総合評価
世界的に見て非常に安全な国ですが、主要都市でのスリや詐欺の多発、およびテロ警戒レベルの上昇がスコアを下げています。基本の防犯意識があれば快適に旅行可能です。
身体的安全 (B+)
殺人などの凶悪犯罪は非常に少ないものの、近年は若年層によるナイフ所持や薬物組織に関連した爆発事件が増加傾向にあります。一般観光客が巻き込まれる可能性は低いですが、特定の地区での注意が必要です。
医療・衛生 (A)
医療水準は世界最高峰であり、ほぼ全ての医療従事者が英語を流暢に話します。水道水は極めて安全で飲用可能。衛生状態も非常に良好で、感染症のリスクは他の欧州諸国に比べても極めて低いです。
詐欺・スリ (C+)
アムステルダム等の観光地では、ケチャップ詐欺や偽警官、タクシーの高額請求が頻発しています。日本人は標的になりやすいため、典型的な手口を知り、毅然とした態度で接することが求められます。
テロリスク (C)
NCTVはテロ警戒レベルを5段階中4(実質的な脅威あり)に設定しています。過激派組織によるローンウルフ型の攻撃や、社会の分断を背景とした過激主義が懸念されており、公共の場での警戒が必要です。
最新インテリジェンスレポート
オランダは全体的に良好な治安を維持していますが、2024年から2025年にかけて社会情勢は複雑化しています。主要都市では観光客を狙った窃盗が国内平均の2倍以上の頻度で発生しており、特にアムステルダム中央駅やスキポール空港での被害が際立っています。国家安全保障テロ対策調整官(NCTV)は、テロ攻撃の現実的な可能性があるとして警戒レベルを「4」に据え置いています。また、政治的な分断や移民問題を背景としたデモが突発的に発生し、暴動化する事例も確認されています。薬物組織「モクロ・マフィア」に起因する住宅街での爆発事件は依然として治安上の懸念材料ですが、一般の旅行者がこれに直接巻き込まれるリスクは限定的です。最新の現地ニュースと政府の勧告を常に確認し、基本的な自己防衛を徹底することが推奨されます。
背景分析
政治的には、2025年半ばに移民政策や国際情勢を巡る閣内対立から連立政権が崩壊し、現在は総選挙に向けた不安定な政治状況にあります。この不安定さは、ハーグやアムステルダムにおける大規模なデモやストライキの増加に直結しており、交通網の混乱や公共の秩序への影響が見られます。経済面では、3%程度のインフレが続いており、生活コストの上昇が一部で社会的な不満を増幅させています。特にオーバーツーリズムへの反発はアムステルダム等の観光都市で顕著であり、宿泊税の増税や観光客向けの規制強化が進んでいます。社会的には非常にリベラルで寛容な風土を持つ一方、近年はアジア系住民に対するマイクロアグレッションや差別的な言動も報告されており、社会の均質性が揺らぎつつあります。また、薬物政策は「寛容」を掲げていますが、これが国際的な薬物密売のハブとしての側面を助長し、関連する組織犯罪がロッテルダム港などを通じて拡大している点が治安当局の最大の課題となっています。
重要ポイント
- アムステルダム中央駅とスキポール空港は、欧州でも有数のスリ・置き引き多発地帯です。
- 「コーヒーショップ」は大麻販売店であり、日本国内法でも処罰対象となるため入店を避けてください。
- 自転車専用レーンは非常に高速で走行しており、歩行者が進入すると激しい衝突事故に繋がります。
- オランダは完全なキャッシュレス社会で、現金不可(PIN ONLY)の店舗が非常に多いです。
- 偽警官による所持品検査詐欺が多発しています。私服の警官が財布を確認することはありません。
- 飾り窓地区での写真撮影は厳禁です。性労働者や地元警備員との深刻なトラブルに発展します。
- 鉄道運賃の値上げ(2026年〜)やストライキが頻繁に行われるため、移動計画には余裕が必要です。
- 「Dutch Directness」と呼ばれる率直な物言いは文化であり、悪意がない場合がほとんどです。
- タクシーはUber等の配車アプリを利用するか、正規の乗り場から乗車し、メーターの使用を確認してください。
- NATO首脳会議などの大規模行事の際は、ハーグ周辺で厳戒態勢が敷かれ交通が遮断されます。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル1:十分注意してください |
| 米国国務省 | Level 2: Exercise Increased Caution |
| 英国外務省 | Exercise increased caution |
| カナダ政府 | Exercise a high degree of caution |
| ドイツ外務省 | Normaler Sicherheitshinweis |
| フランス外務省 | Vigilance normale |
地域別リスク評価
Amsterdam Centrum
注意が必要リスク観光の拠点ですが、スリ、ひったくり、詐欺が国内で最も集中しています。特に深夜の飾り窓地区はドラッグ売人が増え、治安が悪化します。
Amsterdam Zuidoost
警戒が必要リスク統計的に犯罪率が高く、ギャング関連の事件や強盗の報告があります。夜間の不用意な一人歩きは避けるべきエリアです。
Rotterdam Zuid
警戒が必要リスク港湾都市特有の治安問題を抱え、貧困や薬物密売に関連するトラブルが目立ちます。住宅街での爆発事件もこのエリアで頻発しています。
The Hague (Political Center)
注意が必要リスク政治の中枢でありデモの頻発地です。平和的な抗議が暴動化するリスクがあり、大規模集会がある際は近づかないことが賢明です。
Schiphol Airport Area
注意が必要リスク空港内の置き引きが極めて多いです。カートに置いた荷物やベンチでの居眠り中にバッグが盗まれる被害が日本人旅行者にも多発しています。
Utrecht Centraal
比較的安全リスク交通の要所ですが治安は良好。ただし駅構内やショッピングモールでのスリには他都市同様の注意が必要です。
Groningen Student Districts
比較的安全リスク学生街で活気があり安全ですが、夜間の自転車盗難や酔っ払いによる騒音、小競り合いには注意してください。
Eindhoven Strijp-S
比較的安全リスクハイテク産業の中心地で再開発が進んでおり非常に安全です。モダンなエリアですが、夜間の人通りの少ない路地は避けてください。
国内安全マップ
オランダの治安は全体として安定していますが、都市部と地方ではリスクの質が大きく異なります。大都市圏、特にアムステルダムでは観光客を標的とした軽犯罪が集中しており、防犯意識の欠如は即被害に繋がります。一方で、地方都市や郊外は非常に平和で、夜間の一人歩きも概ね安全です。しかし、2024年末以降のテロ警戒レベルの上昇を受け、大規模イベントや公共交通機関の拠点では武装警官による警戒が強化されています。また、近年は薬物関連の組織犯罪に起因する爆発事案が住宅街で発生しているため、不自然な封鎖や警察の出動に遭遇した際は速やかにその場を離れてください。自転車事故の発生率も高く、歩行者としての注意も必要です。
観光の心臓部ですが、スリや置き引き、詐欺が国内で最も多発しています。特にダム広場から中央駅にかけては常に警戒が必要です。
リスク: スリ多発, 観光詐欺, 偽警官
詳細ページへ →夜間に治安が悪化します。写真撮影は厳禁。薬物の路上売人によるしつこい勧誘や、スリ、ぼったくりに注意してください。
リスク: 薬物売人, 撮影トラブル, 深夜の暴力
詳細ページへ →統計的に最も危険とされる地区の一つ。ギャング抗争や強盗の発生率が高く、観光客が夜間に立ち入るべきではありません。
リスク: 強盗, ギャング抗争, 薬物犯罪
詳細ページへ →港湾エリアと南部地区は組織犯罪の影響を受けやすく、住宅街での爆発事件が発生しています。夜間は特に注意が必要です。
リスク: 組織犯罪, 爆発事件, 強盗
詳細ページへ →政府機関が集まるエリアで警察の巡回が非常に多いです。デモ開催時以外は国内で最も安全な場所の一つです。
リスク: 政治デモ, 交通規制
