ミュンヘン (Munich)

ドイツ (Germany)

最終更新: 2026年1月15日

82
安全スコア
A-
身体的安全
A+
医療・衛生
B
詐欺
B-
テロ
B+
スリ
B+
暴力犯罪

総合評価

49年連続でドイツで最も安全な百万都市の地位を維持していますが、2025年のテロ事件や中央駅周辺の治安悪化により、市民の体感治安は低下しています。依然として世界水準では極めて安全ですが、特定の場所での警戒が必要です。

身体的安全 (A-)

凶悪犯罪率は非常に低いものの、2025年の車両突入事件や近年のナイフを用いた暴力犯罪の微増が評価に影響しています。

医療・衛生 (A+)

世界最高水準の医療インフラを誇り、ミュンヘン工科大学附属病院など英語対応可能な大規模病院が複数存在します。

詐欺 (B)

観光地での偽僧侶や署名詐欺に加え、パーキングメーターを悪用した偽QRコード詐欺(クイッシング)が新たに報告されています。

テロ (B-)

2025年のテロ事件以降、公共交通機関や大規模イベントでの警戒レベルが引き上げられており、潜在的なリスクが継続しています。

スリ (B+)

マリエン広場や中央駅周辺、オクトーバーフェスト期間中の混雑した場所で、プロのスリグループによる被害が常態化しています。

暴力犯罪 (B+)

2025年の公共交通機関内での暴力犯罪が18.9%増加しており、深夜の中央駅周辺や特定地区でのトラブルに注意が必要です。

最新インテリジェンスレポート

ミュンヘンはドイツで最も安全な大都市としての地位を堅持していますが、2025年2月の車両突入テロ事件とその後のナイフ犯罪増加により、治安環境は複雑化しています。特に中央駅周辺や旧植物園など、特定の「重点警戒地域(Brennpunkt)」での薬物・暴力問題が顕在化しており、警察による監視体制が強化されています。

現在の状況

2026年1月現在、2025年のテロ事件容疑者の公判(1月16日開始)に伴い、法廷周辺やマックスフォアシュタット地区の警備が極めて厳重になっています。統計上、犯罪総数は前年比1.2%減少したものの、公共交通機関における暴力犯罪は18.9%増加しており、SバーンやUバーンの深夜利用には警戒が呼びかけられています。また、新手の『クイッシング(偽QRコード詐欺)』が路上駐車場で発生しており、デジタル決済を狙った詐欺も新たな脅威となっています。

背景分析

高い生活水準を維持する一方で、インフレと景気後退が貧困層やホームレスの増加を招き、中央駅周辺の環境悪化の一因となっています。また、児童・青少年(14歳未満)による暴力犯罪が過去10年で3倍に増加しており、社会的な課題となっています。難民・移民政策を巡る政治的分断も根深く、これらが特定の地区での治安不安や抗議活動の動機となっています。警察はビデオ監視の拡充や照明増設などのインフラ改善で対抗しています。

政治・社会情勢

2026年1月16日から始まるテロ事件の裁判を機に、移民政策に反対する右派団体と、それに対する対抗デモが発生する可能性が高いです。また、2026年2月中旬にはミュンヘン安全保障会議(MSC)が開催され、世界各国の首脳が集結するため、市内中心部の広範囲な封鎖と大規模な政治デモが予定されています。これら期間中は交通網の混乱と厳戒態勢が続く見込みです。

重要ポイント

  • ! 中央駅南側(Ludwigsvorstadt)は深夜の治安が悪化しやすいため、宿泊先の選定には注意が必要。
  • ! 旧植物園(Alter Botanischer Garten)は24時間ビデオ監視下にあるが、依然として薬物取引の温床であり避けるべき場所。
  • ! 公共交通機関内(特にS1/S8の空港線)での暴力犯罪が増加傾向にあるため、深夜の独り歩きを避ける。
  • ! パーキングメーターのQRコードはスキャンせず、公式アプリ(EasyPark等)を直接利用すること。
  • ! マリエン広場での署名活動や「親切な僧侶」によるブレスレット提供は100%詐欺であると認識する。
  • ! 2026年1月のテロ事件公判期間中は、マックスフォアシュタット地区でのデモに近づかない。
  • ! ビアホール(ホーフブロイハウス等)では、椅子の背もたれにバッグをかけない。
  • ! 偽警察官による所持品検査には、警察署への同行を求めることで対抗する。
  • ! オクトーバーフェスト期間中は、会場周辺での性的暴行や窃盗のリスクが急増する。
  • ! 緊急時には110番(警察)だけでなく、非緊急の医療相談窓口(116 117)を活用する。

エリア別安全情報(タクティカルマップ)

ミュンヘンの治安は、中央駅を軸に北側の旧植物園(危険)と南側のルートヴィヒス=イザールフォルシュタット(注意)に犯罪が集中しています。旧市街は安全ですがスリの温床です。全体として、UバーンやSバーンの幹線(Stammstrecke)周辺は夜間でも明るく安全ですが、駅の外に出た際の死角となるエリアに注意が必要です。2026年はテロ裁判や安保理の影響で警察の動員が過去最大級となっており、検問や荷物検査が頻繁に行われます。

危険エリア
注意エリア
安全エリア

旧植物園 (Alter Botanischer Garten)

危険

ミュンヘン最大の危険地帯。薬物取引の温床であり、深夜から早朝にかけての立ち入りは極めて危険。2025年から監視カメラが倍増された。

リスク: 薬物取引, ナイフによる襲撃, 強盗
終日警戒。特に夜間は絶対回避。

ミュンヘン中央駅・南側 (Ludwigsvorstadt)

注意

カジノ、風俗店、簡易宿泊所が密集するエリア。夜間は酔客や不審者が増え、トラブルに巻き込まれる可能性が高まる。

リスク: 薬物, スリ, 喧嘩トラブル
21:00以降の独り歩きに注意。

アルトシュタット (Altstadt)

注意

歴史的中心部。治安自体は良いが、観光客を狙った組織的なスリや詐欺が多発する。

リスク: スリ, 偽警察官詐欺, 置き引き

マックスフォアシュタット (Maxvorstadt)

安全

大学や美術館が集まる文化地区。基本的には非常に安全だが、デモ開催時は交通封鎖の対象になりやすい。

リスク: 自転車盗, 政治デモ

ボゲンハウゼン (Bogenhausen)

安全

高級住宅街。街頭犯罪は極めて稀で、夜間も安全に歩くことができる。宿泊先として推奨される。

リスク: 不在時の空き巣

ノイペルラッハ (Neuperlach)

