総合評価
北米屈指の安全性を誇るが、近年は公共交通機関での無差別暴行や車両盗難が懸念材料。2025年の殺人件数は大幅に減少したが、市民の不安感は一部の事件報道により依然として残っている。
身体的安全 (B+)
殺人や銃撃事件は劇的に減少しているが、公共スペースや交通機関での突発的な暴行事件が散発しており、周囲への警戒を完全に解くことはできない。
医療・衛生 (A)
医療水準は世界最高峰。マウントサイナイ病院やトロント総合病院など、高度な医療提供体制が整っており、外国人への通訳サービスも充実している。
詐欺 (B-)
車両盗難、偽タクシー詐欺、巧妙な賃貸詐欺が多発。特に日本人を狙ったロマンス投資詐欺やカードすり替え詐欺の被害が近年増加傾向にある。
テロ (A-)
テロの直接的な脅威は低いが、近年は特定のコミュニティを標的としたヘイトクライムが過去最高を記録しており、集会所などでは注意が必要。
スリ (B+)
主要観光地やイベント会場、混雑する地下鉄内でのスリが報告されている。特にスマホの管理やレストランでの置き引きに対する警戒が不可欠。
暴力犯罪 (B+)
2025年の殺人件数は前年比約55%減少と大幅に改善した。ただし強盗事件は微増しており、夜間の人通りの少ない路地裏などは避けるべき。
最新インテリジェンスレポート
トロントは2025年に殺人事件が過去最低水準まで減少するなど、統計上は北米で最も安全な都市の一つとしての地位を維持しています。しかし、公共交通機関(TTC)での無差別事件やヘイトクライムの増加、車両盗難といった財産犯罪が市民の不安を煽っています。2026年6月のW杯開催に向けて警備が強化されていますが、特定のエリアや夜間の単独行動には引き続き警戒が必要です。
現在の状況
2026年1月現在、トロント警察は暴力犯罪の抑制に成功しており、特に銃器使用事件は前年比53%減少という劇的な成果を上げています。一方で、地下鉄駅周辺での無差別刺傷事件や突き落としといった「予測不可能な暴力」が大きな社会問題となっています。警察は主要駅にクライシスワーカーを配置するなどの対策を講じていますが、ダンフォース地区やダファリン駅での事件に見られるよう、精神疾患や薬物問題が背景にある突発的なトラブルは根絶できていません。また、車両盗難は警察の特別チーム「Project Vector」による輸出直前の押収活動によりピーク時より25〜39%減少したものの、依然としてホテルの駐車場や高級住宅街での車上荒らしやカージャックは観光客にとっても重大なリスク要因です。さらに、2024年から続くヘイトクライムの増加傾向は、2SLGBTQI+やユダヤ系コミュニティ周辺での緊張を生んでおり、公共エリアでの安全意識を高める必要があります。
背景分析
治安状況の背景には、深刻なインフレと住宅価格の高騰による格差の拡大があります。ダウンタウン中心部のモス・パーク周辺や公共スペースではホームレスのキャンプが増加しており、これが薬物依存問題と相まって治安悪化の要因となっています。特に薬物摂取施設(SCS)周辺での路上生活者によるトラブルや、安価な麻薬の蔓延が、本来安全だったエリアの雰囲気を変えています。また、経済的な不安定さから若年層がギャング活動やSNSを通じた急進的な活動に巻き込まれるケースも散見されます。トロントは人口の半数以上が国外生まれの多文化都市ですが、この多様性が、国際情勢の緊張に伴うコミュニティ間の小競り合いや、オンラインでのヘイトスピーチの誘発という形で副作用を生んでいる側面も否定できません。一方で、州警察との合同捜査による盗難車輸出ルートの遮断など、法執行機関の戦略的なリソース投入が一部の重罪を抑制している点は高く評価されています。
政治・社会情勢
トロント市庁舎やイスラエル・パレスチナ領事館周辺では、週末を中心に大規模なデモ活動が定期的に行われています。2025年から2026年にかけては、移民政策や住宅問題、国際紛争に対する抗議活動が活発化しており、時折反対派との小規模な衝突が発生し、警察による交通規制やバリケード設置が行われます。政治的な緊張は、2026年6月のFIFAワールドカップ開催に向けたインフラ整備や警備予算の配分を巡っても議論を呼んでいます。現時点では市民生活を麻痺させるような大規模なストライキは報告されていませんが、交通機関(TTC)の労働組合による交渉の進展次第では、一時的な遅延や抗議活動が予想されるため、渡航前の最新情報確認が不可欠です。
重要ポイント
- ! 地下鉄ホームでは監視カメラのある「Designated Waiting Area (DWA)」で待機し、周囲に警戒する。
- ! ホテルの駐車場でも、小銭やコード一つ見えないように「車内を完全に空にする」を徹底する。
- ! 2026年6月のW杯期間中はスリや置き引きが急増するため、手荷物管理を通常以上に強化する。
- ! モス・パークやジェーン・アンド・フィンチなど、指定された危険エリアには昼夜を問わず立ち入らない。
- ! カード決済時はコンタクトレス決済を使い、絶対に店員にカードを渡したり目を離したりしない。
- ! スマートフォンを歩きながら操作したり、後ろポケットに入れたりしない(特に混雑時)。
- ! 偽の警察官や官憲を名乗る電話・SMSには応じず、正規の窓口に確認する。
- ! 夜間のTTC利用時は、不審者がいる車両から速やかに移動し、乗務員に近い車両を選ぶ。
- ! モール駐車場等で声をかけてくる見知らぬ人物は、偽タクシー詐欺の可能性が高いため無視する。
- ! 大規模なデモが行われている集会場所には近づかず、警察の指示や規制に従う。
エリア別安全情報(タクティカルマップ)
トロントの街並みは格子状で分かりやすいですが、ダウンタウン東側(Sherbourne周辺)は急激に雰囲気が悪くなる場所があります。公共交通機関(TTC)は概ね安全ですが、深夜の特定の駅(SpadinaやVictoria Parkなど)では周囲への警戒を怠らないでください。2026年6月のW杯期間中は、安全なエリアでも混雑に乗じたスリが急増することが予想されます。
Jane and Finch
危険歴史的にギャング活動や銃器犯罪が多い地域。観光客が立ち入る理由は全くなく、住民以外は昼夜を問わず避けるべきエリア。
Moss Park
危険薬物依存者やホームレスのシェルターが集中しており、路上でのトラブルや暴力事件が絶えない。特に夜間は雰囲気が非常に悪く危険。
Entertainment District
注意CNタワー周辺の観光中心地だが、週末の深夜はバーやクラブ帰りの酔客による乱闘や盗難が多発するため注意が必要。
Church-Yonge Corridor
注意人通りが多く活気があるが、暴行事件やヘイトクライムの報告数が市内で最も多い。不審な集団からは常に距離を置くべき。
