総合評価
カナダは極めて安全な先進国ですが、大都市圏での公共交通機関における無差別事件の微増や、薬物問題に起因する特定エリアの治安悪化、夏季の深刻な山火事リスクに留意が必要です。全体的な犯罪率は低下傾向にあります。
身体的安全 (A-)
殺人や凶悪犯罪の発生率は低水準ですが、近年トロントやバンクーバーの公共交通機関での無差別攻撃が社会問題化しています。観光客が標的になることは稀ですが、深夜の特定地域は避けるべきです。
医療・衛生 (A+)
医療水準は世界最高峰です。ただし外国人への自由診療費は極めて高額なため、数千万円規模の海外旅行保険への加入が必須です。夏季は山火事による煙の健康被害、春から秋はマダニ媒介のライム病に注意が必要です。
詐欺・スリ (B+)
伝統的な詐欺は少ないですが、近年AIを悪用した偽予約サイトや組織的な車両盗難、レンタカーを狙った「スマッシュ・アンド・グラブ」が増加しています。デジタルリテラシーと物理的な荷物管理が求められます。
テロリスク (B)
政府はテロ警戒レベルを「中等度」に維持しています。オンラインで過激化した若者によるローンウルフ型の計画が摘発されており、主要な記念日や大規模イベントの際は、警察による警備が強化される傾向にあります。
最新インテリジェンスレポート
カナダは2026年現在、世界有数の安全な国としての地位を維持していますが、都市部特有の課題も浮き彫りになっています。マーク・カーニー政権下で経済は安定しつつありますが、インフレの影響による住宅危機やホームレス問題が、特定のエリアでの治安悪化を招いています。特にバンクーバーやトロントの一部地域では、薬物依存に関連する犯罪や公共交通機関での無差別事件が報告されており、以前のような無警戒な渡航は控えるべきです。しかし、警察の信頼性は極めて高く、法執行機関は迅速に対応します。全体としては「通常の注意」を払えば、観光やビジネスにおいて非常に安全な環境が整っています。自然災害、特に夏季の山火事や冬季の極寒に対する備えが、防犯と同様に重要となります。
背景分析
2025年4月の総選挙で成立したマーク・カーニー自由党政権は、中道左派的な政策を維持しつつ、対米関係の再構築と経済成長を重視しています。GDP成長率は1.4%前後で推移し、インフレ率も2.2%まで低下しましたが、住宅価格の異常な高騰が若年層や移民の生活困窮を招き、社会的不安の底流となっています。2024年の統計では犯罪深刻度指数(CSI)が4%低下し、特に深刻だった車両盗難に対策の成果が見られますが、ヘイトクライムやサイバー犯罪は微増しています。多文化主義を国策とする一方で、国際情勢の影響を受けた宗教的・民族的な緊張がデモとして表面化することがあります。また、気候変動の影響による大規模な山火事や洪水が経済・インフラに与える打撃は年々深刻化しており、2024年には保険支払額が過去最大を記録しました。防衛面ではNATOの目標達成に向けた国防費増額を表明するなど、地政学的な安定性への寄与も強めています。
重要ポイント
- 公共交通機関(特に地下鉄やバス)での夜間の利用は、運転士に近い車両を選ぶなどの自己防衛が有効。
- バンクーバーのヘイスティングス通り周辺など、薬物中毒者が密集する特定エリアには昼夜を問わず立ち入らない。
- レンタカー利用時は、数分の降車であっても窓ガラスを割る「車上荒らし」を避けるため、車内に一切の荷物を置かない。
- AI生成の偽予約サイトによる航空券・ホテル詐欺が急増しているため、公式サイトであることを必ず確認する。
- 夏季の旅行時は「FireWork」等のアプリで山火事の煙による空気質指数を確認し、N95マスクを準備する。
- カナダ人は礼儀正しさを重んじるため、列への割り込みや公共の場での大声はトラブルの元となる。
- レストラン等でのチップ(15-20%)は習慣であり、サービスへの対価として支払うことが期待されている。
- 大麻は合法だが、州ごとに公共の場での喫煙ルールが厳格に定められており、国外への持ち出しは厳禁。
- 緊急通報911は日本語通訳サービスが利用可能なため、緊急時は迷わず通報する。
- 野生動物(クマ、ムース、コヨーテ)との接触は重大な事故に繋がるため、国立公園等では適切な距離を保つ。
各国政府の渡航情報
| 情報源 | 警戒レベル |
|---|---|
| 日本外務省 | レベル0:特段の注意なし |
| アメリカ国務省 | Level 1: Exercise Normal Precautions |
| イギリス外務省 | Normal Precautions |
| カナダ政府 | Exercise normal security precautions |
| ドイツ外務省 | Landesspezifische Sicherheitshinweise (Normal) |
| フランス外務省 | Vert (Vigilance normale) |
地域別リスク評価
バンクーバー:ダウンタウン・イーストサイド
要警戒リスク深刻な薬物中毒者やホームレスが集中的に居住しており、暴力事件、強盗、路上での薬物摂取が頻発しています。観光客は昼間であっても立ち入りを避けるべきエリアです。
トロント:ジェーン&フィンチ周辺
注意リスク低所得者層が多く、ギャングの活動や銃器に関連する犯罪が統計的に高い地域です。特に夜間の独り歩きや公共交通機関の利用には十分な警戒が必要です。
オタワ:バイワード・マーケット周辺
部分的注意リスク日中は観光地として賑わいますが、夜間は酔客による喧嘩や強盗事件が散発します。深夜に裏通りを歩くことは避け、配車アプリを利用した移動を推奨します。
ウィニペグ:ノースエンド
要警戒リスクカナダ国内でも暴力犯罪率が最も高いエリアの一つです。薬物、暴力、ギャング抗争のリスクが高く、明確な目的がない限り立ち入るべきではありません。
モントリオール:旧市街およびダウンタウン
部分的注意リスク観光客を狙ったスリや車上荒らしが多発しています。特にレンタカーの窓ガラスを割る被害が顕著なため、外から見える場所に貴重品を残さないことが鉄則です。
アルバータ州:ジャスパー/バンフ国立公園
自然的注意リスク犯罪リスクは極めて低いですが、クマなどの野生動物との遭遇や、夏季の山火事による急な閉鎖、避難指示が出る可能性があります。常に最新の気象・公園情報を確認してください。
サスカチュワン州:レジャイナ・ダウンタウン
注意リスク夜間の犯罪率が高く、無差別な攻撃や強盗の報告があります。暗い路地や人通りの少ない場所での単独行動は、防犯上の観点から推奨されません。
ケベック・シティ:歴史地区
安全リスクカナダで最も安全なエリアの一つです。夜間の散策も比較的安心ですが、最低限の手荷物管理さえ行えば、犯罪に巻き込まれる可能性は非常に低いです。
ノースウエスト準州:イエローナイフ周辺
自然的注意リスク治安は良いですが、冬季はマイナス30度を下回る極寒となり、適切な防寒装備がないと生命に危険が及びます。また、夏季の山火事による空路遮断のリスクがあります。
オンタリオ州南部:国境付近
部分的注意リスク組織的な車両窃盗団の活動が報告されています。高級車や人気車種を屋外に駐車する際は、ハンドルロック等の盗難防止策が推奨されます。
国内安全マップ
カナダ全土としては極めて安全ですが、2024年以降、特定の都市部(バンクーバー、トロント、ウィニペグ)における薬物問題と格差拡大による治安の二極化が進んでいます。観光エリアは概ね安全に維持されていますが、それらに隣接する特定地域に迷い込むと、急激にリスクが高まるのがカナダの特徴です。また、近年はデジタル詐欺や、レンタカーを標的にした組織的な車上荒らしが最大の脅威となっています。自然災害(山火事、極寒)も生命に直結するリスクとして、防犯同様の準備が必要です。
カナダで最も危険なエリアの一つ。薬物汚染とホームレス問題が深刻で、暴力事件や注射器の放置、衛生上の問題が極めて高い。
リスク: 薬物犯罪, 暴力, 不衛生
ギャングによる抗争や発砲事件が歴史的に多い地域。観光客が訪れる理由はなく、夜間の立ち入りは厳禁。
リスク: 銃器犯罪, ギャング活動, 強盗
主要観光地だが、危険エリアに隣接。車上荒らしやスリが多発し、近年は白昼の無差別刺傷事件も発生している。
リスク: スリ・ひったくり, 車上荒らし, 無差別攻撃
経済の中心地。非常に安全で夜間も人通りが多いが、地下鉄駅構内での突発的なトラブルには警戒が必要。
リスク: 地下鉄でのトラブル, 軽犯罪
観光とナイトライフの中心。夜間は酔客による暴力事件や薬物関連のトラブルが増加するため、深夜の徘徊は避けるべき。
リスク: 暴力事件, 薬物, 喧嘩
カナダで最も安全な観光地の一つ。夜間も治安が維持されており、家族連れや女性の一人歩きも比較的安心。
