ドイツ / Germany

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月15日
78
安全スコア
B-
身体的安全
A+
医療・衛生
B
詐欺・スリ
C-
テロリスク

総合評価

世界的に極めて高い安全水準を維持していますが、近年は都市部での刃物を用いた暴力犯罪の増加やテロ警戒レベルの上昇、政治的・経済的不安に伴う社会分断が治安に影を落としています。基本的な警戒を怠らなければ安全に旅行可能ですが、場所と時間帯への配慮が不可欠な段階に移行しています。

身体的安全 (B-)

殺人などの凶悪犯罪は低水準ですが、2024年以降、主要駅周辺やイベント会場でのナイフ襲撃事件が多発しており、治安当局は警戒を強めています。不特定多数を狙った暴力リスクは以前より高まっています。

医療・衛生 (A+)

世界最高水準の医療インフラを誇り、大都市では英語での受診も容易です。水道水の飲用も全土で可能であり、衛生環境は極めて良好です。森林地帯でのダニ媒介性疾患には季節的な注意が必要ですが、リスク管理は容易です。

詐欺・スリ (B)

観光地でのスリや置き引き、偽警察官による詐欺が頻発しています。特に「ケチャップ汚れ」などの古典的な手法や、宿泊予約サイトを悪用した巧妙なフィッシング詐欺が増加しており、旅行者を狙った経済犯罪への注意が必要です。

テロリスク (C-)

イスラム過激派やローンウルフ型によるテロの脅威が「非常に高い」と評価されています。クリスマスマーケットや駅、大規模イベントは潜在的な標的となりやすく、治安当局は常に最高水準の警戒態勢を維持しています。

最新インテリジェンスレポート

2026年現在のドイツは、歴史的な経済停滞と新政権への移行、そして激化する移民・難民問題を背景に、社会的な緊張感が高まっています。全体的な犯罪件数は減少傾向にあるものの、ナイフを用いた襲撃や暴力犯罪の増加が市民の不安を煽っており、特に主要都市のターミナル駅周辺では治安の悪化が顕著です。また、イスラム過激派によるテロの脅威は依然として高く、公共の場での警戒が日常化しています。政治的には右派勢力の台頭により社会の分断が進んでおり、大規模なデモやストライキが頻発することで交通インフラに支障が出る場面も多く見られます。旅行者にとっては依然として安全な渡航先ですが、犯罪多発エリアの回避や最新の政治・テロ情報の収集がこれまで以上に重要となっています。

背景分析

ドイツは欧州最大の経済大国としての地位を維持していますが、2025年以降のGDP成長率は0.4%程度に留まり、失業率も6.3%に上昇するなど、経済的な「欧州の病人」と揶揄される状況が続いています。2025年5月に発足したフリードリヒ・メルツ首相率いるCDU主導の新政権は、厳格な移民抑制策と経済再生を掲げていますが、右派政党AfDの躍進による政治的二極化は解消されていません。この社会的不安を背景に、旧東独地域を中心としたヘイトクライムや極右主義者の活動が活発化しています。また、中東情勢の影響を受けたイスラム過激主義の浸透も治安当局の懸念事項であり、SNSを通じた「ローンウルフ」の過激化が現実的なテロ脅威となっています。社会インフラ面では、ドイツ鉄道(DB)の慢性的な遅延と労働組合による断続的なストライキが恒常化しており、経済的損失のみならず、移動の不確実性が旅行者のリスク要素となっています。エネルギー価格の高騰は一服したものの、サービス価格の高止まりが続いており、低所得層の増加が駅前などでの薬物中毒者や浮浪者の集積を招き、都市部の体感治安を悪化させる要因となっています。

重要ポイント

  • 主要駅(ベルリン、フランクフルト、ハンブルク)の構内および駅前広場は犯罪のホットスポットである。
  • 2024年4月の大麻合法化以降、公共の場での使用は制限されているが、駅周辺の薬物環境は改善していない。
  • ナイフ襲撃事件の増加を受け、各都市で「武器禁止区域」の設定が拡大している。
  • 鉄道や空港のストライキは数日前に発表されることが多いため、代替移動手段の確保が重要。
  • 右派AfDの集会や反対派によるデモは暴徒化する恐れがあり、旧東独地域では特に注意が必要。
  • 「偽警察官」による所持品検査を装った窃盗被害が、日本人旅行者の間でも依然として報告されている。
  • クリスマスマーケットなどの季節イベントは、テロおよびスリの両面で最高レベルの警戒が必要。
  • デジタル化が進む一方で、個人商店や公衆トイレでは依然として現金(ユーロ)が必要な場面が多い。
  • プライバシー保護意識が非常に高く、許可のない人物撮影は法的トラブルに発展する可能性がある。
  • アジア人に対する人種差別的な言動は稀だが、政治集会付近や深夜の路上ではリスクが排除できない。

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください
米国国務省 Level 2: Exercise Increased Caution
英国外務省 Terrorism is very likely
カナダ政府 Exercise a high degree of caution
ドイツ連邦内務省 High Alert State
フランス外務省 Vigilance normale

地域別リスク評価

ベルリン首都圏

警戒が必要な地域リスク

アレクサンダー広場や地下鉄U8線などでの強盗、薬物取引が問題化。テロ警戒レベルも常に最高水準です。

フランクフルト駅前地区

非常に高いリスクリスク

中央駅周辺は麻薬中毒者や売人が密集。白昼の暴力犯罪も報告されており、不必要な立ち入りは厳禁です。

ハンブルク・リーパーバーン

警戒が必要な地域リスク

歓楽街での酔っ払いによる暴力やスリが多発。週末の夜間は武器禁止区域に指定されます。

ザクセン州(ライプツィヒ・ドレスデン)

注意が必要な地域リスク

極右勢力による政治デモが頻発。外国人に対するヘイトクライムや嫌がらせに注意が必要です。

バイエルン州(ミュンヘン)

比較的安全な地域リスク

ドイツ国内で最も治安が良いとされますが、オクトーバーフェスト期間中はスリや暴力のリスクが急増します。

ケルン大聖堂周辺

警戒が必要な地域リスク

集団スリや性的嫌がらせの報告があり、特に大晦日やカーニバル期間中は厳戒態勢となります。

ルール地方(ドルトムント・エッセン)

注意が必要な地域リスク

経済停滞の影響で駅周辺の治安が低下。ギャング間の抗争や薬物関連の軽犯罪が散発しています。

シュヴァルツヴァルト(黒い森)

安全な地域リスク

犯罪リスクは極めて低いですが、夏季のダニ媒介性脳炎(FSME)の感染リスクには医療面での注意が必要です。

国内安全マップ

ドイツ全土で見ると治安は良好ですが、都市格差と「駅周辺の不穏さ」が明確になっています。特に中央駅(Hauptbahnhof)は利便性が高い反面、浮浪者、薬物中毒者、プロのスリ集団が集中する場所であることを強く認識してください。2026年現在はテロ警戒が常態化しており、公共交通機関での不審物放置には極めて厳しい対応が取られます。荷物を放置してその場を離れると、不審物として爆発物処理班が出動し、多額の賠償金を請求される可能性があるため、一瞬たりとも荷物から目を離さないでください。また、日曜日はほとんどの商店が閉まるため、駅や空港以外の場所での買い出しは困難です。日曜日や祝日の夜間に、人通りの途絶えた商業地区を歩くことは避け、安全なルートを事前に確認しておくことが重要です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
危険 ベルリン・アレクサンダー広場

ベルリン最大の交通の要所ですが、強盗、傷害、スリが多発。特に夜間は麻薬取引が横行し、警察の特別監視区域に指定されています。

リスク: 集団スリ, 暴行事件, 薬物取引

危険 フランクフルト中央駅前地区

駅正面のBahnhofsviertelはドイツ最悪の治安地域の一つ。多数の麻薬中毒者が路上におり、白昼堂々の犯罪も発生します。不慣れな旅行者の通行は推奨されません。

