総合評価
2025年は銃器犯罪が史上最少を記録し、統計上は全米で最も安全な大都市の地位を維持していますが、無差別暴行や政治デモへの警戒が必要です。
身体的安全 (B+)
殺人や銃撃事件は大幅に減少しており、警察の精密警備により凶悪犯罪の抑止に成功していますが、特定地区での暴力犯罪は依然残ります。
医療・衛生 (A)
世界最高水準の医療機関が密集しておりアクセスも容易ですが、自由診療のため海外旅行保険の加入が絶対条件となります。
詐欺 (C-)
タイムズスクエア等でのCD押し売りや偽チケット詐欺が常態化しており、巧妙化する電子決済詐欺(Venmo詐欺)にも注意が必要です。
テロ (B)
高度な対テロ部隊が展開しており監視体制は万全ですが、象徴的な都市として常にソフトターゲットへのリスクを内包しています。
スリ (C)
地下鉄や主要観光地の人混みではスリや置き引きが多発しており、特に深夜の居眠り中の被害が顕著に報告されています。
暴力犯罪 (B+)
凶悪犯罪は減少傾向にありますが、面識のない人物による路上での無差別暴行や政治デモに伴う小競り合いが新たな懸念事項です。
最新インテリジェンスレポート
2026年1月現在、ニューヨークは歴史的な犯罪減少期にあり、銃器犯罪は史上最少を更新しています。地下鉄の安全性も2009年以来の高水準ですが、政治的緊張に伴うデモや、路上での無差別暴行には引き続き高い警戒が求められます。
現在の状況
2025年通期の統計において、銃撃事件が前年比24%減、殺人が20.2%減と劇的な改善を見せました。NYPDの「データ主導型精密警備」が功を奏し、マンハッタンでは殺人発生率が33%低下しています。しかし、路上での無差別暴行(Stranger Assaults)がマンハッタンを中心に散発しており、2025年末には日本人を含む歩行者が被害に遭う事例が複数報告されました。地下鉄内犯罪も5.2%減少しましたが、深夜時間帯の限定的な空間におけるリスクは依然として無視できません。2024年の法改正による性犯罪の定義拡大により、統計上のレイプ被害報告が15〜16%増加している点も最新の傾向として重要です。
背景分析
改善傾向にある治安の背景には、マイクロ・ホットスポット(犯罪多発地点)への警察官の重点配置と、地下鉄構内への州兵・警官の大量投入があります。社会的には、第2次トランプ政権の移民政策に伴う緊張が最大の不安定要素です。ベネズエラなどからの移民がICE(移民・関税執行局)に拘束される事態が相次ぎ、これに対する抗議活動が連邦庁舎周辺や特定コミュニティで頻発しています。失業率は安定していますが、物価高騰と薬物依存者の路上生活問題が、特定地区(イーストハーレムやサウスブロンクス)での体感治安の悪化を招いています。2026年7月の建国250周年を控え、インフラ保護と治安維持に巨額の予算が投入されています。
政治・社会情勢
移民政策や外交問題に関連する抗議デモが、マンハッタンのフォリー・スクエアや各大学キャンパスで頻繁に開催されています。2026年1月13日には移民拘束に抗議する数百人規模のデモが発生し、周辺道路が一時封鎖されました。これらの集会はSNSを通じて突発的に組織されることが多く、平和的なデモであっても警察との小競り合いに発展するケースがあるため、群衆への接近は厳禁です。トランプタワー周辺や国連ビル付近は常時厳重な警備下にありますが、突発的な交通規制や騒擾には注意が必要です。
重要ポイント
- ! 2025年の銃撃事件は史上最少。統計上、米国で最も安全な大都市の地位を盤石にしている。
- ! マンハッタンの路上で面識のない人物を狙う無差別暴行が報告されており、歩きスマホは極めて危険。
- ! 地下鉄の治安は2009年以来最高だが、深夜の移動はUberやLyftの利用を強く推奨。
- ! 移民政策に反対するデモが連邦ビル周辺や大学キャンパスで頻発しており、遭遇時は速やかに離脱すること。
- ! タイムズスクエア等の観光地では、着ぐるみとの撮影やCD配布などの古典的な詐欺が依然として多発している。
- ! JFK空港での白タク勧誘は法外な請求に繋がる。必ず公式配車アプリまたはタクシー乗り場を使用すること。
- ! 2026年1月から地下鉄運賃が3ドルに改定。支払いはコンタクトレス決済「OMNY」が主流。
- ! 性犯罪の統計的増加は法改正による定義拡大が主因だが、深夜の一人歩きは回避すべき。
- ! アジア系ヘイトクライムは減少傾向(前年比75%減)だが、公共交通機関での暴言被害は依然報告されている。
エリア別安全情報(タクティカルマップ)
ニューヨークの治安は格子状の道路によって極端に分断されています。数ブロック歩くだけで安全性が劇的に変わるため、Google Mapsなどの犯罪レイヤーや現地の雰囲気に敏感である必要があります。地下鉄内では「ホームの壁際に背中を向けて立つ」「居眠りをしない」といった基本動作が防犯に繋がります。
ミッドタウン (Times Square周辺)
注意警察官の配置は最大級だが、観光客を狙った詐欺やスリが絶えない。深夜は酔っ払いや客引きとのトラブルに注意。
イースト・ハーレム (125 St & Lex)
危険路上での薬物売買が公然と行われており、中毒者による無差別な言動や暴力のリスクが高い。不必要な立ち入りは厳禁。
ブラウンズビル (Brooklyn)
危険市内最危険地帯の一つ。銃器犯罪やギャング関連の暴力事件が頻発しており、観光要素は皆無。立ち寄るべきではない。
アッパー・ウェストサイド
安全家族連れが多く、警察の巡回も頻繁。夜間も比較的安全に歩ける住宅・文化エリア。宿泊地として推奨される。
トライベッカ / フィナンシャル地区
安全市内屈指の低犯罪率を誇る。極めて安全だが、週末夜間は人通りが激減するため、地下鉄駅までの移動に注意。
ポート・オーソリティ・ターミナル周辺
注意多くのホームレスが滞在しており、不衛生で威圧的な言動に遭遇することがある。手荷物から目を離さないこと。