Yorkville
安全市内屈指の高級エリア。警察の巡回が頻繁で非常に安全だが、高級車や富裕層を狙った強盗が稀に発生するため油断は禁物。
Distillery District
安全歩行者専用の観光地区。警備員が常駐し、夜間も明るいため家族連れでも安心して歩けるトロントで最も安全な場所の一つ。
Waterfront
安全監視カメラの増設と警察の巡回により犯罪率が低下。湖沿いのジョギングや散歩も比較的安全に行える良好なエリア。
Allan Gardens
危険園内に路上生活者のキャンプが点在し、薬物使用や不審な集団によるトラブルが報告されている。日没後は立ち入りを避けるべき。
Rexdale
危険トロント北西部の工業・住宅混在エリア。強盗や銃撃事件の統計が高く、観光客が迷い込むとリスクが高い要注意地域。
Harbourfront
安全観光客や地元住民で賑わう開放的なエリア。軽微な置き引きはあるが、凶悪犯罪は少なく、安全な滞在先として推奨される。
脅威プロファイリング
トロントの犯罪状況は、統計的な「重大犯罪の減少」と市民が感じる「治安の悪化」という二面性を持っています。2025年の警察発表では殺人が過去最低水準となりましたが、公共交通機関(TTC)での無差別事件やヘイトクライムは増加傾向にあり、旅行者が日常的に利用する場所でのリスクは軽視できません。特に「車両盗難」や「デビットカード詐欺」といった経済的損害を与える犯罪は高度に組織化されており、観光客もターゲットになりやすいのが現状です。ダウンタウンの特定エリア(モス・パーク等)での薬物問題に起因するトラブルも根深く、安全な大都市というイメージに油断せず、エリアごとのリスクを把握した行動が求められます。
偽タクシー・デビットカードすり替え犯
Fake Taxi Card-Swapping Syndicate
グループ規模: 2人組(客役と運転手役)
ターゲット: ショッピングモールやダウンタウンの路上で、困っている人を助けようとする善意ある通行人や観光客。
活動場所: Dufferin Mall, Eaton Centre, Yorkdale Shopping Centre, Downtown Streets
活動時間: 夕方から夜間にかけて
手口:
この犯行は極めて巧妙な2人組の役割分担によって行われます。まず「客役」が路上や駐車場でターゲットに近づき、「タクシーに乗ろうとしたが、運転手が現金を受け取ってくれない。代わりにデビットカードで支払ってほしい。その分は現金で渡す」と懇願します。ターゲットが承諾すると、近くに待機していた「偽タクシー」が現れます。ターゲットが支払い端末にカードを挿入し、暗証番号を入力する際、運転手役が巧妙に番号を盗み見ます。決済が終わると、運転手はターゲットにカードを返却しますが、この時にあらかじめ用意していた無効な他人のカードと瞬時にすり替えます。被害者はカードが入れ替わったことに気づかず、数分後には銀行口座から限度額まで現金が引き出されることになります。2025年以降も、トロント市内の主要モール周辺で頻発している手口です。
対策:
どれほど困っているように見えても、他人の支払いのために自分のデビットカードやクレジットカードを貸したり、端末に挿入したりすることは絶対に行わないでください。カナダの正規タクシーは法的に現金での支払いを受け入れる義務があり、受け取りを拒否することは不自然です。また、タクシーを利用する際は路上で拾うのではなく、UberやLyftといった公式の配車アプリを使用するか、ホテルの車寄せに待機している正規の車両を利用してください。もし助けたい場合は、カードを貸すのではなく、近くの警察署やセキュリティの場所を教えるに留めてください。
公共交通機関内・無差別攻撃者
TTC Random Assailant
グループ規模: 単独
ターゲット: 地下鉄駅のホームでスマホを操作している人、深夜の車内で一人で座っている乗客、壁側に背を向けていない人。
活動場所: Spadina Station, Dufferin Station, Bloor-Yonge Station, Sherbourne Station
活動時間: 22:00-06:00(深夜・早朝)
手口:
近年、トロントの公共交通機関(TTC)で深刻な問題となっている脅威です。犯人は薬物中毒や精神疾患を抱えているケースが多く、特定の動機なしに突然、通行人や乗客を攻撃します。手口としては、ホームの端に立っている人を列車が入線するタイミングで線路へ突き落とす、あるいは車内や通路で突然刃物や鋭利な物で切りつける、不意に殴打するといった行動が挙げられます。2026年1月にもダファリン駅付近で無差別に通行人が刺される事件が発生しています。犯人は犯行直前まで不審な言動を見せないこともあり、事前の予知が困難な場合が多いのが特徴です。特に死角が多い地下通路や、乗客の少ない深夜・早朝の時間帯にリスクが高まる傾向にあります。
対策:
地下鉄ホームでは必ず壁側に背を向けて立ち、線路付近には近づかないでください。夜間は「DWA(Designated Waiting Area)」と呼ばれる、監視カメラと非常電話が備わった黄色い枠のエリアで待機することが強く推奨されます。車内では、車両の端ではなく中央付近の運転士や車掌に近い場所を選んでください。イヤホンで音楽を聴き続けることは周囲の異変に気づくのを遅らせるため、公共交通機関内では避けるべきです。不審な人物を見かけた場合は、目を合わせずに静かに別の車両や駅の安全な場所へ移動してください。また、「SafeTTC」アプリをインストールし、即座に通報できる体制を整えておくことが重要です。
高級品強盗集団(ヨークビル等)
High-End Luxury Theft Crew
グループ規模: 2-4人のグループ
ターゲット: 高級ブランドのバッグを所持している人、高価な腕時計(ロレックス等)を露出させている歩行者。
活動場所: Yorkville, Entertainment District, West Queen West, Luxury Hotels
活動時間: 12:00-22:00(日中から夜間)
手口:
高級住宅街のヨークビルや、高級店が立ち並ぶエリアで活動する組織的な強盗グループです。彼らはターゲットが店を出る瞬間や、レストランから駐車場へ移動する際の隙を狙っています。多くの場合、盗難車や偽造ナンバープレートをつけた車両でターゲットに接近し、銃器や刃物を見せて脅し、数秒のうちに腕時計やバッグを奪って逃走します。2025年後半には、白昼の路上で特定の高級時計を狙った犯行が複数報告されており、プロフェッショナルな動きを見せます。ターゲットを特定の距離から尾行し、人通りが少なくなった瞬間に犯行に及ぶ計画性の高さが特徴です。
対策:
公共の場では高価な腕時計やジュエリーを極力露出させないでください。上着の袖で隠す、あるいは移動中はバッグの中にしまっておくなどの工夫が必要です。高級店で購入した際は、そのブランドの紙袋をそのまま持ち歩かず、中身が見えない地味なエコバッグなどに入れ替えて運ぶことが有効な防衛策となります。万が一、武器を持った強盗に遭遇した場合は、絶対に抵抗してはいけません。トロント警察も「命を優先し、品物は渡すこと」を強く推奨しています。犯人の人相や服装、逃走車両の特徴を記憶することに集中し、安全が確保されたらすぐに911通報を行ってください。
車両窃盗・カージャック・グループ
Professional Auto Theft & Carjacking Rings
グループ規模: 2-3人の若者グループ
ターゲット: 高級SUV(レクサス、トヨタ・ランドクルーザー等)の所有者、ホテルのバレーパーキング利用者、自宅車庫付近のドライバー。
活動場所: West Humber-Clairville, Etobicoke, Scarborough, Hotel Parkings
活動時間: 20:00-05:00(夜間から未明)
手口:
トロントで最も深刻な財産犯罪の一つです。以前は深夜の無人車両の窃盗が主流でしたが、最近は「カージャック(乗車中の強奪)」が増加しています。手口は強引で、信号待ちや自宅のドライブウェイに停車した車両に対し、別の車で進路を塞ぐ、あるいは背後から軽く追突して運転手を車外へ出させ、その隙に武器で脅して車を奪います。盗まれた車両は即座にコンテナに積み込まれ、モントリオール港などを経由して海外へ不正輸出されます。リレーアタック(スマートキーの電波傍受)による無破壊窃盗も依然として多く、数分で車両が持ち去られます。
対策:
高級SUVを運転している際は、停車中も常にドアをロックし、窓を閉めておいてください。不審な追突を受けた場合、周囲が安全でないと感じたら車外に出ず、鍵をかけたまま人気の多い場所や警察署まで運転を続けてください。駐車時は、可能な限り照明の明るい監視カメラのある有料駐車場を利用してください。また、リレーアタック防止のために、スマートキーは電波遮断ポーチ(ファラデーバッグ)に入れて保管することが必須です。車両にはGPS追跡装置(AirTag等)を隠しておくことで、万が一の際の発見率を高めることができます。
賃貸・シェアハウス詐欺師
Rental & Roomshare Fraudster
グループ規模: 単独またはオンライン組織
ターゲット: ワーキングホリデー利用者、留学生、新規移住者など、現地の住宅事情に詳しくない外国人。
活動場所: Liberty Village, North York, Online (Kijiji, Facebook)
活動時間: 終日(オンライン)
手口:
KijijiやFacebook Marketplaceなどの掲示板に、相場より安く条件の良い物件(コンドミニアム等)を掲載します。問い合わせると「現在自分は出張中で内見はできないが、他に希望者が多いので、デポジット(1ヶ月分の家賃)を先に払えば優先的に契約する」と持ちかけてきます。信用させるために偽のIDや契約書を送付してくることもあります。送金後、指定された日に住所を訪ねると、そこは実在しない住所であったり、勝手に写真を使われた無関係な他人の家であったりします。犯人とは連絡が取れなくなり、被害回復は極めて困難です。
対策:
「内見(Viewing)前に金を払わない」ことが鉄則です。現地の友人に頼むか、自身でトロントに到着してから物件を確認するまでは、いかなる理由があっても送金してはいけません。また、物件の住所をGoogleストリートビューで確認し、掲載写真と一致するか、あるいはその物件がAirBnBなどの民泊サイトに掲載されていないかを確認してください。契約時には、必ずオーナーの身分証明書の提示を求め、公式な賃貸契約書(Ontario Standard Lease)を使用しているか確認してください。あまりに安すぎる物件は100%詐欺だと疑うべきです。
官憲なりすまし電話詐欺師
Government Impersonation Scammer
グループ規模: 海外ベースのコールセンター組織
ターゲット: 一時滞在ビザ保持者、永住権申請者、留学生、高齢者。
活動場所: Citywide (via Phone/SMS)
活動時間: 09:00-17:00(平日日中)
手口:
カナダ国税庁(CRA)や入国管理局(IRCC)、あるいは警察を装って電話をかけます。自動音声や流暢な英語で「あなたのビザに重大な不備が見つかった」「未払いの税金がある」と警告し、「今すぐ支払わなければ法的措置を取る、あるいは強制送還する」とターゲットをパニックに陥れます。支払方法として、ビットコインやApple Gift Cardなどのギフトカードによる支払いを要求するのが特徴です。警察の電話番号を偽装(スプーフィング)してかけてくるため、表示された番号だけで信じてしまう被害者が後を絶ちません。
対策:
カナダの政府機関が電話でビットコインやギフトカードでの支払いを求めることは絶対にありません。また、逮捕や強制送還を電話で予告することもありません。このような電話がかかってきたら、相手の要求に応じず、即座に電話を切ってください。不安な場合は、相手が言った番号にかけ直すのではなく、政府公式サイトに掲載されている公式の連絡先に自分から電話して確認してください。個人情報(SINナンバーや銀行口座情報)を電話口で伝えないことも徹底してください。
レッカー移動詐欺・不当請求業者
Predatory Tow Truck Operators
グループ規模: 単独または2人組
ターゲット: 高速道路や交差点で交通事故を起こした直後の混乱しているドライバー。
活動場所: Highway 401, Gardiner Expressway, Major Intersections
活動時間: 終日(事故発生時)
手口:
事故が発生して数分以内に、要請もしていないのに現場に現れます。「警察から聞いた」「保険会社と提携している」と嘘をつき、親切を装って車をレッカー車に載せようとします。承諾してしまうと、車を彼らの息がかかった法外な修理費や保管料を請求する修理工場へと運び去ります。後から車を取り戻そうとすると、数千ドルの支払いを要求される「人質」状態になります。トロント近郊ではこれらの業者の縄張り争いが激しく、銃撃事件に発展することもあるほど組織化されています。
対策:
事故を起こした際、現場に現れた見知らぬレッカー業者に車を触らせないでください。必ず自分が加入している保険会社に電話し、会社が派遣した業者であるか、あるいは指定の修理工場を確認してください。警察が現場にいる場合は、警察が手配した業者であるか確認を求めてください。どんなに急かされても、白紙の書類や、内容を完全に理解していない書類にサインをしてはいけません。2025年以降、オンタリオ州ではレッカー業者のライセンス規制が強化されていますが、依然として未登録の悪質業者が存在するため注意が必要です。