詳細ページへ →空港ロビーや鉄道駅ホームでの置き引き被害が極めて多いです。荷物から一瞬でも目を離すと盗まれるリスクがあります。
リスク: 置き引き多発, タクシー詐欺
近代的な商業エリアで治安は良好。ただし、大規模なショッピングモール内でのスリには一般的な注意が必要です。
リスク: スリ, 自転車盗難
詳細ページへ →学生都市で非常にフレンドリーな雰囲気です。治安上の大きな懸念はありませんが、自転車盗難は国内有数の多さです。
リスク: 自転車盗難, 深夜の騒音
詳細ページへ →春の観光シーズンのみ非常に混雑します。犯罪リスクは極めて低いですが、人混みの中でのスリには念のため注意してください。
リスク: 混雑によるスリ
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 5/5多発エリア: アムステルダム中央駅, スキポール空港到着ロビー, トラム1・2番線車内, ダム広場, 国立美術館周辺
手口:
- ケチャップ・鳥の糞汚れ指摘詐欺
- 地図を広げての注意そらし
- 偽警官による所持品検査
対策:
- バッグは常に体の前で抱える
- スマホをテーブルの上に置かない
- 多額の現金を持ち歩かない
アムステルダムの窃盗認知件数は国内平均の約2倍。2024年は特に公共交通機関での被害が微増。
詐欺
リスク: 4/5多発エリア: シンゲル花市場, 主要都市の路上, 空港タクシー乗り場付近, オンライン宿泊予約サイト
手口:
- 咲かないチューリップ球根販売
- 偽警官による偽札捜査
- メーター不使用の白タク
対策:
- 正規のタクシー乗り場以外からの勧誘は無視する
- 路上で物を買わない
- 不自然に親切な態度の見知らぬ人を信用しない
偽警官による詐欺被害額は1件あたり数百ユーロに上るケースもあり、手口が巧妙化している。
凶悪犯罪
リスク: 2/5多発エリア: アムステルダム・ニウ・ウェスト, ロッテルダム・ズイド, 深夜の繁華街の路地
手口:
- 薬物抗争に伴う発砲・爆発
- 若年層によるナイフを用いた脅迫
- 酔っ払い同士の喧嘩
対策:
- 治安の悪いとされる地区の夜間通行を避ける
- 喧嘩や騒ぎを目撃したら即座に離れる
- 不審な荷物や封鎖エリアに近づかない
対人凶悪犯罪は低い水準だが、武器(ナイフ)を使用した事案は過去10年で24%増加。
薬物関連
リスク: 3/5多発エリア: 飾り窓地区, コーヒーショップ周辺, 主要都市の公園裏
手口:
- 路上でのハードドラッグ売込み
- 薬物摂取後のトラブル
- 組織間抗争
対策:
- 路上売人からは絶対に何も買わない
- コーヒーショップへは入店しない
- 薬物の法的リスク(国外犯規定)を自覚する
大麻は寛容政策下にあるが、コカイン等のハードドラッグは厳格に禁止されており、組織犯罪の温床となっている。
健康・医療情報
ワクチン情報
オランダへの日本からの直接入国に際して義務付けられた予防接種はありません。しかし、世界水準の医療体制がある一方で、自然豊かな地域での活動を予定している場合は、ダニ媒介性疾患や一般的な感染症への対策が推奨されます。特に長期間の滞在や地方都市への訪問を計画している旅行者は、A型肝炎や破傷風の抗体を確認しておくことが望ましいです。入国時に黄熱リスク国を経由する場合は、接種証明書の携帯を忘れないようにしてください。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| A型肝炎 | 推奨 | 長期滞在や地方への旅行者に推奨されます。汚染された食品や水を通じて感染するため、事前の接種が安心です。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 医療従事者や現地での医療行為、事故等による血液接触のリスクに備えて推奨されます。 |
| 破傷風(DTP) | 推奨 | 野外活動中の怪我からの感染を防ぐため、最終接種から10年が経過している場合は追加接種が推奨されます。 |
| 麻疹・風疹(MMR) | 推奨 | 欧州全域で散発的な流行が見られるため、過去の接種歴を確認し、未完了の場合は推奨されます。 |
| ダニ媒介性脳炎 (TBE) | 推奨 | 春から秋にかけて森林や草原で活動する場合、マダニを介した感染リスクがあるため推奨されます。 |
| 黄熱 | 推奨 | 黄熱リスク国からの入国時、またはリスク国空港で12時間以上滞在した場合は、イエローカードの提示が必須です。 |
健康リスク
主要なリスクはマダニによるライム病およびダニ媒介性脳炎です。特に4月から10月にかけて、森林、公園、草むらで活動する際は注意が必要です。また、春から夏には「クシモトドクガ」の幼虫(毛虫)が大量発生し、その毒毛による皮膚炎や呼吸器障害のリスクがあります。マラリアやデング熱などの熱帯性感染症のリスクはほぼありませんが、冬季にはインフルエンザや新型コロナウイルス等の呼吸器感染症が流行しやすいため、手洗いなどの基本的な予防策が重要です。夏季の熱波による熱中症にも注意が必要です。
医療施設
オランダの医療水準は極めて高く、都市部から地方まで質の高い治療を受けることが可能です。医師やスタッフのほとんどが非常に流暢な英語を話すため、言語の壁は低いと言えます。緊急時は「112」で救急車を呼びますが、非緊急時はまずホームドクター(Huisarts)を受診する制度です。旅行者は高額な医療費が請求されるため、必ず十分な補償内容の海外旅行保険に加入してください。アムステルダム等の大都市では、外国人向けの国際クリニックも存在します。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本国籍者は、観光、ビジネス、知人訪問等の目的で、180日間の期間内で合計90日以内の滞在であればビザは不要です。これはシェンゲン協定に基づく共通の規定です。ただし、就労や長期留学、90日を超える滞在を予定している場合は、事前に適切な滞在許可証やビザを申請する必要があります。2026年からは欧州渡航情報認証システム(ETIAS)の導入が予定されており、事前申請が義務化される見通しです。
パスポート有効期限
オランダ(シェンゲン協定域)を出国する予定日から3ヶ月以上の有効期間が残っている必要があります。また、パスポート自体が過去10年以内に発行されたものである必要があります。査証欄の余白は2ページ以上あることが推奨されます。
持ち込み禁止・制限品
EU圏外からの肉製品、乳製品の持ち込みは原則として厳禁です。10,000ユーロ相当額以上の現金を所持して入出国する場合は申告義務があります。医薬品を持ち込む際、麻薬成分を含むものについては英文の診断書や薬剤証明書の携帯が必須となります。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全主要駅や繁華街では清掃車両や通勤客が動き出し、比較的安全です。ただし、深夜から飲み明かした酔っ払いや薬物中毒者が残っている場合があるため、アムステルダムの飾り窓地区周辺では注意が必要です。ジョギングなどは公園等の開けた場所で行うのが推奨されます。
安全な活動:
- ・公園でのジョギング
- ・カフェでの朝食
- ・早朝の運河沿い散歩
避けるべきエリア:
- ・繁華街の裏路地
- ・人気のない地下通路
交通: トラムや自転車が安全で一般的です。
日中
安全最も安全な時間帯です。人通りが多く、警察のパトロールも頻繁に行われています。美術館巡りやショッピングに最適ですが、混雑する観光スポットではスリの活動が最も活発になるため、手荷物への注意は一日中怠らないようにしてください。自転車との衝突事故に最も注意すべき時間でもあります。
安全な活動:
- ・美術館巡り
- ・運河クルーズ
- ・ショッピング
避けるべきエリア:
- ・特になし(スリに注意すれば全域安全)
交通: 徒歩、自転車、公共交通機関全てが非常に安全です。
夕方〜夜
安全レストランやバーが賑わい、街全体に活気があります。アムステルダムの運河沿いなどは非常に美しいですが、日没後は一部の地域で街灯が少なくなる場所もあります。レストランでの置き引き(椅子の背もたれにかけたバッグ等)が増える時間帯なので、食事中も私物から目を離さないでください。
