イタリア / Italy

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月15日
76
安全スコア
B
身体的安全
A-
医療・衛生
D+
詐欺・スリ
B-
テロリスク

主要都市ガイド

総合評価

イタリアは欧米諸国の中で殺人等の重犯罪率は極めて低い水準にありますが、2025年のローマ聖年や2026年冬季五輪などの大規模行事に伴い、観光客を狙った組織的なスリや詐欺が激増しています。特に主要都市の駅周辺や観光名所では最高レベルの警戒が必要です。

身体的安全 (B)

凶悪犯罪は少ないものの、都市部の駅周辺や特定地域での路上強盗、ひったくりが報告されています。夜間の一人歩きや人通りの少ない路地では、周囲への警戒を怠らないようにしてください。

医療・衛生 (A-)

医療水準は非常に高く、都市部では質の高い医療を受けられます。ただし、公立病院の救急外来は非常に混雑しており待ち時間が長いため、十分な補償内容の海外旅行保険への加入が不可欠です。

詐欺・スリ (D+)

観光客を狙った詐欺やスリは組織化されており、遭遇率は極めて高い状態です。ミサンガ売り、偽警官、タクシーの不当請求、集団での注意逸らしなど、手口は常に巧妙化・多様化しています。

テロリスク (B-)

2025年の聖年を控え、イスラム過激派によるローンウルフ型テロや国内のアナキスト組織による攻撃リスクから、主要都市やバチカン周辺の警戒レベルは最高水準に維持されており注意が必要です。

最新インテリジェンスレポート

2025年から2026年にかけて、イタリアは「ローマ聖年(Jubilee)」と「冬季五輪」という二つの世界的大規模行事を迎え、観光客数は過去最高を更新する見込みです。一方で、この集客に乗じた組織的な街頭犯罪や詐欺が激増しており、特にミラノ、ローマ、フィレンツェの主要駅や観光名所での被害が深刻化しています。凶悪犯罪率は低いものの、テロ警戒レベルは最高水準にあり、公共交通機関のストライキも頻発しています。日本人旅行者は依然として標的になりやすく、パスポートの盗難に伴うトラブルが多発しているため、従来の「観光大国」というイメージを超えた、都市型犯罪への戦略的な自己防衛策が求められる時期にあります。

背景分析

政治面ではメローニ政権が発足から異例の安定を維持しており、支持率も堅調です。これは近年のイタリア政治の不安定さと比較して政策の一貫性を生んでおり、2025年の聖年に向けたインフラ整備や警備強化を後押ししています。経済面では観光業がGDPの13%を占める基幹産業として経済を支えています。失業率は過去10年で最低水準まで改善しましたが、若年層の不満や格差は依然として存在し、それが一部の都市型犯罪の背景にあると分析されます。また、ウクライナや中東情勢を受けたアナキスト組織の活動や、過激思想の影響を受けた若者の「ローンウルフ型」テロのリスクについては、治安当局がSNS監視を強めるなど厳戒態勢を敷いています。外交的には日伊関係は「特別戦略的パートナーシップ」の下で過去最高に良好であり、日本人に対する感情は非常にポジティブですが、これは同時に「日本人=富裕で無警戒」という犯罪者側のステレオタイプを助長する側面もあります。2026年五輪に向けた都市開発と治安対策は今後も加速しますが、インフレに伴う労働組合のストライキが社会不安要素として残り続けるでしょう。

重要ポイント

  • 2025年聖年(Jubilee)期間中、ローマ市内の混雑と警備は極限状態に達する
  • ミラノ中央駅、ローマ・テルミニ駅周辺は夜間の治安が著しく低下している
  • 鉄道や航空のストライキが月数回の頻度で発生し、移動計画に影響を及ぼす
  • 組織的なスリグループは子供や女性を含み、善意を装って近づくことが多い
  • レストランのテラス席での置き引きは「足元」が最も狙われやすい
  • 2025年後半よりETIAS(渡航認証システム)の導入が予定されている
  • 公共交通機関内でのスマートフォン操作は、ひったくりの標的になりやすい
  • 日本人被害の8割がパスポートを含む窃盗であり、再発行には数日を要する
  • ベネチアではオーバーツーリズム対策の入域料制度が拡大されている
  • クレジットカードの普及率は高いが、一部の少額決済用に現金所持が必要
  • 教会のドレスコードは厳格で、露出の多い服装は入場を拒否される
  • タクシーは必ず公認の乗り場から利用し、配車アプリの活用が推奨される

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください
米国国務省 Level 2: Exercise Increased Caution
英国外務省 Exercise a high degree of caution
カナダ政府 Exercise a high degree of caution
ドイツ外務省 Landesspezifische Sicherheitshinweise
フランス外務省 Vigilance normale

地域別リスク評価

ミラノ・中央駅周辺

高度な警戒が必要リスク

ミラノ中央駅周辺は国内で最も犯罪発生率が高いゾーンです。特に夜間は組織的な強盗や暴行のリスクがあり、単独行動は極めて危険です。観光客を狙ったスマートフォンや高級時計の強奪が多発しています。

ローマ・テルミニ駅・バチカン周辺

高度な警戒が必要リスク

2025年の聖年の主会場であり、歴史的な混雑が予想されます。人混みに紛れたプロのスリグループが活動しており、テロ警戒レベルも最高水準です。駅周辺の裏通りは夜間の雰囲気が悪く、犯罪リスクが高まります。

ナポリ・スペイン地区・中央駅

警戒が必要リスク

バイクによるひったくり(シッポ)が伝統的に多く、細い路地での迷い歩きは危険です。中央駅周辺は不法滞在者や薬物関連のトラブルも見られ、常に周囲の動きに注意を払う必要があります。

フィレンツェ・歴史的中心部

注意が必要リスク

観光名所が密集しており、スリやケチャップ詐欺が多発しています。ドゥオモ周辺やヴェッキオ橋などの混雑エリアでは、背後のリュックや開いたバッグが格好の標的となります。

ベネチア・サンマルコ広場周辺

注意が必要リスク

凶悪犯罪は稀ですが、水上バス(ヴァポレット)の乗降時や、狭い橋の上での立ち止まり中に財布を抜かれる被害が絶えません。また、秋から冬にかけての「高潮(アクア・アルタ)」による浸水リスクもあります。

トリノ・バッリエーラ・ディ・ミラノ

高度な警戒が必要リスク

工業都市トリノの北部エリアで、薬物取引や移民間の抗争、路上犯罪が頻発しています。観光ルートからは外れますが、迷い込まないよう注意が必要です。

シチリア島・パレルモ中心部

注意が必要リスク

マフィア関連の事件が観光客を巻き込むことはほぼありませんが、夜間の旧市街の暗い路地でのひったくりには警戒が必要です。特に夏季の山火事リスクが高い地域です。

トスカーナ地方・農村部

比較的安全リスク

シエナやルッカなどの小都市、および農村部は大都市に比べて犯罪率が非常に低く、平穏です。ただし、レンタカーを利用する場合の車上荒らしには注意が必要です。

イタリア北部・森林地帯(ドロミテ等)

自然環境への注意が必要リスク

治安面は非常に安全ですが、ダニ媒介性脳炎やライム病のリスクがあります。また、近年はヒグマによる人的事故も報告されており、ハイキングの際は野生動物への対策が求められます。

中南部・アペニン山脈沿い

自然災害への注意が必要リスク

地震の活断層が走る高リスク地帯です。過去にも大規模な地震が発生しており、滞在先での避難経路確認が必要です。

国内安全マップ

イタリア全土において、治安の良し悪しは「昼と夜」および「駅の内と外」で劇的に変化します。2025年から2026年にかけての大規模イベント期間中は、全土でテロ警戒レベルが引き上げられており、駅や空港での手荷物検査に時間を要する場合があります。また、イタリア人の親切心は本物であることが多いですが、観光地で向こうから近づいてくる人物に対しては、一定の警戒心を保つことが被害を未然に防ぐ唯一の方法です。特にパスポートの盗難は再発行までの旅程を台無しにするため、常に身に着けるかセーフティボックスを利用するなど、物理的な保護を最優先してください。