リスク: 観光客狙いのスリ
カナダ全土で殺人率が最も高い地域の一つ。日中であっても外部の人間が歩くのは非常に危険。
リスク: 暴力犯罪, 薬物, 殺人
美しい景観の観光エリア。治安は良いが、レンタカーを狙った車上荒らしが極めて多発している。
リスク: 車上荒らし, 置き引き
近年、駅構内や車両内での無差別暴力事件が報告されている。深夜の利用は避け、常に周囲を警戒すること。
リスク: 無差別暴力, 不審者
世界的なリゾート地。犯罪リスクはほぼ皆無。夜間の散策も非常に安全だが、野生動物の出没に注意。
リスク: 野生動物との接触
治安は良いが、2024年の山火事で甚大な被害。火災リスク、土砂崩れ、野生動物への警戒が最優先。
リスク: 山火事, 土砂崩れ, クマの出没
巨大観光地。深夜まで賑わうが、観光客を狙った詐欺、スリ、ぼったくりタクシーが散発。
リスク: スリ, 観光詐欺, ぼったくり
ホームレスや薬物中毒者の増加に伴い、公共の場での安全性に対する懸念が高まっている。夜間の独り歩きは非推奨。
リスク: 不審者からの嫌がらせ, 薬物
一部の地域で治安が不安定。暴力犯罪や窃盗が報告されており、観光客が立ち入るメリットは少ない。
リスク: 窃盗, 暴力
BC州都の観光中心部。非常に穏やかで安全。シニア層も多く、落ち着いた観光が可能。
リスク: 特になし
犯罪・治安情報
犯罪統計
スリ・窃盗
リスク: 3/5多発エリア: バンクーバー・ガスタウン, トロント・イートンセンター, モントリオール旧市街, ナイアガラの滝周辺
手口:
- 車上荒らし(窓を割って数分で奪う)
- 注意逸らし(汚れを指摘する等)
- レストランでの椅子の背もたれからの抜き取り
対策:
- 車内には1分でも荷物を残さない
- バッグは常に体の前で保持する
- 人混みでは財布を後ろポケットに入れない
2024年は車両盗難が17%減少しましたが、観光客を狙った車上荒らしは依然として高水準です。
凶悪犯罪
リスク: 2/5多発エリア: トロント地下鉄構内, バンクーバー公共バス, 深夜の繁華街路地裏, 都市部の公園
手口:
- 公共交通機関での無差別な突き飛ばし・刺傷
- 薬物中毒者による予期せぬ攻撃
- 深夜の集団による暴行
対策:
- 深夜の公共交通機関利用時は運転士の近くに座る
- イヤホンをして周囲の状況を遮断しない
- 不審な人物が近づいてきたら即座に距離を置く
殺人率は10万人あたり1.91人と低水準ですが、公共の場での無差別攻撃がメディアで大きく報じられています。
詐欺
リスク: 3/5多発エリア: オンライン予約サイト, 観光地のATM付近, ルームシェア募集サイト
手口:
- AI生成の偽公式サイトによる予約詐欺
- 税務署(CRA)を名乗る脅迫電話・SMS
- 格安航空券の架空販売
対策:
- URLが公式サイトであるか二重チェックする
- 公的機関が電話で支払いを求めることはないと知る
- 異常に安いチケットや宿泊料金を疑う
デジタル関連の詐欺被害額が急増しており、2024年は過去最悪の被害額を記録しました。
薬物関連
リスク: 4/5多発エリア: バンクーバー・ダウンタウンイーストサイド, トロント・モス・パーク, ウィニペグ・ノースエンド
手口:
- 路上での公開薬物摂取
- 薬物代金確保のための強盗
- 中毒者同士の抗争
対策:
- 薬物問題が顕著なエリアを事前に地図で確認する
- 中毒者に声をかけられても無視して立ち去る
- 路上に落ちている注射器等に触れない
オピオイド危機により、特定の都市部でのホームレスおよび薬物関連犯罪が治安の懸念材料となっています。
hate_crime
リスク: 2/5多発エリア: 多文化都市の公共エリア, 大学周辺, デモ会場付近
手口:
- 言語的嫌がらせ(暴言)
- 落書き
- 突発的な身体的攻撃
対策:
- 政治的デモや集会には近づかない
- 嫌がらせを受けた場合は即座に安全な場所へ逃げ警察に通報する
- 周囲の理解者(店員など)に助けを求める
宗教や性的指向を標的としたヘイトクライムが2023年に前年比32%増となりました。
traffic_accident
リスク: 2/5多発エリア: 冬の高速道路, 地方の山岳道路, 都市部の交差点
手口:
- ブラックアイスバーンでのスリップ
- 野生動物(ムース等)との衝突
- スクールバス停止無視による事故
対策:
- 冬場は必ずスタッドレスタイヤを装着する
- 野生動物の飛び出しに常に備える
- スクールバスの赤点滅時は全車停止のルールを遵守する
冬季の交通事故死者数は、路面凍結と視界不良により大幅に増加します。
健康・医療情報
ワクチン情報
カナダへの入国に際して法的義務のある予防接種はありませんが、カナダ政府および日本の外務省は、破傷風やMMR(麻疹・風疹・おたふくかぜ)などの一般的な予防接種を完了しておくことを強く推奨しています。特に広大な自然の中での活動を予定している場合、負傷時のリスクに備えて破傷風の有効期限を確認しておくことが重要です。また、学校や医療機関、ボランティア活動に参加する予定がある場合は、過去の接種記録の提出や特定のワクチンの接種を証明する書類を求められることが一般的です。
| ワクチン | 必須/推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| 破傷風 | 推奨 | ハイキングやキャンプなどの野外活動を行う場合は、怪我による感染を防ぐために強く推奨されます。10年以内に未接種の場合は追加接種を検討してください。 |
| A型肝炎 | 推奨 | 地方都市への長期滞在や、衛生状態が不透明な場所での飲食を予定している場合に推奨されます。 |
| B型肝炎 | 推奨 | 医療従事者や長期滞在者、現地で医療処置を受ける可能性がある場合に推奨されます。 |
| MMR (麻疹・風疹・おたふくかぜ) | 推奨 | 世界的な麻疹の流行を受け、日本国内での接種歴が不明な場合は渡航前の接種が強く推奨されます。 |
| 狂犬病 | 推奨 | 野生動物(コウモリ、アライグマ、スカンク等)と接触する可能性が高い研究者や冒険旅行者に推奨されます。 |
| インフルエンザ | 推奨 | 冬季に渡航する場合、現地での流行を考慮し、事前に接種を受けることが望ましいです。 |
健康リスク
カナダで注意すべき主な健康リスクは、夏季のダニ媒介性疾患と冬季の厳しい気象条件、そして非常に高額な医療費です。春から秋にかけては、森林や草むらに生息するマダニによる「ライム病」のリスクがあり、特にオンタリオ州南部やケベック州南部、ブリティッシュ・コロンビア州などで報告数が増加しています。対策としてDEETを含む忌避剤の使用と長袖の着用が不可欠です。また、夏から秋には蚊が媒介するウエストナイルウイルスの発生も見られます。さらに、冬の極端な低温による凍傷や低体温症は、観光客が軽視しがちなリスクであり、マイナス30度を下回る日があることを前提とした防寒対策が必要です。感染症以外では、野生動物による狂犬病のリスクがあるため、見た目が可愛らしい動物であっても絶対に接触しないでください。
医療施設
カナダの医療水準は世界最高峰であり、主要都市には最新の設備を備えた近代的な病院が多数存在します。大都市の緊急外来(ER)や総合病院では、電話通訳サービスを通じて日本語での対応が可能な場合もあります。しかし、カナダの公共医療制度(Medicare)は国民向けであり、短期旅行者や留学生などの外国人の医療費は極めて高額です。入院が必要になった場合、1日あたりの費用が100万円を超えるケースも稀ではなく、適切な海外旅行保険への加入(特に治療・救援費用が無制限に近いもの)が強く推奨されます。また、ウォークインクリニック(予約不要の診療所)は一般的ですが、深刻な病状の場合は長時間待たされることがあるため、事前に保険会社の提携病院を確認しておくとスムーズです。
入国・ビザ情報
ビザ要件: 日本人が観光目的でカナダに入国する場合、最長6ヶ月間の滞在についてはビザ(査証)は不要です。ただし、空路で入国する場合には、事前に電子渡航認証「eTA」を取得する必要があります。eTAはオンラインで簡単に申請可能で、申請料は7カナダドルです。承認されるとパスポートに電子的にリンクされ、最大5年間またはパスポートの有効期限まで有効となります。陸路(アメリカからの入国)や海路での入国時はeTAは不要ですが、常に最新の入国条件を公式サイトで確認してください。入国審査官に対して、帰国の航空券や滞在費用の証明、滞在先情報を提示できるようにしておくことが望ましいです。
パスポート有効期限