リスク: 麻薬中毒者による脅迫, 強盗, ナイフ襲撃

危険 ハンブルク・リーパーバーン

世界的に有名な歓楽街ですが、深夜は酔っ払いによる暴力やぼったくり被害が散発。武器禁止区域に指定されており、警察の常駐が必須のエリアです。

リスク: ぼったくり, 暴力犯罪, アルコール関連のトラブル

安全 ミュンヘン・マリエン広場

観光の中心地で、夜間も比較的安全に歩けます。ただし、クリスマスマーケット期間中や夏休みシーズンはスリが非常に多いため、手荷物への注意が必要です。

リスク: プロのスリ集団, 署名詐欺

安全 デュッセルドルフ・インママン通り

日本人街として知られ、夜間も非常に穏やかです。日本食レストランやスーパーが多く、日本人にとって最も安心できるエリアの一つです。

リスク: 車上荒らし, 軽微なスリ

注意 ケルン大聖堂前広場

常に多くの観光客で賑わっていますが、混雑を狙ったスリや、夜間の酔っ払いによる嫌がらせが報告されています。大規模イベント時は厳戒態勢となります。

リスク: 集団スリ, 性的嫌がらせ, 偽案内人

注意 ライプツィヒ東部地区

一部の地区では極右・極左の対立が激しく、外国人に対する排他的な雰囲気を感じることがあります。デモ発生時は近づかないようにしてください。

リスク: 政治的ヘイトクライム, 突発的なデモ

注意 ドレスデン・ノイシュタット

若者に人気のエリアですが、週末の夜間は乱闘騒ぎや麻薬関連のトラブルが発生しやすいです。異文化への排他的な言動にも稀に注意が必要です。

リスク: 暴行事件, ヘイトスピーチ

安全 ローテンブルク旧市街

絵本のような街並みで治安は極めて良好です。観光客狙いの軽犯罪も少なく、夜間の散策も問題ありません。唯一、団体客を狙ったスリにのみ注意してください。

リスク: 特になし(軽微なスリ)

安全 バイエルン・アルプス地域

自然豊かで犯罪リスクはほぼありません。注意すべきは自然災害やハイキング中の事故、および季節的なダニ媒介性疾患です。

リスク: 山岳事故, ダニ媒介性感染症

注意 シュトゥットガルト中央駅周辺

大規模な再開発工事が続いており、死角が多いです。夜間は若者の集団による騒ぎや、スリが報告されています。

リスク: スリ, 夜間の騒擾

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 5/5

多発エリア: 中央駅ホーム, 観光地の広場, 混雑した地下鉄車内, クリスマスマーケット, ホテルのロビー

手口:

  • ケチャップ汚れ詐欺(服を拭く間に盗む)
  • ダンススリ(足を絡ませて財布を抜く)
  • 署名活動を装った目隠し

対策:

  • バッグは常に体の前で保持する
  • スマホをテーブルの上に置かない
  • 後ろポケットに財布を入れない

窃盗は全犯罪の30%以上を占め、特に2024年度は公共交通機関での被害が前年比15%増加。

凶悪犯罪

リスク: 4/5

多発エリア: 深夜の駅周辺, ナイトクラブ密集地, デモ発生場所, サッカースタジアム周辺

手口:

  • ナイフを用いた無差別襲撃
  • 酔っ払いによる集団暴行
  • ヘイトクライムに基づく殴打

対策:

  • 夜間の駅前広場を避ける
  • デモや集会を見かけたら即座に離れる
  • 護身用ナイフなどの所持は厳禁(処罰対象)

ナイフを用いた攻撃は年間15,000件を超え、都市部での増加が深刻な社会問題となっている。

詐欺

リスク: 4/5

多発エリア: 主要駅構内, 有名観光スポット, 配車アプリの乗降場所, オンライン予約サイト

手口:

  • 偽警察官による財布チェック
  • ローズ詐欺(花を渡し金を要求)
  • WhatsApp経由の偽予約連絡

対策:

  • 警察を名乗られても安易に財布を渡さない(警察署への同行を求める)
  • 非正規の支払いリンクを絶対に踏まない

偽警察官詐欺は1件あたりの被害額が大きく、日本人旅行者の被害も断続的に報告されている。

薬物関連

リスク: 3/5

多発エリア: ベルリン・ゲルリッツァー公園, フランクフルト駅前, ミュンヘン主要駅裏

手口:

  • 路上での執拗な売込み
  • 薬物中毒者による金銭強奪
  • 公園内での集団売買

対策:

  • 麻薬中毒者が集まる広場や公園には昼夜問わず近づかない
  • 声をかけられても無視して立ち去る

2024年の大麻合法化以降、軽微な処罰は減ったが、ハードドラッグ使用者による二次犯罪は依然として高水準。

性犯罪

リスク: 3/5

多発エリア: 深夜の地下鉄・バス, 公園の茂み, 混雑した祭り会場, 相乗りタクシー

手口:

  • つきまとい行為
  • 痴漢・不適切な接触
  • 深夜の単独歩行者への襲撃

対策:

  • 深夜は公共交通を避け、信頼できる配車アプリを利用する
  • 駅では監視カメラの近くで待機する

公共交通機関での性犯罪件数が近年増加傾向にあり、ベルリンなどでは女性専用車両の議論も再燃している。

cyber_crime

リスク: 4/5

多発エリア: 公共の無料Wi-Fi, 偽の支払い用QRコード, 宿泊施設宛の偽メール

手口:

  • フィッシング詐欺
  • 中間者攻撃による通信傍受
  • ランサムウェア

対策:

  • VPNを必ず使用する
  • 公共Wi-Fiで銀行口座にアクセスしない
  • 不審なメールのリンクを開かない

宿泊予約サイトを経由した巧妙な詐欺メールが2025年に急増し、日本人被害者も多数発生している。

健康・医療情報

ワクチン情報

日本からドイツへの直接入国に際して、法的に義務付けられている予防接種はありません。しかし、ロベルト・コッホ研究所は成人に対して、破傷風、ジフテリア、百日咳、ポリオ、麻疹、風疹、おたふく風邪の免疫保持を推奨しています。特に自然豊かな南部への渡航やハイキングを予定している場合は、ダニ媒介性脳炎(FSME)のワクチンが重要です。ドイツ国内では予防接種への関心が高く、ワクチン未接種による感染症拡大には敏感な社会情勢であることを理解しておく必要があります。

ワクチン 必須/推奨 備考
破傷風 (Tetanus) 推奨 全ての渡航者に推奨。ドイツ国内の負傷による感染リスクに備え、最終接種から10年経過している場合は追加接種を検討してください。
ダニ媒介性脳炎 (FSME) 推奨 南部(バイエルン州、バーデン=ヴュルテンベルク州)の森林地帯へ4月から11月の間に滞在・ハイキングを行う場合に強く推奨されます。
麻疹・風疹 (MMR) 推奨 ドイツでは麻疹の集団免疫を重視しており、学校や公共施設への立ち入りに証明を求められる場合があります。2回接種済みか確認を推奨。
ジフテリア (Diphtheria) 推奨 Tdap(破傷風・ジフテリア・百日咳)混合ワクチンとしての接種が一般的です。標準的な定期接種の一環として更新を推奨。
A型肝炎 推奨 長期滞在者や、地方での食事を予定している場合に推奨。ドイツの食品衛生は高いですが、感染リスクはゼロではありません。
B型肝炎 推奨 医療従事者や、現地でのボランティア、スポーツ活動に従事し、血液への接触リスクがある場合に推奨されます。
狂犬病 推奨 地上性動物の狂犬病は根絶されていますが、コウモリとの接触可能性がある活動(洞窟探索等)を行う場合に推奨されます。
インフルエンザ 推奨 冬季(11月〜3月)の渡航者に推奨。公共交通機関やクリスマスマーケットの混雑により感染が広がりやすいため、事前の接種が有効です。