薬物依存エリアの迷惑行為者
Moss Park Area Harasser
グループ規模: 単独または集団
ターゲット: モス・パーク周辺を歩く不慣れな観光客や通行人。
活動場所: Moss Park, Sherbourne Street, George Street, Allan Gardens
活動時間: 終日(日没後は極めて危険)
手口:
モス・パーク(Moss Park)周辺は、薬物摂取施設やシェルターが集中しており、深刻な薬物中毒者やホームレスがたむろしています。犯人は金銭を要求して執拗につきまとったり、突然大声を上げて威嚇したりします。また、薬物の影響で精神的に不安定な者が、持っている針や割れたビンで攻撃してくるリスクもあります。エリア内での薬物取引も白昼堂々と行われており、それに関わるグループの小競り合いに巻き込まれる可能性もあります。このエリアはトロント市内で最も犯罪率が高い場所の一つです。
対策:
Sherbourne St & Dundas St周辺を中心としたモス・パークエリアには、昼夜を問わず立ち入らないことが最大の防御です。どうしても通行が必要な場合は、徒歩ではなく車や公共交通機関を使い、窓を閉めて通過してください。万が一、不審な人物に絡まれた場合は、一切の反応(無視、アイコンタクトの回避)を徹底し、速やかに人通りの多い明るい通りへ逃げてください。このエリアでは警察のパトロールも行われていますが、個々の突発的な行動をすべて防ぐことは不可能です。
時間帯別リスク評価
トロントは北米で最も安全な都市の一つですが、時間帯によってリスクの質が劇的に変わります。日中は詐欺やスリに、深夜は暴力犯罪や薬物関連のトラブルに最大限の警戒が必要です。2026年のワールドカップ期間中は、24時間体制で混雑と犯罪リスクが増大するため、常に最新の治安情報を確認し、特に深夜の単独行動を避けることが安全維持の鍵となります。
早朝
やや安全05:00-08:00
早朝のトロントは通勤客が動き出す前であり、人通りが少なくなるため、一部のエリアで注意が必要です。特に公共交通機関(TTC)の駅構内や地下道では、夜通し活動していた不審者や薬物中毒者、ホームレスと遭遇する確率が日中より高まります。2025年の統計では、この時間帯に地下鉄駅の死角で突発的な暴行事件が報告されています。また、清掃活動が始まる前のダウンタウンの一部では、割れたガラスやゴミが散乱していることもあります。しかし、大通りや主要な通勤ルートは比較的安全であり、警戒を怠らなければ大きな危険はありません。ジョギング等を行う場合は、街灯の多い開けた場所を選び、背後に不当な接近がないか確認しながら行動してください。
脅威:
- ・TTC駅構内の不審者
- ・人通りの少ない裏通りでの強盗
- ・薬物中毒者との遭遇
推奨:
- ・地下鉄ホームではDWA(待機エリア)で待つ
- ・明るく人通りの多い主要道路のみを歩く
- ・ヘッドホンを着用せず周囲の音を聞けるようにする
- ・不審な集団を見かけたら即座に距離を置く
日中
安全08:00-18:00
日中はトロントで最も安全な時間帯です。ビジネスマンや観光客、学生で街が活気に溢れ、公共交通機関も頻繁に運行されています。しかし、この時間帯に注意すべきは物理的な暴力よりも「巧妙な詐欺」と「軽犯罪」です。特に2026年現在、ショッピングモールの駐車場での「偽タクシー詐欺」や、オンラインで知り合った相手による「投資・ロマンス詐欺」が日本人を含む外国人を標的にしています。また、CNタワーやイートンセンター、ダンダススクエアなどの観光スポットでは、人混みに紛れたスリや置き引きが発生します。車両盗難対策の強化により改善は見られますが、車内の目に見える場所に荷物を放置することによる「車上荒らし」は白昼堂々と行われることもあるため、防犯意識を緩めてはいけません。
脅威:
- ・観光地でのスリ・置き引き
- ・偽タクシー・偽チケット詐欺
- ・車上荒らし
- ・強引な物乞いや勧誘
推奨:
- ・バッグは体の前に持ちジッパーを閉める
- ・車内に小銭や充電器一つ残さない
- ・正規の配車アプリ(Uber/Lyft)のみを使用する
- ・見知らぬ人物からの投資や送金話は100%疑う
夕方〜夜
やや安全18:00-23:00
夕方から深夜にかけては、エンターテインメント地区(バーやクラブの多いエリア)を中心に賑やかになります。2026年6月のワールドカップ期間中などは、熱狂的なファンによる混雑や、アルコールに起因するトラブルが増加することが予想されます。週末の深夜近くになると、酔客同士の小競り合いや乱闘が路上で発生しやすいため、トラブルが発生している場所には決して近づかないでください。また、公共交通機関(TTC)では、特定の駅(SpadinaやSherbourneなど)周辺で薬物問題に関連する不審者が目立ち始めます。一方で、ディスティラリー地区やヨークヴィルなどの安全なエリアは、夜間も明るく多くの人で賑わっているため、主要な通りを歩く分には比較的安全です。
脅威:
- ・酔客による暴行・トラブル
- ・混雑に乗じたスマホのひったくり
- ・ヘイトクライムの潜在的リスク
- ・TTC駅周辺の薬物中毒者
推奨:
- ・暗い路地や公園の横断を避ける
- ・トラブルが発生している集団を避ける
- ・混雑したTTC車内での貴重品管理を徹底
- ・夜間はできるだけ複数人で行動する
深夜
警戒23:00-05:00
深夜から早朝にかけてはリスクが急増します。特にモス・パーク(Moss Park)やジェーン&フィンチ(Jane and Finch)周辺、アラン・ガーデン(Allan Gardens)などの特定エリアは、犯罪発生率が市平均を大きく上回り、銃器犯罪や深刻な暴行事件の温床となっています。2026年1月にも深夜の路上での刺傷事件が報告されており、観光客の徒歩移動は極めて危険です。公共交通機関も運行間隔が長くなり、バスやストリートカー内での不審者遭遇率が高まります。特に一人での移動は避け、やむを得ない場合は徒歩ではなくUber等の信頼できる配車サービスを利用し、ドアツードアで移動することを強く推奨します。街灯の少ないエリアや、ホームレスのキャンプがある公園周辺は絶対に立ち入らないでください。
脅威:
- ・武器を使用した強盗・刺傷事件
- ・薬物取引に関連する暴力
- ・深夜バスでのトラブル
- ・人気のない場所での性犯罪
推奨:
- ・徒歩移動はせず配車アプリ(Uber/Lyft)を利用
- ・立ち入り禁止地区(Moss Park等)へは近づかない