カナダの法律では、出国予定日プラス1日以上の有効期間があれば入国可能ですが、航空会社の規定や予期せぬ滞在延長のリスクを考慮し、入国時に6ヶ月以上の残存有効期間があるパスポートを携行することを強く推奨します。
持ち込み禁止・制限品
カナダの税関規則は特に食品の持ち込みに対して厳格です。肉類(生肉、加工品、ジャーキー、肉エキス入り食品)、卵・乳製品、生鮮果実、種子などは原則持ち込みが禁止されています。これらを所持している場合は必ず申告書に記載してください。虚偽の申告や未申告が発覚した場合、高額の罰金(最大1,300カナダドル以上)が科せられ、今後の入国に支障をきたす可能性があります。また、処方薬を持ち込む際は、90日分以内とし、医師の英文処方箋を添えることが推奨されます。
緊急連絡先
時間帯別安全情報
早朝
安全早朝のカナダは非常に平和で、ジョギングや散歩を楽しむ住民が多く見られます。商業施設やオフィス街も活動を開始し、犯罪発生率は一日の中で最も低い時間帯です。ただし、冬場は路面が凍結しているため、歩行や運転には細心の注意が必要です。
安全な活動:
- ・公園でのジョギング
- ・カフェでの朝食
- ・都市部の散策
避けるべきエリア:
- ・夜間の名残がある特定の中毒者密集エリア
交通: 公共交通機関、徒歩ともに非常に安全です。
日中
安全主要な観光地やビジネス街は活気にあふれ、警察のパトロールも頻繁に行われています。女性の単独行動も全く問題ありません。ただし、観光地ではスリや車上荒らしを狙う犯罪者が活動しているため、荷物管理を怠らないようにしてください。
安全な活動:
- ・ショッピング
- ・国立公園での観光
- ・博物館・美術館巡り
避けるべきエリア:
- ・特にありませんが、車内に貴重品を残さないよう注意
交通: 地下鉄、バス、配車アプリ、レンタルサイクル等、あらゆる手段が推奨されます。
夕方〜夜
安全夕食やナイトライフを楽しむ人々で賑わいます。一般的に安全ですが、バイワード・マーケットやガスタウンなどの繁華街では酔客が増え始め、小競り合いが発生することもあります。街灯が少ない路地や、人通りの急に減る通りには入らないようにしましょう。
安全な活動:
- ・レストランでの食事
- ・スポーツ観戦
- ・劇場での鑑賞
避けるべきエリア:
- ・繁華街の暗い路地裏
- ・都市部の大型公園の奥
交通: UberやLyftなどの配車アプリが、安全性と確実性の面で最も推奨されます。
深夜
注意午前0時を過ぎると、公共交通機関の運行本数が減り、駅やバス停での待ち時間が危険を伴う場合があります。薬物中毒者やホームレスの活動が目立ち始め、無差別攻撃や強盗のリスクが日中より高まります。特に週末の繁華街ではトラブルに巻き込まれやすくなります。
安全な活動:
- ・ホテルのバーでの飲用
- ・映画鑑賞後の直接帰宅
避けるべきエリア:
- ・地下鉄の無人の駅ホーム
- ・バンクーバーDTES
- ・ウィニペグ・ダウンタウン
交通: ドア・ツー・ドアで移動できる配車アプリ以外の利用は避けるべきです。
季節別ガイド
Spring (春) (3月 - 5月)
気温: -5°C to 15°C
降水: 雪解けと雨が多く、路面が非常にぬかるむ(マッド・シーズン)。
服装: 防水性のある靴、重ね着可能なジャケット、薄手のセーター。
おすすめ活動:
シュガーシャックでのメープルシロップ体験, 都市部の公園での散策, 西海岸でのホエールウォッチング
リスク:
- ・急激な気温変化による体調不良
- ・雪解けによる河川の洪水リスク
Summer (夏) (6月 - 8月)
気温: 15°C to 30°C+
降水: 晴天が多いが、内陸部では午後に激しい雷雨や雹が発生しやすい。
服装: 半袖、ショートパンツ、日除けの帽子、夜間用の薄手のパーカー。
おすすめ活動:
カナディアン・ロッキーでのハイキング, カヌー・カヤック, ケベック・シティの屋外フェスティバル
リスク:
- ・広範囲にわたる山火事と煙
- ・強い紫外線と熱波
Fall (秋) (9月 - 11月)
気温: 0°C to 15°C
降水: 10月以降、東部や太平洋岸で降雨量が増え、初雪が降ることもある。
服装: 中綿入りのジャケット、マフラー、手袋、防水性のブーツ。
おすすめ活動:
メープル街道の紅葉狩り, イエローナイフでのオーロラ観賞(初期), 秋の収穫祭やワイナリー巡り
リスク:
- ・早朝の路面凍結
- ・東部での強い暴風雨
Winter (冬) (12月 - 2月)
気温: -35°C to 5°C
降水: 全土で降雪。東部や内陸部は大雪、西海岸は雨が多い。
服装: 本格的なダウンコート、防寒靴、ヒートテック、耳を覆う帽子、厚手の手袋。
おすすめ活動:
スキー・スノーボード, 犬ぞり体験, アイスホッケー観戦
リスク:
- ・極寒による凍傷や低体温症
- ・アイスストームによる停電と交通麻痺
ベストシーズン: 観光のベストシーズンは、気候が最も安定しすべてのアトラクションや国立公園が営業する6月中旬から9月中旬です。ハイキングやキャンプを予定している場合は、雪が完全に消える7月と8月が最適です。紅葉を目的とするなら、東部の「メープル街道」が鮮やかに彩られる9月下旬から10月上旬が唯一無二の時期となります。ウィンタースポーツやオーロラ観賞が目的であれば、1月から3月が雪質も安定し、夜間の暗闇が深いため適していますが、極寒への覚悟が必要です。4月と11月は中途半端な気候で観光施設も準備期間に入ることが多いため、避けたほうが賢明です。
環境リスク
野生動物のリスク
クマ(グリズリー・ブラックベア)
リスク: 4/5生息地: バンフ・ジャスパー等の国立公園, ブリティッシュ・コロンビア州全域, アルバータ州の森林地帯
クマの生息域を歩く際は、鈴を鳴らす、大声で話すなどして自分の存在を知らせ、不意の遭遇を避けることが最も重要です。食料やゴミの臭いはクマを強く引き寄せるため、キャンプ地では指定された耐性容器(ベアビン)を使用してください。遭遇した場合は、決して走って逃げず、目を逸らさずにゆっくりと後退してください。万が一の攻撃に備え、ベアスプレーを常にすぐに取り出せる場所に携帯し、使用方法を事前に練習しておくことが必須です。
治療: 咬傷や爪による外傷がある場合は、大量の清潔な水で洗浄し、直ちに911へ通報して救急搬送を依頼してください。感染症(狂犬病や破傷風)の予防措置も必要です。
ムース(ヘラジカ)
リスク: 3/5生息地: ニューファンドランド・ラブラドール州, オンタリオ州北部, 各州の高速道路
ムースは体高が高く、衝突事故は致命的になりやすいため、夜間の運転は特に注意が必要です。道路脇にムースを見つけた場合は、十分に速度を落とし、刺激しないように静かに通り過ぎてください。春の繁殖期や秋の求愛期は非常に攻撃的になることがあるため、徒歩で遭遇した場合は安全な距離を保ち、大きな木や岩などの障害物の後ろに隠れることが有効です。
治療: 衝突事故の場合は直ちに警察(911)へ。動物による直接的な攻撃を受けた場合は、打撲や内臓損傷の可能性があるため、速やかに精密検査を受けてください。
マダニ(ライム病媒介)
リスク: 3/5生息地: オンタリオ州南部, ケベック州南部, マニトバ州南部
草むらや森林地帯に入る際は、DEET等の忌避剤を使用し、長袖・長ズボンを着用してください。ズボンの裾を靴下の中に入れるなどの工夫が有効です。活動後は全身を確認し、ダニが付着していないかチェックしてください。もしダニが吸血しているのを見つけた場合は、無理に引き抜かず、専用のピンセットで頭部を挟んで慎重に取り除くか、医療機関を受診してください。
治療: ライム病の初期症状(円形の紅斑や発熱)が見られた場合は、速やかに抗生物質による治療を開始する必要があります。必ず医師にダニの生息域にいたことを伝えてください。
水の安全性
水道水: 飲用可能
カナダの都市部における水道水は、世界でも有数の厳格な基準で管理されており、そのまま飲用することが可能です。味や残留塩素が気になる場合は、市販のフィルター付きピッチャーやボトルウォーターの利用を検討してください。ただし、一部の非常に古い建物では鉛管が残っている可能性があるため、朝一番の利用時はしばらく水を流してから使用することが推奨されます。また、地方のキャンプ場や「Boil Water Advisory(煮沸勧告)」が出されている地域では、必ず1分以上沸騰させた水、または浄水タブレットや市販のボトル水を使用してください。ハイキング中の川や湖の水は、寄生虫(ジアルジア等)のリスクがあるため飲用厳禁です。
交通安全
事故死亡率: 人口10万人あたり約4.7〜5.0人(先進国の中では平均的だが日本より高い)
