台北 (Taipei)

台湾 (Taiwan) 首都

最終更新: 2026年1月15日

88
安全スコア
A-
身体的安全
A+
医療・衛生
C+
詐欺
A
テロ
B+
スリ
A-
暴力犯罪

総合評価

世界屈指の安全性を誇るが、2025年末の無差別殺傷事件と急増する高度な投資詐欺がスコアに影響。警察の即応体制は非常に高いが、公共の場での防犯意識とSNS関連の詐欺に対する高い警戒心が依然として求められる。

身体的安全 (A-)

台湾は世界的に極めて安全ですが、2025年末の台北駅無差別殺傷事件を受け、公共交通機関での警戒レベルが引き上げられました。夜間の独り歩きは安全ですが、主要駅や地下街での周囲への注意が必要です。

医療・衛生 (A+)

医療水準はアジア最高峰であり、日本語対応可能な総合病院も多く存在します。国民皆保険制度が浸透しており救急体制も迅速ですが、旅行者は海外旅行保険の加入が推奨されます。

詐欺 (C+)

現在、台北で最も警戒すべきリスクです。SNSやマッチングアプリを通じた巧妙な投資詐欺が激増しており、日本人居住者もターゲットになっています。観光地での押し売りやぼったくりも散発しています。

テロ (A)

直接的なテロリスクは極めて低いですが、中国との地政学的緊張に伴うサイバーテロや重要インフラへの攻撃リスクが常に存在します。政治的デモは総統府周辺で発生しますが、概ね平穏に行われます。

スリ (B+)

士林や饒河街などの混雑する夜市、およびMRTの主要駅構内でのスリ被害が増加傾向にあります。特に雨の日の傘差し時や食べ歩き中など、両手が塞がっている際が狙われやすい状況です。

暴力犯罪 (A-)

統計的な凶悪犯罪発生率は0.1%以下と極めて低いですが、2025年末の事件により公共交通機関での不審者警戒が強まっています。銃器犯罪は稀ですが、深夜の歓楽街での酔客同士のトラブルには注意。

最新インテリジェンスレポート

台北市は2025年Numbeo指数で世界4位にランクされる極めて安全な都市です。しかし、2025年末の台北駅での無差別襲撃事件を受け、現在は公共交通機関を中心に厳重な警備が継続されています。統計上、犯罪件数は急増していますが、これは集計方法の変更によるものであり、実質的な治安は安定しています。最大の脅威は物理的暴力よりも、AIを悪用した投資詐欺やSNSを介した詐欺、および交通マナーの悪さによる事故です。

現在の状況

台北市の治安は2025年後半から転換期を迎えています。2024年に警察の統計手法が「1被害1件」に変更されたことで、2025年の総犯罪件数は前年比約50%増という数字が出ていますが、これは実態の悪化ではなく統計上の透明化を反映したものです。しかし、2025年12月19日に台北駅で発生した無差別殺傷事件は市民に大きな衝撃を与え、MRTや公共施設での警備体制が恒久的に強化される結果となりました。現在、主要な交通拠点では武装警察や探知犬の巡回が日常化しており、模倣犯の防止に全力を挙げています。物理的な凶悪犯罪率は0.1%以下と極めて低い水準を維持していますが、一方でSNSやマッチングアプリを利用した投資詐欺が急増しており、1件あたりの被害額が数十万から数百万円に達するケースも報告されています。また、歩行者が被害に遭う交通事故のリスクは依然として高く、治安面よりも交通マナーへの警戒が必要な状況です。全体として、犯罪統計の数字に惑わされず、場所に応じた適切な防犯意識を持つことが重要です。

背景分析

台北の治安を支える背景には、高度に発達したCCTV(監視カメラ)ネットワークと24時間営業のコンビニ文化、そして相互監視の機能を持つコミュニティ意識があります。しかし、近年の治安トレンドには新たな社会課題が反映されています。2025年末の無差別事件の犯人が「社会からの孤立」を動機としていたことから、格差の拡大や若年層の孤立といったメンタルヘルスに関わる社会問題が治安の潜在的リスクとして浮上しています。また、台湾のIT先進国としての側面は、犯罪のデジタル化という副作用も生んでいます。AIを用いた音声偽装詐欺や、巧妙な偽投資プラットフォームが乱立しており、サイバー空間での治安対策が警察の最優先課題となっています。経済的には、物価高騰や不動産価格の上昇が低所得層の生活を圧迫していますが、現時点では生活困窮による街頭犯罪の激増には繋がっていません。しかし、外国人労働者の増加や観光客の回復に伴い、多文化共生の中でのトラブルや、特定の観光地(万華区など)での軽犯罪の固定化といった課題も継続して観察されています。

政治・社会情勢

台北の政治状況は、対中関係の地政学的緊張が常に背景にあります。2026年1月現在、中国軍機による領空接近が過去最多を記録するなど、軍事的圧力は最高潮に達しており、これに伴うサイバー攻撃は1日平均260万回に及んでいます。政府機関や重要インフラへのハッキング、SNSでの偽情報拡散は市民の心理的不安を煽る要因となっています。国内的には、2025年の大規模イベントや外交上の動きに関連したデモが総統府周辺で散発的に発生しますが、これらは概ね秩序を保っており、暴動に発展するリスクは極めて低いです。しかし、地政学的な緊急事態が発生した際の避難誘導や、重要拠点でのテロ警戒レベルは常に高く設定されており、中正区などの政府機関が集まるエリアでは交通規制が頻繁に行われます。政治的な緊張が直接的に一般市民や観光客の身体的安全を脅かす段階ではありませんが、情報空間での攪乱には注意が必要です。

重要ポイント

  • ! 台北駅M7/M8出口付近は深夜、人通りが減るため周囲への警戒を怠らない。
  • ! 夜市などの人混みではリュックを体の前に持ち、スマホ操作に集中しすぎないこと。
  • ! 流しのタクシーよりUberやLINE GO等の配車アプリを利用し、不当料金を防ぐ。
  • ! LINEやSNSでの投資勧誘、著名人を騙るアカウントは100%詐欺と認識する。
  • ! 路上で「学生のプロジェクト」として高額な商品を売るグループは無視する。
  • ! 横断歩道では青信号でも右折車やバイクが突っ込んでくるため必ず目視確認を行う。
  • ! MRT赤線(淡水信義線)での盗撮や痴漢発生率が高いため、混雑時は警戒する。
  • ! 万華区(龍山寺周辺)の夜間の一人歩きや街灯の少ない裏路地へは進入しない。
  • ! 現地の警察通報110、詐欺相談165、観光相談0800-011-765を控えておく。
  • ! 警察には日本語対応可能な「外事警察」が各主要分局に配置されていることを知る。

エリア別安全情報(タクティカルマップ)

台北市は全体的に碁盤目状の通りと網の目のように広がるMRTで構成されています。治安の死角は主に古い市街地(萬華区、大同区)の裏路地や、大規模な駅の地下通路に集中しています。2025年末以降、MRT内にはSOSボタンの追加や警察官の同乗が増えており、非常時の対応能力は向上しています。物理的な危険より、交通安全とデジタル詐欺への対策が重要です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア

台北駅・地下通路(M7/M8出口付近)

危険

2025年末の無差別殺傷事件の現場。現在は警備が大幅に強化されていますが、深夜や早朝の死角になるエリアは引き続き警戒が必要です。

リスク: 無差別襲撃, 不審者, 深夜の浮浪者
深夜23:00〜早朝06:00の利用を控えること

萬華区(龍山寺・西門町周辺)

注意

台北最古の市街地。夜間は浮浪者や酔客、違法賭博の集団により治安が不安定化します。西門町では若者や観光客を狙ったアンケート詐欺やスリが多発しています。

リスク: スリ, 押し売り詐欺, 浮浪者とのトラブル
夜間は主要な通り以外への進入を避ける

中山区(林森北路・五木大学エリア)

注意

台北最大の歓楽街。夜間は酔客同士の喧嘩や、ぼったくり店への客引きが散発します。日系バーも多いですが、一見客を狙った法外な請求に注意が必要です。

リスク: ぼったくり, 酔客トラブル, 客引き
22:00以降の単独行動を避ける

中正区(総統府・政府機関周辺)

安全

政府機関が集まる重要地区。警察の巡回が常に行われており、物理的安全は極めて高いです。ただし、政治デモによる交通規制が頻繁に行われます。

リスク: 交通規制, 政治デモ

士林区(士林夜市・美食街)

注意

世界中から観光客が集まる夜市。極度の混雑に乗じたスリや、一部の屋台(特に果物店)による過剰請求トラブルが後を絶ちません。

リスク: スリ, 過剰請求, 置き引き
18:00〜23:00の混雑ピーク時

大安区(高級住宅・文教地区)

安全

台北屈指の高級住宅街。治安は極めて安定しており、夜間の独り歩きも非常に安全です。唯一のリスクは住宅街の狭い路地での交通事故です。

リスク: 交通事故, 自転車盗難

信義区(台北101周辺)

安全

近代的なオフィス・商業街。24時間体制の警備が各ビルに敷かれており、極めて安全です。週末深夜のクラブ周辺でのみ小規模なトラブルの可能性があります。

リスク: 深夜の酔客, 置き引き

内湖区(新興IT企業地区)

安全

新しく開発された地区で、死角が少なく犯罪率が最も低いエリアの一つ。深夜まで営業している店は少ないですが、治安面での不安はほぼありません。

リスク: 交通事故(渋滞時)

脅威プロファイリング

台北市の治安は世界トップレベルの安全性を誇りますが、2026年現在は「デジタル詐欺」と「公共の場での突発的暴力」という二極化された脅威に直面しています。物理的犯罪については、2025年末の無差別襲撃事件以降、警察の警備体制が極めて厳重になっており、主要駅や観光地での巡回頻度は過去最高レベルです。一方で、詐欺犯罪はSNSやAIを駆使して高度化しており、特に投資詐欺による邦人の被害が目立っています。また、伝統的なスリやぼったくりは萬華区や中山区などの特定エリアに限定される傾向があり、正しい知識と警戒心を持っていれば十分に回避可能です。犯罪統計上の件数増加は、統計手法の変更(被害者単位の集計)によるものであり、都市の安全性そのものが劇的に低下したわけではないことを理解しておく必要があります。

SNS・マッチングアプリ投資詐欺グループ

SNS & Dating App Investment Scammers

脅威度: やや高 頻発

グループ規模: 組織的な多人数グループ

ターゲット: SNSやマッチングアプリを利用している20代から50代の男女。特に台北に長期滞在している外国人や駐在員、投資に関心のある層が標的となりやすい。

活動場所: オンライン(SNS全般), 信義区(オフィス街), 大安区

活動時間: 24時間(深夜から早朝にかけての接触が多い)

手口:

この脅威は現在、台北で最も被害額が大きい犯罪です。犯行グループはTinderやInstagram、LINEなどのSNSを通じて、容姿端麗な偽のプロフィールを用いてターゲットに接触します。数週間から数ヶ月かけて親密な関係を築き、「信頼」を勝ち取った段階で投資の話題を持ち出します。手口は非常に巧妙で、実在する著名な投資家や大手企業(TSMCなど)を騙る偽の投資プラットフォームやモバイルアプリへ誘導します。AIによる音声偽装や動画合成を用いて本人確認を突破させるケースも報告されています。初期段階では少額の利益を実際に引き出させることで安心させ、その後、多額の資金を送金させます。ターゲットが資金を引き出そうとすると「税金が必要」「保証金がかかる」といった名目でさらに金銭を要求し、最終的には連絡を絶って資金を奪い去ります。

対策:

まず、面識のない人物からSNSで紹介された投資話は100%詐欺であると認識することが重要です。特に「確実に儲かる」「元本保証」といった言葉は詐欺の典型的なサインです。不審な勧誘を受けた場合は、台湾の詐欺相談ホットライン「165」に即座に電話し、情報の真偽を確認してください。公式な投資プラットフォーム以外での送金は絶対に行わず、スマートフォンには不審な番号を識別・ブロックするアプリ(Whoscallなど)を導入しておくことが推奨されます。万が一被害に遭った場合は、送金記録やチャット履歴をすべて保存し、速やかに最寄りの警察署(外事警察)へ届け出てください。

公共交通機関での無差別襲撃犯

Public Transport Lone Wolf Attacker

脅威度: 高 武装あり

グループ規模: 単独(ソロ)

ターゲット: 特定の対象を定めず、台北駅やMRT(地下鉄)車内、地下通路などの公共の場にいる不特定多数の通勤客や観光客を標的とする。

活動場所: 台北駅地下通路, MRT板南線(青線)車内, 中山駅周辺

活動時間: ラッシュアワー(08:00-09:30, 17:30-19:30)

手口:

2025年12月に台北駅で発生した事件に代表されるように、社会に対する不満や孤立感を抱えた個人による突発的な凶行です。犯人は人混みの中で突然、煙幕弾を投下してパニックを引き起こしたり、隠し持っていた刃物で周囲の人間を無差別に切りつけたりします。事前の予兆が乏しく、警察の監視カメラ網を潜り抜けて犯行に及ぶのが特徴です。最近の事例では、地下鉄の乗り換え地点や出口付近など、逃げ場が限定される場所が選ばれています。犯行は短時間で極めて暴力的に行われ、周囲が事態を把握する前に被害が拡大する傾向があります。また、模倣犯の出現も懸念されており、社会的緊張が高まる時期や大規模なイベント開催時に発生リスクが上昇します。

対策:

駅構内や車内で、季節外れの厚着をしている者や、異常に挙動不審な人物、放置された不審な荷物からは距離を置いてください。常に周囲の状況を把握する「シチュエーショナル・アウェアネス」を保ち、スマートフォンの操作に没頭しすぎないことが肝要です。緊急事態が発生した際は、速やかに非常通報ボタンを押し、自身の荷物を盾にするなどして身を守りながら、出口や安全な場所へ避難してください。台北メトロの各駅には警備員や警察官が配置されていますが、自身の身を第一に守る行動が必要です。また、記念碑が設置されているような過去の事件現場付近では、特に警備体制や周囲の動向に注意を払ってください。

