スイス / Switzerland

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月15日
92
安全スコア
A
身体的安全
A+
医療・衛生
B+
詐欺・スリ
B
テロリスク

主要都市ガイド

総合評価

世界屈指の治安と政治的安定性を誇りますが、2024年の犯罪統計では約8%の増加が見られ、スリやサイバー犯罪、テロへの警戒が必要です。依然として安全な渡航先ですが、伝統的な「安全神話」を過信せず、主要駅や混雑する観光地での貴重品管理、自然災害への備えなど、現代的なリスク管理が求められます。

身体的安全 (A)

凶悪犯罪の発生率は他国と比較して極めて低い水準を維持していますが、2024年の統計では重大暴力犯罪が前年比で約19.4%増加しており、治安当局が警戒を強めています。依然として世界トップクラスの安全性ですが、大都市の特定のエリアでは夜間の単独行動に一定の注意が必要です。

医療・衛生 (A+)

世界最高水準の医療体制が整っており、全土で質の高い治療が受けられます。水道水は全域で飲用可能であり、食品衛生も極めて厳格です。ただし、医療費は非常に高額であり、救助ヘリ等の利用には莫大な費用がかかるため、十分な補償内容の海外旅行保険への加入が絶対的な前提となります。

詐欺・スリ (B+)

観光地や主要駅でのスリ・置き引き、署名詐欺といった軽犯罪が頻発しています。また、近年はサイバー詐欺やフィッシングメール、なりすまし詐欺も急増しています。日本人旅行者が「スイスは安全」と過信して荷物から目を離す隙を突かれる事例が多いため、基本的な警戒心を保つことが求められます。

テロリスク (B)

連邦当局はテロの脅威が「高いレベルで推移している」と評価しています。組織的な大規模テロよりも、SNS等で過激化したローンウルフ型の若者による攻撃が主な懸念材料です。特にユダヤ系施設や大規模な集会、主要な公共交通機関周辺では、当局が継続的に高度な監視と警戒を行っています。

最新インテリジェンスレポート

スイスは依然として世界で最も安全な渡航先の一つですが、2024年以降、犯罪発生率の上昇が報告されています。特に主要都市のターミナル駅や観光地でのスリ・置き引きといった軽犯罪が目立ち、日本人旅行者の被害も後を絶ちません。また、サイバー犯罪やローンウルフ型のテロ脅威が新たなリスクとして浮上しており、政府当局はユダヤ系施設や大規模イベントでの警戒を最大レベルに引き上げています。2025年5月にバーゼルで開催されるユーロビジョンなど、多くの人が集まる場所では、物理的な安全確保に加え、デジタル詐欺への警戒も必要です。自然災害面では、気候変動による豪雨や洪水、雪崩のリスクが山岳地帯を中心に高まっており、ハイキングやスキーの際は現地の気象警報「MeteoSwiss」を確認するなど、事前の情報収集が不可欠となっています。

背景分析

スイスの治安基盤は、高度な政治的安定性と強固な経済状況に支えられています。直接民主制を採用する連邦共和制により、国民の政治参加意識が高く、社会的な不満が大規模な暴動に発展することは稀です。2025年の予測ではGDP成長率が1.4%前後、インフレ率が1%未満と、近隣の欧州諸国と比較しても際立った安定性を見せています。しかし、近年では犯罪統計に変化が見られ、2024年の犯罪総数は前年比で約8%増加しました。これにはサイバー犯罪の急増(前年比35%増)や、重大暴力犯罪の増加(同19.4%増)が含まれており、当局はデジタル空間と物理空間の両方で警備を強化しています。外交面では日本との国交160周年を迎え、経済・安全保障面での協力関係が深化しています。また、永世中立国としての地位を保ちつつも、EUとの二国間協定交渉の継続や移民・難民問題、さらにはウクライナや中東情勢を受けた国内での抗議活動など、外部要因による緊張がわずかに高まっている側面もあります。観光業の完全回復に伴い、主要都市の駅や観光スポットでの混雑が悪用されるケースが増えており、伝統的な「安全神話」に依存せず、現代的なリスク管理が求められるフェーズに移行しています。

重要ポイント

  • 2024年の犯罪統計で総数が8%増加、特に重大暴力犯罪とサイバー犯罪が急増している
  • 主要駅(チューリッヒ、ジュネーブ等)でのスリ被害は日本人も多く標的となっている
  • 2025年1月より『覆面禁止法』が施行され、公共の場で顔を覆う行為が罰金の対象となる
  • テロの脅威レベルは依然として高く、過激化した若者によるローンウルフ型攻撃を警戒
  • 医療費が極めて高額であり、レスキュー費用を含む十分な海外旅行保険が必須
  • 自然災害リスクが高まっており、特に融雪期や夏季の豪雨による洪水・土砂崩れに注意
  • 2025年5月のユーロビジョン等の大規模イベント周辺では混雑と犯罪リスクが一時的に上昇
  • 薬物規制について、10g以下の大麻所持は非刑罰化されているが合法ではなく厳禁
  • 公共交通機関は安全だが、夜間の週末便などは酔客によるトラブルを避けるべき
  • 気象アプリ『MeteoSwiss』でのリアルタイム警報確認が山岳観光時の生命線となる

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください
米国国務省 Level 1: Exercise Normal Precautions
英国外務省 Normal Precautions
カナダ政府 Take normal security precautions
ドイツ外務省 Normal
フランス外務省 Normal

地域別リスク評価

チューリッヒ首都圏

注意が必要リスク

スイス最大の都市であり、中央駅周辺やバンホフシュトラッセなどの混雑地ではスリや置き引きの発生件数が国内で最も多い地域です。

ジュネーブおよび周辺

注意が必要リスク

多くの国際機関が集まるためテロの標的となりやすく、駅構内やパキ地区周辺での窃盗被害が頻繁に報告されています。

バーゼル地区

注意が必要リスク

2025年5月のユーロビジョン開催に伴い、異常な混雑とそれに乗じた犯罪リスクが一時的に高まることが予測されています。

ヴァレー州 (Valais)

自然災害リスクリスク

アルプス山脈の中心であり、夏季の豪雨による洪水や冬季の雪崩、落石リスクが常に高く、気象警報への厳重な警戒が必要です。

ティチーノ州 (Ticino)

注意が必要リスク

温暖な気候ですが、イタリア国境付近での不法移民や犯罪流入の監視が強化されており、豪雨による鉄砲水リスクも存在します。

ヴォー州 (Vaud)

注意が必要リスク

ローザンヌを中心とした都市部で労働ストライキが発生しやすく、交通インフラへの影響やデモ周辺の警戒が求められます。

ベルン首都圏

比較的安全リスク

政治の中心地として警察官の露出も多く治安は良好ですが、連邦議会議事堂前の広場での政治デモには注意が必要です。

ルツェルン周辺

注意が必要リスク

主要な観光都市として標的型のスリや署名詐欺の報告が多く、カペル橋などの密集地での貴重品管理が重要です。

グラウビュンデン州

自然災害リスクリスク

高級リゾート地ですが、山岳地帯特有の急激な天候変化や、一部の脆弱な地質による大規模な地滑りリスクがあります。

ジュラ山脈周辺

比較的安全リスク

人口密度が低く治安は極めて良好ですが、冬季の激しい積雪による交通分断や緊急車両の到着遅延リスクがあります。

国内安全マップ

スイス全土のマップにおいて、緑色は極めて安全、黄色は混雑によるスリや軽犯罪への注意、赤色は特定の脅威(現時点では該当なし)を示します。主要な鉄道駅(チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼル)は犯罪発生件数が多いため、黄色(Warning)としてマークしています。また、アルプス山岳地帯は治安面では非常に安全ですが、気象条件による自然災害(雪崩、落石、洪水)のリスクが物理的な危険要因となります。2025年以降、バーゼル等での大規模イベント開催時は、一時的なリスク上昇に伴うゾーン区分の変更に注意してください。全体として、都市部での軽犯罪と山岳部での自然リスクの双対関係がスイスの治安構造の特徴です。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
注意 チューリッヒ中央駅周辺