歩行者リスク: 歩行者優先が徹底されていますが、信号のない横断歩道でも車両が停止することを期待しすぎるのは危険です。特に冬場は路面凍結により車両が止まりきれないことがあるため、十分な注意が必要です。また、右折車両が赤信号でも曲がってくるルール(一部地域除く)があることを忘れないでください。
公共交通: 公共交通機関は概ね安全ですが、近年、主要都市の地下鉄やバス車内での薬物中毒者による無差別攻撃やトラブルが微増しています。深夜の利用は避け、できるだけ運転士の近くや乗客が多い車両を選ぶようにしてください。
地域別ガイド
ウエストコースト(ブリティッシュコロンビア州)
レベル 2バンクーバーやビクトリアを擁する温暖な地域。雄大な山々と海が融合した美しい景観が特徴です。観光地としては極めて安全ですが、バンクーバーの一部(ダウンタウン・イーストサイド)は深刻な薬物問題を抱えており、不用意な立ち入りは危険です。
主要都市: バンクーバー, ビクトリア, ウィスラー
特有リスク:
- ・車上荒らし
- ・薬物中毒者によるトラブル
- ・地震リスク
ロッキー山脈・プレーリー地域(アルバータ州、サスカチュワン州)
レベル 1バンフやジャスパーなど世界的な国立公園が位置する地域。治安は非常に安定していますが、自然環境が厳しいため対人犯罪よりも野生動物や天候への警戒が必要です。冬季はマイナス30度を下回る極寒となります。
主要都市: カルガリー, エドモントン, バンフ
特有リスク:
- ・野生動物(クマ)との遭遇
- ・猛吹雪・寒波
- ・山火事(夏季)
セントラル・カナダ(オンタリオ州、ケベック州)
レベル 2カナダの人口と経済の中心地。トロントやモントリオールなど大都市圏が広がります。治安は良好ですが、近年は大都市での車両盗難や公共交通機関内での散発的な事件がニュースになっています。ケベック州はフランス語圏独特の文化があります。
主要都市: トロント, オタワ, モントリオール
特有リスク:
- ・組織的な車両盗難
- ・公共交通機関でのスリ
- ・夏季の豪雨・洪水
アトランティック・カナダ(海洋諸州)
レベル 1ハリファックスを中心とする大西洋岸の地域。カナダで最もフレンドリーと言われる人々が住み、犯罪率は非常に低いです。素朴な漁村や美しい海岸線が魅力。ハリケーンの進路になることがあり、秋の渡航には気象情報の確認が欠かせません。
主要都市: ハリファックス, セントジョンズ, シャーロットタウン
特有リスク:
- ・ハリケーン(秋季)
- ・冬の嵐
- ・沿岸部の高波
ノーザン・カナダ(北部諸準州)
レベル 1イエローナイフやホワイトホースなど、オーロラ鑑賞で有名な地域。人口が極端に少なく、治安の問題はほぼありません。しかし、極地に近い過酷な自然環境そのものが最大のリスクです。インフラが限られているため、綿密な計画が必要です。
主要都市: イエローナイフ, ホワイトホース, イカルイト
特有リスク:
- ・重度の凍傷・低体温症
- ・移動手段の途絶
- ・通信圏外エリア
経済・物価情報
経済概要
カナダは世界第9位前後のGDPを誇るG7加盟国です。エネルギー資源、鉱物、農業といった豊かな天然資源に加え、ITやバイオテクノロジーなどの高度なサービス業が経済を支えています。2025年から2026年にかけては、インフレの落ち着きとともにGDP成長率は約1.4%で推移しています。マーク・カーニー政権下で経済の安定化が進んでいますが、住宅価格の高騰が国民生活の最大の懸念事項となっており、これが都市部のホームレス問題の一因にもなっています。
生活費・物価
旅行者にとってのコストは日本よりかなり高めです。カジュアルなランチでも2,500円〜3,500円、ディナーはチップを含めると5,000円〜1万円が一般的です。宿泊費も高騰しており、都市部の中級ホテルで1泊2.5万円〜4万円程度。交通費は公共交通機関は比較的リーズナブルですが、タクシーや配車アプリは距離に応じて高額になります。15%前後の消費税(州により異なる)が加算されるため、表示価格より高くなる点に注意が必要です。
通貨情報
通貨はカナダ・ドル(CAD)。2026年現在、1ドル=110円前後で推移しています。カナダは世界屈指のキャッシュレス社会であり、屋台や小規模なカフェ、タクシーに至るまでほぼ全ての場所でクレジットカード(特にタッチ決済)が使用可能です。現金が必要になるのは、コインランドリーの一部や地方の市場、チップの一部を除いてほとんどありません。ATMは空港、銀行、コンビニに多数設置されていますが、スキミング防止のため銀行併設のものを推奨します。
チップガイド
カナダではチップは「マナー」ではなく「必須の対価」と見なされます。レストランでは税抜金額の15%〜20%が標準です。クレジットカード決済端末で15%, 18%, 20%などの選択肢が表示されるのが一般的です。タクシーは10%〜15%、ホテルのベルボーイやルームサービスは2〜5ドル程度が目安。ファストフードなどのカウンターサービスでは不要ですが、チップ用の瓶が置いてある場合は1ドル程度の小銭を入れることもあります。
予算ガイド
バックパッカー予算(1日1.2万〜1.8万円):ドミトリー泊、自炊中心、公共交通利用。ミドルレンジ予算(1日3.5万〜5万円):中級ホテル泊、レストランでの食事、一部国内線利用。ラグジュアリー予算(1日8万円以上):高級ホテルやリゾート泊、高級ディナー、レンタカーやプライベートツアー利用。近年は特に宿泊費と外食費が上昇しているため、余裕を持った予算組みが不可欠です。
文化・マナー情報
歴史的背景
カナダの歴史は、数千年前から定住する先住民(ファースト・ネーションズ、メティ、イヌイット)の文化から始まります。17世紀以降、フランスとイギリスの植民地化が進み、両文化が複雑に混ざり合いながら、1867年に連邦として独立しました。現在は「多文化主義(Multiculturalism)」を国是としており、世界中から移民を受け入れ、それぞれの文化的ルーツを保持したまま「カナダ人」として共生する「モザイク文化」を形成しています。近年は、過去の先住民に対する同化政策への反省と「真実と和解」へのプロセスが重要な社会テーマとなっています。
社会規範・マナー
礼儀正しさと寛容さが重んじられます。「Sorry」を多用する国民性で知られますが、これは必ずしも非を認める意味ではなく、会話を円滑にするクッション言葉としての役割が強いです。公共の場での列(キュー)への割り込みは厳禁。また、ドアを開けて後ろの人のために待つ習慣が徹底されています。環境意識が非常に高く、ポイ捨ては厳しく非難されます。対人関係では、相手の宗教、人種、性的指向、背景を尊重することが絶対的なルールです。不快な冗談や差別的発言は社会的に厳しく罰せられます。
宗教・慣習
キリスト教徒が約半数を占めますが、移民の影響でイスラム教、ヒンズー教、シーク教など多様な宗教が共存しています。また、3割以上が無宗教(または特定の宗教を持たない)です。宗教行事は各コミュニティで尊重され、クリスマスやイースターは祝日として全土で休業となります。先住民の儀式や伝統も公的な場で披露されることが増えています。特定のタブーは少ないですが、宗教施設を訪れる際は派手な露出を控え、静粛にすることが求められます。
宿泊・食事ガイド
宿泊ガイド
カナダの宿泊施設は多様ですが、価格は年々上昇しています。都市部のホテルは、マリオットやフェアモントといった国際的チェーンが中心。フェアモント系列は歴史的な名門ホテルが多く、宿泊自体が観光目的になります。一方、費用を抑えるならAirbnbや現地のホステルが選択肢になりますが、トロントなどの大都市では短期民泊への規制が厳格化されており、予約時に合法的な登録物件か確認が必要です。また、夏季のバンフやジャスパーなどの人気観光地は、1年近く前から予約が埋まることも珍しくありません。地方では「B&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)」が一般的で、地元の家庭的なもてなしを受けられます。
食事ガイド
移民国家であるため、世界各国の本場の味を楽しめます。トロントはアジア・中東・ヨーロッパ料理のメッカであり、バンクーバーは北米最高水準の日本料理や中国料理が楽しめます。カナダ独自の料理としては、フライドポテトにチーズとグレービーソースをかけた「プティン(Poutine)」や、ケベック州のメープルシロップ、大西洋岸のロブスター、西部アルバータ牛のステーキなどが有名です。レストランの衛生基準は極めて高く、水道水も原則飲用可能です。ただし、食事代には15%前後の税金と15〜20%のチップが上乗せされるため、予算は余裕を持って見積もる必要があります。近年はヴィーガンやアレルギー対応も非常に進んでいます。
実用情報
通信・SIM
