ジャカルタ (Jakarta)

インドネシア (Indonesia) 首都

最終更新: 2026年1月15日

58
安全スコア
D+
身体的安全
C-
医療・衛生
D+
詐欺
C
テロ
D
スリ
D+
暴力犯罪

総合評価

犯罪件数は国内最多であり、特に路上強盗(ベガル)やスリ、洪水による移動の危険が顕著です。一部の高級地区は極めて安全ですが、公共交通機関や市場周辺での警戒は必須です。

身体的安全 (D+)

手製の銃器を使用した路上強盗(ベガル)が住宅街でも発生しており、遭遇時の身体的リスクが高まっています。夜間のバイク移動や歩行は避けるべき状況です。

医療・衛生 (C-)

1月から2月にかけての大規模な洪水被害とそれに伴う漏電事故、デング熱やジカウイルスなどの感染症リスクがあり、医療水準は高いものの環境リスクが目立ちます。

詐欺 (D+)

偽警察官による所持品検査を装った窃盗や、非正規タクシーによるぼったくり、観光地での自称ガイドによる高額請求など、外国人狙いの詐欺が巧妙化しています。

テロ (C)

年末年始や宗教行事の際にはテロ警戒レベルが引き上げられます。治安当局による「キャンドル作戦」などの対策で大規模な攻撃は抑制されていますが、潜在的脅威は残ります。

スリ (D)

トランスジャカルタやコミューターライン、タナアバン等の混雑した市場でグループによるスリが多発しています。スマートフォンを路上で使用する際のひったくりも深刻です。

暴力犯罪 (D+)

住宅密集地での集団抗争(タウラン)や、武装したバイク窃盗団による発砲事件が2026年1月にも発生しており、凶悪犯罪の発生率は他都市に比べ高い水準にあります。

最新インテリジェンスレポート

ジャカルタはインドネシア経済の中心地として発展を続ける一方、国内で最も犯罪発生件数が多い都市としての側面を持ちます。2025年の統計では約6万3千件の犯罪が報告されており、特に1月から2月にかけては記録的な豪雨による洪水と、それに伴う治安の不安定化が最大の懸念事項です。政治デモも頻発しており、旅行者は移動に細心の注意を払う必要があります。

現在の状況

2026年1月現在、ジャカルタ首都圏警察は犯罪件数の微増傾向を報告しています。特に深刻なのは「Begal」と呼ばれる、銃器や刃物で武装したバイク強盗の急増です。2026年1月中旬には西ジャカルタで住民が銃撃される事件が発生しており、犯行が白昼堂々行われるケースも増えています。また、気候変動の影響による大規模な洪水が市内全域で発生し、空港鉄道の停止や交通網の麻痺、さらには漏電による感電死といった二次被害も確認されています。公共交通機関では依然としてスリや痴漢が社会問題となっており、外国人観光客を狙った「偽警察官」による抜き取り窃盗も中心部で散発しています。デジタル面では仮想通貨ウォレットを狙った大規模なハッキング被害も報告されており、物理・デジタルの両面で警戒が必要な状況です。

背景分析

治安悪化の背景には、急激なインフレに伴う物価上昇と雇用不安、経済格差の拡大があります。「背に腹は代えられない犯罪(加重窃盗)」の増加は公的に認められており、生活苦がストリート犯罪の温床となっています。また、新首都ヌサンタラ(IKN)への移転プロセスが進む中で、ジャカルタの警察リソースの一部が再編されていることも、街頭犯罪への対応の遅れに繋がっているとの指摘があります。さらに、若者グループ間での「Tawuran」と呼ばれる集団抗争は、貧困地区のコミュニティの希薄化やSNSを通じた対立の煽りによって激化しており、ジャティネガラやマンガライなどの特定地区では日常的な脅威となっています。手製の銃器が闇市場で容易に入手可能になっていることも、強盗事件の致命率を高める要因となっています。

政治・社会情勢

2026年1月の最低賃金改定を巡り、労働組合による大規模なデモが国会議事堂(DPR)やモナス周辺で断続的に発生しています。数千人規模の集会がタムリン通りやスディルマン通りを封鎖し、中心部の交通が数時間にわたり麻痺する事態が常態化しています。プラボウォ政権下での治安維持活動は強化されていますが、法改正や経済政策に対する国民の不満は依然として高く、特に金曜日の礼拝後の午後に突発的な抗議デモが発生しやすい傾向にあります。これらは通常、平和的に行われますが、周辺のホテル利用者は交通遮断や散発的な小競り合いに巻き込まれるリスクがあるため、常に最新の現地ニュースを確認し、群衆には近づかないことが推奨されます。

重要ポイント

  • ! タクシー利用は『ブルーバード』または配車アプリ『Grab/Gojek』に限定し、路上の流しは避ける。
  • ! 1月〜2月の雨季は、市街地の洪水情報をSNSや現地ニュースでリアルタイムに確認する。
  • ! 路上でスマートフォンを操作しない。地図の確認は建物内で行い、ひったくり(Jambret)を防ぐ。
  • ! 偽警察官による所持品検査は拒否し、不審な場合は周囲の人が多い場所か警察署へ行くよう促す。
  • ! トランスジャカルタ(バス)では、女性は専用車両を利用することで痴漢被害を回避できる。
  • ! 夜間の単独歩行はメンテンやSCBDなどの高級地区であっても極力避け、車両移動を徹底する。
  • ! マンガライ駅やタナアバン駅周辺など、集団抗争(タウラン)が発生しやすいエリアを事前に把握する。
  • ! ATM利用は銀行内に設置され、ガードマンがいる場所のみを使用し、スキミングを警戒する。
  • ! 洪水時は冠水した道路を歩かない。漏電による感電事故の危険がある。
  • ! 政治デモの拠点となる国会議事堂(DPR)や米国大使館周辺には、金曜午後は近づかない。

エリア別安全情報(タクティカルマップ)

ジャカルタの治安は地区によって極端に異なります。メンテンやSCBDなどのゲートで管理された地区は非常に安全ですが、タナアバンやセネンなどの古い市場・ターミナル周辺は犯罪の温床です。また、公共交通機関(MRTは安全、バスは要注意)の利用においても警戒レベルを変える必要があります。雨季の洪水は物理的な犯罪以上に移動の安全を脅かすため、1月〜2月の滞在時は天気予報と冠水情報のチェックが欠かせません。