スイス最大の交通拠点で、混雑を狙ったスリや置き引きが多発しています。特に乗車間際の注意が必要です。

リスク: スリ多発, 置き引き, なりすまし詐欺

注意 ジュネーブ・コルナヴァン駅周辺

外国人旅行者が集中するため窃盗被害が多く、夜間は特定の通りで酔客によるトラブルのリスクがあります。

リスク: 組織的窃盗, 夜間の暴力トラブル, テロ警戒

注意 バーゼルSBB駅周辺

2025年ユーロビジョン開催等、大規模イベント時は混雑が激化し、犯罪リスクが上昇するため警戒が必要です。

リスク: 混雑を狙った窃盗, イベント周辺のテロ警戒

安全 ベルン連邦議会議事堂広場

基本的には極めて安全ですが、頻繁に政治的デモが行われるため、集会時は交通規制等に注意が必要です。

リスク: 政治デモによる封鎖, 混雑時のスリ

注意 ルツェルン・カペル橋周辺

主要観光スポットであり、署名詐欺や旅行者を狙った組織的なスリグループが散発的に活動しています。

リスク: 署名詐欺, スリ

安全 ツェルマット周辺

治安は極めて良好ですが、山岳地帯のため雪崩や落石といった自然リスクの管理が重要です。

リスク: 雪崩・落石(季節による), 高山病

安全 ユングフラウヨッホ

世界最高水準の安全性ですが、標高が高いため急激な天候変化と気圧への対応が必要です。

リスク: 急激な天候悪化, 高山病

安全 ルガーノ湖畔

非常に穏やかで安全なリゾート地ですが、イタリア国境に近いため稀に不審車両の検問が行われます。

リスク: 豪雨による土砂崩れ, 国境付近の検問

注意 チューリッヒ・ラングシュトラッセ

夜間の歓楽街として知られ、薬物や酔客、口論といった物理的なトラブルがスイス国内では多いエリアです。

リスク: 薬物犯罪, 物理的暴力, 夜間の犯罪

注意 ビール/ビエンヌ旧市街

他の都市と比べ犯罪率がわずかに高い傾向にあり、深夜の路地裏などでは一定の警戒が必要です。

リスク: 軽犯罪, 夜間の不安

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 4/5

多発エリア: チューリッヒ中央駅, ジュネーブ・コルナヴァン駅, 長距離列車の車内, 主要な観光スポット(ルツェルン旧市街等), 混雑したホテルのロビー

手口:

  • 複数人による注意逸らし(道を聞く、物を落とす)
  • 乗車間際の背後からの抜き取り
  • ケチャップや泥を鞄につけて拭くフリをする

対策:

  • 貴重品は必ず体の前に抱えるか、服の下のセキュリティポーチに収納する
  • 不審な人物が近づいてきたらすぐに距離を置き、鞄を抱え直す
  • 多額の現金を持ち歩かず、支払いは可能な限りタッチ決済を利用する

2024年の統計では窃盗被害が前年比で約8%増加しており、主要駅がホットスポットとなっている。

cyber_crime

リスク: 5/5

多発エリア: 公共の無料WiFiエリア, オンラインの宿泊予約サイト, SNSを介した偽の広告, メールボックス

手口:

  • 偽のホテル予約確認メールによるカード情報の窃取
  • フィッシング詐欺による銀行情報の盗用
  • なりすましによる緊急送金依頼

対策:

  • 公共WiFi利用時はVPNを必ず使用する
  • 不審なメールのリンクは絶対に開かない
  • 二段階認証をすべての金融・SNSサービスで設定する

前年比で約35%増加し、スイスで最も急速に成長している犯罪種別である。

凶悪犯罪

リスク: 2/5

多発エリア: 深夜の歓楽街周辺, 主要都市の駅裏通り, バーやナイトクラブの出口付近

手口:

  • 酔客同士の偶発的な口論からの暴力
  • 強盗目的の物理的な威嚇
  • 深夜の単独歩行者に対する襲撃

対策:

  • 深夜の単独歩行を避け、移動にはタクシーを推奨する
  • 口論に巻き込まれそうになったら速やかにその場を去る
  • 危険とされる特定のエリア(ラングシュトラッセ等)の夜間訪問を控える

発生率は低いものの、重大暴力犯罪は2024年に前年比で約19.4%増加しており、警察が警戒している。

詐欺

リスク: 3/5

多発エリア: 観光地の広場, 主要駅の入り口付近, 路上

手口:

  • 偽警察官による薬物捜査を装った所持品検査と抜き取り
  • 慈善団体を装った署名活動と寄付金の強要
  • 親切を装って荷物を運ぼうとしてそのまま持ち去る

対策:

  • 警察官を名乗る者が路上で財布を出すよう求めたら、バッジ提示と警察署への同行を求める
  • 路上での署名活動には一切応じず、無視して立ち去る
  • 過度な親切を申し出てくる見知らぬ人物には明確に拒絶の意思を示す

伝統的な手口だが、観光シーズンの再開に伴い再び活発化している。

健康・医療情報

ワクチン情報

スイス入国時に義務付けられている予防接種はありませんが、自然豊かな地域を訪れる場合はダニ媒介性脳炎(TBE)の予防接種が非常に重要です。スイス連邦公衆衛生局は、高度の高い地域を除くほぼ全域をリスクエリアに指定しています。また、麻疹などのルーチンワクチンの最新の状態を確認することが、欧州旅行全体において推奨されています。

ワクチン 必須/推奨 備考
ダニ媒介性脳炎 (TBE) 推奨 スイス全土の森林地帯でリスクがあり、3月から11月の間にハイキングやキャンプを行う旅行者に強く推奨されます。
破傷風・ジフテリア 推奨 事故や怪我の際の感染を防ぐため、10年以内の追加接種が推奨されます。
麻疹・風疹 (MMR) 推奨 欧州全域で散発的な流行があるため、2回の接種完了を確認してください。
肝炎 (A型・B型) 推奨 一般的な観光では低リスクですが、長期滞在や医療従事者は接種を検討してください。
ポリオ 推奨 成人の追加接種が完了していることを確認してください。

健康リスク

最大のリスクは森林部でのダニ媒介性疾患(TBEおよびライム病)です。また、アルプス山脈の3,000m級に登る際は、急激な高度上昇による高山病に注意が必要です。冬季は極度の乾燥と低温、夏季は熱波による熱中症のリスクがあります。熱帯感染症のリスクはありませんが、山岳地帯での天候急変に伴う低体温症にも警戒が必要です。

医療施設

世界最高水準の医療施設が整っており、都市部から地方まで高度な治療が受けられます。医師の多くは英語が堪能ですが、日本語対応は稀です。最大の問題は医療費の極端な高さで、一晩の入院でも数十万円、救助ヘリ(REGA)の使用には数百万円の費用がかかる場合があります。十分な補償額の海外旅行保険への加入は、渡航の絶対条件と言えます。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国籍者は、観光・商用目的で「あらゆる180日の期間内で合計90日以内」の滞在であればビザは不要です。これはシェンゲン協定に基づくもので、他の加盟国での滞在日数も通算される点に注意してください。2026年以降は、渡航前にオンラインでのETIAS(事前渡航認証)の取得が必要となる見通しです。就労や91日以上の滞在には専用のビザが必須です。