通信料金は世界的に見ても高額な部類に入ります。Rogers, Bell, TELUSが3大キャリア。短期旅行者は、eSIM(AiraloやHolaflyなど)を事前に購入するか、現地の「Lucky Mobile」「Public Mobile」といった格安キャリアのプリペイドSIMを調達するのが経済的です。主要都市のカフェ、図書館、公共施設には無料WiFiが充実していますが、セキュリティのためVPNの使用を推奨します。地方や山岳地帯に入ると一気に圏外になるため、オフラインマップのダウンロードは必須です。
銀行・ATM
デビットカードやクレジットカードの「タップ(タッチ決済)」が標準。ATMは「Scotiabank」「TD」「RBC」などが至る所にあります。銀行以外のATM(コンビニ内など)は手数料が高いだけでなく、スキミングのリスクが相対的に高いため避けるべきです。現地のATM利用手数料は通常3〜5ドル程度。一度に引き出せる限度額が設定されていることが多いです。キャッシングを利用する場合は、返済までの利息も含めて計画的に利用しましょう。
郵便・配送
カナダ・ポスト(Canada Post)が全国をカバー。ポストは赤色です。日本へのハガキは2.71ドル(2025年現在)。小包を日本に送る場合は、到着まで1〜2週間かかる「Air Mail」か、より高額で速い「Xpresspost」を選べます。非常に壊れやすかったり高価なものを送る場合は、FedExやUPSの方が追跡が確実です。切手はコンビニやドラッグストア(Shoppers Drug Mart内)でも購入可能です。
電源・アダプター
電圧は120V、周波数は60Hz。プラグの形状は日本と同じ「Aタイプ」または接地極付きの「Bタイプ」です。日本の100V専用家電(ヘアアイロンや一部の炊飯器など)を長時間使用すると過熱や故障の原因になるため、変圧器を使用するか、100-240V対応の製品(ノートPCやスマホ充電器はほぼ対応)を使用してください。
洗濯サービス
ホテル内には高額なランドリーサービスがありますが、長期滞在なら「Laundromat(コインランドリー)」が便利です。多くはアプリ決済やカード決済に対応していますが、古い店舗では1ドル硬貨(Loonie)や2ドル硬貨(Toonie)しか使えない場合もあります。洗濯1回4〜6ドル、乾燥1回3〜5ドル程度が目安です。洗濯ネットを持参すると衣類を傷めず安心です。
公衆トイレ
「Washroom」と呼ばれます。ショッピングモール、公共図書館、スターバックスなどのカフェ、駅などで無料で利用可能です。清潔度は日本ほどではありませんが、概ね良好です。防犯のため、個室のドアの上下が大きく開いているのが北米スタイルです。繁華街の店舗では、レシートに記載されたコードを入力しないと鍵が開かないタイプもあります。
主要都市ガイド
カルガリー
Calgary
ロッキー山脈へのゲートウェイであり、エネルギー産業で栄える都市。治安は極めて安定しており、清潔で家族連れにも最適です。公共交通機関であるCトレインも概ね安全ですが、夜間のダウンタウン駅周辺では稀に薬物関連のトラブルが見られるため、深夜の利用は控えめにしましょう。
主な観光地:
カルガリー・タワー, ヘリテージ・パーク, スティーブン・アベニュー
避けるべきエリア:
- ・イースト・ビレッジの一部(深夜)
- ・Cトレインの特定駅周辺
ベストシーズン: 6月〜9月(特に7月のカルガリー・スタンピード期間)
詳細ページへ →ケベック・シティー
Quebec City
北米で唯一城壁が残る歴史都市。カナダで最も安全な都市の一つとして知られ、夜間に旧市街を散策しても危険を感じることはまずありません。フランス語が公用語ですが、観光地では英語が完璧に通じます。冬は非常に寒く、雪対策が必須です。
主な観光地:
シャトー・フロントナック, プチ・シャンプラン通り, ケベック要塞
避けるべきエリア:
- ・特になし(深夜の路地裏は一般的な注意を)
ベストシーズン: 6月〜10月、または冬祭りのある2月
詳細ページへ →ハリファックス
Halifax
大西洋岸最大の港湾都市。学生街であり活気がありますが、雰囲気は非常にのんびりしています。犯罪率は低く、観光客がターゲットになる事件も稀です。夜のウォーターフロントはパブが多く賑やかですが、酔客による小競り合いにだけ注意してください。
主な観光地:
ハリファックス・シタデル, ウォーターフロント・ボードウォーク, 海洋博物館
避けるべきエリア:
- ・ゴッティンゲン・ストリートの一部(夜間)
ベストシーズン: 7月〜10月
詳細ページへ →ビクトリア
Victoria
英国風の街並みが美しいガーデンシティ。退職者が多く住む落ち着いた街で、治安は極めて良好です。インナー・ハーバー周辺は常に観光客で賑わい、夜間でも安全に歩けます。稀にパンハンドラー(物乞い)を見かけますが、実害はありません。
主な観光地:
ブッチャート・ガーデン, ブリティッシュコロンビア州議事堂, ロイヤルBC博物館
避けるべきエリア:
- ・パンドラ・アベニューの一部(深夜)
ベストシーズン: 5月〜9月
詳細ページへ →エドモントン
Edmonton
巨大ショッピングモールで有名なアルバータ州都。全体的に安全ですが、ダウンタウンの一部や特定の地下鉄駅周辺では治安が悪化しているエリアがあります。夜間の独り歩きは避け、移動は配車アプリを活用するのが無難です。
主な観光地:
ウエスト・エドモントン・モール, ロイヤル・アルバータ博物館, エルク・アイランド国立公園
避けるべきエリア:
- ・ボイル・ストリート周辺
- ・マッコーリー周辺
ベストシーズン: 6月〜8月
詳細ページへ →交通詳細ガイド
国内線フライト
カナダは広大であるため、州を越える移動には国内線航空機が必須です。エア・カナダ(Air Canada)とウエストジェット(WestJet)が主要な航空会社ですが、近年はポーター航空(Porter)やフレア航空(Flair)といったLCCも路線を拡大しています。チケット代金は距離の割に高く、特に直前の予約は非常に高額になるため、数ヶ月前からの予約が推奨されます。2025年以降、カルガリー発着便などで機内トラブル(喫煙や暴言)が数件報告されていますが、全体としては高い安全基準が保たれています。遅延やキャンセルが突発的に発生するため、乗り継ぎには十分な時間を確保してください。
鉄道・バス
都市間の長距離鉄道はVIA鉄道(VIA Rail)が運行しています。トロント〜モントリオール〜オタワを結ぶ「コリドー(回廊)路線」は本数も多く、ビジネスや観光に非常に便利です。一方で、大陸横断鉄道(カナディアン号)は移動手段というよりも景色を楽しむクルーズ列車としての側面が強く、高額かつ数日を要します。長距離バスについては、かつてのグレイハウンドが撤退した後、現在はメガバス(Megabus)やフリックスバス(FlixBus)が主要ルートをカバーしています。格安ですが、深夜便や主要都市のバス停周辺は治安があまり良くない場合があるため、明るい時間帯の利用が推奨されます。
レンタカー・配車サービス
広大な自然を満喫するにはレンタカーが最適です。主要空港や市内にはHertz、Enterprise、Avisなどの営業所が多数あります。日本の免許証と国際運転免許証の両方が必要です。右側通行、赤信号での常時右折可(モントリオール島内を除く)など、日本とは異なる交通ルールに習熟しておく必要があります。都市部での駐車場は非常に高額で、また前述の通り車両盗難が社会問題化しているため、警備員がいる屋内駐車場の利用を強く推奨します。配車アプリはUberとLyftがほぼ全ての主要都市で普及しており、流しのタクシーよりも安価で安全(ルートと料金が明確)な移動手段として定着しています。
交通リスク評価
カナダの公共交通機関は一般的に安全ですが、近年トロントやバンクーバーの地下鉄駅構内で不審者による突き飛ばしや無差別攻撃が散発的に報告されています。特に深夜やホームの端に立つ際は、背後に注意を払い、可能な限り運転士やカメラに近い位置に座ることが推奨されます。長距離移動時のレンタカーについては、冬のブラックアイス(凍結路面)による事故リスクが非常に高いため、雪道に慣れていない場合は冬季の運転を避けるか、必ず冬用タイヤを装備した車両を選択してください。
都市別交通ガイド
Toronto
地下鉄: TTCが運営。南北と東西の2つの主要ラインが中心。シンプルで分かりやすい。
バス: 地下鉄を補完するように網羅的に運行。深夜バス(Blue Night)もある。
タクシー: Uber, Lyftが主流。タクシーはBeck Taxiが最大手。
徒歩・自転車: 中心部は平坦で歩きやすい。バイクシェア(Bike Share Toronto)も充実。
