総合評価
オランダ国内で最も犯罪率が高い都市の一つであり、特に薬物組織関連の爆発事件やハイインパクト・クライムが市民の生活圏で増加しています。統計上の安定に反して体感治安は悪化しており、観光客を狙った組織的な詐欺やスリも多発しているため、高い警戒が必要です。
身体的安全 (B-)
強盗(+94%)や暴行事件が急増しており、住宅街での爆発事件も頻発しています。観光客が直接の標的になることは稀ですが、巻き込まれのリスクは否定できず、夜間の特定エリアの通行には細心の注意を払う必要があります。
医療・衛生 (A+)
欧州屈指の医療機関であるエラスムス大学医療センター(Erasmus MC)が所在し、医療水準は極めて高いです。英語での対応も完璧で、救急医療体制も整備されていますが、緊急時以外はホームドクター制のため受診手順に注意が必要です。
詐欺 (B)
「偽警官詐欺」や「券売機助っ人詐欺」など、旅行者の親切心や不安を突く巧妙な手口が横行しています。中央駅や主要観光地では、警察官を名乗る人物であっても路上で現金を触らせないなどの断固とした対応が求められます。
テロ (C+)
国内のテロ警戒レベルは「4(Substantial)」と高く、2024年にはエラスムス橋でテロ的背景が疑われる殺傷事件が発生しています。公共の場やイベント会場での単独犯による攻撃リスクを考慮した行動が推奨されます。
スリ (B-)
ロッテルダム中央駅、マルクトハル、ベールス駅などの混雑エリアでは、組織的なスリグループが活動しています。グループで注意を逸らす手口や、公共交通機関の乗降時を狙った犯行が多発しており、手荷物の管理には徹底が必要です。
暴力犯罪 (C+)
薬物密輸に関連する組織間の抗争が激化しており、住宅への爆発物設置や発砲事件が市民の生活圏で発生しています。若者のナイフ所持も社会問題化しており、些細な口論から重大な暴力事件に発展するリスクが以前より高まっています。
最新インテリジェンスレポート
ロッテルダムは、欧州最大の港湾を背景とした経済的繁栄の影で、組織犯罪と格差に起因する治安の不安定化に直面しています。2025年最新の統計では、強盗が前年比で約2倍に急増し、暴行事件も2桁成長を見せるなど、犯罪の凶悪化が顕著です。特に「住宅・店舗への爆発攻撃」が日常化しており、市民の不安感(主観的安全指数)は2022年以降低下し続けています。観光客にとっては、巧妙な詐欺と混雑地での窃盗が最大の脅威ですが、テロ警戒レベル4の維持や、深夜の特定地区における暴力リスクも看過できない状況にあります。
現在の状況
現在の治安情勢は、数字上の安定とは対照的に「ハイインパクト・クライム(HIC)」の深刻化が特徴です。2025年上半期には強盗件数が94%増加し、特に白昼の宝石店強盗や武器を用いた路上強盗が報告されています。ロッテルダム警察(Politie.nl)は「爆発攻撃に対する攻勢(Offensief tegen Explosies)」を継続していますが、2025年末から2026年初頭にかけても住宅街での爆発事件が止まっていません。また、10代の若者による武器(主にナイフ)所持が常態化しており、2025年12月にはモーツァルトラーンなどで少年同士の刺傷事件が発生しています。警察は特定エリアでの「予防的身体検査(職務質問)」を16%増加させるなど対策を強化していますが、治安の完全な回復には至っていません。公共交通機関、特に地下鉄D/E線やZuidplein駅周辺では、夜間に不穏な空気が流れることが多く、現地住民の不安感は2024年統計で大幅に悪化しています。
背景分析
治安悪化の深層には、世界最大の麻薬密輸拠点の一つとなっているロッテルダム港の存在があります。南米からのコカイン密輸を巡る組織間の利権争いが、住宅街での爆発や発砲事件として表面化しています。また、港での薬物回収役(uithalers)として、貧困層の若者が高額報酬を餌に犯罪に引き込まれる構造が定着しています。社会経済的には、近代的な開発が進む北地区・中心部と、失業率や貧困が深刻な南地区(Zuid)との間の経済格差が激しく、これが社会的分断と治安格差を生んでいます。特にシャルロイス(Charlois)やフェイエノールト(Feijenoord)といった南部地区では、教育や雇用機会の欠如が若者の武装化やギャング化を促進しています。2024年の「安全指数」の低下は、これら社会構造的課題が犯罪の温床となり続けていることを示唆しています。
政治・社会情勢
オランダの政治的中心であるハーグに近いことから、ロッテルダムでも頻繁にデモや抗議活動が行われます。2025年11月には、Ahoyで開催された武器展示会に対する大規模な反対デモが発生し、多数の警察官が動員される緊張状態となりました。また、環境団体によるロッテルダム港の線路封鎖などの直接行動も定期的に行われており、2025年10月には約300人が逮捕される騒乱に発展しました。さらに、中東情勢などの国際政治を背景とした抗議活動がエラスムス橋や市庁舎前(Coolsingel)で行われることが多く、これらが時としてテロリズムへの懸念(警戒レベル4)と結びついています。単独犯(ローンウルフ)による攻撃リスクは常に当局の監視下にあり、イベントや祝祭日には厳戒態勢が敷かれます。
重要ポイント
- ! 住宅や店舗の入口に不自然な傷や、警察の監視カメラが強化されている建物には絶対に近づかない(爆発リスク)。
- ! 「偽警官詐欺」対策として、警察官が路上で財布の中身や暗証番号を尋ねることは絶対にないと心得ること。
- ! ロッテルダム中央駅の券売機で「助け」を申し出る見知らぬ人物は、PINコードを盗み見ようとする詐欺師である可能性が高い。
- ! 地下鉄D/E線の南側(ZuidpleinからSlinge間)を夜間に利用する際は、運転士に近い車両中央に乗車する。
- ! マルクトハルやBlaak駅などの観光スポットでは、写真を撮る際に荷物を足元に置かないよう徹底する。
- ! 12月31日の大晦日は、南地区などの一部エリアで違法花火や暴動のリスクがあるため、深夜の外出を避ける。
- ! 路上で「汚れがついていますよ」と声をかけてくる人物は、拭き取るふりをして盗む「汚れ付着詐欺」の常習犯である。
- ! UberやBoltなどの配車アプリを利用し、駅前での客引きによる無許可タクシー(偽タクシー)の利用は避ける。
- ! 若者のグループがたむろしている場所、特に深夜のMarconipleinなどは、無用なトラブルを避けるため迂回する。
- ! 万が一事件に遭遇した場合は、0900-8844(緊急でない場合)または112(緊急時)へ即座に通報する体制を整えておく。
エリア別安全情報(タクティカルマップ)
ロッテルダムの治安はマース川を境に北と南で大きく異なります。北側(Kralingen, Blijdorp)は比較的安全ですが、南側(Tarwewijk, Hillesluis)は組織犯罪の温床となっており、不用意な立ち入りは禁物です。また、住宅街で頻発している爆発事件は特定のターゲットを狙ったものですが、巻き添えのリスクを避けるため、警察の監視カメラが目立つ場所や窓が割れたままの建物、不審な化学臭(薬物製造由来)がする場所からは即座に離れてください。移動は可能な限りトラムや水上タクシーを利用し、深夜の地下鉄利用は慎重に判断しましょう。
Centrum (Rotterdam Centraal / Beurs)