危険エリア
注意エリア
安全エリア
危険 ローマ・テルミニ駅周辺

国内最大の鉄道拠点ですが、スリ、置き引き、深夜の強盗リスクが最も高いエリアの一つです。薬物中毒者や不審なグループのたむろも目立ちます。

リスク: 組織的なスリ, 深夜のひったくり, 薬物関連犯罪

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危険 ミラノ中央駅前広場

夜間の治安が著しく悪く、若者グループによる暴力や強奪事件が頻発しています。駅周辺の裏通りは日中でも警戒が必要です。

リスク: 路上強盗, グループによる威嚇, スリ

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注意 ナポリ・スペイン地区

風情ある下町ですが、道が狭く、バイクによるひったくりが多発しています。夜間は観光客を狙った犯罪が発生しやすいため注意が必要です。

リスク: バイクひったくり, 迷い込みによるトラブル

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注意 バチカン市国周辺

2025年の聖年により通年で激しい混雑が予想されます。人混みでのスリと、最高レベルのテロ警戒が敷かれているエリアです。

リスク: 集団スリ, テロ警戒, 詐欺ガイド

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注意 フィレンツェ・ドゥオモ周辺

観光客の密度が非常に高く、注意を逸らすタイプのスリや詐欺が多発しています。ケチャップ詐欺や署名活動を装った窃盗に警戒してください。

リスク: ケチャップ詐欺, 署名活動詐欺, スリ

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安全 ヴェネツィア・サンマルコ広場

凶悪犯罪は非常に少ない安全なゾーンですが、観光客を狙ったスリが水上バスの乗降時に発生しています。また高潮の際は足元に注意してください。

リスク: 乗降時のスリ, オーバーツーリズムによる混雑

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危険 トリノ・バッリエーラ・ディ・ミラノ

市内で最も犯罪率の高い居住区です。観光客が訪れるエリアではありませんが、迷い込んだ場合の路上強盗リスクが高い地域です。

リスク: 路上強盗, 麻薬取引, 暴行

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注意 パレルモ歴史地区

日中は活気があり安全ですが、夜間の人通りのない路地ではひったくり被害が報告されています。照明の少ない道は避けましょう。

リスク: ひったくり, 夜間の治安低下

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安全 トスカーナ・田園地帯(シエナ等)

極めて安全で平穏な地域です。車上荒らしにさえ注意すれば、犯罪に巻き込まれるリスクは非常に低く、リラックスして滞在できます。

リスク: 車上荒らし

安全 アマルフィ海岸

高級観光地であり、非常に安全です。ただし、夏場の交通渋滞と、断崖絶壁での車の運転には十分な注意が必要です。

リスク: 交通事故, 混雑

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 5/5

多発エリア: 地下鉄車内(特にローマA線、ミラノ全線), 主要駅の券売機周辺, 有名観光名所(トレヴィの泉、コロッセオ), 混雑したバス(ローマ64番線など)

手口:

  • 段ボールを視界に被せて手元を隠す手法
  • 署名を求めるふりをして注意を逸らす手法
  • 集団で標的を囲み、乗降時の混乱を利用する手法

対策:

  • 貴重品はセキュリティポーチに入れ、衣服の下に着用する
  • バッグは常に体の前で保持し、開口部を手で押さえる
  • 見知らぬ人物からの親切な申し出や、署名の求めは断固として無視する

窃盗は全犯罪の約44%を占め、2023年から2024年にかけて増加傾向にある。

詐欺

リスク: 4/5

多発エリア: ミラノ・ドゥオモ広場, ローマ・コロッセオ周辺, 主要駅の入り口付近

手口:

  • 「プレゼント」と言ってミサンガを腕に巻き付け代金を要求する
  • 私服の偽警官が「麻薬捜査」を装い財布の提示を求め現金を抜く
  • 不当な高額請求を行う「裏メニュー」レストラン

対策:

  • 警察官を名乗られたら必ず身分証の提示を求め、周囲の店に入る
  • ミサンガ売りには最初から目を合わせず、「NO」と言って立ち去る
  • レストランは必ず口コミサイトで評価を確認してから入店する

特に2025年の聖年を狙った偽ガイドや偽巡礼ツアーの報告が増えている。

強盗

リスク: 3/5

多発エリア: 深夜のミラノ中央駅前広場, ナポリの裏路地, 主要都市の郊外住宅地

手口:

  • 深夜に複数人で標的を囲み威嚇する
  • バイクによるひったくり(シッポ)
  • 深夜の酔客を狙った暴力的な奪取

対策:

  • 夜間、特に23時以降の駅周辺の一人歩きは避ける
  • 路上で高価な宝飾品や腕時計を露出させない
  • ひったくりに遭った際は抵抗せず、怪我を防ぐことを優先する

2024年の統計では路上強盗は微増しており、特にミラノでの発生が目立つ。

健康・医療情報

ワクチン情報

イタリアへの入国に際して義務付けられている予防接種はありませんが、日本での定期接種に加え、特に北部でのアウトドア活動を予定している場合はダニ媒介性脳炎、長期滞在ならA・B型肝炎の接種を検討してください。黄熱流行国から入国する場合は、1歳以上の渡航者にイエローカードの提示が求められます。2025年はローマ聖年で世界中から人が集まるため、感染症への免疫確保が重要です。

ワクチン 必須/推奨 備考
A型肝炎 推奨 衛生状態は良好ですが、長期滞在や地方での食事に備え、特に生鮮食品を好む場合に推奨されます。
B型肝炎 推奨 現地での医療処置や事故、長期滞在を予定している場合に接種が検討されます。
破傷風 推奨 冒険旅行や農村部での活動、野外アクティビティを予定している場合に推奨。定期接種の追加として。
ダニ媒介性脳炎 推奨 北東部(ドロミテ地方等)の森林地帯で春から秋に活動する場合に強く推奨されます。
麻疹(はしか) 推奨 欧州全域での流行が見られるため、2回の接種履歴がない場合は渡航前の接種を検討してください。

健康リスク

イタリア全土で西ナイルウイルス、エミリア=ロマーニャ州やヴェネト州を中心にデング熱やチクングニア熱といった蚊媒介感染症の報告が増加しています。2024年から2025年にかけては夏季から秋季の感染リスクが高まっており、特に水辺や夕刻の防蚊対策が不可欠です。また、北部や中部イタリアの森林・草原地帯では、ライム病やダニ媒介性脳炎を媒介するダニが生息しており、ハイキング時には肌の露出を避け、忌避剤を使用することが重要です。都市部では大気汚染による呼吸器系への影響も一部で見られます。

医療施設

都市部(ローマ、ミラノ等)の医療水準は非常に高く、公立・私立ともに信頼できます。私立病院は設備が整い、英語対応がスムーズですが費用は高額です。公立病院の救急外来(Pronto Soccorso)は緊急度に応じたトリアージ制で、軽症の場合は長時間待たされることがあります。日本語対応可能な医師は限られており、多くの場合で英語または医療通訳が必要です。高額な医療費や日本への移送費をカバーするため、十分な補償内容の海外旅行保険への加入が必須です。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国籍者は、あらゆる180日の期間内で合計90日以内の観光、商用、知人訪問等を目的とする滞在であればビザは不要です。ただし、2025年後半から2026年にかけてETIAS(エティアス)という渡航認証システムの導入が予定されており、開始後は渡航前にオンラインでの申請と手数料(7ユーロ、18歳〜70歳対象)の支払いが義務化されます。入国時に滞在費用や帰路の航空券の提示を求められる場合があるため準備が必要です。

パスポート有効期限

シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が必要です。また、査証欄の余白は連続した2ページ以上あることが推奨されます。2025年は巡礼者の急増により審査が混雑する可能性があります。

持ち込み禁止・制限品

EU域外からの肉製品、乳製品の持ち込みは原則禁止されています。医薬品は個人使用目的(最大90日分)に限り可能ですが、処方薬の場合は英文の処方箋や医師の診断書の携行を強く推奨します。現金10,000ユーロ相当額以上の持ち込み・持ち出しには申告が必要です。