セントラルパーク (北端部)
注意昼間は安全だが、日没後は照明が少なく死角が多いため、強盗や暴行のリスクが高まる。ハーレムとの境界付近は特に注意。
ロングアイランド・シティ (Queens)
安全新築ホテルが多く、警察のフットパトロールも強化されている。観光客にとってコストパフォーマンスと安全性のバランスが良い。
脅威プロファイリング
2026年現在のニューヨークは、統計上「全米で最も安全な大都市」の一つですが、これは対人凶悪犯罪の減少を指しており、旅行者を狙った巧妙な詐欺や窃盗、そして予測不能な無差別暴行のリスクは依然として存在します。特に、モペットを使用したデジタル窃盗や、地下鉄・マンハッタン路上での不意の暴行が新たな脅威となっており、スマホ操作による注意散漫(スマホゾンビ状態)が被害を招く最大の要因です。警察の精密警備により観光中心地の安全性は高いものの、隙を見せた瞬間に狙われる「チャンス主義的犯罪」への警戒が不可欠です。
CD押し売り集団
CD Pusher Gangs
グループ規模: 2-4名
ターゲット: タイムズスクエアやミッドタウン周辺で立ち止まっている、カメラを提げた観光客や、警戒心の薄そうな若者。
活動場所: Times Square, Broadway, 42nd Street
活動時間: 10:00-22:00
手口:
自称ラッパーを名乗る人物が「自分の曲を聴いてほしい」と親しげに近づき、CDを無理やり手渡します。受け取ってしまうと、即座にマジックで被害者の名前を書き込み「サインをしたから買い取れ」と要求します。被害者が拒否すると、周囲にいた仲間の男たちが囲み、威圧的な態度で20ドルから100ドル程度の高額な現金を「寄付」や「サイン料」の名目で要求します。名前を書いてしまったことで『自分の所有物になった』と思い込ませる心理的テクニックと、複数人による身体的・言語的な威嚇を組み合わせた手口です。
対策:
路上で話しかけてくる人物は完全に無視して歩き続けることが鉄則です。特に手を出して何かを渡そうとしてくる場合は、絶対に手を出さないでください。もし受け取ってしまった場合は、その場にCDを置いてすぐに立ち去ってください。相手が囲んできたら「Police」や「No money」と大声で言い、警察官が多く配置されている大通りへ向かってください。名前を書かされても支払う義務はありません。執拗な場合は、周囲の警察官に助けを求めるジェスチャーをしてください。
モペットひったくり犯
Moped Phone Snatchers
グループ規模: 2名(運転手と実行役)
ターゲット: 歩道で歩きスマホをしている人物、特に車道側にスマホを向けて操作している通行人。
活動場所: Midtown Manhattan, Upper West Side, Flatiron District
活動時間: 10:00-20:00
手口:
2人乗りのモペット(原動機付自転車)が歩道に乗り上げ、背後から無音に近い状態で接近します。後部座席の実行役が、歩行者の手からスマホをひったくり、そのまま車道の渋滞をすり抜けて逃走します。特に恐ろしいのは、スマホが『ロック解除状態』で奪われることを狙っている点です。奪った直後に設定を変更し、VenmoやZelleなどの送金アプリを悪用して、被害者の銀行口座から数千ドル単位の現金を瞬時に送金する被害が多発しています。身体的な暴行を伴うこともあり、2025年以降急増している凶悪な手口です。
対策:
路上での歩きスマホは厳禁です。地図を確認する際は、建物の壁を背にし、車道から離れた場所で立ち止まって操作してください。スマホには必ずストラップを付け、手首に固定しておくことが有効です。また、万が一奪われた場合に備え、送金アプリには生体認証だけでなく、強力なパスコードを設定し、スマホの『盗難デバイスの保護』機能を有効にしておいてください。追跡しようと追いかけるのは、犯人が武器を持っている可能性や交通事故のリスクがあるため推奨されません。すぐに警察へ通報し、別の端末からアカウントをロックしてください。
偽僧侶詐欺師
Fake Buddhist Monks
グループ規模: 単独
ターゲット: 平和主義そうで、断るのが苦手そうなアジア系や欧州系の観光客。
活動場所: High Line, Times Square, Central Park
活動時間: 09:00-18:00
手口:
オレンジ色や灰色の法衣を着た男が、微笑みながら近づき「Peace」と言いながら手首に安価な数珠やブレスレットを巻き付けてきます。その後、お札のような金色のカードを渡し、偽の寄付台帳を見せてきます。台帳には他の観光客が書いたように見せかけた「$20」「$50」といった偽の金額が並んでおり、高額な寄付を強引に迫ります。断ろうとすると態度を豹変させ、ブレスレットを返そうとしても受け取らず、呪いの言葉を吐くなどして心理的に追い込んできます。
対策:
法衣を着て路上で寄付を募る本物の僧侶はニューヨークにはいません。近づいてきたら目を合わさず、物理的な距離を取ってください。勝手に腕を掴もうとしてくる場合は、強く振り払って「No」と拒絶の意思を示してください。ブレスレットを巻かれてしまったら、その場に落として無視して歩き去るのが正解です。彼らは通報を恐れているため、毅然とした態度を取る相手は深追いしません。ハイラインやセントラルパーク周辺で特に多く見られます。
無差別暴行者
Stranger Assaulters
グループ規模: 単独
ターゲット: 一人で歩いている女性、高齢者、アジア系など、抵抗力が弱そうに見える人物。
活動場所: Union Square, Subway Stations, Midtown Streets
活動時間: 24時間(特に深夜・早朝)
手口:
動機や面識のない人物に対し、突然殴打したり、突き飛ばしたりする無差別な攻撃です。2025年11月には観光客が窓に突き飛ばされて負傷する事件が発生しています。犯人は精神的に不安定なホームレスや薬物中毒者であるケースが多く、予兆なく背後や横から攻撃を仕掛けてきます。特に地下鉄のホームや、人通りの少ない時間帯のマンハッタンの路上で発生しており、被害者がスマホに熱中して周囲への警戒を怠っている隙を狙います。
対策:
常に「状況認識(Situational Awareness)」を維持することが不可欠です。歩行中はノイズキャンセリングヘッドホンの使用を避け、周囲の音を聞き取れるようにしてください。独り言を言っている人物や、視線が定まらない人物、挙動が不審な人物を見かけたら、すぐに向かいの歩道に渡るか、近くの店に入るなどして距離を置いてください。地下鉄のホームでは黄色の線の近くに立たず、必ず壁を背にして待ち、常に左右を確認してください。不審者と目を合わせず、しかし存在を把握していることを示す適度な距離感が重要です。
ATM注意逸らし泥棒
ATM Distraction Thieves
グループ規模: 2名
ターゲット: 銀行内のATMブースを一人で利用している観光客や高齢者。
活動場所: Financial District, Lower East Side, Commercial Banks
活動時間: 18:00-06:00
手口:
一人が被害者の背後で順番を待つふりをし、暗証番号を盗み見ます。操作が完了しカードが出てくる直前に、もう一人の仲間がわざと床に現金を落とし、「お金が落ちましたよ」と声をかけて被害者の注意を逸らします。被害者が足元を見た一瞬の隙に、背後にいた共犯者がATMから出てきたカードを偽物とすり替えるか、そのまま抜き取って逃走します。被害者は自分のカードが手元にあると思い込み、数分後に多額の現金が引き出されていることに気づきます。
対策:
ATMを利用する際は、必ず周囲に誰もいないことを確認し、暗証番号を入力する手元はもう片方の手で完全に隠してください。操作中に話しかけてくる人物は100%詐欺師であると判断し、完全に無視してください。たとえ「お金を落とした」と言われても、操作が終わるまでは絶対に背後を振り返ったり、視線を外したりしてはいけません。夜間のATM利用は避け、できるだけ銀行の営業時間内に店内の機械を利用するか、ガードマンが常駐している場所を選んでください。
空港白タク詐欺師
Airport Gypsy Cab Scammers
グループ規模: 単独または2名
ターゲット: 長旅で疲れた様子の、大きな荷物を持った外国人旅行者。
活動場所: JFK Airport, LaGuardia Airport, Newark Airport
活動時間: 24時間
手口:
JFKやラガーディア空港の到着ロビーで「Taxi?」「Uber?」と親しげに声をかけてきます。時には偽の身分証や空港職員のような服装で安心させ、正規のタクシー乗り場ではなく、一般駐車場にある未認可の車両(白タク)へ誘導します。目的地に到着すると、事前に提示した額の数倍にあたる200ドルから500ドルといった法外な料金を請求し、支払わない場合はドアをロックして脅迫したり、荷物を降ろさないなどの強硬手段に出ることがあります。
対策:
空港で声をかけてくるドライバーはすべて違法です。無視して、必ず「Yellow Cab」の正規乗り場に並ぶか、公式アプリ(Uber, Lyft)で配車を依頼してください。正規の乗り場にはディスパッチャーと呼ばれる職員がおり、車両番号が記録されます。もし誤って乗ってしまい、不当な請求をされた場合は、周囲に人がいる場所で降りるようにし「警察を呼ぶ(I will call 911)」と強く告げてください。自分のスマホのGPSで現在地を常に確認し、ルートが大幅に外れていないか監視することも重要です。
地下鉄寝込み泥棒
Subway Sleep Thieves
グループ規模: 単独
ターゲット: 深夜の地下鉄で居眠りをしている乗客、または酔っ払っている乗客。
活動場所: Subway Line 4/5/6, Subway Line A/C, Late-night Trains
活動時間: 23:00-05:00
手口:
深夜、乗客が少なくなった地下鉄車内で、居眠りしている人物の隣や正面に座ります。列車が駅に到着する直前、被害者のポケットや膝の上のバッグからスマホ、財布、宝飾品などを素早く抜き取ります。ドアが開くと同時に降車し、被害者が気づいた時には列車が動き出しているため、追跡が困難です。プロの窃盗犯は、カミソリを使ってバッグの底やポケットを切り裂き、中身を取り出す手法も使います。
対策:
地下鉄車内では絶対に居眠りをしないでください。特に深夜の利用は避け、止むを得ない場合は、車掌が乗務している編成中央の車両(窓に白黒の板が見える位置)に乗ってください。バッグは膝の上で抱え込むように持ち、ストラップを腕に絡めておくなどの対策が必要です。ポケットに貴重品を入れず、視認できる範囲に荷物を保持してください。また、車両の端の席は犯人が逃げやすいため、できるだけ中央寄りの席に座ることを推奨します。
レストラン背後盗
Restaurant Back-Thieves
グループ規模: 単独または2名
ターゲット: 食事に夢中になり、荷物を椅子の背もたれにかけている観光客。
活動場所: Midtown Cafes, Greenwich Village Restaurants, Chelsea Market
活動時間: 11:00-21:00
手口:
混雑したカジュアルなレストランやカフェで、客を装って被害者の背後の席に座ります。自分のコートや上着を脱ぐふりをして被害者の椅子の背もたれに被せ、その下で手を探り、被害者のバッグから財布や貴重品を抜き取ります。また、足元に置かれたバッグを、自分の足を使って手元に引き寄せ、そのまま持ち去る手法も一般的です。犯人はグループで行動し、一人が注文の列で騒ぎを起こすなどして注意を逸らしている間に実行することもあります。