注意

大規模な団地地区。統計上の犯罪件数が平均より高く、夜間の公共交通機関周辺でのトラブルに注意。

リスク: 若者の非行, 器物損壊, 強盗
深夜の地下鉄駅周辺は注意。

シュヴァービング (Schwabing)

安全

洗練された住宅・商業地区。活気があり安全だが、週末の深夜はバー周辺での騒音や酔客トラブルがある。

リスク: 自転車盗, 酔客による騒動

アラーハ (Allach)

安全

市内で最も犯罪率が低い閑静な住宅街。観光要素は少ないが、治安面での不安はほぼ皆無。

リスク: 特になし

脅威プロファイリング

ミュンヘンの犯罪情勢は、統計的にはドイツ国内で最も安全な百万都市としての地位を保っているものの、2025年以降は「特定の場所・手口」によるリスクが顕在化しています。主な脅威は、観光客を狙った組織的なスリや詐欺(偽QRコード、偽警察官、偽署名)と、中央駅周辺や旧植物園で見られる暴力的な薬物関連犯罪の二極化が進んでいます。また、2025年のテロ事件公判に伴う政治的緊張も続いており、大規模な集会やデモ周辺での突発的な混乱にも注意が必要です。

クイッシング(偽QRコード詐欺)

Quishing / Fake QR Code Scam

脅威度: 中 時々

グループ規模: 1-2人(設置役とデータ回収役)

ターゲット: 市内の路上(ギャングホーファー通りなど)でレンタカーや自家用車を駐車し、スマートフォンで支払おうとする観光客や地元住民。

活動場所: Ganghoferstraße, Augustenstraße, Ludwigsvorstadt

活動時間: 終日(特に駐車需要が高い日中)

手口:

犯行グループは、市内の路上にあるパーキングメーターの公式な支払い案内板の上に、本物と見分けがつかないほど精巧に作られた偽のQRコードステッカーを貼り付けます。利用者が「簡単に支払える」と考えてこのQRコードをスキャンすると、公式アプリやサイトではなく、犯人が用意した偽の決済フィッシングサイトに誘導されます。そこでクレジットカード情報、有効期限、セキュリティコード(CVV)を入力させ、情報を盗み取ります。この手口の巧妙な点は、決済が「失敗した」ように見せかけたり、少額の決済完了画面を表示させたりすることで、被害者がカード情報を盗まれたことにその場で気づきにくい点にあります。2025年以降、ミュンヘン中心部の主要な駐車場で被害が相次いで報告されており、デジタルツールを悪用した最新の詐欺形態として警戒されています。

対策:

路上駐車場の端末に直接貼り付けられているQRコードは、たとえ公式に見えても決してスキャンしないことが鉄則です。ミュンヘン市が推奨する「EasyPark」などの公式駐車アプリを、あらかじめ自身のスマートフォンのアプリストア(App StoreやGoogle Play)から直接検索してインストールしておき、アプリ内から駐車場所のコードを入力して決済してください。また、万が一スキャンしてしまった場合は、ブラウザのURLが公式ドメインであるかを確認し、不審な挙動があれば即座にカード会社へ連絡して利用停止措置をとってください。支払いは極力、非接触決済対応のクレジットカード本体を端末にかざすか、現金で行うのが最も安全な防御策となります。

偽の「親切な僧侶」詐欺

Fake Buddhist Monk Scam

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 単独

ターゲット: マリエン広場などの観光地で記念撮影をしている外国人旅行者、特にアジア文化に敬意を払いやすいアジア系や欧米系の善意ある個人。

活動場所: Marienplatz, Viktualienmarkt, Karlsplatz (Stachus)

活動時間: 10:00 - 18:00(観光客の多い時間帯)

手口:

伝統的な僧侶の法衣(オレンジや茶色のローブ)を身にまとった人物が、穏やかな笑みを浮かべながら近づいてきます。「世界の平和」や「幸運」を唱えながら、被害者の手首に数珠や金色のブレスレットを勝手に巻き付けます。被害者が「これはギフト(贈り物)か?」と尋ねると、犯人は大きく頷き、ギフトであることを強調します。しかし、受け取った直後に態度が豹変し、ボロボロのドネーションリスト(寄付者名簿)を提示して、寺院の修復や慈善活動のためとして10ユーロから50ユーロ程度の高額な寄付を執拗に要求します。拒絶しようとすると、ブレスレットを無理やり外そうとしたり、周囲に聞こえるような声で罵倒したり、不吉なことを予言するなどして心理的な圧力をかけ、金銭を支払うまで解放しない状況を作り出します。

対策:

路上で僧侶の格好をしてブレスレットを配っている人物とは、絶対に目を合わせず、差し出されたものを決して受け取らないでください。彼らは本物の僧侶ではありません。もし手首に巻かれそうになったら、強く手を引いて拒絶の意思を明確に示すことが重要です。万が一受け取ってしまい、寄付を要求された場合は、無言でブレスレットをその場に置いて立ち去ってください。相手が威圧的な態度をとっても、周囲には多くの観光客や警察官がいるため、毅然とした態度を保てば物理的な危害を加えられるリスクは低いです。困ったときは近くの店舗に入るか、警察官を呼ぶ素振りを見せてください。

偽警察官による所持品検査詐欺

Fake Police Officer Scam

脅威度: やや高 時々

グループ規模: 2人組

ターゲット: 中央駅周辺や路地裏を歩いている単独の外国人旅行者。特に現金を持っていそうな高齢者や日本人観光客。

活動場所: Hauptbahnhof (Central Station), Schillerstraße, Goethestraße

活動時間: 夕方から深夜にかけて(人通りが少ない時間帯)

手口:

私服姿の2人組が、警察のバッジのようなものを一瞬だけ見せながら「ポリス」と名乗って近づいてきます。「このエリアで偽札や麻薬の捜査を行っている。協力してほしい」と告げ、パスポートと財布の提示を求めます。被害者が財布を渡すと、彼らは偽札がないか確認するふりをして、被害者の目の前で財布を弄ります。この際、マジシャンのような鮮やかな指さばき(スレイト・オブ・ハンド)を使い、被害者が気づかないうちに数枚の紙幣(特に50ユーロや100ユーロ札)を抜き取ります。検査が終わると「問題なかった、協力に感謝する」と財布を返し、素早くその場を立ち去ります。被害者が中身を確認したときには、既に犯人の姿はありません。2025年も中央駅南側の路地などで定期的に被害が報告されている古典的かつ強力な手法です。

