総合評価
軽犯罪(スリ・詐欺)の発生率が非常に高く、観光客は常に警戒を要する。一方で凶悪犯罪は限定的だが、近年は路上強盗が増加傾向にある。
身体的安全 (B-)
殺人は稀だが、夜間の路上強盗は2019年比で51.3%増加しており、特に人通りの少ない路地や深夜の駅周辺での物理的衝突リスクが高まっている。
医療・衛生 (A-)
UPMC Salvator Mundiなど英語対応可能な高品質な私立・公立病院が複数存在し、24時間営業の当番薬局制度も整備されており、医療アクセスは良好。
詐欺 (E+)
偽警官、ミサンガ、偽グラディエーター、絵画踏みつけなど多種多様かつ組織的な詐欺が主要観光地で常態化しており、最も警戒すべきリスクである。
テロ (B)
主要国としてテロ警戒レベルは維持されているが、直近の具体的なテロ事件は報告されていない。主要観光地には軍や警察が配置され抑止力が働いている。
スリ (E)
地下鉄A線やテルミニ駅での集団スリが深刻。認知件数は1日平均約92件に達し、全犯罪の4割以上が窃盗であるため、公共交通機関での警戒は必須。
暴力犯罪 (C+)
観光客を狙った暴力的な事件は稀だが、睡眠薬強盗や夜間の集団による強盗が増加。性犯罪も前年比7.5%増加しており、治安の悪化が見られる。
最新インテリジェンスレポート
ローマはミラノに次いでイタリアで2番目に犯罪率が高い都市であり、2024年の統計では前年比5.29%の犯罪増加が記録されています。パンデミック後の観光客回復に伴い、スリや詐欺などの軽犯罪が爆発的に増加しており、特に地下鉄や主要広場での組織的な犯行が目立ちます。凶悪犯罪は少ないものの、夜間の強盗や性犯罪も増加傾向にあり、十分な警戒が必要です。
現在の状況
2024年の総犯罪件数は約270,407件に達し、1日あたり平均92件のスリが発生しています。特に地下鉄A線のTermini-Spagna間やバチカン行きのバス(40番・64番)は、組織化されたスリグループの主要な活動拠点となっています。最近では「偽警察官」による財布チェックや、コロッセオ周辺での「偽グラディエーター」による法外な撮影料要求(最大500ユーロの事例あり)など、観光客を直接脅すような強引な手口が目立っています。また、レストランのテラス席での置き引きや、ケチャップをかけるなどの注意を逸らす手法も依然として多発しており、隙を見せない行動が求められます。
背景分析
ローマの犯罪増加の背景には、パンデミック後の観光需要の急回復に伴う「ターゲット(観光客)」の増大と、それに便乗した周辺国や移民コミュニティの一部による組織的な窃盗グループの流入があります。失業率やインフレによる経済的不安定も、軽犯罪に手を染める動機となっています。また、イタリア内務省の統計によると、2019年比で路上強盗が51.3%増加しており、これは社会的格差の拡大と、匿名性の高い流動型犯罪グループ(トクリュウ的な組織)の台頭が影響していると考えられます。警察の対応は事務的であり、軽犯罪の検挙率が低いことも、犯行が大胆になる一因となっています。
政治・社会情勢
首都であるローマでは、政府方針に対する抗議デモや公共交通機関のストライキが頻繁に発生します。2024年も主要な広場での集会や、労働組合による定期的なストライキが観光に影響を与えています。多くは平和的ですが、警察との衝突が発生する場合もあるため、デモ隊には近づかないことが賢明です。また、欧米全域でのテロ警戒レベルの維持に加え、不法移民問題に関する政治的緊張も続いており、特定の地区(Esquilino周辺など)では夜間の治安維持が政治的な課題となっています。
重要ポイント
- ! 公共交通機関、特に地下鉄A線とバス64番内ではバッグを常に前に抱え、ファスナーを手で隠すこと。
- ! 「警察」を名乗る私服の男に呼び止められても、路上で財布を見せてはいけない。警察署への同行を提案すること。
- ! コロッセオ周辺のグラディエーターとは目を合わせず、写真撮影の誘いも完全に無視すること。
- ! テルミニ駅の自販機周辺で助けてくる人物は100%詐欺師またはスリの仲間と考え、スタッフ以外の手助けは断る。
- ! 足元に置かれた絵画や、無理やり渡されるミサンガ、バラは絶対に触れず、物理的に距離を置くこと。
- ! レストランではバッグを椅子の背もたれに掛けず、足の間に置くかストラップを椅子に固定する。
- ! 緊急時は欧州共通番号「112」に連絡。英語対応が可能であり、警察・救急・消防を一括で呼び出せる。
- ! 睡眠薬強盗の被害も報告されているため、見知らぬ人物から提供される飲食物は絶対に口にしない。
- ! 深夜のテルミニ駅周辺やEsquilino地区は、1人歩きを避け、タクシーなどの安全な移動手段を選択する。
- ! パスポートの紛失に備え、コピーを別所に保管し、在イタリア日本国大使館の場所を事前に把握しておく。
エリア別安全情報(タクティカルマップ)
ローマの治安構造は「観光スポット=軽犯罪多発地帯」という明確な傾向があります。テルミニ駅を起点に東西に広がるエリアは特に警戒が必要です。移動は可能な限り大通りを選び、地下鉄よりも徒歩やタクシー(公式の白タクシーのみ)を利用することでリスクを軽減できます。
テルミニ駅構内(Termini)
危険チケット購入時の「助っ人詐欺」や、混雑に乗じた集団スリが多発。偽警官による声掛けもこの周辺で最も多い。
エスクイリーノ(Esquilino)
危険テルミニ駅南側に位置し、移民コミュニティが多い。夜間は路上強盗や薬物取引の現場となりやすく、治安が急速に悪化する。
コロッセオ・フォロロマーノ周辺
注意偽グラディエーターによる恐喝や、ミサンガ売りが多数常駐。観光客が密集するため、プロのスリ集団の狩場となっている。
スペイン広場周辺
注意絵画踏みつけ詐欺やスリが頻発。高級ショップが多いが、その分裕福な観光客を狙った尾行型のスリに注意が必要。
地下鉄A線(Termini-Spagna間)