安全な活動:
- ・レストランでのディナー
- ・運河沿いの散策
- ・コンサート鑑賞
避けるべきエリア:
- ・郊外の不人気な駅周辺
- ・暗い公園
交通: 主要路線のトラムやメトロは安全です。帰りが遅くなる場合はタクシーの利用を検討してください。
深夜
危険繁華街では酔っ払いや薬物売人の活動が目立ちます。特にアムステルダムの飾り窓地区やレムブラント広場周辺では、絡まれたりトラブルに巻き込まれたりするリスクが高まります。公共交通機関の本数が減り、深夜の無人駅や車両での犯罪リスクも上昇するため、深夜の一人歩きは避けるべきです。
安全な活動:
- ・ホテル内での休息
- ・信頼できるタクシーでの移動
避けるべきエリア:
- ・アムステルダム・ズイドースト
- ・飾り窓地区の裏通り
- ・ロッテルダム・ズイド
交通: Uberまたは正規タクシーの利用を強く推奨します。深夜バスは利用可能ですが、警戒を怠らないでください。
季節別ガイド
春 (March - May)
気温: 5°C - 15°C
降水: 変わりやすく、晴れと小雨が交互に訪れる。
服装: 重ね着ができる服装(レイヤードスタイル)。防水機能のあるジャケットやトレンチコートが便利です。
おすすめ活動:
キューケンホフ公園でのチューリップ鑑賞, 4月27日の国王の日(King's Day)イベント参加, 運河クルーズ
リスク:
- ・花粉症(イネ科や樹木)
- ・急な天候変化による気温低下
夏 (June - August)
気温: 15°C - 25°C
降水: 比較的少ないが、突発的な雷雨が発生することがある。
服装: 半袖で過ごせるが、朝晩や雨天時に備えて薄手のカーディガンやウィンドブレーカーが必要。
おすすめ活動:
ビーチリゾート(スヘフェニンゲン等)での散策, テラス席での食事, 野外音楽フェスティバル
リスク:
- ・熱波による30℃超の高温
- ・強い紫外線
- ・ダニや毛虫による被害
秋 (September - November)
気温: 8°C - 18°C
降水: 年間で最も雨が多く、強い風を伴うことが多い。
服装: しっかりとした防水・防風ジャケット、マフラー。傘よりもレインコートが重宝します。
おすすめ活動:
美術館巡り(屋内アクティビティ), 秋の森でのハイキング, グルメイベント(ジビエ料理等)
リスク:
- ・強風による交通機関の乱れ
- ・日照時間の急速な減少
冬 (December - February)
気温: 0°C - 7°C
降水: 曇天が多く、霧や小雨、稀に降雪がある。
服装: 厚手のコート、手袋、帽子、防水性の高い靴。防風対策が非常に重要です。
おすすめ活動:
クリスマスマーケット訪問, 天然氷でのスケート(運河が凍った場合), 博物館での特別展示鑑賞
リスク:
- ・路面の凍結による転倒や交通事故
- ・ウィンターストーム(暴風雨)による欠航・運休
ベストシーズン: 4月中旬から5月中旬が最もおすすめです。世界最大のチューリップ園であるキューケンホフ公園が見頃を迎え、オランダらしい美しい景色を楽しむことができます。また、4月27日の「国王の日」は国全体がオレンジ色に染まる最大の祭典を体験できます。気候も比較的穏やかで、極端な暑さや寒さを避けて観光することが可能です。ただし、非常に混雑するため、数ヶ月前からの予約が必須となります。
環境リスク
野生動物のリスク
マダニ(Tick)
リスク: 4/5生息地: 国立公園(デ・ホーヘ・フェルウェ等), 森林地帯, 都市部の大きな公園
草むらや森林に入る際は、明るい色の長袖・長ズボンを着用し、裾を靴下の中に入れるなどの対策を行ってください。DEETやイカリジンを含有する昆虫忌避剤の使用が有効です。活動後は全身をチェックし、付着しているダニがいないか確認してください。もし噛まれているのを見つけた場合は、専用のツイーザーを使用するか、無理に引き抜かずに医療機関で処置を受けることが推奨されます。
治療: ライム病の初期症状である円形の紅斑や発熱が現れた場合は、直ちに抗生物質による治療が必要です。
ヨーロッパクサリヘビ
リスク: 2/5生息地: 湿地帯, ヒース(荒れ地), デューン(砂丘)エリア
オランダ唯一の毒蛇ですが、性格は非常に臆病で、人間を感知すると通常は逃げ去ります。茂みの中を歩く際は、厚手の靴を履き、足元に注意を払ってください。不用意に穴の中に手を入れたり、蛇を追い詰めたりしないようにしましょう。万が一噛まれた場合は、患部を動かさないように固定し、パニックにならずに速やかに救急車(112)を要請して医療機関へ搬送されることが重要です。
治療: 主要な病院には抗毒素が備蓄されています。噛まれた場所や蛇の特徴を伝えられると処置がスムーズです。
クシモトドクガ(幼虫)
リスク: 3/5生息地: オークの木がある並木道, 公園, キャンプ場
5月から7月にかけて、オークの木に白い繭のような巣を作ります。幼虫の毒毛は風に乗って飛散するため、直接触れなくても被害に遭うことがあります。巣がある木には近づかず、風の強い日は特に注意が必要です。毒毛が皮膚に付着した場合は、粘着テープなどで取り除き、大量の水で洗い流してください。衣服は高熱で洗濯する必要があります。症状が重い場合や目に入った場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
治療: かゆみ止めや抗ヒスタミン薬の処方が行われます。呼吸困難がある場合は緊急対応が必要です。
水の安全性
水道水: 飲用可能
オランダの水道水は世界で最も品質が高いことで知られており、国内全域でそのまま飲用することが可能です。塩素消毒を最小限に抑えつつ、高度な濾過技術を使用しているため、味も非常に良好です。ペットボトルの水を購入する必要は基本的になく、多くの公共の場に無料の給水スポットも設置されています。環境保護の観点からも、マイボトルの持参が強く推奨されています。
交通安全
事故死亡率: 10万人あたり約3.5人(欧州でも非常に低い水準)
歩行者リスク: 歩行者にとって最大の脅威は自動車ではなく自転車です。特にアムステルダムでは、歩行者が誤って自転車専用レーン(赤い舗装)に入ると、高速で走る自転車と衝突する危険があり、厳しく注意されます。横断歩道でも自転車が止まってくれないことが多いため、常に左右の確認が必要です。
公共交通: 鉄道、トラム、メトロの安全性と信頼性は非常に高いです。車両の整備状態も良好ですが、混雑する路線や駅(アムステルダム中央駅等)では、物理的な事故よりもスリや置き引きなどの盗難被害に注意を払う必要があります。
地域別ガイド
北ホラント州 (Noord-Holland)
レベル 2首都アムステルダムを抱えるオランダ観光の拠点です。歴史的な運河、世界的な美術館、ザーンセ・スカンスの風車村など見どころが集中しています。観光客が多いため、主要駅や観光地での組織的なスリグループの活動には厳戒な注意が必要です。特にスキポール空港から中央駅への列車内は置き引きの多発地帯です。
主要都市: Amsterdam, Haarlem, Alkmaar
特有リスク:
- ・観光客を狙ったスリ・置き引き
- ・飾り窓地区での写真撮影トラブル
- ・自転車事故
南ホラント州 (Zuid-Holland)
レベル 2近代建築の街ロッテルダム、政治の拠点ハーグ、陶磁器で有名なデルフトを擁します。都市間の移動が非常に容易で、ビジネスと観光の両面で重要です。ハーグの政治地区周辺では抗議デモが頻繁に発生し、一部が暴動化することもあるため、ニュースを注視する必要があります。ロッテルダム南部の治安は夜間注意が必要です。
主要都市: Rotterdam, The Hague, Delft
特有リスク:
- ・ハーグでの突発的な政治デモ
- ・ロッテルダム港周辺の組織犯罪関連
- ・夜間の特定地区の治安低下
ユトレヒト州 (Utrecht)
レベル 1オランダの中心に位置し、国内最大の鉄道ハブを擁する大学都市ユトレヒトが中心です。二層構造の美しい運河が特徴で、アムステルダムに比べて落ち着いた雰囲気です。治安は概ね良好ですが、中央駅周辺の混雑を利用したスリには注意。ミッフィー(ナインチェ)の故郷としても知られ、家族連れに人気の地域です。
