻や合成麻薬の密売誘い
- 薬物混入のドリンクや食品の提供
- 他人から預かった荷物の中に薬物が仕込まれている
対策:
- 麻薬犯罪は死刑を含む極刑が適用されることを自覚する
- 知らない人物から提供される飲み物やタバコを受け取らない
- 他人の荷物を預かったり、運び屋に利用されないよう警戒する
2024年以降、空港での薬物摘発が増加しており、外国人の死刑・終身刑判決も出ている。
健康・医療情報
ワクチン情報
ベトナム入国に際して法的に義務付けられたワクチンはありませんが、衛生環境を考慮し、A型肝炎とチフスの予防接種は非常に重要です。黄熱流行国から入国する場合のみイエローカードが必要です。2025年現在はジフテリアや麻疹の再流行が北部や中部高地で確認されているため、成人でも定期接種の追加確認を行うことが医療機関から強く勧められています。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| A型肝炎 | 推奨 | 汚染された水や食事による経口感染リスクがあるため、全渡航者に強く推奨されます。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 輸血、性交渉、医療処置を通じた感染リスクがあるため、長期滞在者に推奨されます。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野犬や野生動物との接触リスクがある地方部へ行く場合や、犬に噛まれるリスクが高い活動をする場合に推奨されます。 |
| 日本脳炎 | 推奨 | 農村部、特に雨季(5月〜10月)に滞在する場合、蚊を介した感染を防ぐために推奨されます。 |
| 破傷風 | 推奨 | 野外活動中や交通事故での負傷時に備え、追加接種(ブースター)が推奨されます。 |
| 麻疹・風疹・ジフテリア | 推奨 | 2024年から2025年にかけて局地的な流行が報告されているため、最新の免疫確認が重要です。 |
健康リスク
最も一般的なリスクはデング熱で、特に雨季(5月〜11月)のホーチミンやハイフォンで多発します。蚊の対策が不可欠です。狂犬病は致死率が100%であり、都市部でも野良犬には決して近づかないでください。また、食品衛生にも注意が必要で、A型肝炎や細菌性赤痢、寄生虫疾患のリスクが屋台料理や生野菜、水道水由来の氷に潜んでいます。ハノイやホーチミンなどの大都市では、PM2.5による深刻な大気汚染が呼吸器系に影響を及ぼすリスクも無視できません。
医療施設
ハノイ、ホーチミン、ダナンには「ファミリーメディカルプラクティス」や「さくらクリニック」など、日本語対応が可能な外資系・私立病院が存在し、日本と同水準の治療が可能です。ただし、地方の公立病院は設備が古く英語も通じないことが多いため、重症時は大都市への搬送が必要です。私立病院の診療費は非常に高額で、1日の入院で数十万円かかる場合もあります。キャッシュレス対応の海外旅行保険への加入が事実上の必須条件となります。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は観光・商用目的の場合、45日以内の滞在であればビザ不要で入国可能です。これは2023年の法改正による措置で、2028年3月まで有効です。45日を超える滞在(最大90日間)を希望する場合は、出発前に政府公式サイトから電子ビザ(e-Visa)を取得する必要があります。入国時の往復航空券の提示を求められる場合があるため、準備しておきましょう。
パスポート有効期限
ベトナム入国時点で、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要です。また、査証欄の空白ページが2ページ以上あることが推奨されます。条件を満たさない場合、搭乗拒否や入国拒否の対象となります。
持ち込み禁止・制限品
5,000米ドル相当(または1,500万VND)以上の現金を所持して入出国する場合は申告が必要です。また、2025年1月より電子タバコ・加熱式タバコの持ち込み・使用が完全に禁止されました。没収だけでなく罰金の対象となるため、持ち込まないよう厳重な注意が必要です。反政府的な書籍やわいせつ物の持ち込みも厳しく制限されています。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全午前5時から8時頃。街が動き出す時間帯で、市場や公園は活気に溢れます。この時間は比較的安全ですが、人通りの少ない路地ではひったくりが発生しやすく、出勤を急ぐバイクの荒い運転による交通事故のリスクが高いのが特徴です。また、朝の運動中の人々を狙った窃盗も稀に報告されています。
安全な活動:
- ・公園での散歩・太極拳見学
- ・ローカル食堂での朝食(フォーなど)
- ・早朝の市場見学
避けるべきエリア:
- ・照明のない細い裏路地
- ・郊外の未舗装路
交通: Grabバイクや徒歩。交通量が増えるため横断に注意。
日中
安全午前9時から午後5時頃。最も安全な時間帯です。観光地は多くの人で賑わい、警察の目も行き届いています。しかし、日中の観光スポット(特に市場や広場)はスリや詐欺師の活動が最も活発になる時間でもあります。暑さによる疲労で注意力が散漫になった隙を突かれる被害が多いため、水分補給と所持品の再確認が重要です。
安全な活動:
- ・主要博物館・寺院の訪問
- ・ショッピングモールでの買い物
- ・カフェ巡り
避けるべきエリア:
- ・特にないが、日差しの強い屋外の長時間滞在は避ける
交通: エアコンの効いたGrabカーまたは大手タクシー。
夕方〜夜
安全午後6時から10時頃。夕食やナイトマーケットを楽しむ人で街が混雑します。歩行者が増えるため、バイクによるひったくりの成功率が高まる時間帯でもあります。また、繁華街のレストランやマッサージ店での過剰な客引きや価格トラブルが起きやすい時間です。酔っ払った外国人同士のトラブルも散見されるようになります。