対策:

ドイツの警察官が路上で、明確な理由もなく財布の中身(現金)を検査することは絶対にありません。もし私服警官を名乗る人物に呼び止められたら、まず相手の氏名と所属署を確認し、警察手帳(Dienstausweis)を提示させて、しっかりと確認してください。不審に感じた場合は「ここではなく、近くの警察署(Polizeiwache)に行って検査を受けたい」とはっきりと主張してください。本物の警官であればこの要求を拒否することはありません。また、携帯電話を取り出して110番(警察)に電話をかけるフリをすることも非常に有効な防御策となります。絶対にその場で財布を相手の手に渡さないでください。

偽の署名・募金詐欺(偽ペティション)

Fake Petition Scam

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 3-5人の若者グループ

ターゲット: マリエン広場やカールスプラッツで地図を見ている、あるいは立ち止まって景色を眺めている観光客全般。

活動場所: Marienplatz, Karlsplatz (Stachus), Kaufingerstraße

活動時間: 11:00 - 19:00

手口:

クリップボードを持った10代後半から20代前半の男女数人が、「耳の不自由な人のため」や「環境保護の署名」と称して近づいてきます。彼らは非常に熱心に、時には言葉が通じないふりをしてジェスチャーで署名を求めます。被害者が署名に応じると、クリップボードの下に書かれた「寄付金(Donation)」の項目を指差し、最低でも20ユーロ程度の現金を支払うよう強要します。この際、署名をしている最中に共犯者が死角から被害者のポケットやバッグに手を伸ばし、財布やスマートフォンを盗み取ることもあります。一人が署名を求めて注意を引き、もう一人が盗みを行うという典型的な連携プレーです。断ろうとすると複数人でターゲットを囲み、大声を出すなどして威圧し、恥ずかしさや恐怖から金銭を支払わせようとします。

対策:

路上でクリップボードを持って近づいてくる若者グループは、100%詐欺であると判断して間違いありません。彼らが話しかけてきても一切無視し、目も合わさずにそのまま歩き続けてください。もし行く手を阻まれたら「No!」と強く言い、人混みの中へ移動してください。署名をしてしまった場合は、それ以上の関わりを絶ち、財布を取り出すことなくその場を去ってください。バッグは常に体の前で抱え、ファスナーに手を添えておくことで、署名中のスリ被害を防ぐことができます。公共の場での署名活動は、ドイツでは通常、許可を得た団体が特定のブースで行うものであり、歩き回りながら強引に行うことはありません。

ケチャップ汚れ等の汚し屋(Drecktrick)

Ketchup Trick / Stain Scam

脅威度: 中 時々

グループ規模: 2人組

ターゲット: スーツケースや複数の荷物を持っている旅行者。中央駅のホームやホテルのロビー周辺にいる人々。

活動場所: München Hauptbahnhof, S-Bahn platforms, Hotel lobbies near station

活動時間: 日中の混雑時

手口:

犯人の一人が、背後からターゲットの衣服やバッグにケチャップ、マスタード、あるいは泥のような液体をこっそりとかけます。その後、もう一人の犯人が「汚れていますよ!」と親切を装って声をかけます。驚いた被害者が荷物を足元に置き、汚れを確認している隙に、犯人はティッシュなどで汚れを拭き取るフリをして被害者の注意を完全に引きつけます。その混乱に乗じて、最初から待機していた共犯者が、足元に置かれたスーツケースやハンドバッグを瞬時に持ち去ります。犯人たちは非常に清潔感のある、信頼できそうな身なりをしていることが多く、被害者は善意の第三者だと思い込んで疑わないため、荷物がなくなったことに気づくのが数分遅れるという特徴があります。

対策:

見知らぬ人物から「汚れがついている」と指摘されても、その場で荷物を手放してはいけません。たとえ本当に汚れていても、まずは荷物をしっかりと掴んだまま、周囲に不審者がいないか確認してください。その場での清掃は断り、ホテルや駅のトイレ、あるいは近くの店舗内など、安全が確保できる場所まで移動してから汚れを確認してください。ドイツ語や英語で「自分でやります(I can do it myself)」とはっきり伝え、相手に体を触らせないようにしましょう。荷物は常に足の間に置くか、ストラップを足に通しておくなど、物理的に離れない工夫をすることが重要です。

中央駅南側の攻撃的物乞い・薬物中毒者

Aggressive Panhandling / Drug Users

脅威度: 中 頻発 武装あり

グループ規模: 1-3人

ターゲット: 夜間に中央駅南側(シラー通り等)を一人で歩く歩行者、または駅の入り口付近で立ち止まっている人。

活動場所: Schillerstraße, Goethestraße, Hauptbahnhof South Exit

活動時間: 21:00 - 05:00

手口:

中央駅南側の特定エリアには、薬物中毒者やホームレスの集団がたむろしていることがあります。彼らは執拗に「ユーロをくれ」と要求し、断ると暴言を吐いたり、進路を塞いだりすることがあります。2025年の報告では、一部の者が小型のナイフや割れた瓶を隠し持っているケースも確認されています。特に深夜、アルコールや薬物の影響下にある人物は予測不能な行動をとるリスクがあり、些細なきっかけで物理的な衝突に発展することがあります。金銭を渡しても、さらに追加の要求をされるだけで解決にはなりません。警察による巡回は強化されていますが、死角となる場所では依然として威圧的な物乞いや暴力トラブルが頻発しています。

対策:

中央駅南側のシラー通り(Schillerstraße)やゲーテ通り(Goethestraße)は、深夜の独り歩きを極力避けてください。もし物乞いに声をかけられても、一切反応せず(Noも言わず)、そのままのペースで通り過ぎるのが最も安全です。視線を合わせると「反応があった」とみなされ、さらに執拗に追いかけられる可能性があります。夜間にこのエリアを通る必要がある場合は、主要な大通りであるバイアー通り(Bayerstraße)を歩くようにし、照明の暗い路地には入らないでください。万が一、身の危険を感じた場合は、すぐに近くのホテルや24時間営業の売店に逃げ込み、警察(110)へ通報してください。

旧植物園内の刃物襲撃者(Brennpunkt)

Unpredictable Knife Attacker (Botanical Garden)

脅威度: 高 時々 武装あり

グループ規模: 単独

ターゲット: 旧植物園を通り抜けようとする通行人。特に人通りが途絶える時間帯の単独歩行者。

活動場所: Alter Botanischer Garten

活動時間: 終日(特に夕方から深夜)

手口:

中央駅北側に隣接する「旧植物園(Alter Botanischer Garten)」は、薬物取引と暴力事件の多発地点としてバイエルン州警察が最重点警戒地域に指定しています。ここでは、精神的に不安定な人物や犯罪組織に関わる人物による、予測不能なナイフ襲撃事件が発生しています。犯人は物陰に潜んでいるか、ベンチに座って獲物を物色しており、金品目的の強盗だけでなく、時には無差別、あるいは些細な口論から即座に刃物を取り出して襲いかかります。2024年末には死亡事件も発生しており、2025年以降はビデオ監視と武器所持禁止区域としての規制が導入されましたが、依然として物理的な襲撃リスクが市内で最も高いエリアの一つです。

対策:

この公園は「昼夜を問わず立ち入らない」ことが最大の防御策です。中央駅からカールスプラッツ方向へ移動する際は、公園内をショートカットせず、必ず大通りのプリム・エル・アントン通り(Prym-an-der-Elントン通り)やエルゼン通りを通るようにしてください。特に日没後は、街灯があっても死角が多く、警察の到着前に犯行が完了してしまいます。もし公園付近で挙動が不審な人物(ぶつぶつ独り言を言っている、隠し持った物を確認している等)を見かけたら、即座にその場を離れてください。ミュンヘンは安全な街ですが、この一点だけは「極めて危険な例外」として認識する必要があります。

オクトーバーフェスト等の混雑狙いスリ集団

Oktoberfest / Crowd Pickpocket Gang

脅威度: 中 頻発

グループ規模: 3-4人の組織的グループ

ターゲット: ビールを飲んで警戒心が低下した観光客、民族衣装(ディアンドル/レーダーホーゼン)を着用して浮かれている来場者。

活動場所: Theresienwiese (Oktoberfest grounds), U-Bahn U4/U5 Lines, Hofbräuhaus

活動時間: 14:00 - 23:30(祭り開催期間中)

手口:

世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」の会場や、そこへ向かう満員電車内で活動します。犯行グループは、ターゲットを前後左右から囲み、一人がわざと飲み物をこぼしたり、ぶつかったりして注意をそらします。その瞬間に、別のメンバーが被害者のバッグをナイフで切り裂くか、あるいはファスナーを開けて財布を抜き取ります。抜き取られた財布は即座に第三のメンバーに手渡され、犯行現場から遠ざけられるため、被害者が直後に気づいて最初の人を捕まえても、証拠が見つからないよう組織化されています。特にテント内の熱気と騒音の中では、身体的な接触が当たり前になっているため、スリの動作が非常に察知しにくい環境にあります。

対策:

混雑した場所では、バッグは必ず体の前で抱え、開口部を手で覆うように保持してください。斜めがけバッグを使用し、上からジャケットを羽織るのが最も有効です。財布はズボンの後ろポケットには絶対に入れないでください。また、現金やカードは一箇所にまとめず、ホテルのセーフティボックス、マネーベルト、予備の財布などに分散して所持しましょう。祭り会場では、民族衣装のポケットは非常に浅いため、貴重品を入れないことが鉄則です。酔いすぎないよう節制し、周囲の状況に常に気を配る「主観的な警戒心」が最大の防御になります。被害に遭った場合は、会場内にある臨時警察署へ即座に届け出てください。

時間帯別リスク評価

ミュンヘンは総じて安全な都市ですが、日中の「観光地でのスリ」と深夜の「特定危険エリア(駅南側・旧植物園)」での暴力・薬物犯罪がリスクの二極化を見せています。時間帯に応じた警戒心の切り替えが重要です。

早朝

安全

05:00-08:00

ミュンヘンの早朝は、ドイツ国内でも最も安全な時間帯の一つです。通勤客や清掃活動が始まる時間であり、街全体が秩序立っています。観光地も人が少なく、写真撮影などには最適ですが、中央駅周辺や旧植物園などの特定のエリアでは、夜通し過ごした薬物中毒者やホームレスが残っている場合があるため、それらの場所での一人歩きには一定の警戒が必要です。公共交通機関は定時運行されており、移動における身体的危険はほぼありませんが、テロ警戒レベルは維持されているため、不自然な放置物には注意してください。

脅威:

  • ・駅周辺での不審者
  • ・テロ警戒(放置物)
  • ・清掃車両との接触事故

推奨:

  • ・主要駅構内では周囲を確認
  • ・放置バッグに近づかない
  • ・人通りの少ない裏道は避ける

日中

やや安全

08:00-18:00

日中は非常に安全ですが、観光客を狙った「軽犯罪」が最も活発になる時間帯です。特にマリエン広場やカールスプラッツ周辺では、プロのスリ集団が活動しており、偽の署名活動や「汚し屋(ケチャップ等をかける)」といった古典的な詐欺が報告されています。また、近年は路上駐車場の偽QRコードによる「クイッシング」詐欺も発生しています。人混みの中ではバッグを体の前に保持し、見知らぬ人物からの過度な接触(数珠を渡してくる、署名を求める等)には毅然とした態度で拒絶することが求められます。

脅威:

  • ・観光地でのスリ・置き引き
  • ・偽署名詐欺
  • ・汚し屋詐欺(ケチャップ等)
  • ・偽QRコード詐欺(クイッシング)

推奨:

  • ・貴重品をズボンの後ろポケットに入れない
  • ・路上で話しかけられても立ち止まらない
  • ・バッグは常に体の前で抱える
  • ・路上端末のQRコードを不用意にスキャンしない

夕方〜夜

やや安全

18:00-23:00

夕方から夜にかけては、ビアホールやレストラン周辺での賑わいが増します。ホーフブロイハウスなどの有名なビアホール内では、足元に置いたバッグを狙う置き引きに注意が必要です。また、サッカーの試合日やイベント時には、酔ったサポーターや若者グループによる騒乱が発生することがあります。公共交通機関(U-Bahn, S-Bahn)内は依然として安全ですが、2025年の統計で暴力犯罪の増加が報告されているため、特に中央駅を経由する路線では、騒いでいる集団から距離を置くようにしてください。全体的には明るく活気がありますが、一歩路地に入ると暗い場所も多いため、大通りを選ぶのが基本です。

脅威:

  • ・ビアホールでの置き引き
  • ・酔客によるトラブル
  • ・公共交通機関内での暴力事件
  • ・サポーター同士の衝突

推奨:

  • ・レストランではバッグを椅子にかけない
  • ・公共交通機関では運転手の近くに乗る
  • ・騒いでいるグループには近づかない
  • ・暗い路地は避けて大通りを歩く