健康リスク

ドイツにおける主な健康リスクは、マダニを介した感染症であるライム病とダニ媒介性脳炎(FSME)です。特に4月から11月の温暖な時期、森林や都市部の公園の草むらでもリスクが存在します。ライム病は全土で発生の可能性があり、抗生物質による治療が必要になります。一方で熱帯病(マラリア、デング熱等)のリスクは皆無です。冬季は日照時間の極端な減少により、精神的な不調(冬季うつ)を感じる旅行者もいます。また、夏季の熱波は冷房のない屋内での熱中症を引き起こすため、近年は気温上昇への警戒が重要視されています。

医療施設

ドイツの医療水準は世界最高レベルであり、全土で高度な治療が受けられます。医師の多くは英語が可能であり、大都市(ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフ)には日本人医師や日本語通訳のいる病院が存在し、邦人にとって安心できる環境です。受診には予約が必要な「ハウスアルツト(かかりつけ医)」制度が一般的ですが、緊急時は救急外来を利用できます。ただし、自由診療や私的保険向けの費用設定は非常に高額であり、数日間の入院で数百万円の請求が来ることもあるため、充実した海外旅行保険への加入が事実上必須となります。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国籍者は観光、知人訪問、短期商用目的の場合、180日間の期間内で合計90日以内の滞在であればビザ(査証)は不要です(シェンゲン協定)。ただし、2025年中に導入予定の欧州渡航情報認証制度「ETIAS(エティアス)」が運用開始された後は、渡航前にオンラインでの認証取得が必要となります。また、現地での就労や90日を超える長期滞在には、目的に応じたビザまたは滞在許可を事前、あるいは入国後に取得する必要があります。オーバーステイには高額な罰金や将来の再入国禁止措置が厳格に適用されます。

パスポート有効期限

ドイツ(シェンゲン圏)出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が残っている必要があります。また、入国時にパスポートの発行日から10年以内であることも条件です。空白ページは査証欄に見開き1ページ以上あることが推奨されます。

持ち込み禁止・制限品

1万ユーロ以上の現金(または相当額の貴金属・有価証券)を持ち込む場合は、税関での申告が必要です。肉、卵、乳製品などの畜産物はEU域外からの持ち込みが厳しく制限されています。医薬品は個人使用の3ヶ月分まで可能ですが、向精神薬等を含む場合は英語またはドイツ語の医師の診断書を携行してください。

緊急連絡先

110
警察
112
救急
112
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

早朝(5時〜8時)は通勤客が多く、治安は比較的安定していますが、駅構内の死角や深夜からの居残り組(薬物中毒者や酔っ払い)には注意が必要です。清掃作業中の隙を狙った置き引きが発生しやすい時間帯でもあります。また、冬季は8時過ぎまで暗いため、街灯の少ない路地の通行には注意を要します。全体としては活動に適した安全な時間帯です。

安全な活動:

  • ・カフェでの朝食
  • ・観光スポットの開門待ち
  • ・ジョギング(明るい大通り限定)

避けるべきエリア:

  • ・公園の奥まった場所
  • ・中央駅の地下通路の隅

交通: S-BahnやU-Bahnは安全に利用可能。徒歩移動も問題ありません。

日中

安全

日中(8時〜17時)は最も安全な時間帯です。観光地、美術館、商業施設などは賑わいを見せ、警察のパトロールも頻繁に行われています。ただし、観光客が集中するエリア(ベルリンのアレクサンダー広場やミュンヘンのマリエン広場など)では、集団スリや詐欺師が活発に活動しています。賑わいに紛れて接近してくる人物には、昼間であっても最大限の警戒が必要です。

安全な活動:

  • ・全ての観光・ショッピング活動
  • ・公共交通機関での長距離移動
  • ・公園での休憩

避けるべきエリア:

  • ・特になし(スリには注意)

交通: 鉄道、バス、徒歩など全ての手段が推奨されます。

夕方〜夜

安全

夕方から夜(17時〜22時)にかけては、帰宅ラッシュと観光客、飲食店利用者が混在し、混沌とした状況になります。主要駅周辺では酒気帯び者が増え始め、雰囲気が徐々に変わり始めます。冬場は16時台に日没を迎えるため、体感的な安全度が下がります。また、サッカーの試合がある日は、ファン同士の衝突や暴力に巻き込まれるリスクがあるため、ユニフォームを着た集団には近づかないのが賢明です。

安全な活動:

  • ・レストランでの夕食
  • ・クリスマスマーケット散策
  • ・コンサート鑑賞

避けるべきエリア:

  • ・スタジアム周辺の混雑
  • ・暗い裏通り

交通: 公共交通機関は利用可能。駅から離れた場所へはタクシー利用を検討。

深夜

危険

深夜(22時〜早朝5時)はリスクが大幅に高まります。特に週末の深夜は、フランクフルトの駅前地区やベルリンのクラブ密集地付近で暴力、強盗、薬物関連犯罪が集中します。公共交通機関は運行していますが、乗車待ちのホームや車内でトラブルに巻き込まれる可能性が高まります。この時間帯の一人歩き、特に女性の単独行動は極めて危険です。アルコールや薬物の影響下にある人物との接触は避けてください。

安全な活動:

  • ・ホテル内での滞在
  • ・事前予約したタクシーでの移動

避けるべきエリア:

  • ・中央駅周辺
  • ・街灯の少ない公園
  • ・歓楽街の裏路地

交通: Free NowやUberなどの配車アプリ、またはタクシーを強く推奨。

季節別ガイド

(March - May)

気温: 5°C - 18°C

降水: 不安定で、晴れと雨が交互にやってくる「4月の天気」が有名。

服装: 重ね着が必須。春物のコートに、冷え込みに備えてセーターやスカーフを準備。

おすすめ活動:

ライン川沿いのサイクリング, ベルリン・さくら祭り, 旬のホワイトアスパラガス(Spargel)を味わう

リスク:

  • ・マダニの活動開始
  • ・急な天候変化による風邪
  • ・花粉症(白樺など)

(June - August)

気温: 15°C - 35°C

降水: 全体的に乾燥しているが、激しい雷雨(ゲリラ豪雨)が夕方に多い。

服装: 夏服で良いが、朝晩は冷えるため薄手のカーディガンを携行。サングラス、帽子、日焼け止めは必須。

おすすめ活動:

ビアガーデンでの飲食, 湖での泳ぎやボート, 各地で開催される野外音楽フェスティバル

リスク:

  • ・熱波による熱中症(冷房不足)
  • ・強い紫外線
  • ・森林火災リスク

(September - November)

気温: 2°C - 15°C

降水: 10月後半から霧雨や曇天が増え、湿度が高くなる。

服装: 防水機能のあるジャケットやトレンチコート。厚手の靴下。11月は冬物のコートが必要。

おすすめ活動:

ミュンヘンのオクトーバーフェスト, ワインの収穫祭, 美しい紅葉の森をハイキング

リスク:

  • ・冬の嵐(Orkan)による交通混乱
  • ・日照時間の急激な短縮
  • ・路面の落ち葉によるスリップ

(December - February)

気温: -5°C - 5°C

降水: 雪またはみぞれが多い。北部は湿度が高く、南部は積雪量が多い。

服装: 本格的な冬用コート、ヒートテック、帽子、手袋、マフラー。底の厚い防水の靴(防滑仕様)。

おすすめ活動:

クリスマスマーケット巡り, アルプス山脈でのスキー・スノーボード, 温かいグリューワインを楽しむ

リスク:

  • ・凍結による転倒・交通事故
  • ・鉄道の大規模遅延・運休
  • ・極端な日照不足による疲労

ベストシーズン: ドイツ観光のベストシーズンは5月から9月です。この時期は日照時間が非常に長く、夜21時過ぎまで明るいため、1日を最大限に活用して観光を楽しむことができます。湿度が低く爽やかな気候で、ビアガーデンや野外イベントなど、ドイツらしい文化を満喫できます。また、12月も格別です。厳しい寒さではありますが、世界的に有名なクリスマスマーケットが全土で開催され、伝統的な冬の魔法のような雰囲気を味わうことができます。ただし、1月と2月は非常に日が短く、天候もどんよりとした曇り空が続くため、ウィンタースポーツ目的以外では避けたほうが無難です。

環境リスク

野生動物のリスク

マダニ (Zecken)