万華・西門町スリ集団

Wanhua/Ximending Pickpocket Gang

脅威度: やや低 頻発

グループ規模: 2-3人の連携グループ

ターゲット: 食べ歩きや写真撮影に夢中になっている観光客、特に背中にリュックを背負っている日本人旅行者や家族連れが狙われやすい。

活動場所: 西門町歩行者天国, 龍山寺周辺, 艋舺公園

活動時間: 18:00-23:00(夜市のピーク時)

手口:

混雑した夜市や歩行者天国で活動する、プロのスリ集団です。通常2〜3人で行動し、1人がターゲットの注意をそらす(道を尋ねる、飲み物をわざとかける、人混みで押し寄せるなど)役割を担い、その隙にもう1人が鮮やかな手口でバッグのファスナーを開け、財布やスマートフォンを抜き取ります。雨の日に傘を差して視界が遮られている時や、屋台で料理を受け取る際の両手が塞がっている瞬間が最も危険です。盗んだ品は即座に第3のメンバーに手渡され、犯行現場から分散して逃走するため、後から被害に気づいても犯人を特定することが非常に困難です。また、最近ではスマホのひったくりも報告されており、自撮り棒を使用している観光客もターゲットに含まれます。

対策:

貴重品は必ず体の前に抱えるタイプのバッグに入れ、ファスナーにはロックをかけるか、手で押さえて歩くようにしてください。リュックサックを背負う場合は、人混みの中では前に抱え直すのが台北での鉄則です。財布はズボンの後ろポケットには絶対に入れないでください。万華区や西門町のような混雑エリアでは、背後から近づく人物に警戒し、不自然に距離を詰めてくる者がいればその場を離れてください。万が一被害に遭った場合は、すぐにカードの利用停止を行い、周辺の店舗に設置されている防犯カメラの映像確保を警察に依頼してください。警察への届け出は、保険請求に不可欠な受理証明書の発行のために必須です。

林森北路ぼったくり・客引き

Linse N. Rd Nightlife Scammers

脅威度: 中 時々

グループ規模: ソロまたは店舗スタッフと連携

ターゲット: 一人で歩いている日本人男性、出張者。日本語で話しかけられることで警戒心を解きやすい層が標的となる。

活動場所: 林森北路(六条通・七条通周辺), 中山区のバー街

活動時間: 21:00-04:00

手口:

日本人街として知られる林森北路周辺で、流暢な日本語を使って「安くて良い店がある」「飲み放題で○○元」と甘い言葉で誘ってきます。言葉に従って入店すると、メニューにない高額なボトルを勝手に開けられたり、不明な「サービス料」や「指名料」を法外な金額で請求されます。ターゲットが抗議しても、屈強な店員が出てきて支払いを強要するケースもあります。また、睡眠薬を飲ませて意識を失わせ、クレジットカードを不正利用する「昏睡強盗」的な手口も稀に報告されています。被害者は翌朝、自身の宿泊先や路上で目覚め、高額な決済通知で初めて被害に気づくことになります。地元の評判が不明な小規模なバーやスナックに、路上での勧誘をきっかけに入ることは極めてリスクが高い行為です。

対策:

路上での客引きには一切応じず、完全に無視してください。日本語で親しげに話しかけられても、立ち止まらずに立ち去ることが最善の防御です。飲食店を利用する場合は、事前にGoogleマップ等のレビューで評判を確認し、明朗会計な店を選んでください。また、入店時に料金体系(テーブルチャージ、税、サービス料)を明確に確認し、不明な点があればその場で退店する勇気を持ってください。クレジットカードは目の届かない場所に持って行かせないよう注意し、決済時は金額を必ず確認してください。過大な請求をされた場合は、その場で支払わずに「110」番通報するか、周囲に助けを求めてください。深夜の独り歩きを避け、信頼できる同行者と行動することを推奨します。

西門町押し売り・アンケート詐欺

Ximending Aggressive Street Sellers

脅威度: 低 頻発

グループ規模: ソロまたは2人組

ターゲット: 若年層の旅行者や学生。「学生のプロジェクト」という名目に同情しやすい優しい雰囲気の外国人。

活動場所: 西門町駅6番出口, 西門町歩行者天国, 台北駅M8出口付近

活動時間: 13:00-21:00

手口:

「デザインの勉強をしている学生です」「学校のプロジェクトでアンケートに協力してください」と爽やかな態度で近づいてきます。断りきれずに足を止めると、自作と称する粗悪なペンやキーホルダー、小物を手に持たせ、その瞬間に「支援金として1000元払ってほしい」と高額な支払いを要求します。断ろうとすると、周囲に他のメンバーが現れて威圧的な態度を取ったり、しつこくつきまとったりして、ターゲットが根負けして支払うのを待ちます。善意を悪用した卑劣な手口であり、特に西門町駅出口付近や歩行者天国の入り口付近で多発しています。最近では「チャリティ」や「環境保護」を謳う偽の団体を名乗るケースも増加しており、手口が多様化しています。

対策:

路上で何かを渡されそうになっても、絶対に受け取らないでください。受け取った瞬間に「売買成立」と主張されるリスクがあります。アンケートや署名を求められても、目線を合わせずに「不要(ブーヤオ)」とはっきり断り、歩き続けてください。彼らはターゲットが立ち止まることを狙っているため、歩調を緩めないことが重要です。万が一、品物を持たされて金銭を要求された場合は、その品物を地面に置いてでもその場を立ち去ってください。しつこくつきまとわれる場合は、近くのコンビニエンスストアや交番(派出所)に駆け込んでください。台北の警察はこのような押し売り行為を厳しく取り締まっており、通報を恐れる傾向があります。

十份天燈写真トラブル業者

Shifen Sky Lantern Photo Scammers

脅威度: やや低 時々

グループ規模: 店舗単位の組織

ターゲット: 十份を訪れる外国人観光客。特に写真や動画のクオリティを重視するインスタグラマーや若者グループ。

活動場所: 十份老街(線路沿い), 平渓エリア

活動時間: 10:00-18:00

手口:

台北近郊の観光地、十份(シーフェン)の線路上で行われる天燈(スカイランタン)上げにおいて発生するトラブルです。店員が非常に親切な態度で「写真を撮ってあげる」と申し出て、ターゲットのスマートフォンを預かり、ポーズを細かく指定しながら大量の写真や動画を撮影します。しかし、天燈を上げた後に「写真撮影は別料金」「プロフェッショナルな撮影サービスだ」と言い出し、当初提示されていた天燈代とは別に数百元の追加料金を強制的に請求します。また、撮影を断ると露骨に不機嫌な態度を取り、天燈を上げる作業を雑に行うといった嫌がらせを行うこともあります。観光客はせっかくの旅行の雰囲気を壊したくないという心理から、不当な料金でも支払ってしまうケースが多いです。