- ・TTC利用時は乗務員に近い車両に乗る
- ・万が一強盗に遭遇した場合は抵抗せず命を優先
旅行者タイプ別アドバイス
女性一人旅
★★★★☆トロントは世界的に見ても女性の一人旅にとって非常に安全な都市です。2026年現在も、ヨークヴィルやディスティラリー地区などは夜間でも明るく、女性が安心して食歩きを楽しめます。しかし、公共交通機関(TTC)での不審者によるつきまといや、深夜の地下鉄駅での待ち伏せには注意が必要です。また、マッチングアプリ等を介した「ロマンス詐欺」や「投資詐欺」の日本人被害例が報告されているため、現地で知り合った人物からの金銭的な話には強い警戒心を持つ必要があります。基本的な防犯意識を持ち、リスクの高いエリアを避ければ、充実した滞在が可能です。
特有のリスク:
- ・TTC駅や深夜の路上でのつきまとい
- ・マッチングアプリ等を通じた投資・ロマンス詐欺
- ・バー等でのドリンクへの薬物混入(スパイク)
推奨事項:
- ・宿泊先はヨークヴィルなど治安の良いエリアを選ぶ
- ・深夜の移動は徒歩を避けUber等を利用する
- ・TTC利用時はSafeTTCアプリをインストールしておく
- ・不審な人物に話しかけられても毅然とした態度で無視する
- ・夜間のバーでは自分の飲み物から目を離さない
- ・知らない人物からの過剰な親切や金銭話には乗らない
避けるべきエリア:
Moss Park, Allan Gardens, Jane and Finch
おすすめ宿泊エリア: ヨークヴィル周辺の高級ホテルまたはセキュリティーのしっかりしたブティックホテル
家族連れ
★★★★★家族連れにとってトロントは非常に適した目的地です。小児専門病院(SickKids)などの医療体制も整っており、公園や博物館、科学館など子供が楽しめる施設も安全に管理されています。しかし、2026年6月のワールドカップ期間中などは異常な混雑が予想され、子供の迷子や、雑踏に乗じた置き引きのリスクが高まります。特にイートンセンターなどの巨大商業施設や、CNタワー周辺の混雑エリアでは常に子供の手を離さないことが重要です。また、ダウンタウンの一部(モス・パーク周辺)では薬物中毒者の姿を見かけることがあり、子供に悪影響を与える可能性があるため、ルート選定には注意してください。
特有のリスク:
- ・観光地での混雑による子供の迷子
- ・ベビーカー利用時の公共交通機関での盗難
- ・薬物使用者が多いエリアでの安全・衛生リスク
推奨事項:
- ・宿泊はハーバーフロント周辺など家族向けの安全なエリアを選ぶ
- ・子供の服に連絡先を書いたタグを付けておく
- ・混雑するイベント時は、常に子供と物理的に繋がっておく
- ・SickKidsなど小児科救急の場所を事前に把握しておく
- ・TTCの地下鉄駅ではエレベーターの場所を確認しておく
- ・外食時はレストランのキッズフレンドリーな場所を選ぶ
避けるべきエリア:
Sherbourne & Dundas周辺, George St, Rexdaleエリア
おすすめ宿泊エリア: ハーバーフロント周辺のキッチン付きコンドミニアムまたはフルサービスホテル
ビジネス
★★★★☆金融街(Financial District)周辺は非常に安全で、深夜まで働くビジネスマンも多いです。しかし、ビジネス旅行者を狙った「車両盗難」や「車上荒らし」が高級ホテルやオフィスビルの駐車場で発生しており、2025年にも高額な電子機器や書類が盗まれる被害がありました。また、空港からダウンタウンへの移動中に「偽タクシー」に誘導されるケースも報告されています。公式のUP Expressや正規の配車アプリを使用することで、これらのリスクは大幅に低減できます。コンタクトレス決済が普及しているため、多額の現金を持ち歩く必要はなく、最小限の所持品で行動することが推奨されます。
特有のリスク:
- ・ホテルの駐車場での車両盗難・車上荒らし
- ・偽タクシー詐欺によるデビットカードのすり替え
- ・カフェ等でのラップトップの置き引き
推奨事項:
- ・空港からの移動はUP Expressまたは正規配車アプリのみを利用
- ・車内にPCバッグや電子機器を決して放置しない
- ・カフェでの作業中は荷物をテーブルに置いたまま離れない
- ・支払いは可能な限りコンタクトレス(Apple Pay等)で行う
- ・宿泊先はセキュリティが強固な大手チェーンホテルを選ぶ
- ・深夜の打ち合わせ後は、短距離でもタクシーを利用する
避けるべきエリア:
Moss Park, Yonge-Dundas Squareの深夜, St. James Town
おすすめ宿泊エリア: Financial DistrictまたはYorkvilleのラグジュアリーホテル
バックパッカー
★★★☆☆バックパッカーにとってトロントは物価が高いものの、探索しがいのある街です。しかし、安価な宿泊先(ホステル)がダウンタウン東部(モス・パーク周辺)などの治安が不安定なエリアに隣接していることが多く、夜間の通行には十分な注意が必要です。また、掲示板サイト(Kijiji等)を利用した「賃貸・ルームシェア詐欺」の被害が新規到着者に多く見られます。事前の送金は絶対に行わず、必ず現地で物件を確認してから契約するようにしてください。低予算での移動にはTTCが便利ですが、深夜のバス路線(Blue Night)の中には治安が悪いエリアを通るものもあるため、事前のルート確認が不可欠です。
特有のリスク:
- ・安宿周辺での不審者トラブル
- ・ルームシェア・賃貸詐欺
- ・深夜バス(Blue Night)での喧嘩・トラブル
推奨事項:
- ・宿泊先は価格だけでなく周辺の治安口コミを徹底的に確認する
- ・掲示板での物件契約前にデポジットを送金しない
- ・ドミトリー内でも貴重品は必ず鍵付きロッカーに保管する
- ・夜間の移動は主要な地下鉄路線を優先し、深夜バスは避ける
- ・無料WiFiの利用時は必ずVPNを使用する
- ・現地の治安情報をリアルタイムで発信するSNSアカウントをフォローする
避けるべきエリア:
Sherbourne & Dundas, Jane & Finch, Lawrence Heights
おすすめ宿泊エリア: ダウンタウン西側(West Queen West)周辺の評価の高いホステル
安全な宿泊エリア
Distillery District (ディスティラリー地区)
★★★★★トロントでも特に安全な歩行者専用区域です。歴史的な赤レンガの街並みが美しく、夜間も街灯が完備され、警備体制も非常に強固です。2026年現在も観光客と地元の家族連れが中心のエリアで、凶悪犯罪の報告は極めて稀です。エリア全体が開放的であり、不審者が入り込みにくい構造になっています。おしゃれなカフェやブティック、レストランが並び、女性の一人歩きや家族連れの滞在に最適です。主要な観光地へのアクセスも良く、落ち着いた雰囲気の中でトロントの歴史を感じながら安心して滞在できる、市内屈指の安全な宿泊エリアと言えます。