緊急連絡先

113
警察
118
救急
115
消防

時間帯別安全情報

早朝

安全

主要都市の観光地は清掃員や通勤客が動き出し、比較的安全です。しかし、早朝の駅構内や地下鉄ホームは人が少なく、不審な人物がうろついていることがあるため注意が必要です。歴史的中心部での散策は推奨されますが、郊外へ向かう場合は公共交通機関の運行状況を確認してください。

安全な活動:

  • ・観光名所の外観撮影
  • ・カフェでの朝食
  • ・歴史的中心部の散歩

避けるべきエリア:

  • ・人影のない駅の地下通路
  • ・公園の奥まった場所

交通: 主要路線のバスや地下鉄が利用可能ですが、タクシーがより安全です。

日中

注意

最も活動的な時間帯ですが、観光地の混雑に乗じたスリや詐欺がピークに達します。特にランチタイムのレストランや、チケットを待つ列での警戒が必要です。また、デモやストライキは日中に発生しやすく、交通の混乱に注意が必要です。警察のパトロールは頻繁に行われています。

安全な活動:

  • ・美術館・博物館巡り
  • ・ショッピング
  • ・ガイド付きツアーへの参加

避けるべきエリア:

  • ・混雑しすぎている地下鉄の車両
  • ・怪しげな露店が集まっているエリア

交通: 地下鉄や鉄道、徒歩が一般的ですが、スリ対策を万全にしてください。

夕方〜夜

安全

夕食を楽しむ人々で賑わい、中心部は活気に満ちて安全な雰囲気です。ただし、日没後は駅周辺や特定の広場の雰囲気が急速に悪化することがあります。テラス席での食事中は置き引きの絶好の機会となるため、荷物は膝の上に置くか、足にストラップを絡ませるなどの工夫が必須です。

安全な活動:

  • ・レストランでのディナー
  • ・ライトアップされた街並みの見学
  • ・オペラ鑑賞

避けるべきエリア:

  • ・照明の少ない裏通り
  • ・郊外の団地周辺

交通: 可能な限り配車アプリまたは公認タクシーを利用してください。

深夜

危険

深夜0時を過ぎると、大都市の主要駅周辺や地下鉄出口付近のリスクが著しく高まります。グループによる威嚇や強盗、酔客同士のトラブルに巻き込まれる可能性があります。女性の一人歩きは非常に危険です。人通りがなくなった路地は迷い込まないよう、目的地の最短ルートを確認してください。

安全な活動:

  • ・ホテル内での休息
  • ・信頼できるホテル経由のタクシー移動

避けるべきエリア:

  • ・ミラノ中央駅前広場
  • ・ローマ・テルミニ駅周辺の全域
  • ・ナポリ・中央駅近辺

交通: 徒歩は避け、必ずタクシーまたは配車アプリを利用してドア・ツー・ドアで移動してください。

季節別ガイド

(March - May)

気温: 10°C - 20°C

降水: 穏やかだが、時折通り雨がある

服装: 重ね着ができる服装(シャツに軽いジャケットやトレンチコート)

おすすめ活動:

トスカーナの田園地帯巡り, ローマやフィレンツェの史跡観光, シチリアでのハイキング

リスク:

  • ・朝晩の冷え込み
  • ・花粉症(ポプラやオリーブ)

(June - August)

気温: 25°C - 38°C (熱波時は40°C超)

降水: 非常に少なく、乾燥している

服装: 通気性の良い綿やリネンの服。帽子、サングラス必須。教会入場用のストール。

おすすめ活動:

アマルフィ海岸などでのビーチリゾート, ドロミテ地方での避暑ハイキング, 野外オペラ鑑賞

リスク:

  • ・深刻な熱中症リスク
  • ・強い紫外線
  • ・南部の山火事

(September - November)

気温: 12°C - 23°C

降水: 10月・11月は年間で最も多い

服装: 防水性のあるコート、しっかりした靴、折りたたみ傘

おすすめ活動:

ワインやオリーブ、トリュフの収穫祭, 美術館巡り(混雑が緩和されるため), 秋のグルメツアー

リスク:

  • ・突発的な洪水や豪雨
  • ・ベネチアの高潮(アクア・アルタ)

(December - February)

気温: 0°C - 12°C (北部は氷点下)

降水: 北部は雪、中南部は雨が多い

服装: 厚手のコート、マフラー、手袋。北部はダウンジャケット必須。

おすすめ活動:

アルプスでのスキー・スノーボード, クリスマスマーケット巡り, ヴェネツィアのカーニバル(2月)

リスク:

  • ・路面の凍結による転倒
  • ・霧による交通遅延(特に北部)
  • ・インフルエンザの流行

ベストシーズン: 観光に最適なのは4月〜6月と9月〜10月です。気候が穏やかで、イタリアの美しい景観を最も楽しめます。ただし、2025年は聖年のため通年でローマとその周辺は混雑します。人混みを避けてゆったり観光したい場合は、11月(雨対策必須)や1月〜2月の地方都市が狙い目ですが、一部のビーチリゾートは冬季閉鎖されるため注意してください。

環境リスク

野生動物のリスク

毒蛇(クサラ)

リスク: 3/5

生息地: アルプス山脈, アペニン山脈, 森林地帯の岩場

イタリア全土(サルデーニャを除く)に生息するクサリヘビ属(Vipera)には毒があります。岩場の隙間や高い草むらを歩く際は、厚手の靴と長ズボンを着用し、足元に注意してください。遭遇した場合は決して刺激せず、静かに立ち去ってください。噛まれた場合は患部を動かさず、速やかに救急車を呼ぶか公立病院の救急外来を受診し、抗毒素血清の適応を医師に相談してください。

治療: 公立病院の救急外来で血清投与が可能ですが、アナフィラキシーのリスクがあるため医師の監視下で行われます。

マダニ

リスク: 4/5

生息地: イタリア北部, 北東部の森林, 高山地帯の牧草地

ライム病やダニ媒介性脳炎を媒介します。森林や草むらに入る際は、明るい色の長袖・長ズボンを着用し、裾を靴下の中に入れるなどの対策を行ってください。DEETやイカリジン配合の忌避剤を使用し、活動後は全身をチェックしてダニが付着していないか確認してください。吸着しているダニを見つけた場合は、無理に引き抜かず、専用の器具を使うか医療機関で除去してもらうのが安全です。

治療: 除去後、数週間以内に発熱や遊走性紅斑が現れた場合は直ちに医師の診察を受けてください。

ヒグマ

リスク: 2/5

生息地: トレンティーノ・アルト・アディジェ州, アブルッツォ州の国立公園

近年、北部イタリアの山岳地帯でヒグマによる事故が報告されています。ハイキングの際は鈴を鳴らす、話し声を出して人間の存在を知らせることが有効です。子グマを見かけても近づかず、食べ物のゴミは必ず持ち帰ってください。遭遇した場合は、大声を上げたり走ったりせず、目を合わせないようにしながら、ゆっくりと後ずさりして距離を取ってください。クマを刺激する行為は絶対に避けてください。

治療: 外傷を負った場合は直ちに112に通報し、救急搬送と狂犬病等の感染予防処置を受けてください。

水の安全性

水道水: 飲用可能

イタリアの水道水は「Acqua potabile」の表示があれば飲用可能です。特にローマの街角にある「ナゾーネ」と呼ばれる公共水飲み場の水は冷たく安全です。ただし、石灰分(硬度)が非常に高く、お腹を壊しやすい方は市販のミネラルウォーター(Gassata/炭酸あり、Naturale/炭酸なし)を購入することを推奨します。古い宿泊施設では配管の状態により特有の臭いがする場合があるため、その際は飲用を避けてください。

交通安全

事故死亡率: 5.3人 (2023年統計)

歩行者リスク: イタリアの運転手は歩行者優先の意識が必ずしも高くなく、横断歩道であっても車両が止まらないケースが多いです。信号が青でも必ず左右を確認し、車両が完全に停止したのを見届けてから横断してください。また、バイクが歩道や狭い路地を高速で通過することがあるため、常に周囲の音に注意を払う必要があります。特にスマホを操作しながらの歩行は、ひったくりリスクと交通事故リスクを同時に高めるため非常に危険です。