対策:

天燈を購入する前に、提示されている価格に「写真撮影代」が含まれているのか、追加料金は一切発生しないのかを明確に確認してください。可能であれば、価格表が提示されている信頼できる店舗を選んでください。店員にスマホを渡す際は、撮影が無料であることを再度念押しするか、同行者同士で撮影し合うのが最も安全です。もし撮影後に不当な請求をされた場合は、事前に確認した価格以上の支払いを拒否し、トラブルが大きくなるようであれば「警察に連絡する」と伝えてください。十份の業者は観光当局の監視を受けているため、公式な通報を嫌います。事前確認が最大の防御策となります。

台北メトロ性犯罪(盗撮・痴漢)

MRT Red Line Sexual Harassers

脅威度: 中 時々

グループ規模: 単独(ソロ)

ターゲット: MRT(地下鉄)を利用する女性。特に露出の多い服装をしている観光客や、混雑した車内でスマホに集中している女性が狙われやすい。

活動場所: MRT淡水信義線(赤線)車内, 台北駅エスカレーター, 民権西路駅

活動時間: 08:00-10:00, 18:00-20:00(混雑時)

手口:

台北メトロの統計で最も性犯罪報告が多い「淡水信義線(赤線)」を中心に活動します。混雑した車内での痴漢行為や、エスカレーターでのスマホによる盗撮が主な手口です。犯人はごく普通の通勤客を装い、ターゲットの背後に密着して犯行に及びます。特に観光客が多い台北駅、中山駅、東門駅などの乗り換え拠点や、長いエスカレーターが設置されている駅が危険スポットです。犯行は巧妙で、バッグや靴の中に隠した小型カメラを使用するケースも報告されています。被害者が声を上げにくい混雑時を狙い、発覚しそうになると次の駅ですぐに降車して逃走を繰り返します。2025年のデータでは、性犯罪の発生率が微増傾向にあり、警察が私服警官によるパトロールを強化しているものの、依然として注意が必要です。

対策:

エスカレーターを利用する際は、背後に不自然に密着してくる者がいないか確認し、バッグなどで背後をガードしてください。車内では可能な限り車両の中ほどではなく、非常通報ボタンに近い場所や、監視カメラの視界に入る位置に立つようにしてください。もし被害に遭ったり、不審な行為を見かけたりした場合は、躊躇せずに車内の非常通報ボタン(各ドア横)を押して乗務員に知らせてください。台北メトロの職員や警備員は迅速に対応し、犯人の確保に協力してくれます。また、防犯ブザーを携帯し、いざという時に大きな音を出せるようにしておくことも有効な抑止力となります。

ガス・水道点検なりすまし詐欺

Fake Utility Inspection Scammers

脅威度: やや低

グループ規模: 1-2人の作業服姿

ターゲット: Airbnbやアパートに長期滞在している外国人、独居高齢者。地元の事情に疎い滞在者が狙われる。

活動場所: 中山区のマンション, 大安区の住宅街, Airbnb物件

活動時間: 10:00-16:00(日中の住宅街)

手口:

台北ガスの点検員や水道局の職員を装い、作業服を着て訪問してきます。「近隣で漏水(またはガス漏れ)があったので緊急点検が必要だ」と偽り、家の中に入り込みます。適当な点検作業を行うふりをした後、「部品が劣化していて爆発の危険がある」と嘘をつき、その場で高額な部品交換費用や点検手数料を現金で請求します。提示される領収書も偽物であることが多いです。ターゲットが混乱している隙に、室内の貴重品を盗む「隙間泥棒」を兼ねている場合もあります。本来、台北の公共料金業者は事前の通知なしに訪問して現金を請求することはありませんが、強い口調で「危険だ」と言われると、特に外国人は支払いに応じてしまう傾向があります。

対策:

アポイントのない訪問者は、公共機関を名乗っていても絶対に家に入れてはいけません。インターホン越しに対応し、名前と所属を確認した上で、一度ドアを閉めて管理事務所やホストに確認を取ってください。本物の点検であれば、必ず数日前にマンションの掲示板などに通知が貼られます。また、作業員がその場で現金を要求することは100%ありません。不審に感じた場合は「今、警察(110)に電話して確認する」と伝えてください。詐欺師は警察の介入を最も嫌うため、すぐに立ち去るはずです。長期滞在の場合は、近隣住民や管理員とのコミュニケーションを保ち、異常な訪問がないか共有しておくことが有効です。

時間帯別リスク評価

台北は統計上世界最高水準の治安を維持していますが、2025年末の無差別殺傷事件以降、公共スペースでの警戒心が市民レベルで高まっています。主なリスクは夜市でのスリと、SNSを端緒とした高度な投資詐欺、そして最も頻発する交通事故です。時間帯を問わず「歩行者優先」という意識を捨てて交通に当たり、観光地では親しげな勧誘を無視する勇気が、安全な滞在の鍵となります。

早朝

やや安全

05:00-08:00

台北の早朝は比較的安全ですが、2025年末の事件以降、MRTの始発付近や無人駅に近い出入り口での警戒が重要視されています。清掃員や通勤客が増え始める時間帯ですが、地下道の入り口や人気の少ない駅周辺では浮浪者や酔客との接触リスクが僅かにあります。特に台北駅のM7/M8出口付近など、過去に事件が発生した場所では、周囲を警戒しながら歩くことが推奨されます。また、早朝は信号を無視して加速するバイクやタクシーが多く、交通事故リスクが非常に高いため、横断歩道での注意が不可欠です。サイバー空間でも早朝の詐欺メール送信が活発化しており、活動開始前のスマホチェック時に不審なリンクを踏まないよう注意が必要です。

脅威:

  • ・無人駅周辺の不審者
  • ・信号無視のバイク・タクシー
  • ・地下道の浮浪者
  • ・早朝フィッシングメール

推奨:

  • ・大通りや明るい道を選択する
  • ・MRT駅構内では柱の陰などに注意する
  • ・横断歩道では必ず左右を確認する
  • ・不審なメールのリンクを開かない

日中

やや安全

08:00-18:00

日中の台北は非常に安全ですが、観光客を狙った「投資詐欺」や「アンケート詐欺」が深刻な社会問題となっています。西門町や台北駅周辺では、学生を装った若者がペンやアクセサリーを高額で売りつけたり、親しげに日本語で話しかけてきて投資話を持ち出す事例が多発しています。また、交通量はピークに達し、歩行者優先が徹底されていない交差点での事故が日本人の被害として最も多い状況です。MRT淡水信義線(赤線)などの混雑した車内では、2025年の統計で盗撮や痴漢の報告が増加しているため、エスカレーターや密集した車内での注意が必要です。銀行や商業施設でのスキミング被害を防ぐため、カードを店員の目に届かない場所へ持って行かせない等の基本的な警戒も求められます。

脅威:

  • ・SNS/投資詐欺の勧誘
  • ・交差点での交通事故
  • ・観光地での押し売り
  • ・MRT車内の性犯罪(盗撮)

推奨:

  • ・知らない人の投資話は無視する
  • ・バッグは体の前に抱える
  • ・歩きスマホを厳禁し交通状況を見る
  • ・カード決済は目の前で行わせる

夕方〜夜

注意

18:00-23:00

夕方から夜にかけては夜市や繁華街が非常に混雑し、スリや置き引きのリスクが最高潮に達します。士林夜市や饒河街夜市などの密集地では、食べ歩きや写真撮影に夢中になっている隙を狙ったプロのスリ集団が活動しています。雨の日に傘を差している時や、両手が塞がっている旅行者が特にターゲットになります。また、2025年末の事件と同様の無差別事件に対する警戒から、警察の巡回が強化されていますが、人混みの中での不審物や異常な挙動には常に敏感である必要があります。交通面では夕食後の帰宅ラッシュと観光バスが重なり、道路状況が極めて複雑になります。タクシーを利用する際は、ぼったくりを防ぐためにUberやLINE TAXIなどの配車アプリを利用し、走行ルートが記録されるようにすることが推奨されます。

脅威:

  • ・夜市での集団スリ
  • ・タクシーの不正料金請求
  • ・雑踏での不審者
  • ・置き引き(レストラン内)

推奨:

  • ・財布はポケットに入れずカバンの奥に
  • ・タクシーはUberで配車する
  • ・不特定多数が集まる場所で荷物を離さない
  • ・周囲の異常な音や動きに注意する

深夜

警戒

23:00-05:00

深夜の台北は、万華区や中山区の歓楽街エリアにおいてリスクが高まります。林森北路などの日本人向けバーが集まる地域では、ぼったくり店への客引きや酔客同士のトラブルに注意が必要です。特に2025年以降、孤立した若者による偶発的な暴力事件が報告されており、深夜の独り歩き、特に路地裏への進入は避けるべきです。万華区の龍山寺周辺や艋舺公園付近は、深夜になると雰囲気が一変し、薬物取引や売春などの不法行為が行われることがあるため、観光客が立ち入るべきではありません。また、深夜のタクシー車内での遺失物着服も報告されているため、降車時には必ず座席を確認し、レシートを受け取ることが自衛に繋がります。ホテルへ戻る際は、主要な大通りを利用し、可能な限り明るい場所を選んで移動してください。

脅威:

  • ・歓楽街のぼったくり
  • ・万華区の不法行為エリア
  • ・深夜の酔客トラブル
  • ・タクシー内での遺失物窃取

推奨:

  • ・独り歩きを避けグループで行動する
  • ・客引きには一切応じない
  • ・万華区の公園周辺を避ける
  • ・タクシーのレシートを必ず保管する

旅行者タイプ別アドバイス

女性一人旅

★★★★☆

台北は女性一人でも非常に旅行しやすい都市ですが、2025年の最新統計ではMRT淡水信義線(赤線)や中山駅・民権西路駅周辺での盗撮や痴漢被害が前年比で増加しています。特に混雑時の公共交通機関やエスカレーターでは警戒が必要です。夜間の独り歩きも基本的には安全ですが、万華区や中山区の歓楽街裏通りは避けるのが賢明です。宿泊先は信義区や大安区などの治安の良いエリアを選び、最新の防犯機能を備えたホテルを推奨します。

特有のリスク:

  • ・MRT内での盗撮・痴漢
  • ・SNSを通じたマッチングアプリ詐欺
  • ・夜間の路地裏でのつきまとい

推奨事項:

  • ・MRTでは女性優先車両や監視カメラ近くに乗る
  • ・宿泊先は信義区や大安区を選択する
  • ・知らない人からの飲み物の誘いを断る
  • ・夜間の移動はUberを利用する
  • ・自身の居場所をリアルタイムで共有設定する
  • ・緊急連絡先を日本語でメモしておく

避けるべきエリア:

万華区の龍山寺周辺(夜間), 中山区の林森北路裏通り, 台北駅付近の地下通路(深夜)

おすすめ宿泊エリア: 女性専用フロアのあるブティックホテル

家族連れ

★★★★★

家族連れにとって台北はアジアで最も安全な旅行先の一つです。2025年のワールドマスターズゲームズ開催に伴い、公共の安全とバリアフリーがさらに改善されました。最大のリスクは治安よりも「交通事故」です。ベビーカーを利用する際は、歩道の段差や強引に右折するバイクに細心の注意を払ってください。また、夜市などの人混みでは子供の迷子対策が不可欠です。信義区や大直エリアなどの歩道が整備されたエリアを拠点にすることをお勧めします。

特有のリスク:

  • ・強引なバイク・車両による交通事故
  • ・夜市での子供の迷子
  • ・不衛生な屋台による食中毒

推奨事項:

  • ・信義区などの歩道が広いエリアに滞在する
  • ・子供に連絡先を書いたカードを持たせる
  • ・移動は極力タクシー(Uber)を活用する
  • ・夜市では子供の手を離さない
  • ・ウェットティッシュを持参し衛生に配慮する
  • ・主要病院(台安医院など)の場所を確認しておく

避けるべきエリア:

万華区の華西街周辺, 週末夜の非常に混雑する士林夜市, 深夜の中山駅周辺

おすすめ宿泊エリア: 信義区・内湖区のキッズルーム完備ホテル

ビジネス

★★★★★

ビジネス渡航者にとって、台北は高度な通信インフラと高い安全性を兼ね備えた都市です。しかし、2025年以降、政府やインフラへのサイバー攻撃が急増しており、公共WiFiを介したデータ窃取や、AIを用いた音声偽装詐欺(CEO詐欺など)への警戒が極めて重要になっています。物理的な治安は良好ですが、接待の場で訪れる中山区のバーなどでの過剰請求や、タクシーのルート改ざんには注意が必要です。

特有のリスク:

  • ・公共WiFi経由の情報漏洩
  • ・AI音声偽装による特殊詐欺
  • ・タクシーでの遠回り・不正料金

推奨事項:

  • ・VPNを必ず使用し公共WiFiは避ける
  • ・タクシーはUber等でルート記録を残す
  • ・カード決済時はICチップ読み取りを確認する
  • ・不審な投資話や仕事の勧誘を断る
  • ・重要な会議室や宿舎での盗聴対策を行う
  • ・現地の最新治安ニュースを毎日チェックする

避けるべきエリア:

万華区全域(夜間の接待等), 錦州街付近の飲み屋街, 深夜の台北駅広場

おすすめ宿泊エリア: 南港区・信義区の最新セキュリティ完備ホテル

バックパッカー

★★★★☆

安価で安全な台北はバックパッカーにとって天国ですが、西門町などの若者が集まるエリアでの「押し売り詐欺」や「アンケート詐欺」に遭いやすい傾向があります。2024年の統計基準変更により、軽微な窃盗被害も厳格にカウントされるようになったため、ドミトリー内での貴重品管理はこれまで以上に徹底してください。また、2025年末の事件発生地である台北駅地下道周辺での格安宿を利用する場合は、警備状況を事前に確認することが推奨されます。