主要都市: Utrecht, Amersfoort
特有リスク:
- ・中央駅構内でのスリ
- ・自転車専用レーンへの歩行者侵入
北ブラバント州 (Noord-Brabant)
レベル 2デザインの街アイントホーフェンを中心とするハイテク産業の集積地です。ゴッホゆかりの地が多く、歴史と現代アートが融合しています。ベルギー国境に近く、かつては薬物密造の摘発が多い地域でしたが、観光客が影響を受けることは稀です。学生が多く、夜間も活気がありますが、アイントホーフェン駅周辺は夜間注意。
主要都市: Eindhoven, Tilburg, Breda
特有リスク:
- ・夜間の駅周辺の酔客トラブル
- ・国境付近での薬物取引関連
ヘルダーラント州 (Gelderland)
レベル 1オランダ最大の国立公園デ・ホーヘ・フェルウェを擁する自然豊かな地域です。クレーラー・ミュラー美術館の彫刻の森が有名。治安は非常に安定しており、のんびりとした休暇を楽しめます。ただし、森の中でのダニ媒介性疾患(ライム病等)のリスクがあるため、ハイキング時は服装に注意が必要です。
主要都市: Arnhem, Nijmegen
特有リスク:
- ・ダニ媒介性疾患(春〜秋)
- ・野生動物(イノシシ等)との遭遇
フローニンゲン州 (Groningen)
レベル 1北部の中心地で、活気ある学生街です。アムステルダムから離れているため、より「ローカル」なオランダを体験できます。かつては天然ガス採掘による地震が懸念されていましたが、採掘停止によりリスクは大幅に減少しました。治安は非常に良いですが、週末の深夜はバーエリアでの騒音や小競り合いに注意してください。
主要都市: Groningen
特有リスク:
- ・週末深夜の酔客
- ・特定地域の微小地震(減少傾向)
経済・物価情報
経済概要
オランダは世界第18位前後のGDPを誇る高度先進国です。経済は貿易、物流(ロッテルダム港)、ハイテク産業、高度農業に支えられています。1人当たりGDPは約7万ドルと欧州でもトップクラス。2025年の経済成長率は1.7%程度と予測されますが、賃金上昇に伴うサービス価格の底上げによりインフレ率は3%前後で推移。特に宿泊費や外食費の高騰が旅行者の負担となっています。
生活費・物価
物価は欧州内でも高い部類に入ります。アムステルダム等の大都市では、中級ホテルの1泊料金が200〜300ユーロに達することも珍しくありません。外食はカジュアルなランチで15〜25ユーロ、夕食は40〜60ユーロが目安です。スーパーでの食料品購入は比較的リーズナブルですが、2026年より宿泊施設の消費税(VAT)増税が予定されており、さらなるコスト増が懸念されます。
通貨情報
通貨はユーロ(EUR)です。世界一と言われるキャッシュレス社会で、スーパーやカフェ、公共交通機関の多くが「PIN ONLY(現金不可)」を導入しています。以前はMaestroが主流でしたが、現在はVisa/Masterのタッチ決済(デビット含む)が広く普及しています。小規模店舗や市場以外で現金が必要になる場面は極めて少なく、100ユーロ札などは受け取りを拒否されることが多いです。
チップガイド
オランダには厳格なチップ制度はありませんが、レストランやカフェで良いサービスを受けた場合は、合計金額の5〜10%程度を上乗せするか、端数を切り上げて支払うのが一般的です。ただし、サービス料が料金に含まれている場合は不要。タクシーでも少額の端数を切り上げる程度で十分です。サービスが悪ければ支払う必要はありません。
予算ガイド
バックパッカー予算(1日80〜100ユーロ):ドミトリー宿泊、スーパー利用、無料観光地中心。ミドルレンジ(1日200〜350ユーロ):中級ホテル、レストランでの食事、主要美術館の見学、公共交通機関利用。ラグジュアリー(1日500ユーロ〜):4つ星以上ホテル、有名レストラン、プライベートツアーやタクシー移動。アムステルダム中心部での滞在はこれに20%程度上乗せを想定すべきです。
文化・マナー情報
歴史的背景
17世紀の「黄金時代」に海洋大国として繁栄し、レンブラントやフェルメールといった巨匠を生み出しました。世界初の株式会社(連合東インド会社)を設立するなど、合理主義と貿易による国際的な視点が国民性の基礎となっています。低地国家として常に水害と戦ってきた歴史があり、堤防建設や土地管理における高い協調性と技術力を持っています。第二次世界大戦後の多文化主義の受け入れにより、非常に多様な民族が共生する社会を築いています。
社会規範・マナー
「Dutch Directness」と呼ばれる非常に率直なコミュニケーションが最大の特徴です。遠回しな表現を好まず、イエス・ノーをはっきり言いますが、これは無礼ではなく誠実さと見なされます。また、平等を重んじる気質があり、派手な権力誇示を嫌います。自転車優先の社会ルール、時間への厳格さ、そして個人の自由を尊重する姿勢が根付いています。プライバシーを重視するため、親しくなるまでは家庭のことなどを深く聞きすぎないのがマナーです。
宗教・慣習
現在は無宗教者が過半数を超える世俗的な国家ですが、歴史的にはキリスト教(プロテスタント)の倹約の精神が文化に深く影響しています。日曜日でも主要都市の店舗は営業していますが、地方では閉まることもあります。クリスマスや国王の日(4月27日)は重要な祝祭日で、特に国王の日は街中がオレンジ色に染まります。大麻や売春に対する「寛容政策」がありますが、あくまで特定のルール下でのみ認められていることを理解してください。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
オランダの宿泊施設は多様ですが、アムステルダム中心部は非常に高額で、予約も数ヶ月前から埋まりがちです。予算を抑えるなら、ハールレムやユトレヒトといった近隣都市に泊まり、列車で通勤・観光するのが賢い選択です。ボートに泊まる「ハウスボート」体験も人気。2026年からは宿泊にかかる消費税が9%から21%へ大幅に引き上げられるため、見積もり時には総額を確認してください。また、アムステルダムでは「観光税」が宿泊費に加算されます。
食事ガイド
オランダ料理は素朴でボリュームがあります。名物は「ハーリング(ニシンの塩漬け)」、「スタンポット(マッシュポテト料理)」、そして「クロケット(コロッケ)」。自動販売機式のスナックショップ(FEBO)は手軽な食体験として有名。パンケーキ(パンネクック)やストロープワッフルも必食です。近年は美食の国としての評価も高く、多国籍料理やベジタリアン、ヴィーガン向けのレストランが非常に充実しており、世界最高水準の食事が楽しめます。
実用情報
通信・SIM
オランダの通信環境は世界トップクラスです。空港や駅、カフェでの無料WiFiが充実しています。SIMカードはKPN、Vodafone、T-Mobileが大手。旅行者にはeSIM(AiraloやHolafly等)の利用が最も手軽。現地で購入する場合は、スキポール空港内の売店や街中の通信ショップでプリペイドSIMが20〜40ユーロ程度で手に入ります。通信速度は5Gが広く普及しており、非常に快適です。
銀行・ATM
極端なキャッシュレス社会で、ATM(現金を下ろす場所)自体が減少傾向にあります。「Geldmaat」と書かれた黄色いATMが共通規格です。海外カードでの引き出しには手数料がかかるほか、一部の店舗ではVisa/Masterカードを拒否し、現地のデビットカード(旧Maestro)のみ受け付ける場合がありますが、2024年以降この問題は解消されつつあります。常に最低限の現金(€50程度)は予備で持つと安心です。
郵便・配送
郵便局は「PostNL」が運営しており、独立した店舗は少なく、書店(Bruna等)やスーパーの中にサービスカウンターが設置されています。日本へのポストカード送付は切手代€1.75程度。荷物の発送もスムーズですが、関税書類のオンライン入力が必要になる場合があります。民間のDHLやUPSの拠点も多く、荷物の受取所(Pick-up point)も街中に点在しており便利です。