リスク: 4/5

生息地: バイエルン州, バーデン=ヴュルテンベルク州, ヘッセン州, 全土の森林・草むら

マダニは森林や草むらに生息し、ライム病やFSMEを媒介します。予防には、森林地帯に入る際に長袖・長ズボンを着用し、ズボンの裾を靴下の中に入れるなどの物理的な遮断が最も効果的です。また、イカリジン等の忌避剤を使用してください。散策後は全身をチェックし、もし噛まれているのを見つけた場合は、ダニを潰さないよう慎重に垂直に引き抜きます。数日後に発熱や環状の紅斑が現れた場合は、直ちに皮膚科を受診してください。南部は特に脳炎のリスクが高いため注意が必要です。

治療: 咬傷発見時は専用のピンセットで除去し、消毒。発熱時はFSMEやライム病の検査を実施。

イノシシ (Wildschwein)

リスク: 3/5

生息地: ベルリン市近郊の森, 全土の森林地帯

ドイツの森林や都市近郊には多くのイノシシが生息しており、特に子供を連れた雌は非常に攻撃的です。遭遇した場合は、大声を上げたり急に走ったりせず、静かに距離を取ってください。餌付けは厳禁です。夜間の公園や森の散策では、遭遇リスクが高まります。もし突進してきた場合は、木に登るか、強固な遮蔽物の後ろに隠れて身を守ってください。ゴミの放置はイノシシを誘き寄せる原因となるため、キャンプやピクニックの際は管理を徹底する必要があります。

治療: 突進による骨折や裂傷、咬傷の処置。破傷風の確認が必要。

コウモリ (Fledermaus)

リスク: 2/5

生息地: 古い建物, 洞窟, 全土の森林

ドイツは地上性狂犬病の根絶宣言をしていますが、コウモリは依然として狂犬病ウイルスを保有している可能性があります。弱って地面に落ちているコウモリを見つけても、素手で触れないようにしてください。もし噛まれたり、傷口を舐められたりした場合は、直ちに石鹸と流水で傷口を洗浄し、速やかに病院で曝露後ワクチン接種(PEP)を受ける必要があります。洞窟探検や古い教会の塔などを訪れる際は、接触に細心の注意を払ってください。

治療: 速やかな曝露後ワクチン(PEP)の接種と傷口の洗浄。

水の安全性

水道水: 飲用可能

ドイツの水道水は世界でも極めて厳格な水質基準を満たしており、全土で直接飲用が可能です。しかし、日本の軟水に慣れている場合、ドイツの高度な硬水(石灰分が多い)は胃腸に負担をかけ、下痢を引き起こすことがあります。また、非常に古い歴史的建造物に滞在する場合、配管に鉛が使用されている可能性が稀にあります。体質に合わないと感じる場合や、乳幼児のミルク用には、スーパーマーケットで市販されている「Stilles Wasser(炭酸なしミネラルウォーター)」の購入を推奨します。浄水器の使用も一般的ですが、主に石灰分を取り除くために用いられます。

交通安全

事故死亡率: 10万人あたり3.7人 (2023年推計)

歩行者リスク: 歩行者優先の意識は高いですが、自転車専用レーンを歩く歩行者が自転車と衝突する事故が多発しています。信号無視や「歩きスマホ」には厳しく、歩行者側の過失が問われることも多いです。また、郊外の無信号横断歩道では車が高速で接近してくるため、明確な渡る意思を示す必要があります。夜間は反射材の着用が推奨されるほど、視認性の低い道路も存在します。

公共交通: 鉄道(DB)や地下鉄の整備状況は良好ですが、近年は設備老朽化による遅延や運休、そしてストライキが慢性化しており、安全面よりもスケジュール面のリスクが大きいです。深夜の駅構内や車両の末端では、薬物中毒者や浮浪者が集まることがあり、トラブルを避けるために一人での利用を控え、監視カメラや非常ボタンの近くに座ることをお勧めします。

地域別ガイド

バイエルン州 (Bavaria)

レベル 1

ドイツ南部。豊かな自然と「ノイシュヴァンシュタイン城」に代表される城郭、独自の伝統文化が息づく地域。ドイツで最も治安が良いとされますが、オクトーバーフェスト期間中のミュンヘンは酔っ払いによるトラブルやスリが急増するため警戒が必要です。

主要都市: ミュンヘン, ニュルンベルク, フュッセン

特有リスク:

  • ・祭典期間中のスリ・暴力
  • ・アルプス山脈での遭難
  • ・ダニ媒介性脳炎(FSME)

ベルリン・ブランデンブルク (Berlin/Brandenburg)

レベル 3

首都ベルリンを中心とした地域。政治・文化の最先端ですが、社会格差や薬物問題、デモの影響を受けやすい地域です。主要駅周辺では犯罪率が高く、観光客を狙った組織的なスリや詐欺が多発しています。深夜の一人歩きは特に避けるべきエリアが点在します。

主要都市: ベルリン, ポツダム

特有リスク:

  • ・公共交通機関内でのスリ
  • ・大規模な政治デモ
  • ・麻薬売買・薬物中毒者の接近

北ドイツ (North Germany)

レベル 2

ハンブルクなどの港湾都市を含む北海・バルト海沿岸地域。開放的ですが、ハンブルクの駅周辺やリーパーバーン(歓楽街)は夜間の治安が急速に悪化します。冬の暴風雨や高潮といった気象リスクがあり、鉄道の運休も頻繁に発生します。

主要都市: ハンブルク, ブレーメン, リューベック

特有リスク:

  • ・歓楽街でのぼったくり・暴行
  • ・冬の嵐(Orkan)による交通遮断
  • ・港湾地区の浮浪者トラブル

ライン・ルール地域 (North Rhine-Westphalia)

レベル 3

ドイツ最大の人口密集地。デュッセルドルフやケルンなど、商業・文化が集中。日本人が多く居住し利便性は高いですが、中央駅周辺の雰囲気は悪く、窃盗事件が多発しています。カーニバル期間中は街全体が混乱状態になり、スリや暴行のリスクが高まります。

主要都市: ケルン, デュッセルドルフ, ドルトムント

特有リスク:

  • ・中央駅周辺のひったくり
  • ・カーニバル時の泥酔トラブル
  • ・ヘイトクライム(稀)

ザクセン州 (Saxony)

レベル 2

旧東ドイツ地域の中心。ドレスデンやライプツィヒなど歴史的建築物が美しい地域です。近年、極右勢力の活動が活発化しており、アジア人を含む外国人に対する差別的な言動や嫌がらせが散発しています。政治的な集会が行われている場所には近づかないことが賢明です。

主要都市: ドレスデン, ライプツィヒ

特有リスク:

  • ・人種差別的な嫌がらせ
  • ・右派デモへの遭遇
  • ・空き巣・車上荒らし

経済・物価情報

経済概要

ドイツは欧州最大の経済大国ですが、2025年以降のGDP成長率は約0.4%前後と、エネルギーコストの高騰や輸出の低迷により停滞期にあります。2026年現在は構造改革が進められていますが、景気後退の影響で失業率も6.3%に上昇。経済的な不安定さが社会の不満を醸成し、政治的な分断や頻繁なストライキの背景となっています。産業界は依然として強力ですが、サービス部門の価格転嫁が続いています。

生活費・物価

旅行者のコストは欧州内でも高めです。ランチは15〜25ユーロ、ディナーは飲み物込みで35〜60ユーロが目安。宿泊費は都市部の標準的なホテルで1泊130〜190ユーロ程度ですが、メッセ(見本市)期間中は3倍以上に跳ね上がります。交通費は地下鉄の1回券が3.5ユーロ前後。食料品はスーパーでは比較的安価(水1Lが1ユーロ以下)ですが、外食費とサービス料金の人件費負担が重くなっています。

通貨情報

通貨はユーロ(EUR)。1ユーロ≒160〜175円(2026年変動)。キャッシュレス決済はパンデミック以降、クレジットカードやコンタクトレス決済、Apple Payが急速に普及しました。しかし、小さなカフェや個人商店、駅の有料トイレ、有料駐車場などでは依然として「Cash Only」の場合があるため、常に20〜50ユーロ程度の現金を持ち歩くことが必須です。ATMは各所にあります。