安全な活動:
- ・ライトアップされた街の散策
- ・ナイトマーケットでの食事
- ・水上人形劇の鑑賞
避けるべきエリア:
- ・客引きの激しいマッサージ店
- ・深夜の公園周辺
交通: Grabの利用を推奨。暗くなってからの自転車利用は避ける。
深夜
危険午後11時以降。一部の繁華街を除き人通りが激減します。薬物使用者や浮浪者が目立つようになり、刃物を使った強盗や睡眠薬強盗のリスクが急激に高まります。ブイビエン通りなどのバックパッカー街では、泥酔した旅行者を狙ったスリが多発。また、深夜のタクシーはメーターを使用しない等のトラブルも多いため、移動には細心の注意が必要です。
安全な活動:
- ・ホテルのバーや屋内施設での滞在
- ・信頼できるホテル経由の車移動
避けるべきエリア:
- ・人通りのない路地全域
- ・公園内
- ・深夜のビーチ
交通: 必ずGrabを利用し、走行ルートをスマホで監視する。
季節別ガイド
Spring (春) (2月 - 4月)
気温: 15°C - 25°C (北部), 25°C - 33°C (南部)
降水: 北部は霧雨(小雨)が多く、南部は非常に乾燥した晴天が続きます。
服装: 北部は長袖や薄手のジャケット。南部は夏服と日焼け止め対策。
おすすめ活動:
ハノイでのテト(旧正月)祭り見学, 中部のビーチリゾート(ダナン), メコンデルタのフルーツ収穫体験
リスク:
- ・北部の湿気によるカビやスリップ
- ・テト期間中の商店休業と交通混雑
Summer (夏) (5月 - 8月)
気温: 28°C - 38°C
降水: 全土で高温多湿になり、午後に激しいスコールが頻発します。
服装: 通気性の良い綿やリネンの服。雨具(ポンチョ)が必須。
おすすめ活動:
ニャチャンやフーコック島でのマリンスポーツ, サパ(北部)の避暑地訪問, 夜のルーフトップバー巡り
リスク:
- ・極度の熱中症リスク
- ・激しい雷雨によるフライト遅延
Fall (秋) (9月 - 11月)
気温: 20°C - 30°C
降水: 中部は台風の影響で豪雨・洪水が発生。北部は涼しくなり晴天が増えます。
服装: 北部は秋服。中部は防水性の高いジャケットとサンダル。
おすすめ活動:
ハノイの旧市街散策(最も美しい時期), ハロン湾クルーズ(10月以降), 中秋節のイベント参加
リスク:
- ・中部地方の大規模な洪水被害
- ・デング熱の流行ピーク
Winter (冬) (12月 - 1月)
気温: 10°C - 20°C (北部), 23°C - 30°C (南部)
降水: 北部は曇天が多く冷え込みます。南部は乾季で最も過ごしやすい時期です。
服装: 北部は厚手のコートやセーターが必要。南部は軽装で快適。
おすすめ活動:
ホーチミンでのクリスマス・年末イベント, ダラットでの花祭り, 北部の少数民族村巡り
リスク:
- ・北部での寒暖差による体調不良
- ・乾燥による火災リスクの増加
ベストシーズン: 全土を巡るなら11月から翌年4月までがベストです。この時期、南部は乾季で快晴が続き、中部は雨が止み始め、北部は涼しく爽やかな気候になります。特に3月と4月は全土的に天候が安定し、雨のリスクも低いため、ハロン湾クルーズからメコンデルタ観光まで、ベトナムの魅力を最も安全に享受できる時期と言えます。
環境リスク
野生動物のリスク
毒蛇(キングコブラ、アマガサヘビ等)
リスク: 4/5生息地: メコンデルタ, 中部高地(ダクラク省等), 地方の農村地帯
ベトナムでは年間約3万件の蛇咬傷が発生しています。草むらや農道を歩く際は長ズボンと靴を着用し、夜間の歩行は避けてください。蛇に遭遇した場合は刺激せず、ゆっくりと距離を置いてください。万が一噛まれた場合は、傷口を心臓より低く保ち、患部を動かさないようにして直ちに大都市の専門病院(バクマイ病院やチョーライ病院)へ搬送してください。民間療法は避け、血清の有無を確認することが重要です。
治療: 主要都市の病院で抗毒素治療が可能ですが、地方では在庫がない場合があります。
野犬・野良猫(狂犬病キャリア)
リスク: 5/5生息地: 全土(都市部・地方問わず)
ベトナムの犬の多くは放し飼いで、狂犬病ワクチンの接種率が低いため非常に危険です。可愛いと思っても決して触れたり餌を与えたりしないでください。目を合わせず、走って逃げないことが基本です。噛まれたり引っ掻かれたりした場合は、すぐに傷口を石鹸と流水で15分以上洗い、24時間以内に必ず医療機関で暴露後ワクチン(PEP)の接種を開始してください。発症後の救命は不可能です。
治療: 暴露後ワクチンの連続接種が必要。外資系クリニックで対応可能です。
野生のサル
リスク: 3/5生息地: ダナン(ソンチャ半島), カットバ島, 一部の寺院周辺
観光地のサルは人間に慣れており、食べ物やバッグを奪おうとして攻撃的になることがあります。目を合わせたり、歯を見せて笑ったりする行為は威嚇とみなされます。食べ物を見せないようにし、近づきすぎないでください。噛まれた場合は狂犬病やBウイルス感染症のリスクがあるため、犬と同様に速やかな医療措置が必要です。
治療: 創傷処置と狂犬病ワクチンの検討が必要です。
水の安全性
水道水: 飲用不可
ベトナムの水道水は浄水プロセスや配管の老朽化に問題があり、全地域で飲用不可です。歯磨き程度なら問題ない場合が多いですが、敏感な方はうがいにもボトルウォーターの使用を推奨します。必ず「Aquafina」や「La Vie」などの信頼できるブランドの未開封ボトルを購入してください。屋台で提供される無料の茶や氷は水道水で作られている可能性が高いため、避けるのが賢明です。
交通安全
事故死亡率: 約24人(人口10万人あたり)
歩行者リスク: 歩行者優先の概念がほぼ皆無です。横断歩道でも車両は止まりません。道路を渡る際は、ゆっくり一定の速度で歩き、バイクに自分を避けてもらうのがコツです。急に止まったり走ったりすると逆に危険です。
