総合評価
世界最高水準の治安を維持しているが、2024年以降、窃盗犯罪やサイバー犯罪の増加が顕著。特に観光客を狙った組織的なスリや詐欺が巧妙化しており、以前ほどの絶対的な安全神話は揺らいでいるため油断は禁物である。
身体的安全 (A-)
重大な暴力犯罪は極めて稀だが、深夜の繁華街や駅周辺での突発的な暴力事件が微増傾向にある。2025年には若者グループによる刃物を用いた事件も報告されており、深夜の単独行動には一定の警戒が必要。
医療・衛生 (A+)
医療インフラは世界最高レベル。中央駅構内のメドベースなど、旅行者でも24時間体制で高度な英語対応医療サービスにアクセス可能。衛生面での懸念は皆無であり、水道水も飲用可能で極めて安全。
詐欺 (B)
偽警察官詐欺や署名詐欺がアジア系観光客を標的に多発している。私服警官を装い財布の提示を求める手口が巧妙化しており、現金を抜き取られる被害が継続的に発生。路上での不審な呼びかけには強い警戒が必要。
テロ (B+)
欧州全域でのテロ脅威レベル上昇に伴い、英国政府等が警戒を強化。2025年にはユダヤ人地区を狙ったテロ計画が摘発されるなど、潜在的なリスクは存在する。主要駅や観光名所での警察官の配置が強化されている。
スリ (B-)
中央駅や空港駅、観光地でのスリ・置き引きが前年比20%以上増加。組織的な窃盗団がチームで気を引く手口を常用している。特に列車の乗降時や、高級ショッピング街での油断を狙った犯行が目立っている。
暴力犯罪 (A-)
一般市民が被害に遭う強盗事件は少ないが、第4区のラングシュトラッセ周辺では薬物やアルコールに起因する暴行事件が発生。2026年1月には州内で重傷者が出る事件も起きており、特定のホットスポットでは注意が必要。
最新インテリジェンスレポート
チューリッヒは依然として世界で最も安全な都市の一つですが、2024年の統計で刑法犯が4.5%増加し、特に財産犯とサイバー犯罪が急増しています。2026年初頭には、厳しい寒波による交通混乱や、政治的な無許可デモが発生しており、治安当局は「即応警察」を新設して警戒を強めています。旅行者は中央駅や第4区でのスリ、および偽警察官による詐欺に特に注意が必要です。
現在の状況
2026年現在、チューリッヒ市内の治安状況は「良好だが変化の兆しあり」と定義されます。2024年度の犯罪統計では、窃盗事件が前年比で約20%増加しており、組織的な窃盗団による犯行が常態化しています。2026年1月には中央駅付近での政治的デモや、第9区での負傷者を伴う衝突事件が発生。また、記録的な寒波による空港でのフライトキャンセルが相次ぎ、混雑した空港内でのスリ被害も報告されています。当局はこれに対応するため、特定の犯罪多発地点を24時間体制で巡回する「即応警察(Bereitschaftspolizei)」を稼働させ、特にラングシュトラッセや中央駅、ゼーバッハ地区でのパトロールを強化しています。刃物を使用した若年層による事件も統計的に増加しており、以前のような「完全に安全な街」という認識をアップデートする必要があります。
背景分析
治安悪化の背景には、複数の社会的要因が重なっています。第一に、デジタル詐欺の爆発的な増加(前年比約46-59%増)があり、これは国際的な詐欺グループの活動活発化を示唆しています。第二に、移民問題や国際情勢(特に中東情勢)に関連した社会的不安の増大が、市内での頻繁な抗議活動や、宗教施設を標的とした潜在的なテロリスクにつながっています。2025年には自爆テロを計画していた男が有罪判決を受けており、単独犯による過激化が懸念材料です。第三に、若年層の間で刃物を所持・使用することへの心理的障壁が低くなっており、これが路上強盗や突発的な暴力事件の増加に寄与しています。スイス全体の経済は安定しているものの、インフレや生活費の高騰による局所的な貧困層の不満が、軽犯罪の動機となっている側面も見逃せません。
政治・社会情勢
チューリッヒはデモの拠点となりやすく、特にヘルヴェティア広場やパレードプラッツ周辺では、週末に政治的な集会が頻繁に行われます。2026年1月3日にはトランプ次期米大統領の外交政策に抗議する数千人規模の無許可デモが発生し、一部で交通遮断や店舗への影響が出ました。通常、デモは平和的に進行しますが、一部の極左・極右グループが介入した場合、警察との小規模な衝突や器物損壊(2025年のハロウィン暴動のようなケース)が発生するリスクがあります。スイス政府は「中立」の立場を維持しつつも、国際情勢に対する市民の関心は高く、ガザ情勢等に関連した突発的な抗議活動には引き続き注意が必要です。旅行者はこれらの集会に遭遇した際、速やかにその場を離れることが推奨されます。
重要ポイント
- ! 中央駅でのチケット購入時や乗車時に話しかけてくる人物は、スリの共犯者である可能性が高い。
- ! 私服警官が財布を見せろと言うことは絶対にない。不審な場合は必ず身分証提示を求め、近くの交番へ行くよう主張すること。
- ! ラングシュトラッセ(第4区)の夜間通行は、単独行動を避け、薬物中毒者や酔客との接触を断つこと。
- ! 高級時計やブランド品を購入した後は、尾行を避けるためにタクシーでホテルへ直行すること。
- ! 11月後半から12月のクリスマスマーケット期間は、混雑に乗じたスリが年間で最も発生しやすい。
- ! 公共Wi-Fiを介したサイバー犯罪が増加しているため、金融取引にはVPNを使用するかモバイルデータ通信を利用すること。
- ! 2026年の寒波による交通機関の遅延・運休時には、駅構内の混乱に乗じた置き引きに注意すること。
- ! 署名や募金を求める若者グループには、足を止めずに無視して通り過ぎるのが最も効果的である。
- ! リンデンホフの丘など、夜間に若者がたむろしている場所では軽微な嫌がらせを受けるリスクがある。
- ! 列車内では荷物を網棚に置かず、常に視界に入る位置か身体に触れる状態で保持すること。
エリア別安全情報(タクティカルマップ)