公共交通: 鉄道や地下鉄の安全性は高いですが、ローマ・テルミニ駅やミラノ中央駅などの主要ターミナルでは、乗降時の混乱に乗じたスリや強奪が多発しています。夜間の地下鉄車内や無人のバス停は治安が悪化するため利用を控えてください。また、交通ストライキ(Sciopero)が頻発し、運行が突如キャンセルされることが多いため、移動スケジュールには常に余裕を持ち、現地のニュースや運輸省の発表を確認する習慣が必要です。

地域別ガイド

北イタリア(ロンバルディア・ヴェネト等)

レベル 2

経済・ファッションの中心ミラノや水上都市ヴェネツィアを含む地域。洗練された都市文化と美しいアルプス、湖水地方が魅力です。交通網が最も発達しており移動は容易ですが、観光客密度が極めて高く、混雑に紛れたスリが非常に多い地域でもあります。

主要都市: ミラノ, ヴェネツィア, トリノ

特有リスク:

  • ・ミラノ中央駅周辺のひったくり
  • ・ヴェネツィアでの高潮(アクア・アルタ)
  • ・ドロミテ地方の登山道でのダニ媒介性疾患

中部イタリア(トスカーナ・ラツィオ等)

レベル 2

首都ローマとルネサンスの街フィレンツェを擁するイタリア観光の心臓部。2025年は聖年の影響で世界中から巡礼者が集まります。なだらかな丘陵地帯のトスカーナ地方は比較的平穏ですが、大都市の主要駅周辺は治安維持の重点エリアとなっています。

主要都市: ローマ, フィレンツェ, シエナ

特有リスク:

  • ・ローマ市内の組織的な女性スリ集団
  • ・聖年イベントに伴う極度の混雑とデモ
  • ・観光地での偽ガイドや高額な土産物詐欺

南イタリア(カンパニア・プーリア等)

レベル 3

ナポリを中心とした情熱的な地域。ピザ発祥の地やアマルフィ海岸など魅力に溢れますが、北部より治安面での注意が必要です。特にバイクによるひったくり(シッポ)や、路地裏での不意のトラブルに対する警戒が求められます。

主要都市: ナポリ, バーリ, サレルノ

特有リスク:

  • ・オートバイによる荷物の強奪
  • ・スペイン地区の狭い路地での迷い込み
  • ・未登録タクシーによる法外な料金請求

シチリア島

レベル 2

地中海の十字路として多様な文化が混ざり合う島。歴史遺構や食文化が豊かです。マフィアのイメージがありますが、観光客が直接被害に遭うことは稀です。むしろ、夏季の酷暑や山火事、エトナ山の火山活動による空港閉鎖のリスクに注意が必要です。

主要都市: パレルモ, カターニア, タオルミーナ

特有リスク:

  • ・エトナ山の降灰によるフライトキャンセル
  • ・夏季の熱波と脱水症状
  • ・一部都市部での夜間の一人歩きリスク

サルデーニャ島

レベル 1

透明度の高い海と高級リゾートが点在する島。イタリア国内でも治安は非常に安定しており、比較的安心して観光が楽しめます。ただし、内陸部は野生動物や険しい地形が多く、レンタカーを利用した移動が必須となるため、運転には注意が必要です。

主要都市: カリアリ, オルビア, アルゲーロ

特有リスク:

  • ・レンタカーの車上荒らし(リゾート駐車場)
  • ・夏の山火事による道路閉鎖
  • ・公共交通機関の少なさによる移動困難

経済・物価情報

経済概要

イタリアは世界第8位、欧州第4位の経済規模を誇る先進工業国です。北部は製造業や金融が盛んな富裕地域であり、南部は農業や観光が中心の経済構造を持っています。2025年から2026年にかけては、聖年(Jubilee)および冬季五輪に関連する巨額のインフラ投資と観光収入が見込まれており、GDP成長率は緩やかではあるものの、観光関連サービス業はかつてない活況を呈しています。

生活費・物価

旅行者の滞在費は大都市ほど高く、特に2025年はローマで聖年の影響によりホテル代が例年の1.5〜2倍に高騰しています。外食はランチで€15〜25、ディナーで€35〜60程度が一般的です。公共交通機関は比較的安価(1回€1.5〜2.0)ですが、観光地の入場料は上昇傾向にあります。地方都市(シエナ、ルッカ等)は都市部と比較して2〜3割安く滞在が可能で、コスパの高い宿泊施設も見つけやすい傾向にあります。

通貨情報

通貨はユーロ(EUR)です。クレジットカード(Visa/Mastercard)は街中の店舗、レストラン、駅などで広く利用可能です。ただし、一部の個人商店やカフェでの少額決済、公衆トイレ、地方のバス券売機などでは現金のみの対応となる場合があるため、€5〜€20の小額紙幣を常に携帯しておくのが賢明です。ATMでのキャッシングは「Bancomat」の表示がある銀行併設のものを利用し、周囲の安全を十分に確認してください。

チップガイド

イタリアにはアメリカのような義務的なチップ制度はありません。レストランでは「Coperto(席料・パン代)」が1人€2〜3程度加算されるのが一般的です。サービスに満足した場合は、会計の端数を切り上げたり、テーブルに€1〜5程度の現金を残すのがスマートなマナーとされます。タクシーやホテル(荷物運び、清掃)でも必須ではありませんが、丁寧な対応を受けた際に€1〜2を渡すと非常に喜ばれます。

予算ガイド

バックパッカー予算(€70-90/日)は、ドミトリー宿泊、市場やスーパーでの自炊、公共交通中心の移動で実現可能です。ミドルレンジ予算(€150-250/日)は、3つ星ホテルへの宿泊、1日1回の外食、特急列車の利用を含む一般的な観光スタイルです。ラグジュアリー予算(€500以上/日)は、5つ星ホテルや歴史的なヴィラへの宿泊、高級車によるプライベートツアー、有名レストランでのフルコースなど、最高水準のサービスを享受できます。2025年は聖年のため、各層とも宿泊費を2割程度上乗せして計画することをお勧めします。

文化・マナー情報

歴史的背景

イタリアの歴史は古代ローマ帝国から始まり、ルネサンス、近代の統一運動まで、人類の文化遺産の宝庫です。中世にはベネチア、ジェノバ、フィレンツェといった都市国家が繁栄し、それぞれ独自の芸術や建築文化を育みました。この地域ごとの独立した歴史背景が、現代のイタリア人が抱く強い郷土愛(カンパニリスモ)の源泉となっています。各都市を巡ることは、単なる移動ではなく異なる文化圏を訪ねる体験でもあります。

社会規範・マナー

食事の際、カプチーノは午前中のみ、パスタにケチャップは禁物、といった独自の「食のルール」があります。挨拶は「Buongiorno(ボンジョルノ)」や「Grazie(グラッツェ)」を積極的に使い、目を見て話すことが礼儀とされます。また、昼食後から夕方にかけて多くの商店が閉まる「リポゾ(昼休み)」の習慣も残っており、訪問時間には注意が必要です。公共の場での大声や、教会内での不適切な服装(露出の多さ)は控えましょう。

宗教・慣習

人口の8割以上がカトリック教徒であり、キリスト教は生活の根幹を成しています。2025年の聖年はバチカンを中心に大規模な典礼が行われ、宗教的な熱狂が高まる時期です。日曜日の午前中は礼拝のため教会への観光入場が制限されることが多いです。また、宗教施設への入場には肩や膝を隠す服装が必須であり、不適切な場合は入場を断られます。聖遺物や聖体に対する不敬な態度は厳に慎まなければなりません。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

イタリアの宿泊施設は、5つ星ホテルから「アグリツーリズモ(農家民泊)」、B&Bまで多岐にわたります。2025年は聖年の影響でローマの宿泊価格が高騰しており、半年前の予約でも困難な場合があります。予約時は「エアコンの有無(特に夏)」や「エレベーターの有無(古い建物にはない場合が多い)」を確認してください。また、チェックイン時に「滞在税(City Tax)」として、1人1泊€2〜€7程度の現金払いを求められるのが一般的です。宿泊予約サイトの口コミは、騒音(石畳の道や広場近く)に関する記述を重点的にチェックすることをお勧めします。