危険エリア
注意エリア
安全エリア

Menteng

安全

各国大使館や政財界の邸宅が集まるジャカルタで最も安全な地区。24時間の警備が行き届いている。

リスク: 夜間の人通りの少なさ, 高級住宅を狙った空き巣

Tanah Abang

危険

巨大市場周辺は極めて混雑し、組織的なスリや強盗、詐欺が多発。夜間は犯罪組織の活動が活発化する。

リスク: 組織的なスリ, 強喝, 偽札詐欺
Avoid after 18:00

SCBD / Sudirman

安全

近代的なビジネス街。MRT直結で歩道も整備されており、警備員と監視カメラが充実している。

リスク: デモ発生時の交通遮断, 稀なひったくり

Manggarai

危険

主要な鉄道駅だが、駅周辺は若者グループによる集団抗争(タウラン)の多発地帯として有名。

リスク: 集団抗争への巻き込まれ, 武器を用いた喧嘩

Kemang

注意

外国人が多い娯楽街。夜間のバー周辺でのトラブルや薬物取引、バイク強盗の報告がある。

リスク: 路上強盗 (Begal), 薬物トラブル, 睡眠薬強盗
Caution after midnight

Pasar Senen

危険

交通の要所だが、古くから治安が悪いことで知られる。スリ、偽ガイド、強盗の温床となっている。

リスク: 暴力犯罪, 執拗な客引き詐欺, ひったくり

Kota Tua

注意

旧市街。観光客を狙った自称ガイドの押し売りや、写真撮影を巡る法外な請求などのトラブルが多い。

リスク: 観光詐欺, 置き引き, 偽警察官

Pluit / Muara Karu

注意

北部の商業・住宅区。1月〜2月は洪水の被害を最も受けやすく、移動が困難になるリスクが高い。

リスク: 大規模洪水, 住宅街での強盗, 感電事故

Johar Baru

危険

住宅密集地で住民同士の激しい暴力抗争が日常的に発生している赤色地帯。外部の人間は立ち入るべきではない。

リスク: 激しい暴動, 武器を使用した衝突

Kebayoran Baru

安全

富裕層が住む比較的安全な地区。ただし、週末夜間のセノパティ通り周辺は混雑に乗じた車上荒らしに注意。

リスク: 車上荒らし, 交通トラブル

脅威プロファイリング

ジャカルタの治安状況は2025年から2026年にかけて、経済的な不安定さを背景とした「街頭犯罪」の凶悪化が顕著です。特に「ベガル」と呼ばれるバイク強盗が手製の銃器を使用するケースが増加しており、遭遇時の身体的リスクが格段に上がっています。一方で、サイバー犯罪やデジタル資産を狙った詐欺も急増しており、Trust Walletのハッキングに見られるように、観光客のスマートフォン自体が大きな標的となっています。また、1月から2月は雨季のピークであり、洪水による交通の混乱に乗じた窃盗や、冠水した路上での感電死など、インフラに起因する命の危険も無視できません。全体として、中心部の高度に警備されたエリア(SCBDやメンテン)以外では、常に高度な警戒を維持する必要があります。

武装バイク強盗団(ベガル)

Begal (Armed Motorcycle Robbers)

脅威度: 高 頻発 武装あり

グループ規模: 2人1組または複数グループ

ターゲット: 深夜・早朝に人通りの少ない通りを歩行する単独客、または1人でバイクを運転する者。特に高価なスマートフォンを露出させている観光客やビジネスマンが標的。

活動場所: Palmerah, Kemang, South Jakarta Backstreets, East Jakarta Residential Areas

活動時間: 22:00-04:00 (Every day)

手口:

ベガルはジャカルタで最も恐れられている街頭犯罪の一つです。通常、2人乗りのバイクでターゲットに背後から低速で接近し、追い抜きざまに威嚇または攻撃を行います。2026年1月の最新報告では、従来の刃物だけでなく「Senpi rakitan」と呼ばれる手製の銃器を所持するケースが急増しています。犯行は計画的で、街灯の少ない暗い路地や、渋滞の隙間を狙います。標的が抵抗した場合、あるいはバイクを止めようとした場合、躊躇なく発砲したり切りつけたりする残忍性が特徴です。西ジャカルタのパルメラ地区や南ジャカルタのクマン周辺の裏通りなど、警察の目が届きにくい場所が主な犯行現場となります。奪取対象は主にスマートフォンと車両本体で、犯行後は複雑な路地を通り抜け、組織化された解体所や闇市場へと逃走します。

対策:

夜間(22:00以降)の徒歩移動は距離に関わらず厳禁です。移動には必ず信頼できる配車アプリ(GrabCar/Gojek)を使用してください。バイクタクシー(Ojek)も夜間は危険を伴うため避けるべきです。万が一遭遇した場合は、絶対に抵抗せず、全ての所持品を差し出してください。犯人は薬物を使用しているケースもあり、予測不能な暴力に訴える可能性が非常に高いです。日中であっても、スマートフォンの地図を路上で確認する際は、必ず建物の中に入るか、背後を確認した上で短時間で済ませるようにしてください。

偽警察官による所持品検査詐欺

Fake Police Inspection Scam

脅威度: 中 時々

グループ規模: 2-3人のグループ

ターゲット: ジャカルタ中心部の歩道を1人で歩いている外国人観光客。特に身なりの良いビジネスマンや、不慣れな様子の旅行者が狙われやすい。

活動場所: Thamrin, Sudirman, Menteng, Monas Area

活動時間: Daytime and Evening (10:00-20:00)

手口:

警察官を名乗る男たちが、私服または警察のロゴが入った偽のベストを着用してターゲットに近づきます。「このエリアで薬物取引の報告があった」「パスポートの確認が必要だ」と偽り、身分証の提示を求めます。その後、自然な流れで「財布の中身も検査する」と言い、ターゲットに財布を開けさせます。複数の男が周囲を取り囲み、注意を逸らしている隙に、熟練した手つきで高額紙幣を抜き取ります。被害者はその場では気づかず、後でホテルに戻ってから現金が減っていることに気づくケースがほとんどです。2025年後半から中央ジャカルタのタムリン通りやスディルマン通り周辺で報告が続いており、彼らは非常に丁寧で権威的な態度を装うため、疑うことが難しいという特徴があります。

対策:

本物のインドネシア警察が路上で通行人の財布の中身を確認することはありません。警察を名乗る者に声をかけられた場合は、まず警察手帳(KTA)の提示を求めてください。それでも納得しない場合は「近くの警察署(Polsek)や交番で検査を受ける」とはっきり主張してください。周囲に人がいる場所に移動し、大声で助けを求めることも有効です。また、路上で安易に財布を取り出さないよう、小銭と高額紙幣を分けて管理し、パスポートはコピーを携行するなどの防犯意識が必要です。

公共交通機関の集団スリ団

Coordinated Pickpocket Groups

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 3-5人の男女混成

ターゲット: ラッシュ時のトランスジャカルタやKRL(通勤電車)を利用する乗客。リュックを背負っている者や、スマートフォンに夢中になっている者が主な標的。

活動場所: Manggarai Station, Tanah Abang Station, TransJakarta Route 1, Kota Tua

活動時間: Peak Hours (07:00-09:00, 17:00-20:00)

手口:

非常に高度に訓練された集団による犯行です。まず1人がターゲットの進路を遮るように立ち止まったり、わざとぶつかったりして注意を引きます。その隙に、別のメンバーがカバンのジッパーを開けたり、ポケットから端末を抜き取ったりします。盗んだ物品は即座に第3のメンバーへ手渡され、駅のホームやバス停でそのまま分散して逃走します。2025年の統計では、トランスジャカルタ1号線(コタ〜ブロックM間)やマンガライ駅での被害が突出しています。犯人たちは一般的な乗客を装い、時には小綺麗な服装をしているため、警戒心を抱かせません。混雑を人為的に作り出す「囲い込み」の手口も多用されます。