深夜

注意

23:00-05:00

深夜帯は注意レベルが一段上がります。特にミュンヘン中央駅の南側(Bahnhofsviertel)や、旧植物園(Alter Botanischer Garten)周辺は、薬物取引や暴力事件の温床となっており、2024年には死亡事件も発生しています。これらのエリアはビデオ監視が強化されていますが、夜間の一人歩きは極めて危険です。また、シュヴァービング地区などの繁華街でも、飲酒に起因する小競り合いが発生しやすくなります。2026年現在はテロ警戒に加え、ナイフを用いた犯罪への警戒も強まっているため、夜間の移動は公共交通機関よりも、公式のタクシーや配車アプリを利用することを強くお勧めします。

脅威:

  • ・薬物中毒者による予測不能な行動
  • ・ナイフを用いた強盗・傷害
  • ・性的暴行(シュヴァーンターラー・ヘーヘ地区等)
  • ・深夜の駅周辺での暴力トラブル

推奨:

  • ・中央駅南側と旧植物園には絶対に立ち入らない
  • ・移動にはUberやタクシーを優先利用する
  • ・深夜の独り歩きを避ける
  • ・不審な集団が見えたら即座に場所を変える

旅行者タイプ別アドバイス

女性一人旅

★★★★☆

ミュンヘンは女性一人でも比較的安心して旅ができる都市ですが、近年、深夜の駅周辺や特定の地区で性的暴行事件(2026年1月のシュヴァーンターラー・ヘーヘ地区の事件など)が報告されているため、過信は禁物です。昼間の観光地は非常に安全ですが、夜間の移動には細心の注意を払い、可能な限り大通りや人の多い場所を選ぶ必要があります。地元警察はプロフェッショナルで信頼でき、公共交通機関の安全性も高いですが、深夜の帰宅時はタクシー利用を検討してください。

特有のリスク:

  • ・夜間の人気のない場所での付きまとい
  • ・駅周辺での薬物中毒者からの嫌がらせ
  • ・偽警察官による所持品検査詐欺
  • ・バーやビアホールでの睡眠薬混入(スパイク)

推奨事項:

  • ・深夜23時以降の独り歩きは避け、タクシーを利用する
  • ・宿泊先は治安の良いハイドハウゼンやボーゲンハウゼンに選ぶ
  • ・ナンパや執拗に話しかけてくる人物は完全に無視する
  • ・飲み物から目を離さない
  • ・偽警察官に対しては、常に警察署への同行を求める
  • ・防犯ブザーを携帯し、すぐに取り出せるようにする

避けるべきエリア:

ミュンヘン中央駅南側(Schillerstr.等), 旧植物園(夜間), ハセンベルグル地区

おすすめ宿泊エリア: ハイドハウゼン地区のブティックホテル、または女性専用フロアのある高級ホテル

家族連れ

★★★★★

家族連れにとって、ミュンヘンは世界で最も適した都市の一つです。公園が多く、公共交通機関もベビーカーでの利用が容易です。主なリスクは人混みでの子供の迷子と、ベビーカーの持ち手にかけている荷物の盗難です。また、大規模なイベント(オクトーバーフェスト等)では酔客による騒動に巻き込まれないよう、早めの帰宅を心がける必要があります。2025年の車両突入事件のように、デモ行進などが標的になるケースもあるため、政治的な集まりには近づかないことが肝要です。

特有のリスク:

  • ・マリエン広場など観光地での迷子
  • ・ベビーカーにかけたバッグの置き引き
  • ・デモや政治集会に伴う混乱への巻き込み
  • ・公共交通機関の混雑時の接触トラブル

推奨事項:

  • ・子供に連絡先を書いたリストバンドを着用させる
  • ・ベビーカーの荷物には常にロックをかけるか、目を離さない
  • ・移動には比較的安全なトラムを多用する
  • ・政治デモや大規模な抗議活動には近づかない
  • ・ニンフェンブルクやシュヴァービングなど静かな地区を拠点にする
  • ・緊急時のために日本語対応可能な救急病院(右岸病院等)を把握しておく

避けるべきエリア:

深夜の中央駅周辺, 夜間の旧植物園, デモが予定されている広場(オデオンズプラッツ等)

おすすめ宿泊エリア: アパートメントホテル(Neuhausen/Nymphenburg地区)

ビジネス旅行者

★★★★★

ビジネス旅行者にとっては非常に効率的で安全な都市です。ただし、高価なノートPCやスマートフォンを狙った窃盗、特にホテルのロビーや空港のラウンジ、展示会会場(Messe München)での被害が目立ちます。また、2026年からは公共駐車場のQRコードを介したサイバー犯罪(クイッシング)も増えているため、デジタルセキュリティへの注意が不可欠です。高級ホテルが多いため、宿泊施設内の安全性は非常に高いですが、朝食会場での置き引きには注意してください。

特有のリスク:

  • ・空港・ホテルロビーでの機密機器の盗難
  • ・公共WiFiを介したサイバー攻撃
  • ・駐車場での偽QRコード詐欺
  • ・展示会会場でのスリ・置き引き

推奨事項:

  • ・重要なデータには必ずVPNを使用する
  • ・ホテルの朝食会場でもバッグを席に置いたまま離れない
  • ・レンタカー利用時は路上駐車場のQRコードをスキャンしない
  • ・高価な時計やバッグをこれ見よがしに身につけない
  • ・タクシーはホテルの配車か認定アプリ(Free Now等)を利用する
  • ・ミュンヘン安全保障会議(MSC)期間中は交通規制に厳重警戒する

避けるべきエリア:

中央駅南側の裏通り, 夜間の暗い公園, 政治的な抗議デモの周辺

おすすめ宿泊エリア: Bogenhausen地区のビジネス・五つ星ホテル

バックパッカー

★★★☆☆

安宿が集まる中央駅周辺に滞在することが多いため、必然的に犯罪リスクにさらされやすくなります。駅周辺の「安価なチケットの手助け」を装った詐欺や、ドミトリー内での貴重品盗難が主なリスクです。また、観光地で声をかけてくる偽の僧侶や署名活動など、バックパッカーの「良心」や「節約志向」を狙った手口が多発しています。一見安全に見えるミュンヘンですが、中央駅周辺の雰囲気は近年悪化しており、夜間の周辺散策には十分な注意が必要です。

特有のリスク:

  • ・ホステルのドミトリー内での盗難
  • ・駅構内での偽チケット詐欺
  • ・偽の「親切な僧侶」詐欺
  • ・夜間の駅周辺でのドラッグ勧誘・強盗

推奨事項:

  • ・パスポートや予備のカードはホステルのロッカーに鍵をかけて保管する
  • ・公共交通機関のチケットは公式アプリ(MVGO)で購入する
  • ・見知らぬ人物からの数珠やギフトは絶対に受け取らない
  • ・夜間の駅周辺(特に南側)の滞在は避け、大通りを歩く
  • ・無理な節約のために危険な地区の宿を選ばない
  • ・路上での両替やチケット譲渡の誘いはすべて断る
  • ・緊急時の連絡先(警察・大使館)をオフラインでも確認できるようにする

避けるべきエリア:

中央駅南側(レッドライト地区), 旧植物園の深部, ハセンベルグル周辺

おすすめ宿泊エリア: 中心部から少し離れた治安の良い地区(ライム等)のホステル

安全な宿泊エリア

Bogenhausen (ボーゲンハウゼン)

★★★★★

ミュンヘン屈指の高級住宅街であり、治安の良さは市内最高レベルです。統計的に街頭犯罪の発生率が極めて低く、夜間も非常に静かで落ち着いた環境が保たれています。家族連れや落ち着いた滞在を好む旅行者に最適です。観光の中心地からは少し離れていますが、トラムや地下鉄を利用すれば10分程度で中心部へアクセスでき、安全性と利便性のバランスが取れたエリアと言えます。高級ホテルが多く、セキュリティ体制もしっかりしています。

価格帯: ¥25,000-45,000
観光地: 中心部(マリエン広場)まで公共交通機関で約10-15分
交通: 地下鉄 U4, トラム 16/17

例: The Westin Grand Munich, Hotel München Palace

Au-Haidhausen (アウ=ハイドハウゼン)

★★★★★

「フランス人街」の愛称で親しまれる、ミュンヘンで最も魅力的な居住区の一つです。治安は非常に良好で、洗練されたカフェやブティックが立ち並び、女性一人旅でも安心して夜の散策を楽しめる雰囲気があります。イザール川に近く、緑豊かな環境も特徴です。ミュンヘン東駅(Ostbahnhof)に近いため、空港や他都市へのアクセスも抜群に良く、観光拠点として非常に人気が高い安全なエリアです。

価格帯: ¥20,000-35,000
観光地: ドイツ博物館まで徒歩圏内、中心部まで約10分
交通: S-Bahn(全線), 地下鉄 U4/U5, トラム

例: Hotel JAMS Munich, Hilton Munich City

Schwabing-West (シュヴァービング=ヴェスト)

★★★★☆

伝統的に文化人と学生の街として知られ、現在は洗練された住宅街となっています。人通りが多く、夜遅くまで営業している店舗も多いため、夜間も「人の目」があり安心感があります。中央駅周辺のような殺伐とした雰囲気はなく、地元住民が夜歩きを楽しむエリアです。中心部の北側に位置し、美しい公園も多いため、リピーターや長期滞在者、落ち着いた都会的な滞在を求める層に非常に推奨される安全な地区です。

価格帯: ¥18,000-30,000
観光地: 英国庭園まで徒歩圏内、中心部まで約10分
交通: 地下鉄 U3/U6, トラム 27

例: Andaz Munich Schwabinger Tor, Hotel Leopold

Maxvorstadt (マックスフォルシュタット)

★★★★☆

美術館や大学が集まるアカデミックな地区で、昼夜を問わず活気がありながらも高い安全性が維持されています。若者やインテリ層が多く、街全体に知的な雰囲気が漂っています。2025年の車両突入事件があった地域ですが、現在は警察のパトロールが強化されており、かえって警戒体制は市内で最も高いレベルにあります。観光名所のピナコテーク(美術館)に近く、徒歩で中心部へ行ける利便性も大きな魅力です。

価格帯: ¥22,000-40,000
観光地: 主要美術館へ徒歩圏内、マリエン広場まで徒歩約15分
交通: 地下鉄 U2/U3/U6, トラム 27/28

例: Hotel Antares, Rocco Forte The Charles Hotel

Neuhausen-Nymphenburg (ノイハウゼン=ニンフェンブルク)

★★★★★

ニンフェンブルク城の近くに位置する、非常に安全で静かな住宅街です。市内の犯罪統計でも常に低犯罪率を記録しており、家族連れにとって最も安心できるエリアの一つです。並木道や広い歩道が整備されており、深夜の徒歩移動も危険を感じることは稀です。中央駅からのアクセスもトラム一本で可能であり、中心部の喧騒を避けつつ、安全かつ優雅なミュンヘンの日常生活を体験したい旅行者に最適です。

価格帯: ¥15,000-28,000
観光地: ニンフェンブルク城まで徒歩圏内
交通: S-Bahn, トラム 16/17, 地下鉄 U1

例: Hotel Laimer Hof, Novotel München City Arnulfpark

交通機関の安全情報

地下鉄・メトロ

ミュンヘンの地下鉄(U-Bahn)は非常に清潔で効率的ですが、主要駅である「Hauptbahnhof」「Marienplatz」「Sendlinger Tor」を通過するU2およびU5線は、2025年の統計でスリ被害が最も多く報告されています。深夜0時以降のU6線北側(学生街シュヴァービング以北)は、稀にアルコールに酔った若者グループによる騒乱や嫌がらせが発生するため、可能な限り運転手に近い最前車両に乗車してください。駅構内での「チケット購入手助け詐欺」を避けるため、券売機付近で声をかけてくる人物は無視し、MVGOアプリを活用してください。打刻(検札)忘れは60ユーロ以上の罰金となるため、紙チケットの場合は必ずホーム上の青い打刻機を通すことを忘れないでください。

タクシー・配車アプリ

公式タクシー(車体がクリーム色で屋根にTAXIサインあり)の信頼性は非常に高いですが、空港や主要駅周辺では未認可の白タク(ハイヤーを装う)に注意してください。料金トラブルを防ぐため、乗車前にメーターが動いていることを確認するか、「Uber」や「FREENOW」といった配車アプリを利用して、事前に料金とルートを確定させるのが最も安全です。2025年現在、ミュンヘンのタクシーでのボッタクリ被害は稀ですが、遠回りを避けるためにGoogle Maps等のナビを併用していることを示すのが効果的です。支払いはほとんどの車両でクレジットカードが利用可能ですが、乗車前に確認することをお勧めします。