公共交通: 長距離バス(寝台バス)は運転が荒く事故率が高いです。都市部のタクシーは「Grab」や大手2社(Vinasun, Mai Linh)を選べば比較的安全ですが、混雑時のスリには注意が必要です。
地域別ガイド
北部(ハノイ・ハロン湾周辺)
レベル 1政治と文化の中心地。ハノイの旧市街は迷路のようで歴史を感じさせます。世界遺産のハロン湾やサパの棚田など、自然豊かな景勝地が多いのが特徴です。人々はやや保守的ですが、親切です。
主要都市: Hanoi, Haiphong, Sapa
特有リスク:
- ・冬場の深刻な大気汚染
- ・旧市街でのボッタクリ詐欺
- ・山岳地帯での土砂崩れ(雨季)
中部(ダナン・ホイアン・フエ)
レベル 1観光のハイライトが集中するエリア。リゾート地のダナン、ノスタルジックなホイアン、古都フエと多様な魅力があります。治安は国内で最も安定しており、観光客保護にも力を入れています。
主要都市: Da Nang, Hoi An, Hue
特有リスク:
- ・台風・洪水(9月-12月)
- ・ビーチでの離岸流
- ・タクシーの遠回り
南部(ホーチミン・メコンデルタ)
レベル 2経済の心臓部。ホーチミン市は活気にあふれ、洗練されたカフェやバーが多い一方、ひったくりやスリも最も多いエリアです。メコンデルタはのどかな農村風景が広がり、水上マーケットが有名です。
主要都市: Ho Chi Minh City, Can Tho, Vung Tau
特有リスク:
- ・バイクによるひったくり
- ・深刻な道路冠水(スコール時)
- ・繁華街での薬物トラブル
中部高原(ダラット周辺)
レベル 1涼しい気候と花々に囲まれた避暑地。コーヒーの産地としても有名です。フランス植民地時代の面影を残すヴィラが多く、ベトナム人にも人気の新婚旅行先です。落ち着いた滞在が可能です。
主要都市: Da Lat, Buon Ma Thuot
特有リスク:
- ・山道の交通事故
- ・夜間の冷え込みによる体調不良
- ・反政府デモに関連する一時的な警備強化
南部沿岸(ニャチャン・フーコック)
レベル 2ビーチリゾートのメッカ。ニャチャンはロシアや中国からの観光客が多く、賑やかです。フーコック島は美しい夕日で知られる発展著しい離島リゾートです。マリンアクティビティが盛んです。
主要都市: Nha Trang, Phu Quoc, Phan Thiet
特有リスク:
- ・マリンレジャーの安全管理不足
- ・観光客を狙ったイカサマ賭博
- ・過剰な客引き
経済・物価情報
経済概要
ベトナムは東南アジアで最も急速に成長している経済体の一つであり、2024年の実質GDP成長率は約7%を記録しています。外資系製造業の進出と輸出拡大が経済を牽引しており、一人当たりGDPも4,000ドルを突破しました。共産党主導の経済改革「ドイモイ」政策により市場開放が進んでいますが、インフラ整備や汚職撲滅が今後の持続的成長の課題となっています。国民の所得向上に伴い、中間層が拡大しており、大都市圏では消費市場としての魅力も高まっています。2025年以降も安定した成長が見込まれています。
生活費・物価
旅行者にとっての物価は日本と比較して非常に安価ですが、急激なインフレが続いています。食事はローカル食堂のフォーが1杯3万〜5万ドン(約200〜300円)、カフェのコーヒーが3万ドン前後です。宿泊は中級ホテルで1泊5,000円〜8,000円、高級5つ星ホテルでも2万円程度から宿泊可能です。交通費はGrabバイクなら数kmで100円程度と極めて低価格です。一方で、輸入品や外資系高級レストランの価格は日本と変わらないか、それ以上になることもあります。観光客向け施設では二重価格が設定されている場合もあります。
通貨情報
通貨はベトナム・ドン(VND)。紙幣の種類が非常に多く、最高額の50万ドンから1,000ドンまで流通しています。0の数が多いため、支払い時に桁を間違えないよう注意が必要です。空港の両替所、銀行、または街中の貴金属店(Gold Shop)で両替が可能で、貴金属店はレートが良い傾向にあります。都市部ではクレジットカード(Visa/Master)が普及しており、QRコード決済(MoMo)も浸透していますが、地方や市場、屋台では現金のみとなるため、常に一定額の現金を携帯することが必須となります。
チップガイド
ベトナムには元々チップの習慣はありませんが、欧米文化の影響で観光地では一般的になりつつあります。高級ホテルのポーターには2万〜5万ドン、スパやマッサージでは満足度に応じて5万〜10万ドン程度を渡すと喜ばれます。レストランではサービス料が含まれていることが多く、基本的には不要ですが、端数のお釣りを残すことがスマートとされています。タクシーやGrabでは不要ですが、親切な対応を受けた際に少額を加算する程度で十分です。
予算ガイド
バックパッカー予算であれば、1日3,000円〜5,000円(ドミトリー利用、ローカル食中心)で十分に楽しめます。ミドルレンジの快適な旅を求めるなら、1日8,000円〜1.5万円程度を見込むと、個室ホテルと中級レストラン、Grabでの移動が可能です。ラグジュアリーな滞在では、1日3万円以上あれば、世界的な高級リゾートへの宿泊や最高級のベトナム料理、プライベートツアーを満喫できます。地方都市はハノイやホーチミンよりもさらに2〜3割安くなる傾向にあります。
文化・マナー情報
歴史的背景
ベトナムは数千年の歴史を持ち、長年の中国支配、フランス植民地時代、そして凄惨なベトナム戦争を経て1976年に南北統一を果たしました。この複雑な歴史背景が、建築、食文化、国民性に深い影響を与えています。フランス風のコロニアル建築と伝統的な寺院が共存する街並みや、中華料理をベースに独自の進化を遂げた食文化は大きな魅力です。戦後の貧困を乗り越えた「ドイモイ」政策以降、若年層を中心に活気あふれる社会へと変貌を遂げており、現在は社会主義体制を維持しながらも資本主義的な活気に満ちています。