チューリッヒの治安構造は、北部の発展途上エリア(第11区など)と中心部の旧歓楽街(第4区)にリスクが集中しています。一方で、湖沿い(第2区、第8区)は世界最高レベルの安全性を保っています。中央駅は利便性が高い反面、スリのプロ集団が常に徘徊していると考え、荷物管理を徹底してください。市内全域でトラムが網羅されており、夜間でも公共交通機関の利用は比較的安全ですが、週末の深夜便は酔客による騒擾が発生しやすい傾向にあります。
Langstrasse (第4区)
危険チューリッヒ最大の歓楽街。昼間はカフェ等で賑わうが、夜間は薬物取引、売春、酔客による暴行事件が多発する。2025年も複数の重傷事件が発生しており、深夜の通行は極めて危険。
Zürich Hauptbahnhof (中央駅)
注意国内最大のハブ駅。観光客を狙った組織的なスリ団の活動拠点。チケット自販機前やエスカレーター付近での「親切を装った接近」には厳重な警戒が必要。24時間営業の交番がある。
Seebach (第11区)
注意近年、夜間の路上強盗や若者グループによるトラブルが増加しているエリア。特に人通りの少ない裏通りでの被害が報告されており、地元警察がパトロールを強化している。
Niederdorf (第1区/旧市街)
注意観光名所だが、夜間はバーやクラブが立ち並び酔客同士の喧嘩が発生しやすい。また、観光客の隙を狙った「ケチャップ詐欺」などの軽犯罪も散発的に報告されている。
Seefeld (第8区)
安全非常に洗練された高級住宅街およびビジネス地区。夜間でも女性の独歩が可能。街灯も多く、防犯カメラの設置率も高いため、滞在には最も適した安全なエリアの一つ。
Hardbrücke (第5区)
注意ナイトライフの拠点。週末の深夜は非常に混雑し、アルコール関連の暴力トラブルが絶えない。2025年末には駅周辺で大規模な喧嘩が発生し、複数名が拘束された。
Enge (第2区)
安全湖に近い閑静なエリア。治安は極めて安定しており、家族連れやビジネスマンに最適。警察の巡回も頻繁で、公共スペースでの犯罪発生率は市内で最も低い水準。
Oerlikon (第11区)
注意発展著しい地区だが、駅周辺やショッピングセンター付近でのひったくりが報告されている。また、2024年末に刃物による襲撃事件が発生して以降、警察が重点監視対象としている。
Helvetiaplatz (第4区)
注意デモや政治集会の中心地。通常は安全だが、抗議活動が行われる際は警察との衝突リスクが高まる。2026年1月も無許可デモの拠点となり、一時的な混乱が生じた。
Zürich West (第5区)
安全リノベーションされた近代的なエリア。昼間は非常に安全で活気がある。夜間は一部で騒がしくなるが、高級ホテルやオフィスが多いため、セキュリティ意識は高い。
脅威プロファイリング
チューリッヒは依然として世界で最も安全な都市の一つですが、2024年から2025年にかけて刑法犯が4.5%増加、特に窃盗とサイバー犯罪が急増しており、安全神話は揺らぎつつあります。かつては考えられなかったナイフを用いた若年層による強盗や、洗練された組織的詐欺集団(偽警察官など)が外国人旅行者をターゲットにしています。特に第4区のラングシュトラーセや中央駅周辺は、軽犯罪から暴力事件までリスクが集中するホットスポットとなっており、昼夜を問わず高度な警戒が必要です。
偽警察官詐欺集団
Fake Police Scammers
グループ規模: 2-3名の男性
ターゲット: アジア系観光客、特に身なりが良く高級ブランド品を身につけている高齢者や富裕層が狙われます。
活動場所: Zürich Hauptbahnhof, Bahnhofstrasse, Lindenhof
活動時間: 10:00-19:00(観光客の多い時間帯)
手口:
犯人グループは私服警官を装い、チューリッヒ中央駅やバーンホフ通り周辺でターゲットに接近します。まず、偽造された警察手帳のようなものを一瞬提示し、英語やドイツ語で『麻薬捜査中』や『偽札の確認を行っている』と厳格な態度で告げます。ターゲットに財布を出すよう命じ、確認するふりをしながら器用に現金を抜き取る、あるいはクレジットカードを没収し、暗証番号の提示を求めます。動揺した観光客が番号を教えてしまうと、後ほど近隣のATMで高額を引き出されます。この手口は非常に組織的で、犯人の一人が周囲を警戒し、もう一人が権威的な態度で威圧することで、ターゲットに疑う余地を与えないのが特徴です。
対策:
スイスの警察官が路上で財布の中身を検査したり、クレジットカードの暗証番号を尋ねることは絶対にありません。不審な人物に呼び止められた場合は、直ちにその場での対応を拒否し、『近くの交番(Polizeiposten HBなど)へ一緒に行こう』と提案してください。本物の警察官であればこれを拒みません。相手が強引な場合は周囲の人に助けを求めるか、117番に通報するジェスチャーを見せてください。絶対に財布を相手の手に渡さないことが鉄則です。
署名活動装いスリ団
Petition Signature Pickpockets
グループ規模: 3-5人の若者グループ
ターゲット: 親切そうで、地図を見ているなど隙のある観光客。特に一人歩きの女性や家族連れ。
活動場所: Limmatquai, Grossmünster周辺, Bellevue
活動時間: 11:00-18:00
手口:
身体障害者支援や環境保護を謳う偽の署名板(バインダー)を持った数人の若者が近づいてきます。彼らは熱心に署名を求め、ターゲットの視界をバインダーで遮るように配置します。一人が話しかけて注意を引いている間に、別の共犯者がターゲットの背後や横からポケット、バッグの中身を静かに盗み出します。署名が終わると強引に寄付金を要求することもあり、断ると威圧的な態度に変わることもあります。また、盗品をすぐに別の仲間に手渡すため、被害に気づいて一人を捕まえても証拠が見つからない仕組みになっています。
対策:
路上でのいかなる署名活動にも応じず、無視して歩き続けるのが最善です。バインダーを顔の近くに持ってきた場合は、パーソナルスペースを確保するために一歩下がり、バッグを体の前面で抱え直してください。スイスの正規の慈善団体は、路上で強引に署名を求めたり現金を要求したりすることは稀です。不審なグループを見かけたら、最初から目を合わせないようにしましょう。
ケチャップ汚れ詐欺師
Ketchup/Stain Scam Artists
グループ規模: 2名の男女ペア
ターゲット: スーツケースや大きなバックパックを持つ旅行者。移動中で手が塞がっている人。
活動場所: Zürich HB Platforms, Airport Railway Station, Central Tram Stop
活動時間: 08:00-20:00
手口:
犯人はターゲットの服やカバンに、気づかれないようにケチャップ、アイスクリーム、あるいは鳥の糞に見える液体を背後からかけます。その後、別の犯人が『汚れていますよ』と親切を装って近づき、ティッシュなどで汚れを拭き取る手伝いを買って出ます。ターゲットが汚れに気を取られ、足元に荷物を置いたり注意が散漫になった隙に、もう一人の犯人が荷物を持ち去るか、ポケットから財布を盗みます。2025年以降、チューリッヒ中央駅のホームやトラム停留所で頻発している古典的かつ強力な手口です。
対策:
服の汚れを指摘されても、決してその場で立ち止まって荷物を置かないでください。相手に触れさせず、丁重に断ってから、近くのホテル、デパート、または駅のトイレなど、安全な建物の中に移動して自分で確認してください。親切を装う人物の背後に共犯者がいることを常に想定し、特に移動中の『予期せぬトラブル』には警戒を強めてください。
ラングシュトラーセ暴力集団
Langstrasse Night Robbers
グループ規模: ソロまたは2-3名のグループ
ターゲット: 深夜に一人で歩く酔客、または道に迷っている様子の外国人観光客。
活動場所: Langstrasse, Helvetiaplatz, Europaallee (Night)
活動時間: 22:00-05:00
手口:
チューリッヒ最大の歓楽街である第4区ラングシュトラーセ周辺で活動します。夜間、薬物取引や売春が活発になるエリアの暗がりで待ち伏せし、標的に因縁をつけたり、物理的に進路を妨害したりして暴行を加え、金品を奪います。2025年の報告では、ナイフを使用した脅迫や、集団での暴行による重傷事件が増加しています。犯人は地元語だけでなく、多言語を操ることもあり、最初は友好的に話しかけてきて油断させたところで人通りの少ない路地へ誘い込む手口も確認されています。
対策:
深夜(22:00以降)の第4区への立ち入りは極めて高いリスクを伴います。どうしても通行が必要な場合は、必ず大通り(主要な照明がある道)を歩き、イヤホンを使用したりスマートフォンを凝視したりするのは避けてください。一人歩きは厳禁です。万が一襲われた場合は、抵抗せずに所持品を渡し、命を守ることを最優先してください。その後、速やかに117番へ通報してください。
ATMのぞき見窃盗犯
ATM Distraction Thieves
グループ規模: 2名
ターゲット: 路上設置のATMを利用する観光客、特に周囲を気にしていない人。
活動場所: Bahnhofstrasse ATMs, Niederdorf, Hardbrücke
活動時間: 09:00-22:00
手口:
ターゲットがATMで現金を引き出そうとしている際、一人がすぐ後ろに並び、肩越しに暗証番号を盗み見ます。操作が完了し、現金やカードが出てくる直前に、もう一人が『お金を落としましたよ』と足元にコインをばら撒く、あるいは地図を広げて道を尋ねるなどして注意を逸らします。ターゲットが視線を外した一瞬の隙に、犯人はATMから出てきたカードや現金を抜き取ります。被害者は自分の操作ミスでカードが吸い込まれたと勘違いすることが多く、犯行の発覚が遅れる傾向にあります。
対策:
ATMを利用する際は、必ず銀行の建物内にある屋内型ATMを使用してください。路上のATMは避けるべきです。操作中はもう片方の手でキーパッドを隠し、背後に人がいないか確認してください。操作中に誰かに話しかけられても、カードと現金を手にするまでは絶対に視線を離さないでください。不自然な中断があった場合は、直ちに銀行に連絡しカードを止める必要があります。
列車発車間際ひったくり
Train Door Snatchers
グループ規模: 単独または2名
ターゲット: 列車やトラムのドア付近に座り、スマートフォンを操作している乗客。
活動場所: S-Bahn (Line S2, S16, S24), Zürich HB, Airport Station
活動時間: 終日(特にラッシュ時)
手口:
犯人は、列車やトラムが駅に停車し、ドアが閉まる直前のタイミングを狙います。ターゲットが手に持っているスマートフォンや、足元に置いているバッグを瞬時に奪い取り、ドアが閉まる直前にホームへ飛び出します。列車がそのまま発車してしまうため、被害者は追跡することができず、警察への通報も遅れます。2026年の寒波による駅の混雑時、混乱に乗じてこの種の手口が急増しました。特に空港へ向かうS-Bahn路線での被害が目立ちます。
対策:
公共交通機関内、特にドア付近に座る際はスマートフォンの操作を控え、バッグは膝の上に置くか、ストラップを腕に通してください。停車駅では周囲の動きに注意を払い、不審な人物がドア付近で待機していないか警戒しましょう。荷物は網棚に置かず、常に体の一部が触れている状態を維持してください。ワイヤーロックで荷物を固定するのも有効です。
公共Wi-Fiフィッシング団
Public Wi-Fi Fraudsters
グループ規模: 非対面(サイバー空間)
ターゲット: 駅やカフェの無料Wi-Fiを利用しようとする旅行者全員。
活動場所: Zürich HB, Zurich Airport, Public Squares