危険ローマで最もスリ被害が集中する区間。車内だけでなく、駅のエレベーターやエスカレーターでの集団スリが常態化。
トラステヴェレ地区(Trastevere)
注意夜の繁華街として人気だが、狭い路地でスクーターによるひったくりが多発。酔客を狙った強盗も発生している。
テスタッチョ地区(Testaccio)
安全地元コミュニティが強く、ローマ市内では比較的安全。活気があるが観光客狙いの犯罪組織の活動は少ない。
プラティ地区(Prati)
安全バチカン近くの高級住宅・ビジネス街。警察のパトロールが頻繁で、観光地中心部に比べると治安は安定している。
脅威プロファイリング
ローマの治安状況は、2024年の統計で総犯罪件数が前年比5.29%増加し、特にスリや詐欺などの軽犯罪が深刻化しています。人口10万人あたりの犯罪認知件数はイタリア国内で3位(ミラノ、フィレンツェに次ぐ)であり、特に観光客を狙った組織的な窃盗グループが活動を活発化させています。犯罪の約44%が窃盗で、1日平均92件のスリが発生している事実は無視できません。特に地下鉄A線、テルミニ駅周辺、コロッセオなどの主要観光スポットでは、親切を装った詐欺から、身体的接触を伴う集団スリまで多岐にわたる手口が確認されています。夜間の路上強盗も2019年比で50%以上増加しており、観光客の回復に伴い、犯罪グループもより洗練された組織的な動きを見せています。訪問者は「自分は狙われている」という前提で、徹底した防犯意識を持つことが不可欠です。
地下鉄A線・集団スリグループ
Metro Line A Pickpocket Gangs
グループ規模: 3-5人の男女グループ
ターゲット: 地下鉄A線のTermini駅からSpagna駅間を利用する観光客。特に大きな荷物を持つ人や、スマートフォンに夢中になっている個人旅行者が標的となる。集団でターゲットを包囲し、物理的に圧迫する。
活動場所: 地下鉄A線(Termini駅), 地下鉄A線(Spagna駅), 地下鉄A線(Ottaviano駅), 地下鉄B線(Colosseo駅)
活動時間: 終日(特にラッシュ時と観光客が増える10:00-18:00)
手口:
主に地下鉄A線の混雑した車内や乗降時に発生します。犯行グループは3人から5人の若い女性や子供を含む混成チームで動くことが多く、ターゲットをドア付近でわざと取り囲み、もみくちゃの状態を作り出します。一人がターゲットの注意を引く(道を尋ねる、わざと足をぶつける、または単に押し寄せる)間に、別のメンバーがコートのポケットやバッグのファスナーを巧みに開け、財布やスマートフォンを抜き取ります。犯行は電車が駅に到着し、ドアが開く瞬間に実行されることが多く、盗んだ直後に犯人はホームへ逃走し、ターゲットが気づいた時にはドアが閉まって追跡不能になるというシナリオが一般的です。2024年の統計では1日平均92件のスリが発生しており、その多くがこの手口です。
対策:
バッグは必ず体の前で抱え、ファスナーの開閉口を手で押さえるように持ちます。リュックサックを背負うのは厳禁です。スマートフォンをポケットに入れたままにせず、ネックストラップ等で固定してください。車内では可能な限りドア付近を避け、車両の中ほどへ移動します。見知らぬグループに囲まれたと感じたら、即座にその場を離れるか、大きな声を出して周囲の注意を引いてください。多額の現金は持ち歩かず、貴重品は分散して所持することが重要です。
偽グラディエーター写真詐欺
Fake Gladiator Extortion
グループ規模: 2-3人の男性
ターゲット: コロッセオ周辺で記念撮影をしている観光客。特に家族連れやカップルなど、断りづらい雰囲気を持つグループが狙われる。2023年に活動が法律で禁止されたが、依然として横行している。
活動場所: コロッセオ周辺, フォロ・ロマーノ入口, コンスタンティヌスの凱旋門付近
活動時間: 09:00-17:00(観光施設の開館時間内)
手口:
古代ローマの兵士(グラディエーター)の格好をした男たちが、コロッセオ周辺を徘徊しています。彼らは非常に親欲に「ハロー!一緒に写真を撮ろう」と声をかけ、観光客の肩を組んだり、ポーズを指定したりして強引に写真を撮らせます。撮影が終わった途端、態度は一変し、法外な撮影料(通常20ユーロから、悪質な場合は数百ユーロ)を要求します。断ろうとすると、仲間の男たちが集まってきて威圧的な態度で取り囲み、支払うまで解放しないといった心理的な脅迫を行います。2024年には、1人の観光客から500ユーロを脅し取った事例も報告されており、単なる詐欺ではなく恐喝に近い手口に発展することがあります。
対策:
彼らが近づいてきても完全に無視し、目を合わせないことが最善です。もし勝手に写真に入り込んできたら、すぐに撮影を止めてその場を離れてください。絶対に「無料(Free)」という言葉を信じてはいけません。万が一、金銭を要求された場合は、毅然とした態度で拒否し、周囲に助けを求めるか「警察(Polizia)」と呼んでください。彼らは違法に活動しているため、警察を呼ばれることを極端に嫌います。
ニセ警官・所持品検査詐欺
Fake Police Search Scam
グループ規模: 2人の男性(私服)
ターゲット: テルミニ駅周辺やナツィオナーレ通りを歩く中東系、アジア系などの外国人観光客。一人歩きや、道に迷っている様子の旅行者が標的になりやすい。
活動場所: テルミニ駅周辺, ナツィオナーレ通り, サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂付近
活動時間: 10:00-20:00
手口:
私服の男2人組が近づき、偽の警察手帳やバッジを一瞬だけ提示します。「麻薬捜査中である」または「偽札が流通しているためチェックが必要だ」と偽り、財布やパスポートの提示を求めます。観光客が財布を渡すと、彼らは中身を確認する振りをしながら、熟練した手つきで一部の紙幣(特に高額紙幣)を抜き取ります。確認が終わると「問題ない」と言って財布を返しますが、被害者が紙幣が足りないことに気づくのは、彼らが立ち去った後です。本物のイタリア警察が路上で予告なしに財布の中身をチェックすることは法的にあり得ませんが、権威を装った態度に圧倒されて従ってしまう被害が後を絶ちません。