社会規範・マナー
礼儀正しさと「面子(メンツ)」を重んじる文化です。人前で怒鳴ったり、相手を問い詰めたりすることは非常に失礼とされ、解決を遠ざけます。また、年長者を敬う文化が根付いており、挨拶や席の譲り合いは一般的です。寺院や公共の場では露出の多い服装を避け、落ち着いた振る舞いが求められます。頭は神聖な部位とされるため、子供であっても他人の頭をなでることは避けるべきです。交渉の際も笑顔を絶やさず、穏やかに話を進めることがベトナム流のスマートな付き合い方とされています。
宗教・慣習
国民の約8割が仏教を信仰していると言われていますが、実際には先祖崇拝を基本とした伝統的な民間信仰が深く根付いています。また、カトリック教徒も一定数存在し、各地に歴史的な教会が見られます。旧正月(テト)は一年で最も重要な行事で、家族が集まり盛大に祝われます。この期間は多くの商店が閉まり、交通機関も麻痺するため旅行には注意が必要です。寺院訪問時は脱帽し、騒がず、賽銭箱にお布施をする際は両手で扱うのがマナーです。写真撮影が禁止されているエリアもあるため、確認が必要です。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
ベトナムは宿泊施設のコスパが世界最高レベルです。2,000円台のゲストハウスでも清潔で朝食付きの場所が多く、1万円出せば豪華な4つ星〜5つ星ホテルに泊まれます。ハノイは旧市街のプチホテルが人気、ホーチミンはドンコイ通りの歴史的ホテル、ダナンはビーチ沿いの大型リゾートが定番です。AgodaやBooking.comでの予約が一般的。チェックイン時にパスポートを預ける習慣(警察への届け出のため)がありますが、外出時にコピーを携帯し、原本はセーフティボックスに保管したい場合は、その旨を伝えて交渉可能です。
食事ガイド
食文化は豊かで、地域ごとに特色があります。北部はフォーやブンチャー(つけ麺)など素材を活かした味、中部はピリ辛な味、南部は甘みが強く野菜を多用する傾向があります。屋台料理は美味しいですが、生野菜や氷、不衛生な水による食中毒には注意が必要です。回転率の高い繁華街の店を選びましょう。また、ベトナムコーヒーはコンデンスミルク入りの濃厚な味が特徴。カフェ文化が非常に発達しており、Wi-Fi完備で快適なノマド環境が整っています。ミネラルウォーターは常に未開封のボトルを購入してください。
実用情報
通信・SIM
ベトナムのモバイル通信は非常に安価で高速です。最大手のViettel(軍系)が最も繋がりやすく、空港の到着ロビーで簡単にSIMカードが購入可能です。15日間で20万ドン(約1,200円)程度で数GB/日のデータが使えます。街中のカフェ、レストラン、ホテルにはほぼ100%無料Wi-Fiがあり、通信に困ることはありません。eSIM(AiraloやHolafly等)も普及していますが、現地SIMの方が速度と価格で優位です。
銀行・ATM
ATMは街中やコンビニに多数あります。1回あたりの引き出し上限が200万〜500万ドンと低く、都度数万ドンの手数料がかかります。HSBCやCitiBankなどの外資系は上限が高いですが手数料も高め。クレジットカードのキャッシングが便利ですが、スキミング被害を避けるため、銀行に併設された監視カメラのあるATMを必ず利用してください。両替は空港が到着直後には便利ですが、街中のゴールドショップの方がレートが良いことが多いです。
郵便・配送
郵便局(Buu Dien)は主要都市に壮麗な建築で存在します。日本へのハガキは2万ドン程度で、約1-2週間で届きます。荷物の送付にはDHLやFedExが信頼できますが、関税の問題で電子機器などの送付は非常に複雑です。お土産を大量に送る場合は、EMSを利用するのが一般的ですが、梱包を厳重にする必要があります。郵便窓口では英語が通じることが多いです。
電源・アダプター
電圧は220V。プラグはA型とC型が混在していますが、日本のA型がそのまま使えるコンセントがほとんどです。ただし、日本の100V専用家電は変圧器なしで使うと壊れるため、スマホの充電器などの「100-240V対応」表記を確認してください。最近のホテルはUSBポートも完備しています。
洗濯サービス
街中の個人経営のクリーニング店が非常に便利です。1kgあたり2万〜4万ドン(約120〜240円)程度で、翌日には洗濯・乾燥・畳んで返却してくれます。下着などは紛失リスクもゼロではないため、高価な衣類はホテルのランドリーサービス(割高ですが安全)を利用することをお勧めします。
公衆トイレ
公共のトイレは少なく、衛生状態も良くありません。外出時は高級ショッピングモールやカフェ(StarbucksやHighlands Coffee)のトイレを利用するのが賢明です。紙がないことが多いため、ポケットティッシュの携行は必須。使用済みの紙を流すと詰まる場所が多く、備え付けのゴミ箱に捨てるのが現地のルールです。
主要都市ガイド
フエ
Hue
ベトナム最後の王朝、グエン朝の都として栄えた古都。王宮や皇帝廟などの世界遺産が点在し、落ち着いた雰囲気が漂います。宮廷料理は繊細で有名。治安は非常に良く、ゆったりとした時間が流れています。
主な観光地:
フエ王宮, ティエンムー寺, カイディン帝廟, フォン川のクルーズ
避けるべきエリア:
- ・夜間の人通りの少ない川沿い
- ・未整備の裏路地
ベストシーズン: 2月から4月(暑すぎず雨も少ない)
詳細ページへ →ニャチャン
Nha Trang
国内屈指のビーチリゾート。白い砂浜と高層ホテルが立ち並び、ダイビングや泥温泉も楽しめます。夜遅くまで賑わう繁華街がありますが、酔っ払いや観光客を狙ったスリには注意が必要です。
主な観光地:
ポー・ナガール塔, ニャチャン・ビーチ, ヴィンワンダーズ, アイリゾート(泥温泉)
避けるべきエリア:
- ・深夜のビーチ周辺
- ・繁華街の暗い路地