対策:
荷物は絶対に椅子の背もたれにかけたり、足元(特に背後)に置いたりしないでください。常に自分の膝の上、または自分とテーブルの間の見える位置に置くのが鉄則です。バッグのストラップを椅子の脚や自分の足に通しておくのも有効な手段です。食事中も貴重品からは目を離さず、トイレに行く際は必ずすべての荷物を持って移動してください。スターバックスなどのチェーン店や、観光地のテラス席は特に狙われやすいため、最大限の警戒が必要です。
時間帯別リスク評価
2026年現在のニューヨークは統計上「全米で最も安全な大都市」ですが、時間帯によってリスクの性質が変わります。日中は詐欺やスリ、夜間は無差別暴行や強盗に警戒が必要です。特に深夜の単独移動は避け、常に周囲の状況を把握する「シチュエーショナル・アウェアネス」を保つことが、被害を防ぐ最大の鍵となります。
早朝
やや安全05:00-08:00
早朝のニューヨークは通勤客が動き出す前であり、特に主要駅(ポートオーソリティ、グランドセントラル)や地下鉄構内では、浮浪者や深夜から活動している不審な人物が目立つ傾向にあります。2025年のデータでは、人通りが少ない隙を突いた無差別暴行やひったくりが散発的に報告されています。特に冬場は夜明けが遅く、路地裏やセントラルパーク内などの照明が不十分な場所は死角となりやすいため注意が必要です。一方で、ジョギング中の市民なども増え始めるため、メインストリートを選んで歩く分には大きなリスクはありません。
脅威:
- ・駅構内での浮浪者による予測不能な行動
- ・人通りの少ない道での路上強盗
- ・スマホを操作しながらの隙を突いたひったくり
- ・薬物依存者による偶発的なトラブル
推奨:
- ・地下鉄はできるだけ車掌の乗務する中央車両に乗る
- ・駅から離れた暗い路地は避け、大通りを歩く
- ・イヤホンで音楽を聴きながらの歩行は避ける
- ・タクシーやUberを利用する際は車内から周囲を確認する
日中
安全08:00-18:00
日中は最も安全な時間帯であり、NYPDの巡回が最も強化されています。2025年の統計によると銃器犯罪や暴力犯罪は歴史的低水準にありますが、観光客を狙った「軽犯罪」と「詐欺」が多発しています。特にタイムズスクエア、自由の女神のフェリー乗り場、ハイライン周辺では、CD押し売りや偽僧侶による寄付詐欺、高額な写真撮影の強要などが報告されています。また、地下鉄やレストランでの置き引きやスリには引き続き警戒が必要です。歩きスマホを狙ったモペットによる強奪事件が2025年から急増しているため、車道付近でのスマホ使用は控えましょう。
脅威:
- ・観光地での巧妙な詐欺手口
- ・混雑した場所や地下鉄内でのスリ
- ・モペットによるスマホ強奪
- ・偽チケット販売(自由の女神フェリー等)
推奨:
- ・見知らぬ人からのプレゼント(CDやブレスレット)は絶対に受け取らない
- ・レストランではバッグを背もたれにかけない
- ・スマホは車道から離れた側の手で持つ
- ・公式窓口以外でチケットを購入しない
夕方〜夜
やや安全18:00-23:00
夕方から夜にかけては、ブロードウェイやレストラン街で人通りが絶えず、体感治安は良好です。2025年の「地下鉄安全パートナーシップ」の恩恵で、帰宅ラッシュ時の駅構内は非常に警備が行き届いています。ただし、トランプ政権下の移民政策に関連する突発的なデモがマンハッタン中心部で発生しやすく、遭遇した場合は交通規制や小競り合いに巻き込まれる恐れがあります。また、この時間帯はバーやクラブ周辺で酔っ払いによるトラブルが増加します。マンハッタンの主要エリアは安全ですが、イースト・ハーレムやサウス・ブロンクスなどの要警戒地区へ足を踏み入れないよう注意が必要です。
脅威:
- ・政治的デモに伴う交通遮断と混乱
- ・飲酒による偶発的な喧嘩や暴行
- ・地下鉄ホームでの突き落とし(稀だが警戒が必要)
- ・深夜に向かうにつれ増加するひったくり
推奨:
- ・デモや集会を見かけたら即座に距離を置く
- ・地下鉄ホームでは黄色の線の内側の壁際に背中を向けて待つ
- ・タクシーアプリ(Uber等)で呼んだ車が正しいか必ずナンバーを確認する
- ・人通りのない公園付近を横切らない
深夜
警戒23:00-05:00
深夜はリスクが著しく高まる時間帯です。2025年後半の統計では、地下鉄車内での居眠り客を狙った「寝込み盗」や、深夜3時前後の単独歩行者を狙った強盗事件が、日本人を含め報告されています。地下鉄の運行間隔が広がり、ホームや車内が閑散とするため、犯罪の標的になりやすくなります。また、マンハッタン内でもミッドタウンの一部やロウアー・イーストサイドの路地裏では薬物に関連するトラブルが増加します。この時間帯の移動は、たとえ短距離であっても地下鉄ではなくUberやイエローキャブなどのドア・ツー・ドアの交通手段を強く推奨します。
脅威:
- ・深夜の地下鉄内での強盗・窃盗
- ・単独歩行者に対する無差別暴行
- ・薬物中毒者による威嚇行為
- ・白タク(非正規タクシー)による高額請求・恐喝
推奨:
- ・深夜12時を過ぎたら地下鉄の利用を控える
- ・Uber利用時は人気のない場所ではなく、明るい店の前などで乗降する
- ・万が一襲われた場合は抵抗せず、命を最優先にする
- ・宿泊先が駅から遠い場合は必ず配車サービスを利用する
旅行者タイプ別アドバイス
女性一人旅
★★★★☆2025年以降、警察の増員により主要観光地は非常に安全です。ただし、路上での「不意の暴行(Stranger Assaults)」や、女性をターゲットにした卑劣な暴言被害が散発的に報告されています。統計的にマンハッタンは安全ですが、夜間の独り歩きや人通りの少ない地下鉄車両は避けるべきです。毅然とした態度で歩き、隙を見せないことが重要です。
特有のリスク:
- ・路上での無差別な突き飛ばしや暴行