電源・アダプター
電圧は230V、周波数は50Hzです。プラグ形状は丸い2本ピンの「Cタイプ」または、接地ピン用の凹みがある「Fタイプ」です。日本の電化製品(100V専用)をそのまま使うと故障・発火の恐れがあるため、変圧器が必要。スマートフォンやノートPCなどの100-240V対応品は、変換プラグのみで使用可能です。
洗濯サービス
ホテルのランドリーサービスは高額ですが、街中に「Wasserette(コインランドリー)」が点在しています。特にアムステルダム等の都市部では、洗濯と乾燥で10〜15ユーロ程度、カフェ併設のオシャレな店舗もあります。セルフサービスだけでなく、店員に預けて数時間後に受け取る「Service wash」も一般的で、忙しい旅行者にはおすすめです。
公衆トイレ
公衆トイレは有料(€0.50〜1.00)が基本です。駅や大型ショッピングモールでは、ゲートにカードをかざして支払う形式が主流。支払うと、店内で使えるクーポンが出てくることもあります。アムステルダムの街中には男性用の無料立ち小便器が設置されていますが、女性用は少なく、デパートやカフェを利用するのが一般的です。緊急時は「HogeNood」アプリで最寄りのトイレが探せます。
主要都市ガイド
アムステルダム
Amsterdam
オランダ最大の都市であり、世界中から観光客が集まります。165以上の運河と歴史的建造物が並び、昼夜を問わず活気があります。一方で、人口あたりの犯罪率は国内で最も高く、特に中央駅や観光路線(トラム1・2・5番)でのスリ、置き引き、自転車盗難が非常に多いです。夜間の飾り窓地区や一部の公園周辺では、不審な薬物売人からの声かけに注意が必要です。
主な観光地:
国立美術館 (Rijksmuseum), アンネ・フランクの家, ヴァン・ゴッホ美術館, 運河クルーズ
避けるべきエリア:
- ・深夜の飾り窓地区周辺の路地
- ・アムステルダム・ズイドースト地区(深夜)
- ・スローテルダイク駅周辺の不人気なエリア
ベストシーズン: 4月中旬〜5月中旬(チューリップと国王の日)
詳細ページへ →ロッテルダム
Rotterdam
欧州最大の港湾を持ち、第二次世界大戦後の復興による独創的な近代建築が立ち並ぶ都市です。経済の中心地の一つであり、アムステルダムよりもモダンで開放的な雰囲気があります。治安は概ね良好ですが、港湾都市特有の組織犯罪や薬物関連の事件が住宅街で稀に発生します。夜間のロッテルダム・ズイド地区は、旅行者にとって少し警戒が必要なエリアとされています。
主な観光地:
キューブハウス, マルクトハル, ユーロマスト, キンデルダイク(近郊)
避けるべきエリア:
- ・ロッテルダム・ズイド(夜間)
- ・中央駅北側の暗い路地
- ・港湾施設付近の立ち入り禁止エリア
ベストシーズン: 6月〜8月(野外イベントが豊富)
詳細ページへ →ハーグ
The Hague
政府機関、王宮、国際司法裁判所が集まる政治の街です。アムステルダムに比べて落ち着いており、高級感のある街並みが広がっています。治安は非常に良いですが、国会議事堂周辺やダム広場では政治的なデモが多発します。最近は反移民や農業政策への抗議が過激化することがあるため、集会を見かけたら速やかに離れることが推奨されます。海岸リゾートのスヘフェニンゲンは夏季に混雑します。
主な観光地:
マウリッツハイス美術館, 平和宮, ビネンホフ, スヘフェニンゲン海岸
避けるべきエリア:
- ・デモ開催中の国会議事堂周辺
- ・夜間のスヘフェニンゲン人通りの少ない場所
- ・ハーグ・ホランズ・スプール駅周辺(夜間)
ベストシーズン: 5月〜9月(ビーチシーズンと重なる)
詳細ページへ →ユトレヒト
Utrecht
オランダ鉄道網の心臓部であり、歴史的な旧市街と活気ある学生文化が同居しています。運河沿いのテラスはアムステルダムとは一味違う親しみやすさがあります。犯罪率は低く、観光客が巻き込まれる重大犯罪は稀です。主なリスクは混雑したユトレヒト中央駅でのスリや、狭い道での自転車との接触事故です。家族連れや女性の一人旅にも非常に適した安全な都市です。
主な観光地:
ドム塔, ミッフィー・ミュージアム, 鉄道博物館, カステール・デ・ハール(近郊)
避けるべきエリア:
- ・駅西側の工事区域や不人気な場所
- ・深夜のカナル・エイラント地区の一部
ベストシーズン: 4月〜6月(運河沿いの散策が最適)
詳細ページへ →アイントホーフェン
Eindhoven
フィリップス社創業の地で、現在はハイテク技術とデザインの世界的拠点です。モダンなショッピング街やレストランが多く、ビジネス客も目立ちます。治安は全体的に良好ですが、週末の繁華街ストラトゥムス・エイントはバーが集中しており、深夜は酔客によるトラブルや小競り合いが散見されます。アムステルダムに比べるとスリの発生率は低いですが、基本的な注意は必要です。
主な観光地:
フィリップス・ミュージアム, ファン・アッベ美術館, ストラトゥムス・エイント(バー通り), セント・カタリナ教会
避けるべきエリア:
- ・週末深夜のストラトゥムス・エイントの混雑
- ・夜間のウンスル地区の裏通り
ベストシーズン: 10月(ダッチ・デザイン・ウィーク開催時)
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
オランダは国土が非常に狭いため、国内線フライトは実質的に存在しません。主要空港であるスキポール空港(アムステルダム)からアイントホーフェンやグロニンゲンへの移動は、すべて鉄道や高速バスで完備されています。空路を利用するのは国際線の乗り継ぎのみです。スキポール空港は非常に効率的ですが、近年はセキュリティチェックの混雑が問題化しているため、国際線出発の3時間前には到着しておくことを強く推奨します。
鉄道・バス
オランダ鉄道(NS)は国内全域を網羅しており、非常に高頻度で正確に運行されています。黄色の車体が特徴で、主要都市間は15分〜30分おきにIntercity(特急)が走っています。バスはConnexxionやArrivaなどが地方路線を支えており、鉄道駅が起点となっています。乗車には「OVpay」と呼ばれる、非接触型クレジットカードやデビットカードを直接かざす決済システムが主流となっており、チケットを買う手間が省けます。チェックイン・アウトを忘れないよう注意してください。
レンタカー・配車サービス
都市部以外を自由に回るにはレンタカーが便利ですが、オランダは道路が狭く、特にアムステルダム等の中心部での運転は困難を極めます。運河沿いの駐車スペースは非常に高額で、駐禁の取り締まりも厳格です。高速道路(Autosnelweg)は無料ですが、制限速度が日中(6-19時)は100km/hに制限されていることに注意してください。配車アプリはUberが主要都市で普及しており、タクシーより安価で信頼性も高いですが、深夜やピーク時は料金が高騰します。
交通リスク評価
鉄道とメトロは非常に安全ですが、アムステルダム中央駅やトラム内でのスリは常態化しています。特にドア付近でスマートフォンを操作していると、停車直前にひったくられる手口に注意。タクシーはスキポール空港での無許可営業タクシー(客引き)を避け、必ず正規の乗り場を利用してください。自転車事故は旅行者が負う最も高いリスクの一つです。信号のない交差点でも自転車が優先されることが多く、歩行者は常に左右を確認する必要があります。
都市別交通ガイド
Amsterdam
地下鉄: 5路線あり、中心部と郊外を結びます。清潔で安全ですが、駅構内のスリには注意。
バス: GVBが運営。夜間バス(Nachtbus)も充実しており24時間移動可能です。
タクシー: 正規タクシーは青色ナンバー。Uberが最も便利で価格が明確です。
徒歩・自転車: 世界一の自転車都市。歩行者は自転車専用レーン(赤い道)に入らないよう厳戒注意。
費用目安: 1時間券€3.40、1日券€9.00。OVpay利用で距離制料金になります。
Rotterdam
地下鉄: 5つのメトロ路線(A-E)があり、周辺都市ハーグへもメトロE線で繋がっています。
バス: RETが運営。トラムも非常に効率的で、主要スポットを網羅しています。