ベストシーズン: 2月から8月(晴天が続く)
詳細ページへ →ホイアン
Hoi An
16世紀頃の貿易港の面影を色濃く残す、ランタンが美しい街。車両進入禁止の旧市街は徒歩や自転車で安全に散策でき、オーダーメイドの服屋も人気。観光客へのサポート体制が整っています。
主な観光地:
来遠橋(日本橋), フーンフンの家, ランタン祭り, アンバン・ビーチ
避けるべきエリア:
- ・大雨時の増水した川沿い
- ・旧市街外の未舗装路
ベストシーズン: 2月から5月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
ベトナムの国内線は非常に発達しており、ベトナム航空、ベトジェット(LCC)、バンブー・エアウェイズなどが主要都市を結んでいます。ハノイ〜ホーチミン間は世界でも有数の超過密路線で、1時間に数便運行されています。チケットは公式サイトやアプリで簡単に予約可能ですが、LCCは遅延が頻繁に発生するため、余裕を持ったスケジュールが必要です。空港へのアクセスは、ハノイ・ノイバイ空港から市内まで車で約45分、ホーチミン・タンソンニャット空港は市街地に近く約20-30分ですが、渋滞が激しいため、出発の3時間前には市内を出ることを推奨します。
鉄道・バス
「南北統一鉄道」がハノイからホーチミンまで全長約1,700kmを約30時間以上かけて結んでいます。景色は美しいですが、移動時間を短縮したい人には向きません。寝台車両(Soft Berth)は比較的快適で、旅情を味わいたい旅行者に人気です。長距離バスは「スリーピングバス」が一般的で、格安で地方都市を網羅しています。ただし、運転手のマナーが悪く交通事故のリスクが否定できないため、大手の「Sinh Tourist」や「Futa Bus」など信頼できる会社を選ぶことが重要です。混雑時の車内スリにも警戒が必要です。
レンタカー・配車サービス
ベトナムでのレンタカー自走は、カオスな交通事情と法制度の関係で一般的ではありません。通常は「ドライバー付きチャーター」を1日単位で手配するのが一般的です。都市部では配車アプリ「Grab」が圧倒的なシェアを誇り、バイクタクシー(GrabBike)から4人・7人乗り乗用車まで即座に呼べます。料金は明快で、ボッタクリの心配がないため、旅行者のメインの移動手段となります。乗車時は必ずアプリ上のナンバープレートと一致するか確認してください。偽Grabドライバーの勧誘は無視しましょう。
交通リスク評価
ベトナム旅行で最大の健康・安全リスクは交通事故です。バイクの数が異常に多く、信号無視や逆走が日常茶飯事です。道を渡る際は「走らず、戻らず、一定の速度でゆっくり歩く」のがコツです。ライダーは歩行者を避けてくれますが、急な動きは衝突を招きます。また、夜間の長距離バスは速度超過による事故が多く、可能な限り飛行機か鉄道を利用することを推奨します。タクシーではメーターの回転をチェックし、異常に速い場合はすぐに下車してください。
都市別交通ガイド
Hanoi
地下鉄: 2A号線(カットリン〜ハドン)と3号線(一部)が開通。清潔で安全です。
バス: 網羅的ですが、路線図が複雑。Googleマップと連携すれば利用可能。
タクシー: Grabが主流。タクシーはMai LinhかTaxi CPが信頼できます。
徒歩・自転車: 歩道はバイク駐輪で塞がれていることが多く、車道を歩く際は注意が必要です。
費用目安: Grabバイク 1.5万ドン〜、タクシー初乗り 2万ドン程度。
Ho Chi Minh City
地下鉄: 1号線が試験運行中。完成すれば観光地を結ぶ便利な足になります。
バス: 非常に安価ですが、混雑時のスリに注意。運転が荒い傾向にあります。
タクシー: Grabに加え、Vinasunタクシーが圧倒的に信頼されています。専用乗り場があります。
徒歩・自転車: ドンコイ通り周辺は歩きやすいですが、ひったくりへの警戒を緩めないでください。
費用目安: Grabカー 5万ドン(3km程度)、バス 7千ドン。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在ベトナム日本国大使館
Embassy - Hanoi
住所: 27 Lieu Giai, Ba Dinh District, Hanoi
電話: +84-24-3846-3000
管轄: Northern Vietnam
緊急対応: 24時間(夜間・休日は緊急連絡先へ転送)
在ホーチミン日本国総領事館
Consulate General - Ho Chi Minh City
住所: 261 Dien Bien Phu, District 3, Ho Chi Minh City
電話: +84-28-3933-3510
管轄: Southern Vietnam
緊急対応: 24時間
在ダナン日本国総領事館
Consulate General - Da Nang
住所: Tầng 4-5, Lô A1-7, Đường Chương Dương, Quận Ngũ Hành Sơn, Đà Nẵng
電話: +84-23-6395-5546
管轄: Central Vietnam
緊急対応: 24時間
領事サービス
在外公館では、パスポートの更新や紛失時の「帰国のための渡航書」発行、事件・事故に遭った際の支援、公印確認、婚姻届や出生届の受理などを行っています。特にパスポートを紛失した際の手続きは、まず現地警察での紛失証明書取得が必要となるため、大使館に連絡して手順を確認してください。日本語での対応が可能で、現地の信頼できる医療機関情報の提供なども行っています。また、現地の安全情報の提供も行っているため、渡航前には公式サイトをチェックすることをお勧めします。
長期滞在ビザ