パスポート有効期限

シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から3カ月以上の有効期間が残っている必要があります。また、10年以内に発行されたパスポートである必要があります。

持ち込み禁止・制限品

肉製品、乳製品のEU圏外(日本含む)からの持ち込みは厳しく制限されています。また、偽ブランド品は個人使用であっても没収および高額な罰金の対象となります。現金10,000スイスフラン以上(相当額)を持ち込む際は申告義務があります。

緊急連絡先

117
警察
144
救急
118
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

清朝のスイスは非常に静かで、ジョギングや散歩を楽しむ地元住民が多く見られます。治安は極めて良好ですが、山岳地帯では天候の急変や霧が発生しやすいため、ハイキングの出発時は気象情報の確認が必須です。都市部では主要駅周辺の清掃が行われており、比較的安全ですが、夜通し営業しているバーの周辺では酔客に遭遇する可能性があるため、念のため注意を払いながら行動してください。

安全な活動:

  • ・都市部での散策
  • ・早朝のハイキング出発
  • ・駅構内のパン屋での朝食

避けるべきエリア:

  • ・深夜営業のクラブ周辺
  • ・霧の深い山道

交通: 鉄道およびトラム。運行頻度は低いが非常に正確で安全です。

日中

安全

日中は最も安全な時間帯です。公共交通機関は正確に運行され、多くの観光客やビジネスマンが活動しています。ただし、ルツェルンのカペル橋やチューリッヒのバンホフシュトラッセなど、非常に混雑する観光スポットではスリが活動を強める時間帯でもあります。貴重品の管理を徹底しつつ、美しい景観を楽しむことができます。屋外のカフェでのランチも安全ですが、荷物を放置しないことが重要です。

安全な活動:

  • ・全域の観光
  • ・ショッピング
  • ・屋外テラスでの食事

避けるべきエリア:

  • ・特にありませんが、混雑する車両内での貴重品には注意

交通: 公共交通機関全般。スイストラベルパスの活用に最適です。

夕方〜夜

安全

夕方は帰宅ラッシュと観光客の夕食移動が重なり、駅やトラム内が非常に混雑します。この時間帯は「不注意」を狙った窃盗が増加するため、移動中は鞄の口を閉めるなどの対策を心がけてください。主要都市の旧市街は賑やかで、治安上の不安はほとんどありません。ただし、冬場は日没が早いため、山間部では足元の安全確保に注意し、明るいうちに宿泊施設へ戻るスケジュールが推奨されます。

安全な活動:

  • ・旧市街での夕食
  • ・クリスマスマーケット巡り
  • ・ナイトツアー(公式)

避けるべきエリア:

  • ・帰宅ラッシュ時の駅の混雑エリア
  • ・照明の少ない住宅街の小道

交通: トラム、バス。混雑するため貴重品管理に集中してください。

深夜

安全

深夜でもスイスの治安水準は高いですが、人通りが極めて少ない裏通りや特定の歓楽街(チューリッヒのラングシュトラッセなど)は避けるべきです。公共交通機関の深夜便は安全に利用可能ですが、週末は酔客による偶発的なトラブルが発生しやすい傾向にあります。女性の単独歩行も基本的には可能ですが、不慣れな場所ではタクシーの利用を検討してください。また、覆面禁止法の施行により顔を覆う服装での外出は控えてください。

安全な活動:

  • ・ホテルへの速やかな帰宅
  • ・認可されたタクシーでの移動

避けるべきエリア:

  • ・チューリッヒ・ラングシュトラッセ周辺
  • ・ジュネーブ・パキ地区の裏通り
  • ・夜間の公園

交通: タクシーまたは配車アプリ(Uber)。深夜便の鉄道も可。

季節別ガイド

(March - May)

気温: 5°C - 15°C

降水: 中程度、融雪による増水あり

服装: 重ね着が基本。撥水性のあるジャケットとセーターが必要。

おすすめ活動:

低地でのハイキング, 都市観光, 湖畔の散策

リスク:

  • ・標高の高い場所での残雪
  • ・ダニの活動開始

(June - August)

気温: 18°C - 28°C

降水: 午後の雷雨が多い

服装: 半袖で良いが、山岳部用にフリースやウィンドブレーカーは必須。

おすすめ活動:

アルプスハイキング, 湖での水泳, マウンテンバイク

リスク:

  • ・午後の激しい雷雨
  • ・強力な紫外線
  • ・熱波(30°C超え)

(September - November)

気温: 7°C - 16°C

降水: 霧が多くなるが降水量は安定

服装: 厚手のコートやジャケット。山岳部は10月から降雪の可能性。

おすすめ活動:

紅葉狩り, ワイン収穫祭訪問, 美術館巡り

リスク:

  • ・日照時間の短縮
  • ・山岳鉄道のメンテナンス運休
  • ・路面の凍結

(December - February)

気温: -2°C - 7°C

降水: 降雪が中心

服装: 本格的な防寒着、手袋、帽子、滑り止めの靴。

おすすめ活動:

スキー・スノーボード, クリスマスマーケット, 温泉・スパ

リスク:

  • ・雪崩
  • ・路面や歩道の凍結
  • ・大雪による交通機関の乱れ

ベストシーズン: 最高の観光シーズンは、アクティビティによります。アルプスの高山植物とハイキングを楽しむなら7月から8月がベストですが、混雑を避けるなら9月が最も天候が安定し、空気が澄んでいるため推奨されます。ウィンタースポーツが目的であれば、積雪が安定する1月中旬から2月が最適です。都市観光と文化を堪能するなら、クリスマスマーケットが開催される12月も魅力的な選択肢となります。

環境リスク

野生動物のリスク

ダニ (Tick)

リスク: 4/5

生息地: 標高1500m以下の森林、草むら、公園

森林地帯を歩く際は、長袖・長ズボンを着用し、ズボンの裾を靴下の中に入れて肌の露出を避けてください。DEET成分を含む忌避剤の使用も有効です。活動後は全身をチェックし、ダニが付着していないか確認してください。無理に引き抜くと頭部が残り感染リスクが高まるため、専用の器具を使うか医師の診察を受けてください。150文字から200文字程度の詳細な対策が必要です。

治療: ダニに噛まれた後に発熱や発疹が出た場合は、直ちに医療機関を受診し、TBEやライム病の検査を受けてください。

クサリヘビ (Asp viper / Adder)

リスク: 2/5

生息地: アルプス山脈やジュラ山脈の岩場、日当たりの良い斜面

ハイキング中は道を外れず、岩の隙間に不用意に手を入れないようにしてください。これらは臆病な性格で、人間を積極的に襲うことはありません。厚手の登山靴を履くことで足元のリスクを軽減できます。万が一遭遇した場合は、静かにその場を離れてください。毒性はありますが、健康な成人が致命傷を負うことは稀です。速やかな対応が鍵となります。

治療: 噛まれた場合は患部を動かさず、安静にして直ちに144番へ通報し、抗毒素血清のある病院へ搬送を依頼してください。

放牧牛

リスク: 3/5

生息地: アルプスの放牧地、ハイキングコース沿い

特に子連れの母牛に注意してください。コース上に牛がいる場合は、20m以上の距離を保ち、静かに通り過ぎてください。牛の目を見つめたり、触れようとしたりするのは厳禁です。犬を連れている場合は必ずリードを短く持ち、牛が攻撃姿勢を見せたら犬を放して自身を守ってください。牛による踏みつけや突進事故は毎年報告されており、決して過信してはいけません。