活動時間: 24時間
手口:
中央駅や空港、主要な広場で『Free_Zurich_WiFi』などの公式に見える偽のアクセスポイントを設置します。接続したユーザーに対し、ログイン情報としてクレジットカード情報やSNSのパスワード入力を求める偽のページを表示させ、情報を窃取します。また、暗号化されていない通信を傍受し、オンラインバンキングのログイン情報を盗むこともあります。2024年から2025年にかけてサイバー犯罪が統計上46%以上増加しており、観光客のデジタル被害が深刻化しています。
対策:
公共の無料Wi-Fiには原則として接続しない、あるいは接続しても個人情報の入力や決済は絶対に行わないでください。信頼できるVPN(仮想プライベートネットワーク)を常に使用し、通信を暗号化することが必須です。また、スイス国内での通信には、空港や駅で購入した正規のプリペイドSIMやeSIMを利用し、自分専用の安全な回線を確保することを強く推奨します。
若年層路上強盗団
Youth Gang Robbers
グループ規模: 3-6名の若者
ターゲット: 10代後半から20代の若者や、一人で歩く観光客。電動スクーター利用者。
活動場所: Oerlikon, Seebach, Hardau (District 9)
活動時間: 19:00-02:00
手口:
13歳から18歳程度の少年たちで構成されるグループが、市北部のオエリコンやゼーバッハ、あるいは第9区の住宅街で活動します。夜間、ターゲットを囲み込み、刃物を見せびらかしてスマートフォン、高級スニーカー、電動スクーターを強奪します。彼らは衝動的で、抵抗されると容易に暴力を振るう傾向があり、2025年7月には警察がこれに対応するための『即応警察』を創設する事態となりました。SNSで犯行を誇示することもあり、非常に予測困難な動きをします。
対策:
夜間に人通りの少ない住宅街や、市北部の特定のエリア(Seebach周辺)を一人で歩くのは避けてください。万が一囲まれた場合は、絶対に抵抗せず、要求されたものを渡してください。犯人が若者であっても、刃物を所持している可能性が非常に高いため、挑発は禁物です。逃走後はすぐに警察(117)に通報し、犯人の服装や特徴を伝えてください。
時間帯別リスク評価
チューリッヒは昼夜を問わず他国の都市より安全ですが、日中の「プロによる窃盗」と深夜の「特定エリア(ラング通り)の暴力・薬物」にリスクが二分されます。2026年現在は気象条件による交通トラブルも大きなリスク要因です。
早朝
安全05:00-08:00
早朝のチューリッヒは非常に穏やかで安全です。ランニングを楽しむ住民も多く、犯罪のリスクは極めて低いです。ただし、2026年1月現在、記録的な寒波により路面の凍結(ブラックアイス)が発生しやすく、歩行中の転倒による負傷リスクが高まっています。また、中央駅周辺では夜通し飲酒していた人物が稀に残っていることがありますが、警察の巡回も行われているため、特に危害を加えられる心配はありません。冬場は日の出が遅いため、視界の悪さによる交通事故には注意が必要です。公共交通機関も非常に清潔で、この時間帯の移動に不安はありません。
脅威:
- ・路面凍結による転倒
- ・公共交通機関の遅延(冬期)
- ・一部の酔客の残存
- ・視界不良による交通事故
推奨:
- ・滑りにくい靴の着用
- ・交通アプリ(SBB)での運行確認
- ・明るい主要通りの通行
- ・防寒対策の徹底
日中
やや安全08:00-18:00
日中は活気に満ちており、一般的な安全性は非常に高いですが、観光客を狙った組織的なスリや置き引きが最も活発になる時間帯です。特に中央駅(HB)、バーンホフ通り、旧市街のニーダードルフエリアでは、プロのスリ集団が活動しています。2024年の統計では「チームでの犯行」が増加しており、一人が道を尋ねたり服を汚したと指摘して注意を逸らし、その隙に共犯者が盗む手口が報告されています。また、偽警察官による財布の確認を装った詐欺も日中の人通りが多い場所で発生しています。銀行のATM利用時には、背後から覗き見されていないか十分に警戒する必要があります。テロ警戒レベルも「高」を維持しているため、警察官の姿が多く見られますが、これは抑止力として機能しています。
脅威:
- ・チームによる組織的なスリ
- ・偽警察官詐欺
- ・レストランでの置き引き
- ・ATM覗き見・強奪
推奨:
- ・バッグは体の前で保持
- ・見知らぬ人物の接触を無視
- ・貴重品は分散して所持
- ・ATMは銀行内のものを利用
- ・警察官を名乗られたらIDを要求
夕方〜夜
やや安全18:00-23:00
夕方から夜にかけては、レストランやバーが賑わいを見せます。旧市街のニーダードルフや第5区(Zurich West)では酔客が増えますが、治安が極端に悪化することはありません。ただし、ヘルヴェティア広場周辺では週末に政治的デモが行われることがあり、2025年以降、一部で混乱が生じるケースが報告されています。デモを見かけた場合は速やかに離れることが推奨されます。また、リンデンホフの丘などの暗がりには若者のグループがたむろしていることがあり、稀に嫌がらせをされるケースもあります。トラムやバスは非常に安全に運行されており、夜10時過ぎでも一人で利用しても問題ありません。ただし、中央駅の裏手(Europaplatz)などは雰囲気が変わりやすいため注意が必要です。
脅威:
- ・デモに付随する混乱
- ・酔客とのトラブル
- ・暗い路地でのひったくり
- ・自転車による接触事故
推奨:
- ・デモや集会には近づかない
- ・明るく人通りの多い道を選択
- ・スマホを見ながらの歩行禁止
- ・夜間バスの利用時は運転手近くへ
深夜
注意23:00-05:00