対策:
私服で警察を名乗る者が近づいてきたら、まず疑ってください。財布を渡す前に「近くの警察署(Questura)へ一緒に行こう」と提案してください。本物の警官であれば拒否しませんが、詐欺師であればこの提案を聞いた途端に逃げ出します。また、身分証の提示を求める権利があなたにはあります。路上での現金確認には絶対に応じず、不審な場合は周囲の店に入り助けを求めてください。
ミサンガ強引売りつけ詐欺
Misanga/Bracelet Scam
グループ規模: 単独または2人
ターゲット: 有名広場や観光スポットで立ち止まっている観光客。特に若年層や1人歩きの旅行者が狙われやすい。「アフリカの友情」などのキーワードで親近感を演出する。
活動場所: スペイン広場, ナヴォーナ広場, ポポロ広場, サン・ピエトロ広場周辺
活動時間: 10:00-19:00
手口:
犯人は笑顔で近づき、「ギフトだ」「友情の証だ」と言いながら、色とりどりの糸(ミサンガ)を差し出します。ターゲットが手を差し出したり、拒否せず立ち止まったりすると、その瞬間に手首に強引に糸を巻き付け、複雑な結び目を作って自分では外せないようにします。装着が終わった途端に態度を豹変させ、5ユーロから20ユーロ程度の「寄付」や「代金」を執拗に要求します。断ろうとすると「もう外せない」「友情を裏切るのか」と大声で詰め寄り、周囲の注目を浴びることで、恥ずかしさや恐怖から支払わざるを得ない状況に追い込みます。
対策:
話しかけられても絶対に足を止めず、差し出されたミサンガに触れないようにしてください。手を体の後ろに隠すか、ポケットに入れて接触を避けるのが効果的です。もし手首に巻かれそうになったら、強く「No!」と言って振り払ってください。物理的に受け取らないことが最大の防御です。また、観光地で「ギフト(Gift)」と言って近づいてくる見知らぬ者は100%詐欺であると認識してください。
自販機「助っ人」スリ・詐欺
Ticket Machine Help Scam
グループ規模: 1-2人(背後にスリの仲間がいる場合あり)
ターゲット: テルミニ駅の自動券売機で操作に迷っている旅行者。大きな荷物を持ち、周囲への警戒が薄れている人が狙われる。
活動場所: テルミニ駅構内, ティブルティーナ駅, 地下鉄各駅の券売機前
活動時間: 06:00-23:00(列車の運行時間中)
手口:
ターゲットが券売機でチケットを買おうとすると、親切を装って横から近づき、勝手にボタンを操作して「手助け」をします。支払いの際にお釣りを横取りする、または強引にチップを要求するのが第一の手口です。さらに悪質なケースでは、ターゲットが操作に集中している隙に、背後に控えた仲間のスリがバッグから貴重品を抜き取ります。特にクレジットカードでの支払いや、お釣りが出るタイミングが最も危険です。犯人は公式のスタッフを装っていることもありますが、制服を着ていない者が手助けをしてくる場合はほぼ間違いなくこの詐欺です。
対策:
公式の制服を着たスタッフ(Trenitalia等のロゴ入り)以外の手助けは、毅然とした態度ですべて断ってください。券売機を使用する際は、背後に誰もいないことを確認し、バッグは体の前に保持します。可能であれば、窓口(Biglietteria)で購入するか、スマートフォンの公式アプリで事前にEチケットを購入し、駅構内で券売機を使用する時間を最小限に抑えることが推奨されます。
ケチャップ(汚れ物)スリ
Stain/Distraction Scam
グループ規模: 2-3人
ターゲット: 高級そうな服装やバッグを持つ観光客、または広場で地図を確認している旅行者。隙のあるターゲットが慎重に選ばれる。
活動場所: トレビの泉周辺, パンテオン広場, サン・ピエトロ大聖堂付近
活動時間: 11:00-18:00
手口:
ターゲットの衣服やバッグに、わざとケチャップ、マヨネーズ、あるいは鳥の糞に見せかけた液体をこっそりかけます。その後、通りがかりの善意の第三者を装った別の犯人が「服が汚れていますよ」と声をかけます。犯人はティッシュなどで汚れを拭き取る振りをしながらターゲットの注意をそらし、その混乱に乗じて別の仲間が足元に置いたバッグや、ポケットの中の財布を盗み取ります。ターゲットが汚れに気を取られ、一時的に荷物への注意が散漫になる心理的盲点を突いた非常に巧妙な集団犯行です。
対策:
見知らぬ人から汚れを指摘されても、決してその場で拭いてもらわないでください。「大丈夫だ(No problem, grazie)」と言ってすぐにその場を離れ、ホテルやカフェのトイレなど、安全な場所へ移動してから自分で確認してください。他人に体を触らせることは非常に危険です。常に周囲の状況を確認し、予期せぬ身体接触があった場合は直ちに持ち物の無事を確認する習慣をつけてください。
スクーターによるひったくり
Scooter Bag Snatching
グループ規模: 2人(1台のスクーター)
ターゲット: 歩道でスマートフォンを操作している人、または道路側の肩にバッグをかけている歩行者。特に細い路地が多い旧市街で発生しやすい。
活動場所: トラステヴェレ地区, ナヴォーナ広場周辺の路地, モンティ地区
活動時間: 夕方から深夜(18:00-02:00)
手口:
2人乗りのスクーターが背後から静かに近づき、歩行者の脇を通り抜ける瞬間に、肩にかけているバッグや手に持っているスマートフォンを強引にひったくります。犯人はそのまま高速で逃走するため、追いかけることはほぼ不可能です。バッグを斜めがけにしていても、無理やり引きちぎろうとして転倒させられ、怪我を負うケースも報告されています。特にトラステヴェレ地区などの狭い路地や、夜間の静かな通りで発生しやすく、2019年比で路上強盗は51.3%も増加しています。