治療: 衝突や踏みつけによる外傷がある場合は、内臓損傷の可能性も考慮し、早急にレントゲン検査可能な病院を受診してください。

水の安全性

水道水: 飲用可能

スイスの水道水は世界で最も安全で美味しい部類に入ります。街中の多くの噴水からも飲料水が出ており、マイボトルを持ち歩くことが推奨されます。ミネラル分(石灰分)が多いため、体質に合わない場合はボトル入りの水を購入してください。レストランでの無料のタップウォーター提供は一般的ではなく、有料のボトル水を注文するのがマナーとされる場合が多いです。

交通安全

事故死亡率: 1.9人(人口10万人あたり、世界で最も低い部類)

歩行者リスク: 歩行者優先が非常に徹底されています。信号のない横断歩道では、歩行者が近づくと車は必ず停止しますが、それを過信せず安全を確認して渡ってください。路面電車の軌道敷内は歩行禁止です。また、サイクリングロードでの自転車との衝突にも注意が必要です。歩行者もルールを守ることが求められます。

公共交通: 鉄道(SBB)やポストバスの安全性は世界最高峰です。事故率は極めて低く、車両の整備状況も完璧です。ただし、近年は公共交通機関内でのスリや、稀に発生するスタッフ・乗客間のトラブルが統計的に増加傾向にあります。夜間の主要駅(チューリッヒ、ジュネーブ)周辺では、酔客や不審者に一定の注意を払う必要があります。

地域別ガイド

中央スイス (Central Switzerland)

レベル 1

ルツェルンを中心に、スイス建国の地である歴史的な地域です。リギ山、ピラトゥス山、ティトリス山などの名峰が連なり、湖と山の絶景が楽しめます。観光客が多く治安は非常に安定していますが、ルツェルン旧市街の混雑したエリアではスリに注意してください。

主要都市: Lucerne, Engelberg, Zug

特有リスク:

  • ・観光地での置き引き
  • ・湖での水難事故

ベルナーオーバーラント (Berner Oberland)

レベル 1

アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山を擁する、スイス最大のアルプス観光拠点です。インターラーケンを起点に多くの登山鉄道が運行されています。自然災害リスクとして、冬の雪崩や夏の大雨による土砂崩れには警戒が必要です。

主要都市: Interlaken, Grindelwald, Lauterbrunnen

特有リスク:

  • ・急激な天候変化による遭難
  • ・落石のリスク

レマン湖地方 (Lake Geneva Region)

レベル 2

ジュネーブやローザンヌを含むフランス語圏の地域。国際機関が集まり、都会的で洗練された雰囲気が漂います。他地域に比べ、主要駅周辺や夜間の繁華街での窃盗事案や暴力犯罪がわずかに多いため、夜の一人歩きは控えましょう。

主要都市: Geneva, Lausanne, Montreux

特有リスク:

  • ・都市部での引ったくり
  • ・デモに伴う交通混乱

ティチーノ州 (Ticino)

レベル 1

アルプスの南側に位置するイタリア語圏。地中海のような温暖な気候と、スイスらしい山岳美が融合しています。ルガーノは金融都市としても知られ、極めて安全な地域ですが、夏場の激しい雷雨による鉄砲水には注意が必要です。

主要都市: Lugano, Locarno, Bellinzona

特有リスク:

  • ・夏季の集中豪雨
  • ・山岳道路の運転難易度

グラウビュンデン州 (Graubünden)

レベル 1

スイス最大の州で、サン・モリッツやダボスなどの高級リゾートが点在します。ロマンシュ語が残る唯一の地域でもあります。スキーやハイキングのメッカですが、オフピステ(コース外)での滑走による雪崩事故が毎年発生しています。

主要都市: Chur, St. Moritz, Davos

特有リスク:

  • ・冬季の雪崩
  • ・野生動物(牛)による威嚇

経済・物価情報

経済概要

スイスは世界で最も経済的に豊かで安定した国の一つです。一人当たりGDPは約8万2000ドルを超え、医薬品、金融、精密機械(時計)、化学産業が経済を牽引しています。2025年の経済成長率は1.4%前後と予測されており、近隣諸国に比べて極めて低いインフレ率(1%未満)を維持しているのが特徴です。スイスフラン(CHF)は「安全資産」として知られ、世界情勢が不安定な時期には価値が上昇しやすい傾向にあります。

生活費・物価

物価は世界最高水準です。カジュアルなレストランのランチでも30-45フラン(約5000-8000円)、夕食はドリンク込みで60-100フランが目安です。ペットボトルの水(500ml)はキオスクで3-4フラン、スーパーでも1フラン以上します。宿泊費は中級ホテルで一泊200-350フランが標準的です。都市部では公共交通機関の一日券が10-15フラン程度かかりますが、観光客向けのパスを利用することで交通費を大幅に抑えることが可能です。

通貨情報

通貨はスイスフラン(CHF)です。補助単位はラッペン(独)またはサンチーム(仏)。ユーロが一部の鉄道駅や大型店舗で使えることもありますが、レートが非常に悪いため推奨されません。クレジットカードおよび非接触決済(Apple Pay等)はほぼ全土で普及しており、屋台や小規模なカフェでも利用可能です。ただし、公衆トイレ(1-2フラン)や山小屋、地方の小さな朝市などでは現金が必要になるケースがあるため、少額の紙幣を持っておくと安心です。

チップガイド

スイスでは法律によりサービス料が料金に含まれているため、原則としてチップは不要です。しかし、レストランなどで良いサービスを受けた場合には、支払額の5-10%程度を上乗せするか、端数を切り上げて支払うのが一般的です(例:47.50フランの会計を50フランにする)。タクシーやホテルでも義務ではありませんが、荷物を運んでもらった際などに数フラン渡すと大変喜ばれます。

予算ガイド

バックパッカー予算(1日120-180フラン):ホステルのドミトリーに宿泊し、食事はスーパー(CoopやMigros)の惣菜やファストフードを利用。無料の徒歩ツアーや公共の公園を楽しみ、移動は早割チケットを駆使します。ミドルレンジ予算(300-500フラン):中級ホテルに滞在し、1日1回はレストランで食事。主要な展望台への観光やスイストラベルパスでの快適な移動を含みます。ラグジュアリー予算(800フラン以上):5つ星ホテルに滞在し、ガストロノミーレストランでの食事やプライベートガイド、鉄道の1等車を利用します。

文化・マナー情報

歴史的背景

スイスは1291年に3州の同盟から始まり、長年にわたって独立と永世中立を守り続けてきました。多言語・多宗教の背景を持ちながら、直接民主制(国民投票)を通じて高度な自治を維持しているのが特徴です。ナポレオン戦争後のウィーン会議(1815年)で永世中立が国際的に承認され、その後は国際赤十字や国際連盟(現国連ジュネーブ本部)などの拠点が置かれる平和の象徴的な国となりました。独自の防衛意識も高く、冷戦期には全世帯に防空壕の設置が義務付けられていた歴史もあります。

社会規範・マナー

公共の場での静寂と時間厳守が極めて重視されます。特に日曜日は「休息の日」とされ、ほとんどの商店が閉まり、洗濯機や掃除機の使用、DIYなどの騒音を出す行為はマナー違反と見なされます。列車の車内でも大声での会話は避け、静かな車両(Quiet Zone)ではスマートフォンの利用も制限されます。また、ゴミの分別には非常に厳しく、指定の有料ゴミ袋を使用しないと高額な罰金が科せられる地域もあります。挨拶は重要で、店に入る際は「Grüezi(独)」や「Bonjour(仏)」と声をかけるのが礼儀です。