日本国籍者は45日間の無査証滞在が可能ですが、それ以上の長期滞在にはビザが必要です。電子ビザ(e-Visa)は最大90日間のシングル/マルチ滞在が可能で、オンラインで申請できます。就労を伴う場合は、現地企業を通じて労働許可証(Work Permit)を取得し、一時居住カード(TRC)を申請することで最長2年程度の滞在が可能になります。リタイアメントビザはありませんが、投資家向けビザ(DT)などは存在します。オーバーステイは1日あたり高額の罰金が発生し、国外追放や再入国禁止の対象となるため、期限厳守が必要です。
リモートワーク・デジタルノマド
ベトナムには正式な「デジタルノマドビザ」は存在しませんが、90日間のe-Visaを利用してリモートワークを行う旅行者は増加しています。ハノイ、ホーチミン、ダナンには高品質なコワーキングスペースが多数あり、ネット速度も安定しています。特にダナンは物価と生活の質のバランスが良く、ノマドに人気です。ただし、観光ビザでの現地企業との取引や収入発生は法律上グレーゾーンとなるため、注意が必要です。住民登録(宿泊先による届出)は法律上必須で、ホテル以外に滞在する場合は大家が警察に届け出る必要があります。
ビジネスビザ
商談や市場調査などの短期ビジネスには、45日間の無査証枠またはe-Visaの商用区分(DN)を利用します。現地企業との契約や長期プロジェクトに携わる場合は、現地のスポンサー企業を通じて正規の商用ビザを取得する必要があります。2024年以降、ビザ発給の審査が以前より厳格化されており、滞在目的に合致した適切なビザ取得が強く推奨されます。コンサルティング会社やビザ代行業者を利用するのが確実ですが、信頼できる業者選定が鍵となります。
推奨防犯装備
防刃機能付き斜めがけバッグ
必須防犯グッズ
ベトナムではバイクによるひったくりが頻発しているため、車道側とは反対の方にバッグをかけ、ストラップが切られない素材のものを選ぶことが重要です。
Grab(配車アプリ)
必須通信機器
流しのタクシーによるボッタクリを回避するため、料金が事前に確定し、ドライバー情報が記録されるGrabの利用は安全確保に不可欠です。
大容量モバイルバッテリー
推奨通信機器
地図利用や配車アプリの多用で電池消耗が激しいため、常に通信手段を確保できるよう、10,000mAh以上のバッテリー携帯を推奨します。
除菌ウェットティッシュ
推奨衛生用品
ローカル食堂では衛生管理が十分でないことが多いため、食事前の手指消毒や食器の清掃に使用し、食中毒リスクを軽減させます。
海外旅行保険(キャッシュレス対応)
必須保険
私立の国際病院は非常に高額です。自己負担なしで日本語対応の病院を受診できるよう、提携先が多い保険への加入が必須となります。
高機能防塵マスク(N95相当)
オプション衛生用品
ハノイやホーチミンなどの大都市では大気汚染が深刻な日があるため、バイクの排気ガスや粉塵から喉を守るために有効です。
シークレットマネーベルト
推奨防犯グッズ
スリ対策として、パスポートのコピーや予備のクレジットカードを衣類の下に隠して保持し、全財産を一つの財布にまとめないようにします。
翻訳アプリ(VoiceTra等)
推奨通信機器
観光地以外では英語が通じない場面も多いため、現地の警察や病院で状況を説明するために、オフラインでも使える翻訳アプリがあると安心です。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
ベトナムは女性の一人旅に比較的優しい国です。女性に対する暴力犯罪は稀ですが、ブイビエン通りなどの繁華街では不適切なナンパやつきまといが発生することがあります。服装は都市部では自由ですが、露出の多い服は不必要に注目を集めるため、TPOをわきまえることが重要です。夜間の移動は必ずGrabを利用し、乗車中はGoogleマップで自車位置を確認するようにしましょう。生理用品は現地の大手スーパー(WinMart等)で入手可能ですが、使い慣れたものがある場合は日本から持参することを推奨します。美容意識が高く、安価で質の高いスパやネイルサロンが多く、女性にとって楽しみが多い国です。
LGBTQ+旅行者向けガイド
法律で同性愛が禁じられているわけではなく、近年はホーチミンを中心にLGBTQ+シーンが広がっています。プライドパレードやドラァグショーも開催されますが、社会全体としては依然として保守的な価値観が根強く、特に年配層や地方では偏見にさらされる可能性があります。公共の場での過度な愛情表現は、ストレートのカップル同様、控えるのがベトナムの礼儀です。宿泊施設で同性同士が同じ部屋に泊まることに問題はありません。SNSや専用アプリを通じた出会いでは、金銭目的の詐欺トラブルも報告されているため、慎重な対応が求められます。
家族・シニア旅行者向けガイド
子供好きの国民性のため、家族連れは非常に歓迎されます。リゾート地(ダナン、フーコック等)はキッズクラブやプールが充実しており、家族旅行に最適です。ただし、都市部の歩道はガタガタでバイクが駐輪されているため、ベビーカーの利用は極めて困難。抱っこ紐を推奨します。シニア世代にとっては、段差の多さやカオスな交通事情が体力的負担になるため、移動は全てGrabカーを利用し、余裕を持った日程を組むことが重要です。また、食中毒リスクを避けるため、高級店やホテルのレストランを中心に利用し、生野菜には手を出さないなどの注意が必要です。日本語が通じる「さくらクリニック」などの連絡先を控えておくと安心です。
安全に関するよくある質問
夜に一人で歩いても大丈夫ですか? ▼
主要都市の繁華街は夜遅くまで明るく比較的安全ですが、暗い路地や公園、深夜のビーチは避けるべきです。ひったくり対策として歩きスマホは厳禁です。
タクシーでボッタクリに遭ったら? ▼
その場ですぐに降り、警察を呼ぶ姿勢を見せてください。未然に防ぐために、必ずGrabを利用するかホテルで呼んでもらった大手タクシーを利用してください。
バイクタクシーは安全ですか? ▼
GrabBikeは比較的安全ですが、流しのバイクタクシー(セオム)は料金トラブルが多く、ヘルメットの質も悪いため推奨しません。事故時の補償もありません。