チップガイド

ドイツのチップ(Trinkgeld)は義務ではありませんが、サービスへの満足度を示すためにレストランでは代金の5〜10%程度を上乗せするのが一般的です。支払い時に合計額を口頭で伝え(例:22.5ユーロなら25ユーロ)、端数を切り上げて渡します。セルフサービスやテイクアウトでは不要ですが、レジ横のチップ瓶に端数を入れることが好まれます。

予算ガイド

バックパッカー(予算重視)は1日80〜100ユーロ。ホステル宿泊、スーパーでの買い出し、49ユーロチケット活用が前提です。ミドルレンジ(標準)は1日200〜250ユーロ。中級ホテルに泊まり、ランチかディナーの片方をレストランで楽しむスタイル。ラグジュアリー(高級)は500ユーロ以上。5つ星ホテル、タクシー移動、高級レストランでのコース料理を想定しています。別途、鉄道のストに備えた予備費が必要です。

文化・マナー情報

歴史的背景

中世の神聖ローマ帝国から始まり、プロイセンによる統一、二度の世界大戦、冷戦下の東西分断を経て、1990年の再統一に至る劇的な歴史を持ちます。各地域がかつての小国としての個性を保持しており、北部のハンザ同盟都市、南部のバイエルン王国など、文化的な多様性が非常に豊かです。戦後のナチス時代の徹底した反省と克服は、現在のドイツのアイデンティティと法体系の根幹を成しており、ナチスを称賛する言動は厳罰対象となっています。

社会規範・マナー

ドイツ社会は「ルール(Ordnung)」と「プライバシー」を極めて重視します。日曜日は「安息日」として店が閉まり、夜22時以降は「静粛時間(Ruhezeit)」として騒音が制限されます。会話は非常に直接的で、Yes/Noを明確にすることが誠実さとみなされます。また、環境意識が非常に高く、ゴミの分別やペットボトルのデポジット(Pfand)返却が日常化しています。個人の自由を尊重しつつ、他者の空間を侵害しないことが基本的なマナーです。

宗教・慣習

キリスト教(カトリックとプロテスタント)が主要宗教ですが、近年は宗教離れ(無宗教)も進んでいます。クリスマスやイースターなどのキリスト教由来の祝日は家族で過ごす大切な時間であり、クリスマスマーケットは11月末から12月にかけての国民的行事です。また、移民の増加によりイスラム教のプレゼンスも高まっています。宗教的タブーは少ないですが、教会を訪れる際は適切な服装と静粛が求められます。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

ドイツのホテルは清潔で機能的ですが、冷房(AC)がない部屋が依然として多いです。夏場(7-8月)に滞在する場合は、必ずAC完備を確認してください。予約はBooking.com等が主流ですが、見本市(メッセ)期間中は周辺都市まで満室になります。また、最近では環境保護の観点からアメニティ(歯ブラシ等)を置かないホテルが増えているため、持参が必要です。ホステルは治安維持のため、女性専用ドミトリーの選択を推奨します。

食事ガイド

ソーセージやシュニッツェルだけでなく、多文化社会を反映したトルコ料理(ドネルケバブ)やベトナム料理が「ドイツの国民食」として定着しています。レストランでは水道水は出てこず、ミネラルウォーターを有料で注文します。日曜日はほぼ全てのレストランが混雑するため予約が必須。また、ベジタリアン・ヴィーガン対応は世界最高水準で、どの店でも必ず選択肢があります。パンやビールは地域ごとに数百種類あり、地元の銘柄を楽しむのが醍醐味です。

実用情報

通信・SIM

Wi-Fiは公共施設やカフェで普及していますが、速度は不安定なことが多いです。移動中の地図確認や遅延情報の取得のため、eSIM(Airalo等)やプリペイドSIMの利用が必須。ドイツのSIM購入にはパスポート提示と住所確認が必要な場合が多いため、日本でeSIMを契約しておくのが最もスムーズです。著作権保護が非常に厳しく、違法ダウンロードを行うと高額な賠償請求が届くため、P2Pサイトの利用は厳禁です。

銀行・ATM

ATM(Geldautomat)は銀行内や駅に多く設置されています。キャッシング時は、画面に表示される独自の換算レート(DCC)ではなく、必ず「現地通貨(EUR)」建てでの決済を選択してください。そうしないと数%〜10%の手数料が上乗せされます。銀行併設のATMを営業時間内に利用するのが、カード飲み込み等のトラブル時に対応しやすく安全です。

郵便・配送

DHL(ドイツポスト)が主流です。郵便局は黄色い看板が目印。日本への小包発送は可能ですが、送料は非常に高く、到着まで2〜4週間かかります。はがきは1ユーロ程度で日本まで届きます。追跡機能付きの「Einschreiben」を利用することをお勧めします。

電源・アダプター

電圧は230V、周波数は50Hz。プラグはCタイプまたはFタイプ(丸2ピン)です。日本の100V専用家電(ヘアアイロン等)を使用すると発火する恐れがあるため、必ず変圧器を使用するか、全世界対応の製品を持参してください。

洗濯サービス

街中に「Waschsalon」と呼ばれるコインランドリーがあります。洗濯と乾燥で合計10ユーロ程度。洗剤は自動投入または店内の自動販売機で購入。ホテルでのクリーニングサービスは非常に高価(シャツ1枚数ユーロ〜)です。

公衆トイレ

ドイツの公衆トイレはほぼ有料(50セント〜1ユーロ)です。駅やショッピングモールのトイレ前にはゲートや清掃員がおり、支払うとクーポン券が出る場合もあります。清潔感は高いですが、常に小銭を用意しておく必要があります。カフェ利用時に済ませておくのが賢明です。

主要都市ガイド

デュッセルドルフ

Dusseldorf

82 注意

欧州屈指の日本人街を持つ商工業都市。ライン川沿いのプロムナードは美しく、日本食や日本語サービスが充実しています。全体的に安全ですが、中央駅(Hauptbahnhof)周辺や深夜の旧市街(Altstadt)は酔っ払いやスリが増えるため注意が必要です。

主な観光地:

ライン川プロムナード, インマーマン通りの日本人街, ベンラート城

避けるべきエリア:

  • ・中央駅裏口エリア
  • ・週末深夜の旧市街

ベストシーズン: 5月(日本デー開催時期)

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シュトゥットガルト

Stuttgart

85 安全

自動車産業の聖地で、ベンツやポルシェの本社があります。豊かな緑と洗練された街並みが特徴。ドイツの大都市の中では比較的治安が良いですが、近年は中央駅周辺での薬物関連犯罪や若者の暴徒化が稀に報じられており、夜間の単独行動には注意してください。

主な観光地:

メルセデス・ベンツ博物館, ポルシェ博物館, ヴィルヘルマ動物園

避けるべきエリア:

  • ・シュロス・ガルテン(夜間)
  • ・駅周辺の工事区間

ベストシーズン: 9月(カンシュタッター・フォルクスフェスト)

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ライプツィヒ

Leipzig

75 注意

バッハゆかりの音楽と芸術の街。東ドイツ時代からの歴史的な街並みが修復され、若者に人気の活気ある都市です。一部の地域(アイゼンバーン通り周辺)は警察から「危険地域」に指定されており、銃撃や麻薬取引が報告されているため立ち入らないでください。

主な観光地:

聖トーマス教会, 諸国民戦争記念碑, ライプツィヒ動物園

避けるべきエリア:

  • ・Eisenbahnstraße(アイゼンバーン通り)
  • ・中央駅東側

ベストシーズン: 6月(バッハ音楽祭)

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ハイデルベルク

Heidelberg

90 安全

ドイツ最古の大学がある美しい古都。観光客が非常に多く、全体的な治安は極めて良好です。稀に観光地特有のスリが発生する程度ですが、夜間の裏通りや大学近くのバーエリアでの深酒には注意。家族連れでも安心して散策できる都市の一つです。

主な観光地:

ハイデルベルク城, 哲学者の道, 旧橋(カール・テオドール橋)

避けるべきエリア:

  • ・深夜の駅裏の公園
  • ・人通りのない狭い路地

ベストシーズン: 12月(クリスマスマーケット)

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フランクフルト

Frankfurt

68 危険

金融の中心地であり、国際空港の玄関口。駅前地区(Bahnhofsviertel)はドイツで最も治安が悪いエリアの一つとして知られ、麻薬中毒者や浮浪者が路上に溢れています。ビジネス客を狙った巧妙なスリや詐欺も多く、旅行者は最大限の警戒が必要です。

主な観光地:

レーマー広場, マイン・タワー, ゲーテ・ハウス

避けるべきエリア:

  • ・駅前地区(Bahnhofsviertel)全域
  • ・Taunusanlage周辺の公園

ベストシーズン: 10月(フランクフルト・ブックフェア)

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交通詳細ガイド

国内線フライト

ドイツ国内の移動はルフトハンザ航空が主役ですが、環境意識の高まりや鉄道網の充実により、短距離路線は廃止の方向にあります。ベルリン・フランクフルト・ミュンヘン間は便数が多いものの、航空需要の不安定化と人手不足により、2025年以降も空港でのストライキや遅延が常態化しています。空港へのアクセスは時間に十分な余裕を持つ(3時間前到着推奨)必要があります。また、手荷物の紛失リスクに備え、Apple AirTagなどのトラッカーの使用を強く推奨します。

鉄道・バス

ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)は主要な移動手段ですが、近年は設備老朽化による遅延率が30%を超える事態となっています。さらに労働組合による大規模ストライキが年数回発生し、全国の鉄道が数日間麻痺することもあります。一方で長距離バス(FlixBus)は安価で安定しており、代替手段として人気。鉄道利用時は「DB Navigator」アプリでリアルタイムの運行情報を確認し、1時間を超える移動には必ず座席予約(Sitzplatzreservierung)を行ってください。座席予約がないと、混雑時に通路で過ごすことになります。

レンタカー・配車サービス

アウトバーン(高速道路)での運転はドイツ旅行の醍醐味ですが、速度無制限区間での超高速車に注意が必要です。レンタカー利用には「日本の免許証+国際免許証」が必須。都市部の駐車スペース確保は極めて困難で、料金も高額です。配車アプリは「Uber」のほか、欧州大手の「Free Now」が普及しており、タクシーもアプリ経由で呼ぶのが一般的。タクシー利用時はボッタクリ防止のため、メーターの使用を確認するか、アプリ上で確定した料金で乗車することを推奨します。

交通リスク評価

鉄道や地下鉄での最大のリスクは、乗降時の組織的なスリです。集団で取り囲み、わざとぶつかる、あるいは飲み物をかけるなどの手口で注意を逸らします。また、チケットの「打刻(Entwerten)」を忘れると、無知であっても無賃乗車とみなされ60ユーロ以上の罰金が即座に課されます。深夜の地下鉄は末端の駅や車両の端を避け、常に乗客の多い中間車両に乗るようにしてください。

都市別交通ガイド

ベルリン

地下鉄: U-Bahn(地下鉄)とS-Bahn(都市鉄道)が網羅。24時間運行の路線も多い。

バス: 2階建てバスが有名。観光路線100番/200番は名所巡りに最適。

タクシー: Free Nowが主流。Uberも利用可能。駅前には待機タクシー多数。

徒歩・自転車: 自転車専用道が整備されているが、歩行者との接触に注意。夜間は駅周辺を避ける。

費用目安: 1回券3.50ユーロ。1日券9.90ユーロ。Deutschland-Ticket利用可。

ミュンヘン

地下鉄: 非常に清潔で正確。U-BahnとS-Bahnの連携がスムーズ。

バス: トラム(路面電車)が街の中心部を走り、観光に便利。

タクシー: タクシーの信頼性が高い。料金はやや高め。

徒歩・自転車: 公園内などサイクリングに最適。治安が良く歩行も安全。

費用目安: 1回券3.70ユーブル。1日券(中心部)9.20ユーロ。

フランクフルト

地下鉄: 地下鉄(U)とトラムが主体。駅構内の治安に注意が必要。

バス: 夜間バスが充実しているが、利用時は周囲の状況に警戒。

タクシー: 空港・駅間のタクシー利用が一般的だが、Uberの方が明朗会計。

徒歩・自転車: 中心部は徒歩圏内だが、駅前地区(Bahnhofsviertel)の徒歩通過は厳禁。

費用目安: 1回券3.40ユーロ。1日券約6.50ユーロ。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在ドイツ日本国大使館

Embassy - ベルリン

住所: Hiroshimastraße 6, 10785 Berlin

電話: +49-(0)30-210940

管轄: ベルリン, ブランデンブルク, ザクセン, ザクセン=アンハルト, テューリンゲン

緊急対応: 24時間(閉館時は緊急連絡先へ転送)

在デュッセルドルフ日本国総領事館

Consulate General - デュッセルドルフ

住所: Schadowstraße 39, 40212 Düsseldorf

電話: +49-(0)211-164820

管轄: ノルトライン=ヴェストファーレン

緊急対応: 24時間

在フランクフルト日本国総領事館

Consulate General - フランクフルト

住所: MesseTurm, Friedrich-Ebert-Anlage 49, 60308 Frankfurt am Main

電話: +49-(0)69-2385730

管轄: ヘッセン, ラインラント=プファルツ, ザールラント

緊急対応: 24時間

領事サービス

在ドイツ公館では、事件事故に遭った邦人の保護、パスポートの再発行、各種証明書の発行、在外選挙登録などのサービスを提供しています。緊急時には現地警察や医療機関との調整、通訳の紹介、家族への連絡を行いますが、刑事事件の弁護や医療費の肩代わり、民間トラブルの仲裁は行えません。訪問前に「たびレジ」への登録を行っておくと、現地の最新安全情報や一斉メールを日本語で受信でき、緊急時の安否確認がスムーズになります。領事窓口は予約制を導入している箇所が多いため、事前に公式サイトを確認してください。

長期滞在ビザ

日本人は観光目的で180日間のうち合計90日以内であればビザなしで滞在可能ですが、それを超える場合は滞在許可(Aufenthaltstitel)が必要です。就労、留学、家族呼び寄せなど目的別のビザがあります。ドイツの特徴として、入国後に現地の外国人局(Ausländerbehörde)で滞在許可を申請する「事後申請」が可能ですが、大都市の外国人局は予約が数ヶ月先まで埋まっているため、入国直後からの手続き開始が必須です。フリーランスビザ(ベルリンなどで一般的)は、ドイツ国内の顧客や経済的裏付けが厳しく審査されます。

リモートワーク・デジタルノマド

ドイツには明確な「デジタルノマドビザ」という名称の制度はありませんが、フリーランスビザ(Freiberufler)がその役割を担っています。ITエンジニア、ライター、デザイナー等の専門職で、ドイツ国内のクライアントがいることや、十分な貯蓄、健康保険への加入が条件となります。ドイツの社会保険制度は複雑で、民間の健康保険選びがビザ取得の大きなハードルとなります。また、滞在する自治体(住民登録)によって審査の厳しさや期間が大きく異なるため、事前に専門家への相談を強く推奨します。

ビジネスビザ

短期出張(会議出席、商談、市場調査等)であれば90日以内のビザ免除の範囲内で実施可能です。ただし、ドイツ国内で報酬を得る実労働を伴う場合は、たとえ短期間であっても就労許可が必要です。技術者派遣や専門的な研修などは、連邦雇用庁(BA)の事前確認が必要な場合があります。ビジネス関係者は、滞在先の企業の招待状、海外旅行保険証、十分な滞在資金の証明を常に携行してください。税関での現金持ち込み制限(1万ユーロ以上は申告必須)にも注意が必要です。