対策:
バッグは道路側ではない方の肩にかけ、可能であれば斜めがけにしてその上からコートを羽織るなどの工夫をしてください。歩道ではスマートフォンを露出させず、操作が必要な場合は壁際に背を向けて立ち止まってから行ってください。また、背後から近づくスクーターのエンジン音には常に注意を払う必要があります。万が一ひったくりに遭った場合は、引きずられて怪我をする危険があるため、無理に抵抗せず犯人の特徴やナンバープレートを覚えることに集中してください。
絵画踏みつけ弁償詐欺
Art Trample Extortion
グループ規模: 1-2人
ターゲット: 景色を眺めながら歩いている、あるいは写真撮影に夢中になっている観光客。足元への注意が疎かになっている人が狙われる。
活動場所: スペイン広場, パンテオン周辺, ポポロ広場
活動時間: 10:00-20:00
手口:
人通りの多い歩道の地面に、安価な複製画やアートプリントを直接並べて置きます。犯人はわざと気づきにくい場所に設置し、観光客が景色に気を取られて絵を踏んでしまうのを待ち構えています。ひとたび絵を踏んでしまうと、犯人は「自分の芸術作品を台無しにされた」「何時間もかけて描いたものだ」と激昂し、高額な弁償代(50〜100ユーロ程度)を要求します。周囲の仲間も加勢してターゲットを責め立てることで、罪悪感や恐怖心を煽り、その場で現金を支払わせようとします。
対策:
ローマの旧市街、特にスペイン広場やパンテオン周辺を歩く際は、常に足元に注意を払ってください。地面に広げられた不自然な展示物には近づかないことが肝要です。もし誤って踏んでしまった場合でも、法外な請求に応じる必要はありません。すぐにその場を離れるか、相手がしつこい場合は警察を呼ぶ姿勢を見せてください。彼らは法的な手続きを嫌うため、強気な態度を示すことで被害を回避できることが多いです。
時間帯別リスク評価
ローマの治安は「昼は組織的なスリ・詐欺」「夜は強盗・ひったくり」と、時間帯によってリスクの種類が変化します。2024年の犯罪統計が示す通り、前年比5.29%の犯罪増加が確認されており、特に観光客が集まる場所と時間は常に警戒を解かないことが重要です。
早朝
やや安全05:00-08:00
この時間帯は人通りが少なく、観光スポット周辺は比較的静かです。しかし、テルミニ駅周辺や地下鉄駅の入り口付近では、清掃や開店準備の隙を狙った「汚れ物スリ(ケチャップスリ)」の手口に注意が必要です。また、夜通し活動している浮浪者や、薬物中毒者と遭遇する可能性も否定できません。明るくなり始める時間帯ですが、一人での路地歩きは避け、移動は主要な大通りを選ぶようにしてください。公共交通機関はまだ混雑しておらず、物理的なスリのリスクは日中より低いですが、不自然に近づいてくる人物には警戒が必要です。
脅威:
- ・汚れ物スリ(衣服を汚して拭く振りをし、盗む)
- ・浮浪者による金銭要求
- ・人気のない路地でのひったくり
- ・早朝の駅構内での置き引き
推奨:
- ・目的地まで大通りを歩く
- ・背後から近づく足音に注意する
- ・不自然に話しかけてくる人物を完全に無視する
- ・タクシーを利用する場合は公式の乗り場から乗る
日中
警戒08:00-18:00
ローマで最も軽犯罪が多発する時間帯です。特に地下鉄A線の「Termini-Spagna間」や、バチカン行きのバス(64番・40番)内での集団スリが組織的に行われています。観光スポットではミサンガ詐欺やニセ警官詐欺、偽グラディエーターによる脅迫的な写真撮影代請求が多発します。2024年の統計ではスリが全犯罪の約44%を占めており、1日92件の認知件数があることを常に意識してください。混雑した場所では「自分の荷物が狙われている」という前提で行動する必要があります。食事中のレストランのテラス席での置き引きもこの時間帯に集中します。
脅威:
- ・地下鉄・バス内での集団スリ
- ・ミサンガ(ブレスレット)詐欺
- ・偽グラディエーターによる高額請求
- ・ニセ警官による財布チェック
- ・絵画踏みつけ詐欺
推奨:
- ・バッグは必ず体の前で抱え、手を添える
- ・ミサンガやバラを差し出されても絶対に手を出さない
- ・ニセ警官には「警察署へ行こう」と提案する
- ・地下鉄のドア付近には立たず、奥へ進む
夕方〜夜
注意18:00-23:00
夕食時のレストランや広場で、バラ売り詐欺や物乞いによる接触が増えます。トレビの泉やナヴォーナ広場などの主要スポットでは、写真撮影の隙を狙ったひったくりや、カバンから貴重品を抜き取るスリが横行します。特にテラス席での食事中は、椅子にバッグをかけたり、テーブルの上にスマートフォンを置いたりすることは極めて危険です。また、トラステヴェレ地区などの細い路地では、2人乗りのスクーターによるひったくり事例が報告されています。アルコールが入る時間帯であるため、自身の注意力が散漫にならないよう注意が必要です。
脅威:
- ・レストランのテラス席での置き引き
- ・スクーターによるバッグのひったくり
- ・バラ売り詐欺による執拗な勧誘
- ・混雑した広場での写真撮影中の窃盗
推奨:
- ・荷物のストラップを足や椅子の脚に通す
- ・スマホをテーブルの上に放置しない
- ・歩道の内側(車道から遠い側)を歩く
- ・過度な飲酒を避け、常に周囲を警戒する
深夜
危険23:00-05:00
2019年比で路上強盗が51.3%増加しているという統計があり、深夜の不用意な行動は非常に危険です。特にテルミニ駅周辺(エスクイリーノ地区)や、人気のない地下鉄駅周辺での強盗、薬物犯罪が多発しています。2024年には、睡眠薬を利用した強盗被害も報告されています。また、性犯罪の発生率も前年比7.5%増加しており、夜間の女性一人歩きは絶対に避けるべきです。公共交通機関の運行もまばらになり、人助けを装って近づく犯罪者も現れます。この時間帯の移動は、宿泊施設のドアトゥドアで公認タクシー(白色)を利用することを強く推奨します。