タクシー: タクシー乗り場は駅やホテル前に集まっています。Uberも利用可能です。
徒歩・自転車: 道が広く走りやすいですが、港湾部などは距離があるため自転車が便利です。
費用目安: 1時間券€4.50(トラム・バス・メトロ共通)。OVpay推奨。
The Hague
地下鉄: メトロはないが、近隣都市を結ぶランドスタット・レール(高速トラム)がメトロの役割を果たしています。
バス: HTMが運営。ビーチへのアクセスはトラム1番や9番が非常に便利です。
タクシー: タクシーは電話予約やアプリが一般的。主要駅には乗り場があります。
徒歩・自転車: 平坦で歩きやすいですが、デモ等で中心部の交通規制が入ることがあります。
費用目安: 1時間券€4.50。1日券€7.10。OVpayでの支払いが最も安上がりです。
Utrecht
地下鉄: 地下鉄はないが、駅と郊外を結ぶ最新のトラム(路面電車)が運行されています。
バス: U-OVが運営。駅構内の巨大なバスセンターから四方に路線が伸びています。
タクシー: 駅の西側に大規模なタクシー乗り場があります。Uberも稼働しています。
徒歩・自転車: 駅に世界最大の自転車駐輪場(12,500台収容)があるほど自転車が主役です。
費用目安: 短距離なら€2〜3程度(OVpay利用時)。
Eindhoven
地下鉄: メトロやトラムはなく、バスが唯一の公共交通機関です。
バス: Hermesが運営。電気バスが多く、非常に静かで効率的。空港バスも頻繁です。
タクシー: ハイテク企業が多いため、出張者向けのタクシーやUberが非常に多いです。
徒歩・自転車: 「Hovenring」と呼ばれる空中の自転車専用円形交差点など、設備が未来的です。
費用目安: 中心部内なら数ユーロ程度。OVpayが使えます。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在オランダ日本国大使館
Embassy - The Hague
住所: Tobias Asserlaan 5, 2517 KC, The Hague
電話: +31 (0)70 346 9544
管轄: オランダ全域
緊急対応: 24時間対応(閉館時は緊急電話受付へ転送)
領事サービス
日本大使館では、パスポートの紛失・盗難時の「帰国のための渡航書」発行、事件・事故に遭遇した際の助言、重病時の家族への連絡などの援護を行っています。婚姻届や出生届などの戸籍事務、在外選挙の登録、証明書の発行も可能です。なお、警察への届出の代行や、医療費・弁護士費用の立替、保釈の保証人になることなどはできません。訪問前に必ず電話またはメールでの予約が必要です。緊急時は予約なしでも対応されますが、事前に状況を伝えることが重要です。
長期滞在ビザ
日本国籍者は90日以内の観光・ビジネス滞在はビザ不要です。それを超える滞在(留学、就労、家族呼び寄せ等)には居住許可(MVV/VVR)が必要です。特に日蘭通商航海条約に基づく個人事業主ビザ(起業家ビザ)は、他国に比べて資本金要件が低く設定されており、日本人にとって取得しやすいことで知られています。ただし、移民局(IND)の手続きは非常に時間がかかるため、渡航前から周到な準備と書類(アポスティーユ付きの戸籍謄本等)の準備が必須となります。
リモートワーク・デジタルノマド
オランダには公式な「デジタルノマドビザ」は存在しませんが、前述の個人事業主ビザをリモートワーカーが活用するケースが増えています。コワーキングスペースはアムステルダムやユトレヒトに非常に多く、英語環境も抜群です。安定した高速インターネット(光ファイバー普及率高)が保証されています。ただし、最大の問題は「住宅不足」です。中長期滞在のための手頃なアパートを見つけるのは極めて困難で、家賃も非常に高騰しているため、事前に十分な予算を確保する必要があります。
ビジネスビザ
短期の出張(会議、商談、短期調査等)であれば90日以内のビザ免除枠内で可能です。現地法人での就労を伴う場合は、雇用主が移民局(IND)に対して「高技能移民(Kennismigrant)」としての申請を行うのが最も一般的で迅速な方法です。この制度では、一定以上の給与基準を満たす必要があります。ビジネス文化は合理的で効率重視。会議は結論を出す場と考えられており、率直な意見交換が求められます。服装はセクターによりますが、ハイテク系はビジネスカジュアルが主流です。
推奨防犯装備
マネーベルト・セキュリティポーチ
必須防犯グッズ
アムステルダム等の主要都市ではスリが非常に多発しています。パスポートや予備の現金は衣類の下に隠して携行してください。
スキミング防止カードケース
推奨防犯グッズ
満員トラムや駅構内での非接触スキミング被害を防ぐため、RFIDブロック機能付きの財布やケースの使用を推奨します。
強力な自転車ロック(U字ロック)
必須防犯グッズ
オランダは自転車盗難が極めて多く、レンタル自転車を利用する際は2つ以上の異なるタイプの鍵をかけるのが現地流です。
レインコート・防水ジャケット
必須衛生用品
天候が非常に変わりやすく、風も強いため折り畳み傘よりもしっかりとした防水性のある上着が実用的で重宝します。
ポータブルモバイルバッテリー
推奨通信機器
地図アプリやOVpay(交通決済)の使用でスマートフォンの消耗が早いため、緊急連絡手段確保のためにも携行すべきです。
海外旅行保険証(英文)
必須保険
オランダの医療費は高額です。救急車(有料)や病院受診時に備え、キャッシュレス対応可能な保険への加入が必須です。
防犯用ワイヤーロック
推奨防犯グッズ
中長距離列車での移動中、荷物棚に置いたスーツケースを座席や棚に固定しておくことで置き引きリスクを低減できます。
デビットカード(複数ブランド)
必須経済用品
極度のキャッシュレス社会で現金不可の店も多いため、Visa/Masterのデビットやクレジットカードを2枚以上持ちましょう。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
オランダは女性の一人旅にとって世界で最も安全な国の一つです。高い英語通用度と効率的な公共交通により、ストレスなく移動できます。ただし、深夜のアムステルダム中央駅周辺や飾り窓地区の端、またはロッテルダム・ズイドなどの特定地区では、執拗なキャットコーリング(しつこい声かけ)に遭遇することがあります。これらは無視して立ち去るのが最善です。また、夜間にトラムや列車に乗る際は、なるべく運転士に近い車両や乗客が多い車両を選んでください。万が一に備え、現地の緊急番号112と、配車アプリUberを登録しておくことを強くお勧めします。服装は自由ですが、高価なブランドバッグはスリの標的になりやすいため、現地に馴染むスマートカジュアルが防犯とファッションの両面で理想的です。
LGBTQ+旅行者向けガイド
世界で初めて同性婚を合法化したオランダは、LGBTQ+旅行者にとって非常にフレンドリーで安全な国です。特にアムステルダムは歴史的にゲイ・カルチャーの中心地であり、レギュリエスドワールス通り(Reguliersdwarsstraat)を中心に多くのゲイバーやクラブが立ち並びます。毎年8月の「アムステルダム・プライド」は運河をパレードする世界唯一の形式で、街全体が祝祭に包まれます。社会的にも受容度が高く、公の場での同性同士の愛情表現も一般的ですが、宗教色が残る一部の地域や移民が多い特定の地区では、稀に保守的な視線を受けることもあります。ヘイトクライムに対する法整備も厳格で、万が一差別的な被害を受けた場合は、警察や専門の支援団体「Roze in Blauw(青の中のピンク)」という警察内の特別ユニットが親身に対応してくれます。
家族・シニア旅行者向けガイド