深夜の時間帯は、特定のエリアでリスクが上昇します。特に第4区のラングシュトラーセ(Langstrasse)周辺は、薬物取引や暴力事件が報告されるホットスポットです。2025年8月には早朝の路上暴行事件も発生しています。このエリアには深夜に立ち入らないことが最も安全です。また、週末の深夜の中央駅周辺では、アルコールや薬物の影響下にある人物による予測不能な行動が稀に見られます。公共交通機関(ナイトバスやナイトトレム)は警備が強化されていますが、車両の端などの死角を避けるべきです。一人歩きは極力避け、移動にはUberや公式タクシーを利用するのが賢明です。住宅街は静まり返っていますが、物音に敏感な文化があるため、大声を出して歩くなどの行為はトラブルの元となります。
脅威:
- ・ラング通りの薬物・暴力
- ・酔客による絡み・暴行
- ・深夜の不法デモ
- ・ナイトバス内での盗難
推奨:
- ・第4区(Langstrasse)を避ける
- ・深夜移動はタクシー・Uber推奨
- ・駅の隅や無人の地下道を避ける
- ・イヤホンで周囲の音を遮断しない
- ・宿泊先へは早めに戻る
旅行者タイプ別アドバイス
女性一人旅
★★★★★世界で最も女性が一人で安心して歩ける都市の一つです。公共交通機関は夜間も安全で、女性専用のサポートが必要な場面も少ないですが、第4区の歓楽街(Langstrasse)だけは例外です。ここには深夜、一人で近づかないようにしてください。また、日本人は実年齢より若く見られやすく、若年層グループからからかわれることがあるため、毅然とした態度が必要です。全体として治安の心配は少ないですが、観光地での置き引きといった基本的な注意は怠らないでください。
特有のリスク:
- ・深夜のラング通りでの嫌がらせ
- ・旧市街の酔客によるナンパ・絡み
- ・ショッピング中の置き引き
- ・親切を装ったナンパ詐欺
推奨事項:
- ・宿泊先はゼーフェルトやエンゲを選ぶ
- ・深夜の移動はトラムよりタクシーを利用
- ・バーでは自分の飲み物から目を離さない
- ・日本語で話しかけてくる不審な人物を無視
- ・防犯ブザーなど目立たない防犯グッズを携帯
- ・夜10時以降のリンデンホフの丘は避ける
避けるべきエリア:
ラング通り (Langstrasse), 深夜の中央駅裏 (Europaplatz), 夜間のプラッツシュピッツ公園
おすすめ宿泊エリア: City Backpacker Biber (女性専用フロアあり) または 第8区のブティックホテル
家族連れ
★★★★★チューリッヒは子供に非常に優しく、安全性も最高レベルです。公園、博物館、交通機関のすべてが清潔で安全です。最大のリスクは、混雑した場所での子供の迷子と、ベビーカーを操作している隙を狙ったスリです。2025年の寒波などの気象状況には細心の注意が必要で、急な天候変化で子供が体調を崩さないよう対策が必須です。公共交通機関の利便性が高いため、郊外の静かなホテルに滞在しても全く不便を感じることはありません。
特有のリスク:
- ・混雑した中央駅での迷子
- ・ベビーカーを狙った置き引き
- ・トラムの乗降時の転倒
- ・冬期の厳しい寒さによる体調不良
推奨事項:
- ・迷子札(英語/ドイツ語表記)を子供に持たせる
- ・荷物はベビーカーに吊るさず体に密着させる
- ・家族全員が入れる海外旅行保険への加入
- ・移動にはZurich Cardを活用しスムーズに
- ・救急対応病院(Permanence HB)の場所を把握
- ・週末のストリートパレードなど大混雑日は外出を避ける
- ・レストランは「Child-friendly」な場所を予約
避けるべきエリア:
深夜の旧市街バーエリア, 第4区(Langstrasse)全域, デモが予告されている広場
おすすめ宿泊エリア: エンゲ(第2区)や湖畔のファミリー向けアパートメントホテル
ビジネス
★★★★★非常に安全で効率的な都市ですが、富裕なビジネスマンを狙った高度な犯罪に注意が必要です。特に高価なラップトップや重要書類が入ったバッグをレストランの足元に置くのは厳禁です。偽警察官が「カードに問題がある」と近づくケースや、ホテルのロビーでの一瞬の隙を突いた盗難が報告されています。また、サイバーセキュリティの観点から、公共の無料Wi-Fiを通じて企業情報が漏洩するリスクを意識し、VPNの使用が必須です。
特有のリスク:
- ・ホテルロビーでのPCバッグ盗難
- ・公共Wi-Fi経由のサイバー攻撃
- ・偽警察官によるカード詐欺
- ・タクシー料金の過剰請求(非公式車両)
推奨事項:
- ・常にVPNを使用しテザリングを優先
- ・重要書類はホテルのセーフティボックスへ
- ・空港送迎は信頼できるホテル手配のものを利用
- ・ATM利用時は銀行内に限定する
- ・多額の現金を持ち歩かない
- ・移動中は常にPCバッグを膝の上に置く
- ・公式のタクシーアプリ(UberやVertt)を使用
避けるべきエリア:
中央駅周辺の混雑した地下通路, 深夜の第5区のクラブ周辺, 人通りの少ない夜間の金融街
おすすめ宿泊エリア: バーンホフ通り周辺またはエンゲ地区の高級ホテル
バックパッカー
★★★★☆物価が極めて高いため、安価な宿泊施設や深夜の移動でリスクに晒されやすい傾向があります。ホステルのドミトリー内での貴重品管理が不十分で盗難に遭うケースが多いです。また、食費を浮かせるために深夜にスーパー周辺で長時間滞在するなど、不審者と接触する機会が増えるため注意が必要です。2025年現在は「即応警察」が駅や公園を厳しく見回っており、浮浪者やドラッグ売人への対策が進んでいますが、それでも深夜の暗がりには注意が必要です。
特有のリスク:
- ・ホステルの共用スペースでの盗難
- ・深夜の安価なバーでのトラブル
- ・無賃乗車による高額な罰金(検札は厳しい)
- ・公共スペースでの長居による不審者接触
推奨事項:
- ・貴重品は必ずロッカーに入れ自前の南京錠を使用
- ・トラムのチケットは必ず乗車前に購入・有効化
- ・ラング通り周辺の安宿は防犯対策を再確認
- ・地元の「無料給水所」を活用し節約しつつ安全確保
- ・緊急連絡先をオフラインでも見れるようにする