脅威:
- ・路上での暴力的な強盗
- ・睡眠薬強盗(バーなどで提供される飲み物)
- ・性犯罪
- ・非公式タクシー(白タク)によるぼったくり
推奨:
- ・移動には必ず正規のタクシー(白)を使用する
- ・見知らぬ人からの飲み物の誘いを断る
- ・深夜のテルミニ駅構内には立ち入らない
- ・万一襲われた場合は、抵抗せず身の安全を優先する
旅行者タイプ別アドバイス
女性一人旅
★★☆☆☆ローマは女性の一人歩きに対して注意が必要です。イタリア内務省の統計で性犯罪が前年比7.5%増加しており、特に夜間の独り歩きはリスクを伴います。昼間は「ナンパ」を装ったスリや、バラ売り詐欺のターゲットになりやすく、毅然とした態度で無視することが求められます。服装は過度に露出の多いものを避け、周囲に溶け込むようなスタイルが推奨されます。また、公共交通機関での密着を避けるためのポジショニングも重要です。
特有のリスク:
- ・夜間の路上でのつきまといや性被害
- ・ナンパを装った集団によるスリ
- ・レストランでのバラ売り詐欺の標的
- ・地下鉄内での不必要な身体接触
推奨事項:
- ・夜間はタクシーアプリ(FreeNowなど)を利用し、ドアトゥドアで移動する
- ・「NO」とはっきり言い、相手の目を見ずに立ち去る
- ・貴重品はセーフティベルトなどで衣服の下に隠す
- ・宿泊先は治安の良いプラーティ地区やテスタッチョ地区を選ぶ
- ・見知らぬ人から提供された飲み物には手をつけない
- ・緊急通報アプリ(Where ARE U)をインストールしておく
避けるべきエリア:
深夜のテルミニ駅周辺, エスクイリーノ地区の暗い路地, ボルゲーゼ公園の奥まった場所(夜間)
おすすめ宿泊エリア: 24時間フロント対応のある中大型ホテル、またはプラーティ地区のゲストハウス
家族旅行
★★★☆☆子供連れの家族は「注意散漫」になりやすいと見なされ、スリグループの絶好のターゲットとなります。特に地下鉄の乗降時、ベビーカーの操作に気を取られている隙に、子供のスリ集団に取り囲まれる事例が2025年にも報告されています。また、自販機での切符購入時に「助っ人」を装う人物にも警戒が必要です。家族全員が防犯意識を共有し、役割分担(1人が荷物番、1人が子供の面倒を見るなど)を明確にすることが安全の鍵です。
特有のリスク:
- ・子供を含む集団スリ(特に地下鉄エレベーター内)
- ・切符自販機での「助っ人」による釣銭窃盗
- ・偽グラディエーターによる子供を巻き込んだ写真撮影詐欺
- ・混雑した観光地での迷子
推奨事項:
- ・子供に貴重品を持たせない
- ・ベビーカーにバッグをぶら下げず、必ず大人が身につける
- ・切符は駅の窓口か、事前にオンラインで購入する
- ・移動は地下鉄よりもタクシーやバス(比較的マシ)を検討する
- ・「友情のミサンガ」などを子供が受け取らないよう事前に説明する
- ・万が一の時のための連絡先を書いたカードを子供に持たせる
避けるべきエリア:
混雑時の地下鉄A線(Termini-Spagna間), コロッセオ周辺の客引きエリア, テルミニ駅の切符自販機周辺
おすすめ宿泊エリア: バチカン近く(プラーティ地区)のファミリー向けアパートメント
ビジネス
★★★★☆ビジネス旅行者は、PCバッグや高級時計、スーツ姿から「高価な備品を持っている」と判断されやすく、計画的な窃盗の対象となります。特に「ニセ警官詐欺」がテルミニ駅やナツィオナーレ通りで頻発しており、偽の警察手帳を見せて財布の中身を確認する振りをし、紙幣を抜き取ります。本物の警察が路上で所持金を確認することはないため、この手口を熟知しておく必要があります。また、ホテルのロビーや空港のラウンジでも置き引きには十分注意してください。
特有のリスク:
- ・ニセ警官による所持金チェック詐欺
- ・ホテルの朝食会場やロビーでのPCバッグ盗難
- ・タクシーによる法外な請求(白タク)
- ・深夜の路上での強盗(高級品の着用時)
推奨事項:
- ・スーツや高級時計は街歩き中は控えめにする
- ・財布とは別に、予備の現金やカードを別の場所に保管する
- ・ニセ警官が現れたら「Questura(警察署)で話そう」と言う
- ・PCバッグは常に足の間に置くか、ストラップを体に固定する
- ・タクシーは定額料金設定(空港-市内間)を確認し、レシートを必ずもらう
- ・ホテルのセーフティボックスを過信せず、重要なデータはクラウドに同期する
避けるべきエリア:
テルミニ駅の南側(夜間), ナツィオナーレ通り(ニセ警官の多発地), 夜間の人気のないオフィス街
おすすめ宿泊エリア: カストロ・プレトリオ地区の4つ星以上のビジネスホテル
バックパッカー
★★★☆☆安宿が集まるテルミニ駅周辺(エスクイリーノ地区)を拠点にすることが多いため、必然的に犯罪遭遇率が高まります。ドミトリー内での盗難や、夜間の周辺歩きには細心の注意が必要です。また、節約のために徒歩移動を増やすと、死角となる路地で強盗やひったくりに遭うリスクも増えます。ローマは「全国で犯罪発生率3位」の都市であることを認識し、節約と安全のバランスを慎重に見極める必要があります。特にミサンガ詐欺やチケット詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。
特有のリスク:
- ・ホステルの共有スペースでの盗難
- ・駅周辺での「助っ人」詐欺や物乞い
- ・深夜の安宿街での路上強盗
- ・ミサンガ詐欺などの少額詐欺の連鎖
推奨事項:
- ・メインバッグだけでなく、サブバッグも南京錠で施錠する
- ・夜間のテルミニ駅周辺の独り歩きは避け、トラムなどを利用する
- ・無料と言われるものは全て拒絶する(ミサンガ、バラ等)
- ・クレジットカードの海外キャッシング枠を確認し、現金を持ち歩きすぎない