注意交通の要所であり観光客が集中するため、スリや組織的詐欺(偽警官等)の主戦場です。特に駅構内や地下鉄ベールス駅の混雑時には注意が必要です。
Tarwewijk / Carnisse
危険ロッテルダムで最も安全指数が低いエリアです。薬物密売に関連する犯罪や、住宅への爆発事件が頻発しており、観光客の立ち入りは推奨されません。
Kralingen
安全市内でも極めて安全な高級住宅街です。大学や公園があり、夜間も比較的安心して歩けますが、自転車盗難や空き巣などの財産犯には注意が必要です。
Marconiplein
危険西部の交通拠点ですが、夜間は薬物中毒者や不審なグループのたむろが目立ちます。周囲の雰囲気も荒れており、立ち止まるのは危険です。
Hillesluis / Bloemhof
危険南部(Zuid)の犯罪多発地帯です。組織犯罪関連の爆発事件や、若者による暴力事件が住宅街の中で発生しており、非常に不安定な治安状況です。
Katendrecht
安全再開発によりかつての風俗街からおしゃれな美食街へ変貌しました。監視カメラも多く、夜間のレストラン街も非常に安全に利用できます。
Blijdorp (Noord)
安全動物園があり、家族連れに非常に人気のある落ち着いた住宅街です。ロッテルダム中央駅から徒歩圏内でありながら治安は非常に安定しています。
Zuidplein (Station & Mall)
注意南部の巨大拠点で、スリや強引な客引き、若者による嫌がらせが報告されています。駅周辺は常に騒がしく、夜間は注意力が散漫にならないよう注意してください。
Kop van Zuid
安全近代的なオフィスビルと高級ホテルが並ぶエリアで、ビジネスマンや観光客が多く、警備も厳重です。夜景散策も比較的安全に楽しめます。
Delfshaven
注意歴史的な街並みが美しいエリアですが、一部の住宅街(Spangenなど)では近年治安の悪化が報告されています。夜間は路地裏への立ち入りを控えてください。
脅威プロファイリング
ロッテルダムの犯罪情勢は「組織犯罪の深刻化」と「若者の武装化」という二極化された脅威に特徴づけられます。欧州最大の港を背景とした麻薬カルテルの抗争は、住宅街での爆発事件や発砲事件として表面化しており、観光客への直接的な被害は少ないものの、深夜の特定地区(特に南部)は極めて危険です。一方で、旅行者を狙う犯罪は、偽警官詐欺やひったくりなどの「対面型犯罪」が多く、これらは組織的かつ巧妙です。また、テロ警戒レベル4が維持されており、公共の場での無差別攻撃への警戒も怠れません。統計上の数字以上に、市民の体感治安は悪化傾向にあり、特に日没後の移動には細心の注意が必要です。
偽警官詐欺グループ
Fake Police Scammers
グループ規模: 2-3人の男性
ターゲット: ロッテルダム中央駅周辺を歩く、裕福そうな身なりの日本人ビジネスマンや観光客。特に、一人で歩いており隙がある人物が狙われやすい。
活動場所: Rotterdam Centraal, Coolsingel, Lijnbaan, Beurs
活動時間: 10:00-18:00(日中の人通りが多い時間帯)
手口:
犯人グループは非常に巧妙で、まず一人が私服警官を装ってターゲットに近づきます。偽の警察手帳やIDカードを一瞬だけ見せ、「この近辺で偽札や薬物の取引が多発しているため、捜査に協力してほしい」と威圧的、あるいは事務的に告げます。ターゲットが戸惑っている間に、もう一人の共犯者が合流し、警察としての正当性を強調します。その後、「所持している現金が本物か確認する必要がある」と言って財布の提示を求めます。財布を受け取ると、ターゲットの注意をそらすような質問を投げかけたり、巧妙な手さばきで、数枚の紙幣を抜き取ります。最終的に財布を返却し、「協力に感謝する。この先は危険だから気をつけるように」と親切な忠告を残して立ち去りますが、被害者が現金の紛失に気づくのは犯人が去った数分後というケースがほとんどです。
対策:
オランダの警察官が路上で一般市民に対して、財布の中身を確認したり現金を手に取って調べることは絶対にありません。もし警察官を自称する人物に財布の提示を求められたら、その場で渡すのではなく、まず警察官の身分証明書(Politie-legitimatiebewijs)をじっくり提示するよう要求してください。不審に感じた場合は、「112番(緊急通報)に電話して本物の警官か確認する」または「近くの警察署(Doelwater本部など)まで同行して、署内で検査に応じる」と毅然と伝えてください。犯人は警察が介入したり、目立つことを極端に嫌うため、このように公的な場での対応を求めるだけで立ち去ることが多いです。いかなる理由があっても、路上で他人に財布を触らせないことが鉄則です。
スクーターひったくり犯
Scooter Snatchers
グループ規模: 2人組
ターゲット: 歩道でスマートフォンを見ながら歩いている人、あるいはバッグを車道側に持っている歩行者。特に高価なiPhone等の最新機種を操作している若者や観光客が標的になります。
活動場所: Witte de Withstraat, Zuidplein, Marconiplein, Oude Westen
活動時間: 18:00-02:00(夜間および深夜)
手口:
犯人は主に2人乗りのスクーターや電動自転車を使用し、ターゲットを背後から静かに追跡します。被害者が地図アプリを確認するために立ち止まったり、歩きスマホをしている隙を突き、加速しながら一瞬で手元からスマートフォンを奪い去ります。バッグの場合は、肩にかけているストラップを強引に引きちぎるか、手から引ったくる手法をとります。犯行は数秒で完了し、歩行者が進入できない一方通行の逆走や、狭い路地を利用して逃走するため、追いかけることは不可能です。ロッテルダム南部や夜間の繁華街で多発しており、被害者が抵抗した場合には転倒して負傷するリスクも伴います。最近ではフードを深く被り、顔を隠してナンバープレートを汚した車両がよく使われています。
対策:
路上での歩きスマホは厳禁です。地図を確認する必要がある場合は、必ず建物の壁を背にして立ち止まり、周囲の状況を確認してから操作してください。また、バッグは必ず車道とは反対側の肩に斜めがけし、手で押さえるように持つことが重要です。イヤホンを装着して歩くとスクーターの接近音に気づけなくなるため、特に夜間や人通りの少ない通りでは避けるべきです。万が一奪われた場合は、犯人が武器を持っている可能性や車両による怪我のリスクがあるため、無理に追いかけたり抵抗したりせず、すぐに近くの店に入って警察に通報してください。スマホのIMEI番号を事前に控えておくことで、事後の被害届の提出がスムーズになります。
爆発攻撃実行犯(組織犯罪関連)
Explosive Attackers (Drug War)
グループ規模: 1-2人
ターゲット: 特定の薬物組織に関与する個人宅や店舗が主目的ですが、爆発に巻き込まれる近隣住民や通行人が二次的な被害者となります。日本人観光客が直接狙われることはありません。
活動場所: Tarwewijk, Charlois, Hillesluis, Feijenoord
活動時間: 23:00-05:00(深夜)
手口:
ロッテルダムで深刻な問題となっている「爆発攻撃(Explosies)」は、主に麻薬組織間の報復や威嚇として行われます。犯人は深夜から早朝にかけて、ターゲットとなる住宅の玄関先や店舗のシャッターに、強力な花火や手製爆発物を設置し、点火して逃走します。これにより、建物のファサードが破壊され、周囲の窓ガラスが飛散します。2024年には年間1,000件を超える爆発が報告されており、警察は「爆発に対する攻勢」を強めていますが、犯行は数分で終了するため摘発が困難です。犯人は組織から雇われた10代の若者であることも多く、不慣れな取り扱いで大規模な火災に発展するケースもあります。特に南部地区の住宅街で頻発しており、社会的不安を増大させています。
対策:
直接のターゲットになることは稀ですが、巻き込まれを防ぐために、治安の悪い地区(Tarwewijk, Bloemhofなど)での夜間の移動や滞在は避けるべきです。もし宿泊先や訪問先の近くで、警察によるカメラ監視が異常に強化されていたり、不自然に閉鎖された店舗、あるいは玄関が板張りになっている住宅を見かけた場合は、そこが攻撃の対象となっている可能性があるため、速やかにそのエリアから離れてください。夜間に大きな破裂音が聞こえた場合は、窓に近づかず、まず身の安全を確保してください。ロッテルダム警察が特定のエリアを「安全重点区域」に指定している場合、そこでは予防的な所持品検査が行われるため、警察の指示に従い、トラブルに巻き込まれないよう行動することが重要です。
券売機助っ人詐欺師
Ticket Machine Assistance Scammers
グループ規模: ソロ(単独)
ターゲット: ロッテルダム中央駅や地下鉄の券売機の前で、操作方法が分からず困っている外国人観光客。特に大きな荷物を持っており、移動に焦っている人物が狙われます。
活動場所: Rotterdam Centraal, Blaak Station, Zuidplein Metro, Beurs Metro
活動時間: 08:00-20:00(駅の利用者が多い時間帯)
手口:
犯人は非常に親切な「地元の住民」を装って近づきます。「どこへ行きたいのですか?手伝いましょう」と英語で声をかけ、混乱しているターゲットの代わりに券売機を操作し始めます。その過程で、支払いの際にデビットカードやクレジットカードのPINコード(暗証番号)を巧妙に盗み見ます。さらに、「このカードはこの機械では使えないようだ」などと言ってターゲットの注意をそらし、一瞬の隙に本物のカードを事前に用意していた無価値な偽カードとすり替えて返却します。被害者はカードが手元にあると思い込み、目的地へ向かいますが、犯人はその直後に盗んだ本物のカードと暗証番号を使用して、駅のATMから限度額まで現金を引き出します。駅の監視カメラを避けるためにフードを被っていることが多いのも特徴です。
対策:
券売機で操作に困っても、見知らぬ通行人からの助けは絶対に断ってください。助けが必要な場合は、必ず駅の公式スタッフ(黄色のベストを着用したNS係員やRETの案内係)に依頼してください。もし見知らぬ人が近づいてきたら、毅然と「No thank you」と伝え、操作を中断してその場を離れるのが賢明です。また、支払いの際は、必ず片方の手でキーパッドを隠しながら暗証番号を入力することを徹底してください。ロッテルダムでは「OV-pay」というシステムが導入されており、券売機を使わずともクレジットカードやスマートフォンのタッチ決済で直接改札を通れるため、不慣れな券売機自体を使用しないことも非常に有効な防犯対策となります。カードを返された際は、自分の名前が刻印されている本物かどうかをその場ですぐに確認してください。
ケチャップ・汚れ付着強盗
Stain / Ketchup Distraction Thief
グループ規模: 2人組
ターゲット: 高級なコートやブランド物のバッグを持っている観光客。マルクトハールやキューブハウスなどの主要観光地周辺を歩いている日本人は特にターゲットにされやすいです。
活動場所: Markthal, Cube Houses, Erasmus Bridge, Cool District
活動時間: 11:00-17:00(観光客が集まる昼間)
手口:
この古典的かつ効果的な手法は、まず一人がターゲットの衣服やバッグに、気づかれないようにケチャップ、マヨネーズ、あるいは鳥の糞に見せかけた液体をかけます。その後、もう一人の共犯者が「あ!服が汚れていますよ」と親切を装って近づきます。犯人はティッシュを取り出し、汚れを拭き取るのを手伝うフリをします。ターゲットが汚れに気を取られ、足元にバッグを置いたり、上着を脱いだりした一瞬の隙に、もう一人の共犯者がその荷物を持ち去るか、ポケットから財布を抜き取ります。犯人は非常に礼儀正しく、親切心を装っているため、被害者は荷物がなくなるまで疑うことすらありません。ロッテルダム中心部の繁華街や、観光名所の入り口付近で発生が確認されています。
対策:
見知らぬ人から「服が汚れている」と指摘されても、決してその場で立ち止まったり、荷物を置いたりしてはいけません。たとえ本当に汚れていても、「大丈夫です」と告げてそのまま歩き続け、ホテルやカフェのトイレ、あるいは警察署など、安全な建物の中に入ってから自分で汚れを確認・清掃してください。路上で誰かが体を触ってきたり、拭き取りを申し出てきたりした場合は、即座に「Don't touch me!」と強く拒絶し、その場を離れてください。周囲に助けを求めることも有効です。常に「見知らぬ人からの突然の親切」には裏がある可能性を疑い、自分のパーソナルスペースに他人を入れないよう警戒心を持つことが、この種の詐欺を防ぐ唯一の方法です。
若者武装グループ(刺傷・強盗)
Armed Youth Gangs
グループ規模: 3-5人の若者
ターゲット: 夜間に一人で歩いている通行人や、高価な衣類(カナダグースのジャケットなど)を着用している同年代の若者。観光客も、夜間の人通りの少ない場所では標的になります。
活動場所: Rotterdam-Zuid, Oude Westen, Delfshaven, Schammenkamp
活動時間: 20:00-04:00(夜間から未明)
手口:
ロッテルダムでは10代の若者によるナイフ所持が常態化しており、深刻な社会問題となっています。彼らは3〜5人のグループで行動し、夜間の公園や人通りの少ない路地、地下鉄の駅周辺などでターゲットを物色します。最初は些細な因縁(「何を見ているんだ?」など)をつけたり、時間を尋ねるふりをして近づきます。囲い込んだ後、ナイフや模造銃を見せて脅し、スマートフォン、デザイナーズ衣類、現金を要求します。最近の傾向として、金品を奪うだけでなく、些細な口論から即座に刺傷事件に発展させるなど、衝動的で暴力的な側面が強いのが特徴です。2025年後半から2026年初頭にかけても、16歳前後の少年による刺傷事件が住宅街で相次いで報告されており、極めて危険です。
対策:
最大の対策は、夜間に一人で行動しないこと、そして治安が悪いとされる南部(Zuid)や西部の特定の路地に入り込まないことです。夜間に移動が必要な場合は、Uberを利用するか、主要な大通りを選んで歩いてください。もし不審な若者のグループが前方にたまっているのを見かけたら、道を一本変えるか、反対側の歩道に移るなどして接触を避けてください。万が一囲まれてナイフを突きつけられた場合は、決して抵抗したり交渉しようとしたりせず、命を最優先し、要求されたものを速やかに渡してください。犯人は興奮状態にあることが多く、抵抗は最悪の結果を招きます。奪われた後に安全を確保してから、すぐに112番へ通報し、犯人の服装や逃走方向を伝えてください。