バス

バス(Bus)は住宅街を結ぶ重要な足であり、観光客の利用は限定的ですが、非常に安全です。ただし、深夜に運行されるナイトバス(N線)では、泥酔者によるトラブルが発生しやすいため、後方の席は避け、運転手のすぐ後ろに座るようにしてください。バス車内でもスリへの警戒は必要で、特に乗降時の混雑を狙った犯行に注意が必要です。チケットはバス車内でも購入可能ですが、キャッシュレス決済のみの車両が増えているため、事前にアプリで用意しておくのがスムーズです。

徒歩・自転車

ミュンヘンは自転車専用レーンが整備されており、歩行者とサイクリストの接触事故が頻発しています。歩行者は緑色の自転車マークがあるレーンを絶対に歩かないようにしてください。治安面では、前述の「旧植物園(Alter Botanischer Garten)」を徒歩で横切ることは昼夜を問わず避けてください。また、ミュンヘンは自転車盗難率が非常に高く、特に高級な電動自転車やロードバイクは狙われやすいため、レンタルサイクルを利用する場合は人目のつく場所に二重ロックで駐輪し、夜間の路上放置は避けるべきです。

空港からのアクセス

ミュンヘン空港(MUC)から市内への移動はS-Bahn(S1またはS8)が最も一般的で安全です。所要時間は約40分ですが、車内での居眠り中に荷物を盗まれる被害が報告されています。大きな荷物は必ず自身の目の届く範囲か、足の間に置いて保持してください。空港ロビーで「タクシー?」と声をかけてくる個人は全て違法な客引きであり、高額請求の恐れがあるため無視してください。公式タクシー乗り場から乗るか、ルフトハンザ・エクスプレス・バスを利用するのが確実です。2026年現在、空港連絡チケット(Airport-City-Day-Ticket)は16.30ユーロで、その日の市内交通もカバーされるため、最もコストパフォーマンスと安全性が高い選択肢です。

緊急連絡先

110
警察
112
救急
112
消防

ミュンヘンの緊急サービスは非常に迅速かつプロフェッショナルです。警察(110)や救急(112)は英語での対応が可能です。通報時は「どこで(Wo)」「何が(Was)」「誰が(Wer)」を簡潔に伝えてください。緊急事態ではないものの医師の診察が必要な場合は、ドイツ全土共通の当番医電話番号「116 117」が利用できます。犯罪被害に遭った場合は、速やかに最寄りの警察署(Polizeiinspektion)へ向かい、ポリスレポートの作成を依頼してください。ミュンヘン中央駅(PI 14)や旧市街(PI 11)の警察署は観光客の対応に非常に慣れており、英語でのスムーズな手続きが期待できます。

日本国大使館・領事館

名称: 在ミュンヘン日本国総領事館

住所: Friedenstraße 6, 81671 München (4.OG)

電話: +49 (0)89 4176040

メール: [email protected]

ミュンヘンの治安に関するよくある質問

ミュンヘンの治安は良い?悪い?

ミュンヘンの治安は、ドイツの百万都市の中で49年連続で最も安全と評価されており、世界水準でも非常に良好です。しかし、2025年に発生したテロ事件や、その後の公共交通機関での暴力犯罪増加(前年比18.9%増)により、市民の体感治安はやや低下しています。観光地としての安全性は依然として高いですが、特定の危険エリアには注意が必要です。

ミュンヘンで危険なエリアはどこ?

最大の危険地帯は「旧植物園 (Alter Botanischer Garten)」で、薬物取引の温床となっており深夜の立ち入りは禁物です。また、ミュンヘン中央駅の南側エリア(Ludwigsvorstadt)は夜間に酔客や不審者が増えるため注意してください。団地地区のノイペルラッハも夜間のトラブル発生率が高く、観光客は警戒が必要です。

ミュンヘン旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

ミュンヘン旅行自体が「やばい」ことはありませんが、2026年1月現在、2025年のテロ事件容疑者の公判に伴い、マックスフォアシュタット地区周辺などで厳重な警備が行われています。特定エリアでの薬物・暴力問題や、最新のデジタル詐欺さえ警戒していれば、他の大都市に比べて非常に安全に観光を楽しむことができます。

ミュンヘンは女性一人でも怖くない?

日中の観光地は女性一人でも全く怖くありませんが、深夜のSバーンやUバーンの利用には警戒が必要です。暴力犯罪の増加傾向を受け、夜遅い時間は公共交通機関を避け、配車アプリやタクシーを利用することをお勧めします。また、中央駅南側の風俗店街などは一人歩きを避けるのが賢明です。

ミュンヘンでスリに遭わないための対策は?

アルトシュタットなどの混雑エリアでは、背後から液体をかけて注意を逸らす「汚し屋」や、署名活動を装って囲んでくるグループによるスリが多発しています。バッグは必ず体の前に持ち、不用意に他人の親切に応じないことが大切です。また、レストラン等での「置き引き」も多いため、荷物から目を離さないようにしましょう。

ミュンヘンで多い詐欺の手口は?

2026年最新の脅威として、パーキングメーターに偽のQRコードを貼り、決済情報を盗む「クイッシング詐欺」が急増しています。他にも「偽警察官」による所持品検査詐欺や、手首に数珠を巻き付けて高額請求する「親切な僧侶詐欺」が発生しています。知らない人物から声をかけられたら、まずは詐欺を疑う慎重さが必要です。

ミュンヘンで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人が最も巻き込まれやすい犯罪は、観光中のスリ、置き引き、そして巧妙な詐欺です。警察官を装い「偽札捜査」と称して財布を調べ、現金を抜き取る手口には特に注意してください。また、署名・募金活動を装った集団による窃盗も多発しており、親切心を利用した手口に警戒が必要です。

ミュンヘン旅行で注意すべきことは?

2026年1月現在、大規模なテロ公判の影響で交通規制や検問が発生する可能性があるため、現地の最新ニュースを確認してください。また、中央駅周辺や旧植物園といった「重点警戒地域」を把握し、不用意に近づかないことが重要です。デジタル決済時には、公式なものであるか常に確認し、クイッシングへの警戒を怠らないでください。

ミュンヘンで起こりやすいトラブルは?

公共交通機関内での酔客とのトラブルや、支払いを巡る詐欺的な金銭トラブルが報告されています。また、深夜の駅周辺で不審者に絡まれるケースも増えています。言葉が通じないふりをして強引に署名を求めてくる集団とのやり取りは避け、速やかにその場を離れることがトラブル回避の鉄則です。

ミュンヘンで被害に遭ったらどうする?