- ・安価な深夜バスの待ち時間は駅の明るい場所で
- ・地元の学生と交流し、最新の治安情報を聞く
避けるべきエリア:
ヘルヴェティア広場(夜間), ラング通りの裏路地, 中央駅裏の公園(Platzspitz)の夜間
おすすめ宿泊エリア: Youthhostel Zurich または 第3区(Wiedikon)のホステル
安全な宿泊エリア
ゼーフェルト (Seefeld / 第8区)
★★★★★チューリッヒ湖の東岸に位置するこのエリアは、市内でもトップクラスの安全性を誇る高級住宅街です。街灯が非常に明るく整備されており、深夜の帰宅でも不安を感じることはほとんどありません。地元住民の防犯意識も高く、スリやひったくりなどの軽犯罪の発生率も極めて低いです。湖畔のプロムナードは散策に最適で、落ち着いた滞在を求める旅行者に最も推奨されるエリアです。特に女性の一人旅やシニア層にとって、心理的な安全性が非常に高いのが特徴です。
例: Ameron Zurich Bellerive au Lac, La Réserve Eden au Lac Zurich
エンゲ (Enge / 第2区)
★★★★★金融機関のオフィスと高級アパートメントが混在する、静穏で品格のあるエリアです。第4区のような喧騒から切り離されており、犯罪発生統計でも非常に良好な数値を維持しています。2025年以降もこのエリアの治安は安定しており、家族連れが夜間に公園を散歩する姿もよく見られます。中央駅へのアクセスも非常に良好ですが、駅周辺のような混雑や不審者の停留が少ないため、ビジネス利用や静かな休暇を過ごしたい方に最適です。
例: Park Hyatt Zurich, Alden Suite Hotel Splügenschloss
オーバーシュトラス (Oberstrass / 第6区)
★★★★★チューリッヒ大学やETH(スイス連邦工科大学)に隣接する文教地区です。学生や教職員が多く居住しており、知的で落ち着いた雰囲気が漂います。観光地化されていないため、旅行者を狙ったスリ集団の活動範囲外となっており、非常に安全です。急な坂道が多いエリアですが、その分景観が良く、夜間も人通りは少ないものの不審な人物を見かけることは稀です。中央駅からトラムで数分という利便性と、郊外のような静けさを両立しています。
例: Hotel Leonardo Rigihof Zurich, Sorell Hotel Rigiblick
ヴィーディコン (Wiedikon / 第3区)
★★★★☆地元の若年層や若い家族に人気の高い居住エリアです。近年、洗練されたカフェやブティックが増えていますが、治安は極めて良好です。第4区に隣接していますが、一線を画した平和な空気が流れています。2024年の統計でも、このエリアの暴力犯罪は極めて低水準でした。中央駅へのアクセスも良く、地元の生活感を感じながら安全に滞在したい中長期滞在者にもおすすめの場所です。夜間も主要な通りは街灯が完備されています。
例: B2 Hotel Zürich, Hotel Engimatt
アルトシュト(旧市街 / 第1区)
★★★★☆観光の中心地であり、常に人の目があるため、重犯罪のリスクは非常に低いです。特にリマト川沿いのエリアは警察のパトロールも頻繁に行われており、夜間の散策も安全に楽しめます。ただし、ニーダードルフ通りの一部では深夜に酔客による騒音やトラブルが発生することがあるため、宿泊先は一本裏通りの静かな場所を選ぶのがコツです。観光警察の巡回も重点的に行われており、初めてのチューリッヒ滞在でも安心して過ごせるエリアです。
例: Storchen Zürich, Widder Hotel
交通機関の安全情報
地下鉄・メトロ
チューリッヒのS-Bahn(近郊列車)は非常に清潔で効率的ですが、中央駅(HB)や空港駅(ZRH)周辺ではスリが多発しています。特にラッシュ時の混雑や、大きな荷物を持って移動する旅行者は格好の標的です。夜10時以降、車両の端や2階席は死角になりやすく、酔客や不審者とのトラブルリスクが高まります。可能であれば車両中央の、他の乗客の視線がある席を選んでください。2025年以降、ドア付近での『発車間際ひったくり』が報告されているため、停車中はスマートフォンをカバンにしまうなどの対策が推奨されます。
タクシー・配車アプリ
公式タクシーは車体が非常に整備されており安全ですが、料金は非常に高額です。一方で、空港周辺では非認可の個人タクシー(白タク)が声をかけてくることがありますが、法外な料金請求やトラブルの原因となるため、必ず公式のタクシー乗り場から利用してください。Uberなどのライドシェアアプリも広く普及しており、運転手の評価が事前に確認できるため、夜間の移動には公式タクシーよりも安価で安全な選択肢となります。乗車前には必ず車種とナンバープレートがアプリの表示と一致しているか確認してください。
バス
市内を網羅するバスやトラムは安全性が高いですが、夜間の『Nachtbus(夜間バス)』は週末、過度に飲酒した若者グループで騒がしくなることがあります。物理的な危険は少ないものの、絡まれたり不快な思いをしたりする可能性があるため、運転手の近くに座ることをお勧めします。また、停留所付近でのひったくりにも注意が必要です。特に第4区や第5区を通過する路線では、夜間の警戒を緩めないでください。2025年秋のハロウィン暴動時にはバスへの投石や通行妨害も発生しており、イベント時は運行情報の確認が欠かせません。
徒歩・自転車
日中のウォーキングは非常に安全ですが、夜間の第4区(Langstrasse)や第9区(Hardau)の特定の通りは避けるべきです。旧市街のニーダードルフ地区は夜間も人通りが多いですが、酔客を狙ったスリが潜んでいます。自転車の利用については、チューリッヒは自転車盗難が非常に多いため、短時間の駐輪でも高強度のロックが必須です。また、歩行者としては、路面電車(トラム)の軌道での転倒や、サイクリストとの接触事故に注意してください。歩行者優先が徹底されていますが、電動スクーターの急増による衝突事故が2025年に社会問題化しています。