ATM「故障」詐欺師
ATM Distraction / Skimming Crew
グループ規模: 2人組
ターゲット: 路上に設置されたATMを使用しようとしている個人。特に、操作に手間取っている高齢者や、周囲の警戒が薄い旅行者がターゲットになります。
活動場所: Centrum, Kruiskade, Coolsingel, Zuidplein
活動時間: 09:00-21:00(日中から夜間)
手口:
ターゲットがATMでカードを挿入し、暗証番号を入力する際、一人がすぐ後ろに並び、肩越しに番号を盗み見ます。操作が完了する直前に、もう一人の共犯者が「その機械はさっきから壊れているよ」「現金が出てこない設定になっている」などと話しかけ、ターゲットの注意を画面から逸らさせます。ターゲットが戸惑っている隙に、機械から排出されたカードを盗むか、あるいは「キャンセルボタンを押した方がいい」と言って指を出し、勝手に操作を行ってカードを抜き取ります。場合によっては、偽のカード挿入口(スキミング装置)へ誘導することもあります。ロッテルダム中央駅周辺の路面ATMで頻発しており、犯人は非常に素早い動きでカードを奪い、即座に立ち去ります。
対策:
ATMを使用する際は、背後に誰もいないことを確認し、もし不審な人物が近くにいる場合は操作を中止してください。暗証番号を入力するときは、必ずもう片方の手や財布などでキーパッドを完全に覆い隠してください。操作中に見知らぬ人から話しかけられた場合は、絶対に返事をせず、画面から目を離さないでください。もし「機械が壊れている」と言われても、カードが排出されるまでその場を離れてはいけません。最も安全な対策は、路上に面したATMを避け、銀行の支店内や、警備員がいる大型ショッピングセンター内のATMを使用することです。また、多額の現金を引き出すことは避け、可能な限りキャッシュレス決済(OV-pay等)を利用して、ATMの使用回数自体を減らすようにしてください。
単独犯テロ・無差別攻撃者
Lone Wolf Terrorist / Mass Attacker
グループ規模: ソロ(単独)
ターゲット: エラスムス橋、マルクトハール、中央駅などの「ソフトターゲット(警備が比較的薄く、不特定多数が集まる場所)」。国籍や年齢に関わらず、その場にいる全員が標的となります。
活動場所: Erasmusbrug, Rotterdam Centraal, Markthal, Coolsingel
活動時間: 時間帯問わず(特にイベント時や週末)
手口:
2024年9月にエラスムス橋で発生した殺傷事件のように、宗教的極端主義や精神的疾患を背景とした単独犯による攻撃が最大の懸念事項です。犯人は前触れなく、公共の場でナイフや車両を用いて通行人を無差別に襲撃します。事前の組織的な動きがないため、当局による事前の検知が極めて困難です。オランダのテロ警戒レベルは「4(Substantial)」であり、こうした予測不能な「ローンウルフ型」の攻撃に対して強い警告が発せられています。攻撃は数分間で多数の被害を出すことを目的としており、観光名所や祝祭イベントなど、象徴的な場所が選ばれる傾向にあります。犯人は現場で「アッラー・アクバル」などの叫び声を上げることがありますが、動機は多岐にわたります。
対策:
観光地やイベント会場などの混雑した場所では、常に「逃げ道」を確認しておく習慣をつけてください(状況認識:Situational Awareness)。周囲で大きな叫び声、悲鳴、あるいは人々の異常な走りを確認した場合は、何が起きたかを確認しようとせず、即座にその場から離れてください。テロや無差別攻撃の際の基本原則は「RUN(逃げる)、HIDE(隠れる)、TELL(知らせる)」です。現場から離れることが不可能な場合は、頑丈な建物の中に隠れ、ドアを施錠し、スマートフォンの音を消して潜んでください。安全が確保された段階で112番に通報します。外務省の「たびレジ」に登録し、現地の治安当局や大使館からの最新の注意喚起を常に受信できる状態にしておくことも不可欠です。
時間帯別リスク評価
ロッテルダムの治安は「時間帯と場所」によって劇的に変化します。日中はスリや詐欺といった財産犯が中心ですが、夜間、特に深夜は薬物組織に関連した爆発事件や暴力犯罪のリスクが急激に高まります。特に南部地区や人気のない路地裏では、時間帯を問わず警戒が必要です。観光エリアでの昼間の警戒と、深夜の外出制限を徹底することが、安全にロッテルダムを楽しむための鉄則です。
早朝
やや安全05:00-08:00
早朝のロッテルダムは、通勤客や清掃車が動き始め、全体的に静かで落ち着いた雰囲気です。しかし、主要駅(Rotterdam Centraal)や公共交通機関の周辺では、徹夜明けの酔客や浮浪者が活動していることがあり、稀に絡まれるケースが報告されています。また、この時間帯は住宅街の人通りが極端に少なく、ひったくりや強盗が発生した場合に助けを求めることが難しいため、特に女性や単独歩行者は注意が必要です。街灯が消え始める夜明け前が最も死角が増えるため、できるだけ大通りを選んで歩くことが推奨されます。ジョギングなどを行う場合は、公園などの人影のない場所を避け、周囲への警戒を怠らないようにしてください。全体的なリスクは低いものの、「無人」であること自体がリスク要因となる時間帯です。
脅威:
- ・酔客による嫌がらせ
- ・人通りの少ない路地でのひったくり
- ・浮浪者による金銭要求
推奨:
- ・明るい大通りを選んで歩く
- ・背後を頻繁に確認する
- ・貴重品を外に見せない
- ・イヤホンで周囲の音を遮断しない
日中
やや安全08:00-18:00
日中は観光客や地元の人々で非常に賑わい、暴力犯罪のリスクは最小限に抑えられます。しかし、この時間帯の最大のリスクは「巧妙な窃盗」と「詐欺」です。マルクトハル、キューブハウス、中央駅などの混雑地では、プロのスリ集団が活動しており、写真を撮る一瞬の隙や、地図を見ている間の注意散漫を執拗に狙っています。また、警察官を装い財布の提示を求める「偽警官詐欺」や、衣服に汚れがついていると指摘して注意を逸らす「汚れ付着詐欺」も、白昼の往来で平然と行われます。ロッテルダム中央駅周辺では、切符の購入を手伝うフリをして暗証番号を盗み見る詐欺も報告されています。活気がある反面、観光客として狙われやすい時間帯であることを自覚し、親切心を持って近づいてくる見知らぬ人物に対しては、常に一定の警戒心を持つことが求められます。
脅威:
- ・混雑した市場でのスリ
- ・偽警官による所持品検査詐欺
- ・切符売り場でのカード情報の窃取
- ・スマホひったくり
推奨:
- ・バッグは必ず体の前で保持する
- ・見知らぬ人物からの親切を断る
- ・警察を名乗られても財布は渡さない
- ・歩きスマホを控える
- ・レストランではバッグを足元に置かない
夕方〜夜
注意18:00-23:00
夕方から夜にかけては、Witte de Withstraatなどの飲食店街が賑わいを見せますが、それ以外の場所では人通りが急激に減り、犯罪リスクが上昇します。特に地下鉄のD/E線(南部方面行き)や、南部地区(Charlois, Feijenoord)の駅周辺では、若者グループによるガラの悪い振る舞いや、威嚇的な視線を感じることが増えるかもしれません。また、この時間帯は薬物取引が活発化するエリア(Delfshavenの一部や路地裏)があり、意図せずトラブルに巻き込まれる可能性があります。2025年以降、ロッテルダムでは住宅街での爆発事件が頻発していますが、これらは主に夜間に発生しており、不審な物が置かれた建物の入口や警察の監視カメラが集中している場所には近づかないことが賢明です。繁華街での食事後は、できるだけUberなどの配車サービスを利用するか、トラムでホテルの近くまで戻るのが安全です。