費用目安: 地下鉄・バス一律3.35ドル。プレストカード(Presto)利用が必須。
Vancouver
地下鉄: スカイトレイン(Skytrain)が運行。無人運転で非常に近代的。
バス: トランスリンクが運営。電気バスも多く環境に配慮されている。
タクシー: Uber, Lyftが一般的。タクシーはYellow Cabなど。
徒歩・自転車: シーウォール沿いのサイクリングロードは世界最高峰。徒歩観光も容易。
費用目安: 1区間3.15ドル。コンパスカード(Compass Card)またはクレカタッチ決済可。
Montreal
地下鉄: ゴムタイヤ式の地下鉄。静かで冬でも暖かい。各駅の装飾が個性的。
バス: STMが運営。地下鉄駅と密接に連携しており便利。
タクシー: Uber, Lyftに加え、地元の電気タクシー「Teo Taxi」が人気。
徒歩・自転車: 夏はBixi(バイクシェア)が非常に便利。旧市街は徒歩が基本。
費用目安: 1回3.75ドル。Opusカード利用で割引あり。
Ottawa
地下鉄: LRT(O-Train)が東西を走る。故障が多いことで知られるが、観光ルートには便利。
バス: OC Transpoが運営。バス専用道路があり比較的正確。
タクシー: Uber, Lyftが主要。タクシーも容易に拾える。
徒歩・自転車: リドー運河沿いの道は散歩やサイクリングに最適。非常にコンパクトな街。
費用目安: 1回3.80ドル。クレカのタッチ決済で直接乗車可能。
Calgary
地下鉄: Cトレイン(LRT)が運行。ダウンタウン区間内は無料で乗車可能。
バス: Calgary Transitが運営。住宅街まで細かくカバー。
タクシー: Uber, Lyftが普及。冬の移動には欠かせない。
徒歩・自転車: ボウ川沿いの歩道が整備されているが、冬は徒歩移動は困難。
費用目安: 1回3.70ドル。アプリ「My Fare」でチケット購入可。
大使館・長期滞在情報
在外公館ネットワーク
在カナダ日本国大使館
Embassy - Ottawa
住所: 255 Sussex Drive, Ottawa, Ontario K1N 9E6
電話: +1-613-241-8541
管轄: Ottawa and surrounding area
緊急対応: 24時間対応(閉館時は自動応答または外部センター経由)
在バンクーバー日本国総領事館
Consulate General - Vancouver
住所: 900-1177 West Hastings Street, Vancouver, BC V6E 2K3
電話: +1-604-684-5868
管轄: British Columbia, Yukon
緊急対応: 24時間対応
在トロント日本国総領事館
Consulate General - Toronto
住所: 77 King Street West, Suite 3300, Toronto, Ontario M5K 1A1
電話: +1-416-363-7038
管轄: Ontario
緊急対応: 24時間対応
在モントリオール日本国総領事館
Consulate General - Montreal
住所: 1 Place Ville Marie, Suite 3333, Montreal, Quebec H3B 3N2
電話: +1-514-866-3429
管轄: Quebec, New Brunswick, Prince Edward Island, Nova Scotia, Newfoundland and Labrador
緊急対応: 24時間対応
在カルガリー日本国総領事館
Consulate General - Calgary
住所: Suite 950, 1010-6th Avenue S.W., Calgary, Alberta T2P 0V8
電話: +1-403-294-0780
管轄: Alberta, Saskatchewan, Manitoba, Northwest Territories, Nunavut
緊急対応: 24時間対応
領事サービス
日本の在外公館は、パスポートの更新・再発行、戸籍・国籍事務、各種証明書の発行に加え、邦人の生命・身体に関わる緊急事態への対応を行っています。事件・事故の被害に遭った場合、病院の紹介や日本の家族への連絡、弁護士情報の提供などを支援します。ただし、民事トラブルへの介入、金銭の貸し付け、航空券の購入、警察への捜査圧力などは職務範囲外です。カナダの法律に従って行動することが大前提であり、万が一逮捕・拘留された場合は、領事面会を通じて人道的な扱いがなされているか確認します。緊急時は開館時間外でも代表電話から緊急センターに転送されます。
長期滞在ビザ
日本人が観光目的で滞在する場合、最大6ヶ月までの滞在が認められ、事前にeTA(電子渡航認証)の取得が必要です。6ヶ月以上の滞在や就労を希望する場合は、目的に応じたビザ(Work Permit, Study Permit)の取得が必須です。特に人気なのは「ワーキングホリデー」で、18歳から30歳までが対象となります。長期滞在者は入国後、最寄りのサービス・カナダ(Service Canada)でSIN(Social Insurance Number)を取得しないと就労や公的手続きができません。また、滞在期限の30日前までに延長申請(Visitor Recordなど)を行う必要があります。オーバーステイは厳格に処分され、将来の再入国が困難になります。
リモートワーク・デジタルノマド
カナダには特定の「デジタルノマドビザ」という名称の枠組みはありませんが、観光客(ビジター)としての滞在中に「カナダ国外の雇用主」のためにリモートワークを行うことは、現行法で合法とされています。つまり、eTAで入国し、日本や米国の会社のためにテレワークをする分には、就労ビザは不要です(最大6ヶ月)。ただし、カナダ国内の企業から報酬を得る場合は即座にWork Permitが必要になります。コワーキングスペースは大都市に多く存在し、WeWorkやSpacesなどが主流。インターネット環境は非常に安定していますが、家賃が高騰しているため、長期滞在のコスト管理が重要です。
ビジネスビザ
会議、商談、展示会参加などのビジネス目的(Business Visitor)であれば、通常のeTAで入国可能です。ただし、カナダの労働市場に直接関与する業務(修理、設置、管理、現場作業など)を行う場合は、たとえ数日であってもWork Permitが必要になるケースがあります。国境検問所での審査は厳格で、「仕事をする」とだけ答えると就労ビザなしでの入国を拒否される可能性があるため、商談であることを証明する招待状や日程表を携行するのが無難です。2025年以降、不法就労対策として入国審査が強化されているため、事前に公式ウェブサイト(IRCC)で自身の業務がビザ免除の範囲内か確認してください。
推奨防犯装備
RFIDブロッキング財布
推奨防犯グッズ
都市部でのスキミング被害を防ぎます。カナダは完全キャッシュレス社会のため、非接触型決済を狙ったデジタル窃盗への対策が有効です。
高耐久車輪ロック/ハンドルロック
オプション防犯グッズ
トロントやモントリオールで急増している車両盗難対策。レンタカーを屋外に長時間駐車する場合の抑止力として機能します。
ベアスプレー
推奨衛生用品
バンフやジャスパーなどの国立公園でハイキングをする際の必須装備。野生のクマとの遭遇時に身を守る唯一の手段です。
N95/KF94マスク
推奨衛生用品
夏季の山火事による煙(スモーク)対策。広範囲で大気汚染が発生し、健康被害が出る可能性があるため、常に数枚携行すべきです。
ポータブルモバイルバッテリー
必須通信機器
冬季の極寒環境下ではスマートフォンのバッテリー消費が極端に早まります。緊急時の連絡手段を確保するために大容量のものが推奨されます。
大容量海外旅行保険
必須保険
カナダの医療費は極めて高額で、1日の入院で100万円を超えることもあります。治療・救援費用が「無制限」または数千万円規模のプランが必須です。
防犯ホイッスル
推奨防犯グッズ
夜間の独り歩きや、ハイキング中の緊急時に周囲へ異常を知らせるために有効。軽量で常に身に着けておけるタイプが望ましいです。
AirTagなどのGPSトラッカー
推奨防犯グッズ
空港でのロストバゲージや、車両盗難時の追跡用。預け入れ荷物やレンタカーのダッシュボードに忍ばせておくことでリスクを軽減します。
旅行者タイプ別ガイド
女性旅行者向けガイド