空港からのアクセス
チューリッヒ空港から市内への移動は、列車(IC/S-Bahn)が最も迅速かつ一般的です。しかし、2026年1月の寒波による欠航混乱時には、空港内で立ち往生する旅客を狙った窃盗団の活動が報告されました。混雑時には荷物をカートに置いたまま目を離さないでください。タクシーを利用する場合は、公式乗り場以外の勧誘には絶対に応じないでください。夜間や混乱時に高額な送迎を提案する詐欺的な業者が存在します。最も安全な方法は、事前にSBBアプリで切符を購入し、指定のホームから列車に乗ることです。
緊急連絡先
チューリッヒで緊急事態に遭遇した場合、まずは「117(警察)」または「112(欧州共通)」へダイヤルしてください。スイスの警察は非常に迅速に対応し、英語も確実に通じます。盗難被害に遭った際は、まず中央駅構内の「Polizeiposten HB」へ向かうのが最も効率的です。ここは24時間体制で、外国人観光客の盗難届受理に慣れています。怪我や急病の場合は「144(救急車)」を呼びますが、軽症であれば中央駅構内の「Permanence」へ直接行くのが早いです。パスポート紛失時は警察で盗難証明を受け取り、速やかにベルンの日本大使館へ連絡してください。チューリッヒからベルンへは列車で1時間です。高額な医療費が発生するため、必ずクレジットカード付帯または個別の海外旅行保険の証券番号を控えておいてください。警察署での手続きにはパスポート(またはコピー)が必要不可欠です。言葉に不安がある場合は、スマホの翻訳アプリを使用すれば警察官も忍耐強く対応してくれます。
日本国大使館・領事館
チューリッヒの治安に関するよくある質問
チューリッヒの治安は良い?悪い? ▼
チューリッヒは世界最高水準の治安を維持しており、基本的な安全意識があれば観光に支障はありません。しかし、2024年以降は刑法犯が4.5%増加しており、特に窃盗やサイバー犯罪が急増しています。現在は「良好だが以前より注意が必要な状況」と言えます。
チューリッヒで危険なエリアはどこ? ▼
最大の警戒エリアは第4区の「ラングシュトラッセ」です。夜間は薬物取引や暴行事件が多発するため、近づかないようにしましょう。また、中央駅や第11区のゼーバッハ周辺も、近年夜間の路上強盗や若者グループによるトラブルが増加傾向にあるため注意が必要です。
チューリッヒ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」ほどの危険性はありませんが、絶対的な安全神話は崩れつつあります。組織的な窃盗団が活動しており、観光客の油断を狙った犯罪が増えているため、日本と同じ感覚で行動するのは禁物です。適切な防犯対策を講じれば、現在でも十分に安全に楽しめます。
チューリッヒは女性一人でも怖くない? ▼
基本的には女性一人でも安心して歩ける街ですが、夜間の第4区や人通りの少ない裏通りは避けるのが賢明です。夜遅くに一人で移動する場合は、公共交通機関の利用を控え、信頼できるタクシーや配車アプリを利用することで「怖い」思いをするリスクを減らせます。
チューリッヒでスリに遭わないための対策は? ▼
中央駅や旧市街などの混雑した場所では、バッグを体の前に持ち、ファスナーは必ず閉めてください。特にチケット自販機前で話しかけられたり、服を汚されたりした時はスリの合図の可能性があるため、荷物をしっかり抱えてその場をすぐに離れることが重要です。
チューリッヒで多い詐欺の手口は? ▼
偽警察官による「偽札チェック」を装った財布の抜き取りや、偽の署名を求めるふりをして注意を引くスリ、服を汚して親切を装う「ケチャップ詐欺」が多発しています。見知らぬ人からの不自然な接近や執拗なアプローチには、毅然とした態度で拒絶しましょう。
チューリッヒで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人は現金を持っていると思われやすく、組織的なスリや詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。特に「親切な地元の人」を装った接近や、ATM利用時の暗証番号覗き見、レストランでの置き引き犯罪に巻き込まれるケースが多く報告されています。
チューリッヒ旅行で注意すべきことは? ▼
貴重品を分散して持ち、公衆の面前で多額の現金を出さないことが重要です。また、2026年は異常寒波や無許可デモが発生しているため、最新の気象・ニュース情報をこまめにチェックし、政治的な集会や人だかりには決して近づかないよう注意してください。
チューリッヒで起こりやすいトラブルは? ▼
歓楽街での酔客との衝突、公共交通機関内での置き引き、さらに2026年は天候によるフライトキャンセル等の交通トラブルが目立ちます。また、偽警察官に財布を渡して現金を盗まれるといった、善意や動揺につけ込んだトラブルも依然として高い頻度で発生しています。
チューリッヒで被害に遭ったらどうする? ▼
すぐに現地の警察(緊急電話117)へ通報してください。盗難の場合は、最寄りの交番(中央駅に24時間営業所あり)でポリスレポートを発行してもらいます。パスポート紛失時は、速やかにベルンにある在スイス日本大使館へ連絡し、再発行の手続きを行ってください。
チューリッヒの治安詳細
チューリッヒの治安概要
チューリッヒは依然として世界で最も安全な都市の一つとして数えられますが、2026年現在は変化の兆しが見られます。2024年の統計では窃盗事件が前年比約20%増加し、組織的な窃盗団による犯行が常態化しています。治安当局は「即応警察」を新設してパトロールを強化していますが、特定のエリアや時間帯での犯罪発生率は上昇傾向にあります。全体としては良好な治安を保っていますが、観光客を狙った巧妙な軽犯罪への警戒を怠るべきではない状況です。
チューリッヒは危険?やばい?