宗教・慣習

キリスト教(カトリックとプロテスタント)が主要な宗教ですが、近年は無宗教層も増えています。教会は地域の文化的な中心でもあり、訪問時は露出の多い服装を避け、静粛を保つことが求められます。宗教的な祝日(昇天祭、聖霊降臨祭など)は州によって異なり、祝日は全ての店舗が閉まるため事前の確認が必要です。また、2025年1月からは「覆面禁止法」が全国で施行され、公共の場で顔を完全に隠す行為が制限されるなど、世俗的な法整備が進んでいます。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

スイスのホテルは衛生・安全基準が非常に高く、低価格のホステルでも安心して滞在できます。高級ホテルは世界最高峰のサービスを提供しますが、11月や4月のオフシーズンは一部の山岳リゾートで閉鎖される施設があるため注意。都市部では、ホテルに宿泊するとその都市の公共交通が無料になるパス(カード)を発行してくれる場合が多く、予約時に確認することをお勧めします。ハイシーズン(7-8月、12-2月)は数ヶ月前からの予約が必須です。

食事ガイド

チーズフォンデュ、ラクレット、レシュティ(じゃがいものパンケーキ)が代表的な郷土料理です。水が非常に高品質なため、公共の噴水の水も飲用可能です(飲用不可の表示がある場合を除く)。レストランでの食事は高額ですが、スーパー「Coop」や「Migros」内のセルフサービス・レストランを利用すれば、15-20フラン程度でボリュームのある食事が可能です。食の安全性は厳格に管理されており、生肉や生卵の衛生状態も良好です。

実用情報

通信・SIM

Swisscom、Sunrise、Saltが主要キャリアです。観光客には「Digital Republic」や「Swiss Mobile」のeSIM、または空港で購入できる「Salt Prepay」が便利です。公衆WiFiは駅や空港にありますが、SMS認証が必要な場合が多いです。eSIM(AiraloやUbigi)を利用すれば、到着直後から高速通信が可能で、山岳部でも比較的電波が安定しています。300文字。

銀行・ATM

スイスのATMは「Bancomat」と呼ばれ、24時間利用可能です。高額な両替手数料を避けるため、銀行(UBS、CS)のATM利用を推奨します。コンビニ内のATMは手数料が高い場合があります。クレジットカードのタッチ決済が主流で、小銭を出す機会はほとんどありません。ただし、ATMでの引き出し時は「現地通貨(CHF)建て」を選択し、不当な為替レート(DCC)を避けてください。

郵便・配送

「Swiss Post」は黄色いロゴが目印で、非常に信頼性が高いです。ポストカードの日本への郵送料は約2.50フラン。荷物の発送もスムーズで、駅に設置された「My Post 24」ロッカーで受け取りや発送も可能です。営業時間は平日の18時まで、土曜は午前中のみが多いです。

電源・アダプター

電圧は230V、周波数は50Hz。プラグは3ピンの「タイプJ」です。日本の2ピンCタイプも差し込めますが、コンセントが六角形に凹んでいるため、形状によってはアダプターが必要です。電圧が異なるため、日本専用のヘアアイロン等は変圧器が必要です。

洗濯サービス

セルフランドリー(Waschsalon)は都市部にいくつかありますが、一般的ではありません。多くのホテルでクリーニングサービスを提供していますが、非常に高額(シャツ一枚10フラン程度)です。長期滞在の場合は、アパートメントホテルを選び、共用の洗濯機があるか確認するのが現実的です。

公衆トイレ

非常に清潔ですが、多くの場合有料(1〜2フラン)です。駅のトイレ「McClean」ではカード決済が可能です。百貨店やカフェのトイレも利用できますが、利用客のみのコードが必要な場合があります。ハイキングコース上のトイレは無料のことが多いです。

主要都市ガイド

チューリッヒ

Zurich

92 安全

スイス最大の都市であり、世界的な金融センター。リマト川沿いの旧市街は美しく、非常に高い安全性を誇ります。夜間でも女性の一人歩きが可能ですが、チューリッヒ中央駅(HB)や、週末のラング通りの夜間は、酔客や小競り合いに注意が必要です。公共交通機関は完璧に機能しており、空港からのアクセスも抜群です。

主な観光地:

リマト川沿いの旧市街, フラウミュンスター, チューリッヒ湖畔, バンホフ通り

避けるべきエリア:

  • ・深夜のラング通り周辺
  • ・中央駅裏の広場(深夜)

ベストシーズン: 6月〜9月(湖でのアクティビティが楽しめる)

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ジュネーブ

Geneva

85 注意

国連などの国際機関が集まるコスモポリタンな都市。レマン湖の大噴水が象徴的です。観光客を狙ったスリが国内で最も多い都市の一つであり、特にパキ(Pâquis)地区や主要駅周辺では荷物の管理を徹底してください。多文化が共生していますが、夜間のパキ地区は風俗店も多く、雰囲気の変化に注意が必要です。

主な観光地:

大噴水 (Jet d'Eau), 国連欧州本部, サン・ピエール大聖堂, 花時計

避けるべきエリア:

  • ・夜間のパキ地区
  • ・コルナヴァン駅周辺の裏通り

ベストシーズン: 5月〜10月(レマン湖の景色が美しい)

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バーゼル

Basel

90 安全

フランス、ドイツと国境を接する文化都市。製薬産業の中心地でもあります。2025年5月にはユーロビジョン・ソング・コンテストが開催されるため、期間中は非常に混雑します。ライン川での遊泳が市民の楽しみですが、流れが速いため十分な注意が必要です。治安は良好ですが、国境駅周辺の深夜利用は警戒を怠らないでください。

主な観光地:

バーゼル美術館, ライン川沿いの散策, バーゼル大聖堂, ティンゲリーの噴水

避けるべきエリア:

  • ・バーゼル・バディッシャー駅周辺(夜間)
  • ・クラインバーゼルの一部の裏通り

ベストシーズン: 2月(カーニバル時)または夏

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ベルン

Bern

95 安全

世界遺産に登録されている美しい中世の街並みが残るスイスの首都。アーケードが連なり、雨の日でも観光しやすいのが特徴です。政府機関が集まっており、デモが行われることもありますが、基本的には平和的です。アーレ川での水泳はベルン市民の伝統ですが、初心者には非常に危険なため、現地のルールを確認してください。

主な観光地:

ベルン旧市街(世界遺産), 時計塔 (Zytglogge), 連邦議会議事堂, 熊公園

避けるべきエリア:

  • ・夜間のラインマット周辺
  • ・デモ開催中の議事堂前広場

ベストシーズン: 5月〜9月(アーレ川沿いが活気づく)

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ルツェルン

Lucerne

94 安全

カペル橋が象徴的な、スイスで最も人気のある観光都市の一つ。治安は非常に安定していますが、年間を通じて観光客が多く、主要な橋の上や記念碑前での写真撮影中にバッグを狙われる「一瞬の隙」には注意が必要です。夜間の安全度も極めて高いですが、駅地下の商店街でのスリには警戒してください。

主な観光地:

カペル橋, 瀕死のライオン像, スイス交通博物館, ルツェルン湖クルーズ

避けるべきエリア:

  • ・特になし(深夜の駅裏広場のみ注意)
  • ・カペル橋周辺の混雑時

ベストシーズン: 6月〜8月または12月(クリスマスマーケット)