テロの危険性はありますか? ▼
極めて低いです。ただし中部高地など一部地域で過去に小規模な反政府的な騒乱があったため、最新の渡航情報を確認してください。
実用的なよくある質問
チップはいくら渡せばいい? ▼
基本不要ですが、特別なサービスを受けた場合に2万〜5万ドン程度。スパなどでは5万〜10万ドンが目安です。
水は飲めますか? ▼
水道水は絶対に飲めません。うがいも気になる方はボトル水を使用してください。氷も衛生的な店以外では避けるのが無難です。
Grabに日本のカードは登録できる? ▼
はい、可能です。現地に着いてからSMS認証が必要になる場合があるため、日本出発前または現地SIM入手後に設定を完了させてください。
ベトナムの治安に関するよくある質問
ベトナムの治安は良い?悪い? ▼
ベトナムの治安は東南アジアの中でも非常に良好で、政治的にも安定しています。TGスコアは78/100と高く、凶悪犯罪の発生率は日本と比較しても低水準です。しかし、外国人観光客を狙ったスリやひったくり、軽度の詐欺は日常的に発生しており、油断は禁物です。基本的な防犯意識を持って行動すれば、安全に過ごせる国と言えます。
ベトナムで危険な地域はどこ? ▼
特に注意が必要なのは、経済都市ホーチミンの繁華街や、ハノイの旧市街など観光客が集中するエリアです。また、中部高原地帯(ダクラク省等)は政治的な緊張があり、ラオス・カンボジア国境付近は薬物密輸のルートとなっているため、犯罪リスクが高くなります。これらの地域への不要不急の立ち入りは避け、現地の最新情報を確認してください。
ベトナム旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
ベトナム旅行が「やばい」とされる主な理由は、都市部の激しい交通渋滞と、バイクによるひったくりの多さです。歩道でもバイクが走ってくるなど、日本とは異なる交通環境に驚くかもしれませんが、適切に対処すれば渡航自体に問題はありません。観光地ではぼったくりも発生しますが、事前に相場を知ることで、トラブルの多くは回避可能です。
ベトナムは女性一人でも怖くない? ▼
ベトナムは女性一人旅でも比較的安全な国ですが、夜間に暗い路地を一人で歩くことは避けるべきです。移動には配車アプリ「Grab」を利用すれば、ぼったくりタクシーの恐怖を避け、安全かつ安価に移動できます。露出の多い服装を避けるなど、現地の文化を尊重した行動を心がければ、過度に「怖い」と感じる必要はありません。
ベトナムでスリに遭わないための対策は? ▼
スリ対策として、バッグは道路と反対側に持ち、必ず斜めがけにして体の前に抱えるようにしてください。特に歩きスマホはバイクによるひったくりの格好の標的となります。混雑した市場やバス内では、リュックサックを前に背負うのも有効です。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、必要以上の現金は持ち歩かないようにしましょう。
ベトナムで多い詐欺の手口は? ▼
観光客を狙った代表的な詐欺には、勝手に靴を磨き始めて高額を請求する「靴磨き詐欺」や、フルーツの天秤棒を担がせて写真を撮らせ、その後に法外な料金を求めるものがあります。また、タクシーでメーターを細工する、あるいは偽札だと言ってお札をすり替えるといった手口も報告されています。不自然に親切な声かけには応じないことが重要です。
ベトナムで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人は「裕福で警戒心が薄い」と見なされる傾向があり、ひったくりやスリのターゲットになりやすいです。また、親切を装って自宅に誘い込み、トランプ賭博などで多額の現金を騙し取る詐欺被害も発生しています。言葉が通じない状況を利用したぼったくり被害も多いため、料金交渉が発生する場面では常に警戒を怠らないようにしましょう。
ベトナム旅行で注意すべきことは? ▼
最も注意すべきは交通事情です。バイクの数が非常に多く、信号無視や逆走も珍しくありません。道を渡る際はゆっくり一定の速度で歩き、バイクに自分の存在を知らせることが大切です。また、政治的な批判やデモへの参加は厳禁です。さらに、6月から11月頃の台風シーズンは、北部や中部で深刻な洪水が発生するため、気象情報にも注意が必要です。
ベトナムで起こりやすいトラブルは? ▼
配車アプリを使わない流しのタクシーによる料金トラブルや、飲食店での法外なサービス料請求が一般的です。また、スマートフォンのひったくりに遭った際、無理に追いかけようとして転倒し、怪我を負うケースも散見されます。インフラ面では、雨季の突発的な浸水により交通が麻痺するトラブルも多いため、スケジュールには余裕を持つことが推奨されます。
ベトナムで被害に遭ったらどうする? ▼
犯罪被害に遭った場合は、速やかに最寄りの公安(警察)へ届け出てください。盗難保険の請求に必要な「ポリスレポート」の発行を依頼しましょう。パスポートを紛失した場合は、ハノイの日本大使館またはホーチミンの領事館へ連絡し、再発行手続きを行います。緊急時に備え、滞在先近くの警察や公館の連絡先を事前に控えておくことが不可欠です。
ベトナムの治安詳細
ベトナムの治安概要
ベトナムは東南アジアの中でも治安が極めて安定しており、共産党一党支配のもとで政治的混乱も少ない国です。TGスコアは78/100と高く、凶悪犯罪は稀ですが、経済成長に伴う格差を背景とした軽犯罪には注意が必要です。特にホーチミンやハノイなどの主要都市では、外国人旅行者を狙ったひったくりやスリ、詐欺が日常化しています。また、都市部特有の激しい交通渋滞や、バイクによる事故リスクは日本よりも格段に高いため、防犯意識と併せて交通安全への強い警戒が求められます。全体としては、基本的な対策を講じれば快適に観光を楽しめる安全な国です。
ベトナムは危険?やばい?