オランダは家族連れやシニア層に非常に優しいインフラが整っています。鉄道(NS)には「Stiltecoupe(静音車両)」があり落ち着いて移動できるほか、子供向けの格安チケット「Railrunner」も便利です。駅や主要施設には必ずエレベーターがあり、トラムやバスも低床式で車椅子やベビーカーでの利用がスムーズです。シニアの方には、主要都市の美術館を網羅する「ミュージアムパス(Museumkaart)」の購入がお勧めですが、1ヶ月有効の臨時カード形式があるため購入時に注意してください。レストランには子供用メニューが完備されていることが多く、運河沿いのカフェでのんびり過ごすのも最適です。ただし、アムステルダム等の中心部は石畳が多く、かなり歩くことになるため、クッション性の高い靴を持参してください。また、自転車が非常に多いため、子供が自転車道に飛び出さないよう、常に手をつなぐか注意を払う必要があります。
安全に関するよくある質問
大麻(コーヒーショップ)に入るのは安全ですか? ▼
オランダでは許可された店での使用は処罰されませんが、日本人は日本の「大麻取締法」により海外での使用も処罰対象となります。トラブル防止のため入店は控えてください。
夜一人で歩いても大丈夫ですか? ▼
主要都市の中心部は概ね安全ですが、深夜の飾り窓地区や人通りのない公園、特定の下町地区は避けてください。Uberの利用が安全です。
偽警官に話しかけられたら? ▼
絶対に財布を出さないでください。「最寄りの警察署で応じる」と言うか、周囲の人に助けを求めてください。本物は路上で財布を調べません。
自転車レーンを歩いてもいいですか? ▼
非常に危険です。猛スピードの自転車と衝突し、負傷するリスクが高いです。必ず歩道(タイルや石畳)を歩いてください。
テロの可能性はありますか? ▼
警戒レベルは「4」で、現実的な脅威があるとされています。観光地や駅では常に周囲に注意を払い、不審な荷物には近づかないでください。
スリに遭いやすい場所は? ▼
アムステルダム中央駅、トラム内、ダム広場、美術館の行列です。リュックは体の前に抱えて持つのが現地での防犯スタイルです。
性労働者を撮影してもいいですか? ▼
絶対に厳禁です。カメラやスマホを没収されたり、用心棒から物理的な危害を加えられる重大なトラブルに発展します。
路上で声をかけてくる「親切な人」は? ▼
ケチャップ詐欺などの注意そらしの可能性があります。荷物をしっかり握り、速やかに立ち去るのが無難です。
貴重品の保管方法は? ▼
ホテルのセーフティボックスを使用し、パスポートの原本ではなくコピーを携帯することを検討してください。ただし再発行には原本が必要です。
緊急時に英語が通じない場合は? ▼
警察・救急のオペレーターは必ず英語が話せます。落ち着いて状況を伝えてください。
実用的なよくある質問
OV-chipkaartはまだ必要ですか? ▼
いいえ、現在はOVpay(タッチ決済のクレジットカード)で全ての公共交通が利用できるため、旅行者がカードを買う必要はほぼありません。
水道水は飲めますか? ▼
はい、世界最高水準の品質で、国内どこでもそのまま飲めます。ペットボトルの水を買うよりエコで経済的です。
お店で現金は使えますか? ▼
スーパー(Albert Heijn等)や一部のカフェは「PIN ONLY(現金不可)」です。常にカードを持ち歩く必要があります。
日曜日はお店が開いていますか? ▼
都市部では午後から開くことが多いですが、地方では閉まることもあります。スーパーは都市部なら毎日営業しています。
チップはいくら払えばいいですか? ▼
義務ではありません。満足した時に5〜10%程度、または端数を切り上げる程度がスマートです。
コンセントの形は? ▼
CタイプまたはFタイプです。日本のプラグはそのまま刺さりませんので、変換アダプターが必要です。
電車が遅れたらどうすればいいですか? ▼
NSのアプリで振替路線を確認してください。30分以上の遅延は、後日オンラインで一部返金申請ができる場合があります。
レジでの支払いの流れは? ▼
金額が表示されたらカードを端末にかざすだけです。暗証番号(PIN)を求められる場合もあります。
ゴミの分別は厳しいですか? ▼
街中のゴミ箱は分別が簡略化されていますが、ペットボトルや缶は「Statiegeld(デポジット)」対象で、スーパーの回収機で返金されます。
公共交通の深夜運行は? ▼
主要都市間を繋ぐ深夜列車(Nachtnet)が1時間に1本程度走っています。アムステルダム市内は深夜バスがあります。
オランダの治安に関するよくある質問
オランダの治安は良い?悪い? ▼
オランダの治安は世界的に見て非常に安定しており、総合スコアも82点と高い水準にあります。しかし、アムステルダムやロッテルダムといった主要都市の観光スポット、公共交通機関ではスリや置き引きが多発しており、犯罪発生率は国内平均の2倍以上に達します。また、テロ警戒レベルが「4」に据え置かれていることや、政治的な分断によるデモが頻発している点にも留意が必要です。基本的な防犯意識を持ち、現地の最新ニュースを確認していれば、過度に心配することなく快適に旅行を楽しむことができます。
オランダで危険な地域はどこ? ▼
観光の拠点となるアムステルダム中央駅やスキポール空港周辺はスリや置き引きが非常に多く、注意が必要です。地域別では、アムステルダム東南部(Zuidoost)やロッテルダム南部(Zuid)は統計的に犯罪率が高く、ギャング関連の事件や強盗の報告があるため、夜間の不用意な一人歩きは避けるべきです。また、政治の中枢であるハーグでは大規模なデモが突発的に発生し、暴動化するリスクがあるため、集会場所には近づかないようにしましょう。深夜の飾り窓地区も売人が増えるため警戒が必要です。
オランダ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」と言われるほど治安が崩壊しているわけではありませんが、幾つかの懸念事項はあります。2024年以降、テロ警戒レベルが「4」となっており、攻撃の現実的な可能性が指摘されています。また、薬物組織に関連した局所的な爆発事件が住宅街で発生していますが、これに一般観光客が巻き込まれる可能性は極めて低いです。最も「やばい」のは観光客を狙った窃盗の多さです。貴重品の管理を徹底し、デモや大規模な集会を避けるなどの基本的な対策を講じていれば、安全に観光を楽しむことが可能です。
オランダは女性一人でも怖くない? ▼
オランダは女性の権利が尊重されたリベラルな社会であり、日中の観光地であれば女性一人旅でも決して怖くはありません。ただし、夜間のアムステルダム東南部やロッテルダム南部、深夜の飾り窓地区などは雰囲気が変わり、ドラッグ売人や酔客が増えるため避けた方が賢明です。近年、アジア系住民や旅行者に対する不適切な言動(マイクロアグレッション)も散発的に報告されています。不審な人物には近づかない、夜間の移動はタクシーを利用するなどの一般的な安全対策を守れば、一人旅でも十分に楽しめます。
オランダでスリに遭わないための対策は? ▼
オランダ、特にアムステルダムでのスリ対策は必須です。バッグは常に体の前で持ち、ファスナーは必ず閉めてください。スキポール空港や中央駅で荷物から手を離すのは厳禁です。カートに乗せたカバンが目を離した隙に盗まれる被害が多発しています。また、レストランやカフェで椅子にカバンをかけたり、足元に置いたりすることも避けましょう。スマートフォンをテーブルの上に置くのも狙われる原因になります。不自然に話しかけてくる人物や、路上でのパフォーマンスに夢中になっている際が最も狙われやすいため注意が必要です。
オランダで多い詐欺の手口は? ▼
代表的な詐欺には「偽警察官」によるものがあります。警察官を装った人物が「偽札の捜査」と称して財布を見せるよう要求し、現金を抜き取る手口です。本物の警察官が路上で財布の中身を確認することはありません。また、路上でミサンガを勝手に手に巻き付けて代金を請求する手口や、署名活動を装い寄付を強要するケース、さらには安いアパートの賃貸を装った架空予約詐欺(特に長期滞在者向け)も報告されています。見知らぬ人物からの甘い誘いや、強引なアプローチには「ノー」とはっきり断る勇気が重要です。
オランダで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人旅行者が最も巻き込まれやすいのは、圧倒的に「窃盗犯罪」です。特に空港や駅での置き引き、公共交通機関内でのスリが目立ちます。日本人は多額の現金を持ち歩いている、または警戒心が薄いと思われやすく、組織的なスリグループのターゲットにされることがあります。他にも、親切を装って汚れを指摘し、服を拭いている間に貴重品を盗む「ケチャップ汚れ詐欺」のような手口も健在です。身体的な暴行を伴う犯罪は稀ですが、人通りの少ない場所での強盗事件もゼロではないため、周囲の状況への注意は怠らないでください。