カナダは女性の一人旅にとって世界で最も安全な国の一つです。女性の社会進出が進んでおり、一人で食事や観光をしていても違和感はありません。ただし、都市部の夜間は周囲への注意を怠らないでください。特に、ナンパやつきまといが稀に発生する繁華街では、毅然とした態度で拒絶することが重要です。公共交通機関を利用する際、不安を感じたら運転士のすぐ後ろの席に座るようにしましょう。また、バンクーバーやトロントなどの都市部では、公共トイレ内での個室の上下が開いている仕様に最初は戸惑うかもしれませんが、これは防犯と緊急時対応のための設計です。宿泊施設は、評価の高いホステルや、24時間フロントにスタッフがいるホテルを選ぶのが安心です。ハイキングなど自然の中へ行く際は、一人ではなくグループで行動するか、必ず誰かに行き先と戻り時間を伝えておくようにしてください。
LGBTQ+旅行者向けガイド
カナダはLGBTQ+の権利保護において世界的な先駆者であり、同性婚も2005年から合法化されています。トロントの「チャーチ&ウェルズリー(Church-Wellesley Village)」やバンクーバーの「デイビ・ビレッジ(Davie Village)」、モントリオールの「ル・ヴィラージュ(Le Village)」など、世界的に有名なゲイ・ヴィレッジが多数存在し、これらは観光客にも非常にオープンで安全なエリアです。プライド・パレードの時期(主に6月〜8月)は街全体がお祭り騒ぎになります。社会全体として性的指向に対する理解が深く、差別的な言動は公的に厳しく非難されます。カップルでの宿泊やレストラン利用も全く問題ありません。トランスジェンダーの方への配慮も進んでおり、オールジェンダー(誰でも利用可能)なトイレの設置も増えています。法的な保護も非常に厚いため、自分らしく過ごすことができる環境が整っています。
家族・シニア旅行者向けガイド
カナダは家族連れやシニア旅行者にとって非常に快適な渡航先です。まず、ベビーカーや車椅子に対するアクセシビリティが徹底されており、公共交通機関、歩道の段差解消、公共施設の自動ドアなど、インフラが整っています。国立公園などの自然スポットも、車椅子でアクセス可能なトレイルが多く整備されています。子供向けのアトラクションや教育的なミュージアムも充実しており、レストランには必ずと言っていいほど「キッズメニュー」があります。シニア向けには、多くの施設で「シニア割引(通常65歳以上)」が適用されるため、常にパスポートの写しなど年齢を証明できるものを携行しましょう。また、医療レベルが非常に高いため、持病がある方でも安心して渡航できますが、前述の通り医療費は極めて高額なため、充実した海外旅行保険への加入は絶対に妥協しないでください。広大な国土の移動は体に負担がかかるため、余裕を持った日程を組み、都市間移動には飛行機を活用することをお勧めします。
安全に関するよくある質問
カナダは夜歩きしても大丈夫ですか? ▼
主要都市の繁華街であれば夜間でも比較的安全に歩けます。ただし、バンクーバーのヘイスティングス通り周辺やトロントのモス・パーク周辺など、特定の危険地域は避けるべきです。また、深夜の地下鉄や公園は治安が低下するため、独り歩きは避け配車アプリの利用を推奨します。
銃犯罪に巻き込まれる心配はありますか? ▼
ギャング間の抗争による事件はニュースになりますが、一般の観光客が巻き込まれる確率は極めて低いです。ただし、不審な集団が集まっている場所や、深夜のクラブ周辺などはトラブルの種になりやすいため近づかないのが賢明です。
クマに遭遇したらどうすればいいですか? ▼
決して走って逃げないでください。クマがこちらに気づいていない場合は静かに立ち去り、気づかれた場合は目を逸らさず、ゆっくりと後退します。攻撃された場合は、死んだふりをする(ブラックベアの場合は戦う)のが定説ですが、まずは遭遇しないためにベアスプレーを携行し、音を出して歩くことが最優先です。
タクシーでぼったくられることはありますか? ▼
正規のタクシーやUber/Lyftであれば、ぼったくりの心配はほぼありません。ただし、空港で声をかけてくる無許可の白タク(Limo)は法外な料金を請求される可能性があるため、必ず正規の乗り場を利用してください。
車両盗難を防ぐには? ▼
車内にバッグやスマホ、小銭さえも残さないのが大原則です。外から見える場所に物があると窓を割られます。また、可能であればハンドルロックなどの物理的な防犯デバイスを使用し、人通りの多い明るい場所に駐車してください。
大麻が合法ですが、注意点はありますか? ▼
合法ですが、公共の場(公園、歩道など)での使用は多くの州で禁止されています。また、使用した状態で運転することは厳罰の対象です。さらに、帰国時に日本国内法で罰せられる可能性があるため、日本人旅行者は手を出さないことが強く推奨されます。
デモに遭遇したら? ▼
住宅費高騰や政治的なデモが時折発生します。概ね平和的ですが、警察との衝突が発生する可能性もゼロではありません。見物したり写真を撮ったりせず、速やかにその場を離れてください。
詐欺電話がかかってきたら? ▼
「911」や「CRA(税務署)」を名乗る電話であっても、個人情報を聞かれたり支払いを要求されたりしたらすぐに切ってください。本物の機関が電話で支払いを求めることはありません。
スキミング対策は必要ですか? ▼
はい、特に観光地の独立型ATMは注意が必要です。可能な限り大手銀行内のATMを使用し、カード挿入口に違和感がないか確認してください。また、タッチ決済を利用することで物理的なスキミングリスクを減らせます。
緊急連絡先を日本語で話せますか? ▼
911のオペレーターに「Japanese, please」と言えば、通訳を介して三者通話が可能です。慌てず、まずは言語を伝えてください。
実用的なよくある質問
eTAの申請はいつすべきですか? ▼
航空券を購入したらすぐに、遅くとも渡航の72時間前までには申請してください。数分で承認されることが多いですが、稀に追加審査で数日かかる場合があります。
チップの計算が面倒です。 ▼
レストランの会計時、端末に「15%, 18%, 20%」などの選択肢が出るので、そこから選ぶだけで自動計算されます。自分で入力する場合は、税抜き価格の15%を目安にしてください。
水道水は飲めますか? ▼
はい、カナダの水道水は世界最高水準の安全性があり飲用可能です。ただし、古い建物では配管の味が出る場合があるため、気になる方はブリタなどの浄水器やボトル水を利用してください。
現金はいくら持っていくべきですか? ▼
1週間の旅行なら100ドル程度あれば十分です。ほぼ全ての支払いがカードで行えるため、多額の現金を持ち歩く必要はありません。
日曜日はお店が閉まっていますか? ▼
観光地や都市部では日曜日も営業していますが、営業時間が短縮(例:11時〜18時など)されることが多いです。祝日はスーパーも含め完全に閉まることがあるため注意が必要です。
公共交通機関のチケットはどう買いますか? ▼
多くの都市でクレジットカード(Visa/Master)のタッチ決済が直接改札で使えます。頻繁に乗るなら、トロントはPresto、バンクーバーはCompassといったICカードを購入したほうが割安になる場合があります。
冬の服装はどの程度必要ですか? ▼
マイナス20度以下の環境では、ヒートテックなどのベースレイヤー、フリースの中間着、防風性の高いダウンジャケットの3層構造(レイヤリング)が必須です。また、耳を覆う帽子と厚手の防水手袋も欠かせません。
スーパーでアルコールは買えますか? ▼
州によります。オンタリオ州やケベック州は一部のスーパーで買えますが、多くの州では政府公認の酒販店(LCBO, BCLIQUORなど)でしか買えません。購入時にはID(パスポート)の提示を求められます。
WiFiとeSIM、どちらが良いですか? ▼
利便性とコストならeSIMが圧倒的に有利です。ただし、家族で回線をシェアしたい場合や設定に不安があるならWiFiルーターのレンタルが良いでしょう。山間部はどちらにせよ繋がらないことが多いです。
レストランの予約は必要ですか? ▼
人気のレストランは平日でも予約必須です。「OpenTable」や「Google Maps」から簡単に予約できる店が多いので、事前に手配しておくことをお勧めします。
カナダの治安に関するよくある質問
カナダの治安は良い?悪い? ▼
2026年現在、カナダの治安は世界的に見ても非常に良好で、TGスコアは88点と高水準です。しかし、インフレや住宅危機の影響で一部都市部ではホームレスや薬物中毒者が増加しており、特定のエリアでは治安が悪化しています。全体としては安全ですが、以前のような無警戒さは避け、最新の情報を確認しながら行動することが推奨されます。
カナダで危険な地域はどこ? ▼