- ・地下鉄内での不審者によるつきまとい
- ・アジア系であることを理由にした暴言被害
- ・観光地での強引な客引きやナンパ
推奨事項:
- ・地下鉄では車掌のいる中央車両、または女性客が多い車両を選ぶ
- ・夜間はたとえ5分でもUberを利用してドア・ツー・ドアで移動する
- ・イヤホンで周囲の音を遮断せず、常に周囲に注意を払う
- ・知らない人に声をかけられてもアイコンタクトをせず無視する
- ・宿泊先はドアマンや24時間フロントのあるホテルを選ぶ
- ・不審者を感じたらすぐにドラッグストアやホテルロビーへ逃げ込む
避けるべきエリア:
深夜のイースト・ハーレム, 125丁目レキシントン・アベニュー駅周辺, ポートオーソリティ・バスターミナル(深夜)
おすすめ宿泊エリア: アッパー・ウェストサイドの24時間警備ホテル
家族旅行
★★★★★アッパー・ウェストサイドやバッテリーパーク周辺は全米でも屈指の安全性で、お子様連れでも安心して滞在できます。2025年の地下鉄改善により、家族での移動も快適になりました。しかし、混雑したタイムズスクエア等では迷子やスリへの警戒が必要です。公共の場での子供への接し方や、ベビーカーでの地下鉄移動のルールなど、現地文化への理解も安全に繋がります。
特有のリスク:
- ・地下鉄の乗り降り時の混雑によるはぐれ
- ・タイムズスクエア等の着ぐるみキャラクターによる高額請求
- ・デモや集会による突然の道路封鎖
- ・公園内での茂みや死角への立ち入り
推奨事項:
- ・子供のポケットにホテルの連絡先を書いたメモを入れておく
- ・地下鉄移動はエレベーター完備の駅(MTA公式サイトで確認可)を事前に選ぶ
- ・タイムズスクエアの着ぐるみには絶対に触らせない、近づかせない
- ・トイレはホテルや百貨店の清潔な場所を済ませておく
- ・賑やかなメインストリートを中心に観光ルートを組む
- ・JFK空港からは定額制(フラットレート)のイエローキャブを利用する
避けるべきエリア:
ブロンクス全域(リバーデイルを除く), 深夜のタイムズスクエア, ブルックリンのブラウンズビル地区
おすすめ宿泊エリア: レジデンス型ホテル、アッパー・イーストサイドのホテル
ビジネス
★★★★★フィナンシャル地区やミッドタウン東側は非常に安全で、深夜の残業帰りでも警戒を怠らなければ問題ありません。2025年7月にパークアベニューで発生した銃撃事件のような稀な事案はありますが、日常的な安全性は極めて高いです。IT機器の管理には厳重な注意が必要で、高級レストラン内やホテルロビーでの置き引き被害には特に注意してください。OMNYを活用したスマートな移動を推奨します。
特有のリスク:
- ・レストラン内でのPCバッグ等の置き引き
- ・ATMブース内での暗証番号盗み見・カードすり替え
- ・国連総会等の国際会議に伴う大規模交通規制
- ・白タクによる高額請求被害(特に空港)
推奨事項:
- ・仕事の電話をしながら路上で立ち止まらない(スマホ強奪防止)
- ・ホテルのロビーでも荷物から絶対に目を離さない
- ・ATMは必ず銀行内にあるものを使用し、夜間の屋外ATMは避ける
- ・OMNY対応の非接触カードを準備し、改札で立ち止まらないようにする
- ・配車アプリ(Uber/Lyft)のみを利用し、流しの車は避ける
- ・現地支店や訪問先の最新治安アップデートを確認する
避けるべきエリア:
深夜のペン・ステーション周辺, ロウアー・イーストサイドのバー密集地帯(深夜), イベント発生時の連邦ビル周辺
おすすめ宿泊エリア: トライベッカまたはフィナンシャル地区の高級ビジネスホテル
バックパッカー
★★★☆☆2026年現在、NYの宿泊費は高騰しており、格安ドミトリーや不正規なAirbnbでのトラブルが報告されています。治安の悪い地区の格安物件には絶対に手を出さないでください。地下鉄での移動が主となりますが、車内で寝込むことは犯罪を誘発します。最新のOMNYシステムを理解し、無賃乗車などは厳格に処罰されるため絶対に避けてください。自炊のための買い物も、エリアを選べば安全です。
特有のリスク:
- ・安宿での同室者による盗難
- ・不正規Airbnb(民泊)における詐欺・不衛生・危険地域
- ・地下鉄内での居眠りによる「寝込み盗」
- ・路上での安価な食品販売(時価詐欺)
推奨事項:
- ・宿泊先は公式にライセンスされたホステルであることを確認する
- ・パスポート、現金、カードは常に体に密着させて管理する
- ・地下鉄では居眠りせず、鞄をしっかり抱えて座る
- ・公共の無料WiFi利用時は必ずVPNを使用する
- ・311アプリを活用して周辺の治安情報や公共交通状況を把握する
- ・路上で執拗に声をかけてくる自称アーティストや販売員を無視する
避けるべきエリア:
ブロンクスのモットヘイブン地区, イースト・ニューヨーク地区, 地下鉄の終点付近の深夜利用
おすすめ宿泊エリア: LICまたはブルックリン・ウィリアムズバーグの公認ホステル
安全な宿泊エリア
アッパー・ウェストサイド
★★★★★2025年後半から2026年初頭にかけても、マンハッタン内で最も治安が安定している家族向けの高級住宅街です。セントラルパークとリバーサイドパークに挟まれ、NYPDによる定期的なパトロールが頻繁に行われています。居住者の防犯意識も高く、夜間でも街灯が明るい主要道路(ブロードウェイ、アムステルダム街)は一人歩きが可能です。観光地へのアクセスも良く、落ち着いた環境で滞在したい旅行者や女性の一人旅に最適です。
例: Hotel Beacon, Arthouse Hotel New York City
バッテリー・パーク・シティ