推奨防犯装備

マネーベルト/シークレットポーチ

必須

防犯グッズ

主要駅や観光地でのスリが非常に多いため、パスポートの原本や予備の現金、カードを肌身離さず服の下に隠すために必要です。

スマートフォン用ストラップ

必須

防犯グッズ

地図を見ている際のひったくりや、撮影中の紛失を防ぐために必須。ベルリンやフランクフルトの駅構内では手に持ったままの状態は危険です。

予備のモバイルバッテリー

必須

通信機器

鉄道の遅延やストライキが頻発するため、代替ルートの検索や翻訳アプリの使用頻度が高まります。電池切れは移動の詰みを意味します。

RFIDブロックカードケース

推奨

防犯グッズ

混雑した車内での非接触型決済のスキミング被害を防ぎます。最近の都市部では無線窃盗のリスクも報告されています。

NINA(災害/緊急警告アプリ)

必須

通信機器

ドイツ政府公式アプリ。テロ、洪水、大規模デモ、不発弾処理などの緊急情報を現在地に合わせてプッシュ通知で受信できます。

サブ財布

推奨

防犯グッズ

チップやトイレ(50セント〜1ユーロ)の支払いに使用する小銭入れ。メインの財布を公共の場で開く回数を減らすのが防犯の鉄則です。

海外旅行保険(キャッシュレス対応)

必須

保険

ドイツの医療費は非常に高額です。また、鉄道の遅延による航空機の乗り遅れや、盗難被害の携行品損害をカバーする内容を推奨します。

ダミー財布

オプション

防犯グッズ

万が一強盗に遭遇した場合、命を守るために手渡すための財布。少額の現金と期限切れのカードを入れておくと被害を最小限に抑えられます。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

ドイツは女性一人での旅行も比較的安全ですが、近年、公共交通機関や公園での性的嫌がらせ(Catcalling)や不審者によるつきまといが増加しています。夜間の地下鉄(特に利用者が減る末端駅)は避け、可能な限り車両の中央付近に乗車してください。タクシー利用時は「Free Now」等の公式アプリを使い、車両ナンバーと運転手の情報を共有できる状態にすること。また、ドイツの「Frauenparkplatz」は女性専用の駐車スペースで、監視カメラに近い安全な場所に設置されています。ナンパがしつこい場合は、はっきりと「Nein(ナイン)」と意思表示し、周囲に助けを求めても恥ずかしいことではありません。ホステル等では女性専用ドミトリーを選択するのが標準的な防犯対策です。

LGBTQ+旅行者向けガイド

ドイツはLGBTQ+に対して非常に開放的で、特にベルリン、ケルン、ミュンヘンなどの大都市には活気あるコミュニティと広範な理解があります。同性婚は2017年から合法化されており、公の場での愛情表現も一般的に受け入れられています。しかし、極右勢力が強い一部の地方都市や、大都市の特定の宗教的保守層が多いエリア、夜間の駅周辺などでは、稀に嫌がらせを受けるリスクがゼロではありません。ベルリンのシェーネベルク地区(Schöneberg)などのLGBTQ+フレンドリーなエリアを拠点にすることをお勧めします。万が一嫌がらせに遭った場合は、ヘイトクライムとして警察へ通報してください。ドイツ警察内にはLGBTQ担当の連絡窓口が設置されている州もあります。

家族・シニア旅行者向けガイド

家族連れにとって、ドイツは非常にフレンドリーな国です。多くの駅にはエレベーターがあり、公共交通機関にはベビーカー優先スペースがあります。レストランでも子供メニューやハイチェア(Kinderstuhl)の用意があるのが一般的です。公園(Spielplatz)は各所にあり、遊具の安全性も高いです。シニア旅行者にとっても、歩道が整備され、多くの観光施設にシニア割引(Ermäßigung)があるため旅行しやすい環境です。ただし、旧市街の石畳は足腰に負担がかかるため、クッション性の高い靴を持参してください。また、医療水準が高く、主要都市には日本語対応可能なクリニックもあるため、持病がある場合も英文の診断書を携行していれば安心です。日曜日の店舗休業には注意し、処方薬や子供用品の予備は常に確保しておきましょう。

安全に関するよくある質問

ドイツの治安は日本と比べてどうですか?

日本より犯罪率は高く、特にスリや置き引き、ひったくりは日常的に発生しています。しかし、夜間に特定の危険地域を避け、基本的な防犯意識を持っていれば、欧州の中では比較的安全に旅行できる国です。

夜の一人歩きは可能ですか?

都市部の中心地であれば夜22時頃までなら問題ありませんが、主要駅の裏通りや公園内は避けてください。深夜の移動はタクシーや配車アプリを利用するのが最も安全です。

警察官に声をかけられたら?

偽警察官の可能性を疑い、まず身分証(Dienstausweis)の提示を求めてください。本物の警察官が路上で財布を開けさせたり現金を数えさせたりすることはありません。不審な場合は周囲の人に助けを求めるか、警察署(110)へ同行すると伝えてください。

デモに遭遇した場合は?

ドイツでは政治デモが非常に頻繁で、時に暴徒化することがあります。デモ隊を見かけたら興味本位で近づかず、速やかにその場を離れてください。交通規制による遅延も予想されます。

テロへの備えはどうすればいいですか?

クリスマスマーケットや主要駅など、人が集まる場所では周囲の状況に常に気を配ってください。不審な荷物や挙動不審な人物を見かけたら離れること。緊急警告アプリ「NINA」の導入が有効です。

実用的なよくある質問

日曜日に買い物はできますか?

「閉店法」により、日曜日と祝日はほぼ全てのスーパー、ドラッグストア、ショップが閉まります。駅や空港内の店舗、あるいは「Kiosk」やガソリンスタンドは営業していますが、土曜日までに買い出しを済ませるのが基本です。

水道水は飲めますか?

世界最高水準の管理がされており、飲用可能です。ただし石灰分が多い「硬水」のため、お腹を壊しやすい方はミネラルウォーター(ガスあり:Sprudel / ガスなし:Still)を購入してください。

鉄道の打刻とは何ですか?

紙の切符を購入した場合、乗車前に駅のホームや車内にある打刻機(Entwerter)に差し込み、日時を印字する必要があります。これがないと、有効な切符を持っていても無賃乗車とみなされ重い罰金が課されます。オンラインチケットは不要です。

チップはいくら渡すべきですか?

レストランでは5〜10%程度が目安です。支払い時に合計金額に上乗せして口頭で伝えるか、お釣りの小銭を残して退店します。タクシーでも端数を切り上げる程度で十分です。

トイレが有料なのは本当ですか?

本当です。駅やデパートでは50セントから1ユーロ程度の支払いが必要です。ゲート式や清掃員に手渡す形式があります。常に50セント硬貨をいくつか持っておくのがドイツ旅行の鉄則です。

ドイツの治安に関するよくある質問

ドイツの治安は良い?悪い?

ドイツの治安は世界的に見れば非常に高い水準を維持していますが、近年は都市部で悪化の兆しが見られます。2026年現在は、経済停滞や社会的不安を背景に、主要都市の駅周辺で犯罪が増加傾向にあります。基本的な警戒心を持って行動すれば観光は十分に可能ですが、以前ほど「どこでも安全」という状況ではなくなっており、場所と時間帯に応じた注意が必要です。

ドイツで危険な地域はどこ?

特に注意が必要なのは、フランクフルト中央駅周辺、ベルリンのアレクサンダー広場や地下鉄U8線、ハンブルクの歓楽街リーパーバーンなどです。フランクフルト駅前は麻薬中毒者や売人が密集しており、白昼の暴力犯罪も報告されています。また、ザクセン州などの旧東独地域では極右勢力によるデモが頻発しており、外国人に対する嫌がらせのリスクも存在します。

ドイツ旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」とされるのは主に特定の犯罪多発エリアや、夜間の人通りの少ない場所です。国全体が危険なわけではなく、観光地や公共交通機関の利用も基本的には安全です。ただし、近年はナイフを用いた襲撃事件が都市部で増加しているため、周囲の状況に常に気を配る必要があります。最新のデモ情報やテロ警戒レベルを確認していれば、過度に恐れる必要はありません。

ドイツは女性一人でも怖くない?