特有のリスク:

  • ・ドミトリー内での貴重品盗難
  • ・観光地での押し売り(キーホルダー等)
  • ・SNSを通じた偽投資・闇バイト勧誘

推奨事項:

  • ・貴重品は必ずロッカーに鍵をかけて保管する
  • ・路上での不審な声掛けは完全に無視する
  • ・現地のSIMカードで常に位置情報を確保する
  • ・タクシー相乗り等の不審な誘いに乗らない
  • ・海外旅行保険の盗難補償を確認しておく
  • ・深夜の長距離移動は公的なバスを利用する

避けるべきエリア:

万華区の艋舺公園周辺, 台北駅北側の薄暗い地下通路, 士林区の深夜の無人エリア

おすすめ宿泊エリア: 大安区・中山区の評価が高いホステル

安全な宿泊エリア

信義区 (Xinyi District)

★★★★★

信義区は台北市で最も現代的かつ安全なエリアです。台北101や高級デパートが集まるこの地区は、24時間体制の高度な監視カメラネットワークと民間警備員によるパトロールが徹底されています。道幅は広く明るく、夜間でも一人歩きが可能な数少ないエリアです。外資系高級ホテルが多く、ビジネス客や家族連れに最適です。2025年末の事件以降、商業施設周辺の警備がさらに強化されており、安全性は市内最高レベルを維持しています。歩道が整備されているため、交通事故のリスクも他の地区より低く抑えられているのが特徴です。

価格帯: ¥30,000-60,000
観光地: 台北101まで徒歩圏内、主要観光地へMRTで15分
交通: MRT板南線(青線)、淡水信義線(赤線)

例: グランドハイアット台北, W台北, ハンブルハウス台北

大安区 (Da'an District)

★★★★★

台北屈指の高級住宅街であり、多くの公務員や専門職が居住する非常に落ち着いたエリアです。文教地区としても知られ、大学や緑豊かな公園が多く、治安は極めて良好です。夜間でも非常に静かで、女性の単独旅行者でも安心して滞在できます。住民の防犯意識が高く、近隣住民同士のネットワークも強いため、犯罪発生率は市内で最も低い水準にあります。おしゃれなカフェや個人経営のブティックが多く、ゆったりとした滞在を希望する旅行者に最適です。大通りの照明も明るく、夜間の移動に不安を感じることはほとんどありません。

価格帯: ¥20,000-40,000
観光地: 永康街や大安森林公園まで徒歩圏内
交通: MRT板南線、中和新芦線、文湖線

例: マディソン台北ホテル, キンプトン・ダーアン・ホテル

中山区・大直エリア (Dazhi/Neihu)

★★★★★

再開発が進んだ新興地区で、広々とした道路と近代的なビルが立ち並びます。IT企業が集まる内湖区に隣接しており、非常に治安が安定しています。大直エリアは高級ホテルが点在し、観光客よりもビジネスや富裕層の居住者が多いため、喧騒から離れて安全に過ごすことができます。駅周辺やホテル周辺の死角が少なく、街路灯の設置も計画的です。2025年の最新統計でも、犯罪発生報告が極めて少なく、深夜の散歩も推奨されるほど安全な地域です。家族連れや、落ち着いた環境を重視するビジネス渡航者に非常に高い評価を得ています。

価格帯: ¥25,000-50,000
観光地: 美麗華百楽園まで徒歩圏内、故宮博物院までタクシーで15分
交通: MRT文湖線(茶線)

例: マリオット台北, グランドメイフルホテル台北

士林区・天母エリア (Tianmu)

★★★★★

古くから外国人居留区として発展してきた歴史があり、国際学校や各国大使館が点在する国際色豊かな安全エリアです。警察の巡回頻度が高く、コミュニティ全体が非常に安全です。繁華街の士林夜市からは少し離れた高台にあり、落ち着いた生活環境が保たれています。英語が通じやすく、外国人旅行者に対しても非常に友好的な地域です。街全体の清掃も行き届いており、死角となるような場所が少ないため、長期滞在や家族旅行には最も適した場所の一つです。住民の防犯カメラ設置率も高く、街全体で見守りが行われている安心感があります。

価格帯: ¥15,000-25,000
観光地: 士林夜市までバスで10分、陽明山国立公園に近い
交通: MRT芝山駅からバスまたはタクシー

例: ダンディーホテル天母, アロフト台北天母

南港区 (Nangang District)

★★★★☆

台北市の東側に位置する再開発地区で、展示会場やITセンターが集まるビジネス拠点です。街全体が新しく、バリアフリー化が進んでおり、死角が少ないため治安は非常に良好です。夜間は人通りが少なくなりますが、高度なセキュリティを備えたホテルが多く、安心して滞在できます。新幹線(高鉄)やMRTのターミナル駅があり、交通の利便性が極めて高いのも特徴です。2026年現在、最新の監視インフラが導入されており、犯罪の未然防止に力が入れられています。観光客の多い万華区などに比べて犯罪率が圧倒的に低く、機能的で安全な滞在を求める方に最適です。

価格帯: ¥18,000-30,000
観光地: 台北駅まで新幹線で10分、南港展覧館まで徒歩圏内
交通: MRT板南線、台湾高鉄(新幹線)、台湾鉄道

例: コートヤード・バイ・マリオット台北, ポッシュパッカーホテル南港

交通機関の安全情報

地下鉄・メトロ

台北メトロ(MRT)は、2025年12月の無差別襲撃事件以降、かつてないほど警備が強化されています。各駅の改札口やホームには武装警察官や民間警備員が24時間体制で巡回しており、死角のない監視カメラネットワークが稼働しています。利用に際しては、最も混雑しスリの多い「板南線(青線)」と、性犯罪報告が比較的多い「淡水信義線(赤線)」で注意が必要です。駅構内での不審物や、刃物を所持しているような不自然な挙動の人物を見かけた場合は、速やかに駅スタッフに知らせるか、車内の非常通報ボタンを利用してください。深夜帯の女性専用車両の設置はありませんが、駅構内は非常に明るく、夜間の利用も他国に比べれば極めて安全です。ただし、台北駅の広大な地下通路(M7/M8出口付近など)では、人通りが途切れる深夜・早朝の利用は避け、地上を移動することを推奨します。

タクシー・配車アプリ

台北のイエロータクシーは概ね安全ですが、言葉の壁や料金トラブルを避けるために「Uber」または「LINE GO」の利用を強く推奨します。これらのアプリを利用すれば、乗車前に料金が確定し、ルートがリアルタイムで追跡されるため、意図的な遠回りやぼったくりを100%排除できます。流しのタクシーを利用する場合は、必ずメーターが作動していることを確認し、レシート(領収書)を必ず受け取ってください。レシートには車両番号と運転手名が記載されており、忘れ物の回収やトラブル時の警察への通報に不可欠です。士林夜市や九份などの観光地では、メーターを使わずに「一律○○元」と交渉してくる運転手がいますが、これは違法であり、通常の2〜3倍の料金を請求されるため、応じないようにしてください。