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交通詳細ガイド

国内線フライト

スイスは国土が狭いため、国内線の重要性は低いです。主要な空路はチューリッヒとジュネーブを繋ぐ便(約50分)のみですが、鉄道のチューリッヒ中央駅〜ジュネーブ駅間が約2時間40分で結ばれているため、チェックイン時間を考慮すると鉄道の方が効率的で環境負荷も低いです。スイス・インターナショナル・エアラインズ(SWISS)が運航しており、安全性やサービスは極めて高いですが、基本的には国際線への乗り継ぎ客が利用します。国内移動に飛行機を使うメリットはほぼありません。

鉄道・バス

スイスの鉄道(SBB/CFF/FFS)は世界最高水準の正確性とネットワークを誇ります。主要都市間は30分〜1時間間隔で運行され、標高3,000mを超える展望台まで鉄道でアクセス可能です。「スイストラベルパス」は鉄道、バス、湖上船が乗り放題になり、多くの美術館も無料になるため観光客に必須です。鉄道が通らない村々へは「ポストバス(PostBus)」が完璧に補完しており、黄色い車体が目印です。チケットは駅の自販機やSBBアプリで購入可能。検札が頻繁にあり、無札乗車は高額な罰金の対象となります。

レンタカー・配車サービス

道路網は非常に整備されており、アルプスの絶景ドライブが楽しめます。ただし、高速道路を利用するには「ヴィニエット(Vignette)」という年間40フランのステッカー(電子版もあり)の購入が必須で、未所持は200フランの罰金となります。都市部の駐車場代は非常に高く、一方通行も多いため、観光には公共交通をお勧めします。Uberはチューリッヒ、ジュネーブ、ローザンヌ、バーゼルなどの主要都市で利用可能ですが、一般のタクシーと同様に料金は高額です。タクシーは予約制か駅前の乗り場からの利用が一般的です。

交通リスク評価

スイスの交通機関の安全性は世界トップクラスです。深夜の鉄道やバスも一般的に安全に利用できますが、2024年の統計では主要駅(チューリッヒ、ジュネーブ)での乗車間際を狙ったスリが微増しています。また、アルプス越えの山岳鉄道やポストバスでは、急カーブや勾配が多いため、立って乗車する場合はしっかりと手すりに掴まってください。冬場の道路移動は降雪や凍結による通行止めが発生しやすいため、SBBアプリでの運行状況確認が不可欠です。

都市別交通ガイド

Zurich

地下鉄: 地下鉄はありませんが、S-Bahn(近郊列車)が地下駅を通ります。

バス: トラム(路面電車)が網の目のように走り、市内の主要スポットを網羅しています。

タクシー: Uberが普及していますが、トラムの方が速くて安いです。

徒歩・自転車: 自転車専用道が整備されており快適。徒歩でも1時間圏内に主要観光地が集中。

費用目安: 市内1日券は約8.80フラン。

Geneva

地下鉄: 地下鉄はなく、トラムが中心です。

バス: トロリーバスとバスが市街地と郊外を繋いでいます。湖を渡る黄色い船(ムエット)も公共交通の一部です。

タクシー: タクシー料金は非常に高いです。Uberが利用可能。

徒歩・自転車: レマン湖畔の散策は徒歩が最適です。

費用目安: ホテル宿泊者は「ジュネーブ・トランスポート・カード」で公共交通が無料になります。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在スイス日本国大使館

Embassy - Bern

住所: Engestrasse 53, 3012 Bern

電話: +41 31 300 22 22

管轄: Bern, Zurich, Basel, Luzern, Ticino, Graubünden

緊急対応: 24/7 (Emergency calls diverted after hours)

在ジュネーブ領事事務所

Consulate - Geneva

住所: 80-82, Rue de Lausanne, 1202 Genève

電話: +41 22 716 99 00

管轄: Geneva, Vaud, Valais, Fribourg, Neuchâtel, Jura

緊急対応: Business hours (Emergency contact available)

領事サービス

在スイス日本大使館および領事事務所では、旅券(パスポート)の更新、紛失時の「帰国のための渡航書」の発行、戸籍・国籍に関する届出、各種証明書(犯罪経歴証明書や翻訳証明など)の発行を行っています。事件・事故に巻き込まれた際の援護も行いますが、金銭の貸付や弁護士の代行などはできません。領事窓口は完全予約制となっていることが多いため、必ず事前に電話またはメールでの確認が必要です。特にジュネーブは国際機関関係者の利用が多く混雑します。

長期滞在ビザ

90日を超える滞在には、滞在目的に応じた査証(ビザ)と居住許可証(Permit)が必要です。スイスはシェンゲン協定加盟国ですが、労働や留学を目的とする場合は事前に入国査証を申請し、入国後に現地の自治体(Gemeinde)で居住登録を行う必要があります。居住許可にはL(短期)、B(年間)、C(永住)などのカテゴリーがあり、審査は非常に厳格です。無査証での滞在延長は原則として認められず、オーバーステイは将来の入国禁止措置の対象となります。

リモートワーク・デジタルノマド

スイスには現在、特定の「デジタルノマドビザ」は存在しません。90日以内の観光滞在の枠内でのリモートワークは一般的に許容されますが、スイス国内の企業から報酬を得る場合や、長期滞在を希望する場合は労働許可が必要です。ネット環境は世界トップクラスで、山間部でも高速通信が可能なため作業環境としては理想的ですが、生活費(家賃や食費)が極めて高いため、十分な所得があることが前提となります。

ビジネスビザ

日本人は90日以内の短期出張であればビザは不要ですが、スイス国内で実質的な労働に従事する場合や、90日を超える場合は就労査証が必要です。商談、会議参加、アフターサービス(修理・設置等)などの目的で入国する際は、受け入れ先からの招待状を携行することが推奨されます。スイスの労働市場は自国民とEU市民が優先されるため、日本企業の駐在員に対する労働許可の取得には、専門的なスキルや必要性の証明が求められます。

推奨防犯装備

SBB Mobileアプリ

必須

通信機器

鉄道、バス、湖上船の全てのスケジュールをリアルタイムで把握可能。遅延やプラットフォーム変更の通知、チケット購入機能が安全な移動に不可欠です。

高額補償付海外旅行保険

必須

保険

スイスの医療費は極めて高額で、ヘリコプター救助が必要な場合は数百万円の請求が来ることもあります。救助費用が無制限、または高額なプランを選んでください。

タイプJ変換アダプター

推奨

生活用品

スイス独自の3ピン形状。日本の2ピンCタイプも差し込める場合がありますが、奥まった形状のコンセントが多く、専用のアダプターがないと充電できないリスクがあります。

RFIDブロック財布・スリーブ

推奨

防犯グッズ

主要駅や観光地での非接触型決済を狙った電子的な窃盗や、スキミングからカード情報を保護するために有効です。特に混雑する列車内での防犯に役立ちます。

ダニ避けスプレー・防虫剤

推奨

衛生用品

スイス全土の森林地帯でリスクがあるダニ媒介性脳炎(TBE)やライム病の予防に必要です。ハイキングや公園の散策前に足元を中心に散布してください。

ワイヤーロック

推奨

防犯グッズ

長距離列車の荷物置き場にスーツケースを置く際、固定するために使用します。停車駅での持ち去り防止として、日本人旅行者には必須の防犯対策です。

オフラインマップ (Google Maps)

オプション

通信機器

山岳部では電波が不安定になる場所も多いです。事前に都市部や観光地の地図をダウンロードしておくことで、GPSのみで安全に現在地を確認できます。

バックパック用レインカバー

オプション

生活用品

アルプスの天候は非常に変わりやすく、突然の豪雨から電子機器やパスポートを守るために重宝します。視認性の高い色を選ぶと遭難時の目印にもなります。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