食事ガイド

イタリア料理は地方ごとに極めて多様です。北部のバターやクリーム多用の料理から、南部のオリーブオイルとトマトベースの料理まで、各地の「郷土料理(ピアット・ティピコ)」を楽しむのが醍醐味です。注文はフルコースである必要はなく、プリモ(パスタ等)とサラダだけといった頼み方でも失礼にはなりません。ただし、水(Acqua naturale/frizzante)は有料で、パン代(Coperto)が加算されます。2025年は人気店が予約なしでは入れないことが多いため、Google Map等からの事前予約を強く推奨します。また、メニューに価格のない「本日のおすすめ」を注文する際は、トラブル防止のため必ず事前に価格を確認しましょう。

実用情報

通信・SIM

イタリアはSIMカードが比較的安価です。Iliad、WindTre、TIMなどが主要キャリアで、旅行者向けプラン(€15〜30で大容量データ)があります。空港や市内のショップで購入可能ですが、契約にはパスポートの原本が必須です。eSIMの対応も進んでおり、Airaloなどのアプリを利用すると到着後すぐに通信が可能です。公共WiFiは主要駅やカフェで提供されていますが、セキュリティ面や安定性から独自の通信手段を持つことを推奨します。

銀行・ATM

「Bancomat」と呼ばれるATMが街中にあり、24時間キャッシングが可能です。ATM利用手数料(€1〜5程度)に加え、カード会社側の手数料がかかります。路上にある銀行に属さない独立系ATM(Euronet等)は手数料が非常に高額で、不利なレートを適用されることが多いため、必ず銀行の建物に設置されたものを利用してください。また、現金を引き出す際は周囲に不審者がいないか確認し、暗証番号を入力する手元を隠すことが防犯上の基本です。

郵便・配送

郵便局(Poste Italiane)は青と黄色の看板が目印です。切手(Francobolli)はタバコ屋(Tabacchi)でも購入可能です。日本へのハガキは通常10日〜2週間程度で届きます。荷物を送る場合は、郵便局の窓口で専用の箱を購入し、中身のリストを英語で記入する必要があります。民間の宅配便(DHLやFedEx)は高価ですが、追跡が確実で、貴重品や急ぎの荷物にはこちらの方が信頼性が高いです。

電源・アダプター

電圧は230V、周波数は50Hzです。日本の100V専用機器(ヘアアイロン等)を使用するには変圧器が必要。プラグ形状は丸ピン2本のCタイプ、または丸ピン3本が直線に並ぶLタイプです。LタイプでもCタイプのプラグは差し込めることがほとんどですが、マルチタイプの変換プラグを持参すると便利です。

洗濯サービス

「Lavanderia self-service」と呼ばれるコインランドリーが都市部に増えています。洗濯から乾燥まで1時間程度、費用は€10前後です。洗濯機を回している間にその場を離れると、洗濯物を盗まれるリスクがあるため、店内で待機するか、信頼できる友人に見張りを頼んでください。また、ホテルのクリーニングサービスは非常に高額です。

公衆トイレ

公衆トイレは少なく、有料(€0.50〜1.50)の場合が多いです。駅や観光地のトイレは清掃状況が悪いこともあるため、カフェでコーヒー(€1.20程度)を注文し、その店のトイレを借りるのが一般的かつ清潔な方法です。また、トイレットペーパーがない場合に備え、流せるティッシュの常備が必須です。

主要都市ガイド

ボローニャ

Bologna

82 注意

欧州最古の大学があり、豊かな食文化で知られる都市。鉄道の要所であり、交通の便が非常に良いのが特徴です。全体的に学生街の活気があり安全ですが、大学周辺の落書きが多いエリアや、夜間のマッジョーレ広場から離れた路地では注意が必要です。

主な観光地:

ボローニャの斜塔, マッジョーレ広場, 聖ペトローニオ聖堂

避けるべきエリア:

  • ・ボローニャ中央駅北側の広場
  • ・夜間のピラストロ地区

ベストシーズン: 4月〜6月、9月〜10月

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トリノ

Turin

80 注意

自動車産業(FIAT)の本拠地であり、優雅な王宮やカフェ文化が残る工業都市。ミラノほど混雑しておらず落ち着いた雰囲気です。冬は冷え込みが厳しいですが、サヴォイア王家の遺産巡りを楽しめます。駅周辺を除けば治安は比較的良好です。

主な観光地:

モーレ・アントネリアーナ, エジプト博物館, トリノ王宮

避けるべきエリア:

  • ・バッリエーラ・ディ・ミラノ地区
  • ・ポルタ・ヌオーヴァ駅周辺(深夜)

ベストシーズン: 5月〜9月

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ヴェローナ

Verona

88 安全

『ロミオとジュリエット』の舞台として知られ、古代ローマのアレーナでのオペラが有名。治安はイタリアの中でも非常に良く、観光しやすい都市です。2026年冬季五輪の会場にも予定されており、今後インフラ整備とセキュリティがさらに強化されます。

主な観光地:

ジュリエットの家, アレーナ・ディ・ヴェローナ, エルベ広場

避けるべきエリア:

  • ・ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅周辺(深夜)

ベストシーズン: 6月〜8月(オペラシーズン)

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パレルモ

Palermo

72 警戒

シチリア島の州都で、アラブ・ノルマン様式の建築と活気ある市場が魅力。独特の混沌とした雰囲気があり、エネルギーに溢れています。観光地化されていますが、一部の細い路地では依然としてひったくり等の路上犯罪に警戒が必要です。

主な観光地:

パレルモ大聖堂, マッシモ劇場, バッラロ市場

避けるべきエリア:

  • ・ゼン地区(ZEN)
  • ・夜間のブランカッチョ地区

ベストシーズン: 4月〜6月、9月〜11月

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ジェノバ

Genoa

78 注意

歴史ある港湾都市。旧市街(カルッジェ)は迷路のような細い路地が密集しており、非常に雰囲気がありますが、夜間は雰囲気が一変し治安が悪化するエリアがあるため、地図を常に確認し、人通りのない路地への迷い込みを避けてください。

主な観光地:

水族館, ロッリの邸宅群, 王宮美術館

避けるべきエリア:

  • ・サン・プレ地区の一部の路地
  • ・旧港近くの夜間の人気のない場所

ベストシーズン: 5月〜9月

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交通詳細ガイド

国内線フライト

イタリアの国内線は、フラッグキャリアのITAエアウェイズを中心に、ライアンエアーやイージージェットなどのLCCが主要都市間を結んでいます。ローマ(フィウミチーノ)やミラノ(マルペンサ/リナーテ)がハブとなります。南北の長距離移動(例:ミラノ〜パレルモ)には非常に便利ですが、ストライキの影響を受けやすく、直前のキャンセルや遅延が頻繁に発生します。2025年は聖年の影響で空港の混雑が激化するため、出発の2時間前には空港に到着していることが強く推奨されます。手荷物規定が厳しい航空会社が多いため、事前確認が必須です。

鉄道・バス

鉄道はイタリアで最も便利な移動手段です。高速鉄道「Frecciarossa(トレニタリア)」と「Italo(私鉄)」が競合しており、主要都市間を2〜3時間で結びます。早期予約で大幅な割引がありますが、自由席はなく全席指定です。一方、普通列車(Regionale)は安価ですが遅延が多く、乗車前に刻印機でチケットを有効化(Validation)しないと罰金を科されます。長距離バスはFlixBusやItabusが網羅しており、鉄道が通らない小都市への移動に有用です。バスは経済的ですが、交通渋滞の影響を受けやすく、駅のバス乗り場が分かりにくい場合が多いため余裕を持った行動が必要です。

レンタカー・配車サービス

レンタカーはトスカーナやプーリアなどの地方巡りに最適ですが、都市部での運転は「ZTL(交通制限区域)」に注意が必要です。歴史地区に誤って進入すると、カメラ検知により高額な罰金が後日請求されます。マニュアル車が一般的で、オートマ車は事前予約が必須。また、運転マナーは荒く、特にラウンドアバウトでの優先順位には注意が必要です。配車アプリは、Uber(主にBlack/高級車)や欧州で普及している「FreeNow」が利用可能です。流しのタクシーは存在せず、必ず「Taxi」と書かれた専用乗り場から乗るか、電話・アプリで呼ぶ必要があります。正規タクシーは白塗りで、ドアに自治体の紋章があります。