対策:

リュックサックは必ず体の前で抱えて保持してください。スマートフォンのズボンの後ろポケットへの収納は厳禁です。混雑した車内や駅の歩道橋では、周囲で不自然に接近してくる人物に注意を払い、常にカバンの開口部を手で押さえるようにしてください。ワイヤレスイヤホンの使用は、周囲の音を遮断し注意力を低下させるため、混雑エリアでは避けるべきです。万が一盗難に気づいた場合は、速やかに駅の警備員(Sekuriti)に報告し、警察への被害届(Laporan Polisi)の作成を依頼してください。

ケチャップ・泥汚れ窃盗団

Stain / Ketchup Scammers

脅威度: やや低 時々

グループ規模: 2人組

ターゲット: 空港、中央駅(ガンビル駅)、または旧市街の観光地を歩く大きな荷物を持った外国人。

活動場所: Gambir Station, Kota Tua, Soekarno-Hatta Airport Arrival Hall

活動時間: Daytime (08:00-18:00)

手口:

古典的ですが、ジャカルタでは依然として有効な手口です。背後からターゲットの衣服やカバンにケチャップ、チョコレート、あるいは泥のような液体を密かにかけます。その後、もう1人の犯人が親切な通行人を装って「服が汚れていますよ」と声をかけます。ターゲットが驚いて荷物を地面に置いたり、汚れを確認するために注意を逸らした瞬間、もう1人の犯人が荷物を持ち去るか、ポケットから貴重品を盗み出します。犯人たちは非常に親切な態度で接してくるため、被害者は警戒を解いてしまいがちです。2026年初頭もガンビル駅周辺での被害が報告されています。

対策:

知らない人に「汚れている」と声をかけられても、その場で足を止めてはいけません。礼を言ってそのまま立ち去り、銀行やホテルのロビーなど、警備員がいる安全な建物内に入ってから確認を行ってください。また、公共の場で荷物を地面に置くことは、いかなる理由があっても避けるべきです。常に片手は荷物に触れている状態を保ってください。

偽ブルーバード・ぼったくりタクシー

Scam Taxi / Fake Blue Bird

脅威度: 中 時々

グループ規模: 単独(運転手)

ターゲット: ショッピングモールや高級ホテルの外でタクシーを探している旅行者。特に夜間に急いでいる者が狙われやすい。

活動場所: Grand Indonesia Shopping Mall, Senayan City, Mega Kuningan, Plaza Indonesia

活動時間: Nighttime (20:00-02:00)

手口:

ジャカルタで最も信頼されている「Blue Bird」タクシーに車体色やロゴを酷似させた車両を使用します。よく見ると社名が微妙に異なっていたり、車体番号が記載されていなかったりします。乗車するとメーターを使用せず、到着時に法外な料金を要求します。場合によっては、途中で別の男を乗せようとしたり、人気の少ない場所へ連れて行き、強盗に及ぶケースも報告されています。最近ではQRコード決済(QRIS)を装ったスキミング端末を提示し、デジタル決済情報を盗み取る巧妙な手口も増えています。

対策:

路上で客待ちをしているタクシーには乗らず、必ずモールの正規タクシー乗り場から乗車するか、Blue Birdの公式アプリ「MyBluebird」や「Grab」を使用して配車してください。乗車前に必ず「Blue Bird」のロゴ、ダッシュボードの運転手身分証、メーターの有無を確認してください。不審な点があれば、すぐに下車を要求してください。

タウラン(集団抗争グループ)

Tawuran (Mass Brawling Groups)

脅威度: やや高 時々 武装あり

グループ規模: 10-50人の若者グループ

ターゲット: 特定のターゲットはいないが、乱闘現場に居合わせた歩行者や車両が巻き込まれる。

活動場所: Manggarai, Jatinegara, Johar Baru, Senen

活動時間: Late Night and Early Morning (01:00-05:00)

手口:

「タウラン」とは、ジャカルタの住宅密集地で発生する若者グループ間の集団抗争です。SNSで挑発し合い、特定の場所で刃物(長い鎌や刀)や火炎瓶、石を用いて衝突します。2025年の統計では、南ジャカルタのマンガライ駅周辺や東ジャカルタのジャティネガラで多発しています。彼らはターゲットを定めて襲うわけではありませんが、乱闘が始まると周辺の道路は封鎖され、投げ石や飛来物によって通行人が重傷を負うリスクが極めて高いです。警察はドローンによる監視を強化していますが、依然として突発的に発生します。

対策:

マンガライやセネンなどの特定エリアで若者の集団が溜まっているのを見かけたら、速やかにその場を離れてください。SNS(Xや地元ニュースアプリ)で「Tawuran Jakarta」のキーワードをチェックし、発生報告があるエリアには絶対に近づかないでください。万が一遭遇した場合は、最寄りの頑丈な建物(コンビニや銀行)に避難し、騒ぎが収まるまで外に出ないでください。

ATMスキミング・カード詰まり工作団

ATM Skimming & Tampering Groups

脅威度: 中 時々

グループ規模: 2-3人のグループ

ターゲット: 路上や小規模コンビニ内のATMを利用する外国人。

活動場所: Convenience Stores, Small Retail Strips, Kemang Area

活動時間: 24 hours

手口:

ATMのカード挿入口に薄型のスキミング端末を設置すると同時に、カードが戻らなくなるような細工(プラスチック片の挿入など)を施します。ターゲットのカードが詰まると、親切な利用者を装った犯人が近づき、「自分も同じことがあったが、暗証番号を打ち直せば戻ってくる」と助言します。ターゲットが暗証番号を入力するのを盗み見し、その後「銀行員を呼んでくる」などと言って去ります。被害者がいなくなった後にカードを回収し、現金を引き出します。2025年末以降、スキミングと連動したワイヤレスカメラを設置する手口も確認されています。

対策:

ATMは必ず大手銀行(BCA, Mandiri, BNI等)の支店内に併設された、ガードマンが常駐しているもののみを使用してください。コンビニ内や路上の単独ATMは避けるべきです。暗証番号を入力する際は、必ず反対の手でキーパッドを覆い、周囲からの視線を完全に遮断してください。もしカードが詰まった場合は、その場を離れずに直ちに銀行のカスタマーセンターへ電話し、カードの利用停止を依頼してください。

渋滞狙いの窓割り強盗団

Window Smashers in Traffic

脅威度: やや高 時々 武装あり

グループ規模: 2人組(バイク使用)

ターゲット: 渋滞中に窓を開けている、あるいは助手席に目立つカバンを置いている車両。

活動場所: Pluit Intersection, Senen Junction, Slipi Area, Tanjung Priok

活動時間: During Traffic Jams (07:00-10:00, 16:00-21:00)

手口:

ジャカルタの悪名高い交通渋滞を逆手に取った犯罪です。バイクで渋滞中の車の間をすり抜け、ターゲット車両の窓をハンマーや石で叩き割り、助手席や後部座席にあるバッグやスマートフォンを強奪して逃走します。2026年1月の洪水発生時、身動きが取れなくなった車両が北ジャカルタの交差点付近でこの被害に遭うケースが頻発しました。犯人は逃走経路を熟知しており、車が動けない状況で犯行に及ぶため、捕まえることが非常に困難です。

対策:

車に乗車する際は、必ず全てのドアをロックし、窓を完全に閉めてください。バッグやスマートフォン、ラップトップなどの貴重品は、外から見える座席の上には置かず、必ず足元やシートの下、トランクに収納してください。停車中に不審なバイクが長時間横に並んだ場合は、警戒を怠らず、視線を合わせないようにしてください。

時間帯別リスク評価

ジャカルタは時間帯によってリスクが劇的に変化します。日中は混雑した場所での「スリ」や「詐欺」が中心ですが、夜間から早朝にかけては、銃器や刃物を用いた「武装強盗(Begal)」が深刻な脅威となります。2025年の犯罪件数は増加傾向にあり、特に経済的な背景から街頭犯罪の凶悪化が進んでいます。常に周囲の状況を警戒し、移動は信頼できる手段に限定することが、事件に遭う確率を下げる唯一の方法です。

早朝

注意

05:00-08:00

この時間帯は「Begal(バイクによる武装強盗)」の発生率が最も高まる要注意な時間です。2026年1月の警察発表によると、南ジャカルタや東ジャカルタの住宅街周辺で、通勤・通学を狙ったバイク窃盗団の活動が報告されています。特に最近の窃盗団は「Senpi rakitan(手製銃)」を所持しており、発見した住民に対して発砲するケース(2026年1月パルメラ地区)も発生しています。人通りが少ないため、目撃者がおらず犯行がエスカレートしやすい傾向にあります。空港へ向かうために早朝に出発する場合は、必ずホテルが手配した正規タクシーを利用し、流しのバイクタクシー(Ojek)は避けてください。また、冠水箇所での感電死のリスクも雨季の早朝には高まるため、足元が暗い中での浸水エリアの歩行は厳禁です。

脅威:

  • ・Begal(武装路上強盗)
  • ・バイク車両盗難
  • ・浸水エリアでの感電リスク
  • ・手製銃器を使用した犯行

推奨:

  • ・流しのタクシーやバイクタクシーを避ける
  • ・ホテル内またはゲート付きエリアで待機する
  • ・スマホを路上で露出させない
  • ・暗い路地や住宅街の細い道を一人で歩かない

日中

やや安全

08:00-18:00

日中はビジネス活動が活発で、主要エリアは警察の監視もあり比較的安全ですが、混雑に乗じた「スリ」や「詐欺」が主戦場となります。特にトランスジャカルタ(BRT)の車内や、タナ・アバン駅などの混雑する駅構内では、集団スリがターゲットを囲んで貴重品を盗む手法が多発しています。また、路上では「偽警察官」が薬物検査を装って財布から現金を抜き取る詐欺や、服を汚して注意を逸らす古典的な詐欺も観光地(モナス周辺、コタ地区)で報告されています。2026年1月15日には国会前で大規模な労働者デモが発生したように、政治的な集会による突然の道路封鎖が昼間に頻発します。移動には最も安全なMRTを優先し、渋滞中の車内でも窓を開けず、貴重品を外から見えない位置に置くことが基本となります。

脅威:

  • ・公共交通機関での集団スリ
  • ・偽警察官による所持品検査詐欺
  • ・政治デモに伴う混乱と道路封鎖
  • ・観光地での偽ガイド勧誘

推奨:

  • ・リュックは体の前で抱える
  • ・MRTを優先的に利用する
  • ・路上で声をかけてくる人物を無視する
  • ・デモ情報があるエリアに近づかない

夕方〜夜

注意

18:00-23:00

夕方から夜間にかけては、極度の交通渋滞(マチェット)が発生し、これに伴う「窓ガラス割り強盗」や「バイクによるひったくり(Jambret)」のリスクが高まります。渋滞で停車中の車両を狙い、助手席のバッグを強奪してバイクで逃走する犯行が、カサブランカ通りなどの主要幹線道路で散発しています。また、クマン地区や繁華街のナイトスポットでは、知らない人物から提供された飲料に睡眠薬を混入される「睡眠薬強盗」の被害が日本人旅行者からも報告されています。2025年後半の統計では、週末の夜間に飲酒トラブルや薬物関連の摘発が増加傾向にあります。移動には必ず信頼できる「ブルーバード・タクシー」か配車アプリ(Grab/Gojek)を使用し、ロゴの似た偽タクシーに騙されないよう細心の注意を払ってください。

脅威:

  • ・渋滞中の窓ガラス割り強盗
  • ・バイクによる追い抜きひったくり
  • ・睡眠薬強盗(ドリンク・スパイキング)
  • ・非公式タクシーによる法外な請求

推奨:

  • ・タクシーは配車アプリ経由で呼ぶ
  • ・車内でもバッグは足元に置く
  • ・知らない人からの飲み物を受け取らない
  • ・暗い歩道でのスマホ操作を控える

深夜

警戒

23:00-05:00

深夜から未明にかけては、ジャカルタで最も危険な時間帯です。2026年1月の統計によると、特に北ジャカルタのマンガブサール周辺や東ジャカルタの全域で、凶悪な路上強盗が多発しています。深夜のバイク移動は「Begal」の格好の標的となり、犯人は躊躇なく刃物や銃器を使用します。また、北ジャカルタの高級アパート街では麻薬密造ラボの摘発(2026年1月9日)が相次いでおり、犯罪組織の活動が活発化しています。洪水が発生しやすい雨季には、冠水による道路の陥没が見えにくくなり、交通事故や感電の生命への危険も最大となります。ナイトクラブ周辺では薬物検査が強化されており、冤罪やトラブルに巻き込まれるリスクもあるため、不要不急の外出は厳禁です。もし外出が必要な場合は、ホテルの車をチャーターし、目的地から目的地までドア・ツー・ドアで移動してください。

脅威:

  • ・凶悪な武装強盗(Begal)
  • ・麻薬取引や警察の家宅捜索
  • ・豪雨による深刻な洪水と停電
  • ・住民間の集団抗争(タウラン)

推奨:

  • ・深夜の一人歩きを絶対にしない
  • ・信頼できるホテル車以外の移動を避ける
  • ・歓楽街の裏通りに立ち入らない
  • ・浸水した道路を決して歩かない

旅行者タイプ別アドバイス

女性一人旅

★★☆☆☆

ジャカルタでの女性一人旅は、公共交通機関での性犯罪(痴漢)や路上でのひったくりに対し、極めて高い警戒が必要です。2025年の統計では、公共交通内での女性への暴力やハラスメントが増加傾向にあり、州政府も対策を強化しています。現地のマナーとして露出の多い服装を避けることは、トラブル防止に直結します。基本的にはドア・ツー・ドアの移動を心がけ、信頼できる宿泊エリア(メンテンやSCBD)に滞在することが強く推奨されます。夜間の移動は必ず正規の配車アプリを使用し、車両番号と運転手の顔を確認してから乗車してください。