- ・地元の若者が集まる広場(サン・ロレンツォ等)では薬物関連のトラブルに注意
- ・Denuncia(被害届)の出し方を事前に把握しておく
避けるべきエリア:
エスクイリーノ地区の暗い路地, テルミニ駅構内の深夜帯, サン・ロレンツォ地区の深夜(騒乱時)
おすすめ宿泊エリア: テスタッチョ地区のセキュリティがしっかりしたホステル
安全な宿泊エリア
テスタッチョ (Testaccio)
★★★★☆英国政府(UK Foreign Office)の情報を基に、地元コミュニティが強く活気がある地区として推奨されます。観光の中心地からは少し離れていますが、その分「観光客狙い」の組織的な犯罪集団が少なく、夜間も地元の人々で賑わうため、ローマの中では比較的安全性が高いエリアです。食文化も豊かで、落ち着いた滞在を求める旅行者に適しています。
例: Hotel San Anselmo, Hotel Testaccio
プラーティ (Prati)
★★★★☆バチカン市国に隣接する閑静な高級住宅・商業地区です。Commissariato Prati(プラーティ警察署)が管轄しており、公務員や専門職が多く住むエリアのため、テルミニ駅周辺のような雑多な危険が少ないのが特徴です。道幅が広く街灯も整備されており、夜間の徒歩移動も比較的安心ですが、地下鉄駅周辺でのスリには引き続き注意が必要です。
例: Hotel NH Collection Roma Giustiniano, Starhotels Michelangelo
トラステヴェレ北部 (Trastevere North)
★★★☆☆伝統的な街並みが残るエリアです。夜間の路地ではスクーターによるひったくりに注意が必要ですが、大通りに近い北部エリアは観光警察の巡回もあり、比較的安全です。UPMC Salvator Mundi International Hospitalなどの主要医療機関へのアクセスも良く、何かあった際の安心感があります。滞在時は、人通りの多い主要な道沿いを選ぶのがコツです。
例: Villa Agrippina Gran Meliá, Hotel Lante
パンテオン周辺 (Centro Storico)
★★★☆☆ローマの歴史的中心部で、常に観光客と警察の目が届くエリアです。スリや絵画踏みつけ詐欺などの軽犯罪は多発していますが、夜間でも人通りが絶えないため、強盗などの凶悪犯罪に遭遇するリスクは他地区より低いと言えます。宿泊施設は高価格帯が多いですが、セキュリティのしっかりしたホテルを選ぶことで、安全な観光拠点となります。
例: The Pantheon Iconic Rome Hotel, Hotel Nazionale
カストロ・プレトリオ (Castro Pretorio)
★★★☆☆テルミニ駅の北東側に位置し、政府機関や大使館が多く集まるエリアです。駅の南側(エスクイリーノ地区)に比べて治安が安定しており、警察署(Commissariato Castro Pretorio)も近いため、駅近の利便性と安全性のバランスを求める旅行者に推奨されます。ただし、深夜に駅構内を通って移動することは避け、タクシーの利用を推奨します。
例: Hotel Artemide, IQ Hotel Roma
交通機関の安全情報
地下鉄・メトロ
ローマの地下鉄(特にA線)は、市内でも最もスリが多発する場所です。特にTermini、Spagna、Ottaviano(バチカン最寄駅)の区間は「魔の区間」と呼ばれ、組織的なスリグループが常駐しています。彼らは乗降時の混乱や、ドア付近の密集を意図的に作り出し、ターゲットを取り囲みます。エレベーター内での集団スリも報告されており、密室での警戒が必要です。夜間22時以降の地下鉄駅構内は人通りが減り、強盗や性犯罪のリスクが高まるため、可能な限りタクシーの利用を推奨します。乗車中はスマートフォンを手に持たず、バッグの開口部を腕で隠すように保持してください。
タクシー・配車アプリ
公式のタクシーは車体が白く、屋根に「TAXI」の表示があり、ドアにローマ市の紋章とライセンス番号が記載されています。非公式の「白タク」によるボッタクリ被害がテルミニ駅や空港周辺で頻発しているため、必ず公式の乗り場から乗車してください。また、Uberも利用可能ですが、ローマでは主に高級車仕様の「Uber Black」がメインとなります。タクシーに乗る際は、メーターが作動しているか確認し、空港からの移動など固定料金(Flat Rate)が設定されている区間では、乗車前に料金を再確認してください。2024年の報告では、クレジットカード支払いを拒否し現金を強要するドライバーも散見されるため、乗車前に「POS(カード端末)は使えるか?」と尋ねることが有効な防衛策です。
バス
64番(テルミニ駅〜バチカン)と40番(急行)のバスは、観光客に非常に便利な路線であると同時に、スリの「主戦場」としても知られています。常に超満員状態になることが多く、犯人はこれを利用してターゲットに密着します。バス内では荷物を網棚に置かず、必ず膝の上か足の間に置いて、ストラップを体に巻き付けてください。また、停留所で待っている間も、親切に乗り方を教えてくるふりをして財布を狙う者がいるため注意が必要です。夜間のバス利用は、特にテルミニ駅発の郊外行き路線において、薬物依存者や不審者との遭遇率が高まるため避けるべきです。
徒歩・自転車
ローマの歴史地区は徒歩観光がメインとなりますが、トレビの泉やスペイン広場などの密集地では「汚れ物スリ」や「ミサンガ詐欺」に常に警戒が必要です。一方で、トラステヴェレ地区やモンティ地区などの入り組んだ路地では、スクーターによるひったくりに注意してください。歩道では車道から離れた側を歩き、バッグは壁側に持つようにします。自転車観光も人気ですが、ローマの交通状況は非常に無秩序で、自転車専用レーンが少ないため事故のリスクが高いです。また、自転車盗難は極めて頻繁に発生するため、短時間の駐輪でも強力なD字ロックを2つ以上使用し、地球ロック(動かない構造物への固定)を徹底してください。