事件に遭った場合は直ちに警察(110番)へ通報してください。パスポート紛失時は在ミュンヘン日本国総領事館(Prinzregentenstraße 45)に連絡し、手続きを行います。クレジットカードの盗難・詐欺被害の疑いがある場合は、即座にカード会社へ連絡して利用を停止し、二次被害を防止してください。

ミュンヘンの治安詳細

ミュンヘンの治安概要

ミュンヘンは長年、ドイツで最も安全な百万都市としての地位を堅持しています。しかし、2025年の車両突入テロ事件や、その後の公共交通機関における暴力犯罪の増加により、治安環境は変化しつつあります。2026年現在はテロ容疑者の公判に伴う厳重な警備が敷かれており、警察の活動が非常に活発です。統計上は依然として世界的に安全な都市ですが、中央駅周辺や旧植物園といった特定のエリアでは、薬物問題や浮浪者による体感治安の低下が見られるため、最低限の警戒心を持つことが求められます。

ミュンヘンは危険?やばい?

「ミュンヘンは危険・やばい」という声は、近年の犯罪傾向の変化によるものです。特に「旧植物園 (Alter Botanischer Garten)」は薬物取引が顕在化し、深夜から早朝にかけての立ち入りは物理的に危険を伴います。また、公共交通機関での暴力犯罪が18.9%増加している事実は無視できず、以前のような「24時間どこでも安心」という状態ではありません。ただし、これら特定の場所と深夜の時間帯を避け、最新の治安ニュースを確認していれば、一般的な観光において過度に心配する必要はありません。

ミュンヘンは怖い?一人旅でも大丈夫?

女性一人旅や初めての海外旅行の方にとって、ミュンヘンの治安は基本的には良好ですが、一部「怖い」と感じる場面があるかもしれません。特に深夜のSバーンやUバーン車内、人通りの少ない地下通路などでは暴力事案のリスクがあります。2025年の事件以降、警察のパトロールは強化されていますが、夜遅い帰宅には公共交通機関ではなくタクシーや配車サービス(Uber等)の利用を強く推奨します。明るい時間帯の観光エリアは非常に安全で、基本的な防犯意識さえあれば、一人でも十分に楽しむことができます。

スリ・詐欺・犯罪の実態

ミュンヘンで発生する犯罪の多くはスリと詐欺です。観光地での「汚し屋」は、わざと衣服を汚して拭き取るフリの隙に財布を盗む典型的な手口です。また、2026年の新たな脅威である「クイッシング(偽QRコード詐欺)」は、パーキングメーター等の公式案内の上に偽のコードを貼り付け、利用者をフィッシングサイトへ誘導します。他にも「偽警察官」が所持品検査と称して現金を抜き取ったり、「親切な僧侶」が勝手に数珠を巻き付けて高額寄付を強要したりと、日本人の親切心や油断を突いた巧妙な手口が目立ちます。

ミュンヘン旅行で注意すべきポイント

旅行者が注意すべき最大のポイントは、怪しい勧誘や親切心に「NO」と言う勇気です。署名活動や花のプレゼント、偽警察官の呼びかけに対しては、き然とした態度で接してください。また、路上駐車場のQRコード決済は避け、公式アプリや機械で直接支払うようにしましょう。2026年1月はテロ公判に伴い警備が厳重なエリアがあるため、警察の指示には必ず従い、不審な挙動を見せないよう注意してください。深夜の「旧植物園」や中央駅南側への立ち入りは絶対に避け、周囲の状況を常に把握することが重要です。

よくあるトラブル事例

実際にあったトラブル事例として、アルトシュタットで数人の若者に署名を求められ、署名している間に別のメンバーに背後のリュックから財布を盗まれたケースがあります。また、路上でパーキング料金を支払うためにQRコードをスキャンしたところ、クレジットカード情報が不正利用されたという最新の被害報告もあります。他にも、中央駅付近で偽警察官に呼び止められ、パスポートと財布のチェックを装って数枚の紙幣を巧妙に抜き取られたといった被害が観光客の間で頻発しています。

被害に遭った場合の対応

万が一、被害に遭った場合は、速やかに警察(110番)に通報してください。ドイツの警察は英語が通じることが多く、現場で被害届を出す必要があります。パスポートを盗まれた場合は、在ミュンヘン日本国総領事館(電話: +49 (0)89 4176040)に連絡し、再発行や渡航書の手続きを行ってください。盗難被害にあったクレジットカードやスマートフォンは、直ちに日本のサービス提供元に連絡して利用停止措置を行いましょう。自身の安全を最優先にし、深追いや抵抗は絶対に避けてください。

その他の情報

ベストシーズン

安全面から見たベストシーズンは2月下旬から5月、および11月です。この時期は観光客が比較的少なく、スリや置き引きなどの「人混みを狙った犯罪」の発生率が低下します。また、大規模な政治イベントやフェスティバルが少ないため、市内の警備体制も安定しています。逆にオクトーバーフェスト期間(9月末-10初)や12月のクリスマスマーケット時期は、混雑に乗じた軽犯罪やテロの潜在的リスク、酔客によるトラブルが急増するため、最大限の警戒が必要となります。

言語のヒント

ミュンヘンでは英語が広く通じますが、緊急時にドイツ語の単語を知っていると役立ちます。「Hilfe!(ヒルフェ!/助けて!)」、「Polizei(ポリツァイ/警察)」、「Krankenhaus(クランケンハウス/病院)」は必須です。スリを追い払う際は「Lassen Sie mich in Ruhe!(ラッセン・ジー・ミッヒ・イン・ルーエ/放っておいて!)」や「Hau ab!(ハウ・アップ/失せろ!)」が有効です。紛失時は「Ich habe meinen Pass verloren.(イッヒ・ハーベ・マイネン・パス・フェアローレン/パスポートを失くしました)」と言えばスムーズに伝わります。

文化・マナー

ドイツ人は秩序とルールを重んじます。信号無視や公共交通機関での無賃乗車は厳しく罰せられ、周囲からの厳しい視線を浴びるだけでなく、警察沙汰になることもあります。また、公共の場での大声や騒乱は「不審者」と見なされるリスクがあります。一方、日曜日はほぼ全ての商店が閉まるため、食料の確保などは計画的に行う必要があります。治安面では「アイコンタクト」が重要で、不審な人物と目が合った際に毅然とした態度を見せることが、弱気な旅行者を狙う犯罪者の抑止力になります。また、歴史的背景から政治デモには非常に敏感な都市であるため、興味本位で近づかないことが安全上の鉄則です。

データソース

公的機関