交通リスク評価

公共交通機関における最大のリスクは、混雑に乗じた「組織的なスリ」です。特に乗降時の混乱や、ドア付近に立つ乗客を狙うグループが報告されています。また、月数回発生するストライキ(Sciopero)は、鉄道、地下鉄、航空のすべてを麻痺させる可能性があるため、運輸省の公式サイトやSNSで最新情報を常に確認する必要があります。深夜の駅周辺は犯罪の発生率が高まるため、公共交通から宿泊先への移動にはタクシーの利用を強く推奨します。

都市別交通ガイド

ローマ

地下鉄: A, B, Cの3路線。A線は観光地に近く便利ですが、スリが最も多発しています。

バス: 網の目のように走っていますが、時刻表通りには来ません。64番バスは「スリ急行」と呼ばれ特に危険。

タクシー: FreeNowアプリが主流。ボッタクリ防止のため、公式乗り場から乗車してください。

徒歩・自転車: 中心部は石畳が多く、徒歩が基本。電動キックボードのシェアサービスも普及していますが運転には注意。

費用目安: 1回券(100分有効)€1.50。24/48/72時間券もあります。

ミラノ

地下鉄: 5路線あり、非常に清潔で効率的。最新のM4線はリナーテ空港と直結しています。

バス: トラム(路面電車)が発達しており、街の風景を楽しみながら移動できます。

タクシー: Uber Blackが充実していますが、高額です。タクシーは電話呼び出しが一般的。

徒歩・自転車: 平坦なため自転車移動が盛ん。「BikeMi」というシェアサイクルが便利です。

費用目安: 1回券(90分有効)€2.20。1日券€7.60。

ナポリ

地下鉄: 「芸術の地下鉄」と呼ばれ、駅のデザインが美しいことで有名。1号線が主要観光地を網羅。

バス: 非常に混雑しており、治安面からも地下鉄やケーブルカー(フニコラーレ)の利用を推奨します。

タクシー: 基本料金の設定があるため、乗車時に「Tariffa Predeterminata(定額料金)」の適用を確認してください。

徒歩・自転車: 坂道が多く徒歩は体力を要します。細い路地はバイクの往来が激しく、歩行注意。

費用目安: 1回券€1.30。1日券€4.50。

大使館・長期滞在情報

在外公館ネットワーク

在イタリア日本国大使館

Embassy - ローマ

住所: Via Quintino Sella, 60, 00187 Roma

電話: +39-06-487991

管轄: ラツィオ州, トスカーナ州, カンパニア州など中部・南部

緊急対応: 24時間(閉館時は外部委託先より緊急連絡窓口へ転送)

在ミラノ日本国総領事館

Consulate General - ミラノ

住所: Via Privata Cesare Mangili 2/4, 20121 Milano

電話: +39-02-6241141

管轄: ロンバルディア州, ヴェネト州, ピエモンテ州など北部各州

緊急対応: 24時間対応

領事サービス

在外公館では、パスポートの盗難・紛失に伴う「帰国のための渡航書」の発給、事件・事故に巻き込まれた際の法的・医療的な助言、安否確認などの邦人保護業務を行っています。ただし、金銭の貸付や弁護士・通訳の費用負担、遺失物の直接的な捜索、ホテル予約などは対応範囲外です。2025年は聖年のため、電話が繋がりにくくなる可能性があるため、緊急時以外は公式サイトの情報を確認した上でのメール相談を推奨します。

長期滞在ビザ

日本国籍者が90日を超えて滞在する場合、必ず渡航前に日本国内のイタリア大使館・領事館で就労、就学、家族、またはリタイアメント(選択居住)ビザを取得する必要があります。入国後は8営業日以内に現地の警察署(Questura)で滞在許可証(Permesso di Soggiorno)を申請しなければなりませんが、この手続きは非常に時間がかかり(数ヶ月〜1年)、指紋採取や面談が伴います。2025年は治安維持のための検問も強化されており、滞在許可の遅延が日常生活に影響を及ぼす可能性があるため、手続きは余裕を持って進める必要があります。

リモートワーク・デジタルノマド

イタリアは2024年より正式に「デジタルノマドビザ」の運用を開始しました。EU外の高度技能職者が対象で、年間収入が約3万ユーロ以上、適切な健康保険、宿泊先の証明などの条件を満たせば、1年間の滞在許可が得られ、更新も可能です。ミラノ、ボローニャ、フィレンツェといった都市はWiFi環境も整っており、コワーキングスペースも充実しています。ただし、住居契約時には「Codice Fiscale(納税番号)」が必要となり、この取得手続きに数週間かかることもあるため、事前の準備が重要です。

ビジネスビザ

90日以内の商用目的(会議、市場調査等)であれば、日本国籍者はビザなしでの入国が可能です。ただし、イタリア企業で実際に「働く」場合は、期間に関わらず就労ビザと「Nulla Osta(労働許可)」が必要です。ビジネス文化として、対面での信頼関係が非常に重視されるため、ビデオ会議よりも現地訪問を好む傾向があります。また、名刺交換よりもまずは挨拶と自己紹介が優先されます。聖年期間中のローマ周辺でのビジネスアポは、交通の遅延が避けられないため、移動時間にかなりの余裕を持たせる必要があります。

推奨防犯装備

セキュリティポーチ

必須

防犯グッズ

服の下に隠せる薄型のポーチ。パスポートや高額紙幣は常に体から離さない場所に保管し、外から見えないようにします。

ワイヤーロック

必須

防犯グッズ

列車の移動中やカフェで荷物を固定するために使用。一瞬の隙を突いた持ち去り(置き引き)を物理的に防ぐのに有効です。

モバイルバッテリー

推奨

通信機器

交通アプリや翻訳、地図の使用頻度が高いため、外出先での電池切れを防ぎます。緊急連絡手段の維持に直結します。

海外旅行保険(英文付帯)

必須

保険

高額な医療費や盗難被害に備え、日本語サポートが付いた保険。英文の証明書があると現地の病院受診がスムーズです。

スキミング防止ケース

推奨

防犯グッズ

地下鉄内などでの非接触型犯罪を防ぎます。特に組織的なスリグループが多発するローマやミラノでは重要です。

予備のクレジットカード

必須

金融

盗難や磁気不良に備え、異なる国際ブランドのカードを2枚以上持ち、別々の場所に保管することを強く推奨します。

指差しイタリア語帳/アプリ

推奨

通信機器

オフラインでも使える翻訳ツール。地方や緊急時に英語が通じない場合でも、基本的な意思疎通が可能になります。

ダミー財布

オプション

防犯グッズ

少額の現金と期限切れカードを入れ、強盗に遭遇した際の身代わりとして用意。本物の貴重品は隠しポケットに保持します。

ジップロック/防水袋

オプション

衛生用品

雨天やアクア・アルタ対策。貴重品や電子機器を水濡れから守るだけでなく、荷物の小分け管理にも役立ちます。

ドアストッパー

オプション

防犯グッズ

宿泊施設のセキュリティ強化。特に格安宿や一人旅で、就寝中の予期せぬ侵入を防ぐための物理的防護策です。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

イタリアは女性一人旅でも比較的安全に楽しめる国ですが、特有の配慮が必要です。イタリア人男性による積極的な声かけは日常的で、多くは悪意のない「ナンパ」ですが、執拗な場合は毅然とした態度で「No, grazie(ノー、グラッツェ)」と断り、相手にせず立ち去ってください。夜間のテルミニ駅やミラノ中央駅周辺、暗い路地は女性の一歩歩きを避けるべきエリアです。また、2023年には性犯罪の報告が微増しているため、深夜のバーやクラブでの過度な飲酒、見知らぬ人からの飲み物の提供には厳重な注意を払ってください。服装については街中では自由ですが、宗教施設を訪れる際は肩や膝を露出させないストール等を常に持参することを推奨します。生理用品はスーパーや薬局(Farmacia)で日本と同様に購入可能ですが、日本製ほどの品質を求める場合は持参することをお勧めします。