空港からのアクセス
フィウミチーノ空港(FCO)から市内への移動は、レオナルド・エクスプレス(直通列車)が最も安全です。タクシーを利用する場合は、必ず空港指定の乗り場に並び、白タクの客引きには絶対についていかないでください。市内中心部(オーレリアヌスの城壁内)までのタクシー料金は一律50ユーロ(2024年現在)と定められていますが、荷物代や深夜料金と称して不当な上乗せを要求されるケースがあります。乗車前に「Centro, 50 Euro, fixed rate?」と確認し、承諾を得た上で乗車してください。深夜に到着する場合は、事前に信頼できる送迎サービスを予約しておくことが、最もリスクを低減できる方法です。
緊急連絡先
ローマでの緊急時は、欧州共通の緊急番号「112」に電話してください。警察、救急、消防のすべてに対応しており、英語での通報が可能です。盗難などの軽犯罪については、最寄りの警察署(Questura または Commissariato)へ行き、被害届(Denuncia)を作成する必要があります。パスポートを紛失した場合は、まず警察で被害届を取得した後、在イタリア日本国大使館(Via Quintino Sella 60)へ連絡してください。2024年の統計ではスリ被害が1日平均92件発生しており、警察の対応は事務的になる傾向があるため、保険請求に必要な書類を正確に受け取ることが最も重要です。
日本国大使館・領事館
名称: 在イタリア日本国大使館 (Ambasciata del Giappone in Italia)
住所: Via Quintino Sella 60, 00187 Roma
電話: +39 06-487-991
メール: [email protected]
ローマの治安に関するよくある質問
ローマの治安は良い?悪い? ▼
ローマの治安はイタリア国内でミラノに次いで犯罪率が高く、決して良いとは言えません。特に2024年は前年比5.29%の犯罪増加が報告されており、観光客を狙ったスリや詐欺が常態化しています。凶悪犯罪は少ないものの、軽犯罪に関しては常に高度な警戒が必要です。
ローマで危険なエリアはどこ? ▼
最大の危険エリアはテルミニ駅周辺です。特に南側のエスクイリーノ地区は夜間の路上強盗や薬物取引が多く、治安が極めて悪いです。また、地下鉄A線のTermini-Spagna間や、コロッセオ周辺、トラステヴェレ地区の狭い路地などもスリやひったくりが頻発する要注意エリアです。
ローマ旅行はやばい?本当に行って大丈夫? ▼
「やばい」と言われる主な理由は、1日平均92件発生しているスリの多さです。無防備な状態で歩くと非常に高い確率でトラブルに遭います。しかし、貴重品を隠し、危険エリアを把握して行動すれば、観光自体は十分に可能です。警戒心を最大限に高めることが安全な旅行の鍵です。
ローマは女性一人でも怖くない? ▼
日中の主要観光地であれば、人通りが多いため過度に「怖い」と感じることはありません。ただし、夜間のテルミニ駅周辺や街灯の少ない路地、地下鉄車内は性犯罪や強盗のリスクが高まるため、一人歩きは避けるべきです。移動には信頼できるタクシーやライドシェアの利用を推奨します。
ローマでスリに遭わないための対策は? ▼
バッグは体の前で持ち、ファスナーを手で押さえるのが基本です。特に地下鉄のドア付近は集団スリのターゲットになりやすいため避けましょう。また、財布をポケットに入れない、歩きスマホをしない、見知らぬ人に話しかけられても立ち止まらないといった徹底した防衛意識が重要です。
ローマで多い詐欺の手口は? ▼
主な詐欺には、ニセ警官による所持品検査、ミサンガの強引な売りつけ、コロッセオ周辺での「偽グラディエーター」による法外な撮影料請求、券売機での親切を装った「助っ人詐欺」などがあります。いずれも最初は親切を装って近づいてくるため、毅然とした態度で拒絶してください。
ローマで日本人が巻き込まれやすい犯罪は? ▼
日本人は「多額の現金を持っている」「警戒心が薄い」と思われており、標的になりやすいです。特にレストランのテラス席での置き引きや、ケチャップなどをかけられて注意を逸らされる「汚し屋スリ」の被害が目立ちます。見知らぬ人に声をかけられた瞬間が最も危険であると認識しましょう。
ローマ旅行で注意すべきことは? ▼
まず「無料」という言葉は信じないでください。ミサンガや花を渡そうとする者は必ず後で金銭を要求します。また、公共交通機関での組織的な集団スリには、子供や若い女性が含まれていることが多く、見た目だけで油断しないよう注意が必要です。常に周囲360度に意識を配ってください。
ローマで起こりやすいトラブルは? ▼
よくあるトラブルとして、非正規タクシーによる高額請求や、レストランでのぼったくり、偽のチケット転売などが挙げられます。公式の乗り場以外からのタクシー利用は控え、レストランでは必ずメニューの価格を確認してください。また、混雑したバス内での集団スリによる紛失トラブルも絶えません。
ローマで被害に遭ったらどうする? ▼
直ちに現地の警察(Polizia)または憲兵(Carabinieri)に届け出を行い、盗難届(Denuncia)を作成してください。パスポートを盗まれた場合は、在イタリア日本国大使館での手続きが必要です。クレジットカード等の利用停止連絡も即座に行ってください。緊急時は112番へ連絡します。
ローマの治安詳細
ローマの治安概要
ローマの治安状況は、イタリア国内でもミラノに次ぐ犯罪発生率の高さを示しており、2024年の統計では犯罪総数が約27万件に達しています。前年比で5%以上の増加傾向にあり、パンデミック後の観光客回復に伴い、プロのスリ集団や詐欺師が活発化しています。凶悪犯罪は限定的ですが、観光客が集まるエリアでは軽犯罪が日常的に発生しており、訪問者には非常に高い防犯意識が求められる都市です。
ローマは危険?やばい?