オランダ旅行で注意すべきことは? ▼
まず、テロ警戒レベル4であることを認識し、政府機関や公共交通機関など人の集まる場所では周囲に注意を払ってください。また、オランダはデモやストライキが頻繁に行われます。これに遭遇すると交通機関が麻痺するだけでなく、暴動に発展する場合もあるため、速やかに現場を離れましょう。さらに「コーヒーショップ」は大麻販売所を指します。薬物政策は寛容ですが、公共の場での使用や過度な摂取はトラブルの元です。自転車大国であるため、自転車道への歩行者侵入は非常に危険で、事故の原因となるので厳禁です。
オランダで起こりやすいトラブルは? ▼
最も多いのは交通網の混乱に関連するトラブルです。鉄道のストライキやオーバーツーリズム対策による観光地の入場制限、宿泊税の増税など、渡航前に最新の制度を確認しておく必要があります。また、自転車盗難が非常に多く、レンタル自転車を利用する際は二重ロックが必須です。さらに、アムステルダムなどでは観光客への規制が強まっており、路上での飲酒や迷惑行為に対して高額な罰金が科されることがあります。現地のルールやエチケットを遵守しないことで、現地住民とのトラブルに発展するケースも増加しています。
オランダで被害に遭ったらどうする? ▼
緊急事態(事件・事故・救急)の場合は、欧州共通の緊急番号「112」へダイヤルしてください。盗難被害などで警察の証明書(ポリスレポート)が必要な場合は、最寄りの警察署に出向くか、軽微な被害であればオンラインで届け出ることも可能です。パスポートを紛失・盗難された場合は、速やかに在オランダ日本国大使館へ連絡し、再発行の手続きを行ってください。クレジットカードの盗難時は即座にカード会社へ連絡して利用停止措置を講じることが重要です。現地の警察は英語が通じる場合がほとんどです。
オランダの治安詳細
オランダの治安概要
オランダの治安は全体として良好で、TGスコアも82点と世界的に高い安全性を維持しています。しかし、2024年以降はテロ警戒レベルが5段階中4(現実的な可能性がある)に維持されており、公共の場での警戒が必要です。また、アムステルダムやロッテルダムなどの主要都市では、観光客を狙ったスリ、置き引き、詐欺といった軽犯罪が国内平均の2倍以上の頻度で発生しており、スキポール空港や中央駅での被害が顕著です。政治的な分断や移民問題を背景としたデモが突発的に発生し、暴動化するリスクもあるため、常に最新の現地情報を確認することが求められます。
オランダは危険?やばい?
オランダは「非常に危険」というわけではありませんが、幾つかの「やばい」側面が存在します。国家レベルの脅威として、テロ警戒レベルが4であることが挙げられ、主要施設では厳重な警備が行われています。また、薬物組織「モクロ・マフィア」に起因する爆発事件が住宅街で散発しており、治安当局の課題となっています。ただし、これらが観光客を直接標的にすることは稀です。旅行者にとって最も現実的な危険は、プロのスリ集団による窃盗です。特にアムステルダム中央駅や人気観光地での犯行は非常に巧妙であり、一瞬の隙も許されない状況が続いています。防犯意識さえあれば「やばい」状況を避けることは十分可能です。
オランダは怖い?一人旅でも大丈夫?
オランダは非常にリベラルで多様性に寛容な国であり、女性の一人旅であっても過度に「怖い」と感じる必要はありません。しかし、アムステルダムの飾り窓地区などは、深夜になると酔客や薬物売人が集まり、雰囲気が悪化するため、一人歩きは避けるべきです。また、近年はアジア系住民へのマイクロアグレッションが一部で報告されており、稀に差別的な言動に遭遇し不快な思いをするケースもあります。地方都市は非常に平和ですが、主要都市の駅周辺などは独特の緊張感があるため、夜間の移動には公共交通機関ではなくタクシーを利用するなど、一般的な自己防衛を徹底することで、安心して滞在を楽しむことができます。
スリ・詐欺・犯罪の実態
オランダでの主な犯罪は窃盗と詐欺です。特に「スリ」は組織化されており、アムステルダム中央駅、路面電車(トラム)、スキポール空港が主要な発生現場です。一人が地図を広げて話しかけてくる間に、背後から別の仲間がバッグをあさる共犯の手口が一般的です。また、空港のベンチでの居眠り中や、カートに置いた荷物の一瞬の隙を狙う「置き引き」も日本人被害が絶えません。詐欺では「偽警察官」が有名で、私服で現れ「偽造紙幣や薬物の捜査だ」と称して財布の中身を確認するフリをして現金を抜き取ります。路上での署名活動を装った金銭要求や、自転車でのひったくりも増加傾向にあります。薬物政策の寛容さゆえに、路上で違法薬物を売りつけてくる売人も多いため、関わらないよう注意が必要です。
地域別の危険度
地域別では、アムステルダム中心部(Centrum)がレベル2で、スリや詐欺が国内で最も集中しています。一方、アムステルダム東南部(Zuidoost)はレベル3とされ、統計的に重犯罪率が高く、ギャング活動も報告されるため、夜間の立ち入りは推奨されません。ロッテルダム南部(Zuid)もレベル3の警戒が必要で、港湾都市特有の薬物犯罪や、最近では住宅街での爆発事件が頻発しています。ハーグ(The Hague)は政治の中心地であり、大規模なデモが頻発するため、集会エリアには近づかないよう注意が必要です。スキポール空港周辺はレベル2ですが、置き引き被害は世界最悪レベルであり、到着直後の日本人旅行者がターゲットにされやすい傾向にあります。各地域のリスク特性を理解し、滞在場所に合わせた警戒を怠らないことが重要です。
オランダ旅行で注意すべきポイント
オランダ旅行で最も注意すべき点は、貴重品の徹底管理です。特に公共交通機関や空港では、カバンを常に視界に入れ、手から離さないようにしてください。次に、政治的デモへの注意です。ハーグやアムステルダムでは、移民政策や国際情勢を巡るデモが頻発しており、これに遭遇した場合は速やかに離れることが賢明です。また、「コーヒーショップ」で販売されているソフトドラッグは、日本人であっても日本の法律(大麻取締法等)の適用を受ける可能性があるため、絶対に手を出さないでください。さらに、オランダは世界有数の自転車大国であり、歩行者が誤って自転車専用レーンを歩くと非常に危険で、激しく衝突されるトラブルも多いため、足元と周囲の標識には常に注意を払いましょう。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例として多いのは、スキポール空港の到着ロビーで荷物をカートに乗せ、案内板を見ている数秒の間にバッグが盗まれるケースです。また、アムステルダムのカフェで椅子の背もたれにバッグを掛けていたところ、店を出る際に紛失に気づくという例も後を絶ちません。他にも、路上の偽警察官に財布を渡し、現金を抜かれたことに後で気づく事例や、デモによる突然の交通規制で予約していた列車や飛行機に乗れなかったというトラブルも報告されています。最近では、オーバーツーリズムの影響で宿泊税や入場料が予告なく変更されたり、観光客への風当たりが強い地域で現地住民と口論になったりするケースも増えています。
被害に遭った場合の対応
万が一被害に遭った場合は、まず緊急連絡番号「112」に連絡してください。これは警察、消防、救急の共通番号です。盗難被害であれば、最寄りの警察署(Politie)に行き、ポリスレポート(紛失・盗難証明書)を作成してもらう必要があります。これは保険金請求やパスポートの再発行に不可欠です。パスポートを紛失した場合は、在オランダ日本国大使館(ハーグ所在)へ連絡してください。電話番号は +31 (0)70 346 9544 です。大使館では「帰国のための渡航書」の発給申請などの支援を行っています。クレジットカード被害の場合は、即座に日本のカード会社へ連絡し、不正利用を防ぐための停止措置を行ってください。多くの警察署や公共施設では英語での対応が可能です。