特有のリスク:

  • ・公共交通機関(トランスジャカルタ)での痴漢・ハラスメント
  • ・路上での執拗なナンパや「声かけ」
  • ・夜間の単独歩行時のひったくり
  • ・非公式ガイドによる付きまとい

推奨事項:

  • ・トランスジャカルタでは必ず「女性専用車両」を利用する
  • ・露出の少ない服装(長ズボン等)を心がける
  • ・夜間の移動はブルーバードタクシーをアプリで予約する
  • ・怪しいマッサージ店や格安スパには一人で行かない
  • ・ホテルのセキュリティがしっかりした「SCBD」等に滞在する
  • ・緊急連絡先を即座にかけられるよう設定しておく
  • ・路上でスマホを長時間見つめない

避けるべきエリア:

タナ・アバン駅周辺(混雑による被害), マンガライ駅(抗争多発地帯), 深夜のクマン地区の路地

おすすめ宿泊エリア: セナヤン/SCBDエリアの5つ星ホテル(セキュリティ重視)

家族連れ

★★★☆☆

家族連れにとっての最大の懸念事項は、犯罪よりも交通安全と洪水、そして衛生環境です。2026年1月の記録的な豪雨による洪水では、多くの主要道路が寸断され、感電事故も発生しています。子供を連れての移動は、常に洪水の最新情報を確認し、冠水したエリアには近づかないようにしてください。ショッピングモール内は非常に安全で、子供向けの施設も充実していますが、移動中にスリに遭うリスクはあります。高級モール周辺(ポンドック・インダやクニンガン)のホテルを選び、移動は常に専用車をチャーターすることで、リスクを大幅に軽減できます。

特有のリスク:

  • ・雨季(1-2月)の大規模な洪水と交通遮断
  • ・冠水した道路での感電および衛生リスク
  • ・混雑したモール内での子供の迷子
  • ・デング熱等の蚊媒介感染症

推奨事項:

  • ・移動には常に専用車や大型タクシー(Silver Bird)を利用する
  • ・洪水予報(気象庁BMKGのサイト等)を毎日チェックする
  • ・ポンドック・インダ等のゲート付き高級住宅街近くに滞在する
  • ・生水や氷、路上販売の食べ物を子供に与えない
  • ・虫除け対策(長袖、虫除けスプレー)を徹底する
  • ・モール内でも子供の手を離さない
  • ・緊急時に日本語が通じるSOS Medikaの場所を確認しておく

避けるべきエリア:

北ジャカルタの沿岸部(高潮・洪水リスク), タナ・アバン市場(極度の混雑), ジャティネガラ(地域紛争の懸念)

おすすめ宿泊エリア: ポンドック・インダ・モール直結のホテル(移動リスク最小化)

ビジネス

★★★★☆

ビジネス旅行者は、通常、メンテンやメガ・クニンガン、SCBDといった高度に警備されたエリアに滞在するため、物理的な安全性は高いです。しかし、政治デモによる交通規制が業務に大きな支障をきたすことが多いため、スケジュール管理には余裕が必要です。2026年1月の賃金改定デモのように、国会や主要官公庁周辺は突然封鎖されます。また、デジタル資産を狙ったハッキング(2025年12月のTrust Wallet被害など)もジャカルタで増加しているため、公共WiFiの使用は避け、サイバーセキュリティ対策を徹底する必要があります。

特有のリスク:

  • ・政治デモによる突発的な道路封鎖と移動遅延
  • ・公共WiFiを介したサイバー犯罪・ハッキング
  • ・空港アクセス鉄道の運行停止(冠水時)
  • ・クレジットカードの二重スキャン・スキミング

推奨事項:

  • ・移動時間を通常の2倍以上に見込み、MRTを積極的に使う
  • ・メガ・クニンガン等のゲート付きエンクレーブに宿泊する
  • ・公共WiFiは避け、VPNと個人用テザリングを使用する
  • ・タクシーはシルバーバードを事前予約する
  • ・デモ情報(Liputan6等のSNS)をリアルタイムで確認する
  • ・支払いは信頼できる店でのコンタクトレス決済を優先する
  • ・緊急時に備え大使館のメルマガを登録しておく

避けるべきエリア:

モナス(独立記念塔)周辺のデモ拠点, 国会議事堂(DPR)周辺, セネン地区(鉄道利用時の治安低下)

おすすめ宿泊エリア: メガ・クニンガンの外資系5つ星ホテル(テロ・犯罪対策万全)

バックパッカー

★★☆☆☆

バックパッカーにとって、ジャカルタは「詐欺」と「軽犯罪」の宝庫であり、十分な警戒が必要です。コタ地区(旧市街)での偽ガイド勧誘や、セネン市場周辺での強引な客引き、スリの被害が絶えません。2025年の警察発表でも、外国人観光客を狙った「偽警察官詐欺」が中心部で多発しています。安価な宿泊施設の中には、犯罪の温床となっている場所(2026年1月摘発の密造ラボ等)もあるため、安さだけで選ぶのは危険です。地元の若者による抗争(タウラン)が発生しやすい「レッドゾーン」を事前に把握し、移動には細心の注意を払ってください。

特有のリスク:

  • ・観光地での自称ガイドによる高額請求
  • ・偽警察官による所持品・財布検査詐欺
  • ・マンガライ等の駅周辺での集団抗争への遭遇
  • ・安宿での盗難や薬物トラブル

推奨事項:

  • ・路上で声をかけてくる自称ガイドは全て無視する
  • ・警察官を名乗る男に財布を渡さず、警察署へ行くよう主張する
  • ・バックパックは必ず体の前で抱えて歩く
  • ・タウラン(住民抗争)が起きたら即座に現場を離れる
  • ・公式の配車アプリ(Grab)以外でバイクタクシーに乗らない
  • ・宿泊先はゲストハウスでもセキュリティ評価が高い場所を選ぶ
  • ・マンガライやセネンなどの駅周辺での夜間行動を避ける

避けるべきエリア:

セネン市場周辺(夜間), ジョハール・バル(抗争の激震地), カンプン・アムボン(麻薬村)

おすすめ宿泊エリア: セナヤン周辺のセキュリティが確保された近代的なホステル

安全な宿泊エリア

メンテン (Menteng)

★★★★★

ジャカルタで最も安全かつ格式高いエリアで、大統領官邸や各国大使館が集中しています。24時間体制で警察や私設警備員による厳重なパトロールが行われており、ひったくりや強盗などの街頭犯罪の発生率は市内で最も低く保たれています。歩道も比較的整備されており、日中の徒歩移動も可能です。2025年の統計でも、この地区は政治的・経済的な要人が居住する「 enclave(隔離された安全地帯)」としての性質を維持しており、治安面で最も信頼できる滞在先です。夜間は非常に静かになりますが、主要な通りには常に警備の目があるため、高級志向の旅行者や外交官、ビジネスリーダーに最適です。