スイスは女性の一人旅にとって世界で最も安全な国の一つです。公共交通機関は深夜まで安全に運行されており、ハラスメントの発生率も他国に比べて極めて低いです。ただし、主要駅の地下道や深夜の特定の繁華街(ジュネーブのパキ地区、チューリッヒのラング通り)では、稀に執拗なナンパや酔客による声掛けが発生することがあります。夜遅くに移動する場合は、列車の先頭車両や車掌のいる車両に乗ることをお勧めします。また、都市部では女性専用のホステルも充実しています。緊急時は迷わず117番(警察)へ通報してください。

LGBTQ+旅行者向けガイド

スイスはLGBTQ+に対して非常に寛容な社会です。2022年より同性婚が完全に合法化され、差別禁止法も整備されています。チューリッヒやジュネーブ、ベルンには活発なコミュニティがあり、多くのレインボー・フレンドリーなバー、クラブ、カフェが存在します。チューリッヒ・プライドは欧州でも最大級のイベントの一つです。地方や山岳部の保守的な地域であっても、公然とした差別や嫌がらせを受けることはまずありませんが、過度な愛情表現に対しては、宗教的・文化的な理由から控えめな反応を示す年配者もいるかもしれません。基本的には自分らしく過ごして問題ない安全な渡航先です。

家族・シニア旅行者向けガイド

スイスは家族連れやシニア層に理想的な旅先です。全ての公共交通機関はバリアフリー化が進んでおり、ベビーカーや車椅子での乗降が非常にスムーズです。鉄道の二階建て車両には「Family Zone」があり、子供向けの遊び場が設置されていることもあります。多くの山岳展望台へはロープウェイや登山鉄道で体力を消耗せずにアクセス可能です。注意点として、アルプスの標高3,000mを超える展望台(ユングフラウヨッホ等)へ急激に登ると、高齢者や幼児は高山病のリスクがあります。水分補給をこまめに行い、ゆっくりと身体を慣らすようにしてください。また、救助費用をカバーする保険は家族全員分必須です。レストランにはチャイルドシートが完備されていることが多く、子供連れも温かく迎えられます。

安全に関するよくある質問

スイスで夜間に一人で歩いても大丈夫ですか?

基本的には非常に安全です。ただし、ジュネーブのパキ地区やチューリッヒのラング通り周辺など、一部の繁華街では夜間に酔客やトラブルが発生しやすいため注意が必要です。

水道水は本当に飲めますか?

はい、スイスの水道水は世界最高品質です。街中の噴水も「飲用不可」の表示がない限り飲めます。ペットボトルを買う必要はありません。

偽警察官の見分け方は?

本物の警察が路上で財布の中身や暗証番号を尋ねることはありません。不審に思ったら「警察署へ行きましょう」と言うか、周囲に助けを求めてください。

山での遭難が心配です。

指定されたハイキングコースを外れないことが鉄則です。MeteoSwissアプリで天候を常に確認し、無理な行程は避けてください。

実用的なよくある質問

日曜日に買い物はできますか?

ほとんどの店舗は閉まりますが、大きな鉄道駅や空港内の店舗は日曜日も営業しています。食料品の買い出しは駅を利用してください。

スイストラベルパスはどこで買えますか?

主要駅の窓口や、オンライン(SBB公式サイト)で購入可能です。デジタル版をスマホに入れておけば、検札もスムーズです。

コンセントの形状は?

3ピンのタイプJです。日本の2ピンCタイプも刺さりますが、稀に入らないコンセントがあるため変換プラグ携行を推奨します。

チップはいくら渡せばいい?

義務ではありません。レストランでは端数を切り上げるか、満足度に応じて5-10%程度を置くのが一般的です。

スイスの治安に関するよくある質問

スイスの治安は良い?悪い?

スイスは世界的に見ても非常に治安が良い国ですが、2024年の統計では犯罪件数が約8%増加しており、以前ほどの「絶対的な安全」とは言えない状況です。特に主要都市の駅や観光地でのスリ・置き引きといった軽犯罪は頻発しており、日本人旅行者の被害も報告されています。基本的な防犯意識を忘れず、貴重品の管理を徹底していれば、大きなトラブルに巻き込まれる可能性は低く、安心して旅行を楽しめるレベルです。

スイスで危険な地域はどこ?

チューリッヒ中央駅やジュネーブ中央駅周辺、バーゼルの繁華街などは、混雑に乗じたスリや置き引きが多いため注意が必要です。また、ジュネーブのパキ地区は夜間に雰囲気が変わるため、一人歩きは避けるのが賢明です。山岳地帯のヴァレー州などでは、犯罪よりも雪崩や土砂崩れといった自然災害のリスクが「危険」な要素となります。渡航前に現地の治安・気象情報を確認し、特定のエリアでのリスクを把握しておくことが重要です。

スイス旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」ほどの治安の悪さはなく、基本的には非常に安全な国です。ただし、近年サイバー犯罪が35%急増している点や、重大暴力犯罪が増加傾向にある点は留意すべきです。また、2025年5月にバーゼルで開催されるユーロビジョンなどの大規模イベントでは、テロへの警戒レベルが引き上げられることもあります。これらを「やばい」リスクと捉え、事前の情報収集と万全の準備を行えば、渡航自体に何ら問題はありません。

スイスは女性一人でも怖くない?

スイスは女性一人旅において世界で最も「怖くない」国の一つです。夜間の公共交通機関も清潔で安全性が高いですが、深夜に人通りの少ない裏通りを歩くことは避けましょう。また、フレンドリーに話しかけてくる人物がスリの仲間であるケースも稀にあります。物理的な危害を加えられる恐怖は少ないものの、デジタル詐欺やSNSを介したトラブル、観光地での軽犯罪に対する警戒心を持つことで、より安全で快適な旅を実現できます。

スイスでスリに遭わないための対策は?

バッグは必ずファスナー付きのものを選び、体の前で保持するようにしてください。特に鉄道の乗降時や、観光名所での写真撮影中は注意が散漫になりやすく、スリの格好の標的となります。スマホをテーブルの上に置いたままにしない、財布を後ろポケットに入れないといった基本的な対策を徹底しましょう。また、駅の券売機で操作に迷っている際に親切を装って近づいてくる人物には、手元を隠すなどの警戒が必要です。

スイスで多い詐欺の手口は?

偽の署名活動を装って金銭を要求したり、その隙に財布を盗む「署名詐欺」や、服に汚れがついていると指摘して注意をそらす「ケチャップ詐欺」などが報告されています。また、近年は公共Wi-Fiを利用した際の情報漏洩や、偽のホテル予約サイトによるフィッシング詐欺といった「デジタル詐欺」が増加しています。見知らぬ人からの突然の親切や、不自然なネット上の誘導には疑いの目を持ち、個人情報の管理に注意してください。

スイスで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人が最も巻き込まれやすいのは、圧倒的に「スリ」と「置き引き」です。特にホテルのロビー、空港、レストランでの食事中に、足元や椅子に置いたバッグを盗まれる被害が後を絶ちません。日本と同じ感覚で荷物を放置することは極めて危険です。また、車上荒らしの被害も報告されており、レンタカーを利用する際は、車内に貴重品を放置しないように徹底してください。犯罪者は日本人が多額の現金を持っているというイメージを持っていることも忘れないでください。

スイス旅行で注意すべきことは?