脅威:
- ・若者グループによる嫌がらせ
- ・暗い場所での強盗被害
- ・薬物中毒者との遭遇
- ・住宅街での爆発・発砲事件(巻き込まれ注意)
推奨:
- ・人通りの少ない地下鉄駅を避ける
- ・南部地区への不要な立ち入りを控える
- ・レストランからの帰宅はUberを推奨
- ・不審な爆発音や騒ぎが聞こえたら即退避する
- ・酔った集団には近づかない
深夜
警戒23:00-05:00
深夜のロッテルダム、特に午前0時を過ぎた時間帯は、旅行者にとって最も危険な時間帯です。最新の警察統計でも示されている通り、薬物組織の抗争に伴う「住宅・店舗への爆破攻撃」がこの時間帯に集中しており、2024年だけで150件以上の事件が報告されています。特に対象となりやすいのは南部(Tarwewijk, Carnisse)の住宅街ですが、中心部の路地裏でも発生する可能性があります。また、スクーターを利用したひったくりや、刃物を用いた凶悪な強盗事件も深夜に多発しています。若者の武装化が社会問題となっており、些細な口論から深刻な暴力事態に発展するリスクが非常に高いです。公共交通機関の運行もまばらになり、深夜バスや地下鉄車両内でのトラブルも懸念されます。特別な理由がない限り、この時間帯の外出は避け、宿泊施設内で過ごすことが強く推奨されます。外出が必要な場合は、必ずドア・ツー・ドアのタクシーを利用してください。
脅威:
- ・爆発攻撃・発砲事件への遭遇
- ・武器を持った若者による強盗
- ・スクーターによるひったくり
- ・暴力的な酔客とのトラブル
推奨:
- ・深夜の徒歩移動は厳禁
- ・南部(Zuid)地区の深夜滞在を避ける
- ・公式タクシーまたはUberのみを利用
- ・路地裏や暗い広場に立ち入らない
- ・宿泊施設のセキュリティを必ず施錠する
旅行者タイプ別アドバイス
女性一人旅
★★★☆☆ロッテルダムは日中の観光エリアや北部住宅街では比較的安全に過ごせますが、夜間の特定エリアでは注意が必要です。オランダ国内では犯罪率が高い都市であり、近年は若者によるひったくりや嫌がらせが増加しています。特に南部地区への立ち入りや深夜の地下鉄利用は、性犯罪や強盗のリスクを考慮して避けるべきです。一方で、近代的な設備が整った街であり、Uberなどの交通手段も発達しているため、適切なリスク管理を行えば十分に一人旅を楽しめます。宿泊先は治安の良いNoord(北)地区やKralingen(東)地区を選ぶことで、体感治安を劇的に改善できます。歩きスマホによるひったくり被害が目立つため、ナビを使用する際も周囲への警戒を怠らないようにしてください。
特有のリスク:
- ・深夜の駅周辺での執拗な嫌がらせ・ナンパ
- ・スクーターによるスマートフォンのひったくり
- ・暗い通りでの強盗・暴行リスク
推奨事項:
- ・宿泊先はBlijdorpまたはKralingenエリアを優先する
- ・夜間22時以降の一人歩きを避け、Uberを活用する
- ・防犯ブザーを携帯し、すぐに手の届く場所に置く
- ・地下鉄では運転士に近い先頭車両に乗る
- ・地図を確認する際は店の中に入るか壁を背にする
- ・地元の「安全指数」が低い南部の特定地区(Tarwewijk等)には行かない
避けるべきエリア:
Charlois (南部地区全体), Marconiplein駅周辺 (夜間), Zuidplein駅周辺 (深夜)
おすすめ宿泊エリア: 女性専用フロアのあるホテル、またはBlijdorp地区のブティックホテル
家族連れ
★★★★☆ロッテルダムは公共交通機関がベビーカーでも利用しやすく、動物園(Blijdorp)や科学博物館など子供向けの施設が充実しています。全体として家族連れには親切な街ですが、マルクトハルや中央駅などの大混雑する場所では、子供の注意が逸れた隙を突くスリ集団に警戒が必要です。また、近年多発している住宅街での爆発事件を避けるため、宿泊先は統計的に犯罪率が低いHillegersbergやNoord地区を選ぶことが重要です。これらのエリアは公園も多く、子供を安心して遊ばせることができます。夕方以降は南部の下町エリアに迷い込まないよう、事前の経路確認を徹底してください。地元の家族も多い街なので、常識的な警戒心を持っていれば非常に楽しい滞在が可能です。
特有のリスク:
- ・混雑地での集団スリによる親の注意の引き付け
- ・サッカーの試合日における一部サポーターの暴徒化
- ・南部地区での深夜の騒音・治安悪化
推奨事項:
- ・子供の持ち物にも貴重品を入れない
- ・フェイエノールト(サッカー)の試合日はスタジアム周辺を避ける
- ・宿泊はHillegersberg-Schiebroek地区の住宅街が最適
- ・マルクトハル内ではテーブルに荷物を置かない
- ・移動には地下鉄よりもトラムを優先的に利用する(視認性が高く安全)
- ・迷子防止タグを子供に持たせ、緊急時の警察への連絡先を教える
避けるべきエリア:
Feyenoord Stadium周辺 (試合日), Hillesluis / Bloemhof (南部住宅街), Delfshavenの一部(夜間)
おすすめ宿泊エリア: Blijdorp周辺のファミリー向けアパートメントホテル
ビジネス
★★★★☆ビジネス出張者にとって、ロッテルダムは近代的なインフラを備えた効率的な都市です。しかし、高価なノートPCや高級時計を身につけているビジネスマンは、窃盗団のターゲットになりやすいことを自覚してください。特にホテルのロビーでのチェックイン中や、レストランでの会食中の置き引き被害が多く報告されています。また、市中心部では私服警官を装った「偽警官」がパスポートや財布の確認を求めてくる手口があり、日本人ビジネスマンが被害に遭う事例が後を絶ちません。宿泊先はKop van Zuid地区の近代的なホテルを選べば、高いセキュリティと利便性の両立が可能です。公共交通機関は信頼できますが、深夜の移動は必ず公式タクシーかUberを利用し、移動中のセキュリティを確保してください。
特有のリスク:
- ・ホテルロビーやラウンジでの置き引き
- ・偽警官による違法な所持品検査詐欺
- ・PCバッグを狙ったひったくり(スクーター犯)
推奨事項:
- ・宿泊はセキュリティの厳しいKop van Zuidエリアを選択する
- ・公道で警察官に声をかけられても、財布は絶対に手渡さない
- ・ノートPCは目立たないリュック型のバッグで持ち運ぶ
- ・会食中はバッグのストラップを足や椅子に固定する
- ・領収書管理などでスマホを出す際も周囲を警戒する
- ・現地支店や取引先との移動はタクシーを優先する
避けるべきエリア:
ロッテルダム中央駅周辺の暗い路地, 南部のCharlois地区全域, 夜間の公共交通機関の端っこの車両
おすすめ宿泊エリア: Kop van Zuid(マリエット、nhow等の大手ホテルチェーン)
バックパッカー