LGBTQ+旅行者向けガイド

イタリアはカトリックの影響が強い国ですが、LGBTQ+に対する社会的受容度は都市部(特にミラノやローマ)では非常に高まっています。2016年に同性カップルのシビル・ユニオンが法的に認められており、主要都市にはゲイフレンドリーなバーやクラブが点在しています。ただし、地方都市や南部、あるいは宗教的な地域では、保守的な価値観が根強く残っている場合があり、公の場での過度な親密表現に対して冷ややかな視線を向けられることもあります。一般的な旅行として不当な扱いを受けることは稀ですが、保守的な環境ではプライバシーを尊重し、周囲の雰囲気に合わせた行動をとるのが賢明です。毎年6月には各都市で大規模なプライド・パレードが開催され、非常に開放的で友好的な雰囲気に包まれます。

家族・シニア旅行者向けガイド

イタリア人は一般的に子供と高齢者に対して非常に寛容で親切です。子供連れの場合、レストランでは「バンビーノ」として歓迎され、メニューにないシンプルなパスタを用意してくれることも多いです。ただし、古い都市は石畳が多く、ベビーカーの移動は非常に困難なため、軽量のバギーや抱っこ紐の持参が必須です。また、博物館などは事前予約がないと長蛇の列に並ぶことになり、子供や高齢者には過酷なため、すべての予約を済ませておくことが成功の鍵です。高齢者の旅行者にとって、イタリアの猛暑(7〜8月)は深刻な健康リスクとなるため、この時期を避けるか、午後の最も暑い時間はホテルで休む「リポゾ」を取り入れたゆったりしたスケジュールを組んでください。公衆トイレの少なさも課題となるため、清潔なトイレがあるカフェをあらかじめ確認しておく、または宿泊先の立地を観光の中心部に選ぶなどの工夫が必要です。2025年の聖年はバチカン周辺が極度に混雑し、徒歩移動の距離も長くなるため、無理のない行程管理が求められます。

安全に関するよくある質問

イタリアの治安は悪いですか?

重犯罪は少ないですが、スリや置き引きなどの街頭犯罪は欧州でも多い部類です。特に観光客は標的になりやすいため、日本と同等の感覚でいると被害に遭う確率が非常に高くなります。

夜間の一人歩きはできますか?

都市部の歴史的中心地区(人通りが多い場所)であれば概ね安全ですが、駅周辺や郊外の暗い路地は避けるべきです。特に深夜はタクシー利用を強く推奨します。

スリの多い場所はどこですか?

ローマの地下鉄A線、バス64番、テルミニ駅、ミラノ中央駅、フィレンツェのドゥオモ広場周辺など、観光客が密集する場所がスリの仕事場です。

偽警官を見分ける方法はありますか?

本物の警官が路上で財布の中身を改めたり現金を触ったりすることはありません。そう言われたら偽物と断定し、人通りの多い場所へ移動して周囲に助けを求めてください。

タクシーでボッタクられないためには?

白塗りの正規タクシーを利用し、必ずメーターが作動しているか確認してください。定額料金(空港〜市内等)の場合は、乗車前に運転手とその金額を確認することが重要です。

レストランでの法外な請求を防ぐには?

必ずメニューの価格を確認し、特にg単位の価格(ステーキや魚)には注意してください。「本日のおすすめ」を注文する際は事前に値段を聞くことが失礼にはなりません。

ジプシー(ロマ)の子供に話しかけられたら?

組織的なスリの役割分担として、子供が気を引いている隙に大人が盗むパターンが多いです。無視してすぐにその場を離れてください。

荷物を置いて席を離れてもいいですか?

ホテルのロビーや高級カフェであっても、財布やスマホを置いて席を立つことは厳禁です。常に体から離さない、またはワイヤーロックで固定してください。

デモに遭遇したらどうすればいいですか?

野次馬として近づかず、速やかにその場を離れてください。平和的なデモであっても、警察との衝突に発展し催涙ガス等が使用される場合があります。

パスポートのコピーは有効ですか?

紛失時の手続きや身分証明として有効ですが、原本が必要な場面(ホテルチェックイン、免税手続き)も多いため、原本はセキュリティポーチに入れて肌身離さず持ち歩くのが基本です。

実用的なよくある質問

水道水は飲めますか?

はい、基本的には安全に飲めます。街中にある噴水「ナゾーネ」の水も飲用可能です。ただし、石灰分が多いため、気になる方はミネラルウォーターを購入してください。

チップはいくら渡すべきですか?

義務ではありませんが、レストランでは端数を切り上げるか、1人€1〜2程度置くと感謝されます。レシートに「Coperto」があれば席料は支払い済みです。

日曜日に観光はできますか?

主要な美術館や遺跡は開いていますが、商店は休業する場合が多いです。また、教会内は礼拝中は観光客の立ち入りが制限されることがあります。

トイレはどうやって見つけますか?

公衆トイレは少ないため、Bar(カフェ)に入り、コーヒーを注文して借りるのがイタリア流です。チップとして€1程度渡すか、注文するのがマナーです。

電車の切符はどこで買えますか?

駅の券売機、窓口、または各鉄道会社のアプリ(Trenitalia, Italo)で購入できます。特急は事前予約の方が圧倒的に安くなります。

コンセントの形は?

丸ピン2本のCタイプ、または丸ピン3本のLタイプです。230Vのため、日本の100V専用機器は変圧器が必要です。

ストライキ(Sciopero)の情報はどう得ますか?

運輸省(MIT)の公式サイトや鉄道会社のSNSで数日前から告知されます。当日は運行が完全に止まることもあるため、旅程の変更が必要な場合があります。

英語は通じますか?

主要観光地ではほぼ通じますが、地方の商店、タクシー運転手、高齢者には通じないことも多いです。簡単なイタリア語を覚えておくと非常にスムーズです。

免税手続き(Tax Free)はどうすればいいですか?

1店舗で一定額以上購入した場合、パスポートを提示して書類を作成してもらい、出国時に空港の税関でスタンプを受け、払い戻しカウンターへ向かいます。

日曜日はスーパーも休みですか?

都市部の大型店は開いていることが多いですが、個人経営店や地方では完全に閉まります。土曜日までに必要なものを買っておくのが賢明です。

イタリアの治安に関するよくある質問

イタリアの治安は良い?悪い?

イタリアは欧米諸国の中で殺人などの凶悪犯罪率は極めて低い水準にあります。しかし、2025年のローマ聖年や2026年冬季五輪といった大規模イベントが続く影響で、観光客を狙った組織的なスリや置き引きなどの街頭犯罪が非常に増えています。特に主要都市の公共交通機関や観光名所では、日本のような感覚でいると被害に遭う確率が高く、治安が良いと油断するのは禁物です。適切な警戒心を持っていれば安全に観光できますが、軽犯罪については「治安は厳しい」という認識を持つべきです。

イタリアで危険な地域はどこ?

特に警戒が必要なのはミラノ、ローマ、ナポリの3都市です。ミラノでは中央駅周辺の犯罪発生率が国内最高レベルにあり、夜間の独り歩きは極めて危険です。ローマでは聖年の影響で混雑するテルミニ駅やバチカン周辺でのスリが多発しています。ナポリは中央駅やスペイン地区などでバイクによるひったくり(シッポ)が伝統的に多く、細い路地への迷い込みに注意が必要です。また、フィレンツェやベネチアの歴史的中心部も観光客を狙った窃盗団が常に活動しています。

イタリア旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」と言われる主な理由は、組織化されたスリや詐欺の巧妙さにあります。命を狙われるような危険は稀ですが、油断していると一瞬で財布やパスポートを盗まれるリスクはあります。2025年から2026年にかけては観光客が急増するため、混雑によるトラブルも予想されます。しかし、防犯ベルトを使用する、カバンを体の前に持つ、怪しい人物には応じないといった基本的な対策を徹底すれば、旅行自体は十分に楽しめます。リスクを理解し、準備を整えていくことが大切です。

イタリアは女性一人でも怖くない?

日中の観光地であれば女性一人でも過度に怖がる必要はありませんが、いくつか注意点があります。特に南イタリアでは「チアオ」と声をかけられるナンパが多く、しつこい場合は無視する毅然とした態度が必要です。また、夜間のミラノ中央駅やローマのテルミニ駅周辺の裏通りは雰囲気が悪く、犯罪に巻き込まれるリスクが高まるため避けてください。公共交通機関での過度なスマートフォンの使用も控え、常に周囲に気を配ることが「怖い」思いをしないための最大の防衛策となります。

イタリアでスリに遭わないための対策は?