例: The Omni King Edward Hotel (近隣), The Broadview Hotel
Yorkville (ヨークビル)
★★★★★トロント随一の高級住宅・商業街であり、2026年現在も市内最高の治安水準を維持しています。高級ブランド店や五つ星ホテルが立ち並び、警察の巡回が頻繁に行われているため、昼夜を問わず非常に安全です。深夜に女性が一人で歩ける数少ないエリアの一つであり、富裕層やビジネス利用者が多く、路上でのトラブルはほとんど見られません。公共交通機関の利便性も非常に高く、地下鉄の主要2路線が交差するBloor-Yonge駅に直結しているため、市内どこへ移動するにも安全かつスムーズです。ラグジュアリーな滞在を求める方や、治安を最優先にする旅行者にとって間違いのない選択肢です。
例: Four Seasons Hotel Toronto, Park Hyatt Toronto
Harbourfront (ハーバーフロント)
★★★★☆オンタリオ湖を望む開放的なウォーターフロントエリアです。ジョギングコースや公園が整備されており、日中は観光客や家族連れで非常に賑わっています。警察のパトロールが頻繁に行われており、監視カメラの増設も進んでいるため、ひったくりなどの軽犯罪も抑えられています。2026年6月のワールドカップ開催期間中も、主要会場へのアクセスが良いため警備が非常に強化される予定です。夜間も湖沿いのプロムナードは明るく、レストランの利用客が多いですが、週末の深夜のみ一部のパーティールーム(Ice Condos等)周辺で騒音や酔客との接触に注意が必要ですが、全体としては高い安全性が保たれています。
例: The Westin Harbour Castle, Delta Hotels by Marriott Toronto
Lawrence Park North (ローレンス・パーク)
★★★★★トロントの公式統計で、犯罪率が最も低いエリアの一つとして常に挙げられる閑静な住宅街です。ダウンタウンの喧騒から離れており、富裕層の家族が多く住んでいるため、夜間も非常に静かで落ち着いています。路上強盗や暴行事件の発生率は極めて低く、長期滞在や静かな環境を好む旅行者に最適です。地下鉄1号線を利用すればダウンタウンまで約20分でアクセスでき、利便性と安全性のバランスが非常に優れています。ホテルの数は少ないですが、信頼できるバケーションレンタル(Airbnb)やB&Bが点在しており、現地の生活を楽しみながら安全に滞在したい場合に最適な、隠れた名エリアです。
例: Best Western Plus Executive Inn (近隣), Local Guesthouses
The Danforth (ダンフォース / ギリシャ人街)
★★★★☆「グリークタウン」として知られる活気に満ちたエリアです。夜遅くまで営業しているレストランやテラス席が多く、夜間でも人通りが絶えないため「Dead Zone(死角)」が少なく、歩行者の安全性が高いのが特徴です。地元住民のコミュニティ意識が強く、街全体が温かい雰囲気に包まれています。2026年1月に小規模な事件が報告されましたが、基本的には観光客が巻き込まれるような犯罪は少なく、夜間の食事や散歩も比較的安全に楽しめます。地下鉄2号線沿いに位置しているため、ダウンタウンの観光スポットへのアクセスも非常に良好です。ローカルな雰囲気と安全性を両立させたいグルメ派の旅行者に特におすすめです。
例: The Broadview Hotel (近隣), Local Boutique Inns
交通機関の安全情報
地下鉄・メトロ
地下鉄(TTC)はトロント移動の要ですが、近年は安全性が低下しています。Line 1とLine 2の交差するBloor-Yonge駅や、Spadina駅、Dundas駅周辺は利用者が多くスリに注意が必要です。深夜(22時以降)のホームでは必ず「DWA(黄色い枠の安全エリア)」で待機してください。列車内では、運転士がいる先頭車両か、車掌がいる中央車両に乗ることが推奨されます。ホームの端には立たず、常に壁を背にして突き落とし被害を防止してください。また、駅構内の死角となる長い通路での単独歩行は避け、不審な人物がいれば速やかに離れることが肝要です。
タクシー・配車アプリ
公式の配車アプリ(UberまたはLyft)の利用を強く推奨します。アプリ経由であれば車両情報と運転手が記録されるため、路上で拾うタクシーよりも遥かに安全です。乗車前には必ずナンバープレートと運転手の顔を確認し、アプリの「暗証番号確認(PINコード)」機能を有効にしてください。路上で「現金が使えない」と言ってデビットカードでの支払いを求める行為は100%詐欺(カードすり替え)ですので、絶対に応じてはいけません。正規のタクシーは窓にライセンス番号が記載されており、クレジットカード決済が標準です。
バス
バスは地下鉄が網羅していないエリアをカバーしており便利ですが、深夜の「ブルー・ナイト・ネットワーク(深夜バス)」は、薬物中毒者や酔客とのトラブルが起きやすいです。特にJane StやEglinton Aveを通る路線は、現地の治安統計でも注意が必要とされています。女性一人で夜間にバスを利用する場合は、午後9時から午前5時の間であれば「Request Stop」という制度を利用できます。これは、正規のバス停以外でも安全な場所(家の近くなど)で降ろしてもらえるサービスです。運転手に早めに伝えておくことで、暗い夜道を歩く時間を最小限にできます。
徒歩・自転車
トロントは歩行者に優しい街ですが、モス・パーク(Moss Park)やアラン・ガーデンズ(Allan Gardens)周辺など、薬物使用や浮浪者が集中するエリアの徒歩通過は昼間でも避けるべきです。また、トロントは北米屈指の「自転車盗難」多発都市です。高価なロードバイクは数分で盗まれるため、強固なU字ロックを2つ以上使用し、夜間は必ず屋内に保管してください。歩行中はスマホの画面に集中しすぎず、背後から近づく車両や不審者に注意を払ってください。特に高級住宅街ヨークビルでは、歩行者を狙った強盗にも警戒が必要です。
空港からのアクセス
ピアソン空港からの移動は「UP Express」が最も安全で確実です。Union駅まで約25分で結び、車内は清潔でセキュリティも確保されています。深夜の到着でタクシーを利用する場合は、必ず空港到着階にある正規の「タクシー・リムジン乗り場」から乗車してください。そこでは、行き先に応じた定額料金(Flat Rate)が適用されます。到着ロビーで「Taxi?」と声をかけてくる個人ドライバー(白タク)は、法外な料金を請求したり、犯罪に巻き込まれたりするリスクがあるため、絶対に無視してください。