★★★☆☆ロッテルダムはホステルも多く、若者に人気の街ですが、低予算での滞在を目指すゆえのセキュリティ低下には注意が必要です。特に安価なホステルが集まるエリアや、深夜の地下鉄駅、無料のWi-Fiスポット周辺は犯罪者の稼ぎ場となっています。また、ロッテルダムでは「ソフトドラッグ」が容認されていますが、路上で売られているものは違法であり、健康被害や強盗被害に遭うケースも多いため絶対に手を出さないでください。近年、若者間でのナイフ所持が急増しており、バーでの些細な口論が重大な刃傷沙汰に発展するリスクがあります。夜遊びを楽しむ際も、飲み物に薬物を入れられる「スパイク」のリスクを常に意識し、グループで行動することが肝心です。自転車をレンタルする場合は、二重ロックが必須です。
特有のリスク:
- ・ドミトリー内での貴重品の盗難
- ・路上売人からの薬物購入に伴う強盗被害
- ・安価なバーでの乱闘・刺傷事件への巻き込まれ
推奨事項:
- ・ホステルでは必ず鍵付きのロッカーを利用し自前の鍵もかける
- ・夜間の一人歩きを避け、グループで行動する
- ・見知らぬ人からもらった飲み物は口にしない
- ・地下鉄A/B/C線の西端(Marconiplein方面)の夜間利用を避ける
- ・自転車は必ず固定物にチェーンで繋ぐ(二重ロック)
- ・警察の抜き打ち検査(予防的身体検査)があることを知っておく
- ・緊急時のためのオフライン地図と連絡先リストを用意する
避けるべきエリア:
Marconiplein駅周辺, Tarwewijk (南部スラムエリア), Spangen地区の路地裏
おすすめ宿泊エリア: 市中心部の評判の良い中規模ホステル(セキュリティ重視)
安全な宿泊エリア
Kralingen-Crooswijk
★★★★★ロッテルダム東部に位置するKralingenは、市内屈指の高級住宅街として知られ、極めて良好な治安を維持しています。エラスムス大学のキャンパスが近く、学生と富裕層が共存しており、夜間でも街灯が整備され、人通りが絶えません。市中心部へのアクセスもトラムで数分と非常に良好でありながら、都会の喧騒から離れた落ち着いた環境で滞在できます。自転車盗難には注意が必要ですが、身体的危害を伴う重大犯罪の発生率は市内で最も低い水準にあります。観光客が安心して宿泊できる第一候補のエリアであり、特に夜間の散歩も比較的安全に行える点が魅力です。地元住民の防犯意識も高く、不審者が目立ちやすい静かな環境が保たれています。
例: The Slaak Rotterdam, a Tribute Portfolio Hotel, Novotel Rotterdam Brainpark
Kop van Zuid
★★★★★マース川の南岸に位置する再開発エリアで、近代的な高層建築が並ぶビジネス・観光拠点です。以前は治安が懸念されたエリアでしたが、現在は高級ホテルや美術館、洗練されたレストランが集積し、監視カメラの設置や民間警備によるパトロールが強化されています。夜間も観光客やビジネスマンが多く、マース川沿いの遊歩道は非常に明るく整備されています。南部の他地区(Zuid地区)と比較して格段に安全であり、エラスムス橋を渡ればすぐに中心部へアクセスできる利便性も備えています。ホテルのロビーや共用エリアでの置き引きに注意すれば、女性の一人歩きや家族連れにとっても非常に安全な滞在先と言えます。
例: nhow Rotterdam, Hotel New York, Room Mate Bruno
Blijdorp (Rotterdam Noord)
★★★★★ロッテルダム中央駅の北側に広がる閑静な住宅街です。有名なロッテルダム動物園があるエリアで、家族連れや地元住民が多く、非常に穏やかな空気が流れています。観光地特有の騒がしさがなく、スリやひったくりといった犯罪の発生率も中心部に比べて大幅に低いです。中央駅から徒歩圏内でありながら、深夜でも治安の乱れを感じることが少ないため、女性の一人旅にも強く推奨されます。歴史的な街並みと緑豊かな公園が点在しており、安全かつリラックスした滞在が可能です。夜遅くに駅へ戻る際も、北口(Noordzijde)側は南側の繁華街に比べて不審者が少なく、安心して歩くことができます。
例: Vandervalk Hotel Rotterdam - Blijdorp, Days Inn by Wyndham Rotterdam City Centre
Cool District (Centrum)
★★★★☆ロッテルダムの心臓部であり、ショッピングや観光に最も便利なエリアです。警察のパトロールが頻繁に行われており、夜遅くまで営業している店舗が多いため、常に人目があります。ただし、観光客を狙ったスリや「親切を装う詐欺」が多発する地域でもあるため、常に手荷物への警戒は必要です。路地裏に入りすぎない限り、大通り(CoolsingelやLijnbaan)周辺は非常に安全です。近年は浮浪者のたむろが問題視されていますが、監視カメラ網が発達しており、実害に遭うリスクは管理可能です。利便性を最優先し、標準的な都市部での警戒心を持てる旅行者にとっては、夜間の帰宅も容易な最適な滞在場所です。
例: Hilton Rotterdam, CityHub Rotterdam
Hillegersberg-Schiebroek
★★★★★市街地北部の最上級住宅街で、ロッテルダムで最も安全な地区の一つです。富裕層が多く居住しており、犯罪発生率は極めて低く、非常に平和な環境です。中心部からはトラムで15〜20分ほど離れていますが、その分、観光地特有のリスク(スリ、薬物、騒音)とは無縁の滞在が可能です。夜間の一人歩きにおいても不安を感じる要素はほぼありません。家族連れや長期滞在者、あるいは「絶対に安全な場所」を求める方には最適です。ただし、閑静な住宅街ゆえに夜間は人通りが極端に少なくなるため、迷子にならないよう注意が必要です。自転車での移動も安全であり、ロッテルダムの生活感を味わいながら安心して過ごせます。
例: Hotel Rotterdam - Blijdorp (Nearby), Boutique Hotel (Local areas)
交通機関の安全情報
地下鉄・メトロ
地下鉄(Metro)はロッテルダムの主要な足ですが、路線によって治安が異なります。特にD線とE線の南部(ZuidpleinからSlinge駅方面)は、夜間になるとガラの悪い若者グループや薬物中毒者が増え、車内での嫌がらせや強盗のリスクが高まります。深夜に利用する場合は、必ず運転士に近い車両、または乗客が多い中央の車両に乗ってください。主要駅であるBeurs駅やRotterdam Centraal駅の改札付近では、組織的なスリグループが獲物を物色しています。エスカレーターではバッグを前に抱え、不自然に密着してくる人物に注意してください。駅構内のベンチにたむろする集団とは目を合わさず、速やかに移動することが推奨されます。
タクシー・配車アプリ
公式のタクシーは青いナンバープレートを付けており、駅前の指定乗り場から乗車するのが基本です。しかし、駅出口付近で「Taxi?」と声をかけてくる未認可の偽タクシーには絶対に乗らないでください。法外な料金請求や、人気のない場所へ連れて行かれるリスクがあります。最も安全で透明性が高いのはUberやBoltなどの配車アプリです。これらは料金が事前に確定し、ドライバーの情報と走行ログが記録されるため、防犯上のメリットが非常に大きいです。深夜の移動や、治安の悪い南部地区への訪問には、公共交通機関よりもドア・ツー・ドアで移動できる配車アプリの利用を強く推奨します。