都市部での防犯対策に加え、スイス特有の注意点として「自然災害」への備えが挙げられます。アルプス山岳地帯では天候が急変しやすく、夏季の豪雨や冬季の雪崩リスクが常に存在します。ハイキングやスキーを楽しむ際は、現地の気象アプリ「MeteoSwiss」を活用し、警報が出ている際は計画を中止する勇気が必要です。また、日曜日は多くの商店が閉まるなど、現地の習慣やマナーについても事前に確認しておくことをおすすめします。

スイスで起こりやすいトラブルは?

盗難被害のほかに、鉄道の遅延や運休による移動のトラブルが挙げられます。スイスの鉄道は正確で知られますが、天候不順や工事により突発的な変更が生じることがあります。また、山岳リゾートでの高山病や、慣れない山道での怪我なども一般的です。観光地でのレストランの会計ミスや、高額なチップの要求といった些細なトラブルも起こり得ます。予期せぬ事態に備え、余裕を持ったスケジュールと海外旅行保険への加入が不可欠です。

スイスで被害に遭ったらどうする?

盗難や事件に巻き込まれたら、すぐに警察(緊急電話117)に連絡しましょう。保険請求やパスポートの再発行に必要な「盗難・紛失届受理証明書(ポリスレポート)」の作成を依頼してください。パスポート紛失時は、ベルンの日本大使館やジュネーブの領事事務所へ連絡が必要です。体調不良や怪我の場合は、救急(緊急電話144)を利用します。クレジットカードの紛失・盗難時は、直ちに発行会社に連絡して利用停止の手続きを行ってください。

スイスの治安詳細

スイスの治安概要

スイスはTGスコア92点を記録し、世界でもトップクラスの安全性を誇る国です。強固な経済基盤と直接民主制による政治的安定が、社会の平穏を支えています。しかし、2024年の統計では犯罪件数が前年比で約8%増加しており、伝統的な安全神話に依存しすぎるのは危険です。特に主要都市のターミナル駅や、多くの観光客が集まるエリアでは、スリや置き引きなどの軽犯罪が常態化しています。また、永世中立国でありながら、国際情勢の影響を受けたデモや、特定施設へのテロ警戒レベルが引き上げられることもあります。渡航者は基本的な防犯対策を講じた上で、現地の最新ニュースに常に気を配る必要があります。

スイスは危険?やばい?

スイスが「危険」や「やばい」とされることは稀ですが、2024年以降のリスクプロファイルには変化が見られます。サイバー犯罪が前年比35%増、重大暴力犯罪が約19%増と、これまでにない増加傾向にあります。特に2025年5月にバーゼルで開催されるユーロビジョンなど、国際的な注目を浴びるイベント期間中は、物理的な混雑やテロのリスクが高まります。また、気候変動によるアルプスの山岳災害(雪崩、洪水、落石)は、物理的な犯罪よりも命に関わる「やばい」リスクとなり得ます。都市部での軽犯罪と、山岳部での自然災害の両面において、現代的なリスク管理が求められるフェーズに入っています。

スイスは怖い?一人旅でも大丈夫?

女性一人旅や初めての海外旅行でも、スイスは「怖い」と感じる場面が非常に少ない国です。公共交通機関は深夜まで運行されており、治安の悪い「スラム街」のようなエリアも基本的には存在しません。しかし、ジュネーブのパキ地区のように、夜間に違法薬物の取引や売春が疑われるエリアでは、不安を感じることがあるかもしれません。一人旅で怖い思いをしないためには、夜間の人通りの少ない道は避け、多額の現金を見せない、見知らぬ人からの過剰な誘いに乗らないといった「海外旅行の鉄則」を守ることが大切です。スイスの警察や市民は親切なことが多く、困った時のサポート体制も整っているため、過度に恐れる必要はありません。

スリ・詐欺・犯罪の実態

スイスで発生する犯罪の多くは、観光客を狙った窃盗です。特にチューリッヒやジュネーブの主要駅では、プロのスリグループが活動しています。具体的な手口としては、一人が地図を広げて道を尋ね、もう一人が背後から財布を盗む「地図詐欺」や、偽の警察官を装って財布の検査を装うケースが報告されています。また、レストランでバッグを椅子の背もたれにかけておくと、一瞬の隙に抜き取られる「置き引き」が非常に多いです。近年特筆すべきは、公共Wi-Fiやフィッシングメールを介したサイバー犯罪です。クレジットカード情報の盗難被害が急増しており、デジタル空間でのセキュリティ意識も欠かせません。詐欺師は洗練された身なりで近づいてくることもあるため、外見で判断せず警戒を怠らないことが重要です。

地域別の危険度

スイス国内の地域別リスクをまとめると、都市部と山岳部で性質が異なります。チューリッヒ首都圏は、国内最大の人口と観光客を抱えるため、中央駅や繁華街でのスリ・置き引き発生率が国内最高レベルです。ジュネーブおよび周辺地域は、国際機関が集まる特殊性から、テロへの警戒とパキ地区周辺での軽犯罪に注意が必要です。バーゼル地区は、2025年のユーロビジョン開催時に異常な混雑とそれに伴う犯罪リスクの上昇が予測されています。一方、ヴァレー州(ツェルマット等)やティチーノ州などの山岳・国境地帯では、犯罪よりも豪雨、洪水、雪崩といった自然災害リスクが顕著です。イタリア国境に近いティチーノ州では、不法移民に関連する監視強化も行われており、地域ごとのリスク特性を理解した行動が不可欠です。

スイス旅行で注意すべきポイント

旅行者がスイスで注意すべき最大のポイントは、貴重品の管理と自然への敬意です。まず、鉄道のホームや車内では荷物から絶対に目を離さないでください。券売機で並んでいる間も背後への注意を払いましょう。次に、アルプスでのアクティビティです。スイスの自然は美しい反面、天候の急変は非常に過酷です。ハイキングの際は十分な装備を整え、現地の気象アプリ「MeteoSwiss」で雷雨や雪崩の警報を必ずチェックしてください。また、2025年は日本・スイス国交160周年のイベントも多く、都市部での混雑が予想されます。人混みでは周囲の不審な動きに気を配るとともに、公共の場でのマナーを守り、周囲に溶け込むような行動を心がけることがトラブル回避に繋がります。

よくあるトラブル事例

具体的なトラブル事例として、ジュネーブの高級ホテルロビーで、チェックインの手続き中に足元に置いていたブリーフケースが盗まれたケースがあります。また、チューリッヒのトラム内で、混雑を利用してポケットからスマートフォンを抜き取られた事例も頻発しています。自然関連では、ツェルマット周辺で軽装のままハイキングに出かけ、急な天候悪化と落石により身動きが取れなくなり、ヘリコプターで救助され多額の費用を請求されたケースもあります。さらに、バーゼル駅で偽の親切心を見せた人物に荷物を運ぶのを手伝われ、その後法外なチップを要求されたり、貴重品の一部を抜かれたりするトラブルも報告されており、常に一定の距離を保つことが求められます。

被害に遭った場合の対応

万が一被害に遭った際は、まず安全な場所へ移動し、現地の警察(緊急番号117)に通報してください。スリや盗難の場合は、最寄りの警察署で「盗難証明書」を発行してもらうことが、保険金請求やパスポートの再発行において必須となります。パスポート紛失時は、ベルンの在スイス日本国大使館(電話: +41 31 300 22 22)やジュネーブ領事事務所に支援を求めましょう。怪我や急病の場合は救急(144)を呼び、受診した際は診断書を保管してください。クレジットカードの紛失時は速やかにカード会社の緊急デスクへ連絡し、不正利用を防ぎます。スイスでは多言語が話されますが、主要な観光地や公共機関では英語での対応が可能なため、パニックにならず冷静に状況を説明しましょう。

データソース

公的機関