★★★★★マンハッタン南端の計画都市で、市内屈指の低犯罪率を誇ります。住宅とオフィスが整然と配置され、深夜まで警備員や警察官の姿が見られるため、非常に安全です。9/11メモリアルや自由の女神へのアクセスが良く、喧騒から離れた静かな環境が特徴です。2025年の統計でも暴力犯罪の報告が極めて少なく、ビジネスマンや高級志向の旅行者、お子様連れの家族に最も推奨されるエリアの一つです。
例: Conrad New York Downtown, The Ritz-Carlton New York, Battery Park
トライベッカ
★★★★★富裕層が多く居住するエリアで、警察の対応が迅速かつ防犯カメラの密度も高いのが特徴です。石畳の美しい街並みには高級レストランやブティックが並び、夜間も一定の人通りがあります。不審な人物が目立ちやすい環境であるため、路上強盗などの発生率が極めて低く抑えられています。週末の深夜は人通りが減りますが、それでも他の地区に比べて格段に安全であり、洗練されたNY滞在を求める方に最適です。
例: The Greenwich Hotel, The Roxy Hotel
ブルックリン・ハイツ
★★★★★歴史的な街並みが残る高級住宅街で、マンハッタンを一望できるプロムナードは観光客にも人気です。地域コミュニティが強固で、住民同士の監視の目が犯罪抑止力になっています。2025年の最新データでも、マンハッタン中心部と比べて犯罪件数が大幅に少なく、夜間も安心して歩ける数少ない地区の一つです。ウォーターフロントパークも近く、リラックスした環境で安全にブルックリン滞在を楽しめます。
例: 1 Hotel Brooklyn Bridge, Hotel Brooklyn Bridge
ロングアイランド・シティ (LIC)
★★★★☆クイーンズ地区の再開発エリアで、新築ホテルが多くコストパフォーマンスに優れています。地下鉄でマンハッタンまで1駅という利便性があり、夜間も主要駅周辺は明るく人通りが絶えません。2025年の犯罪統計では、近隣の地区に比べ改善が顕著で、出張者や賢く旅費を抑えたい観光客に人気です。駅周辺の「マイクロ・ホットスポット」警備が強化されており、体感治安は非常に良好です。
例: Hyatt Place Long Island City, Hilton Garden Inn Long Island City
交通機関の安全情報
地下鉄・メトロ
2026年現在、地下鉄の犯罪率は2009年以来の低水準にありますが、依然としてスリや無差別暴行への警戒は必要です。特に深夜(23時以降)の利用は極力避け、利用する場合は必ず「車掌が乗務している編成中央の車両」を選んでください。ホームでは黄色の線の近くに立たず、壁を背にして待ち、周囲に不審な動きをする人物がいないか常に確認してください。125丁目駅(イーストハーレム)などの特定駅周辺は、薬物中毒者が多く雰囲気が悪いため、降車後の地上移動にも注意が必要です。
タクシー・配車アプリ
UberやLyftなどの配車アプリは、車両とドライバーが特定されるため、白タクよりも圧倒的に安全です。乗車前には必ずアプリに表示された「ナンバープレート」と「車種」が一致しているか、ドライバーの名前を確認してください。一方、JFK空港などで声をかけてくるドライバー(白タク)は、法外な料金を請求されるリスクが極めて高いため、100%無視してください。イエローキャブ(正規タクシー)を利用する場合は、クレジットカード払いが可能であり、レシートを受け取ることで忘れ物やトラブルに対応できます。
バス
地下鉄に比べて犯罪率が低く、特に夜間の移動手段としては地下鉄よりも推奨されます。ただし、2025年8月にはブロンクス内でのバス車内暴行事件も報告されており、過信は禁物です。バスを待つ際は、明るく人通りのあるバス停を選び、車内では運転手の近くに座るようにしてください。深夜にバスを利用する場合、指定場所以外でも降ろしてくれる「Request-a-Stop」制度(深夜22時〜翌5時)を利用して、目的地に近い場所で降りることで、路上を歩く時間を短縮できます。
徒歩・自転車
マンハッタンの路上歩行で最大の脅威は、背後から接近するモペットによるスマホひったくりと、不意の無差別暴行です。歩きスマホを止め、周囲の状況に意識を向けるだけで、被害に遭う確率は大幅に低下します。自転車(Citibike等)を利用する場合は、車道での交通事故に細心の注意を払ってください。ニューヨークのドライバーは非常に荒く、自転車への配慮が欠ける場合があります。また、夜間にセントラルパークや人通りの少ない高架下を歩くことは、強盗のリスクを飛躍的に高めるため、絶対に避けてください。
空港からのアクセス
空港からの移動は、JFK AirTrainと地下鉄、または公式のイエローキャブを利用するのが最も一般的で安全です。JFKからマンハッタンへのイエローキャブは一律料金(フラットレート)が設定されていますが、これにチップと通行料が加算されることを忘れないでください。空港ロビーで声をかけてくる人物はすべて無視し、公式の「Ground Transportation」の案内に従って移動してください。荷物から目を離す一瞬の隙を狙う置き引きも多発しているため、カートを使用する場合も常に自分の体に触れる位置に置いてください。
緊急連絡先
ニューヨークでの緊急事態(事件・事故・急病)には、迷わず「911」に発信してください。電話が繋がったら即座に「Japanese, please」と伝えることで、通訳サービス(Language Line)を介した三者通話が可能です。事件に巻き込まれたが緊急性がない場合や、落とし物の相談は「311」へ連絡するか、最寄りの分署(Precinct)へ向かってください。パスポートの紛失・盗難時は、まず警察で「ポリスレポート(Complaint Number)」を入手し、その後パークアベニューの日本総領事館へ連絡してください。医療費は極めて高額なため、病院へ行く際は必ず海外旅行保険の証書を持参してください。ミッドタウンや地下鉄などの主要観光エリアにはNYPDの「データ駆動型精密警備」チームが配置されており、周囲の警官に助けを求めることも有効です。被害発生時はパニックにならず、状況を正確に記録(相手の特徴、時間、場所)しておくことが、後の警察手続きをスムーズにします。