バス
バスはトラムと並び、比較的安全な移動手段です。しかし、ロッテルダム空港と市内を結ぶ33番バスなどは、観光客が集中するため置き引きに注意が必要です。網棚に荷物を置かず、必ず膝の上で保持してください。夜間のバス停は照明が暗い場所があるため、待ち時間にスマートフォンを不用心に操作するのは避けましょう。また、南部の住宅街を通る路線では、週末の夜間に酔客による騒動が発生することがあります。運転手の近くの席に座ることで、トラブルに巻き込まれる確率を下げることができます。バス車内でも非接触決済(OV-pay)が標準であり、現金での支払いは不可となっている点に注意してください。
徒歩・自転車
ロッテルダムは自転車優先の街ですが、歩行者にとっても自転車は脅威です。自転車専用道を歩くと激しく衝突されるだけでなく、それをきっかけにしたトラブルに発展することもあります。徒歩移動の際は、Delfshavenの一部や南部(Tarwewijkなど)の細い路地は、日中でも雰囲気が悪い場所があるため避けてください。自転車を利用する場合、ロッテルダムはオランダ国内でも「自転車盗難」が極めて多い都市です。たとえ数分でも、頑丈なU字ロックとチェーンロックの「二重ロック」を施し、必ず街灯や手すりなどの固定物に繋いでください。高価な電動自転車(e-bike)はプロの窃盗団に常に狙われていると自覚すべきです。
空港からのアクセス
ロッテルダム・ザ・ハーグ空港(RTM)からの移動は、33番バスで中央駅へ向かうのが一般的です。空港内は比較的安全ですが、到着ロビーでの客引き(偽タクシー)には注意が必要です。また、アムステルダム・スキポール空港から鉄道で到着する場合、ロッテルダム中央駅のプラットフォームは非常に広大で混雑します。長旅の疲れで注意力が散漫になっている到着直後が、スリや置き引きに最も狙われやすい瞬間です。スーツケースの上に手提げバッグを載せて歩くのは厳禁です。すべての荷物は体から離さず、貴重品はポケットではなくマネーベルトに入れて移動を開始してください。
緊急連絡先
ロッテルダムでの緊急事態発生時は、まず命に関わる状況であれば欧州共通の緊急番号「112」へ通報してください。警察、救急、消防のすべてを網羅しており、英語での対応が可能です。盗難や詐欺被害など緊急を要しない事後の届け出は、全国共通ダイヤル「0900-8844」を利用します。ロッテルダムの警察署は原則として完全予約制を導入しているため、直接警察署へ向かう前に必ず電話でアポイントメントを取る必要があります。旅行者にとって最も利便性が高いのは市役所裏にある本部「Doelwater 5」です。パスポートを紛失・盗難された場合は、警察から「Aangifte(紛失届受理証明書)」を取得した上で、隣接するハーグ市にある在オランダ日本国大使館へ連絡してください。ロッテルダムからハーグへは列車で約20〜30分と至近距離にあります。医療機関については、24時間救急外来のあるエラスムス大学医療センター(Erasmus MC)が信頼できます。海外旅行保険の付帯サービスを利用する場合は、事前にキャッシュレス対応が可能か保険会社のデスクへ確認することをお勧めします。
日本国大使館・領事館
名称: 在オランダ日本国大使館 (ハーグ)
住所: Tobias Asserlaan 5, 2517 KC Den Haag
電話: +31-(0)70-3469544
メール: [email protected]
ロッテルダムの治安に関するよくある質問
ロッテルダムの治安は良い?悪い? ▼
ロッテルダムの治安はオランダ国内で最も悪い部類に入ります。2025年の統計では強盗件数が前年比で約2倍に急増し、凶悪犯罪も増加傾向にあります。観光地でも巧妙な窃盗や詐欺が多発しているため、他都市以上に警戒が必要です。
ロッテルダムで危険なエリアはどこ? ▼
特に危険なのは南部(Zuid)のTarwewijk、Carnisse、Hillesluis、Bloemhofです。これらのエリアは犯罪指数が極めて高く、薬物関連の爆発事件も頻発しています。また、夜間のMarconiplein駅周辺も非常に危険です。
ロッテルダム旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
観光地としての魅力はありますが、治安情勢は「やばい」と言えるほど不安定です。特にハイインパクト・クライムと呼ばれる暴力的な犯罪が市民の生活圏で起きています。最新情報を確認し、危険エリアを避ければ旅行は可能ですが、高い警戒心が必要です。
ロッテルダムは女性一人でも怖くない? ▼
女性の一人旅では、夜間の独り歩きは「怖い」と感じるリスクが高いです。特にロッテルダム中央駅やZuidplein駅、地下鉄内では夜間に嫌がらせや強盗のリスクが高まります。人通りの少ない路地や、評価の低いエリアへの宿泊は避けてください。
ロッテルダムでスリに遭わないための対策は? ▼
スリ対策として、バッグは必ず体の前で抱え、ファスナーに手を添えてください。ロッテルダム中央駅や地下鉄ベールス駅などの混雑時は特に注意が必要です。また、スクーターによるひったくりも多いため、歩道側でスマホを不用意に出さないようにしましょう。
ロッテルダムで多い詐欺の手口は? ▼
私服警官を装い財布を検査する「偽警官詐欺」や、券売機で親切を装いカードの暗証番号を盗む「助っ人詐欺」が目立ちます。また、衣服を汚して気を引く「ケチャップ汚れ詐欺」も横行しており、知らない人からの接触には常に警戒が必要です。
ロッテルダムで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人は「多額の現金を持っている」「押しに弱い」と思われやすく、組織的なスリや詐欺、ひったくりに遭うケースが多いです。特に空港からの到着直後や中央駅周辺で、不自然に近づいてくる人物には十分注意してください。
ロッテルダム旅行で注意すべきことは? ▼
住宅街であっても「爆発攻撃」が起きている事実に注意してください。これは主に組織間の抗争ですが、巻き込まれる危険はゼロではありません。また、公共交通機関での夜間の移動、特に南部地区へのアクセスは最小限に留めるべきです。
ロッテルダムで起こりやすいトラブルは? ▼
飲食店での法外な請求や、若者グループによる言葉の嫌がらせ、薬物中毒者からの執拗な物乞いなどのトラブルが報告されています。不穏な雰囲気を感じたらすぐにその場を離れ、人混みの多い明るい場所へ移動することが大切です。
ロッテルダムで被害に遭ったらどうする? ▼
緊急時は「112」にダイヤルしてください。緊急でない場合は「0900-8844」で警察に繋がります。パスポート紛失時は在オランダ日本国大使館への連絡が必要です。被害届(ポリスレポート)は、後の保険請求で必ず必要になるため必ず入手しましょう。
ロッテルダムの治安詳細
ロッテルダムの治安概要
ロッテルダムはオランダ国内で最も治安が不安定な都市の一つとして知られています。欧州最大の港を擁する経済の拠点ですが、その裏で薬物組織に関連した「ハイインパクト・クライム(HIC)」が深刻化しています。2026年現在もテロ警戒レベルが維持されており、警察は「爆発攻撃」への対策を強化していますが、強盗や暴行事件の発生率は依然として高い水準にあります。観光客にとっては、巧妙な詐欺や窃盗が最大の脅威となっています。
ロッテルダムは危険?やばい?