価格帯: ¥18,000-35,000
観光地: モナス(独立記念塔)まで車で10分
交通: MRTブンダランHI駅、タクシー利用推奨

例: マンダリン オリエンタル ジャカルタ, ザ ヘルミテージ ア トリビュート ポートフォリオ ホテル

メガ・クニンガン (Mega Kuningan)

★★★★★

エリア全体がセキュリティゲートで管理された大規模な enclave 型ビジネス街です。全ての車両が入り口で爆発物検査を受けるなど、テロ対策と一般犯罪対策が極めて強固です。外資系企業や最高級ホテルが密集しており、24時間監視カメラと武装警備員が配置されています。夜間もエリア内であれば徒歩でレストランやバーへ移動できるほど安全性が高く、家族連れや単身のビジネス客にとって非常に安心感があります。2026年現在も治安当局の重点保護地区に指定されており、周辺の喧騒から隔離された高い安全水準を誇る、ジャカルタで最も近代的な安全区画の一つと言えます。

価格帯: ¥15,000-30,000
観光地: 主要ショッピングモールまで車で5分
交通: 専用タクシー、Grab/Gojek利用が主流

例: ザ リッツ カールトン ジャカルタ メガ クニンガン, JW マリオット ホテル ジャカルタ

セナヤン / SCBD (Senayan / SCBD)

★★★★☆

ジャカルタの新しい経済の中心地であり、高層ビルと高級モールが立ち並ぶエリアです。近代的なインフラが整っており、MRTの駅と直結しているため、治安の悪い地域を避けて移動することが容易です。SCBDエリア内は独自の警備網が敷かれており、特に夜間の治安が良好なことで知られています。洗練された若者や駐在員が多く、街頭犯罪のリスクは極めて低いです。2025年以降、監視カメラの増設と歩道の再整備が進み、女性の一人歩きや単身ビジネスマンにとって最もストレスの少ない環境が提供されています。週末のイベント時も適切な警備が行われており、滞在先として非常に優秀です。

価格帯: ¥15,000-25,000
観光地: プラザ・セナヤン直結、モナスまでMRTで15分
交通: MRTセナヤン駅、MRTイストラ・マンドゥリ駅

例: ザ フェアモント ジャカルタ, アリラ SCBD ジャカルタ

ポンドック・インダ (Pondok Indah)

★★★★☆

南ジャカルタに位置する高級住宅街で、多くの日本人を含む外国人駐在員家族が居住しています。ポンドック・インダ・モール周辺は警備が非常に厳重で、家族連れが安心して買い物や食事を楽しめる環境が整っています。エリア内を走る車両への監視が厳しく、住宅街特有の落ち着きがあります。2025年の警察統計でも、このエリアは居住者の安全意識が高く、空き巣や強盗への対策が万全であることが示されています。ジャカルタ中心部の喧騒を避け、子供連れで長期滞在を検討している場合には、最も適した安全な選択肢となります。近隣には日本人向けのスーパーや医療施設も充実しており、生活の利便性も非常に高いです。

価格帯: ¥12,000-20,000
観光地: ポンドック・インダ・モールまで徒歩圏内
交通: トランスジャカルタ8号線、専用タクシー

例: インターコンチネンタル ジャカルタ ポンドック インダ

セノパティ / グナワルマン (Senopati / Gunawarman)

★★★★☆

洗練されたレストラン、カフェ、バーが集まるトレンドの発信地です。比較的民度が高い層が集まるエリアであり、夜遅くまで賑わっていますが、危険な雰囲気はほとんどありません。警察による巡回も定期的に行われており、路上でのひったくり被害は他の繁華街に比べて格段に少ないです。飲食店が多いため人通りが途絶えず、適切な注意を払っていれば夜間の短距離の歩行も比較的安全です。2026年現在、若いプロフェッショナルやグルメ目的の旅行者に最も人気のある安全なエリアの一つとして定着しています。落ち着いた雰囲気のブティックホテルが多く、文化的な滞在を求める方にも推奨されます。

価格帯: ¥10,000-18,000
観光地: SCBDまで車で5分
交通: タクシー、Grab利用が基本

例: ザ グナワルマン

交通機関の安全情報

地下鉄・メトロ

ジャカルタのMRT(地下鉄)は2026年現在も国内で最も安全な公共交通機関です。駅構内には多数の監視カメラと警備員が配置され、清潔さと秩序が保たれています。利用可能な路線は南北線で、中心部の主要スポットを網羅しています。しかし、ラッシュ時(07:30-09:00、17:30-19:30)の混雑は激しく、組織的なスリグループの活動が報告されています。駅のホームドアがあるため転落の危険は低いですが、乗車時に後ろから押し込まれる隙を狙ったスマホの抜き取りには細心の注意を払ってください。KRL(近郊鉄道)については、マンガライ駅やタナ・アバン駅が非常に混雑し、治安も MRTに比べると格段に落ちるため、不慣れな旅行者の利用は推奨されません。

タクシー・配車アプリ

ジャカルタでの移動の基本は、Blue BirdタクシーまたはGrab/Gojekの配車サービスです。路上で「Taxi?」と声をかけてくる未認可の白タクは絶対に利用しないでください。Blue Birdはメーター制が徹底されており、ドライバーの教育も行き届いていますが、車体に似せた「偽ブルーバード」が存在するため、必ず公式アプリから配車するか、ホテルやモールの正規乗り場を利用してください。GrabやGojekは価格が固定で、ルートがGPSで記録されるため、ぼったくりのリスクが低く、外国人にとっても最も安全な選択肢です。ただし、夜間のバイクタクシー(Ojek)はベガルの標的になりやすいため、夜間は必ず車両タイプ(GrabCar)を選択してください。

バス

トランスジャカルタ(BRT)は専用レーンを走るため、渋滞を避ける手段として有効です。しかし、車内でのスリや、混雑に乗じた痴漢(性犯罪)が深刻な社会問題となっています。各車両には女性専用エリアが設けられているため、女性はそちらの利用を強く推奨します。特に1号線(ブロックM〜コタ)はスリの多発路線として知られており、集団スリがターゲットを囲んで犯行に及びます。また、バス停までの歩道橋(JPO)は夜間、街灯が少なく、強盗が発生するスポットとなっているため、20:00以降の利用は控えるべきです。

徒歩・自転車

ジャカルタは歩行者に極めて不親切な都市です。歩道の未整備、猛暑、そして排気ガスが歩行を困難にします。SCBDやメンテンの一部エリアを除き、徒歩での移動は最小限に抑えてください。2026年1月の最新状況では、路上でのスマホ操作中に背後からバイクでひったくられる「Jambret」が頻発しており、歩行そのものが犯罪リスクを高めます。また、雨季の冠水した路上では、マンホールの穴が見えず転落したり、漏電した街灯によって感電死したりする事故が発生しています。サイクリングも、専用レーン以外では車両の運転が荒いため非常に危険であり、レクリエーション以外での利用は推奨されません。