バス

台北のバス網は非常に発達していますが、運転の荒さが最大のリスクです。急発進や急ブレーキが頻繁にあるため、乗車後は速やかに手すりや吊革に掴まってください。車内でのスリ被害はMRTよりも少ないですが、混雑時にはバッグを前に抱える警戒は必要です。深夜バスも運行されていますが、路線によっては治安が複雑なエリア(萬華区の一部など)を通るため、夜間はタクシー利用の方が安全です。また、バス停で待機している際は、歩道ギリギリに立っているとバスのミラーが接触する危険があるため、車道から少し離れて待つようにしてください。行先表示が中国語のみの場合が多いため、アプリ(台北等公車など)を活用して現在地を常に確認することが、乗り過ごしや迷子を防ぐ防犯対策にもなります。

徒歩・自転車

台北を歩く際の最大のリスクは「交通事故」です。歩行者優先の意識が低く、横断歩道であっても右折車やバイクが歩行者を無視して突っ込んでくることが多々あります。青信号であっても必ず左右を確認し、スマホを見ながらの歩行は厳禁です。路地裏はバイクの通り抜けが多く、歩道が未整備な場所も多いため注意してください。シェアサイクルの「YouBike」は非常に便利ですが、車道での走行は危険が伴い、歩道での走行は歩行者との接触に注意が必要です。自転車盗難は稀ですが、短時間の放置でも必ず鍵をかけてください。万華区の龍山寺周辺など、一部の古い街区では夜間に雰囲気が悪くなる場所があるため、深夜の独り歩きは避け、大通りを選択して歩くことが安全確保の基本となります。

空港からのアクセス

桃園国際空港および松山空港からの移動は「MRT空港線」または「公式の空港バス」が最も安全で信頼性が高いです。到着ロビーで執拗に客引きをしてくる非公式の「白タク」は、法外な料金を請求されるリスクがあるため、絶対に利用しないでください。タクシーを利用する場合は、必ず指定のタクシー乗り場から、管理スタッフが配車する車両に乗車してください。深夜に到着した際も、MRTや公式バスの最終便を確認し、それがない場合はUberを利用するのが賢明です。空港から市内への移動ルートは概ね安全ですが、長時間のフライトで注意力が散漫になっているところを狙った、置き引きや詐欺的な声掛けには警戒を怠らないでください。また、両替は空港内の公式銀行で行うのが、手数料と安全性の面で最も確実です。

緊急連絡先

110
警察
119
救急
119
消防
0800-011-765
観光警察

台北での緊急時は、警察(110)または救急(119)へ即座に連絡してください。言語に不安がある場合は、観光署の24時間ホットライン(0800-011-765)で日本語サポートを受けることが可能です。事件や事故に遭った際は、警察から必ず「報案證明(被害届受理証明)」を受け取ってください。これは保険請求やパスポート再発行の際に必須となります。また、パスポートを紛失した場合は、日本台湾交流協会へ連絡し、渡航書の発行手続きを行います。医療機関については、台安医院などの国際診療センターがある病院が日本語対応に強く、キャッシュレス診療が可能な保険も多いため推奨されます。2025年の無差別殺傷事件を受け、駅構内などの緊急ボタンや警備体制が大幅に強化されているため、不審者を見かけた際は速やかに駅員や警察官へ通報する手順が標準化されています。

日本国大使館・領事館

名称: 日本台湾交流協会 台北事務所

住所: 台北市松山区慶城街28号 通泰商業大楼

電話: 02-2713-8000

メール: [email protected]

台北の治安に関するよくある質問

台北の治安は良い?悪い?

台北は世界的に見ても非常に治安が良い都市です。2025年の安全指数でも上位にランクインしており、凶悪犯罪率は極めて低いです。ただし、統計手法の変更により表面上の犯罪件数は増えており、特にSNS詐欺や軽犯罪、交通事故のリスクは依然として存在します。基本的な防犯意識を持って行動すれば、過度に心配する必要はありません。

台北で危険なエリアはどこ?

2025年末に事件があった台北駅の地下通路(M7/M8出口付近)は現在警備が強化されていますが、深夜や早朝は注意が必要です。また、萬華区の龍山寺周辺や西門町の混雑エリア、深夜の林森北路(歓楽街)、士林夜市などは、スリや客引きのトラブルが発生しやすいため、危険な場所として意識し警戒を怠らないようにしましょう。

台北旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

決して治安が「やばい」わけではなく、むしろアジアでもトップクラスに安全です。しかし、2025年末の台北駅での事件を受けて警備体制が変わっていることや、巧妙なAI投資詐欺が急増している点は無視できません。物理的な暴力よりも金銭的な詐欺や交通マナーの悪さの方が「やばい」リスクといえるため、それらへの対策を万全にすれば観光は全く問題ありません。

台北は女性一人でも怖くない?

台北は女性の一人旅に非常に優しい都市です。夜道も明るく、公共交通機関も安全ですが、深夜の林森北路などの歓楽街や人通りの極端に少ない路地裏は「怖い」と感じる場面があるかもしれません。移動には評価の高い配車アプリ(Uberなど)を利用し、知らない人からの過度な親切や日本語での客引きには毅然と断る姿勢を持つことが大切です。

台北でスリに遭わないための対策は?

士林夜市や西門町などの混雑する場所では、バッグを必ず体の前で持つことが鉄則です。特に雨の日は傘で視界が遮られ、スリ集団に狙われやすくなります。2〜3人のグループで注意を逸らしてくる手口も報告されているため、不自然に話しかけられたり、人混みで体を押し付けられたりした際は、すぐにその場を離れ、荷物の安全を確認してください。

台北で多い詐欺の手口は?

近年、最も被害額が大きいのはSNSやマッチングアプリを介した「投資詐欺」です。美男美女を装ったアカウントから親しくなり、架空の投資話を持ち出します。路上では、西門町の「アンケート詐欺(押し売り)」や、林森北路での「ぼったくり」が発生しています。知らない相手からの儲け話や、日本語で近づいてくる強引な客引きには絶対に応じないでください。

台北で日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人が多く集まる林森北路でのぼったくり被害や、観光地でのスリが代表的です。また、日本人は詐欺のターゲットになりやすく、特に「デザインの勉強をしている」と称する学生による押し売り(アンケート犯罪)の被害が後を絶ちません。物理的な被害だけでなく、交通事故に遭うリスクも高いため、歩行中の安全確保も「犯罪被害」同様に注意すべき点です。

台北旅行で注意すべきことは?

まず「交通ルール」に注意してください。台湾は車優先の意識が強く、横断歩道でもバイクが突っ込んでくることがあります。防犯面では、2025年末の事件以降、公共施設での警備が厳しくなっているため、警察の巡回や指示には素直に従いましょう。また、MRT(地下鉄)内は飲食厳禁で、水やガムでも罰金対象になるという現地のルール遵守も注意点です。

台北で起こりやすいトラブルは?