「チューリッヒは危険か?」という問いに対しては、かつての絶対的安全を期待しすぎるとリスクが高まると回答せざるを得ません。第4区のラングシュトラッセ周辺は、夜間になると薬物取引や暴力事件が発生する非常に「やばい」エリアへと変貌します。また、中央駅周辺でもプロの窃盗集団が暗躍しており、一瞬の隙を突かれる被害が相次いでいます。以前のような「どこでも安全」という神話は揺らいでおり、夜間の特定地区への立ち入りには明確なリスクが存在します。
チューリッヒは怖い?一人旅でも大丈夫?
女性一人旅において、チューリッヒは世界的に見ても不安が少ない都市ですが、過信は禁物です。旧市街やメインストリートは夜間でも明るく人通りがありますが、第4区の歓楽街や第11区の裏通りなどは、女性が一人で歩くには怖いと感じる場面が増えています。若者グループによるトラブルや路上強盗の報告も散見されるため、深夜の独り歩きを避け、移動にはトラムなどの公共交通機関や信頼できる配車アプリを利用することで、安全性を大幅に高めることができます。
スリ・詐欺・犯罪の実態
チューリッヒで注意すべき犯罪は、極めて巧妙化された詐欺とスリです。私服の偽警察官が「偽札捜査」を名目に財布を提示させ、中身を抜き取る手口が横行しています。また、液体をかけて汚れを拭くフリをする「ケチャップ詐欺」や、バインダーで視線を遮り署名を求める隙に盗む「署名活動型スリ」も頻発しています。ATM利用時には、背後から暗証番号を覗き見られ、その直後に注意を逸らしてカードや現金を奪う手口も報告されており、常に周囲を警戒する必要があります。
チューリッヒ旅行で注意すべきポイント
旅行者が最も注意すべきは「親切を装って近づく人物」です。チケット自販機の操作を手伝おうとしたり、道案内を申し出たりする人物が、実はスリの共犯者であるケースが非常に多いです。また、2026年は記録的な寒波や政治的な無許可デモが突発的に発生しており、交通機関の混乱に乗じた盗難被害も出ています。公共の場では多額の現金を見せず、スマートフォンも不用意に手に持ったままにしないなど、日本国内以上に基本的な防犯対策の徹底が求められます。
よくあるトラブル事例
実際に報告されているトラブルには、中央駅のエスカレーターで「コインを落とした」と声をかけられ、拾うのを手伝っている間にバッグから財布を抜かれた事例があります。また、第4区のラングシュトラッセでは、深夜に道を尋ねただけでグループに取り囲まれ、金品を強奪される事件も発生しています。2026年初頭には、厳しい寒波で空港に足止めされた旅行者が、混雑に紛れた窃盗団に貴重品を丸ごと盗まれるといった二次被害も確認されています。
被害に遭った場合の対応
もし被害に遭った場合は、パニックにならずに緊急番号「117(警察)」にダイヤルしてください。チューリッヒ中央駅内には24時間対応の警察署があり、英語での対応も可能です。保険請求やパスポート再発行に必要な「ポリスレポート」を必ず作成してもらいましょう。カード紛失時は直ちにカード会社へ連絡して停止措置をとり、パスポート紛失の場合はベルンの日本大使館へ連絡し、帰国のための渡航書作成などの指示を仰いでください。
その他の情報
ベストシーズン
安全面から見たベストシーズンは5月から9月です。この時期は日照時間が非常に長く、夜10時頃まで明るいため、一人歩きの心理的リスクが大幅に減少します。また、気候も穏やかで、冬期のような路面凍結による怪我のリスクもありません。ただし、8月の「ストリートパレード」期間は、100万人規模の混雑により窃盗犯罪やアルコール関連のトラブルが激増するため、治安重視の旅行者はこの週末を避けることが推奨されます。一方、冬のクリスマスマーケット時期も安全ですが、日没が16時半頃と早いため、夜間の防犯意識をより高める必要があります。
言語のヒント
チューリッヒの公用語はドイツ語(スイスドイツ語)ですが、観光地、公共交通、レストランではほぼ100%英語が通じます。しかし、緊急時に周囲の助けを求める際はドイツ語を知っておくと迅速です。「Hilfe! (ヒルフェ / 助けて!)」「Polizei (ポリツァイ / 警察)」「Ich wurde bestohlen (イッヒ・ヴルデ・ベシュトーレン / 盗難に遭いました)」「Rufen Sie einen Krankenwagen (ルーフェン・ズィー・アイネン・クランケンヴァーゲン / 救急車を呼んでください)」は重要です。また、警察官には「Darf ich Ihren Dienstausweis sehen? (IDを見せてください)」と聞くことで、偽警察官詐欺を回避できます。
文化・マナー
スイス人は時間厳守、静寂、公共のルールを守ることを非常に重視します。深夜に住宅街で大声で話す、トラム内で通話するなどの行為は、治安上のトラブル(住民との衝突や通報)に発展する可能性があります。また、ゴミのポイ捨てに対する罰金は非常に厳格です。治安に関連して重要なのは「目立たないこと」です。高級時計や華美なブランド品を身につけての街歩きは、近年増加している強盗やスリの標的となります。また、路上でのデモに遭遇した際、興味本位で写真撮影をすることは避けてください。2025年の報告では、撮影が原因で参加者とトラブルになるケースも発生しています。警察への敬意を払う態度も、スムーズな対応を受けるための鍵となります。