空港からのアクセス

スカルノ・ハッタ国際空港からの移動は、空港鉄道(KAI Bandara)または正規タクシー(Blue Bird / Silver Bird)を推奨します。空港鉄道は渋滞や洪水の影響を受けにくく、スディルマン・バル駅まで約50分で到着するため、雨季には最も信頼できる手段です。タクシーを利用する場合は、必ず到着ロビー内にある公式カウンターで整理券を受け取ってください。外に出ると「Taxi?」「Transport?」と執拗に声をかけてくる男たちがいますが、これらは全て非公認のぼったくり業者です。深夜到着の場合は、多少高価でもSilver Bird(高級タクシー)を利用するか、事前にホテルへ送迎を依頼するのが最も安全な方法です。

緊急連絡先

110
警察
118 / 119
救急
113
消防
112
観光警察

ジャカルタでの緊急時は、まず統合緊急番号「112」に連絡してください。警察を呼ぶ場合は「110」ですが、英語が通じない可能性があるため、可能な限りホテルのスタッフや周囲の現地人に助けを求めてください。事件に巻き込まれた際は、速やかに「最寄りの警察署(Polsek/Polres)」へ向かい、「Laporan Polisi(被害届)」を作成し、保険請求やパスポート再発行に必要な「STPL(被害届受理証)」を取得する必要があります。医療緊急時には、日本人の利用が多い「SOS Medika」または「Siloam Semanggi」へ連絡してください。これらの病院は日本語デスクがあり、キャッシュレス診療の相談も可能です。また、パスポートの紛失やテロ、大規模デモなどの有事には、在インドネシア日本国大使館(+62-21-3192-4308)へ24時間体制で連絡が可能です。常に「たびレジ」に登録し、最新の安全情報を入手できるようにしておくことが、ジャカルタでの初動対応を迅速にする鍵となります。

日本国大使館・領事館

名称: 在インドネシア日本国大使館

住所: Jl. M.H. Thamrin No. 24, Jakarta Pusat

電話: +62-21-3192-4308

メール: [email protected]

ジャカルタの治安に関するよくある質問

ジャカルタの治安は良い?悪い?

ジャカルタの治安は、インドネシア国内で最も犯罪件数が多く、十分な注意が必要です。2025年には約6万3千件の犯罪が報告されており、2026年現在も微増傾向にあります。高級住宅街などは比較的安全ですが、公共交通機関、巨大市場、観光地周辺では常にスリや強盗への警戒が必須となる、治安の不安定な都市と言えます。

ジャカルタで危険なエリアはどこ?

特に注意すべき危険エリアは、組織的犯罪が多いTanah Abang市場周辺、集団抗争が発生しやすいManggarai駅周辺、そして詐欺やスリの温床となっているPasar Senenです。また、旧市街のKota Tuaでは観光客を狙ったトラブルが多発し、北部のPluit周辺は1〜2月の雨季に深刻な洪水被害に見舞われ、移動が困難になるリスクがあります。

ジャカルタ旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「ベガル」と呼ばれる武装バイク強盗が白昼堂々発生するなど、防犯意識が低いと非常に「やばい」状況に陥る可能性があります。しかし、移動に信頼できる「Blue Bird」タクシーや配車アプリを利用し、夜間の独り歩きを避ける、危険な地区に足を踏み入れないといった基本の安全対策を徹底すれば、観光やビジネスでの滞在は十分に可能です。

ジャカルタは女性一人でも怖くない?

女性一人旅では、公共交通機関での痴漢やスリ、夜間の独り歩きに対して強い「怖さ」を感じる場面が多いでしょう。移動には流しのバイクタクシーを避け、必ずGrabなどの配車アプリか信頼できるタクシーを利用してください。また、露出の少ない服装を心がけ、歩きスマホを控えるだけで、ひったくりやトラブルの標的になるリスクを大幅に下げられます。

ジャカルタでスリに遭わないための対策は?

ジャカルタのスリは集団で行動し、一人が気を引いている隙に別のメンバーが荷物を盗む巧妙な手口です。対策として、カバンは必ず体の前に持ち、ジッパーには鍵をかけるか手で押さえてください。特にトランスジャカルタ(バス)内や混雑した市場では、スマートフォンをポケットに入れず、常に周囲の不審な動きに目を光らせることが重要です。

ジャカルタで多い詐欺の手口は?

代表的なのは「偽警察官」による所持品検査詐欺です。薬物捜査を装い、財布の中身を確認するふりをして紙幣を抜き取ります。他にも、衣服にケチャップ等をかけて親切を装う「汚れ物詐欺」や、有名タクシー「Blue Bird」に外見を似せたぼったくり車両による被害も多発しています。見知らぬ人からの親切な声掛けには安易に応じないでください。

ジャカルタで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人が狙われやすい犯罪は、路上でのひったくり、タクシー内での不当請求、そして偽警察官による抜き取り窃盗です。特に「自分は警察だ」と名乗る人物に身分証提示を求められた際、公衆の面前で財布を開けて見せてしまい被害に遭うケースが目立ちます。また、空港や高級モール周辺での置き引きにも細心の注意を払う必要があります。

ジャカルタ旅行で注意すべきことは?

移動手段の選択と気象状況に最も注意が必要です。バイク強盗(ベガル)から身を守るため、歩道を歩く際も車道側にバッグを持たないでください。また、1〜2月は記録的な豪雨による洪水が頻発し、交通網が麻痺したり感電事故が起きたりするリスクがあります。現地のニュースや気象情報を頻繁に確認し、政治デモが行われる場所には近づかないでください。

ジャカルタで起こりやすいトラブルは?

交通渋滞による遅延や、洪水による道路封鎖は日常的なトラブルです。観光地では、勝手にガイドを始めて後で高額な料金を請求してくる「自称ガイド」との金銭トラブルも多く見られます。また、配車アプリで呼んだ車がなかなか来ない、あるいは偽のブルーバードタクシーに乗車してしまい、法外な運賃を要求されるといった交通関連のトラブルが頻発します。

ジャカルタで被害に遭ったらどうする?

被害に遭った場合は抵抗せず、まず自身の安全を最優先してください。その後、速やかに最寄りの警察署で「ポリスレポート」を作成します。これは保険請求やパスポート再発行に必須です。パスポート紛失時は在インドネシア日本国大使館へ連絡し、指示を仰いでください。また、盗難に遭ったカードや携帯電話の停止手続きも即座に行う必要があります。

ジャカルタの治安詳細

ジャカルタの治安概要

ジャカルタは東南アジア有数の大都市ですが、治安面では国内で最も犯罪発生率が高いという側面を持ちます。2025年の統計では約6万3千件の犯罪が報告されており、2026年現在も犯罪件数は微増傾向にあります。特に強盗、スリ、詐欺が主要な脅威です。治安状況はエリアによって二極化しており、中央ジャカルタの高級地区や最新のショッピングモール内は比較的安全ですが、一歩外に出れば路上強盗や組織的なスリ団の活動が活発です。また、1月から2月にかけての雨季には大規模な洪水が発生し、物理的な移動の危険性も高まるため、犯罪と自然災害の両面で高度な警戒が求められる都市と言えます。

ジャカルタは危険?やばい?