日本国大使館・領事館
名称: 在ニューヨーク日本国総領事館
住所: 299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
電話: (212) 371-8222
メール: [email protected]
ニューヨークの治安に関するよくある質問
ニューヨークの治安は良い?悪い? ▼
2026年現在、ニューヨークの治安は統計上、全米の大都市の中で最も安全な水準を維持しています。特に殺人事件や銃撃事件は劇的に減少しており、日中の観光エリアであれば過度に心配する必要はありません。しかし、日本と比較すれば犯罪率は依然として高く、特に路上での無差別暴行や政治デモに伴う混乱、巧妙な観光客狙いの軽犯罪が散発しているため、常に周囲を警戒する意識は必要です。
ニューヨークで危険なエリアはどこ? ▼
特に注意が必要なのは、路上での薬物売買が目立つイースト・ハーレム(125丁目付近)や、銃器犯罪が頻発するブルックリンのブラウンズビルです。これらのエリアには観光要素がなく、立ち入るべきではありません。また、タイムズスクエア周辺やポート・オーソリティ・ターミナル付近は警察官が多いものの、スリや詐欺、不衛生な環境でのトラブルが多いため、深夜の通行には注意が必要です。
ニューヨーク旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」と言われるほどの無法地帯ではありませんが、エリアによってリスクが極端に異なります。観光中心地のミッドタウンやダウンタウンは非常に賑やかで安全ですが、一本路地を入ると雰囲気が変わることも。2025年には日本人が無差別暴行の被害に遭う事例も報告されているため、人気のない通りを歩かない、深夜の地下鉄利用を控えるといった基本を守れば、安全に旅行を楽しむことが可能です。
ニューヨークは女性一人でも怖くない? ▼
女性の一人旅でも、日中の観光や人通りの多いエリアであれば「怖い」と感じる場面は少ないでしょう。ただし、背後から接近してくる不審者や、執拗に声をかけてくる物乞いには注意が必要です。2024年以降、性犯罪の報告件数も統計上増加傾向にあるため、夜間の外出時は地下鉄ではなく配車アプリ(Uber等)を利用し、イヤホンをして歩くなどの「隙」を見せない工夫が重要です。
ニューヨークでスリに遭わないための対策は? ▼
タイムズスクエアなどの混雑した場所では、バッグは必ず体の前に持ち、ジッパーを手で押さえるようにしましょう。特に最近は、モペット(原付)に乗った犯人が歩行者の手からロック解除状態のスマホをひったくる事件が多発しています。歩きスマホは厳禁であり、地図を確認する際は建物の中や壁を背にした安全な場所で行うことが、スリ被害を防ぐ最大の対策となります。
ニューヨークで多い詐欺の手口は? ▼
代表的な詐欺には、強引にCDを売りつける自称ラッパー、手首に数珠を巻いて高額寄付を迫る偽僧侶、ATMで注意を逸らしてカードをすり替える泥棒などがあります。「フリー(無料)」と言われても絶対に受け取らず、日本語で話しかけられても安易に信用しないことが大切です。また、ATM利用時は周囲に人がいないかを確認し、暗証番号を隠して入力することを徹底してください。
ニューヨークで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
近年、最も懸念されているのが「無差別暴行(Stranger Assaults)」です。精神的に不安定な人物や薬物中毒者が、面識のない通行人を突然殴打したり突き飛ばしたりする事件で、日本人が被害に遭うケースも出ています。また、スマホひったくりやATM詐欺もターゲットになりやすい犯罪です。自分は大丈夫と過信せず、周囲の人物の言動に常にアンテナを張っておく必要があります。
ニューヨーク旅行で注意すべきことは? ▼
地下鉄のホームでは線路に突き落とされるリスクを避けるため、必ず壁際に立つようにしましょう。また、日没後のセントラルパーク北側や、人通りの少ない高架下などは絶対に一人で歩かないでください。政治的なデモが発生している場合は、興味本位で近づかず速やかに離れることが重要です。自分の身を守るための「警戒心」を常に持ち続けることが、トラブル回避の鍵となります。
ニューヨークで起こりやすいトラブルは? ▼
タクシーの不当な料金請求や、レストランでのチップを巡るトラブル、ホームレスによる威圧的な言動などが挙げられます。特にタイムズスクエアにいる着ぐるみのキャラクターとの写真撮影は、後から高額なチップを要求されるトラブルの典型です。NOとはっきり断る勇気を持ち、怪しい勧誘や親しげな接触には応じない姿勢が、不必要なトラブルを防ぐことに繋がります。
ニューヨークで被害に遭ったらどうする? ▼
緊急時はすぐに「911」に電話してください。警察、救急、消防のすべてに対応しており、日本語の通訳を依頼することも可能です。事件に巻き込まれたりパスポートを紛失した場合は、在ニューヨーク日本国総領事館にも連絡しましょう。クレジットカードやスマホを盗まれた場合は、悪用を防ぐために即座に利用停止の手続きを行うことが二次被害を防ぐために不可欠です。
ニューヨークの治安詳細
ニューヨークの治安概要
2026年1月現在、ニューヨークは歴史的な犯罪減少期にあり、銃器犯罪や殺人事件は過去最低水準を更新しています。NYPDによる「データ主導型精密警備」が功を奏し、マンハッタンを含む主要エリアの安全性は統計上非常に高いです。しかし、政治的緊張に伴うデモや、路上での無差別暴行といった新しいタイプのリスクが浮上しており、数字上の安全性だけでは測れない注意が必要です。
ニューヨークは危険?やばい?