日中の観光地や繁華街であれば、女性一人旅でも「怖い」と感じる場面は少ないでしょう。しかし、夜間の地下鉄車内や、ターミナル駅の裏通りなどは避けるべきです。また、公共交通機関のストライキにより移動手段が突然なくなるトラブルも多いため、代わりの手段を確保しておくなどの準備が必要です。毅然とした態度で振る舞い、夜遅くの独り歩きを控えれば安全性は高まります。

ドイツでスリに遭わないための対策は?

ドイツ鉄道(DB)の車内や、クリスマスマーケットなどの混雑した観光地ではスリが多発します。バッグは体の前に持ち、スマートフォンをズボンの後ろポケットに入れないことが鉄則です。また、レストランで椅子にバッグを掛けたり、テーブルに貴重品を置いたりする行為も厳禁です。狙われやすい「親切な声掛け」や「偽警察官」にも注意し、貴重品は分散して持ち歩きましょう。

ドイツで多い詐欺の手口は?

偽警察官が麻薬捜査を装って財布を提示させ、中身を抜き取る手口や、路上で署名を求めて注意を逸らし、その隙に仲間が財布を盗む「署名詐欺」が定番です。また、近年はSNSを通じた求人詐欺や、駅での切符購入を手伝うふりをして高額な手数料を要求するケースも報告されています。見知らぬ人からの不自然な接近には常に警戒し、安易に財布やスマホを出さないでください。

ドイツで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人は「多額の現金を持っている」「警戒心が薄い」と見なされやすく、特に空港や主要駅での置き引きやスリのターゲットになりやすいです。また、バイエルン州などではオクトーバーフェスト期間中に酔客による暴行トラブルに巻き込まれるケースもあります。自分は大丈夫と思わず、周囲を観察する習慣をつけることが、犯罪被害を未然に防ぐ鍵となります。

ドイツ旅行で注意すべきことは?

最も注意すべきは、頻発するストライキとデモです。公共交通機関が数日間にわたり麻痺することがあり、スケジュール管理には余裕が必要です。また、政治的・経済的な分断が進んでいるため、大規模な集会には絶対に近づかないでください。日曜日はほとんどの店が閉まるため、食料確保などの計画も重要です。常に現地の最新ニュースと外務省の安全情報をチェックしましょう。

ドイツで起こりやすいトラブルは?

鉄道の慢性的な遅延や突然の運休に伴う移動のトラブルが最も一般的です。また、薬物中毒者が多いエリアでは、予期せぬ絡まれ方や言いがかりをつけられるリスクがあります。言葉の壁による誤解や、無賃乗車と疑われる手続きミスなども多いトラブルです。検札は非常に厳しいため、正しい切符を所持し、必要であればバリデーション(打刻)を忘れないようにしてください。

ドイツで被害に遭ったらどうする?

緊急時は警察(110番)または救急・消防(112番)へ即座に連絡してください。事件に遭った場合は最寄りの警察署で被害届(Polizeiprotokoll)を作成してもらう必要があります。パスポートを紛失した際は、日本大使館や領事館へ連絡し、「帰国のための渡航書」等の手続きを行ってください。盗難被害の場合はクレジットカード会社への連絡も忘れず、冷静に対応することが重要です。

ドイツの治安詳細

ドイツの治安概要

2026年現在のドイツは、TGスコア78点と高い安全水準を保ちながらも、社会構造の変化により治安の転換期を迎えています。全体的な犯罪率は安定していますが、刃物を使った暴力事件の増加や、テロ警戒レベルの上昇が懸念材料です。特に公共交通機関の拠点となる主要駅周辺では体感治安が悪化しており、旅行者も常に周囲を警戒する姿勢が求められます。経済停滞と政治的分断によるデモも頻発しており、安全に旅を楽しむには、情報収集と場所の選定がこれまで以上に重要になっています。

ドイツは危険?やばい?

ドイツは「危険」「やばい」と言い切れるほど治安が崩壊しているわけではありませんが、一部のエリアは確実に「やばい」状況にあります。フランクフルト中央駅前(カイザー通り周辺)などは、白昼から薬物中毒者が路上に溢れ、異様な雰囲気が漂っています。こうしたエリアへの不用意な立ち入りは、強盗や暴行の被害に遭う可能性を格段に高めます。また、ベルリンのアレクサンダー広場やハンブルクのリーパーバーンも夜間は武器禁止区域に指定されるほど治安が不安定であり、避けるべきスポットと言えます。

ドイツは怖い?一人旅でも大丈夫?

「ドイツは怖い」と不安に感じる女性や一人旅の方へ、日中の観光ルートであれば過度な心配は不要です。ドイツ人は一般的に理性的で、困っていれば助けてくれる国民性もあります。ただし、夜間のSバーンやUバーン(都市鉄道・地下鉄)の利用、特に端の車両や人が少ない時間帯は避けたほうが賢明です。また、旧東独地域の一部では外国人排斥を掲げる勢力が活動的であり、アジア人というだけで嫌がらせを受けるリスクがゼロではないため、不穏な空気を感じるデモ隊などからは距離を置くようにしてください。

スリ・詐欺・犯罪の実態

ドイツで最も多い犯罪は、スリ、置き引き、自転車盗難などの窃盗罪です。近年巧妙化しているのは「偽警察官詐欺」で、私服で現れ「偽札の捜査だ」と財布を見せるよう要求し、隙を見て現金を抜き取ります。また、鉄道駅での「お節介詐欺」も増えており、親切を装って券売機操作を助け、その間に財布やスマホを盗み出します。さらに深刻なのは、都市部でのナイフによる無差別襲撃です。イスラム過激主義の影響を受けた「ローンウルフ型」の犯行も確認されており、イベント会場や駅などでの警戒が常態化しています。

地域別の危険度

地域別では、フランクフルト中央駅周辺が国内で最も注意を要するレベル3(立ち入り厳禁エリア含む)です。ベルリン首都圏はレベル2で、アレクサンダー広場やコトブッサー・トア周辺での強盗や薬物取引が問題化しています。ハンブルクのリーパーバーンは夜間の暴力犯罪が多いためレベル2。ザクセン州(ライプツィヒ、ドレスデン)は極右活動によるレベル2で、政治的デモに注意。一方でバイエルン州(ミュンヘン)はレベル1を維持しており、国内で最も治安が良いとされていますが、オクトーバーフェスト等の大規模イベント時はスリが急増するため、都市ごとにリスクの種類を把握する必要があります。

ドイツ旅行で注意すべきポイント

ドイツ旅行における最大の注意点は、公共交通機関の不確実性と政治デモです。ドイツ鉄道(DB)のストライキは予告なく、あるいは短期間の告知で実施されることがあり、移動計画が根底から崩れる恐れがあります。代替の高速バスやレンタカーの予約が困難になるため、常に予備の予算と日程を確保してください。また、政治的緊張からデモが暴徒化する場合もあります。警察官が集まっている場所やシュプレヒコールが聞こえる方向には決して近づかず、安全な建物内へ避難することを優先してください。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として多いのは、鉄道の遅延により深夜に知らない駅で足止めを食らい、その周辺の治安が極めて悪かったというケースです。また、レストランでの置き引きや、クリスマスマーケットでホットワインを楽しんでいる最中にカバンを開けられる被害も後を絶ちません。他にも、検札員を装った人物に「切符が不正だ」と言いがかりをつけられ、その場で現金を要求されるといったトラブルも報告されています。これらは事前の知識があれば防げるものばかりですので、典型的な手口を把握しておくことが重要です。

被害に遭った場合の対応

被害に遭った際は、まず身の安全を確保した上で110番(警察)に通報してください。ドイツ語ができなくても英語で対応可能です。盗難被害の際は警察で「盗難届受理証明書」を発行してもらい、これは保険金請求やパスポート再発行に必須となります。パスポート紛失時はベルリンの大使館または各都市(フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ハンブルク)の総領事館へ。緊急時のために、滞在先近くの領事館の場所と連絡先を控えておき、現地SIMカードやWi-Fiで常に連絡手段を確保しておきましょう。

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