スリ対策には「隙を見せない」ことが最も重要です。リュックは必ず前に抱えて持ち、ファスナーにはダイヤル錠などをつけるのが効果的です。また、財布はポケットに入れず、貴重品は服の下に装着するセキュリティポーチに保管してください。地下鉄の乗降時や、観光スポットで写真を撮っている最中に背後から狙われるケースが多発しています。複数人で話しかけて注意を逸らす「グループスリ」も存在するため、不自然に近づいてくる人物には即座に距離を置くようにしましょう。

イタリアで多い詐欺の手口は?

代表的な詐欺には「ケチャップ詐欺」や「ミサンガ詐欺」があります。ケチャップ詐欺は、服に汚れがついていると指摘して拭くフリをしながら貴重品を盗む手法です。ミサンガ詐欺は「友情の印」と言って強引に糸を巻き付け、後から高額な代金を請求します。また、駅での券売機操作を勝手に手伝い、お釣りを奪う手口も一般的です。見知らぬ人からの親切な申し出や、勝手に体に触れようとする行為には「NO」とはっきり伝え、関わらないことが詐欺被害を防ぐ鉄則です。

イタリアで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人旅行者は「現金を持ち歩いている」「警戒心が低い」と思われやすく、組織的な窃盗グループの格好の標的になります。具体的には、レストランでの食事中に椅子にかけていたバッグを盗まれる、移動中の列車内で網棚に置いた荷物が消えるといった置き引き被害が目立ちます。また、スマートフォンや高級時計の強奪も増えています。日本と同じ感覚で「荷物を置いて席を立つ」「無防備に写真を撮る」といった行動は、犯罪者を引き寄せる原因となるため厳禁です。

イタリア旅行で注意すべきことは?

防犯面以外で注意すべきは、頻発する公共交通機関の「ストライキ」です。イタリアでは鉄道やバス、航空便のストライキが日常的に発生し、移動計画が大幅に狂うことがあります。旅行中は現地のニュースやSNSで最新情報を常に確認してください。また、2025年の聖年や2026年五輪期間中は、テロ警戒レベルが最高水準に引き上げられています。警察や軍が配備されている場所では指示に従い、人混みでの滞在時間は必要最小限に留めるなどの配慮が必要です。

イタリアで起こりやすいトラブルは?

最も多いのはパスポートの盗難に伴う再発行トラブルです。盗難に遭うと、現地の警察での被害届作成や領事館での手続きに数日を要し、その後の旅行日程を全てキャンセルせざるを得なくなります。また、ベネチアでは「アクア・アルタ」と呼ばれる高潮による浸水が発生し、観光が制限されることもあります。さらに、無許可のガイドやタクシーによる法外な料金請求も報告されており、公的なサービス以外を利用する際は事前に料金を確認するなどの注意が必要です。

イタリアで被害に遭ったらどうする?

万が一被害に遭った場合は、まず現地の警察(PoliziaまたはCarabinieri)へ行き、盗難届(Denuncia)を作成してもらいます。これは保険の請求やパスポートの再発行に不可欠です。パスポートを紛失した場合は、ローマの大使館やミラノの総領事館へ連絡し、指示を仰いでください。クレジットカードを盗まれた場合は、直ちにカード会社へ連絡して利用停止措置を取ります。緊急時に備え、現地の警察の電話番号(112)や大使館の連絡先、パスポートのコピーを別途保管しておくことが重要です。

イタリアの治安詳細

イタリアの治安概要

イタリアの治安スコアは76/100と、欧米諸国の中では比較的安定していますが、2025年のローマ聖年や2026年冬季五輪に向けた大規模な人流拡大に伴い、軽犯罪のリスクが過去最高水準に達しています。殺傷などの凶悪犯罪は少ないものの、観光客を狙った組織的なスリや詐欺、置き引きが都市部で激増しています。日本人旅行者は依然として標的になりやすく、従来の「観光大国」というイメージを捨て、徹底した自己防衛策を講じる必要があります。

イタリアは危険?やばい?

イタリアが「危険」「やばい」と言われる主な要因は、特に主要駅周辺や観光名所における窃盗団の活動です。ミラノ中央駅やローマのテルミニ駅はレベル3の警戒が必要で、不法滞在者や薬物関連のトラブルも見られます。凶悪なテロや強盗のリスクは他国と同等ですが、パスポートや全財産を一瞬で失う「都市型犯罪」に関しては、非常に高い警戒が求められます。特に2026年五輪前後の混雑期は、犯罪者にとっても稼ぎ時となるため、通常以上の注意が必要です。

イタリアは怖い?一人旅でも大丈夫?

女性一人旅や初めての海外旅行で「怖い」と感じる場面は、主に都市部の夜間や南イタリアでの積極的なナンパ、あるいは不潔な路地裏での雰囲気に起因します。日中の主要観光エリアであれば過度に恐れる必要はありませんが、ミラノやローマの駅周辺の裏通りは夜間の独り歩きを避けてください。周囲に隙を見せないよう、常に目的を持って堂々と歩き、不自然に接近してくる人物には毅然とした態度で接することで、多くのリスクを回避できます。

スリ・詐欺・犯罪の実態

スリの手口は極めて巧妙で、複数人のグループで行われます。一人が話しかけたり、ケチャップをかけたりして注意を逸らす間に、仲間がカバンから財布を抜き取ります。公共交通機関の乗降時や、狭い通路での立ち止まりは格好の餌食です。詐欺では「ミサンガ」や「バラの花」を強引に渡し、法外な料金を請求する古典的な手法から、偽警察官による所持品検査を装った窃盗まで多岐にわたります。特に日本人は押しに弱いと見なされているため、毅然とした拒絶が必要です。

地域別の危険度

地域別では、ミラノ中央駅周辺が国内で最も犯罪率が高く、夜間はレベル3の危険度です。ローマはテルミニ駅と聖年の主会場となるバチカン周辺でのスリが多発しています(レベル3)。ナポリは伝統的にひったくりが多く、スペイン地区などの細い路地は避けるべきです(レベル3)。フィレンツェやベネチアの歴史的中心部はレベル2ですが、観光名所でのスリ被害が絶えません。北部のリゾート地などは比較的安全ですが、2026年五輪の会場周辺は今後、警戒レベルが上昇する可能性があります。

イタリア旅行で注意すべきポイント

旅行者が最も注意すべきは「荷物の管理」と「周囲への警戒」です。レストランでバッグを足元に置く、スマホをテーブルに置く、列車内で荷物を網棚に置いて寝るなどの行為は厳禁です。また、2025年から2026年にかけてはストライキによる交通機関の混乱が予想されるため、移動には余裕を持つことが重要です。テロ警戒レベルも高まっており、大規模な集会やデモが発生している場所には近づかないよう、常に現地の最新ニュースを確認してください。

よくあるトラブル事例

実際のトラブル事例として多いのは、ローマのテルミニ駅で切符購入を助けるフリをした男にバッグを奪われたケースや、フィレンツェのドゥオモ周辺で「ケチャップ詐欺」に遭い、服を拭いている間にパスポートと現金を全て失った事例です。また、ミラノで高級時計を腕から直接強奪されるといった強引な事件も報告されています。さらに、列車移動中に親しげに話しかけてきた人物に睡眠薬入りの飲み物を勧められ、意識を失っている間に全財産を盗まれる「睡眠薬強盗」の被害も稀に発生しています。

被害に遭った場合の対応

被害に遭った際は、まず周辺の警察官に助けを求めるか、112番へ通報します。盗難届(Denuncia)の受理番号は、保険請求やパスポート再発行の際に必須となります。ローマの日本国大使館(+39-06-487991)やミラノの総領事館の連絡先をメモしておき、パスポート紛失時は即座に連絡してください。クレジットカード会社への停止連絡も迅速に行う必要があります。万が一に備え、海外旅行保険への加入はもちろん、緊急連絡先リストとパスポートのコピーをデジタルと紙の両方で用意しておくことが推奨されます。

データソース

公的機関