ロッテルダムは、一般的な観光都市と比較すると「危険」かつ「やばい」状況にあると言わざるを得ません。特に2025年上半期の強盗件数が前年比94%増という数字は異常事態です。白昼の宝石店強盗や武器を用いた路上強盗も報告されており、安全と言われたオランダのイメージとは大きく異なります。組織犯罪に関連する住宅への爆発攻撃も止まっておらず、市民の主観的安全指数は低下し続けているのが現状です。
ロッテルダムは怖い?一人旅でも大丈夫?
ロッテルダムは一人旅の旅行者、特に女性にとって「怖い」と感じる場所が多い都市です。中央駅構内や地下鉄D/E線、Zuidplein駅などは夜間になると不審者や不穏なグループがたむろするようになり、現地の住民でさえ不安を覚える状況です。特に南部(Zuid)の特定地区は、住宅街であっても殺伐とした空気が流れていることがあり、路地裏へ迷い込むと犯罪被害に遭遇するリスクが非常に高まります。
スリ・詐欺・犯罪の実態
ロッテルダムでは組織的な「詐欺」と「スリ」が非常に巧妙です。私服警官を装って財布の検査を強要し、現金を抜き取る「偽警官」や、券売機で操作を教えるふりをしてカードの暗証番号を盗み見る「助っ人詐欺」が頻発しています。また、歩行者の背後から急接近してスマートフォンを奪う「スクーターひったくり」や、ケチャップ等で服を汚して拭くふりをしながら貴重品を盗む手口も定番化しています。これらの犯行は常にグループで行われ、ターゲットを執拗に監視しています。
ロッテルダム旅行で注意すべきポイント
ロッテルダムで注意すべき点は、第一に「危険エリア(Tarwewijk, Hillesluis等)」への宿泊や立ち入りを徹底して避けることです。第二に、公共の場でのスマートフォンの露出です。地図アプリを見る際も、背後を壁にするなど周囲の警戒を怠らないでください。また、見知らぬ人からの親切な申し出や声掛けは、すべて詐欺の可能性があると疑い、安易に財布やクレジットカードを提示しないことが、深刻な被害を防ぐための鉄則です。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として、中央駅で券売機の操作に困っていたところ、親切そうな若者に声をかけられ、手伝ってもらった直後にカードがすり替えられていたという報告があります。また、観光スポットのDelfshaven付近で、突然「警察だ」と名乗る男たちに呼び止められ、ボディチェック中に現金を盗まれた事例も発生しています。これらは観光客の戸惑いや信頼を逆手に取った犯罪であり、心理的な隙を突かれるトラブルが目立ちます。
被害に遭った場合の対応
もし犯罪被害に遭った場合は、直ちに緊急通報番号「112」に連絡してください。緊急でない場合の警察への相談は「0900-8844」です。盗難に遭った際は、警察署(Politie)へ行き被害届(ポリスレポート)を作成することが不可欠です。これがないと保険請求やパスポートの再発行ができません。パスポート紛失時は、ハーグにある在オランダ日本国大使館へ連絡し、指示を仰いでください。また、現地の被害者支援団体(Slachtofferhulp Nederland)からサポートを受けることも可能です。
その他の情報
ベストシーズン
安全と気候の両面から、ベストシーズンは5月から9月にかけての夏季です。この時期は日照時間が極めて長く、午後10時頃まで明るいため、夜間の視認性が高く、犯罪のリスクを物理的に軽減できます。また、人通りも多く、賑わいのある大通りを通って帰宅できるため、体感治安も非常に良好です。対照的に、12月後半、特に大晦日は違法花火や酔客による騒乱が南部地区を中心に多発するため、治安面では最も注意が必要な時期となります。また、4月の「国王の日(King's Day)」前後は大規模な混雑に乗じたスリが激増するため、安全を最優先するなら避けるか、最大限の警戒が必要です。
言語のヒント
オランダ、特にロッテルダムでは、ほぼすべての市民が完璧な英語を話します。観光においてオランダ語が必須になる場面は少ないですが、緊急時のために以下の言葉を覚えておくと役立ちます。「Help!(ヘルプ!/助けて!)」「Hulp!(フルプ!/支援を!)」は共通で通じます。警察を呼びたいときは「Bel de politie!(ベル・デ・ポリティ!/警察を呼んで!)」と言いましょう。また、偽警官に遭遇した際は「Mag ik uw legitimatie zien?(マハ・イク・ウー・レヒティマツィ・ズィン?/身分証を見せてください?)」と毅然と言うことが重要です。感謝を伝える「Dank u wel(ダンク・ウ・ヴェル/ありがとう)」は現地の信頼を得るのに役立ちます。
文化・マナー
ロッテルダム市民は非常に合理的でダイレクト(直接的)なコミュニケーションを好みます。これが日本人には「無愛想」や「攻撃的」に感じられることがありますが、悪意がない場合がほとんどです。治安に関連する点では、「自転車のルール」が極めて厳格かつ重要です。歩行者が自転車専用道を歩くと非常に危険で、激しく叱責されることもあります。また、薬物に関して「容認(Gedoogbeleid)」されていますが、路上での喫煙は公共マナー違反として嫌がられるだけでなく、不審者に目をつけられる原因にもなります。街中での「爆発事件」は、一般市民を標的にしたものではありませんが、抗争現場の近くに居合わせないよう、不自然に閉鎖された店舗や警察の警戒テープには絶対に近づかないという文化的な警戒意識を持つことが大切です。