夜市での価格表示がない果物屋での過剰請求や、タクシーでの料金トラブルが挙げられます。また、ホテルのWi-Fiを介したネット詐欺や、西門町での一方的な押し売りも頻発しています。言葉が通じない中での契約や購入はトラブルの元になるため、必ず事前に料金を確認し、納得できない場合ははっきりと拒否することが重要です。

台北で被害に遭ったらどうする?

緊急時は「110(警察)」または「119(救急)」へ。盗難被害などで証明書が必要な場合は、最寄りの派出所(報案)へ向かってください。日本語が通じる警察官がいる場合もありますが、難しい場合は「日本台湾交流協会」に連絡してサポートを仰ぎましょう。被害を最小限に抑えるため、パスポートのコピーやカード会社の連絡先を控えておくことも被害対応には不可欠です。

台北の治安詳細

台北の治安概要

台北市は2025年Numbeo指数で世界4位にランクインするなど、世界屈指の安全性を誇る都市です。凶悪犯罪の発生率は極めて低く、深夜の外出も比較的安全とされています。ただし、2025年末に台北駅で発生した無差別襲撃事件を受け、現在は公共交通機関を中心に厳重な警備が継続されています。実質的な治安は安定していますが、警察の統計手法変更により数字上の犯罪件数が増加して見える点には留意が必要です。物理的な暴力よりも、デジタル技術を悪用した詐欺や交通リスクが主な懸念事項となっています。

台北は危険?やばい?

結論から言えば、台北は決して「危険」でも「やばい」場所でもありません。しかし、特定の状況下では注意が必要です。2025年末の事件現場となった台北駅周辺や、深夜の林森北路、萬華区の龍山寺付近などは、特定の時間帯に緊張感が高まります。また、SNSを介した投資詐欺の被害が急増しており、巧妙なAI技術を用いた勧誘は非常に「やばい(深刻)」レベルに達しています。身体的な危険は少ないものの、金銭的なリスクや交通事故に対する警戒は、他の先進諸国以上に必要であると認識すべきです。

台北は怖い?一人旅でも大丈夫?

台北は女性の一人旅にとって、アジアで最も安心できる都市の一つです。街灯が多く、夜遅くまで営業している店も多いため、夜間に「怖い」と感じる場面は比較的少ないでしょう。ただし、林森北路などの歓楽街では日本語で声をかけてくる客引きや酔客が多く、不快な思いをすることがあります。また、萬華区の古いエリアでは独特の雰囲気を感じるかもしれません。女性一人で行動する場合は、人通りの少ない路地裏を避け、移動には評価の高い配車アプリ(Uber等)を利用することで、さらに安全性を高めることができます。

スリ・詐欺・犯罪の実態

現在の台北で最も警戒すべき犯罪は、SNSやマッチングアプリを利用した「高度な投資詐欺」です。AIで加工された画像を用い、長期間かけて信頼を築いてから架空の投資話を持ち出す手口が多発しています。街中での犯罪としては、士林夜市や西門町などの観光地での「スリ」や「置き引き」が挙げられます。特に2〜3人のグループで、一人が道を尋ねるなどして注意を逸らし、その隙に共犯者がバッグから貴重品を盗むプロの手口が存在します。また、学生を装い「デザインの支援」と称して粗悪な小物を高額で売りつけるアンケート詐欺も依然として確認されています。

台北旅行で注意すべきポイント

台北旅行で最も注意すべきは「交通マナー」です。歩行者優先の意識が低く、右折車やバイクが歩行者の間を縫うように走ることが多いため、横断歩道でも常に周囲を確認してください。防犯面では、夜市やイベント会場などの混雑した場所で、バッグを必ず体の前で保持することが重要です。また、林森北路などの日本人向けバーでは、入店前に料金体系を明確に確認し、不明瞭な客引きにはついて行かないようにしましょう。さらに、MRT内での飲食は厳禁であり、ガムや水でも罰金の対象となるため、現地のルールを遵守する注意が必要です。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として多いのは、西門町で「学生です」と話しかけられ、断りきれずに足を止めた結果、1000元以上のキーホルダーを買わされたケースです。また、士林夜市で価格表示のない果物屋を利用し、会計時に予想の数倍の金額を請求されるトラブルも散発しています。夜間の林森北路では、「飲み放題」と言われて入店した店で、頼んでいないボトルを勝手に開けられ数万円を請求されるぼったくり被害も報告されています。さらに、台北駅の地下通路など死角の多い場所で、不審者に付きまとわれたり、暴言を吐かれたりするトラブルも敏感に受け止められています。

被害に遭った場合の対応

万が一犯罪被害に遭った場合は、速やかに警察(110番)へ通報してください。台北市内の主要な駅や観光地には派出所があり、一部では英語や日本語での対応が可能な場合もあります。パスポートを紛失・盗難された場合は、まず警察で「遺失物/盗難届」の証明書を発行してもらい、その後、日本台湾交流協会台北事務所へ連絡して再発行の手続きを行います。クレジットカードの盗難には、即座にカード会社へ連絡して利用停止措置を取ることが不可欠です。言葉の壁で困った際は、ホテルのフロントや、24時間対応の観光案内ホットラインを活用するのも有効な手段です。

その他の情報

ベストシーズン

安全面から見たベストシーズンは3月〜5月と10月〜11月です。この時期は気候が安定しており、台風による交通機関の麻痺や集中豪雨による事故リスクが低いためです。7月〜9月は台風シーズンで、航空便の欠航や土砂崩れ(郊外)のリスクがあるため、安全性を最優先するなら避けるべきです。また、旧正月(春節)期間は多くの店舗や医療機関が休止し、観光客への緊急対応が遅れる可能性があるため注意が必要です。

言語のヒント

「警察(Jǐng chá / ジンチャ)」「救急車(Jiù hù chē / ジウフチェ)」という単語は必須です。緊急時に使えるフレーズとして「我想報案(Wǒ xiǎng bào àn / 被害届を出したいです)」「我迷路了(Wǒ mí lù le / 迷子になりました)」「有人偷了我的包(Yǒu rén tōu le wǒ de bāo / バッグを盗まれました)」をメモしておきましょう。台湾の人は親切ですが、英語が通じない場面も多いため、Google翻訳の「カメラ翻訳」機能をダウンロードしておくことが、トラブル解決の大きな助けになります。

文化・マナー

台北ではMRT(地下鉄)車内や改札内での飲食・喫煙は厳禁で、高額な罰金が課されます。これは治安維持のための公共マナー徹底の一環でもあります。また、交通マナーについては「歩行者よりも車両が優先」という実態が根強く、青信号でも車やバイクが突っ込んでくることが多いため、文化的背景として常に警戒してください。また、政治的な話題(特に中台関係)については、現地の人との会話で避けるのが無難です。SNSでの詐欺が社会問題化しているため、路上での不用意なSNS交換は犯罪に巻き込まれるリスクが高いと認識されています。

データソース

公的機関