緊急連絡先
トロントでの緊急時は、生命や身体に危険がある場合は直ちに「911」にダイヤルしてください。これは警察、消防、救急の共通番号です。英語に不安がある場合は「Japanese, please」と伝えれば、180言語対応の通訳サービス(Language Line)を介して話すことが可能です。盗難後の報告や緊急性のない相談については、2025年に導入された「*877(モバイル端末から)」または「416-808-2222」を利用してください。警察官はプロフェッショナルで、外国人の被害に対しても公平に対応します。被害に遭った際は、警察が発行する「Case Number(事案番号)」を必ず受け取ってください。これは保険請求やパスポート再発行に必須です。また、パスポートの紛失や重大事件の際は、在トロント日本国総領事館へ連絡し、指示を仰いでください。医療機関を利用する際は、高額な自由診療を避けるため、海外旅行保険の付保証明書を常に携帯することをお勧めします。
日本国大使館・領事館
名称: 在トロント日本国総領事館 (Consulate-General of Japan in Toronto)
住所: 77 King St W, Suite 3300, Toronto, ON M5K 2A1
電話: 416-363-7038
メール: [email protected]
トロントの治安に関するよくある質問
トロントの治安は良い?悪い? ▼
トロントの治安は統計上、北米で最も安全な都市の一つです。2025年から2026年にかけて殺人事件や銃器犯罪は劇的に減少しました。しかし、公共交通機関(TTC)での突発的な暴力事件や薬物問題、車両盗難といった財産犯罪が増加傾向にあり、市民の体感治安は必ずしも安定していません。基本的な警戒を怠らなければ安全に過ごせますが、特定のエリアや深夜の行動には注意が必要です。
トロントで危険なエリアはどこ? ▼
絶対に避けるべきはJane and Finch地区で、ギャング活動や銃器犯罪が集中しています。また、薬物依存者が多いMoss ParkやAllan Gardensは、日没後は非常に危険な雰囲気となります。観光地の中心であるEntertainment Districtも、週末深夜は酔客による乱闘や盗難が多発するため、エリアごとの危険度を把握しておくことが重要です。
トロント旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」ほどの危険はありませんが、特定の犯罪については「やばい」レベルで対策が必要です。特に高級車の盗難やカージャックは組織化されており、観光客もホテルの駐車場等でターゲットになる可能性があります。また、地下鉄での無差別攻撃は予測が難しいため、常に周囲を観察する意識が求められます。全体としては安全な都市なので、過度な不安は不要ですが、油断は禁物です。
トロントは女性一人でも怖くない? ▼
日中の観光エリアは人通りも多く、女性一人でも怖い思いをすることは稀です。ただし、深夜の地下鉄駅や不審者が集まりやすい公園周辺は避けるべきです。特にChurch-Yonge Corridor付近はヘイトクライムの報告も多いため、一人歩きは避けた方が無難です。夜間の移動にはUberなどの配車アプリを活用し、自分の居場所を常に把握しておくことが安全の秘訣です。
トロントでスリに遭わないための対策は? ▼
トロントのスリは巧妙です。伝統的な人混みでの窃盗だけでなく、路上で「デビットカードをすり替える」という新手の手口が増えています。見知らぬ人から「代わりにカードで支払ってほしい」と頼まれても絶対に応じないでください。財布はカバンの奥に入れ、ファスナーを閉める、レストランでは荷物を椅子にかけないといった基本的な防犯対策が最も効果的です。
トロントで多い詐欺の手口は? ▼
現在多発しているのは「偽タクシー詐欺」と「賃貸詐欺」です。前者はタクシー代の肩代わりを頼みカードを盗む手口、後者はネット掲示板に好条件のコンドミニアムを掲載し、内見前にデポジットを振り込ませる手口です。「先に現金を払えば優先する」といった勧誘は100%詐欺だと疑い、金銭のやり取りは慎重に行う必要があります。
トロントで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人は「親切で断れない」というイメージを持たれており、前述のカードすり替え詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。また、高級店での買い物を終えた直後の組織的な強盗にも注意が必要です。さらに、車内に放置されたバッグを狙った車上荒らしも頻発しており、外から見える場所に物を置かないことが日本人が巻き込まれる犯罪を防ぐポイントです。
トロント旅行で注意すべきことは? ▼
公共交通機関(TTC)を利用する際は、ホームの端に立たないことが重要です。突き落とし事件の発生を受けて、警察も警戒を強めていますが、自分でも背後に注意を払う必要があります。また、2026年W杯開催に伴う警備強化で検問が増える可能性があるため、常に身分証明書を携帯し、警察の指示に従えるよう準備しておくことも注意点の一つです。
トロントで起こりやすいトラブルは? ▼
シェアハウスや民泊での契約トラブル、そして深夜の繁華街での酔客との接触トラブルが多く報告されています。また、車両盗難に関連し、不運にもカージャックに遭遇するトラブルも起きています。万が一強盗に遭った場合は、抵抗せずに所持品を渡すことが命を守るために最優先されるべき行動です。自分の持ち物よりも安全を優先してください。
トロントで被害に遭ったらどうする? ▼
事件発生時は直ちに緊急ダイヤル「911」へ電話してください。命の危険がない盗難などは警察の非緊急ライン「416-808-2222」を利用します。パスポートを紛失・盗難された場合は、在トロント日本国総領事館へ連絡し、渡航書の発行手続きを行います。海外旅行保険の付帯サービスを確認し、現地の病院や警察とのやり取りをサポートしてもらうことも有効です。
トロントの治安詳細
トロントの治安概要
トロントは北米の主要都市の中で、一貫して安全な都市の上位にランクインしています。2025年には銃器犯罪が前年比で半減し、治安維持において大きな成果を上げました。しかし、精神疾患や薬物使用が背景にある公共交通機関での突発的な暴力や、組織的な車両窃盗は依然として深刻な問題です。全体としては旅行者にとって安全ですが、エリアごとのリスク格差が大きく、油断できない側面も持ち合わせています。
トロントは危険?やばい?