ニューヨークが「危険でやばい」と言われた時代は過去のものですが、ブラウンズビルやイースト・ハーレムといった特定のエリアは依然として深刻な犯罪リスクを抱えています。観光客がこうした場所に迷い込むと、銃器犯罪や暴力事件に巻き込まれる可能性があり非常に危険です。一方、ミッドタウンなどの観光地は「やばい」犯罪よりも、スリや詐欺といった軽犯罪への警戒が主となります。
ニューヨークは怖い?一人旅でも大丈夫?
「怖い」と感じる最大の要因は、動機のない無差別な突き飛ばしや殴打です。特に女性や一人旅の方は、地下鉄のホームで壁際に立つ、イヤホンで耳を塞がない、不自然に近づいてくる人物と目を合わせないといった対策が必須です。夜間の移動は照明の少ない場所を避け、信頼できる配車アプリを活用することで、恐怖心を感じるような状況を回避することができます。
スリ・詐欺・犯罪の実態
最近の犯罪傾向として、モペット(原付)を利用したスマホひったくりが急増しています。犯人はスマホがロック解除された瞬間を狙い、Venmoなどの決済アプリを悪用します。また、CD押し売りや偽僧侶による寄付詐欺など、親しげに近づいてくる手口も健在です。ATMでは「お金が落ちましたよ」と声をかけて注意を逸らし、その隙にカードをすり替える「注意逸らし泥棒」が報告されており、集団による巧妙な手口が目立ちます。
ニューヨーク旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべき点は、スマホの取り扱いです。歩きスマホはスリの絶好の標的となります。また、夜間のセントラルパーク北端部や、ポート・オーソリティ周辺のホームレスが集まるエリアは避けてください。地下鉄内では深夜の時間帯や、誰もいない車両を避けることが鉄則です。常に自分の周囲360度に気を配り、不審な気配を感じたらすぐにその場を離れる「直感」を大切にしてください。
よくあるトラブル事例
実際のトラブルとして、自称ラッパーからCDを受け取った直後に仲間数名に囲まれ、無理やり100ドルを支払わされた事例があります。また、ATM操作中に背後から暗証番号を盗み見られ、足元に落ちた現金を指摘された一瞬の隙にカードを偽物とすり替えられた被害も発生しています。さらに、路上で突然背後から突き飛ばされ負傷する無差別暴行事件も2025年末に日本人観光客の間で報告されています。
被害に遭った場合の対応
万が一被害に遭った場合は、パニックにならずに警察(911)へ連絡してください。オペレーターに「Japanese please」と伝えれば通訳を介した通話が可能です。盗難被害時はポリスレポートを作成してもらうことが、保険請求やパスポート再発行に必要となります。在ニューヨーク日本国総領事館の連絡先をあらかじめ控えておき、事件発生時には速やかに相談できる体制を整えておくことが推奨されます。
その他の情報
ベストシーズン
安全面から見たベストシーズンは、気候が穏やかで日照時間が長く、警官の配備が強化される5月から6月、および9月から10月です。これらの時期は街に活気があり、深夜まで人通りが絶えないため、一人歩きのリスクが相対的に低くなります。逆に冬場は日が暮れるのが早く、特に1月から2月は寒波で人通りが激減し、死角が増えるため注意が必要です。7月の独立記念日前後や12月のホリデーシーズンはテロ警戒レベルが上がりますが、その分警察官の数も最大化されるため、観光地内では非常に高い安全性が保たれます。
言語のヒント
ニューヨークは世界で最も多様な言語が話される都市であり、英語が完璧でなくても誠実に対応すれば助けてくれる市民が多いです。しかし、安全に関わる場面では「毅然とした短いフレーズ」が有効です。緊急時は『Help!(助けて!)』だけでなく『Police!(警察!)』とはっきり叫んでください。911通報時には『Japanese, please(ジャパニーズ、プリーズ)』と言うだけで、数秒以内に日本語通訳者が三者通話に加わります。道を尋ねる際は『Where is the nearest subway station?(最寄駅は?)』、拒絶する際は『No, thank you(結構です)』と言って視線を合わせず立ち去りましょう。相手が執拗な場合は『Stop it!(やめて!)』と周囲に聞こえる声で言うことも抑止力になります。現地の警察官(NYPD)に対しては、常に協力的かつ冷静に接することがスムーズな解決の近道です。ホテル名と住所、緊急連絡先を英語で書いたカードを常に携帯しておくことを強くお勧めします。
文化・マナー
ニューヨークの文化で安全に直結するのは「パーソナルスペース」と「アイコンタクト」の扱い方です。路上や地下鉄で見知らぬ人と長時間視線を合わせることは、挑発や不審な勧誘のきっかけと捉えられることが多いため、基本的には無関心を装うのがマナーです。チップは単なるマナーではなくサービス業従事者の「給与」の一部とみなされており、これを怠ると激しい口論に発展し、トラブルに繋がる恐れがあります。また、街中で「無料」と言って手渡されるものは、ほぼ100%後に支払いを要求される詐欺(CD、ブレスレット等)です。たとえ相手が子供であっても、地下鉄内で物を売ったり寄付を募る行為には関与せず、黙ってやり過ごすのがニューヨーカーの流儀です。政治的・人種的な議論は路上やバーなどの公共の場では避け、周囲の空気を読む「シチュエーショナル・アウェアネス(状況判断能力)」を常に働かせてください。また、ニューヨークは『歩く街』ですが、歩きスマホや立ち止まっての地図確認は『隙のある観光客』として標的にされるため、確認は必ず店舗内や壁際で行うようにしてください。