ベトナムが一部で「危険」「やばい」と言われる理由は、主に二点あります。一点目は、バイクによるひったくりや詐欺など、観光客を狙った犯罪の手口が巧妙で多いためです。スマホを操作している隙にバイクで奪い去る手法は、日本人にとって非常に「やばい」体験となります。二点目は、無秩序な交通状況です。歩道や逆走車線をバイクが埋め尽くす光景は驚異的ですが、これらは都市部の日常です。一方で、テロや暴動といった大規模なリスクは低く、政府の強力な統治能力により社会秩序は保たれています。指定された危険地域に近づかなければ、過度に恐れる必要はありません。
ベトナムは怖い?一人旅でも大丈夫?
「ベトナムは怖い」と感じる女性や一人旅の方も多いですが、実際には過度な心配は不要です。現地の国民性は穏やかで親切な人が多く、女性の一人歩きが直ちに危険につながることは稀です。ただし、深夜のブイビエン通り(ホーチミン)などの繁華街や、人通りの少ない路地裏での独り歩きは避けてください。タクシー利用時の不安を解消するには、Grab(配車アプリ)の利用が最適です。乗車料金が事前に決まり、ルートも記録されるため、ぼったくりや連れ去りの恐怖を大幅に軽減できます。露出を控えた服装を心がけ、周囲への警戒を怠らなければ、一人旅でも充実した時間を過ごせるでしょう。
スリ・詐欺・犯罪の実態
ベトナムで最も頻発する犯罪は、バイクを利用した「ひったくり」です。歩道でスマホを見ている際や、バッグを道路側に持っている際に背後から狙われます。また「スリ」も巧妙で、ハノイの旧市街や市場など混雑した場所で、グループで囲んで注意を逸らしている隙に財布を抜き取る手口が見られます。「詐欺」については、靴磨きや天秤棒を担がせる伝統的な手口に加え、近年ではSNSやマッチングアプリを悪用した投資詐欺や、日本語で話しかけて自宅へ誘い込むトランプ賭博詐欺も増加しています。日本人観光客は「断れない、おとなしい」と思われているため、路上での不用意な交流には細心の注意が必要です。
地域別の危険度
地域別では、経済の中心地ホーチミンが最も街頭犯罪が多く、レベル2程度の警戒が必要です。ハノイ旧市街も観光客を狙った軽犯罪が集中しています。一方、政治的に特に注意が必要なのが、中部高原地帯(ダクラク省など)です。少数民族による抗議活動や、それに対する治安当局の厳しい監視があるため、レベル3相当の警戒が必要です。ラオス・カンボジアとの国境付近も、薬物の密輸ルートであり武装組織との遭遇リスクがあるため危険です。また、中部沿岸地域は雨季(6-11月)に大型台風の直撃を受けやすく、インフラが脆弱なため、一度洪水が発生すると避難が困難になるという物理的な危険性も併せ持っています。
ベトナム旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべきは、まず交通安全です。横断歩道を渡る際も車は止まらないため、一定の速度で歩き続け、ドライバーに自分の動きを予測させることが安全の秘訣です。次に、政治・宗教的な言動です。共産党体制下ではデモや政治批判は厳禁であり、SNSへの投稿も処罰の対象になる可能性があります。また、2025年以降、電子タバコの所持・使用が厳格化されており、違反すると没収や罰金の対象となります。自然災害面では、台風シーズンの洪水リスクに注意し、特に沿岸部や山岳地帯を訪れる際は天気予報とインフラ状況の確認を欠かさないようにしてください。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例としては、ホーチミンのドンコイ通りでスマホを手に持っていたところ、背後から来たバイクに奪われ、抵抗した際に転倒して骨折したケースがあります。また、ハノイのホアンキエム湖周辺で「無料で写真を撮ってあげる」と言われ天秤棒を担いだところ、撮影後に1,000円相当のチップを強要された例も。さらに深刻な事例では、SNSで知り合ったベトナム人に「日本に興味がある」と言われ自宅へ招かれ、言葉巧みにカードゲームに誘われて数百万円相当の被害に遭った日本人もいます。これらの事例はすべて、隙を見せた瞬間に発生しているのが特徴です。
被害に遭った場合の対応
もし被害に遭った場合は、パニックにならずに宿泊先のスタッフやガイドに助けを求めてください。警察(公安)への届け出は自分一人では言葉の壁で困難なことが多いため、通訳を介することが望ましいです。パスポート紛失時は、ハノイの「日本国大使館」かホーチミンの「日本国総領事館」へ。再発行には数日かかるため、日程に余裕がない場合は「帰国のための渡航書」の申請を検討します。現地の緊急連絡先(警察113、消防114、救急115)や、海外旅行保険の24時間サポート窓口、在外公館の電話番号は、スマホだけでなく紙にメモして携帯しておくことを強くお勧めします。