ローマは「危険」「やばい」という評価が定着していますが、これは主にスリと詐欺の巧妙さと頻度によるものです。1日あたり90件以上のスリが発生しており、特に地下鉄A線やテルミニ駅、コロッセオ周辺は犯罪グループの主戦場となっています。無防備な観光客がターゲットにされる確率は非常に高く、対策を怠れば金銭的・精神的な被害に遭う可能性が極めて高いという意味で、十分に「やばい」状況と言えます。
ローマは怖い?一人旅でも大丈夫?
女性一人旅の場合、日中の主要観光エリアでは人通りが多く、「怖い」と感じる場面は少ないかもしれません。しかし、一歩路地に入ったり、夜間の移動となるとリスクが急増します。特にテルミニ駅南側のエスクイリーノ地区や、トラステヴェレ地区の入り組んだ路地は路上強盗や性犯罪の懸念があるため避けるべきです。移動には公式タクシーを利用し、不審な声掛けには目も合わせずに無視する強さが必要です。
スリ・詐欺・犯罪の実態
犯罪の主流は組織的な軽犯罪です。地下鉄では3〜5人のグループがドア付近でターゲットを取り囲み、注意を逸らしている隙に数秒で貴重品を抜き取ります。詐欺の手口も巧妙で、偽の警察手帳を見せて財布を確認する「ニセ警官詐欺」や、写真撮影後に数百ユーロを要求する「偽グラディエーター詐欺」が多発しています。また、ミサンガを勝手に手に巻き付けて代金を要求する強引な手法も依然として続いています。
ローマ旅行で注意すべきポイント
注意すべきは「隙」を見せないことです。レストランのテラス席で鞄を足元に置く、スマホをテーブルに置く、といった行為は格好の標的となります。また、券売機で親切そうに近づいてくる人物や、服が汚れていると教えてくれる人物は、ほぼ間違いなく仲間と連携したスリや詐欺師です。親切心を逆手に取った犯行が多いため、見知らぬ相手との接触は毅然とした態度で遮断することが最大の防衛策となります。
よくあるトラブル事例
実際にあったトラブルとして、コロッセオ周辺で偽グラディエーターと写真を撮り、その後500ユーロ(約8万円)もの高額な撮影料を恐喝まがいに要求されたケースがあります。また、地下鉄A線でグループに押し込まれ、目的地に着いた時にはバッグの底が切られており、財布とパスポートが消えていたという事例も頻発しています。さらに「偽札の捜査」を装ったニセ警官に、財布から高額紙幣だけを抜き取られる被害も後を絶ちません。
被害に遭った場合の対応
万が一、窃盗や強盗の被害に遭った場合は、速やかに最寄りの警察署(Questura)または憲兵隊(Carabinieri)へ向かい、ポリスレポート(盗難届)を作成してください。これは保険金請求やパスポートの再発行に不可欠です。パスポート紛失時はローマにある在イタリア日本国大使館で「帰国のための渡航書」等の申請が必要です。カード会社への連絡も即座に行い、不正利用を防ぐための措置を最優先で講じてください。
その他の情報
ベストシーズン
安全面と快適さのバランスから、3月から5月(春)および9月から11月(秋)がベストです。夏季(7-8月)は猛暑による熱中症のリスクに加え、観光客の増加に伴いスリや詐欺がピークに達します。また、冬季(1-2月)は日没が早く、夜間の独り歩きの時間が増えるため注意が必要です。春・秋は適度な人通りがありつつ、過度な混雑を避けられるため、防犯意識を保ちやすい時期と言えます。
言語のヒント
ローマの観光地では英語が広く通じますが、緊急時に周囲の助けを求めるためのイタリア語を知っておくことは重要です。 ・助けて!:Aiuto! (アイユート) ・警察を呼んでください:Chiami la polizia, per favore. (キアーミ ラ ポリツィア ペル ファヴォーレ) ・財布を盗まれました:Mi hanno rubato il portafoglio. (ミ アンノ ルバート イル ポルタフォリオ) ・病院へ行きたい:Voglio andare in ospedale. (ヴォリオ アンダーレ イン オスペダーレ) ・止まれ!(相手を威嚇する):Fermo! (フェルモ) また、詐欺師に対しては「No, grazie (ノー グラッツィエ)」よりも、毅然とした「Basta! (バスタ! / もういい!)」が効果的です。
文化・マナー
ローマでは、知らない人からの親切には必ず「裏」があると考えてください。特に「日本語で話しかけてくる人物」や「フレンドリーすぎる客引き」には注意が必要です。また、イタリア社会ではアイコンタクトが重要ですが、不審者や詐欺師に対しては目を合わせず、完全に無視することが「拒絶」のサインとして有効です。カトリックの聖地であるバチカン等では、過度な露出を避けることが敬意を示すだけでなく、観光客として浮きすぎて標的になるのを防ぐ効果もあります。レストランでは、注文していないものがテーブルに置かれた場合(水やパン)、有料であることを認識し、不要ならすぐに下げさせてください。