トロントは決して「やばい」都市ではありませんが、特定のスポットは明らかに危険です。Jane and FinchやMoss Parkのようなエリアは、地元住民も近づかない深刻な犯罪多発地帯です。また、最近の傾向として、安全とされるヨークビルなどの高級エリアでも強盗事件が発生しており、「どこでも絶対に安全」という場所は存在しません。リスクを過小評価せず、危険な地域を避ける情報収集が不可欠です。
トロントは怖い?一人旅でも大丈夫?
トロントは世界的に見れば女性一人旅に非常に適した安全な都市です。しかし、夜間の人気のない公園やTTC(公共交通機関)の駅構内では「怖い」と感じる状況も起こり得ます。特にAllan Gardens周辺のホームレスキャンプや、深夜のChurch-Yonge Corridorでの不審者には警戒が必要です。怖い思いをしないためには、深夜の移動は必ずタクシーやUberを利用し、公共の場では常に周囲の人との距離を保つようにしてください。
スリ・詐欺・犯罪の実態
トロントで最も警戒すべき犯罪は、組織的な車両盗難と巧妙なカード詐欺です。詐欺師は2人組で活動し、一人が善人を装って近づき、もう一人が偽タクシーで待機してデビットカードを盗み取ります。また、車両窃盗はハイテク機器を用いたリレーアタックだけでなく、運転手を直接脅すカージャックへ激化しています。地下鉄内での無差別な刺傷事件や突き落としも散発しており、公共の場での「予測不可能な暴力」への対策が急務となっています。
トロント旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべき点は、公共交通機関での安全確保です。ホームでは壁を背にするなど、突発的な突き落としを防ぐ姿勢を保ってください。また、車両を利用する場合は、高級住宅街やホテルの駐車場でも施錠を徹底し、決して車内に貴重品を置かないことが鉄則です。インターネット掲示板を通じたシェアハウス探しでは、内見前の支払いは詐欺の典型例ですので絶対に避けてください。
よくあるトラブル事例
実際にあったトラブルとして、路上で「タクシー代を払いたいが現金がなく、カードも使えない。代わりに払ってくれれば現金を渡す」と頼まれ、偽のカード決済端末で暗証番号を盗まれ、カードをすり替えられた日本人観光客の事例があります。また、信号待ちの車が背後から軽く追突され、確認のために外に出た瞬間に武器で脅され、車ごと奪われるカージャック被害も報告されています。
被害に遭った場合の対応
被害に遭った際は、迷わず「911」に通報してください。トロント警察は多様な言語に対応しており、通訳を介した通報も可能です。非緊急の報告はオンラインでも行えます。パスポート紛失時は、在トロント日本国総領事館(Bloor-Yonge駅近く)でサポートを受けられます。被害を最小限に抑えるため、旅行前に保険の連絡先や領事館の場所を地図アプリに保存しておくことを強くおすすめします。
その他の情報
ベストシーズン
安全面から見たベストシーズンは5月〜6月上旬、および9月〜10月の「ショルダーシーズン」です。この時期は気候が安定しており、日照時間が長いため夜間の徒歩移動も比較的安全です。特に2026年6月はワールドカップ開催により街全体の警備が最大レベルに強化されるため、混雑は激しいものの、ある種のスリ等を除けば治安の抑止力は強まると予想されます。逆に、11月〜3月の冬期は日没が非常に早く(16時台)、暗い時間帯の移動が増えるためリスクが高まります。
言語のヒント
トロントは多文化都市であり、英語が得意でなくても親切に対応してくれますが、緊急時のために以下のフレーズを覚えておくと役立ちます。「Help! (助けて)」「Call the police (警察を呼んで)」「I need a doctor (医者が必要です)」「I lost my passport (パスポートを失くしました)」「Japanese interpretation, please (日本語の通訳をお願いします)」。また、911へ電話した際は、最初に「Japanese, please」と言うだけで、すぐに日本語通訳を介した3者通話に切り替わります。警察や医療機関では、自分の症状や被害状況を翻訳アプリで視覚的に伝えることも非常に有効です。
文化・マナー
トロントは「多様性こそが強み(Diversity Our Strength)」をスローガンとしており、異なる人種や宗教、性的指向に対して非常に寛容です。他者の背景を尊重する文化が根付いているため、差別的な言動は厳禁であり、時として法的なトラブルや激しい非難を招くことがあります。また、チップ文化はサービス業従事者の生活を支える重要な習慣であり、15%を下回るチップは「サービスに重大な不満がある」という強いメッセージとして受け取られます。交通ルールについては、歩行者優先が徹底されていますが、一方で車優先の考えを持つドライバーも多いため、信号のない交差点での横断には注意が必要です。公共の場での飲酒や喫煙、大麻の使用(合法ですが規制あり)については場所が厳格に制限されているため、周囲の状況やサインを必ず確認してください。2026年のワールドカップ期間中は、異なる国籍のファン同士が熱くなる場面もありますが、冷静かつ友好的な態度を保つことがトラブル回避の基本です。