特に注意が必要な地域として、バンクーバーのダウンタウン・イーストサイド、ウィニペグのノースエンド、トロントのジェーン&フィンチ周辺が挙げられます。これらのエリアは薬物依存やギャング活動に関連する犯罪率が高く、観光客が昼間であっても立ち入るべきではありません。また、モントリオール旧市街では車上荒らしが多発しています。
カナダ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
カナダ旅行が「やばい」ということはなく、観光やビジネスには非常に適した安全な国です。警察の信頼性は高く、通常の注意を払えば大きな問題に遭う可能性は低いです。ただし、一部の都市部で公共交通機関での無差別事件が報告されているため、周囲の状況に常に気を配るなど、最低限の警戒心を持って行動すれば問題ありません。
カナダは女性一人でも怖くない? ▼
カナダは女性一人旅でも非常に安全に楽しめる国です。公共の場所は明るく、夜間でも人通りの多い大通りであれば過度に怖がる必要はありません。ただし、人通りの少ない路地や、前述の危険エリアには近づかないことが鉄則です。夜間の移動には公共交通機関だけでなく、信頼できる配車アプリを利用するとより安心です。
カナダでスリに遭わないための対策は? ▼
観光地や地下鉄、バスなどの混雑した場所ではスリに注意してください。バッグは必ず体の前に持ち、ファスナーは閉めておきましょう。財布をズボンの後ろポケットに入れるのは避けてください。また、スマートフォンのひったくりも報告されているため、路上での使用は最小限にし、周囲への注意を怠らないことが重要です。
カナダで多い詐欺の手口は? ▼
旅行者が遭遇しやすい詐欺としては、架空の賃貸物件の契約を迫る住宅詐欺や、官公庁を装った電話詐欺がありますが、短期観光客の場合は「親切を装って荷物を運ぼうとする」際の手数料要求などに注意が必要です。また、オンラインでのチケット転売詐欺も増えているため、正規の販売ルートを利用することを徹底してください。
カナダで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人が最も巻き込まれやすいのは、車上荒らしや置き引き、スリなどの窃盗犯罪です。特にレンタカーの座席にバッグを置いたまま離れると、短時間で窓ガラスを割られて被害に遭うケースが頻発しています。また、最近では公共交通機関内での無差別な嫌がらせやトラブルも微増しているため、警戒が必要です。
カナダ旅行で注意すべきことは? ▼
防犯面だけでなく、自然災害にも注意が必要です。夏季は乾燥による大規模な山火事が発生し、空路の欠航や煙による健康被害が出ることがあります。また冬季は極寒となるため、適切な防寒対策が不可欠です。都市部では、ホームレスが集まるエリアを事前に把握し、迷い込まないように地図を確認することが大切です。
カナダで起こりやすいトラブルは? ▼
公共交通機関での酔客とのトラブルや、薬物中毒者による予期せぬ行動に遭遇するトラブルが報告されています。また、大麻が合法化されているため、その匂いや関連製品に接する機会が多いですが、日本人が所持・購入することは日本の法律(大麻取締法)で罰せられる可能性があるため、決して手を出さないでください。
カナダで被害に遭ったらどうする? ▼
緊急時は「911」に電話してください。警察、消防、救急のすべてをカバーしています。盗難被害の場合は、保険請求のために最寄りの警察署でポリスレポート(被害届)を発行してもらう必要があります。また、パスポートを紛失した場合は、速やかに最寄りの日本国総領事館または大使館に連絡し、再発行の手続きを行ってください。
カナダの治安詳細
カナダの治安概要
カナダは2026年現在、世界で最も安全な国の一つとして評価されています。総合評価は88/100と極めて高く、法執行機関への信頼も厚いです。しかし、マーク・カーニー政権下での経済安定の一方で、インフレに伴う住宅価格高騰がホームレス問題や薬物依存の問題を深刻化させており、主要都市の特定地区では治安が局所的に悪化しています。全体的な犯罪率は低下傾向にありますが、車両盗難や公共交通機関でのトラブルには留意が必要です。自然災害、特に夏季の山火事対策を含め、適切な準備を行えば非常に安全に過ごせる環境です。
カナダは危険?やばい?
「カナダは危険?やばい?」という問いに対しては、一部の特定エリアを除けば「全く問題ない」と言えます。ただし、「昔に比べてやばくなった」と感じる要素として、都市部での薬物問題が挙げられます。バンクーバーやウィニペグの一部地域はレベル4の危険度設定となっており、そこへ迷い込むことは避けるべきです。また、公共交通機関での無差別事件が微増しているため、イヤホンをしながら歩くのを控えるなど、周囲に気を配る「普通の注意」が求められます。国全体が危険なわけではなく、リスクのある場所と状況を把握することが重要です。
カナダは怖い?一人旅でも大丈夫?
カナダは女性の一人旅や初めての海外旅行でも、過度に「怖い」と感じる必要はありません。多文化主義が浸透しており、外国人に対しても寛容な社会です。しかし、女性が一人で夜間にダウンタウンの裏通りを歩くことは、先進国共通のリスクとして避けるべきです。配車アプリが普及しているため、移動手段を確保すれば不安は大幅に軽減されます。また、住宅危機の影でホームレスが路上に多いエリアもありますが、自分から関わらない限り実害が出ることは稀です。警察も親切で頼りになるため、困ったときはすぐに助けを求められる環境があります。
スリ・詐欺・犯罪の実態
カナダにおける犯罪の主流は、スリ、置き引き、車上荒らしなどの財産犯罪です。2024年以降、車両盗難対策が進み減少傾向にありますが、観光客を狙った車上荒らしは依然として巧妙です。特にモントリオールやトロントの観光地では、レンタカーの窓を割り、数秒で荷物を持ち去る手口が目立ちます。また、公共交通機関やカフェでの置き引きも頻発しています。最近の傾向として、SNSを利用した求人詐欺や、官公庁を装い金銭を要求する電話詐欺も増えていますが、これらは現地居住者を狙うことが多いです。観光客としては、身の回り品から目を離さないことが最大の防御となります。
地域別の危険度
カナダの地域別危険度には明確な差があります。バンクーバーのダウンタウン・イーストサイドはレベル4で、深刻な薬物汚染と治安悪化が見られます。ウィニペグのノースエンドも暴力犯罪率が国内最高水準で、立ち入りは推奨されません。トロントのジェーン&フィンチ周辺はギャング活動による銃器犯罪のリスクがあるレベル3地域です。一方、観光地であるモントリオール旧市街やオタワのバイワード・マーケットはレベル2ですが、スリや夜間の酔客トラブル、車上荒らしに注意が必要です。カルガリーやエドモントンなどの都市部でも、公共交通機関の拠点付近は夜間の警戒を強める必要があります。
カナダ旅行で注意すべきポイント
カナダ旅行で最も注意すべき点は、特定エリアの回避と自然災害への備えです。まず、都市ごとに存在する「治安の悪い通り」を事前に把握し、Googleマップ等でルートを確認する際にそこを避けるように設定してください。次に、夏季(6月〜9月)の山火事です。2024年には過去最大の被害が出ており、旅行計画が煙害や避難命令で変更を余儀なくされる可能性があります。常に現地の気象情報を確認してください。また、大麻が合法ですが、日本法が適用される日本人は絶対に使用しないでください。警察とのやり取りでは、常に冷静で協力的な態度を取ることが重要です。
よくあるトラブル事例
実際のトラブル事例としては、バンクーバーを観光中に誤ってダウンタウン・イーストサイドに入り込み、薬物中毒者に囲まれて威嚇されたケースがあります。また、モントリオールで「ほんの5分」と思って車内にバッグを置いたまま駐車したところ、窓ガラスを割られ、パスポートと現金を全て盗まれた事例も報告されています。さらに、トロントの地下鉄内で、突然叫び出した人物に突き飛ばされ怪我をしたという無差別トラブルも発生しています。これらは稀なケースではありますが、特定の場所や状況に身を置くことで発生リスクが高まる典型的な例です。
被害に遭った場合の対応
もし犯罪被害に遭った場合は、直ちに緊急番号「911」に通報してください。オペレーターが警察、消防、救急のいずれが必要か尋ねます。英語が不安な場合は「Japanese, please」と伝えれば、通訳を介せる場合があります。盗難被害の際は、保険申請のために必ず現場近くの警察署(Police Station)へ行き、ポリスレポートを発行してもらってください。パスポート紛失時は、オタワの大使館やバンクーバー、トロント、モントリオール、カルガリーにある各総領事館へ連絡し、帰国のための渡航書の発行手続きを相談しましょう。クレジットカードの停止連絡も迅速に行う必要があります。