ジャカルタは、事前の情報収集と警戒を怠れば「非常に危険」と言わざるを得ません。特に「ベガル」と呼ばれる武装バイク強盗は、2026年に入り手製の銃器を使用し、白昼堂々犯行に及ぶ凶悪なケースも増えています。また、Manggarai駅周辺などで発生する若者グループの集団抗争(タウラン)に巻き込まれるリスクも「やばい」レベルです。しかし、移動を信頼できるタクシーや配車アプリに限定し、夜間の独り歩きやスラムに近いエリアを避けるといった基本的な防犯ルールを徹底すれば、過度に恐れる必要はありません。リスクを正しく理解し、自分の身を自分で守る意識が不可欠な都市です。

ジャカルタは怖い?一人旅でも大丈夫?

女性の一人旅や初めての訪問者が「怖い」と感じるのは正常な防犯意識です。公共交通機関での痴漢被害や、薄暗い路地、客待ちをしているバイクタクシー(オジェック)の集団などは不安の対象になります。対策として、移動は必ず「Blue Bird」タクシーや「Grab」を利用し、密室となる個人タクシーは避けるべきです。また、歩きスマホはひったくりの標的になりやすいため厳禁です。地元の女性が多く集まるショッピングモール内などは安全ですが、移動中や市場では荷物を前で抱え、周囲に気を配ることで、リスクを大幅に軽減できます。「怖い」という感覚を大切にし、無理な行動を控えることが安全への第一歩です。

スリ・詐欺・犯罪の実態

ジャカルタの犯罪は極めて巧妙かつ組織的です。集団スリは、一人がターゲットの進路を遮る間に仲間が荷物を抜き取り、即座に別の協力者へ渡して逃走します。また「偽警察官詐欺」では、私服や偽のベストを着用した男たちが薬物捜査を装い、財布の中身を検査するふりをして現金を抜き取ります。衣服にケチャップや泥をつけ、親切な通行人を装って注意をそらす「汚れ物窃盗」も依然として有効な手口です。2026年の傾向として、暗号資産ウォレットを狙ったハッキング被害も報告されており、物理的な盗難だけでなく、スマートフォンのセキュリティや公衆Wi-Fiの利用にも細心の注意を払う必要があります。

ジャカルタ旅行で注意すべきポイント

旅行者が最も注意すべきは「移動手段の選定」と「荷物管理」です。移動は必ず車体番号が明記された本物のブルーバードタクシーか、Grab等の配車サービスを利用してください。歩道を歩く際は、ひったくりから守るためにバッグを車道と反対側に持ち、背後から近づくバイクの音に常に敏感である必要があります。また、1月〜2月の雨季は、市内の広い範囲で深刻な洪水が発生し、感電事故や交通網の遮断が発生するため、雨天時の不用意な外出は避けるべきです。政治的なデモが発生しやすいモナス広場周辺などの情報は、常に現地のニュースやSNSで最新状況をチェックしてください。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として、観光地のKota Tuaで自称ガイドに強引に案内され、断りきれずに数千円相当のチップを要求されたケースがあります。また、Tanah Abang市場の混雑の中で、リュックサックの底をカッターで切られ、財布とスマートフォンを盗まれる被害も絶えません。深刻なものでは、夜間にKemang地区の娯楽街付近でタクシーを待っていた際、2人乗りのバイクに襲われ、刃物で威嚇されて全ての所持品を奪われた例も報告されています。さらに、雨季には空港へ向かう道路が洪水で完全に遮断され、フライトを逃すといった交通トラブルもジャカルタでは頻発する代表的な事例です。

被害に遭った場合の対応

万が一、強盗等の被害に遭った場合は、絶対に抵抗せず犯人の要求に従って安全を確保してください。金品は後で取り戻せますが、命に関わる被害を避けることが最優先です。事後は速やかに、最寄りの警察署(Polres等)で「ポリスレポート」を発行してもらいましょう。これは海外旅行保険の請求やパスポートの再発行手続きに不可欠です。パスポートを紛失した場合は、速やかに在インドネシア日本国大使館へ連絡し、必要な手続きを行ってください。また、クレジットカードやスマートフォンの回線停止、保険会社への事故連絡も、被害後すぐに行うことで二次被害や損害を最小限に抑えられます。

その他の情報

ベストシーズン

安全面から見たベストシーズンは、乾季の「5月から9月」です。この時期は天候が安定しており、ジャカルタ最大の安全上の脅威の一つである「大規模な洪水」のリスクが最も低くなります。1月と2月は雨季のピークで、2026年1月のように市内各所で交通が麻痺し、感電事故や衛生環境の悪化(デング熱の流行)が発生しやすいため、避けるのが賢明です。また、ラマダン(断食月)の期間中(2026年は2月〜3月)は、日中の交通事故が増える傾向にあり、一部の娯楽施設の閉鎖やデモの発生、テロ警戒レベルの上昇も見られるため、初めての旅行者には乾季の訪問を強く推奨します。

言語のヒント

ジャカルタでは英語が通じるのはホテルや高級モールに限られます。緊急時に使えるフレーズを覚えておくことが重要です。1. 助けて!(Tolong! / トロン!) 2. 警察(Polisi / ポリシ) 3. 病院(Rumah Sakit / ルマ・サキッ) 4. 救急車(Ambulans / アンブラン) 5. 私は日本人です(Saya orang Jepang / サヤ・オラン・ジュパン) 6. 泥棒(Maling / マリン)。路上で「偽警察官」に遭遇した際は「警察署で話す (Bicara di kantor polisi / ビチャラ・ディ・カントール・ポリシ)」と主張するのが有効です。また、インドネシア語で「いやです、結構です」を意味する「Tidak, Terima kasih(ティダ・トゥリマ・カシ)」は、しつこい勧誘を断る際に必須です。

文化・マナー

ジャカルタは多様な宗教と文化が共存していますが、基本的にはイスラム教の習慣が社会の根底にあります。1. 左手は「不浄の手」とされるため、握手や物の受け渡し、食事は必ず右手を使ってください。2. 宗教施設(モスク)を訪れる際や公共の場では、過度な露出(ノースリーブやショートパンツ)を避けることが、不要なトラブルや犯罪者の視線を避けることにつながります。3. 人の頭は「神聖な場所」とされるため、子供であっても頭を撫でることは避けてください。4. 政治デモや宗教的な集会を見かけても、決して近づいて写真を撮ったりしないでください。5. ラマダン期間中は日中に人前で食事をしたり水を飲んだりすることは避け、断食中の人々に配慮を示すことが安全な滞在への近道です。現地の人々は親切ですが、過度な馴れ馴れしさは犯罪の予兆(睡眠薬強盗等)である可能性も念頭に置くべきです。

データソース

公的機関